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『じゃあ鬼道ちゃん・・明日までさよなら・・・♪』


「嫌だあああああああああああああぁぁぁぁぁっっ！！！！」



ごぷ・・・ごくんっ・・・♪



『ぐぇぇっぷ・・・　んふふ、おいしかった・・♪
後は明日になるのを待つだけ・・。本当にひとつになれるんだ・・鬼道ちゃんと・・・』







ぐじゅぐじゅっ・・・じゅぶぅ・・・

「やだ・・喰われ・・・た・・・・」

食道の肉にぐいぐいと揉まれ、体の奥へと運ばれていく。

ねっとりとした液体は、今の鬼道にとっては不快以外の何者でもない。



「食べられたら・・どうなるんだろ・・・」

そんな事くらい分かってる。分かってるけど、信じたくはなかった。

「とかされちゃうんだ」


ぐにゅり。
噴門を押しぬけ、狭い胃袋へ堕ちる。

「あ、ぁ、あぁ、あ、あぁっ、あああ・・・」

どくどくと脈動する壁。柔らかい肉。ねっとりと分泌される体液。

間違いない。クルスは俺を完全に喰う気だ。

冗談じゃない。いくら何でも死ぬわけにはいかない。

「出せえぇぇぇえええっっ！！！このっ、クズ犬があぁあぁ！出せぇぇぇえ！」

死に物狂いで、胃壁を殴る。
必殺技？もうそんなのどうでもいい！命の方が大事に決まっている。

「うぅ・・っ、うあぁぁぁぁ！！」


ぐちゃあっ！
思い切り蹴りを入れた。
試合中にもこんなに本気で蹴った事はないであろう。

『ヴ、痛っ？！』

さすがにこれは効いたようで、眠りかけていたクルスはビクっと目を覚ます。

『だめだよ鬼道ちゃん、そんな事したら・・

胃袋が刺激されて胃液がいっぱい出てきちゃうんだよ？』

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