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パラレル・ワールド − 旧・小説投稿所A

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パラレル・ワールド
− 第15話〜主人公大ピンチ〜 −
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西塚「・・・ウウッ・・・何で、こんな事に・・・」

  彼は今、ある大型種のドラゴンの洞窟に居た。周りには、噛み砕かれ、もはや肉の残骸と言ってもいいほどのカラザン・ドラゴンスレイヤー第五部隊の隊員達が・・・

クオリッチ「・・・私は、助けを求めたりはしない・・・好きに・・・しろ!」

  隊長のクオリッチも、今まさにその命が終わろうとしていた。白い体色の雌のドラゴンに捕まっていたのだ

ドラゴン「フーン・・・いさぎよいわねえ。でも、いつまでそんなことを言ってられるかしら?」

  そう言って彼を口に入れ、そして・・・

メキメキメキ・・・
クオリッチ「ぎゃあああああぁぁぁぁぁ・・・・・」

  それが、彼の最後の言葉だった・・・

ドラゴン「さーて、次は貴方よ。覚悟は出来てるかしら?」

  そう言って西塚のほうを向き、ワザとらしく舌なめずりをする。・・・Sだ、コイツ完全にSだ・・・

西塚「ううう・・・畜生・・・」

  なぜ、彼はこの様な所にいるのか。なぜ、このような出来事が起きたのか。それを知るには、彼がクオリッチの町「カラザン」の中に足を踏み入れたところまでさかのぼる必要がある・・・

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
クオリッチ「こっちだ」

  そうして連れて来られた建物には、「K・ドラゴンスレイヤー本部」の文字があった。その中に入り、「質問室」と書かれた扉の前に来た

クオリッチ「入ってくれ」

  指示に従い、中に入ると、そこはまるで取り調べ室みたいな所だった

クオリッチ「そこに腰掛けてくれ」
西塚「はい・・・(なんだなんだ。これじゃまるで僕が犯人みたいじゃないか)」
クオリッチ「さてと、君にいくつか質問をする。答えてくれるか?」
西塚「答えられる事なら」
クオリッチ「そうか・・・まず一つ目だが、なぜ君はあそこに居たんだ?」
西塚「(ここは嘘を言っておこう)気がついたらあそこに居たんです。危険地帯だということはおろか、あそこがどこかも分かりませんでした」
クオリッチ「なるほど・・・次の質問だが、君の名前は?」
西塚「NEO・・・です(よし!偽名もばっちり♪)」
クオリッチ「ウーム・・・(聞いたことが無いな)三つ目だが、・・・何処から来た?」
西塚「・・・・・ずっと・・・遠くから来ました。それこそ想像も出来ないぐらい遠くから・・・」
クオリッチ「・・・旅人か?」
西塚「え・・・あ・・・ま、まあそういうことです」
クオリッチ「そうか、お金は持っているか?」
西塚「いえ、全く」
クオリッチ「・・・仕方が無い奴だな。受け取れ」

  そう言って手に何かを渡す

西塚「な、なんですかこれ!?」
クオリッチ「お金だ。社会人として、それぐらいは知っているはずだぞ」
西塚「ど・・・どうもありがとうございます!」

  そういうわけで彼は、このお金を使い、宿を借りた(話の都合上、宿を借りるまでの場面は省略させていただきます)

西塚「ふう。結構安いところらしいけど、なかなかいい所じゃん♪」

  ベッドに横になると、物凄くフカフカだった。彼の世界ではかなり値が張るほど・・・

西塚「幸せー。このまま寝ちゃおう」

  ああ〜寝ちゃったよ。羨ましいな〜フッカフカのベッドなんて。



















  ・・・7時間30分後

西塚「・・・何を・・・やっていたんだ・・・僕は・・・」

  何故か途中で起きてしまった彼は、急に使命感に燃えだした

西塚「僕の任務は、この世界のことを調べることだ。それなのに何故、町の中に居てベッドで寝ているんだ・・・この町を出よう!」

  そう決心した彼の姿を、隣の家の屋根の上から双眼鏡で眺めている黒いマントを着た者がいた

???「・・・よし、予定通りだ。これでアイツは町から出る、そしてその後・・・あ、そうだ。門の鍵を解除しておかないとな。そうしないとアイツは出られず、あの出来事も起きない・・・」

