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【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合30

1 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 00:49:43 ID:t5ry7ibJ
     _      ここは「ゼロの使い魔」「グリーングリーン」に代表される
    〃 ` ヽ    ヤマグチノボル氏の作品のエロパロを書くスレよ。
    l lf小从} l  / 荒らし、それに反応する輩はあたしの虚無で一発なんだから!
   ノハ{*゚ヮ゚ノハ /  ご・・ご・・・ご主人様が好きならSSを書いてみなさい!
  ((/} )犬({つ′  あと、次スレは480KBか、970レスを過ぎたら立ててね。
   / '"/_jl〉` j    立てないとお仕置きだかんね!
.  ヽ_/ノヘ.)〜′   分かったら返事するのよっ!犬!

【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合29
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1205070276/

過去スレ
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合28
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1203164640/
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合27
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1201174846/
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合26
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1199213475/
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合25
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1197993274/
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合24
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1195488562/
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合23
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1193840986/
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合22
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1191862054/
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合21
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1190655203/

まとめサイト ゼロの保管庫wiki(移転しました)
http://zerokan.digital-ark.com/

過去スレ(20スレ以前)については、上記のまとめサイトを参照なさいっ!

2 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 00:50:20 ID:t5ry7ibJ
〜シルフィードでも分かる保管庫更新講座〜


○新規に保管する場合

 1.ゼロの保管庫を開く。

 2.上のメニューバーの『新規』をクリック。

 3.ページ新規作成メニューが出るので、欄の中にSSの通し番号を入力し、『編集』をクリック。
   (通し番号は、スレ番―レス番という形式。
   たとえば1スレ目の141番から投下されたSSの場合は1-141と入力すればよい)

 4.新規ページ編集画面が出るので、フォームに本スレからSSの本文をコピペする。

 5.コピペ後、フォーム下の『ページの更新』をクリック。
   ちゃんと出来ているか不安なら、まず『プレビュー』クリックし、実際にどのように表示されるか確認すること。

 6.対象SSの作者のページを開く。
   (たとえば261氏のSSを保管したい場合は261氏のページを開く)

 7.ページ上のメニューバーの『編集』をクリック。

 8.対象作者ページの編集フォームが開くので、SSのリストの中に、新規に追加するSSの通し番号とタイトルを入力。
   出来れば通し番号順に並べた方が見やすいと思われる。
   また、この際、通し番号を[[]]で囲むと、確実にリンクされるはず。
   (上の例で言えば、[[1-141]]ゼロの使い魔(タイトル) という風に入力する)

 9.入力後、フォーム下の『ページの更新』をクリック。

 10.更新終了。余裕があればキャラ別orジャンル別も同じように更新すべし。


○既出のSSの修正or続きを追加する場合

 1.ゼロの保管庫を開く。

 2.対象SSのページを開く。

 3.上のメニューバーの『編集』をクリック。

 4.編集フォームとその中に記入されたSSの本文が現れるので、必要な部分を追加or修正する。

 5.フォーム下の『ページの更新』をクリック。

 6.更新終了。

3 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2008/04/14(月) 00:55:09 ID:V6TpvcSO
>>1
そして今更前スレの残りを投下する俺。
ttp://zerokan.digital-ark.com/wiki/index.php?29-620
を呼んでおくと幸せになれるんだぜ

んじゃいくおー

4 名前:アンリエッタの野望 ◆mQKcT9WQPM :2008/04/14(月) 00:56:39 ID:V6TpvcSO
そして次の日。
才人はトリステイン王宮へとやってきた。
才人が門衛に書状を見せると、そのまま謁見室に通される。
そして、玉座の前で才人は恭しく礼をし、顔を上げる。
もんのすごいイヤそうな顔のアンリエッタがそこにいた。

…いやたぶん見間違いだな。
まさかねえ?ひめさまが公の場であんな、平野○太のマンガのキャラみたいな顔するわけが…ねえ?

才人がそう考えるとおり、今のアンリエッタは慈愛に満ちた美しい笑顔で二人を玉座から見下ろしている。

「なんでルイズがいるんですか?」

笑顔のまま、ずいぶんとドスの利いた声で女王陛下はそうのたまわった。
才人のとなりに控えるルイズは、見逃していなかった。
ほんの数瞬アンリエッタの見せた、もんのすごいイヤそうな顔を。
ルイズはその顔を見たことがある。
それは、二人がまだ小さい頃。
アンリエッタのだいっっっっきらいだったピーマンが、昼食に供された時、たしかあんな顔をしていた。
その顔に、ルイズは自分の立てた作戦が上手くいったことを知る。

やっぱサイトとにゃんにゃんするつもりだったなこの淫乱変態女王ッッ…!

そんな思惑は微塵も顔に出さず、ルイズは頭を垂れたままアンリエッタに告げる。

「姫様におかれましてはご機嫌麗しゅう。
 使い魔の管理をするのは主人の務め。なれば、ここに私がいるのも当然の道理かと」

あーそう。そういう理屈なワケねルイズ・フランソワーズ?

「あら。そうは申しましても、シュヴァリエ・サイトはトリステインの騎士ですのよ?
 わ・た・く・し・の!ちゅ・う・じ・つ・な!臣下ですから。
 主人の管理などなくとも、立派に職務を果たしてくれると信じております」

…誰がッ!誰のだってェ?こんんんんんんんの、ロイヤルビッチ!

「いえいえ。まだまだ、騎士としても人としても途上の身ですわ。
 なれば、主人たるっ!わ・た・く・し・の!下で、学院にて修を積むのがわ・が!使い魔の成すべき事かと」

ああもう、毎度毎度、事あるごとに主人主人って。
サイトさまは私のご主人様だっつってんでしょうにこの超絶壁平面胸!

「それも一理ありますが…。サイト様の剣舞は、他の何物にも換え難い催し物として、デムリ伯を喜ばせるでしょう。
 それが終わってからでも、サイト様には学院にお戻りいただきますわ。
 ルイズも学業があるでしょう?先に学院に戻れるよう手配いたしましょう」

させるか、この色狂いの変態コスプレ女!

「お気遣い感謝致します、女王陛下。しかし、学院には既に休暇を届けてあります。
 デムリ伯の誕生会が終わるまで、私が!サイトを!管理いたしますのでッ!」

…うざっ!大平原の小さな胸超ウザっ!サイトさま置いてとっととカエレっつってんでしょうに!
……まあいいわ。そう来るならプランBに移行するとしますか…。

「そうですか。わかりました。
 では、王宮に部屋を用意させます。デムリ伯の誕生会まで、そこに滞在なさい」

アンリエッタはにっこり笑ってそう言って、次の謁見者を呼んだ。こうなっては、ルイズは大人しく引き下がるしかない。
ルイズは形だけ恭しく礼をすると、才人を引っ張って謁見室から退出する。
とりあえず、王と虚無の水面下のバトルが終わった事で、その場に居合わせた臣下達はほっと胸を撫で下ろしたのだった。

5 名前:アンリエッタの野望 ◆mQKcT9WQPM :2008/04/14(月) 00:57:33 ID:V6TpvcSO
結局、さんざいぶかしむルイズの心配を他所に、次の日、何事もなくデムリ伯の誕生会の日を迎えた。
才人は一日中剣舞の打ち合わせで相方となるアニエスと中庭で練習に励んだ。その間も結局アンリエッタが姿を現すことはなく、ルイズの心配は杞憂に終わる。
しかし結局ルイズはアンリエッタの来襲に備えて一晩中起きていたため、少々寝不足になってしまったが。

「大丈夫かルイズ?」

盛装の桃色のドレスで生あくびをかみ殺すルイズに、これまた盛装の白い礼服の才人が心配そうに声を掛ける。

「ん。大丈夫よ。
 あんたこそ、しっかりやんなさいよ。変なところでミスって恥かかされるのは、主人の私なんだからね」

言って指先を才人の鼻先に突きつける。
才人は大丈夫、失敗なんかしねーよ、と笑って、デルフリンガーの代わりに、王宮より渡された刃引きの剣を手にする。
もうすぐ、晩餐会の始まる時間だった。


晩餐会は、王家の財政事情を考慮してか、それほど豪勢でないメニューで、立食形式で行われた。
場所は王宮謁見の間。貴族の館で行っても良かったが、身内だけの晩餐会という事で、ここが選ばれたのだった。
それでもデムリ伯は財務大臣らしく、食器の出所やら食材の値段に気を配っていたが。
そして、宴もたけなわ、といった所で、上座からアンリエッタが宣言する。

「では、王家よりささやかながら、我が騎士による剣舞を披露したいと思います。
 シュヴァリエ・サイト、シュヴァリエ・アニエス。前へ」

アンリエッタの号令に、部屋の中央から丸く人ごみが退き、白い礼服に身を包んだ才人と、薄いブルーの礼服に身を包んだアニエスが、その中から前に出る。
二人はアンリエッタに向けて恭しく頭をたれ、剣を収めた鞘を両手に持ち、捧げ持つ。
二人の騎士の所作を確認したアンリエッタは、その中心で頷くと、宣言した。

「では、始めてください」

アンリエッタの言葉に、二人は剣を腰に戻し、お互いに向き合って、少し間合いを離す。
そして視線が絡むと。
全く同時に剣を抜き、お互いの剣先を合わせる。
ちゃり…と小さな金属音が響く。その次の瞬間、才人が仕掛けた。
一瞬後ろに引くと、そのまま勢いよく片手突きを繰り出す。
アニエスはそれを、剣を上段に振り上げながら回転しつつ紙一重でかわす。
その勢いを利用し振り下ろされたアニエスの剣はしかし、背後に飛び退った才人のステップでかわされる。
二人は大仰に回転しながら間合いを離し、そして。
上段、下段、中段と、同時に斬檄を繰り出す。甲高い金属音がリズムよく、まるで楽器を奏でるように謁見の間に響く。
中段を打ち合うと、剣を交差させながら位置を入れ替え、そして、振り返りざまに才人は下段から切り上げる。
それをアニエスはいなし、剣を振り上げて隙だらけの才人の胴へ回し蹴りを繰り出す。
才人は持ち上がった剣の勢いを利用し、バック転で間合いを離す。アニエスの蹴りが宙を凪ぐ。
間合いが離れた二人は一瞬見つめあう。
そして突然弾けたように間合いを詰める。甲高い金属音をたて、二人は鍔迫り合いに入る。
ほんの数秒、二人は息がかかるほどの距離まで顔を寄せ、そして、離れる。
お互いに踏み込めば再び鍔迫り合いになる距離まで離れ、そして、再び打ち合う。
今度は先ほどより早いリズムで、お互いに剣を合わせる。
まるで鉄でできた打楽器のように剣がリズムを奏でる。そのスピードが少しずつ速くなっていく。
そして、そのスピードがクライマックスに達した時。
二人は一瞬で距離を離し、離れた位置でくるりと円のステップを描く。
そしてアニエスは薙ぎ胴で空を薙ぎ、才人は下段からの逆袈裟で同じく空を薙ぐ。
アニエスの構えが打突と同時に停まり、才人もまた同じように、上に切り上げた姿で動きを止める。
二人はそのまま互いに背中合わせに立ち、剣を鞘に収める。
そして、固唾を呑んで剣舞を見守っていた観客に、深々と礼をして、剣舞の終了を告げた。

6 名前:アンリエッタの野望 ◆mQKcT9WQPM :2008/04/14(月) 00:58:11 ID:V6TpvcSO
ぱち…ぱち…ぱち…。

最初に拍手を始めたのはデムリ伯。
それに追従するように、アンリエッタとマザリーニもその拍手に加わる。
そして、謁見の間は拍手の音で埋められた。
ルイズは拍手を受け、いつもの表情に戻った才人を見て、ようやく。
はぁ、と一つ息を吐いた。
剣舞中の才人がかっこよくて、思わず息をするのも忘れて魅入っていたのである。
しかしそんな事を気付かれでもしたら、一巻の終わりである。
ルイズは自分に真っ直ぐ近寄ってくる才人を迎え撃つべく、わざと視線を逸らして、才人から見えないように深呼吸する。
そして、間近までやってきた才人は主人に語りかける。

「どうだった?俺の剣舞は?惚れ直した?」

ルイズはなんとか平静を取り戻すと、言ってのけたのだった。

「まあまあってとこね。惚れ直すには一億と二千年早いわね?」

んだよそれ、と才人は目の前で文句を垂れる。
そんな使い魔を見て、ルイズは思った。
とりあえず、ご褒美に今夜は思いっきり可愛がってあげましょ♪
すでに疼き始めている自分の体に正直に、ルイズは行動する事にした。

そして晩餐会が終わり、その夜。
才人はアンリエッタに呼び止められ、謁見の間に残っていた。
それを全力で止める筈の、隣にいたルイズはいつの間にかいなくなっていた。
灯が落とされ、窓から差し込む月明かりだけが薄青く玉座を照らす。
才人はひめさま遅いなあ、もう帰っちゃおうかなあ、などと思っていたが。

「お待たせしました。サイト様」

青い月明かりに照らされ、白いドレスに身を包んだ、王冠のない女王が現れた。
才人は、小さな衣擦れの音を立てて近寄ってくるアンリエッタに、尋ねた。

「どうしたんです?こんな夜更けに」

まあだいたい想像はついちゃいるけど。
どうせまたこのいやらしいメス奴隷にお仕置きをしてくださいまし、なんだろうなあなどと才人が心の中だけで溜息をついていると、アンリエッタは応えた。

「ええ。今日はちょっと練習をしようと思いまして」

…なんの?またエロいことですか?
才人の心の疑問に応える代わりに、アンリエッタは彼の服の袖口を引いて、玉座の前に連れて行く。
呆気に取られる才人に、アンリエッタはにっころ笑って、言った。

「さ、ここに掛けて下さいまし」
「へ?で、でも待って、ここって玉座じゃ…」

才人の指摘どおり、そこは、一介の騎士ごときが掛けていい場所ではない。
このトリステインの全てを背負う、王のみが掛ける事の許された、神聖なる場所。
しかし、アンリエッタは笑顔を崩さず、言ってのけた。

「そうです。玉座です。
 いずれあなたが座ることになる場所ですわ」

7 名前:アンリエッタの野望 ◆mQKcT9WQPM :2008/04/14(月) 00:58:48 ID:V6TpvcSO
「なんですモガっ?」

思わず声を上げてしまう才人。
アンリエッタは慌ててその口を手で塞ぐ。
いかに王宮がアンリエッタのものであるとはいえ、今は深夜。大声を出せば、賊なのかと思われても文句は言えない。

「しっ!声が大きいです!
 …言ったでしょ、いずれ私を娶っていただきます、と…」

アンリエッタは口を塞いだついでに体を密着させて才人を拘束し、耳元で優しく囁く。

「心配なさらなくても大丈夫です。政は、私とマザリーニ卿が、全力でサポートします。
 でもそれは先の話ですわ。だから…今は練習。ね?」

ドレス越しでも分かるアンリエッタの柔らかい肢体に体の一部分を滾らせながら、才人はしょうがない、と諦めた。

「じゃ、今だけですよ」
「はい♪」

そして誘われるまま、玉座に掛ける。
玉座はまるで才人の背中に吸い付くようなすわり心地で、彼の体を包む。
王は、一日の大半をここに座ってすごすのである。すわり心地が悪くては致命的だ。
アンリエッタは、玉座に納まった才人を見て、満足げに微笑んだ。

「ふふふ。とてもよく馴染んでいます…流石ですわ。我が王」

そう言って、アンリエッタは才人の前で頭をたれ、普段自分がそうされているように、才人に向かってかしずく。
才人はなんだか背筋がむずがゆくなった。

「はは。なんか調子狂うなあ」

ぽりぽりと頬を掻きながら、才人は照れ笑いを返す。
そんな才人の前まで、アンリエッタは近寄る。
そして玉座に掛ける彼の前に立つ。
今まで暗くて気付いていなかったが、その頬は朱に染まり、目が潤んでいた。

あ、やべ。

思ったときには遅かった。
アンリエッタは才人の目の前で、するするとスカートの前をたくしあげる。
真っ白なガーターベルトと、白いニーハイソックスが目に眩しい。
そして、その間で。
濃い紫の陰毛に彩られた、女王の蜜でべとべとに塗れた女陰が、はくはくと牡を求めて蠢いていた。

「あ、あの、サイト様の剣舞を見てから私…もう…」

やっぱしかー!やっぱしこうなるのかー!

しかし才人の牡は主人以上に素直で、すでに才人の前は限界まで膨らんでいた。
こうなったらもうしょうがない。
才人は、この状況を愉しむことに決めた。
才人はとりあえず、自分が王様だったらこうするだろうな、という行動に出た。
玉座の肘掛に右ひじをつき、頬杖をつく。
そして言った。

「して欲しいのかい?アンリエッタ」
「は、はい…」
「でもタダじゃあしてあげられないなあ。まず、王に対する忠誠を見せてもらおうか」

8 名前:アンリエッタの野望 ◆mQKcT9WQPM :2008/04/14(月) 00:59:18 ID:V6TpvcSO
才人の言葉に、アンリエッタはほんの少しの間、考える。
そして、メス奴隷の本能が、すぐに答えを導き出す。
アンリエッタは才人の足元に跪くと、はち切れんばかりに膨らんだ前をなで上げた。

「ご奉仕、致します…我が王…」

そう言って、才人のズボンのジッパーを下ろす。
限界まで勃起した才人が、布の隙間から顔を出した。
アンリエッタは一度視線で、己が王に確認を促す。
才人はその視線を受け、頷いて返した。
アンリエッタは主人の許しを得ると、熱く滾る牡を口に含んだ。
それと同時にアンリエッタの中に満たされる、牡の香り。
アンリエッタの頭が上下にグラインドしはじめ、才人に刺激を与える。
謁見の間で、唾液と先走りの立てる水音が響く。
そして。
しばらく刺激していると、アンリエッタの口中で不意に才人がはじけた。
不意の放出に、アンリエッタは才人を口から吐き出してしまう。
アンリエッタの顔を、髪を、才人のは砕くが容赦なく汚す。

「あぁ…熱い…」

肌に絡みつく粘液に、溜息をつきながら、アンリエッタは呆けたようにその白濁を手で掬い、口に運ぶ。
そんなアンリエッタの痴態に、才人の肉棒は再び硬さを取り戻す。
それを見たアンリエッタは、今度こそ己の中に注いでもらおうと口を開こうとする。
しかし、それより先に才人が言った。

「王の恵みを零すなんて、なってないな。
 罰として、アンリエッタが自分でしなさい。俺は一切動かないから」

頬杖を突いたまま、才人はそう言う。
アンリエッタは才人の意思を汲み取った。
スカートを両手でたくし上げると、いつも自分がそうしているように、玉座にむけて腰を下ろす。
ただ、そこには、いつもと違い、才人が、才人の牡があった。
指で才人をつまみ、自分の入り口に導くと。
アンリエッタはそのまま、上下に体を揺すり始めた。

「あっぁっ…いいですっ…サイトさまぁ…!」

天上の声が淫らに謳い、謁見室を娼館に変えていく。
肉と布に阻まれ、くぐもった水音が卑猥に響き渡る。
才人の中で、快感が高められていく。
しかし、才人は鉄の意思でアンリエッタの攻めに耐え、一切動かずにアンリエッタのするがままにまかせる。

「ひぁ、ふぁ、も、いく、らめ、いくっ…!」

やがて高められた雌が先に限界を迎えた。
腰を深く肉の玉座に押し付け、アンリエッタはびくびくと痙攣する。
アンリエッタの内襞が才人を絞り上げ、最後の快感を打ち込む。
才人も限界だった。

「アンリエッタっ…!」

名を呼ぶが、しかし抱き締めることはせず、女王の中に白濁を注ぎ込む。

「あっあっあっ…きてます、サイトさんが、いっぱいぃ…!」

この上なく幸せそうな表情で、女王は未来の王の子種を、子宮に受けたのだった。

9 名前:アンリエッタの野望 ◆mQKcT9WQPM :2008/04/14(月) 00:59:40 ID:V6TpvcSO
行為が終わった後。
飛び散ったお互いの淫液をアンリエッタの魔法でキレイにし、二人は謁見の間を出る。
渡り廊下を歩きながら、才人は当初から疑問に思ってたことを、アンリエッタに尋ねた。

「そういえばルイズはどうしたんです?」

あれだけ才人と一緒にいることに拘っていたのに、晩餐会のあと、一切姿を見ていない。
その質問に、アンリエッタはくすりと笑って応えた。

「ふふ。ルイズには、サイト様に化けさせたスキルニルを付けてあるのです」
「い?」
「そのスキルニルには、『ルイズを徹底的に悦ばせてあげなさい』と指示しておきました。
 今頃あの子、相手がスキルニルだとも知らずに、天国に逝ってますわ」

…なんつーことを…。

才人はこの後、スキルニルと入れ替わる時に失敗しなきゃな、と余計な心配をする。
しかし、その心配は杞憂に終わった。

「ああらヒメサマにサイト?
 こんな夜更けにどうしたのかしら?」

そこにはルイズがいた。
今頃与えられた部屋で才人に化けたスキルニルとよろしくやているはずの。

「あ、あらルイズ。随分遅くまで起きてるのね?」
「ええまあ。どこかの誰かさんの送り込んだスキルニルのお陰で、眠れなくなるところでした」

言ってルイズは懐から人形を取り出し、放り投げる。
それは間違いなく、魔力を解かれたスキルニルだった。

「な、どうやって…!」

虚無の魔法しか扱えないルイズには、ディテクト・マジックが使えない。
したがって、スキルニルを見破るのは至難の業のはずだ。

「簡単よ。ベッドの上で気付いたのよ。
 サイトは終わった後に、『可愛かったよルイズ』なんて気の利いた台詞言うわけないからね」

なるほどそういう事か。完璧すぎるスキルニルの所作を見破られたというわけだ。
しかし、落ち着いている場合ではなかった。
ルイズの手にしている杖が青白く光っている。虚無の魔力が充填されているのだ。

「ちょ、待てルイズ、こんなとこで魔法使ったらっ!」

慌てて才人は止める。
しかしルイズは聞かなかった。

「問答無用ッッッ!死ねぇぇぇぇぇぇぇ!」

ちゅどーん。


結局その日の爆発は、才人とルイズの痴話げんかということで納められたのだった。〜fin

10 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2008/04/14(月) 01:04:16 ID:V6TpvcSO
くぎゅに「へんたい!」って罵られたヨ!
だもんでしばらくほっといたら「べ、別に寂しくなんかないんだから」とか言われたヨ!
ああもうくぎゅはかわいいなあ!

とか考えながら一日中過ごしてた俺は末期ですか。
全部↓これのせいなんだけども。
ttp://www.asovision.com/putimoe/about.html

にほんはいろんないみでだめなくにだとおもいますまる
ではではノシ

11 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 01:21:23 ID:Ix1ZCDtI
>10
だめなのはにほんではなくおもにおまいだ

ともあれGJ!
アンリエッタさま可愛いなあもう

12 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 01:38:27 ID:NIITQzYX
あれ、今回はつるぺたじゃないー!?
いつも通りの素晴らしい壊れっぷりがGJです

それにしても、へんたいさんのビッチエッタ姫は大好きなんだが、いつも話が短いのが残念。
やっぱり、へんたいさんはロリk…おや、こんな時間に宅配便が

13 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 01:46:29 ID:lKMJlAwz
前スレバレット氏乙です!!続きが楽しみでちんこやばいです。

>>10
姫とルイズの掛け合いが最高ですね。乙です

14 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 02:11:09 ID:/xP3dRxl
>>10
あふぉすぎる・・・
しかしこれはどこに行けば買えるのだろう・・・

15 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 02:29:39 ID:GtBlbM06
>>10
新作乙! つーか二人とも駄目すぐるww 
個人的にはスキルニルがどういう攻めをルイズにしたのか気になる
>虚無の魔法しか扱えないルイズには、ディテクト・マジックが使えない。
ディテクト・マジックはコモンマジック扱いで拡声や保存と同じく
だれでもつかえるんじゃなかったっけ?

16 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 02:40:53 ID:Uikb7M8J
そろそろボルボ分が足りなくなってきた
ボルボ氏マダー?

17 名前:痴女109号:2008/04/14(月) 03:02:17 ID:y9h6iFQ1
>>16
ボルボ氏でなくて申し訳ないが、久々に投稿します。

>>10
せんたいさん、乙です。
なぜ、こんな陽気なエロを書けるのか、小一時間、お伺いしたいっす。

18 名前:契約(その14):2008/04/14(月) 03:06:01 ID:y9h6iFQ1
.
「さぁて、それじゃあ第二ラウンド開始といきましょうか?」

 そう言いながら、シエスタはにこやかに笑いながら、ルイズの股間からペニスバンドを引き抜いた。それこそ、赤ん坊の腕くらいの太さを持った張型を。
 そのディルドーは、ルイズの破瓜の血で真っ赤に染まり、タバサの触手にも劣らぬ禍々しい雰囲気を放っている。だが、それよりも才人は、そんな、湯気すら放つ模造ペニスを誇らしげに掲げ持つ少女の、一部の曇りすらない笑顔の方が、さらに怖かった。
「ミス・ヴァリエールの聖なる処女の血を、今からサイトさんにプレゼントできると思うと、……ふふ……、足が震えるほど興奮しますわ……!」

 逆にルイズは、その禍々しい毒気に当てられたかのように、もはやピクリとも動かなかった。激痛のあまり失神したわけではない。深く閉ざされた彼女の瞼からは、まるで高原の岩清水のように、こんこんと涙のしずくが湧き出し続けている。
「……なんで……なんで……こんな……」
 眼前で行われて――いや、自分自身が味わって、なお信じ切れぬ過酷な現実。
 その絶望を前に、杖と自由を奪われた無力な少女が、一体どれほどの抵抗が可能だったろう?
 ルイズはもはや、この場の誰をも、その視界に入れたくは無かった。

 才人は、そんなルイズを見て、肋骨が砕け散らんばかりの胸の痛みを感じたが、それでも、必死に目を閉ざす彼女に、少しだけ気が楽になった。これでブザマに辱められる自分の姿を、愛する花嫁に見られずに済む。
 だが、そんなルイズを許すほど、女たちが優しいはずも無かった。

「眼を開けなさい、ルイズ」

 アンリエッタが低い声で言うが、無論ルイズは素直に従わない。闇の世界に身を浸し、ただ項垂れて泣き続けるのみだ。
 しかし、続けて吐かれた女王の言葉は、そんな少女の反応を見越したもののように、むしろ嬉しげでさえあった。
「そうですか……国を預かる女王の命に従わないとあれば、当然厳罰を与えねばなりませんね」

 そう言われたところで、ルイズは眼を開かなかった。開ける気も無かった。
 が、そんなか細い決意も、続けて聞こえてきた音と悲鳴に、アッサリと砕け散ってしまう。


19 名前:契約(その14):2008/04/14(月) 03:07:59 ID:y9h6iFQ1
.
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」

 聞こえてきたのは少年の悲鳴。
 響く物音は――彼女がとてもよく知る――馬上鞭の音。
 

 その悲鳴に、反射的に眼を開けたルイズの視界に飛び込んできたのは、ウェディングドレス姿のアンリエッタが、土下座のような体勢になった全裸の少年の背中に、嬉々として鞭を振るっている姿であった。
 無論、彼のその肛門には、深々とタバサの股間から生えた触手が埋まったままだ。おそらく鞭の痛撃の合間に、常人の想像を絶する蠢きで、彼の前立腺に刺激を与えているのだろう。
 そんな才人の頭を、床に押し付けているのは、シエスタ。彼女の眼差しは、むしろ女王に向けられ、早くわたしにも鞭打ちをやらせてくれと、そう眼で訴えている。そしてティファニアは、床に押し付けられた才人の耳を、飴玉のようにねぶっている。


「やめてぇぇぇ!! そんな、そんなことしないでぇぇぇぇ!!」
 少女の叫びは、少年の悲鳴さえも掻き消し、教会内に響き渡った。
「サイトっ、大丈夫っ!? ねえ、サイトしっかりしてぇぇっ!!」


「うふふふ……主の罪は使い魔の罪。御主人様の代わりに、この可哀想な使い魔さんが罰を強制されるのは、ある意味仕方の無いことでしょう、ルイズ?」
 アンリエッタの言葉を、シエスタが引き継ぐ。
「それにおかしいですわ。サイトさんへの鞭打ちは、ミス・ヴァリエールがいつも『お仕置き』と称して、日常的にやっておられたじゃありませんか? それを何故いまさら?」
「っっっっ……!!」

 確かに、そう言われては、ルイズとしても口ごもるしかない。彼女の言う通り――むしゃくしゃした時は、取り敢えず才人をぶん殴って憂さ晴らしというのが、彼女の手っ取り早いストレス発散方法だったのは事実なのだから。
 さすがに最近は、以前に比べて鞭の出番は減ったが、それでも拳や蹴り・エクスプロージョンなどの虚無魔法といった『暴行』を、才人に対して加える事に、ルイズが躊躇いを覚えた事は、一度も無いと言っていい。
 だからこそ、ルイズはいま初めて絶句した。
 他者に、理不尽な暴力を振るわれる想い人の姿。そして、これはいつも貴女がやっている事だと言われて、初めてルイズは、日常的に自分が、いかに非道な行為を彼にしているかをまざまざと思い知ったのだ。


20 名前:契約(その14):2008/04/14(月) 03:10:27 ID:y9h6iFQ1
.
 そして、真逆の結論を抱くに至った、もう一人の少女・シエスタ。

(――すごい、好きな人を直接イジめるのって……こんなにいいものなんだ……!!)

 無論、そういうシエスタが、才人を苛めたことが無いとは思っていない。だが、彼女自身それは、イジメではなく意地悪の範疇に入る行為だと思っている。屈辱やら羞恥やらを強制し、彼を泣かせても、こういう直接的な『暴力』を振るった経験は無かったのだ。
 だが……『こちら側』に身を投じて初めてシエスタは、ルイズを理解出来たような気がした。
 シエスタは、御付きメイドとして選任されて以降、常にルイズと才人の傍らに身を置き、二人を見守っていたが、それでも理解できなかったのだ。何故ルイズが、命がけで自分を守る才人に、あれほどの虐待を加えることが出来るのか。
 だが……。
 
「陛下、是非わたくしにも、その鞭をお貸し下さいませ」
 そう言ったシエスタの瞳は、妖しげな光に潤んでいた。

 びっし〜〜〜〜ん!!
 びっし〜〜〜〜ん!!
 びっし〜〜〜〜ん!!
 びっし〜〜〜〜ん!!
「ほぉらっ!! いたいですかっ!? サイトさん痛いですかって訊いてるんですよっ!? ちゃんと答えなさいっ!!」

「やめてぇっ!! おねがいっ!! 何でもするっ!! 何でもシエスタの言う通りするから、だからこれ以上、サイトをいじめないでぇぇっっ!!」
 ルイズがそう叫ぶのと、アンリエッタがシエスタの腕を取ったのは、ほぼ同時だった。
「やめなさいっ!! 貴女はサイト殿を殺す気ですかっっ!?」

 自分も嬉々として才人を鞭打っていたアンリエッタだったが、半ば恍惚とした表情で、取り憑かれたように馬上鞭を振るうシエスタに、さすがの彼女も正気に戻らざるを得なかったのだろう。
 いまや才人の背中は、皮が破れ、肉が覗き、血まみれの状態になっている。激痛のあまり失神したのか、もはや彼はうめき声さえ立てず、先程から突っ伏したまま微動だにしない。


21 名前:契約(その14):2008/04/14(月) 03:15:44 ID:y9h6iFQ1

 ティファニアやタバサでさえ、シエスタが見せた、この乱心と見紛うばかりの暴行に気を呑まれたように呆然としている。
 だが、当のシエスタは、いまだに興奮状態を脱していないようだった。
 荒い息を繰り返し、今度は、その不気味に輝く瞳をルイズに定めると、
「ミス・ヴァリエール……いえ、“ルイズ”」
 と、そう呼び捨てた。
「貴女が悪いのですよ……サイトさんがこんなひどい罰を受けるのも、全部貴女のせいなのです。貴女がサイトさんを独占しようなんて考えなければ、サイトさんは、こんな目に……こんな酷い目には遇わずに済んだんです……!!」
「わたしの、せい……?」
「そうです。貴女のせいです。だから今度は、貴女が見る番に回らなければならないんです」

 見る?
 見るとは何を、だ? 
 こんな、滑稽でおぞましい凌辱劇を、身を持って経験させられた自分に、これ以上、一体何を見ろというか?
 ルイズがそう思った瞬間に、シエスタは、才人の身体を引っくり返し、土下座の姿勢から仰向けの体勢に転がした。
 すでにタバサの触手は、彼の肛門から抜け出ていたので、シエスタが、才人を転がすのに、何ら妨げるものは無かった。


「っっっ、そんなっっ!?」


 ルイズが呼吸を忘れたのも無理は無かった。
 ほとんど半死半生の目に遇わせられながら、少年の股間からは、これでもかと言わんばかりに硬くなった肉柱が、へそまで届くほどの勢いを見せていたからだ。
「やっぱり流石ですわサイトさんは……。いえ、そうでなければ嘘というもの」
 そう言うと、シエスタはルイズに、にやりと笑いかけ、股間のペニスバンドを外した。
「シエスタ……あんた一体、サイトを、サイトをどうするつもりなの……!?」
「決まっていますわ」


「初夜の晩に男女が行うことと言えば、ただ一つでしょう?」


 そう言いながら、シエスタは才人のペニスを掴むと、自らの股間にあてがった。
「もっとも、サイトさんの童貞は、とっくの昔に奪われてしまっていますけどね」
(ついでにわたしの『初めて』も)
 そう、心に呟きながら、シエスタは自らの腰を沈める。
 ずぶり、という音を立て、さしたる抵抗すらなく、少年の陽根は、彼女の体内深くめり込んだ。


22 名前:契約(その14):2008/04/14(月) 03:22:19 ID:y9h6iFQ1
.
 そのシエスタの言葉を聞いて、ルイズの胸中に、あるかなしかの嫉妬の炎が再燃する。
 もっとも、シエスタの処女を奪ったのは、才人ではなくタバサだし、才人の童貞を奪ったのは、人間でさえないシルフィードだ。だからルイズが一瞬想像したような“密通”の事実は、なかったのだが、シエスタも、それをバカ正直に告げる気は無い。

「ふはっ、ふひゃひゃひゃひゃひゃ!! しゅごいっ!! こっ、こんなに気持ちのいいもんなんですねぇっ!! サイトさんのモノって!! どうです“ルイズ”!? うらやましいでしゅかぁっ!? だったら、――だったら、うらやましいって言いなさいっ!!」

「……」
 ルイズは絶句していた。
 無論、羨ましくないと言えば、それは激しく嘘になる。
 だが、そこまで欲望に身を任せるシエスタを見て、引いてしまったのも確かだった。
 激痛以外、何も感じなかった、さっきのシエスタとの交合。だが、いま才人の体の上で跳ねるように踊り狂う、シエスタの表情はどうだ? 垢抜けないそばかすをまぶした頬でさえ、まるで一流ステージのダンサーのようではないか?
……だが、それにもかかわらず、ルイズの精神は硬直していた。
 女の喜びを目の当たりにしていながら、それでいて、少女独特の潔癖感から、肉悦に身を任せるメイドの表情に、ついていけないものを感じざるを得なかったのだ。

――いつだ?
――少なくとも、わたしとシエスタは、同じラインの上に並んでいたはず。なのに、いつ彼女は、こんな、わたしの手の届かないところへ行ってしまったの!?


「では、ルイズ。始めましょうか?」


23 名前:契約(その14):2008/04/14(月) 03:24:53 ID:y9h6iFQ1
.
 だから、開いた形で足を固定された鉄棒を踏まれるまで、少女は、二人に気付かなかった。
 股間から、おぞましい触手を生やしたタバサと、こけしのような張方を持った女王。
 タバサの表情は、相変わらず読めなかったが、一方のアンリエッタは、もはや顔を見るまでも無かった。それほど女王の声は、楽しくて仕方が無いといった気分がにじみ出ていたのだから。

 無言で、ルイズの股間に口を寄せるタバサに、少女は恐る恐る尋ねる。
「はじめるって……何を……?」
「さっきメイドが言った」
「え……!?」
 その言葉を、アンリエッタが、ルイズの小さな乳首に舌を這わせながら引き継ぐ。

「――第二ラウンド、ですわ。うふふふふ」

 そう言われた瞬間、ルイズは股間の小さな小さな入口に、再び侵入者が現れたのを感じた。
 虫が這うような気持ち悪さ。
 それでいて、舌や指などでは、とうてい真似の出来ない繊細で不規則な動き。


「やめてえええええええっ!!」


 タバサの触手が、その悲鳴を合図にするかのように、ルイズの膣内に潜り込んでいた。


24 名前:痴女109号:2008/04/14(月) 03:26:41 ID:y9h6iFQ1
今回はここまでです。

25 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 21:53:58 ID:GtBlbM06
>>24
新作乙! ドイツもコイツも嫉妬と肉欲に狂ってやがるww
そういえば胸革命は?

26 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 21:58:49 ID:E8Id+Zye
>>24
GJ!!
みんな狂ってやがる
シエスタが壊れすぎ…><

27 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 22:22:16 ID:+0TeM4Ar
>>24
毎回gjです
次はアン様が後ろの処女頂くのかしら

>>25
サイトの耳たべてたよ

28 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/14(月) 22:44:38 ID:+6ycPuxW
痴女氏もせんたいさんもGJ!最近SSは過疎りかけてたから良い起爆剤になったw

あと最近、ボルボ氏まだとか言う奴いるが気持ちはわかるがあんま言わない方が
良いと思うぞ。他の職人さんが投下しづらくなるし。>>16-17を見てちょい思った

29 名前:バレット:2008/04/15(火) 00:40:31 ID:kXig8dx3
そして相変わらず空気読まない自分が投下しますよっと。
今度こそコル×キュルでエロです。でもってグダグダです。いつもの事か。

30 名前:(7)HEAT:2008/04/15(火) 00:41:29 ID:kXig8dx3
「え・・・・・・・」

思わず、目を疑ってしまう。
視界一面に広がっているのはコルベールの背中。そして途中で止まって――否、止められている獣の爪。
コルベールが掲げた左腕を、爪は深々と貫いていた。
しかしコルベールはたじろぐ様子は無い。一歩も引かずに獣と正面から睨み合っている。
動けぬ彼女を守る為に。

「あっ・・・・ミスタっ!?」

その背中にどんな男達よりも逞しさを感じて一瞬見惚れていたキュルケを我に返らせたのは、傷から肘へと伝い落ちる血。
当の本人はちっとも気にした様子を見せず、無造作に杖を掲げると、

「今回ばかりは逃がすつもりはありません―――――私の生徒を襲った報いを受けろ」

冷たく熱い殺気の篭った呟きを漏らし・・・杖を獣の口内へと、右手ごと突っ込んだ。
その時見開かれた獣の目に浮かんでいたのは、恐怖だったのかもしれない。
コルベールが二言三言ルーンを唱え、次の瞬間、くぐもった爆発音が獣の体内で起こった。
口と耳からから肉の焼ける生々しい煙が漏れ出、眼球は熱で破裂し、眼窩が虚空と化す。
コルベールの左腕から惰性のまま力無く爪を引き抜きつつ、獣はゆっくりと横へ倒れ伏した。
無感情にその様子を見つめながら、ローブで右手と杖を拭うコルベール。
そしておもむろにまたルーンを唱えると、杖からいきなり噴き出た炎が左腕に傷口を焼く。
キュルケはその行動に愕然としたが、コルベールは対照的に少し眉を潜めてみせただけ。

あんまりと言えばあんまりだが、とりあえず出血は止まった。


31 名前:(7)HEAT:2008/04/15(火) 00:43:09 ID:kXig8dx3
「立てないのですかな、ミス・ツェルプストー?」

打って変わって暢気な声をかけられてキュルケは一瞬呆けた。

「はい、恥ずかしながら・・・」
「ふむそうですか。ならば少し失礼しますぞ」

そう言ってコルベールはキュルケの膝の裏と背中に腕を差し入れて抱き上げた。
問答無用、(多分一部の)恋する乙女憧れのお姫様抱っこ。鍛えてなければこうは容易く出来まい。
いきなり抱え上げられてキュルケは柄に無く赤面した。しかし、伝わってくる体温と心臓の鼓動がとても心地いい。安心する。

助けられてホッとしたせいだろう。見かけより遥かに逞しい、自分を助けに来てくれた男の胸に抱えられたのもあるかもしれない。

唐突に、下腹部の切なさが格段に増した。

「ひぁっ!?」

熱い。股がむず痒くてしょうがない。
コルベールが1歩歩く毎に秘裂から漏れ出る液の量が増えている。
マズい。とんでもなくマズい。
しっかり彼女を支えてる両腕の力強さとか、さっきの冷酷な炎使いとしての冷酷な一面と恐怖に捕らわれかけていた彼女を安心させようと優しげな笑みを浮かべてる今とのギャップとか。

とにかく、今のコルベールの全てが、獣に塗りつけられた粘液の媚薬成分に犯されたキュルケを興奮させる要因となってしまってる訳で。
彼にだけはこんな姿見せたくないと何故か強くそう思ってしまい、我慢していた彼女だったが。
体が擦れる度に小さく達してしまい、しきりにビクビクと震えてしまっているキュルケをまだ怯えていると勘違いしたコルベールが覗き込んでしまい。

「安心して下さい、ミス・ツェルプストー・・・もはや貴女を傷つける相手はいませんから」

今まで聞いた事も無い、誰もがホッとしそうな優しい声を柔和な笑みと一緒に掛けられて――――

限界が来た。

気が付けば、キュルケは目の前の唇を貪っていた。

「んむぉっ!?」
「ミスタぁ・・・ミスタぁ・・・・・・」


32 名前:(7)HEAT:2008/04/15(火) 00:43:47 ID:kXig8dx3
いきなりの事にバランスを崩し、足がもつれてコルベールはキュルケ共々倒れた。しかし咄嗟にキュルケを怪我させまいと自分を下にして倒れたのは流石だろう。
それが原因で、キュルケに馬乗りで押さえ込まれる体勢になってしまったのだが。

「ミスタぁ、体が熱くて・・・押さえられないのぉ・・・」
「のっひゃあ!?ミミミミミスツェルプストー!?」

哀れなくらい素っ頓狂な声を上げてしまうコルベール。そんな裏返った声を聞いただけで、キュルケの背筋を電流が駆け上る。

欲しぃ、ミスタのが、欲しくてしかないのぉ・・・!

欲望のままに、キュルケはコルベールのズボンに手をかけた。
慌ててコルベールは抑えようとしたが、さっきの獣以上にキュルケの動きは素早くそして手馴れており。
ぼろん、と。
そんな擬音が似合いそうなぐらい黒光りしたのが曝け出された。大蛇レベルである。ちなみにこれで通常モードだ。どんだけー。

「あっはあ、ミスタのおっきい」

熱に浮かされてそうのたまいながら、キュルケは躊躇い無くそれを口に含んだ。
コルベールの方は「や、止めるんですミス!」と口ではそう言ってるが悲しいかな、年季の入った分身はご丁寧に加えられる刺激に反応してしまっている。
どんどんどんどん大きさと逞しさを増し、月の光に照らされて黒光りするソレはあっという間に天を衝いて直立した。
ご立派だ。見かけによらずとにかくご立派だ。
どうもコルベールの場合、見た目と反比例して魔法とコッチはかなりの代物である。ぶっちゃけキュルケが見てきた誰よりも逞しい。

「とっても大きくて、ビクビクしてますわよぉ」

血に濡れて(彼女自身でもコルベールのでもなく、馬の血だ)身体に張り付いていたシャツを脱ぎ捨て、コルベールをその同年代から嫉妬の眼差しを集めてきた豊満な胸で挟み込む。
それだけでまた軽く達した。ソコからもコルベールの鼓動が伝わってくる。
胸に抱かれていた時よりも幾分激しい鼓動。彼も、やっぱり興奮してくれてるんだろうか。
そう考えるだけで、キュルケは無性に嬉しくなった。
挟んで捏ねて、上下に動かして先っぽを舐めてみて、コルベールの反応を楽しむ。

「うあ、ううっ、止めるんです、ミス・ツェルプストー、こんな事は・・・」
「でもぉ、仕方ないんですのぉ。ミスタの熱いのが、欲しくて、欲しくて、身体がうずいてぇっ」

そのまま腰を両腕で支えると、コルベールの腰の上に落とす。
もはや失禁以上に滴って濡れていたキュルケの膣内は、コルベールを根元まで飲み込み。

ぐりゅっ

「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ぁっ!!!」

先端が子宮の入り口に激突して、彼女はこれ以上無いほど達して仰け反った。
身体中から力が抜ける。くったりと、キュルケはコルベールの胸元に倒れこんでしまう。
身体が言う事を聞いてくれない。動きたくても力が入らず、中でコルベールが脈打ってるのを感じるだけで何度も小さく達しているが、満足できない。
腕に力を込めて身体を起こそうとしても、すぐにまたコルベールに圧し掛かる。この繰り返し。
疼きは止まらない。身体中が切ない。なのに動けない。

「何でぇ、どおしてぇっ・・・・・・ミスタぁ、切ないのぉ・・・・・・」





33 名前:(7)HEAT:2008/04/15(火) 00:44:22 ID:kXig8dx3
泣いた。泣けてきた。子供みたいにいやいやと首を振って、コルベールの胸に縋りつく。
涙を流して切なさと快楽に染まった泣き顔を浮かべてコルベールを見る。

一方コルベールの方は自分は教師で彼女は生徒で、年齢差どれだけだああでもスタイルは秘書のミス・ロングビル並で子供とは思えないいやいやでもあーだーこーだ。
ま、ぶっちゃけ思いっきりテンパッている。
だがま、彼女から挿入されて尚且つ求められていても未だこうして本能と理性が鬩ぎあってる辺り、自制心はとんでもないと言えるだろう。
並の男なら、最初にキュルケにキスされた時点でその妖艶さに理性がプッチンしてただろうに。

だがしかし、コルベールの理性を密かに蝕み出している物があった。
それはキュルケの下腹部周辺に擦り付けられていた獣の先走り汁。
その効果はキュルケがコルベール自身を膣内に収めた事で伝染し、着々と・・・・・・

「ミスタ、お願いです・・・ミスタのおチンチンで、私をメチャクチャにしてくださひっ・・・!」

グサッ!
あ、理性に止め刺さった。

遂に本能に犯され、コルベールは腰を激しく動かし始めた。1突きごとに先端と子宮がぶつかり合い、キュルケは達する。

「あひっ、はげひ、凄いでふわミスタぁッ!」

次の瞬間最初から刺激を受け続けたせいか、唐突に熱い奔流がキュルケの下腹部を駆け抜ける。
ウットリとした声が漏れた。

「熱ぅ・・・いっぱい出てますわぁ・・・」
「・・・すみません、ミス・ツェルプストー」
「ふぇっ?」
「・・・どうも私自身・・・自分をもう押さえ切れないようです」

みちみちっ!

「!?〜〜〜〜!!!?」

・・・・・キュルケの中で1度出したせいか少し硬度を失っていた筈のコルベールが、次の瞬間大きさと逞しさを更に増して膣内を埋め尽くした。
突然の衝撃に声にならない喘ぎ声。
上下入れ替わるとコルベールはローブを脱ぐと繋がったままキュルケの背中に回り、膝立ちになってキュルケの両膝を持ち上げる。
キュルケの上半身は地面に敷かれたローブに押さえつけられる体勢になり、下半身はコルベールの両手とイチモツに持ち上げられる体勢。
先端周りの出っ張りが、身じろぎする度にキュルケの敏感な部分をグリグリと抉ってくる。

「ひゃひっ、ダメ、そこは、ミスタ弱いのぉぉぉっ!」

更に剥き出しになった尻の割れ目の底の窄まりに人差し指をぬっぷし奥まで差し込まれた。突く勢いは激しさをどんどん増す。
あまりの激しさに、1突きする度泡立った精液がボタボタ隙間から滴り落ちるほど。
そして2度目の発射。ギチギチにキュルケを埋め尽くすコルベールによって、精液の大半がそのまま子宮の奥へと注ぎ込まれて殊更深く達した。
ここまで奥まで注ぎ込まれた事は、1度も無い。


34 名前:(7)HEAT:2008/04/15(火) 00:44:51 ID:kXig8dx3
しかし。駄菓子菓、じゃなくてだがしかし。
まだまだコルベールは収まらない。もーどーにもこーにも腰と愚息が止まらない止められない。

「ひぁっ、まだっ、ミスタぁの固いのぉ!!」

3発目――――

「はぁぁぁぁっ・・・ミスタの熱いのが・・・またいっぱい・・・」

5発目――――

「ひくうっ、む、むひぃ、もうわらひの子宮ぱんぱんれひゅう!」

8発目、体勢変えて対面坐位―――――

「ひゅぅ・・・・ふあぁっ・・・・・・」




結局ようやくコルベールが納まった頃には・・・キュルケの下腹部は、ウエスト10サント増しぐらいポッコリ膨れてたそうな。




「腰が抜けて立てないなんて初めての体験よ・・・」
「本当に申し訳ない、ミス・ツェルプストー。教え子に手を出すなんて、私は教育者として失格だ・・・・・・」

所変わって魔法学院の医務室。
ベッドに横たわるキュルケの傍らでコルベールはこれ以上暗くしようがあるのかってな位重〜いバックをして頭を抱えている。
直後我に返ったコルベールは慌ててキュルケの身体を出来る限り綺麗にして――股間から滴るというか、ボタボタ流れ出てた精液も掻き出してから連れて帰ったのだった。
何と言うか、しっかり証拠隠滅を行ってしまった事に尚更罪悪感を感じてしまっている。

当のキュルケは気にする所か獣に犯される直前に助けられた事でコルベールに感謝してるのだが。
いやまあ本物の獣に犯される代わりに、眠っていた野獣(一見冴えないハゲオヤジ、中身は色んな意味で百戦錬磨のベテラン)に犯されちゃった訳だけど
もちろん2人して今日の授業はお休みだ。コルベールは純粋な怪我人、キュルケは足腰に力が入らず立つのもままならないので医務室にて休息中。

「それにしても凄かったですわミスタ・コルベール・・・魔法もの方もアッチの方も」
「ハハハ、昔は色々と経験を積んだものですから――――今は殆ど使おうとも思ってなかったものですが」
「あれだけの魔法の才能が有るのでしたら、他の生徒や教師からバカにされるような事は無いと思いますけど・・・」
「いや、私はこうして研究に打ち込んでいる方が性に合っているのですよ。私の力をひけらかしたとしても・・・それだけでは何も変わりません。
ただ、貴女の危機を救えた事に対しては、この力に感謝すべきなのでしょうが・・・・・・」

そう言ったコルベールの顔に浮かんでいたのは、笑みに見えない自虐的に歪められた表情。
乾いた悲しみの目で自分の掌を見つめているコルベールのその姿に、キュルケはまた普段とは違う彼の様子に、胸の奥で何かが疼く。
同年代の少年達とは一味違う、酸いも甘いも噛み分けて彼女の想像もつかない哀しさを背負った『大人』の男―――――

既に身体を交わしてしまった相手ではあったが・・・・・・漸くキュルケは、この一見冴えない教師に対して抱いた物を自覚した。

それは『恋心』という名の、多種多様な形を持つ想い。


35 名前:(7)HEAT:2008/04/15(火) 00:45:47 ID:kXig8dx3
「とにかく、本当にどう償えばいいのか分かりませんが・・・本当にすまない事をしました。ミス・ツェルプストー」

深々と、頭を下げる。
ぺかーんと鏡並みに差し込んでくる日光を反射させているコルベールの頭頂部に思わずクスリと笑ってしまいながら、キュルケは優しげな声を発した。

「・・・・・・キュルケ、ですわ」
「はい?」
「キュルケと呼んで下さいまし。フフフ、確かにアレだけミスタに染められてしまったからにはしっかり『責任を取って』もらわないといけませんわねぇ」
「み、みみみミス・ツェルプ・・・」
「キュ・ル・ケ、ですわ」
「ゴホン・・・あーキュルケ、どどうも私の考えている『償い』と、君の考えているその『責任を取る』というのはどうも何だか大きなズレが生じてるみたいなんだが・・・」
「ウフフフフフフのフ」

うわーい、何だか背後に炎を纏ったヘビが見えるぞー?
炎蛇はむしろコルベールの方なのだが、今の頬を引き攣らせてまぶしい額に脂汗を浮かべた彼はむしろヘビに睨まれた蛙。
もちろんヘビは赤と褐色である。こんな色のヘビいたら確実に毒蛇だろうが、実際今のキュルケはそんな感じだ。




―――――今ここに、身体から始まったカカア天下、誕生。





36 名前:バレット:2008/04/15(火) 00:46:56 ID:kXig8dx3
あい、これで7話終了。無理矢理な締めだけど勘弁な!

37 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/15(火) 01:11:16 ID:DCU8Sgvu
バレット氏、投下乙です。
禿げは男性ホルモンが豊富、すなわち精力的ってことでもあるからな。
そう考えたら、何かコッパゲの顔がショーン・コネリーに見えてきたぞw

38 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/15(火) 02:39:50 ID:V7VK4Luq
>>36
おおおおお、GJ!!
キュルコルいいなあ

焦りまくってるコル吉は可愛いなあ
ズキズキきちゃってるキュルケもいい

二人のバカップルっぷりも読んでみたいな

39 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/15(火) 07:32:50 ID:dgYPEqXK
>>36
絶倫コルベールにくそわろたw
GJ!

40 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/15(火) 10:06:51 ID:if3xXJkW
>>36
GJ!!
どんだけーとは鈍器のように立派なマツタケという意味ですな

41 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/15(火) 16:29:21 ID:2vh7+84h
>>36
GJ!!
まあ、軍人上がりである以上、貴族の軟弱なボウヤや
そこらのただの中年よりは体力があって当然だわな
だがしかし8回ってww どんだけ絶倫なんだよ

42 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/15(火) 19:03:26 ID:WA4vdpN0
>>36
GJ
ハゲ先生の絶倫っぷりに吹いたw

43 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/15(火) 19:18:01 ID:aAVrI5hx
GJ!
中年男性+若い女子学生だから張り切るのも無理無し。
だが初回のエクスプロージョン並みに全力放出してしまって、その後その勢いが続くかどうかあやしい。

44 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/15(火) 23:02:44 ID:nRG2bPno
そこでマカビンビンですよ

45 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/15(火) 23:40:57 ID:LegMG7hr
天狗媚液
龍馬 男の自信液
仁王勃

すきなのをえらべ

46 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 12:57:55 ID:T2DlLuET
学院長が倉庫からかっぱらってきた謎のマジックアイテム
モンモンが作った謎の水薬
きゅいきゅいがそこらへんから引っこ抜いてきた謎の薬草

すきなのをえらべ

47 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 20:41:39 ID:ffDMf1rc
アメリカンジョーク風ゼロの使い魔


アンリエッタは女王に即位し、各地の施設を訪問していた。
ある日、魔法学院へ訪問し、会食中にオスマン学院長に尋ねた。

「オスマン学院長、この学院ではどれくらいの学生が勉強しているのかしら?」

オスマンはあごひげをさすりながら言った。

「・・・全学生の2割くらいですな・・・・・・」

48 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 20:52:04 ID:HxxgQkP6
サボりが多過ぎなんだよ、あの学院・・・

49 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 21:10:01 ID:ZgGS3eDd
相変わらずナイス!
ところでアメジョゼロは保管庫にある?
二つほど見つけたけど、福祉のやつがない。

50 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 21:17:46 ID:bRSteCJ8
保護者連中が名門貴族ばっかりなら学院も強く出られんか。
あの世界じゃ学校に行ってるだけで十分インテリな気もするがな。

51 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 21:29:06 ID:s5fwogC0
>>49
この辺かな?

http://zerokan.digital-ark.com/wiki/index.php?22-89
http://zerokan.digital-ark.com/wiki/index.php?X00-31

最近投下されてるジョークは改変元知ってるやつが多いんだが、
この二つのは改変元が分からん・・・

52 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/16(水) 22:10:21 ID:B0SLqkMA
>>50
識字率そんなに高くないと言う話だから そうかもな

53 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/17(木) 20:16:48 ID:HcmU84ys
アメリカンジョーク風ゼロの使い魔

またもイザベラから出頭要請を受けたタバサは、城へ行くため使い魔のシルフィードを呼んだ。
呼ばれて飛んできたはいいが、シルフィードはどこでそんな言葉を覚えたのか、
タバサに報酬を要求しだしたのだ。

 「ろうどうをしいるおうぼうなちびすけに、にくとさかなを要求するのねー!!」

あまりにもきゅいきゅいうるさいので、タバサは要求を呑むことにした。

 「お城まで行ったら魚5匹、戻ってくるのに魚5匹」
 「だめ!お城までは向かい風で飛びにくいし、あのお城の王女は嫌いなの!
 5匹じゃ割りに合わないのね!!」
 「5匹」
 「ヤ!増やしてくれなきゃ、シルフィはここを一歩も動かないのね!」

しばらく「5匹」「ヤ!」を繰り返したあと、タバサは溜息をついて言った。


 「わかった。お城まで6匹、戻ってくるのに4匹」
 「やったのね!さすがお姉さま!使い魔思いなのね!」

喜んでシルフィードはタバサを乗せ飛び立っていった。

54 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/17(木) 20:20:51 ID:I80bY57X
実際にやってそうだから困るw

55 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/17(木) 20:50:22 ID:1FvVhUHH
シルフィ騙されとる・・・

56 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/17(木) 21:24:35 ID:UjC8y5HC
まさに朝三暮四w

57 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/17(木) 21:49:36 ID:8yixytfC
warata

58 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/17(木) 22:12:17 ID:kDUrDsue
往路が完了したところで予定が変更になる可能性を考えると、
ちゃんと得しているとも取れるな。
ごまかされてんのは確かにその通りw

59 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/17(木) 22:32:41 ID:68+1Ecj+
>>58
予定が変更になったら4匹分は支給されない・・・

60 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/17(木) 22:44:14 ID:FVbVy144
4匹と約束した事を忘れたふりして帰りに再度交渉をするつもりだな?

61 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/18(金) 11:38:50 ID:9sxtMuN6
城で出る魚と学院で出る魚が同等か

向かい風の後の食事と追い風の後の食事 どっちを増やして欲しいか

学園に帰ったら約束を反故にされる可能性をどう見積もるか

62 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/18(金) 11:41:56 ID:vIKwwo6s
前払いが多い方がビジネスとしてはローリスクだと思う。さすがきゅいきゅい

63 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/18(金) 12:56:43 ID:irzbgfSA
シルフィとタバサで狼と香辛料2をやってくれw

64 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/18(金) 13:06:22 ID:4VQQR8EW
>>53
何故か星新一を思い出した

65 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/18(金) 18:22:13 ID:2uPnNs/b
>>51
サンキュー。

66 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/18(金) 20:04:30 ID:7cbOoCz0
こういうジョークをネタに真面目に話し合っちゃったりする辺り、
やっぱり俺たちって日本人だなあって感じがするよなw

67 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/18(金) 20:53:27 ID:hgQkfbzC
アメリカンジョーク風ゼロの使い魔

場所はヴェストリの広場、いま魔法学院の生徒達は毎月恒例の全員授業である、
「より良い学生生活についての弁論」を行っていた。言うなれば文句の発散の場である。
今日、壇上に立っているのはマリコルヌ。彼が聴衆を前に熱弁を奮っている。

 「この世の中には男と女の二種類しかいない。ましてやこの学院では若い男女が
  共同生活しているんだ。お互いがお互いを意識するのは当然だ!
  確かにカップルの10や20できるだろうさ! だがな、片寄りすぎだろ!
こっちを見ればサイトサイトサイト、あっちを見ればギーシュギーシュギーシュ。
この世に男は二人だけか!?あぶれる男の気持ちが分からないのか!
 
まあそんなことはどうでもいい!問題なのはこの僕の扱いだ!
  僕はこの前の戦争から無事帰還した!この間設立された水精霊騎士隊の一員でもある!
そんな僕を、ここの女どもは好意を持つどころか興味や関心すら持っていない!!
この事態をどう思う!?レイナール議長!」

「・・・なるほど、マリコルヌ君、弁論ありがとうございました。
女性陣に意見を求めてみましょう。ええと、ケティ君、何か意見ありますか?」


「・・・え?・・・なんですか?」

68 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/18(金) 21:05:42 ID:HtEZvQm/
関心なさすぎ・・・orz

69 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/18(金) 21:14:48 ID:4VQQR8EW
マリコルヌ・・・不憫すぎるorz

70 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/18(金) 21:31:16 ID:OxxvfBme
確かにマルコリヌの扱いはひどいよなw

71 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/18(金) 21:47:16 ID:INb/V1Il
サイト 赫奕たる武勲の持ち主で現騎士隊副隊長
ギーシュ 勲章持ちの指揮官であり現騎士隊隊長
マリコルヌ 生還しただけw
むしろサイトとギーシュに対して失礼じゃないかww
生還しただけの奴なんて他にも吐いて捨てるほどいるんだし

72 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/18(金) 22:06:45 ID:g/HE2Eci
戦場から生還できただけでも凄いことなんじゃないのか?

「父親達の星条旗」では旗を立てただけで英雄扱いされてプロパガンダにされたし

73 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/18(金) 22:10:55 ID:gF5MYUGC
マリコルヌも所々で(本人にとって)オイシい思いしてるからいいだろ

74 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2008/04/19(土) 00:34:08 ID:d+zKfS07
*注意事項*

以下のSSは特殊な趣味を含みます。以下の事項に当てはまる方は読まないでください

・スカ苦手な方
・巨乳以外は受け付けない方
・原作レイプが許せない方
・へんたい的なプレイの苦手な方
・せんたいさんはロリコンだと思っている方
・「せんたいさん」を「へんたいさん」と呼称する方

以上の注意事項に引っかかる方は読まないでネ!
んじゃいくおー

75 名前:禁断の呪文 ◆mQKcT9WQPM :2008/04/19(土) 00:35:17 ID:d+zKfS07
禁呪。
それは、使用を禁じられるほど、危険な呪文。
トリステイン魔法学院の書庫の奥には、こうした危険な呪文がいくつか封印されているという。
こうした危険な呪文を管理するのも、魔法学院書庫の大切な役目の一つだった。
しかし。
時折、通常の書庫で、禁呪が発見されることがある。
それは、呪文書の中に巧みに隠されていたり、不意に辞書の中に混じっていたりするのだ。
そしてその日。
日課の『サイトをメロメロにする方法』を捜しに図書館通いを続ける青い髪の少女が、偶然禁呪の一つを発見してしまう。
その禁呪は、何故か料理の本のあとがきに載っていた。

『この呪文は、かつて国を飢饉が襲ったときに、あるメイジが開発したものです。
 あまりに危険ゆえ、その存在を封じられることになりましたが、味の探求を目指す者のために、ここにそのルーンを記しておきます。
 もう一度書きます。この呪文は「あまりに危険なため封じられました」。ここを読む者は、それを肝に銘じてください』

どうして、そんなものがこんな本に…?

タバサが疑問に思うのももっともである。
この本のタイトルは、『一撃必殺悩殺レシピ・新婚アツアツ料理全集』だったりした。
そもそもなんで魔法学院にそんな本が、などと言うなかれ。
魔法学院の一般書庫には、学院生や教師からの寄贈図書も多いのである。
この本も教師よりの寄贈図書で、ちなみに寄贈者はシュヴールズ。
彼女がどういう経緯でこの本を手にして、そして寄贈に至ったのかはここでは語らない。
とりあえず、タバサは自室でその禁呪を紙に書き写し、その内容を確認する。
どうやら系統は『土』と『水』を使うらしい。
危険な禁呪と言う割にはトライアングル・スペルで、それほど難しい魔力操作も必要ではなさそうである。
『錬金』と『浄化』の応用で事足りる、下手をすればラインクラスのメイジでもできそうな内容だった。
そこから、導き出される答え。

…そうか。だから、飢饉の時に開発された…。

内容を理解したタバサは、この禁呪の使い道を思いつく。
それを使用した時の事を想像したタバサの顔が、火を噴いた。

76 名前:禁断の呪文 ◆mQKcT9WQPM :2008/04/19(土) 00:35:51 ID:d+zKfS07
さて、それから三時間ほど経って。
才人はアホ竜に捕まっていた。

「おいこら、放せって!」
「ダメなのね。放したらシルフィはあの世行きなのね。絶対放さないのね」

シルフィードは才人を先住魔法の光の縄でふんじばり、荷物のようにかついで運んでいた。
運び先は、主人に指定された場所。
学院女子大浴場の、三番個室。
シルフィードはそこの脱衣所のドアを足で蹴り開け、才人を床に立てると、才人を室内に蹴り込む。

「はーい、種馬一名、確かにお届けしましたなのねー!」
「わっとっと!」

ふんじばられた上に蹴り込まれ、才人はよろめいて床に転んでしまう。
才人を部屋に蹴り込んだアホ竜は、個室のドアを外から閉じる。
術者の視界から外れたことで、才人は魔法の戒めから開放される。

「…ったく、なんだってんだ」

立ち上がり、いましがた打った頭を撫でる才人。
その背後から、声がした。

「…ごめんなさい」

澄んだ鈴のような声。
才人が後ろを振り向くと。
そこには薄いブルーのショーツだけという、あまりにも刺激的な姿の。

「なにやってんだよシャルロット!」

しかし才人の突っ込みにも、タバサは一切動じない。
眉一つ動かさず、才人に言った。

「…ちょっと、魔法の実験につきあって」

なんだ、魔法の実験か、と以前の才人ならちょびっと安心しただろう。
しかし。

「…今度はどんなエロ魔法だよ…」

これまでの経験上、こういう状況でそういう魔法じゃなかった試しがない。
案の定、タバサはその質問は完全にスルーする。

「とりあえず、洗い場に来て」

そう言って、才人の袖を軽くつまんで、上目遣いに才人を見上げたのだった。

才人は自分に魔法をかけられるのかと思っていた。
てっきり、アレが大きくなるなったり、はたまた二本に増えてみたり、な魔法かと思っていたが。
タバサの説明によると、その魔法は飢饉の際、食料を確保できない者のために作られた魔法なのだという。
タバサはそれを、自分にかけた、と言った。
はて、なんで食糧難で人に魔法をかけるんだ、と才人は疑問に思った。
しかしその謎はタバサの言葉で明らかになる。
洗い場は、湯船に満たされた熱い湯のせいで、湯気で満たされていた。
立っていると、湿気と湯気の熱さで汗が吹き出てくるほどだ。
その熱さで垂れてきた汗をぬぐう才人。
当然、タバサも汗をかいている。
そして、タバサは曇り始めた眼鏡を風呂の鏡の前に置いて、説明を続けた。

77 名前:禁断の呪文 ◆mQKcT9WQPM :2008/04/19(土) 00:36:44 ID:d+zKfS07
「…この魔法は、術者の体液に、いろんな味と匂いを付けられる」

そう言って、あっという間に才人に密着する。
そして、爪先立ちになると、才人の首筋に抱きついた。

「え、ちょ?」

慌てる才人の鼻先に、タバサは唇を寄せる。

「嗅いでみて」

そう言って、タバサは小さな舌をぺろり、と出す。
その先端は軽くくぼみ、そこにはタバサの唾液が溜まっていた。
才人は熱と湿気に浮かされ、タバサの言葉に従う。
タバサの唾液からは、柑橘系の果物のような匂いがした。

「…へ、へえ。ホントにいい匂いだな」

かろうじて残っている理性が、才人にそうコメントさせる。
だが、ここで終わっては意味がない。
タバサは抱きついたまま離れず、さらに舌を突き出す。

…舐めろ、ってコト?

