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消えた理性 Second 〜VSヤマト〜 − 旧・小説投稿所A
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消えた理性 Second 〜VSヤマト〜

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「なかなか…通りづらいな。」
「静かにしろ。」
森は意外に深く、まさに天然の迷路だった。レーダーを頼りに中央部分に近づいていく3人。しかしその3人は知るよしも無かった。この島に入った事を後悔するとは…




「くそぅ!雑草がじゃまだな!」
「「シッ!」」
「あ?」
「何かあるぞ。」





「これはまた……」




目の前に広がっていたのは、大きな沼だった。幸い泥ではないが少し深く、なんとか3人の頭が出るぐらいだった。

「これしか道はないんだ。さあ進もう。」
「ああ。」「ええ。」

ピチャン…
「うっ。冷てえ。」
「「静かに!」」
「お、お前等も冷てえな。」
ちょっと傷ついたが構わず進むザングース。


ピチャ…ピチャン…
「へへ、怖いか?エーフィ。」
「うっさいわねー。」
「怖かったら俺に抱きつい…!!!
…ドポン
「だ、誰があんたに!……ザングース?」
ザングースの姿が消えていた。あるのは
水の波紋だけ…



「ザングース?」
「どうした?」

エルレイドが声を掛ける。

「ザ、ザングースが居ないの。」
「何!?」

「おーい!ザングース!!」
「ザングース!?」
「まさか遊んでるんじゃ…!!
  ザッパーン!!
5m程離れた所からいきなりザングースが飛び出して来た。

「ザ、ザングース…」
「ど、どしたの?」

「た、たすけてくれええええ!!」
…ざぽん!!
また沈んだ。

「い、いったい何が…」
「きゃ!」…ザパン!
また飛び出して来た。

今度は2人ともしかと見た。
ザングースの腰にピンク色の長い蛇のような物が巻き付いているのを…
「た、助け…!
「あ、あ…」
「え…?」
二人とも動くことができなかった。
状況が把握できない。しかしそうしている内に…

「あ、あああああああ!!」
メキ、メキキ!バキ!
腰が割れているようだ。
「ギャアアアア!!!たすけてくれえええ!!!」
はっと我に返ったエルレイドは咄嗟に銃を構えるが、迂闊に打てない。
ザングースに当たる可能性が有る。

「あ…あぐっ。」
…ざぷん……
ザングースは水中に引きずり込まれた。
「に、逃げろ!」
「ひぃ!」
二人は全速力で沼を渡っていった。

沼の中から、ゴクン…と不気味な音が鳴るのも気づかずに…
























「ちょっとあれ何だったの!?ザングースはどうなったの!?あれは…」
「落ち着け!」
「あ、え、ええ」

「俺にも分からない。あんなの聞いた事も見た事もないさ!だがこれだけは言える。
ザングースは死んだ。」
「う…うう…。」

「ただ…」
「?」
「あいつが水の中に引きずり込まれる時、
遠くに青っぽい塊が見えた。俺達が逃げる時には消えていた。」
「え、ええ。私も見たわ。あれはいったい…」
「分からない、しかし今は前に進もう。
中央部はもうすぐだ。」
「え、ええ、そうね…」


二人は震える脚を進めた。


<2011/05/15 13:14 ロンギヌス>消しゴム
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