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コリンク「…まだ、始まってないのかな…」
ドクロマークを引くも、クリアしてハンターから離れた所からスタート出来るコリンク。そのせいか、他の逃走者のことを気にかける余裕も出てきたようだ。
するとそこへ、最初に配られていたケータイに、一通のメールが届く。

確保情報

スタート地点付近にて、ピチュー確保

コリンク「捕まったんだ…」
コリンクが目覚めた時、最初に声をかけてくれたのが、ピチューだった。



回想
ピチュー「…ねぇ、ねぇってば」
コリンク「うーん…」
ピチュー「あ、起きた」
コリンク「ここは…？どこ…？…それに君は…？」
ピチュー「夜の遊園地みたいだよ。そして私も君と同じゲームの参加者。」
コリンク「遊園地？なんでそんなところに？それにゲームってなんなの？」
ピチュー「分かんないよ。私も含めてここにいるみんなはここに来る前の記憶がないみたいだし、」
コリンク「記憶…？」
ピチュー「なにか思い出せる？自分の名前とか、自分が何者だったのかとか」
コリンク(ボクの名前…名前は、…)
　　　　(……………………………。)
　　　　(だめだ、何も思い出せない…)
　　　　(自分は…一体何者なんだろう…)
ピチュー「やっぱり、君もなにも思い出せないみたいだね。とにかく、今はゲームに参加して、逃走に成功するしか、助かる方法はないの。」
コリンク「さっきから言ってるゲームってなん…
？？？「それでは、これよりオープニングゲームを行う。1番の者から、鎖を引き抜いてもらう。」
逃走者A「オレからか…」
逃走者のうちの1匹が、鎖を引き抜きに向かう。
コリンク「ちょっと、オープニングゲームってなんなんだよ！」
ピチュー「ここからハンターボックスまでの距離は、20メートル。今から一匹ずつ前にいって、ハンターボックスの前にある18本の鎖の1本を引き抜かないといけないの。その内の1本がボックスを解放するハズレの鎖で、5本がドクロマークのついた鎖。ハズレじゃなければ離れたところからスタートできるけど、ドクロマークがついた鎖を1本引くと、まだ引いてない残りの逃走者は、2メートルずつ、前進しないといけないの。だから、5本全部引いたら、10メートルハンターに近づいていかないといけないってこと。」
コリンク「ハズレだったら？」
ピチュー「そこでゲーム開始。80分間ハンターに捕まらなければ、逃走成功で、ゲームからぬけれる。ところで、君の首にある番号は？」
コリンク「番号？」
ピチュー「首に番号札かけてるでしょ。えーっと、3？」
コリンク「全員、番号札を首からさげてるわけか。ところで、捕まったら、何かされるのか？」
ピチュー「食べられるみたいだよ、ハンターに。
コリンク「…え？」
ピチュー「食べられるんだって。」
コリンク「冗談だろ？」
ピチュー「冗談じゃない。だから、みんな生き残ろうと必死。」
コリンク「そんなゲーム、参加できるかよ…！」
ピチュー「さっきもいったでしょ！ゲームに参加して逃走に成功するしか、生き残る方法はないの！」
コリンク「…くっ…」
回想終わり

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