視線でそう尋ねる才人。
タバサは、視線を投げかける才人に、舌に唾液を溜めたままコクンと頷いた。
しかし。
ここで流されたら、予想されるのは…。
だが才人の逡巡はあっという間に流される。
煮え切らない才人に焦れたタバサは、腕をさらにきつく才人の首筋に絡ませる。
そして、そのまま才人の唇を奪い、口内に溜め込んだ唾液を才人に流し込む。
とろとろとしたタバサの唾液が、才人の中に流れ込む。
それはまるで生きているように才人の舌に絡みつき、味覚を刺激する。
タバサの唾液は、その匂いから予想される、新鮮な柑橘系の果物の味がした。

…旨い。

絶妙な甘さと酸味のバランスと、官能的な舌遣いと、甘く絡みつく幼い肢体に、才人の理性は吹き飛ぶ。
流し込まれる甘いジュースを、才人は小さな感覚器に舌を絡ませ、味わう。

ぴちゃ、ぴちゃ…。

お互いの唾液を流し込みあい、嚥下しあう音が、風呂場に響く。
しばらく、タバサの唾液を味わった才人だったが、さすがにお互い息苦しくなり、唇を離す。
お互いの唇の間で、銀色の粘液が、素晴らしい粘度でもって橋をかける。
荒い息をついて、二人は抱き合ったまま見つめあう。
不意に、才人が口を開く。

「な、なあシャルロット」

才人の呼びかけに、タバサは首をかくん、とかしげて先を促す。

「他の場所も…味見していいかな?」

それは、タバサの思惑通りの言葉だった。

「うん。いっぱい、たくさん、味わって。
 全部、サイトのだから…」

タバサの言葉に、才人はたまらずタバサを抱き締めた。

78 名前:禁断の呪文 ◆mQKcT9WQPM :2008/04/19(土) 00:37:25 ID:d+zKfS07
とりあえず、濡れるといけないので二人は全裸になって、服を脱衣所に置いて。
才人は、洗い場の床にタバサを横たえる。
薄い桃色の大理石の床に、真っ白な、幼い肢体が映える。
その体に浮かぶ、玉の汗。
才人は遠慮なくその薄い胸板に顔を寄せ、汗の匂いをかぐ。

「シャルロットの汗…葡萄の匂いがする…」

改めて言われると恥ずかしいのか、タバサは真っ赤になって顔を逸らす。
才人はその反応にさらなる欲求を掻きたてられ、タバサの胸に舌を這わせる。

ぴちゃ…。

「…っひ!」

タバサの喉が快感に踊る。
才人はそのまま舌でタバサの尖った小さな桜色の肉の突起までも、べろべろと舐め回す。

「…ひゃ!ひぁ!」

唾液よりもさらさらとした喉越しのタバサの汗は、極上のワインの味がした。
そして才人は、胸板よりもより強い芳香を放つ、すぐ近くの場所に目を付けた。
そしてそこを、何の遠慮もなく舐め上げる。

…ぺろ…。

「ひゃぁあぁんっっ!」

タバサの声がその刺激に一層艶を増し、謳う。
胸板よりもずっと汗ばむ、そこは腋。
軽く窪んだそこを、才人の舌が舐めまわす。
神経の束の通るそこは、普段ならくすぐったさを感じるだけだっただろう。
しかし、官能を掻きたてられ、熱に浮かされた今は、その刺激は快楽の波となってタバサの脳を犯す。

「ひ!ひゃぁ…っ!こんな…のぉ!」

腋を舌で犯され、官能の波に翻弄され、小さな少女の身体がびくんびくんと跳ねる。
そして、才人は。
さらなる芳香を放ち始めた、下半身の器官に、狙いを定めた。
腋からの刺激が不意に止んだ。

「…ふぇ…」

涙と涎でべとべとになった顔を上げ、タバサは身体の方を見る。
すると。
脚の間に、才人が身体を滑り込ませるところだった。
いよいよだ。
最高の快楽を生み出す瞬間に備え、いつもそうしているように、タバサは下半身の力を抜く。

「すごい匂いだな…」

才人はそう言って、タバサの秘裂に右手のひとさし指と中指を差し込む。

ぷちゅ…。

才人の指は粘液を巻き込む音をたてながら、あっさりとタバサの中に侵入する。

「ふぁ…!」

鋭い快楽のの電流に、タバサの背筋と声が踊る。

79 名前:禁断の呪文 ◆mQKcT9WQPM :2008/04/19(土) 00:38:41 ID:d+zKfS07
才人は、二本の指でタバサを陵辱する。

ぐちゃ、ぐちゃ、ぐちゃ…。

まるで蜜壷をかき回すような、粘り気のある音が洗い場に響く。

「ああぁっ…いいよぉ…!きもちっ…いいっ…!」

完全に牝と化したタバサは、少女とは思えない甘い声で啼く。
そして。
その股間からは、牝以上の甘い匂いがしていた。

「ほら、シャルロット…」

才人は、蜜を絡ませた指をタバサから引き抜く。

ぬちゃぁ…。

糸すら引く粘度の液体が才人の指に絡んでいる。
才人はその粘液を鼻先に持ってくると、その匂いを愉しむ。

「ほら、嗅いでごらん」

そして今度は、タバサの鼻先に滴る愛液を差し出す。
タバサは言われるまま、その匂いをかぐ。
タバサの愛液は、甘い甘い、焦がした蜂蜜の匂いがした。

「すごい、甘い、匂い…」

呆けた頭で思わずそう返す。
才人は満足そうに頷くと。
再びタバサの牝を味わうため、少女の脚の間に身体を入れる。
そして、今度こそ。
舌を使って、タバサを犯す。

じゅるるるるるるるるうっ!

溢れる蜜を啜る音が、卑猥に、淫らに、響く。

「ふぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

才人の舌が蜜を掻き出すたび、タバサの喉が踊り、牝の花弁は蜜を零す。

じゅるっ!じゅるるるっ!

魔法の影響だろうか。タバサの股間から溢れる蜜は、いつもよりもずっと、ずっと多かった。
文字通り、タバサの花弁は蜜を溢れさせていた。

じゅるるるるっ!ちゅうっ、ちゅるるるるるるるぅっ!

「ひっ、あっひ、ひぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

吸われるっ!サイトに、ぜんぶ、すわれちゃぅぅぅっ!

愛する人に捕食されるありえない快感に、タバサの堰は容易く溢れる。
タバサの細身が激しく痙攣し、股間から潮を吹く。

80 名前:禁断の呪文 ◆mQKcT9WQPM :2008/04/19(土) 00:39:13 ID:d+zKfS07
それと同時に。

ちょろっ…。

女性器のすぐ上。排泄のための小さな穴から、透明に近い液体が溢れてきた。
尿である。
絶頂に緩んだ膀胱から、タバサの尿が溢れてきたのだ。
そして、その尿は、魔法の影響で、林檎の香りがする。
才人は、あふれ出したその不浄の液体を。
匂いに誘われるまま、飲み込む。
それに気付いたタバサは、思わず叫ぶ。

「らめっ、おしっ、おしっこ、そんな、汚いのにぃ!飲んじゃだめぇ!」

必死になって止めようとするが、放尿は停まらない。
仕方なく絶頂で力の入らない手で才人の頭を押し返そうとするが、それもままならない。
才人はタバサの言葉を無視し、その匂いと同じ、極上の林檎の果汁を飲み干していく。
最後の一滴まで飲み干し、才人はタバサに覆いかぶさる。

「ごちそうさま、シャルロット」
「サイトのへんたい」

タバサは涙目で、笑顔の才人の下からそんな事を言ってくる。
しかし才人は笑顔を崩さない。
自分から誘ってきたタバサにそんなことを言われる筋合いはない。

「シャルロットもな?」

言って、そのまま、愛液に濡れそぼったタバサを先走りに滑る肉棒で貫く。
才人の牡は、溢れる潤滑油に滑り、タバサを一瞬で奥まで犯す。

「ひぁ!」

まだ絶頂に震えるタバサの膣は、その侵攻に軽い絶頂を迎える。
そして、才人はそのまま勢いよくタバサを犯しはじめる。
再び踊るタバサの声。
その声を聞きながら、才人はあくまで優しく、タバサの耳元で囁いた。

「今度は…シャルロットにいっぱい、飲ませてあげるよ…」

そして、啼き続けるタバサの中に、白濁を吐き出した。

81 名前:禁断の呪文 ◆mQKcT9WQPM :2008/04/19(土) 00:39:38 ID:d+zKfS07
行為がひと段落すると、二人はお互いの身体を洗いあって、湯船に浸かる。
タバサは半分腰が抜けていたので、才人にもたれかかるようにあぐらをかいた彼の脚の上にいた。
そのタバサは、少しふてていた。

「…悪かったってば」

タバサは、無理やり尿を飲まれたことに軽く腹を立てていた。
才人は、それを羞恥のせいだと思っていたのだが。

「…サイトがあんな汚いもの、飲むことない」
「へ?」

タバサは、才人が汚いものを飲むことが許せなかったのだ。
自分の不浄を才人が飲むなんて、タバサは許せなかったのである。
だが、次の才人の台詞が、タバサの怒りを完全に静めた。
才人は膝の上のタバサを抱き締めると、言った。

「シャルロットに、汚いとこなんてないよ」
「サイト…」

嬉しそうに微笑み、タバサは抱き締める才人の腕を掴む。
そして思いつく。
タバサは抜けかけた腰に苦労しながら、湯船の中で才人を振り返る。
そして、才人に言った。

「今度は、あの魔法をサイトにかける」
「え?」
「…サイトの精液、ほんとはあんまりおいしくないから…」
「た、たしかにそうだけど」
「だから、あの魔法で、お腹いっぱい、サイトの精液、のんでみたい…」

赤くなって俯きながらとんでもない台詞を言う。
才人は嬉しい以前に、呆れた。

「…タバサのへんたい」
「…サイトもね」

そして結局、タバサは才人にもあの魔法をかけて。
才人が立たなくなるまで、味わいつくしたのだった。


「ああ、あの禁呪かね?
 まあ、禁呪と言っても危険にはいろいろ種類があってな。
 あの魔法はな、危険なんじゃよ。ほら、いろいろと、な。
 汗とかそのへんで済んでるうちはいいんじゃが…。
 この先は言わなくてもわかっとるな?分かったら以降、あの魔法のことは忘れたまえ。ああ、なにより危険な魔法じゃからな」
〜トリステイン魔法学院学院長・談〜
〜fin

82 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2008/04/19(土) 00:41:01 ID:d+zKfS07
はい、以上。
注意書きは読んだかなー?注意事項にひっかる人は読んじゃだめだぞー?
せんたいさんとの約束だぞー?

じゃあねゆ。ノシ

83 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 00:43:54 ID:IjpyaCW5
久しぶりにリアルタイムで読ませていただきました
流石へんたいさんいい仕事っ

84 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 00:45:37 ID:X7o+GNG/
たしかに注意事項に引っかかるやつは見る資格なんてないですな
やっぱりロリコンなへんたいさんのタバサは最高です GJ

85 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 00:45:44 ID:59m0z5oH
へんたいさん乙!

86 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 00:48:21 ID:bcyV0B9q
注意事項に引っかかったのでロリコンなへんたいさんのSSが読めない><

87 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 01:31:49 ID:3di5qTPk
流石ですな。へんたいさんの作品はいつも我々の妄想の斜め上をいくw


88 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 01:39:55 ID:91u1Zj3m
>>82
乙! 最終的にはスカトロに行き着くから禁呪になったんだな

89 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 01:50:47 ID:2qNsE/YC
やあ、へ、せんたいさんGJ!

90 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 03:42:11 ID:ZctNHdL5
GJ!ぷぎゃー

91 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 10:22:21 ID:N1tpVDp7
さすがせんたいさん、GJ

92 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 10:36:05 ID:S4VTt41v
ここはいいせんたい紳士のすくつ(何故かry)ですね^^

93 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 10:58:51 ID:MzqFCj6f
え、飢饉に開発ってくらいだから最終的に行き着くカンニバリズムじゃ……

94 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 11:54:24 ID:V0PtFpnL
体液の中で一番まったりしてコクがあるのは、”血液”ってオチ?
ちなみに、”母乳”とかはどうなるんだろう(w

95 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 12:01:34 ID:PaRfT0+9
ザー(ry

96 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 12:16:09 ID:JN2st2Sh
ザーザース ザーザースって書き込もうとしたんですね、わかります。

97 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 12:25:33 ID:ZMX8EXQy
ザーザース ザーザース ナーサタナーダー ザーザース!

で、地獄の門から紳士がわき出てくるわけですね。わかります!

98 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 15:48:31 ID:JGGGoAOs
つまりバイブラ製作スタッフでの
ゼロ魔エロニアニメが発売されるわけですね。わkります!

99 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 15:51:41 ID:cxLeL6TB
なんかの参考になればと思い、1巻の台詞を無作為に抜き出してみた。これでゼロ魔を読んだことが無くてもストーリーが手に取るように分かるはず……どんなストーリーを思い浮かべた?

ルイズ
あの! もう一回  させてください! して するなんて 彼と こんなことされるなんて 生 だから いい して い ったじゃない しないで いくわよ! 洪水みたいなおねしょしてた すぐ終わるわ 口 いいと思っている 
してあげる 飛ぶわ ご主人様 きなさい 何度も 口が なるほど わたしも はぁ なんで こんな 生 もっと マン せめて いい わかった 手を しなさい 本来 口 じゃないんだからね いいのね このこ されたの
女が しなくちゃなんないの? 怒鳴らないで きゃあ! なにすんのよ! 貴族のわたしに…… しちゃったのよ 一回 したからには 見せてよ うわあ、なにこれ? 動いてる だって 生 だすの 獣なんだ されるなんて始めて 
出すだけ なんて 今は できないわ 一回 出した いけないの わたしの ですっていう、印みたいなものよ なんなりとお申しつけください、ご主人様 主人の望むものを これが一番 の役目 やらせてあげる してくれるとありがたいわ
わたしだって 次 できる ベッドは一つ 寝るから、着替えるのよ 男 見られた 当然じゃないの そうね、昨日 したんだっけ 下着 着せて 服なんて着ない お仕置き よかったわ いいことよ 存分に受けるのよ 入れないの
してよね 周りに たくさん並んで ちょうだい ほんとは 外 与え 感謝します してんのよ 癖になるからダメ 来ちゃった 侮辱され やります ごらんなさい 許して いいから いいわ するんだから して そんなこと今までなかったから
するのを、黙ってみていられるわけないじゃない 寝てなさいよ 立つのよ お願い。もうやめて やったわ こんな 見たことないわよ 前じゃないの これ以上 だめ! 絶対だめなんだから! それを握ったら でも 弱かった
ああもう! 重いのよ! バカ! 勝手なことばかりして ああああああ ベッドから 十分よ 溜まった 早くして おめでた 朝っぱらから ご主人様 罰を 入ってるわ ゴムの所為にするのね 飲ませ きなさい 藁束に忍び込んだ
夜中自分のベッド 外に出 前じゃないの! はしたないこと 寝床に潜り込む 汚らわしい 口を わたしが忍びこんだら わたしがあっためて 手を出してんのよ 来なさい。サイト 十人以上の貴族に 串刺しにされる それでもいい
後ろから されたりしたら かかっちゃダメ! サカリのついた野良犬 はいつくばり わたし、間違ってたわ 人間扱い 女 尻 をふる 犬 野良犬だもん どこがいいの しなさいよ つきあおう 人間じゃないの 先頭 挟んで
ただの色ボケ 散々 辱めたわ 奪われたの お互い たまる たたないわ 関係あるの! 欲しいもん したときに 色んな実験 体を されたりとか 足りない 自分で 癖になるでしょ いいわよ。部屋で寝なさい 上着の中
一発でしょ 下賎な もっと大きくて太いのがいいわ 大きくて太いのがいいと、言ったのよ しましょう 誰かさんの いくらかかったと思っているの? そんな するの 恵んで ただの色ボケ 男を漁りすぎて相手にされなくなったから
そうよ。あんたの剣でモメてんだから あ、それは いいわ 縛られてんの く、このロープ…… あんな大きい 穴から出て 握っていたわ 大きな 乗って 宝物 中から 出したあと、また 乗りました 出して…… 最後には
無理やり 出そうとする 恥ずべきこと あんたが自分で したんじゃないの してみせるわ きゃぁあああああああ! やってみなくちゃ、わかんないじゃない されたとき、何度も 後ろを 使い方が、わかんない 楽しんでるみたいね 
相手がいないのよ よくってよ くださいませんこと。ジェントルマン わたしに合わせて あんなの見たら 

100 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 15:52:08 ID:cxLeL6TB
才人
なにをする いきなり しやがって 熱い! 俺の体 お前 飛ぶ 飛んで お前も 飛んだ されたの ホントに マジで お前 思いっきり するんだ いい お前 とにかく俺を させてくれ お願いします いいから早くしろ
ついて する 俺だって はめようとしてる 始め ここか? ほぁああああああ お願いだ してくれよ…… こっち しといてそれはないだろ! だったら もう一度 俺にかけろ いいからやってみろよ いい…… なにすんの
君、ついてないなあ そのうち絶対 やるからな! 寝ればいいんだよ やってんだよ 俺の ところで着替えろよ 俺がお前の下着を 嬉しい お嬢様 鎖につない むね 夜中 動いたり 動くのか こんなに 俺! まいったな!
ええおい! お嬢様! はしゃぎすぎだな しないとな 入っているね あそこで 行ってこいよ ロのルイズ 素晴らしい 女の子だ お嬢様 料理に かけて 女王様 いただきます なに すんだよ! おいしかったよ。ありがとう
こっちに来て されたの初めてで……、思わず感極まりました 俺に できることがあったら言ってくれ 落とし しゃぶって やってみなくちゃわかんねえだろ 俺はまだ平気だっつの へへへ、お前、やっと いいか つくから
寝るのは床でもいい 下着だって 生 続けるか? いいよ しててくれたの かけてごめん はぐっ! いちだんとお美しい 入ってますね。お嬢様 ゴムも耐えられなかった かかっている 握ったことない 体が動いて してくれると言われても
したんだよ…… しかたないなあ 抱きついてくるなよ おいおい、昼間は威張ってるくせに、寝床の中じゃ甘えんぼさんだな ルイズ、ルイズ、そんなところネコみたいに舐めるなよ すんだよ! 俺の夢 忍び込み 
可哀想なご主人様は欲求不満が嵩じ 藁束に忍び込んでくる 俺はルイズを叩いて やります 俺に興味を持つ なにすんだよ 外は 入ってくるから いけないことだね む、むぐ 誰とつきあおうが俺の勝手だ お前、もしかして
俺は男だからきちんと するよ。今晩、お前のベッドに忍び込む。お前が俺の藁束に忍び込む必要は無い お、んぬぉおおおおおおお してました いいじゃねえかよ 俺には関係ない ま、生 できないんだから、我慢するけどよ……
この前握ったのは 俺はネコじゃねえぞ されたら、どうなるの? 腰がいてぇ…… 狭いな 貴族が すんのかよ 入ったんだけどな…… すげえ……、やっぱこれ、すげえ…… その、二 とも、ってだめ? ほんとにお前ら
すんのかよ まずはロープを 縛ったんだろうが! あんなでかいの! いいのかよ! あ、ああ…… 大きさを見ろ! 終わりじゃねえ 早く行け! 泣くなよバカ。 してやりたくなるじゃねえかよ ナメやが れ 
これはな……、こう使うんだ 後に いく 出やしない いったかな フーケを捕まえて 先に行って いいよ いっぱい、誘われてたじゃねえか ください、じゃねえのか 

101 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 15:52:39 ID:cxLeL6TB
キュルケ
すごいじゃない! さすがは ロのルイズ あたしも、昨日 したのよ 一発で 成功よ どうせ するなら こういうのがいいわよねぇ〜 おっほっほ! もしかして、あなた 初めて? 襲ったりしないから。臆病ちゃんね そうよー
見て ここまで 大きい 見せたら値段なんかつかないわよ? 素敵でしょ 男の子はそれでイチコロ 教えるのは初めて ルイズ。やめて ようこそ。こちらにいらっしゃい あたしをはしたない女だと思うでしょうね 思われても、しかたがないの
あたしはね、松明みたいに燃え上がりやすいの。だから、いきなり したりしてしまうの。わかってる。いけないことよ あなた お許しくださ してるのよ。あたし。あなたに 痺れたのよ! 情熱! あああ、情熱だわ!
あなたの所為なのよ サイト。あなたが毎晩あたし 探らせたり あたしってば、みっともない女だわ 全部あなたの所為なのよ そうね……。人より、ちょっと 多いかもしれないわ。でもしかたないじゃない すぐにあたしの体を炎のように燃やしてしまうんだもの
愛してる! あなたが一番 してあげないと 彼の 見たでしょう? 色んな連中が 出すから かけるの? 今から出 早く してちょうだい! しないと動かないのよね かけたの! 行くの 突き いけないの! 乗って! かけてくれるのね!
いつみてもあなたの は惚れ惚れするわね ご主人……、ちょっと 張りすぎじゃございませんこと? 張りすぎじゃ、ございませんこと? 暑いわね…… シャツ、脱いでしまおうかしら……。よろしくて? ご主人 サイトが欲しがっている
してるんじゃなくて? みてごらんなさい? サイトは 夢中じゃないの ねえ、あなた。よくって? 剣も女も、生まれはゲルマニアに限るわよ? いいの じゃあ、始めましょうか あ、それいいわね! あのロープを サイトを
落としたほうが勝ちよ。勝った方の サイトは使う、いいわね? あたしは後攻 させて どうするの! 器用ね! させるんだから! ええ、喜んで な、なにこれ! きゃぁあああああああ! やらせればいいじゃないですか
いいじゃないの くださいな あの大きな 出して後から じゃあダーリン。これ使ってね? あっけないわね! 無理よこんなの! サイト! すごいわ! 

タバサ
乗って! あなたも早く

シエスタ
貴族の方々をお世話するために、ここでご奉公させていただいているんです こちらにいらしてください よかったら食べてください よかった いつでも来てくださいな 私たち でよかったら しますから なら デザート
寝かせたんですよ 先生を呼んで かけてもらいました 秘薬 出して 出せる あ、動いちゃダメですわ! 食べてください 三日三晩、ずっと寝続け 皆で してました 出してしまって 顔を ずっと やってたから
それじゃあ、ごゆっくり…… 今日のシチューは特別ですわ

ギーシュ
多くの人を楽しませる いいかい? しているんだ。ケティ 僕の 中に 君だけ いっしょに しただけで…… 咲き誇る薔薇のような顔を、僕まで してくれるんだね 合わせるぐらい よいだろう 悪いな。君の使い魔をちょっとお借りしているよ! 
されている 好きなのかい? やるだけ 終わりかい?

102 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 15:53:12 ID:cxLeL6TB
コルベール
生に する 今、やって 後の 出した 好む するしかない 外は認められない 出された以上 君 には 使い魔になってもらわなくてはな さて、では 続け 早く 次の 君 にどれだけ かけたと思っているんだね 何回も何回も して
出せた いい 早く契 何回も したが きちんとできたね ここ、これを見てください これも見てください 左手に モノ あの動き あんな 見たことない 出した しこ りました! 見て お宝 オ マン いいじゃないですか
僕も後で もし、よろしかったら ご一緒にいかがですかな? 僕はコック 長 珍 何人も集まって したそうですから 多いもので 筋 しましょうか はは。おかげでこの年になっても独身でして もしよろしければ、僕と
では、ちょっとご披露いたしましょう 宝物 巨大な むぐ! はぁ! いったい、どこで されたんですか? 美人はただそれだけで、いけない魔法使いですな! 

オスマン
年寄りの楽しみ そうかそうか。もっと欲しいか。よろしい。くれてやろう。だが、その前に 下着を覗かれたぐらいで 若返るのう〜〜 年寄りを。きみ。そんな風に。 口で したのかね 色の道では剛の者じゃ 女好き 秘宝を使って
無力な 体を したのは、誰なんじゃね? オモチャを与えて 宮廷で暇をもてあましている連中はまったく 好きじゃからな しておった 手を出しおって 随分とナメられたもんじゃないか! これこれ。女性を苛めるものではない
さて、この中で まともに当 したことのある教師は何人おられるかな? この中 含めて 襲われるなど、夢にも思っていなかった 誰が 穴に入るかっちゅうわけじゃ いきおった ええのじゃ。ええのよ。ミセス…… で、犯
の現場を見ていたのは誰だね したまえ 後を 早いの。ミス・ロングビル フーケを捕まえて しようか 見て 多く 出した 彼女 しよう ミス・ロングビル! 彼女たちを手伝ってやってくれ 美人だったもので してしまった
お尻を撫でて フーケの手 くつろぐ私の前に何度もやってきて 媚を売り 尻を撫でて フーケを捕まえ 無事に宝物 収まった。 出しておいた ほんとじゃ。いいのじゃ、君たち したんじゃから 今日の夜は『フリッグの夜会』じゃ
君たち してきたまえ ベッドの上で 繰り返して

マチルダ
わたくしの仕事 わたくしのお尻を撫でるの わたくしのスカートの中 机の下 忍ばせるのは ヴェストリの広場で している生徒がいるようです。大騒ぎになってます。止めに入った教師がいましたが、生徒たちに邪魔されて、止められないようです 
かけている 喜んで 中に、はいったことはありまして? されます くりですわね しますわ いらっしゃる 女 幸せ だって、誰も知らないようなことを、たくさん教えて もっと 知りたいわ、私 とても興味がありますの
申し訳ありません。朝から しておりましたの 宝物 いたしました 近所の農民に 入って いった もとよりそのつもりですわ あの 中に 握っていると してあげる かけても 続けさせてもらうわね

シュヴルーズ
こうやって春の 様々な 見るのがとても楽しみなのですよ あなたたちは、その格好で授業を受けなさい 皆さん 密接 関係しているのです 今から 憶えてもらいます 一年生のときにできるようになった人もいるでしょうが
あなたにやってもらいましょう 気にしないでやってごらんなさい いたします! わたくしのお尻でよかったら! そりゃもう! いくらでも! はい! しているのです! 

モンモランシー
あの一年生に 出していたのね

ケティ
あなたの 出てきた

デルフ
生 その体 貴族の娘っ子! 穴 顔を出せ 溶かしてくれるんなら、上等だ 俺を買え 相棒! 主人の 相手をつとめる使い魔なんて、初めて見たぜ!

武器屋の主人
男と女 貴族のお供をさせるなら、このぐらいは腰から下げて欲しいものですな 若奥さま してまして 溶かしちまうからな! やってやらあ 前でさ 入れればおとなしくなりまさあ 足りなかったようで 若奥様 欲しがっていたものでさ
ごらんなさい 要求するもんでさ あ、ああ……

その他
出して するの いって ロのルイズ 獣だ その辺歩いていた平民を あいつにやらせるなって ヴァリエール してくれよ 俺の 食われた ラッキー お前、今は誰とつきあっているんだよ モンモランシーとつきあっている
いい顔だな! ルイズ! 今夜は僕と過ごす 衛兵はいったい何をしていたんだね? 泣いたって お宝 ミセス・シュヴルーズは当直なのに 寝ていたのですぞ

103 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 15:57:29 ID:d+BSjqux
何やってんだか

104 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 16:11:25 ID:v6vnTLl2
荒らしかと思った

105 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 17:52:43 ID:91u1Zj3m
春休みは先週終わったはずだよな?

106 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 18:35:53 ID:59m0z5oH
>>105
ヒント:毎日が春休み

107 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 18:57:23 ID:X27AWWK/
かなり時間かかってるだろうに非難轟々な>>99がちょっと哀れだw

まあSSだって時間かけりゃ必ずウケるってもんでもないし、今回は狙いどころが悪かったと思って諦めるんだな!

108 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 19:12:26 ID:+H9GtiYh
手間は凄いと思う。荒らしでも無いし、スレを盛り上げようとしてくれてる
気はするのだが、ただひたすらどう反応すれば良いのか解らんw

109 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 19:29:42 ID:IJXIen4t
時間かかっただろうしその根性は認めるけど
>わたしだって 次 できる ベッドは一つ 寝るから
こんな英語の翻訳サイトを使ったみたいな文を評価しろってのは無理だww

110 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 19:43:18 ID:X27AWWK/
だよなー。
この根気とかけた時間を全部SS執筆に向けていたらと思うと、もうね。

111 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 19:48:26 ID:/hkYuXd/
ttp://frontwing.jp/product/hoshiuta/spec.html

112 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 19:58:21 ID:+H9GtiYh
というわけで、 ID:cxLeL6TB
何か書くんだ。エロイのを。しかもモンモランシーで。

113 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 20:09:14 ID:g02VJyP1
>>99
面白そうな気がするんだけと?www

114 名前:書いた:2008/04/19(土) 21:10:15 ID:cxLeL6TB
ピエモンの秘薬屋のそば。
そこに男性器の象徴とも言える黒光りする太くて長くて硬いものを売っている店がある。
そこに入ろうとしている二人の年若い男女。
一見普通に見えるが、よく見れば違和感を感じる組みあわせだ。
明らかに身なりの貧しい男のほうが偉そうだ。そして、こんあ場所に足を踏みいれるとは、とても思えない高貴な・・・貴族の服装をした少女は、顔を赤く染めながらその男に従っている。
「ほ、ほんとにするの・・・・・・? し、下着を着ないで?」
「ああ、俺がお前の下着をあずかってやってるから。ルイズは、先に行って教えたとおりにするんだ」
「昨日、散々、私を辱めたじゃないの。まだ足りないの?」
「おいおい、勘違いするなよ。俺は欲求不満が講じたご主人様を慰めてやってんだ。ほら、さっさといけよ」
少女は、羞恥に顔を染めながら店の中へと入っていく。

店の中は昼間だと言うのに薄暗かった。
奥から出てきた五十がらみの親父が、この店に似つかわしくないルイズをねっとりと見つめる。
「貴族のお嬢様。うちの店にはお嬢様がお買い求めになるようなものは置いてませんぜ」
その視線が、顔を薄い胸元を、そして女の場所へそそがれているのを感じながら、ルイズはそこらへんの商品を適当に手に取る。
「わ、わたしは客よ」
その凶器の先端を可憐な頬に押し当てながらルイズは、太股をこすりながら店主を挑発する。
店主は、穴が開きそうなほどルイズを見つめ、了解と軽蔑と期待の入り混じった笑みを浮かべる。
(当然じゃないの。こんな店に一人で来るような女。きっと頭がおかしい色ボケの貴族が男を漁りすぎて相手にされなくなったから、街にまで来たんだと思われているわ)
店主は、奥に入って細身の、一見彫像にも見える品物を持ってくる。
きらびやかな模様がついていて、知らなければインテリアですみそうな品物だが、ルイズはここでうなずくことが禁止されている。
「もっと大きくて太いのがいいわ」
「お言葉ですが、相性ってもんがございます。見たところ、若奥さまには、この程度が無難なようで」
女としてあまりにも恥ずかしい場所を値踏みされたことに羞恥しながら、ルイズは教えられた台詞を繰り返す。
「大きくて太いのがいいと、言ったのよ」
店主は、肩をすくめて、次々にもっと巨大で凶悪な形をしたものを出してくるがルイズはうなずかない。
ついには、ルイズの胴と同じ大きさの代物まで出てきたが、うなずかない。
途中、インテリジェンス○○○のデルフが、「貴族の娘っ子! 穴を出せ、溶かしてやるぜ」などと言ったが無視された。
「なるほど、こいつは勘違いしてたようだ。若奥様、こいつがあんたが欲しがっていたものでさ」
店主がギラギラした目つきで自分のズボンを脱ぎ捨てて、股間の剣をあらわにする。
「へへ、やってやらあ、血の通わない道具では物足りないんだろ?」
「いやぁああああ! サイト! サイト!」
「いまさら、そんなことを言っても、入れればおとなしくなって、もっともっとと要求するようになりまさあ」
男の無骨な手が、ルイズを押し倒し、スカートを捲り上げる。
「こりゃあ、おでれーた。下着も履かず街を歩いてたのか! 汁までたらしやがってほんもんの痴女だぜ! お望みどおり、たっぷり溶かしちまうからな!」
この一週間あまりで、女として開発されつくした秘所は、名前も知らぬ男の物をヨダレをたらして受け入れた。
「ああああああ、こんなことされるなんて、サカリのついた野良犬みたいに犯されて、何度も串刺しにされて、ああ、駄目、外に出して、中は!」
「うるせえ、知るか! 変態女!」
「おい、おっさん」
「なんだ手前は! どこから入ってきた」
手に剣を握り薄ら笑いを浮かべながら少年――サイトは、店の入り口を指差す。
「いけないなぁ、戸締りもせず始めちゃな。貴族とそんなことしちまったら縛り首確実だな」
「ま、待ってくれ、何が望みだ」
「まずは金だな。それと色々これから執拗な物を調達してもらう。協力するなら、幾らでも気取った貴族の女を抱けるぜ。俺の後でだがな。ああ、そう、そのメス犬も好きにしていいぜ?」
「そんな、そんな」
サイトの言葉に凍りつくルイズの膣に店主の白濁液が、注がれた。

まだ誰も知らない。この異世界から来た少年が、始祖ブリミルの第四の使い魔、全ての女を堕とし、操る力を持った禁忌の存在だということを。

115 名前:ロングビルの独白:2008/04/19(土) 21:11:17 ID:cxLeL6TB
わたしの仕事は、学院長の秘書、そして・・・・・・。
今日も学院長室でオールド・オスマンの手がスカートの中に忍び込み、わたしのお尻を撫でる。
「ん、っく」
「ひっひ、若返るのう〜〜。年寄りの楽しみじゃあ、ミス・ロングビル」
色の道を知り尽くしたと豪語する老人の指使いに、身体が女の反応をしてしまう。
「そうかそうか。もっと欲しいか。よろしい。くれてやろう。だが、その前に」
老人が、その年齢に会わぬ、猛り狂った剛直をあらわにする。
それはいつもの日課、秘書として働くわたしのもう一つの姿。
学院長の性の玩具。
いつ誰が、入ってきてもいいように机の下に潜り込み、汚臭に顔をしかめながら、陰茎の先端を口に含む。
口の中でさらに膨らみ、先走り汁が喉を汚す。
「オールド・オスマン!」
いきなり、扉が開く音がして誰かが飛び込んできたようだ。
この声は、いつもわたしをじっとりとした目で見てくる、性欲の強そうな禿の教師。
「おお、なんじゃ、ミスタ・コルベールか、どうじゃ、これからミス・ロングビルとするんじゃが、お主、見学していかんか」
隠れていた意味が無い。
だが、所詮わたしは雇われ者だ。断ることは出来ない。
この禿の目の前で狒々爺にもてあそばれる。それしか選択肢は与えられていないのだ。
「よ、よろしいのですか! ミス・ロングビル、ここ、これを見てください」
な、なんだいそれは! いけない地が出てしまった、しかし、禿の持ち物は異常な代物だった。
「どうです。僕のコックは、ここまで長いのは珍らしいでしょう。はは。おかげでこの年になっても独身でして」
それは半メイルもあろうかという長大なものだった。
「オールド・オスマン、ミス・ロングビルのお宝を拝見してもよろしいでしょうか」
卑屈な笑みを浮かべて禿が、狒々爺に懇願する。わたしは支持されるまま、スカートを捲り上げた。
下着をつけることは許されていない。
「おお、おお! 筋が丸見えですぞ! 毛を剃っているのですな!」
目を輝かす禿に見えやすいように立ったまま、後ろから貫かれる。
「うっ、ふぐぅっ、あぅ」
思わず声がもれてしまう。禿がよってきてわたしの顔を覗き込む。
「君を想像して、毎晩何回も何回も、しこっていたんだよ。何度想像の中でかけたか!」
禿が、言葉と共に、わたしにおしつけるように汚濁液を発射した。少量が床にこぼれ、大部分がわたしの身体にべっとりと粘りつく。
「ほっほ。早いの。どうじゃ、わしの後、楽しむかの?」
「ほ、本当によろしいので!」
当然、わたしの意見は聞かれない。
「ほんとじゃ。いいのじゃ、君も楽しみたまえ」
わたしは、学院長の性の玩具。
宝物庫の宝を手に入れる、その日まで・・・・・・


116 名前:ついでに淫乱メイド:2008/04/19(土) 21:11:55 ID:cxLeL6TB
「貴族の方々をお世話するために、ここでご奉公させていただいているんです」
奉公とは、妾奉公なのかサイトが出会ったその少女は、まるでサイトのいた世界の特殊なウエイトレスのごとく、胸を強調した作りで、やけにスカートが短かった。
「そっか・・・・・・。俺は平賀才人。よろしく」
「変わったお名前ですね・・・・・・。私はシエスタっていいます」
サイトの目が強調された胸に釘付けとなり、ズボンが盛り上がって男の反応を周囲に知らせていた。
「溜まっているんですね」
「うん・・・・・・」
「こちらにいらしてください」
シエスタは、歩き出した。

サイトが連れて行かれたのは、大きなベッドが一つ置かれた部屋だった。
「私でよかったら食べてください」
そのアン○ラ風衣装が、無造作に脱ぎ捨てられ、サイトの目にたわわな二つのふくらみが飛び込んでくる。
「させてくれんのかよ! まいったな! 俺! ええおい! はしゃぎすぎだな、ちゃんとしないとな」
下着まで脱ぎ捨てたシエスタにズボンをおろすのも、もどかしくサイトが圧し掛かる。
「あん、そんな、すごい、死ぬ、私、殺されちゃう!」
若い勢いにまかせ、サイトの若茎が、シエスタの女と理性を突き刺し、犯して侵して冒す。
その乳房は痕がつくほど、手でもみしだかれ、口で吸われている。
「むね、動くのか、こんなに」
子供を慈しみ育てるための器官は、サイトの欲望のままに扱われる玩具と化していた。
そして、立派に子を産み育てることが出来る証を揺らしながら、シエスタは下の口で子供の素を搾り取り、飲み込んでいた。
「ああ、出して、もっと出せるの、あ、動いちゃダメ、いく、いっちゃいますわ!」
二人はそれから三日三晩、ずっと寝続けた。

そして数ヵ月後。
サイトに食事を持ってきたシエスタの体型は変わっていた。
「今日のシチューは特別ですわ・・・・・・うふ、他のメイドもみんな、サイトさまに特製シチューを作れる身体にしていただきたいそうですわ。デザートに、私の部屋に来てくださいな」

117 名前:熟女の性授業:2008/04/19(土) 21:12:30 ID:cxLeL6TB
魔法学院といっても、魔法を教えるだけではない。性に関する授業も執り行っている。
「このシュヴルーズ、こうやって春の性授業で、様々な若い身体を見るのがとても楽しみなのですよ」
女子は顔を赤らめて、手で要所を隠しながら、男子は隠しながらチラチラと周りを覗き見るか、見せ付けながら周りを無遠慮に見ながら座っている。
春の性授業では、男女共に裸が基本である。
卑猥な言葉を投げつけた太った生徒が、反撃した桃色の髪の女生徒と喧嘩を起こす。
シュヴルーズは、騒いだ生徒たちをしかりつけ、口を粘土でふさぐ。そして原因となった二人を教壇に呼び寄せた。
「ミス・ヴァリエール。あなたにやってもらいましょう」
やってもらうのは、貴族の血統をまきちらかしてお家騒動をおこさない方法。つまり道具を使った自慰である。
優等生であるルイズは、拒むことも出来ず。男子生徒と一部の女子生徒の視線を感じながらみずみずしい裸身をさらして、教室の前に歩いていく。
手で平らな胸と、陰部を隠しながら、歩くが、小ぶりな桃の割れ目までは隠せず、間近で目撃した男子がうめきながら、発射してしまう。
教室に青臭い匂いが立ち込める。
隣に立ったシュヴルーズは、にっこりルイズに笑いかけた。
「ミス・ヴァリエール。エッチしたい殿方を、強く心に思い浮かべるのです」
ルイズは、顔を赤らめながら首を振る。
「い、いませんそんな人」
「そうですか、こまりましたね。仕方がありません、わたくしが手伝いましょう」
シュヴルーズの手が、ルイズの桃色の産毛が生えた場所に差し込まれる。
教師の手を払うことも出来ず。ルイズは顔を両手で覆った。
わずかに生えた毛は、その場所を視線から隠す役にはまったくたたず、かえって卑猥な物に見せていた。
さらにその奥、親でさえ見たことの無い場所も指で広げられ、同級生たちの好奇の視線にさらされた。
「この小さい突起が、クリトリス。女の子の一番感じる場所です」
「んっ!」
もっとも敏感な場所をつままれ、思わずルイズが声を出す。
「ふふふ、感じてきましたね。ほら、皆さん。透明な液体が流れ出ているのがわかりますか?」
「ミセス・シュヴルーズ! ぼ、僕もう我慢できません!」
放置されていたマリコルヌが、股間を猛らせて、シュヴルーズに訴えかけると、その中年にさしかかった女のムチムチと脂肪が詰まった巨大な尻肉を掴んで、一気に貫く
「ああ! いいですわ! わたくしのお尻でよかったら! いくらでも! していいのですよ!」
「うぉおおおおおおお!」
雄たけびを上げながら、マリコルヌは、はるか年上の女の尻穴に思いのたけをぶちまけた。

118 名前:99:2008/04/19(土) 21:13:00 ID:cxLeL6TB
こういう、台詞を抜きだして、改変した話が出てくるのを期待したのに俺、涙目。
SSとは言わないけど、妄想雑談でさ。盛り上がってくれるかと・・・・・・。
つなみにこのSS全部書くのに合わせた時間の半分ぐらいは、かかっている、多分。

後、モンモンだっけ?
明日な、パソ見すぎで目が疲れた。

119 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 21:16:01 ID:v6vnTLl2
ID:cxLeL6TBはやれば出来る子
ってか頑張りすぎだ

120 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 21:27:05 ID:ZMX8EXQy
勇者ID:cxLeL6TBに敬意は表するが、
最初にあれをぽんと出されても、その、扱いに困る。

121 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 21:33:02 ID:+H9GtiYh
GGGJJJJJJ!!!
>>108で失礼な物言いになったのはすまんかったでした

122 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/19(土) 21:56:11 ID:gPo8MaWz
ナーサタナーダー ザーザースってのはオノリウスの教書っていう実在の魔術書がネタ元なんだぜ
多分最初に使ったのはマンガ「エコエコアザラク」

123 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 01:16:20 ID:dkFwi0FN
今だったら「バイブルブラック」

124 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 13:28:02 ID:vFZpvjJW
キングオブファイターズマキシマムインパクトだろ

125 名前:sage:2008/04/20(日) 15:09:13 ID:0/cWjTIs
空気読まずに申し訳無い。

エレオノールの得意な魔法系統と二つ名って何だか知ってる人いますか?
カトレアが土系統のかなりの使い手なのは本編に描写があるから分かるのですが、
エレオノールは無いですよね?
それによって書こうと思ってるネタの内容が変わるモノで。

知ってる方おられましたら教えて下さい。


126 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 15:12:56 ID:0/cWjTIs
うわ!…やっちゃった…ageちゃってごめんなさい!

127 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 18:59:32 ID:glCqCh9N
チンコとマンコだったような

128 名前:99トリも付けた今更だが ◆vPVH01dc7k :2008/04/20(日) 21:14:57 ID:e7xD8Z5O
>エレオノールの得意な魔法系統と二つ名って何だか知ってる人いますか?
エレ姉の二つ名は「影技」、術法は「クルダ流交殺法」・・・・・・冗談はおいといて、エレオノールは、属性、二つ名の設定は小説では出てなかったと思う。

なんか某クロススレで、渾身のSSがおざなりな乙しかされなかったのに、雑談で振ったネタに皆が食いついて盛り上がった時の気分だ。
妄想が自然に湧き上がって来るエロパロSSを書く作業より、ちゃんと見て、読んで、使えそうかどうか判断して、書き写してって、精神的な労力は数倍なのに・・・・・・。
そのままで楽しむんじゃなくて、ネタの素材としてさぁ、台詞を抜き出してそれに合うシチュを妄想してって、未練がましいか。

モンモンは、四巻ネタを真っ先に思いついたが、四巻が探しても見当たらなかったのでかなり記憶に頼った。つか半分ぐらいしか見当たらない、どこいったんだ。
あと、SSそれぞれに繋がりは無いから。
まあ、投下。

129 名前:モンモンで書いてみた・・・つもりが黒ケティに:2008/04/20(日) 21:15:52 ID:e7xD8Z5O
「その香水があなたのポケットから出てきたのが、何よりの証拠ですわ! さよなら!」
二股を掛けられていた一年生『燠火』のケティは、ギーシュの頬をひっぱたくと、食堂を出て行った。
寮の自室に着くとベッドに乱暴に寝転がる。
「許せない許せない許せない許せない許せない許さないぃぃぃ!」
元々、本気でギーシュのことが好きだったわけでは無い。
ただ名門の家系で、顔立ちがよく、甘い言葉が心地よかったから、誘いに乗っただけだった。
そして、それゆえにケティのプライドは傷つき、ねじくれ曲がった。
「ギーシュもモンモランシーも許さないですわ」
復讐の炎は、ひそやかに燃え上がり、消えることなく燻り続け、真っ黒な炭となる。
すでに上級生という意識は、捨てさられ、心の中で呼び捨てにされている。
「地獄を味合わせてやりますわ。うふ、うふふ、ふふふふ」
暗い甘美に火照る体に衣服を脱ぎ散らかしていく。
「ギーシュは童貞ですわね」
ラ・ローシュの森に遠乗りに出かけたとき、覚悟完了したケティの手を握って益体もない言葉をささやくだけだったのだ。
「あのモンモランシーは、処女かしら。きっとそうよね、男を知っているようには見えないもの」
右手がすでに濡れぼそった女の場所をまさぐり、左手がピンと乳首が立った乳房をまさぐる。
「使い魔のカエルなら、簡単に捕まえられますわ、それをエサに呼び出して・・・・・・」
下賎な、なるべく醜悪な男たちを雇おう。
「杖を奪って」
ギーシュは、仲直りの手紙を出せば飛んでくるだろう。
「カエルは、目の前で踏み潰して上げましょう」
もしこの部屋に、男が入れば、それが80の老人でも8歳の少年でも、迷わずケティを犯すだろう。
それほどに濃厚な性臭が、辺りに漂っている。
「ああ、ギーシュ、貴方はモンモランシーが目の前で下賎な男に汚されるのみて、きっと起ててしまいますわね」
まずは、あの自慢の金色の巻き毛だ
「下賎な男のモノに巻きつかれたら、どんな顔をするのかしら。べっとりとねばりつく白いモノで髪をドロドロにされて」
きっと泣いてしまうだろう。そしてケティに許しを請うのだ。
「でも、許しませんわ。男たちに顔中にすりつけてもらいましょう。きっと精液まじりの涙と鼻水とヨダレをたらして喜ぶわ」
それを見たギーシュは、果ててしまうかもしれない。
「うふふ、それもかけてあげましょう。二人は付き合っていたんですものね」
その後は男たちに、モンモランシーの服を剥ぎ取らせ、後ろから突かせよう。もちろん、顔はギーシュの方へ向けて、後ろの処女を見知らぬ男に奪われる女の顔を見せ付けてやるのだ。
「処女は、処女膜は、あの使い魔のモグラに破らせましょう」
ナイフとスキャンダルで脅せばいいなりになるだろう。
「ああっ! あんな大きな動物ですものさぞかし、大きいでしょうね」
そして、動物に処女を奪われる苦痛と絶望に満ちたモンモランシーの前で。
「ギーシュ、貴方の童貞を奪って差し上げますわ」
その時の二人の顔を想像した瞬間。
とっくの昔に膜を失った場所へ差し込まれた指の刺激が重なり、ケティは絶頂した。

130 名前:モンモンで書いてみた・・・つもりが黒ケティに:2008/04/20(日) 21:16:41 ID:e7xD8Z5O
「モンモランシー。誤解だ。彼女とはただいっしょに、ラ・ローシュの森へ遠乗りをしただけで・・・・・・」
言い訳をするギーシュを有無を言わせぬ迫力でモンモランシーは、引きずり。ヴェストリの広場へと連れ出す。
物見高い生徒たちが、親鳥の後をつけるヒナのようについて行く。
「わたしを愛しているなら証拠を見せて」
異様なオーラをかもしだすモンモランシーにビビリながらもギーシュは、歯の浮くような愛の言葉をささやく。
「言葉では、なんとでも言えるわ。態度でしめしてちょうだい」
ためらいながらもギーシュの唇がモンモランシーの唇に重なる。
お互いの息が混じりあい、後に糸を引くほど濃厚な接吻。
ギャラリーからおおっ!という歓声が上がるがモンモランシーは納得しない。
ギーシュの手をとって、自分の服の中に差し込ませる。
いきなりの行動にギャラリーは歓声より戸惑いの声をあげ、ギーシュは混乱した。
手に感じる小ぶりだが柔らかい感触は、一体なんだろう?
「揉んで」
それは、物心つくまえに吸い付いていた母の物以来、久しく味わっていなかった感触。
そして、当時のように無邪気な気持ちでは、いられない。
「おおおおおおおおおおおおおおおおおお!」
ギーシュは、もう目の前の女体を貪ることしか考えていなかった。
ボタンを引きちぎるように邪魔なモンモランシーの制服のシャツをはぎとり、その若い膨らみを衆人環視のもと、あらわにする。
白い張りのある柔らかなミルクプリンの頂上にでは、サクランボが飾られ、一目見たら、あらゆる男に味わいたいと思わせる極上のデザート。
それが、ギーシュの性急な愛撫によって、こねくり回され、形を変え、ヨダレで汚され、なお、より一層、淫靡なものへと変わっていく。
周囲の男子たちの中には、すでにズボンを下ろして、一人でしごいているものまでいる。女子も顔を両手で覆っているものが大半だが、その指は大きく開かれ、注視していることには変わりなく、スカートの前の部分にシミが広がっているものさえいる。
そして年若い大勢の男女の性臭は、より一層、その場の空気を淫靡なものへと変え、行為をエスカレートさせる。
ついにギーシュはズボンを脱ぎ捨て、成長した男のシンボルをあらわにした。ことここにいたっては、周囲の視線は興奮の材料にいしかならない。
大勢の上級生、同級生、下級生が見守る中、モンモランシーのスカートをまくりあげ、すでに水気を多く含んで、秘所を隠す役割を放棄した下着を脱がす。
すでに愛撫の必要は無いほど高ぶり、洪水のようにヨダレを垂らして男を欲しがっているモンモランシーのもう一つの口に、青銅のように硬くなったギーシュの自身が差し込まれる。
「あぅ、っあ、がっ!」
しかし、幾ら濡れていようが処女であった、モンモランシーにそれは、苦痛を与える行為。
痛みに歪んだ顔に、束の間、正気に戻ったギーシュが躊躇するが
「いいから、もっと、ちょうだい!」
背中に回されたモンモランシーの手が、ギーシュの体をより深い場所までいざない。
ギーシュは、目の前の牝肉に溺れた。

所変わって学長室。
「ヴェストリの広場で、その、している生徒がいるようです。大騒ぎになってます。止めに入った教師がいましたが、生徒たちに邪魔されて、止められないようです」
秘書であるロングビルが、顔を赤らめながら報告する。
「なにをしておるのだね。ミス・ロングビル」
「えっ、その、な、ナニを」
一呼吸分の静寂。
「マジか?」
「マジで」
この日、ギーシュとモンモランシーは学院の歴史に残る伝説のバカップルとなった。
その噂はたちまちのうちに駆け巡り、次の虚無の曜日には、体面を重んじた実家の指示で二人の婚約(学生であるため結婚は卒業してからとされた)式が行われ、見事ギーシュはヒモつきになった。

131 名前:モンモンで書いてみた・・・惚れ薬:2008/04/20(日) 21:18:26 ID:e7xD8Z5O
ギーシュの浮気性に悩むモンモランシーは、禁断の秘薬。惚れ薬の作成に着手していた。
「これで完成ね」
匂いを嗅いでみる。これなら、ワインにでも入れれば誤魔化せるだろう。
不幸だったのは、怪しげな業者から買い取った原料に不純物が多く混じっていたこと。そして、
時ならぬ、地震。
「んぐ、げほっ、ごほっ、うぅ〜」
ちょうど、匂いを嗅ぐために口の近くに持ってきていたのが災いした。
「・・・・・・飲んじゃった。す、すこしだけだし、大丈夫よね」
だが、その惚れ薬は、本来の数倍の効力と催淫作用を持っていたのだ。
「体が・・・火照って、うう、あ、暑い」
大量の愛液が洪水のように分泌され、まるでお漏らしでもしたかのようにスカートが濡れて足に張り付き、太股をつたった液体が、床を汚す。
「ああ・・・駄目よ・・・このままじゃ」
大切な処女をそこら辺の器具や、指にくれてやるなんて耐えられないことだと主張する理性の声が、まだ残っているうちに、ギーシュに会わなくてはならない。
着替えることすら、頭に浮かばず、年頃の女が決して衆目にさらしてはいけない姿で、モンモランシーはフラフラと部屋を出て行った。

「あんたなんて格好で出歩いているのよ!」
たまたま出歩いていた桃色髪の少女に出くわしたとき、わずかに残っていた理性と、幼馴染の少年への思いは融けて消え去った。
もっとも、使い魔の少年に出くわさなかったのは、まだ幸運だったと言えるかもしれないが。
「・・・・・・ルイズ」
モンモランシーは、熱に浮かされたような顔で、ルイズに近づいていく。
「なっ、なんなのよ」
その手をとり、頬ずりする。
「なにすんのよ! は、離しなさい、しょ、正気なの」
もちろん、そんなわけは無い。
「前から知ってたけど・・・・・・あなたってとんでもなく可愛いのね。ドキドキしちゃう・・・・・・」
ルイズは、逃げようとするが、薬で強化された今のモンモランシーの力にはかなわず、伝統ある魔法学院の寮、その廊下で裸に剥かれてしまう
モンモランシーは、ルイズの幼い膨らみが飴で、でもあるかのように舐めまわす。
「ああ、凄いわ、可愛いわ、ここも桃色なのね! こっちはどうかしら」
モンモランシーの舌が、色素の薄い、なだらかな丘の上の桃色の小さな果実から、下、若草の繁みへと向かう。
「いやああ! は、はなして! 気持ち悪い! 気持ち悪いってば!」
「そんなこと言わないで。ほら、あなたのここもこんなに喜んでいるわ。あふれ出る水が、ただ一つの答えを教えてくれる・・・・・・」
モンモランシーの舌が、ルイズが自分でも触ったことの無い秘めやかな部分にもぐりこみ、異物の反応にあふれ出た水蜜をすする。
「やだ! やだあ! お願い! そこだめ! 本気でそこ触ったらだめ! いやぁ! いやぁ! いやぁあああああああ!」
「いやがる顔も可愛いわ。ルイズ」
口元をルイズの愛液まみれにしながらモンモランシーは、顔を上げ、ショックで身動きが取れなくなっているルイズの唇に濃厚な口付けをした。
そこにキュルケが通りがかった。
「あなたたち・・・・・・、女同士で何してるのよ? まあ、趣味は人それぞれだけど廊下はやめなさい、廊下は、慎みってものがないわよ!」
ルイズは、泣いた。


132 名前:モンモンで書いてみた・・・水霊呼び:2008/04/20(日) 21:19:07 ID:e7xD8Z5O
惚れ薬の解除薬を作るために材料を求める一行は、ついにラグドリアン湖にたどり着いた。
「水の精霊を呼び出す準備をするから、あなたたちはここにいて。いい絶対に覗かないでよ。絶対によ。覗いたりしたら去勢よ、去勢。わかったわね」
そういいながらモンモランシーは近くの木立へと入っていった。
「なんだよ。誰のせいでこんなとこまで来るハメになったと思っているんだよ」
「まあ、気持ちはわかるが落ち着きたまえ。いいかい、レディには殿方には言えない秘密がたくさんあるのだ。一般的に女子のほうが男子よりトイレがちか」
すごい勢いで飛んできた石がギーシュに当たった。
ちなみにモンモランシーのいる位置はすでに、3百メイルは、離れている。地獄耳&プロ野球投手なみの強肩だ。
「だ、大丈夫か?」
「大丈夫だ」
ダラダラ血を流しながらギーシュは答えた。

「まったく、男子って!」
モンモランシーは、怒りながらも様子を確認してギーシュとサイトが、湖の前にとどまって居るのを確認する。
そして、すこし悩んだ後、学院指定の短いスカートを脱ぎ、汚れないよう木の枝につるす。
こんな、大自然の中で下着になるなど当然初めての体験だが、グズグズしていたら、ギーシュたちが様子を身に来てしまうかもしれない。恥ずかしがっている暇はないのだ。
覚悟を決めて、絹のパンティを脱ぐ。
もう一度、木と草の間から、ギーシュたちを確認する。動いていない。
あそこからでは、こっちを見ても何も見えないはずだ。早く、シなくては。
「うっふ、あふっ、うぁんん」
金色の毛以外、隠すもののなくなった女の場所に白い手が伸びる。
何も、モンモランシーが大自然の中で自慰する特殊な嗜好に目覚めたのではない。水の精霊を呼び出すにはその資格を持つものの体内に流れる液体が必要なのだ。
それも涙や汗、唾では駄目で、結果、モンモランシーは、こうして自らの秘所を慰めるはめになっているのである。
「あのバカ、バカ、浮気者っ!」
思い浮かべるのは、薔薇をくわえた金髪の少年。
指が、幼馴染の少年にそうして欲しいように動き、快感を高める。
すでに近くにいる少年たちのことは脳裏から消え去り、ただ空想の少年との爛れた情事にふける。
「あぁあああああ、あげる・・・させてあげるから、他の女の子みちゃいや、私だけを見てっ! うぁあああああああああああああんんんん」
荒い息を付きながら指に付いた、精液と見間違うほど白濁した女の本気汁を使い魔のカエルに付着させる。
「いい? ロビン。古いおともだちと連絡が取りたいの。水の精霊を見つけて盟約の血に連なるものが話をしたいと告げてちょうだい。わかった?」
そして、汚れた手を葉っぱで拭き、持ってきた香水をふりかけて事後の匂いを上書きすると、何食わぬ顔でギーシュたちの元へ戻った。
「水の精霊を呼んできたわ。精霊が覚えていれば、来てくれるでしょう」
「おお、ごくろうさん!」
無邪気に喜ぶサイト。
「所で、水の精霊を呼ぶのって血液じゃあ、駄目なのかい?」
空気の読めないギーシュ。
ここで、モンモランシーは思い出した。視界を共有するギーシュの使い魔の存在を、コロっと忘れていたことを。
「・・・・・・・・・・・・!」
ギーシュは、ぐーで殴られた。

133 名前:モンモンで書いてみた・・・踊り子:2008/04/20(日) 21:19:49 ID:e7xD8Z5O
アーハンブラ城の中庭、300の兵隊の前でモンモランシー、キュルケ、ルイズ、シルフィードは、胸と腰とを薄布で覆っただけのあられのない格好で踊っていた。
(ああ、見られている、下賎な男たちにこんな恥ずかしい姿を見られているんだわ)
恋人であるギーシュは、すぐそばで楽器を演奏しているというのに、下賎な男たちの欲望を煽り立てる、娼婦のような真似をしているのだ。
女たちを覗き込む兵隊たちの中には、ズボンの前にシミを作っている者まで居る。
もし、ここが場末の酒場ならば、いまごろ、複数の男たちに押さえつけられ、欲望を処理する道具として使われていてもおかしくない。
いや、今のままでも、兵隊たちの夜のオカズに使われることは間違いないだろう。
想像の中でとはいえ、モンモランシ家の娘であるモンモランシーが、ありとあらゆる体位で男たちに犯され、卑猥な言葉を吐きちらしながら男のモノをこすりあげて淫靡な痴態をさらすのだ。
「あとは適当に兵隊たちの相手をしていてちょうだい。三十分後に、あたしも戻ってくるわ」
キュルケが、抜けてしまい、残されたメンバーは顔を見合わせるが、そこに酔った客たちが、口々にわめき始める。
「なんでぇ! もう出し物は終わりか!」
「だったらこっちに来て、俺たちに酌でもしやがれ!」
その言葉に、モンモランシーは思い出す。幼き日の思い出を。
家で行われた内々のパーティーを隠れて覗いた時のことだ。普段は気のいいお菓子をくれたりしていた身近な男性が酔っ払いとなり。
酔漢たちは、家に勤める若いメイドに酌をさせ、その恐怖と諦観に満ちた表情さえ楽しみながら、乳を揉みしだき、尻をなで、ついには涙を流しながら「お許しください」と懇願するメイドの一人をテーブルの上に持ち上げて、股間の凶器で味わうのを見てしまったのだ。
その男は、普段は優しい叔父で、メイドは、身分が違っても姉のようにしたっていた人だった。
その夜、モンモランシーは、初めての自慰を覚えた。
「わたし、いやぁよ! 兵隊に酌をするなんて!」
あのメイドは、数ヵ月後に故郷に帰った。帰ることになった。帰らねばならないことになったのだ。
「お、踊るから! 黙ってて!」
しかし、キュルケを欠いた踊りは精彩を欠き、兵隊たちの野次と食いカスが飛んでくる。
サイトが拙い剣舞モドキを披露したが、余計な怒りを買うだけだった。
モンモランシーは、震えた。このままでは、300の兵隊に輪姦されてしまう・・・・・・!
兵隊たちが立ち上がり、目当ての女に飛び掛ってこようとしていた。その時、やわらかい笛の音が鳴り響く。
今までものとは一転して、優雅で穏やか、上品な調べが辺りに鳴り響く。
モンモランシーがゆっくりと、曲にあわせてダンスを踊り始めた。兵隊たちが初めて目にする、気品と優雅さに満ち溢れた動き。
大胆な衣装と優雅な宮廷ダンスの組み合わせは、たとえようもなく、ミスマッチで、それが異様な色気を生み出していた。
モンモランシーの白い肌とスレンダーな容姿とあいまって、まるで妖精が舞っているかのような錯覚を見るものに与える。
(やだ。乳首がっ、こすれて痛い)
薄布を可憐な乳首が盛り上げる。
300対の欲望に満ちた視線に体中を隅々まで撫で回され、モンモランシーの体は、女の反応を見せはじめていた。
今、誰か、一人でも行動にでれば雪崩を打ったように襲い掛かるだろう。そんな危うい均衡の中、ついに耐え切れなくなった一人の兵隊が立ち上がり、モンモランシーに向かって駆け出した。
と思うと転んでそのまま動かなくなる。
差し入れの酒に混ぜた眠り薬が、その効果を発揮したのだ。
気が付けば、周りの兵隊たちも全員眠りこけている。
モンモランシーは、あまりの安堵に、その場にへたり込んだ。

134 名前:モンモンで書いてみた・・・甘々?:2008/04/20(日) 21:21:37 ID:e7xD8Z5O
偉大なるおっぱい、もとい、麗しの乙女を守るため、ハルケギニア最強と言われる空中装甲騎士団に喧嘩を売った水精霊騎士隊。そのきっかけをつくった隊長のギーシュは傷だらけだった。
「まったく、ばかなんだから」
モンモランシーが呆れながら、せっせと包帯を替えてやる。
ちなみに個室だ。ギーシュが隊長であることと怪我が酷い事を理由に、モンモランシーが半ば強引に手配したのだ。
面会謝絶なので、メス犬が群がることもない。
「自分でも、そう思うよ」
そういった、ギーシュの顔はいつものマヌケ面と違って、やり遂げた男の顔で、モンモランシーは自分の胸の鼓動が、全力で走った後みたいに高鳴るのを感じた。
「あのね。もし、もしもよ、異端審問されそうになったのが私でも助けてくれた?」
「当然じゃないか! いて、いてててて」
そんな質問をされるのは心外だとばかりに、身を乗り出して怪我の痛みに震えるギーシュを見て、また胸が熱くなってモンモランシーは狼狽した。
普段は笑ってしまうようなギーシュの一挙一動が、愛らしく感じられる。
(私、そんな可愛い性格の女の子じゃ無いはずなのに・・・・・・)
「でも、私、胸無いのに?」
タバサやルイズよりはあるが、それは比較対象が無さ過ぎるためで、キュルケや、ましてあの下級生のたわわな膨らみには、敵うはずも無い。
ミス・ウエストウッドの膨らみに目を奪われるギーシュを思い出して、突然モンモランシーの視界が歪んだ。いつもなら怒りが湧いてくるはずなのに、今は悲しくてたまらない。
「モンモランシー聞いてくれ。確かに僕は男だから、あの巨大な膨らみに、どうして惹かれてしまうことは否定できない。それは本能だからね。でも・・・・・・」
不自由な体でギーシュが精一杯、動かした苦痛に震える指が、モンモランシーの涙を拭う。
「僕が一番好きなのは、君ぐらいの大きさだ。いや、胸の持ち主が君なら、タバサ嬢より小さくても、それが一番好きになるだろう」
「本当?」
「本当だとも」
ギーシュが重々しくうなずいてみせる。
「個室に移る前、一年の女の子たちが集まっていたわよね・・・・・・」
普段と違い、とがめる響きは無く、ただ悲しみだけが伝わる声。
「ばかだなあ、モンモランシー。いつも言っているじゃないか。僕は君だけの奉仕者だって!」
そういうギーシュの額には冷や汗が浮かんでいたが、ギーシュにとって真に幸運なことにモンモランシーは気が付かなかった。

135 名前:モンモンで書いてみた・・・甘々?続き:2008/04/20(日) 21:22:14 ID:e7xD8Z5O
「私、心配なの。あなた、今では近衛の隊長じゃない。そんなの、女の子がほうっておくわけがないわ」
「ばかを言うなよ。ぼくはきみがいれば他に何もいらないんだよ。さあ。僕の香水。その麗しい顔をこっちに見せてごらん」
モンモランシーの顔が、ギーシュに近づき、唇が触れ合う。
「やきもち焼きでごめんね」
長い長い接吻の後、モンモランシーは、赤らめた顔を離してそう言うと、持ってきた水の秘薬が入ったビンを取り出す。
「じゃあ、これから治療するね」
「あ、ああ」
ギーシュも疑問をもつことなくうなずき。モンモランシーの白い手が、薬を体中に塗りたくる。
「こ、こっちも」
「待ちたまえ! そ、そこは自分で塗るよ! いて、いててて」
モンモランシーがズボンを脱がそうとするのをギーシュは慌てて押しとどめようとするが、体中に走った痛みに動きが止まる。
「痛いんでしょう? 私、役に立ちたいの!」
そういうとモンモランシーは、テントを張ったギーシュの下着に手を伸ばした。
「いやいやいや、待ちたまえ、落ち着きたまえ、きききき君にそんなことさせるわけには!」
悲鳴をあげるギーシュにかまわず、モンモランシーは生まれて初めて殿方の下着の中に手を入れた。
「私が、してあげたいの。あの時、クルデンホルフの空中装甲騎士団と戦ってたとき、ずっと見てた。怖かった、かっこ良かった、死んじゃったらどうしようって思った」
白い手が不釣合いな、硬く猛る男根をさする。
「駄目だ。き、汚いよ。はな、はなすんだ」
「約束して、傷が治ったら・・・・・・私を・・・・・・私の初めてを貰ってくれるって」
男根の震えに答えて、モンモランシーの手がさらに激しく動く。
「ああ、わかったよ、薔薇にかけて」
モンモランシーの手が突然動きを止める。
「それじゃあ駄目」
「じ、じゃあ、ギーシュ・ド・グラモンの名にかけて」
モンモランシーは、この部屋に入って初めて微笑んだ。
「うん。早く治してね。私待ってるから」
そして、先走り汁で汚れた手をハンカチで拭いながら、帰り支度を始める。
「えっ? そ、そんなぁ、続きは?」
情けない顔をするギーシュをモンモランシーは、笑みで制した。
「続きは、治ってから、ねっ」
その後、ギーシュ・ド・グラモンとモンモランシー・マルガリタ・ラ・フェール・ド・モンモランシの蜜月は、ギーシュが覗きでつかまるまで、実に四日の長きにわたって続いたと言う。


136 名前:99 ◆vPVH01dc7k :2008/04/20(日) 21:24:33 ID:e7xD8Z5O
二つ目、130のタイトルは間違い。正しくは「モンモンで書いてみた・・・公然猥褻」

終わり。ID:+H9GtiYh満足か?



