pdic-fuw

PDIC形式の辞書をFreeUWINGを利用してJIS X 4081 UTF-8 extensionに準拠するように変換するツールです。

pdic-fuw

PDIC形式の辞書を、FreeUWINGpdicdumpを利用してJIS X 4081 UTF-8 extensionに準拠するように変換するツールです。

for your download

pdic-fuw-20190701-src.tar.gz

インストール

このツール自体は任意のディレクトリに展開するだけです。 ただし、FreeUWING以外に以下のツールが必要です。

pdicdump

pdic-fuwは、pdicdumpが出力するcsvから変換を行います。 別の手段で互換性のあるデータを用意するのであればpdicdumpは不要です。

Makefileの修正

インストール後、変換する辞書に合わせてMakefile等の修正が必要になります。 ここでは最低限の項目について説明します。 それ以外についてはFreeUWINGのドキュメントも参照して下さい。 ただし、FreeUWINGに付属のドキュメントはFreePWINGから変更されていませんので、参照時には注意してください。
変換元辞書の指定
SOURCES = ${SRCDIR}/pdic.csv

となっている部分を変換元の辞書に合わせてファイル名を変更して下さい。 pdic-fpwでは複数のファイルを指定できましたが、pdic-fuwではできなくなっています。 PDICにおけるハイパーリンクテキストのうち、<word:xxx>および<→xxx>という書式については、参照先が存在する場合は相互参照に変換されます。<, > の省略には対応していません。

著作権表示の指定

著作権表示の項目を設定する場合は

COPYRIGHT_FILE = 

の部分にファイルを指定して下さい。 著作権表示の項目にはファイルの内容がそのまま埋めこまれます。 pdic-fuw.confにも変更が必要です。

ディレクトリの指定

辞書のディレクトリの指定は

DIR = PDIC

の部分を変更して下さい。 辞書のパッケージを作る際のディレクトリ名にも使用されます。 pdic-fuw.confpdic-pkg.elにも変更が必要です。

パッケージ名の指定
PACKAGE = pdic-fuw-yyyymmdd

の部分を変更して下さい。

pdic-fuw.confの修正

辞書のタイトルなどはこちらで指定します。 詳細はファイルの中に直接コメントとして書かれているので参照して下さい(手抜きですみません)。 最低限、ディレクトリの指定はMakefileと一致させるようにして下さい。

pdic-pkg.elの修正

lookup-1.4+media用のパッケージファイルです。 辞書のディレクトリを変更した場合は、それに併せてファイル名とlookup-package-dictionary-options-alistの値を修正してください。

変換

通常のFreeUWINGを利用したツールと同様です。

$fuwmake

で辞書が生成されます。 この時、

Makefile:34: warning: overriding commands for target `archive-directory'
fuwutils.mk:607: warning: ignoring old commands for target `archive-directory'

のようなwarningが出ますが正常です。 パッケージを作る場合は

$fuwmake package

等のようにします。 packageの部分をpackage-tar-gzpackage-tar-bz2に変えれば、それぞれに応じたファイル形式でパッケージが作られます。

その他

変換元のPDIC辞書の著作権・ライセンスには十分に注意して下さい。

更新履歴

2019/07/09 公開。

written by Kazuhiro Ito (mailto: mailto)

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