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怪獣警官 対 お騒がせ神様コンビ − 旧・小説投稿所A
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怪獣警官 対 お騒がせ神様コンビ

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異様。
オイラがいる付近一帯の空気はまさにそうだった。
何?そりゃ体長30メートルもある怪獣警官のお前がいるからだろうだって?
まあ確かにそれも一理はある。
だがそれとは別の理由があった。

「コタロウ巡査、我慢するんだ」

骨伝導式のヘッドホンから佐藤警部の声が聞こえてきた。
この場が異様な雰囲気の理由。
それは警察であるオイラたちがヤクザを守る羽目になっているからなのだ。
まあ何故こんなことになっているのかというと、簡潔に言えば全面抗争を防ぐためなのだ。
数日前、福岡県警から『○○組と△△会が全面抗争に突入する恐れがあるから応援に来てもらえないだろうか』と応援の要請があった。
△△会というのは最近凋落気味の日本最大の暴力団のことであり、近年勢力を拡大している○○組とはいつかは抗争に陥ると言われていたらしい。
日本最大の暴力団と、それに匹敵する暴力団とが全面抗争なんかしたら一般市民に被害が出るのは間違いない。
要請を受けた警視庁は、犯罪抑止力という観点で一定の効果がある特生3課を派遣することを決定。
というわけでオイラは福岡へと派遣されたのだった。
オイラの使命は、○○組の組長宅の付近に突っ立って△△会の鉄砲玉が来ないよう睨みを利かせることにあった。
しかしいくら未然に抗争を防ぐためとは言えども、ヤクザを守る形になっちゃってるのは何だか嫌だなぁ。
オイラの心の中にはそんな気持ちがあった。



<2011/06/21 11:28 とんこつ>消しゴム
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