  場面変わって

ギィィィィ・・・・・
西塚「・・・よし、いいぞ外だ。たぶんあと少しで朝日が昇る。その前に出ないと・・・」

  そして門の前に来る

西塚「ああーそうだった。ここは門番の許可がないと入れないんだった・・・ってあれ?開いてるぞ!?」

  押したら簡単に動いた

西塚「これじゃ門の意味無いじゃん。ま、いっか」

  その後、あちこちに移動していろいろな物を調べた。

西塚「はあ〜、こういう植物とかを持って帰れたらな〜・・・」

  日もすっかり昇ったころ

西塚「あれ?何だこの足跡」

  地面に、かなり大きめの足跡があり、その先は、大きい洞窟の中に続いていた

西塚「・・・よし、入るか」

  そう言い、中に入っていった

???「・・・お願いだ!助けてくれ!」
???「ダ〜メ!あっさり捕まった自分を呪いなさい♪」

  中から微かに、男らしき声と女らしき声が聞こえた。近づき、岩の陰から覗くと・・・

???=狐人「頼む!私には妻や子供も居るんだ、家に帰してくれ!!」
???=白いドラゴン「私だってお腹が減ったの♪住んでいる所を教えて。「貴方達の夫は私が美味しく頂きました」って伝えとくから」
狐人「嫌だ〜助けてくれ!助けてくれ!!助けてくれぇぇぇ!!!」

  必死の訴えにもかかわらず。ドラゴンは狐人を摘み上げ頭の上に持ってきた、そして・・・

白いドラゴン「残念でした。バイバ〜イ♪」

  口を開け、無情にもその口の中に狐人を落とす

狐人「嫌だ〜まだ死にたくない!!だ、誰か助けてくれ〜(大泣き)」

バクッ
ゴクリ

白いドラゴン「ふふふ・・・さようなら。楽しかったわよ〜貴方とのおしゃべり」

  お腹を撫でながらそう言う

白いドラゴン「でもまだ足りないわねぇ・・・居るんでしょ。岩の陰に、人間さん?」
西塚(げ!何でばれたんだ!?い・・・いや、他の人間のことだろ・・・)
白いドラゴン「そっちから来ないなら・・・エイッ」
西塚「げ!」

  隠れていた岩が持ち上げられ、見つかってしまう

西塚「な・・・なんでばれたんだ!?」
白いドラゴン「ちゃんと隠れたつもりだろうけど、臭いでバレバレよ♪」

  その時

タッタッタッタッ・・・
クオリッチ「我々は、カラザンのドラゴンスレイヤーだ!貴方をたお・・し・・・NEO!?何故ここに居る!?」
西塚「成り行きでこうなっちゃった」
白いドラゴン「知り合い?・・・そんなに私を倒したい?」
クオリッチ「そうだ!我々の町や町に住む者たちを襲わないのなら話は別だが・・・」
白いドラゴン「いやよ」
クオリッチ「・・・交渉は決裂した・・・全員、総攻撃開始!」
隊員たち「オオ〜!!!」

  その後しばらくして・・・

メキメキメキ・・・
隊員「あああああぁぁぁぁぁ・・・・・」
西塚「・・・ウウッ・・・何で、こんな事に・・・」

  という訳で彼は今、白い大型種のドラゴンの洞窟に居た。周りには、噛み砕かれ、もはや肉の残骸と言ってもいいほどのカラザン・ドラゴンスレイヤー第五部隊の隊員達が・・・

クオリッチ「・・・私は、助けを求めたりはしない・・・好きに・・・しろ!」

  隊長のクオリッチも、今まさにその命が終わろうとしていた。白い体色の雌のドラゴンに捕まっていたのだ

ドラゴン「フーン・・・いさぎよいわねえ。でも、いつまでそんなことを言ってられるかしら?」

  そう言って彼を口に入れ、そして・・・

メキメキメキ・・・
クオリッチ「ぎゃあああああぁぁぁぁぁ・・・・・」

  それが、彼の最後の言葉だった・・・

ドラゴン「さーて、次は貴方よ。覚悟は出来てるかしら?」

  そう言って西塚のほうを向き、血で真っ赤に染まった口でワザとらしく舌なめずりをする。・・・Sだ、コイツ完全にSだ・・・

西塚「ううう・・・畜生・・・畜生!」


久しぶりの更新です!皆様、大変ご迷惑をお掛けしました。
<2011/09/26 01:44 想西>
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