137 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 21:46:55 ID:s8ba8foH
その熱意、GJ!としか言葉に出来ません。
さて、今からじっくり読ませていただきます。

138 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 22:11:19 ID:domHLAz6
>>136
おつかれさま

139 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 23:06:43 ID:MamhQzrj
>>136
きもーいです

140 名前:ボルボX:2008/04/20(日) 23:25:03 ID:ypAD236i
>>136
GJです。モンモンSSは珍しいですね。

シリアスシリーズの最終章投下します。
毎度毎度ですが、オリキャラうぞうぞ湧いてます。すみません。


141 名前:白い姫とワルツを〈一・ワインの乱〉(白い百合の下で4):2008/04/20(日) 23:26:35 ID:ypAD236i
「水の国なるトリステイン、古い小さなこの王国」

 青い空の下。
 柔らかい春の日の光が、空気とともに震えるようだった。
 巨大なゴーレムのこぶしが堤防を打つたびに、大砲を撃ちこむような震動と音が生じる。
 “固定化”の魔法がかかっているため、その土塁と煉瓦をつみあげた堤防は容易にくずれない――だが、もっとも薄い箇所に人目を気にせず攻撃を加えられ、時間が経つうちにひびが入りはじめていた。

「国土面積およそ七万平方キロメイル。
 人口はガリアの数分の一、国土面積が同じ程度のアルビオンよりも少数」
【PerfectBookの記述などより推察】

 大河の河口沿い。ガヴローシュ侯爵家の領地。
 トリステイン北東沿岸部の低地地帯は、網の目のようにめぐらされた水路と、沿岸の堤防によって水を制御している。
 どの国家でも水治は重要だが、ことにトリステインでは王政府が責任をもって堤防を管理下においている。
 堤防がなければ、増水のたびたちまち水びたしとなって地面が使えなくなるのだ。この一帯ではところによっては、海抜より低い土地さえあるのだから。

 その土地を守る堤防が、破壊されていく。

「鉄鉱石と硫黄と硝石と油、銅と鉛と完成した武器、木材に毛織物に羊毛に染料、小麦と塩と塩漬けと……
 そしてワインを運ぶ水の道」

 唄うように並べたてられたそれらの商品は、ハルケギニアの河川から大洋をかけめぐる平民の商船で、主にあつかわれるものだった。
 むろん空をゆくフネでもあつかわれるのだが、重い商品になるほど空のフネでは風石を余分に消費するため、保存のきくものは水上を帆船ではこばれることも多いのである。
 その水上交易によって平民なりの栄華を勝ちえてきた都市の商人たちが、今、この「水の道」を武力で占領しようとしているのだった。

「湖、ダム、川、支流と運河、
 大河は動脈、水路は毛細血管……」

 楽しげに口ずさんでいる彼女は、ゴーレムから少し離れたところに、白昼堂々と姿をさらして立っている。
 一人ではない。周囲にはゴーレムの操り手をはじめとするメイジ兵と騎獣たちが同行している。
 大河の上では大砲をそろえた船団が運航している。それらは河川都市連合の武装商船、通称『水乞食』船団である。

 そして彼女の眼前には、住民の通報をうけて来たガヴローシュ領の警備隊がひきすえられていた。
 河川都市のメイジ兵たちに拘束され、地面にひざをつかされて彼女を見上げる警備隊員たちは、怯えや憤怒をそれぞれに表情にやどしている。一人だけが、混乱しきった表情だった。
 彼らの数人からは「何てことをするんだ! このあたり一帯が冠水しちまう」と決死の罵り声があがりつづけている。なかなかに骨のある警備隊だった。

「俺たちの船を燃やしやがって!
 やめろ、堤防まで壊したら、貴様らは王政府の名でかならず縛り首にされるんだぞ」



142 名前:白い姫とワルツを〈一・ワインの乱〉(白い百合の下で4):2008/04/20(日) 23:27:36 ID:ypAD236i

 彼女は薄く笑って、その声に応える。

「そうとも。
 王権の象徴のひとつである堤防を破壊されることを、トリステイン王政府は河川都市連合からの宣戦布告とみなすだろう」

 宣戦布告というその言葉に動揺したのは、警備隊員たちのみではなかったらしい。
 彼女と同陣営であるはずの周囲のメイジ兵も、覚悟はしていたとはいえ表情を目に見えて硬くしている。

 彼女の顔は意外なほどに幼い。
 歳のころは十三、四。栗色の髪、青い瞳。黒いローブを身にまとっている。
 ――幼さの強い外見と裏腹に、まとう雰囲気は陰々冥々としていた。

「女王陛下?」

 その顔を見てずっと黙っていた一人の警備隊員が、口を開いてそう呼びかけた。
 「賊」たちと、一緒に捕らえられている同僚の視線が集中するなかで、その初老の男は彼女を食い入るように凝視している。
 彼女はうれしげに目を細めた。

「そうか、私は似ているか? おまえたちの女王に似ているか?
 それは似ているだろう、あいつの髪の毛をもとに造られたのだから」

「では……やはり別人だな?」

「〈人体の設計図〉が同じだけのね」

 それを聞いた瞬間、いきなりその男が動いた。
 地面にひざをつかされた体勢から、ななめ前方の地面に飛びこむように転がり、後頭部につきつけられていた杖の狙いをはずす。
 明らかに特別な訓練を受けた者の動きで地面を蹴ってはねおきると、ブーツに隠していた杖をひきぬいている。

 もと王都勤務の衛士隊だったと言われても信じられそうな動きだった。
 周囲のメイジ兵の反応がとっさに遅れたところで、すばやく詠唱しながら踊りかかって彼女につきつけ、もう片方の腕を細首にまわそうとする。

 そこで彼の目算は狂った。
 黒いローブの彼女があっさりと手をかざし、青白く光って突きつけられた杖をずぶりと自分の手のひらに突き通したのである。
 なんのためらいも見えなかった。
 ゆっくりと彼女は杖の根元まで手のひらを押しこみ、杖をにぎる男の手のところまで下ろし、血をあふれさせながら握りしめた。

「拘束されたふりで近寄り、私を捕らえようとはなかなか判断がいいじゃないか」


143 名前:白い姫とワルツを〈一・ワインの乱〉(白い百合の下で4):2008/04/20(日) 23:28:28 ID:ypAD236i

 痛覚と無縁の愉快そうな表情をたたえて、固まっている男の目を下からのぞきこむ。
 男の腕が抱き寄せるように彼女の首にまわされているが、それを意に介した様子もない。

「だが精神は別でも、この流した血は女王の血と同じだぞ。さっき言っただろう。
 不可侵の玉体を傷つけたと同じことなのだから、オリジナルに代わって私が報いを受けさせてやる」

 血にまみれてべっとりと赤い杖が、たおやかな手の甲から生えている。

「黙れ! 口を閉じてろ」

 明らかに尋常の人間のものではない反応のまえで、顔色を青ざめさせながらも、杖を突きつけた男が鋭く警告した。
 それは詠唱を警戒してのことだったが、次の瞬間に鼓膜を打ったのは破裂音だった。
 男が目を丸くし、それからぐらりと体をよろめかせ、叫んで左脚の付け根をかかえるように横転した。
 骨盤左下あたりの銃創から、おびただしい血があふれ出している。
 上空からおりてきて彼女の肩にとまった緑色の小鳥が、血を見おろして「rot」と鳴く。

 彼女は左手に男の杖を刺したまま、右手で取りだして撃った拳銃をほうり出し、ふところから今度は自分の杖を取りだした。
 詠唱とともに、左足の股関節を弾丸に砕かれて地面で呻吟する男の頭部を、水のかたまりがかぶさって包んだ。

「肺を水で満たされてみろ」

 平然と手のひらから男の杖を引き抜き、言い捨てたその少女を、味方のはずのメイジ兵たちも遠巻きにしている。
 しばらくささやきかわしたあと、ややあってメイジ兵の一人が、前にふみ出して声を発した。

「い、いまのうちに貴下に尋ねたいのだが、よろしいか? その……任務に口をはさむべきではないのだろうが、解せない。
 上から聞いたところでは、われわれは貴下の魔法を封じこめる手法をもって、メイジの多い王政府との戦力差を生めるということだった。
 なぜそうしないうちに、王政府への挑発のような真似を? 危険ではないかと……」

 怯えの入ったその質問に彼女は答えるかどうか考えているようだった――水魔法で自分の手のひらを治療したあと、気まぐれにか、ややあって口を開く。
 落としていた拳銃を拾いあげて、三度目は新しい弾薬と装填のための道具を取り出しつつ。

「〈解呪石(ディスペルストーン)〉は『大気中での魔法の発動を封じる』が、『すでに発動が終わっており、半永久的に効果を及ぼしている魔法』は完全には駆逐できない。
 城壁やこの堤防にかけられている“固定化”の魔法はその代表だ。
 しかるに、その魔法をかけられた頑丈な壁をうちやぶるためには、結局はこうして力まかせに破壊するしかない。ゴーレムや大砲を使ってな」

 話しながら、先ごめ装填していく。



144 名前:白い姫とワルツを〈一・ワインの乱〉(白い百合の下で4):2008/04/20(日) 23:29:25 ID:ypAD236i

「〈解呪石〉を使うまえに、魔法でやれるだけのことはやっておくということだ。
 そう恐怖することはない。これは奇襲だから反撃にはタイムラグがある。
 王政府にわれわれを討伐しようとする動きが見えた時点で、〈解呪石〉を使ってもなんら問題はない。
 むしろ直前であればあるほど、状況の変化に敵が対応する余裕をあたえないことになる。落差というのはけっこう重用だぞ」

 装填を終える。地面の上で溺れて血をまきちらし暴れまわっている警備隊員の男の、腹を撃ちぬく。

「わ……わかった。
 ところで貴下をど、どう呼べば?」

 はねる魚のような警備隊員の断末魔の動きが、徐々に弱々しくなっていった。
 その横に立ち、面倒そうに肩をすくめて、数年前のアンリエッタの姿を持つ彼女は答える。
 不気味な諧謔をこめて。

「好きなように……なんなら陛下とでも呼んでみるか」

\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\

 トリステインの王都トリスタニア。
 王宮の広間において、ガヴローシュ侯爵は女王に訴えた。
 緊急の知らせを、彼は領地から持ってきたのである。

「賊は大河沿いにゴーレムを歩かせ、砲をのせた船団を進め、多くの橋を落としました。帆船とボートを焼き払いました、自分たちのもの以外の。
 そして堤防さえも決壊させました。
 わが領地の半分が水に浸され、泥沼同然となってしまいました。今年は畑で麦も豆も作れないでしょう。
 わが庇護下にある領民たち、漁民と農民の嘆きを代表してわたしはここに来たのです、陛下」

 父である老いた前侯爵から、家督を譲られてまだ数年の青年貴族は、若さゆえか義憤を隠すことができないようだった。
 彼の眼前のさらに若い主君――アンリエッタは玉座につき、静かに訴えを聞いている。

「通報を受け、破壊行為をとどめようとしたガヴローシュ家の忠良なる兵たちが、その賊に殺されたのです。
 賊が誰かは見当がついています。目撃者たちは言っています、その帆船団は上流から来たと。そして貴族御用達のフネ、飛ぶこともできる水空両用のタイプでは『なかった』と。
 トライェクトゥムを筆頭とする大河沿いの都市連合をのぞき、強力な武装船団をそなえた平民勢力はいません!」

 ガヴローシュ候の怒気はじける声が、広間にいならぶ廷臣たちをおのずと粛然とさせた。
 続いてかれらの視線が、いっせいに女王に向けられた。
 アンリエッタは左右からの視線には応えず、ガヴローシュ候にのみ目を向けている。
 その唇がひらいて声を発した。

「……わたくしになにを求めるのですか、侯爵?」


145 名前:白い姫とワルツを〈一・ワインの乱〉(白い百合の下で4):2008/04/20(日) 23:30:30 ID:ypAD236i

 即座に、青年貴族はさっと広間の床にひざまずき、懇請した。

「陛下、どうかあなたの御名において、わが領地に甚大な被害をもたらした都市民どもに裁きを宣告してください。
 かれらは公共物の破壊と殺人を犯し、あきらかに国法をふみにじっております」

 朗々と、彼は「王の正義」を訴える。

「都市民どもに相応の罰を科し、わが領民へのつぐないを支払わせてください。
 もしもかれらが反抗するなら討伐軍を編成し、わたしにそれを先導させてください。
 じつはすでに自衛のため、わたしは近隣の諸侯と連携して、わが領地に軍を集めさせております。あとは陛下のおぼしめしのままに」

 女王は沈黙する。玉座の肘かけを、知らずのうちに握りしめていた。
 それは議論の余地もなく、正当な訴えだった。
 彼女に左右から突きささる視線には、「陛下がいかに平民に甘くとも、この期におよべば都市民どもをかばおうとはなさるまい」という辛辣な予測がかなり含まれている。

 アンリエッタは苦渋の色を浮かべた瞳を、片手でおおった。

…………………………
………………
……

「トライェクトゥムの市参事会は何を考えているの!」

 謁見が終わり、みずからの執務室に入ったとたん、アンリエッタはくるりと向き直ってマザリーニに憤懣をぶちまけた。
 女王にうながされてついてきた宰相は、ドアを閉めて目を細め、あごを撫でている。
 第一の重臣であり師でもあるマザリーニに対し、少女はやりきれない思いを言葉にしてつぎつぎ投げつけた。

「ついに、このような破壊行為まで!
 ラ・トゥール伯爵を殺害し、それについて嘘をついていたのは……許しがたいけれど、まだわかります。
 伯爵に市の大権をゆだねるというわたくしたちの決定が、性急にすぎたのかもしれません。だから、これまでならまだ情状酌量の余地があったと言えなくもないわ」

 もっともトライェクトゥムの嘘つきたちには、みな我慢に我慢を重ねていたのだけれど……とアンリエッタは少し皮肉をこめてつぶやき、そしてふたたび激語した。

「けれど今回のこれにどんな意味があるというの! どこに情けをかけろというの?
 これで完全に、わたくしは彼らを罰さねばならなくなったのよ」

 彼女は、トリステインの国土と国民と国法の守護者たる王であり、義務が存在するのだった。
 いまや裁きは王政府の威信にかけて、かならず下さねばならない。



146 名前:白い姫とワルツを〈一・ワインの乱〉(白い百合の下で4):2008/04/20(日) 23:31:15 ID:ypAD236i

「不満があったのなら、これまで話し合いの機会は何度もあったでしょうに!
 彼らはなぜ――」

 アンリエッタは言葉を切り、悔しげに横を向く。

 ――二週間ほど前のことである。
 トライェクトゥムの市参事会内部でクーデターが起こり、アルマン・ド・ラ・トゥール伯爵が棺おけに詰めこまれて生きたまま大河に沈められた。
 その報がトリスタニアに届いたとき、アンリエッタはまず自分の耳をうたがい、それから情報の真偽をうたがった。

 まがりなりにもラ・トゥール卿は、王政府の許可をえて都市領主の実権を回復したばかりだったのである。
 余人ではなく、王政府が支持を与えた者が殺害された。そのことはただの殺人の罪ではなく、国家に対する挑戦とさえとれる。
 即座にトライェクトゥムに対してアンリエッタは、王都に人をよこして説明することを求めた。女王がみずから喚問せざるをえないほどの、重大な事件だったのだ。

 しかしこの時点ではアンリエッタに、ことを大きくする気はまったくなかった。
 事の発端となったラ・トゥールに力を与えたこと自体が、彼女には気があまり乗らないことだったのだ。そのために追いつめられた都市民にすまなささえ覚えたくらいである。
 また都市は大きな経済力をほこっており、実利だけを考えても敵意を買いたくはなかった。遺恨をこれ以上双方に残したくない。

 だから、可能なかぎり女王は穏便にすませるつもりだったのである。
 実行犯数名の逮捕と、市参事会に罰金などなんらかのペナルティを課すくらいにとどめるつもりだった。
 貴族たちが「陛下は、平民勢力の強い都市に甘くするのではあるまいか」と注視しているのでさえなければ、口頭での厳重な叱責のみでもいいくらいであった。

 だが……事態はあっさり予想を超えた。
 おそれおののいているはずのトライェクトゥムの市参事会からは、数日にわたり音沙汰なし。ようやくの連絡でも使者はついに来ず、手紙のみがアンリエッタ宛に届けられた。
 いわく、「ラ・トゥール卿の行方に関し、当方にいささかもあずかり知るところはない。彼は出奔したまま戻っていない」と。

 アンリエッタの困惑が怒りに変わったのはこの瞬間だった。
 そんなはずはないのだ。確かに「ラ・トゥール伯爵の遺体」という証拠こそまだ川底から上がっていないが、トライェクトゥムに潜伏する複数の情報筋は、すべて同じことを語っているのである。
 その都市でクーデターが起こったこと。帰りついたラ・トゥール伯爵が、その場で市民に殺害されたこと。その二つを。

 堂々と見えすいた嘘をつかれたことにいきどおり、アンリエッタは最初よりも語気はるかに強く、王都に使者をよこすことを求めた。
 そしてそれは今度こそ完全に無視された。
 この時点でなんらかの懲罰をくわえることを、廷臣たちが次々と口にしはじめたのである。

 アンリエッタが懸命にそれを抑えなだめている間に、今度こそラ・トゥール卿の遺体が上がった。
 トライェクトゥムの下流のほうで、大河の底から。ふたを釘付けされて、おもりとして砲弾をくくりつけられた棺のなかに入って。
 棺の意匠はトライェクトゥム市内の棺おけ屋のもの、との確認も得られた。



147 名前:白い姫とワルツを〈一・ワインの乱〉(白い百合の下で4):2008/04/20(日) 23:32:32 ID:ypAD236i

「本気で言い逃れられると思っていたのかしら」

 女王はあらためてきりっと歯を食いしばった。
 王権は自国内でさえかならずしも絶対ではない――都市や諸侯の領地では、十分に王威がいきわたらないことがある。
 それでもここまでなめた態度をとられ、露骨に反抗されることは、普通は無い。

 ラ・トゥール伯爵殺害からすでに二週間。アンリエッタが最初に都市に呼びかけたときから、それだけの時がたっている。
 物証があがっても、都市からはなんの反応も無い。ふてぶてしく沈黙しつづけていた。
 いや……ガヴローシュ侯爵の領地にもたらされた破壊行為が答えだとすれば。

(まさか、でも、もう確実に『それ』としか)

 不吉な想像が急速に固まっていく。
 いつしか立ち尽くしていたアンリエッタに対し、マザリーニが「陛下」と穏やかならない声音で呼びかけた。

「なんの意味が、とおおせられましたな。彼らにとって今回の行為には、おそらく明白な意味があるのです。
 余分な橋と船を破壊することは、防備戦のときの常道です。陸からの敵軍が川を渡って攻めこみにくくなりますからな。
 堤防が壊されることで、もともと低地である北東部のあのあたりは、広範囲にわたり土地が泥沼と化しました。これまた、大軍の展開には不向きです。
 自分たちにさしむけられる討伐軍への備えでしょう」

 一呼吸おいてから、宰相は断固として言い切った。

「彼らは大河を支配下に置くつもりです。じっさいにこれで川向こう、ゲルマニア方面の国土とは、空路以外の通商が妨げられました。
 これは計画された『反乱』です」

 アンリエッタは宰相の顔を見ず、横を向いたままぎゅっと目をつぶった。
 直視しなければならない現実が、目くらみと頭痛をよびおこしそうになる。
 彼女はようやくのことで、息を吐いた。

「この二週間は時間かせぎだったのね。彼らなりに用意をととのえるための」

 苦くマザリーニがつぶやいた。

「わたしの失敗ですな。読みちがえました。
 あのラ・トゥール卿がここまで憎まれていたことだけでなく、都市民がまさか暴発するとは。
 彼らの一時の不満は、時間をかけてなだめていけばよいと思っていたのですが」

 首をふってアンリエッタは否定する。



148 名前:白い姫とワルツを〈一・ワインの乱〉(白い百合の下で4):2008/04/20(日) 23:33:06 ID:ypAD236i

「暴発についてはだれも予想できなかったでしょう。だってどう考えても無謀だわ」

 この反乱が成功するはずがない。
 王軍や諸侯の軍と、豊かとはいえ平民主導の河川都市の防備軍では、メイジ兵の数が違いすぎる。
 改革を進めようとするアンリエッタも、戦闘分野ではメイジが圧倒的な優位にたっていることを疑っていないのである。

(討伐の令を発すれば、あっというまにかたがつくわ)

 ……アンリエッタならずとも、だれもがそう考えるだろう。それが常識的な見方というものだった。
 だから彼女がいま悩んでいるのは、反乱への恐怖ではない。
 自分の口から討伐の命を出し、戦後に都市民たちへ下す裁きを決めなければならないことだった。

 憂鬱げに椅子に座りこんで頬杖をついたアンリエッタに、マザリーニがそっと呼びかける。

「……いかがしますか、陛下? 
 王軍を動かしたくなければ、ガヴローシュ侯爵に軍事費を融通し、彼が集めているという諸侯軍の指揮を、あらためて公式に認めるという手もあります。
 これなら王家が直接手をくだすよりは、戦後に都市民から悪印象をもたれますまい」

 しかしその後で、彼はつけくわえた。

「『王政府は不始末の尻ぬぐいを他人にさせた』とささやかれるでしょうが……」

\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\

 昼下がり、トリスタニアのシャン・ド・マルス錬兵場。
 だだっ広い錬兵場にはこの日、人影がほとんどなかったが、それでも四十人ばかりが集まっている。

「アニエスさん、この銃だめですよ。命中率が悪すぎます」

 銃口から硝煙をただよわせるマスケット銃を手に、才人が文句をつけた。
 何度も面倒な弾ごめ作業をくりかえし、数発を撃ったが、一弾たりとて五十メイル先の大きめの的にはかすりもしていない。
 ガンダールヴの力を使っての射撃なので、問題があるのはまちがいなく銃のほうだった。

「む……そのようだな。なにげなく試射に選んだ一丁なのだが、ハズレを引いたな。しかし程度の差はあれ、銃などそんなものだ。
 いいか新兵ども。百メイル先に敵がいて、貴様らがそれを一対一で撃ったとき、相手は心おだやかに鼻歌を流しながら立ち小便してられるくらい安全だと思え。まず当たらん。
 いまサイトがやって見せたとおり、銃は弾ごめに時間がかかり、その間は無防備だ。しかも下手すると弓矢より命中率が悪い」



149 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/20(日) 23:33:51 ID:etcnMGfN
ゼロとシャナって共通する声優多いよな、主人公2人の他にも吉田一美と”頂の座”の中の人まで出てる。

150 名前:白い姫とワルツを〈一・ワインの乱〉(白い百合の下で4):2008/04/20(日) 23:34:09 ID:ypAD236i

 アニエスと才人の二人は、新設軍のなかでも先日入隊したばかりの新兵の一団に、銃の扱いを教導しているところなのだった。
 新設軍でも専門の教官がいるはずなのだが、たまにアニエスたち「平民部隊の先輩」である銃士隊が面倒を見ることもあるらしい。
 才人は単に、アンリエッタに呼ばれたルイズにしたがって魔法学院から出てきただけだが、成り行きでこうなっている。

「だから命中に関しては、いきおい質より量なのだ。いちどきに数撃って当てる、戦場での銃はそういう武器だ。
 いつも貴様らが直属の教官から『敵との距離がつまってから合図で撃て』としつこく言われるのは、そういうわけだ。
 一斉射撃のあとは、阿呆面ならべて弾ごめする貴様らは、敵の突撃から守られねばならん。城や土塁などの防壁があれば言うことはない。
 しかし移動しながらの野戦ではむろん壁などないのが普通だ。そこで、味方の騎兵や短槍兵が前に出て、銃兵を守る」

 基本のことをアニエスが述べているのは、おそらく新兵にまじらされているギーシュのためであろう。
 水精霊騎士隊をあずかるギーシュは「陛下はきっとぼくにも声をかけるだろうからな」ということでついてきていた。ただしモンモランシーも同道してギーシュを監視しているが。
 ルイズたち一同は多忙な女王に「折をみて夕食会を設けましょう。そこで」と言い渡され、数日前から王都に滞在していた。
 今日はモンモランシーの調合する新薬の材料をみつくろいがてら、全員で王都をぶらつこうとしたのだが、アニエスに捕まってこうして付き合わされているわけである。

 降ってわいた災難に、思いきりウンザリした表情になっているギーシュが、このとき「ちょっといいかね」と手をあげた。

「ぼくはメイジだから、銃を使わないんだが。サイトは残していくから、あっちに行っていいか?」

「貴様は本当にグラモン元帥のご子息か?」

「な、なんだと?」

「この新設軍はいつか、ギーシュ殿に任されるかもしれんのだぞ」

 ギーシュが絶句した。
 王軍は、貴族の将帥のもとに傭兵が統率されるという構成だった。
 だから、末っ子とはいえ軍の名門グラモン家のギーシュが将来、王軍で重要なポストを任されないともかぎらない。
 が、これはほぼ平民一色の新設軍である。

「まっ、待て、新設軍は士官も平民で占めるんじゃなかったのか!?」

「下士官や参謀までならともかく、トップまでいきなり平民出身にできるか。トリステインはまだ平民が大っぴらに公務員になることもできないのだぞ。
 平民軍に理解がある貴族に任されるのが妥当だろう。
 そこへいくとギーシュ殿ならうってつけ、先のアルビオン戦役で銃歩兵の中隊をまかされて手柄をあげたし、現時点では陛下肝いりの騎士隊をあずかっており、その副官はもと平民のサイトだ。未来の話としてはじゅうぶんありえると思うが。
 ……という思いつきを、陛下にこの前意見を訊かれたときに具申してみた」

 あぐあぐとうめいているギーシュに、マスケット銃をかついだ才人が「出世おめでとうよ」と茶々を入れた。
 取っ組みあいを開始した二人に、新兵たちの面白いものを見る目が集中する。
 呆れた表情で目頭を押さえながら、アニエスが続けた。



151 名前:白い姫とワルツを〈一・ワインの乱〉(白い百合の下で4):2008/04/20(日) 23:34:51 ID:ypAD236i

「だいたい普通の軍でだって、貴族は自分で火器を使わなくとも、戦場の指揮はするんだぞ。
 銃や大砲の使い方や戦術を、軍人一門の子息が知らないわけにもいくまいが。
 どうせそのうち学ばされるのだ、この機に予習しておくのだな」

…………………………
………………
……

「はぁ……なにしてんのかしらね」

 ちなみに、錬兵場の隅。
 地面にシートがしかれて、ティーポットとお菓子の入った藤蔓編みの籠が中央に置かれている。
 新兵の訓練に参加する少年たちを見ながら、ティーカップを手にしたモンモランシーがつぶやいた。
 その横ではおなじくシートに座ったルイズが、ふわふわとあくびしながら、空になったカップをシエスタに突き出している。

「メイド、お茶」

 同じくほわんと眠げなシエスタが、ポットを持ち上げてとぽとぽと紅茶をそそぐ。

「はい、どうぞー。
 ええと、ミス・ヴァリエール、このケーキいただいても?」

「食べたければ勝手に食べなさいよ。
 ……待った、これお酒使ってるわ。シエスタ、あんた酔っ払うとタチ悪いから駄目。
 こっちのお菓子にしときなさい」

 春の陽気にほんわりゆるんだ表情の貴族と平民であった。
 シエスタは親戚筋の〈魅惑の妖精亭〉を訪れたあと、お茶の用意をしてついてきた。

 そういうわけで、ほとんど王都でのピクニック気分だが、ルイズは気を抜いたわけではない。
 トリステイン北東部で反乱が起こったことが気にかかっている。反乱都市トライェクトゥムとはそれなりに縁があるのだ。
 亡きトライェクトゥムの都市領主アルマン・ド・ラ・トゥール伯爵とは数週間前のアルビオンの事件のときに顔を合わせている。
 それに実家ラ・ヴァリエール家の領地も、反乱が起こった北東部のほうにあるのだ。大河の向こうである。

(姫さまに呼ばれたのも、やっぱり都市の反乱のことと関係あるのかしら)

…………………………
………………
……



152 名前:白い姫とワルツを〈一・ワインの乱〉(白い百合の下で4):2008/04/20(日) 23:35:35 ID:ypAD236i

 才人とギーシュは、基礎訓練にもみっちりつきあわされる羽目になっていた。
 昔アルビオンの森のなかで才人がアニエスにやらされたような、ランニングや筋力トレーニングである。そこに射撃訓練が加わっている。
 重さも反動も馬鹿にならないマスケット銃の射撃動作の一連は、意外に重労働なのである。

 簡略らしいとはいえ軍隊のメニューに、継続的に鍛えている才人でさえ肩で息をする羽目になっている。
 ギーシュにいたっては膝が笑って、ひっくり返りそうになっていた。

「せっかくだから剣の稽古でもつけてやりたかったが、今回はあまり時間がないのでここまでとしよう」

 日の傾き具合を見て、アニエスがいささか残念そうに新兵たちに告げる。
 あからさまにほっとした空気が一団の上にただよったのを見て、さもありなんと才人はこっそりうなずいた。
 はじめて彼女に剣を教わったときからずっとそうだが、稽古で相手をしごくときのアニエスは、微妙に目の輝きが違うのである。
 鬼教官に木剣でしごかれて打ち傷だらけにならずにすんだのだから、息をつくのもわかろうというものだ。

 解散し、そそくさと数十名ばかりの新兵たちが兵舎のほうへ引き上げていく。
 今日はほんとうは訓練がない日だったらしい。この少数の連中は、街へ遊びに行くのも面倒とばかりに兵舎に残ってだらけていたところを、運悪くアニエスに引っ張りだされたようだった。
 道理で、錬兵場ががらがらに空いているわけである。

 才人の横でギーシュは息も絶え絶えだったが、新兵たちを見送りながら、なにやら覚悟をきめたような言葉をもらした。

「……ま、ぼくは末っ子だしな。落ち着き先としてはそう悪くないか……」

 もし新設軍をあずかるとなると、ギーシュは二番目や三番目の兄のように、軍に居所を見出すことになる。
 たしかに新設軍は、アンリエッタの気まぐれの産物とみなされていることもあって、いろいろと政治的に不安定な立場にあるし、戦場でほんとうに役にたつのか未知数ではあったが。

 以前に、銃をもった平民の傭兵たちのおかげで手柄をたてたことのあるギーシュは、多くの貴族が「陛下の気まぐれの産物」と呼ぶ新設軍にそれほど反発は覚えなかった。
 そういう意味ではアニエスの読みは外れてはいない……が、彼女からはすかさずギーシュに対し厳しい言葉が投げられる。

「べつに決まっている人事でもないのだぞ。有望な候補ならほかにもいる。
 あくまで将来、考慮の余地があるというだけだ。
 衛士隊長をやめさせられ、軍でも出世しない貧乏貴族として食いつめたくなければ、ここらでそろそろ軽佻浮薄な心身をひきしめ、グラモン家の名にふさわしい立派な軍人をめざして努力してはどうだ」

「せ、説教はたくさんだね」

「アニエスさん、それは無理ってもんですよ。こいつから浮ついた部分を抜いたら影しか残りません」

「君は横から言いたいだけのことを言うね!」



153 名前:白い姫とワルツを〈一・ワインの乱〉(白い百合の下で4):2008/04/20(日) 23:36:31 ID:ypAD236i

 ギーシュの文句を流して、才人はアニエスに続ける。

「だいたいこいつが一軍をまかされて、水精霊騎士隊長を降りたりしたら、だれが代わりに隊長やるんですか」

「その場合は自動的に、副隊長であるおまえだろうサイト」

「うへえ……別にやりたくはねえや……」

 いや、将来のことならさすがに俺も騎士隊から引退してるよな、と才人はうなずく。
 彼らはこのとき、まさに人事において異常な状況が近く成立することをまったく予想していない。

 ……ギーシュがふらつきながら、長い午後の茶会をしている女の子たちのほうへ歩いていく。
 その後をついていきかけて、才人はふと振り返った。

「アニエスさん、すぐ用事がないのなら、茶でも飲んでいきませんか」

「ああ、それもたまにはいい。だがそろそろ宮廷では会議が終わるころなので、陛下のおそばにいったん戻らねばならん。茶はまた機会があればそのときにもらおう。
 おまえたちもそのうち呼ばれると思うが、声がかかるまではのんびり空を見上げてアルビオンでも探しているんだな」

「……なぜアルビオン」

「いや、あのふわふわ浮かれた万年迷子大陸が、そろそろまたハルケギニアの上空に来るころだからな」

「アニエスさん……この前の事件で、アルビオン嫌いにでもなったんですか……?
 最近、どんどん口が悪くなってますよ」

「いまのは半分冗談だが、元敵国だぞ、このくらいの悪態はかわいいほうだ。町の酒場で悪罵を集めてみろ、小国の民のトリステイン人がおとなしいとは思えなくなるから。
 おまえの言うとおりこの前の『王の森の塔』の事件で、げっそりさせられたこともたしかに忘れていないがな。
 それに……アルビオンが上空に来ると陛下の元気が失われるのでな」

「……あ。そうか」

 浮遊大陸が上空に来ると、ハルケギニアには雨が降るのである【2巻】。
 いつかの木賃宿の夜を思いだす。
 夜半の王宮の寝室、ひとりきりで雨音を聞くアンリエッタの姿が想像できて、才人はなんとなく黙った。

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 都市トライェクトゥムの煉瓦づくりの市庁舎の中、大会議室。
 年に何度かある河川都市連合の会議が招集されていた。



154 名前:白い姫とワルツを〈一・ワインの乱〉(白い百合の下で4):2008/04/20(日) 23:37:34 ID:ypAD236i

 人口二十万の最大の都市であり、反乱の盟主の地位にもあるトライェクトゥムの代表が上座につく。年齢三十代後半の、僧服を着た冷たい風貌の男。
 会議の主催者でもあるベルナール・ギィである。
 そのほかのトリステインの河川都市の代表団は向かって右側に、ゲルマニアの都市からの代表団は左側に。

「まずゲルマニアの大貴族の反乱について、ゲルマニア都市の同志たちがとるべき方針を伝えておこう。
 皇帝側への支持を表明し、資金を貸し付けるのが得策だ」

 ベルナール・ギィの淡々とした言葉に、参加者たちから疑問の声があがった。
 ゲルマニアの都市代表の一人が、はやばやと手をあげる。

「待っていただきたい。
 ゲルマニア内部で皇帝に反する勢力を『反乱の資金は融通する』と匂わせてひそかにたきつけ、蜂起させたのはわれわれですよ。
 そうしろと言ったのはあなたではありませんか」

「そうだ。だがわれわれの武力行使はトリステイン内部だけに限定する。
 ゲルマニアは平民の技術力を積極的にとりいれている。対してこの国では今なお何もかもメイジが主体だ……魔法を無効化したときの効果は、この国のほうがずっと大きい。
 ゲルマニア都市の代表たちに言っておくことがある。反乱をなるべく長期化させるよう努めてほしい。皇帝への戦争資金の貸し付けはあくまで小出しにする必要がある。
 そのかわり、トリステインでのわれわれの戦線には、あなたがたの戦費負担がそれだけ少なくなるようはからう」

 これは『王権同盟』への対策なのだ、と彼は議場を見わたして言う。

「アンリエッタ女王に条約を発効させ、ゲルマニアから援軍をよびこまれてはたまらない。だから皇帝がトリステイン方面にかかわる余裕がないよう、ゲルマニア内部で反乱を起こさせたのだ。
 そしてゲルマニア皇帝は、余裕があってもトリステイン王政府に援軍はよこせなくなるだろう。河川都市連合の支持を失いたくはあるまいから。
 自国での反乱が長引くほど、皇帝はますます都市からの戦争資金の貸し付けに依存するのだから」

 ゲルマニア都市の代表たちが、顔を見あわせながら黙りこんだのを皮切りに、ベルナール・ギィは手元においていた冊子を開いてさらに続ける。

「蜂起をつうじて達成するべき目的を、はっきりさせておこう。
 ひとまず目指すのは、われわれの水上交易を王政府がおびやかさないという保障だ。
 そして都市の自治権の大幅な強化。
 これらを王政府あての声明文にもりこんでおいた」

 続けて具体的な方針の説明に移る。
 冊子をめくりつつ矢継ぎ早に発せられるそれは、指示をともなっていた。

「われわれの軍の中心は傭兵ではなく、河川都市の市民兵におく。むろん傭兵も雇うが。
 忠実な市民を司令官として、思いきって権限をあたえ、これを率いさせよう。
 いま大河河口に停泊させてある『水乞食』船団を活用し、大河流域はなんとしても保持しなければならない」



155 名前:白い姫とワルツを〈一・ワインの乱〉(白い百合の下で4):2008/04/20(日) 23:38:24 ID:ypAD236i

「軍費はさしあたって心配ない。河川都市連合の富の蓄えは豊かだ、ことしの冬市も盛況であったし。
 くわえてロマリアの都市国家群の銀行から融資をひきだせれば、軍を長期間まかなえる」

「河川都市どうし以外に対しては、水上の物流を遮断する。トリステイン沿岸部の海港も奪えればもっともよいが、さしあたり大河を封鎖する。
 物価騰貴させて、王政府をその収拾に奔走させよう。
 とくに小麦とパンの物価を上げよ。王都トリスタニアをふくむ大河以西の民の不満を高めてやれ」

「トリステインの町々のそこかしこには、うわさ話を流す形でわれわれのために活動する口がまぎれこんでいる。
 またビラを大量に印刷して国中にまくこともやってみよう。
 さしあたっては、王政府の強欲と不当性をうったえさせる。女王が一方的に河川都市連合に保証されていた利権を奪おうとしたのだ、と」

 それはすでに会議というようなものではない。トライェクトゥム代表がすでに決定していたことを一方的に伝達する場であった。
 が、理路整然とした言葉の奔流に押し流されて、だれもが口をはさみかねている。

「まとめよう。
 戦場は、この大河流域にわれわれが作り出す『魔法を禁じられた区域』。
 戦う相手は王政府。諸侯たちが王政府から分離するようつとめ、最終的に王家のみを敵とする。
 基本戦略は、大河とその周辺を保持しつづけ、王政府から妥協を引きだすこと。トリステインの河川都市が戦闘を担当し、ゲルマニア内の河川都市は大河をつうじて後方から支援物資をおくりこむ」

 ベルナール・ギィが冊子を閉じると、室内がしんと静まりかえった。

 それも一瞬のことで、すぐに「……やれるかもしれないな」と誰かが言い、つづいて希望と興奮に満ちた声が上がった。
 「そうだ、魔法さえないなら貴族と俺たちは変わらないんだからな」と言う者があれば、「そうとも、それに王政府はトップがあんな小娘だ」と続ける者がいた。

 ほうっておけば、熱狂的な雰囲気になったかもしれなかった。
 そうはならなかったのは、ある男が立ち上がったためである。

「景気のいい話でしたが、一ついいですか?
 あなたがたが嘲っているあの小娘は、百合の玉座の主ですよ!」

 その男は、都市ガンの市長だった。
 トリステインの河川都市のなかで、いちばん西に位置しているのがガンである。
 つまり、距離で言えば王都にもっとも近いところにある都市なのだった。
 全員の視線をひきつけるように手をふり、彼は熱弁をふるう。

「最初の目的のところで、ひとつ言わせていただきましょう。
 われわれの目的は水上交易の利益を守ることのみにつとめ、『自治権の強化』だとかの政治的な要求をだして、いたずらに王政府を追いこむことには反対です。
 王政府への支持をうしなわせ、王家イコール一国ではなく一介の貴族にする……ですか?
 ええ結構、その戦略が成功したとしましょう」



156 名前:白い姫とワルツを〈一・ワインの乱〉(白い百合の下で4):2008/04/20(日) 23:39:30 ID:ypAD236i

 都市ガンの市長は、全員を見わたした。
 最後に、ベルナール・ギィに挑戦的な視線をすえる。

「それでも王家の力は他の貴族を遠くひき離しています。古い血の権威からくる影響力、財力、そしてなにより軍事力で。
 いいですか、王家直属の軍だけで、諸侯の総合戦力を上まわるのです。
 女王を『一介の貴族』だと考えたとしても、あの小娘はトリステイン最強の家門の当主なのですよ!」

 それをお忘れでなければよいのですがね、と皮肉っぽく彼は言った。
 座った人々は息をのんで、対立するガンの代表とトライェクトゥムの代表を交互に見る。
 だがベルナール・ギィの声はわずかの変化もなく沈着だった。

「ああ、そのとおりだ。トライェクトゥム市参事会は、相手を甘く見てはいない。
 だが軍事的に決定的に勝つ必要はない。膠着状況にもちこめば十分だ。
 そうなれば和平の妥結にもちこめる、こちらの要求の少なくともいくつかを呑ませてな」

「ずいぶんと自信があるのですな。
 わたしはそこで合意に達するのがむずかしくなるかもしれない、と言っているのです。過度に政治的な要求をすればね。
 さんざん面子をつぶされたうえ大きく譲歩することを強いられた王政府は、どこまでも強硬な態度をくずさなくなるかもしれませんよ」

「その心配は無用だ。王政府の面子は彼らを戦争にひきずりこむだろうが、長引けば現実を見るだろう。
 まず戦うこと自体が王政府には体面として必要なのだ。そのあと長期化して国庫の支出が甚大なものになりそうであれば、ほどほどのところでやめざるをえまい。
 こっちも苦しいが大河をおさえているかぎり、あちらのほうがずっと大きい悲鳴をあげることになる。
 それに、いまはまだ明かせないが、奥の手もある」

「ほほう、それはけっこうです。ですがあくまで明かされないとあれば、不安を禁じえませんね。
 ところで、一度帰らせていただいてもよろしいですかな。わが都市ガンはもし王都から軍が来るなら、まっさきにぶつかる地にあるのですよ。
 防衛の用意をかためませんと……」

…………………………
………………
……

 ベルナール・ギィは厳密には、市参事会の正式な役員でさえない。
 都市の法律顧問官の相談役というポストを、長年にわたってつとめてきた。
 それでも、いまは彼がまぎれもなく都市トライェクトゥムの代表だった。



157 名前:白い姫とワルツを〈一・ワインの乱〉(白い百合の下で4):2008/04/20(日) 23:41:31 ID:ypAD236i

 それを象徴するように、かつてラ・トゥール伯爵が座っていた市庁舎のもっとも重要な一室におさまって彼は仕事をしている。
 〈解呪石〉の使用によって発生するさまざまな都市内部での弊害は、可能なかぎりやわらげなければならなかった。
 魔法によって支えられていた一部の都市インフラが破綻することは予想に入っている。
 すぐ思いつく重大なものはできるかぎり措置を講じているが、短期間ではじゅうぶんではないだろうし、思いもおよばなかった問題が新たに見つかりもするだろう。

「なんの仕事だ?」

 扉の開く音とともに、問いかけが聞こえた。
 顔を半分上げて、彼は答える。

「ハルケギニアの社会から魔法が消えると、どのようなことになるか想像する仕事だ」

「率直に言って不便だぞ。
 魔法の恩恵に間接的にしかあずかれない平民にとってさえな」

「そうだな。
 だが克服できないほどではないし、市民たちも受け入れるべきだ。利益を守り、自由を手に入れるためにはな」

 会話がとぎれる。
 寄木細工の机のまえに、黒いドレスをまとった少女が椅子をひいてきて座った。
 羽ペンを置いて、ベルナール・ギィは彼女に向き合う。

「貴君に同行していたメイジ兵たちから〈黒い女王〉と呼ばれだしているそうだな。
 変わった呼び名だが、そのままとも言えるな」

「連中からはほとんど妖怪に対するような扱いを受けたよ。失礼な奴らだ」

「正直、わたしもわからなくはない。
 ……これから反旗をひるがえす相手の顔が目の前にあって、しかも中身は女王どころか普通の子供ともまったく違うのだからな」

 この〈黒い女王〉がどのようなことをしているか、わかる範囲で逐一報告は受けている。
 市参事会が彼女に要求され、トライェクトゥムの片隅に与えた新しい「工房」には、生きた囚人たちがすでに何人か運びこまれ、誰も出てきていないという。
 彼女は屈託なく「そこを自分でも何度か考えてみたが」と気楽そうに言う。

「私はアンリエッタ女王と、本当にまったく別かな?
 案外、オリジナルが持っていた因子が私に発現しているだけかもしれないぞ」



158 名前:白い姫とワルツを〈一・ワインの乱〉(白い百合の下で4):2008/04/20(日) 23:42:28 ID:ypAD236i

 そうかもしれん、とベルナール・ギィは冷ややかに〈黒い女王〉を見つめた。
 過去のハルケギニア諸王の系譜をひもとけば、なにがしかの狂気をはらんだ者はそこかしこに見られるのである。
 いずれにしても、彼女は自分自身が残酷さを好むことは自覚しているようだった。

 この者についてはそれでいい、とベルナール・ギィは考える。
 彼が同盟者として彼女に求めているのは、技術のほかに今回の破壊行為のような汚れ仕事でもあるのだから。
 いまは利用しつくすに越したことはない。
 だから、彼はさっそく持ちかけた。

「会議ではっきりした。都市ガンの市長が邪魔だ。
 彼にはこの先もトライェクトゥムに、つまりわたしに対抗しようという意思が見える。
 その手段としてさきほどの一幕のように、中途半端にまともなことを言うなら始末が悪い」

 ベルナール・ギィのその率直な話には、感情の色はなかった。
 苛立っての言葉ではなく、純粋に障害物を名指ししているのである。

「反乱を起こしながら、内部で角突きあわせている余裕はない。
 トライェクトゥム市参事会が熟慮のすえに決定した方針に、わかりきったことを蒸し返して異論をさしはさまれては困るのだ」

「……で? それを私に聞かせてどうしようというのだ?」

 〈黒い女王〉が尋ねた。
 ベルナール・ギィの凍るような目が、影の同盟者を見る。

「この件は貴君にまかせたい」

「ふん……」

 鼻で笑った〈黒い女王〉に、ベルナール・ギィはべつの話題を持ちかけた。
 
「ひとつ訊きたいのだが。〈永久薬〉なるものと組み合わせた〈解呪石〉のことだ。
 半永久に魔法が禁じられるというこの効果を、解除する方法はあるのか?」

「あるさ。あんなもの要するに〈解呪石〉を〈黄金の血〉に漬けこんだだけだ。
 黄金の血の力の大元、この〈ウォルター・クリザリングの黄金の心臓〉を破壊すればいい。
 たったそれだけだ」

 見た目だけは少女である者のほっそりした手が、椅子のかたわらから革袋を持ち上げた。
 ひもをとおして締めてある袋の口から、黄金の液体がひとすじ汚らしく垂れている。
 液体を満たしているらしきその袋は、中に入っているなにかの鼓動を表面に伝えていた。



159 名前:白い姫とワルツを〈一・ワインの乱〉(白い百合の下で4):2008/04/20(日) 23:43:21 ID:ypAD236i

「それをこちらに預かろう」

 ベルナール・ギィは即座に言う。
 反乱の本拠地トライェクトゥムに秘してあるかぎり、万が一にも王政府がこれを手に入れ、破壊してこの地方に魔法を取りもどすことはできないだろう。
 それをするためには、王政府の軍が反乱を完璧にたたきつぶしてトライェクトゥム市内に入城する必要があるが、そんな事態になっていればもう気にすることもない。

「どうぞ」

 あっさりと渡され、むしろベルナール・ギィは戸惑った。
 これを手放した瞬間、〈黒い女王〉が彼に対して持っている優位は消えるはずである。
 彼女にまだまだ利用価値はあるとはいえ、これでいざというときに彼女を切り捨てようとしても、ベルナール・ギィが思いとどまる材料はほぼなくなるのだ。
 つい袋を持ち上げて、ためつすがめつ見そうになる。

「本物だし、べつに裏があるわけでもない。だが、そうだな、ただで渡してやることはないな。
 ひとつくわしく教えてもらおうか、なぜ女王の政治にそこまで反発しているのかを。
 平民を守るための改革とはいっても、王政府が都市の利権にふれようとすることが気に入らない、だったかね?」

「むろんそれが主だ。
 ……だが他にもある。長い目でみれば、都市が中央権力に完全に従属することにつながるからだ」

 急激な改革を断行するために、王権を強くする。

 王権を強めるために、大貴族や都市の権益を奪う。

 ますます王権は強まり、それ以外の勢力は力を奪われて弱まっていく。

 強大になった王権の前で、そこそこの自由と力を持っていたはずの中小勢力は、気がつけば奴隷のようにひれ伏している。

 それが女王が今やろうとしていることだ、とベルナール・ギィは指摘した。

「その太陽にも似た中央権力のまえで、都市は小さな星となって輝きを失うだろう。
 それ以降の時代の人々は都市のことを、国のなかで人の多く住むところ、としか認識しなくなるだろう。
 自由を愛する都市の誇りも栄光も、歴史家の好き勝手な論評の対象でしかなくなる」

「要約すると、強すぎる国王はいらない、と」

「そうだ。都市の主は都市自身だ。都市や大貴族を簡単にひきずりおろせる絶対の君主など誕生させはしない。
 改革と王権の強化がはじまったばかりの今が、狙い目なのだ」



160 名前:白い姫とワルツを〈一・ワインの乱〉(白い百合の下で4):2008/04/20(日) 23:44:24 ID:ypAD236i

 今なら。
 武器税のため王家に貴族が反感をいだき、新設した平民主体の王軍がいまだ経験をつまず、河川都市の市民軍に比べて質で劣る今なら。
 打ち負かして王権の力をかえって弱め、逆に都市の力のほうはこれまでになく高めることができる。
 みずからを育てた都市への愛情を、かすかに冷たい声の奥ににじませ、ベルナール・ギィはつぶやいた。

「わたしの最終的な目標は『国中国』だ」

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「ゲルマニア東部での大貴族の反乱は、現皇帝に敵意をもつ貴族たちを巻きこんで拡大しているそうだ。
 消耗戦になっても地力の差で皇帝側が勝つだろうが、完全に鎮圧するとなると長引きそうだぞ」

「かのアルブレヒト三世は、親族や政敵を排除していまの地位にのぼりつめた御仁だからな。
 さぞ恨みを買っていようて、と以前から思っていましたが、こうまで予想が的中すると笑いさえこみあげますな」

「こっちでも一応、平民相手とはいえ反乱が起こっているんだ。
 同盟国だからって、あっちに介入している暇はない。トリステインとしては皇帝支持だけ宣言しておけばいいさ。
 ゲルマニア皇帝には自力で何とかしてもらおうじゃないか」

 トリステイン貴族たちの意地の悪いささやきが流れている。
 トリスタニア、王宮の大会議室。
 河川都市連合の代表会議が開かれているのとおなじく、王都でも会議がおこなわれていた。

 トライェクトゥム市参事会への最後の勧告がやはり無視されたあと、アンリエッタの名において招集された〈騒乱評議会〉は、すでに反乱勢力に対する方針を「武力鎮圧」で決定している。
 いまは中休みのようなもので、数日前に起こったゲルマニアでの反乱が話題にのぼっていたところである。
 そこに、だれかが新たな題材を放り込んだ。

「鎮圧の方策に話を戻しましょう。
 王軍を派遣するか、地元の諸侯軍を使うかが問題です」

 トリステインの軍の構成は王軍、諸侯軍(国軍)、空海軍である。
 鎮圧のばあい、補助役として空海軍が出動するのは決定していた。大河を占領している反乱軍の船団を片付けるなり、兵と補給をフネで輸送するなり、空海軍がやることは多いのである。
 主戦力としては、王軍と諸侯軍のどちらの派兵を優先させるかが問題となったが、そのときテーブル上座のアンリエッタに向けて問うた壮年の貴族がいる。

「新設軍はいかがでしょうか、陛下」



161 名前:白い姫とワルツを〈一・ワインの乱〉(白い百合の下で4):2008/04/20(日) 23:45:25 ID:ypAD236i

 毒をこめた提案をした男は、宮廷貴族ではなく、トリスタニアにかけつけた大領主の一人である。一般的な、つまりきわめて保守的な貴族だった。
 アンリエッタは表情を変えず、さらりと答えた。

「新設軍はまだ調練も足りておらず、経験不足です。確実性に欠けますわ」

「ええ、それにメイジがほとんどいない。これでは相手の河川都市連合の軍と同じですからな。
 陛下のおっしゃるとおり、徴募して日が浅いぶん相手の平民軍にも劣りますな。いや失礼、おろかな提案をしてしまった」

 かすかに閣僚がざわついたのは、高等法院長がアンリエッタにスパイの罪をあばかれて蹴落とされて以来、この少女の君主に面と向かって挑発的な態度をとる宮廷貴族は激減していたからである。
 しかし、その領主は少し前に地方から出てきて会議に参加したため、そのような空気を共有していなかったらしい。
 「生まれのよい者を重んじず卑しきものを優遇する」アンリエッタに対し、かねてよりの反感をぶつけたかったのであろう。

 その一幕は意識してすみやかに忘れられ、けんけんがくがくの議論が続いた。

 最終的に「強力なのは王軍だが、ガヴローシュ侯爵はじめとする地元の諸侯が軍をおこせば、敵地までの距離が近いため手間も軍費もはぶける」というまずまず説得力のある意見が通った。
 ――どうせ相手はメイジがほとんどいない平民軍であり、錬度の低い諸侯軍でもぶつかれば蹴散らせる……
 賛同する意見が多数を占め、また同席していたガヴローシュ候はじめ被害を訴えにきた諸侯が、復讐することに強い意欲を見せたため、諸侯軍を動員させることが決まった。

 そこまで来たとき、先ほど女王に嫌味を言った貴族が手をあげた。
 うずうずした表情になっているその男は、立ち上がるとすぐさま話し出した。

「それでは、いちばん重要なことを決めようではありませんか。
 河川都市連合の享受してきたさまざまな交易の権益ですが、今となってはかれらは、これを放棄するという証書にサインしたも同様です。
 われわれ諸侯も兵か資金を出す以上、王政府がその戦利品を独占することもありますまい」

 アンリエッタは絶句した。
 その貴族は、『河川都市の持っていた権益を取り上げたあと、どう分配するか』を題材に上げたのである。
 アンリエッタ自身、アルビオン戦役のあとの列王会議で、自国のため貪欲に勝利の果実をむさぼったが……反乱を起こしたとはいえ今度は国内の都市、それもまだ鎮圧してさえいないのに!

 なんという恥知らずな、とにらみつけてから、女王は気づいた。
 周囲の廷臣たちは「露骨に言うな、田舎貴族」と侮蔑の目を投げてはいるものの……その目の光には、やはり富へのぬぐいがたい興味、あるいは渇望さえある。
 右手に座っていたマザリーニが、口を彼女の耳元に近づけてささやいた。



162 名前:白い姫とワルツを〈一・ワインの乱〉(白い百合の下で4):2008/04/20(日) 23:46:46 ID:ypAD236i

「向こうの席のデムリ卿からの言葉です。大貴族たちに遅れをとらぬよう、なるべく王政府の取り分を多くするよう努めてほしい、と。
 いくつかの権益、とくにワインなど鮮度が重要なものの取引を押さえてしまえば、ラ・トゥールの考えていたアルビオンとの空路交易事業は、われわれが引き継いで推進できるでしょう。
 ……ここは割り切りなさい、どのみち河川都市連合はペナルティを受けるべきです。そして国庫にはいくらでも金銀が必要なのです」

 虚脱するような感覚を、少女はおぼえた。
 目の前のテーブルでは、分け前についての議論がしだいに熱を帯びはじめている。

…………………………
………………
……

 会議のあとの晩、王宮の一室。
 落ちついた雰囲気のその部屋には、一見ささやかだが内実は料理人の腕をふるった料理の皿が並べられ、少人数での晩餐の用意がととのっている。
 アンリエッタは内輪での夕食会の日程を繰りあげて、先ほど使者を走らせたのである。

 少々重いバスケットを手にアンリエッタが入室したとき、ルイズがさっと椅子から立ち上がってひざまずき、臣下としての礼をとった。
 日々成長していくラ・ヴァリエール家の三女は、ごく自然な落ちついた挙措のなかに、大貴族の風格を漂わせだしている。
 ルイズにつづき、才人も立ち上がっている。シエスタは最初から立ってどぎまぎと盆をかかえていた。

「いやだルイズ、そんな他人行儀にかしこまらないで。
 皆さま方も、楽にしてくださってかまいませんから」

 バスケットを置き、友人の手をとってはしゃぐアンリエッタの表情には、心底からの歓待がある。
 ルイズがそっと尋ねた。

「姫さま、会議のほうはどうだったのですか?」

 そのとたん、きゅっとアンリエッタの眉がしかめられた。
 どうしようもないというように、不興げに口を開きかけて……けっきょく閉じた。
 その様子を見ていたルイズが、「……なにかあったのですか?」と気づかわしげにたずねる。女王はため息をついた。

「いいえ、会議の風景としては特別というほどのことはなかったわ。
 政治なんて、いつもあんなものよ」

「それにしてはお顔の色がすぐれませんわ。
 わたしも同席してなにか姫さまの手助けができればよかったのですが……あ、いえ、差し出がましいことでした」



163 名前:白い姫とワルツを〈一・ワインの乱〉(白い百合の下で4):2008/04/20(日) 23:47:25 ID:ypAD236i

 公爵家とはいえ、家長でもなくたかが三女が国政を決する会議に出られるものではない。
 だがアンリエッタは意を得たりとばかりにうなずいた。
 会議の席の面々とは毎日向かいあっており、変わりばえのしない顔ぶれにいいかげんうんざりしてきたところである。

「そうね、ルイズ……今ではあなたは、わたくしの片腕のようなものだもの。あの会議に出席してもらったほうがよかったかもしれないわ。
 あるいは、あなたのお父上に。そうだわ、お父上の公爵なら議会での発言権もあることだし、なにより今回の騒乱がおこった地域は、ラ・ヴァリエール家の領土とも近いのだし」

 反乱とラ・ヴァリエール家の話が出て、ルイズは背筋をただしてアンリエッタのつぎの言葉を待った。なにか重要な指示を与えられるかと思ったのである。
 けれど、女王は「それでは席につきましょうか」と言ったのみである。

「あら、ギーシュ殿は? 彼も来ていると聞いたのだけれど」

 ルイズのかわりに答えたのは才人である。

「それがあいつ、恋人が薬の材料を買いつけるのに付き合って、夕方から出ちゃってるんです。
 姫さまからの使者は、その後で来ましたから」

 珍しい薬の原料を積んだ馬車が今日かぎりで王都を出て次の市場に向かってしまい、それを知ったモンモランシーがあわててその馬車を追ったのである。
 ギーシュは泣き言をいいながらそれにお供する羽目になったのだった。
 アンリエッタは済まなさそうな表情になった。

「ごめんなさい、こんな急に呼んでしまって。
 ほんとうはもっとゆっくり会いたかったのだけれど」

「いいえ……」

「最近は時間がないのよ」

 ふたたび出た女王のため息には、精神的な疲労が色濃くこもっている。
 反乱のせいで急激に増えた仕事に忙殺されるのもさることながら、貴族たちに「それ見たことか、平民に肩入れしただけ馬鹿を見ることになった」と陰口をたたかれているのである。

 たしかに、アンリエッタはもともと、自らの子飼い以外のメイジはあまり信用していなかった。
 それが銃士隊創設や、平民のシュヴァリエ抜擢につながったわけだが、古い貴族であるメイジたちにそれが面白いはずがない。
 極めつけに彼女は、この冬からは平民の地位向上のための改革に本格的に手をつけている。
 といっても具体的なことは要するに、新設軍をつくり、軍全体の構成で平民の占める割合を増やそうとしただけであるが。
 ところが、これさえ貴族たちには不満なのだった。トリステインの軍隊におけるメイジの割合は、これまで周辺国に比して一番高かったのだから【3巻】。

 そして今回の都市民の反乱で、彼女の改革構想は打撃を受けた。少なくとも遅れるのは確実である。
 それに反乱を事前にふせげなかったことで、王政府はその責任を問われてもいる。
 つまり反乱そのものへの対応に加えて、アンリエッタには心労の種がまたしても一気に増えているのだった。



164 名前:白い姫とワルツを〈一・ワインの乱〉(白い百合の下で4):2008/04/20(日) 23:48:15 ID:ypAD236i

「だからねルイズ、トリスタニアに呼んだのはそばに待機していてほしいからで、今日はただあなたたちの顔を見たかっただけなの。
 そばにいてもらうと心強いし、なんといっても友達と会って楽しく語らうのは、会議でのしかめっ面をほぐしてくれるもの」

「そうだったのですか。てっきりなにかお手伝いできるかと」

「いいえ、今回はまだ。さしあたって今すぐ手を貸してほしいことはないわ。
 そのうちに政治の用向きで相談するかもしれないから、それに備えてそばにいてくれればよいのです。
 ……急に呼びつけたお詫びはしましょう。ほら、これ」

 アンリエッタは、手ずから持参した藤蔓編みのバスケットをちょっと重そうに持ち上げた。
 ワインの瓶が数本入っている。
 示されて手に取ったルイズが、はっと目の色をかえた。

「これは……ガリアとの国境沿いにあるブドウ畑からとれる、味わう芸術とも呼ばれる至高の白の年代物……、
 あ、こっちの赤はガリア東部の逸品だわ……年間で数本分しか収穫がないという名だたる畑の」

 それほど酒はたしなまないはずのルイズが真剣な眼をして瓶を見つめ、ごくりと固唾をのんでいる。
 シエスタが興味津々にのぞきこんで「そんなすごいものなんですか?」とたずねた。
 「まさに宝だわ。下手するとシエスタ、あんたの一生分の給料並みよ」とルイズが重々しくうなずく。

 アンリエッタは悪戯っぽく笑みを浮かべた。

「秘書官にたのんで、ワイン蔵からこっそり持ち出させてきたのよ」

「い、いいのですか姫さま? これ、他国からの使節や賓客との晩餐で供するべきものでは」

「気にしないで。先日、人から贈られたものです。せっかくだからここにいる皆で飲みましょう」

「え、そんな、いえ、ありがとうございます。ではお言葉に甘えさせていただきます。
 わたしが開けさせてもらいますわ。ふふ、昔は国王へワインをそそぐ役目も大貴族の特権だったそうですわね……
 あによサイト、そんな目をきらきらさせて見なくても、姫さまのおおせだからあんたにも飲ませてあげるわよ。そこのメイドもね」

「あ、あの……わたしはその、いいです、あまりにおそれ多いし、高いお酒の味がわからなくて」

 ふだん馴れ合っている公爵家の三女だけならともかく、女王陛下のお相伴にあずかることには腰が引ける。
 そうありありと面に出して尻ごみするシエスタに対し、にっこりとアンリエッタが微笑んだ。
 きっぱり許可を出す。

「かまいませぬ。このさい無礼講です」



165 名前:白い姫とワルツを〈一・ワインの乱〉(白い百合の下で4):2008/04/20(日) 23:49:05 ID:ypAD236i

…………………………
………………
……

 しばらく後。
 食べ終わった食器が、まだ下げられないままテーブル上に積み重ねられている。
 なぜなら給仕をするはずのメイドが、いつのまにか完全に自分も腰をおちつけているからだった。

 完全に酔っているシエスタが、ずいとワインの瓶を才人に突きだしている。

「まあ飲めサイト。今宵はぞんぶんに語ろうぞ」

 い、いただきます……とびくびくしつつ才人がささげ持ったグラスを差し出す。
 酔いすぎて口調までなんだかおかしいメイドに対し、態度が神妙になっていた。
 才人のグラスにワインをそそいだ後、瓶に口をつけて豪快にぐびぐびラッパ飲みしたシエスタが、口元を腕でぬぐいつつ可憐な花のごとき笑みを浮かべた。

「うふふー。サイトさぁん、メイドって好き?」

「き、嫌いじゃないです……」

「そうれすよねー、サイトさんメイド服似合いますもん。いま着たいれすかぁ?」

「着たくねえ!」

「着たいんりゃない? その反対となると、つまり脱がせたいんですね、それならどうぞ」

「あの、いや、そう言ってるわけでもなくてさ……」

「わがままですよ!」

「怒られた!? なんで!?」

 テーブルの端で、シエスタとわけがわからない会話をする羽目になっている才人である。
 泥酔メイドの論理は、微妙につながっているようでやはりぶっ飛んでいるのだった。

 一方で、反対側の端ではアンリエッタが同様の災難におちいっている。
 逃げ出したそうにおろおろしている女王に、横からくだを巻いているのはルイズである。



166 名前:白い姫とワルツを〈一・ワインの乱〉(白い百合の下で4):2008/04/20(日) 23:49:37 ID:ypAD236i

「姫さまにはいろいろと言いたかったのれす、この前のときから!」

 小さなこぶしでルイズがテーブルを打つ。
 眉が上がり、その下の鳶色の瞳がとろんと溶けていた。

「『勝負』する気はもうないと言ったじゃないですか。
 それなのに目をはなした隙に、き、ききき、キスしたり!
 やり方が卑怯ではありませんか、主君とはいえ没義道なふるまいには断固として抗議させてもらいましゅ!」

「い、いえ、あれはだから薬が効いていて」

「言い訳などきいておりません!」

 大貴族の弾劾にさらされる女王の図である。
 ワインを持ってきたのはしみじみ間違いだったわ、とアンリエッタは頭をかかえた。
 これまで何度かルイズを晩酌につきあわせたことがある。
 あまり強くないのは知っていたが、今夜のようなことになったのは初めてなのだった。
 ルイズはこの晩餐のどこかで限界酒量を突破したらしい。

「だいたい、なんであのバカなんれすか?
 あいつの何がいいっていうんですか。おそれながら、モノズキにもほどがあるかと」

 この話題にどう答えたものかわからず、適当にやりすごそうとしていたが、そう言われたときアンリエッタの心にふと不敵なものが入りこんだ。
 すっと顔を上げて、試すように口にする。

「それは……ルイズ、あなたのほうがよく知っているのではなくて?」

 ルイズは酔いに濁った目を手の中のワイングラスに落とし、「全然わかりませんわ」と小さくつぶやいた。
 彼女の背後から「落ちつこうシエスタ、瓶を置いてくれ」とメイドをなだめている才人の声が届いてくる。
 それをかき消すように、ルイズは声を高めた。

「あんなやつ、信じがたいほど鈍感ですしおそろしくヌケてますし、使い魔のくせに言いつけをこれっぽっちも従順に聞きませんし、
 調子いいこと言うくせによそ見しますし(わたしより大きな胸とかわたしより小さい胸とかで)、
 メイドに変な服着せますし、すぐ危ないことに首つっこみますし、そうかと思うと凹んだら暗いモグラですし」

 ぐっぐっと危険な飲み方でグラスをあおると、ルイズはそれをテーブル上に音をたてて置き、断言した。



167 名前:白い姫とワルツを〈一・ワインの乱〉(白い百合の下で4):2008/04/20(日) 23:50:14 ID:ypAD236i

「極めつけにすっごい変態ですわよ、あいつ。
 あいつがいままでわらひに要求したアレコレは、間違いなくどれかが法に触れてます。
 法に触れてなくても人の道から外れてます。まさにケダモノの仕業れすわ」

「そ、そう…………………………」

 どんな表情をしていいかわからないアンリエッタに対し、ルイズがちょっぴり優越感のこもった流し目をくれた。
 酒がますます回ったのか頬が上気して、妙に色っぽい。

「この前の夜にゃんか、わらひが寝ようとしてると、ふやかしたパスタとクリームをれすねー、厨房からもってきて……」

「ルイズ、ルイズ!
 あなたほんとに酔いすぎよ、そういうことははしたないから言わなくても……」

「そのわりには姫さま、止める声がどんどん小さくなりましゅわね。
 なにげに聞き耳まで立ててるりゃないの」

 ふん興味津々の顔しちゃって、と酔っ払いの目が語っている。
 ひっくと一つしゃっくりをしてから、理性のゆるんだルイズが得々と語りだした。

「べつの夜にはー、頭の沸いてりゅ服を何枚も買ってきてー、トランプを用意して」

 パスタとクリームは? とついアンリエッタが、飛ばされた話を尋ねかけたとき。
 ようやく状況に気づいた才人が、叫びをあげて背後からルイズの口をおおった。

「待てこら! な、なんつーことをしゃべってんだよお前!
 いや失礼しました姫さま、ほんっと気にしないでください、ほんとに……」

 才人はアンリエッタに向けてぎこちなく乾いた笑いを浮かべながら、ルイズをはがいじめにしてずるずると引きずり、離れていった。
 ちらりと一瞥して苦笑ぎみに首をふり、女王も椅子から立ちあがる。

 ベランダの夜風に当たりたくなったのである。

…………………………
………………
……



168 名前:白い姫とワルツを〈一・ワインの乱〉(白い百合の下で4):2008/04/20(日) 23:50:51 ID:ypAD236i

 星の夜だった。
 アンリエッタは両腕を頭上にあげて、んーっと背伸びをする。
 女王にふさわしからぬ振る舞いだが、若い娘のものとしては年相応だった。
 四六時中が公式の場のようだと、気が滅入るというものである。
 酒と歓談でかすかに火照った頬に、涼しい風がここちよい。

 それでも、ベランダの白木の桟に手をかけて遠くを眺めながら、気がつくと反乱のことを考えていた。
 復讐に燃える貴族たちがやりすぎませんようにとは願うが、破壊された堤防や船の修理費を河川都市連合に払わせるのは、アンリエッタにもまったく異存はない。

(防備戦の用意というけれど、本当にばかなことをしたものね。彼らには地元の諸侯の憎悪が集中しているわ。
 ……国の北東部の大河近くで被害を受けなかったのは、川向こうのラ・ヴァリエール領くらいのはず)

 ガヴローシュ侯爵は明日にも飛んで帰り、領地から進軍することになっている。
 集まっている近隣の諸侯の兵もあわせて、その諸侯軍は総数三千といったところであろう。

 さらにブリミル教の司教までが、自らがやとったメイジの傭兵隊を提供することで自己主張していた。
 その司教はトリステイン北東部に、広範囲の教会名義の土地を保有していた。
 いわゆる「聖なる領主」の一人である。
 司教の領地も、堤防を壊されたことによる水の被害を受けていたのだった。

 聖俗両派諸侯軍の殺到を受けて、河川都市連合の平民軍がまともに抵抗できるとも思えない。
 王軍が出動するまでもなく、たぶん初夏の光を見るまでに、この反乱は完全に終わるだろう。

「そうね、順当にいけば……」

 アンリエッタはそうつぶやいてから(でも)と、昨年の秋のことを思いだす。あのような「魔法が使用不能」な事態になれば、どうだろうか?
 ……それでも結果は変わらないはずだわ、と首をふる。
 メイジ兵が攻撃に参加できなくても、兵力がたかだか数千規模の河川都市連合軍と、王軍、諸侯軍、空海軍あわせて四万ちかくの兵を動員できる王政府では、戦力が比べものにならない。

 はず、である。

「あのー、姫さま」

 少年の声が横からかかった。
 よりかかっていたベランダの桟から少し身を離し、アンリエッタは横を見た。
 目を閉じてふらつくルイズを肩につかまらせ、シエスタを抱えた才人が立っている。

「こいつら酔いつぶれちゃいましたので、今夜はこれで退出してもいいですか?」

 少年のやつれた顔と、その腕に抱えられたメイドの少女の幸せそうな寝顔の対比に、つい女王はくすりとする。



169 名前:白い姫とワルツを〈一・ワインの乱〉(白い百合の下で4):2008/04/20(日) 23:51:18 ID:ypAD236i

「ええ、ご随意に。寝るところは空いた部屋をどれでもお使いいただいてけっこうです。
 それにしても先に酔われてしまうと、残されたほうはゆっくり味わうどころではありませんわね」

「ああ、まったくです……せっかくのいい酒だったのに」

 愚痴りかけた才人の横から手が伸びてきて、ぐにっと頬をつねった。
 いてててとうめきながら、才人が肩につかまるルイズに文句を言う。

「おい何する!」

「ひめさまのほうをみるんりゃないぃ、それに、なんれわたしじゃなくて、しえすたが抱っこなのよぉ。
 わたしを抱っこするべきれしょーが」

「こ、こいつはもう……他意なんかねえよ、シエスタは完全に寝ちまってるだろ。
 変なこと言うんじゃないってば、すぐベッドに入れてやるから」

「なによぅ、えっちなことするのー?」

「しねえよ! ここは王宮だっつの! シエスタといい今夜は酔いすぎだ!
 ……ええと姫さま、酔っ払いが失礼を……」

「いえ……」

 アンリエッタはうっすらまた赤くなった顔をそむけた。
 どうも、先ほどのルイズの話とあいまって、まともに目を見られない。
 才人のほうは羞恥に身の置きどころもないのか、そそくさと背を向けて立ち去ろうとしていたが、彼は最後に女王のほうをふりむいた。

「さっき悩んでたのは反乱騒ぎのことですか」

 アンリエッタは目をみはる。
 才人はあごをしゃくって、立ったまま目を閉じて肩にもたれかかっているルイズを示した。

「ルイズが気にしていました。俺もですけど。
 俺にとっても今じゃ、この国のことは他人事じゃありません。
 何かできることがあるなら手伝います」

 室内からの明かりにきらめく黒い瞳が、真摯さをたたえて女王を見つめている。



170 名前:白い姫とワルツを〈一・ワインの乱〉(白い百合の下で4):2008/04/20(日) 23:52:01 ID:ypAD236i

 以前にルイズから報告されたことがある。彼はとうとう、生まれ故郷に帰らずハルケギニアに骨を埋めることを決めたのだという。
 それがどのような重さの決意だったのか、アンリエッタには知るよしもない。
 けれど「サイトに済まないと思うのに、一方で嬉しさもあるのです。それがなおさら申し訳なくて……」と声をつまらせていたルイズの気持ちなら、少しはわかるつもりである。

 不思議なほど穏やかな気持ちで少年を見返し、アンリエッタはうなずいた。

「ええ、そのうちかならず話します。
 わたくしは常にあなたたち二人を頼りにしています、これからも助力をお願いいたしますわ」

 それを聞いて才人は、目と口の端に小さく笑みをうかべた。そのまま今度こそベランダから、そして部屋から出て歩み去っていく。
 彼にしがみついてよろよろ歩くルイズが「サイト、お水ほしい……」とうめいた。
 「あとで持ってきてやるから」という才人の声が、最後にアンリエッタの耳にとどいた。一緒に歩いている伴侶への、落ちついた情愛のこもった声だった。

 一人きりになった女王は、彼らの出て行った戸口を見ている。
 静かな寂しさのこもった目で、しばらくのあいだ。
 それからアンリエッタは体の向きをかえて、ベランダの桟にもう一度よりかかった。
 ふと思う。

(あの二人、いつ結婚するのかしら)

 そのときが来れば、自分が媒酌をしてもいい。
 けっきょく取りやめになったが、まだ女王ではなかったころの自分とゲルマニア皇帝の結婚式のときには、ルイズに式典の巫女をつとめてもらうところだったのである。そのお返しにもなる。
 もしルイズの実家や、頑迷な保守主義者たちが「大貴族の三女と平民出身の騎士の結婚」に反対をするならば、女王の口ぞえはあの二人にとって強力な味方になるだろう。

 アンリエッタ自身に才人のことをひきずる気持ちがないではないが、この前のときルイズに言ったとおり、今となってはどうなるものでもない。
 ルイズと才人の結びつきが崩れることは絶対にないだろう。
 ましてや自分はそれでなくとも国政に奔走せざるをえない。いまはその意思はないが、結婚だっていつかはきっと政事にのっとって決めなければならない。

 細い髪が春の夜風にふわりと散らばった。
 それを手で押さえながら、アンリエッタは眼下の夜景を見つめて、ぽつりとつぶやく。

「わたくしには、これがあるわ」

 ――王国が。

 生まれてからずっと彼女をしばる鎖であって、同時に存在の意味でもあった。
 現在はみずから治めている、彼女の重荷であり宝でもあるこの国。
 受け取るのはおもに重圧だったが、ときにはこうして慰めを見いだすこともある。



171 名前:白い姫とワルツを〈一・ワインの乱〉(白い百合の下で4):2008/04/20(日) 23:52:39 ID:ypAD236i

 かなたの教会やそのほかの尖塔は陰鬱な影となってそびえ立っている。
 一番大きな尖塔はこの王宮のものなのだが、自分がそこにいてはむろん景色として見られるわけではない。
 市街の道路には窓からもれる家々の明かりが満ち、大貴族の街屋敷の前には灯火が燃えさかっている。

 ブルドンネやチクトンネの街路では、居酒屋などの歓楽を売る店に人があつまる。
 春の夜、そこそこ治安が良好であるため人影は絶えない。
 あの街路のひとつひとつでは酒肴の匂いがただよい、パイプやヴィオルやリュートの楽の音が、小太鼓のリズムと混じりあいながら流れているだろう。
 これが王都トリスタニア。宮廷の所在地、ハルケギニア有数の古都であり、彼女の繁栄する王国の中心であり縮図である。

 アンリエッタは桟から手をはなし、きびすを返した。
 そろそろ寝なければならない。明日も通常の国務のほかに、会議がある。
 〈騒乱評議会〉は、反乱が鎮圧されるまで開かれて報告を受けつづけるのだ。
 一人きりでもう少しだけ安眠のための晩酌をしてから、ベッドに入るつもりだった。

 少女はかすかな足音をのこして、自分もベランダを後にする。
 金紗の夢もしめやかに、愁える夜に音が響く。
 どこかの部屋で籠に入れられたナイチンゲールが歌っていた。

\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\

 夕暮れが近い、大河のほとりの原野。
 つい今しがたここが戦場となり、春の花々はあわれにも馬蹄と軍靴に踏みにじられた。
 火打石式のマスケット銃と火縄銃の硝煙のにおいが濃くただよっている。

 敵は逃げました、という報告に「見ればわかる」とガヴローシュ侯爵は不機嫌に答えた。

 行軍をはじめて数日で、移動していた反乱軍の一隊にはやばやと遭遇した。
 そして、戦闘はあっけなく終了した。
 河川都市連合の市民兵は、算をみだして逃走にかかっている。

 ただしガヴローシュ侯爵はじめ、諸侯の直接指揮下にある歩兵の手柄とはいいがたい。
 むしろきちんと隊列を組み、数で何倍もしていながら、まともに動けず押された感さえある。
 自軍歩兵のあまりの情けなさに、諸侯軍の司令官となった侯爵は舌打ちした。

(敵は歩兵だけ、銃兵と槍兵だけだった。騎兵も砲兵もいなかったのに……
 ……いや、こっちの歩兵は農民の徴募兵ばかりだ。武器は与えたからといって、彼らをあてにするほうが間違っている。
 もっと大きな問題は、メイジ兵が戦力にならないことだ!)



