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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第72話☆
- 1 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 22:01:40 ID:h7Ks+ht6
- 魔法少女、続いてます。
ここは、 魔法少女リリカルなのはシリーズ のエロパロスレです。
『ローカル ルール』
1.リリカルあぷろだ等、他所でのネタを持ち込まないようにしましょう。
2.エロは無くても大丈夫です。
3.特殊な嗜好の作品(18禁を含む)は投稿前に必ず確認又は注意書きをお願いします。
あと可能な限り、カップリングについても投稿前に注意書きをお願いします。
【補記】
1.また、以下の事柄を含む作品の場合も、注意書きまたは事前の相談をしたほうが無難です。
・オリキャラ
・原作の設定の改変
2.以下の事柄を含む作品の場合は、特に注意書きを絶対忘れないようにお願いします。
・凌辱あるいは鬱エンド(過去に殺人予告があったそうです)
『マナー』
【書き手】
1.割込み等を予防するためにも投稿前のリロードをオススメします。
投稿前に注意書きも兼ねて、これから投下する旨を予告すると安全です。
2.スレッドに書き込みを行いながらSSを執筆するのはやめましょう。
SSはワードやメモ帳などできちんと書きあげてから投下してください。
3.名前欄にタイトルまたはハンドルネームを入れましょう。
4.投下終了時に「続く」「ここまでです」などの一言を入れたり、あとがきを入れるか、
「1/10」「2/10」…「10/10」といった風に全体の投下レス数がわかるような配慮をお願いします。
【読み手 & 全員】
1.書き手側には創作する自由・書きこむ自由があるのと同様に、
読み手側には読む自由・読まない自由があります。
読みたくないと感じた場合は、迷わず「読まない自由」を選ぶことが出来ます。
書き手側・読み手側は双方の意思を尊重するよう心がけてください。
2.粗暴あるいは慇懃無礼な文体のレス、感情的・挑発的なレスは慎みましょう。
3.カプ・シチュ等の希望を出すのは構いませんが、度をわきまえましょう。
頻度や書き方によっては「乞食」として嫌われます。
4.書き手が作品投下途中に、読み手が割り込んでコメントすることが多発しています。
読み手もコメントする前に必ずリロードして確認しましょう。
『注意情報・臨時』(暫定)
書き込みが反映されないトラブルが発生しています。
特に、1行目改行、且つ22行以上の長文は、エラー表示無しで異次元に消えることがあるそうです。
投下時はなるべく1レスごとにリロードし、ちゃんと書き込めているかどうか確認をしましょう。
リンクは>>2
- 2 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 22:02:23 ID:h7Ks+ht6
- 【前スレ】
☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第71話☆
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1211110731/
【クロスものはこちらに】
リリカルなのはクロスSS倉庫
http://www38.atwiki.jp/nanohass/
(ここからクロススレの現行スレッドに飛べます)
【書き手さん向け:マナー】
読みやすいSSを書くために
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/5301/1126975768/
【参考資料】
・Nanoha Wiki
ttp://nanoha.julynet.jp/
・ラグロク
ttp://homepage3.nifty.com/damenahito2000/
・R&R
ttp://asagi-s.sakura.ne.jp/data_strikers.html
(キャラの一人称・他人への呼び方がまとめられてます)
☆魔法少女リリカルなのはエロ小説☆スレの保管庫
ttp://red.ribbon.to/~lyrical/nanoha/index.html (旧)
ttp://wiki.livedoor.jp/raisingheartexcelion/d/ (wiki)
- 3 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 22:09:51 ID:62w8q1JO
- >>1乙
家に来てエリオとユーノをファックしてもいいぞ
- 4 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 22:29:41 ID:4wxW6I0Q
- >>1乙っスー!!
- 5 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 22:32:45 ID:yW61pmoH
- >>1乙やよ
- 6 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 22:35:22 ID:yDlLNndI
- >>1乙!
家に来て義妹の尻ばかりいじってるエロ提督をファックしていいぞ
- 7 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 22:40:02 ID:euCGjRTh
- >>1
乙なの!
- 8 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 22:40:47 ID:h7Ks+ht6
- >>3
>>6
男色の趣味はない。
- 9 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 22:42:21 ID:zj8nsjlL
- >>1乙ですよ
家に来てザフィーラを獣姦ファックするのを許しますです
- 10 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 22:43:45 ID:gg18xi6U
- >>1おつ
よし、じゃあ私が創ったガジェットをファックしていいぞ
- 11 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 22:55:12 ID:6YBPGDw+
- >>1乙だ。
ご褒美にこの「ソープ・ナンバーズ特別無料招待券」を3枚あげよう。
- 12 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 22:57:21 ID:WyyFkhaB
- >>1さん乙です。
家に来てふ、フリードの
- 13 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/27(火) 23:05:29 ID:li/K3CeG
- >>1乙
ところで「ソープ・ナンバーズ優待チケット」が
ミドオクやベルオクで取引されてるって聞いたんだが
- 14 名前:サイヒ:2008/05/27(火) 23:46:39 ID:8C4YtxgG
- 次世代話最終話を投下させてもらいます。
注意書きは以下の通り。
・本編終了八年後。
・クロフェ・ユーなの・ゲンはやが結婚。それぞれに子供がいます。
・ザフィーラとアルフの間にも養子のような子供がいます。
・非エロ。ただしバカップル警報発令中。
・オリキャラである子供達がかなり出ます。特に今回、後半は子供達オンリーです。
・後半部分でさらなる未来へ時間軸がぶっ飛びます。
ではどうぞ。
- 15 名前:8years after:2008/05/27(火) 23:47:56 ID:8C4YtxgG
- 「それじゃあ、ハラオウンさんの家に預かってもらうことでいい?」
「うん」
「そう……」
オーリスは寂しそうに微笑んだ。その顔を見たくなくて、レヴィアは下を向く。もうずっと、この顔以
外母の笑顔を見ていない。
レヴィアも本心ではハラオウン家などという見知らぬ場所ではなく、母について行きたいのだ。しかし、
それを口にすることはない。
「……そろそろご飯にするわ。それとも、外に食べに行く?」
「レストランがいい」
これも本当は、母親の手料理が食べたかった。
単身赴任を決めてから、オーリスは一緒にいてくれる時間を頑張って増やしてくれている。その分普段
の仕事がきついのか、前以上に疲れた顔をするようになった。料理をするのも一苦労だろう。無理を言っ
てはいけない。
我慢するのは慣れている。父親の実家でも、母親の従姉妹の家でも、学校でも、ずっと我慢してきた。
言いたいことは何も言わず、訊かれたことだけ答えて、何を言われようと騒動になるようなことは顔にも
出さない。それが、物心ついてからの生活ずっとだった。
そんな人生にはすでに疲れきっていたが、そろそろ諦めの境地に達しつつもあった。あと一年もすれば、
もう完全に慣れる。
ハラオウン家に期待しているのも、痣が残らない程度にぶたれないことと食事を一日二回以上抜かれな
いことだけだ。
(…………でも、ひょっとしたら)
車に乗り込みながら、レヴィアは思い出す。
リンディと名乗った女性は、ただ優しそうだっただけではない。祖父についてあんなことを言ってくれ
た人は初めてだった。
オーリスも、ハラオウン家の人について悪い評判を聞いたことはないと言っていた。そして、自分より
ちょっとだけ年下の子供がいるとも。
リンディが見た目どおりの人で、その子供も孫もあんな風に優しい良い人だとするなら。
(ひょっとしたら、今度は……)
レヴィアが続きの言葉を心の中で続けようとした時、信号で車が止まった。心に湧き上がろうとした言
葉を沈め、レヴィアは窓の外を眺めた。
目を遣った先には、学校のグラウンドより大きな家があった。その門前で、三人の子供達がしゃべって
いる。黒髪と茶色い髪の男の子と、金髪の女の子。髪の色からして兄弟ではなさそうだったが、とても楽
しそうに笑い合っている。
その何気ない友達同士の姿から、レヴィアは眼が離せなくなった。
- 16 名前:8years after:2008/05/27(火) 23:48:43 ID:8C4YtxgG
- やがて反対車線を走ってきた車が、三人の前で止まった。黒髪と金髪が乗り込む。
門の中に戻ろうとした男の子が、最後に振り返って大きく手を振った。
「また明日、学校でな!」
「うん」
「またね」
車に乗った二人も、窓から手を出して振っている。
オーリスの車が走り出すのと、あちらの車が走り出すのは同時だった。あっという間に距離が離れてい
く。
後ろを向いたまま、レヴィアはぽつんと呟いた。
「…………また明日、か」
そんなこと、言ったことも言われたこともない。明日も会いたい人なんか、母以外いない。でも、いつ
かは誰かに言ってみたいと思ってきた。
さっき心の奥底に押し込めた言葉が、今度は最後まで浮かぶ。
(今度は友達…………出来るかな)
車が走り去り視界から消えても、レヴィアはいつまでもその方角から眼を離さなかった。
8years after 〜evening〜
「……ロウ、何度も言うが、もう帰る時間なのだ。遊園地の人達も、自分の家に帰らなければならない。
けれど我々がいたら帰ることが出来ない。分かるか?」
ザフィーラは溜息をつきながら、足元のロウに言った。
しかしロウは、しゃがみこんだまま眼の端に涙を溜めていやいやと首を振る。無理やり連れ帰ろうとす
れば、大暴れしかねない雰囲気だ。
初めての遊園地をロウはたいへん喜んだ。喜びすぎた。
途中から予感はしていたが案の定いつまでたっても帰りたがろうとせず、閉園時間の間際になってもこ
の有様である。
ザフィーラの腕力ならロウがいくら暴れようが担ぎ上げて連れ帰ることも可能だが、多感な年頃の子供
に乱暴なことなどしたくない。
エリオやキャロならもうちょっと子供の扱いを心得ていたのかもしれないが、先に帰ってしまっていた。
これは自分の手には負えないとザフィーラは判断し、アルフに手助けを頼む。
「お前からも言って…………どうした!?」
振り向いた先では、アルフがぽろぽろと涙を流していた。慌ててザフィーラは走り寄る。
- 17 名前:8years after:2008/05/27(火) 23:49:48 ID:8C4YtxgG
- 「何かあったのか!?」
「違うよ。…………もう何年前かな。フェイトとキャロとあたしで、遊園地に来たことがあってさ。その
時キャロが、今のロウみたいに駄々こねて泣いたんだ」
アルフは袖で顔を擦りあげる。それ以上涙は流れてこなかった。
「結局泣き疲れてキャロが寝ちゃったんだけど、それをフェイトがおんぶしながら帰るの見て思ったんだ。
本当の親子みたいだなって。……あの頃はあんたとも付き合ってなかったし、自分に子供が出来るなんて
考えてなかった。それを思い出したら、なんか胸がいっぱいになっちゃって……」
ザフィーラの胸に頭が預けられ、腕が強く抱きしめてくる。
「ザフィーラ、ロウ、あんた達に出会えて、本当によかった」
「……幸せだからといってお前まで泣いてどうする。ロウも困っている」
いつのまにかロウが、アルフの服の裾を握っていた。涙は浮びっぱなしだが、その理由がさっきまでと
は違っているのは心配そうな顔で分かる。
「ロウが悪いんじゃないよ。あたしが、ちょっと昔を思い返してただけだから」
抱き上げたアルフがロウの目尻から頬についた涙を舐め取ってやり、ザフィーラに渡してくる。
「ほら、お父さん。肩車してあげなよ」
言われるままにロウを肩の上に担ぎ上げたザフィーラは、そのまま歩き出す。明らかに出口に向ってい
ると分かっていただろうが、ロウが暴れることはなかった。
「ロウの好きなハンバーグ、いっぱい食べて帰ろうか」
アルフの言葉に子供らしい現金さですぐに機嫌を直したロウが、肩の上で大きく頷いているのが分かる。
揺らさないよう慎重な足運びをしながら、ザフィーラは心中でアルフに語りかける。
(……感謝すべきなのは、私の方だ)
本来子供を成すどころか妻を得ることすら難しいプログラム生命体が、妻子に囲まれて暮らしている。
一緒に住んでいるわけではなく、娘は血が繋がっていないが、三人は紛れもなく夫婦で親子だった。
幸せな現在がある最大の功労者はもちろん主のはやてだが、アルフと出会わなければ誰かを愛すること
は無く、ひいてはロウの親になることもなかった。
「アルフ、ロウ。私もお前達と出会えて、本当によかった」
これまで何度も思い、紡いできた言葉を、もう一度ザフィーラは万感の想いを込めて口にした。
返事は無かったが、アルフの腕がザフィーラの腰に回って身体がぴったりくっついてくる。ロウも、ザ
フィーラの頭にしっかり抱きついた。
夕陽が作り出した三人の影法師は、一つになって長く長く地面に伸びていた。
- 18 名前:8years after:2008/05/27(火) 23:51:33 ID:8C4YtxgG
- ※
「ただいま」
「おかえりなさい、クロード」
「おかえり」
鞄を自分の部屋に置くと、声のした台所にクロードは向った。
台所には母親だけでなく、珍しいことに父親も立っており野菜の皮むきをしていた。炒め物をしていた
フェイトが、手早く大皿に盛りつけるとフライパンを置いてクロードを抱き上げ、再度おかえりなさいと
顔を見ながら言ってくれた。
「楽しかった?」
「うん、今日はトウヤとユーナと三人でね……」
今日あったことをしゃべろうと思うクロードだったが、母親の顔を見てふと気づいたことを口にした。
「母さん、お化粧した? なんだか朝よりも顔がきれいだよ」
間近で目にした肌の艶が、朝よりも心なし増している気がした。フェイトがにこりと笑って答える。
「お母さんはね、お父さんがいてくれたらいつでもきれいになれるんだよ」
後ろのクロノがちょっと微妙な表情をしたが、すぐに元の顔に戻りこちらも包丁と野菜を置く。
「明日の宿題終わっているか?」
「算数と国語がまだ少しある」
「だったら、お母さんが算数は見てあげる。国語はお父さん。いいよねクロノ?」
「もちろんだ」
宿題は別に両親が手伝ってくれなくても、一時間あれば出来るものだ。分からない問題もたぶん無い。
それでもクロードは両親が勉強を教えてくれるのが嬉しくて、満面の笑みで頷いた。
「ありがとう、父さん母さん」
※※※※※※
「宿題だけじゃなくて……魔法の勉強も……」
「起きろ」
「起きなさいよ」
左右から頭を小突かれ、机に突っ伏して眠っていたクロードは無理やり目覚めさせられた。
顔を上げれば、茶色い髪の毛に小柄でやや吊り目の男と、同じく吊り目だが目つきが鋭いを通り越して
悪いの領域に突入してる女が立っていた。
- 19 名前:8years after:2008/05/27(火) 23:52:37 ID:8C4YtxgG
- 夢の中と現実を区別するのに少々時間がかかり、だいぶ経ってからクロードは、ああと呼吸のような声
を上げた。
「トウヤとレヴィアか」
「他の誰だってんだよ」
「……僕、何か寝言で言ってなかったか?」
「クロノおじ様とフェイトおば様のこと呼んでたわよ。あとは聞こえなかった。大事な日だっていうのに、
寝こけるとはずいぶんいい度胸ね」
「ちょっと夜遅くまで書類見てたんだよ」
何の書類と訊きもせずレヴィアが机の上の書類を手に取って目を通すや、さらに眉の角度を上げた。ト
ウヤも横から覗き込む。
「これ履歴書か? こんな奴は俺知らないけど…………ってここの清掃員かよ。こっちはエンジンの整備
士か?」
「…………これ、クルー全員分暗記するつもりだったんじゃないでしょうね」
「艦長になるんだし、それぐらいはやっておかないといけないかと思ったんだが」
「無意味ね」
ばっさり一言で切り落とされた。あげく鼻先に指まで突きつけられ、そのまま説教タイムに突入する。
「あなたねえ、クラウディアで働いている人数がどれだけになると思ってるの。だいたい艦長が清掃員の
名前から経歴まで全部知ってるなんて異常よ。ストーカーじゃあるまいし」
「それでも、部下は部下なわけだから……」
「その部下達にしてみれば、艦長に名前覚えてもらうよりも特別ボーナスもらうとか、つつがなく航海終
了して家に帰してもらえる方が百倍ありがたいの。小さなとこばっかり気を回してないで、もっと大局観
を養いなさい」
「そうだぞ。俺とこいつがいるんだから、細かいところは任せてどんと構えて茶でも啜ってろよ」
いつのまにか火の点いた煙草を咥えていたトウヤが、義兄が三十六回目の禁煙を決意した時にもらった
という愛用のジッポを手の中でくるくる回しながら口を挟んできた。
艦長室は禁煙だとクロードが言う前に、レヴィアの身体がぐるりと回って指の方向がトウヤの顔へと変
わった。
「……そういう大きな口は、私に書類仕事押しつけなくなってから叩いてくれる? なんであなたの転属
書類を判子以外全部私が書いてるのよ」
「いいだろ。昔いじめられてるのを助けてやったんだから、それぐらい手伝え」
「そんな借りは、あなたがホテルアグスタの貴賓室ぶち抜いたのを揉み消したのと、士官学校で中間試験
のカンペ作ってやったのと、はやてさんの誕生祝いの代金立て替えてやった分でチャラよ」
「……細かい奴だな。そんなくだらないことばっかり覚えてるから、頭に栄養が全部行って貧乳のままな
んだよ」
「頭と背丈に全く栄養が行ってない誰かさんよりましね」
目覚めて三分で、クロードを置いてきぼりにして会話は混沌方向へ走り出した。
- 20 名前:8years after:2008/05/27(火) 23:53:40 ID:8C4YtxgG
- 下手に声をかければ矛先がこっちに向くのは目に見えているので、二人を無視して部屋の隅で腹這いに
なっていた白狼をクロードは手招いた。
のっそりと立ち上がり足元までやってきたロウに、引き出しからブラシを出したクロードはブラッシン
グをしてやる。
年を重ねるにつれ養父に似て寡黙になり「女の子なんだからもっと愛想良くしてほしいよ」と養母を
嘆かせているロウは、眼を閉じて気持ち良さそうに毛を撫でられていたがやがて念話を繋いできた。
『レヴィアはああ言ってるけど、クロードはクロードの思うとおりのことをやったらいいと思う。正しい
艦長のやり方なんて、たぶんどこにも無いから』
『まあ、それはそうだけど……』
『少なくとも、クロノさんの真似事したらいい艦長になれるってわけじゃないし』
ちらりと瞼を上げ意味有り気な視線を飛ばすロウに、クロードは苦笑した。
もうちょっと続くかと思ったが、ロウはそのまま黙り込む。後は自分で考えろということだろう。レヴィ
アと対極で、ロウは長口上を好まない。
『ところでロウ、昨日まだ僕が起きてた時からずっと部屋にいたんだろ? どうして起こしてくれなかっ
たんだ』
『あと三十分経っても起きなかったら、起こそうと思ってた。クロード、すごく気持ち良さそうに寝てた
から。何か夢でも見た?』
『夢ね……。ああ、見たよ。昔の夢』
断片的だが、子供時代の他愛ない日常の夢だった覚えがある。レヴィアが出てこなかったことからする
と、本当にまだ小さかった頃のことだろう。
全力で走っているだけで一日が過ぎていった幸せな時代。今が楽しくないというわけではないが、あん
なに無邪気に生きられた日々はもう二度とやって来はしない。
そういえば、夢の中で母親が自分の髪の毛を整えてくれたと思い出しつつ、クロードが丁寧にロウの毛
を梳っていると、艦長室のドアが開いて白いバリアジャケットを着た人影が飛び込んで来た。
「ま、まにあった!? まだ式始まってないよねクロード君!?」
三人と一匹の視線が入り口に集中する。闖入者のユーナは呼吸をなだめてから顔を上げ、さも意外なも
のに出くわしたという顔をした。
「…………あ、あれ? どうしてみんなのんびりしてるの? クロード君の艦長就任式始まっちゃうよ?」
「……式は九時からだ。お前、一時間早く間違えてるんじゃないか」
フィルター付近まで灰になっていた煙草を携帯灰皿に落とし、トウヤが呆れ返る。
「え!? ええ〜!? ほんとにっ!? どうしよぅ。飛行許可までもらって飛んで来たのに……」
「どうやって許可下りたのよ」
「うちの母親あたりがノリで出したんだろ」
「しかし、式はブリッジでやるって知ってるでしょうに、真っ直ぐクロードの部屋に来るあたりがこの子
よね」
「別の次元世界で式やったとしても、こいつならたぶん間に合っただろ。愛の力でワープとかして」
- 21 名前:8years after:2008/05/27(火) 23:54:43 ID:8C4YtxgG
- 左右からひどいことを言われて、ユーナが恥ずかしさで顔を赤くする。
このままだと泣かされかねないと判断したクロードは、席から立ち上がった
「ごめんユーナ。昨日の晩、もう一回メールして確認しておけばよかった」
「で、でも一ヶ月前から分かってたことだし、私がうっかり屋なだけだから……」
とにかく落ち着かせるためにクロードはユーナの側に歩み寄り、ぽんぽんと頭を軽く手の平で叩いてや
る。
それだけでなく手を取って、足元についてきたロウの毛皮に手を重ねたまま置いた。
ロウの艶やかな毛並みは長さこそ短いが、どこにも色の違う混じり毛は無い見事な白一色なうえ、獣特
有の適度な湿り気としなやかな弾力があるため、触っているだけで癒されて両親とはまた違った毛皮とし
て大人気である。トウヤの姪っ子など、ほっといたら三時間は抱きついたり枕にしたりして遊ぶ。
現にユーナも、ちょっとずつ心が平静になっていっているのが目に見えて分かった、顔色だけは赤いま
まだが。
(キスが出来たら一番手っ取り早いんだけどな)
いくら勝手知ったる幼馴染しかいないとはいえやったが最後、就任式は確実に半日は遅れる。トウヤの
全力飛び蹴りとレヴィアの説教で。
とにかくユーナが完全に落ち着ききるまでの間、クロードは両手を動かし続けた。
整ったばかりの毛並みが乱れていくが、ロウは黙って二人の手が撫でるに任せていた。
隣ではまた漫才が再開している。
「俺にばっかり絡んでないで、そこのフィールド全開なバカップルに物申せよ」
「私の眼はゴキブリと、オーラ発動中のバカップルは映らないように出来ているのよ」
「おーおー、ずいぶんと高性能な眼だな」
「ずっと黙ってたけど、実はあなたの顔もよく見えてないのよね」
「遠回しに無茶苦茶ひどいこと言ったなお前!」
「いやね。あなたに恋人がいないぐらいちゃんと知ってるわよ」
「しかも追い討ちかよ!? 断言してやる。お前と知り合った時点で、俺はこの艦内一の不幸せ者だ!!」
「無理よ。生まれて始めての友人があなた達だった私がいるから」
ユーナを甘やかすクロードと、真っ赤になりながらも幸せそうなユーナ。
他愛の無い言い合をするトウヤとレヴィア。
そして全員を黙って眺めている自分。
ここ数年はそれぞればらばらの職場だったので眼にすることの無かった、幼年時代と何ら変わらぬ光景
に、ロウはそっと眼を細めて微笑んだ。
- 22 名前:8years after:2008/05/27(火) 23:56:04 ID:8C4YtxgG
- ※
「いちゃつくなよ」
「無理ね。二人っきりになっていちゃつかないわけないでしょ」
『時間に遅れることだけはしないでね』
二人と一匹が好き勝手なことを言いながら出て行き、ようやく部屋は静かになった。
椅子に座り直したクロードが不自然な姿勢で寝たせいで固まっていた首の筋肉をほぐしていると、湯飲
みが差し出された。
「はい、お茶」
「ん、ありがとう」
ユーナが淹れてくれた茶を口にすると、舌を焼かない程度の熱さと、ほのかな甘みが口に広がった。
祖母と違って、砂糖もミルクも隠し味程度に入れるのをクロードは好む。その微妙な加減を、ユーナは
完璧に把握していた。
湯飲みの三分の一をすすって一息ついたところで、横にユーナが立ったまま何やらじっとこちらを見つ
めている。
「…………なにか言いたいことでもあるのか?」
「それはクロード君の方だと思うけどな。誰かに何かしゃべりたいことがあるんじゃない?」
図星をつかれて一瞬誤魔化そうとしたクロードだったが、にこにこ笑っているユーナの顔にそんなこと
は無意味だと思い返す。
クロードの小さな心境の変化についてユーナは誰よりも、ひょっとしたらクロード本人よりも聡い。
そんなことはないと強弁すれば追及してこないだろうが、別に意地になるようなことでもなかった。
茶をもう一口飲んで、クロードは口を開いた。
「三日前に祝辞が来てさ。シャリオ・フィニーノさんって覚えてるかい?」
「ううん。たぶん始めて聞く名前だけど」
「昔母さんの補佐官してた人。今は技術部に行った人で、僕もかなり長いこと会ってないんだけど」
シャリオがフェイトの部下をやっていたのは十数年以上前になる。クロードが最後にしゃべったのは七、
八年前だ。なのに、その人からずいぶんと丁寧な祝いの手紙が来た。
「それを見て思ったんだ。二十年先、自分の子供が艦長になったとしたら、これから預かるクラウディア
の部下はこうして祝ってくれるのか、って」
よっぽど慕われてない限り、十数年前の上司の息子が昇進してもに祝辞など送りはしないだろう。そし
てフェイトもクロノも、部下にとってそういう上司であった。
子供の頃から、父や母のようになりたいと望んできた。しかしいつしかその望みの中に、父や母のよう
になれるのかという不安が混じっていた。
- 23 名前:8years after:2008/05/27(火) 23:57:25 ID:8C4YtxgG
- 魔導師ランクも功績も、クロノやフェイトが同年だった時とよりかなり下回っている。親に似ない凡才
だと陰口叩かれていることも知っている。両親を越えたのは身長ぐらいだ。
「……僕に立派な艦長、務まるのかな」
とりあえず前準備だけでも万端にしようと部下の経歴を網羅していたのだが、早くもレヴィアに駄目出
しをくらった。どうにも先行きは暗い。
不安を吐き出すだけ吐き出すと、クロードはふぅと溜息ついて湯飲みを机の上に置いた。その手が握ら
れる。
顔を上げれば、手だけでなく額がくっつくぐらいの場所にユーナの顔があった。
「だめだよクロード君。弱気は厳禁」
頬に白く柔らかな手が触れて、緑色の瞳が優しく諭す。
「ママに教えてもらわなかった? 尻込みするぐらいなら全力全開で走って転んだ方が、次に転ばないた
めの方法が分かるって。クロード君は自分の思うとおりに艦長さんをやればいいんだよ」
同じことを、ロウにも言われた。ただ、ユーナはもっと言葉を続ける。
「それにレヴィアさんもトウヤ君もロウちゃんもいてくれる。みんな、クロード君のこと親身になって助
けてくれるよ。…………なによりね」
頬を包んでいた手が離れ、そっと頭がバリアジャケットの胸に抱きしめられた。
「私がいるよ。クロード君の部下じゃないけど、恋人なんだから。悩み事こうやって相談してくれたら一
緒に真剣に考えるよ。つまらない愚痴でもなんでも聞いてあげる。それでクロード君が楽になれるなら」
手が再び頬に回る。近づいてきた顔は、距離がゼロになるまで止まらなかった。
鼻の先が触れ合う。続いてくっついた柔らかい唇は、繊細な柔らかさをそっと脳まで届けてきた。
口づけはほんの数秒。顔の近さはそのままで、唇だけが離れた。
「こうやって、元気も分けてあげられる。元気出たかな?」
「…………もうちょっともらいたいかな」
甘えると、すぐにまた唇が重ねられた。今度は、唇の間から暖かいものが入ってきた。
舌が伸ばされるにつれ、少しずつ気負いや不安が薄れていく。
式の十分前になるまでずっとキスをしていることに決め、クロードはゆっくりと舌を絡めた。
- 24 名前:8years after:2008/05/27(火) 23:59:18 ID:8C4YtxgG
- ※
「釘刺したけど、あいつらいちゃついてるんだろうな」
「どうせキスでもしてるんでしょ」
「ちっとは自重させないと。俺達は慣れてるからいいけど他のクルーが仕事にならないぞ。人前で一回い
ちゃつくいたら一杯奢らせことにするか」
「ユーナがクラウディアに来る度に徹夜で宴会が出来るわね」
『私は焼肉定食の方がいい』
就任式までまだ時間があるため、トウヤとレヴィアとロウは食堂の丸机でだべっていた。
ロウは一度部屋に戻り人間型になっており、好物のミルクをジョッキで飲みながら朝食のフライ定食三
人前を黙々と平らげている。トウヤとレヴィアはコーヒーだけ。
「しかし、ものの見事に昔馴染の集まった艦だよな。これでユーナもいれば完璧だったんだが」
「話だけはあったみたいだけど、この上AAAランクの魔導師もう一人ってわけにもいかないから。あの
子がいたら書類仕事がはかどるから、私も来てほしかったんだけど」
「戦闘担当としてもいてほしいな。俺とロウだけじゃ遠距離が不安だ」
「クロードは? 私そっちの方はあんまり知らないけど、色々使えるんでしょ」
「たしかに使うけど、あいつ根っこはガチガチのガードウイングだからな」
なにしろ「近づいて斬れ」を骨の髄まで叩き込まれて育っているため、クロスレンジの戦闘に持ち込み
たがる傾向が大きい。一瞬のひらめきにも天性のものがある。むしろ時間がありすぎるとくだらないこと
で悩みキレが無くなるタイプだ。
部隊指揮やデスクワークよりも前衛戦闘で輝く男だとトウヤは思っているが、クロード本人が艦長への
道を歩みたがった。
「それに艦長様をそうそう前線に出すってわけにもいかないだろ。俺達が頼りないみたいだし」
「困ったわね。リミッターつけてでもいいから来てもらおうかしら」
『大丈夫。私が遠距離魔法覚えた。センターガードの経験も積んでるし』
「あ、ガリューの部隊でお前そうだったんだ。あそこガチンコ上等な連中ばっかだもんな。戦闘スタイル、
けっこう変わったのか?」
『かなり』
「就任式終わったら久々に模擬戦するか?」
『いいよ』
「……あなた達、学校の入学式じゃないんだから終わったら即仕事ってこと分かってるの?」
「あー、まあそのなんだ、隣で戦う奴の力量知っておくのも重要だし……」
ばっちり忘れていたことを誤魔化すため、適当なことをのたまいつつトウヤは懐から煙草とジッポを出
した。レヴィアが、自分にもよこせと無言で手を出してくる。ロウは煙草の匂いは平気だが喫わない。
一本渡して火も点けてやりながら、トウヤは新しい配属先の同僚にレヴィアがいると知って以来ずっと
疑問に思っていたことを口にした。
「そういや、なんでお前ここにいるんだ? この間の事件の功績で陸士隊隊長の話、来てたんだろ?」
「適材適所。組織の中で本当に力を得たいなら、自分の能力を最大に発揮できる場所に配属されるよう手
回ししないと」
やたら堂に入った煙の吐き方を披露しながら、レヴィアは言った。
「私は上に立つより補佐することで力が出せるタイプなのよ。それに、陸より海の方が発言権大きいし。
……だいたい、私に部下が心酔するような人望があると思う?」
「ユーナの胸より無ぇな。……その言い方だと、まだ出世する気か」
「私とおじい様の夢を叶えるのに、副艦長ぐらいでどうにかなるわけないでしょ。だから、クロードの尻
叩いてもっと上までいかせるわよ。まずは五年で提督。十年以内に少将。五十までには絶対中将の地位に
つかせないと」
「それにずっとお前は付いて回るつもりかよ」
「当然。私はあいつを出世させるのに手を貸す。あいつは私の望む政策を管理局重鎮として実行する。ギ
ブアンドテイクよ」
- 25 名前:8years after:2008/05/28(水) 00:00:53 ID:8C4YtxgG
- 堂々と夢のために友人を利用するとのたまうレヴィアだったが、トウヤとロウは一向に気にしなかった。
レヴィアの物言いは常にこの調子であるし、似たような内容のことは士官学校卒業の辺りからずっと聞
き続けている。
だいたいこの女が本当に友人を利用し切る性格なら、トウヤとの喧嘩はとっくに血を見ているだろう。
『それだとクロノさん並の出世速度だね』
「あいつに出来るかな」
「出来るじゃなくて、私達が協力してやらせるの。…………それにね」
喫いかけの煙草を灰皿に押しつけ、レヴィアはいつもどこかを睨んでいるような目つきを少し緩めた。
「子供の頃から父親に憧れて続けた奴が、ようやく背中が見えるとこまで来たんだから、手伝ってやるの
が人情ってものでしょ? 私、しかるべき才能があって努力もしてる奴の願いが叶わないなんて夢の無い
話は大嫌いなの」
その夢の無い話で溢れているからこその現実だ、とトウヤは思う。しかし、そんな話が嫌いであるのは
トウヤも同じだった。
心の中で同意しつつ、二本目の煙草を咥えトウヤは別の台詞を煙と一緒に吐いた。
「お前に夢見るロマンチストは似合わねえよ」
返事は、脇腹への強烈な肘鉄だった。
※
さすがに並んでブリッジへ入るのは気が引けたのでユーナを先に行かせると、クロードは一晩を経てよ
れよれになった服を下着から着替えた。
糊の利いた艦長服に袖を通しながら、クロードはぐるりと部屋を見回す。かつては次元航行部隊の指揮
艦であった新鋭艦クラウディアも、今ではロートル五歩手前というところ。眼を凝らせばあちこちに細か
い傷みがある部屋だった。
部屋の風景が、クロードに何かを思い出させようとしていた。ユーナに話したことだけでなく、数日前
この席へ始めて座った時から記憶の欠片が心に引っかかっている。
幼少時に何度か訪れたことのある部屋だからただのデジャブかもしれないが、もうちょっと何か奥行き
がありそうだった。
着替え終わると、クロードはもう一度椅子に腰掛けた。デスクの上には、整理された書類とディスプレ
イ。
この光景を、やはり自分は知っている。
(…………角度が違うのか?)
