七日目
今日は俺はお休み。 なので別にみんなの朝食を作らなくたっていいんだけど、朝には強いのでいつもどおりに起きて、いつもどおり朝食を作ろうと思ってた。
が。
今俺はてんぱってる。目覚ましを止めて、ついでにB君を起こそうとして動けなくった。 だってなんか。
こっち向いて寝てるB君の足が、俺の足にのっかってて、俺の太腿あたりにB君の股間が……若干、元気になっちゃってる股間が!
いや若いっていいよねあはは。B君22だもんね珍しくなんかないよね。
とか意識の上っ面で思った。 どうしよう。このまま放っておけばそのうち静まるだろうけど……。 B君は安らかに眠っている。すごくあどけない顔をして、安心しきって眠ってる。 なのにどうしよう。 ――見たい。すごく見たい。
B君がもぞりと、身動きした。俺の太腿に立ち上がっちゃってるものを押し付けるように。 「B君」 肩を掴むと、B君が目を開けた。まだ眠いのか、シーツに顔を押し当てるような仕草をする。そんな筈ないのに、恥ずかしがってるように見えた。
駄目だって、と思うのに、俺は掛かってた毛布を剥ぎ取って床に落として、ベッドの上に座った。 B君は、寒そうに身を竦め、目を開いた。そしてむくっと起き上る。
B君を引き寄せて、背を向けさせて自分の足の間に座らせた。パジャマの下衣と下着にに手を掛けて、ずらす。 ぶるりとB君のペニスが飛び出す。 何度も見たけど、今は容を変えて、色も変えている。これがB君の。 手を伸ばして、撫で上げるように触れると、B君が震えた。気持ちいいのかな。 裏側の継ぎ目を辿って、皺を辿って、先端まで。そのたびB君が腕の中で震える。気持ちいいよね、B君。
もう片方の手も伸ばして幹を握りこむ。ゆるゆると扱きあげながら、先端を強弱つけて撫でる。 ペニスがより上を向く。うん素直。 いつの間にかB君は俺の足に手を付いて、パジャマを握りこんでいた。 俺より一回り小さな拳がぎゅうと握りこまれている。 なんだか可愛くてたまらなくて、すぐそばにある耳にキスをした。B君はそれにも反応して、鋭く小さく息を吸い込んだ。
耳も好きかな。舌を出して舐めてみた。嫌がるように頭を振るので、片手をペニスから外して頭を抑えた。唇で耳を挟んで、軽く歯を立ててみたり。下に目をやると、ペニスの先端から先走りが出てきた。 小さい裂け目に指を這わせ、塗り広げるように触れてあげる。
「……ッあ」
掠れた甘い声がすぐ近くでした。B君の声。久しぶりに聞いた。 耳を食べるように口に入れて、舐める。 手も休まずに、全体を包みながら、先端を重点的に。時折玉の方も揉んでみる。張ってる。 腕の中で震えたり跳ね上がったりする体を、押さえ込んでいうち、B君の弾む息に、どんどん声が付いてきた。 「う、……あ、あ……」 気持ちいいね?
終わりが近そうだった。絞るように握りこんで、親指で先を擦ってあげると、B君は小さな悲鳴を短く発して、俺の手の中で、イッた。B君の体から力が抜ける。 俺はティッシュを出して、手を拭いて、B君のペニスも拭いた。後始末しながら、俺は、
…………やってしまった……!!
そんな思いでいっぱいだった。 服を戻してやり、俺はトイレに駆け込む。 ――俺の息子が元気だった。
ちょっともう勘弁してくれ、と思いつつ、便座に座って自分のを慰める。 やっぱり少し違うペニスの感触とか、甘い声とか、俺の手の中で大きくなっていったペニスとか、快感に震えてた細いうでとか。思い出してるうちに、見てもいないのに、B君の、善がる顔が頭に浮かぶ。
「……B、くん」
自分の後始末をしたあと、俺はそのまま反省タイムに突入した。 正直B君オカズでオナニーしたのは今が初めてじゃないけど、それはただの妄想。妄想は自由。なのに現実にどうこうしてしまった。B君は現実をうまく見れなくなってる、普通の状態じゃないってのに! あのの体を、確実に俺は楽しんでた。 あさだちなんてもう生理現象だし、若いし溜まりっぱなしなんて無理だし、もうしょうがないとも思うけど。介護の一環だとも思う……思いたい、けど。
今のだけならまだいい、まずいのは、俺がB君にさせようかな、とかちらりと思ってしまったことだ。俺がB君のペニスに触れたように、俺のを触らせたいとか。感じる顔を今度(すでに次のことを考えてるし!)は見ながらしようとか。 今の状態なら、フェラさせたって嫌がりはしないな、とか。 そんなことを考えてしまった。想像だけに留めておけるのか、俺。
どうしよう。今からでもA君かセバスチャンにB君を託すか……?いやA君はないな、うっかりさんだし。ヨハンさん、ロベルト君、セバスチャン、の誰かだな。
便座に座ったまま考えていると、ドアが唐突に開いた。 B君がすたすたと入ってきてぎくりとする。 俺の目の前で立ち止まり、B君はパジャマの下をぐいっと下げた!ええっ!と思わず立ち上がって壁にへばりつくと、B君はなんでもない様子で便座に座った。 フツーに用を足しに来たようだ。
ほっとして、すこし拍子抜けして、俺はトイレを出た。 ああ本当にどうしよう。
八日目
色々考えたが、やっぱりB君を他の誰かに預けるのは止した。 単純に嫌だったからだ、俺が。
だってまたB君が朝立ちしたらどうする。その人が抜いてやろうとしたら。 B君は抵抗しない。 それで見せてしまうわけだ、あそことか、震える身体とか、イイ顔を。あの声、あの小さい悲鳴を聞かせてしまうわけだ。 嫌だ、そんなの嫌だ。 そんなの、俺にだけ見せればいい。
俺はハニーに惚れてる、と思う。 なのに最近の欲望は思いっきりB君へ向かっている。 ……B君が俺になんもかんも許すからいけないんだと思う!あんな無防備に全部晒しちゃうのがいけない!
……言訳です、はい。 すごく良くないぞこれは。俺は、『B君は俺のもの』とかすこーしだけ考えてる。B君が何も言わないのをいいことに。
で、俺は自分に誓った。 今後B君が勃起してても、抜く手伝い以上はしない。自分の触らせようとかするの禁止。 大丈夫だよな、俺?
続
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