172 名前:白い姫とワルツを〈一・ワインの乱〉(白い百合の下で4):2008/04/20(日) 23:53:28 ID:ypAD236i

 それが最大の痛恨事だった。
 諸侯軍をひきいるため意気揚々と領地に帰ったところで、彼はそれに気づいた。
 魔法が使えなくなっていたのである。
 火の壁も竜巻も、巨大なゴーレムもない戦だった。

 こちらのメイジ兵が、役立たずと化している。
 そのような事件が以前に、女王陛下の近辺で起こったことは知っている。だが、それが自分の前に、このような形で現れるとは思わなかった。
 おもわずつぶやく。

「やはり王都に報告して、判断をあおがなければな……
 みっともないが、この先あの傭兵隊にばかり頼るわけにもいかん」

 けっきょく、先ほどの戦闘で勝負を決したのは騎兵だった。
 雇われて独立行動をしている傭兵隊が、タイミングをはかってななめ横から敵の銃兵の列に襲いかかったのである。

「閣下、傭兵隊がこちらに来ますが……
 討ちとった敵の検分をお願いしたいとのことで」

 衛兵の報告にガヴローシュ侯爵は顔をしかめたが、会わないわけにはもちろんいかない。相手は勝利の立役者である。
 そもそも軍がぶつかる数時間前に敵を発見してきたのも、傭兵隊の騎兵たちだった。
 報告はまるであらかじめ知っていたかのように詳細で、それに合わせて諸侯軍は陣形をなんとか整えることができた。それだけでも彼らの功労はなみなみならない。

 すぐに衛兵たちをかきわけるようにして、黒い一団があらわれた。
 黒いマントと黒い上着。烏をおもわせるこの隊は、ゲルマニアの傭兵隊である。「黒狼隊」と名乗っていた。
 その先頭にいるやはり黒ずくめの傭兵隊長は、部下にひきずらせていた死体を、司令官であるガヴローシュ侯爵の前に投げだした。

「さっきの敵軍の大将首らしい。検分してくれ、俺はトリステイン人の顔はあまり知らない」

 その傭兵隊長の声は大きいのに、奇妙に陰気だった。ザミュエル・カーンとか名乗られた覚えがある。
 狼の頭部をかたどった兜を脱ごうともしないため、顔はよくわからない。
 あらためてこの男に不快をおぼえながら、ガヴローシュ侯爵は投げ出された死体に歩み寄った。

 死体は弾丸をおそれてか、ごてごてと必要以上に鎧を着ている。
 たまたま見覚えがあった。

「これは……河川都市のひとつガンの市長だ、たしか」



173 名前:白い姫とワルツを〈一・ワインの乱〉(白い百合の下で4):2008/04/20(日) 23:54:08 ID:ypAD236i

 ガンは河川都市のなかでもっとも西に位置し、大河ではなく、いくつかある支流に沿っている。
 いま戦場となったこの場所は都市トライェクトゥムとガンの間に位置している。死んだこの市長は、トライェクトゥムからガンに戻る途中だったのかもしれなかった。
 その推測は傭兵隊長の声によって確信に近くなった。

「向こうにとっても遭遇戦だったようだ。あれはたぶん、この男の護衛としてつけられていた分隊だろう。ほとんど逃げたが」

「そうか……ご苦労だった」

「なんてことはない。それより話がある。
 俺たち黒狼隊は逃げたやつらを追いたい。この諸侯軍からしばらく俺たち騎兵隊が抜けて問題はないか?」

 ガヴローシュ候は、ザミュエル・カーンの声にあなどりを感じて顔をあげた。

(……まるで、おまえらがいなければこの軍は何もできないとばかりの言い草だな)

 そう言葉にしたかったが、すんでのところでこらえる。
 この男の雇い主はブリミル教の司教とのことである。
 教会名義の土地が水の被害にあったことをうけて、その司教は反乱した都市を「もとより新教徒が多い呪われの地」と呼び、諸侯軍に協力させるべく傭兵をよこしたのである。
 聖職者に雇われたこの傭兵たちはある意味で「聖軍」であり、それが厄介な側面をもたらしているのだった。

 この軍の最高権限は、王政府のさだめるところによってガヴローシュ侯爵のものであるはずだった。
 ところがそこに、独立性の強いブリミル教会の力が入りこむと話が複雑になる。
 軍内部での聖(教会)と俗(王政府、貴族)の対立というほど大げさなものではないが、指揮系統が微妙にはっきりしなくなるのだ。

 ガヴローシュ侯爵としては本音をいえば、この〈黒狼隊〉とかいう傭兵たちが邪魔だった。いちいち気をつかわなければならないのである。
 傭兵隊長のほうはそれをまったく気にかけていないらしいのが、また腹立たしい。
 腹の虫をおさえ、彼はせいぜいおだやかに口にした。

「ああ、心配には及ばん。抜けるならあえて止めはしない」

「そうか。ではな」

 しかし、そっけなくうなずいてさっさと身を返した傭兵隊長に、我慢の緒が切れた。
 彼は立ち去ろうとする背中に嫌味を返さずにはいられなくなる。

「本当にゲルマニア人は革新的なのだな。
 貴下も貴下の配下もメイジだと聞いたが、拳銃を何丁もそろえて軍刀を佩いているのは驚いた。使い方にも慣れているようだな。
 そのために助かったよ」



174 名前:白い姫とワルツを〈一・ワインの乱〉(白い百合の下で4):2008/04/20(日) 23:54:56 ID:ypAD236i

 傭兵隊長の足が止まった。
 くるりとその男がふりむく。ガヴローシュ侯爵は内心でたじろいだ。

「トリステイン人のメイジ傭兵では、白炎のメンヌヴィルという男を知っていたが――」

 ザミュエル・カーンはぼそぼそと低い声で話す。

「――焼き殺すのが好きな男だった。そんなふうに、たいがいのメイジは自分の魔法を使って殺すことを当然とするだけでなく、そうして殺すことにこだわりさえ覚える。
 あんたもおそらく、メイジとして生まれたからには魔法を使って堂々と戦うべきだと思っているのだろう。銃も剣も馬鹿にするのだろう。
 貴族としての名誉もくそもない傭兵となったメイジでさえ、その傾向があるのだからな」

「……なにが言いたいのか?」

「貴族のもっとも重要な義務は戦場に出ることだ。戦場で重要なのは殺すことだ。そして殺しはただ殺しだろ?
 俺たちは行く。プロとして忠告しておくが、この歩みののろい軍で遠くの敵を目標にしないほうがいいぞ。
 さいわいにも、反乱の中核であるトライェクトゥムはここからそう遠くないな」

\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\

「『われわれが武器を取ったのは、このたびの王政府の暴慢に対して立ち上がったものであり、始祖の恩寵によりわれわれが先祖より受け継いだ権利を守るためである。
 王政府に以下二つのことを要求する。

 第一に、不当にも都市の交易の利益を横取りしようとする試みは永久に放棄すること。あらたに計画している空路交易から王家は手をひき、他の貴族にもこれを禁じるべし。

 第二に、都市内部での公務員の任命権、立法権および裁判権は、以降は都市自身に完全にゆだねられること。なお都市裁判での判決にたいし王政府への上訴権は、都市内部では今後いっさい認めないものとしている』」

 いくつかの報告書を手に、マザリーニが立ち上がって読みあげていた。
 先日、河川都市連合を代表して、トライェクトゥム市参事会がついに声明を発したのである。
 枢機卿の読みあげているのはその声明文だった。
 内容は、王政府の非を鳴らし、都市民の水路交易を保障することを求めるものであった。
 王政府は空路交易への転換に関与することで「河川都市の生計の道」を奪おうとした、と強硬に非難しているのである。

 居丈高といってよいその文に、枢機卿がいったん口を閉じたとたんたちまち怒号が会議場に飛び交った。
 じろりと〈騒乱評議会〉の顔ぶれを見回して、マザリーニは続きを読む。

「『長年にわたり都市へ行われてきた、国の支配階級からの悪行はとうてい忘れがたいものがある。
 われわれに対して債務を負い、これを返済する義務を長年にわたって果たさない貴族たちの名を以下にあげる。まず……』」



175 名前:白い姫とワルツを〈一・ワインの乱〉(白い百合の下で4):2008/04/20(日) 23:55:35 ID:ypAD236i

 一瞬で口をとざした者たちがいた。
 その多さに、内心で舌打ちしたであろう枢機卿が、名前を読み上げることはせずに低くつぶやいた。

「そういう事情があったなら、前もって正直に言っておいてくれれば対策のしようもあったものを。
 むざむざ相手のかかげる大義名分に、説得力をよけいに与えることになってしまった」

 金融も大きく手がけている河川都市から借金し、返せず踏み倒しかけていたらしい貴族がかなりいたのである。
 今回で都市が反逆者になったことにより、その借金がうやむやになったとほくそ笑んで黙っていたのであろう。
 だが「都市民に対する非道」を強調するための道具に使われてしまった。少なくない国民がこのことでそれらの貴族を批判するだろう。
 発端となった王政府の交易事業関与も、似たような悪行と受け止められそうだった。

 上座のアンリエッタも青ざめている。
 銃士隊やルイズたちから彼女につたえられる情報では、国民のあいだからは反乱都市への同情の声がすでに上がっているという。
 王宮おひざもとのトリスタニア市内でも、「河川都市の勇気ある蜂起は、王政府がワインなどの交易の権利を都市からとりあげようとしたのが原因だ」とささやかれているらしい。
 おそらく河川都市の協力者が故意に流したうわさなのだろうが、もう取り返しがつかなかった。

 宮廷書記官の一部でさえこの河川都市の反乱を、諧謔的にではあるが〈ワインの乱〉と呼びはじめている。
 あえて禁じないかぎり、この名称がトリステインの年代記に残りそうだった。

 低くおさえたマザリーニの声が、いっそう深刻な色を帯びた。

「すでに諸卿も聞いたとおもうが、反乱が起きた一部の地域で魔法が使えないという事態が起こっている。
 王立魔法研究所は、先年の事件で使われた〈解呪石〉と同じ効果のものだと断定した。ただし、それなら効果の持続時間はきわめて短いはずだが、今回はもはや数日をへてなお持続している。この先どれだけこの状態が続くのか予想もつかぬ。
 そして魔法が禁じられたことは、直接の戦闘よりもある意味はるかに重大な問題をうみだしている」

 大会議室の面々からは、数日前のどこか気楽な調子が完全に抜けている。
 貴族たちのだれもが黙って聞いていた。

「わけても風魔法に通じる風石の力の発動が封じられ、フネが戦場ちかくを航空できないことが最大の問題だ。
 ……追加の派兵も、パンも弾薬も……われわれはいまや空から前線に直接送りつけることができない。
 水上輸送もできない、大河は反乱軍の船団に埋めつくされているからな。
 つまり魔法が使えるようになるか大河を奪回しなければ、われわれは前線ちかくにおいて、補給物資を陸上から馬車の列で運ぶしかないのだ。
 一方の反乱軍は、水路を最大限に活用できる。大河といくつもの支流と運河でおりなされる、広範囲にわたる網の目のような水の道をな」

 アンリエッタが「マザリーニ」と呼んだ。

「わたくしは戦にあまり詳しくありません。
 馬車で運ぶしかないというのは、水路にくらべてそこまで不利なの?」



176 名前:白い姫とワルツを〈一・ワインの乱〉(白い百合の下で4):2008/04/20(日) 23:56:05 ID:ypAD236i

「陛下、あなたには会議のあと、くわしく説明させていただきましょう。
 ……しかし、軍事にかかわる貴族の諸卿らなら説明の必要なくわかっていただけると思う、われわれが序盤からどれだけ深刻な状況におちいったかを。
 ガヴローシュ侯爵は少し行軍しては立ち止まり、大砲やパン焼き窯や馬のまぐさを運ぶ部隊が追いついてくるのを待って、一日にようやく数キロメイルを進むというありさまだそうだ。
 ところで」

 マザリーニは厳しい眼光を、伝令となった竜騎士に向けた。

「ガヴローシュ侯爵の諸侯軍は、野戦を求めるのではなく、いまなお一路トライェクトゥムを目指しているというのだな?」

「は、さ、さようで……」

「いますぐ引き返させろ! 増援を派遣するから、それまで領地で待てと伝えよ」

 竜騎士があわてて出て行くのに目もくれず、彼は続いてわきにかかえていた図面のようなものをテーブルの上に広げる。

「これを見てほしい。
 トライェクトゥム付近についたところで、魔法が使えず兵数も不十分な軍では、けっしてあの都市は落とせない。
 見ていただきたい、これを。都市トライェクトゥムとその周辺の地形図だ」

 わらわらと貴族たちが立ち上がってそれを見ようとする。
 だれもがその水と堅固な城壁でかこまれた都市の防備には息をのんだが、それだけでなく周辺の土地がやっかいだった。
 都市前面の平野は、堤防のある大きな水路が一方の城壁ぞいに大河から分かれ、街道に沿うように築かれている。
 つまり都市のまわりの陸地が分断されている。

「この都市を完全に包囲しようとおもえば、水に分断された陸地のそれぞれに陣地を築き、軍をいくつかに分けなければならない。
 言うまでもないが敵の野戦軍が救援にかけつけるかもしれない状況で、こちらの軍がこのように分散するとき、各個撃破される危険性は格段にはねあがる」

 枢機卿は押し殺した声で、面々に向けて言った。
 貴族たちが沈黙しているのは、かれらも当然図面を見て気づいているからだった。

 この都市、「商人どもの巣窟」が、大軍の攻囲と砲撃に対して、異常なまでの耐久力をもつ要塞だということを。
 そのくせ、これを力押しで陥落させようとすれば、やはり大軍と大量の攻城砲、またはヘクサゴン級の大魔法の連発ぐらいしか手がないのだということを。
 つまり現在は、実質的に攻略は不可能だった。

「……この状況で、力押しなど愚の骨頂だ。
 河川都市が篭城するなら、これを直接攻撃してはならない。大河を奪回するか封鎖して、かれらの水上からの補給を断つしかない。
 物資が流れこまなくなったなら、都市にどれだけ食料の備蓄があろうともって一年だ」



177 名前:白い姫とワルツを〈一・ワインの乱〉(白い百合の下で4):2008/04/20(日) 23:57:23 ID:ypAD236i

 マザリーニが、面白くもなさそうに戦略の練りなおしにかかっている。
 彼と、真剣に聞きいる評議会の面々を見ながら、アンリエッタはつい爪を噛みたい衝動にとらわれた。
 王軍が鎮圧にかかわらないのは、もう不可能らしかった。彼女を最高司令官とする軍隊は、自国民を相手にこれから本格的に戦をはじめようとしているのである。
 しかもその戦は彼女の最初の予想とちがって、一筋縄ではいかないかもしれないという。

「枢機卿……
 この期におよんでだけれど、わたくしはそうまでして戦いたくはないわ。
 なんとか、話し合って解決できないのかしら」

「長引きそうなくらいなら戦いたくないのはまったくわたしも同様です、陛下。
 今でさえ、商業と交通の要衝であるあの地域が戦場になって人の往来が激減したことで、国庫の損失は一日ごとに大きくなっていますから。
 ですが、この河川都市連合の声明文が問題です。王政府はここに記されたこの条件を絶対に呑むわけにはいかない。第一よりも第二の条件でとくに」

 返ってきたのは、冷たい論理だった。

「この第二の条件は無理もきわまる。かれらはトリステインのなかに独立国を作ることを認めろと言っているも同様です。
 撤回させなければならないのはもちろんですが、命じるだけでかれらがおとなしくそうするでしょうか?」

 王政府の幾度もの対話呼びかけを無視し、突然の蜂起で被害をまき散らし、そのあとでこのような声明文を叩きつけてきた河川都市連合が。
 そうは思えない、とマザリーニは顔色で語った。
 それから彼はアンリエッタに歩み寄って、周囲に聞かれないよう耳元でぼそりとささやいた。

「それにここまでした都市民をあっさり許せば、貴族たちはおさまらないでしょう。王政府の立場ではまず戦ってみせなければならないのです。
 ある程度長びけば戦争支出などを言い訳に、相手の言い分をいくつか受け入れ、とにかく終わらせることを優先した選択もできるでしょう。
 そうなれば王政府は負けたといわれますが……何ヶ月、何年、何十年も粘られる悪夢よりましですからな」

 女王と宰相の立場は、タルブの戦い直前のときと逆転していた。
 あのときはマザリーニが外交での解決にこだわったところを、当時は王女であったアンリエッタが「国土を侵略されているのですよ」と叱咤したのである。
 ただ違うのは、今回のこれはむしろ王政府を引きずりだすための相手の挑発であり、こちらはそうと知りながらも乗らざるをえないという点だった。

 いくつもの面で、王政府は序盤から一杯食わされた形になっている。

 女王と宰相が沈黙し、重い視線を交しあったとき。
 会議室に「報告、報告です!」と叫びながら、駆けこむように入ってきた者がいる。さきほどの竜騎士と入れ違いの形だった。

 その汗にまみれた騎士は、空からの調査のためにアンリエッタが放った竜騎士連隊の一人だった。
 名をルネ・フォンクといい、才人たちとも顔見知りである。
 最新の報告をすぐさまもたらせるよう、ここ数日探索にはげむ竜騎士たちにはどこであろうと入ってこれる権利を与えている。



178 名前:白い姫とワルツを〈一・ワインの乱〉(白い百合の下で4):2008/04/20(日) 23:58:20 ID:ypAD236i

 今回、ルネほか数名に命じられたのは、魔法が使えない区域がどこまであるのかを探ることだった。
 〈解呪石〉とかいうものによって風石の発動がさまたげられたため、フネは大河周辺の上空を通れないが、竜をはじめとして幻獣の飛行には支障がないのである。

 会議室の視線が集中するなか、数日前から国土上空を飛びまわっていたルネは疲労困憊の態でひざを折った。
 彼はすぐさま、重大なことを口にした。

「拡大しています。魔法使用ができない範囲は、水辺にそってさらに拡大しました。
 ……反乱軍は、傭兵として雇い入れたらしき竜乗りや幻獣騎士を空に放ちました。今後は空からの偵察にも危険がつきまといそうです。
 ですから細かい調査ではありませんが、同僚たちの意見も合致しており……」

「ええ、だいたいの範囲でかまいません。
 魔法が使えない地域は、現在はどのくらいの規模なのですか?」

 アンリエッタの問いに、彼は意を決したように顔をあげた。
 その声が震えた。

「上流のゲルマニア国境から河口周辺海域にいたるまでの、トリステイン東部をつらぬく大河流域全体です。
 国土は分断されています、陛下」

\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\

 大河の水面が昼の陽光をはねかえしている。
 都市トライェクトゥムの見える街道で、諸侯軍はくたびれきった足を止めていた。
 ガヴローシュ侯爵は、かなたにそびえる都市の城壁を見やって絶望的なものを感じている。
 “遠見”の魔法がつかえなくても、平野の離れたところから巨大な都市はよく見えた。

 緒戦の勝ちの勢いもあり、諸侯軍が姿を見せて示威すれば相手はあっさり降伏するのではないか、そう考えてここまで兵を進めてきたのだが。
 ――その期待が、いかに甘かったか思い知らされていた。

(都市だと? ふざけたことを、これはもう完全に要塞じゃないか。
 本気で篭城されると、この軍でこれを陥落させるのは絶対に不可能だ。
 都市民どもはこっちの降伏勧告を正面から笑殺してのけるだろう)

 はね橋を上げて篭城態勢をとったトライェクトゥムの城壁の上には、見えるだけで数十門の砲がはりつき、敵を寄せつけまいとしている。
 諸侯軍の砲隊はまだ後方である。竜や馬にひかせても、やはり大砲は重くて行軍に遅れがちなのだった。
 攻城砲が到着してもどのみち、砲門の数と設置場所の高低の差、それにたぶん性能の差でトライェクトゥムの防城砲に圧倒され、近づくこともできないだろうが。

 その幾重もの分厚い城壁は、上から見ると多角形――星を重ねたような形をして町をとりかこんでいる。傾斜がつき、砲弾の直撃によるダメージを最小限におさえる構造。
 星のいくつもの角、突きだした部分の城壁には大砲と小銃が集中し、ほかの角と連携をとって近づく敵を殺傷する。



179 名前:白い姫とワルツを〈一・ワインの乱〉(白い百合の下で4):2008/04/20(日) 23:58:48 ID:ypAD236i

 トライェクトゥムの後方の城壁はゆるく湾曲した大河に沿っており、大河の水は水路として導かれることで城壁をかこみ、おのずと堀をなしている。
 さらには、仮に城壁の一部分を魔法や砲撃で破壊することに成功したとしても、壊した壁の内側にすみやかに土塁が積みあげられて、不完全ながらすぐさま修復されるだろう。

 数代がかりで商人たちの資力をつぎこみ、金をかけて防備をととのえてある、難攻不落の大城塞。
 大貴族でさえ、この尋常ではない規模の城壁を築こうとすれば破産するだろう。防備の武器は勘定に入れず、である。
 数百年単位での建設というのは、技術の進歩ゆるやかなハルケギニアだからこそ可能なことであった。
 時間をかけているうちにいまの技術が時代遅れになることを、ほとんど心配しないですむのである。

 この人口二十万の大都市をささえるのは、大河から運びこまれる食料である。

(かりに魔法が使えて、いまの数十倍の兵力を動かしても、この都市を力押しで陥とすのは数ヶ月はかかるぞ。
 兵糧攻めにしようにも、この都市には水上から補給が運びこまれている……
 無理に軍を割いてでも完全に包囲するか、王政府の空海軍が大河を奪回しないかぎり、われわれは無限に近い体力を持つ巨大なドラゴンを相手にしなければならない)

 ガヴローシュ侯爵はくらくらする思いで、街道から呆然と城壁をみつめる。

 魔法が使えないことは、軍においては直接の戦闘より、ある意味でもっと致命的なことをひきおこしていた。
 輸送。
 築城。
 索敵と通信。
 それらをメイジや風石などのアイテムにたよってきた軍が、一気に「原始的」なレベルに突き落とされたのである。

(ちくしょう、土魔法やゴーレムを全くつかわず、大砲への即席の防御壁ってどうやって築かせればいいんだ? それを味方の砲撃がとどく距離まで前進させていく方法は、たしかどうだったか?
 傭兵どもに訊いて……その傭兵たちが途中で分かれた後どうなっているのかさえ、まだ報告が来ていないじゃないか。
 あいつらを離すんじゃなかった、騎兵がもっといれば今よりましな偵察ができたのに! 敵どころか離れた味方の位置さえまともにわからない)

 この諸侯軍はなんというざまだ、司令官の私からして魔法抜きでの技術がわからない、とガヴローシュ侯爵はほぞを噛む。

 おそらく反乱都市側は、このような平民だけでの技術に悩むことはないだろうし、少なくとも自分たちに何ができて何ができないのかを把握しているだろう。
 能力的には、メイジを目明きとするなら平民は盲人――そのくらいの差が元来あったが、もし、いやおうなく双方が何も見えない暗闇のなかで戦うことになれば……元からの盲人のほうが、かえって有利になる。
 これがそういう状況であることを、ガヴローシュ侯爵はいやでも思い知っていた。

 どうしますか? と訊いてくる幕僚たちの声にも力がない。
 迷い、ためらいながらも、とるべき道など一つしかなかった。
 あの都市にまともに挑んだところで、まったく手はない。

「……退却する。それと幻獣騎兵の一部を割いて、伝令を王都に」



180 名前:白い姫とワルツを〈一・ワインの乱〉(白い百合の下で4):2008/04/20(日) 23:59:27 ID:ypAD236i

…………………………
………………
……

 その夜。
 火種さえ兵たちの野営からもらってくる羽目になった。
 王都から借りてきた参謀長が火系統だったのだが、なまじ火のメイジがそばにいたばかりに火打石など持っていなかったのである。

 そうしてようやく燃えた暖炉の前、椅子にすわって酒のはいったグラスを手に、ガヴローシュ侯爵は暗い目で部屋の隅を見つめている。
 寝る前だが、服は脱いでいない。

 空が厚く曇り、星のない夜だった。
 大河からやや離れたところで諸侯軍は夜営していた。
 司令部は宿屋を接収し、彼はその一部屋に泊まるところだった。ひとりきりである。

(どうせ今夜も、何十人も脱走するのだろうな。
 いや、きっと昨夜までよりもっと多いだろう)

 都市トライェクトゥムの威容を前にして、戦いを挑むこともできず諸侯軍は引き返した。
 それがただでさえ下がりっぱなしだった軍の士気を、もはや完全に地に這わせている。
 いまのこの軍での脱走者は、日ごとに膨れあがっていた。
 若いガヴローシュ侯爵にそれほど従軍経験は多くないが、先年のアルビオン戦役の敗走のときでさえここまで惨めではなかったように思う。

(アルビオン戦役では空の上の他国で戦っていたから、まだしもまとまっていたんだ。
 今回は地元だ、だから農民兵たちは敗勢が濃いとみれば、簡単に逃げて近い故郷の村に帰ろうとする……)

 戦いを避けたわたしの判断はまちがっていない、と彼は自分に言い聞かせる。
 まず都市への進軍そのものが誤りの判断だった、という事実は考えないようにした。

(魔法なしの三千程度の軍で、あんな城壁に立ち向かってどうなるというのだ。
 トリスタニアに援軍要請をするほかなかった)

 兵たちはおびえきっている。反乱軍の野戦部隊に攻められでもしたら、今度こそ瓦解しかねない。
 王政府にたいしてや貴族間での面子もあるとはいえ、どうしようもなかった。

 鬱々と酒をあおったとき、部屋の扉がノックされた。
 グラスを置いたガヴローシュ候が誰何しようとしたとき、扉が開けられて男が勝手に入ってきた。
 無礼な、と怒声をあびせようとして、酸っぱい表情になる。



181 名前:白い姫とワルツを〈一・ワインの乱〉(白い百合の下で4):2008/04/20(日) 23:59:54 ID:ypAD236i

 ゲルマニアの傭兵隊「黒狼隊」の隊長ザミュエル・カーンが、黒い甲冑を身に着けたまま部屋に踏みこんできたのである。
 途中で別れたあと、黒狼隊との連絡さえついていなかったが、いま追いついてきたらしい。

「……来たのか」

「ああ」

 簡潔なやりとりのあと、(あいかわらず、なんという粗野なふるまいをするゲルマニア人か)と思って舌打ちしたくなる。
 いちおうこの相手は友軍とはいえ、知らせを持ってこなかった自軍の偵察隊もいまいましい。

(もし偵察の騎兵どもが報告を怠ったのではなく、傭兵隊の接近に気がつかなかったというなら、それはそれで処罰ものの怠慢ぶりだ)

 酒に濁りかけた思考をさえぎったのは、傭兵隊長の問いだった。

「どうだった?」

 侯爵は一瞬腹が煮えくり返りかけた。

(そうだ思い出したぞ、そもそもこいつがトライェクトゥムに兵を進めることをそそのかしたんじゃないか……
 いや、八つ当たりと思われるのも業腹だ。怒鳴っても仕方あるまい)

 立腹はどうにかしまいこみ、黙って首を横に振る。

「そうか。こっちのほうは強襲が成功した」

 ザミュエル・カーンのこともなげな言葉を聞いて、ガヴローシュ候はますます気分が悪くなった。
 緒戦でもこの傭兵隊長の働きが目立ったのに、今度もこの男は続けて手柄を立ててきたという。
 自分がトライェクトゥムの城壁に手も足もでず引き下がっていたときに。
 いかに彼が戦いのプロとはいえ、くらべて自分はまるで見せ場がないではないか。

(おおかた、あのとき逃げた平民軍をどこまでも追撃してたんだろう。
 背をむけて逃げる敵を殺すほど楽な仕事もない)

 それでも、侯爵はつとめて嫉妬を隠しながら、笑みを浮かべてみせた。

「それはご苦労だった。
 戦果はどのくらいのものなのだ?」

「あんたの館を落とした。数日でたわいもなく落ちた」



182 名前:白い姫とワルツを〈一・ワインの乱〉(白い百合の下で4):2008/04/21(月) 00:00:25 ID:ypAD236i

 一拍。
 二拍と数えられるだけの間が空いてから、困惑げにガヴローシュ候は眉を寄せた。
 くだらない冗談はよせ、と言う前に、傭兵隊長ザミュエル・カーンの声が先に発せられた。

「あんたは領民にそこそこ慕われていたようだ。だが愚かだな、戦ではとくに。
 もうすこし火器と、その扱いに習熟した兵を、領地の守りに残しておけばよかったのに」

 狼のうなりのような不気味な笑いが、黒ずくめのその傭兵隊長ののどから出ている。
 ぽかんと椅子に座っているガヴローシュ侯爵の前で、その瞳がぎらぎらと輝いた。

「……このまえ、メイジのくせに武器を使うということで俺を馬鹿にしたな?
 俺はメイジとしてはついに『ドット』から先に進めなかった、だから父は俺ではなくて俺の従兄に領地と男爵位を継がせようとした。
 だが俺は剣と馬術ならだれにも負けない、戦の仕方もおぼえた、貴族は捨てたが傭兵隊長の地位を手に入れた」

 怨念をこめてぶつぶつ語る声。
 分厚い鉈のようなサーベルが抜かれる。男の目とおなじ残忍な光をはなつ鋭い刃。
 状況を完全に把握できないまま、ガヴローシュ候は思わず立ち上がっていた。

「俺は貴族が嫌いだ、ことにおまえたち伝統を守るというトリステインの貴族には反吐が出る。
 俺が殺した父や従兄のように、魔法の才能のない俺を見下そうとするのだから。
 おまえたちこそ、魔法以外は無能なくせに」

…………………………
………………
……

 その屋外の夜営。
 天幕がたちならび、かがり火がそこかしこに燃えている。
 都市トライェクトゥムが近いため、見張りの数はそれなりに多かった。脱走者をふせぐという意味もある。

 その歩哨たちは突然としてあらわれた黒狼隊にとまどい、壁をつくるように集まってざわめいていた。
 起きて近くにいた士官身分の者たちもその中に混じって説明を求めている。

 それらと相対しながら、騎獣にまたがったゲルマニア傭兵たちは大きく動かない。
 夜営のただなかに隊列を組んで乗り入れながら、すぐそこの「司令部」に入っていった隊長を待っているのだ、とばかりに悠然とさえしている。
 この百名ほどの傭兵の一団のなかで、黒いローブをかぶってグリフォンに乗っていた小柄な者がいきなり発言した。

「周囲の偵察に出していた騎兵は、やはりあれで全部だったな。
 こいつらは明らかにわれわれの接近をいま知ったところだ」



183 名前:白い姫とワルツを〈一・ワインの乱〉(白い百合の下で4):2008/04/21(月) 00:00:53 ID:ypAD236i

 それに傭兵たちがうなずく。一人が「ずいぶん簡単だな」とつぶやいた。
 その会話の意味がよくわからないながらも、いらだちと怯えが、集まっている諸侯軍の兵たちに満ちていく。

「乗り物から下りて質問に答えろ!」

 騎士身分のメイジが、馬や幻獣に乗ったままの黒狼隊にむけて怒鳴った。
 彼が怒ったのは無理なかったのだろう。
 その傭兵たちは今夜あらわれたときから、不遜な態度を通していたから。

 黒狼隊の一人が、無造作に腰から火打ち石式の拳銃を引きぬいて撃った。
 至近距離から放たれた球形の弾丸は、怒鳴ったメイジの鎧をつらぬいて、形をつぶれさせたまま胸に食いこみ、心臓をずたずたに裂いた。
 轟然たる発砲音とともに後方に吹っ飛んだその騎士は、当然ながら即死している。

 自分も撃たれたかのように、場のだれもが衝撃を受けた表情でその死体を見た。
 攻撃した黒狼隊以外が。
 つい先日まで味方であったはずの傭兵たちは間髪をいれず、つぎつぎと拳銃を、またサーベルを抜いていた。
 さらに陣の横手の闇のなかから、小銃の一斉射撃の音があがった。傭兵の一人が宣伝するように声をはりあげた。

「河川都市の市民軍も追いついているぞ」

 それから、にわかに信じがたいほどの短時間のうちに、諸侯軍は総崩れとなった。
 統制などどこを探してもなかった。

 黒狼隊の騎馬突撃を受けるまえに、本能的に背を向けて走った諸侯軍の兵士たちが、同僚を起こそうと叫んでいる。無数の天幕から兵が転げ出てきた。
 傭兵たちは手馴れた動きで天幕につぎつぎと火をはなち、一部は陣の外に並べてある砲にとりついて向きを変え、雨よけをはがして操作しはじめている。
 そこからも大砲の轟音が夜営にひびき、水平に飛んだ砲弾が地面にはねて天幕と人体を破壊しながら転がっていくと、混乱が倍加した。
 ひとにぎりの兵がマスケット銃を持ち出してきて抵抗しようとしたが、ばらばらに一発撃ったあとで騎兵に突っこまれると、あっけなく隊列を崩して逃げ散った。

 いっそ喜劇じみた血まみれの騒乱のなか、小柄なローブの者が、グリフォンから降りて「司令部」に入っていく。

…………………………
………………
……

 屋内にいても、異変が起きたことは耳でわかった。
 わずかのうちに屋外からの音が、戦場のそれに変わっている。砲弾による大地の震動、小銃の散発的な音、軍馬のいななき、吶喊と悲鳴、逃げる兵たちが走る音。
 耳をつんざくような騒音のなかで「かたまるな、大砲に狙われる。王都方面へ退却しろ」と士官のだれかが悲痛に叫んでいた。



184 名前:白い姫とワルツを〈一・ワインの乱〉(白い百合の下で4):2008/04/21(月) 00:02:05 ID:ypAD236i

 だがガヴローシュ侯にとっては、目の前のサーベルのほうがさしせまった危機だった。
 傭兵隊長は抜いた刃をだらりと下げたまま動かず、入り口への退路を断つように立っている。脂汗をながし、じりじりと侯爵は後じさった。
 そのとき部屋の入り口からもう一つ、新たに小柄な影が入ってきた。
 それをザミュエル・カーンの肩越しに見やった青年貴族の顔が、新たな驚愕にゆがむ。

「陛下……いや、誰だ……?」

 黒いローブを身につけた、少女の姿をした者がうっすらと微笑した。
 その笑まう少女はアンリエッタに酷似している。というより、やや幼いことを除けば、まさに同一だった。
 無理もない相手の混乱にはそれ以上反応せず、「はじめまして、ガヴローシュ侯」と〈黒い女王〉が挨拶する。

「事情はのみこめただろうか。
 おまえのこの軍がトライェクトゥムを見るため、陸路をのたのたと進んでいる間、河川都市連合の市民軍は船で迅速に移動し、がら空きになったおまえの城を攻撃した。
 そこの〈カラカル〉も一枚噛んだぞ、ガヴローシュ領への攻撃には。おまえと別れたあと、彼は私およびトライェクトゥムの市民軍と合流したのだよ。
 裏切ったといって彼をあまり責めてやるなよ、そいつはもともと私の手の者なんだ」

 少女に〈カラカル〉と呼ばれた傭兵隊長が、「もういいのか?」と背後にたずねた。
 それに「すこしだけ待て」と言い捨てて暖炉に向かい、その少女はもて遊ぶように火かき棒を手にして熾火をかきまぜる。
 火を見つめながら唇を開く。

「いい報せが一つだけある。館にいた者のうち、おまえの老いぼれた父は包囲の外にいて逃げ切ったぞ。
 ただしほかは館で死んだ。おまえの妻も息子も、娘も家令も、その他の家臣たちもほとんどが。
 この軍も、どれだけの兵が五体満足に逃げのびるやら。市民軍が追わなくとも、黒狼隊は今度こそ追撃を楽しむつもりでここに来ている」

「な……なぜわたしの館を……
 この軍ではなく館から攻める必要がどこに……」

「なぜって、おまえの館は河口をおさえるいい位置にあるから。われわれには防御施設がこの先必要だから。
 昔風に見た目だけ立派で砲弾に弱いデザインのあの城壁はいただけないが、いちおう固定化の魔法もかかっていることだし。土塁でもつめば王軍に対する要塞として、ある程度は機能するだろう。
 ……おや、なんて顔をしている、『平民主体の反乱軍』がそこまで本気で戦うつもりだと思っていなかったのか?
 甘っちょろいやつだな。ただいまは乱世の入り口であって、これはすでに戦なのだぞ。あるいは革命か」

 暖炉では、乾いた火の音がぱちぱちと鳴っている。
 〈黒い女王〉は目をほそめて、熾火に語りかけるように口に出す。

「ベルナール・ギィは、人口九割を占める平民のなかに埋没せざるをえなかった人材の一端だ。
 都市民は戦争をささえる富という力を持ちながら、先天的な技能であり精神力の産物である魔法に屈しなければならないことに、理不尽さをおぼえていた。
 おまえの眼前の〈カラカル〉は、魔法の才がないためうとまれた貴族の一人だ。
 いわばハルケギニアの魔法文明社会に不当にあつかわれてきた者たちであり、それが私の与えた機会にとびついて、社会の頂点にある王政府に挑戦したことになる。
 これは反動だ、抑えつけられていたこの世の底の怒りのな」



185 名前:白い姫とワルツを〈一・ワインの乱〉(白い百合の下で4):2008/04/21(月) 00:04:11 ID:ypAD236i

 私のオリジナルはどのように対処するかな、と興味もあらわにつぶやいてから少女は唇の両端を吊りあげてガヴローシュ侯爵を見た。

「では既存秩序の終焉開始の合図としよう、おまえの首をはねることでな。
 この歴史の転換点で最初に、おまえをラ・ヴァリエール、グラモンなどこの国の古い名家を代表する者として扱ってやる。光栄に思っておくれ。
 もういいぞ、〈カラカル〉」

 黒服と黒い鎧と黒いマントを着け、狼の頭をかたどった黒い兜をかぶったその男が、サーベルを手に前に出た。
 ガヴローシュ侯爵は恐怖に圧倒されながら、無意識に杖をかまえた。
 メイジの、貴族の象徴。いまこの場では役に立たない杖を。

 〈カラカル〉の兜の面頬の奥から笑い声がほとばしり、あざけりをこめて上がった刀が、勢いするどく斬撃を……

\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\\

 翌日。
 諸侯軍の崩壊と反乱拡大の報を受け、トリステイン王政府の騒乱評議会は、異例の速さで王軍投入を決定した。
 先のアルビオン戦役の二万には及ばなくとも、その半数、一万規模の王軍兵士の動員が見こまれた。
 可能なかぎり早期の決着が目的である。

 また各地の有力な諸侯へも、鎮圧のための協力要請が飛んでいる。
 しかし動きの鈍い諸侯が目立った。
 そのひとつとして、反乱が起こった一帯と領土を接しているはずのラ・ヴァリエール家がある。



186 名前:ボルボX:2008/04/21(月) 00:04:54 ID:q3cqMjbA
毎度毎度好きなようにいじりすぎてて、ほんと冷や汗ものですが……
このシリーズもこれで最後の章に入りましたので、見逃してください。


187 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/21(月) 00:08:17 ID:kkQsC7dU
う〜ん、面白いけどストレスがたまる展開だ

188 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/21(月) 00:17:19 ID:QXL70UMy
>>186
新作乙! 相変わらず凄い文章量

189 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/21(月) 01:13:49 ID:CrzzBBbG
乙です。

調教録ラブエロ版って、このシリーズの後の話なんですか?
それとも、全く別の話なんですかね。

190 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/21(月) 01:35:20 ID:+QpUyL6n
乙。
今日知って保管庫であらかた読ませてもらいましたが、
質、量ともにハイレベルで続きが実に気になる。
続きも期待しています。

191 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/21(月) 02:01:19 ID:gJ5GpBeb
すんごー・・・なんですかこの読み応えは

192 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/21(月) 02:17:22 ID:g51/xM3F
GJ!

・・・陛下には幸せになってほしい

193 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/21(月) 02:35:42 ID:/2KEaP/X
レベル高杉吹いたw

194 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/21(月) 07:29:13 ID:8X0QwyOT
ボルボ氏の長文大好き
GJ!!

195 名前:題してリリカルフーケ:2008/04/21(月) 17:58:45 ID:ZbfeWT0O
「そういえばな、俺の国で魔法少女っていうのが流行っていてな」
「魔法少女?」

水精霊騎士隊定例集会、単に男だけの飲み会であるのだがその場にて副隊長の平賀才人から聞きなれない
単語が飛び出してきた。魔法少女といえば古くから○リーちゃんからセー○ームーンのような変身ものまで
多くの作品が日本というオタ国家により輩出しているが、ここは異世界ハルケギニア。普段から魔法が飛び
交う世界でそのような話があるわけがなく、隊員達は首をかしげた。

「それは一体どういうのだい?才人」
「ああ、こっちじゃ皆魔法使ってるからなぁ。うーんそうだなぁ一言でいうなら魔法で困ってる人を助ける
 とか悪の組織と戦うって話なんだけどな」
「伝記やヒロイック・サーガみたいなものか?」
「いや、そうじゃないんだけど…。そうだなぁ、うん。そうだ皆、ちょっと想像してみてくれないか。ここ
 に少女Aがいるとする、服装は…ここの制服でもかまわないか。」
「ふん、ふん、それで?」
「そこでな、何か事件が起こったとしようか。そこで少女Aがそこに駆けつける、そこは大変な事になってい
 て少女Aはなんとかしようと変身するんだ」
「はぁ?その娘、魔法使えるんだろ?なんで変身するんだよ」
「正体を知られたくないとか変身しないと真の力がだせないとかそういうものだと思っていてくれ。
 さぁ、少女Aが変身するぞ。皆、ここ重要だから良く聞いていてくれ。少女Aが変身の呪文を口にする。
 そうすると、あたりは光に包まれる。」
「ふんふん」
「そして全裸の少女Aの体…」
「ストーーーップ、なんで裸なんだよ!それじゃ変身じゃなくて露出狂の変態じゃないか!」
「馬鹿、演出だよ演出。続けるぞ。全裸の少女Aの体にまた別な服が装着されるんだ、足元からすーっと黒い
 ニーソックスが履かれ光が体を覆うとそこからフリルやら何やらで装飾されたメイド服になるんだ、もちろん
 胸は強調されてるし、スカート丈も膝上だ。そして変身が完了した少女Aはビシッと決めポーズをとって名乗り
 をあげる!どうだ、イメージできたか?」
「ほう、変身というのは姿形ではなく服装が変わるという事なんだね」
「しかし、そのメイド服だと女好きの変態領主のところでも使われていそうだな。」
「別にメイド服じゃなくてもいいんだよ、例えで出しただけで。それはそうだな…絵本の挿絵に出てくるような
 精霊の薄目の衣装とかあるだろ?ああいうのでもいいんだよ、それと変身後の姿だけども髪の色とかも変えて
 いいんだぜ」
「ふーん、なるほど。それでも解せないね、そういうの面白いのかい?」
「好きな女を思い浮かべて想像してみろって」

と他の隊員達は才人のいうまま、想像力を掻き立ててみた。

「………オウッ、モンモランシー」
「これは、いいな」
「ありだな」
「だろ?」

196 名前:題してリリカルフーケ:2008/04/21(月) 17:59:55 ID:ZbfeWT0O
どうやら理解してくれたらしい、おそらく彼らの頭の中には思い人やら恋人やらが様々な衣装に身を包み変身して
いるに違いない。

「それで?それからどうなるんだい?才人」
「ああ、それからは、まぁそこで起きた事故やら解決するのに自分の力を使って頑張るんだよ。別のパターンとして
 そこには敵がいて、そこで闘うっていうのもある」
「ふーん、そうか。でもそれだけだろ?確かに変身というのは面白いと思うけどちょっと不足しているな」
「成るほど…面白いな」

と魔法少女についてああだこうだ言っている中、こういう話に真っ先に飛びついてくるはずの男がようやく口を開いた
マリコルヌだ。

「へぇ、マリコルヌは何かに気づいたみたいだな。」
「ど、どういう事だサイト!」

ニヤリと笑ったマリコルヌを見て、これまたニヤリと笑い返す才人にギーシュは慌てふためいた。

「つまり、こういう事だよ。ギーシュ、それに皆。いいかい?よく聞いていてね。」

197 名前:題してリリカルフーケ:2008/04/21(月) 18:00:27 ID:ZbfeWT0O
「キャァァァァァ」

双月が輝く深夜、市内の人家も少ないひっそりと目立たない一角で女性の叫び声が響き渡る。
年のころは16かそのあたりか、胸は同年代のそれよりも豊満で浅黒い皮膚がセクシーさを引き立てる少女だった。
女性の衣服は散々に破かれ、もはや衣服としての機能を失い女性は怯えきった目で自分の胸を隠し震えていた。

「ゲェッヘッヘッヘッヘッヘ」
「どうした、そんなに怯えると私の部下達は逆に興奮するぞ」
「こ、こないでよ変態!!」

恐怖に怯えた少女が形容し難い化け物を連れた黒い髪をもった男に吼えた。

「ふう、そんなにこいつらの相手がしたいのか………そうかそうか、ではご期待に沿っていけ」
「ゲッゲッゲッゲッゲ」
「い、いやぁぁぁ」
「そこまでよ!!」
「ぬ、何奴!!」

黒髪の男と、化け物達が一斉に声をした方に目を向けると双月をバックに壁の上で仁王立ちで構える女が一人。

「トリステイン・パワー・メタモルフォーッゼ!!」

女が高らかにそう叫ぶと光がその女を包んだ、光の中で女の裸体が露になる。そして光のリングが女の体を包んでいく。
足のリングが白いニーソックスへと変わり、体のリングがフリル過多のセーラー服のような戦闘服に姿を変える。

「双月が輝く平和な世界にのさばる悪は許さない!正義の戦士フーケ、ただいま参上!はぁ!」
「いぇあ゛あ゛あ゛あ゛」
「さぁ、早くお逃げなさい!」
「あ、ありがとうございます」
「ふ、来たな。フーケ、今日こそ決着をつけてやる……やれ!」
「イー!!」

黒髪の男の命令で化け物達が側転やらバク転やらを決めながらフーケを取り囲む。

「数でものを言わせても駄目よ!喰らえ!フーケェェェェカーニヴァル!!」
「イー!」「イー!」「イー!」
「アーンドフェスティヴァーーーール!!」

フーケを中心に爆発が起きる、土煙が起こり。やがて、それが終わるとそこにはポツンとフーケのみが立っていた。

「さぁ、あなたで最後よ!」
「クッ、やはりフーケというわけか。しかし、これを見てはどうかな?」
「な、何!」

パチンと黒髪の男が指を鳴らすとそこには先ほど逃がしたはずの少女が、化け物に捕まった形であられもない格好で
抱きかかえられて来た。

「た、助けてぇぇぇぇ」
「な!貴様ぁ!」
「迂闊だったな、フーケ。だまって獲物を逃がす俺ではないわ!」
「くっ…」
「さぁ、どうする?ここで反抗の意思を見せればこの娘は部下の玩具として与えてしまうが…」
「こ、この外道…!」

哀願の目を向ける少女と黒髪の男を交互にみながら、とうとうフーケは投降の意を示した。

198 名前:題してリリカルフーケ:2008/04/21(月) 18:01:00 ID:ZbfeWT0O
「うっ…んんっ………!!」

うねうねと緑色の触手がフーケの体を這いずり回り、一本の触手がその口内に侵入した。

「はっはっは、どうしたフーケ。いつもの気丈な様子は」

やむなく、投降したフーケに待っていたのは辱めであった。無数の触手をもつ化け物をけしかけられ、今まさにフーケ
の体は蹂躙されようとしていた。触手が服内部に入り込み、引き裂きフーケの白い素肌が露出される。豊満なバストは
まるで搾乳されるかのごとく触手が絡み強調され。足は無理やり開かされ、履いていた下着は右足に引っかかった状態
ですでに脱がされピンク色の秘肉が月明かりの元に照らされていた。そして、触手がフーケの体を這いずる度に薄い黄
緑色の粘液がフーケの体を汚していく。まるでフーケの肉体にすりこんでいくかのごとく動く、特に性器のあたりは重
点的に責められていた。

「ふむっ!?うえぇっ、げほっげほっ!」

ゴプッと触手の先から液体が吐き出され、咽てしまったフーケは顔を背けて吐き出された液体を吐き出した。

「そろそろ頃合だな…やれ!」

黒髪の男がそう命令すると、触手獣は一本の触手の先端を黄緑の粘液を塗したフーケの秘肉に狙いを定めた。

「そ、そこは……ぐぅっ!!」

フーケの声は触手獣の一撃によってかき消された、案の定狙いを定めた触手は肉壷に侵入を果たし徐々に埋まっていった。

「ほう、血が出ていないところをみるとすでに経験済みだったという事か。」

男の下卑た物言いにフーケはギンと睨み付けた。

「辱めをうけてもなお勇ましいな。しかし、男の味を知っているというのは残念だったな。処女ならばまだ痛みに耐えて
 いられたものを」
「わ、私はこんなものには屈しはせん」
「どうかな?気丈に振舞っていても気づいているだろう、体の内底から湧き上がってくる衝動が」
「何を馬鹿な!」

いや、男の言う事は当たっていた。先ほどから、体が熱くなり始め触手が体を這えずる度快楽の衝動が身体から沸き起こ
っているのだ。

「……………っ!!」

秘肉を汚している触手が動き始めた、フーケはそれから与えられえる快楽に歯を食いしばって耐える。触手が上下する度、
秘肉から黄緑の粘液が愛液と共にポタリと地面に落ちた。

199 名前:題してリリカルフーケ:2008/04/21(月) 18:01:29 ID:ZbfeWT0O
「ふふふ、顔が赤くなってきているぞ。そろそろ、素直になったどうだ?」
「………………」
「どうやら耐えて答えられないといったところか…、それならば答えやすくしてやろう。やれ」

男が冷たい声でそう言うと触手獣は触手をフーケの尻の方に伸ばした。

「ま、まさか。そこは、そこは…」
「こちらの方は初めてなのかな?ま、じきによくなるさ」

粘液を触手の先から噴出し、ぬめりをつけると触手はフーケのアナルへと伸びていった。

「あがぁっ!!」

フーケの中を責めている触手ほどの太さでないにしても、尻の穴へ埋もれていった触手は成人男性のそれと同じような太さで
あった。そして、アナルバージンを失ったと同時に秘肉を責めていた触手も激しく動き始めた。

「ぐっ、はぁっ、あ、あん」
「はっはっは、喘ぎ声が聞こえてきたぞフーケ」

一度、波によって崩れた防壁を波が襲っている間に修復するのは困難を極める。事実上不可能といって言い。フーケは理性でも
ってなんとか声を漏らさんと努力したが、一度出た言葉の波を止める事ができなかった。

「(お腹とお尻が一辺に………!!)」

ウジュウジュルと粘膜が擦れ合う音を立てながら秘肉とアナルを交互にピストン運動させる触手獣、その動きに翻弄されるかの
ようにフーケの腰は上下に強制的に動かされた。

「ひゃぁ、だ、だめぇ、内臓が…内臓が引き出される!!」
「もう一つの穴も塞いでおこうか」
「ふぐぅ!!」

一度犯された口内が再度犯される、一方的な蹂躙にフーケは目尻に涙を浮かべた。

「(だめ、こんなに激しくされたら…体が熱い…頭がボォッとして…)」

腕と足に巻きついていた触手の力が強くなり、さらに腰にも触手が絡み付いてきた。

「ラストスパートだ!」
「フムゥッ!!」

いままで交互だった触手の動きが今度は同時に動き始めた、激しさも増しそこから与えられる刺激にフーケは目を見開いた。

「ンンンンンンッ」

やがて、フーケの快楽が絶頂の高みに達した時。三点を責めていた触手からどろりとした粘液が勢いよく吐き出された。

200 名前:題してリリカルフーケ:2008/04/21(月) 18:01:55 ID:ZbfeWT0O
「ぁ……、ぅあ………」

フーケの拘束を解いた触手獣が男の後ろにすっと移動した、先ほど触手獣がいた地点には秘肉、尻、口から黄緑の粘液を吐き
出している、虚ろな目をしあられもない姿をしたフーケがいた。ぼろぼろに破れた衣服は全裸のよりも卑猥だった。

「無様だな、フーケ」
「……さない、殺してやる。外道………」

弱弱しい声でフーケは呟いた。

「残念だったな、これで終わりと思うなよ」
「…はぁ、何………!!」

不意にフーケの体がビクンと震えた。それだけではない、再び体に火が灯されたかの様にカァッと熱くなっていく。

「ぁ、あはぁ………何、を」

風がヒュウと吹いた、しかし今のフーケにはそれすらも愛撫にしかならない。

「先ほど楽しんでいた触手獣の体液は媚薬効果があるのだよ。すでに全身は奴の体液まみれ、しかも体の中にもどっぷりと
 出されてしまったからな、貴様の体は媚薬混じりの体液を吸収しすっかり出来上がってしまったいうわけだ。」
「ひぃ、さ、触るなぁ!!」
「撫でただけでもうっとりするくらいにまで感度が引き上げられているだろう?これの効力が切れるまでといったら………
 そうだな、貴様が摂取した量を考えてみてもあと一日二日はかかるかな?」
「あ、やめ。そんなとこに指いれてかき混ぜちゃ………」

プシュッと、フーケの陰部から軽く潮が吹いた。

「くくく、どうだ。今のお前の体は全身が性感帯だ、このままだとあまりの快楽に発狂してしまうだろうな」
「いやぁぁぁ………」
「そこで、だ。それから立ち直る為の良い薬があるのだが………欲しいかね?」
「………」

フーケは何も言わない、先ほどから男が胸をこねくり回し秘肉を掻き回してくる刺激に対し軽い絶頂が何度も襲ってくるので
言葉がでないのだ。そして男はそんなフーケを見て、言葉を続けた。

「それはなぁ…男の精液だよ」
「!!」

耳元で囁かれ、軽くイキつつもフーケはしっかりとその言葉を聞いた。

「皮膚に塗りたくっては効果は薄いのだがな、そうだなここに出すと良く効く」
「フワァァァン!!」

男は弄っていたフーケの秘肉に指を二本突き入れ、激しく掻き回した。

「口に出したり、尻に出したりでも効果はでるのだが。それでもここが一番と聞く、が欲しいか?」
「クッ…………」
「欲しいか?」
「ウアァッ!」

再度、掻き回されフーケは叫んだ。そして………

「どうだ?どうなんだ?」
「………は、はい………中に………中に下さい………」

フーケは堕ちた。

201 名前:題してリリカルフーケ:2008/04/21(月) 18:02:26 ID:ZbfeWT0O
「クッ、さすがだな。男を喜ばすポイントを知っている」
「ア、アア、アアン」

四つんばいでフーケを貫く男、そしてフーケは完全に雌の顔になって男からの刺激の虜になっていた。

「ヒーロぶっていた頃の気概はどうした?フーケ」
「アン、だって、アフゥ、気持ち、いいんです、もの」
「そうか、それなら自分から腰を振ってみろ」
「う、ん、あぁ、この体勢だと動きにくい………」
「薬が欲しいのなら自分で動けよ」
「ア、アン、あ、ハァン、ダメ、また、また、イッちゃ………」

フーケの秘肉がキュウっと締まり男のモノを締め付ける。

「自分ばかり気持ちよくなるんじゃない」
「あぁあぁあああ!!らめぇ、イッタばかりで動かしちゃ………!!」

腰ではなく肩をがしりと捕まれ、そのまま地面に押し付けられる。しかし、腰の動きは依然として激しい
ままだ。

「そろそろ、出すぞ!!」
「あ、キちゃう、敵に犯されてるのに、気持ちよくなって、中にドピュドピュ出されるのぉっ!!」
「クッ!!」

最後の一撃とばかりに男が一際強く腰を振ると、男の先端からドピュっと熱く大量な精液が発射された。

「あ、アァ、出されてる、白い………白い精液が、お薬が、出されて、もしかすると赤ちゃんできちゃうか
 も知れないのに………」

フーケはそんな事を呟きながらも満足げな雌の表情を浮かべ、気絶した。

「フゥ、我ながら大量にでたな」

男がフーケから体を離すと、結合部からは精液がゴプリとあふれ出でてきた。

「さて、ふふ、これからアジトでみっちりと『治療』してやる。この俺直々に、な。
 おい、お前。もう我慢しなくていいぞ、その女、好きにしろ」
「えっ」
「ギイッ!」
「ちょ、そんな、人でなしぃぃぃぃぃ!!」

黒髪の男はフーケを抱き上げ闇に消えた、残されたのは絶望の叫びを上げた少女とその少女で弄ぼうとする化け物
のみが残された………

202 名前:題してリリカルフーケ:2008/04/21(月) 18:02:54 ID:ZbfeWT0O
「って話はどうだ」
「……ォォォォォオオオオオオオオ、さすがは学校内の女性を妄想で全部斬り捨てただけの事はあるぜ!マリコヌル!」
「そうか!そういうのもあるのか!」
「さすがはマリコヌル、俺からもたらされた少ない情報でそれだけの話を作りあげるとはな」
「ふふん、まぁね」
「それより、ミスロングビルを主役に持ってきたのはいいな。少女じゃないけれど俺の中ではアリアリだぜ」
「まぁ、彼女が在学中は大分お世話になったからな」

もちろん、妄想の中で。ミスロングビルこと土くれのフーケは彼ら青少年の中ではすっかり今夜のおかずとしてその
地位を確立していたのだ。

「まぁ、フーケを持ってきたはいいにしても何で敵役俺何だよ」

と非難の声を上げる才人、ちなみに囚われの少女のモデルはキュルケだ。

「だってなぁ」
「ああ、違和感なかったぜ」
「うぐ、お、お前らなぁ」
「それは普段の行いが物をいうのだよ、才人。」
「それより、それ続編物だよな。続きはどうなってんだよ」
「それはまぁ、アジトにこもっての調教編になるかな。構想として『治療』が進んで少しずつ理性が戻るんだけども
『治療』の中で彼女は自身の女が抑え切れなくなってくるのさ、そしてそれとともに少しずつ男に惹かれていくんだ。
 まぁ、小説の中ではよくある話さ」
「そういうのは俺らは普段読んでねぇけどな」

と、すでに続きの構想を練っているマリコヌル。やはりこの男、あなどれない。

「しかし、魔法少女か。実にいいね、僕らの価値観では大したことないように思えるが調理の仕方では最高のおかず
 に成りえる」

ワインをぐいっと飲み干しながらマリコヌルは淡々と述べた、他の男子はそんなマリコヌルに畏怖の眼差しを向ける
と共に『そんなんだから彼女できないんだ』と誰一人欠けることなく思った。

「しかし、フーケか。彼女、元気にしてるんだろうかね」
「あ、ああ。元気にやってるんじゃないか?」
「なんでそこでキョどるんだい?まさか君、フーケにまで…」
「ばっか、そんなわけねーだろ、アハハハハ」

才人はギーシュとそんなやり取りをしながらワインをあおった。

(アブねーアブねー、バレルとこだった)

おおよそ、ギーシュの推測は当たっていた。この男、すでにフーケいやマチルダに手を出していたのだった。
マリコヌルの妄想話を聞いている最中、鮮明に彼女の乱れる姿が思い出していたのである。

(今度あっちにいった時は存分に可愛がってやろうかな、テファと一緒に)

そんな事を考えながら、水精霊隊の定例集会はいつものように雑談で盛り上がっていったのだった。

203 名前:アトピック ◆xsDbUITz4M :2008/04/21(月) 18:07:11 ID:ZbfeWT0O
ジャンルは一応フーケになるのかな?
ああ、書いておいてなんだけどうちのサイトがどんどん節操無しになっていく。
多分、この妄想話は全年齢版になるとタキシードを着た仮面をつけたひげのおじ様
が助けに来ます。でも彼はロリコンですのでどうみても変態さんです。
義手となった手は素敵なエロアイテムをつけているに違いない。

では。

204 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/21(月) 18:22:35 ID:2YSzMdXN
>>203
マリコヌルの中の人GJ


205 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/21(月) 19:24:06 ID:QXL70UMy
>>203
今回も乙! サイトの野郎姉妹丼かよ いいなぁ
>うちのサイトがどんどん節操無しになっていく
ノボル神も主人公はフラグ立ててなんぼとか言ってたから良いんじゃね?