一瞬頭をよぎった記憶だと、もっと下の目線で見た気がする。座ったまま、クロードはずるずると身体
を椅子沿いに滑らせていった。
そして頭が本来の胸の高さまで来た瞬間、脳裏で一つの言葉が弾けた。
『どうして父さんはていとくになったの?』
「あっ……!」
一つのきっかけを得た記憶は、たちどころに続きを脳の奥から引き出した。
あれは夢で見た日々よりももっと昔。まだ、父がクラウディアで提督をやっていたあの日。
クロードは、この席で仕事をしているクロノの膝の上に座っていたのだ。
- 26 名前:8years after:2008/05/28(水) 00:01:58 ID:8C4YtxgG
- どうしてそういう状況になったかまでは思い出せないが、クロノが「退屈じゃないか?」「エイミィに
来てもらおうか?」と数分おきに気を遣ってくれたことは覚えている。
その度にクロードは頭を振って膝の上に居座り、父親が魔法のような速度で書類を決裁したりキーを叩
いたりする姿を飽かず眺めていた。
そして深い意味など何も無く、ふと思ったことを訊ねたのだ。どうして提督になったのか、と。
息子の問い掛けにクロノは仕事の手を止めて、難しい顔をして黙り込んだ。簡単なようで難しい問いだっ
たが、答えられないほど曖昧な生き方をしていないクロノである。いくつかある理由の中から、子供でも
分かるものをさらに噛み砕いて説明する言葉を捜していたのだろう。
クロードが何かいけないことを聞いたのかと不安になるぐらいの時間が経ってから、ようやく父は答え
てくれた。
『憧れたから、かな』
『どういうこと?』
『クライドおじいちゃんもリンディおばあちゃんも、別の戦艦だけど艦長として働いていた。その姿が格
好よかったから思ったんだ。いつか、こんな風になりたいって』
子供の頭でも非常に分かりやすい理由に納得したクロードは、元気な返事をしたものだった。
『だったら、ぼくもていとくになる! お父さん、とってもかっこいいから!』
記憶はそこで薄れている。
無邪気な少年時の自分の言葉に、父はどんな反応をしただろうか。顔を赤らめて曖昧に濁したか、優し
い笑顔で頷いてくれたか。
「…………そうだな。子供が憧れてくれるような艦長になれば、部下も自然についてきてくれるよな。ま
ずは、それを目指そうか」
父という目標は、具体的であるが故に遠さがはっきりしていて挫けそうになる。ならばむしろ、抽象的
な方が目指しやすい。あの日の自分の視点に立ち戻って、今の自分を見直せばいいだけなのだから。そう
しているうちに、形は違えどいつかは憧れたあの姿に辿り付けるはずだ。
まだ僅かに残っていた迷いを振り切り、クロードは勢い良く席を立った。
そのまま廊下へ出る。途中ですれ違う局員が頭を下げるのに小さく頷きながら、クロードはブリッジの
扉をくぐった。
クルーの全員ではないが、主だった者たちがそこに集っていた。
副艦長のレヴィア。魔導師のトウヤとロウ。その他のオペレーターや各部署の責任者。中には、アース
ラ時代からハラオウン家の下で働いていた人もいる。
そして列の最後尾から少し離れたところで、バリアジャケットから教導官服に着替えたユーナが立って
いた。
全員の顔を見回してからクロードは艦長席へ、深々と三回頭を下げた。
一度目は、先日までこの席に座っていたグリフィス・ロウランに。
二度目は、誰よりも長い期間この席に座っていた八神はやてに。
三度目は、初めてこの席に座った父クロノ・ハラオウンに。
そして再び全員に向き直り、静かに、力強く挨拶した。
「本日より戦艦クラウディア艦長を務めさせてもらいますクロード・T・ハラオウンです」
終わり
- 27 名前:8years after:2008/05/28(水) 00:03:28 ID:8C4YtxgG
- おまけ
・クロード・T・ハラオウン
エロード。幼馴染の香水は気づかないくせに、母親の肌艶は目ざとく見分けるレベルのマザコン。ファザコンでもある。
両親に負けない波乱万丈ライフを送るが、うち最大の山場は恋人の避妊をしくじったことによるバインド砲撃地獄。
・八神トウヤ
二代目乳揉み魔。「Bカップ未満はおっぱいじゃない。ただの胸だ」とほざく乳ブルジョワ。
クロードとはなんだかんだでマブダチだが、砂糖入り茶と納豆を美味いと言う神経にだけはついていけない。
・ユーナ・T・スクライア
恋愛娘。一年前、ハラオウン家お泊り会で寝ぼけたクロードが布団に潜り込んできたあげく抱きつかれ、フラグが立つ。
半年前、温泉旅館で混浴(全裸)して、もうお嫁に行くしかないと決心する。
・ロウ
犬耳娘。バカップルの巣窟で成長したため、忍耐力・スルー力・エアリード力に定評のある狼。
寝起きに裸で歩き回る癖は大人になっても治らず、ユーナを「私よりスタイルがいいよぅ」と悩ませる。
・レヴィア・ゲイズ
毒舌娘。一生分の忍耐力・スルー力・エアリード力を十歳までに使い切ったと公言しているフリーダム女。
友人の選択を誤ったと常時愚痴っているが、友人であることを否定したことは一度もない。
今度こそ終わり
- 28 名前:サイヒ:2008/05/28(水) 00:05:15 ID:8C4YtxgG
- 以上です。
子供達についてはその気になったら無限に書き続けられるんでしょうが、
どんどんリリカルでもなのはでも無くなっていくのが目に見えてるんで止めときます。
でも、あと一本どうしても書きたいネタがあるんで、そのうち書きますが。
別作品のおまけでも一回ぐらいは登場するかも。
- 29 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 00:14:38 ID:QzPs/ZjY
- GJ!!!
ほぼオリキャラなのにサラッと読ませるサイヒ師すげぇ。
特にレヴィアとトウヤの掛け合いが絶品です。
おまけまでニヤニヤさせっぱで、ほんとにGJっしたー!!
- 30 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 00:17:22 ID:qx0q2O7r
- >>28
GJでしたZE!!
リリカルでない?設定が生きてるから無問題、暖かいしな。
エロードにゃ翡翠の鎖と桃色の砲撃が待ち受けてるのはフイタw
- 31 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 00:21:50 ID:G4H5qR4k
- >>28
新スレ突入早々幸先がいいスタートですな。GJでございます。
クロードが近距離タイプに育ってることに納得。
洟垂れ小僧の頃からシグ姐に稽古つけてもらってりゃそうなりますよねぇ。
それ以上に味覚異常が遺伝してておいらびっくりしたよ
- 32 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 00:28:16 ID:Sf80ORKu
- >>28
GJ。ほのぼのしていて良いなぁ。後、エロード羨ましいなぁ。
ユーナ可愛いよユーナ。
後、エロードに待ち受けるのは翡翠の鎖と桃色の砲撃に虹色の集束砲も追加されるだろう。
ひょっとしたら、更に神速の小太刀とか参戦してくるかも。
>>31
隔世遺伝だ。
- 33 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 00:30:46 ID:WSMqfZwa
- >>28
GJ!! ニヨニヨしながら読ませて貰ったぜ
ああ幸せな日常…
本当にGJっした!
- 34 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 00:31:24 ID:BmBXcXpw
- >>31
寧ろハラオウンの家系ではリンディ茶が普通でエロノだけが異常ってか突然変異なんじゃね?
- 35 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 00:58:23 ID:hYKvGRKl
- >>32 >>34
そういやクライドおじーちゃんとリンディおばーゲフンゲフンおねーさんがお風呂場でキャッキャウフフしてるSSに
MAXリンディコーヒーはクライドが豆から砂糖の量まで考えたやつだってのがあったね。
これもサイヒ氏のやつか!
- 36 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 02:26:02 ID:ltjMyAPd
- GJ。
むしろSTS本編よりもとらハ〜A´sまでの暖かさがあったw
いやFW陣は好きなんだがね^^;
なにはともあれ面白かったです。
- 37 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 04:23:28 ID:OAVLTQal
- GJです。
- 38 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 09:52:01 ID:X1jhfeP7
- GJっすー!
ああああ、次世代物大好きなのに〜
でも、確かに続きすぎると完全に別物になっちゃうのが
悩みダネなんですよね・・・orz
彼らの学生生活とかも見たかった・・・。
- 39 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 10:06:57 ID:72OVzSRA
- GJ!!
- 40 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 14:36:44 ID:x0Sh2ph0
- 最近になって見始めたんだが、非エロで長編のオススメってなにがある?
- 41 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 15:36:40 ID:v7AAUt/b
- 最近だったらもう見てるかもだが鉄板はアルカディア ◆vyCuygcBYc氏のLittle Lancer
- 42 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 18:08:34 ID:U6aTzORG
- ついでと言ってはなんだが、ギャグ系のおすすめあったらプリーズ
- 43 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 18:32:26 ID:yBZp+DK5
- 33スレ263氏の「或る執務官〜」シリーズ、
ておあー氏の「魔法集団リリカルやがみけInsecterS」シリーズ(連載途中)、
◆6BmcNJgox2氏の「非エロ」タグ作品は面白いのが多いと思う
笑いが取れる話を書ける著者を尊敬してる
- 44 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 18:34:13 ID:hPS2W2nm
- すずかって悲しいけどほんとに人気ないよね…
俺は大好きなんだけどさ
- 45 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 18:42:10 ID:zKhoM6Jk
- 人気がないんじゃない。誰も書かないだけなんだ
- 46 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 18:50:40 ID:Cg3SA4cu
- すずか・アリサは良いキャラなんだが、いざSS書くとなると百合くらいしかないのが痛い。
まあ陵辱という手もあるが、最近はあまり書き手に陵辱系統は少ないのがネック。
個人的には、他にもシグナム・シャマル・ヴィータあたりのSS増えて欲しいとは思うんだが。
- 47 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 18:55:17 ID:LzioaHj5
- ヴィータはもうちょっと多くても良さそうだよね
- 48 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 18:57:06 ID:Cv1eSD6T
- とりあえず、ユーノとエリオがしつこすぎる
クロノとゼストとヴァイス辺りを……
- 49 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 19:01:01 ID:zKhoM6Jk
- ショタは正義
- 50 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 19:09:28 ID:RI/a0OOv
- しつこいといわれるほどここのところあまりいい目を見ていないユーノは不憫だな
- 51 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 19:23:33 ID:VIF+nPVk
- >>44
Stsから入った人間には、ほとんど知らんキャラだしなぁ・・・。
- 52 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 20:02:27 ID:M3Wxv/c2
- アリすずは俺のジャスティス
百合板に行ってきます……
- 53 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 20:05:38 ID:zyfDqj97
- 1期から見ててもどうしてかエリオの方に魅かれたんだよな・・・
そりゃ人それぞれだと思うけど。
そんなわけでアルカディア氏とB・A氏をお待ちしています。
- 54 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 20:07:51 ID:blDH/Ub8
- エリオの方が本編でスポット当てられてるからな。
印象はどうしてもそっちの方が強くなる。
- 55 名前:チョコボ:2008/05/28(水) 20:45:10 ID:Sbd2yRwq
- 遅くなりましたがエリオのリンク貼り終えました
ところでフリードってメスでいいの?
- 56 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 20:53:23 ID:rf79aqZX
- フリード×キャロならオスに。
フリード×エリオならメスに。
オスにもメスにもなれる。そいつがフリードリヒって奴さ。
きっとフリード×ヴォルテールはゆりんゆりんだぜ。
- 57 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 21:55:41 ID:fXB0aS63
- 男性名だけどな>フリードリヒ
まぁ元ネタはホンダのフリードだから無関係かな
- 58 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 22:02:47 ID:oc+jqnEh
- >>57
元ネタは哲学者の方だと思うけど。もう一騎の竜がヴォルテールだし。
- 59 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 22:10:33 ID:nu4EWpVI
- >>58
まあその辺は解釈の仕方次第じゃね? 言い出したらきりが無いし。
そもそも何で他次元世界の住人に地球の車の名前が付い(ry
- 60 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 22:14:38 ID:uppZYiPX
- ・管理世界の偉い人がこっそり地球で会社を作った
・車会社の偉い人が管理世界に殴りこみをかけた
個人的には後者を推したいね!
- 61 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 22:19:18 ID:RIaNjmVU
- >>60
実は地球に近い11個の次元世界に影響されて、そこから漏れ出たのが、偶然地球の
日本だと車の名前に、他の次元世界では人名になっただけだと
- 62 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 22:23:51 ID:RI/a0OOv
- つながっていたのは地球ではなく世界名じたいが車名なあの世界という説
- 63 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 22:32:18 ID:nfTOCW9X
- >>62
では俺はミッドチルダ=オートザム説を唱えよう
- 64 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 22:32:33 ID:oJ4tiiqu
- >>59
地球語に訳したときに、耳に慣れ親しんだ音に勝手に変えたんだよ。
スタトレの
「ミスターズールー → ミスターカトウ」
「スコッティ → チャーリィ」
みたいなもんだ。
- 65 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 22:32:49 ID:UEsEPnHo
- あれも正統派魔法少女とはかけ離れて熱かったなぁ
- 66 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 22:46:31 ID:nSKORlI6
- >>47
同人誌とかだったらヴィータ教官と部下がというのも結構あるな。
- 67 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 22:54:57 ID:78vIUCwt
- エリオ×ヴィータの子ども同士のキャッキャウフフとか即死級
- 68 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 22:57:16 ID:Sf80ORKu
- ならば、ヴィータとヴィヴィオで遠足行ったり動物園(はアンソロにあるか)とか一緒に料理させたりで悶え死ぬ展開を押そう。
- 69 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 22:59:45 ID:nu4EWpVI
- どうせ最後には救われないんだからと、はやてを引き取って性奴隷に仕立て上げる外道グレアムものとか新しくね?
- 70 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 23:00:58 ID:HYG+WqVZ
- 地上の固定砲台にするんですね
- 71 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 23:03:47 ID:oJ4tiiqu
- >>69
おまっ!!
俺のパソの画面覗いてんじゃねえよっ!
- 72 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 23:13:28 ID:G4H5qR4k
- グレアムさんは車椅子少女を愛でる変態と言う名の紳士だよ!
- 73 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 23:23:27 ID:fXB0aS63
- >>72
ちょっと管理局で自爆しなさいよ
- 74 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 23:28:17 ID:uppZYiPX
- >>73
19歳で魔法少女ッスか!? はやてちゃ(ry
- 75 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 23:35:11 ID:IHhJVVYq
- リイン及びアギトのデータから量産人型ユニゾンデバイスが開発される
→「男のが強そうだ」と言う理由で量産人型ユニゾンデバイスは男型
→そこから何故かリインとアギト取り囲んで輪姦と言う展開
- 76 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 23:38:54 ID:Cg3SA4cu
- 男のユニゾンデバイスなんて嫌過ぎです・・・
- 77 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 23:41:03 ID:IHhJVVYq
- >>76
だがここで落ち着いて想像して見て欲しい。
エリオ君の様なショタっ子達とユニゾンしていく
ゼストとレジアスを足して2で割ったようなガチムチの
ユニゾンデバイス達の姿を………
- 78 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/28(水) 23:41:06 ID:yBZp+DK5
- 流れをぶった切って投下予告
00:00から投下させていただきます。前スレの埋めに使えない大きさになっちまいましたのでこちらに・・・
- 79 名前:26-111@触手脳:2008/05/29(木) 00:00:00 ID:7sGn+R6u
- 予告の時間になりましたので投下を始めさせていただきます
・メインはオーリス
・エロ有り、触手有り
・ておあー氏の著作:『レジアス陵辱』の“前編”にあたる話です
・使用レス数13レス
・タイトル:『オーリス陵辱』
ネタの拝借を快く許諾していただけたておあー氏に満腔の感謝を
では、投下を開始します
- 80 名前:『オーリス陵辱』:2008/05/29(木) 00:00:34 ID:yBZp+DK5
- 自分も人の子である以上木の股から産まれたわけでは無い筈で、そうなれば当然誕生日という物が存在する
二(検閲削除)歳にもなって、盛大なパーティでも催して祝ってもらいたい・・・等という願望はありはしないが、
「・・・はぁ」
久しぶりに帰宅した誰も居ない我が家の玄関で、帰宅の言葉よりも溜息が先に出てきてしまったのは無理も無かろう
一家団欒の図など、最早思い出の中だけの代物となって久しいのだ。暗い玄関の壁を慣れた様子で探り、照明のスイッチを押した
ハウスキーパーがマメに掃除をしてくれているので埃っぽい様子は無い・・・“生活”の匂いがまるでしない廊下を横切り、鞄を投げ出してリビングのソファに腰掛けた
明かりも点けず、彼女は薄闇の中でソファに腰を下ろし、置かれていたクッションを胸に抱き締めた
「・・・父さん」
ぽつり、とそう呟く
なにも、盛大なパーティなど期待してはいない。プレゼントなど無くても良い
ただ、せめて、一言言葉を掛けてくれれば、おめでとうと言ってくれれば良かったのだ。実の父親には自分の誕生日を祝って欲しかった
彼女:オーリス・ゲイズ(二十(検閲削除)歳)はリビングの薄闇の中で、ぎゅっとクッションを抱き締めた
○『オーリス陵辱』 〜『レジアス陵辱』、その30分前〜
ぐぅ、と小さく腹の虫が鳴いた事に、彼女は先程までとは種類の違う溜息を吐き出して、胸に抱いていたクッションをソファに戻した
落ち込んでいても始まらない・・・連日連夜、多忙を極める父:レジアス・ゲイズ中将の秘書官として、落ち込んだ顔など父にも部下達にも見せるわけにはいかない
ふんっ、と気合を入れながら立ち上がる。濃紺の上着を脱いでソファの背に掛け、タイを緩めながらキッチンに爪先を向けるオーリスであった
冷蔵庫の中身などここ数週間は見ていなかった筈だが、買い置きしている冷凍食品のストックがまだ残っていた筈だ
- 81 名前:『オーリス陵辱』:2008/05/29(木) 00:01:05 ID:yBZp+DK5
- 誰からも祝って貰えない誕生日など、何も今日に始まったわけではない。とっととお腹を繕って、入浴を済ませて眠ってしまおう
そう決めて、オーリスは歩き出す・・・前に、ふと、薄闇に包まれたリビングに違和感を感じて、彼女は目を凝らし・・・違和感の正体はすぐに判明した
リビングテーブルの上に、派手な色彩の包装紙ときらきらしたリボンでラッピングされた、30cmくらいの箱が鎮座在していたのだ
誰がどう見ても、考古学的とさえ言えるスタイルのプレゼントボックスである・・・真っ当に考えれば、誕生日プレゼント、という事なのだろうか?
