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続 夕立の日に − 旧・小説投稿所A
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続 夕立の日に

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「は、はい?」

単刀直入に言われたので夕は返答に困った

とりあえず断っておこう。うん、そうしよう

「駄目です」

「え〜駄目〜?なんで?」

「なんでと言われましても…喜んで食べられる人なんていませんよ」

「そうかな。案外居そうな気がするけど」

「でも僕はだめですよ」

「ぶう〜」

桜は頬を膨らませたが、もともとかなりの美人の為それもかわいらしい仕草に見える

それをチラッと見た夕はまた顔を赤らめさせていた

「私、ど・う・し・て・も・! 夕君を食べたいんだけど」

一句一句を区切って力を込めて言う

夕が困っているとそこに夕立が近づいて来る

彼は桜の隣に来ると彼女の耳に手を当てて顔を近づけた

ヒソヒソ話をしようとしているらしい

「桜、どうしても喰いたいなら無理やり喰っちまえば良いんだよ」

夕立の小声が聞こえたと思ったらそんな内容だったので「余計な事を…」とぼそりと呟く

夕立の名案(?)を聞いた桜の表情がパッと明るくなり口が耳まで裂けた

「うおっ!?」

派手に驚く夕

そんな事桜は気にしないらしくニコリと笑う

「じゃ、そうゆう事だから食べさせてね♪」

言い終わった直後、桜の体が大きく膨らみ人外のものへと変わっていく

夕はその様子を見ていたが特に驚く事も無く眺めている

僅か数秒で巨大な狐へと姿を変えた

「どう? 本当の姿も綺麗でしょ?」

夕は桜の顔を見上げながら頷いた

その反応に桜は機嫌を良くし、尻尾をゆっくりと振っている

よく昔話に九尾の狐が出てくるが、どうやら彼女の尻尾は一本しかないようだ

「もう一回聞くけど食べちゃ駄目?」

「駄目です」

「言っとくけど、逃げても捕まえて食べちゃうから♪」

「……」

夕はため息をつくとその場に座り込んだ

どうやら諦めたらしい

桜は夕に飛び掛り押し倒す

そしてそのまま彼の上半身を舐め回し始めた

「ギャハハハ! やめてください! ハハハハハッ! くすぐったい!」

余程くすぐったいらしく夕は必死になって両手で桜の舌を防ごうとするが、彼女の舌の力は強く意に介さない様子だった



<2011/09/18 08:51 雪風>消しゴム
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