206 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/22(火) 02:41:48 ID:OeetGr34
なんかここダメなスレになってるね

207 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/22(火) 02:45:08 ID:ks8GgqI/
面白い作品は減ったよね

208 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/22(火) 02:49:42 ID:124nSIVh
>>206>>207
お前らみたいなのがいるからな

209 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/22(火) 03:00:04 ID:OAgQpFDd
>>203
基本的にGJ!

でも
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=%E3%83%9E%E3%83%AA%E3%82%B3%E3%83%8C%E3%83%AB&btnG=Google+%E6%A4%9C%E7%B4%A2&lr=

もしかして: マリコルヌ

210 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/22(火) 10:03:48 ID:FkIT12U9
>>208
どうみても荒らしか、個人の好き嫌いを一般化してる厨房だろ。
作品自体の投下頻度は減ったが、面白いSSは面白いままだし。

211 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/22(火) 16:39:31 ID:gM5KjbZF
>>210
まあ、今のこの状況に不満があるなら批評家顔してないでおもしろい作品を
投下して見せろって感じだな

212 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/22(火) 18:35:31 ID:ZS9n2gXU
サイトが世界扉の前に立って
「ルイズ、お前の手で押し出してくれ、お前が決めたことなら文句はねぇよ」
って展開ですね

213 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/22(火) 18:37:47 ID:ZS9n2gXU
誤爆

214 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/22(火) 21:12:15 ID:JhR3NvuP
>>203
GJ!
オリジナル魔法少女凌辱スレに紛れ込んだのかと思ったwww

215 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/22(火) 21:45:21 ID:ziSCphhJ
>>212
その文からかなり沢山の想像が出来た
パロではなく、原作関係で

216 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/22(火) 22:24:47 ID:l3G6g+LD
>>186
遅レスだが ボルボ氏 GJ!
ちょっと間が空いたので心配してたんだ。
これが最終章とは寂しい限りだが、そのせいか心なし密度が濃いきがする。
以前の作品が薄いと言う意味ではないですけど。

次回も楽しみにしてます。もう一つのシリーズも。

217 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/24(木) 12:38:13 ID:uurRdBSI


218 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/24(木) 12:45:14 ID:L6V3DTpJ


219 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/24(木) 12:48:17 ID:tkNSscWB


220 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2008/04/24(木) 16:43:26 ID:kISqTeKu
にゃんにゃん聞いてたら変な電波が来た。
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm3037804

くっだらない内容ですが、読んでいただけるとありがたい。

221 名前:シエスタの日記 ◆mQKcT9WQPM :2008/04/24(木) 16:44:19 ID:kISqTeKu
○月×日 はれ

今日は天気がいいので、私の提案で、サイトさんとルイズと3人で、学院の近くの林にお出かけしにいきました。
ルイズがお出かけ用の服を選ぶのに二時間もかかったので、出発はお昼前になっちゃいましたけど。
私もお出かけ用の服を着ていきました。もちろんはいてません。
さすがに馬の上に三人乗ると狭いので、私とルイズが馬上で、サイトさんは馬を引いていきました。
「俺の馬なのに」ってぼやいてましたけど。
私が後ろでルイズが前でした。すっごくいいにおいがして髪の毛もふわふわで、ちょっと揺れるたんびにわざと抱きついたりいじったりしてみました。
ルイズは意外とイヤがらなかったです。
お昼は林の中の泉で食べました。もちろんお弁当のメニューは精力のつくものばっかり。おまけに水筒の水は媚薬入りです。
意外なことに最初に効果が出てきたのはルイズでした。まあ馬の上でさんざんいじったから当然ですけども。
でも先を越されるのはシャクなので、横からルイズの食べてる最中のサンドイッチを横取りするふりをして、そのまま押し倒しました。
ものすごく嫌がりましたけど、媚薬と精力剤のおかげで、ルイズは完全に出来上がってました。
結局、最後は私の勝ち。あとで怒られるかもでしたけど。
その後、私とルイズの絡みを見て止まらなくなったサイトさんに押し倒されました。
その時のサイトさんはちょっと乱暴でした。


○月△日 あめ

雨降りなので今日はお部屋の中で洗濯物を干しました。
すると、ルイズの洗濯物の中に、見たことのない可愛いショーツを発見。
ルイズにそれとなく聞いたら、王都で買ってきた最新のモデルだそう。
今度一緒に買いに行きましょう、なんて言ってました。
お昼に、ちょっとどじをして、服を汚してしまいました。
…サイトさんたらいきなり出すんだもの。ほんとに。
メイド服はこれが洗ってない一着だったので、この後の仕事に差し支えてしまいます。
でも、ルイズが服を貸してくれました。ちょっと胸のサイズはあわなくてぴちぴちでしたけど。
ルイズは「似合うわね」なんて言ってました。本気かしら?


○月▲日 くもり

今日は朝からサイトさんに襲われました。
ちょっとムラムラしたから密着して耳をはみはみしただけなんですけど。
でもいいところでルイズに邪魔されてしまいました。
「シエスタ嫌がってるじゃない!」…いや、むしろ望む所なんですが。
しょうがないので、後ろからルイズを襲って、サイトさんと二人でいっぱいオモチャにしました。
今日は結局、お昼は抜きでした。
夜はさすがにサイトさんも大人しかったです。


○月□日 はれ

今日は、ルイズと約束した下着を王都に買いに出かけました。
私はお金そんなにもってないから、一着くらい買うのが関の山かな、なんて思ってたら、ルイズが名案を教えてくれました。
「あなたサイトのメイドなんだから、サイト名義で買えばいいじゃない」なるほど。
サイトさんにはちょっと悪いですけど、まあ自分のメイドがきれいになって悦ばないご主人はいませんよね。
ルイズの案内してくれた服屋さんで、下着を選びました。
そこは下着を専門に扱うコーナーがあって、いろんな種類の、いろんなサイズの下着を試着できました。
どうせ一緒に買うんだし、みせっこしながら選びましょ、というルイズの提案で、二人で試着したのをみせっこしながら選びました。
また胸についてとやかく言われるかなー、なんてちょっと不安でしたけど、今日のルイズは何も言いませんでした。
それどころか、「シエスタは胸が大きいんだから、もっと色っぽいのが似合うわよ」って私のを選んでくれたりしました。
結局、私は白い生地にベージュのフリルのついたショーツに、黒い縁取りのついた白いキャミソールを買いました。
ルイズは地肌の透けて見えるほど薄い桃色のショーツに、同じく透けるほど薄い白いキャミソールを買いました。
すっごい可愛かったです。私がそう言うと、真っ赤になって照れてました。可愛い。
そして二人でお揃いの、白と黒のストライプのショーツを買って。
二人でその夜、そのお揃いのショーツだけで、サイトさんを襲いました。
ルイズが三回、私が二回でした。ぬう、今度は負けない。

222 名前:シエスタの日記 ◆mQKcT9WQPM :2008/04/24(木) 16:45:07 ID:kISqTeKu
○月×□日 はれ

ルイズが、「こないだ買ってきた下着、着てる?」っていきなり聞いてきました。
まだ買ってから日もないし、もったいなくて袖も通してない、って言うと。
「サイトに見せる前に、またみせっこしましょ」なんて言って来た。
思えばこの時気付くべきでした。
そして仕事がはけたあと、二人でベッドの上でみせっこしました。
ルイズは「シエスタ、きれい…」なんて熱いまなざしで私を見てました。この時もう目がヤヴァかったです。
気付いた時には遅かったです。唇奪われて、押し倒されてました。
「さ、サイトは私の使い魔なんだから、使い魔のものは私の物!
 だから、使い魔のメイドも私のメイド!だからシエスタも私の物なんだからっ!」…なんですかその理屈。
でも正直、私もその場の雰囲気に流されて…。
二人であわせっこして、いっちゃいました…。女の子どうしなのに…。
反省。


▲月□日 あめ

最近、夜もサイトさんと二人っきりになれません。ルイズが絡んでくるから。
ていうか、ルイズと二人っきりになることが多いんですけど。
ていうか、ルイズどんどんひっついてくるんですけど。
ていうか、なんで女の子の耳掃除なんかしてますか私。
…でも、耳の中をコリコリするたんびに甘い声で啼くルイズが可愛くて。
耳でイかせちゃいました。思いっきり。
ルイズは「ばかぁ…」とか半泣きでベソかいてました。
ちょっとイジメすぎました。反省。


▲月×日 はれ

今日は三人で買出しにいきます。お泊りで。
町でいろいろ物を買って、『魅惑の妖精亭』でお泊りします。
そしてそこで、ルイズはサイトさんに告白しました。
私達の関係を。
どーしてばらしますかああああああああ!なんて思ったけど。
サイトさんは、「いいんじゃない?ルイズは俺もシエスタも好きなんだろ?」なんて言って平然としてました。
…さすが伝説の節操なし。懐の深さが違います。さすが私が主と決めた人。
その夜、三人で腰が抜けるまで思いっきりシました。
…結局二泊になっちゃいましたけど。

□月○日 あめ

最近ルイズが私を求めてくる回数が増えました。
…ていうか、ルイズと絡んでるとかなりの確率でサイトさんも絡むから、正直しんどいんですけど。
ていうか腰痛い。なんとかして。

@月+日 くもり

腰痛の治療のために湯治に行くことになりました。
…しっかり二人ともついてくる気マンマンだったので丁重にお断りしました。
…誰のせいで腰痛になったんだっての。

=月〜日 はれ

どうしよう。
女の子の日がすぎてずいぶんたつけど、生理が来ない。
心当たりは山ほど。ていうかこの二ヶ月、しない日の方が少なかった。
素直にルイズに言ったら、実はルイズもそうらしい。
二人で相談して、頃合を見てサイトさんに言う事に決めた。
…どうしよう。物凄い不安…。

223 名前:シエスタの日記 ◆mQKcT9WQPM :2008/04/24(木) 16:45:36 ID:kISqTeKu
○月×日 はれ

随分長い間日記をつけていなかったけど、これがたぶん独身最後の日記になるから、今日だけは書く。
私、シエスタは今日、サイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガの正式な妻になります。
ていっても、側室だけど。
正室はルイズ。でも、勘当されちゃったからただのルイズになっちゃったけど。
妊娠の話をラ・ヴァリエールの家でしたら、勘当されてしまった。
まあ当然だけども、ルイズは覚悟してたみたいで、逆にすっきりした顔をしてた。
それどころか、「これから家事教えてね。交替でしなきゃいけないし」なんて言って来た。強いなあ、ルイズは。
私たちは、大きなお腹を抱えて、明日、サイトさんと結婚式を上げます。
本当は、身体の事を考えたら産んでからの方がよかったかもだけど。
結婚してから産んだ方が世間体的にはいいだろうって、ジェシカも言ってたし。
とりあえず。
明日からは…三人。ううん、五人かな?で、幸せな家庭を築こうと思う。
私は二人とも大好きだから、きっと上手くいく。きっと。

224 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2008/04/24(木) 16:47:44 ID:kISqTeKu
いじょ。時系列的には「きっとこんな未来」↓の出産前、くらいだと。
ttp://zerokan.digital-ark.com/wiki/index.php?X00-03
あー、電波に乗って書いたせいでヤマもオチもねえステキなダメ具合…。

もっとエロイの書けるように修行してこよう。
ではではノシ

225 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/24(木) 17:03:59 ID:E5AJ+4CX
>>224
とりあえず今回も乙!

226 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/24(木) 17:07:45 ID:CiZa62es
いつシエスタがサイトを殺す展開になるかと戦々恐々としてたら普通に終わってしまった。

227 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/24(木) 17:55:49 ID:WJKL3sX9
ルイズとシエスタが仲良くなったはいいが、
サイトほっぽり出されてショボーン
な展開かと思った

二人の絡みはがっつり見てみたいな

228 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/24(木) 22:42:12 ID:L7hG7w1o
まったりできる良い作品じゃないか! GJ!

229 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/24(木) 22:54:37 ID:Tyir3FSf
相変わらずへんたいさんのアンテナは広いなぁ~

ノボルスレのヘンタイイージス艦だな!!

230 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/25(金) 10:57:17 ID:hSMchJDq
この二人は顔と身分が違うだけで、根本的な所は一緒なんだよな。
例えば『S』なとことか

231 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/25(金) 19:42:05 ID:5EdUCa2g
いや、シエスタは見かけM実際はS、
ルイズは見かけS実際はドM
だろ。異論は認める。

232 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/25(金) 20:32:43 ID:k4xKguWf
>231
ほぼ同意、もちろんオレも異論は認める。

233 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/25(金) 21:31:04 ID:wdu0Ysgs
サド/マゾだけでなく、マスター/スレイブでも通じてしまうから困る。

234 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/25(金) 22:23:21 ID:MueKwtj8
ガチMなのは姫様と乳革命か

235 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/25(金) 22:47:22 ID:85xnHJHl
結婚の話を知ったわたあめが超わがままと超王権を発動してサイトを強奪、
真似事だけだからと泣き落として、サイト流されるまま超盛大な結婚式が開催

メイドや友、姉達の力を借りてたどり着いた教会の扉をふっとばし、使い魔奪還

そしてあんな未来に


ってことなんですねッ!?

236 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/25(金) 22:50:49 ID:+cHpkODf
>>235
わたあめはそれはそれで今まで抑圧されてきたんだし、それくらい多めに見ようという王家上層部の見えない意思ががが

237 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/25(金) 22:57:49 ID:EB0zDF/2
ボルボ氏の読んでてふと思ったんだけど、コピーのほうが全然ゆとりでもピンク脳でもないって事は
姫のあれは後天的な物だって事なんどろうか。
やっぱり、マザリーニ氏の教いk



≪通信が遮断されました。市民のご協力に感謝します。    トリステイン王国政府≫

238 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 00:33:13 ID:ykohytGQ
そういやなんで姫様わたあめなん?
そんな記述原作にあったっけか?

239 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 00:38:49 ID:JTVgJ/9d
これだから原作厨は(笑)

240 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 01:09:35 ID:Nm2bQR+f
>>238
髪の毛も脳味噌もふわふわだからさ

241 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 02:37:46 ID:TWfxY8Q/
>>240
おつむの中身はともかく、髪の毛はふわふわというほどではない気が…


242 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 05:51:34 ID:NVSUHi44
文脈で誰かは分かるが、いきなり独自の呼称を使われてもね。

243 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 09:50:00 ID:UtHCZxsZ
>>242
ヒント:前スレ へんたいさん アンリエッタの野望

244 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 11:26:04 ID:kkBVqjE4
>>242
お前ここは初めてか?
力抜けよ。

245 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 11:32:09 ID:3WnIP6qU
>>244
そのネタも解らず怒りだすに900エキュー

246 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 11:51:12 ID:Vmy5QbBq
あまり煽りなさんな。>>245はさすがに余計。

キャラへの解釈は人それぞれだし、わたあめって呼称で「アン様馬鹿にすんなよ」と
思う人もいるんだろ。

247 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 11:56:10 ID:IqqbmjoL
パロスレでそれやったらさすがに自己主張がすぎる
ここならビッチとか気にならないが本スレで言ってるの見ると死ねと思う
不思議だ


248 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 12:57:36 ID:VY0leeTB
ここで言う分には問題ないさ

わたあめになったのは結構前からだし、もう姫さまはわたあめとしか思えない俺

ナイスわたあめ

249 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 13:27:13 ID:Vmy5QbBq
>>247-248
まあそうだな。
しかしここでキャラ叩いていいわけでもないぞ。むしろ逆だ。

いや、わたあめ呼称が叩きだと言っているわけではないが(むしろその反対で言ってる人が多いと思う)
「脳味噌ふわふわ」とか当たり前のようにレスしてたら、アンチにしろファンにしろ新参が壮絶な勘違いする可能性があるぜ。
それに相手が新参にしろ、荒れるから「こっちの常識が当然」みたいなレスはつつしむほうがいいのではないか、と。

あくまで個人的な考えだが。

250 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 13:40:27 ID:3WnIP6qU
アン様が憎くて叩いてる人なんて本当にいるのだろうか。中には特殊な人も
いるだろうが、大抵の人はビッチもわたあめもむしろ親しみや面白おかしさで
呼んでると思うが。ようは受け取る側の問題だよ。過剰に反応せず、もっと広い懐を
持って欲しいもんだけどね。

251 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 13:48:09 ID:rP2FCipQ
昔は半年ROMってろって言われるのが当たり前だったのになぁ・・・

252 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 14:05:22 ID:05xIYKp4
みんな優しいな

253 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 14:50:28 ID:VY0leeTB
せんたいさんの気分が害されるのが目下一番の問題だからな

本心では、まとめを穴が空くほど読め、とは思っていないこともない

254 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 17:55:23 ID:othR66ym
アメリカンジョーク風ゼロの使い魔


魔法学院の1年生たちが講師であるコルベールの授業を受けている。
今回は魔法の授業ではない。一般の教養として生物学を学んでいるのだ。

「ではここで君たちに質問をしよう。
 人間の体の中でたった一つ、興奮時に6倍以上も膨張する
 部分がある。それはどこかね?え〜と、ミス・クルデンホルフ」

コルベールに指名されたベアトリスは顔を真っ赤にして叫んだ。

「ミスタ・コルベール!!どうして私がそんな卑猥な質問に
 答えなきゃいけないんですか!?そういうセクハラ行為をするようなら
 お父様に頼んで解雇してもらいます!!」

コルベールは深い溜息をついて言った。

「正解は瞳だ。君が何を想像したのか知らないが、
 6倍などと過ぎた期待は禁物だよ」

255 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 18:06:27 ID:dS2uRG1O
うーむ…元ネタそのまんまだな。名前変えただけだからちょっとイマイチ。
改変するにしても、もっとこうゼロ魔ならではの改変がほしい。

256 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 18:39:27 ID:uugBWucO
いっそ生徒をキュルケにして、6倍になるか実験してもらうんだ!

257 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 19:02:43 ID:6wead3Jx
ルイズ「おかしいわね。犬のアレは6倍以上あったわよ。すごく痛かったもの」
サイト「日本人の膨張率なめんな!」

258 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 19:19:25 ID:dS2uRG1O
>>257
「な……サイトのチンコは本当にそんな……!」
「騙されるなよ、ギーシュ……」
「どういうことだマリコルヌ!?」
「いいかい。12サントのチンコが72サントに膨張したとしよう……膨張率はいくらだ?」
「そりゃあ……6倍だ」
「では……2サントのチンコが12サントに膨張したら?」
「!! ろ、6倍……! こっちも6倍だ!」
「フ……つまりはそういうことさ。奴のチンコは元々小さい。
 それが勃起時に膨張して、標準から見てちょっと大きめのサイズになっただけでも、確かに6倍ってわけだ!」
「そういうことか……危ない危ない。6倍という数字に騙されて、彼のチンコが物凄いサイズだと錯覚するところだった」
「仕方のないことさ。男にとってチンコの大きさは女にとってのおっぱいの大きさと同じぐらい重要だからね」
「うむ……それにしても、君はよく錯覚しなかったね?」
「ふふ……だって、それを言ったら僕なんか10倍ぐらいだしさ……」
「というか君たち!」
「ん?」
「なんだいレイナール?」
「そんなチンコチンコと連発して……! このジョークの面白さは、『チンコ』という単語を出さないのに
 女生徒の反応でそれを連想させるところじゃないか! それなのにそんなあからさまにチンコチンコと連発したら
 何の面白みもない! 事このジョークについて議論するにあたっては、チンコという単語は出来る限りださずに
 それでもチンコを連想させるような思わせぶりな会話にするべきなんだ」
(……いるよな、こういう、ジョークを糞真面目に解説する奴って)
(その行為が一番寒いということにどうして気付かないんだろうな)
「分かったか、だから君たちも今後はチンコと連発するのを謹んでそれでもチンコを連想させる」
「君、君」
「はい? なんですかミスタ・コルベール」
「白昼堂々大声で卑猥な単語を叫びまくっている男がいると聞いて駆けつけたんだがね」
「え?」
「ちょっとわたしと一緒に学院長室に行こうか」
「いや、ちょ、ちがっ……僕はそういうんじゃ……!」
「……馬鹿だな」
「……ああ、馬鹿だな」

259 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 21:06:42 ID:lpnaQylF
>>258
レイナールKYww GJ!

260 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 23:15:49 ID:7/5v+rBe
>>258
さすがに面白いw
けどマリコルヌって短小で包茎ってイメージがある

261 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 23:42:53 ID:FlCJxZn6
>>260
ほうけいをぐろうしたなー
決闘だッ!!!!!

262 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/26(土) 23:47:20 ID:05xIYKp4
>>26西洋の包茎ってことは真性だな

263 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 00:41:47 ID:YVRyhx09
割礼するんじゃなかったっけ?

264 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 04:54:34 ID:iAtEW5jr
ブリミル教って割礼あるのか

265 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/27(日) 13:10:23 ID:34m35Jvr
割礼はユダヤ教とイスラム教だけじゃなかったか?
キリスト教準拠のブリミル教は多分ない

266 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 00:44:38 ID:NElubZcp
キリストもイスラームもユダヤベースなんで割礼の儀式事態はあるぞ

ただ基督教は割礼しなくても良いってだけでな

267 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 09:23:54 ID:tNw/fzuw
ここはとても教育的かつ文化的なスレですね

268 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 13:49:26 ID:vUSCVw0v
『切除されて』
著:ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール


 私は貧乳ではない。

 幼い頃に、姉妹で一番育っていた私は、長女に切除されたのだ。

 私は決して貧乳ではない。

269 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 14:25:41 ID:kXq9PNhf
3期にシルフィとベアトリス出るんだな

270 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 17:52:13 ID:Cjgh9TBI
>>268
それは優しい方の姉の優しい嘘だったんだよ。

271 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 18:09:17 ID:a7wJSMyE
3期も燃えには期待しないでおくか…

272 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2008/04/28(月) 23:30:01 ID:0N8BP1ak
マクロスFおもしろいよー。
ランカかわいいよランカ。そしてクラン(ちび)は俺の嫁。
い、言っておくけどお兄さんはロリコンじゃないんだから!
反論は受けつけ(ry

関係ない話はほっといて、投下いくじぇ。
途中までだけどな(またかよ

※このお話は「ヴァリエール三姉妹編」の続編にあたります。
事前に↓の「ヴァリエール三姉妹編」を読んでおくと幸せになれます。
ttp://zerokan.digital-ark.com/wiki/index.php?%A4%BB%A4%F3%A4%BF%A4%A4%A4%B5%A4%F3

273 名前:母として ◆mQKcT9WQPM :2008/04/28(月) 23:30:52 ID:0N8BP1ak
最初の異変は長女からだった。

「あ、あの、お母様?ちょっといいかしら」

今日はマンティコア隊の抜き打ち査察があるから手短にね、とカリンは一番上の娘に応えた。

「え、えっと、ルイズのほら、婚約者の平民いるじゃない。
 あ、アレさ、私のにしちゃだめかなー、って…」

何を今更。またあなたの悪い癖ね、末の妹の物を欲しがるなんて、それに彼は今や立派な騎士です、わがままな長女をとたしなめたが。

「でも…。気に入っちゃったんだもん…」

言い方は昔、ルイズに買ってやった人形を欲しがる幼い長女のソレだったが。
朱に染まった頬と、宙を泳ぐ視線が、長女が『女』として、彼を欲しがっているのだとはっきり理解できた。
しかし人形と違い、婚約者をもう一体買い与えてやるわけにはいかない。
ガマンなさい、とだけ伝えて、カリンはその場を後にする。

その日の抜き打ち査察はやけに厳しく、その後の烈風カリン直々の演習は、実戦さながらだったという。



次の異変は次女。

「お母様?お忙しい所申し訳ありません。少しお時間を戴きたいのですが」

今からお父様を迎えにいくから手短にね、とカリンは二番目の娘に応えた。

「ルイズの婚約者の、騎士殿のことなんですけれども…。
 私も、彼の婚約者として立候補したいのですけども」

妹と取り合いする気なの?あなたにしては珍しいわね、とよくできた次女を牽制すると。

「ええ。実は私…彼を気に入ってしまいまして。
 なんでしたら、側室でも、妾でもかまいませんわ。
 とりあえず、その意は既にルイズに伝えてあります」

コロコロと笑いながらとんでもないことを言い放つ次女。
物腰と言動は優雅だが、身に纏う気配は肉食獣のそれだった。病弱だった以前の次女からは想像もできない気配だった。血は争えない、というところだろうか。
しかし常識的に考えて、一つの家から正室と側室を出すなどと。相手は国王でもあるまいに。
お父様と相談してみます、とだけ伝えて、カリンはその場を後にする。

その日、たまたま昔の女とお茶をしていたヴァリエール卿を、カリンは足腰が立たなくなるまで痛めつけたという。

274 名前:母として ◆mQKcT9WQPM :2008/04/28(月) 23:31:25 ID:0N8BP1ak

最後の異変は三女。

「おかーさまーっ!」

これこれはしたない、嫁入り前の娘がそんなふうに駆けるものではありませんよ、とカリンは猛スピードで駆け寄ってきた末の娘に応えた。

「そんなのどーでもいーわ!
 お姉さまたちっ!お姉さまたちが何言ったか知らないけどっ!
 サイトは私の婚約者なんだからっ!」

ええそうね、お父様が決めたことですものね、とカリンはいつまでたっても落ち着きのない末の娘をたしなめたが。

「そーじゃないのっ!あの二人、私のサイトを狙ってんの!
 こないだだって人の許しもなしに人の婚約者に手ぇ出して!
 っていうかサイトもサイトなのよっ!見境なしに鼻の下伸ばしてっ!」

二人の姉に怒っているのか、婚約者のいい加減な態度に腹を立てているのかよくわからない怒り方をする三女。
しかし、その言動から察するに、既に二人はルイズの婚約者に対し、並々ならぬアプローチをしかけているらしい。
さらにさらに、どうやら婚約者のほうもまんざらでもないらしい。
王都で聞いた噂は、噂だけのものではないようだ。
曰く、『トリステインの種馬』『天然ジゴロ』『全ての旗を持つ男』。
これは、一度確認しておく必要がありそうね…。
わかりました、二人には忠告しておくわ、とだけ伝えて、カリンはその場を後にする。

その日、カリンは王都に使いを出し、ある薬を手配させた。


275 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2008/04/28(月) 23:31:54 ID:0N8BP1ak
今日はいじょ。
んじゃ明日も仕事なのでねゆ。ノシ

276 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/28(月) 23:50:11 ID:PjJhj9Vq
乙でした!
それにしてもカリン、じゃなくてヴァリエール卿がかわいそうw

277 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 01:15:36 ID:gLBREoo5
>>275
今回も乙!
>カリンは足腰が立たなくなるまで痛めつけたという
物理的かそれとも性的にか気になるなww

278 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 02:08:41 ID:xYdblA9t
今度はママンとか
種馬も楽じゃないな

279 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 02:38:15 ID:BLhqzieN
ヴァリエール公爵家に待望の男児が誕生!?
新シリーズのタイトルは『御曹司は黒髪』。


公爵涙目ww

280 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 03:23:21 ID:D6pYlU4X
>>275
続きwktk!

281 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 20:59:48 ID:iQSlI1YC
>>275 せんたいさん乙です
しかしサイトはすごいなぁ〜
「お前の女は俺のもの。俺の女は俺のもの」って聞こえてきそうだ

282 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 21:10:32 ID:nvOypnnl
とうとうカリン様も毒牙にかかるわけですね。わかります。

283 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 22:04:42 ID:Nji0QQt1
「も」なのか?

284 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 22:21:23 ID:tkd2MP9S
カリン様は
「このこじゃぁ仕方ないわね・・・」
と諦める側に回るに一票www
むしろ
「旦那と出会う前だったら私も(ry」
ってなことになるキガスwww

285 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/29(火) 23:42:18 ID:tOqpb0yL
いっそのこと旦那も混ぜて夢の6p

286 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 02:35:15 ID:XLmwIjj1
こっそり投下

287 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 02:36:02 ID:glJiV8At
wktk

288 名前:1/9:2008/04/30(水) 02:38:04 ID:XLmwIjj1
 授業中の図書室。
 本来ならば、人気のないはずのその部屋の中にサイトは居た。

「そろそろかな?」

 独り言のように呟かれた言葉に、傍らのタバサが頷いた。

 時計の在る生活に慣れきっているサイトと違い、この世界の住人の時間感覚はとても優秀だ。

 本の読める様になったサイトにとって、図書室は時間をつぶすのに丁度良かったが、ここにいる理由はそれだけではなかった。


 ――コンコン


 ドアが小さな音を立てる。

「どうぞ」

 サイトの言葉と同時に、教師の目を避けた人影がすばやく部屋の中に滑り込む。
 廊下を走ったらしく軽く息を弾ませた少女は、モンモランシーだった。

「……分かったの?」
「もちろん」

 にこにことサイトが応じると、無言でテーブルに金貨が乗せられた。
 サイトが枚数を数え終えると、タバサに視線を送る。

「校舎裏、放課後……今日も約束済み」

 目の前でプレッシャーが膨れ上がる。
(慣れないなぁ)
 サイトは視線を彷徨わせた。

「ねぇ、サイト言うまでもないけど」
「分かってるよ、モンモンはギーシュの浮気のことを調べてくれなんて頼んでない。
 俺たちは調べてない、誰かに聞かれても言わない……その代わり」

 浮気を知った直後のモンモランシーと会話するのは、サイトにも多大なストレスがかかる。
 搾り出すような言葉に、モンモランシーは軽く頷いた。

「あんた達がこんな事してるなんて、誰にも言わないわよ」

 相手の弱みを握っていると言う安心感が、モンモランシーの視線を和らげ、サイトもようやく一息ついた。

「でも、どうやって調べてるのよ?」
「……企業秘密だな」

 傍らで、タバサがこくこくと首を振っていた。
 怪しむように二人を見つめていたモンモランシーだったが、テーブルの金貨を見ると最優先事項を思い出していた。

「今度こそ、別れてやるっ」

 勢いよく振り向くと、二人を残して立ち去った。

289 名前:2/9:2008/04/30(水) 02:38:50 ID:XLmwIjj1
「……ギーシュも良くやるよなぁ……こわくねーのかよ」

 サイトは自分のことを棚に上げた。

 モンモランシーが立ち去ったドアを、心配そうに見つめているタバサに気付いたサイトは、安心させる為に話しかけた。

「別れたりはしねーだろ、なんだかんだ言って仲良いし」

 無言のままサイトの方を見たタバサが、軽く息を吸うと一息にしゃべり始めた。

「でもでも、これでギーシュさまが困ると、ヴェルダンデに怒られるかもなの! きゅい」

 ……タバサではなかった少女は、そわそわと読むフリをしていた手の中の本を玩ぶ。
 姿を借りている本人が見たら、眉を顰めるか、杖の一撃が飛んできそうな扱いに、サイトは黙って本を取り上げた。

「大丈夫だって、モンモンがギーシュの事調べさせるのは、別れたいからじゃなくて手綱握りたいからだって」
「そんなの、握られてる側のサイトの言うことなんて信用できないの!」

 サイトの手から本を奪い返すと、その本でばしばしとサイトを叩く。
 傍目には、小さい女の子がじゃれているだけに見えるが、手加減のない攻撃というのものは、少女のものでも結構痛い。

「ちょっ、あーもう、落ち着け」

 本を取り上げても埒が明かないと感じたサイトは、シルフィードがタバサの姿であることを利用して、
 その小さな身体を無理やり押さえつけた。

「大丈夫だって、これで何度目だと思ってるんだよ」

 サイトに拘束されながらも、もぞもぞと抵抗を続けていたシルフィードがふと思うついたように呟いた。

「エッチなの、きゅい」
「ちょっ」
「お姉さまの身体を無理やり押さえつけて、サイトはエッチなの。シルフィにはぺたぺたの胸の何が良いのか分からないの、きゅい」

 絡み合ったまま耳元で囁かれる言葉に、真っ赤になったサイトは弾かれるように身を離した。

「な、なっ、なにをっ」
「いーってやろー、いってやろーなの、お姉さまにいってやろー」
「ま、まて……」
「ついでに、ルイズにもいうのー」

 ……サイトの脳裏には、『ロリコン』の十字架を背負った自分が、これから孤独に学園生活を送る様が……

 それ以前に、物理的な意味での生命の危機が……

「ま、待ってくれっ」
「じゃー、ご褒美に色をつけるのー、きゅい」

290 名前:3/9:2008/04/30(水) 02:40:08 ID:XLmwIjj1
 事の起こりは使い魔同士の気安さから、シルフィが他の使い魔達と会話できることをサイトに話した時だった。

「サイトも使い魔だから、皆に言いたいことが在るなら、シルフィが通訳してあげるの」

 そんな親切心からの申し出だったが、サイトはそれを利用した。

「使い魔って事は、主人の側にずっと居るんだよな……」
「きゅい?」

 今更ながら、サイトはお金が無い。
 年金も、次回の支給は遥かに彼方。

 騎士隊副隊長に昇格し部下も出来た。
 学院に連れ帰った、テファに良い所を見せたいし、
 ルイズやタバサ、シエスタにだって、何かを買ってあげたいときは在る。

 が、お金が無い。

「じゃあ……さ、皆にこういう事を聞いてもらいたいんだけど……」

 ――情報は、お金に成った。

 情報屋として有名に成りすぎると、情報の入手経路を不振がられるだろうからと、
 顧客には一人一人口止めし、本来手に入らない筈の情報を切り売りしてゆく。

 そして……

「これ、お礼な、ありがとうシルフィード」
「きゅっぃいぃぃ!」

 単なる食材が、高価な情報に化ける錬金術。
 最初の一回は、初期投資と思い切りシルフィードの好物を提供した。

「あ、ヴェルダンデの分はどばどばミミズの詰め合わせが良いらしいのっ」
「明日買いにいっとくよ」

 何もかもが順調だったが……

「シルフィは、たいぐーの改善をよーきゅーするのっ、きゅい」
「お、落ち着いてくれ、シルフィード」

 なんだかいきなりピンチだった。

「お肉最初の一回だけじゃ、物足りないの」
「な、何が望みなんだ……」
「もう一回馬がいいのっ」
「う、うま?」
「うっうっ馬旨ーなのっ」

 シルフィは謎の踊りを踊っている。

「も、もう……い、一頭?」
「……嫌なら……」

 サイトは崩れ落ちた。

「あとー、お姉さまの姿は窮屈なの、いつもの格好がいいの」
「いや……目立つから、それ、図書室で会う以上、タバサの格好が一番都合良いんだ」

 むーと、頬を膨らませたシルフィードが、怒った様に続けた。

291 名前:4/9:2008/04/30(水) 02:40:58 ID:XLmwIjj1
「サイトも、ないぺたなお胸より、ぽよぽよが側に有った方が嬉しいに決まってるの」

 ルイズかタバサの耳に入れば、その場で抹殺されそうな事をシルフィードは容赦なく口にする。
 授業中とはいえ他人に聞かれれば自分まで抹殺されそうなその言葉を、何とかして止めたかったが、取り押さえると先ほどの恐るべき反撃をもう一度受けるのは明白だった。

「お、落ち着いてくれ、シルフィード……俺はっ……俺はっ」
「きゅい?」

 身を裂かれるような苦悶の後、サイトは一つの言葉を口にしていた。

「無いほーが好きなんだぁぁぁぁぁ」

 ――サイトの中で、取り返しのつかない何かが砕けた。

 が、

「じゃー、仕様が無いの、お姉さまで我慢するの……あ、ルイズにしとく?」
「タバサがいーんです、はい」

 ぐったりと脱力したサイトは、何も考えられないままそう伝え……
 引き換えにした何か大きなものの代わりに、涙した。

「じゃー、お馬さんは明日買っといてねー」

 ――その追い討ちは、サイトの財布を直撃し、

「あ、赤字だぁぁぁぁぁ」

 悪銭身に付かずを体現したサイトは、次の日泣きながら近所の農家に馬を買いに行ったとか。

292 名前:5/9:2008/04/30(水) 02:42:13 ID:XLmwIjj1
 タバサは首を傾げていた。

(おかしい……)

 サイトを始め、数人がシルフィードの人間化を知った以上、これから人間の姿を取る回数が増えることを予想したタバサは、シルフィードの服を作るため人間の姿をとらせた。 が、久々に見たその姿に、強い違和感を感じた。

「太った?」
「きゅい? な、何のことか分からないの。そ、それにっ、お姉さまレディにそんなこと言っちゃダメなの」

 怪しかった。

「この、ぽっこり下腹はどういうこと?」
「きゅ、きゅい……さ、さっぱりなの、おちびさんは自分があちこち小さいから妬んでるの」

 ガス
 
 杖の一撃は、思いの外重い音がした。
 どうやら無意識に力を入れすげたようだ。

「素直に喋る」
「な、内緒なの、サイトとお約束したのっ」

 余分な一言だった。『サイトとお約束』を聞いた、タバサの目が細められ、きっとシルフィードを睨み付ける。

「だ、駄目なの駄目なの、内緒なの、そんな目をしても……」
「……サイトに聞いてくる」

 シルフィードとサイトだけの秘密。
 その存在がタバサの心を乱し、必要以上に荒々しい動作でシルフィードを振り払った。

「い、痛っ」
「邪魔」
「ま、まって、お姉さま」

 深い怒りを湛えたタバサの様子に、シルフィードは慌ててタバサを引き止めようとした。
 つい先日、馬一頭丸まるたかった所なのに、この上タバサに怒られるのは余りにも可哀相だ。

 シルフィードはそう思い、タバサを止めるために声を張り上げた。


「サ、サイトはサイトは悪くないの、お姉さまっ」

 足を止めたタバサに、畳み掛けるようにシルフィードは続けた。

「サイトは、サイトはただシルフィの肉欲を満たしてくれただけなのーーーーっ!」

 ……シルフィードさん、それ意味ちがう……

 ――突っ込むものは誰一人無く。

293 名前:6/9:2008/04/30(水) 02:43:02 ID:XLmwIjj1
「に、肉?」
「そーなの、シルフィの肉欲なの」

 タバサが足を止めた事に勢いづいて、シルフィードはタバサの足に縋り付いた。

「お姉さまと違って、シルフィの身体は大人なの。
 色々と辛いの、我慢できない時が在るの」
「え、えと……その」
「身体が鳴いて眠れない夜だって在るのぉぉぉっ」

 ――主にお腹が、きゅいきゅいと。

「そんな時、サイトはシルフィの中を満たしてくれるの、幸せにしてくれるの。
 だから、この事でお姉さまがサイトをいじめるのは駄目なの!」
「ひぅ? あ、あの……え……と……」

 余りにも余りな使い魔の告白に、タバサは混乱していた。
 混乱はしていても、足元に密着するシルフィードの身体が――主に豊満な胸が。
 身体は<大人>だと言うことを証明していた。

「ちょっと前から、ちょくちょくサイトがくれてたの、黙っててごめんなさい、お姉さま」

 完全に沈黙したタバサが、更なる説明を求めている。
 そう考えたシルフィードは、ぽつぽつと思い出すままに話を続けた。

「あの、あのね、お姉さま、シルフィずっとよっきゅーふまんだったの。
 だから、サイトから言われた時、嬉しくって、ついつい答えてしまったの……」

 その一言に、ぴくりと反応したタバサが搾り出すように呟いた。

「サイトが……言い出したの?」
「で、でもシルフィも嫌じゃなかったからっ、だからっ」

 膨れたお腹に手を当てながら、タバサは確かめた。

「コレが……その結果?」

 暴飲暴食の果てに膨れたお腹を見ながら、シルフィードも答えた。

「そうなの」

 ――なにか、どこかで食い違っていた。


 勘違いであって欲しいと、自分の誤解ならそれで良いと、タバサは質問を重ねた。

「サイトに、もらったの…… ど、どんな気分だった?」

 興味が有って聞いているつもりは無いのに、どうしても声が震えた。

「あの……ね、暖かくて甘噛みすると、びくびく暴れて……」

 !

「咥えたまま、舌で弄ってると必死になってるのが分るの……そ、それで……」
「そ、それでっ!」
「もう、限界って思った時に、強く吸い上げたら、お口の中に熱いのが溢れて……」

 何かを思い出して、うっとりとした様子のシルフィードを、タバサは真っ赤に成って見つめていた。

294 名前:7/9:2008/04/30(水) 02:43:53 ID:XLmwIjj1
「びくんって成って、動かなくなったんだけど、シルフィまだまだ足りなかったのね」
「た、足りなかったの?」
「うん、だからね、サイトにもう一度お願いしたの、最初は駄目って言ったけど、
 何度も何度もお願いして、もう一度もらったの」
「な、何度もおねだり……」

 シルフィードの幸せな記憶を反芻しながら、よだれでも垂らしそうなほどだらしなく開かれた口元に、タバサの妄想が加速されていった。

「それで、この間、たーーーっぷり貰ったの」
「た、たっぷり……」
「その時サイトに、『これからは、何でも言うことを聞くんだぞ』って言われたの」
「な……なんで……も……」

 それからのシルフィードの言葉は、一切タバサの耳に入ることは無く、
 思考停止したまま、桃色エフェクトの掛かった説明が切りのいいところまで続けられた。



「と、言うことなの……あれ? お姉さま? どしたの? きゅい」
「な、なんでも無い」

 途中でタバサが腰砕けになった為、二人の立ち居地は逆転していた。
 シルフィードの足に縋って、立とうとしながらタバサは何気なく聞いた。

「サイトは……その……胸が好きだった?」

 シルフィードに見えないところで、そっと胸元に手をやる。
 つい先日まで気にもしていなかった事が、助けてもらったあの日から気に成る様になった。
 今では小さなコンプレックス。

(きっと、大きいのが好きなんだ)

 使い魔に先を越された自虐的な思考のままに、タバサは聞いていた。

「? よく分らないけど、サイトは『無い方がすき』らしーの、きゅい」
「! う、うそっ、だ、だって……」

 灯った小さな希望に、タバサの胸は弾む。
 考えてみれば、小さな胸が好きでもおかしくは無いのだ、サイトが好きなのはルイズなのだし……

 あ……そう……か、ルイズの姿で……

 変幻自在の風韻竜だ。
 となればもちろん好きな人の姿を取らせたに違いなかった。

「……ルイズに……変身した?」
「? してないの、それに……」

 ――サイトと一緒のときは、ずっとお姉さまの姿だったの――

 刻が止まった。

295 名前:8/9:2008/04/30(水) 02:44:44 ID:XLmwIjj1
「……ぇ?」
「聞こえなかった? サイトと一緒の時は、ずっとお姉さまの姿だったよ?」
「な……なん……で?」

 んー、首を傾げたシルフィードは、ぽんと手を打つとサイトの言葉を繰り返す。

「『タバサが良いんだ』って」
「う、うそ……」
「えっと、なんだっけ? あーそうそう」

 何かを思い出そうとするシルフィードを、タバサは息を呑んで見守った。
 そして、シルフィードの一言は……

「お姉さまの方が、んと、『具合が良い』らしーの」

 ……ぐ?
 タバサの視線が、自分の身体をなぞりスカートの下を見つめた。

「お姉さまが、『一番良い』って」
「ひぅ……ぇ……と……あ、あれ? うそ……あの……」

(ぐ、具合ってその……あの……た、試したの? って言うか……)

 ゆらりと立ち上がったタバサが、杖を構えた。

「あれ? お姉さま?」
「……わたしの姿で?」
「きゅい? そーなの、お姉さまの姿で」
「サイトと?」
「う? サイトとしたの」


「 死 ん じ ゃ え 馬 鹿 あ ぁ ぁ 」


 その日、風韻竜は自分で飛ぶより遥かに速く大空を舞った。

296 名前:9/9:2008/04/30(水) 02:45:29 ID:XLmwIjj1
 いつもはざわざわと会話の絶えない朝の食堂が、妙な緊張感で包まれていた。

「……はぁ……」

 寝不足らしいタバサが、幾度目かの溜息を吐いた。

 ――な、何が有ったんだ?
 ――な、なんだ? 妙に色っぽいぞ? って俺は、ロリコンじゃない筈だぁっ!
 ――いっつも、無表情なタバサのあの顔……昨日彼女に一体何が……

 その日のタバサの様子は、いつもと余りにも違いすぎて……

「ちょっ、タバサ? どうしたの? 大丈夫?」

 優しい親友が慌てて駆け寄ってくるほどで、

「具合でも悪いの?」
「ぐ、具合は……ぃぃらしいの……」
「? 自分の身体の事でしょう?
「し、知らない、べ、別に確かめたり、試したりしてないっ!」

 余りにも不審だった。

 キュルケが更に質問する前に、タバサが慌てて立ち上がる。

「あれ? タバサ……おはよー」
「お、おっ……おは……おはっ……おは……」

 慌てふためくタバサという珍しいものを、食堂中の生徒が見守った。

 ――原因はこいつか。
 生徒一同の視線が、サイトに集中した。

「っ!」

 ぱたぱたと、軽い足音を立てて、居た堪れなくなったタバサの駆け去った。


 何が起こったのかさっぱり理解していないサイトに、キュルケはにこやかに歩み寄る。

「ちょっと、サイト……顔貸してくれるかしら?」
「キュ、キュルケ? な、なんで?」

「……その後は、わたしも話を聞きたいわね……」
「ル、ルイズ? お、俺にも何のことだかさっぱ……」


「「「「「とぼけんなぁぁぁぁぁ」」」」」


 ――学院の生徒の心が一つになった瞬間だった。


 その日から、サイトの姿を見たものは…………

297 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 02:47:14 ID:XLmwIjj1
タバサのひとりエチィシーンを入れようかとも思ったけれど、流れが悪くなるので割愛。

ではまたそのうちにー

298 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 02:48:29 ID:Rww4E09G
光の速さで一番槍GJ!

299 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 02:49:50 ID:Fn3zOQ9k
GJ

欲を言えばネタばらしまで欲しいかもしれなくもないかもしれない

300 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 02:57:06 ID:dnNnaLtU
>297
GJ!!!


でも
誤解したタバサ(ホンモノ)がサイトと一線を越える続編マダー??



301 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 03:20:24 ID:dnNnaLtU
あー
ところで、原作の何巻で誰がサイトとキスしたかまとめたサイトがあったと思うんだが、ソレってどこだっけ?

302 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 05:59:47 ID:tRXKazjk
>>297
乙! 

303 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 19:16:32 ID:kslSc+ll
GJなの。
きゅいきゅい♪

304 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 20:45:22 ID:K+LTE3J2
ここでのきゅいきゅいは毎回どれもいいキャラだな
本編では基本的に外伝でしか活躍しないからサイトとかルイズと絡まないってのがあるけど

305 名前:名無しさん@ピンキー:2008/04/30(水) 23:41:15 ID:Ji6HIUPl
>>297
GGGGJJJJ
>タバサのひとりエチィシーン
執筆作業に戻るんだ 早く


306 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 00:13:53 ID:dmRLjv6p
GJデス!
シルフィストの俺としては、落ちで「また」タバサにどつかれるであろう事が
容易に予測されるだけに切ねえww


307 名前:バレット:2008/05/01(木) 12:09:54 ID:onVn1dt1
(キョロキョロ)・・・誰もいねーみたいなんで投下するです。
ネタは思いついても指が動いちゃくれない今日この頃。

308 名前:(8)観察者:2008/05/01(木) 12:11:28 ID:onVn1dt1
『ひゃふぅっ・・・!ダメです、サイト兄様っ!』
『なーにがダメなんだよテファ?コッチの方はもうぐしょぐしょになって喜んでんじゃんか』
『ひんんっ、入り口引っかかないでぇ!』


「あのバカが・・・・・んん・・・・また調子に乗って、んむっ・・・」


『やああああっ、お兄様、胸の先そんなに引っ張ったらあぁっ!』
『テファ、そんな声出すとここの外にまで聞こえて誰か来ちゃうぞ?』
『いや、でもぉ、それはお兄様が、ひむぅっ、いひわるするからぁ・・・・・』


「もう盛大に聞こえてるよ。ん、ったく、私が見張ってなかったら、あぁっ・・・・とっくの昔にバレてるよ・・・・・っくぅぅ」

石畳の廊下に座り込んだ・・・いやへたり込んだ女性の恨み節交じりの呟きは収まらない。
いや、収まってはいけなかった―――罵りを止めてしまったらそれこそ、唇から漏れるのは押し殺した嬌声だけになりそうで。

「こんな昼間っから・・・・くぅぅ!・・・テファ連れ込んで―――んくん!――――発情期の竜みたいにさ!・・・・・む〜〜〜〜〜〜ぁっ!」

何だかさっきよりも愚痴が途切れ途切れになって、甘い甘い鳴き声がしょっちゅう混じりだす。
纏ったローブの裾から潜り込んで胸を揉みしだく手は止まらない。しきりに股をまさぐるもう片方の手はもっと止まらない。

彼女、ミス・ロングビル―――本名マチルダ・オブ・サウスゴータは現在絶賛自慰中でした。
ちなみにシテる場所は学院の空き教室前の廊下です。授業中ですが学院で働いてる使用人とか暇な教師とか授業サボった生徒とかが通りかねないので非常に危険です。
ついでに言うと、この時間帯誰も居ない筈の教室では元異世界の青年とアルビオンの王女がシッポリヤッてる最中です。
しかも他の人間が通りかからないように見張ってる内に気になって覗いてる内に、彼女自身激しく発情。

本末転倒である。

ぐちゅっ!じゅぷっじゅぷっじゅぷっ

「でも凄い・・・あんな大きいモノが・・・・・テファの中にっ・・・・!」

肉の杭が少女の中で激しく抜き差しされる多分に水っぽい音が扉の向こうのマチルダの元まで届く。
彼女の秘裂に根元まで潜り込んだ指の動きも呼応する。


『またいっぱい出すからな、テファ!』
『あんっ、あああ゛ぁ゛ぁ――――っ!・・・・おにいひゃまの、あひゅいの、たくさん出れるぅ・・・・・』


妹分の蕩けた呟きと同時に、指先が奥の敏感な部分を引っかく


「んむ、む〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!」


ローブを裾を咥えて一際甲高い嬌声を最後に必死に押し殺して・・・・・・マチルダは達した。


309 名前:(8)観察者:2008/05/01(木) 12:13:21 ID:onVn1dt1
「ぶはあああああ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛・・・・・・・」

いい年した女としてはどーなのよ?と10人中8人が突っ込みたくなるようなやるせない溜息を深々とつくメガネ美女が学院の中庭に1人。

マチルダは独り紅茶を啜っていた。
ティータイムはいつも妹分やその親友の青い姉妹や王族の彼女達と公認で3股かけてる青年達と一緒に取っていたが、
しかし最近はこうして彼女達と別れて飲んでいる事が多い。1人物思いに耽りたかったからだ。

考え事の内容は、健全には程遠いものだったが。

「元々私の役目はテファに余計な虫がついたりしないよう見張っとく事なのに・・・何やってんだろうねぇ私は」

その空飛ぶ王国の王女は実はとっくの昔に美味しくいただかれちゃってたり、
しかも相手が彼女とマチルダの恩人で今や他国の貴族だったり、その国の跡継ぎの王族の少女達とも4人揃って相思相愛なんだからややこしいったらない。

止めに入りたくてもサイトは他国の、それも大国であるガリア王家とはもはや家族そのものの付き合いだ。
仮にそうでなくたって、ティファニア自身が彼と既に関係のある少女達が居るのを分かってて自分も混じったんだから説得は難しかろう。
いつもは気弱だがああ見えて、自分の意見を曲げない頑固さもあるのだ。



・・・・・・まあそれは単なる建前で、彼女が本当に悩んでいるのは別のもっと爛れた部分である。





310 名前:(8)観察者:2008/05/01(木) 12:14:58 ID:onVn1dt1
「何で私まであんな破廉恥な事しちゃうのかね」

彼女の役目はアルビオン王家の王女であるティファニアの警護だ。
なので出来る限り妹分の傍に居るし、秘書としての表向きの仕事の合間にティファニアは気づいてなくてもひっそりと隠れて見張ってたりもする。

余談だがイザベラとシャルロットのガリア組の場合はサイトがそれに当てはまる。
むしろ同じクラスの生徒として所属しているし、周囲公認、でも羨まれたり嫉妬されたりな関係である為四六時中ベッタリしててもまあ不審がられない。

ともかく、サイトとティファニアの逢瀬の覗き見も元々は誰かが近づかないよう見張っていたその流れで・・・
何時の間にやら、2人の交わりを覗き見しながら自分もあれやこれやするのがパターンになってしまってたりする。
それはもはやかっぱえ○せん。頭はいけない事だと分かっていても。止められない止まらない


ちなみにティファニアがサイトと一緒に居ない時は彼はイザベラやシャルロットとシッポリしけこんでるのだがそれはともかく。


いけない事だとは思ってるんだけど、ねぇ。
今まで聞いた事無いテファの甘ったるい声とか・・・サイトがテファに声をかけてる時の意地悪な感じとか聞いちゃうと、ね・・・
手が勝手に――――

「はっ!?な、何やってんのよ私は!?」

どうも無意識の内にまた弄くっていたようで。周囲に誰も居なかったのは幸いである。
しかし思い出すだけでこれとは・・・重症なようで。

「こ、これもみんなあのバカ野郎が悪いんだよ!」

1人誤魔化すように呟く。だが頬の朱は抜けない。
再び頭に思い浮かぶのは黒髪の青年。
妹分達の恋人だとは分かっていても・・・それでも想いを掻き消すのは難しかった。


どれだけ居るだろうか、このハルケギニアに。

この世界で禁忌とされるエルフとの交わりを行っていると知って、彼女達から全てを奪おうとした支配者に。

神聖な始祖ブリミルの子孫といわれる王家に、剣1本でただ1人宣戦布告して、彼女達を守ろうとしてくれる男は。


少女達を守ろうと立ち塞がった青年の背中を――――――マチルダは忘れる事が出来ない。忘れるつもりも無い。


3年前・・・・・・ティファニア同様、あの時から実はマチルダもサイトに恋する乙女であった。
だが今の彼女には立場もある。そして大切な妹分は(内輪の立場的には愛人だが)今やサイトの恋人で。
大人としての良識や、貴族の子女としての恥じらいやら貞操やら何やかんやも鬩ぎ合って。

「あ〜〜〜〜〜もう!私は一体どうしたらいいんだよ!!」

マチルダはただ、悩み続けるしかないのであった。




311 名前:バレット:2008/05/01(木) 12:16:23 ID:onVn1dt1
今日はこれで投下終了。
ものの試しに人気ページ覗いてみて・・・・・・マジ?

312 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 12:46:48 ID:L11UPccF
一番槍GJ
相変わらずのハーレムっぷりなサイトですね
今度はマチルダ姉さんですか

313 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2008/05/01(木) 21:09:48 ID:ehg1ZkjO
遅くなったけど
>>273の続き。
それとwikiで指摘があったので直しといた。
カリン様は通称のほうでしたねっと

あとバレット氏GJ。イイヨーその調子でドンドンヤッチャッテー
こっちも負けてられねえwww

314 名前:母として ◆mQKcT9WQPM :2008/05/01(木) 21:10:33 ID:ehg1ZkjO
「え?何?なんでサイトだけなの?」
「そうですわお母様、その平民一人ではロクに用事もできませんわ!
 だから私が監視役として一緒に」
「姉さまーっ!何なのよそのミエミエのこじつけはーっ!」
「何がこじつけよっ!私がついて行けば万事うまくいくじゃない!」
「ナニを上手くするつもりなんだか!と・に・か・く!人の婚約者に手ぇださないでっ!」
「あによ!」
「なんなのよ!」
「まあまあ二人とも落ち着いて。ココは間を取ってこの私が」
「「騙されるかッ!」」
「…ちっ」

そんな三姉妹のやり取りの後、結局才人はカリーヌに命じられ、単身、王都へ使いに出たのであった。
カリーヌの古い友人に、借りていた壷を返して欲しい、という。
場所は王都の中心から少し外れた繁華街のはずれ。
その話を聞いた三姉妹は、もちろん誰が一緒に行くかで大いにもめたのだが。
カリーヌはあくまで、才人一人に行かせる、と言い切った。

「そんなお母様!このバカ犬一人じゃ、絶対迷います!」
「そうよ、平民ふぜいがちゃんと行けるとは思えませんわ!
 だから私が一緒に行って手取り足取り」
「だーかーらー!サイトは私のなんだってば!」
「あによ!」
「なんなのよ!」
「それじゃあ、私がこっそり見守るという事で」
「「抜け駆けすんなッ!」」
「…ちっ」

結局カリーヌの鶴の一声で才人は一人で使いに出された。
ちなみに三姉妹はこっそりついて行かない様に、別室に三人まとめて監禁された。
互いに互いを牽制しあっているので、特に監視はつけられていなかったが。
そうして才人は、単身王都へやってきた。

「ったく、一人でお遣いくらいできるっての」

三人が自分が迷うと思い込んでいると勘違いした才人はそう文句を言う。
やはり伝説級に鈍いこの男。
才人は衛視所に顔を出し、騎士の証を見せて、目的地までの道のりを衛視から聞き出す。
この東の端の衛視所からそう遠くない。
才人は衛視所に馬を預けると、徒歩でそこへ向かう事にした。

315 名前:母として ◆mQKcT9WQPM :2008/05/01(木) 21:11:41 ID:ehg1ZkjO
才人は木箱に入れられた壷を落とさないように、慎重に目的地へと向かう。

「まあ急ぐ用事でもないし。ゆっくり行くか」

そんな事を言いながら町の喧騒を楽しみつつ、目的地へ向かっていると。

「!!ああっと!!足が滑ったぁ!」

路地裏から、小さな女の子が突然、そんな事を叫びながら物凄い勢いでスライディングをかましてきた。
年のころなら12、3。さらさらの桃色がかったブロンドをショートに刈り込んでいる。黒いベストと白いシャツ、黒いスカートにベージュのブーツ。そのどれもが高価そうな布地だった。
貴族の子女だろうか。しかしそんなことはともかく。

「何すんだよ!危ないな!」

才人は盗塁王もかくやと言わんばかりのスライディングをとっさに避け、壷の入った木箱を守り抜いていた。
少女は悪びれたふうもなく、スカートについた土ぼこりをぱんぱんと払いながら立ち上がった。
…なかなかやるな。反射神経は合格点だ。
少女は、才人を振り返る。当然、彼は怒った顔をしている。
それを見た少女顔がぐにゃりと歪む。
才人が危険を感じた時には遅かった。

「ふぇ…ふぇぇぇぇぇぇぇえぇぇぇぇぇ!!」

いきなり少女は泣き出した。

「お、おい、何だよいきなり…」

大通りではないとはいえ、昼間の、しかも往来の真ん中である。
泣き出した少女の目の前にいる男に、通りすがる人々の冷たい視線が突き刺さる。

『何あの男、あんな小さい子を泣かして』『感じわるぅ』『痴情のもつれ?』『変態?ロリコンかしら』

冷えた視線が矢襖となって、才人に降り注ぐ。
はっきり言って空気が悪い。

「な、な、泣き止めよ。もう怒ってないからさ」

さすがにこうなっては分が悪い。
才人は壷の入った箱を地面に置いて、少女の前に膝を立てて少女を覗き込む。

「ほんとう…?」

軽く握られた拳の間から、泣きはらした少女の顔が覗く。
その顔は、いつかどこかで見た泣き顔に似ていた。
…まあ、優しさはこんなものか。さて、ここからが本番だ。

「ああ、怒ってないよもう。だから泣き止んで」

笑顔でそう優しく囁いた才人だったが。

「かかったな」

少女はそう言ってニヤリと笑うと、足元に置かれた箱を持ち上げ、そして走り出した。

316 名前:母として ◆mQKcT9WQPM :2008/05/01(木) 21:13:23 ID:ehg1ZkjO
「もーらったー!」

一瞬呆気にとられた才人だったが、自分の状況に気付くと慌てて少女を追いかける。

「こ、こら待て!それは大事な荷物なんだぞ!」
「しるかばーかばーか!まぬけー!」

少女は才人に向かってあかんべーをして、そのまま路地裏に駆け込む。
才人は勿論、その後を追って路地裏に走っていった。


「くっそ、どこに行った!」

王都といえど路地裏は入り組んでおり、才人は容易く少女を見失ってしまった。
あてもなく路地裏を探し回っていると。

『おいこらガキ!どこに目ぇつけてんだ!』

どこからともなく、柄の悪そうな男の声が聞こえてきた。
まさか。
才人はある可能性を胸に、その声のする方へと歩を進める。
間もなく、才人は少し開けた場所に出た。そこはうらぶれた酒場の前で、その入り口から少し離れた角で、言い合いをする人影が二つ。
才人の予想どおり。
先ほどの少女が、柄の悪そうな大男に絡まれていたのだった。
路地裏を駆けていて、男にぶつかったのだろう。
男は少女に覆いかぶさりながら、その巨躯を揺らして少女を威嚇する。
しかし少女は怯えることもなく、男に食って掛かる。

「ボーっとしてるあなたが悪いんでしょ!
 おかげで箱落としちゃったじゃないの!」

え。
少女の台詞を聞いた才人に、戦慄が走る。
よく見ると、二人の脇に、どこかで見た木箱が転がっている。

「あああああああーっ!」

才人は慌てて木箱に駆け寄る。
そんな才人を奇妙なイキモノを見る目で、二人は見下ろす。

「なんだお前?このガキの保護者か?」

まず声をかけたのは男の方。
木箱の前で四つん這いに屈みこんでうなだれる才人をつま先で軽く小突く。
その刺激に才人はゆらりと立ち上がる。

「だったらお前にオトシマエつけてもらおうか」

男はそう言って才人の胸倉を掴む。
その手を、才人の手がつかみ返した。

「お?なんだ?やるのか?」

しかし、その手に篭る力が一気に強くなり、男は思わず才人の胸倉から手を放す。

「いて!いててててててて!」

才人は俯いたまま、ドスの利いた声で男に言い放つ。

「俺は今機嫌が悪いんだ…。とりあえず、痛い目みたくなきゃこっから消えろ」

317 名前:母として ◆mQKcT9WQPM :2008/05/01(木) 21:14:21 ID:ehg1ZkjO
積んできた修練と潜り抜けてきた修羅場、そしてやり場のない怒りが、才人の握力を押し上げていた。
男は慌てて手をひっこめ、そして才人に背を向ける。

「お、おぼえてろー!」

あまりにテンプレな捨て台詞を残し、男は立ち去っていく。
才人はもう一度木箱を見下ろし、ハァ…と深い溜息をつく。
この様子だと、間違いなく箱の中身の壷は割れている。
そんな才人に、少女が恐る恐る声を掛ける。

「あ、あの…?その…ゴメンね?」

流石に悪いと思ったのか、少女はそう謝ってくる。
才人が怒ると思ったのか、首を縮こまらせて彼の様子を伺っている。
才人はもう一度大きくはぁ、と溜息をつくと。
少女の頭を、優しく撫でた。
少女は驚いた顔で才人を見上げる。

「いいよもう。壊れたものは元に戻らないし。
 悪いと思うんだったら、もうこんな事するなよ」

言って才人は、木箱を持ち上げる。予想通り、中でがしゃ、と陶片の擦れあう音がした。
壷は確実に割れていた。

「で、でも、大事なものなんでしょ?」

心配そうにそういう少女に、才人は力なく笑う。

「まあそうだけどもさ。でも、今更どうにもなんないだろ?」
「わ、私弁償する!弁償するから!」
「いいよ。弁償してもらっても代わりがあるわけじゃなし。
 そもそも盗られた俺が悪いんだし。
 もう気にするな」

言って才人は少女に背を向けて、手を振りながらその場を立ち去った。
…やっべー。どーしよーオレ…。
正直、その内心がびくびくものだったが。

カリーヌの昔の知人の屋敷は、その路地裏を抜けるとすぐの場所にあった。
その古ぼけた屋敷は貴族の屋敷にしては小ぢんまりとしていた。
才人はその門に着くと、門衛に用件を告げる。
やけに重装備の門衛は用件を聞くと、才人を屋敷へ通す。
あまり手入れの行き届いていない庭を抜け、古ぼけた玄関をくぐり、才人は応接間に通される。
古ぼけた屋敷の外観とは裏腹に、そこにあったテーブルとソファの応接セットは妙に新しかった。
そう、まるで昨日今日買ってきたような…。

318 名前:母として ◆mQKcT9WQPM :2008/05/01(木) 21:15:03 ID:ehg1ZkjO
「遅かったですわね」

そして、奥の扉から現れたのは。
才人に、この木箱を預けた当人。
カリーヌ・デジレその人だった。
カリーヌは薄桃色の髪を優雅に揺らし、才人の前のソファに腰を下ろす。

「え?なんで?どうして?」

才人は混乱する。
カリーヌは自分にこの壷をこの屋敷に届けるよう命じた。その当人が届け先にいるこの理不尽。

「理由は追って話します。
 それよりも、壷は無事ですか?」

キタ。死の宣告キタ。
才人は覚悟を決め、木箱を机の上に乗せる。
カリーヌはふむ、と箱の外観を観察する。
外観は特に渡された時と変わりはない。
そして、カリーヌの手が上蓋にかかる。
木箱の蓋は少しひっかかって、カリーヌの手で外される。
カリーヌは木箱を覗き込み、そして言った。

「…割れていますね」

壷は、大きな欠片になって、木箱の中で散乱していた。

「…はい」
「何故?気をつけて運べ、と命じたはずですが」

カリーヌの言葉に、才人は深々と頭を下げて、謝罪した。

「すんません!俺のミスで割ってしまいました!」
「どのようなミスをしたのです?」
「落として、割ってしまいました!」
「…なるほど」

頭を下げる才人からは見えなかったが、カリーヌは笑顔だった。
…言い訳もせず、か。なかなかの責任感。
これで、よく分かった。
そしてカリーヌは続けた。

「顔を上げなさい、騎士殿」
「へ?」

思いのほか優しい声に、才人は間抜け面で顔を上げる。

「さて。後で私がここにいる理由を話すといいましたね?
 その理由を話しましょう」

てっきり叱咤されるものと身構えていた才人だったが、そのカリーヌの言葉にほっとする。
そして、カリーヌは話しはじめる。
壷を届けさせる用事は狂言であること。
町で出あった少女、あれは実はカリーヌが魔法の薬で化けた姿であること。
あのゴロツキは、マンティコア隊の一員であること。
そして、その全てが、才人を試すための試練であったこと。

319 名前:母として ◆mQKcT9WQPM :2008/05/01(木) 21:15:50 ID:ehg1ZkjO
「…俺の何を試してたんですか…?」

才人の質問に、カリーヌは笑顔のまま応えた。

「あなたが、私の娘たちを差し出すに相応しい人物かどうかをね。
 あの子たちの話を聞くと、どうやらあなた、みんなに気に入られてるみたいじゃないの」

話の途中から、カリーヌの態度はずいぶん砕けたものになっていた。
そう、それは、彼女がお気に入りの者にだけ見せる、素の顔であった。

「ずいぶんな女たらしなのかと思ったけど…。
 でも、違うみたいね」
「…な、何がっすか?」

『女たらし』の部分に過剰反応しながら、才人は怯えたようにそう尋ねる。
…ひょっとしてお母さん、全員とシタって知ってるんじゃ…?
才人が怯えるのもむべなるかな。

「優しすぎるのよ、あなた。相手が女の子だからって、あそこまで優しくすることはないと思うわよ。
 それと、女が惚れるには十分いい男だわ。強くて優しい。普通の女の子ならほっとかないわね。
 まあ、私の好みはもう少し母性をくすぐるタイプだけども」

ウチの旦那くらい情けないタイプじゃないと、守ってあげたいなんて思わないわね。
彼女と二人きりの時でないと見せない間の抜けたヴァリエール卿の顔を思い出し、カリーヌはくすりと笑う。

「は、はぁ」

とりあえず打った才人の相槌に、カリーヌは続ける。

「でもあなた、あの子たち皆に言い寄られて、選べてないみたいね。
 優柔不断も伝説級、なのかしら?」

言ってそこで、元の『烈風カリン』の顔に戻る。
才人はそれに気付き、慌てて背筋を正す。

「あなたに選べないのなら、いい方法があります」
「え?それってどういう…」

才人の疑問に、しかしカリーヌはその場では答えなかった。

「それは、あの子達と一緒に話します。
 覚悟を決めておきなさい、騎士殿」

そう言って、にっこり笑っただけだった。

320 名前:母として ◆mQKcT9WQPM :2008/05/01(木) 21:16:58 ID:ehg1ZkjO
そしてヴァリエール邸に帰ったカリーヌは、取っ組み合いの喧嘩をしている長女と三女を止め、傍で共倒れを狙っている腹黒い次女をたしなめて。
整列させた四人に向けて、言った。

「一人の男を貴族の子女が取り合うなどと、醜いことをするものではありません。
 あなたたちの気持ちはよく分かりました。サイト殿を想う気持ちは、一緒なのでしょう。
 はいそこ反論禁止。そこまで必死に食い下がって好きじゃないとか言っても聞きません。私とて女の端くれですよ。
 さて、そこで私にいい考えがあります」

四人はカリーヌの次の言葉を直立不動で待ち構える。
カリーヌは、全員の呼吸が揃ったところを見計らって、言った。

「お父様は、結局ヴァリエールに世継ぎが欲しい。それでサイト殿を婿にきめた。
 なら話は簡単です。

 最初に世継ぎを孕んだ子が、正妻になりなさいな。

 そうすれば何も問題はないでしょう?」

四人の目が点になっていた。
カリーヌは構わず続ける。

「正直、あなたたちがサイト殿にお熱な理由はとてもよくわかりました。
 諦めろ、なんていうのは酷な話だと思います。
 でも序列は決めたい。だったらこうするのが一番でしょう?どこかの王家もそうしているようだし」

そして最初に復活したのはカトレアだった。

「あらあら。なら早速仕込みに行きましょうかサイト殿♪」

あっという間に才人の腕を豊満な胸の谷間に挟み、ロックする。

「ちょっと待ってカトレア、あなた病気ちゃんと直ってんのっ?
 病気持ちの子が跡継ぎなんてとんでもない!
 さ、平民、子種の準備よ!私が孕んであげるからっ!」

カトレアを押しのけ、才人の頭を胸の谷間に挟み込むエレオノール。

「ちょっとお姉さま、ご心配いただかなくても私はもう健康ですわ。
 双子でも三つ子でも四つ子でも、バッチコイですわ!」
「何人産む気よっ!いーからあなたはすっこんでなさい、コレは私のなんだからっ」
「ダレがダレのよっ!サイトの子を産むのは私なんだからっ!」

そしてルイズも参戦する。
それを見ていたカリーヌは、黙って部屋を出て行こうとする。
最後の希望の退出に、才人が声を上げた。

「あ、あの、お母さんなんとかしてっ!?」

しかしカリーヌはにっこり笑って。

「流石にそこまでは面倒見きれないわね。
 なに、誰かが孕むまでの辛抱だ。頑張りたまえ、シュヴァリエ」

最後は隊に命令を下す『烈風カリン』の顔で応えて。
阿鼻叫喚の様相を呈し始めた部屋から、出て行ったのだった。
…さて。今夜あたり、旦那に四人目の催促でもしてみようかしら。〜fin

321 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2008/05/01(木) 21:19:01 ID:ehg1ZkjO
はいおしまい。
すいません※エロ抜き※の注釈いれ忘れたぉ(ぁ

「母として」その考え方はどうよってオチえしたとさ!(氏ね

すいません次はマトモにやりますから堪忍して!