だが、オーリスは喜ぶよりも先に不審に思った・・・メガネの奥の切れ長な瞳を険しく細め、気付いてみれば無機質な部屋の中で異彩を放つプレゼントボックスを睨み付ける
何の自慢にもならないが、父:レジアスは実直だが辣腕な為人である。そんな人物でもなければ、法と地上の守護者は務まらないのかもしれないが、
その為に、方々から恨みを買っているというのもまた事実だ。この不審物がそんな一派からの差し金である可能性は十分に考えられる
爆発物処理班を呼ぶか、オーリスはそこまで考えながら、そっとプレゼントボックスを覗き込み・・・箱を封印している派手なリボンに、カードが一枚挟まれているのを見つけた
“Happy Birthday”という、脳天気な単語にますます警戒心を募らせながら、オーリスはくれぐれも箱を揺らさないようにしながら、そっとカードの端を摘み、
可能な限りゆっくりと引き抜く・・・そして、緊張しながら二つ折りになっている厚紙製のカードを開けた
『ふはははははは!誕生日おめでとうオーリス女史!!僭越ながら、私:ジェイル・スカリエッティからバースデープレゼントを贈らせてもらうよ!
何、礼など要らないよ。日頃、君の父君には大変お世話になっているからね・・・くくっ、君も二十(検閲削除)歳を迎えると聞いて、なかなか気に入りそうな物を選べなかったよ。
ウーノに相談したところ、余所の娘の誕生日でお悩みなのですかそうですか。と物凄い目付きで睨まれてしまってね、いやぁアレは恐かった。
恐かったと言えば、先日とんでもないことがあってね、あれは、そう三週間くらい前のことなのだが
「・・・」
びっしりと並ぶ文字を最後まで読まず、彼女は溜息を吐きながらメッセージカードを折り畳んだ
ジェイル・スカリエッティ
管理局からは広域指名手配されている次元犯罪者で、生命捜査・生体改造を筆頭にした違法研究。ロストロギアの不正取得等々、罪状を挙げれば枚挙に遑がない重犯罪者
そして、父:レジアスが援助をしている協力者でもある
- 82 名前:『オーリス陵辱』:2008/05/29(木) 00:01:36 ID:yBZp+DK5
- 初めて、その事実を耳にした時は思わず父に喰って掛かったが、レジアスは苦虫を纏めて噛み潰したように表情を歪めて、
彼女に、『何も聞いてはいかん・・・頼む』と、静かに頭を下げたのだった
オーリスとしては、父が、ミッド地上の守護者ともあろう者が、広域指名手配犯罪者を匿い、援助しているという事実に驚いていたが、
父が自分に頭を下げたなんて事実にも、負けず劣らず死ぬほど驚いていた
「・・・はぁ」
と溜息を吐く
物騒で大仰な肩書きがずらずらと並ぶスカリエッティだが、その性格は存外に子供っぽいというか、馬鹿っぽいというか、かなり紙一重な天才科学者であった
彼の為人を思い出せば、こんな風にプレゼントが置かれているのも何だか納得できる。爆発物処理班など呼ばなくて良かった
どこもかしこも施錠されて、結構厳重なホームセキュリティが働いているこの家にどうやって不法侵入したのかは少々気になったが、
スカリエッティのやることをいちいち理解しようとしていては老けるのが早くなりそうなので、疑問は取りあえず彼方に投げ捨てる
改めて、オーリスはプレゼントボックスと正対し・・・これが、自分に送られた誕生日プレゼントなのだ。という厳然たる事実に、少しだけ胸を高鳴らせた
他人からプレゼントを貰うなんて何年振りだろうか?幼少だった頃は、父の同僚や部下達がへらへら笑いながらデカイプレゼントを贈ってくれていたが、
自分が父の秘書官として局員になってからは、オーリスをダシにレジアスに取り入ろうとする動きはぱったりと途絶えたのだった
「何が入ってるのかしら・・・?」
数年振りにドキドキワクワクしながら、独白と共に指を伸ばし、しゅるり、と派手なリボンをそっと解く
外したリボンは丁寧に畳み、包装紙も破らないようにテープを切って箱から剥がし、綺麗に折り畳む・・・中から現れたのは飾り気の無い小さな白い箱で、
材質は・・・プラスチックか何かだろうか?コンコンとノックをするように叩いてみれば、そこそこ厚みがありそうな、頑丈そうな感触だった
箱の上には、薄い冊子が乗っている・・・「取扱説明書」と銘打たれているそのぺらぺらの冊子を手に取り、首を傾げながら開けてみれば、まず目に入った文字は、
「超悶絶高機能触手マシーン」
とあった。マジである
- 83 名前:『オーリス陵辱』:2008/05/29(木) 00:02:07 ID:yBZp+DK5
- 見間違いかと思って、眼鏡の奥の瞳を擦ってみるが、やはり書かれている文字に変わりは無い。「超悶絶高機能触手マシーン」と書かれていた
『使い方は実に簡単だ。この箱の蓋を取ること。それだけだ。後は身を任せていれば君は快楽の虜になるだろう。機能の制御は使用者の口頭で大丈夫だよ。
強制停止したい時は、“もうだめぇっ!やめてぇっ!!おねがいだからやめて、らめぇぇぇっ!!”と、ともかく絶叫したまえ。そう言えば即座に機能を停止する機構になっている。
反対にもっと強い快感を味わいたい時は、“こんなの、全然気持ち良くないし、感じたりなんかしないわよ!”等となじりたまえ。この世の物とは思えない絶頂を味わえる筈だ』
誰が言うかそんなセリフ
『気に入らなかった時は、箱を開封せずに、この説明書の最後のページに貼り付けてあるボタンを押したまえ。一両日中にはこちらから回収に向かうだろう』
ペラペラの冊子の最後のページには、確かに小さな薄いボタンが貼り付けられている
即座に押し込もうとしたオーリスだが、隣に書かれていた一文に、指先の動きは凍り付いた
『独り寝が寂しい時には、是非役立ててくれたまえ。快楽に流されてしまうことも、たまには身体に良いだろう。
君は少々、二十(検閲削除)歳にしてオールドミスの貫禄が漂い始めているからね。気を付けたまえ。ではさらばだ』
オーリス・ゲイズ。今日で二十(検閲削除)歳。今まで、“彼氏”等という浮いた存在を作ったことは無い
熱く昂ぶる身体を己の指先で慰めた経験は幾度かあるが・・・最近はそれもご無沙汰だ・・・自分の身体は、まだ“女”として真っ当に機能するのだろうか?
今更の様に、それが不安に思えてきたオーリスは、不安と期待を胸に抱いて、何かに憑かれたようにプラスチックと思しき白い箱に手を掛け・・・
そして、蓋をぱかっと開ける
30cmほどの大きさの箱から、うぞり、と、蛸の物とも烏賊の物ともつかない、吸盤が並んだ触手が粘液を垂らしながら溢れ出してきた
想像以上のおぞましさにオーリスの思考は一瞬凍り付いた。あの大きさの箱で、どうやって納まってたんだろう?とか余計な事を考えてしまい、
そんな事を考えていた間に、箱から溢れ出してきた触手は更にぞろぞろとその長さを伸ばし、捕食獣の如き素早さでオーリスの身体に飛び付いてきた
「っ、ヒッ!!い、いやぁぁぁぁっ!!!!!」
- 84 名前:『オーリス陵辱』:2008/05/29(木) 00:02:44 ID:yBZp+DK5
- べちゃり、とストッキングの上から貼り付いてきた触手の重さと生暖かさと、粘液で滑る感触に脚を絡め取られて、オーリスは悲鳴を上げた
両手で掴んで脚から引き剥がそうとするが、逆に手首を巻き取られて四肢の動きを封じられてしまう
タイを緩めて寛げていた襟元から触手が滑り込んできて、素肌の上を生暖かい感触にまさぐられて、オーリスは総毛立った
「くぁっ!や、やめ、はなれなさいっ!!」
刃物の様な鋭い叱責の言葉だが、文字通りの意味で聞く耳を持っていない触手が止まる道理はない
Y字を描くように吊された格好のオーリスに、更に触手は絡みついてゆく・・・カッターシャツの襟元から着衣の中に入り込んでいた触手が、
内側から布地を引っ張ってボタンを弾き飛ばし、シャツの前をはだけさせた。粘液に塗れてぐちゃぐちゃになったブラジャーも捲り上げられてしまう
ストッキングに包まれた、すらりとした腿に巻き付く触手は、蔦のように脚線を這い上がり、タイトスカートのホックを引き千切った。腿だけはぴったりと閉じて堅守したが・・・
シャツを破り散らされ、スカートも千切られ、あっと言う間に半裸の態とさせられたオーリスは羞恥と嫌悪に顔色を赤くしたり青くしたりしながらも必死で身を捩る
だが、その程度のか弱い抵抗でスカリエッティが「高機能」とまで謳った触手が弛むはずもなかった
「く、このっ!し、仕方が、無いわね・・・!!」
・・・できればこんなセリフは口にしたくなかったが、停止命令のセリフを口にしようと決め、オーリスはあんな言葉を叫ばねばならないのか。と真っ赤になるが、
捲り上げられたブラジャーからまろび出た双丘にべちゃりと触手が触れ、その粘っこい感触に背筋が粟立ち、羞恥は一瞬で消し飛んだ
「・・・も、もうだめ・・・ッ!!?きゃうぅ、ぅっ!」
何とか叫ぼうとした停止命令の言葉は、途中で嬌声に変わった・・・彼女の首筋を、何か奇妙な刺激が襲ったからだ
何かが吸い付いてきたような、例えば唇で首の皮を柔らかく啄まれた様なその刺激に、オーリスは身を震わせて嬌声を上げた
(ちゅ、っぱ)
「な、何これ!?こんな、ふぁぁっ!!」
首筋から胸元にかけてへばり付いていた触手の吸盤が肌に吸い付き、張り付いた素肌を引っ張り・・・薄く丸い形の痕を残して肌から離れる
その度に、肌の上で吸盤がちゅぱちゅぱと鳴り、身体中にキスをされているような感覚に、オーリスは思いがけないほど艶を帯びた喘ぎを漏らした
自分が、こんな声を出せたことが信じられない・・・そんな気さえしていた
「や、いやぁっ!!やめ、く、ひぅぅっ!!」
- 85 名前:『オーリス陵辱』:2008/05/29(木) 00:03:24 ID:yBZp+DK5
- 全身に絡みついている触手の吸盤がちゅぱちゅぱと鳴り、その度に素肌を啄まれる感触にオーリスは身体をくねらせて悲鳴の様な嬌声を上げた
男性経験が未だに無い上、ここの所自分でするのもご無沙汰だった身体には、この触手の責めはあまりにも激しすぎる・・・
眼鏡の奥の、いつも怜悧な光を湛えている瞳は今は快楽に濁り、眦の端から涙の雫が零れ落ちた
「ん、あぁっ!く、あ、な、何っ!?あぅっ、痛ッ・・・!!うあっ、や、だめ、あ、ああああぁぁぁぁっ!!!!」
触手が動きを変える。ちゅぱちゅぱと吸盤を素肌に吸い付かせながら、意外に豊かな乳房にぐるりと巻き付き、絞り出すように揉みしだき、ぷくりと膨らんだ先端を弄り回す
器用に乳首を挟み込んだ触手に、敏感な桜色の突起をこねくり回されて、オーリスは悲鳴と共に小さく達してしまった
くたり、と身体から力が抜け・・・唇は熱く荒い吐息をぜぇぜぇと吐き出す
改めて、触手に絡みつかれている身体に視線を落とせば、触手に纏い付いていた粘液が身体中にまぶれ付いていて、どこもかしこもぐちゃぐちゃだった
「ふぁ、はぁ・・・!ひぁぁっ!?」
男がこんな声を聞いたなら、この鋭い美貌の持ち主が思い掛けず可愛らしい反応を示したことに興奮を隠せないだろう。少女の様な高い悲鳴を漏らして、オーリスは身体を強張らせた
軽い絶頂の余韻に身体が弛緩していた隙に、腿の間に割り込んできた触手が、ずるりと股間を撫で上げたのだ
「や、やめて、そこは、そこはぁっ!!あ、や、いやぁっ!!こ、擦れて、ん、はぁっ・・・!!」
オーリスは再び腿をきつく閉ざして触手の動きを封じようとするが、粘液が塗りたくられた身体ではそれも叶わない・・・
腿に挟み込まれた触手は、素股のような要領で前後に往復し、吸盤の凹凸でオーリスの股間を責め立て始めた
「ふぁっ、ぃやぁっ、止まって、止ま、あ、く、ああぁぁぅぅっ!!」
停止命令の言葉をもう少しで言えそうなのだが、言い切る寸前で触手が動きを激しくする所為で、オーリスは結局その停止命令を言うことができない
ショーツとストッキングに守られている秘裂は、既に触手の粘液の所為でぐちゃぐちゃだったが・・・裡から染み出た愛液の匂いも、確かに感じられる
その匂いを感じ取ったのかどうかは解らないけれど、股間を責め立てていた触手が股間から下腹部へと伸び、器用にストッキングとショーツの間に先端を引っ掛け、
強引に、ずり下ろした
「ひっ!?」
勿論、彼女は腿に力を込めてきつく股を閉ざしているし、何よりショーツをずり下ろした触手自身が腿の間に割り込んでいるので、完全に脱がされたわけではない
- 86 名前:『オーリス陵辱』:2008/05/29(木) 00:03:55 ID:yBZp+DK5
- それでも、粘液を帯びた所為で白い下腹部に張り付いている髪よりも少し濃い色の陰毛が見え、その奥では快楽にぬかるむ秘部が見えている
息を呑んだ瞬間には、触手は細い先端を強引にずり下ろしたショーツと陰部の間に滑り込ませて、熱く潤った股間をずるりと撫で上げた
「うあ、はぁぁぁ・・・っ!!」
おぞましさと快楽に、オーリスはおとがいを反らして恍惚の呻きを唇から漏らした
そんな反応に気を良く(?)したのか、触手は彼女の股間を擦るように往復し、時にはぷくりと勃ち上がったクリトリスを蹂躙する
お留守になっていた上半身にも触手は再びぐいと巻き付き、甘噛みするような吸盤の刺激がまたも全身に襲い掛かった
「ひあぁぁぅぅっ!!!ふぁっ、やぁ、あ、あぁぁっ!!!」
せめて耳が塞げれば
身体中で鳴る、ちゅぱちゅぱという音に耳まで犯されて、全身を絡め取る触手に嬲り尽くされるオーリスはついに、
「いやぁぁ、こんな、こんなの、く、あ、あ、ふ、あああぁぁぁぁっ・・・!!!!!」
何もかもが真っ白に弾けるような感覚と共に、身体の芯から炎が噴き上がったのでは?と錯覚する程に、熱く、激しい絶頂へと押し上げられた
背筋をこれ以上無いくらいに反らせ、その余韻に痙攣するように身体が震える。棒のように突っ張った四肢がなかなか戻らない
そんな余韻が切れた瞬間、糸が切れた操り人形の様に彼女の身体はくったりと崩れ落ちかけ・・・巻き付いていた触手に支えられる格好になった
荒い息をぜぇぜぇと吐く弛緩した身体を、全身に巻き付いた触手が持ち上げる。最早抵抗の素振りさえ無い
オーリスの身体を宙に吊り上げると、膝に巻き付いた触手が大きく脚を開かせ、愛液を滴り落とす秘部を露わにした
オーリスは、ぼんやりと考える。秘部に迫ってくるのは、まるで男性器の様な、卑猥な丸みを帯びた触手の先端で・・・つまり、自分は犯されてしまうのだろう
自分の純潔が、こんな物に、こんな所で
- 87 名前:『オーリス陵辱』:2008/05/29(木) 00:04:27 ID:yBZp+DK5
- 普通に考えれば舌を噛み切ってでも抵抗すべきなのだろうが、ぼんやりと、彼女は考えていた
もう、良いじゃない。と
今の今まで処女だったことは、別段大切に取っておいた結果ではない。単に相手が居なかったからだ
年端もいかなかった頃は当たり前に恋心を抱いた事もあったが、実を結んだ事は無かった。この先もどうなるかはわからない
捧げてしまおう
この身体も、心も、こんなにも気持ち良いのだから
「・・・お願い・・・来て・・・」
艶然と微笑みながら、自分でも信じ難いセリフを彼女は呟き、その事実に小さく苦笑した
局員として籍を置いた時から“女”であることを捨てていたつもりだったが、どうやら自分の中にはまだ“女”の部分があったらしい
開脚させられている秘部に自ら手を伸ばし、陰唇に指を当てて押し広げる。くちゃり、と音を立てて涎を垂らす膣口に、触手はゆっくりと迫ってゆき、
「オ、オーリス!!?おのれ、化け物めぇっ!!娘を離さんかぁぁぁっ!!!!!!」
怒号と共に彼女の身体は逞しい腕に引っ張られ、粘液塗れの身体はずるりと触手の拘束から滑り落ち、絨毯の上に落下した
少し背中を打ってしまい、小さく咳き込みながら顔を上げれば・・・
「くっ!おのれ、この、化け物がぁっ!!オーリス!無事か!!」
「と、父さん!!?」
- 88 名前:『オーリス陵辱』:2008/05/29(木) 00:04:57 ID:7sGn+R6u
- 触手と格闘している父:レジアスの姿があった
どうやら、つい先程帰宅してきたばかりらしい。礼服姿の父は憤怒の表情を浮かべたまま、絡みつこうとしてくる触手を殴り付け、踏み付け、戦っていた
「だ、駄目!父さん逃げて!!」
「ぐ、ぬ、おおっ!!?」
鈍重そうな図体からは想像も付かないほど敏捷な体捌きで触手に立ち向かっていたレジアスだが、足首を狙った触手に不意を突かれてバランスを崩し、
その好機を逃すはずもなく、先程までのオーリスと同じように全身を絡め取られた
「父さん!!」
「く、来るなオーリス!!儂は構わん、人を呼べ!!」
「で、でも」
人を呼ぶ、という事は、つまり・・・
「ぬ、おぉっ!!?な、何だこの化け物は、ぐっ、ぬあっ・・・!!」
もぞもぞとレジアスの身体をまさぐり始めた触手である
――― いかん、“レジアス中将”のこんな姿が誰か他人の目に晒されたらとんでもないスキャンダルに発展しかねない ―――
「に、逃げろオーリス!!そして、ぐくっ、救助を、呼べっ!!!」
「は、はいっ!!」
「儂の事なら、案ずるな!んぐあっ、こんな化け物相手に屈することなど、ありはせん!!」
絡みついてくる触手を握り潰しながら、レジアスは不敵にそう吼える。が、
「・・・あ」
オーリスは、思わずぽかんとした顔を作って先程の父の言葉を頭の中で反芻する
儂の事なら案ずるな。こんな化け物相手に屈することなどありはせん。父は今、そう言ったのか?そう言って、つまりはこの触手を“なじった”事になってしまうのか?
- 89 名前:『オーリス陵辱』:2008/05/29(木) 00:05:30 ID:7sGn+R6u
- 「ぐおおおおおぉぉっ!!?ぬ、ぐあぁぁっ!!」
激しさを増した触手に身体を締め上げられて、レジアスは苦悶の声を上げ、オーリスは思わず頭を抱えた
どうやら、先程の発言は“もっと激しくして欲しい時”の発言にカウントされたらしい
強制停止の命令を言えば、この触手は止まるか?しかし、説明書には「使用者の口頭で」という注意書きがあった
つまり、レジアスの、中年を通り越した厳つくも脂ぎった体躯の、刈り込まれた髭に覆われたむさ苦しい顔の、常日頃か憮然とした形の唇から・・・
言わないだろうし、言わせたくない。聞きたくもない
一瞬、ダミ声の「らめぇっ!」を想像してしまい、オーリスは思わず口元を掌で押さえてしまったが、いかん、今は気持ち悪がっている場合では無い
「今、助けを呼びます!!」
「ぐおおっ、ぬあ、はぁぁっ・・・・!!」
衣服の中に入り込んだ触手が、レジアスを蹂躙していた
父のそんなおぞましい姿を見ていられず、オーリスは半裸というにはあまりにも無惨な格好のまま、放り出していた鞄の中から通信端末を掴み出してリビングを飛び出す
唯一の希望を信じて通信を求め、3秒が過ぎ、5秒が過ぎ、レジアスが悲鳴を上げ、永劫の様な10秒が過ぎて・・・
『はい、こちらドゥーエです』
訝しむような表情を浮かべた女性の顔が通信機のモニタに浮かび上がり、オーリスはドゥーエに言った
「と、父さんが大変なの!父さんが貴方の触手で人間としての尊厳がっ!!」
実に要領を得ない状況説明に、ドゥーエの頭上にでっかい疑問符が浮かんでしまったことは、まぁ無理もあるまい
- 90 名前:『オーリス陵辱』:2008/05/29(木) 00:06:03 ID:7sGn+R6u
-
そんなこんなで、駆け付けてきたドゥーエが顔を引き攣らせながらもピアッシングネイルを一閃し、レジアスの身体に絡みつき、貫いていた触手を切り落とし、
頭を叩き落とされた蛇の様に床でびちびちと跳ねる触手を踏みつけながら、触手が湧き出してきた箱に蓋をした・・・それで、どうにか事態の収拾は完了した
切り落とされた触手もやがて動きを止め、ドゥーエはその残骸を細かく切り刻むとまとめてゴミ袋に放り込んでゴミ捨て場に投棄
廃棄業者が仰天するかも知れないが、もしも突っ込まれたらタコ焼きのタコが余ったとでも言えば良いだろう
すっかり放心してしまっているゲイズ親子(特に父)を残して立ち去るのは非常に心配だったが、オーリスは意外に立ち直りが早く、後始末は彼女に任せて帰宅することにした
「・・・でも、本当に大丈夫かしら・・・?」
ドゥーエはたった数十分の間に、何だか随分げっそりした頬に手を当てて溜息を吐き出した
“触手に犯された”二人の心と体を案じて・・・のセリフではない
触手が湧き出してきた「超悶絶高機能触手マシーン」の処理を申し出たドゥーエに、オーリスは、
「だ、大丈夫です、これは、こちらで処分しますから・・・」
と、何故か妙に頬を染めた顔で、ドゥーエの申し出を断ったのだ
かなりリアルな溜息を盛大に吐き出して、ドゥーエはがっくりと肩を落としたまま、真っ直ぐに帰宅するのを取り止めて、道すがら24時間営業のコンビニに立ち寄った
とにかく、今はアルコールが欲しい。安酒を浴びるように飲み干して、泥の様に眠ってしまおう
そう決めて、彼女はふらつく足取りでコンビニの自動ドアをくぐったそうな・・・
- 91 名前:『オーリス陵辱』:2008/05/29(木) 00:07:10 ID:yBZp+DK5
- 後日談である
オーリスは地上本部の廊下で、珍しい人物の姿を目にしていた
レオーネ・フィルス。ラルゴ・キール。ミゼット・クローベル。“伝説の三提督”とも呼ばれる三人だ。揃い踏みしているだけで十分に珍しい
そんな三人と談笑しているのが、機動六課部隊長:八神はやて・・・祖父母と話しているような気楽さで、彼女は三人の老人達と話していた
どうやら、オーリスが気付いた時には話はもう終わりかけていたらしい。はやては深々と頭を下げると、三人は柔和な笑みを返して歩き去った
「・・・本部の廊下で白昼堂々、三提督と人脈作りですか?八神二佐」
「あ、オーリス三佐・・・いいえ、そんなんとちゃいますよ。ちょっとした世間話タイムです」
ぎろりと睨み付けられながらも、はやては笑みを崩すことなくそう返した
「伝説の三提督と、一体どんな世間話をすると言うのですか・・・」
「色々、ですよ?今度ヴィータがミゼット婆ちゃんにゲートボール教えたげるとか、あと、実は私の誕生日がもうすぐなんです。それで、何か欲しい物無いか?って」
「。」
ミゼット“婆ちゃん”呼ばわりしたことや、三提督からプレゼントをされるという事実に思わず意識が遠のきかけたオーリスだったが、
ふと、一つのキーワードに彼女は意識を振り向けた
「誕生日?八神二佐。貴女の誕生日は・・・?」
「6月4日ですよ?うちの子達・・・守護騎士のみんなも、同じ日が誕生日なんです」
「それは・・・一度に、5人分の誕生日となると、大変そうね」
「そうでもないですよ?腕の振るい甲斐がありますし、プレゼントとか楽しみですし・・・でも、ミゼット婆ちゃんは女の子へのプレゼントはみんなぬいぐるみなんで、
ヴィータだけは大喜びなんやけど・・・私もぼちぼち成人やのに、もちょっとどうにかしてって直訴してたんです・・・あ、すみません。ぼちぼち失礼しますね。
今日は捜査課に用事がありますんで」
びしっと敬礼をして、はやては去っていった
少女の後ろ姿を見送りながら、オーリスは呟く
「・・・大人っぽい、誕生日プレゼント、ね」
自分宛に贈られてきた“プレゼント”のリボンも包装紙も、そして“プレゼント”自体も、まだ大切に保管してある
艶然と微笑みながら、彼女は唇を吊り上げて笑みを浮かべた・・・きっと、気に入ってくれるだろう
「私ですら・・・虜になったのだから・・・」
- 92 名前:『オーリス陵辱』・おまけ:2008/05/29(木) 00:07:43 ID:7sGn+R6u
- そして、6月4日当日 ―――
「いやー、流石に、こんだけのプレゼントの山っちゅうんは、壮観やねー」
「えぇ、本当に・・・うふふっ、どれから開けようかしら?」
八神家の玄関は、各方面から届いたカラフルなプレゼントボックスが山積みになっていた
一際デカイ、包装紙で包まれているのは・・・間違いなくミゼットからのプレゼントだろう。ヴィータは、自分の背丈よりも大きなソレに飛び掛かり、
乱暴な手付きで包装紙を引っぺがし・・・中から現れた巨大な兎のぬいぐるみに歓声を上げながら抱き付いた
そんな姿を微笑ましく見守るはやては、ふと、とある箱を持ち上げて首を傾げた
「あれ?これ、誰からやろ・・・?」
カラフルな包装紙に、きらきらしたリボンでラッピングされた、考古学的スタイルのプレゼントボックス・・・ただ、差出人の名前が何処にも無い
他のプレゼントには須く、メッセジーカードが添えられていたりするのだが・・・?
