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【保】竜と絆の章3 竜が認めた……美味しいキツネのうどん屋さん - 旧・小説投稿所A
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【保】竜と絆の章3 竜が認めた……美味しいキツネのうどん屋さん
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ちょっと生き物の気配が少なくて、
何時も静かで普段は誰も来ない……そんな森の入り口。
その道のすぐ横……何の変哲もない場所に、
今日……ある2階建ての飲食店が、新しく建てられていた。
木造の建物の雰囲気が、周囲の森の背景にとても似合って、
その綺麗な姿を周囲に晒している。
入り口の軒先には、赤い暖簾が掛かっていた……
そこには、黒く綺麗な字で、
『キツネの作る美味しい麺亭』と名前が書かれている。
「やっと……やっと、此処まで来れたコンッ!」
建てられたお店を……側で見上げている一匹のキツネが、
ポロポロと涙を流しながして、感極まった声で叫んでいた。
「……コ、コ~ン、どうしよう。
今日からお仕事始まるのに……、涙が止まらないコン……」
目を手で必死に擦りながら、
止まらない涙に戸惑っている一匹のキツネ……
これまで、色々な苦労、挫折、絶望を、その全てを……
乗り越えた充実感がキツネに、
……いや、今のキツネの店主に涙を流させていたのだった。
「……もう、泣いちゃダメだコン……
これから、もっと大変だから……
こんな所で、泣いていちゃ行けないコンッ!!」
感傷を何とか振り切ったのか、
キツネの店主は腰に付けていた前掛けを使い、
クシュ、クシュと顔を拭いて、涙を拭き取った。
そして、前掛けを戻すとそこには……
次の高い目標を目指すことを心に刻んだ、キツネの店主がいた。
「よし、まずは今日の仕込みだコンッ!
一生懸命、美味しい麺とスープを作るんだコンッ、コ~ンッ!!」
一度、自分の顔をパンっ!と叩いたキツネの店主。
少し、頬が真っ赤になったが気合いの入った表情を浮かべて、
自分のお店の引き戸を開いた。
お店の中で、綺麗に並べられたテーブルとイスの数々。
ちょっと横を見ると真新しい厨房の姿も見えて、
キツネの店主の表情がさらに引き締まっていき……
最後に前掛けのポケットから、真っ白な頭巾を取り出して頭にかぶり、
「さあ、頑張るコンッ!」
こうして、キツネの店主の戦いが始まったのでした。
<2011/06/15 23:00 F>
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