…さてそれじゃあアンジェリア愛でてきます。
言っとくけどお兄さんはロ(以下不適切な文の為削除)

322 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 21:21:39 ID:TBahGBHy
>>311 >>320
二人とも乙!

323 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 21:28:10 ID:xXUiFQue
>>321
GJ!!
あと、ちぃ姉さま自重

ロリコンではありません に一致する日本語のページ 約 1,050,000 件中 1 - 10 件目 (0.19 秒)
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&client=firefox-a&rls=org.mozilla%3Aja%3Aofficial&hs=HtX&q=%E3%83%AD%E3%83%AA%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%81%A7%E3%81%AF%E3%81%82%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%9B%E3%82%93&btnG=%E6%A4%9C%E7%B4%A2&lr=lang_ja

へんたいさん に一致する日本語のページ 約 147,000 件中 1 - 10 件目 (0.22 秒)
http://www.google.co.jp/search?q=%E3%81%B8%E3%82%93%E3%81%9F%E3%81%84%E3%81%95%E3%82%93&lr=lang_ja&ie=utf-8&oe=utf-8&aq=t&rls=org.mozilla:ja:official&client=firefox-a

せんたいさん に一致する日本語のページ 約 579,000 件中 1 - 10 件目 (0.17 秒)
http://www.google.co.jp/search?q=%E3%81%9B%E3%82%93%E3%81%9F%E3%81%84%E3%81%95%E3%82%93&lr=lang_ja&ie=utf-8&oe=utf-8&aq=t&rls=org.mozilla:ja:official&client=firefox-a

324 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/01(木) 22:11:42 ID:/8ogllMa
GJ!
>>323
せんたいさんがトップに来てるw有名人だなぁw

325 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 03:12:30 ID:CXQN33c9
>>321
せんたいさん、GJです。
エロなしでも十分楽しめました。

ただ、俺はてっきり幼女化したカリン様に壷を割った罰と称しつつ「ケツの規律」を叩き込むものとばかり(ry
しかし、熟女のテクと幼女の締まりをあわせ持つカリン様はエロイな。

326 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 03:40:21 ID:aLJae4eD
ょぅι゛ょカリン様に種を仕込む番外編希望

327 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 07:47:30 ID:Y7RH/iXh
整列させた4人って三姉妹と誰のこと?

328 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 08:06:19 ID:Tly1rQxu
>>327
サイトだろ

329 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 08:10:39 ID:CXQN33c9
>>327
チンピラ役としてマンティコア隊から徴発されてきたド・ゼッサール隊長です(嘘

330 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 18:10:46 ID:sLXuEOLe
ときに、せんたいさんのSSをまとめに即うpしてくれる人がいるのは有り難いんだが
前後編をまとめて編集してくれんかね
見にくくてしょうがない
(´・ω・`)

331 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 18:39:36 ID:wS/ZBrDq
wikiなんだから自分で編集しなおせばいいじゃない……ってのも問題あるか。
別々の人が編集した結果、「前の方が見やすかった」「いや今の方が見やすい」って論争にでもなっちゃったら困るし。

332 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 19:31:23 ID:CfFIXAnn
その辺のも含めて一度アンケートを取るのはどうよ
wikiの編集の基本方針をまとめておいた方が後々良くならないか?

333 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 20:39:56 ID:xo6ZkV2G
そう思うのなら、保管庫の雑談スレに言ってやれ。
というか、>>330もあそこで言えばやってくれると思うよ

334 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/02(金) 23:12:13 ID:2h+UftNk
>>321
GJ!

そういや前回の発売日からもう半年近く経ってるんだな。スレの勢いが
落ちるのも当たり前か。今月の最新刊でまた全盛期の勢いに戻ると良いが。

335 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 01:16:33 ID:CcJQCgs2
才「ふぁ〜・・・ん。

うお!・・・おい、おもい。この枕おもい。っていうかルイズおもい。
おい。おーい。おはよ。おべべちゃんおはよ。俺の心臓の子守唄でぐっすり眠れた?」

類「・・・・・・おはよ。しかたないでしょ、また、枕どっかいっちゃったんだから」

才 「おまえが蹴っ飛ばすからだろ。わざとかどうか知らねーけど。
ていうかな、俺の胸で寝るのはいいけど、
ヨダレがばっちり糸ひいて納豆みたいになってんぞ」

類「あ、・・・・悪かったわね。なっとうってなに・・・・?」

才 「ねばねばしてて茶色でくっさい食いもん。」

類 「く、くさっ・・・!?う、うるさいわね!そんなに私の、は汚くないわよ!」

才「くさいとは言ってねぇよ。ただ、ねばねばべたべたして、そんなに俺とべたべたしたいのかなーって。」

類「・・・・・(///)!!?ううう、う、うるさい!なによ!あ、あんたなんて、アホ面下げて授業中寝てる時とか、そんじょそこらの
女の子にしっぽ振りながら愛想振りまくときとか、世六時中垂れ流してるじゃない!いぬ!」

才「へへー。その通りですお嬢様。この卑しき番犬、たとえお嬢様の為なら
その高貴なヨダレの受け皿として、シーツのシミの代わりにもなりましょう。」

類 「あーもう!!もういい!もういいから、さっさと着替えて朝ごはん食べにいくわよ!!
・・・・たく、なんで、もう、朝から・・・・・べらべら、うだうだ・・・」

才「ごめ、ごめん。でも俺は枕だろうがシーツだろうがなんだろうが、ルイズのぜんぶを受け止めて、包み込んでやる。・・・・愛してるよルイズ。」

類「(////)!!!!!も、もう、やめてよ、こんな朝から・・・・・ん、んぅ…」

336 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 10:49:02 ID:b4Fvamnn
>>335
ゴメン、無理

337 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 10:55:42 ID:TRFIglY4
VIPのノリだね

338 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 11:25:21 ID:OFLXcIW0
アメリカンジョーク風ゼロの使い魔

サイトがアルビオンから帰り、水精霊騎士隊が発足して間もない頃、
ヴェルダンデを探していたギーシュは例のテントで呑んだくれているサイトを発見した。

 「おいおい、またこんなところで昼間っから飲んでるのか?」
 「ああ、ちょっとな・・・」
 「今度はどうしたんだ。ひょっとしてルイズのことか?」
 「ああ、いつも機嫌が悪いから今日こそは仲良くしようと近づいたらまた蹴り飛ばしやがった」
 「なるほど。でもそんなのはいつものことじゃないか」
 「蹴られてちょっとイラッとしたから、落ちてたロープで片足を縛りつけたんだ。
  そしたら一層暴れだして、もう片方の足で蹴るんだ」
 「そんなの当たり前だろ。ましてやルイズなら当然の行動だ」
 「もう片方の足も縛っちまおうと思ったんだけど、ロープが無かったから、
  ズボンのベルトを外して、それで縛ったんだ。そしたらようやく大人しくなったんだよ」
 「そ、それで・・・一体どうなったんだい?」


 「ちょうどズボンがずり落ちたとき、人間の方のルイズが馬小屋に入ってきたんだ・・・」

339 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 12:00:34 ID:wk+qgRke
馬に蹴られるとマジで死ぬことがあるので注意してください。

340 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 12:30:29 ID:xUk5HG5U
>>338
そういえばルイズって名付けてたなw

341 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 14:00:06 ID:QrKijuHZ
>>338
獣姦趣味があると誤解されたわけねww

342 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 14:26:02 ID:ZPhcW+LU
では俺も書いてみよう。

アメリカンジョーク風ゼロの使い魔

末娘のルイズが使い魔と二人で海にゆく。
気が気でない母は、娘に命じた。
「いいですか? あなたたちはまだつきあって間もないんだから水着はやめておきなさい」
娘は約束を守った。日焼けをして上機嫌で帰ってきた。

343 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 15:01:11 ID:hFrkwc5m
短いが言いたいことはわかったw


344 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 15:31:02 ID:QrKijuHZ
>>342
裸で獣のようにやりまくったとww

345 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 15:37:51 ID:Y4SQStdh
ルイズ「両足を縛られた牝馬にズボンを下ろしたサイト・・・セクロスでしょう」

346 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 17:32:38 ID:vgBFOlJ5
世継というと、男子ということになるのか

で、三人とも同時に男子を出産した場合は?

347 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 18:01:16 ID:wfJpGITm
>>346
ドローで、それぞれ二人目をはやく生んだものが(w


348 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 18:24:16 ID:bySC74f+
そういう場合、誰が早く生まれたかよりも
長女の子供、次女の子供、三女の子供
という順に継承順位が高いんじゃないだろうか。
多分継承権で言えばルイズが一番低いと思われる。

もちろんそう一概には言えんだろうから、ヨーロッパ中世は世継ぎ争いだらけだったんだろうが。

349 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 18:51:01 ID:0cVBe3Zx
サイトの馬って雌なのかなぁ
騎士団とかが使うのって雄ってイメージがあるんだが・・・

350 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 19:08:55 ID:QrKijuHZ
>>349
性別はあまり関係ないのでは大きくてタフならば
どうでもいい話だがアレクサンダー大王の馬は確か雌

351 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 19:41:42 ID:8fzfTs0X
>>349
某反逆のナニガシに出てる機動兵器の
ナイトメアフレームの「メア」の部分は牝馬のことらしいから
騎士の乗る馬はみんな雌なのかも

352 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 20:24:22 ID:1AJW+XRF
どうでもいいが、“ゼロ”の“使い魔”は何故あだ名が犬になるのだろうか。

サイト然り、某乳揺れアジサイ然り。

353 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 20:54:34 ID:mTpFFbnq
犬には従順な下僕ってイメージがあるんだよ
国家権力の犬、とかね
ウィキペディア見てみ


354 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 22:18:20 ID:crxvVQpV
人をさらってきて犬扱いとはおそろしい世界ですw

355 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 22:31:35 ID:Lkw6iIoK
>>350
大きくて力が強くてスタミナがあるのは雄馬のほうが多かったと思うけど、気性が荒い。
発情期の牝馬のにおいを嗅いだときとかに、雄の馬は乗り手の手に負えなくなることがある。
だから牝馬や去勢された馬のほうが御しやすい。

356 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 22:38:31 ID:ubrle+Dr
寝る所は藁束で餌は床に置いた皿に入ったスープ。
ぶっちゃけ現代の犬の方が良い生活してました。そもそも鞭で叩かれないし。

357 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 22:51:13 ID:TRFIglY4
ルイズと暮らせるなら犬でもかまわない


358 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 22:58:05 ID:7BdO0Uo/
>355
競馬なんかでも、気性が荒くて勝てない馬は去勢して、御しやすくすることがありますね。

>357
……獣姦?

359 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 23:02:07 ID:wGtRVq+d
なんでせっくす前提なんだよw

360 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 23:03:05 ID:jaSo1JIn
>>355
古代中国かモンゴルで敵陣目掛けて大量に牝馬を放して
騎馬隊が混乱したところを総攻撃して勝った戦いがあるらしいw

それ以降軍馬には牝馬かセン馬(タマ取った牡馬)を使うようになったとか……

361 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 23:15:09 ID:pSACKV6I
    _  
    〃 ` ヽ    
    l lf小从} l  / 
   ノハ{*゚ヮ゚ノハ / <い〜ぬは誰とキスをする〜?わ〜たし それとも♪ わたし?
  ((/} )犬({つ′  
   / '"/_jl〉` j   
.  ヽ_/ノヘ.)〜′  

362 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/03(土) 23:18:01 ID:QrKijuHZ
>>355 >>360
参考になった ありがとう 

363 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/04(日) 00:45:07 ID:Xmw6ONVp
「ここはとても教育的かつ文化的なスレですね 」
・・これはあと何回見かけるだろうかw

364 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/04(日) 01:21:51 ID:3lv4pFF8
ゼロ魔関連スレにはなぜか妙に詳しい人がつぎつぎ出てくるからなw

365 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/04(日) 01:58:25 ID:+hml+ze5
だが、だがな
クロス本スレ追い出されて理想郷に行った奴がコテつけて降臨するのはなあ

でだ、シルフィに欲情するサイトはさすがにいないところにこのスレの良心を見た

366 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/04(日) 09:35:17 ID:+gNXDjm1
この板でのシルフィは「アホの子」だからな

367 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/04(日) 10:51:11 ID:n/FVJaN1
ν速はシルフィーのパンツになりたいとかそんなんばっかだけどな

368 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/04(日) 10:51:48 ID:3lv4pFF8
>>365
需要と供給の関係上、このスレ住民が「竜態シルフィはぁはぁ・・・」
を続けていけば、竜姦SSが登場する可能性だってありますが。

369 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/04(日) 11:07:53 ID:4/u+t3oS
>>361
糞ピンク死ね

370 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/04(日) 11:21:38 ID:ZVtorlW9
>>364
『ゼロの使い魔』を軍事的に考察するスレ8
http://hobby11.2ch.net/test/read.cgi/army/1208878150/

こんなスレがあるくらいだからな。

371 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/04(日) 12:35:54 ID:3lv4pFF8
>>369
このスレでキャラを叩くのは厳禁だよ。
おたがいの好きなキャラ同士を叩きまくって、
キャラへの中傷合戦みたいな悲惨な荒れ様になったらどうすんの。

372 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/04(日) 12:38:03 ID:8H8EQojZ
GWだし痛いのが沸いても仕方ない
紳士なら華麗にスルーできるから大丈夫だ

373 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/04(日) 15:09:54 ID:b6zvxfWK
というか初期ルイズだって、ちゃんと

生着替えを見せ付けて、脱ぎたてのパンティを渡すことで使い魔に報いているぞ?

思春期の男子が、逢ったばかりの美少女にこんなことされたら、そりゃ逃げる気も無くすわな。

374 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/04(日) 17:39:48 ID:jFAwQhC5
>>373
>生着替えを見せ付けて、脱ぎたてのパンティを渡すことで使い魔に報いているぞ?
それはただ単純にサイトを男としてみてないだけだからww
本人も言ってじゃん 犬に裸を見られても恥ずかしいわけないだろと

375 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/04(日) 20:07:32 ID:RzabGwwo
ルイズから渡されたパンツを目の前で口に含んで「フンガー! フンガー!」したい

376 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/04(日) 20:44:42 ID:jFAwQhC5
↑ゼロ魔のエロ同人で洗濯するよう命令されたルイズのパンツを
おかずにサイトがオナニーするのを思い出した

377 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/04(日) 23:07:39 ID:IosnS1ZZ
>>373
向かいの部屋にグラマーで色気のある女子高生級がいるので、
金蹴りとむち打ちが得意のヒスな小学生級に興味を持つ可能性は低い。
…と思ったけどルーンの洗脳魔法を受けてたな。

378 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 00:09:50 ID:KBLjuOPx
六巻のカトレア挿し絵横のページから原文ママで抽出してみた。

●ルイズ=熟しきらない色気
●シエスタ=健康そうな色気
●アンリエッタ=高貴と危うさの絶妙なバランスが生み出す色気
●キュルケ=振りまく暴力的な色気
●カトレア=ふんわりと、包み込むような色気 だそうで。 ノボルはよくここまで「色気」分類にこだわれるものだと感心するよ…
アンたんの色気描写とか、もはや18禁前提のいけない香りをただよわせている気がします。

379 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2008/05/05(月) 00:19:03 ID:CcI86DOI
はいみなさんこんばんわ。
本日も投下いきます〜。

380 名前:おおきくなーれ ◆mQKcT9WQPM :2008/05/05(月) 00:20:01 ID:CcI86DOI
それはなんでもない日常の風景。
ちょっと口を滑らせたシルフィードが、タバサに足蹴にされている、そんないつもとなんら変わらない昼下がり。

「いたいいたいたい!シルフィは真実を言ったまでなのねーっ!」
「うるさい黙れ。そして死ね」

天気もいいので、少し才人とデートできる人気のない、それでいてムードのある場所を捜しに行こうとシルフィードを呼んだタバサだったが。

『あら?おねえさま重くなった?』

開口一番これである。
怒った主人は、次の瞬間気の利かない風韻竜の頭を蹴飛ばしていた。
そして、器用に頭を抱えて丸くなる竜の上で、ストンピングを続ける青い髪の少女、というなんだかシュールな光景が、中庭で展開していた。
シルフィードはひんひん泣きながら、それでも言葉を続ける。

「べ、べつにちょっとくらい肥えても何も問題はないと思うのね!」
「黙れと言った」

げし!

けっこういい蹴りが入ったが、そもそも竜態のシルフィードにはそんなに効いていないのか、風韻竜はかまわず台詞を続ける。

「お、お姉さま成長期だからっ!目方が増えるのも仕方のないことなのねー!」
「だから黙れと」

ぴた。

振り上げられたタバサの右足が止まる。
彼女は使い魔のある台詞に反応した。
そう、『成長期』。
ひょっとして、ひょっとすると。
成長して、しかるべき場所に、しかるべきお肉がつき始めているのかもしれない。
タバサはそのまま右足をすたん、と元の位置に戻すと、無言でシルフィードの背中から降りる。

「お、お姉さま?」

助かったのか、それともこれからもっとものごっついお仕置きをされるのか、状況が理解できないシルフィードは頭を抱えた間抜けな格好のままタバサに声を掛ける。
タバサはその声に振り向きもせずに、言った。

「今日はもういい。用事を思い出した」

そしてそのまま早足で、女子寮の方へ戻っていった。

「…た、助かったのね〜」

今日はもうどっか行って寝てよう、そう思ったシルフィードだった。

381 名前:おおきくなーれ ◆mQKcT9WQPM :2008/05/05(月) 00:20:22 ID:CcI86DOI
部屋に戻った私は、机から一冊のメモ帳を取り出す。
それを開くと、最初のページいっぱいに、三つの数字が書いてある。少し前に、私自身が書き記したものだ。
『96・64・94』
その下に、赤の下線を引いて、『最終目標』の字。これも自分で書いた。
私は黙ってページを繰る。
次のページには、似通った数字の羅列。
『68・50・67』『68・50・68』『68・48・67』
最後の数字は、『68・49・67』。これも…自分で書き記したもの。
この三つの数字は、もちろん三体数。
最初のページのものは、いつか魔法で成長した時に、計っておいたもの。
次のページのそれは…。それ以来、自分で定期的に測っているもの。
何度見ても…成長してない。
大きいのが好きな彼のために、ちょっとでも大きくなりたい。
そう思って、私は成長した自分を目標に、この記録を付け始めた。
でも、記録を始めてから、ずっと成長がなかった。
あんまり成長しなかったから、それまで週一でつけていた記録は、今は月に一度になっている。
でも。
今日のシルフィの台詞で、私は気付いた。
ひょっとして、私、成長してるのかも。
私は服を全部脱いで裸になる。
そして、机の引き出しにしまっておいた手巻き式の測りを取り出す。
ごくり。
喉が勝手に鳴る。
測る前にもう一度、自分の身体を観察する。
キモチ…胸が、前より膨らんで見える。
よ、よし。
それじゃあ、測ってみよう…。

382 名前:おおきくなーれ ◆mQKcT9WQPM :2008/05/05(月) 00:21:03 ID:CcI86DOI
才人が、その日、いつものようにゼロ戦の倉庫でまったりしようとしていると、青い髪の少女に呼び止められた。
少女は少し赤い顔で、嬉しそうに微笑んでいた。
普段仏頂面の彼女がこんな顔をする時は、何かとても嬉しいことがあった時だ。
どうしたの、と尋ねると、彼女は笑顔のまま、部屋に来て欲しい、とだけ言った。
才人は特に用事があるわけでもなかったので、彼女の誘いを断ることなく、彼女の部屋へ行った。
部屋の中で、タバサは嬉しそうに微笑みながら言った。

「大きくなった」

主語のない文章に、才人の顔が疑問符に歪む。
何が、と尋ねる前に、タバサは続ける。

「70を越えた」

何のこっちゃい、といった顔の才人の両手を、タバサは掴む。
そしてそのまま、才人の両の掌を、自分の制服の胸に押し当てる。

「胸。大きくなったの。わかる?」

照れたように微笑みながら、才人の掌を自らの胸へ押し付けるように力を込める。
これだけ押し付けられれば、服の上からでも、柔らかいタバサの胸の感触が分かる。
ていうか。

「い、いや、いきなり言われてもさ。
 ていうか何やってんすかあーた」

思わず常識的なコメントをしてしまう才人。

「触って、確かめてもらおうと思って」

両の手から力は抜かずに、むしろ身体を前に押し出して才人の掌に胸を押し付けながら、タバサは言う。
その中心で、何かコリコリしたものが、自己主張を始めているのに、才人は気付いてしまった。

…そういや、ハルケギニアにブラはなかったっけね…。

まあ、そんなに確かめて欲しいって言うんなら。
才人はわざと意地悪っぽく言ってみた。

「んー、服の上からじゃわかんないなあ。
 直に、触ってみないとなあ?」

そう言われて、タバサが嫌がるはずもなく。

…むしろバッチコイ。

「じゃあ、ベッドに座って」

タバサは自分の思い描いた姿勢で才人に触ってもらおうと、彼を誘導する。
才人は言われるままに、ベッドに腰を下ろす。
タバサはその前で、上着だけを脱ぎ去り、上半身裸になる。

383 名前:おおきくなーれ ◆mQKcT9WQPM :2008/05/05(月) 00:21:45 ID:CcI86DOI
「ほら、見て」

そして、才人に向かって胸を突き出すように、見せ付ける。
桜色に染まった白い肌の上で、ピンク色の肉の真珠が、ぴんと張り詰めていた。
その周りの肌は、確かに彼女の言うとおり、以前のような完全な平面ではなく、軽く隆起して曲面を描いていた。
しかし。

「んー、よくわかんないなあ。やっぱ触ってみないと」

どうせなら生でその柔らかさを堪能したい。
意地悪く言った才人の台詞を受け取ったタバサは。
くるん、と才人に背を向けると、その膝の上にちょこん、と腰掛ける。
才人という肉の椅子の上に、小さなタバサが腰掛けるカタチだ。
タバサは自分の腋の下から才人の手を引っ張ってきて、自分の胸を、まるでブラのように覆わせる。

「はい、どうぞ。…しっかり確かめて…」

タバサは、朱に染まった頬で、そんなことを言いながら、振り向きながら見上げてくる。
才人は一回、くは、と息を漏らすと。

「それじゃあ遠慮なく♪」

両の掌で、遠慮なく乳首の硬くなったタバサの胸を揉み始める。

もにゅもにゅ。

「おー、確かに。前より肉ついたね」
「う、うん…」

もにゅもにゅ。

「うん、柔らかくなってる。イイキモチだよ」
「あ、あり、がとう…」

もにゅ。くにっ。

「っひぁ!」
「おー、乳首前より沈むね?てか、押してこねるとはっきり分かるね、うん」

くにゅくにゅくにゅ…。

「っひ!あっあっあっぁっ…!」
「でもさ、なんでまた大きくなったのわざわざ報告に来たの?」

乳首を蹂躙しながら放たれた才人の言葉に、タバサは切ない吐息を漏らしながら応える。

「さい、とがっ…お、っきいの、すきだからっ…!」
「へ?」

タバサの言葉に、一瞬才人の動きが止まる。
その隙を見逃さず、タバサは言葉を紡ぐ。

「サイトの好みの大きさになるまで…頑張るから」

朱に染まった頬で。潤んだ瞳で。汗ばんだ肌で。
そう言って見上げてくるタバサに、才人の胸がきゅーん、と締め付けられる。

384 名前:おおきくなーれ ◆mQKcT9WQPM :2008/05/05(月) 00:22:36 ID:CcI86DOI
「シャルロット…!」

背中から思わず抱き締め、才人は少女の名を呼ぶ。
愛する人の腕の中で、少女は嬉しそうに微笑むと、自分を抱え込む彼の両腕を抱き締め、言った。

「だから、サイトも…手伝ってね」

言葉の代わりに。
才人はタバサの顎を掴み、上を向かせると。
優しくその唇を塞いだのだった。

才人の膝の上で、タバサは胸を蹂躙されていた。
周囲から肉を集めるように、才人はタバサの胸とその周りを揉みこむ。

「こうすると…周りの肉が集まって、胸が大きくなるらしいんだ」

聞きかじった豊胸の知識を、タバサの耳元で囁く。
しかしこのマッサージは快感には繋がらないらしく、先ほどタバサから聞こえていた甘い声は出ていない。

「…一時的に大きくなるだけな気がする」

才人の腕の中でタバサは不満そうだ。

…だって、正直、この状況だったらキモチイイことをして欲しいし。

そして、タバサは思いつく。
自分の胸の、大きくなった理由を。

「大きくなったのは、理由がある」
「どんな理由?」

マッサージを続ける才人に、タバサは応えた。

「サイトと、キモチイイことをいっぱいしたから」

ぶは、と才人から息が漏れ、動きが止まる。
タバサは続けた。

「きっと、いっぱいスルと、身体が『女』になるんだと思う。
 だから、サイトがいっぱい、いやらしいことしてくれれば、きっと、大きくなる」

言って、動きの止まった才人の手に、硬くなった乳首を、押し当てる。
そして、それだけではなく。
硬くなって膨らんだズボンの上に、自ら股間を押し当て、くにくにと擦る。

「たぶん、胸だけじゃなくて…下も…アソコにも…いっぱいいやらしいことしてくれたら…。
 それだけ、サイト好みに、なれると思うから…。
 ねえ…。
 して…」

腕を才人の首に器用に絡ませ、熱い溜息を才人の頬に吹きかけながら、タバサはそう囁いた。

385 名前:おおきくなーれ ◆mQKcT9WQPM :2008/05/05(月) 00:23:13 ID:CcI86DOI
才人はいても立ってもいられずに、身体を入れ替えてタバサをベッドに押し倒す。
そして一瞬の早業でズボンもパンツも脱ぎさって、下半身だけ裸になる。
そこでは、すでに先走りを漏らして準備万端な牡が、屹立していた。
これから始まる陵辱に、タバサの心臓がどきどきと痛いほど期待に脈打つ。
自ら腰の下に手を回し、M字に脚を開いて陵辱を待つ。股間に張り付いた白い布は、もう既にあふれ出した蜜で湿っていた。
才人は、まるでおねだりをするようなタバサの股間に、顔を埋めた。
むせ返るような牝の湿り気と匂いが、才人を誘う。
才人は牝を覆う白い布をずらすと、蜜を溢れさせる桜色の花弁に舌を突きたて、蜜を啜る。

じゅるるるるっ。

「やっ…♪あ!あぁっ!あぁぁあーっ!」

音を立てて自らの体液を啜られると、タバサの喉から少女らしからぬ、牝の鳴き声が漏れる。
それに気をよくしたのか、才人は更に激しくタバサの女陰を陵辱する。
固まった陰核の包皮をむき上げ、露になった肉の真珠を嘗め回した。

「っひぁ!あぁ♪あぁあぁぁーっ!」

びくびくとタバサの身体が痙攣し、そして、股間から潮が溢れる。

じゅるるるるぅっ!

それを、才人は遠慮なく飲み干す。

「ひゃ!あ♪お潮、すっちゃ、やらぁっ♪あっ!」

絶頂に震える体は、潮を舐められるだけで敏感に反応し、びくびくと震える。

「ふ、あ…あぁ…」

しばらくすると、陵辱の波が止んだ。
タバサはしばしの安寧に身を委ねる。
すると。
その目の前に、見慣れた赤黒い物体が現れた。
才人の男性自身であった。
才人は何も言わずに、タバサの右頬に自分自身を押し当てる。
つまり、咥えろ、ということなのだ。
タバサは何も言わずに才人の一物を口に含む。タバサの口内に、牡の生臭さが広がる。
右手で茎を握って固定し、唇と舌の先で才人を犯す。
その間、才人はタバサの股間に手を伸ばし、どろどろに融けたタバサの牝を掻き出す。

「んっ、んっ、んむぅ…」

声は上げず、身体だけをびくびくと快感に震わせ、必死に才人に奉仕する。
タバサの空いた左手が勝手に股間に伸びて、才人の手と一緒に自らを犯す。

くちゅ、くちゅ、くちゅっ。
ぴちゃ、ぴちゃ、ぴちゃ。

股間の蜜の溢れる音と、牡を舐める音が響く。
やがて、才人が限界を向かえた。

「で、出るっ…!」

タバサは、才人の声に、喉の奥で彼を受け止める準備をする。
しかし。

386 名前:おおきくなーれ ◆mQKcT9WQPM :2008/05/05(月) 00:23:54 ID:CcI86DOI
びゅっ、びゅびゅっ。

才人は一物をタバサの口から引き抜くと、タバサの顔に、その白濁をぶちまけた。
タバサの幼い顔が、青い髪が、眼鏡が、牡の欲望に汚される。

「あ、熱い…」

しかしそれでも満足なのか、むせ返るような牡の匂いに包まれて、タバサは嬉しそうに微笑む。
だが、タバサは少し不堪そうな顔をする。

「…口の中じゃないんだ」

どうせなら、その生臭い精液を、思い切り飲み干したかった。
タバサの言葉に、才人から意外な台詞が返ってくる。

「いや、一度かけてみたくってさ」

照れたようにそう言う才人。
タバサは一瞬呆れ、そして冗談交じりに言った。

「サイトの変態」

一瞬言葉に詰まった後、何か反論をしようとする才人に、タバサは追い討ちをかける。

「でも好き。…だいすき」

そう言って微笑む少女に、才人の一物は完全に復活する。
そして、その膝に手を掛け、脚をM字に開かせると。
股間の布をずらし、屹立した一物を突きたてた。
どろどろに融けたタバサは、一瞬で才人を奥まで飲み込む。

「あんっ!あぁぁぁっ!」

先走りと愛液で滑るそこは、殆ど抵抗を生まず、才人は容易く何度もそこを出入りする。

ずっ、ずっ、ずっ、ずっ!

肉の擦れる音を立てて、才人の分身がタバサの中を削り取る。

「やっ、はげしっ、はげし、すぎぃっ!」
「『激しい、のが、好き?』ったく、どっちがっ、変態、なんだかっ!」
「やっ、ちがっ、さい、とのぉ、ばか、あぁっ!」

限界が近いのか、タバサの中がぎゅうっと才人を締め上げる。
密着し、密度を増した肉の摩擦音が部屋にこだまする。

「ああぁーーっ、あぁぁぁーっ♪」

長く響く獣のような声が、タバサの限界を告げる。
二人の視線が絡み合い、そして身体が絡み合う。

387 名前:おおきくなーれ ◆mQKcT9WQPM :2008/05/05(月) 00:24:29 ID:CcI86DOI
二人は舌を絡ませ、くぐもった声で愛を囁く。

「んっ、んんっ♪んんーっ、んんん〜っ♪」

タバサは脚と肉襞で才人を抱き締め、今度こそ逃がさぬように牡を閉じ込める。
そして。

びくびくびくびくっ!

激しい痙攣が、タバサの身体を揺らす。
震源地の牝の穴が、容赦なく牡を締め上げる。
その快感に、今度こそ。
才人は、タバサの中へ白濁を残らず吐き出したのだった。


「でさ。ホントにこんなんで大きくなるの?」

タバサを腕枕しながら、才人はそんな事を尋ねる。
白濁で汚れた身体をタオルでキレイに拭いたタバサは、その腕の中で応えた。

「大丈夫、大きくなるのは間違いない」

魔法で成長した結果がアレなら、頑張れば大きくなる、ということだ。
しかしそれにこういったことが必要なのかどうかは、結局の所分からない。

「もし、成長しなくても、続けていれば大きくなる」
「…なして?」

才人の疑問に、タバサは笑顔で応えた。

「孕めば、母乳を出すために胸が張ってくるから」

言って笑顔のまま、才人に抱きつく。
股間の奥から、どろり、と才人の精液が流れてくるのがわかった。
…もっと…欲しい…。

「ちょ、俺この年でパパになる気は…」
「大丈夫」

そう言うタバサの瞳は、もう既に獣欲に曇っていた。

「私が責任を取る。だから…もう一回…」
「え、ちょま、休ませてちょ、って握ったら、アッー」

今度はタバサが上になって、才人を陵辱しはじめたのだった。


*そしてその頃図書室*

「え、ほんとにこんなので大きくなるのっ?
 …だ、だったら、早速今夜から…!」

『好きな人とセックスしまくれば胸が大きくなる』などという嘘っぱちの書かれた豊胸術の本を、桃色の髪の貧乳娘が鵜呑みにしていた。
その夜もさんざん搾り取られた使い魔は、次の朝過労で倒れたという。〜fin

388 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2008/05/05(月) 00:29:13 ID:CcI86DOI
ハイ以上。
学術的には、女性ホルモンの過剰分泌と筋肉で大きくなるそうですから、運動+女性的興奮で大きくなるはず。
だからやっぱりヤリまくってればそのうち(ry

それじゃあ、5月末に届く俺の嫁↓に思いを馳せながら寝ることにしますノシ
ttp://www.amiami.com/shop/ProductInfo/product_id/90236

389 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 00:44:46 ID:M22pVVqB
>>389
新作乙! 

390 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 00:45:40 ID:M22pVVqB
↑訂正 >>388でした 自分に乙してどうするんだorz

391 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 00:48:34 ID:kfALqkNS
>>388 GJ

>>390 そりゃ、お前さん 先に新作乙って受け取った以上、新作書かにゃあなるめぇよ

392 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 01:22:21 ID:nt8Y6c6H
>>388

タバサが「大きくなったとき」って?

393 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 07:12:35 ID:L4KAc8yG
>>392
さあ、せんたいさんの「つづきもの」を読む作業に戻るんだ

394 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 11:34:58 ID:ugRQ77Fm
>>388
せんさいさん乙

さて、日本では今日は"子供の日"なわけだが・・

395 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 13:11:47 ID:i47Oc5Hi
え?別に子作りする日じゃないだろw

396 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 13:12:27 ID:CeOqbEu0
こども好きの日ですね

397 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 13:17:00 ID:OFTGUZHj
子作りに励むんですね、わかります

398 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 15:07:44 ID:k6Osk24F
>>314のサイトは、今頃干からびてるんだろうなぁ。

399 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 18:39:02 ID:lV6+Re/A
子どもと子作りするわけですね
わかります

400 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 20:22:32 ID:uT9OV2gQ
日本ユニセフの者ですが

401 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 20:46:58 ID:nkSivBNO
マリコルヌ「モテない子どもたちのために募金をお願いしま〜す」

402 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 21:23:23 ID:KBLjuOPx
マリ「恋という名の戦場で、今もはかなく散り続けている
子供たちのことを思いやっていただけないのですかッ!」

日ユニ「子供なら戦場に出る必要はあるまい?」

403 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 22:44:22 ID:WpzNM8Tg
>>400
集めた金の25%で楽しめてますか?

404 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/05(月) 23:41:50 ID:JuO2Sr7c
日本と名が付くのに、広告塔は中国人

405 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 00:21:38 ID:lXbQYwHa
>>392-393
たくさんありすぎてわからん

具体的にどのお話?

406 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 01:36:57 ID:+e3MP69f
釣りだと思うが釣られてみる。

「虹のむこうに」と「ルイズとタバサ」を読んでみればわかる

407 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 01:40:09 ID:+e3MP69f
あげてしまった。
スマソ。

408 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 03:21:00 ID:qRG0MP5E
マジックミラー小説というサイトをしりませんか
エレベーター作業員が一日中下から客を覗いているとかいう小説があったのですがアドレスをなくしてしまいました
ご存知のかたはお願いします

409 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 03:30:32 ID:lXbQYwHa
>406
教えてくれてdクス

>へんたいさん
面白かったよ!

410 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 08:28:08 ID:gGIg8w2T
>>408
スレ違い

411 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 10:08:20 ID:WuKIiP/7
>>406-408
sageろカス


412 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 10:25:26 ID:/aQ1v5NW
>>407で謝っているというのにその言葉・・・ひどいだろ・・・
ああ、釣りでしたか

413 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 11:05:33 ID:5dt39g/E
いつの間にこのスレはsage進行になったんだ

414 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 12:09:04 ID:gRwdCSCA
暗黙の了解というのは分かるな?
分からなければROMってようか

415 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 12:13:56 ID:oaokxbGF
いつの間にこのスレはage進行になったんだ

416 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 12:38:26 ID:6h9We8Q3
sageなければいちいちスレが目立つし、
そうなると荒らしに
目をつけられやすいわけで。

ただ、そういう意味では新参に「半年ROMれ」や
「sageろカス」もつつしんだほうがいいぞ。

417 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 12:38:26 ID:wRnvodbh
>>412
相手にするなって。

418 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/06(火) 19:21:57 ID:PLwLwGbA
やっと連休が終わって平和になりそうだな

419 名前:バレット:2008/05/07(水) 00:20:05 ID:ZrLyvJ9+
連休終わった今頃だけど、続き投下しまーす。

420 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 00:21:34 ID:5I/phxod
支援

421 名前:バレット:2008/05/07(水) 00:21:40 ID:ZrLyvJ9+
そんなモヤモヤに悩み続けていたある日。

今日もまた空き教室へとシケこむサイトとティファニアの姿を追ったマチルダは、もはや定番となったピーピングトムに勤しんでいた。


『あっ、あ゛あ゛っ、お兄さ、まぁ、お尻、熱いぃぃ・・・!』


「テファってば・・・あんな不浄の穴に入れられて、気持ち良さそうにして・・・・・・」

今日はお尻ですかいお2人さん。
お城の割れ目のそこにある窄まりを深々と貫かれて、1突き毎に今まで以上に蕩けきった顔で啼く妹分の顔を彼女はバッチリ見てしまい。
破廉恥だ、とか、お尻の穴大丈夫なのかいテファ!?、だとか、いつもと違うプレイを目撃してしまったマチルダの脳内で浮かんだ事がぐるぐるまわってまわってこんがらがって。
気が付けば何故か、太股の間を弄っていた指は次第に後ろの方へと・・・・・・

「いやいや何やってんのさ!?」

勝手に動いちゃう手に思わず突っ込み。
しかし身体は妹分が夢中になってる悦びがどんなものか興味津々な様で、
マチルダの意思を無視して、すでに手遅れな程下着を濡らしている、秘裂から漏れ出ているぬめりを指に絡めつつそのまま伸びていく。
そのまま女の身嗜みで日頃からしっかりと綺麗にしている、細かい皺が走る穴へと、中指の先端が潜り込む。

ちゅぷっ

「んひっ〜〜〜〜〜・・・・・・!?」

な、なんらよ、こりぇ・・・・!

排便とはまた違う異物感。出すのではなく入れるという初めての感覚は、前の穴に入れるのとはまた別な形で奔る電撃へと即座に変貌した。

気持ひ・・・イイッ!

片方の手は前の秘裂を音を立てるくらい弄り、もう片方の手は後ろから果実のような割れ目のそこの窄まりに指を出し入れする。
新しい悦楽を知った彼女は、自分が扉の傍に身を潜めているのも、自分の役目も忘れて快楽に溺れていた。

――――だから、こういう事態が訪れたのも、ある意味必然だったのかもしれない。

教卓に青年が腰かけ、彼に後ろから両膝の裏を抱えられた格好・・・・・・
いわゆるおしっこしーしーの体勢で少女は後ろから貫かれている為、離れた位置とはいえ教卓の真正面にある扉の所からは結合部は丸見えである。
ティファニアがサイトの剛直を出し入れされて獣のように悦楽で鳴いてるのを見ている内、なんだかマチルダは物足りなくなってきた。

もっと、硬くて、長いので――――

取り出したるは愛用の杖。
用を為さない下着を下ろし、もはやこっちにもシミが出来始めた秘書服の長いスカートをまくりあげて、尻の割れ目に杖を宛がう。
杖はメイジの命、こんな事に使われてる姿作った職人が見たら首括りそうだが、そんな事今のマチルダの頭にはかすりもしない。
ゆっくりと先端から、杖が徐々に腸内へと周りの皺を擦りながら埋まっていく。

「んはあああぁぁっ・・・・・・」

大きく熱と甘さが多分に混じった息を吐き出す。
思わず腰が砕けそうになった―――――その時だった。
廊下の角の向こうから、近づいてくる足音。


422 名前:(8)観察者:2008/05/07(水) 00:24:38 ID:ZrLyvJ9+
ここは廊下のど真ん中である。しかも場所は学び舎、貴族の子息子女ばかりの魔法学院である。
流石に、自慰行為をしてたとバレる場所としては余りに拙過ぎる。つーか扉の向こうじゃ妹分も盛ってる真っ最中だし。
見張りのマチルダ自身快楽に夢中になってて、周囲への警戒を怠っていた様で。本末転倒とはこの事か。

「ひゃ・・・・!」

(彼女にとっての)緊急事態勃発にマチルダ、パニくる。
ワーニング、ワーニング。未確認人物接近中。このままではあと数秒で接敵。イジェクト!イジェクト!

警告に従い逃げ込んだ先は、目の前の教室だった。パンツを拾い上げてから異物感も忘れて飛び込む。
壮絶なフィナーレ寸前に邪魔者が入ったサイトとティファニアがビックリした後すぐに慌てて離れたが、とりあえず言及は置いといて。

「2人とも隠れな、人が来るよ!」
「え、へえぇっ!?」

驚いて素っ頓狂な声を上げた妹分だが、幾分突発的な事態に慣れてるサイトは即座に教卓の裏側のスペースにティファニアを引っ張り込んで隠れた。
更にマチルダも潜り込んで密着する。狭いが扉の場所から唯一死角になって隠れれるのはここしかないのだから仕方ない。
それでも、3人隠れるには狭い。

「むぱっ!?く、苦しいよテファ!もう少し胸引っ込めておくれよ!」
「ご、ごめんなさいマチルダ姉さんでもこれが精一杯で・・・」
「あーもー少しはその胸減らしな!というか分けな!」

少々ズレた文句を言っていると、近づいてきた足音は何と3人の潜む教室まで入ってきた。
揃って息を潜める。入ってきた相手――――女子生徒らしい独り言が静寂に包まれた教室に響く。


『おかしいわね・・・何処に教科書忘れたのかしら』


(つーかなんでマチルダさんここに居るんすか!?なんで俺らと一緒なって隠れてるんです?)
(う、ど、どうでもいいじゃないか!私が教えてやってなきゃ今頃バレてただろうし、良いだろう!?)
(確かにそうかもしれないけど)

密着状態で声を押し殺しつつ会話。お互いの吐息は直前までしてた行為のせいかえらく熱かった。
そんな時、狭っ苦しい空間に半ば無理矢理押し込まれてたせいかバランスを崩したティファニアの重みがマチルダにかかった。
体育座りの体勢から腰を上げただけのような状態のマチルダは、そのまま押されて後ろに倒れそうになって腰が少し落ちる。
その時。

ぐりっ ぐりゅりゅっ


423 名前:(8)観察者:2008/05/07(水) 00:26:34 ID:ZrLyvJ9+
(っぁ!!?!!?!??!?)


『?何?今の音?』

いきなり直腸に深々突き刺さった鋭い刺激に、悲鳴が漏れかける。
押し殺しきれずに、獣の威嚇に似た呻きが口から漏れた。
反射的に手を後ろにやってみれば、半ばまで後ろの穴に埋まってるらしい杖の感触。
・・・・・・挿し込んだままだったのが、押されて尻餅突きかけた拍子に奥までもぐり込んでしまったらしい。

マチルダには一大事、しかし頼りになる姉貴分が実はアレな事してたせいで現在ピンチだとは知らないティファニアは。

(ど、どうかしたの姉さん!?)

純粋に心配して、密着状態にも関わらずマチルダの顔を覗き込もうと身動ぎし、結果。

ずぶぶっ

その際また押されて更に杖が根元までマチルダの後ろに収まり、一際激しい衝撃と電撃がマチルダの背中を駆け上った。
そして、結果。

ちょろちょろちょろろろろ・・・・・・

「ひがっ・・・・あっ・・・・ダメだよ、いや、止まってぇ、嫌ぁ・・・・・・」


『あ、有った。早く戻んなきゃ』


密かに決壊したマチルダから漏れ出る水音に気付く事無く、探し物を見つけた女子生徒は教室から出て行く。
律儀に閉められた扉の音が、存外空しく教室に響いた。


424 名前:(8)観察者:2008/05/07(水) 00:27:40 ID:ZrLyvJ9+
「ひっぐ・・・・・・うあああああ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁ〜〜〜〜〜ん」
「な、泣かないでマチルダ姉さん。私は全然気にしてないから、ね!」
「テファに分かるもんがい!こんな不浄の穴に杖入れて弄んでたのバレた挙句に好きな男の前でお漏らしした私の気持ちなんでぇ゛・・・びええぇ゛ぇ゛〜〜〜〜!」
「あー俺も別に気にしてないっすよマチルダさん。イザベラとシャルロットがお漏らしするとこ俺見た事あるし、つーかさせちゃった事あるし」

恥も外聞も投げ捨て・・・というか大切な妹分と慕情の念を抱いてる男の前で失禁した時点でそんなの彼女の中では失ったと思っている・・・
マチルダは大いに泣き喚いていた。
濡れた秘書服は水分を分離させる魔法で既に乾いたし教卓の足元に広がった分も『錬金』で水に変えてから掃除道具でしっかり拭き取ったので証拠隠滅はバッチリなのだが。
生憎それをやらかしてしまった当の本人が泣きじゃくってしまい、未だサイトとティファニアは動けないでいる。

まあ何というか、いつも凛々しい感じの有能な秘書然としたマチルダの意外な部分に2人して戸惑っているというのもある。
2人とも本当に彼女の失禁なんて大して気にしちゃ居ないのだが。ぶっちゃけ、そういうプレイも実は経験済みだし。

とそこで漸く、ティファニアは姉貴分の言葉の中に個人的にスルー出来ない一説に気付いた。

「マチルダ姉さん、今『好きな人の』前でって言わなかった?」
「ああそうだよ!私だってねえ、テファみたいないい子以外にも手を出してるそこの女垂らしの事が好きなんだよ!文句あるかい!?」
「ううん・・・むしろ、良かったと思う。マチルダ姉さんが一緒なら、私も嬉しいし」

嬉しげな天使の微笑のティファニア。何だかマチルダは無償に自分が色んな意味で穢れてる気がしてきた。
というか、そんなあっさりOKサイン出してもいいんだろうか。まあ、家族同然の長い付き合いだからというのもあるだろうが。

とにかく妹分からOKを貰ったマチルダは、今度は思い人の青年に縋るような目を向けた。
サイトはたじろぐ。別に嫌な訳じゃない。美人にこういう風に想いを向けられるのが嫌な男が居るとすればそいつはきっとガチホモなんだと思っている。
彼の気が引けている理由、それはここには居ない姉妹の少女達の事を考えた為だ。
彼女達は、また新たに彼の周りに女が増える事をどう思うだろうか?

ちなみに宗教国家の指導者である男装の麗女とお付の神官(これまた男装の美少女)を成り行きというか、気が付いたら堕としてしまっていた事はまだ彼女達には教えていない。
こればっかしは、彼女達に知れたら冗談抜きで命が危ないかもしれない。
切実だった。単なる先延ばしに過ぎないが、誰が好き好んで死刑の早期執行書にサインするものか。




とにかくマチルダの処遇は、この場は持ち越しとなった。


425 名前:バレット:2008/05/07(水) 00:29:39 ID:ZrLyvJ9+
今日はこれで終わり。

・・・・・・最近軽快な文章書くのに一苦労。これがスランプというものか。


426 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 00:31:24 ID:I3qt1jZQ
待ってました!
順調に「仲間」が増えてますねw

427 名前:バレット:2008/05/07(水) 00:36:52 ID:ZrLyvJ9+
投下後6分で保管庫追加ってMA☆ZI☆KA!!?

428 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 00:42:26 ID:I3qt1jZQ
通常の3倍のスピードで登録しています。

429 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 00:52:23 ID:H/ug/irh
桃髪能天気はどこですかー

430 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 01:23:03 ID:OaP9DEJK
>>425
今回もGJ!
>連休終わった今頃だけど、続き投下しまーす。
むしろこういう状況で投下されるSSは有難いと考えます 個人的に


431 名前:1/9:2008/05/07(水) 02:13:56 ID:HDB5D7u1
 サイトの眠りは今日も浅い。
 先日まで気に成らなかったことが気に成り始めてから、ゆっくりと眠れる日が訪れたことは無かった。

 その日も夜中にふと目覚めた。
 起き抜けのぼんやりとした頭で窓の外に視線を送った。

(真っ暗だ……)

 頭の芯が痺れる様に重い。
 疲れている筈、限界の筈なのに、唐突に目が覚める。
 それは、予感のような物だったのかもしれない。

 サイトを毎夜睡眠不足に陥られる原因の一つが、身体の左側でころりと転がる。

 ただの寝返り。

 すっかり眠り込んでいるシエスタの、邪気の無い行動がサイトの腕に豊かな実りを押し付ける。

(あぁああぁっぁっっああぁあっ)

 上がってしまいそうな悲鳴を、サイトは身体を反らせて耐える。
 愛しい二人を起こさないように、ただひたすらに耐える。

 寝返りの勢いのままサイトの身体の上に送られたシエスタの腕が、据わりのよい場所を求めさわさわと胸元を這い回り、耐える事に必死なサイトの腕を自分の胸元に手繰り寄せる。

(ま、まってく……)

 サイトの体温を感じ、安心するように微笑んだシエスタがその腕を抱き寄せる。
 肩が柔らかいものに埋もれていき、まどろみに近かったサイトの意識は急速に覚醒していく。
 
『じゃあ、触ってください』

 いつかの言葉と感触、それに続いた甘い唇。

(お、思い出すなぁぁぁぁっ)

 サイトは知っている、起きている時ならば彼女は抵抗しないことを。
 その優しさが、どれほど自分の理性を崩すのかを。

 腕に続いて足が、サイトの腕に絡められる。
 胸に包まれた肩に続き腕にはウエストが、そして……

 ――太ももに挟まれた手のひらが、布一枚を隔てて『未知』との遭遇を果たしていた。

(があぁぁぁっぁあっっ)

 凶暴な衝動が、サイトの中を暴れまわる。
 日々の労働で適度に筋肉の付いたやわらかい太ももだけでは無く、雄として興味を惹かれずにはおけないやわらかい感触。

 そして、それぞれの持つ熱のハーモニー。

「んっ……」

 シエスタのこぼした吐息一つに、サイトの理性が手放されそうになっていた。

432 名前:2/9:2008/05/07(水) 02:14:17 ID:HDB5D7u1
 サイトの正気を取り戻したのは小さな、だが強烈な効果を持つ一撃だった。

 シエスタが動いたことで布団の中に風が入り、ルイズも熱を求めて動き始めていて、その足が『たまたま』体積を増していたサイトのデリケートな所を直撃した。

 そう、『たまたま』

(のぉぉおっっうぅぅっ)

 効果的過ぎる一撃を繰り出した足は、そのままサイトに絡められたが、そこにある『ナニか硬いモノ』の上を不審げに往復。

「むにゃ?」
(ま、まて、ルイズっっ、そっそこは……そこはぁぁっぁあっ)

 サイトの恐慌をよそに、ルイズの手が布団の中に有る『異物』を無意識に探り、つかみ出そうと……

(ひぃっ……、ちょっ……あ……っ……)

 眠ったままの指にさして強い力が有るわけは無く、結果としてやわやわと握られ、布越しに甘く擦られる。

「っ……あ……」

 嬌声に限りなく近い悲鳴、若しくは悲鳴に限りなく近い嬌声。

 我慢しきれなくなったサイトの喉から、無理やりに喘ぎ声が搾り出されるが、
 二人を起こしてしまう事を恐れたサイトは、自らの唇を浅く噛み声が漏れるのを防いだ。

 が、眠っているルイズはサイトの苦闘など知らず……もう一度掴みなおした。

(……! っあーっ……)

 くにくにと根元から絞るように掴み、動かすたびに手から離れるソレを掴みなおす。

(まっ……ひぃっ……あっ……)
「……んっ……」

 サイトが身を捩ると、今度はシエスタが小さく身を揺する。
 密着し固定された腕が、巨大な生き物に絡め取られているかのように蠢く。

「……や、やめ……」

 慌てたサイトは、僅かに自由の利く右腕でルイズを身体の上から下ろした。
 その拍子にシエスタに比べればささやかながら、それでも確かに存在する胸に触れた。
 小さな感触が手を伝いサイトの脳に伝えられる。
 無意識に開いたまま添えられていた手が、形を確かめるように指が動きだす。

「……んっ?」

 そんな小さな刺激だけで、ルイズの目はうっすらと開かれていた。

433 名前:3/9:2008/05/07(水) 02:14:39 ID:HDB5D7u1
「ご、ごめ……ルイズ、これはっ……」

 半ば眠ったままの瞳で、ルイズはじっとサイトの手……そして自分の胸を見ていた。
 昼間なら、起きている時ならば言い訳無用のこの事態が、どんな事を引き起こすのか、サイトは凍りつきながら反応を待った。

 ――サイトにとって数時間にも匹敵する緊張と共に、数十秒の時が流れる。

 じっと見つめていた手に、ルイズの両手が添えられて……幸せそうに微笑んだ。

 起きている時には、ほんの数回しか見たことの無いほどの純粋な笑み。

「サイトが触って……るぅ……」

 サイトを信じきった顔のまま、ルイズがもう一度眠りに落ちる。
 眠っている自分に、サイトが無理に何かをする事なんて考えていない。
 もし、何かしても嫌じゃないよ。

 言葉ではなく態度で、そんな想いが伝わってくる。


 ――俺……は……


 冷水を浴びせられた気持ちだった。

 冷静になった頭でもう一度二人を見る。
 変わらないルイズの微笑み。
 シエスタも、警戒心の欠片もない安心しきった表情だ。


 ――俺は……


 小さく収まったとはいえ、未だ胸の奥で燃え続ける怪しい炎が今にも目の前の二人を汚そうとしている。
 大切な二人を、ほかならぬ自分が傷つけてしまう。

 そんな恐怖に、サイトは部屋から逃げ出していた。

434 名前:4/9:2008/05/07(水) 02:15:12 ID:HDB5D7u1
 人気の無い廊下を、全力で走る。
 身体を動かすと、自分の中の許せない部分がほんの少しだけ収まる感じがした。

 そのまま寮の外まで駆け出すと、足を緩めないまま食堂に駆け込んだ。
 ウェストウッドで鍛えられたサイトの身体は、この程度のことで息を切らす事がない筈だったが、
 起き抜けに加えられた緊張に追い詰められていたらしい身体は、その程度の運動でも大量の酸素を要求した。

「っ……はぁ……はあ……は……っぁ……」

 荒い息のまま、手近な椅子に腰掛ける。
 
 惨めだった。
 情けなかった。

 ずっと平気だった筈なのに、ここ数週間で急速に膨れ上がる欲求に対処できなくなっていた。

 あの二人の側にいることが辛くなり始めていた。

 何より許せないのは……

(誰でも良いから気持ち良くなりたいってなんだよ……)

 自分の中の本能は好きな相手と契る事よりも、即物的な快楽を要求していること。

 ルイズが好きだ。
 その想いだけで、いくつもの誘惑を越えてきたはずの自分が信じられなくなっていた。

 自分がおかしい。サイトは悩み続ける。
 テファを学院に連れ帰り、ルイズとの駆け引きが一段楽した頃から……

 ひょっとしたらその少し前から、サイトは自分の変調に気付き始めていた。

 ルイズやシエスタだけではない。
 ふとした拍子に出会うテファの胸を、以前の俺はこんなに食い入るように見つめただろうか?
 守る。そういって側に居てくれるタバサの無防備な仕草に、こんなにも女を感じていただろうか?


 いや……キュルケやモンモランシー、それどころか廊下ですれ違うだけの、見知らぬ女生徒にまで、
 目に付く全ての女性に、焼け付くような欲望を抱き始めたのは……


「……何時からだよ……」

 ぽそりと零れた言葉に、柔らかい声が重ねられた。

「どうしたのかね?」

 水差しと、二人分のコップを持った、ジャン・コルベールがそこに居た。

435 名前:5/9:2008/05/07(水) 02:15:35 ID:HDB5D7u1
「研究が長引いてしまってね」

 最近昼間は仕事に成りませんからな。苦笑いしながらコルベールは二つのコップに水を注ぐ。
 水の立てる音を聞いたサイトは、やっと自分の喉が干上がっている事に気づいた。

「……すいません……先生」
「それで? 何かあったのかね?」

 簡単に説明できる事柄ではなかった。だが同時に相談できるとすれば、相手はこの人しか居ない。

 追い詰められているサイトは、自分の変調について淡々と説明した。
 ……キュルケにも欲望を感じると話した時の、むっとした表情が印象的だった。

「ふむ……理由は簡単ですな」
「へ? わ、分るんですか?」

 喋っただけでも随分と楽になった。あとは気休めを言われて終わりだろう。
 そんな事を考えていたサイトの予想はあっさりと覆される。

「春の使い魔召還は、広場で一斉に行いますが、おかしいと考えたことは有りませんかな?」

 コルベールは、相談者から教育者の顔に成り、にこにことサイトに問いかける。

「え……と、その……魔法のことは良く分らないんで……」
「あぁ……そうですな……つまりですな、魔獣や幻獣が制御できないまま、一斉に集めるのはおかしいと思いませんかな?」

 でもそれは、コントラクトとか言う……サイトの言葉は笑って遮られた。

「順序が逆ですな、召還直後に暴れるようなら契約は出来ません。つまりですな……使い魔は召還された時点で、『条件付け』をされているのですな」

 ――さもなければ、ドラゴンやサラマンダーやらが現れる儀式の引率が教師一人で出来るはずも無かった。(コルベールに限れば、大概のものを殺せそうでは有ったが)

「『条件付け』には、主及び主と同種にたやすく危害を加えない事などが有りまして……」

 どうやら本当に判明するらしい理由に、サイトは手をひざの上に置きじっとコルベールの話に聞き入った。

「その、危害には生殖行為が含まれるのですな」
「は?」
「いえ、ですから……その……セック……」
「いやいやいやいや、なんでっ!」

 余りの展開に、サイトは思わず大声を出していた。

「いえ……今年は居りませんでしたが、数年に一度サキュバスを召還する生徒も居りますし、生徒を預かっておる以上、あのような騒ぎを何度も起こすわけには……」

 ……昔何が有ったんだ……
 サイトが固まっている間に、コルベールは続きを語った。

「この制約を受けた使い魔は、主及びその同類に対して『コト』に及べなくなりますな。やっとその気になったと思ったら、相手の両親が遠くで見ていたりですな」
 サイトの脳裏には小船の上での一幕が思い出されていた。

「千載一遇の機会であっても、ついつい言い訳をしてしまったりしますな、あー例えば『嘘に成りそうな気がしてー』とかですな」
 ……降臨祭の夜のことが……

「絶対言うべきではないことを口走ったりですな……『これが胸?』等など」
 ……あれ?

「見てたんですか?」
「は?」

436 名前:6/9:2008/05/07(水) 02:16:03 ID:HDB5D7u1
 多少の問答の後に、サイトはようやく自分に起こった事を納得した。
 先日の一件で、ティファニアによってサイトにかけられた魔法は消去されていた。

「つ、つまり……」
「今更正常な反応が始まったわけですな」

 それが正常だ。
 そんな事を今更言われても困るのだ。

 部屋では今もシエスタとルイズが眠っている。
 そして自分が眠る場所はあそこしかないのだ。

 が、理由が分かったところで二人の魅力に耐え切れないことには変わりは無い。

「な、何でこんな事に……」

 有り得ないほどの美少女揃いのこの世界で、女の子に言い寄られて耐え切る方法など存在……

「あれ?」

 そういえば……一人……居た。

「先生」
「なんだね?」

 目の前のコルベールは、キュルケに言い寄られても微動だにしていない。
 それどころか、傍目には迷惑そうにしている様にまで見えた。

「どうしてキュルケに誘惑されても平気なんですか?」

 サイトがその質問をぶつけると、コルベールのこめかみがピクリと震えた。

「平気……ですと?」
「はい、なんか全然平気そうで……キュルケも美人なのに」
「……知っていますかな? ミス・ツェルプストーはわたしの授業をどこで聞いているのか」
「……一番前ですよね?」
「その通り……どうしてそこに座っているのか……知っていますかな?」

 あれ? 地雷踏んだ? 変わり始めたコルベールの様子にサイトは冷や汗を掻きながら、知らないと答えた。

「彼女はですな、あの、あのけしからぬ胸を、胸をですぞ! 正面から覗けば見えるように、わざわざ、授業開始と同時に大きく開くのですぞ!」

 ……そ、それは……

「の、覗けないんですか?」
「覗き込んだから、教室中にばれるではありませぬか!」

 ……既成事実が一つ出来上がるわけだ。
 キュルケ……恐ろしい子……サイトは、コルベールに心底同情しながら、さっきのお返しとばかりに彼の愚痴を聞いた。

「わ、わたしには責任があるのですぞ! 彼女を責任を持って卒業させるという。
 わたしが馘首される分にはかまいません、えぇ、かまいませんとも。
 ですが、ですがですぞ、彼女が退学にでもなってしまったら、どうすればよいのですかな?」

 真面目だなー、のん気にそんな事を考えながら、サイトは無言で頷いた。

437 名前:7/9:2008/05/07(水) 02:16:29 ID:HDB5D7u1
 暇さえあれば身体を寄せてくるだの、実は世話好きで研究室の居心地が別物のようによくなっただの、

(惚気か?)

 そうとしか取れない言葉が、延々とコルベールによって綴られる。

「つ、つまりですなっ、彼女はわたしなどには勿体無い女性ででしてな」

 ぜえはあと、息を切らしながら一生懸命に説明するコルベールはかなり微笑ましい。

「えーつまり、先生はキュルケの事が迷惑なんですよね?」

 あえて嫌がらせのような質問を振ると、コルベールは眉を吊り上げて怒り出した。

「そそそ、そんな筈無いでは有りませんか!」
「でも、あんなに積極的なキュルケに手を出してない……あんなに大きいのに……」

 何を思い出したのか、つるつるに光っているコルベールの頭まで、真っ赤に染まった。。

「お、お……おぱー……」
(あ、壊れた?)

 自分の不安を紛らわせるように、コルベールを茶化していると自分の問題を先送りできている気分になってサイトは落ち着き始めた。

「お、おぉ、おっぱ……」

 コルベールは何か重大なことを口に出しかけながら、懐に手を差し込むと小さな小瓶を取り出した。

「あれ? 先生、それなんですか?」
「おぱ!」

 言葉を忘れたらしいコルベールが、震える手でその瓶を開けると指先に一滴垂らし一舐めした。

「……せ、先生?」
「あーつまりですな、彼女はまだ若い。学校の先生に憧れる歳でも有るわけですし、
 卒業し、社会を見、それでもなおわたしの事を好いていてくれるのでしたら……」

 別人のように落ち着いたコルベールが、冷静に今後の展望について語っていた。
 怪しい小瓶は、厳重に蓋をされるともう一度コルベールの懐へと仕舞われた。


 ――どう見ても、怪しい薬だった。
 が、その薬効はサイトにとって必要なもので……


「……先生」
「ん、なんだね? サイトくん」


「 そ れ よ こ せ ぇ ぇ ぇ ぇ 」


 剣の無いサイトをコルベールが取り押さえるのは極々簡単なはずなのだが……


 その時は1時間ほども死闘が繰り広げられた。

438 名前:8/9:2008/05/07(水) 02:16:51 ID:HDB5D7u1
 関節を極められたサイトが、壁に押し付けられながらも、

「くすりー、薬をよこせぇぇぇぇ」

 麻薬中毒者にしか見えなかった。

「お、落ち着きたまえ、サイトくん」
「それが要るんだぁぁぁぁ」

 じたばたと暴れるサイトに、力尽きた声でコルベールは告げた。

「差し上げるのは一向に構いませんが、説明くらい聞いた方が良いですぞ?」

 ぴたりと、サイトの抵抗が止まる。

「この薬は大量に作ってありますので、分けるのは結構なのですが」

 つまり、大量に使っているのだ。
 キュルケの魅力に抵抗するために、コルベールも常用しているのだ。

 ――俺がルイズ・シエスタの魅力に抗する為に使って何が悪いというんだ!

