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【保】敵討ち − 旧・小説投稿所A

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【保】敵討ち

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※グロテスク表現ありです。


「2年前に今の王になった時、あの女は王に取り入ったんだ。あいつは君たち召喚士を嫌っていたから、多分『召喚士たちは危険分子で、国家転覆を狙っている』などと言って王をそそのかしたんだろうな。今の王は学もない馬鹿たれだから、疑いもせず鵜呑みにしやがった。悪いのはあの二人だ!俺は悪くない。だから離してくれ」

「そうだったのか……」

騎士の言い分を聞いた少女はうつむいた。
ひょっとしたら助かるかも、という思いが騎士の頭の中をよぎる。
が、それはあまりにも甘すぎる認識であった。

「有益な情報をありがとう。おかげで敵討ちすべき人間がもう一人いることに気付けた。でも貴様はやっぱり許せない。私は今でも覚えてるぞ。貴様が私の父さんと母さんをメッタ刺しにしたことを!同じ目に遭わせてやる!」

少女は騎士に噛り付いた。
竜の牙と顎の力の前では鎧など紙切れ同然で、牙は楽々と騎士の体を貫通した。

「ギャァアアァァーーッ!!」

想像を絶する痛みに騎士はあらんかぎりの悲鳴を上げる。
だが少女は構うことなく何度も何度も噛み付いた。
騎士の上半身は瞬く間に蜂の巣となる。
もうすでに虫の息となった騎士を待っていた最期はあまりにも悲惨であった。
少女は騎士をくわえたままその足を引っ張って噛みちぎってしまったのだ。
上半身と下半身に引き裂かれ、大量の血が噴出する。

「……美味しい」

少女は血の味を美味しいと感じた。
そのまま騎士の上半身を噛み砕いて呑み込み、下半身も同様に食べてしまう。

「まずは一人……」

少女は血で濡れた口元を手で拭い、王の間へと向かった。


<2011/12/09 22:21 とんこつ>消しゴム
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