「包装紙の中に入っているのでは無いでしょうか?」
「せやろか・・・?」
シグナムの言葉に、彼女はリボンをしゅるりと解き、包装紙を丁寧に剥がす・・・中から出てきたのは白いプラスチック製と思しき30cm程の箱で、それだけだ
やはり、差出人を特定できそうなものは何も無い
「あれ?誰からなんやろ?」
「開けてみたらどうですかー?」
“着るだけで料理が上手くなるエプロン”という、あまりにも眉唾臭い前掛けを胸に当ててご満悦なシャマルの言葉に、はやては首を傾げながらも頷き、
箱の蓋に手を掛けて、ぱかっと開けた
・・・うぞり
「・・・え?」
- 93 名前:26-111@触手脳:2008/05/29(木) 00:10:33 ID:7sGn+R6u
- 以上です
ついに、オーリスメインのエロを書いてしまいました
これで、3期に登場した女性はエロが出揃ったことになりますかね・・・?アイナさんのエロはもう有ったし
しかし、最近触手エロばっかり書いていましたが、凄まじくワンパターンですね・・・
そろそろ、初心に戻って非エロでも書いて、触手脳には浄化していただきたいところです
おまけ?さぁ、何の事でしょう?
それでは、スレ汚し失礼しました
- 94 名前:26-111@触手脳:2008/05/29(木) 00:12:55 ID:7sGn+R6u
- 書き忘れ、
『オーリス陵辱』は、ておあー氏著作:『レジアス陵辱』の“前編”にあたる話、と注意書きに書きましたが、
話の流れとしては『レジアス陵辱』を読んだ上での展開となっています
最初に明記しておくべき事柄でした。吊ってきます
- 95 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 00:38:06 ID:SEqLwXSZ
- 触手エロスGJ!!! ただ惜しいのはオーリスの鉄の処女(アイアンメイデン)が破壊されなかったことだwww
そして、はやては一家そろって触手中毒になるに10ペリカ賭けても良いぜ。
- 96 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 01:09:28 ID:0JhYW25z
- ワロタ
- 97 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 03:28:31 ID:KppZy52t
- GJです。
オーリスさんええのうw
あとスカさんの茶めっけが堪らない
- 98 名前:( ゚Д゚) ◆kd.2f.1cKc :2008/05/29(木) 03:55:08 ID:fwCDBoyW
- ご無沙汰してます。
「熱き彗星の〜」投下してもよろしいでしょうか?
- 99 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 04:03:45 ID:KppZy52t
- カマン!
- 100 名前:( ゚Д゚) ◆kd.2f.1cKc :2008/05/29(木) 04:06:37 ID:fwCDBoyW
- では注意事項
・捏造のサイクロン暴風雨発生中。
・準オリキャラ注意
・アリサTSUEEEE注意
・レジアス中将はモブか悪役だと思っている人は読まないほうが無難です
- 101 名前:熱き彗星の魔導師たち 19-01/12 ◆kd.2f.1cKc :2008/05/29(木) 04:07:16 ID:fwCDBoyW
- ヴィィィィン…………
クラナガン首都高速を、FIAT“NUOVA”500改・『チンク・エント・チンク』を、アリサ
が都心方面に向けて飛ばしていた。
助手席にはいつものようにユーノが座っていたが、後席には、なのはと、人間形態のザ
フィーラが収まっていた。
「すみません、ザフィーラさん。わざわざ案内してもらって」
「何、聖王協会の事に関しては私が連絡役を引き受けているし、それに、車の方はバニン
グスに同乗させてもらうことができた」
ザフィーラは、口元で微笑みながら、そう答えた。
「なんの。こっちも地上本部に顔出すついでだったから」
ステアリングを握りながら、アリサはちらり、と一瞬ルームミラー越しに2人の顔を見
てから、前を向いたままそう言った。
「…………」
アリサの言葉に、しかし、なのはの表情が、にわかに曇った。
熱い彗星の魔導師たち〜Lyrical Violence + StrikerS〜
PHASE-19:The holiday in front of a storm (前編)
「けど、どうして聖王教会系の病院に? 医療施設なら地上本部にだってあるし、より高
度な医療なら本局の方が充実してるんじゃないかな」
ユーノは、浅く後ろを振り返って、そう訊ねた。
「それも考えたのだが、6課の後見人である、聖王教会の騎士、カリム・グラシア殿から、
是非にという推薦をもらって、主としても、断りにくかったようだ」
「ふーん」
ザフィーラが説明すると、ユーノは、正面に表情を戻した。
『どう思う?』
スクランブル付の念話が、アリサの頭に響いてきた。
『なにがよ?』
不慣れなスクランブルを組んで、アリサは返答する。
『なんかこう、聖王教会って単語にヒットしすぎじゃないかと思うんだけど』
ユーノは、そう話しかけつつ、ちらりとアリサを見る。
『気に入んないのは確かね』
アリサは顔を憮然とさせて、そう答えた。
『古代ベルカにまつわるってことじゃ、はやても関係者だし』
『!』
アリサがそう言ってため息をつくと、ユーノは目を円くして、アリサを見た。
『確かにそうだ……何か、つながりでもあるのかな?』
『今のザフィーラの態度からすれば、今のところ、後見人って以上の関係は推測しにくい
けど』
「どうした? 高町」
ザフィーラは、先ほどから塞ぎこんでいる様子のなのはを見ると、微かに怪訝そうにし
て、訊ねる。
- 102 名前:熱き彗星の魔導師たち 19-02/12 ◆kd.2f.1cKc :2008/05/29(木) 04:07:38 ID:fwCDBoyW
- なのははザフィーラの声には答えず、
「ねぇ、アリサちゃん。レジアス中将って、信頼できる人……なのかな」
と、運転席のシート越しに、尋ねる。
「は? どういう意味?」
アリサは訝しげに眉間にしわを寄せながら、再度ルームミラー越しになのはの顔を見た。
なのはの表情は、どこか困惑している。
「うん……だってテレビとかじゃなんか、演説で陸士隊の強化ばかり叫んでいるし、はや
てちゃんのこと目の敵にしてるし……」
「お互いいい印象を持ってないのは仕方ないんじゃないかしら? あたしから見れば、中
将は本局から目のカタキにされてて可哀相。それに……」
アリサはそう言ってから、ちらり、と、助手席のユーノの顔を見た。
『まだそこまで、口外しない方がいいと思う』
ユーノは、スクランブル付の念話で、アリサにそう言ってきた。
『相手がなのはでも?』
『なのはだからこそ、だよ』
ユーノの言葉に、アリサは頷きで答える。
「……そう、そんな感じかな」
アリサは、言葉尻を濁した。
「でもそれは、中将が本局の言うこと聞かないからだよ」
なのはは、思いつめたような表情で、反論する。
「確かにそれはある意味正しい」
その言葉に答えたのは、ユーノだった。
「でも、実際問題として、本局側……次元巡航警備部の言うことに従うだけだったら、治
安はもっと悪化してた。もちろん、ミッドチルダもね」
「ちょっと前の陸士隊がどんな状況だったか、アンタ知ってる?」
ユーノの言葉に、更に追撃するように、アリサが問いかけの言葉を発する。
「え? えっと……」
「バリアジャケットの展開すら覚束ない、接近戦に持ち込まれたらまるでPoor。航空隊は
若干マシだったけど、それでもCランカーが上等な方。Bランカー以上はすぐに本局に引っ
こ抜かれちゃうからね」
戸惑うなのはに、アリサはステアリングを握って前を見たまま、ずけずけと言った。
「もちろん、次元巡航警備部の方でも、それなりの事情があるだろうから、仕方ないのは
解ってるけどね」
ユーノが、やんわりとした口調で、そうフォローした。
「中将本人は、うーん、そうね、信頼できる人間だって言っていいと思うわ。確かに、陸
士総隊のトップとしては強権的なところもあるけど、少なくとも自分自身の権力欲の為に
やってるわけじゃないし。信念の持ち主よ。それに……」
アリサは、そこまで言って、一瞬言葉を区切ると、
「娘に甘いのよね〜」
おどけたように言って、軽くため息をついた。
助手席で、ユーノも苦笑した。
なのはとザフィーラは、呆気にとられて、顔を見合わせた。
- 103 名前:熱き彗星の魔導師たち 19-03/12 ◆kd.2f.1cKc :2008/05/29(木) 04:08:00 ID:fwCDBoyW
-
「八神二佐がお付きになられました」
聖王教会──カリム・グラシアお付のシスター、シャッハ・ヌエラは、そのカリムの執
務室に入ると、戸口でそう伝えた。
「解りました。お通しして下さい」
そう言ったカリムはしかし、戸口から正面の執務机にはいない。
「はい……こちらです」
シャッハに導かれて、はやてと、その付き添い──レンが、室内に入って来た。
「ちょいご無沙汰やな、カリム、それに────」
はやては、執務室内に置かれたハイチェアタイプのティーテーブルに向かう、カリムと、
もう1人に、やや苦笑の混じった穏やかな苦笑で、挨拶をする。
「クロノ君も」
「おいおい、仕事中なんだから、ちゃんとカリム少将もしくは騎士カリム、クロノ提督と
呼んでくれよ」
クロノはそう言いつつも、かつてのような堅物さはやや薄れ、苦笑して冗談めかした口
調になっている。
「あはは、そうやね、いや、そうでした。申し訳ありません」
「いや、別にいいけどね」
はやての言葉に、やはり苦笑気味の穏やかな笑みで、クロノはそう言った。
「まぁ、立ったままと言うのもなんですから、どうぞかけて下さい」
カリムはそう促す。はやてはそのまま、
「ほな、お言葉に甘えて」
と、ハイチェアーに近寄り、腰掛ける為にその背ずりを掴んで少し引いた。
しかし、
「はやてちゃん、それに、騎士カリム」
レンは、妙に真剣そうな表情で、はやての背後から声をかけた。
「なんや? レン」
「なんでしょう?」
2人が、視線をレンに向ける。
「あたし、ちょっとシャッハと、2人きりで話したいことあるんやけど、ええやろか?」
「? 私と、ですか?」
シャッハはレンの隣に歩みを進めつつ、キョトン、として、そう言った。
「うん」
そこまで言ってから、レンは、表情を崩す。
「まぁ、所謂野暮用、っちゅうトコや」
シャッハに向かってそう言ってから、視線をはやてとカリムに戻す。
「んー、あたしは別にかまへんけど、カリムは?」
はやては、振り返ったままレンにそう言ってから、カリムの方を向いて、伺いを立てる。
「構いませんよ」
カリムは、口元でにこりと微笑んで、そう言った。
- 104 名前:熱き彗星の魔導師たち 19-04/12 ◆kd.2f.1cKc :2008/05/29(木) 04:08:23 ID:fwCDBoyW
- 「だ、そうや」
はやては、レンの方に視線を戻して、そう伝える。
「おおきに。じゃ、ちょっと借りてきます〜」
「すみません、ちょっと行ってまいります」
レンは軽く挨拶をし、シャッハは軽く頭を下げてから、カリムの執務室を出て行った。
「あの2人で、どんな話があるんだろう」
その疑問を、クロノが口にした。
「多分、古代ベルカ式の技についてじゃありませんか? 2人とも、結構バトルジャンキー
やし。シグナム程やないけど」
はやてが言う。
シャッハも古代ベルカの使い手であり、しかもデバイスは双剣・『ヴィンデルシャフト』。
接近戦に特化したスタイルで、確かにレンと共通する点はある。
「それを君が言うか」
クロノは、はやての言葉の、その後半部分を捕まえて、苦笑混じりにそう言った。
「あ、ひどーい。クロノ君、あたしをそー言う眼で見てたんか?」
「まぁ、はやてがと言うよりは、うちの愚義妹(ぐまい)や、君や彼女と共通の友人と一緒
になると、って言う感じだけどな」
「フェイト執務官と、高町なのは武装官ですね。確かに人の事は言えないかも知れません
ね」
クロノの言葉を聴いて、カリムもくすくすと笑った。
「ひどーい、フェイトちゃんもなのはちゃんも、そんな事あらへんよ」
「ああ、そう言うことにしておこうか」
むくれるはやてに、クロノは苦笑しながら、宥めるように言った。
「で……本題に入りますけど」
笑顔を幾分緩めてから、カリムが切り出す。
「まずは、機動6課の状況と……そう、レリック事件の現状は、どのようになっています
か?」
「書類での報告の通り……正直、あまり状況はよくあらへんね」
カリムの問いに、はやては表情を一転、苦く引き締めて、そう言った。
「ホテルでの失敗以降は、新たにあちらにレリックの確保は許してへん。けど、ガジェッ
トの跳梁は、徐々にやけど、以前より活発になってきてる」
「この前登場した、……陸戦III型、だな」
クロノが、やはり深刻そうな表情で言うと、3人の前に非実体ディスプレィが現れる。
そこには、すらりとスマートなヒト形ロボットの形状をした、ガジェット・トルーパー
“陸戦III型”の姿が表示されていた。
「地球のアニメでよく見た、そう、ガン○゙ムシリーズのロボットに似ているな」
クロノが言った。もっとも彼はオタクと呼べるほどには詳しいわけではない。
本当にリアル系ロボットアニメに造詣の深い日本人なら、「いや、これはモビルスーツ
と言うより、レイバーだろ。っつーかむしろ零式そっくりだし」と言うだろう。
- 105 名前:熱き彗星の魔導師たち 19-05/12 ◆kd.2f.1cKc :2008/05/29(木) 04:08:47 ID:fwCDBoyW
- 「動きも以前の物と比べて遥かに滑らかになっとる。けど、実際、ガジェットに関しては、
それほど厄介っちゅうこともない」
はやてがコンソールを操作した。ディスプレィの画像が変わり、開いたウィンドゥに、
ブルーのレオタード状スーツ、目出し穴の無い金属製のカウリング型アイマスク、そして
長髪ストレートのブラウンの髪の、少女が映し出された。
「『量産型戦闘機人』……」
「XI型、と呼ばれていますね」
はやてが呟くように言うと、カリムが付け足すように言った。やはり表情は、深刻そう
だった。
「正直、A、A+ランカーでも……こいつが複数出てきたら苦戦は必至や。リミッターかけ
とる状態のフェイトちゃんや、なのはちゃんでもな」
「なのはやフェイトでも、か」
はやての言葉に、クロノは重々しく声を上げた。
「今のところ、こいつらが出てきたら、アリサちゃんとユーノ君に出てもらうしか、解決
策あらへんねん。あ、もちろんあの2人やあたしのリミッター解除できれば、それがベス
トやけど」
はやては、どこか自嘲気味にそう言った。
「バニングス駐在官夫妻……あのお2人には、リミッターが?」
「かかってないよ」
軽く驚いた様子のカリムに、クロノが答えた。
「アリサの公式はあくまでC+。婿入りフェレット……ユーノはAA+だからね」
「そうでしたわね……」
カリムは、どこか落胆したように、軽くため息をついた。
「ただ、今のトコ幸いなのは、量産と言ってもそうそう数は出てこんことや」
「スカリエッティは地下に潜伏していますからね、やはりその状況では、製造できる数は
限られている、といったところなのでしょう」
はやてが言うと、カリムも同意の言葉を出しつつ、頷く。
「それで……この話は、一旦区切りますが」
カリムが言う。はやてとクロノは、視線を上げ、カリムに向けた。
「機動6課の現状……先ほどちらりと出ましたが、バニングス駐在官夫妻の起こしている
問題は、現在どうなっているのですか?」
険しい表情で、カリムは問いかけた。クロノも、はやてに視線を移す。
「あ、それは、なんかアリサちゃんの方も思うところあったらしくて、なんかこう、あた
しの知らん間に解決したようやわ」
一方のはやては、軽く苦笑しながら、そう言った。
「まぁこっちでも、ヴィータとレン入れ替えさせて、それはちょぉ不満やったんやけど、
それ以降は大きな軋轢起こしてへん」
「まぁ、彼女はともかくとして、ユーノの方は好んで諍いを起こしたがる性格じゃあない
からね」
はやての言葉に、クロノもやや苦笑気味に笑って、付け加えた。
- 106 名前:熱き彗星の魔導師たち 19-06/12 ◆kd.2f.1cKc :2008/05/29(木) 04:09:09 ID:fwCDBoyW
- そして、クロノは更に続ける。
「アリサ、はやてと距離とってたけど、『“最後の”闇の書』事件の事に関しては、はや
てが不利になるような事は、外ではあまり言わなかったようだよ」
「え!?」
はやては、目を円くして驚き、視線をクロノに向けた。
「はやては蒐集を指示していなかった、その場面の目撃者だしね。陸士総隊にははやてを
犯罪者扱いする人間もいただろ? でも、アリサはそう言う人間に対しても『はやては積
極的に闇の書を使おうとはしていなかった』で通していたようだよ」
はやては、元闇の書の主、と言うこともあり、一部の人間からは覚えがめでたくない。
特に陸士総隊ではある理由から、その傾向が顕著だった。
ズキリ。
「は、はは、そうだったんですか、アリサちゃんがね……」
急に締め付けられるような痛みを覚えた胸を、はやては無意識に押さえながら、苦笑を
取り繕って、そう言った。
「それでは……この話が一段落した所で、本題に戻ります」
しかし、カリムの表情は、重いままだった。
「? カリム、どうかしたんか?」
はやてが訊ねると、カリムは僅かに間をおいてから、意を決したように、顔を上げる。
「それでは、本題に戻ります」
カリムの様子に、はやてとクロノも、一瞬、息を呑んだ。
「予言詩の解読作業が終わりました。これがその内容です」
『プロフェーティン・シュリフテン』。カリム・グラシアが持つ特殊能力のひとつ。
1年に一度、極近い将来に発生する重大事項について、白紙のカードに予言詩の形で浮
かび上がる。
ただし、古代ベルカ語での記述であることと、内容そのものに関してはカリム自身にも
全く操作できないこと、そして予言された事象が発生するスパンは1〜3年となることが欠
点だった。
その予言詩の翻訳と解釈の作業が終わった、とカリムは告げたのである。
ディスプレィに映し出されたその文章に、はやては目を通した。
古い結晶と無限の欲望が集い交わる地、死せる王の下、聖地よりかの翼が蘇る。
死者達が踊り、なかつ大地の法の塔はむなしく焼け落ち、
それを先駆けに数多の海を守る法の船もくだけ落ちる。
「…………これは……」
そう、声を絞り出したのは、クロノだった。
「いまだ解釈の釈然としない点はいくつか残りますが、プレーンな解釈をするのなら、大
地の法の塔とは地上本部、数多の海を守る法の船とは次元航行艦の事を指すと思われます」
「そして、古い結晶が……レリックのことを指すのやとしたら……!!」
カリムの淡々とした説明の後、はやてが呟くように言い、ゴクリと喉を鳴らす。
- 107 名前:熱き彗星の魔導師たち 19-07/12 ◆kd.2f.1cKc :2008/05/29(木) 04:09:31 ID:fwCDBoyW
- 「管理局の体制の崩壊────」
「それも、事件は既に現在進行中、首謀者はジェイル・スカリエッティ、と言うことにも
なるな」
クロノがやはり、重い口調で言う。
「彼の目的ははっきりしませんが、現状の秩序の暴力的な破壊は、なんとしても阻止しな
ければなりません。はやて、機動6課はその為に設立された部署です」
カリムは真剣な表情で、はやてを見つめ、そう言った。
「わかっとる。そう簡単に、こないな予言実現させてしまうわけにはいかへん」
はやては力強く頷き、そう言った。
そして、ふと思い出したように、言う。
「それで、この内容、地上本部には教えたんか?」
「ええ、もちろんですとも」
「ただ、レジアス中将はカリムの能力のことを信じていないからね」
カリムは頷き、クロノが付け加えるように、しかし否定的な言葉を出した。
「この件に関しても、けんもほろろな態度をとられただけでした」
カリムは、困惑気な表情になり、ふぅ、と、ため息をついた。
「さよか。まぁ、レジアス中将ならしゃあないやな……」
はやては言い、クロノと共に、軽くため息をついた。
- 108 名前:熱き彗星の魔導師たち 19-08/12 ◆kd.2f.1cKc :2008/05/29(木) 04:10:04 ID:fwCDBoyW
-
「じゃ、終わり次第迎えに来るから」
「うん」
なのはが返事をして、軽く手を振ると、アリサはギアを1速に入れ、チンク・エント・
チンクを発進させた。
スパパパン、と、クランクケース圧縮式2ストロークエンジンの軽い排気音をたて、市
道をすり抜けていく。
「では、行こうか」
ザフィーラに促され、なのはは、一見古めかしい木造建築の建物の方へと、歩いていく。
「ところで、あの子にわざわざ会いに来るという事は、処遇に関して、何か思うところが
あるのか?」
連れ立って歩きながら、ザフィーラは、なのはに、そう訊ねた。
「うん……フェイトちゃんと相談したんだけど、やっぱりきちんと里親、探したほうが良
いかなって。それで、きちんと、あの子なりの生き方をした方が、幸せかなってね」
なのはは、どこか照れたように笑いながら、言った。
「ほう」
ザフィーラはそう、声を上げてから、
「私は、主やバニングスと同意見だがな」
と、いかめしい表情のまま、そう言った。
「えっ?」
彼女にしては珍しく、意地悪そうに微笑むザフィーラの言葉に、なのははドキッ、とし
て、ザフィーラを見た。
「この際、高町がクロノ提督と籍を入れて、引き取ったらと言うことだ」
「そんな……でも、そうなると2人とも忙しいし、あの子1人ぼっちにすることが多くなっ
ちゃうし」
顔を紅くしつつ、なのはは慌てたように、言った。
「そうか? 本心では否定していないようだが。それにいざとなれば、高町の御母堂や姉
君もいるだろう?」
「…………」
ザフィーラが言うと、なのはの表情に、さらに赤みが増す。まるで、湯気が上がりそう
な勢いだった。
なのはの両親である高町士郎・桃子夫妻には、既に兄の恭也の娘として実孫がいる。し
かし、恭也はその配偶者である忍の月村姓を名乗った上、現在はその忍の仕事の関係でド
イツに定住している為、めったに孫の顔を見ることが出来ないと、2人はぼやいていた。
特に、士郎は自分は『翠屋』から引っ込んで、初孫・雫の面倒を見る気満々だった為に、
落胆することひときわである。
クロノとなのはの関係も、既にほとんど公認状態だし、その2人の子供といえば、例え
養子であろうと、猫かわいがりにするのは目に見えている。
「お、お姉ちゃんは、そろそろ自分がお嫁に行かないと、まずいから……」
話を逸らすかのように、なのはは頬をかきながら、そう言った。
- 109 名前:熱き彗星の魔導師たち 19-09/12 ◆kd.2f.1cKc :2008/05/29(木) 04:10:29 ID:fwCDBoyW
- 「それに」
ザフィーラは、そう言って、表情を更に険しくした。
「状況から行って、スカリエッティと何らかの因縁があるのは確実だろう」
「!」
ザフィーラの言葉に、なのはもまた、表情を引き締める。
「その子を一般人の養子に出して、将来にわたって安全かどうか。それならば高町とクロ
ノ提督なら、本人はもちろん、ハラオウン家はほぼ全員が高度の魔導師かその使い魔だし、
士郎殿は魔導師ではないとは言え、その実力と人柄は信頼に足る」
「…………」
なのはは、すぐに返す言葉を見つけられず、ただ、ゴクリと、息を呑んだ。
やがて2人は、病棟である建物の入り口をくぐった。
「時空管理局・機動6課の者だ。八神はやて部隊長の使いで参った」
やや不躾な態度で、ザフィーラは入り口の受付に伝える。
「少々お待ち下さい」
受付の事務員が、カウンターの後ろにある扉から事務室らしき室内に入っていく。2分
ほどして、看護師の白衣を来た女性が、室内から出てきて、なのはたちの前に来た。
「お待ちしておりました。高町なのは二尉と、ザフィーラ特別管理官ですね。お待ちして
おりました」
「早速ですが、あの子のところへ、ご案内をお願いします」
軽く一礼する看護師に向かって、ザフィーラはそう言った。
「はい、どうぞ、こちらへ」
看護師は、手で2人を導くようにして、2人を先導して建物の中に入った。
「それで、どうなんです? あの子の様子は?」
ザフィーラの背中越しに、なのはが聞いた。
「ええ、今は、精神的にも落ち着いていますし、肉体的にも、少し筋力の衰えが感じられ
る意外には、健康体と言って問題ありませんよ」
看護師は、ニコニコとした笑顔で、そう言った。
「よかった」
なのはは、胸を撫で下ろすようにして、そう呟いた。
「あ、ただ……」
「ただ?」
看護師がなにか思い出しかけたように言うと、なのはは目をキョトン、とさせて、訊き
返した。
「そちらから見えられた、シャマル医務官でしたか、彼女のリンカーコアが、少し特殊な
形をしている、と仰られていましたね」
「リンカーコアが、特殊?」
なのはは、鸚鵡返しに訊き返す。
「ええ、ただ、以前にも似たような例を見たことがあるとかで、あまり心配はされてらっ
しゃらないようでしたが」
「以前にも……」
言われて、なのはははっとすると、小走りに、ザフィーラの前に回りこんだ。
- 110 名前:熱き彗星の魔導師たち 19-10/12 ◆kd.2f.1cKc :2008/05/29(木) 04:10:52 ID:fwCDBoyW
- 「ザフィーラさん、なにか知ってますか?」
「いや……」
ザフィーラは、反射的に小さく言ってから、口元に手をあてて、逡巡する。
「心当たりがあるとすれば、月村嬢の事だが……」
言葉尻を濁すように、そう言った。
「すずかちゃんが!?」
なのはは、驚愕の声を上げる。
「それと、姉の忍嬢もそうだった。もっとも、2人は姉妹だから、そう言うこともありえ
るのかも知れんが」
「忍さんも……」
ザフィーラの言葉に、愕然とした様子で、なのはが呟く。
ザフィーラは、一拍間をおいてから、続けた。
「規模自体は小さいのだが、本来のキャパシティを余している、萎んだ風船のような形態
だった……我々は長きにわたって活動しているが、あのような形態は今まで見たことはな
い」
「そうだったんですか……」
なのはは、少し俯き加減になって、弱々しく声を出す。
「もっとも、今回シャマルが言っているのが、それとは限らんがな」
「そうですね……」
「まぁ、シャマルが心配していないというのだから、問題はないのだろう」
少し気落ちしたなのはを気遣ったのか、ザフィーラはそう言った。
そして、看護師を追いかけて、2人は小走りに進む。
「着きましたよ、こちらの部屋です」
個室の、病室の前で、シャッハが歩みを止めてそう言う。それから、看護師は、ドアを
ノックした。
『どちらさまで?』
中から、女性の声が聞こえてくる。子供のものでは、なかった。
「面会希望の騎士ザフィーラと、高町一尉をお連れしました」
案内の看護師がそう言うと、
『どうぞ、お入りください』
と、中から、明るい声で、歓迎するように、返答があった。
それから、看護師はドアを開け、後の3人を招き入れるようにしつつ、共に部屋に入っ
た。
「あ、ママ!」
「!」
真っ先に目に入ったベッドから、その上に乗っていた、赤と緑のオッド・アイ、透き通
るような淡いブロンドの幼い少女は、なのはを見るなり、そう言って、表情を明るくした。
右手に持った、ミニカーの玩具を握ったまま、手をバタバタと振り、嬉しそうにする。
「ようこそおいでくださいました」
中年の小柄な看護師が、なのは達に、そう挨拶する。
- 111 名前:熱き彗星の魔導師たち 19-11/12 ◆kd.2f.1cKc :2008/05/29(木) 04:11:37 ID:nS6XSj3r
- 「あ、えっと……」
なのはが困惑していると、看護師は苦笑気味にしながら、さらに言う。
「この子、昨日一晩、高町一尉に会いたがって、しょうがなかったんですよ。ママはどこ、
って」
「そうだったんですか」
ザフィーラが言う。なのはは、言葉を発さず、すっと、ベッドに近寄った。
「ママ♪」
カチャカチャと、右手のミニカーを揺らしながら、少女は嬉しそうに微笑み、そう言っ
た。
「うん……良いよ。私があなたのママになってあげる」
そう言って、なのはは、身を屈め、少女の頭を、優しく撫でた。
「だから……あなたのお名前、教えてくれるかな?」
そう言って、にこり、と、優しげに微笑んだ。
「ヴィヴィオ!」
少女は、満面の笑顔で、即答した。
「そっか、ヴィヴィオ、って言うんだね」
そう言うと、なのはは、ヴィヴィオと名乗った少女を、抱きしめた。
「まぁまぁヴィヴィオちゃん、よかったわねぇ」
彼女の世話をしていた看護師は笑顔でそう言いながら、なのはの背後から、ベッドに近
づいてきた。
その光景を、後で、案内の看護師が微笑ましそうに見ていた。
だが、ザフィーラは、ふと気付き、
「すみません」
と、2人の看護師に向かって、声をかける。
「あのミニカーは、こちらで与えたのですか?」
「いえ。この子を保護した現場から回収されたものだと伺っておりますが。あの場に他に
玩具を持ち込むような子供はいませんでしたし、この子の持ち物かと」
「ふむ」
ザフィーラは、短く答え、再び、視線をヴィヴィオに向けた。
「妙だな……」
ザフィーラは、少し訝しげにそう言った。
「なにが、です?」
案内役の看護師が訊き返す。
「あまり詳しいわけでは無いが、女の子に持たせる玩具としては、些か不自然ではないだ
ろうか? それも、このような無骨なオフロードカーのミニカーというのは妙な気がする」
ザフィーラは重い口調で言う。あまりこういう細かいことを気にする性格では内容に思
われているが、いやむしろそれ故に彼が、わざわざそれを口にするのは、なにか重みがあ
る雰囲気がある。
「親が自動車好きだったんじゃないでしょうかね?」
看護師は、苦笑しながらそう言った。
「まぁ、確かに、世のすべての女性が同じ趣味というわけじゃありませんけど……」
「まぁ確かに、それをいったらシグナムのような例もあるわけだがな」
本人が聞いたら不機嫌になりそうなことを言い、ザフィーラは軽く、ため息をついた。
- 112 名前:熱き彗星の魔導師たち 19-12/12 ◆kd.2f.1cKc :2008/05/29(木) 04:12:39 ID:99XF61v+
-
────なぁ、シャッハ。
「はい?」
「シャッハはここのシスター、それはわかってんねんで」
「? はぁ…………」
「聖王に仕える身、そう言う立場ならしゃあない。けどな、もし教会の誰かが起こした過
ちで、人がようさん困るような事態になったら、シャッハはどないする?」
「もちろん、その過ちを正し、被害者を保護します」
「それが、教会のえらいさんの起こした事件でもか?」
「…………当然です」
「さよか……」
そこまで言うと、レンは、懐に忍ばせていた高密度ディスクを取り出した。
- 113 名前:熱き彗星の魔導師たち 19-13/12 ◆kd.2f.1cKc :2008/05/29(木) 04:20:01 ID:99XF61v+
- >>101-112
今回は以上です。
改訂版では量産型戦闘機人を「XII」にしていたのですが「XI」に訂正します。
保管庫のほうは、ついでに直していただけたらと思います。
(該当は11話、17話です)
- 114 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 17:41:55 ID:CynHs1wi
- シィヤッハァー!!