「よ、よこせぇぇぇぇ」
「説明を聞きなさい!
 この薬を飲むと、父性愛が強化され、対象の行動は実の娘が取っているような気分になります。
 つまり……たとえ、ミス・ツェルプストーが生乳放り出していても、その時はびくともしませぬ。
 ……薬が切れた後思い出すと悶えますがっ」

 夢の薬だった。
 どう考えてもその効果は自分に必要で、そんな薬が有ることが信じられなかった。

「薬効は先ほどの量で半日、多少多く飲みすぎてもさして問題は有りませぬ」
「よ、よこせぇぇぇ」

「ただしっ!」

 コルベールの一喝が、サイトを黙らせる。

「常用すると頭が……髪が……薄く……」



 ――サイトとコルベールは声を合わせて泣いた。



 白み始めた空を見ながら、重い足取りでサイトは部屋に向かう。
 その手の中には食堂で販売されている清涼飲料水の瓶。
 だかその中身は、とりあえず貰うだけ貰った……

「恐ろしい薬……」

 飲まずに耐え切るか……
 飲んで……

 昇り始めた太陽がぴかぴかと眩しかった。

439 名前:9/9:2008/05/07(水) 02:17:15 ID:HDB5D7u1
 サイトが部屋の掃除をしていた頃は、扉を押すと小さな音が鳴った。
 シエスタの手によって、細部まで手が加えられた今の部屋は、音もなく開いた扉で安眠中の二人を起こすこともない。

 いつもなら、ルイズは兎も角シエスタは起きている時間だったが、夜半にサイトが動き回った所為で眠りが浅くなったらしく、
 かなり眠たそうな様子でベットに腰をかけていた。

「おはよーごじゃーましゅ、さいとさん」

 やはり眠いらしい。

「おはよう、シエスタ」

 手近なテーブルに『薬』を置くと、こしこしと目を擦るシエスタの側に近寄る。
 サイトが側によるだけで、幸せそうにシエスタが微笑む。

「今日は早いんですね、わたしも頑張らないと……」
「いや、俺は目が覚めただけだから」

 シエスタの隣に腰掛けると、少女特有の香りがサイトの嗅覚を刺激する。

(っ……お、落ち着け、俺っ!)

 シエスタの細い肩が、そっとサイトに体重を預ける。

「えへへー、ちょっと甘えちゃいますね」
(う……あっ……あぁぁ)

 もしこの細い肩を、力ずくでベットに押し付ければどうなるだろうか?
 ゆったりとした寝巻きを、無言でたくし上げると?

 ざわざわと背筋を何かが這い回る。

「……サイト……さん?」

 安心しきった瞳、サイトの腕の中がこの世界で一番安全だと信じきっているその視線に、サイト自身が耐え切れなくなった。

「ご、ごめ……ちょっと……すぐ……すぐに戻る」
「あっ……サイトさん」

 ――朝の冷たい空気で頭を冷やしたサイトは、たとえ『つるつる』が待っているとしても……

「あの薬……飲もう……」

 男らしく決心をした。
 いつの日か、男らしい髪形になることが確定するとしても、後悔は無い筈だった。



 ――そのころ。

「あれー、サイト気が利くじゃない」
 
 テーブルに置かれた清涼飲料水の瓶を、最も毒殺しやすい王位継承権持ちが手にしていた。

440 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 02:18:03 ID:HDB5D7u1
つづきます

エロなしパートまでで失礼を

441 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 02:31:05 ID:Y+AOUdN0
なんかめっちゃ面白いんですがw
GJ

442 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 04:42:46 ID:6OwYSyPY
セリフ回しおもしれーわww

443 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 07:24:28 ID:Mcmph1Mz
その薬、男女で薬効が違うとか無いですか?
男は性欲の抑制――女性は性欲の解放、とか。もしくは髪以外が薄くなるとか。

444 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 08:02:06 ID:JNtDi9CQ
二人とも男だな。その判断が正しいかどうかはわからないが。

445 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 09:11:58 ID:CPMsBFkc
>>440
続きwktk

コテハンかトリップがあるとまとめサイト的に便利なので付けることをお勧めする

446 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 11:43:40 ID:o/kkTyuK
これは面白いwww
でもコルベール先生ってあそこまで「〜ですな」って使ってたっけ?
それに才人達には敬語ではなく普通の大人としての口調だったような…
そこだけが少し気になった。

447 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 16:45:34 ID:tnKCz+PH
>>446
いや、それも薬の副作用と思うんだ!!
当然それを飲んだ王位継承権持ちも・・・


448 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 17:38:03 ID:0c7QeEw7
ハゲいらねー

449 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 17:47:37 ID:jUnxZIOf
コルベールが出た瞬間萎えました

450 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 17:53:13 ID:DrEaBspk
じゃあ読むな

451 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 17:56:15 ID:y6NraSaB
あれ?GWは終わったよな?

452 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 18:12:21 ID:zFgB3bYQ
>>448-449
べつにSSに賞賛だけしろとは言わないが
(それだって叩きスレに作者が名乗り出てから、あっちでやるもの)
まともな批評にもなってないレスをつけるな。

「このキャラはいらない」とかは批評じゃないんだよ。

453 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 18:13:22 ID:eB2gcDXf
世の中には毎日がエブリデイな人もいるんだよ

454 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 18:15:26 ID:cH2JZX4j
毎日がスペシャル

455 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 18:37:40 ID:xB2lH/8V
コッパゲ×キュルケ
キュルケ×コッパゲ

どっちも大好物なんだぜ
誰か書いてー

456 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 18:42:39 ID:6OwYSyPY
じゃあ
サイト×コッパゲ
希望

457 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 19:22:26 ID:zFgB3bYQ
あなたって本当に最低の腐だわ!

458 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 19:34:35 ID:i8iV+ufH
サイト×コッパゲ
あったとしてもなにもできんな・・・

459 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 20:51:31 ID:AFnd9WLu
面白いじゃないか

460 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 21:07:05 ID:R/z32AZ0
「おれ・・・先生にシュヴァリエになったこと見てもらいたくて・・・
がんばったな、ってほめてもらいたかったんです・・・」
「サイトくん、人を殺める戦争はわたしは賛成できない。だが・・・よく生きて帰ってきてくれた。君はよくやった、サイトくん」

「あの・・先生・・先生にはおれの全てを見てほしいんです。・・・抱きしめてくれませんか」
「私は過去、償いきれないほどの過ちを犯した。人を愛する資格なんてないんだよ、サイトくん」

「先生に昔なにがあったなんて関係ないんです・・!おれには・・・優しいコルベ−ル先生なんですから!」
「わかったよ、サイトくん。君がそうすることを望むのならわたしもその愛に応えよう
実を言うとだね・・・わたしもずっと君とそうなることを心の奥底で望んでいたんだ・・」

「先生っ・・!」
「サイトくん・・!」



こうですか?わかりません><

461 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 21:24:21 ID:nTXpLPFo
>>460
こいつは素晴らしい。

462 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 21:24:34 ID:UdN+F84m
>>460
それが出版されてアン様やアニエスが腐の道へと突き進むわけですね?

463 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/07(水) 21:49:39 ID:zFgB3bYQ
官能小説買ったりしてるシエスタはかなり素質がありそう

464 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 00:19:52 ID:DaKg4jWX
貴族ならぬ貴腐人か

465 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 00:24:51 ID:vBgSxNPq
>>440 >>460
今更と言った感じだが乙! 

466 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 00:33:15 ID:v6VJ5jmQ
>>460
これはいいww

467 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 00:57:38 ID:F0/CMkah
>>460
ハルケギニアにBLブーム到来ですね!?

468 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 01:13:45 ID:kVnRQ9e8
アン様とananしたいよ〜

469 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 01:29:25 ID:540CCztk
貴腐人は腐女子の上級蝕としてもう言葉は存在する
漫画版皇国の作者とか乱太郎の作者とかがそう

470 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 06:08:07 ID:+XnLE4Tu
コッパゲ×アニエスが見たいなー

471 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 15:18:31 ID:Y19SII2j
サイト×マチルダorフーケを読んでみたい自分は少数派?
マチルダorフーケがサイトの筆下ろしする…
何かエロくない?

472 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 18:27:57 ID:D8erAPTU
そもそもマチさんの出てくるSS自体わずかだからな。
バレット氏の今後に期待しようではないか。

473 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 20:00:06 ID:aeKGP08t
13巻で
「『メイドサイト』なんて可愛いんだ! 立ち振る舞いもイラストも、コレがプロの仕事か!」と、
感激したクチとしては、女装プレイならありだな。

(私にとってアリでも、実際書かれたら袋叩きは確実だろうけど)

474 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 20:50:33 ID:vVRmqLm4
最近
まともなサイトとルイズ物が皆無だよね

475 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 23:10:29 ID:ifvI6usU
サイ×ルイは本編で見れるもの。

でも、そういやアン様やタバサはわりと書かれるのが多くて、
そのほかが少ないような気はするな。

476 名前:保管庫”管理”人:2008/05/08(木) 23:26:16 ID:s69djD8p
話題豚切りスマソ。
変更依頼のほうに「ゼロの使い魔のルイズと百合」スレの方がいらしてるんだが、
むこうのスレに投下された作品を預かってほしいんだそうだ。
管理側としては別に問題ないので、
雑談用掲示板のほうで検討してもらえるだろうか。

477 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 23:47:37 ID:qCn2AGxM
<<476
個人的には、全然構わんと思う。

478 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 23:50:47 ID:k6dFvZnE
>>477
逆!逆!!

479 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 23:54:31 ID:cHuI1SB8
そんなスレがあったのか!!!

480 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 23:56:21 ID:EPJBNfbD
ああ、るるるの人のアレ?

481 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/08(木) 23:57:02 ID:W/lWCQhR
そのスレはどこにあるんだろ?

482 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 00:02:32 ID:cHuI1SB8
>>481
レズ百合板

483 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 00:10:18 ID:8vY9HR4f
>>482
その板初めて見たw
スレはかなり健全(?)に思えた。

484 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 02:55:24 ID:KocxQdwa
へんたいさんの個別ページがついに100kHIT突破した件。
おまいら本当に変態好きな


もちろんロリコンさんのタバサが目当てだよな
反論は認めない

485 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 16:02:36 ID:KC6qpFEp
個人的に、話自体は他作者とくらべて特に好きってわけでもないが
ありがたいことに作品つぎつぎ書いてくれるし、読みやすいからな。
バレット氏も似たタイプだが、こういうSS作者のページには行く回数が増える。

486 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 16:12:45 ID:HGyUaer1
アンさま分が不足してきた…

ボルボ師匠のアンさま(らぶらぶor鬼畜)調教ネタが読みたいなあ

487 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 18:25:39 ID:RyKgsc6L
BL好きな女が腐女子(婦女子)又は貴腐人(貴婦人)なら、
GL好きな男は腐兄(父兄)になるんだろうか?w

488 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 19:36:14 ID:IYv8ol7f
>>487
どこぞかで腐猛夫(ふもっふ)とか湯男子(ゆだんし)とか、あと汚男子(おだんご)……っとこれは違うのか?ってのを聞いた事がある>GL好きの男
腐兄はBL好きな男の事も指してるからなあ

489 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 22:01:00 ID:E97cDSu+
「サイト、そんな悪臭を放つものを持ち込まないでくれたまえ」
「いやこれ、納豆っていって、臭いはあれだけど喰うと結構旨いんだぜ?」
「ナットウ?」
「そう。豆を納める、って書くんだ」
「僕には腐った豆の固まりにしか見えないんだが…」


490 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 22:03:47 ID:RyKgsc6L
>>488
あまり呼ばれたくない名称ばかりだな……
気をつけようw

491 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 22:05:40 ID:RyKgsc6L
>>489
ハルケギニアには納豆菌があるんだな

492 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 22:33:13 ID:cLCYbeAi
豆腐と納豆は漢字を取り違えた(?)ってのは聞いたことあるな

納豆は本来『豆腐』が正しくて(漢字的な意味で
逆も然り


493 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 23:18:52 ID:ljQ27Tqt
>492
それは俗説だったはず
腐の元々の意味が食品を固めたものだったとかなんとか

494 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 23:45:01 ID:Z9e5AAtG
ここはとても教育的かつ文化的なスレですね

495 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 23:48:04 ID:tcvb/2Ph
そういや豆腐作るSSあったなぁ。あれで完結なのかな?

496 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/09(金) 23:55:50 ID:tUnbOFis
「サイト君、私のたゆまぬ努力の結果、君の世界の食品と思しき物品を召喚することに成功したんだが」
「うわ、納豆じゃないスか! 懐かしいなあオイ」
「なんでもいいからどこかにやってくれないかね、これ。臭くてたまらんよ正直」
「えー、そうスか? この臭いがいいんじゃないですか」
「ううむ、文化の違いを感じるな」
「まあいいや、部屋に帰って一人でこの臭いを楽しむとしよう」

「ちょっとサイト、なによこのひどい臭い!? あんた私の部屋に何てもの持ち込むのよ!」
(ちくしょう、せっかく郷愁に浸れるアイテムを見つけたってのに、ここでルイズに没収されちゃたまらんぜ!)
「いや、違うんだよルイズ。これ今王都で大流行のアイテム」
「はぁ? なに言ってんの?」
「マジだって。この強烈な臭いが……えーと、人間の野生本能を刺激してだな」
「刺激して、どうなるのよ?」
「あー、その……よ、夜の生活が充実したものに」

 一年後、トリステイン全土で情事の際に納豆を身体に塗りたくる風習が盛んになったとかなんとか。

497 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 00:00:13 ID:yidIGm6V
俺は
豆腐→「乳腐(チーズ)」の代用食品
納豆→藁束に大豆を入れて(納めて)保存したのが始まり
って聞いたぞ

498 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 00:17:21 ID:V2Uv04th
>>497
「乳腐」は、豆腐の発酵食品「腐乳」(ふにゅう、フウルウ)の別名で、チーズ(乾酪)とは別もんじゃないのか?

参考ページ
腐乳(Wikipedia)
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%85%90%E4%B9%B3

あと、>>492氏のご意見については、Wikipediaの納豆の項目にこんな記述もあり

名称
納豆は元来精進料理として納所(なっしょ。寺院の倉庫)で作られた食品であり、これが名前の由来である。
「本来は豆を納めたものが『納豆』、豆を腐らせたものが『豆腐』だったのが、いつの間にか名前が取り違えられた」などとも言われるが、
近代になって作られた俗説に過ぎない。
そのことは「腐敗と同じく、菌の増殖により納豆ができる」という科学的知識が、「納豆」の名称が現われた頃には存在しなかったということを考えれば明らかである。
なお漢語における豆腐の「腐」は腐る意味ではなく、チーズのように凝固した食品(英語のカードcurdにあたる)を指す。

納豆:名称(Wikipedia)
ttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%8D%E8%B1%86#.E5.90.8D.E7.A7.B0


499 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 00:27:55 ID:xYCCplI4
ここはなんのスレですか?

500 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 01:11:13 ID:c/uRYEbO
みんな「豆」について熱く語ってるから、ルイズやタバサの「お豆」をクリクリするスレなんじゃないかな?

501 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 01:36:24 ID:WzRD5rKv
一方そのころ、シルフィードは歳の数だけ豆を食べていた
「こんなんじゃ足りないのね!」

502 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 01:37:11 ID:lW8g2x9V
なんで時々専門スレより専門的になるんかな?
ww

503 名前:498:2008/05/10(土) 01:45:50 ID:V2Uv04th
>>502
いや、Wikipediaに書いてある程度の情報では、専門スレに生息されている百戦錬磨の猛者の方々の前には到底…(w

504 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 09:07:28 ID:EuIQNzAQ
豆腐の腐は中国語で白くてぶよぶよしたものと言う意味

505 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 09:50:41 ID:tY6Nrx/B
ティファはクリトリスでかそうだよね

506 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 09:54:45 ID:BsID8mSN
テファはパイパン+モリマン

507 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 10:24:32 ID:0KGnQCyX
>>504
つまり腐兄とはマリコルヌの事を…



俺にエルフは剛毛って脳内設定があるんだが、これは水野か誰かの呪いなんだろうか?

508 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 11:28:17 ID:3jwtflX1
スレ違いuzeeeeeeeeeeee!

509 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 20:39:55 ID:lQbf/V1m
よし、スレの流れを変えるためにもつっぱれ有栖川のSSを書くんだ!

510 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 21:02:42 ID:sT4dkUCY
有栖川か…
スレ違いじゃないのにスレ違いに思えてしょうがない…
てかここ、もうノボルスレってかゼロ魔スレだろw

511 名前:487:2008/05/10(土) 21:08:22 ID:ogQtg5Hh
>>507
クソワロタwww

512 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 23:00:43 ID:GzMILZcP
ttp://zeroupload.s13.dxbeat.com/cgi-bin/img/1210402093.jpg

放尿する前に見えなくもない

513 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/10(土) 23:50:33 ID:3KbdBP/C
>>440
コッパゲのテンション変化がどこかスーパー賢者タイムを髣髴とさせるなw

514 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 04:23:52 ID:t33SVF3B
>>507
漏れは仕事柄、エルフというといすゞが先行して頭の中に出てくる

車でふと思ったが、運転免許をとろうシリーズでも書いてみようと思ってまつ。ハルケギニアと地球がゲート経由で行き来できるという前提(25-503のような設定)のもと、ルイズは才人と女性教官との教習を見て車を爆破したり、運転に悪戦苦闘な設定で只今構想中。

515 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 09:21:41 ID:NXKu5y7W
そういうのは、書いてから持ってきたらいいんじゃないかな。

516 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 11:09:38 ID:04Bi6VRF
いや、ちょっと前宣するくらいええやんけw
楽しみにしてまっせー

517 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2008/05/11(日) 14:52:22 ID:GPLeRELG
じゃあ自分も前宣。
途中までだけど投下。続きは帰ってきてからね

518 名前:○。○○がいっぱい ◆mQKcT9WQPM :2008/05/11(日) 14:53:23 ID:GPLeRELG
その日、才人は困っていた。
学院の門の前で、とてもとても困っていた。
具体的に言うと板ばさみだった。
むしろ、並んでいるのは板というより山脈だったが。
むしろ、挟まれるのは本望というか。
とにかく才人は困っていた。
挟まれて、困っていた。

事の起こりは、演習が中止になって才人が急に暇になったその日の朝に遡る。

519 名前:○。○○がいっぱい ◆mQKcT9WQPM :2008/05/11(日) 14:53:44 ID:GPLeRELG
メイドとて立派な職業である。
主に仕えているからといって、常に働いているわけではない。
たまには息抜きだって必要だし、休息も必要だ。
だから、学院で働くメイド達のほとんどは、定期的に交代で休日をもらっている。
だが、中には例外もいる。
休日返上で働くメイドだっている。
休日分も給金を稼ぐ必要があったり、することもないんで働いてみたり。
シエスタもその一人だ。
だが彼女はお金が必要だったり、することがないわけでもない。
彼女は、愛する主人の傍を離れたくないがゆえ、休日返上でメイドとして働いていた。
しかし。
現代日本の一般常識を尺度に持つ彼女の主人は、休みもなく働く彼女に対し、申し訳なさでいっぱいだった。
自分が暇してすることもなく椅子で舟をこいでいるというのに、目の前では黒髪の少女がかいがいしく働いている。
男としてこの状況はよろしくない、と思っていた。

「なあ、シエスタ。たまには休んだら?」

洗濯物を干し終えて部屋に帰ってきて、箒を手に掃き掃除を始めたシエスタに、才人はそう提案する。
しかしシエスタは、床を掃く手を休めずに、応える。

「いいえ、お気遣いなく♪
 サイトさんにお仕えするのは、私の人生そのものですから」

人生、とまで言い切った。
そんなシエスタに、でもなあ、と才人は食い下がる。

「休みも必要なんじゃない?身体壊しちゃ元も子もないだろ」
「そうなったら休みますよー」

シエスタは主人の話を軽く流し、今度はあらかじめ用意しておいたバケツと雑巾で、机を拭き始めた。
やれやれ、と才人はもう一度考える。
この頑固で一途なメイドを、休ませてやりたい。
そう考えた才人は、ない知恵を絞って考える。
そして。

「じゃあさ」

まーだ食い下がりますかー、次はどう反論しようかしら、とシエスタは拭き掃除をしながら次の手を考える。

「一緒に街に買い物行こう。今から」
「え?今から?何かありましたっけ必要なもの」
「うん。ちょっとね。シエスタの服なんてどう?」

要するにデートのお誘いである。
その言葉にシエスタの動きが止まる。

「…だめ?」

やっぱダメかな、などと才人は思ったが。
シエスタはくるん!と振り向くと、にっこり笑って、応えた。

「じゃあすぐ支度してきますから!正門で待っててください!」

ばびゅん!と突風のように走り去ってしまった。
これが30分ほど前の出来事。

520 名前:○o○○がいっぱい ◆mQKcT9WQPM :2008/05/11(日) 14:54:20 ID:GPLeRELG
ペットは年中無休でペットである。
ペットの主な仕事といえば、主人に対して尻尾を振って愛想を振り撒き、癒しを与える事。
しかし、ティファニアは最近、とんとそのお役目を果たせていない。
なぜかといえば、主人に接する機会があまりないからだ。
ティファニアが避けているわけではない。むしろ主人の方が避けているのだ。
ティファニアの胸は凶器である。全力全開でそんなもの押し付けられて、あまつさえ耳元で甘い声で囁かれて、正気を保っていられる男はこの世に存在しない。
だからこそ、才人は自身の健康のため、ティファニアとの接近を避けていたのだが。
役目を果たせず不満なペットは、今日こそ全力で主人を癒すべく、鼻息も荒く学院内を彷徨っていた。

「タニアっ!サイト見なかったっ?」

ここは通称『メイド長屋』。学院で働くメイド達が寝泊りする宿舎である。
そこに学院の生徒が立ち入ることはあまりない。
メイド達のプライベートを邪魔するほど野暮な生徒はいなかったし、メイド達とそこまで親しい関係を持つ者もあまりなかったからだ。
しかし中には例外もいる。
専属のメイドを囲っているシュヴァリエ・サイトと、タニアの元保護者の立場である、ティファニア・ウエストウッドである。
タニアはその日お休みの日で、仲のいいメイド達数人と、街に出かける用意をしていたのだが。
今のティファニアに、タニアのプライベートを気遣うほどの余裕はなかった。
鼻息も荒く、目をぎらつかせて個室の扉を開けるなりそう言った元保護者を、タニアは冷めた目で見つめる。

「…いやテファお姉ちゃん必死すぎでしょ」

呆れたようにそう呟くタニア。
ティファニアははっとして、大きく深呼吸を三回。
そして改めてもう一度。

「タニア、サイトどこにいるか知らない?」

タニアははぁ、と大きく溜め息をつく。
くっつくまでは面白かったんだけど、くっついちゃたら面白くないどころかメーワクだわ…。
早いとこ自分も相手探さなきゃねえ、などと思いながら。
ついさっき、廊下で自分とぶつかりそうになりながら、物凄い勢いで自室に飛び込んでいった黒い髪の先輩の事を思い出す。

『ご、ごめんねタニアさんっ』
『どうしたんですかシエスタ先輩』
『あ、うんちょっとね。あ、そうだ、私ウチのご主人様とお出かけするから、今日は一日いないってみんなに言っといて』
『はーい』

…お出かけするんだったっけね。

「そーいえば、出かけるとか言ってたから正門に行けば逢えるかも」

そこまで言うと。

「ありがとタニア!」

それだけ言うと、ティファニアはばびゅん!と突風のように走り去ってしまった。
タニアは続きの言葉を言おうとしたが、急遽変更して呟いた。

「…テファお姉ちゃん必死すぎでしょ。マジで」

こりゃあ捕まったらタダじゃすまないなあ、お兄ちゃん。
これが10分ほど前の出来事。

521 名前:○o○○がいっぱい ◆mQKcT9WQPM :2008/05/11(日) 14:55:19 ID:GPLeRELG
そして現在。

「…どうしてミス・ウエストウッドがここにいるんですか」
「し、シエスタ目が怖いんだけど」

精一杯おめかしして、正門前にやってきたシエスタを待ち受けていたのは、ティファニアに絡まれる才人。
物の例えではなく、実際に首筋に全力で抱きつかれ、絡まれている。
まるで、大型の犬が主人にじゃれついているようだ。
ティファニアは敵対的な視線を向けるシエスタに、にっこり笑って応えた。

「私はサイトのペットだから、一緒に連れてってもらうの」
「…は?」

シエスタの目が点になる。
そしてシエスタは言葉の意味を飲み込んで、心の中だけで、ほんと、この節操なしわぁ、と呆れると。
空いている才人の左腕に絡みついて、才人越しにティファニアを見つめて、言った。

「…今日は、サイトさんは私と『二人きりで』お出かけの予定なんです」
「…私も、行きます。ね、連れてってくれるよね、サイト?」
「サイトさんっ?」
「サイト?」

自分の両側から寄せられる二つの視線と胸に挟まれて。
才人は、困り果てていた。

522 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2008/05/11(日) 14:56:51 ID:GPLeRELG
絶望した!シエスタの名前を出さないおまいらに絶望した!
というわけで今日からシエスタは俺の専属メイド。異論は(ry

じゃあ、買い物いってくゆノシ

523 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 14:59:48 ID:HXVwLgXb
>>522 GJ
いてらさい。

524 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 15:22:17 ID:oFZKStXh
( ゚∀゚)o彡゜



タバサは俺の(ry

525 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/11(日) 15:48:28 ID:luXShkDM
>>522
新作乙! 
>絶望した!シエスタの名前を出さないおまいらに絶望した!
言われてみれば確かにそうですなww
でも13巻でも良いとこなかったし 話題が

526 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 01:40:02 ID:5e4VBIiK
>>522
シエスタはボテ腹を抱えて俺の隣で寝息たててますがw

ってことで、GJwww

527 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 16:37:39 ID:abtivWvt
最近、性別を入れ替えるTSというものがある。
もし、ゼロ魔でそれをやった場合、ルイズ、タバサあたりはなにも問題はないだろう。
だが胸がとてつもなく大きいという個性を持ったティファニア場合はどうだろう。
答えはこうだ! 



    チ○コレボリューション!

「触って確かめてくれ」


528 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 17:26:41 ID:+1pvitNL
男ルイズ「あんたのソレ認めないからな。チ○コっぽい何かって呼ぶから」


こうですか?わかりません><

529 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 17:27:47 ID:aEabdZgL
男ででかいとなるとそこしかないよなー
何とかできないものか

530 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 17:41:34 ID:dND0YulO
忘れちゃいけないモット婦人。
平民の男の子を屋敷に連れ込んで、
「なんか出ちゃうっ」
「若い子は良いわぁ」
屋敷は美少年でいっぱい。

531 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 17:48:58 ID:7Nw3e8X2
>>529
棒じゃなくて玉の可能性

532 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 18:08:20 ID:8ZAFuBnx
>>529
胸毛、ハルケギニアでは胸毛が多い方が美男子設定にすれば

「すごいっ、下の毛とつながってるっ」


533 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 18:36:16 ID:dND0YulO
>>529
もっと素直に考えてみた。
それは筋肉。
つまり、胸が大きい→胸に筋肉がいっぱい。
他はそうでもないのに胸だけ筋肉たっぷりのハーフエルフ。


534 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 19:39:15 ID:LeKkb3aT
おまいら本当に頭悪いな(´・ω・`)

性別転換ならテファは






うほっ いいエルフ

すごく…大きいです…

535 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 21:02:21 ID:EARwjvId
性別転換しても、モンモンはあの髪型だ!
 


536 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 21:08:45 ID:H1hPrO93
胸毛や腋毛、脛毛までな

537 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 22:39:30 ID:tIGDB+5n
>>530
それは大変よいな。


538 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 23:03:23 ID:+jXsQigX
魔羅革命

539 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 23:24:42 ID:pzvNSvr0
待ちたまえ…男にしかないのはノドボトケもそうだろ?
面白みがないから肉棒のほうでいいけどね。

540 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 23:25:05 ID:0QUFz7Z/
才人の設定がいろいろ変わる、ってのも二次創作ではありがちだわな。
既にネットには多数存在しているであろう、よくある設定改変でいくと

1.才人女子化
2.才人お姉さま化
3.才人ショタ化
4.才人ロリ化
5.才人親父化
6.才人美形化

とかか? まあ設定変えたらそもそもそのキャラは才人って呼べないかもしれんが。
召喚された才人が原作のような少年じゃなかったら、ゼロ魔はどうなってたんだろうねえ。

541 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 23:27:59 ID:3onTdGai
その昔、ナデシコのテンカワがハーレムを築くSSが流行ったけど
だんだん才人もそうなりつつあるな
名前も似てるし

542 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/12(月) 23:47:11 ID:KQyu1IkD
ポルポ氏早く投下されないかなあ。
アン様物で骨太なストーリーったらあの人しかいない。
あの量の長文にはそれなりに期間が必要なのはわかるが。

543 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 01:03:38 ID:mJgEZvoc
こじきはだまってまてよ

544 名前:バレット:2008/05/13(火) 01:23:34 ID:irmyCah5
望まれてもいない俺が代わりに投下しますよっと。
今回でおマチさん編終了です。

545 名前:バレット:2008/05/13(火) 01:24:06 ID:irmyCah5
望まれてもいない俺が代わりに投下しますよっと。
今回でおマチさん編終了です。

546 名前:バレット:2008/05/13(火) 01:25:24 ID:irmyCah5
おうあ、連投スンマセンorz





場所は男子寮の一室、サイトの部屋に移り、

「判決、サイト、死刑!」
「ちょっと待てぇぇぇl!前回投下分からのあらすじ代わりの文も会話も無しにいきなり死刑って何だよ!?つーか被告俺なの!?」
「良いだろう別に。どうせ保管庫に更新して貰えば確認代わりに皆前の話読み直すんだろうし」
「投下してくれる人にも読んでくれてる人にもケンカ売る様な事言っちゃダメー!叩かれても仕方ないぞ!?」



・・・・・・この作品はフィクションというか作者の妄想です。広い心でお読み下さい。






「まったくどうしてこうアンタは私達が居るってのに節操無しに女堕とすんだいええ?」
「め、面目ありまひぇん・・・・・・」

目一杯切ない所を蹴られるというまさしく男にとって死刑同然の一撃を怒り狂ったイザベラから頂戴し、サイトは床の上でビクビク痙攣していた。
同じくこの場に居るシャルロットの視線も痛い。
ティファニアとマチルダは顔真っ青脂汗ダラダラのサイトに駆け寄ろうとしていたが、イザベラの怒りの篭った鋭い一瞥に身を竦ませて動けず仲良くオロオロしていた。

蹲ってう〜う〜唸るサイトを足蹴にして仁王立ちしているイザベラだったがしかし、何時まで経っても動かずに・・・
否、サイトが動けずに居るのに強気の仮面をあっさり剥がして心配そうに覗き込む。

「い、いつまで唸ってんだい。そこまでアンタは柔じゃないだろう?」
「バッキャロー・・・・・・男ならここ蹴られたら誰でもこうなる・・・ふおおぉぉぉ」

もはや声にならない呻きを漏らすサイトにイザベラは慌てて治療魔法をかけた。
股間から脳髄までグワングワン襲ってきていた鈍痛がスッキリ消えたのでサイト復活。

「ああ、何だかデジャヴな地獄だったぜ・・・・・・」
「ゴメンね・・・カッとなって、思い切りやっちゃってさ・・・・・」

一転してしょぼくれる青いお姫様。

「いや、まあ正直言って俺の今の状況って刺されたって仕方ないだろーし、イザベラがそこまで気にしなくても良いと思うけどな」
「そうかい・・・ありがとう」
「そりゃ俺の台詞」


547 名前:(8)観察者:2008/05/13(火) 01:27:09 ID:irmyCah5
あっという間にデレデレに変貌。どこぞのすれ違いとツンばかりの本来の時空とは大違いのバカップルである。

「お姉さま1人だけズルい」
「いつもこんな感じなのかいこの2人は?」
「うん、あ、でも私もシャルロットもいっぱいお兄様に甘えたりしてるからあまり気にならないし!マチルダ姉さんもいっぱい甘えればいいから!」

恨みがましそう、というか、ぶっちゃけとっても羨ましげな視線を浴びてバッ!とイザベラ。サイトは苦笑している。

「と、とにかくアンタもこのバカが好きだって事なんだねマチルダ!?」
「顔まだ赤いわよ」
「ほっときな!」
「・・・・・ああその通り。私もサイトが好きなんだよ。最初に会って助けてもらった時からね」
「・・・私達と一緒」

シャルロットが珍しく苦笑じみた表情で呟く。シャルロットもイザベラもサイトに惚れたきっかけは偶然危機を救ってもらったからだ。

「他国のスキャンダルに首突っ込んで、禁忌に触れた私達の為に王家にたった1人で宣戦布告して・・・・・・殆ど見ず知らずだった女の為にそんな事してくれる男、他に居ると思うかい?」
「滅多に居ないだろうねそんな大バカ。ま、気持ちは分かるさ」
「悪かったなバカで」
「そんなバカに私達はとことん惚れちゃったのさ」
「惚れた弱み。彼女も同じ。だから、仲間」
「それはつまり私もサイトの女の仲間入りしていい・・・って事かい?」

苦笑で肯定。途端、嬉しそうにティファニアはマチルダに抱きついた。


548 名前:(8)観察者:2008/05/13(火) 01:28:27 ID:irmyCah5
「テファぁ、ジロジロ見ないでくれよぉ・・・」
「うわぁ・・・マチルダ姉さんも、こんな顔するんだ・・・・」

ベッドに腰かけたサイトの腰に乗ったマチルダの成熟した身体は、先ほどから続く妹分や青い姉妹の愛撫で既に火照りに火照っている。
この世界では嫁ぎ遅れの部類に入る年齢でもまだ成人して少ししか経っていないマチルダの身体は充分瑞々しさに溢れていると言えるだろう。
平均よりも大きな乳房のピンク色の先端はもう固く立っているし、
薄い若草を思い起こさせる緑色の叢は、すぐ下の割れ目からの秘裂からの分泌液で光を跳ね返して艶めいていた。

年上の頼りになる姉代わりの女性が初心な少女のように切なく漏らすのに今まで感じた事の無い興奮――
―――嗜虐心をそそられて、サイトが自分にやったようにティファニアは背中から抱きつきながら乳首の先を指で絞りつつ、マチルダの耳をはみはみしてみた。

「ひゃふぅ!?みみ、ちくび、テファ、らめっ」
「マチルダ姉さん、とっても可愛い声・・・」
「こっちはどうなんだい?」

シャルロットと一緒に両横からマチルダを支えていたイザベラは、おもむろにティファニアとの間に手を滑らせてマチルダの熟れ頃の尻を撫でた。
ビクン!と身体が跳ねる。深い谷の間に差し込んで更に動かすと、仰け反って秘裂からまた失禁したような勢いで透明な液を噴き溢してからクッタリとサイトにもたれかかった。

「お尻が、弱点」
「ん、まあ準備はこれくらいで充分だろうね。マチルダ、そろそろサイトもアンタで喜ばせてあげる番だよ。サイトの女になるんだろ?」
「ふあぁ・・・う。うゅん・・・・」
「別に無理しなくてもいいからな?決心つかないんならまた今度――――」
「それはらめぇ・・・わらしも、あんたのおんなになるのぉ・・・・・・」

呂律が廻っていなくても、本能に促されるように腰をズリズリ動かし3人の少女の手を借りながら、マチルダは秘書に塔の如く聳え立つサイトを秘裂に宛がう。
3人がかりの愛撫に濡れに濡れきったマチルダの中は、初めてながらいとも容易くサイトを奥深くまで飲み込んだ。

「ふあああああぁぁぁぁんっ!」

ずっちゅ ぐっちゅ ぐちゅぐちゅっ!

マチルダの身体と少女達の補助に合わせて、リズミカルに重々しい淫らな水音が響く。
してもらうだけじゃアレなので、サイトも彼女達の動きに合わせて腰を動かしつつ両手を伸ばして敏感と評判のマチルダの尻をむんずと握った

もみもみもみもみ

くにゅくにゅもむもむ

きゅきゅっ

「うわっ、すっげぇ締め付け・・・!」
「らめ、サイトにまでもまれひゃだめぇ!」

揉む度に瞬間的に一際締め付けがきつくなる膣内の感覚を楽しみつつ、初めての割にかなりの乱れっぷりを見せつけてくれるマチルダの天井に先端をグリグリ押し付けた。
パクパクと、開いたり閉じたりするような感覚が伝わってくる。子宮口っぽい。


549 名前:(8)観察者:2008/05/13(火) 01:29:18 ID:irmyCah5
男女の入り口同士がぶつかり合って互いを求めている。

それに答えるべく、サイトもラストスパート。

「出すぞっ・・・・!」

その時。シャルロットの細い指が根元までマチルダの窄まりに差し込まれ。

「でりゅうぅぅぅぅぅ!わたひもまた出るのぉぉぉぉぉおおおおっ!!」

どくどくどくっ!  ちゃーっ

マチルダの胎内が真っ白に染められて――――同時に、また不意の衝撃に耐え切れず漏れ出した黄金色の液体が、サイトの下半身とベッドを汚した。





・・・・・・我に返ったマチルダが、またお漏らしにショックを受けて泣き出したのは言うまでも無い。




550 名前:バレット:2008/05/13(火) 01:33:15 ID:irmyCah5
終了ー。おマチさんが実は一番Mでお漏らしっ娘なのは確定で。
それから最初の部分、本当に他意は無いんであしからず。


TSで原作カップリング・・・・・・最初の段階で男ルイズが女才人襲うのしか想像DE・KI・NE!
でも色男キュルケ×美熟女コルベールはいいかも。毛が無いのは下の方でOK?

551 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 01:37:56 ID:ccsE3JqI
バレットさん乙!
TSは用量用法を守ってということで下記のようになります。

サイトはいじらずにルイズ達を性別転換。
メイドという設定のためシエスタは女性のまま。
マルトーは食堂のおばちゃん。
タバサママはそのまま。
難しいのはワルド、マチルダ、保留。

召喚されたサイトはルイズ少年とのキスで使い魔に。
ルーンの効果で「あいつは男なのに………」とドキドキ。
ルイズもシエスタと楽しそうに話しているサイトにイライラ。
様々なドキドキ、ワクワクな大冒険。
男には女と説得するシエスタ。
魅惑の妖精亭で女装したルイズにドキリ。
ハーフエルフの少年に出会った二人は、
「すげー、コレ本物かよ。腕ぐらいあるぜ」にぎにぎ
「あんたのコレ認めないからな。チ○コっぽい何かって呼ぶから」さわさわ
「んんっ、ああんっ、………っ」びくんっ、びくんっ。



                                 生まれてきて、ごめんなさい。


552 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 01:48:22 ID:SN9fpH6h
>>544-546
投下まだ?

553 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 01:57:01 ID:SN9fpH6h
あ、投下されてた。

バレットさんGJ。
後残ってるのは誰だ?

モンモランシーかTSギーシュか・・・

554 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 02:19:42 ID:+fAR8601
メインヒロインが残ってるだろう

555 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 02:20:36 ID:+fAR8601
GJ忘れた。
バレットさん
GJ!!

556 名前:514:2008/05/13(火) 02:34:45 ID:XX5ARzvk
作者の皆様相変わらずGJです。漏れもプロローグ書いたんで、それだけでも投下したいんですが、情報が変ですと言われますた。ノートンの設定はガイドラインに従っていじってあるのに・・・orz
尚、このカキコはケータイからやってまつ

557 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 02:56:07 ID:3vFLiIrK
>>556
完成してから投下しろっていうノートン先生のお告げじゃないかな

558 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 04:42:43 ID:+fAR8601
プロローグだけじゃダメだな
せめて寸止めできるまで書かなきゃ

559 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 06:16:04 ID:Xc1g2Hz3
なにこの乞食どもの上から目線
少し投下されるだけでもありがたいと思えよ

560 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 06:36:02 ID:3/vurXTg
>>556
俺も書き切ってからの方がいいと思うぞ。
投稿作品って、プロローグだけを書いて投稿した人は、7割がたが続き書くのに挫けてる。
プロローグと言いながら「設定紹介」にしかなってなくて、本編どうするか考えてない(ことに気づいてない)場合がスゴく多いから。
できるならプロローグでなく、堂々と一話を書いた方がいいと思うよ。

561 名前:514:2008/05/13(火) 07:14:19 ID:XX5ARzvk
>>560
アドバイスありがとうございます。では一話書いて投稿してみまつのでその時に。ノシ

562 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 08:46:15 ID:sPGUyYQf
>>518(せんたいさん様)
「♪うれしいな、大好きさ」
GJ。

>>546(バレット様)
冒頭部まで笑いの種を仕掛けるサービス心に、GJ。

仕事前に何やってんだか、俺…。

563 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 12:42:49 ID:z3ZAaxH3
なんか変な流れになってるな

564 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 15:34:40 ID:4L82X8CV
アニメ3期やるらしいから新しい人が増えたんだろ。
変態紳士が増えて喜ばしいじゃないか。

565 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 16:05:49 ID:LnWDNILK
変態紳士の新規参入は大歓迎だが、ただの変態には興味ありません

566 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 17:59:37 ID:6YMljJWh
>>546
新作乙! いつもありがとう
>>560
>投稿作品って、プロローグだけを書いて投稿した人は、
>7割がたが続き書くのに挫けてる。
SS投稿サイトの大半はそれだものな 玉石混合といっても石多すぎだろ
そしてそれの少なくない数が毎年、長期休暇中やGWに涌くんだよな

567 名前:彼女達が水着に着替えたら:2008/05/13(火) 18:22:19 ID:sJRdTOWN
注:エロ無しです。

「あそこまで競争よ」
「あら?追いつけるかしら?」

指輪が無事返還され、平穏が戻ったラグドリアン湖に少女達の楽しそうな声が響く。
雲ひとつない空、青い空を映した湖、そしてそんな湖で戯れるスク水を着た少女達。

「いいな」
「ああ」

と少女達を横目に海パンをはいた才人とギーシュが呟いた。

さて、ここまで目を通した読者諸君にはわかると思うがハルケギニアにはスク水というものは存在しない。
加えて言うならば才人が履いている柄の入った海パンや保護者として同伴しているコルベールの履いている
ビキニパンツもない。ではなんでそんなものがあるかというと端的に言うと才人が作らせたに他ならない。
才人は以前にも自身の抑えきれぬフェチ心からブラやブルマと体操服といったモノを作らせ、自分の愛する
女性達に与えて、プレイに勤しんだ。しかし、当初はそれらで満足はしていたのだが彼の中でどこか違和感
のようなモノがある日湧き上がった。『そうだ、スク水だ』、セーラー服(これはシエスタが持ってきたもの
だが)、ブルマと学校プレイ三種の神器の中の後一つスク水が足りなかった事に気づいたのだ。
それならばと、彼は今まで自分の要望に応えてくれた職人達に連絡をとりスク水の作製に取り掛かった。

しかし、スク水の完成には時間がかかった。ブラも完成にそこそこ時間はかかったがこちらは原型になるもの
があったし、ブルマと体操服は騎士隊の着ているのを改良するだけでよかったのだがいかんせんスク水に関し
ては原型となるものがないので開発に困難を極めたのだ。しかも、水中で着ていても重荷にならないという機能
付きである、試行錯誤の日が続いた。そんな中、とうとう職人達から諦めムードが漂い始める。
『親方ぁ、もうだめでさぁ』、『旦那、悪いが無理があるぜ』
『馬鹿やろう、お前達の力はそんなものかぁぁぁぁぁ!!』
才人は目から血の涙を流す勢いで叫んだ、そして昏々と職人達にスク水の良さを説き始めた。
水着越しから伝わる女性の体のライン、水着越しに盛り上がる胸の隆起、大きすぎて水着でカバーできずおもわず
はみでた横乳、中途半端に脱がして胸を責める事の素晴らしさetc、etc…。
『う、ぐすっ、旦那ぁ、俺が間違ってたよ』、『親方、俺、やりやすぜ!そしてあいつに着せるんだ!』
『みんな、わかってくれたか!』
漢達は絆をさらに深め、開発を再開した。開発は日夜夜遅くまで続いた、そして………完成!とうとうスク水は
ハルケギニアの地に誕生したのである。しかし、ここで一つの不幸が生まれた。
『最後の夏が………終わった………』
そう、スク水が完成した時にはもう夏も終わる頃だったのである。しかも才人にとって学園生活最後の夏が、である。
いや、一応ルイズ達の分の水着は確保してあるので別段問題はないのだが、彼の構想の中には『トリステインスク水
大水泳大会〜ポロリもあるかも』という企画あったのだ。この非常な現実に対し彼は咽び泣いたという、せっかく女性
衛士隊と姫様を呼ぶ手筈も整っていたのに、と。

と、まぁこのような事情があり才人の野望は頓挫したのだが、せっかく手元にスク水があるのでこれを使う手はないと
残暑の厳しい日を選んでラグドリアン湖にルイズ達だけでなくギーシュとコルベールも誘って遊びにきたのだ。

568 名前:彼女達が水着に着替えたら:2008/05/13(火) 18:22:58 ID:sJRdTOWN
きてよかったなぁ)

と傷心の才人は湖で遊ぶ少女達をみてその心の傷を癒していた。
ルイズとシエスタは新型のスク水を、タバサとテファは旧型のスク水を、キュルケとモンモンとシルフィは競泳水着を
それぞれ着ていた。もちろん、スク水組は胸に名前のワッペン入りだ(ハルケギニア語ではあるが)

「股あたりはセクシーだけど、私は全体的もっと露出があるのがいいかも」とはキュルケ。
「あら?でも動きやすくて私は好きだわ」とはバランスのよいスタイルをさらけ出しているモンモン。
「む、胸がぱつんぱつんで恥ずかしいです」とは横にハミ乳しているテファ。
「ええ、でも試作品らしいですから。仕方ないですよ。」とはこちらもハミ乳気味なシエスタ。
「きゅい、裸で泳いだほうが泳ぎやすいのね」とはやはりハミ乳気味のシルフィ

「「チッ」」

ルイズとタバサが同時に舌打ちする。才人を巡り一悶着あった二人であったがある事を境目にまるで姉妹のように
仲良り、現在では貧乳同盟を組んでいる。

「ああ、湖の飛沫に映る君の姿は美しいよモンモンランシー」

とすっかりスク水と競泳水着の持つ魔力に魅了されたギーシュ。おそらく夜は水着姿のモンモンと半脱ぎエチィ
で盛り上がる事だろう。

「しかし、君の世界は本当に驚かされる。まさか水泳用の衣服まであるとは」

衰えはしたもののガチムチな肉体ととギーシュに敗北感を与え、彼の恋人であるキュルケを一同に心配させた炎蛇の
呼び名のごとくビキニパンツがはちきれんばかりのご立派な一物をもつコルベールが感想を述べた。
ちなみにこの蛇は夜になったらキュルケに白い毒液を大量に体中に注ぐ毒蛇と化す、気をつけよう。

「まぁ、戦争とかそういう荒っぽいのとかじゃなくてこういうのだったら、こっちで広めていくのは良いでしょう」
「そうだね、うん、君がそういう人間で本当に良かったよ」
「早く!才人も泳ぎに来なさいよ!」
「はいはーい」

残暑が続くハルキゲニアは今日も平和だ。

569 名前:アトピック ◆xsDbUITz4M :2008/05/13(火) 18:25:40 ID:sJRdTOWN
うわーすいませんアゲちゃった。

はい、書きたい書きたいと思っていたネタがようやく出来ました。
競泳水着、いいですよね。個人的にはアニエスとマチルダさんに着せたいです。

でも半端に年を召されてるエレオノールさんはスク水がいいと思います。
それでは。

570 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 18:53:23 ID:6YMljJWh
>>569
エロ無しとは言え新作乙!
>でも半端に年を召されてるエレオノールさんはスク水がいいと思います。
それ以前にルイズやタバサと同じく乳がないからスク水が似合うと思います

571 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 19:13:34 ID:WEBxMzVc
ポロリ期待とかスク水ってものをわかってない奴めgj

572 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 20:02:03 ID:STeRgv97
投下乙です。
コッパゲの股間の炎蛇にワロタw

573 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/13(火) 23:28:48 ID:+XwS9ztX
投下乙
股間の炎蛇吹いたw

574 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2008/05/14(水) 00:04:18 ID:E1dLOpp8
性転換ものときいてちょっとだけ妄想してしまった。

平賀冴(=才人)
17歳。ちょっと母性本能が強い現代女子高生。ハルケギニアに使い魔として召喚される。
ロイス(=ルイズ)
16歳。どう見ても12、3才にしか見えないショタっ子。魔法が使えないのがコンプレックス。冴を召喚する。

冴「なんだお前。ちっちゃいなー」
ロイス「ちっちゃいってゆうなー!ご主人様だぞー!えらいんだぞー!」
冴(…か、カワイイっ…!はぐはぐしたいっ…!)
ロイス「わ、わ!抱きつくな!無礼だぞ!僕は貴族だぞ!えらいんだぞ!」
冴「あーもうかわいいなあこんちくしょー!」

…すまん何か違うものになっていく。どうやら俺は病気のようだ。
それじゃあいい加減>>518の続き投下しま。
でも終わってない。すまんみんな

575 名前:○o○○がいっぱい ◆mQKcT9WQPM :2008/05/14(水) 00:05:30 ID:9p+yS9fO
結局、才人は困り果てたまま。
荷馬車にメイドとペットを乗せて、街に向かっていた。
どっちを置いていっても角が立つのでじゃあとりあえず皆で行こう、という事になったのである。

「あ、あはは、いい天気だね」

しーん。

「か、買い物日和かな、お店見て回るにはいいんじゃないかな」

しーん。

針のむしろとはこのことか。
返事のない二人に耐え切れず、才人は荷台を振り向く。
そっぽを向いて怒った顔の、外出用のベージュのワンピースのシエスタと、おろおろしながら困った顔をしている大きな帽子を被った学院の制服のティファニアが好対照だった。
シエスタはとりあえず才人の節操のなさと、新たな女の存在が気に入らない。
ティファニアはとりあえず才人と一緒にいられればそれでいいので、シエスタとも仲良くしたかった。
そんな二人の意図が奇妙に食い違い、気まずい空気を生み出していた。

「あ、あのさ二人とも」
「あ、あの、シエスタさん!」

才人の声を遮るように、ティファニアが声をあげた。
ティファニアは不機嫌そうにそっぽを向くシエスタに続けて話しかける。

「わ、私別にサイトを独り占めしようなんて思ってないから…」
「それはわかってます」

シエスタは理解していた。
この娘はただ才人の傍にいたいだけで、他に女がいようが関係ないのだ。
自分もそうは思っていた。しかし。
いざ新しい女を目の前にすると、才人の節操のなさと、そして忘れようとしていた嫉妬心に腹が立った。
しかもなんか微妙に立場被ってるし。

「な、なあ二人とも仲良くしてくれよ…」

前の御者台から、そんな情けない声が聞こえてくる。

…ふんとにもう。この節操なしわぁ…。

流石のシエスタもガマンの限界だった。

「…ダレのせいだと思ってるんですか」

ちょっと怒った声で言ってみる。
さすがにこうかはばつぐんで、御者台で才人は小さくなった。

「…すいましぇん」
「あ、あの、サイトは悪くないの!」

謝る才人に、すかさずティファニアがフォローを入れる。
ペットにして、って言ったのは私だし…。
続けようとしたティファニアのその台詞を遮って、シエスタは荷台から身を乗り出して、背後から手綱を取る才人に抱きつく。

「そーですよねー。悪いのは節操のない誰かさんの下半身ですよねえ」
「ちょ、わ、シエスタっ?」

576 名前:○o○○がいっぱい ◆mQKcT9WQPM :2008/05/14(水) 00:06:15 ID:9p+yS9fO
才人の背中にその豊満な胸を押し付けながら、才人の股間に手を伸ばし、ズボンの上からちょっと膨らんだところをもみもみする。
才人は手綱を繰らなければいけないので、その責めから逃げることは赦されない。
最初はなだらかな丘だったズボンの前が、やがて徐々にその頂を盛り上げていく。

…いーなー…。

思わず指を咥えてその光景に見入ってしまうティファニア。
シエスタはそんなティファニアの視線に軽い優越感を感じながら、言った。

「そんな節操のない下半身には、全力で責任とってもらわなきゃ。
 ねえ、サイトさんのペットのティファニアさん?」

淫靡に微笑んでティファニアの方を振り向き、ウインクするシエスタ。
ティファニアは思わず頷き、

「あ、は、はいっ!そ、そうですね、責任とってもらわないといけませんねっ!」

同意してしまう。

「あ、あのう?この場合責任って…?」

もうすでに時は遅し。
メイドはズボンの中で完全に屹立した主人をむにむにともみ上げながら、言った。

「メイドもペットも、『きちんと』面倒見ないとだめですよ、旦那様?
 それが主人の義務というものです。ね。ティファニアさん?」

言いながら、ティファニアにおいでおいでをして、才人の左側を開ける。

「はい、はい!そのとおりです!飼い主はちゃんとペットの面倒みないといけないの!」

シエスタの意図を理解したティファニアは、その空いたスペースに抱きついて、凶悪なももりんごを全力で才人に押し当てた。
才人の牡はいよいよ限界で、ズボンのジッパーが押し上げられて開き始めていた。
街はもうすぐそこまで迫っていた。

577 名前:○o○○がいっぱい ◆mQKcT9WQPM :2008/05/14(水) 00:06:55 ID:9p+yS9fO
「あ、シエスタさん、その服カワイイです!」
「うん、いいかんじかも。ティファニアさん、あなたはどれにするの?」
「あ、うん、これがいいかな、って…でも、お値段がちょっと…」
「それは気にしなくても、ご主人様がなんとかしてくれるでしょ?ですよね?」
「…聞かないでください…」
「…ちょっと、可哀想かも…」
「気にしたら負けですよ。サイトさん面倒みるって言ったし♪」
「あ、うん、でも…」
「すいませーん、これとこれでお願いしまーす」

これが仕立て屋での会話。
特級シルクの仕立て服二着、胸のサイズは大と特大。しめて貴族年金半月分。

「あ、今度はあの店行きましょう!りんごのパイが美味しいそうですよ!」
「け、結構食べるのねティファニアさん…」
「えへへ…甘いもの、大好きなんですよ実は」
「私も好きだけど…ここまでお店はしごしたのは初めてかも」
「もう限界ですか?」
「いやいやいや。甘いものは別腹だし!お財布は別にあるし!ねえ、ご主人様!?」
「…もう好きにして…」

これが、話題のスイーツのお店巡りの途中経過。
クロザクロのケーキセット二人分、特濃ミルクのココア二人分、蜂蜜キャラメルプリン二人分、黄金りんごのパイ二人分、甘口イチゴスパゲッティ二人分。
しめて貴族年金四分の一か月分。

「さてと、それじゃあ…」
「そ、そうですね」

すっかり打ち解けた二人は、才人を宿に残すと、昼間買った服に着替えて、夜の街へと繰り出した。
才人は財布の中身を泣きながら確認する。

「うあー…こりゃ今月、水精霊騎士団の飲み会控えないとなあ…」

メイドとペットの浪費で、すでに貴族年金は底をつきかけていた。
そして今夜の宿代。
けっこう高級な宿で、才人の財布の中身が更に目減りするのは目に見えていた。

578 名前:○o○○がいっぱい ◆mQKcT9WQPM :2008/05/14(水) 00:07:28 ID:9p+yS9fO

…二人のいない間に、逃げちゃおうかなあ…。

そんな事すら考える。
しかし。
そんな暇はなかったのである。

「ただいま帰りました!」
「た、ただいま…」

謎の荷物を手にして、メイドとペットが帰ってきた。
二人とも、大きめの布袋を手にしている。
どうやら二人は、その袋の中身を買いに、街に出ていたらしい。
才人がそれなに、と尋ねる前にシエスタが応えた。

「あ、心配しなくても、この袋の中身は私たちの自腹ですよ〜」
「い、いろいろ捜してきたの…」

そして広げられた二つの袋の口からは。
薬品の入っているらしきガラス瓶や、どう見ても男のアレにしか見えない黒い棒や、あやしげな何かが覗いていた。
当然、今からの行為で使うつもりなのだ。
シエスタは自分の袋から一本の薬品を取り出した。
そして、才人に突きつける。

「それじゃあ、まずは、コレ飲んでください」
「あ、あの、一応聞くけどコレ何」
「もちろん、
 ガンガンに効く精力剤に決まってるじゃないですか♪」

言ってシエスタは袋を床に置いて、がばぁ!と上着を脱ぎ去る。
豊満な胸がぽよよん、と揺れた。
その隣では、ティファニアが同じように上着を脱ぐ。
凶悪な胸がぼよよん、と震えた。

「今夜はそれ飲んで頑張ってくださいね…旦那様♪」
「今夜は…寝かさないんだからっ…!」

言って二つの肉の球が、才人の前で揺れた。
才人は、何も言わずにその瓶の中身を一気飲みした。
血の味がした。

579 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2008/05/14(水) 00:08:02 ID:9p+yS9fO
はい今日はココまでー。
続きは明日以降ね。
じゃあねゆノシ

580 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 00:14:48 ID:OZx1ZhVn
>>579
乙! また寸止めですか 俺の下半身ははち切れそうですよ

581 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 00:34:55 ID:rm50NRqd
>>579
へんたいさん
乙です

582 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 01:40:02 ID:7RboZKuw
乙です

>>574ですが、何というか…声が釘宮から斉藤千和になってるようなw

583 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 06:42:39 ID:KngtFmo6
せんたいさん
>>574の続きをお願いします

584 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 07:30:06 ID:OnDOYgRm
せんたいさんの投下するSSにタグを付けるとすれば

【作者は病気】 【バiタ】 【変態紳士】

585 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 09:31:30 ID:a8gt2gcU
主人のペットを世話するのもメイドのお仕事ですよねー

586 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 19:18:10 ID:V48XfNNQ
しかし、もしも>>574の設定で話を続けるとしたらエレオノールとカトレアが

「フン、あれがロイスの使い魔か。汚らわしい平民の女じゃないか」
「おや、そうですか兄上。僕はなかなか可愛らしいお嬢さんだと思いますけどね」

……これなんて少女漫画?

587 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 19:32:46 ID:8hkqqIZB
ちぃ兄さま×ロイスで腐女子ウハウハですね、わかります

588 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 19:39:00 ID:HFYZzwhU
細かいことだけど、名前ルイズLouiseの男性形ってたしかルイLouisじゃない?
そういやシャルロットはシャルル、アンリエッタはアンリになるからわかりやすいが
シエスタやティファニアの男性形ってあるんだろうか。

589 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 19:42:30 ID:HFYZzwhU
忘れてた。>>579乙です。

590 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 21:55:09 ID:e23BwGYl
>>579
じらしすぎるwww

591 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 22:31:40 ID:fvIjYNUb
エロパロなら兎も角、原作で女の子が胸がドーダコーダ言ってるのに引いてる私としては、
チンコにもってかれると、下すぎてツライ(まあ、ワタしにゃ何の権限もありませんが)
ラノベ・エロパロ的に面白くないのは仕方が無いとして、おっぱいの代わりは、身長でどうだろう?

592 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 22:40:33 ID:K3EtUgS/
男ルイズはルイスでどうよ

593 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 22:44:15 ID:3We8lyot
つまりタバサとルイズは
100cm級と?

それなんてショタ・・・

テファは2m40超えの長身エロフ・・・

サイ子がテファに襲われると
はたから見るとロリっ娘襲ってるように見えるな

594 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 22:49:16 ID:0xifzztr
身長デカイ奴はチン長もデカイ。これ常識な。
例外はあるけど、やっぱある程度の比例関係があるよ。

595 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 23:02:13 ID:W+5T1xbj
>>592
ちょうど広島に「ゼロのルイス」と呼ばれるようになった男がいてな……

596 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/14(水) 23:36:35 ID:K3EtUgS/
>>595
あー いたね

597 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 02:12:19 ID:KWw0NA3y
サイ子のビジュアルはキョン子でおk?

598 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 11:28:58 ID:QkYhiTGn
TSはTSスレに行ってくれや
【女体化】TS系小説総合スレ【男体化】5話目
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1182867370/

599 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 12:15:10 ID:10BWFtm4
どっちでもいいだろ

600 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 13:19:22 ID:YKIGBYm7
>>598
過度の規制は荒れる元だよ。
貴様も変態なら、きちんと全裸でスルー出来るはずだろ?

601 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 20:24:39 ID:gKalEBMq
そういって楽観視し続けた挙句、荒れ果てたスレをいくつも見てきたぜ

602 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 20:47:42 ID:aVlxEpHv
TSキモイ

603 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 20:56:05 ID:cEHLEPB3
>>601
ひょっとして新顔かい?
良い機会だから保管庫で過去の作品とこのスレの歴史に触れてみるといい。

604 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 20:59:57 ID:9ay0rljH
>>603
もう相手にせんでくれ・・・

605 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 21:05:01 ID:fuSpnJ9a
>602
何だと貴様ぁ!
お前アレだろ
前にTSスレで暴れた奴だな?


606 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 21:05:24 ID:omz6ewvo
流行り廃りが時期によってあるだろーな
ちょっと前に麻雀ネタ面白そう!ってなったが
結局ほとんど作品にならなかったし

TSにも同じことが言える

607 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 21:09:57 ID:9JcXPrE0
TSはきもいな

608 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 21:14:18 ID:HVO0TPYb
TS好きは自分たちがマイナーって自覚が薄いのか、
どこでも当たり前のようにネタを振ってくるから嫌いだ。

609 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 21:21:34 ID:u1C1GqAp
ネタ無いんだから別にいいだろ。


610 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 21:22:08 ID:cEHLEPB3
空気読まずにネタ振ってくる奴ってのは大概にわかな訳で…
ミリオタしかり科学考証しかり政治経済しかり

611 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 21:46:19 ID:pBfBFKH2
個人的には面白ければTSでもいいと思うが。
特に興味をもったことはないが、キモいとまでは思わないし。

いやなら書かれても読まなきゃいいだけ。

612 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 21:47:18 ID:qjG6+l8M
ルイス・ハミルトン

613 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 22:03:48 ID:+5PZcJ5W
俺は>>598を支持するよ

614 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 22:33:47 ID:EGlo41yy
俺は>>611を支持するよ


615 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 22:40:21 ID:aVlxEpHv
TSネタは夢落ちネタより格下。ネタを出せない人専用のネタ。

616 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/15(木) 22:40:35 ID:00TVxh+4
SSの投下がない間は、ゼロ魔に関係する限りどんな話してても特に構わんと思う。
SSの投下があってもしつこくその話題を引っ張るなら問題だが。
麻雀ネタはそういう面があったからウザがられてた気がする。

617 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 00:31:51 ID:B+z+W++W
ネタに貴賤があるものか

618 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 00:53:04 ID:3Psspqwl
じゃあジャン(両方)×メンヌビルネタで

619 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 07:48:20 ID:aBxqsCYe
>>617
ないよ
あるのは料理のしやすさだけ、難しければ難しいほどいわゆる地雷要素になる
ちなみにTSネタはかなりの地雷要素なので扱いは慎重にな

620 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 09:23:54 ID:vpt869Zk
かんたん……サイト単独で♀化、皆にいじられまくる(性的な意味含めて)

ふつう……関係者も一緒にトランスセクシャル。いじりいじられまくる(性的な意味で)

むずかしい……最初から皆か、主要キャラの性別逆にしてストーリー展開。
もはやオリジナル。

キャラやストーリーの整合性に瑕疵があると、途端に地雷と化す。
素人にはお勧めできない

621 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 12:43:09 ID:ChOBQc2b
当事者の一方のみをTS化するとBLも許容されるから、それが嫌だ。

原作だと男×男でしかないのに、TSだと男×男(TS)なんてのもあり得る。

これがとあるスレの一部の層に受け入れられたせいで腐が流れ込み、潰れたすれもあるんだぜ。

622 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 13:36:23 ID:LkIT/Bzp
>>621
此処の住人の変態度を見縊って貰っては困る!!

623 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 18:38:22 ID:ERL4YbGd
>>622
スレ住人が全て貴様の偏在であるとでも言うのかッ!?

624 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 20:54:46 ID:/MgbHd8K
「やったわ!ついに性転換を行う薬を作れたわ!」
「モンモランシー、まさかとは思うがそれをぼくに飲ませる気じゃないだろうね」
「女の体になれば他の女の子への興味もなくなるでしょ!」
「やめてくれぇぇぇ」
ジタバタジタバタ

「あっ薬が窓から(ry」

「あールイズのやつ、まーた怒りやがって・・・シエスタと飯食ってただけじゃんか・・・
 ん?なにか上から(ry」




「やったぞサイトくん!ついに私の研究の英知を結集し、炎蛇の転換、というものが完成したぞ!」
「それでなにができるんですか?先生」
「うむ、あのゼロ戦に組み込まれていたバッテリーの原理を(ryして分子レベルで(ry
 つまり、細胞的に、遺伝子的に別性の体へとなることができるのだ!」



ゼロ魔だと先生とモンモンがいる限りなんでもできる

625 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/16(金) 21:13:25 ID:hUlJZcc0
むしろ変態紳士(仮称)の偏在が>>1-1000である

626 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/17(土) 08:05:34 ID:fiRzhl6m
>>624は神


627 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/17(土) 08:29:41 ID:rUIrEcK8
>>624
モンモランシーw

一期エルハザードのエンディングを思い出した

628 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/17(土) 20:48:08 ID:JOTgzw3X
エルハかw
やっぱルイズだけ先に日本に送ってしまったあと、
朝焼けをバックに5年くらい成長した青年サイトが帰ってくるEDか

629 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/17(土) 22:52:18 ID:5LXH87Y5
おいおい。
イフリータはあんなひんny

630 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2008/05/18(日) 01:42:29 ID:UKlHhEJn
>>579の続きです。すまん遅くなった

631 名前:○o○○がいっぱい ◆mQKcT9WQPM :2008/05/18(日) 01:43:21 ID:UKlHhEJn
あまりにも圧倒的な物量だった。
ベッドに腰掛ける才人の太股は、今や完全に白い柔肉に覆われていた。
右側では黒い髪がリズミカルに揺れ、左側では長い金髪がぎこちなく揺れていた。
そして時折白い谷間から姿を見せる充血した牡に、交替でキスの雨を降らせる。
それと同時に、互いの唾液を才人に塗りこむ。唾液と先走りがローションの役目を果たし、肉の摩擦を打ち消していた。
才人の一物は、シエスタとティファニアの合わされた胸の谷間の奥で、もみくちゃにされていた。
尋常ではありえない文字通り肉の快楽に、才人の堰は容易く崩れ去る。

「くぁっ!」

びゅるるるるるっ!

