---

　　三日後

西塚「えーっと・・・ここをこうして・・・これで・・・いいのかな？」
佐藤「説明書ぐらい無いんですか」
西塚「ある訳無いじゃん。異動なんて想定外だし、そもそもこれは組み立てキットじゃないんだぞ・・・ん？」

ガラガラガラ（扉が開く音）

工藤「出来たかね？」
西塚「あと・・・もう・・・少し・・・」
佐藤「もう少しなんて言っていますけど、たぶん後１０分ぐらいかかると思います・・・」
工藤「まったく世話の焼ける男だ」

　　５分後

西塚「こ・れ・で・・・よし。Enter！」

カチッ

AI｛システム起動｝
西塚「よし！完了！！」
AI｛データを読み込んでいます・・・｝
工藤「やっと終わったか」
西塚「はい・・・」
工藤「よし・・・では新メンバーを紹介する。中に入れ」

　　工藤の合図で、４人ほど入ってきた

工藤「紹介しよう。彼女が・・・」
？？？「佐藤敏子（さとう　としこ）です」
工藤「祖父の代からイギリスに住む日本人でな、イギリスの国防省の研究所に勤務していたが、母親を人質に取られスパイ行為を働き、UNITに捕まった。そしてその存在を完全に抹消されるがその後ある組織についた・・・という経歴を持つ。次に・・・」
？？？「桐原 大貴（きりはら だいき）だ」
工藤「大学では社会学を専攻、そのあと警官になり、さらにその後特別苦情処理部のアンカービルというところの社員になった。その後ある男に誘われ、アンカービルの裏組織、アンダーアンカーという秘密機関に入った。だがそこで何かが起こり、今ここに居る。そして・・・」
？？？「蓮見 壮一郎（はすみ そういちろう）です」
工藤「今言ったアンダーアンカーの元オペレーター。それ以外のことは不明。最後に・・・」
？？？「天音 佳織（あまね かおり）です」
工藤「右に同じく彼女もアンダーアンカーの元オペレーター。同じようにそれ以外のことは不明だ」
AI｛データの読み込みが完了しました｝
佐藤（長い・・・ある意味先輩よりも長ったらしいかも・・・）
西塚「あ〜はいはい新メンバーね、新メンバー。じゃあ早速・・・」
工藤「一つ・・・」
西塚「？」
工藤「今後は・・・私が指揮を取る。君たちは休んで居たまえ」
西塚「あの〜」
工藤「何だ？」
西塚「水をさすようで悪いんですけど、この装置のヘッドギア・・・僕にしか対応してないんですよね・・・」
工藤「では他の者も使えるようにしろ」
西塚「無理無理。対応させるにはMRIとかCTスキャンで一ヶ月ぐらい脳を解析しないと・・・」
工藤「ではやむを得ないな・・・君が行くことを許可する」

　　という訳で・・・

天音「システム起動！運転開始！！」

ヒュウンヒュウンヒュウンヒュウン・・・・・・

西塚「到着！さ〜てと・・あ！木の実だ」

　　木の実に近づく

西塚「！？こ・・・この木の実は・・・いくら変人な僕でもこれぐらいは分かる。この木の実は・・・・・・オボンの実だ・・・」

---