ここは通さねぇぜ?
ひぃっ!
な、なのは!
- 115 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 18:51:04 ID:zVTUTPeB
- >>113
乙です。
・最初のアリサ・ユーノの会話といい、最後のレンとシャッハのやり取りといい、聖王教会の怪しさは異常ww
・量産型戦闘機人は、むしろ原作で出てこなかったのが不思議なくらい。
・本人のいない、関係無いところでもユーノは人間扱いしていない。クロノはこうでなくちゃw
・はやてのアリサに対する認識ってどんなんだったんだ。
- 116 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 19:43:29 ID:C8rnDvsU
- 前スレ>>659
遅レスですがGJ!!
とうとうセリカが・・・
ヴィヴィオも正体ばれちゃったし。エリオもさっさとルーのもとへ帰ってくるんだ!
続きお待ちしてます。
- 117 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 19:45:39 ID:bXpYWkrF
- 前スレまだ書けるよ。
- 118 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 20:16:11 ID:d9KRz6ow
- >>117
10k程度な。
そして、このスレに投稿されたのは何れも20k越え。
- 119 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 20:21:38 ID:rkYje4mx
- >>118
前スレの感想なら前スレに書けって事だろ
- 120 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 20:23:07 ID:bXpYWkrF
- 書けっつーか、その方が作者さんも気付きやすいみたいな。
- 121 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 21:27:16 ID:ccgp2m35
- >>113
GJです!
でもなのはまでレジアスに悪印象持ってたのか。まあ仕方ないと言えばそれまでだが。
やはりロボットが敵として出てくる以上、量産型がなくてはね。
そして本編では影薄いってレベルじゃなかったクロノが出てきた上
相変わらずのフェレット発言も嬉しい限り。
しかしこの話の流れ・・・・・・やはりsts最終回後に某スレで蔓延していた
更なる黒幕説、第4期で教会台頭の兆しなのか・・・・・・!
- 122 名前:69スレ264:2008/05/29(木) 21:45:38 ID:LbGANBYO
- >>113
修正しました。
一応1・2スレ分を除きタグ再編+長編の前後リンク修正終了しました。
結局保管庫内の約9割のページをいじるハメに…。
軽はずみなことを言うもんじゃないねホント。
>>26-111氏へ
手が空いたので69スレからの作品の保管に着手したいと思うのですが、自分がやってしまってもいいですか?
- 123 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 22:14:46 ID:u1Hu0nv5
- GJ!!
量産期が連携して数で押す・・・なんて素晴らしいw
関係ないが、某所で見た黒エリオの絵を見たんだけど、見た目と表情がSっぽい感じでなんか凄く良かった。
敬語でフェイトを言葉攻めしながら犯して、最後のほうは髪の毛を乱暴に掴んで、こっち向かせながら中に出すみたいな変な妄想がw
普段は軽い感じでシニカルに何か言いそう。
- 124 名前:26-111:2008/05/29(木) 23:40:45 ID:7sGn+R6u
- >>69スレ264氏
再編集作業お疲れ様でした
ひとまず頭の中のプロットは吐き出せましたし、スレ保管は私にやらせてください。流石にサボりすぎです。私
タグの付け方だけ、もう一度確認させてください
・○○スレは不要
・著者名が「コテ+トリップ」の場合、トリップ部分は削除
・改名した著者のページに関して、今までは「改名前の名前」と「改名後の名前」を併記していましたが、現状は「改名後の名前」のみでOK?
・カップリングタグは受け攻めに関わらず男×女。同性の場合は・・・まぁ、臨機応変に。現状で有るタグを優先とでも
・容量オーバーした作品の場合、目次ページは作らない
こんなところでしょうか?
チョコボ氏にも相談です
ジャンル別のタグに関してなのですが・・・正直、「ギャグ」「シリアス」等のジャンルを決めてしまうのは難しく、また、読み手によっては受け取り方も変わりますし、
特に長編では複数の要素を含む作品も多くあります
サボタージュを宣言するようで少々申し訳ないですが、そこまでしなくても良いんじゃないかとも思います
マイナージャンルに、「陵辱」「やおい」「触手」「納豆」「ソープ・ナンバーズ」「JS通販」程度に絞ってしまうのも良いのではないかと
キャラ別のタグを再編集するだけでも大変な手間が掛かりますし、ある程度は作業を絞っても良いのでは?と愚考いたします
両氏にはもう頭が上がりませんね。お疲れ様でした
それでは
- 125 名前:B・A:2008/05/29(木) 23:41:16 ID:3m8VfT0F
- 量産機かぁ・・・・・・僕のはスーパー系かな。
投下、良いですか?
- 126 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 23:42:24 ID:RYdpjjl3
- GOですよ
- 127 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 23:43:15 ID:7sGn+R6u
- GOGO
- 128 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 23:44:16 ID:SEqLwXSZ
- カモンカモン!!
- 129 名前:B・A:2008/05/29(木) 23:48:18 ID:3m8VfT0F
- それじゃいきます。
ところで、みんなエリオはアレで死んだかもしれないとは考えないんですねw
展開が露骨過ぎたかなぁ。
注意事項
・B・A版エリルー時空のお話
・主人公はヴィヴィオ
・オリキャラが暴れます(比喩にあらず)
・非エロでバトルです
・sts本編から11年後の物語
・フェイトが天寿を全うしております
・その他かなりの捏造多し
・お約束って大好きさ
・タイトルは「Das Erbe zur Zukunft」 意味:未来への遺産
- 130 名前:Das Erbe zur Zukunft@:2008/05/29(木) 23:54:08 ID:3m8VfT0F
- 第8話 「金色の帰還」
結界に閉じ込められると同時に、何の前触れもなく現れた傀儡兵が車のフロントボディー目がけて巨大な拳を叩きつけてくる。
咄嗟に運転手の襟首を掴み、車外へと躍り出たルーテシアは、傀儡兵の制圧射撃を魔法で防御しながら、襲撃をしかけてきた集団を一瞥した。
敵の数は大よそ二十。その半数はガジェットだが、残りは人間だ。格好はバラバラだが、全員がデバイスで武装している。
その中心に立つ二人にルーテシアは覚えがあった。
ケーニッヒ・エリオ・スクーデリアとロデオ・エステート。
かたや愛する夫の仇であり、かたや自分が逮捕した犯罪者。何故、二人が共に行動しているのかはわからないが、恐らくこの集団がロデオの脱獄を手引きした者達なのだろう。
「分隊長、後方のスターズも何者かに襲撃を受けているようです。援護は期待できません!」
「私達でやるしかないわね。ライトニング04から06は左から回り込んで!
07から09は対AMF弾でガジェットを優先的に狙って、残りは護送車両を守りつつ援護射撃・・・・お返事は?」
「了解!」
「各員、散開!」
ルーテシアの指示の下、ライトニング分隊は陣形を取りつつ散らばっていく。
最初こそ浮足立っていた彼らではあったが、配属以来培われてきた経験と、ルーテシアの的確な指示によってすぐさま巻き返しを図り、
襲いかかる機械の群れを蹴散らしていく。
「しゃらくさい・・・・・・ならばこうだ!」
ロデオが詠唱を唱えると、地面に魔法陣が展開して傀儡兵達が召喚されてくる。十・・・二十・・・三十・・・実に三十二体の傀儡兵が砂塵渦巻く荒野より出現し、
その巨体を雄々しく震わせた。その造形に一つとして同じものはなく、巨人のように大きなものもあれば子どもとそう変わらない痩躯のものもある。
中には人の形をしていないものもあり、動物型、昆虫型、恐竜型、多脚型、浮遊型、車両型、キャタピラ式と大よそ考えうる限りのデザインの傀儡兵がまるで産声を上げる赤ん坊のように
次から次へと出現する様は恐怖以外の何物でもない。だが、ルーテシアは慌てることなく冷静に術式を紡いでいく。
- 131 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/29(木) 23:55:40 ID:0wOoFLab
- >>123
俺が言いたいことは分かるな、兄弟? その絵のURLを教えてくれ、無理なら検索ワードだけでもいい、頼む!
- 132 名前:Das Erbe zur ZukunftA:2008/05/29(木) 23:58:34 ID:3m8VfT0F
- 「吾は乞う、小さき者、羽ばたく者。言の葉に応え、我が命を果たせ。召喚」
詠唱と共に浮き出てきた無数のインゼクト達が傀儡兵に向けて突撃する。
インゼクトを用いた無機物操作、シュテーレ・ゲネゲン。インゼクトを介して信号を送ることで、機械の操作系を奪取するルーテシアの得意魔法だ。
操れるのは自立行動可能なものに限られるが、例えそれが最新鋭の兵器であろうと古代のロストロギアであろうと魂なき機械であるならば難なく支配し、制御下に置くことができる。
「機械では私を倒せない」
「果たしてそうかな? ほら、可愛いインゼクト達が酷い目にあっているぞ」
「えっ・・・?」
傀儡兵の制御を奪おうとハッキングをしかけたインゼクト達が、次々に煙を上げて墜落していく。
こちらには何の落ち度もない。魔法は滞りなく発動したし、制御も完璧だ。ならば、相手側に高性能な防御プログラムでも仕組まれているということなのだろうか?
「多少手間取ったが、お前のインゼクト対策は万全だ。ハッキングをしかけた瞬間にワームが打ち込まれ、自滅するウィルスを全ての機械に仕組んでおいたからな」
「作ったのはオレだ。さも自分の手柄のように言うな」
余裕からか、二人は完全に高みの見物を決め込んでいた。ルーテシアの部下達も善戦しているが、如何せん物量差があり過ぎる。
その上、ガジェット達がAMFを展開しているせいで魔力の消耗も激しく、時間が経てば経つほどこちらが不利になってくる。
「前衛、散開して畳みかけて! 05、07、あなた達はそのまま後ろに下がる。後衛、右斜めに制圧射撃!」
「駄目です、分隊長。敵の数が多すぎて対応し切れない。このままじゃ・・・・・・」
「諦めちゃダメ。エリオはこんなことじゃ諦めない。エリオは、エリオなら・・・・・・・」
「だが、そのエリオ・モンディアルはここにはいない」
挫けそうな心を鼓舞するルーテシアの言葉を遮り、ケーニッヒは嘲るように笑う。
「無様だな、ルーテシア。今のお前は最高だ。汚濁に汚れた気高き淑女程、美しいものはない」
「黙りなさい。エリオの声で、私の名前を呼ばないで・・・・・・・」
「そういうつれないところもまた良いな。まったく、敵でなければ口説いていたんだがなぁ。
ああ、何なら今からこっちに来るか? 旦那の代わりくらいはなってやっても良いぜ?」
「っ・・・・・・地雷王っ!!」
ルーテシアの呼びかけに応え、空間が鳴動する。
時空の彼方、こことは違う別の世界より呼び出されたのは見る者に生理的な嫌悪感を抱かせる甲虫だ。
全身を黒光りする鎧に包まれたその虫は地雷王といい、ルーテシアの使役する召喚蟲の一つだ。
それが実に五体、耳障りな風切り音を上げながら地面からせり上がってくる。
- 133 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 00:00:58 ID:C8rnDvsU
- 待ってました!支援!
- 134 名前:Das Erbe zur ZukunftB:2008/05/30(金) 00:07:26 ID:hzwkW6Ni
- 「前衛、二秒後に撃つから下がって!」
「りょ、了解・・!」
「焼き尽くして、地雷王!」
金属を擦り合わせるような音と共に巨体が蠢き、地雷王の体から紫電が迸る。
それはさながら竜の咆哮。眼前の軍勢を焼き払わんとする地獄の雷だ。撃ち出された五本の雷は大地を抉り、傀儡兵の群れを蹴散らしながらケーニッヒへと迫る。
ギリギリ回避に成功した部下達が冷や汗を浮かべる中、ルーテシアの体がグラリと傾いた。
失敗だ。
傀儡兵は根こそぎ一掃できたが、ケーニッヒはロデオを連れて難なく安全圏へと離脱していた。動きの速い相手に地雷王では分が悪い。
「はぁ・・・・・はぁ・・・・・・」
加速度的に消費されていく魔力に、ルーテシアは息も絶え絶えに膝を震わせる。
召喚魔法によって呼び出された生き物と召喚師には魔力的なパスが繋がっており、召喚獣は活動のための魔力を半強制的に主から吸い出していく。
AMFによって魔法の発動に余計な魔力がかかる中、それは大きな負担となってルーテシアに圧し掛かっていた。
「三十二体の我が召喚機が全滅とは・・・・・・・」
「まだ・・・・やる気?」
「当然だ。何故なら、私の召喚機はまだ無数に存在する!」
そう言って、ロデオは新たな傀儡兵を召喚する。今度は先程よりも更に多い、三十七体だ。
「機械であるこいつらの動力は私の魔力ではなく、体内に積まれているバッテリーだ。そのため術者への負担も少なく、大量の数を使役できる!」
「ルーテシア、お前は本当に良い女だ。こうもあっさりオレの挑発に乗り、大規模召喚によって魔力を消費したんだからな」
ケーニッヒの意地の悪い笑みに、ルーテシアの顔はますます怒りで歪んでいく。
初めて会った時から抱いていた嫌悪感の理由がようやく理解できた。この男、本心では人を全く信用していないのだ。
人を小馬鹿にしたような態度は常に他人を見下していることの表れであり、相手を嘲り、惑わすことで足下をすくう。
本質的にはナンバーズのクアットロと同じ策士タイプだ。それも、最低の下衆の部類に属する。
「あなた、それでも騎士なの?」
「勝つためならば手段なんて選んでいられないのさ、こいつは。それよりも、呆けていたら部下が死ぬぞ」
ケーニッヒの号令の下、傀儡兵達が再び進軍を開始する。慌てて、ルーテシアは部下に指示を飛ばして態勢の立て直しにかかった。
更に危ないところには支援魔法を飛ばし、地雷王の制御も怠らない。
歯痒さで胸が締め付けられる。エリオの仇が目の前にいるというのに、あのにやついた笑みを引っ叩くこともできない。
心は憎しみで煮え滾っているのに、自身に課せられ責任を放棄することができない。
「07、08、左右に直射弾をばらまいて! 09は誘導弾に切り替え! 前衛は死ぬ気で走って、後衛はバリアで車両を守る!」
苛立ちが募る。
焦りが増す。
魔力の消耗で体が重い。それでも諦めずに召喚蟲を使役する。敵の数は無限。倒した端から新たな傀儡兵が補充されていく。
ガジェットは後方からの援護に徹しているのでAMFによる負荷はどんどん強くなっていく。
- 135 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 00:09:11 ID:lBBg9WtS
- 割り込み失礼…orz
負けるなルールー、支援!
- 136 名前:Das Erbe zur ZukunftC:2008/05/30(金) 00:12:44 ID:hzwkW6Ni
- 「どうしたんだ、ルーテシア・アルピーノ? さっさと本気を出さなければ見せ場もないまま終わってしまうぞ!
さあ、お前の切り札、究極召喚とやらをやってみろ!」
「04、05は前に出て時間稼ぎ! 06は広域攻撃のチャージ!」
ロデオの挑発を黙殺し、ルーテシアは目まぐるしく変化する戦場の指揮に集中する。
確かに、究極召喚ならばこの劣勢を容易に覆すことができるだろう。だが、究極召喚によって呼び出されるのは全長数十メートルに及ぶ巨大召喚蟲だ。
殲滅戦ならともかく、こうした集団戦ではその巨体が邪魔になって味方の不利を招いてしまう。それに十二年前のようにレリックが体内に埋め込まれていたならばともかく、
現在は全ての魔法を自前の魔力で賄わねばならない。残存魔力から判断するに、行使できる魔法は一発か二発。先程のように焦って仕損じるわけにはいかない。
(妙だな、あの虫野郎がいない)
眼前の戦いを見守っていたケーニッヒは、傀儡兵の群れを薙ぎ払う召喚蟲の中にいるべき存在がいないことに気づいた。
管理局と事を構えるにあたって、彼は対ロストロギア部隊である機動六課を最も警戒し、その戦力を徹底的に分析していた。
単身で旅行中だったエリオを襲撃したのも、自分達の理想とは違う思惑を抱いているロデオを仲間に引き入れたのも全て打倒六課のためだ。
そして当然のことながら、ルーテシアが最も信頼を寄せている召喚蟲のことも調べがついている。
だが、今彼女が使役しているのは地雷王と呼ばれる召喚蟲が五体のみ、どこを見回してもあいつの姿は見当たらない。
(地雷王の制御に集中するために呼んでいないのか? いや、この分隊はモンディアルが抜けているせいで前衛が脆い。
貴重なガードウィングを遊ばせておくような余裕があるようには見えな・・・・・)
不意に背後から聞こえた羽音に、背筋が凍るような恐怖を感じる。直視せずとも感じ取れる殺意は、人間の抱くそれとは明らかに一線を画していた。
純粋な敵意、相手の魂までも食らい尽くさんとする動物として至極真っ当な本能の具現。血生臭い戦場の中でなお清廉に輝く誇り高き戦士の風格。
未だかつて、ケーニッヒはこんな殺意は感じたことがなかった。
「ロデオ、左に飛べ!」
叫ぶよりも早く、体が動いていた。
片手で提げていたバイヨネットを順手に持ち直し、透明化して背後から迫るガリューの拳を受け止める。
「くっ、光学迷彩・・・・・・そういえば、持っていたな!」
力比べでは勝てぬと判断し、わざと吹っ飛ばされて受け身を取ることでダメージを最小限に留める。
まるで墜落する飛行機のように錐揉み回転したケーニッヒの体は三度地面にぶつかった後、破壊された傀儡兵の残骸に頭から突っ込んだ。
- 137 名前:Das Erbe zur ZukunftD:2008/05/30(金) 00:17:37 ID:hzwkW6Ni
- 「はあぁっ!!」
「・・!?」
振り下ろされた槍の一撃をバイヨネットで弾き、跳ねるように起き上がる。
「それは、あいつのデバイス!?」
「エリオの槍、アームドデバイス“ストラーダ”。この子で彼の仇を討つ」
《Jawohl》
立て続けにストラーダの突きが打ち込まれ、ケーニッヒは更なる後退を余儀なくされる。
いったい短期間の内にどれ程の修練を積んだのか、ルーテシアの槍捌きは拙いながらも侮れないものだった。
動きは素人のそれだが、自身に身体強化の魔法をかけ、致命的な隙はガリューと連携することで対応している。
それは正に執念の賜物であった。
《主、呼吸を乱さないでください。槍の極意は突きよりも引きにあり、放てば即座に槍を戻し、絶え間ない連撃で相手の攻撃を封殺するのです》
何より、ルーテシアにはストラーダという最高のアドバイザーがいる。エリオと共に数々の激戦を潜り抜けてきた彼の中には、エリオが習得した全ての技術が記録されているのだ。
それに基づいて随所で助言を送ることで、素人であるルーテシアを戦えるレベルにまで引き上げている。
「やるじゃないか。だが、私怨で大局を見誤ったか? オレを押さえたところで、傀儡兵の無限召喚は止まらないぞ!」
「ふっ・・・・」
突き返されたバイヨネットを打ち払い、ルーテシアは勝ち誇ったような笑みを浮かべる。
「全員、射線から離れて!」
この瞬間、傀儡兵を操るロデオは完全にフリーだった。自分とガリューに押さえられている以上、ケーニッヒはさっきのように彼の助けには回れない。
「アスクレピオス、限定解除!」
リミッターが外れたアスクレピオスを通じて残る全ての魔力が地雷王達に送られる。五体の地雷王達は主の思い応えようと一際大きな金切り音を上げ、
それぞれの角に極大の雷球が形成される。
「まさか、オレを引き離すために・・・・・・」
ロデオの助けに回ろうと、ケーニッヒは踵を返す。だが、その前にはガリューが立ち塞がり、彼の進路を阻んだ。
これで詰みだ。
ロデオがどれ程強力な防御魔法を唱えようと、五発もの砲撃を同時に食らってはひとたまりもないはずだ。
傀儡兵さえ封じることができれば、まだ逆転の勝機はある。
そう思った矢先、十体近い傀儡兵が地雷王に組みついた。そして、何の前触れもなく自爆し、今にも放たれようとしていた砲撃を吹き飛ばしてしまう。
- 138 名前:Das Erbe zur ZukunftE:2008/05/30(金) 00:23:05 ID:hzwkW6Ni
- 「そんな・・・・・・・自分の召喚機を、自爆させた・・・」
「代わりなど、幾らでもいるんだよ。使い捨てて何が悪い?」
ロデオの言葉は、召喚蟲達を愛し、彼らと絆を育んできたルーテシアからすれば理解不能なものであった。
生物であろうと機械であろうと、召喚師にとって使役するものは家族も同然だ。それをああも簡単に使い潰すなんて、彼は召喚師の風上にも置けない外道だ。
《主!》
「はっ・・!?」
怒りによって生まれた隙を突き、ケーニッヒの一撃がルーテシアを突き飛ばす。
地面に背中を強かにぶつけ、同時に集中が途切れて自身へのブーストが解除される。
ガリューと連携するために補助魔法の重ねがけで分相応な身体能力を引き出したせいで、反動から全身の至る所で血管が破裂し、激痛が襲いかかってくる。
「くああぁぁぁ・・・・・あぁぁぁっ!!」
痛みで視界が霞み、意識が削り取られていく。それでも、傷ついた地雷王達を逃がすために送還を行った。
だが、そこまでだ。これ以上はまともに動くこともできず、治癒魔法も発動することができない。
「・・!」
身動きの取れない主を守ろうと、ガリューがケーニッヒの前に割って入る。エリオですら完璧には捕捉しきれない高速の乱撃。
しかし、ケーニッヒはそれを驚異的な反射神経で以て捌き切り、バイヨネットで漆黒の外骨格を打ち砕く。咄嗟に身を捻らなければきっと頭蓋を砕かれていただろう。
「・・!!」
「さすがに、インファイトは奴より速いな。だが、見えないほどじゃない」
「・・!!」
ならばこれならどうかと言わんばかりに、ガリューは激痛を覚悟で全身から無数の鋭い刃を生やす。
全身を武器化したことで山嵐のようになったガリューは地面を蹴って更に加速し、突起だらけの拳をケーニッヒの胴に向けて打ち込んだ。
瞬間、ケーニッヒは懐から取り出した何かをガリューに投げつけた。ガリューのスピードを以てすれば払うことも難しくない。
瞬時に振り上げられた爪がその何かを叩き割り、そこから漏れ出た液体がガリューの全身に降りかかる。
しくじったと気づいた時はもう遅かった。
ガリューの拳がケーニッヒを捉えるよりも早く、彼の電撃がガリューの体に叩き込まれる。
直後、全身に降りかかった可燃性の液体が発火し、文字通り身を焼き尽くす痛みが襲いかかってくる。
「・・!!!!!」
「ガリュー!」
熱い。
視界すら焼く紅蓮の地獄に呼吸すらできない。
羽根が焼かれてしまってはもう飛ぶこともままならない。
傷口も焼けて爛れ始めている。
それでも止まらない。
守るべき者が背中にあるのなら、自分は止まるわけにはいかない。
その意地だけを活力に変え、ガリューは最後の一歩を踏みしめた。
- 139 名前:Das Erbe zur ZukunftF:2008/05/30(金) 00:27:55 ID:hzwkW6Ni
- 「なっ・・・全身を焼かれながら、まだ動くのか!?」
「・・!」
声なき叫びと共にガリューの拳がケーニッヒを捉える。
隙ができた。
風よりも速く駆け抜けていた男の動きが、この瞬間完全に停止した。
しかし、自分にはもう戦う力は残されていない。だから、全てを彼女に託して地面に倒れ込む。
「ガリュゥゥゥゥゥッ!!!」
ストラーダがケーニッヒの心臓に向けて放たれたのは、正にその直後のことであった。
□
デバイスの先端を向けられてもなお、セリカが自分達を襲撃したのだという現実をヴィヴィオは受け入れることができなかった。
だって、彼女は誰よりも正義感の強い人だった。悪事を許せず、不正を許せず、怠慢を許せず、社会の平和のために戦い続けるような人間だ。
間違っても、管理局に弓を引くような真似をするはずがない。
「ねぇ・・・・・嘘・・・だよね・・・・?」
「現実よ、受け入れなさい」
余りにも冷たいその一言に、ヴィヴィオの目の前が真っ暗になる。
「どうして・・・・・・・何でセリカちゃんがこんなことを!?」
「平和のためよ」
「私達に攻撃することが? 管理局の仲間に攻撃することが、平和のためだって言うの?」
「私は、あんた達を仲間だなんて思ったことは一度もない!」
怒気を孕んだセリカの言葉に、ヴィヴィオは後ずさる。
眉間に刻まれた皺が美貌を歪め、手にしたRHがカタカタと震えている。
いつもと同じ姿のはずなのに、今のセリカはまるで鬼か何かのようだ。近寄りがたいなんてレベルではない。
直視しただけでその憤怒が伝わってくる程、セリカの纏う空気はどす黒い。
「私はずっと怒っていた。陸と海、二つに分かたれた管理局システム。事件が起きても本局がミッドに駆けつけるのは早くて三時間後。
犯人を追いつめても、他世界に逃げられたら陸である私達は管轄外で追いかけることもできない。どれだけ治安の回復を図ったって、
異世界からの犯罪者の侵入はなくならない。こんな中途半端な管理体制じゃ、いつかミッドは災厄に見舞われる!」
「そのために、私達管理局が・・・・・・」
「何もしていないあんたが、偉そうなことを言うな!」
前触れもなく放たれたディバインシューターがヴィヴィオに襲いかかる。変則的な軌道を描く灰色のシューターをヴィヴィオはバリアで受け止めるが、
セリカは更に弾幕を張ってヴィヴィオの動きを封じていく。
- 140 名前:Das Erbe zur ZukunftG:2008/05/30(金) 00:31:13 ID:hzwkW6Ni
- 「聖王なのに・・・・・みんなを動かす力がある癖に・・・・その気になれば、教会だって管理局だって好きにできる癖に、あんたは何もしようとしない!