肉の隙間に埋もれた才人から、火山から湧き出る溶岩のように、どろどろの牡の欲望が吐き出される。
それは圧倒的な肉の圧力の中で行き場を失い、二人の胸の隙間から溢れ出し、二人の胸を、そして下腹部をどろりどろりと流れる。

「あは…出ましたね、サイトさん…」
「あ…熱い…熱いよぉ…」

主人の射精を感じ取ったメイドとペットは、ようやく互いの身体を離し、胸の牢獄から才人を開放する。

ぬちょぉ…。

大と特大の肉の球の間で、白い粘液が糸を引く。
それは、通常の射精ではありえないほどの量。精力剤の効果で、才人の一回の射精は通常の数倍の量に達していた。
二匹の牝は下腹部に零れた白い粘液を掬い、本能のまま口許へ運ぶ。

ぺろ…ぺろ…にちゃ…。

「んッ…にがぁい……でも、でも、おいしいですっ…んふ」
「サイトの…せいえきのあじ…えっちなあじぃ…」

シエスタは何度も味わった才人の味を反芻し、ティファニアは必死に主人の味を脳髄に刻み込む。
そして、下腹部だけでなく、胸にも飛び散った精液を、二人は舐め取る。
自分の乳房を掲げ持ち、飛び散った白濁を、届く範囲で舌で舐め取っていく。

ちゅる…ぴちゃ…ぴちゃ…。

自分の出した子種を必死に舐め取る二匹の牝に、才人の息子は再び立ち上がる。

さて、どうすっかな。

剣は一本。収める鞘は二本。
どちらに収めるべきか、才人は考える。
その前には、白濁を舐めきり、主人に向かって熱い潤んだ視線を投げかけ待っている二匹の牝。

同時とか、正直しんどいのよね…。

そして思いつく。

「ね、二人とも、欲しい?」
「はい!」
「う、うん…」

朱に染まった頬で、床にぺたんと腰を下ろす二人は、期待に満ちた目で、黒髪の方は嬉しそうに、金髪の方は恥ずかしそうに、応える。
そして。
二人の主人は、命令を下す。

632 名前:○o○○がいっぱい ◆mQKcT9WQPM :2008/05/18(日) 01:44:50 ID:UKlHhEJn
「でも俺のちんぽは一本しかないんだよね。
 それじゃ、こうしよう。
 二人で弄りっこして、先に逝っちゃった方を、抱いたげる」
「え」
「それって…」
「そ、そういうのって普通、『相手を逝かせたほうが』じゃないんですか?」
「んー。まあ俺もしんどいし。こういう変わった趣向もいいんじゃない?」

ティファニアと絡むのを躊躇していたシエスタは、そう反論する。
才人は一切それに取り合わない。そして。
隣で呆気に取られる己がペットに、目配せする。
ティファニアはその視線の意味を汲み取ると。

「えいっ」
「え、ちょ、何っ?」

シエスタに抱きつき、床に押し倒す。
そしてすぐ近くに転がっていた例の布袋をまさぐると、中から小さな丸薬を取り出す。

「あ、それ!」

シエスタはその丸薬が何か知っていた。
感度を高め、性交の際の不感症を補う薬。
ただし、不感症でない人間が使うと過敏になり、軽度の刺激で達してしまうようになる。
ティファニアはそれをあっという間に飲み込む。
もちろん、先に逝って才人に抱いてもらうためだ。
シエスタはそんなティファニアの思惑に気付くと。
自分もその布袋に手を伸ばし、同じ丸薬を取り出す。
そして同じように丸呑みする。
しかし、さすがに飲んだ直後では効いてこない。
そこで、シエスタはもう一度布袋に手を突っ込むと。
今度は、真っ黒な張形を取り出す。
それは、二本の男性自身を根元でくっつけたような形をしている。
シエスタはそれを、自分の股間に突き刺す。

ぶちゅう…。

「あはっ…」

既に才人の精液の味と匂いで濡れていた女性器は、容易く異形の張形を飲み込む。
シエスタはそれでずぷずぷと自らを犯す。
少しでも、ティファニアに対して先んじるために。

「あ、ずるいですシエスタさんっ!」

シエスタの意図に気づいたティファニアは、その反対側、余ったもう一つの男性自身を、自らの牝の顎で飲み込んでいく。

ぐぶぶぶ…。

しかしそれは中ほどまでも行かずに止まってしまう。
ティファニアが止めたのではない。肉の抵抗でこれ以上先に進まないのだ。
シエスタよりも開発の進んでいないティファニアの肉体は、まだそうやすやすと男性器を受け入れるまでには至っていなかったのだ。
しかし、負けてはいられない。
ティファニアは腰を捻り、突き出し、より深く張形を飲み込もうと動かす。

「ひぁ!」



633 名前:○o○○がいっぱい ◆mQKcT9WQPM :2008/05/18(日) 01:45:43 ID:UKlHhEJn
その動きにシエスタの中で反対側の男性器が暴れ、シエスタの中をかき回す。
快楽に意識の煙始めたシエスタは、ティファニアに釣られるようにリズミカルに腰を動かしはじめる。

ぶちゅ、ぶちゅ、ぶちゅ…。

二人の間で、淫液をかき回す濁った音が響く。

「ふぁ、ティファニア、さんっ、つよっ、つよいぃっ!」
「や、やぁ!奥ぅっ、ぐりぐりっ、しないれぇ!」

二匹の牝の声と水音が淫らに響き渡る。
傍らのベッドの上で主人は二人の対決が終わるのを待つばかりだ。すでに萎えていた一物は二人の痴態に完全に戻り、先走りを流して待機している。
そして。
均衡が崩れる。
シエスタの視界が急にぼやける。
身体中の神経に電流を流されたような感覚が、全身に駆け巡る。
薬の効果が現れ始めたのだ。
シエスタの身体ががくがくと震え始める。開いた口から、長い啼き声が漏れる。絶頂の前触れである。

「あ、あ、あ、あ、あ、あ、やぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」

それに数刻遅れて、ティファニアの視界に光が弾ける。
視界に映るものが急速に色を失い、そして虹色に染まる。
呼吸が止まり、身体中の血が沸騰したような感覚に襲われる。
ティファニアの身体が快楽に硬直し、開いた口はぱくぱくと動くばかりで、声にならない。ティファニアは今まさに、絶頂していた。

「かっ────────!はぁっ─────────!」

二人の間で潮が飛ぶ。
互いの身体を汚した潮が吹き終ると、二人の意識が暗転する。
そして、身体が意識を放棄する。

とさ。
とさっ…。

二つの音が続けて聞こえ、二匹の牝は床に突っ伏し、ひくひくと痙攣していた。
二人の主人は、その片方、先に床に横たわった方に、約束どおり近づいていく。
黒髪の方。シエスタが、先に絶頂し、事切れていた。
才人はシエスタから乱暴に張形を引き抜く。

「くはっ──────!」

ぴゅるるるるっ!

それすらも絶頂の波となり、シエスタは股間から潮を吹く。
そして主人の腕の中に抱かれていることに気付き、意識を保とうとする。
しかし、愛する人の匂いが、体温が、触れ合う肌の感覚が、重なる快楽となって、シエスタを襲う。

「は、はぁ、はぁっ」

濃厚な快楽の刺激の中、息をするだけで精一杯だった。
トびそうになる意識を必死に繋ぎとめるしか、今シエスタにできる事はなかった。

とさ。

永遠に思えた数瞬の後、シエスタは快楽の波から放り出される。
肌に触れたのはシーツの感覚。
才人はシエスタを抱き上げ、ベッドの上に横たえたのである。
桜色に染まった白い肌。上気した頬。広がる黒髪。そして、扇情的に牡を誘う、頂に桜色を配した柔らかい乳房。

634 名前:○o○○がいっぱい ◆mQKcT9WQPM :2008/05/18(日) 01:46:24 ID:UKlHhEJn
才人は限界近くまで勃起している己自身で、あっという間にシエスタを貫いた。

「あひ────────────!」

先ほどの快楽にも倍する快楽が、一瞬でシエスタを絶頂に導く。
進入するまでは完全に脱力していた膣肉がわななき、襞を締め付ける。
才人は絶頂を繰り返すシエスタの中を、乱暴に割り開いていく。

ぶじゅじゅじゅじゅじゅっ!

引きつる肉を引き裂く音が、水音混じりに響く。
シエスタの蜜壷は容赦なく牡を締め上げ、そしてそれによって密着した襞は、快楽をシエスタの脊髄に打ち込む。
最奥に達するまで、実にシエスタは3回の絶頂を迎えていた。

ぶりゅりゅりゅりゅりゅっ!

「ふわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」

今度は返しがシエスタの中を削る。
掻き出される愛液と、削り取られる肉襞に、シエスタの中は再び痙攣する。
混濁した意識の中、ついにシエスタは屈服する。

「やは、ひぁぁぁぁぁぁぁぁ!も、やらあ!こ、な、いきっぱ、ひぃっ!やら、またぁ、やらぁ!あぁぁぁぁぁぁぁ!」

絶頂の頂から降りてこられない。
まるで責め苦のような快楽の渦の中、シエスタは絶頂を繰り返す。
そして。

「だ、出すよシエスタっ!」

もう何合しただろう。もう何回向こう側を見ただろう。
視界が歪み、意識が朦朧とし、息も絶え絶えなシエスタに。
才人は、その膣内に熱い精液をぶちまける。

「─────────────────────────っ!」

最後の絶頂は、完全に色を失った世界が、暗転すると同時に訪れた。
声も出せずにシエスタの身体は意識を手放し、まるで糸の切れた人形のように、かくん、とシエスタの首が落ちる。
完全に、失神していた。

「ふいー」

才人は気絶したシエスタをベッドに横たえると、一息つく。
やっぱり、二人に絡ませて正解だった。
もし、二人同時に相手していれば、疲労はこの程度では済まなかっただろう。
さらに、二人に絡ませる事で、前戯に割く時間もなくて済んだ。

…今度から、これでいってみようかなあ。

などと不埒な事を考える才人。

635 名前:○o○○がいっぱい ◆mQKcT9WQPM :2008/05/18(日) 01:46:45 ID:UKlHhEJn
それに、天罰が下る。

「さいとぉ♪」

どさ。

突然ももりんごに襲われ、才人はベッドに押し倒される。
横たわる才人の上で、ティファニアが馬乗りになり、完全にイった目で淫靡に微笑んでいた。
どうやら、ティファニアには微妙に薬の効き方が違っているらしい。なんだか物凄く楽しそうだ。

「うふふ。さいと。さいとぉ♪」

腰を持ち上げ、愛液を滴らせる花弁で才人を飲み込もうとする。
悲しいかな、才人の一物は本能と薬のお陰で元気いっぱいだった。

「ちょ、ま、テファおちつ────」
「いっただっきまぁす♪」

ぶちゅり。

あっという間にティファニアは才人を飲み込み。
『お預け』を食ったペットは、思う存分主人を貪ったのであった。




翌日。
三人は一日遅れで学院に帰る。
別人のようにやせ細り、目の虚ろな才人と、妙に血色のいいシエスタとティファニアに、才人の主人が何かを察しないわけがなく。
怒り狂った主人の手を止めたのは、二人の買ってきた『おみやげ』。それを才人で試したらこうなっちゃった、と説明すると、主人はなぜか納得した。
そしてその夜、『おみやげ』と称したもろもろのいろんな道具で、才人はもう一度、今度は三人に襲われることになるのだが。
それはまた、別の話。〜fin

636 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2008/05/18(日) 01:53:01 ID:UKlHhEJn
はいやまなしおちなしいみなし。超ダメダメ。
あ、続きっていうかルイズ+分は希望があれば書きます。書けたら。

ちなみに遅れた原因はコレ↓らのせい。
ttp://www.hobbystock.jp/item/view/HBY-GCF-00001738
ttp://www.amazon.co.jp/%E6%B5%B7%E6%B4%8B%E5%A0%82-%E3%83%AA%E3%83%9C%E3%83%AB%E3%83%86%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%A4%E3%83%9E%E3%82%B0%E3%83%81-No-50-%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%A9%E3%82%AC%E3%83%B3/dp/B00166VEHK
ていうか首より腰のが外れやすいとかどんだけですか。あ、いっときますがお兄さん下から覗いたりキャストオフしたりしてませんから。本当だぞ!

んじゃねゆ。ノシ

637 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 01:53:02 ID:qwCJRpx9
せいたいさん、GJです!!

638 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 01:55:12 ID:qwCJRpx9
ごめんなさい。せんたいさんでしたorz
名前を間違えてました。


639 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 02:10:45 ID:Ez8voRGo
>>636
乙でした! 

640 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 04:11:46 ID:Cpefvk1+
>>636
せんたいさん乙れす
こっちも只今鋭意製作中なのれすが、こんな恐ろしい文章見せられた暁にゃ下手なのは書けませんな

641 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 10:48:01 ID:E/tjyHq0
>>636
おにいちゃん・・・乙かれとかなんとかかんとか

642 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 16:35:40 ID:K2iWbpsZ
>>636
リボルティックノボル神…
じゃなくてへんたいさん乙
開き直ったら人間(半エルフだけど)は強いって事ですね。

643 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 17:20:31 ID:yeOygwsZ
新刊まで一週間切ったな
待ち遠しいぜ

644 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 18:02:25 ID:Cdzs8ywn
俺は新刊買えるまで服を断つぜ

645 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 19:10:51 ID:yACFftiq
新刊を買いに行く服がなくなるんですね、わかります

646 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/18(日) 19:28:50 ID:SCtVEiYL
全裸待機ですね、わかります

647 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/19(月) 14:05:17 ID:CgL1mByU
>>かくん、とシエスタの首が落ちる。
まで読んだ

648 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 02:26:45 ID:Up7MUoR7
最近205氏の書きかけのSSの続きが気になります。
不幸せシリーズは完結しましたが、まだ残っている続きが読みたいです。

649 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 06:14:41 ID:3EF5x89h
集中投下→唐突に消える→しばらく音沙汰なし→前触れなく唐突に復活→集中投下→唐突に消える→(以下ループ)

なんかこんな感じだよね205氏は。

650 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 08:49:24 ID:7x/yHFCZ
ただ単に空いた時間で書きためてるだけじゃないの

651 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 09:41:59 ID:KTtb7CVA
人には生活ってもんがあるし、創作意欲にも波がある。
SSの投下の仕方も、少しづつ書いていった方がいい人と、ある程度まとめてからの方がいい人もいる。
そこら辺は各人のスタイル、というものだろう。

652 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 17:02:45 ID:Oi1SAMjL
まぁ新巻出るし、しばらくはみんな充電期間ということで
ああ早く読みたいよぅ

653 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/20(火) 17:05:37 ID:m/S1l4ny
まあ何であれ質の良い作品が投下されるならそれで良いと思う
まあ、ペースが速い方が住民にとってありがたいと思うけどな
職人さんにも生活があるから 無理強いは出来ないが

654 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 08:42:33 ID:BICYE0hZ
新作のネタバレ解禁っていつだっけ??

655 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 08:56:53 ID:2g9sJjVi
原作スレによると23らしい

656 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 10:07:15 ID:+UKlI9M9
>>655
26だハゲ

657 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 10:17:23 ID:zhWqQ3b8
24日0時

658 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 10:40:32 ID:O9loaSPT
どうやら、ハゲは>>656のようだw

659 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 10:48:26 ID:+UKlI9M9
(´・ω・`)ハゲですまん
>・ネタバレ解禁は公式発売日の次の日の24時(早い話が2日後)
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合30
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1208101783/1

660 名前:655:2008/05/21(水) 11:21:36 ID:7XYzgXre
>>659
いやいやこちらこそハゲでした。

MF公式
http://www.mediafactory.co.jp/bunkoj/books.php?MODE=soon

26日0時で

661 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 17:17:29 ID:zACXGm0U
ここはパイパンが多いインターネッツですね

662 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 17:49:33 ID:aJaZ2Elv
つるつるの方がカキやすいからね

663 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 22:59:26 ID:7KrGeqil
14巻フラゲしてきたけど、挟まっているチラシには、5/23発売って書いてあるよ
日曜日ってのはどう考えてもおかしいし、HPの方が間違っている予感

664 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/21(水) 23:02:00 ID:ipP/pY6S
↑ MF文庫はいつもは25日発売だからじゃね 
25日が休みの場合は少し早くなるだけで

665 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/22(木) 09:48:31 ID:Vp1HViDX
HPなんてただのコピペだしな

666 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 13:18:16 ID:4A4XXnE4
過疎っちゃったなぁ・・・

ttp://youkan-hh.sakura.ne.jp/20080522.jpg

667 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 16:17:29 ID:Ts4W43NB
>>666
ここで貼るなボケ!

668 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 17:42:08 ID:hla0WhjL
挿絵ですら(挿絵だからこそ?)絵が嫌われたここに張るのはやめとけ
半角のほうへ

669 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 17:43:41 ID:cqPa/dAp
>>666は板違いだが、>>667はそんな過敏に反応しなくていい。

670 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 17:56:29 ID:s2uzINfH
14巻のあとがきを読んで思ったこと
ヤマグチノボル≒マリコルヌ

671 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 18:37:40 ID:hla0WhjL
ヤマグチノボル≒マリコルヌ≒おれら
みんな変態紳士だったんだよ!!11

672 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 19:54:08 ID:AQy62le8
14巻の話題はまだ避けるべきじゃね HPだと25日
公式の発売日は折込チラシだと今日なんだし

673 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 21:03:44 ID:5TU3FTqo
>>668
別に絵が嫌われたわけではないと思うが

674 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 21:20:17 ID:LvvjRL66
とりあえずその話はやめておこうぜ。
結局ネタバレ解禁は3時間後?

675 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 21:31:27 ID:AQy62le8
↑ 26日0時じゃねーの?

676 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 21:38:12 ID:LvvjRL66
今月は25日が日曜だから23日発売。文庫のチラシも23日だけどなぜかHPは25日。
多分流通は23日で動いてるから24日0時解禁でいいと思うんだけどどうでしょ。

677 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 21:50:11 ID:IqqplF2Z
俺も24日0時で問題ないと思うぞ。
通常の発売日である25日が日曜日だった関係で発売日が前倒しになってるから。

678 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 21:51:10 ID:170X9l2N
地方だと2、3日遅れるのだが、それを考慮してはくれないだろうか?

679 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 21:51:27 ID:kr+Y59qT
まあ、原作スレは26日0時だけどここは一般準拠で25日0時でいいだろう。

680 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 21:54:27 ID:IqqplF2Z
>>678
それって通常通りの発売日でも同じことじゃないか?

681 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 22:01:09 ID:LvvjRL66
>>678
今まではどうしてたんだよ

682 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 22:01:34 ID:AQy62le8
↑ いつもは27か8日なんじゃね?

683 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 22:12:46 ID:oGlHFGvA
あーあ、ウチの田舎は週明けの26日の発売かなっと…。('A`)

684 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 22:15:35 ID:IqqplF2Z
そういう人全員の要望に応えるっていうのは無理だと思う。
特にこんなどこの誰が書き込んでるかも分からないような掲示板では。

685 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 22:17:52 ID:QsWnYOAR
つかバレスレかノボルスレで話せばいいんじゃね
ここで本編について話すのはなんか違和感

686 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 22:22:19 ID:TbVqKehq
だからこそ解禁ラインを決めて、
読んでない人は自衛してね、というわけだが

687 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 22:26:46 ID:Gf0I2rQn
>>685
本来は雑談の為じゃなく新刊の設定やエピソードを取り入れたSSの投下のために設定されてたはず

688 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 22:38:27 ID:GQGQ05Lf
どんな田舎か知らないけど未だに買えない人って近所の本屋だけ回ってる
とかじゃないの?みんなそれなりに苦労して買える本屋探したり遠出したりして
入手してるでしょ。俺は隣の県まで車で1時間かけて行ったぞ。

689 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 22:40:36 ID:AQy62le8
>>687
となるとここで14巻での設定を取り入れたSSの投下は週明けかな?
SS職人の皆さんもいま14巻を読んでいる最中だろうし
それを生かしてSS書くのも大変だろうしな

690 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/23(金) 23:57:06 ID:+SfLRZtC
お前そんな速く作らせる気かよ(´・ω・`)y─┛~~

ゆっくりしていってね! という余裕が欲しいです^^;

691 名前:元689:2008/05/24(土) 00:01:48 ID:Zpjy30ob
>>690
すいません SS職人さんに対して無茶な要求ですな

692 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 00:22:33 ID:OGJ95qjH
まぁ今回多少なりともネタやここを連想させるような台詞が
あったから楽しみに全裸で待機して待ってます

693 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2008/05/24(土) 02:09:31 ID:NNcsXOOp
まだ14巻ゲットしてないけど、表紙イラ見て思わず『笑わない 聖女』とかいうサブタイ妄想しちゃったぜ。
そしてそのついでに妄想したもの投下。

続きは明日以降に。

694 名前:悪夢の代償 ◆mQKcT9WQPM :2008/05/24(土) 02:11:16 ID:NNcsXOOp
それは、とある月のない夜。
空では星だけが瞬き、大地では虫たちも鳴りを潜め、風の囁きと草のざわめきだけが響く、そんな静かな夜。
静かな静かな夜の中、トリステイン魔法学院の一室で。
虚無の少女は、夢を見ていた。
それは悪夢。
目の前から、彼が消えてしまう悪夢。
だがそれは、彼女の望む結末。そして彼が望むであろう結末。
そして、彼女が、彼の望みを叶えようと決意したあの日から、苛まれ続けている悪夢。

いなくなってしまう。彼が。ここから。

でも、ここは彼の居場所じゃない。

あるべき姿に。あるべき場所に。

それが彼の望む事。私の望んだ事。

そして、夢の中、彼はいなくなる。私の…世界から。

いつもは、その悪夢はそっと胸の奥に仕舞い込む。誰にも見せぬよう、自分の目にも届かぬよう、厳重に鍵をかけて。
しかし、その夜は違った。
彼と自分を象徴する月の光のない夜。
あまりにもリアルなその悪夢は、ついに彼女の現実を浸食した。

695 名前:悪夢の代償 ◆mQKcT9WQPM :2008/05/24(土) 02:11:48 ID:NNcsXOOp
「いやあああああぁぁぁぁぁぁっ!」

突然声を上げて、ルイズは跳ね起きた。
目の前で消えて行く彼を追いかけるように、何もない中空に手を伸ばす。
その頬には熱く滾った滂沱の涙が跡となり、彼女の深い悲しみを物語っていた。
そのすぐ隣で。
やわらかなベッドの上で、このベッドに進入することを許された、ただ一人の男性がむくりと起き上がる。

「どーしたんだよルイズ…こんな夜更けに…」

寝ぼけ眼をこすり、睡眠を邪魔された才人は起き上がる。
ルイズの身体がびくん!と震え。そして。
彼の姿を確認した瞬間に、一度枯れた涙が再び滂沱となって彼女の頬を伝った。
ルイズは激情を抑えきれず、目の前で寝ぼけ眼をこする愛する人の首筋に、しがみついた。
放したくない。離れたくない。

「サイトっ、っサイトぉぉぉぉぉぉぉぉ…っ!」

まるで母親から引き離された幼子のように、ルイズは面食らう才人の胸の中で泣きじゃくる。
この温もりは嘘じゃない。夢じゃない。

「ど、どうしたんだよルイズ」

わけも話さず泣きじゃくるルイズを、才人は持て余していたが。
ぎゅ。
優しくルイズを抱き締めて、その柔らかい桃色の髪をそっと漉き上げた。

「えぐ、さい、と…?」

泣きじゃくっていたルイズの嗚咽が少し落ち着く。
効果ありと見たのか、才人はそのまま両腕でルイズを抱き締め、優しく髪を撫でる。

「大丈夫だよ、ルイズ。俺はここにいるからさ」

しがみついて離れようとしないルイズに、何の考えもなしにそう言った才人だったが。
その言葉を聞いた瞬間、ルイズは再び泣き出した。

「ふぇ、ふぇ、ふぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ…」
「お、おい?」

てっきり泣き止むと思っていただけに、才人は慌てた。
彼は気付いていなかった。
ルイズが再び泣き出したのは、安堵のせいだと。
『ここにいる』と言ってくれたことが嬉しくて、思わず泣いてしまったのである。

そして。
才人が泣き止まないルイズを持て余して、しばらくの時が流れた。

嗚咽はすでに止んでいた。
しかしルイズは今度は才人のシャツを掴み、その胸板に顔を埋めていた。
恥ずかしさで顔が火を噴きそうだったし、それに。
今ここから離れたら、彼が夢の中のように消えてしまいそうな気がして。
今は彼のにおいの中、安寧に浸っていたかった。

696 名前:悪夢の代償 ◆mQKcT9WQPM :2008/05/24(土) 02:12:08 ID:NNcsXOOp
「あ、あの、ルイズ。そろそろ大丈夫?」

しかし彼女の使い魔は伝説級の空気の読めなさで、そう言ってしまう。
ルイズは才人の胸に顔を埋めたまま、ふくれっつらになる。
そして言ってやる。

「…大丈夫じゃない」

言いながら、才人に抱きついて、おでこをぐりぐりと彼の胸板に押し付ける。
才人の胸板で、ルイズの柔らかい前髪がふりゅふりゅと広がる。

「で、でもさ、もう遅いし」

…ほんっっと、空気の読めない男なんだからっ…!

安心したら、だんだん腹が立ってきた。
こうなったら、意地でも離れない。絶対に。

「…全部、サイトのせいなんだから」
「へ?」
「怖い夢見るのも、その夢の原因も、全部サイトなんだからっ…!」

そして、今度は悪夢の内容がまざまざとルイズの中に蘇り。
じわり。
目尻に、再び真珠のような涙が浮かぶ。

…やだ、私こんなに涙もろかったっけ…?

再び心を浸食する失うことへの恐怖が、彼女の心をぐちゃぐちゃにする。
不安が、再び彼女を押しつぶそうとする。
ルイズは囁いた。

「…ねえ」

密着するほど近い距離である。才人が主人の声を聞き漏らすはずもない。

「ナニ?」
「…今すぐに、私を抱いて」

身体の繋がりが欲しい。この不安を埋めるために、彼の肉体が欲しかった。
でも、それだけでは駄目。

「あの?ルイズサン?」

突然の申し出に思わずそう返してしまう才人。
しかしルイズは完全にその言葉を無視して、泣きそうな顔で才人を見上げ、言った。

「お願いだから。今すぐ、して…」

腕の中で震え、涙を流す恋人の願いを、才人が断れるはずもなく。
才人は、優しくルイズの唇を奪ったのだった。

697 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2008/05/24(土) 02:12:42 ID:NNcsXOOp
今日はいじょ。んじゃねゆノシ


…そういや明日なのはさんがウチにくるような…。

698 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 02:14:30 ID:6S5bLQM3
生殺しぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!でもGJ!

699 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 02:23:26 ID:9ger+H/b
おいおい・・・この俺のエレクチオンしたアイシクルニードルをどうしてくれるんだ・・・。

700 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 02:59:48 ID:3pjy0KWn
           アクメレイア
『ゼロの使い魔14 洪水都市の性女』ですね。 わかります^^

701 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 03:01:08 ID:yx+iVD+I
生殺されたっ!

>>699
ニードル。なるほど、ニードル。なるほどね。

702 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 05:01:09 ID:R0CWhqC7
なのはさん幼女白水着モードですね? わかります。


なんという生殺しだっっっ!

703 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 06:56:47 ID:tksN726e
へんたいさんGJ!

解禁は25日0時でおkね。。

704 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 07:44:07 ID:AgTiJh2Z
公式発売日は変わらないんだから26日0時だろう

705 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 10:08:02 ID:Zpjy30ob
>>697
新作乙! ルイズがサイトを故郷に返すと決めたのは13巻のラストだから
今すぐ続きを書いてくれてもいいような気が
>>700
どうでも良い話だがフランス語だとアクメって
オーガズムと同じの意味なんだよな

706 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 10:14:18 ID:Oy6VRD3A
アクメなんてすでにカタカナ語と化している。
エロ小説でも普通に使われてるし、>>705の言う本来の意味で広まってると思うが。

707 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 11:54:05 ID:nZhwJUop
きーみーはだーれーとキスをするぅ〜♪ わーたーしぃ そ れ と もーアーホの娘〜♪



い、いたい!おねーさま杖で殴らないでほしいのね!!

708 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2008/05/24(土) 17:27:01 ID:NNcsXOOp
はい帰ってきたお。
14巻読んだお。

いやあ、なんつうか、予想通りなのに予想通りじゃないっていうか。
最大の感想は、まさかその機能にそう言う使い方があるのかよ!ってとこですか。フラッシュメモリじゃないんだからさw

ふう、ネタバレしないように感想言うのも大変だぜ…

じゃあ>>694の続きね。

709 名前:悪夢の代償 ◆mQKcT9WQPM :2008/05/24(土) 17:27:42 ID:NNcsXOOp
…昔の私なら、夢にも思わなかったに違いない。
使い魔として呼び出したオトコノコに、自分から「して」なんて言う様になるなんて。
サイトに逢ってちょっとしてからの私なら、想像くらいはしてたと思う。
でも、ベッドの上で…。

ぴちゃ、ぴちゃ、ぴちゃ。

裸のサイトの舌が、私の口の中を、優しく嘗め回す。
裸にされて、舌や唇の裏や、歯茎まで舌で犯されて。

ちゅく、ちゅく、ちゅく。

サイトの指が、とろとろと涎をこぼす私の割れ目を出入りする。
指で、女の子の中をこりこりされるなんて、微塵も想像しなかったでしょうね。
もし想像しても、きっと、『こ、こんな格好でっ』とか真っ赤になって照れながら、サイトを蹴っ飛ばしてたと思う。
なんて考えてると。

くりゅ!

「ふぁぁぁぁぁぁっ!」

…あっ…!きたぁっ…!
視界が明滅して意識が暗転して、快感が私の思考を焼き切る。
サイトが、私の真ん中を、優しく押しつぶしたせいで、私はイってしまう。
…いっつも思うんだけど、サイトに弄られると、なんで自分でするときよりずぅっとキモチイイのかしら?
自分でする時はせいぜい、身体が浮くような感じ程度なんだけど、サイトにされると…。
まるで、身体から意識が飛んでいくようなカンジ。言葉の通り、「イって」しまうカンジになる。
こんなの覚えちゃったら、自分でするのとか、バカらしくてできないわよね。
ていうか、殆どの宗教で性交を自重してる理由が、今の私には分かる。
…こんなの続けてたら、おばかさんになっちゃって、神とか世界とかどーでもよくなっちゃうもの。

「えへへ…さいとぉ…いっちゃったぁ…」

私は思わず、愛撫を続けてくれるサイトに抱きついて彼の耳もとでそう呟く。
言ってから自分の発言に呆れ返る。
…今の私がおばかさん代表かしら。
…でもいいや。おばかさんで。

「…ルイズ、なんかソレアホの子っぽい」
「いいもんアホの子で。だってサイトがキモチイイんだもん」

言いながら生意気言った使い魔をぎゅ、ってしてあげる。
すると。
…やっぱり。

「びんびんになってるわよぅ…こーの、変態犬♪」

密着したおなかに、かちんこちんになったサイトが当たる。
だいすきな、サイトが当たる。

「どっちが変態だよ全く…」

呆れたようにそう言うサイトだけど。
ふんだ。ご主人様の事こうしたのは誰なわけ?
何度も何度も、人の事犯しといて。
許さないんだから、絶対…♪
そして私は、生意気を言い続ける使い魔を。
ガマンできなくなって、ベッドに押し倒す。

710 名前:悪夢の代償 ◆mQKcT9WQPM :2008/05/24(土) 17:28:39 ID:NNcsXOOp
器用に身体を入れ替え、ルイズはベッドに才人を押し倒す。
そのままルイズは才人の下腹部に馬乗りになって、柔らかい尻の谷間でガチガチに固まった牡を挟み、くにくにと刺激する。
興奮で桃色に染まった臀部の肉の谷間を才人が擦る。
真っ赤に充血した牡が排泄に使う肉の門に当たるたび、ルイズの中を背徳的な快感が暴れまわる。

「ねえサイトぉ…。コレ、どうしたい…?」

尻の肉で才人を挟み込み、腰を上下に振って刺激を与えながら、ルイズは尋ねる。
答えはわかっていたが。

「…入れたい。ルイズの中に、入れたい」

ルイズは淫靡に微笑むと、才人の腹から腰を上げる。

にちゃぁ…。

愛撫で粘度を増したルイズの愛液が、才人とルイズの間で糸を引く。
ルイズは愛液を滴らせるそこを、言葉のままに滾る才人の上に持っていく。
しかし。
ルイズはそこで腰を止める。
そのまま才人の胸板に両手を突き、腰を浮かせたまま、才人の瞳を覗き込む。
そして言った。

「ねえサイト、お願いがあるの」
「え?何?」
「入れたら、思い切り激しくして。壊れるくらい、激しくして。
 ちょっとくらい痛くても構わないから、思い切り、突き上げて…」

何故ルイズがそんな事をお願いしてくるのか、才人には分からなかったが。
泣きそうに切ないそうな顔で、そう懇願してくる主人の願いを、才人は叶えることにする。

「わかった。おもいっきり犯してやるよ」
「…うん…」

才人の言葉に、ルイズは嬉しそうに微笑んで。

ぶちゅう…。

溢れる愛液に才人の剛直はあっさりとルイズに飲み込まれてしまう。
小さなルイズの身体は、才人にあっさりと埋め尽くされ、奥の奥まで犯される。
ぐに、とルイズの子宮の入り口に才人の器官が押し当てられる。

「あぁっ…奥ぅ…っ!」

ゆるやかな快楽は、その接合を合図に砕かれる。

ぶちゅっ!ごずっ!

才人は主人の望みどおり、ルイズの腰を抱え込み、一気に己を引き抜くと、ルイズの中に音が響くほど強く己を突き刺す。
あまりにも強く押し出されたため、才人の肉棒は限界まで勃起しているにも拘らず、ルイズの中で歪にゆがみ、異形の快楽をルイズに打ち込む。
ルイズの中に鈍い肉の衝撃が伝わり、意識を鈍い痛みが引き裂く。
まさに、『愛されている』というより、『犯されている』という行為だった。

「くはぁっ…!」

快楽と痛みの混ざった感覚に、ルイズの喉は快楽のそれではない歌を謳う。
眉根は鈍痛に歪み、目元に涙がにじむ。
だがそれでも打ち込まれる快楽に膣道はぎゅうぎゅうと牡を締め付け、確かに感じる快感は脳髄を焼き、股間からだらしなく愛液を零させる。

711 名前:悪夢の代償 ◆mQKcT9WQPM :2008/05/24(土) 17:29:02 ID:NNcsXOOp
ごりっ!ぐちゅぅ!ずっ!ごずっ!ぐじゅぅっ!

「いたっ、ひっ、ぎっ、ひぃっ…!」

しかし、流石に苦痛交じりの声で啼かれては、下から突き上げる才人が動きを止める。
奥まで差し込んで一旦動きを止め、目の前で荒い息をつくルイズを労わる。

「お、おいルイズ、大丈夫か?」
「大丈夫じゃ、ないわよっ…!」

才人の胸板に手を置いて、ルイズはそう文句を言う。
自分からしろと言っておきながら、なんて自分勝手な、と才人は思ったが。
続けたルイズの台詞に、才人は何も言えなくなる。

「でも、刻んで欲しいから。サイトをいっぱい、私に刻んで欲しいからっ…!
 だから…っ!」

言って、自分から腰を使い出す。

ぶちゅ!ごりっ!ぶちゅぅ!ごずっ!

その勢いは才人のしていたそれと変わりなく。
自らを傷つけながら、ルイズは続けた。

「お願い、続けて…!いっぱい、犯してぇ…!」

才人はもう何も言わなかった。
乱暴に、欲望の赴くまま、ルイズを犯し始める。
不器用に腰を揺らし、乱暴に突き上げ、互いの性器を苛んでいく。
ぐちゃぐちゃと二人の間で愛液が泡立ち、真っ赤に腫れた恥肉を濡らす。
だが、ルイズの脚が脱力しはじめ、だんだん才人の腰に負担がかかってくると、動きが鈍くなってくる。
才人は一旦動きを止め、主人の様子を伺う。
ルイズは激しい陵辱に肩を上下させ、荒い息をつく。そして、下で動きを止めた使い魔に気付く。
そして、もう一つの事実に気付く。
この体勢では、すぐに疲れが出てしまう。
そう悟った主人は、使い魔の上から立ち上がろうとする。
しかし激しい行為に腰が抜けかけ、上手く動かせない。
そんなルイズに気付いたのか、才人は主人を抱き締めると。
繋がったまま位置を入れ替え、今度はルイズをベッドに組み敷いた。
二人の目が合う。

ルイズの目が語る。    犯して。いっぱい犯して。サイトでいっぱいにして。
才人の目が語る。     犯したい。俺でルイズをいっぱいにしたい。

言葉は要らなかった。
二人はお互いに抱き合い、唇を貪りあう。
舌と舌が絡み合い、お互いの唾液を嚥下する音が夜のしじまに響く。
重力の枷を解かれた牡の腰が激しく前後し、牝を掻き出し、蜜でシーツを汚していく。
二人の淫靡な合唱が、双つの月さえ形を潜めた静かな夜を汚していく。
やがて、才人の動きがクライマックスに達する。
それまでルイズをすべて使って犯していた腰の動きが、奥の方だけを使った細かい動きに変わる。
ルイズも限界だった。
絶頂の予震が如く全身が震え、足が勝手に才人の腰を抱え込む。

712 名前:悪夢の代償 ◆mQKcT9WQPM :2008/05/24(土) 17:30:38 ID:NNcsXOOp
そして、二人は同時に、互いの名を呼びあった。

「サイトっ──────────────!」
「ルイズぅ──────────────!」

二人の唇が重なると同時に。

どくどくどくどくっ!

熱い契約の印が、ルイズの聖域に最後の刻印を施した。


ルイズは、才人の腕枕の上で、彼の胸に頭を預けながら、言った。

「ねえサイト。お願いがあるの」
「ん?もう一回、以外なら聞いてもいいよ」

もうばか、何言ってんのよ、と軽く怒ってルイズは続ける。

「…サイトがね、もし故郷に帰る時が来たら。
 私を殺して欲しいの」
「え」
「私、最近何度も夢に見るの。サイトが帰っちゃう夢。
 それはいいことだとおもうんだけど、でもね。
 その後。サイトがいなくなった世界の事を考えると…辛くて…わたし…。
 だ、だから…。そんな世界じゃ、わた、わたし、生きていけないから…」

それ以上は言葉にならない。悪夢がまたぶり返し、ルイズを苛む。
『抱いて』と言い出した時のような泣き出しそうな顔で、ルイズは才人を見上げる。
そんなルイズを。
才人は乱暴と言えるほどの力でぎゅっと抱き締める。
そして怒った声で言った。

「馬鹿やろう!」
「…えっ?」
「俺が、お前置いてどっか行くわけねーだろうが!
 帰るときもそうだよ!もしこっちと行き来できないんだったら、俺は帰らない!」
「え、でも、サイト、向こうに家族とかいるんじゃ」
「家族だったらお前と作ればいいじゃねーか」

その台詞に、ルイズの顔がぼきゅん!と火を噴く。

「ば、ばか、何いいいいいいいい、言ってんのよぅ、もう、ばかいぬのくせに」
「馬鹿じゃねえよ。お前こそ馬鹿だろ。殺せとか。できるわけねえだろ。
 こんな、可愛いご主人様をさ。むしろ俺が死ぬ」
「も、もう、ほんとに、ばかいぬぅ…」

ぎゅっと抱き締められ、優しい言葉をかけられ、ルイズの中で悪夢が消えていく。

713 名前:悪夢の代償 ◆mQKcT9WQPM :2008/05/24(土) 17:30:59 ID:NNcsXOOp
そして、その代わりに。
『俺の嫁』発言に火のついた性欲が、ルイズの中で暴れだす。

「ほ、ほんとに、いう事聞かない馬鹿犬なんだから…♪
 きっつぅいオシオキが、必要よね…♪」

ルイズの瞳の色がさっきと変わっていることに気付いた時には遅かった。
抱き締めて密着したせいで、逃げ出すことも不可能だった。
ルイズの手が、あっという間にしぼんだ才人に絡みついた。

にちゃぁ…。

才人の一物は、どろどろのルイズの愛液と、どろどろの才人の精液でコーティングされて、握るとぬめぬめしていた。
ぐにゃりとしおれていた才人の自慢の息子は、節操なくその刺激に反応する。

「ちょ、もう一回はナシって言っ」
「はーんろーん、禁止っ」

言ってルイズは才人の唇を奪う。
今度は、才人が犯される番だった。

そして、その夜以来、ルイズは悪夢を見なくなった。
代わりに、幸せな夢を見ることが多くなった。
それは、黒髪の使い魔と、桃色の髪の主人の、幸せな、家庭の夢。
二人の子供に囲まれた、幸せな家庭の夢だった。〜fin


*何故か同時に、浮気をさんざん指摘するような夢も見るようになったというがそれはまた別の話*

714 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2008/05/24(土) 17:32:59 ID:NNcsXOOp
いじょ。おしまい。
相変わらずgdgd。
てか原作のルイズってほんっっっとにヒネてんなあ、と改めて思いましたYo

時に、アニメのきゅいきゅいには何かが足りないと思うんだ…。何だろう?

715 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 17:49:19 ID:bNNBpNVx
>時に、アニメのきゅいきゅいには何かが足りないと思うんだ

全裸ですね、わかります。


716 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 18:04:32 ID:Zpjy30ob
>>714
ハイペース更新乙! まさか本当に今日中に更新してくれるとは

717 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 19:51:42 ID:655ybmKW
さすがへんたいさん・・GJです

718 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 20:19:17 ID:ZUxxMd7X
>>715
なにをいってるんだ、常に汁フィは裸じゃないか

へんたいさんおつです

719 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 21:34:39 ID:aojYCvEN
へんたいさんGJ!
>>718
その変換はヤバイと思うんだ。


720 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 23:32:40 ID:k2dshVkp
そろそろ次スレを視野に入れる季節。

721 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/24(土) 23:37:29 ID:OGJ95qjH
>>714
へんたいさん乙です!
と言っても殺してくれってあんた・・最近ルイズの地雷っぷりが
ますます酷くなって来るなぁwだがそこがいい


722 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 00:03:02 ID:vukv0iXq
とりあえず新たな「密室」をサイトは手に入れたわけだよな>14

723 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 00:24:16 ID:BFpR4LOA
130 名前: イラストに騙された名無しさん [sage] 投稿日: 2008/05/24(土) 23:28:38 ID:fz+LWoDm
サイトが両親にルイズを紹介する妄想が知られたんだから
ついでに「サイトがルイズとの結婚生活でルイズの家事の能力に著しく不安を感じている」ってこともバレて
花嫁修業始める話やってくれないかなぁ
てかもう同人でもSSでもいいから誰か書いてくれ


某所で言えと言われたので来ました
どなたかぜひこんなの書いてくださいお願いしまつ

724 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 02:00:14 ID:KCSM7xbk
ゲームの三作目がもう出るって早すぎだろ

725 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 09:42:51 ID:TN6bqFXH
ゲームなんてあったっけ?

キャラが似てる糞戦闘システムのゲームはあったがな

726 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 10:27:14 ID:ykOrVFlr
>>725
それ1作目。今出てる2作目はその糞戦闘なくした普通のADV。
正直、オリジナルキャラもいい感じで一作目よりかなり面白い。
CGこそそれ程多くは無いが絵つきのドラマCDと思えば充分満足できるかと。
私的に一作目も糞戦闘システムなければシナリオは嫌いじゃなかったなぁ。

727 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 10:29:49 ID:ykOrVFlr
追記。
キャラ設定が原作よりなんでアニメ版より原作好きな人ならより楽しめるかと。
とくにシエスタとか。

728 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 10:32:42 ID:D5vg/4NF
黒いんですね? わかります

729 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2008/05/25(日) 11:16:24 ID:Dy7nMhxT
質問。ネタバレしていいなら>>723のリクのネタ投下しようと思うんだけど。
あ、ちなみにえろぬきです。
しかも妄想してから30分で書いたのでgdgd。

ダメならメモ帳のこやしにしまっす

730 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 11:33:28 ID:TN6bqFXH
あと12時間待てばネタバレ解禁なんでそれまで待つのはいかがでしょうか

731 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 11:34:14 ID:ykOrVFlr
もうゼロ使本スレでもネタバレ解禁してるしいいんじゃないでしょうか。

732 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 12:24:59 ID:q4ucY7yw
>>729
>妄想してから30分
筆速いなあ。さすがへんたいの名を冠する人。

733 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2008/05/25(日) 13:01:41 ID:Dy7nMhxT
保管庫の方においときました。
このSSは14巻の重大なネタバレを含むので14巻未読の人は読まないでね。

「聖女のおしゃべりクッキング」
http://zerokan.digital-ark.com/wiki/index.php?X02-04

えろぬき、内容gdgdです

734 名前:かくてる:2008/05/25(日) 18:39:03 ID:rRl3M14X
新作投下。エロ抜き。
「衣川の鈴」

735 名前:衣川の鈴(上):2008/05/25(日) 18:40:28 ID:rRl3M14X
 貴族たちの家が民衆に襲われ始めたのと、奇妙な歌が広がり始めたのは時期を同じくしていた。
その歌は反戦の歌でもあるという。その歌の元の言葉は、遥か東方の言葉だと言うのだ。
「その歌を広げている者がいるはずです。その者を手配なさい」
 アンリエッタの言葉に、だが珍しくアニエスが答えを返さない。
「アニエス……?」
 アニエスはアンリエッタの耳元に寄ると、そっと囁くように言った。
「おそれながら陛下、舞姫の手配書は配り終えており、居場所も特定しております」
「では早く!」
「その者は細身で小柄、気丈な娘で……桃色の髪と物言う剣を携えております」
 アンリエッタは息を呑んだ。ルイズが、生きている?教皇との約束で遥か北方の地までサイトを
追い詰め、最後は川のほとりにある教会に隠れたところを焼き討ちにしたが、一緒ではなかったのか。
 教皇の言うには、ルイズとサイトの虚無の力は破壊の力で、何としても根絶やしにするべきなのに。
アンリエッタは数瞬迷ったが、やはり顔を上げてアニエスに告げた。
「桃髪の舞姫を、捕縛なさい。私の前に引き出しなさい」

 謁見の間の大扉が開いた。先頭にアニエス、数人の親衛隊。そしてその中心に舞姫がいた。
腰まで伸ばした桃髪と、袋状に下に広がる白い袖の服。下は緋色の長く、だがふくらみのないスカート
で、腰元には扇を指すという全く異国の衣装だ。
 その姿からアンリエッタは別人であることを祈った。だがすぐ、その服装はかつてサイトがチキュウ
の教会に勤める「ミコ」と言われる修道女の服装であることに気づく。
 舞姫が顔を上げた。怯えもなく重臣たちをねめつける。そしてアンリエッタと視線を合わせると優雅
に一礼して口を開いた。
「ご無沙汰しておりました、陛下」
 アニエスの体が強張る。だがルイズは微笑んで言った。
「大丈夫。もう私、虚無も使えないから。そのくせ他の魔法も使えるようにならなかった。本当にゼロ」
「……ルイズ、本当にもう、魔法は」
 ルイズは頭を振り、真剣な顔で虚無の呪文を唱える。だが何も起きない。ルイズは再び微笑んだ。
「私はゼロ。ゼロの舞姫。魔法を使えない貴族なんてありえない」
 アンリエッタは沈痛な面持ちで告げた。
「虚無が使えないのであれば、私の権限で王宮で庇護することも……」
 途端、ルイズの視線が険しくなった。
「おそれながら、義理の妹を殺そうとしたのは誰でしょうか。そして、北方への!」
 ルイズは言葉を切り、剣を渡すように言う。アンリエッタがうなずくと、アニエスから古ぼけた剣を受け
取って鞘から抜いた。その剣は焼け焦げ、刃は完全に潰されていた。
「女王のお嬢は元気なようだな?俺の自慢の刃をぼろぼろにしてくれてありがとよ。おかげでこの嬢ちゃん
と気楽な旅が出来らあ」
 デルフリンガーがアンリエッタへ嫌味をぶつけてせせら笑う。ルイズはうなずくと、袖を振った。
 しゃらん。鈴が鳴る。
 親衛隊が離れ、円陣を組む。ルイズは目を半眼に閉じてデルフリンガーを天に捧げる。
「陛下、私の舞をご覧下さい。私が毎日舞っている舞を」
 デルフリンガーが異国の言葉で声を上げた。

736 名前:衣川の鈴(下):2008/05/25(日) 18:41:02 ID:rRl3M14X

 しゃん。
 鈴が鳴る。
 たどたどしく剣が振るわれる。討たれかかり急に動きが達人に変わる。
 しゃん、しゃんと鈴が鳴る。
 剣を収めた舞姫は、誰かとともに歩く仕草を舞う。ときに弱気に打たれる、どこか格好の悪い舞。
 場面が変わったのか。高貴な者にかしずく仕草。そして乱戦を舞う。いかほどの者と戦っているのだろう。
 死体のように倒れて舞が終わったかと思うと再び立ち上がる。
 剣を置き、舞で演じる対象が変わる。悲嘆にくれる少女。塔に登り身を投げて一命を取り留める。
 二人を交互に演じる。仲が良いのか悪いのか。だが遂には接吻の場面に流れ、、、、
 剣士が少女に別れを告げた。
 今生の別れとなると思わぬ少女が立つ。
 少女が倒れ込む。
 世界を憎悪する、一人のミコが残る……

 しゃしゃん。
 鈴の音に場の一同がルイズを見つめた。ここは王宮。今は戦争の終わった時代、虚無の喪われた国。
「私はただ、舞を舞うだけです。舞うだけ。毎日毎日毎日毎日毎日、義姉のあなたが私から奪ったサイトを
思って舞っている!舞っている!だってサイトは、サイトは私に最後に」
 ルイズは言葉を切ると、怯えるアンリエッタを睨み付けて言った。
「帰りを、待っていて、と言ったの」
 デルフリンガーがルイズの手から滑り落ちる。
 しゃん、と鈴が鳴る。
 弔いの鈴が鳴る。

737 名前:かくてる:2008/05/25(日) 18:44:18 ID:rRl3M14X
投下終了。
「祇園精舎の鐘の声」で有名な某古典作品のパロにもなってます。
ということでこの題名。

738 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 18:47:31 ID:UVlep6CF
おしゃれとかカコイイとか思ってんのか、寒い

739 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 18:53:49 ID:arrPsa92
乙です、乙です

740 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 19:19:37 ID:U4unQV+e
>>737
かくてる氏GJ! 久々です。
古典を鋳型にするあなたのこういう作風、好きですよ。
詩的な文章と、どこかもの哀しい雰囲気がイイ。
アン様信者ですが悪役(?)でも面白ければ良いw

741 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/25(日) 23:25:56 ID:c3jOQiPI
>>733 >>737
乙! やはり新刊出るとSSの執筆ペース上がるなぁ
となると今週は期待できそうかな

742 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 00:14:17 ID:SX0J1ZGe
低年齢化か…

743 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 03:32:32 ID:fN9/lAZz
駄目だ!ルイズを今より更に低年齢にしたら、ただでさえ無い胸がもっとなくなr
と先程桃色の髪の少女に引っ張られて行った騎士様が言っておられました

744 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 07:12:44 ID:MX824rXG
やぁ〜
静御前のエピソードは、「平家」本体には無い、らしいぞ。(ジャー)


「だがすぐ、その服装は・・・であることに気づく。」
のとこで文が混乱してるのが惜しいのでまとめは直してくれたらいいなー



745 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 09:36:02 ID:6tbSBRaA
>>744
ブリブリ博士乙

746 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 11:47:08 ID:Pf1vwRD+
初め衣川と見て義家と貞任の歌の掛け合いを思い浮かべたんだが、静御前かw
それなら吉野の方が良くなかったか?

747 名前:かくてる:2008/05/26(月) 12:57:21 ID:GrF1F1Y4
皆さん、色々とありがとうございます!修行してまたそのうち投下させていただきますです。。。

748 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 15:08:22 ID:SX0J1ZGe
ダメだ…なんかこう、むず痒い。

頼むから作者はそういう風に出てくるな、気持ち悪い

749 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 15:21:47 ID:Rq00Qcmx
>>737
めっちゃ良いですね。乙です!!!

750 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 15:50:05 ID:0p/jyEa2
>>748
気にしすぎ。
っていうかお前のほうが気持ち悪い。
「ダメだ・・・なんかこう、むず痒い」ってのがまさにチラ裏。

751 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 16:01:07 ID:Rq00Qcmx
放置してくれ

752 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 17:48:58 ID:jYaRvRz9
>>750
気に食わなきゃスルーすればいいのに何様のつもりだろうな

753 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 20:58:19 ID:CfK5smfM
ここに居る変態紳士なら皆知ってるのかもしれんが
14巻の中にあるチラシ?のようなものに3期に出るシルフィが居たんだが、
可愛すぎだろ 常識的に考えて
もっとアホの子そうなやつだと思ってたのに…
人体化シルフィ 好きになれそうだ

ttp://blog38.fc2.com/z/zeark969/file/zerono3.jpg

754 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 21:07:13 ID:j8PUxKY0
人間の女が竜の雌に勝てるわけないだろ常考……

755 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 21:09:50 ID:zN09sfya
発情期の雌犬の脳を移植されたアンリエッタ女王みたいなもんか。それはそれでry

756 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 22:26:36 ID:ewOKJ8g4
だけど監督が紅優なんだぜ・・・・・

757 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 22:53:48 ID:0FYkS8eX
俺は前に本スレに貼られていたタバサの頭をあむあむしていたアホの子シルフィの方が好きだ

758 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/26(月) 22:56:40 ID:FnbnigBA
>>756

ふむ君は弾み車というものを知っているかね?

今のゼロ魔もそれと似たようなものだ

つまり二次創作が盛んなネタにとって原作(アニメは厳密には違うが)の
多少の失敗など些細なものだと言う事だよ










もっともアニメ見てないから知らないがのwww

759 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 00:22:41 ID:7laWz15E
アメリカンジョーク風ゼロの使い魔 14巻ネタです

キスによる記憶の供給でサイトのルイズへの思いはルイズにダイレクトに伝わった
ルイズは自分に向けられる彼の好意をとてもうれしく思い
サイトの気持ちにきちんとこたえようと決意した
そしてその夜、ロマリアの宮殿の一室でサイトとルイズは結ばれた
しかし事を終えるまで彼らは知らなかったのだ、サイトとルイズの絆の力によって
キスによる記憶の供給ができたなら、肉体の交じり合いがどのようなことを引き起こすのかということを・・・

翌日
「大変だ!サイトがまたいなくなったぞ!」
「なんだって!?まさかまたルイズが・・・・!?」
「いや、ルイズもいないんだ・・・二人ともどこに行ったんだろう、これからまた戦いだっていうのに・・・」
「おーい!二人の部屋からこんな書置きが見つかったぞ!」



 元に戻れなくなったので、しばらく旅に出ます 皆さんごめんなさい



760 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 00:39:16 ID:/qytFy4j
二人の自我が完全に融合したのか。
それはそれで幸せなのかもしれんな。

761 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 00:39:47 ID:dagwaTXM
>>760
むしろ物理的に…ww

762 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 00:49:52 ID:q8PVBF/l
つ〜か教皇とジュリオめっちゃうざく感じた
誰かフルボッコにしてくれよ
アン様をいじめるだなんて…

763 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 01:11:14 ID:Ex7tUBEn
>>760
感覚の共有でやることしか考えられなくなったんじゃね?
>>762
ああいう狂信者は破滅するのがお約束だから大丈夫じゃね?

764 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 01:34:39 ID:po5CH9YY
ネタバレももう解禁だよな?
>>762
個人的にジュリオはまだ許せる余地があるが、教皇はないわ…
それよりもジョセフやばくないか
瞬間移動に小規模だが、爆発も所持
現時点で、エルフを除けば最強はジョセフかね

そして、サイトは今まではルイズの気持ちに対して半信半疑だったように思うけど、
今回のことで、ルイズ→サイトということを確信したのではないかと思うのだが…
次巻ではもう少しルイズは素直になるのかな
ノボル神に期待


765 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 01:41:14 ID:TTwjaZoZ
>>764
ああ。

バレット氏のジョゼフに浸りきってたから冒頭の傍若無人振りには・・・
なんというか・・・ギャップ萌え?

766 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 01:51:26 ID:+5uxmgsk
>>762
それはひょっとして
「アン様を教皇とジュリ夫が性的にいじめるSSが読みたい」
という意思表示かい?

767 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 01:57:13 ID:TTwjaZoZ
>>766
そういやサイトを守るが為に教皇に体を差し出すアン様SSの続きはまだだなあ・・・

768 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 02:14:12 ID:Ix5rZCpa
>>766
黒アン様が教皇とジュリオをいじめるSSが読みたいって意思表示だとオモタ

769 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 06:01:56 ID:a4ZKQizz
ブリミルの使い魔はエロい

770 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 07:50:56 ID:q8PVBF/l
そんなつもりで言ったんじゃないやい!!
教皇やジュリオに汚されるアン様は嫌だ(ノ_<。)


771 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 08:41:07 ID:D0FPj/1B
顔文字使うなカス

772 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 10:38:20 ID:PF1i0Rb+
サーシャネタ一番乗りはまだか?

773 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 11:31:53 ID:q8PVBF/l
>>771

不快な思いをしたなら謝る
ごめん

774 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 14:17:26 ID:HjpW3KcE
>>773
それぐらいで謝るこたぁない。過敏厨がいるみたいだから放置してくれ

775 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 15:46:43 ID:ArfZe2mV
>>762
アン様党の俺も同意。

だが今回もまた華麗に裏切られてアン様がジョゼフ化しそうで怖いぞw

776 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 16:45:44 ID:dnKofdNq
ジョゼフのかっこよさに男の俺でも惚れた

777 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 16:49:26 ID:q8PVBF/l
>>775

華麗な裏切られたからその反動でまた…サイトに助けを求めてルイズに怒られるSSを待望
ってかちょっと思い付いた

778 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 20:20:52 ID:Ix5rZCpa
>>776
「その前にベッドを用意しろ。どこでもかまわん。まったく、眠くてたまらぬわ」
全俺が孕んだ

779 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 20:57:37 ID:hapz/NwL
シェフィールドが意外と人間臭くてよかった

780 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 21:55:08 ID:mZLfz4GM
サイトとルイズがケンカしてるのを見ても
「いいなぁ」って思うんだろうな>ミョズさん

781 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 22:23:41 ID:VVc1hQ3X
今回のテファのルイズ記憶忘却ネタを見て、
真っ先に「不幸せな友人たち」を思い出した

782 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 22:41:05 ID:q8PVBF/l
>>781
同意
その後テファが悩むんでたのも似てたから凄い思い出した
不憫な子だよね

783 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 22:44:06 ID:mZLfz4GM
14巻の挿絵みておもったんだがテファっていじめられ属性があるんだな
12巻のはあっさりしすぎたから気づかなかったんだ

というわけで誰かイジメてやってください

784 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 22:48:15 ID:CXEwhJ/t
「その前にベッドを用意しろ。どこでもかまわん。まったく、眠くてたまらぬわ」

つ藁の寝床

785 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 22:53:45 ID:2EgeDEEg
14巻読んで思った

サイト、もうお前嫁を何人囲ってもいいくらい格好いいよ

786 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 22:59:36 ID:0eDE0+mP
要約すると

「その前にベッドを用意しろ。誰からでもかまわん。まったく、眠らせなどしないわ」

でOK?

787 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 22:59:46 ID:TwHz6+fN
記憶操作って結構えげつない能力だよなぁ。
元々才人への依存度が高かったけど、今回の件で更にルイズがヤンデレ化してるような気がする。
もうツンは殆ど残ってないような…
あと再生怪人の宿命故か、ヨルムンガンドのかませ振りに吹いた。


788 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 23:03:38 ID:6rfJNrI7
>>776
カステルモールの扱いひどすぎだな。
ブリミルにゲート開かせて違う世界に転移させてあげたい(´・ω・`)ショボーン

789 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 23:40:51 ID:PNW7DVeQ
>>788
はじめから、あの人は先走って決起して潰されそうな雰囲気は醸していたけどね
昭和の青年将校みたいな

790 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 23:50:01 ID:DdEl052U
>>788
あの場面地の文でも「暇は無かった」って書いてあるからまだ生存の可能性も残されている。

791 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2008/05/28(水) 00:21:39 ID:x/d/Hy+n
はーい14巻ネタバレ記念小ネタ投下。

注意事項
※エロ抜きです
※原作改悪です
※壊れてます(キャラと作者が)

以上の注意点に気をつけて読まれよ。

792 名前:たたかいのあとで ◆mQKcT9WQPM :2008/05/28(水) 00:22:15 ID:x/d/Hy+n
ある日のガリア王宮、グラン・トロワ。
ロマリア軍壊滅の任に失敗し、シェフィールドはガリア王ジョゼフの前で頭を垂れていた。

「で、お前は私がそのようなつまらぬ報告を聞く耳を持っているとでも?」

あくまで酷薄に、ジョゼフは目の前の花壇の花にじゃれつく、虻に注視したまま己が使い魔にそう返す。
まるで、自分にとって大事なのは、お前よりもこの虻である、と言わんばかりに。
ぎり、とシェフィールドの歯が悔しさにきしむ。
しかし。
彼女には、あの敗北の原因がわかっていた。
それは、絆。
使い魔と主の絆が足りないから。
この主と、より強い絆を持つには、どうすればいいか…。
シェフィールドは帰路の最中、ずっと考えていた。
そして出た答え。

「…ジョゼフ様がいけないのです」

シェフィールドの台詞に、それまで微動だにしなかったジョゼフの眉がぴくん、と動く。

「…今のは虻の羽音か?奇妙な言葉に聞こえたが」
「…そうよ、構ってくれないジョゼフさまがいけないのよっ…!」

その声はいつもの冷酷なミョズニトニルンの声ではなく。
泣きそうな少女の震えた声だった。
使い魔の異常な行動に、ジョゼフは思わず振り向いた。
そこには。
何故かやたら胸元を強調したメイド服に身を包み、なんでか眼鏡をかけた、おさげ髪の。
泣きそうな顔の、シェフィールドがいた。
地面にぺたんと腰を下ろし、ジョゼフを見上げる形だ。
ちなみに幻術を操る宝玉でもって、ジョゼフのストライクゾーンの服に化けている。
ジョゼフの目が点になる。

「…あっちの使い魔は、さんざん主人にいぢりたおされて幸せそうなのに…。ジョゼフさまはぜんぜんかまってくれないんだモン…。
 勝てるわけないじゃないですかぁ…」

言って、イヤイヤと首を振る。
おさげがその首の動きに合わせてふるふると揺れる。
くは、とジョゼフの喉から息が漏れる。

「…なのにそんなイヂワル言われると…。
 ミューズ、悲しくなっちゃう」

言って、本当に泣きそうな顔で、ジョゼフを見上げる。
ついでに強調された胸の谷間も見せ付けてみたりする。

ぴろろろろろろろろろろろろろろろろろろろろ…………ぼかーん♪

ジョゼフの中で何かのメーターが吹っ切れた。

「そんなにいぢって欲しいのなら…」
「は、はいっ」
「この世が終わるまでいぢりたおしてやるわーっ!」
「やんっ、ここはお外ですよジョゼフさまっ♪」

そして、この後、二組の虚無と使い魔による、バカップル対決でガリアとロマリアの戦いには終止符が打たれるのだが。

一人の常識を保っていた半エルフの少女が、この件に関わったすべての人間の記憶を開戦まで戻し、歴史を救ったという。
だがしかしこの戦いの記録は一部の愛好家によって書面にて残されてしまい、『歴史の守り手』と称される彼女の子孫が、黒歴史として封印したという。

793 名前:せんたいさん ◆mQKcT9WQPM :2008/05/28(水) 00:23:09 ID:x/d/Hy+n
はいたった1レスの小劇場!やまもおちもいみもなし!


じゃあ寝る!<やり逃げ

794 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 00:35:12 ID:ZWRX50NU
面白いが反応に困る

というか、前から思っていたが、あなたノボル神本人では?

795 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 00:35:54 ID:LHYzywLm
せんたいさんキター
GJ!!

796 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 00:39:19 ID:UUQcmxNk
>>793
つか14巻の人物紹介の端っこに載っているシェフィのエロさと来たら半端ないよなオイ。
91ページ挿絵のサーシャの服装もかなり来たが。

797 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 00:43:42 ID:bjrT/ovz
シェフィがサイトを寝取ってルイズ&無能王のタッグでの追劇戦とかどうだろう?
と思ったけど、世界をマジで敵に回しそうなので却下w

798 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 00:49:52 ID:vDGr3l4i
>>783
乙でした

799 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 00:53:17 ID:nT9lKhfO
>>793
せんたいさんGJ

エピローグとニヤニヤしすぎて止まらなかったぜ
あの場に居たらぜひ一言言ってやりたいな
「既にこのスレでは当たり前で既出すぎてますが何か?」


800 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 01:09:30 ID:vDGr3l4i
>>798
アンカーミス >>783ではなく>>793ですな

801 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 07:36:22 ID:C5pfCZiR
>>794
ありそうで困るwwww


802 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 20:11:57 ID:H9Df5/w5
アメリカンジョーク風ゼロの使い魔


ルイズ:「・・・言い訳を聞こうかしら・・・」

サイト :「洗濯物を運ぼうとしたらヴェルダンデが足元から出てきて、
     それに躓いたからお茶を運んでたシエスタの方に倒れて、
     それでキスマークが付いちまったんだってば!」

ルイズ:「・・・五回も続けて転んだと?・・・」

803 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 20:40:50 ID:VAXiH+AH
>>801
無いな。



ノボノボなら絶対我慢できずに途中で鬱展開を入れちゃうw

804 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 21:06:58 ID:48ghc/B7
だが、エロパロ板で原作者が投稿するのは、よく聞く話だぞ


805 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 21:11:13 ID:5kZf1Mys
ありえるな。同じシーンでもセリフがいくつか思い浮かんで一つだけ選んで書くと
お蔵入りしたシーンとかセリフがいくつも貯まってくる。
行き場のない手紙が行き先を求めて暴れるのかも知れん。

806 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 23:12:28 ID:N/EWin65
行き場のない俺のリビドォが暴れまわってる

807 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 23:32:09 ID:AF7rK2XP
>>804
まじで?
でも、実際問題ノボルがこのスレ見てる可能性は高いよな
書いてるかどうかは別として

808 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 23:44:56 ID:84ej+Lok
これからはへんたいさん乙じゃなくて
ノボルさん仕事してくださいになるわけですね

809 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 23:51:27 ID:C5pfCZiR
ますますゼロ魔が好きになる話だなー









エロパロ板だけど


810 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 23:58:54 ID:9RcP94VK
ここは新参が多くなったスレですね。わかります。


というか作者本人かどうかは余所でお願いします。
過去に本人じゃないとか、へんたいさんが言っていた気がするのだが…?

投稿された作品を純粋に楽しむ という粋な心意気はもってないのか変態紳士諸君っ!

ジョゼフの脳内挿絵が ハゲのぷよっとしたおっさん ってイメージがあって、
今回(14巻)のかっこいい絵に驚愕してた所にへんたいさんSSでGJ。 萌…燃えたぜよ。

811 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 00:11:40 ID:clpMEqvn
>>810
今さらジョゼフの姿を挿絵で知った新参乙。

812 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 00:12:16 ID:XCO/7YwC
現在496kb

813 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 06:29:19 ID:8LR7gbRj
立ててきますね

814 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 06:32:41 ID:8LR7gbRj
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合31
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1212010317/

815 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 07:31:35 ID:pzfWP9W/
せいたいさんの中の人の議論はともかく、
これからのゼロ魔のエロパロの繁栄と
任務完了した、30スレに感謝。

黙祷。




埋め作業開始。

816 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 07:34:20 ID:pzfWP9W/
次スレは
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1212010317/

直ちに避難を

817 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 07:36:33 ID:pzfWP9W/
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次スレは
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1212010317/

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818 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 07:38:57 ID:pzfWP9W/
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次スレは
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1212010317/


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819 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 07:41:02 ID:pzfWP9W/
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次スレは
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1212010317/


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820 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 07:44:00 ID:pzfWP9W/
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次スレは
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1212010317/


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821 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 07:45:47 ID:pzfWP9W/
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次スレは
http://same.ula.cc/test/r.so/yomi.bbspink.com/eroparo/1212010317/


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822 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 07:48:11 ID:pzfWP9W/
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次スレは
http://same.ula.cc/test/r.so/yomi.bbspink.com/eroparo/1212010317/

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823 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 07:49:29 ID:pzfWP9W/
次スレは
【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合31
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1212010317/

撤退を

824 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 07:50:11 ID:pzfWP9W/
次スレは

【ゼロの使い魔】ヤマグチノボル総合31
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1212010317/

825 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 12:30:02 ID:NiHVDRt2
うぜぇww

826 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 12:38:59 ID:bGGJHDBo
>>811
古参ぶるなヴォケ

827 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 12:40:12 ID:bGGJHDBo
NGID:pzfWP9W/


828 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 13:32:00 ID:wF7Ar2Kc
「………ふう」
「なによ、サイト? 溜息なんかついちゃって」
「ん? いや、そろそろかなって」
「なにがよ?」
「お別れだよ」

「……………え?」
「もう大分世話になったしな。いつまでもここにはいられないよ」
「ま、待ちなさいよ!! 何でそんな急に…」
「限界なんだ」
「え………」
「だから、もう無理なんだよ。もうここには居られない」
「うそ…うそよ…」

「うそなんかじゃないさ。前からこうなることは決まってたんだ」
「何よそれ…なんで? …なんでいきなりそんなこと言うのよっ!!」
「言ったところで、ルイズには何も出来ないだろ?」
「そんなこと……分からないかもしれないじゃない……!」
「…わかるんだよ、これは…もう、仕方無いんだ」
「そんな……」

「さて、もう時間かな。行くぞデルフ」
「やれやれ、相棒もせっかちだねぇ。まだもう少し時間はあるってのに」
「そうは言ったってここに居たって何も出来ないだろ?」
「まあな」

「………………だ」
「え?」
「…やだぁ……」
「ルイズ?」
「いっちゃやだあ! 出てっちゃ、やだぁ! ……ひっく、えぐ…もう、鞭で叩いたりし
ないからぁ!…ひぐっ、犬って言わない、からぁ…一人に…うぐ、えぐ…しないでよぉ…
サイトぉ…」
「ルイズ……」


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