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肝試し − 旧・小説投稿所A

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肝試し

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セイレーンが脱落宣言された一方サバランは姿の見えない奴?の出す音を頼りに迷路を進んでいた。

『ケケケ♪もうそろそろ。鬼さんこちら♪ケケケケケケ・・・・』

サバ「ホントにムカつく喋り方だな。姿を現したら一発殴りたいわ。」

『ケケケ。それは無理だね♪』

『ケケケ。無理だな♪』

サバ「声が二重になった!」

『そんなことより鬼さん』

『こっちだ』

カラン・・・カラン・・・カラン・・・

音も声も二つに増えたってことは・・・・・ここから先は二者択一になるんだろうな・・・

サバ「ハァ〜・・・ここからは勘で行くか?でも・・・間違えればそこで終わりなんだよな。」

『ケケケケケケケケケケケケケケ♪』

案内人の笑い声が迷路に響く。

サバ「ええい!もう勘で行く!」

もう考えるのは面倒だ!適当に進んでやる!


しばらくして・・・・

サバ「・・・・・・・・・・・・・」

『ケケケケ。おめでとう♪扉まで来たのは君が始めてだ。ケケケ。」

サバ「ヤッター!勘で進んできたのに扉まで来れた!」

『ケケケ。俺たちが人間ごときの勘で敗れるとはな・・・ケケケ・・・・』

サバ「???」

敗れる?どういうことだ?

パアアァァァァァァァ!!

サバ「なっ!迷路が消えた!?」

ナイ「おっ?あの夢幻の双子の結界から脱出する奴が出ると思わなかった・・・さすが所長が見込んだことだけはあるな。」

サバ「ナイド?・・・これはどういうこと?それに俺は見込まれた覚えは無い!」

カルめ・・・

ナイ「この階には俺のほかに『夢幻の双子』という霊がいてな。そいつらの力でこの階に『夢幻回廊』を作ってもらっていたんだ。まあ幻覚ってやつだな。」

サバ「なるほど・・・・罪竜が悪霊の力を借りていいの?」

ナイ「悪霊じゃないぞ。あの双子たちはもともとこの迷宮じゃなく、地上の普通の墓地にいた筈なんだが・・・勝手に入ってきて勝手に住みついたんだ。」

物好きな霊もいたもんだ・・・・

ナイ「そんなことより次の階に行くんだろ?」

サバ「そうだった!早く行かないと夜が明けちまう。」

ナイ「だったら1つ忠告だ。」

忠告?一体なんだ?

ナイ「次の階は罪竜より悪霊共にだけ気をつけろ。」

サバ「へっ?どいうこと?」

ナイ「行けば分かる・・・」

なんか嫌な予感・・・・
でも・・忠告してくれるなんてやさし・・・

ナイ「忠告はしたからな。それで死んでも俺は知らん。」

前言撤回。鬼だ。今、目の前に鬼がいる。
まあ忠告してくれただけありがたいか・・・

サバ「ありがとう・・・じゃあな。」

ナイ「じゃあな。」

ナイドはそう言って暗闇に消えた。

サバ「えーっと・・次は・・・07050705・・・・か」


サバランがこの作品を消そうとしてますがご安心を♪
パスワードを変えて投稿してるので消せません。
たったそれだけです。
<2011/09/23 21:18 リオ>
消しゴム
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