私が地べたを這いずり回って犯罪者を追いかけている間、あんたは遠足気分で遊んでいるだけ! なのはさんを超えたいですって? そんな自分勝手な理由で魔法を使わないで!」
「私は、遊びでやっているわけじゃ・・・・・・」
「強い力を持ちながら、それを腐らせているなんて遊びも良いところだわ。力には常に義務と責任が付きまとうもの。私はそれを実行する!」
《Shooting Mode》
「これはその・・・・・狼煙だぁぁぁっ!!」
《Divine Buster》
叫びと共に極太の砲撃が放たれる。シューターの弾幕で動きを封じられていたヴィヴィオは回避することができず、またも防御を余儀なくされた。
バリアを抉ることに特化したディバインバスターは受け止めただけで大部分の魔力を削り取られてしまう。
「あんたが守っているロストロギア、私達ロート・シルトが頂いていく!」
「ロート・シルト!?」
「この世界を守る、盾の騎士団だ!」
フラッシュムーブを発動し、セリカはロストロギアの積まれた護送車両へと向かう。
スターズ分隊のメンバーはガジェットと傀儡兵の相手で手一杯であり、とてもセリカにまで気を回している余裕はなさそうだ。
慌ててヴィヴィオも加速魔法を紡ぎ、セリカの後を追う。
「セリカちゃん!」
「・・・・・うるさい!」
《Divine Shooter》
《お嬢様!》
「防御いらない、このまま飛ぶ!」
次々と撃ちこまれるディバインシューターを聖王の鎧で弾きながら、ヴィヴィオはセリカの前に回り込んでレイジングハートを構える。
「こんなことは止めて! 悪いことなんだよ! やっちゃいけないことだって、いつもセリカちゃんが言っていたじゃない!」
「手段も選ばないって言ったわ。あそこにあるロストロギアは、それだけの価値があるものよ」
「ダメだよ・・・・・絶対にさせない・・・・・」
「ならどうするの? 馬鹿魔力で圧殺する? それとも動けなくなるまで蜂の巣とか? 言葉だけじゃ伝わらないものもあるんでしょう!?」
《Axel Shooter》
カートリッジの炸裂と共に十二発のアクセルシューターが発射され、ヴィヴィオに襲いかかる。
セリカの思いは強かった。まるで鋼のように固い決意で心を塗り固め、どんなに呼びかけてもこちらの言葉に耳を傾けようともしない。
最早、話し合いの余地はなかった。
- 141 名前:Das Erbe zur ZukunftH:2008/05/30(金) 00:35:24 ID:hzwkW6Ni
- 「約束したよね・・・・・絶対に悪いことさせないって・・・・・」
「・・・・!」
「だから、私が勝ったらお話、聞いてもらうから!」
《Axel Shooter》
撃ち出されたアクセルシューターがセリカのシューターをかき消し、そのままセリカ目がけて飛んで行く。
すかさずセリカも新たなシューターを撃ち出して向かってくる攻撃を迎撃し、ヴィヴィオを撃ち落とさんと思考を巡らせた。
それは、いつかの模擬戦の焼き直しであった。
お互いに足を止めての撃ち合い。どちらか先に相手の手の内を読み間違えた方が敗北する詰み将棋だ。
ヴィヴィオが七発のシューターをかき消せばセリカは八発のシューターを撃ち直し、それに対抗してヴィヴィオは九発のシューターで迎撃する。
時と共に二人が制御するシューターの数も増していき、やがては三十六発という驚異的な数字にまで膨れ上がる。
「・・・・・!」
「はぁ・・・・はぁ・・・・・」
さすがの二人にとっても三十六発もの誘導弾の制御は困難なのか、お互いの顔に疲労の色が浮かんでくる。
特にセリカは潜在魔力量でヴィヴィオに劣るため、足りない分をカートリッジと神業的な読みで補わねばならない。
その極度の集中の疲れからか、灰色のシューターの動きは目に見えて直線的なものへと変化していった。
その隙を逃さず、ヴィヴィオはシューターを蛇のように不規則な軌道を描かせながらセリカの体へと撃ち込んでいく。
同時にバスターモードに変形させたレイジングハートを腰だめに構え、得意の砲撃魔法のチャージを開始する。
《Load Cartridge》
ヴィヴィオの足下にミッドチルダ式魔法陣が展開し、虹色の光がレイジングハートの先端に集束していく。
《Divine Buster》
「ディバイン・・・・バスタァァァァッ!!」
魔力弾の雨あられを何とか凌ぎ切ったセリカは、その砲撃を受けることも避けることもできなかった。
成す術なく彼女は虹色の光に飲み込まれ、爆発の煙で姿が消える。
「はぁ・・・・・はぁ・・・・・・少し、やり過ぎたかな?」
《良いんじゃないでしょうか?》
楽観的なレイジングハートの言葉に、ヴィヴィオは疲れた笑みを返す。
地上の方でも戦闘は終わりつつあるようだ。スターズ分隊の善戦で傀儡兵やガジェット達は着実にその数を減らしており、
護送車両は未だ健在だ。後はここから砲撃で残りの敵を打ち払い、撃墜したセリカを拘束してからライトニングの応援に向かえば良い。
刹那、白煙を吹き払って灰色の砲撃が飛来した。
- 142 名前:Das Erbe zur ZukunftI:2008/05/30(金) 00:41:15 ID:hzwkW6Ni
- 《Protection》
反応の遅れたヴィヴィオに代わり、レイジングハートが防御魔法を展開する。
受け止めたバリアが僅かに軋みを上げ、白煙の向こうから無傷のセリカが現れたことにヴィヴィオは驚愕した。
「・・・レイジングハート、もう一発!」
《Divine Buster》
嫌な予感にヴィヴィオは再びディバインバスターを放つ。しかし、今度は無造作に掲げられた片手で受け止められてしまった。
二度目の驚愕がヴィヴィオを襲う。
自慢の砲撃を受け止められたことに対してではない。
セリオの体が、淡い灰色の光に包まれていたからだ。
まるで、全身を鎧が覆っているかのような光の正体を、ヴィヴィオは誰よりもよく知っていた。
「まさか・・・・なんで・・・・・」
「驚くのも無理はないわね。そう、これは聖王の鎧よ」
聖王の血族にのみ発現する先天固有技能、聖王の鎧。聖王の血族が絶えた今、それを纏うのは聖王のクローンであるヴィヴィオだけだ。
彼女の知る限り、セリカが聖王の血を引いているなどということはないはずだ。
驚きで目を見開くヴィヴィオに対し、セリカは緑色に輝く幾何学的な造形の結晶を取り出して見せる。
それは、数日前に聖王教会から盗まれた聖遺物、聖王の記憶であった。
「あんたと対等に戦うためには、その聖王の鎧に対抗できるものを探さなきゃならない。
凡人の私にできることは、自分の体を弄ることだけだった」
「それじゃ・・・・・セリカちゃんは・・・・・・」
「ええ、私は自分の体に聖王の因子を打ち込んだの。そのおかげで聖王の記憶を使用できるようになり、そこからダウンロードした歴代の聖王の記憶から
擬似的に再現したのが私の聖王の鎧の正体よ。私の魔力資質流動体質はこの手の融合デバイスとはすこぶる相性が良いから、再現するのは簡単だったわ」
「けど、聖王の因子なんて異物を取り込んだら、拒否反応を起こして苦しいだけだよ。最悪、遺伝子レベルで齟齬を起こして細胞死するかもしれないんだよ!」
「それでも、あんたに勝てるだけの力が手に入るならそれで良い! それになのはさんと約束したから、私は絶対に死んだりしない!」
セリカがRHを天高く掲げると、彼女の前にディバインスフィアとは異なるスフィアが出現する。
それと同時に、大気中に散らばっていた魔力残滓が光の粒となって吸い込まれていき、スフィアは巨大な球体へと変化していく。
ヴィヴィオの背中を冷や汗が伝った。
失念していた。
自分と同じ魔法を使うのだから、彼女がこれを覚えていたとしてもおかしくはない。
「これが私の全力全開! 私のレイジングハート(怒れる心)だ!」
《Count nine・・・・・・》
RHのカウントダウンで我に返ったヴィヴィオは、急いで距離を取ろうとアクセルフィンを羽ばたかせる。
しかし、当然のことながらそれは予め設置されていたレストリクトロックによって阻まれてしまう。
- 143 名前:Das Erbe zur ZukunftJ:2008/05/30(金) 00:44:56 ID:hzwkW6Ni
- 「あんたじゃなのはさんは越えられない」
《eight,seven・・・》
「あの人は強い人だ。自分の力を役立てようと何度も危険な戦いに身を投じ、どんな困難な事態もその不屈の心で覆してきた。
私にとってなのはさんは憧れで目標だ。けど、その娘であるあんたは自分の力をただ自分のためにしか使っていない。
そんな奴に私は負けない。私には、あんたにはない理想がある!」
言い返すことができなかった。
確かに自分は、母を超えたいという一心で魔法を磨いてきた。誰かの役に立ちたいと思う気持ちもあるが、根底にあるのはいつも母への憧れだ。
あの人みたいになりたい、あの人よりも凄いことがしたい。彼女の娘として誇れるような人間になりたくて、高みを目指し続けてきた。
セリカの言う通り、どこまでも自分本位な理由だ。
「理想のないあんたじゃ、なのはさんを超えることなんてできない。あの人の娘であることすら腹立たしい」
《four,three,two・・・・・・・》
「だから、私の前から消えなさい・・・・・・聖王。私があんたの代わりになる」
《one,zero・・・・Starlight Breaker. stand by ready》
「スターライト、ブレイカー!」
掲げられていたRHをスフィアに叩きつける。
正に星をも撃ち落とす灰色の輝きが、震えるヴィヴィオの体を包み込んだ瞬間、セリカは己の勝利を確信した。
□
殺った、と確信する。
ガリューが作りだした僅かな隙、そこを目がけて解き放たれた一撃は、模範的としか言いようのない完璧な軌道を描いてケーニッヒの心臓を捉えている。
満身創痍のこの体でそれだけの突きを放つことができたのは、正に奇跡と言えた。
だが、次にルーテシアを待っていたのは絶望への落とし穴であった。
《Grenzpunkt freilassen(フルドライブ・スタート)》
瞬間、ケーニッヒは掻き消えるように加速した。必殺を持して放たれたストラーダは空しく空を切り、ルーテシアはその勢いを殺しきれずにそのまま地面に倒れ込む。
「はぁ・・・・はぁ・・・・オレに全力を出させるとは・・・・その執念、恐ろしいものだ。だが、ここまでのようだな。
分隊の指揮に召喚蟲の使役、魔法による支援と直接戦闘、良くやったと褒めてやるべきか、こいつは」
「・・うぅ・・・・・・」
突きつけられた刃を拒むこともできない。傷ついたガリューは傀儡兵に拘束されており、部下達も身を守ることに手一杯で助けを期待するのは絶望的だ。
迫りくる死を前にして、ルーテシアは声も出さずに涙を流した。
エリオの仇を討てなかった。
部下の命も守れそうにない。
任された責任も果たせない。
自分に対する深い自責の念が目を滲ませる。
- 144 名前:Das Erbe zur ZukunftK:2008/05/30(金) 00:47:32 ID:hzwkW6Ni
- 「・・・・・・」
その姿を垣間見たケーニッヒの胸中に、僅かに迷いが生じた。
この女を殺すのは簡単だ。このままバイヨネットの刃を突き下ろし、腸を抉ればそれで良い。
だが、何故かこの手を下すことができない。いざ実行しようとすると、まるで大いなる意思に阻まれているかのように体が動かなくなるのだ。
(そうか、モンディアル・・・・・奴の意思か・・・・・・)
遺伝子に刻まれた本能が彼女を殺すことを拒んでいる。鏡の向こう側から流れてくる意思が、自分の体を乗っ取ろうとしているかのようだ。
「どうしたのです、スクーデリア? さっさと止めを刺しなさい」
「気が進まん、お前がやれ」
クルリと踵を返し、ルーテシアから離れていく。
「お前の復讐相手だろう? とっとと殺してこい」
「そうですか・・・・・では、そうさせてもらいましょう」
薄気味悪い笑みを浮かべてロデオはツカツカとルーテシアに近づく。そして、おもむろにその美貌を土で汚れた足で踏みつけた。
「良い気味だな、ルーテシア・アルピーノ。この日をどれだけ待ちわびたことか」
「・・・・・・・・」
「もう返事もできないか。できることなら、お前とは召喚魔法で雌雄を決したかったものだが・・・・・・・まあ良い。
私の方が優れた召喚師であることは十分証明できた・・・・・・・そして、復讐はこれで完遂する」
ロデオの手の平に魔力の光が灯る。指先一つ動かすことのできないルーテシアには、それを避ける術も防ぐ術もない。
ただ、己の死が迫るのを黙って見ていることしかできなかった。
(エリオ・・・・・・・アリシア・・・・・・ごめん・・・・なさい・・・・・)
- 145 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 00:49:20 ID:KEal2nSy
- 投下wktk支援
- 146 名前:Das Erbe zur ZukunftL:2008/05/30(金) 00:51:26 ID:hzwkW6Ni
- その時、それに気づけた者は二人だけだった。
一人はガリュー。傷つき、倒れながらも人外の五感は健在であり、次第に強くなっていく気配に歓喜の声を上げる。
一人はケーニッヒ。虚ろで伽藍洞な心を掻き立てる焦燥感と嫌悪感に、ある男の存在を喚起する。
「・・・!?」
「この感覚・・・・・まさか・・・・・!?」
ロデオがルーテシアに止めを刺そうとした正にその瞬間、結界が激しく鳴動した。
同時に、魔獣の咆哮の如きモーター音が砂塵渦巻く荒野を震撼させ、猛獣の猛々しい唸りに似た音を響かせながら一台のバイクが彼方より出現する。
「ロデオ、すぐに逃げろ!」
ケーニッヒが怒号を張り上げるが、もう遅い。如何なる理屈なのか、バイクは一秒にも満たない時間でその距離を詰め、
愉悦に歪んだロデオの顔面に凶暴な唸りを上げる前輪を直撃させた。反応すらできない一瞬の事態にロデオは成す術もなく吹っ飛ばされ、
進路上の傀儡兵に激突しながら荒野を転がっていく。岩が砕け散る音が、ロデオの受けた痛みの凄まじさを物語っていた。
「・・・・ああ・・・あぁぁ・・・・・」
蛇行音を上げながら暴れ狂うモンスターマシンを無理やり停車させ、乱入者は静かに大地へと降り立った。
そして、ルーテシアをその背中で庇うように漆黒のデバイスを構える。
《Haken Form》
その姿にルーテシアは涙した。
赤い髪、漆黒のバリアジャケットと風になびく純白のマント。金色の刃を持つインテリジェントデバイス。
ずっと自分のことを守り続けてくれた大きな背中は見間違えようがない。自分が彼を見間違えるなんてことはありえない。
だから、例え素顔を見ていなくても、この胸が高鳴るのなら彼は彼以外にありえない。
「エリオぉっ!」
その呼びかけに、エリオ・M・ハラオウンはただ静かに、しかしハッキリと言葉にして応える。
「ごめん、ルー・・・・・遅くなった」
to be continued
- 147 名前:B・A:2008/05/30(金) 00:55:48 ID:hzwkW6Ni
- 以上です。
実はこの回、もの凄く改訂が多かったです。プロットではロデオが口上を垂れようとするけどルーはケーニッヒしか眼中になくて終始無視されるとか。
ルーのピンチにライトニング分隊一同が死亡フラグ的な台詞をツラツラと吐き出して玉砕するとか。
エリオはA’sの仮面の男が装着していた仮面をつけて登場するとか。色々あったけどギャグになりそうなので全部カット。物書きがいかに難しいかと再確認しました。
支援ありがとうございます。以下、補足説明です。
聖王の記憶
聖王専用の融合デバイス(管制人格はないので厳密には違うけれど、用途は似ている)で、代々の聖王が蓄積してきた膨大な戦闘情報が収められている。
本来ならば聖王でなければ使用できないのだが、セリカは自分の体に聖王の因子を打ち込み、魔力資質流動体質を用いて自分が聖王であると思いこませてデータを引き出している。
元々は記録された戦闘経験を自分にダウンロードして戦いを有利にするためのものだが、セリカは聖王の鎧を疑似的に再現するために使用している。
疑似・聖王の鎧
疑似とつくだけあって本物のそれとは比べるまでもなく脆い。
例えるなら段ボールと厚紙くらいの差。もしくは超合金Zとジャパニウム合金。
聖王の因子
聖王の遺伝情報から抽出したもの。
ぶっちゃけ、某ライダーのオル○ェノクの因子と同じ理屈。いうならば血液型の違う血を輸血するようなものなので、
死ぬほど苦しい(場合によっては死ぬこともある)。用法容量は正しくお使いください。
- 148 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 01:01:00 ID:KEal2nSy
- 一番槍GJ!
エリオ心配させやがって…なんて全然心配してなかったけどねwww
王道万歳\(^O^)/
- 149 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 01:18:58 ID:A3JpErOi
- >>131
兄貴、あくまで俺の妄想力で補填したから、なんだよってなるかもしれない。
そうなったら、ごめんよ。sutepoteで検索をしてみれば出ると思う。
ただ、あの絵を見て最初に思ったのはフェイトに対してS全開な気がするんだ。
- 150 名前:チョコボ:2008/05/30(金) 01:24:28 ID:X9EKH9OU
- >B・A氏
GJでしたw
なんというド派手な登場
ロデオの顔がどうなってるやらガクブル
>69スレ264氏
連日の編集本当にお疲れ様でした。きゅ、9割・・・お見それしました
>26-111氏
昨日試しに氏の一作品だけシリアスと感動をつけてみましたが、編集者の感性とさじ加減でいくらでも変わるのでやめようかと考えてたとこです(本当に感動作でした。続編見たい・・・!)
私の感性がねじ曲がってたら大変なことになるでしょうし(笑)
ジャンルもとりあえず思い浮かんだのを載せていました。当分はキャラ一覧の編集(男キャラ優先)に偏って手が出せないと思うので次の晩にでも消しときます(ねもぃ)
次はザッフィーあたりでも作るか
- 151 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 01:34:00 ID:DF+BqK3Q
- GJです!!
なんというお約束な展開。だがそれがいいww
ガリューかっこいいよガリュー。
帰ってきたエリオはどういう風に活躍するのか楽しみです!
ヴィヴィオvsセリカも熱かったです。
アクセルシューター36発とか、母親超えてるww(Nanowikiで見たらなのはは32発でした)
そして2人の会話ではいろいろ考えさせられました。
結局人の根底にあるのは「自分本位」なんだなぁ、と思いました。
母親を超えたいから超えようとする、世界を守りたいから守ろうとする、
どっちも「自分がこうしたいからこうする」という思いがあって、ただ目指すものが違うだけなんだと。
そして擬似・聖王の鎧の補足説明の最後の一文に笑ってしまったww
・・・こんなに長く感想書いたの初めてかもしれない。
- 152 名前:B・A:2008/05/30(金) 01:46:28 ID:hzwkW6Ni
- >>151
>アクセルシューター36発とか、母親超えてるww(Nanowikiで見たらなのはは32発でした)
ナチュラルに間違えた・・・・・・・執筆にあたって色んなSS参考にしたからごっちゃになったのか。
駄目だよ、まだ母親越えしちゃダメだよ。まだあんなイベントもこんなイベントも残っているのに。
司書の方へ保管の際は、
>>141の
>やがては三十六発という驚異的な数字にまで膨れ上がる。 ×
>やがては三十二発という驚異的な数字にまで膨れ上がる。 ○
と
>さすがの二人にとっても三十六発もの誘導弾の制御は困難なのか ×
>さすがの二人にとっても三十二発もの誘導弾の制御は困難なのか ○
の修正をお願いします。
- 153 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 02:31:54 ID:ur6wcFwi
- >>147
GJ!!!
お約束で何が悪い!!むしろ大歓迎です!!!
世界を敵にしても守ろうとする愛する人がいるのにエリオがそう簡単にくたばるわけがない。そうずっと思ってました。
そもそも崖から落とされるときに何か奇妙な行動をとってたし、そもそも妻子残して逝く漢じゃないし!
これからの展開を想像するだけでテンションあがります!
