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隠されし秘宝 − 旧・小説投稿所A

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隠されし秘宝
− 洞窟のドラゴン −
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ある、よく晴れた日、村長達は秘宝があるという、村の外れの洞窟に向かった。
ここは、のどかな牧場がある、小さな村だ。
村の周りには、村を取り囲むように、小さな洞窟がいくつもあった。
異国からの旅人は、この道で必ず迷ってしまう。
そして、この村の村長は宝を集めるのが大好きで、自ら危険を冒し、遠くへ冒険に出ることもしばしばだ。
今日は、村長が、周りの洞窟を探検してみようと言い出し、仲間を引き連れて、洞窟へと向かった。
しかし、その洞窟には、ドラゴンが住みついており、洞窟に迷い込んだ者を、片っぱしから食いつくしていた。
村長は、ドラゴン退治も兼ねて、洞窟に向かったのだ。
「ううう…、もう帰りましょうよ…」
と、弱虫のシルという、男が言った。
「何を言っておる、まだまだ始まったばかりではないか」
と、村長も言い返す。
「まったく、弱虫なんだから…」
と、シェリーという、女も言った。
「ううう、いじわるぅ…」
と、泣きそうな声で、シルは言った。
だいぶ奥に進むと、分かれ道があった。
「僕はこっちぃ…」
「私はこっちよ」
と二人は、左の方向を指さした。
村長は、
「わしはこっちじゃ」
と右を指さす。
それぞれの道が決まると、いよいよ歩きだした。






<2012/05/10 20:38 エヴァンゲリオン弐号機>消しゴム
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