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パラレル・ワールド − 旧・小説投稿所A

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パラレル・ワールド
− 第21話 −
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  西塚は逃げていた

ドラゴン「そう簡単に逃がす訳ないよ!」
西塚「どうかな・・・僕だってこういう場面は想定済みだ!」

  そう言ってパワースーツのスイッチを入れる

ドラゴン「あ!」
西塚「ハッハー! このEAMEX社製のパワースーツがあれば逃げ切れる! じゃーねー♪」

  そう言って余裕をかましていた。その頃・・・

工藤「さっきから彼はどうしたと言うのだ。怯えたり、ドヤ顔をしたり・・・」

  西塚の顔を遠くから見ながら言う

佐藤「多分何か良いことでもあったんじゃないですか?」
工藤「サボっていなければいいのだがな・・・ん?これはなんだ?」
佐藤「ああ、それは先輩の日記ですよ。」
工藤「なるほど・・・ん!?・・・何だと!?」
佐藤「どっどうしたんですか!?」
工藤「これを見てみろ」

  そこには、

"ヘッドギアが僕にしか対応していないと嘘を言い、何とかあの装置が他人に使われずに済んだ。
やっと作り上げた装置で、やっと喰われるという夢が実現できたと言うのに、
突然やって来た科学技術丁の長官なんかに規制されてたまるか!
そりゃあ人が増えるのは良いことだ。佐藤一人に重力流式多世界意識転送装置のオペレーターを任せるのは肉体的にも精神的にもキツいだろう。
だが休めと言うのは困る。だから嘘をついた。許してくれ、佐藤・・・
ちなみに、他の人が使う時も僕と同じように使えばいい。ずれなければ危険は無いだろう。
この記録が他人に見られなければいいんだが・・・"

  と、書いてあった。

佐藤「・・・嘘、ですか・・・」
工藤「彼が戻ってきたらこれを見せて、他の人間にやらせよう。」

  思いっきり秘密がばれてしまった。だが本当のピンチはその事ではなく、彼らの頭上で起きていた・・・

バチッ

  GGRの一つから小さな火花が上がった。ちょうどその時

西塚「案外簡単に逃げ切れたnウッ!?」

  突然、頭に鋭い痛みが走った

西塚「なんだ・・・一体・・・」
ドラゴン「見つけたよ〜♪」
西塚「!?し、しまった・・・」

  気がつけば、尻尾で捕まえられていた

ドラゴン「では・・・いただきまーす」

ベロォ

西塚「うっ」
ドラゴン「いい味してるじゃ〜ん♪」
西塚「嬉しくねーよ!!」
ドラゴン「あっそ。じゃーねー♪」

  頭からくわえられ、手で口の中へ押し込まれる、そして・・・

ゴクッ

  飲み込まれた

西塚(あ〜狭い!頭に血がのぼりそうだ・・・着いたのか?)

  微妙に広い空間に出たが、狭いことに変わりはない。

西塚(ここからどうやって出よウッ!?)

  また頭に鋭い痛みが走った。だが一瞬ではなく、ずっと続いている。

西塚「なんだ!・・・この痛みは!!」
ドラゴン「アアアウウッ!!何、この痛み!?」

  そしてどういうわけだかドラゴンも痛みを感じた。

西塚&ドラゴン「あう・・・い・・・いたた・・痛い!」

  そして二人(一人と一匹?)は

フッ・・・

  同時に消えてしまった。




明けましておめでとうございます&お久しぶりです。
知らない方は初めまして。
自分の3DSがネットに繋げるようになったので、そこから書き込んでいます。
文章中に出てきた用語についてですが、
パワースーツとGGRに関しては3(第2話)に、
嘘をついたという話に関しては10(第9話)に出ています。

<2012/01/01 15:52 想西>
消しゴム
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