- 154 名前:69スレ264:2008/05/30(金) 08:08:39 ID:Imm8Xr2g
- >>124
了解しました。
その4点と酷かもしれませんが、初投下の方の作者ページと作者名タグの作成はなしでお願いします。
それらは2作目投下時点で作成ということで。(長編は複数回の投下も1作とみなす)
あとは一部エロ作品の場合、目次のみ一部エロとして各回の種別はエロ・非エロ・微エロのどれかにしました(エロのみ見たいという方もいるかもしれないため)
- 155 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 08:56:09 ID:MNJtRlnF
- 展開熱すぎwww
ところでキャロはなにしてはるんですか?www
- 156 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 09:05:44 ID:qP7P4kG+
- ナイトメアオブナナリーを思い出した
- 157 名前:246:2008/05/30(金) 15:32:13 ID:nC8V4Elz
- 誰もいないかなぁ、長編投下しますよー。前回感想レスありがとうございました。
・戦闘描写がカオス気味になりました。特にラスト。
・フェイトさんTUEEE注意。でも主人公の特権です。
では。
- 158 名前:246:2008/05/30(金) 15:32:38 ID:nC8V4Elz
- ごめんなさいsage
- 159 名前:君に届けたいただ一つの想い:2008/05/30(金) 15:33:30 ID:nC8V4Elz
- 少女はそれを見て嘆息する。
二人の母が、それぞれに信頼を寄せるデバイスを手に空を舞っている。互いに見つめあい、その瞳に映るのは
ただ一人、心の底から求め続けるその人だけ。
まるで、自分がこの場にいてはいけないようだった。そんな、錯覚さえ覚えてしまい、払いのけるように視線
を上げれば、少女の小さな手を握っているアリサとすずかも同様に、額に浮いた汗を拭う事すら出来ずその小さ
な手を握る自身の手に一層の力を込め、母達に視線を注いでいる。
少女達の視線を受けながら金色の刃が一閃される。それを防ぎ放たれた一撃必殺の砲撃が二人を包み込む結界
にぶつかり、その存在を揺らした。
だがその緑色の結界は消えず、より強固に、より気高く彼女達以外の全てを阻む壁となり聳えている。
この結界は消えはしない。一人の男の魔力によって作り上げられたこの聖域は、それを護る守護者達によって
盤石なものとなっている。
ボロボロになりながらもユーノが結界を維持し続けていた。
その傍らで彼をサポートするシャマルが。
その二人を護るようにシグナムが。
皆の想いを込めた結界の周りを護衛するように、スバルとティアナが走っている。
その上空、はやてとキャロは付近を見渡し彼女達の聖域を荒らす者を見張っていた。
「……」
夜が終わり、もうすぐ朝が訪れようとしている時の事である。少女の視線の遥か先にある地平線。そこから
灼熱の輝きが現れるのはどれくらい後なのか。それが意味するのはこの長い長い悪夢の終焉だ。
無言で感じる胸の高鳴りと共に、ヴィヴィオが見るは二つの願い。かけがえの無い、たった一人だけに向けら
れた想いの輝き。
一方はこの先にきっと待っている筈の永遠を願い。そしてもう一方は一瞬の別れを恐れ、全てを捨てて今この
一瞬だけを願う。
ここからでも分かってしまう怯えた顔。
ここからでも伝わってしまう悲しい想い。
だがそれにヴィヴィオは呟き、笑う。
大丈夫。
あなたが想いをぶつけるその人は、絶対に諦めたりなんかしない。
何度でも何度でもその想いを届ける為に立ち上がる。
だってその人は、あなたの笑顔が世界で一番大好きな人だから。
――何度だって伝えるよ。君の笑顔が見たいから。
魔法少女リリカルなのはStrikerS
―君に届けたいただ一つの想い―
(17)
- 160 名前:君に届けたいただ一つの想い:2008/05/30(金) 15:34:24 ID:nC8V4Elz
- 辺りを飛び交う桜色の誘導弾がフェイトを襲う。忙しくマントを翻し避け続けるフェイトが思い出しているの
は、七年前彼女が命に関わる怪我をした時に行ってしまったあるどうしようもない逃亡だ。
あれから、なのはとは一度たりともこうして向き合った事は無い。傷つく姿が見たくなかった。それが例えど
んなに些細なものであったとしても――自分が不利益を感じる傷を見たくはなかった。
そのツケが今、七年越しに牙を剥いていた。
「数が多すぎる……!」
そんな事は分かっていた事だったけれど――だが、アクセルシューターの一つ一つが速くて硬い。切り裂いた
瞬間、まるで鉛のような重さであった事に冷や汗が流れる。
今の距離――なのはがフェイトの動きを観察出来るほどの距離ではフェイトはなのはに手も足も出はしない。
近づけば射撃魔法で対抗できるが、フェイトの本来の戦闘距離ではない。
悩んだ末、答えは一つだと結論した。元より自分の戦い方はずっとそうだった。今更変える事は出来ないし、
変えるつもりもありはしない。
「いくよ、バルディッシュ!」
故に加速する。近づくフェイトを堕とそうと向かってくるはなのはのアクセルシューター32個。向かってき
た四つのアクセルシューターをかわし、すかさず攻める五つ目がフェイトのマントを焦がし彼方へと消えていく。
それの意味する事を受け止めて、小さく息を吐くと同時に一閃させたザンバーフォームのバルディッシュが一
気に三つのアクセルシューターを切り裂き、なのはへの道を切り開いた。
アクセルシューターの弾幕の向こうをフェイトが見据え左手を振るえば、彼女の周りに出現したフォトンス
フィアが帯電し、雷の槍を射出する。なのはのアクセルシューター同様、練度を極限に高めたフォトンランサー
だ。
「レイジングハート、来た」
アクセルシューターで迎撃し損ねた雷の槍をなのはが防ぐ。閃光。視界を塞ぐ雷に舌打ちをすると同時、そこ
に生まれた一瞬の隙。
そしてその一瞬。フェイトがなのはに肉薄するには十分すぎる時間だ。
渾身が込められたバルディッシュが振り下ろされる。なのははフォトンランサーを防いだ姿勢のままフェイト
を視界の端に収め、僅かに微笑む。
「――ッ!」
フェイトの背筋を氷が走る冷たさが襲う。振り下ろしたバルディッシュがなのはに触れるか否かの刹那。なの
はが腕を伸ばしフェイトの腕を掴む。それと共に栗色の髪が数本切り裂かれるがそれだけの事。
「昔とは違うよ。隙だらけのフェイトちゃんの大振りくらい、私だって片手で止められる。エリオよりは大分速
いけど、やっぱりそっくりだ」
耳元で囁かれた声に、呻きそうになりながらフェイトがなのはから距離を取った。瞬間襲い掛かるアクセル
シューターを迎撃し、攻め損ねた事に歯噛みしながらも態勢を立て直して。
改めて思う。強くなったと言うより、上手くなった。魔力運用も一つ一つの魔法の扱いも、そして寒気がする
程の冷静さも。それはきっと、何もかも無茶苦茶で突き進むだけだった昔には無かったもの。
どんな攻撃をするか分からない未知の存在。改めてそう思い直す事で、フェイトは震えそうな身体を押さえつ
けて前進した。
- 161 名前:君に届けたいただ一つの想い:2008/05/30(金) 15:35:11 ID:nC8V4Elz
- フェイトが攻めあぐねている間、なのははこの七年間を思い出す。
表情にこそ出さないものの、なのはとて例外ではなくフェイトと同じものを感じていた。フェイト程戸惑いが
無いのは単にその余裕が無いだけ。そして教導官としての経験で養った観察眼によるものか。
秒刻みで震えの増す指先でレイジングハートを握り、フェイトを一瞬たりとも見逃す事が無いように注視する。
今この場を支配しているアクセルシューター32発は、内心の痛みにもがきながらも作り上げた決死のもの。
フェイトを自由に動かさず、隙あらばすぐにでも攻撃に移れるように。攻撃は最大の防御と言うに相応しい、
彼女が今出来る最硬の防御壁だった。
ジュエルシードのおかげで魔力消費は気にしなくて済む。問題は、この身体がいつまで持ってくれるのかとい
う事か。でも――。
「フェイトちゃんなら一撃で沈められる」
軌道六課に出向する際、頭の中に嫌と言う程叩き込んだフェイトを含む隊長陣のデータがある。得意な距離や
苦手な距離はもちろん、新人達を教育する為には彼女たちに何をさせればいいのかも。つまりはその逆も知って
いる。
これさえあれば、しばらくはフェイトの攻撃を裁ききれる。自分はその間に七年間の誤差を修正する作業を続
けていればいい。
頭の中で、身体に染み付いていたフェイトとの攻防を上書きするように消していく。依然マルチタスクでつぶ
さにフェイトの動きを観察しつつ、視界の端に見えた金色になのはが流れるような自然な動作でレイジングハー
トを向かわせバルディッシュを受け止めた。
瞬間腕から聞えた何かが砕けるような音に表情を引き攣らせながらも、バリアバーストで強引にフェイトとの
距離を開け、すかさずレイジングハートの先端に魔力を込める。砲撃。そう確信し避ける為にアクセルシュー
ターの間を移動しようとするフェイトに向け放たれた砲撃は、フェイトにとって全く予想外の発射速度。
その砲撃のチャージ速度に目を見張りながらも、直ぐ様カートリッジをロードして迎え撃つ。なのはのショー
トバスターと、フェイトのトライデントスマッシャーが衝突し、共に爆ぜた。
視界を塞ぐ魔力爆発にひるむ事無く、なのはは初めて戦域の中心を離れフェイトとの距離を自ら詰めるように
煙に紛れて移動する。
フェイトはなのはを見失った事に焦っている。さらにかく乱する為にアクセルシューターを向かわせる。それ
を避け切り裂き、フェイトが感じたのは背後から突っ込んでくるなのはの殺気。今の状態ではもうかわす事は叶
わない、高町なのは唯一のクロスレンジの技だった。
「バルディッシュ防ぐよ!」
叫び、バルディッシュを構えたフェイトをなのはが哂う。
レイジングハートから突き出た赤黒い刃をフェイトに真っ直ぐに突きつけて、突進の速度を上げる為カート
リッジを一つロードした。
「――っ!」
大気を揺るがすように激突音。衝突したレイジングハートとバルディッシュが、悲鳴を上げるように軋んでい
た。
まるで鉄の固まりに衝突したような衝撃にフェイトが絶句し、フェイトに防がれたなのはは全くフェイトに
届かない事に苛立ち、身に纏う功性フィールドの出力を上げる。一瞬の拮抗。その果てに引いたフェイトは、身
体を回転させてなのはの突進を受け流し、腕を掠めたなのはのフィールドに鮮血を撒き散らし小さく呻く。
なのはは完全に仕留められなかった事に表情を強張らせながらも、レイジングハートから滴っていたフェイト
の鮮血に目を細め頬を染めた。
綺麗な綺麗な、まるでその瞳のように綺麗なフェイトの血。舌を伸ばして舐め取れば、まるでフェイトの一部
を手に入れたようで、嬉しくなった。
- 162 名前:君に届けたいただ一つの想い:2008/05/30(金) 15:35:57 ID:nC8V4Elz
- なのはの恍惚となった表情を見ながら確認した自身のダメージは、支障なく戦闘行動を行うには些か厄介なも
の。切り裂かれた上腕部から下は重く、感覚が無くなりかけている。確かめるように握った拳に力は無く、だが
まだそれをカバー出来るだけの気迫はまだ健在だと腕から視線を外す。
「残りカートリッジはスピードローダーが一つ……装填されてるのは残り三発。これだけあれば十分だね」
なのはもそうカートリッジの消費は無いが、こちらはどうせ砲撃を一度受ければ落ちる身だ。この勝負は
自分がなのはの砲撃に堕ちてしまうかなのはの砲撃を受けきるかのという二択だけ。
そしてきっと、なのはも限界が近いはず。こちらからでも分かる汗だくで血色の悪い表情と、乱れきっている
呼吸――。
速く終わらせてあげなければいけない。考えながらもなのはのアクセルシューターは、変わらずフェイトに襲
い掛かる。その数は今までの比ではなく、それが何よりも彼女が勝負を急いでいる事を告げている。
海面すれすれで飛翔するフェイトの背後、アクセルシューターで海面が次々と爆ぜていく。それと共にフェイ
トの腕からの鮮血が高速移動で散っていく。
不意の事。なのはから離れるように飛んでいたフェイトが反転する。こちらへ真っ直ぐに近づいてくるフェイ
トを自由にさせまいと、フェイトの眼前なのはのアクセルシューターが行く手を阻む。
だが遅い。遅すぎた。この最速を誇る魔道師のスピードはなのはが対応できるほどに遅くは無い。加えてなの
はの霞む視界では、最早フェイトがどこにいるのかすら分からない程のもの。
海面は次々と爆ぜ、フェイトの前方、爆発の衝撃でせりあがった海面がフェイトを飲み込むかのように口を開
けた。
それを真っ直ぐに突き抜けたその速度になのはが目を見張る。焦燥と共に展開したオーバルプロテクションが、
全方位からなのはを護る壁となる。
そして現れるはソニックフォームを纏ったフェイト。一対の剣が振り下ろされる。ライオットブレードの限界
以上に魔力を圧縮した刃の威力がなのはの強固な壁を切り裂いた。
悲鳴と共になのはの身体が吹き飛ばされる。上から下へ。海面に叩きつけられるように飛んでいく自分の体に、
なのはがアクセルフィンの出力を上げ、強引に体勢を持ち直す。
そしてその一瞬。フェイトが両手のライオットをなのはに叩き込むには十分すぎる時間。なのはが挑むは今だ
かつて無い最強の敵。砲撃魔道師の天敵たる最速を誇る魔道師だ。
「れ、レイジングハート……!」
「バルディッシュ!」
オートで起動したプロテクションが、容易くフェイトに切り裂かれる。距離を取ろうとするなのはの背後を
フェイトが奪い、更に一閃。バリアジャケットをパージして難を逃れたなのはに、更にフェイトが左手に突きつ
けチャージした魔力を砲撃として撃ち放つ。
二股に分かれた砲撃の融合点。カートリッジを装填しなおしたフェイトが見たのは、なのはが抵抗できずに爆
発に飲み込まれていくその瞬間。
非殺傷設定なものの威力は十分だ。目を逸らす事無くそれを見とめたフェイトは、なのはが力なく海に落ちて
いくのを受け止めようと追いかけて。
そして――。
「……ブラスターシステム……リミット、リリースッ――!!!」
その声と、背後から現れたブラスタービットの砲撃に目を見開いて防御魔法を展開した。
「――ッ!?」
金色の防御壁が容易く砕かれていく。カートリッジをロードして出力を上げたものの同じ。海に激突する寸前、
体勢を立て直したなのはが胸元のジュエルシードに微笑みかける。
「まだ、いけるよね? まだ私は、何のお願いも叶えてもらってないんだから」
蒼い輝きが、更に輝きを増していく。
ただ一つの願いを叶える為、流星は止まらない――。
- 163 名前:君に届けたいただ一つの想い:2008/05/30(金) 15:36:55 ID:nC8V4Elz
- 更に増していく蒼の輝き。それを睨みつけながら、なのはの砲撃を辛くも避けたフェイトは逃げ続ける。それ
を追いかけるブラスタービットはなのはの思念制御で執拗に。その余りある火力を出し惜しみする事はなかった。
四つのブラスタービットが砲撃をチャージする。一瞬の間を置いて放たれていく砲撃にフェイトに逃げると言
う選択肢を強要し、彼女の進行方向の目の前、なのはが放ったアクセルシューターを切り裂き唇を噛み締める。
「……まずいな、想像より厄介だ」
なのはの弱点だった砲撃の前後の致命的な隙。フェイトなら簡単に攻め入る事が出来たその隙がブラスター
ビットの存在で消えている。ブラスタービット一つが砲撃を放つ間、更に次のブラスタービットが砲撃のチャー
ジをする。それを操作するなのはは動かず、アクセルシューターを放ちフェイトの退路を断とうとした。
その威圧感は、高町なのはそのものだ。考えている間にも、自分を捕らえようとするブラスタービットのバイ
ンドを潜り抜けフェイトが安堵の息を一つ。
「その分あっちはあまり動けない……でも、砲撃の射程圏外なんてないよね」
戦域の中心に陣取りフェイトを視線で追いかけるなのはは何を思っているのか。俯き、何かを堪えるように歯
を食いしばっているその表情からは何も読みとれはしない。
だが何よりも、この戦いを早く終わらせる事が先決なのだ。吸った息を吐くことすら辛そうななのはが自身を
抱きしめている姿。その根源であるブラスタービットと何よりもジュエルシードを睨みつける。
フェイトを追いかける四つのブラスタービットの内、二基から砲撃が放たれる。それに平行して飛んでいるブ
ラスタービットは次の砲撃の準備を始め、フェイトに照準を合わせていた。
自分に向かう砲撃を避け、フェイトが更に加速する。なのはの合図で砲撃が放たれる一瞬、ブラスタービット
に肉薄したフェイトは鋭く息を吐くと同時に両のライオットブレードを一閃させ、二基のブラスタービットを切
り裂いた。
それがなのはの保護をするブラスタービットの最大の弱点だ。膨大な消費魔力と、ビット自身の防御出力の貧
弱さ。ライオットを防げる程の出力を持たせる事など、今のなのはでは到底不可能な事だろう。
現存するブラスタービットを通り過ぎ、こちらへ直進するフェイトになのはが怒号を上げチャージした砲撃を
放つ。だがフェイトはいない。空しく対象を見失ったブラスタービットに業を煮やしなのはが動く。
レイジングハートとバルディッシュが、再び相見れる。瞬間起こった魔力爆発に視界を塞がれたなのはがその
気迫に見上げれば、なのはの上を取ったフェイトが上段から一気にライオットを振り下ろす。フライヤーフィン
でそれを避けたなのはが見るは、こちらに照準を合わせたフォトンランサーの金色だ。
「――ファイア」
- 164 名前:君に届けたいただ一つの想い:2008/05/30(金) 15:37:41 ID:nC8V4Elz
- フェイトのトリガーボイスと共に発射されたフォトンランサーをなのはがレイジングハートを突き出し防ぐ。
防がれたフォトンランサーは、なのはに衝撃というダメージを残しながらも、海の中へと消えていきややあって
からその存在を消していく。
水しぶきと共に吹き飛んだ海面を眼下に、肩で息をするなのはが見上げればフェイトも同じ。ソニックフォー
ムの激しい魔力消費と共になくなっていく体力が、限界が近い事を報せていた。
早く。早く、なのはを楽にしてあげないといけないと。
このまま手を拱いている事をできないと。
そしてそれは彼女も同じだったのだろう。振り上げたレイジングハートの先端をフェイトに突きつけ、そして
真っ直ぐに放たれた三つのディバインバスターがフェイトを襲う。
それを避けフェイトに襲い掛かったのは、突然の衝撃だ。
「バレルショット……!?」
「これで終わりだよフェイトちゃん。大丈夫、フェイトちゃんに痛い思いなんてさせない。寂しい思いもさせな
いよ。うん、私もすぐ行くから。そこでずっと、誰にも邪魔されないで……二人っきり!」
三つの星が輝いていた。
流星が次々となのはに集いそれは最早神々しいまでに眩しく、恐怖すら感じてしまうもの。だがその輝きを見
るフェイトにそんな感情など微塵もなく。あったのはあの時を思い出させてくれる暖かさ。
あぁ、そうだ。これだ。これが、あの時自分を救ってくれた輝き。
君の想い全てが込められた一撃なんだ。
その想い全てを受け止めて、未来永劫君を護り続けたいのだと。
だから――!
思いっきり力を込めてなのはのバインドをぶち破る。ライオットブレードを一つに束ね、遥か空。きっと見て
くれているであろうあの人達に見せ付けるように、ライオットザンバーの刃に紫電を注ぐ。
そして叫ぶは彼女と同じ、一発限りの自分の全力全開。
「スタァァァ、ライトッ――」
「プラズマザンバァァァ――」
迷いなんて無い。
恐れなんて無い。
戸惑いなんて微塵も無い。
「――ブレイカァァァァァァ――ッ!!!」
「――ブレイカァァァァァァ――ッ!!!」
君に届けると誓ったこの想いは、星さえ貫き突き進む――!
- 165 名前:君に届けたいただ一つの想い:2008/05/30(金) 15:39:10 ID:nC8V4Elz
- 激しい魔力、そして想いがぶつかり合い競り合っていた。それに伴い海面は暴れ、衝撃と共に耳を穿つ衝撃音
がそれ以上に激しい閃光に飲まれて消える。
その中においてフェイトは、なのはの想い全てを受け止めようと更に力を込めた。
「ぐっ、ぅ、ぅぅ――!!!」
なのはのスたらいとブレイカーがフェイトの砲撃を押している。フェイトのプラズマザンバーブレイカーは今
彼女が行使できる最大の攻撃だ。それを遥かに凌駕した魔力量を以って、なのはの想いがそれを悉く粉砕する。
眼前に迫る桜色の壁。フェイトが対抗しようとカートリッジをロードする。それを確認したなのはも同じ。暴
れようとするレイジングハートを渾身の力で押さえ込んでいる腕が軋み、次々と鮮血を吹きながらも更に。
このままでは保って五秒と言うところか。その後の結末を考え、それを現実にする為なのはの収束砲は力を増
す。
――五秒。
なのはが叫んだ。涙を流し、フェイトを睨みつけて。
「レイジングハートッ、もっとだよ! もっと……こんなんじゃないんだからッ!」
こんなにも求めているのに、それの何がいけないのかと。
好きな人の傍にいたいと、離れたくないと願うのがそんなにいけないことなのかと。
これに勝ってそれを現実にしたい。フェイトに勝って、この願いを叶えたい――たったそれだけ。本当に、そ
れだけなのに――!
――四秒。
フェイトが叫んだ。バルディッシュをなのはに突きつけ、なのはを睨みつけて。
「バルディッシュカートリッジロードッ! 負けちゃ駄目!」
護りたい。助けたい。いや、もう何でもいい。とにかく彼女の傍にいたいのだ。ここで負ければ何もかも。二
度とあの笑顔が見れなくなってしまう。
そんなのは嫌だ。そんな事になるなら自分から先に死んでやる。なのはがいないと自分は何をしていいのかも
分からないし、何をしたいとも思えない。
だってそうだ。十年前この場所で、自分はこの輝きに救われた。彼女がいなければ自分なんて人形のまま。今
生きている価値を教えてくれたのは、全部君のおかげだった。
――三秒。
スターライトブレイカーの出力に耐え切れないブラスタービットが、なのはのレイジングハートが火花を上げ
る。だがなのはは更にカートリッジを爆発させ、限界以上の魔力行使を己に強いる。見れば腕が歪に曲がってい
た。ははっ、と抑え切れなかった笑いを堪えるように唇を噛み締めて。
ただ見つめる。愛しい人を。そこへ届くように彼女の砲撃は出力を増す。
この勢いは誰にも止められるものなんかじゃない。絶対だ。高町なのはの砲撃は、いや自分の魔法の全ては誰
かに届くようにと願いそれを形にしたもの。この自慢の収束砲は、自分の想い全てをかき集めて相手に届けよう
とする一撃だ。
今一番想いを届けたい人が目の前にいる。だから、
「負ける訳にはいかないのッ!」
応えるようにジュエルシードの輝きが増す。瞬間溢れた力全てを砲撃に注ぎ込み、リンカーコアを暴れさせる。
爆発。出力に耐え切れなかったブラスタービット一基が破片を撒き散らして爆発した。その破片で身体を傷つけ
ながらもなのはは構わず、それ以上に痛みを全身に感じながら一心にフェイトを見る。
- 166 名前:君に届けたいただ一つの想い:2008/05/30(金) 15:40:15 ID:nC8V4Elz
- ――二秒。
スターライトブレイカーが、なのはの想いが眼前に迫っている。その余波がフェイトのバリアジャケットを、
フェイトの全身を傷つけ彼女に叫びを上げさせる。
だがまだだ。こんなものじゃない。なのははもっと痛かった。なのははもっと辛かった。なのははもっと、
もっともっともっともっと、自分の所為で傷ついた。だから、
「負けられない……絶対に……!」
負けられない。こっちは死ぬなんて真っ平ごめんだ。そんな事をしたら君の手が握れない。君の傍にいられな
い。君が泣いたとき、涙を拭ってあげられない。まだ全然、自分は満足なんてしていない。
もっと手が握りたいのだ。もっと傍にいて、もっと抱きしめてキスをして。エッチな事を沢山して。嫌と言う
程名前を呼んでやりたい。
その想いをなのはの想いが押し潰す。絶対的な魔力量の差。込められた魔力に天と地程の差があった。だがそ
んなもの――関係ない!
