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【保】忍び寄る魔の手 − 旧・小説投稿所A

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【保】忍び寄る魔の手

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「ん…んん」


俺は…どうしたんだろう…あのドラゴンに…消化されて…ここは…?


意識を取り戻したカルトは自分はもう死んでしまったのかと予想をし、恐る恐る目を開けた。


パチ…!!


そしてカルトの目の前には…

「起きたのね…」

「ミ、ミレア!?」


目の前にはミレアがいた…ミレアが連れ去らるのも、あのドラゴンに食われたのも全部夢だったのだろうか…すると…


「ようやく起きたか…」

「へ?うわああ!」


ミレアの後ろにはあの灰色のドラゴンがいた…


「あの…カルト…これはね…」

「私が説明しよう…お前は私に食われて消化されたと思っているのか?」

「えっ?」

「やはりか…消化してしまったら蘇生できるのだが元々消化する気はないのだがな」

「えっ?えっ?」


灰色のドラゴンの言っていることがわからず俺は混乱してしまった。

「ふむ…状況が理解できないか…簡単に言えば私のドッキリと言った所か…」

「え……?」

「カ、カルト実は昨日カルトを紹介したくて…そしたら…ドッキリをしようって…」

「え、えええ!!」

「ごめんなさいね…心配かけちゃって…」

「な、なんだそりゃ…」


カルトは全身の力が抜けてきた…すると…

ガシ…!


「ううん…でもカルトは必死に頑張ってたって聞いたわよ…だから…あたしはすごく嬉しいよ♪」

スリ、スリ、

「ミ、ミレア…」


(まあ…これはこれでよしとしとくか…)


「話の途中悪いが…」

「あ、そういえばあなたは…?」

「ふむ…私は…」



ミレアの…兄だ……




「え、ええええ?」

なんと灰色のドラゴンはミレアの兄だった。

「そういうことなの…あ、でも兄は本当は優しいから♪」

「そういうことだ…先ほどはすまなかったな…」

「あ、でも…その傷は…」

「これか?別にこれなら…」

パアアアア

「………………」

いきなり光が右腕へと包み、傷が消えた。どうやらミレアと同じ魔法が使えるらしい。

「それとカルト…話は聞いたぞ…我が妹を助けたこと…それと今はラブラブだってことを…」

「ラブラブだなんて…そんな…」

ギュ…

いきなりミレアの顔は赤くなり、カルトを強く抱きしめ、カルトはお腹に埋もれた。

「く…苦し…」

「クク…そういえば腹は減ってはおらぬか?」

グウーーーーー


「そういえば俺朝から食ってないや…」

「あ、あたしも…」

「なら用意してやる…それと名を言うのを忘れてたな…私の名はジェネラスだ…」

「あ、ああ分かったよ…ジェネラス…さん」

「別にさんは付けなくてもいいんだがな…」


そして1人 2匹は夕食を食べながら二人の生活のことを話した。

「ほう…空を飛んでいろんな所を…それは楽しいことだ…」

「そう♪楽しいの♪」

「ああ…」

「まあ探検もいいものだ…む…もう夜か…そろそろ寝なければ…」

「そう…一緒に寝よ!カルト♪」

「あ、ああ…」

「ふむ…私もそろそろ寝るとするか…」


そして1人 2匹は眠りについた…







※ ※ ※





夜中




きろ…起きろ…

「ん…?」

俺はいきなりふと目が覚めた。そして目の前は


「ジェ、ジェネラスさん!?」

「起きたか…夜中に起こして悪いがまた食べさせてくれないか?」

「ええ!?ていうかここは?」

「私の洞窟の奥だ。それはともかくまた食べさせてくれ…」

どうせ断れない状況なカルトは…

「わ、わかったよ…」

「ふむ…では服を脱いでくれ…味わいやすくするために…」

「はいはい…」

そしてカルトは服を全部脱ぎ…

「さっ…脱いだぞ…食うならとっとと…ってうわ!」

ジェネラスはカルトの両腕を拘束し、そのまま…

バタ…

カルトを優しく倒し、両腕を抑えた。

「う、うう」

「別に怯えなくてもいいだろう?言ったはずだ。あれはすべて演技だと…」

「あ、ああ」

そう言われたカルトだが体の震えは止まらなかった。




「では…始めるぞ…」



<2011/11/24 21:49 スイト>消しゴム
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