――一秒。
フェイトのプラズマザンバーブレイカーが、なのはのスターライトブレイカーを押している。
ならば、となのはが更にカートリッジをロードする。その数はマガジンに残っていた全弾。出力に耐え切れず、
最後のブラスタービットが爆発した。
その際の魔力をかき集めて、バリアジャケットも要らないと魔力に変えて、なのはが叫ぶ。ジュエルシードは
願いを叶えようと更になのはに魔力を注ぎ、更に蒼く、己の限界以上に輝き続けた。
レイジングハートのフレームに亀裂が走る。ひび割れたコアから覗く薄っすらと輝いている赤いものは何なの
か。もうなのはにはそれすらも分からない。だがその声だけははっきりと聞えていた。
『break、shoot』
声に合わせ、更にスターライトブレイカーの勢いが増す。それを受け止めようとするフェイトのバルディシュ
はレイジングハート以上にひび割れ、コアは明滅し限界が近い事を主に報せる。だが尚も諦めまいと、バル
ディッシュが己の意思で残ったカートリッジをロードした。
出力の上がったプラズマザンバーブレイカーがなのはを押す。負けまいとなのはがこの戦域に残っている全て
の魔力をかき集め、力に変えた。
- 167 名前:君に届けたいただ一つの想い:2008/05/30(金) 15:40:58 ID:nC8V4Elz
- 桜色に混じり、金色の魔力が僅かに混じる。
フェイトの力。フェイトの想い。そんな気がした。
ジュエルシードが更に輝く。フェイトが負けまいと想いを込める。他の、自分に残っているありったけを込め
ようとして思い出す。
名前を呼んで。そう言ってくれた時の笑顔を。
――名前を初めて呼んでくれた時の笑顔を。
再会して、抱きしめ合った時のぬくもりを。
――自分がヴィータに負けそうになったとき、約束を護って助けに来てくれた後姿を。
クリスマス。全ての始まりの時に誓った言葉に、嬉しそうに笑顔を見せてくれたことを。
――クリスマス。自分の手を暖めてくれるように一緒のポケットに手を入れた暖かさを。
執務官試験に合格した時。涙を流して喜んでくれた嬉しさを。
――教導官試験に合格した時。抱きしめてくれた嬉しさを。
そして、そのありったけをフェイトが込めた。砲撃に、想いに。
「なのは、大好きだ。私はなのはとずっと一緒にいたいんだ」
そして言葉にして。
「……ぁ」
瞬間。辺り一帯を金色が飲み込んだ。
目を閉じてしまいそうな光量の中、なのはが見たのはフェイトがこちらへ一直線に飛ぶ姿。今なら簡単に。そ
う思っても腕は動かず、よく見ればレイジングハートは原型を留めないほどに壊れていて。
それで分かってしまったのだ。
「わたし、まけちゃった……?」
なのはを抱きかかえたフェイトは、その声に応えるように強く。強く、彼女を抱きしめて傷だらけの頬に頬ず
りをする。それで、ややあってからなのはが納得した。そっかぁ、とぼんやりした口調でなのはがフェイトの胸
に顔を埋めて。
感じるのは暖かい、ずっと欲しかった、ずっと傍にいて欲しいぬくもりだ。
不思議と負けてしまった悔しさは無い。きっと全部受け止めてもらったからなのだろうと一人頷き、フェイト
の暖かさを享受した。
耳に残る彼女が届けてくれた想い。それが今はただ嬉しい。嬉しくて嬉しくて、もう寂しくも怖くも何とも無
かったのだ。
「わたしもね、フェイトちゃんが大好きなの。ずっと一緒にいたいの……いてくれる?」
少しの不安が含まれた声に返ってくるのは、もちろんと言う至福の言葉。それを噛み締めるようになのはが目
をきつく瞑り、身体を震わせる。
どうしたの。そんなフェイトの声にも応えられず、なのはが泣いた。子供のようにしゃくりを上げながら、
フェイトに顔をこすり付けて大声で。
なのはをあやすように抱きしめるフェイトが僅かに目を細めれば、あるのは地平線の向こう、太陽が少し顔を
出し始めた光景。夜の終わりを報せてくれる輝きだ。
「もぅ泣かないの。大丈夫。私は絶対なのはの傍にいる。どんな時だって傍にいるから」
「……でも――」
「少しだけだから。少しだけ、我慢して欲しい。絶対に迎えに行く。そうしたら、ずっと一緒にいよう」
悪夢が終わる。長かった、いつ醒めるのか分からなかった悪夢が消える。
ようやく、彼女達の終わりが訪れた。
新しい始まりに向かうための、休憩だ――。
* * *
- 168 名前:君に届けたいただ一つの想い:2008/05/30(金) 15:41:43 ID:nC8V4Elz
- 重たい瞼を上げれば、あるのはいつもの天井。染みの数まで手に取るように分かってしまう、ここ数年見続け
た光景だ。
「夢、かぁ」
長い長い夢だった。まるで、本当にその場にいた様な錯覚を覚えてしまう幻。過去の、決してやってはいけな
い事をしてしまった自分の記憶。自分が、この部屋以外で生きていた最後の思い出だ。
もうあれから何年も経とうと言うのに少しも薄れる事が無いあの時の事。そして自分を包み込んだ彼女の暖か
さを思い出し、なのはが一度ギュッと目を瞑る。たちまち目の端から溢れた零れた涙が、なのはが身を預けてい
る白いシーツに染みを作る。
「――またテスタロッサちゃんの夢?」
優しい女性の声が耳を打つ。唯一自由に動かせる首を動かして見れば、あの時から少しも変わっていない白衣
の姿。
涙が滲む目を拭ってもらい、子供の体温を測るようにひんやりとした手がなのはの額に置かれる。
「おはようございますシャマル先生……今日もリハビリですか?」
「そうよ。でもその前に朝ごはん。点滴ばっかりじゃやっぱり身体に悪いしね」
なのはの身体の下に手を滑り込ませ、シャマルが合図と共になのはを起き上がらせる。痛がりこそしないもの
のやはり起きる瞬間なのはは辛そうで、だがまだ少しもその身体に力が入った事は無い。それでもシャマルの細
腕で容易に起き上がらせられる程に、なのはの身体はやせ細っていた。
自分では動く事が出来ず、誰かが気にかけていなければ容易に壊れてしまう人形。それが、怪我をした犯罪者
が収容される医療施設にいる高町なのはの現状だった。
「せめて腕くらい動かせないとね。一人でどこにもいけないわ」
「そうですね、毎日シャマル先生にご飯食べさせてもらう訳にもいかないですし」
「あら私はいいのよ? なのはちゃんの専属医ですから」
朝食の時間だ。シャマルがなのはの目の前に朝食を掬ったスプーンを差出し、なのはがやや難儀しながら咀嚼
する。シャマルはなのはの体調を気遣いながら彼女の口を拭い、慣れた手つきでなのはが食べられるだけ食べた
後に朝食を載せたトレーを配膳台に片付ける。
日に三度ある食事とその合間のリハビリ。それが、シャマルが自ら進んで担った役割だ。
そしてもう一つ。
「リハビリの前になのはちゃんにプレゼント。一ヶ月お待たせしました」
なのはの顔が満面の笑みに。シャマルが手にした封筒が彼女の唯一の楽しみだ。無骨な閲覧済みの印鑑が押さ
れた可愛らしい柄の封筒に、なのはが目を輝かせ早くと強請る。
シャマルが読み上げれるのは、元軌道六課――それぞれの進路で立派にエースと呼ばれるようになったフォ
ワード陣からの手紙。そして、親友や家族達の手紙だ。
なのはは目を閉じシャマルの読む手紙に込められた想いを感じ取る。
ティアナは相変わらず、執務官として頑張っている様。スバルは災害救助のエースとして。エリオやキャロと
ルーテシアからの手紙は、以前よりも大分落ち着いた雰囲気を感じさせてくれる。エリオ君が声変わりしました
とキャロとルーテシアの手紙の最後に細くのように書かれていた。他の皆も同じ。共通しているのは、なのはの
体調を気遣うような文面か。
そして残った二つの封筒。シャマルが封を切り、せめてこの二つだけはとなのはが自由にならない手で持とう
とする手紙の一つは、さよならをする際も泣かないでいてくれた少女の手紙。
- 169 名前:君に届けたいただ一つの想い:2008/05/30(金) 15:42:30 ID:nC8V4Elz
- 「字、綺麗になったね」
エリオやキャロとルーテシアよりも成長が伺えるその文面は、専ら学校での事が殆どだ。最近遂にレイジング
ハートと一緒にスターライトブレイカーを打つことが出来たと喜んでいる文面に、なのはが笑いシャマルが顔を
引き攣らせて苦笑した。
同梱されていた写真は二枚。ヴィヴィオが危なっかしく空を飛んでいる姿と、彼女の母であるアイナと一緒に
映っている写真。
空を飛んでいる写真はきっと自分のバリアジャケットをイメージしたのだろう。白が映えるその姿は、もう立
派な魔道師だった。
アイナと笑顔の写真ではヴィヴィオはサイドテールになっている。その髪に映える桜色のリボンは、唯一汚れ
る事の無かったなのはがフェイトへ初めて送ったリボンの片割れだ。
どちらもぐっと身長が高くなっている。自分が見ることが叶わなかった少女の成長。そしてその少女と映って
いる自分ではないヴィヴィオの母親。手紙の最後は、ヴィヴィオ・トライトンで締められていた。けれども手紙
の最初はいつまでも変わらない、”なのはママへ”。
それが嬉しくて、でもそれ以上に悔しくてやはり泣いてしまった。
「も、もう泣いちゃ駄目よ。アイナさんも迎えに来てくれるの待ってるって言ってるし、なのはちゃんはいつま
でもヴィヴィオのママなんだから。ヴィヴィオに笑われちゃうわよ?」
ごめんなさいと謝るなのはの目をシャマルが拭う。抱きしめ、震えるなのはの身体を押さえつけるように力を
込めるシャマルに縋るように。
そして最後だ。最後まで取っておいた彼女からの手紙。封を開け、シャマルに持たせてもらった手紙の一番最
初、”なのはへ”と書かれている別世界に収容されているフェイトからの手紙だ。
リハビリしかやる事のないなのは同様、これといってやる事が無い彼女の手紙はそれでも何枚も何枚も綴られ
ている。その手紙の一文字たりとも見逃さないようにと、なのはがゆっくりと彼女の文字を目で追った。
読み終わったらもう一度。頭の中で必死にフェイトの声を思い出しながら。
今度は泣かなかった。泣かないようにグッと堪えた。唇を噛み締めて、力の入らない手をそれでも思いっきり
握り締めようとして。
迎えに行くと言ってくれたその言葉を、頭の中で何度も繰り返し思い出していた。
「――シャマル先生、手紙書いてもらっていいですか?」
なのはがそう言ったのはしばらくして。
いいわよ、と看守に封筒とペンを用意して貰いシャマルが持つ。
なのはの言葉をシャマルが手紙にし、出来上がったのは貰った手紙の数だけの封筒。そして今出来上がったの
が、娘とフェイトへの手紙。
封を閉じ、シャマルが悪戯を思いついたように書き足した一言になのはが顔を真っ赤にし、それでも止める事
は無い。
『大好きなフェイトちゃんへ』
想いが翼を広げて羽ばたいていく。
透き通る青空の中、どこまでも高く、どこまでも真っ直ぐに――。
- 170 名前:246:2008/05/30(金) 15:45:47 ID:nC8V4Elz
- 以上です。ありがとうございました。
地の文多すぎ……読みにくくてごめんなさい。
一応、タイトル的にはこれが最終話。次回がエピローグとなります。
エピローグがなのはさんとフェイトさんがシャバに戻ってから、二人が今度は一緒に始める為のある
特別な一日です。そして一話の士郎パパの願いがようやく叶う日。
最後にいつも長編の感想レスくれて感謝しっぱなしのB・A氏に一生のお願い。
ネタが被ります。お願いだから許してください。
- 171 名前:B・A:2008/05/30(金) 16:20:13 ID:hzwkW6Ni
- >>170
GJ。
随所随所の短い台詞は二人の意地や思いがこもっていて、引き込まれるように最後まで読ませて頂きました。
ネタ被りですが、気にせずどーんっとやってください。それでお話が盛り上がるのなら僕はもう本望です。
- 172 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 16:22:50 ID:MNJtRlnF
- >>170
GJだ。お前可愛いな。
ウチに来てカァチャンと以下略
- 173 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 16:28:33 ID:jAmPTF8D
- もうちょい落ち着いて文書いたら?
ストーリーが台無し
>>加えてなのはの霞む視界では、最早フェイトがどこにいるのかすら分からない程のもの。
>>フェイトに防がれたなのはは全くフェイトに届かない事に苛立ち、
>>このまま手を拱いている事をできないと。
>>スたらいとブレイカー
お前それでいいのか?
- 174 名前:246:2008/05/30(金) 16:37:57 ID:nC8V4Elz
- うわ……申し訳ありません。いい訳のしようがないです……orz
こんな事が二度とないようにもっと精進します。
というか最近自分誤字多いなぁ……最悪だ。頭冷やしてきます……orz
- 175 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 17:30:11 ID:RjKpwIPE
- 誰か、なのはロワイヤル書いてくれないかなぁ。エログロありありで。
まあここでリレーでやるとスレの何割かを占めてしまって何のスレかわからなくなるか、
反発食らって過疎るかになるだろうから、別の場所借りないと無理だろうけど。
- 176 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 17:45:13 ID:kOmMQYm6
- >>170
ごめん、スたらいとブレイカーは俺もちょっと笑っちゃったw
246氏はきっと校正苦手なタイプの人なんだろうなあと思うだけど
それを差し引いても俺はあんたの文章好きだよ。
フェイトさんTUEEEっつか、体ボロボロでもなのはさんTUEEEよ!
ジュエルシード補正+不屈の精神か。
ヴィヴィオ・トライトンになってるのがちょっと切なかった…。
最終話はようやく安心して読める展開かな?
早く幸せな二人が見たいぜ、GJでした
- 177 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 18:06:04 ID:eEXcIl5x
- 他人が打った文章って、なぜか誤植を見つけ易い、不思議w
- 178 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 18:20:11 ID:UrVBu3pX
- >>177
世の中には傍目八目という言葉があってだな
- 179 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 18:22:39 ID:69em7rap
- 俺もスたらいとブレイカーレベルはないが細かい誤字なら結構するな
しかも推敲中は気付かないのに投下後だと簡単に見つかったりw
>>177>>178の言うように書き手視点から読み手視点に変わるからだろうな
>>175
俺はずっと前からこのスレが何のスレなのかよく分からなくなってるな
ただ、ロワに限らずリレーはグダグダになる傾向が強いからやらない方が賢明だな
- 180 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 18:40:29 ID:XuMwSSOz
- >>170
ぐっじょぶ!!
やはりなのフェイいいなぁ
動かない体で手紙を読むなのは…全俺が泣いた
- 181 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 18:44:39 ID:MNJtRlnF
- スカとろぶれいか!
- 182 名前:ておあー:2008/05/30(金) 19:32:35 ID:p0DUl/TI
- >>26-111氏
あ、ありのまま(略)
頭の中でプロットだけ考えたけど文章化できなかったネタが知らぬ間にスレに書き込まれていた・・・
そんな気分です。なんかもうホントありがとうございます。GJでした。
そういえば三期の女性キャラでエロといえばまだクイントさんが出てないはずですよ。あとコラード学長とミゼ(ry
- 183 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 19:40:53 ID:eGZF3iEf
- >>170
GJ!
今回も面白かったです!
誤字直しもいいと思いますが、
校正面倒だから投下やめようなんて考えにはならないで下さいね。
読み手としては投下が無い状態が一番寂しいですから、
無いよりかは誤字ありでも投下のが遥かに嬉しいです。
って訳でエピと次回作楽しみにしてますね。
がんばって下さい!
- 184 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 20:07:41 ID:apq0oRbc
- >>182
若き日の三提督の3Pを書けばいいと思うよ。
- 185 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 20:37:19 ID:69em7rap
- ってか三提督ってミゼット以外の二人はCVすらないからな
レオーネを出そうと思ってるんだけど口調が分かんない……
- 186 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 20:40:06 ID:aN0sDI6D
- >>170
GJ!GJ!GJ!
毎度ながら最高でした!
やっぱり百合はいいですねぇ。
誤字は……毎回それなりに見つけますが、
ここに投下して利益が出るわけでもないんですから、
軽く校正する程度でもいいとは思いますよー。
まぁ、誤字は無いほうが嬉しいといえば嬉しいですけどw
エピ楽しみにしてますねー!
- 187 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 20:40:21 ID:DVgX7we5
- 非エロマジうぜえ、帰れよ
- 188 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 20:44:46 ID:MNJtRlnF
- 釣り針でかすぎだろwww
- 189 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 20:45:48 ID:p0DUl/TI
- >>184
まったくイメージが湧かない……というかまず顔を思い出せない……
- 190 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 20:50:33 ID:UrKqZjrl
- >>186
利益になるならないは関係ないような
人に見せる以上は出来る限りのことはすべきだろう
しっかり見直してもミスしてしまう可能性は0じゃないんだし
けれど楽しませてもらいました。246氏、GJです!
エピローグも期待してます
- 191 名前:チョコボ:2008/05/30(金) 21:53:41 ID:943qNzu7
- >246氏
GJでした。なのはは歩けるようになるのだろうか
>ておあー氏
さすがにレジアスやゲンヤ以上の(見た目)高齢者は無茶かとw
挑戦者がいたら勇者と呼びたい。呼ばさせて頂きたい
ほな業務連絡〜
昨晩の宣言通り未登録ジャンル削除しました
タグ追加希望されてた方大変申し訳ありません
「ザフィーラ」と「グリフィス」登録しました
ザッフィー、グリフィスより少なかった・・・
- 192 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 21:57:18 ID:p0DUl/TI
- >>191
>ザッフィー、グリフィスより少なかった・・・
な、なんだってー!!
そっか、最近グリフィスかなりはっちゃけてたもんな……しかしザフィ好きの俺涙目
それはともかく司書業お疲れ様です。
- 193 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 22:01:01 ID:69em7rap
- ギャレットやターセルに比べれば……
こいつら名前で検索しても1作品ずつしかないらしいし
- 194 名前:69スレ264:2008/05/30(金) 22:01:04 ID:Imm8Xr2g
- >>191
お疲れ様です。
でも乱交と鬱というかダークのタグくらいは付けてもいいとは思いますがどうしましょうか?
今手が空いてるんで何かしら手伝いたいと思います。
>>192
相手のパターン少ないからね…
- 195 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 22:28:04 ID:JK9E77QX
- >>相手のパターン少ないからね…
はやてとフェイトはあるよな……。
成長してもモフが(性的に)忘れられないヴィヴィオ。
子守り代を身体で払うなのはさん。
ヴォルケン繋がりでシグナム、ヴィータ、シャマル、リィン。
結構あるぞ。
(だったらお前が書けというのは却下w)
- 196 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 22:28:50 ID:65CcqRrX
- ご苦労さまです。
ざ、ザッフィー……なんということ
- 197 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 22:43:58 ID:A3JpErOi
- ドクターなシャマルさんみたいなシリーズで、カップルの進展や行為の正しいやり方を
説明しているうちにやりたくなって、最後は必ずザフィーラのとこいってなかったっけ?
- 198 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 22:45:08 ID:nLLCbBFS
- まあ青犬だからしょうがねえよ・・・拡張性の差でメガネに負けたな。
- 199 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 23:00:20 ID:JSp2A5s8
- 俺はザッフィーよりアルフのほうが少ないような気がするんだが。
- 200 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 23:26:22 ID:Mt4SxEDl
- アルフよりリニスやリーゼ姉妹のほうが……
- 201 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 23:28:42 ID:+4Tkd81b
- だって無印〜As時代のスレの歴史って現在までのスレの3割以下だし…
- 202 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 23:34:21 ID:Imm8Xr2g
- >>200
初代リインも相当…というか見たことない。
- 203 名前:44-256:2008/05/30(金) 23:38:28 ID:WziDgpjN
- 投下したいのですが。
- 204 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 23:49:56 ID:JK9E77QX
- GOだよ
- 205 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/30(金) 23:50:19 ID:HJ2wmSS4
- まだ服脱いでないけどカモーン。
- 206 名前:44-256:2008/05/30(金) 23:57:02 ID:WziDgpjN
- それでは
・非エロ
・あまりにもゆるいクロノ×エイミィ
短時間、内容も内容なので服を着たままでいいです。
- 207 名前:東屋にて(1/7):2008/05/30(金) 23:58:25 ID:WziDgpjN
- 聖祥大付属小学校の4年生の教室、うっとおしかった梅雨も終わり、空はすみわたる青空。
ゆれるカーテンの窓際でなのは、フェイト、アリサが昼飯をつまんでいた。
「ふえ〜?また犬が増えたんだ!」
「そう!パパがこの前カナダに仕事で行ってきたとき。こう、でかいのが欲しいって言って、いきなり買ってきたの」
アリサが腕をオーバーに広げてなのはとフェイトに説明した。
「アリサ、どんな種類?」
「ニューファンドランドっていう種類なんだって。黒色の大型犬よ」
「3人とも、なに話してん?」
そう言って車椅子をすずかに押してもらってはやてが教室に入ってきた。
「あっ、はやてちゃん。図書室どうだった」
「ええ感じや、目当ての本もすずかちゃんがすぐ見つけてくれたんよ。ほんまありがとうな」
はやてに礼をいわれてすずかは照れた。
「礼なんていいよ。この前、司書の先生のお手伝いをして、その本の場所をたまたま知ってただけだから」
「それでみんなどんな話してたん?なんとかファンドとか・・・株の話か?」
「違うわよ、はやて」
「アリサちゃんの家でまた新しい犬を飼うことにしたんだって」
「ニューファンドランドっていう種類で、黒い大型犬」
「そうなん!?犬か・・・ほんま見たいわ〜」
はやては眼を輝かせた。ザフィーラが普段から獣形態をとっているように彼女もアリサに負けず劣らずの犬好きである。
「それじゃあ、明日の土曜日に臨海公園でお披露目するね」
「明日の天気は・・・うん!ばっちり晴れマーク!」
なのはは携帯をいじって海鳴市周辺の明日の天気を調べた。
「さっそく、図書室で借りてきた本の出番だね。はやてちゃん」
すずかにそう言われてはやては借りてきた本をみんなに見せる。それはハイキングやピクニック用に適した料理本であった。
「せやな、すずかちゃん!腕を振るう良いチャンスやわ〜」
『キーンコーン・・・』
はやてがそう言うと、昼休みの終わりをつげるチャイムがなった。と同時に先生が入ってきた。
机から教科書を取り出しながらフェイトは考えた。
もし良かったら、クロノやエイミィ、アルフも誘ってみようかな・・・?
- 208 名前:東屋にて(2/7):2008/05/30(金) 23:59:29 ID:WziDgpjN
- (その日の夕方、ハラオウン家)
夕日でオレンジ色にそまるマンションの通りをフェイトは急いだ。
教室の掃除が思った以上に長引いてしまい、だいぶ遅くなってしまったのだ。
ドアを開けるとリンディと子犬フォームのアルフが近寄ってきた。
「おかえりフェイト〜」
「おかえりなさい、フェイト」
「義母さん、アルフ。ただいま」
そう言ってフェイトは制服を着替えに部屋へ行った。
私服にきがえてリビングに戻るとソファーに腰かけ雑誌を読むエイミィがいた。
「フェイトちゃんおかえり〜、お邪魔してるね〜!」
「エイミィ、久しぶり!あれ?お義兄ちゃん・・・クロノは?今日は午後から休みなんじゃ・・・」
「ああ、クロノくん報告書まとめてる。週明けに本局に提出しなきゃいけないんだって」
そう言ってクロノの部屋をエイミィは指差すと『当方仕事中につき、日曜夜まで開けるべからず』という紙がドアに張られていた。
そんなところがクロノらしい。
「そうなんだ・・・残念だな」
「フェイト、何が残念なのさ?」
アルフが聞くと義娘は昼休みのやりとりをリンディとアルフに話した。
「そう、アリサちゃんが。それはいいわね。でも本当にクロノは残念ね」
「最近、遠洋任務で家に帰ってなかったし、疲れてないか心配だったから。良い気晴らしになると思ったんだけど・・・」
周りの空気はフェイトの残念そうな顔で重くなる。そんな暗い雰囲気を吹き飛ばすようにリンディは言った。
「フェイト、みんなと楽しむんでしょ?それならおかあさん、みんなの為に料理と特性のジュースを作るわ♪」
料理はともかく『ジュース』という単語にフェイトとアルフはギョッとする。
「あっ・・・ああ!義母さん。料理ははやてが作ってくれるみたいだし、飲み物も私が準備するから」
「あら、そう!?それなら2人とも、お願いね」
「「ほっ・・・」」
娘と使い魔はほっと胸をなでおろした。
そしてそんなスリリング(?)なやりとりを聞いていたエイミィは読みかけの雑誌を閉じてこうつぶやいた。
「しゃーない、義妹泣かせのアニキのために一肌ぬぎますか!」
- 209 名前:東屋にて(3/7):2008/05/31(土) 00:00:13 ID:bI4vtqVL
- (夜、クロノの部屋)
パチパチパチ・・・
暗い部屋でキーボードを叩く音だけが響く。
無限書庫はユーノのおかげで資料や情報収集をしやすくなったが、それに伴って事件や辺境次元世界の報告書も
より細分化、詳細化を余儀なくされるようになった=(イコール)報告書作成の手間が増えたのだ。
「2行目の真ん中、字が間違ってる」
「本当だ、ありがとう・・・ってエイミィ!?本局に戻ったんじゃ!?」
そんなクロノにずいっとでかいマグカップが手渡される。
「ほい、コーヒー。クロノ君の好みどおりう〜んと濃くしてクリームを少し入れたブラック」
「あ、ありがとう・・・」
エイミィもマグカップを持ってカーテンの閉じてあるベランダへと歩いていき
「こんなニートみたいな生活してたら、空気がこもって脳がヨーグルトみたいになっちゃうよ。換気するね!」
そう言って窓を開けた。
「うわぁ!きれいな夜空、こっち来て見てみてよクロノ君!」
「エイミィ、近所迷惑だぞ」
そう難癖をつけながらもクロノは正午からの休みなしに向かい合っていたディスプレイから眼を離し、一呼吸置こうとベランダへ出た。
夜空に星が輝き、満月も水平線の奥に見えた。
「きれいだね〜♪天の川見えるかな?」
「ここは街中だ。星雲みたいな光の弱いものは高原でしか見えないのが普通だ」
「相変わらずロマンチックのかけらもない返答なんだから!」
そう言ってエイミィは怒った。
そして2人は夜空を見上げる。
「明日さ・・・晴れるといいね」
「明日?」
- 210 名前:東屋にて(4/7):2008/05/31(土) 00:01:35 ID:bI4vtqVL
- 「なのはちゃん達が臨海公園でピクニックを計画してるんだって、フェイトちゃん、クロノくんにも出てもらいたいみたいでさ」
「別に僕が出ても楽しい事はないぞ。ロマンチックのかけらもないしな」
「フェイトちゃんね、クロノ君のこと心配してるんだから」
「僕の心配?」
「フェイトちゃん言ってたよ。『最近疲れてそうな感じだったから。お兄ちゃんに良い気晴らしをさせたい』って」
「僕は大丈夫だ」
そんなクロノにエイミィは言った。
「まぁクロノ君の頑健さは私も太鼓判を押すけど、フェイトちゃんは実際心配してるんだよね〜」
「・・・」
「たまの土日くらい妹の真摯な思いを汲んであげなくちゃ!いくら『金の閃光』の二つ名を持っている無敵のエースといっても、まだ9歳なんだから」
エイミィの言葉にクロノは月をあおいでフェイトを考えた。
水平線の向こうに見える優しい月の光が彼女の魔力光を思わせた。
「そうだったな、フェイトは・・・誰よりも家族のことを考える子だったな・・・」
自分に言い聞かせるようにそう言った。
「エイミィ」
「うん?」
「・・・みんなと一緒に臨海公園に行くのもいいかもな」
無理だけど・・・と続けようとしたクロノの言葉をエイミィはさえぎって言った。
「クロノくんならそう言ってくれると思ってた!!」
そしてエイミィはクロノの机の横に愛用の情報端末が入ったバッグを置いた。
「図化処理と校正はまかせて!」
予想だにしないエイミィの申し出にクロノは驚いた。
「エイミィ、君だって僕と同じく今日まで遠洋任務だったじゃないか。無理をするな」
「あれ〜、艦隊で一番当直時間が多かった誰かさんこそ一人で無理してるんじゃないの?」
「う・・・」
「それに私の頑健さもXV級並だって知ってるでしょ!大船に乗ったつもりで仕上げてくれたまえ!」
日ごろから自分だけ無理をして抱え込んでしまいがちなクロノに対しては、強気で話すのがいい事をエイミィはよく知っていた。
クロノはふぅっとため息をついたが、優しい眼でエイミィを見つめ小さくこう言った。
「全く君ってヤツは・・・・・・」
- 211 名前:東屋にて(5/7):2008/05/31(土) 00:03:03 ID:bI4vtqVL
- 朝、先日の天気予報通り、海鳴市は見事なまでに快晴であった。
「うわぁ、いい天気!」
そんななのはに桃子は声をかけた。
「なのは、気をつけていってらっしゃい!」
「はーい!」
そうしてなのはは翠屋を駆け出していった。
「ギリギリ間に合いそうだね。レイジングハート。これなら飛行魔法使わなくても」
『マスター、いくら認知されていないとはいえ、こういう事で魔法を使うのは・・・』
「にゃはは、冗談!急ごう!」
臨海公園、かつてなのはとフェイト、また闇の書と戦ったその場所は、夏の日差しを浴びてまぶしいくらいに輝いていた。
「なのはおそーい!!」
駐車場ではすでに腕組をして堂々と立っているアリサ、フェイト、すずか、アルフ、そしてエイミィとクロノもいた。
「あれ?エイミィさんにクロノ君?久しぶり〜」
「やっほ〜!」
「おはよう」
予定外のゲストになのはは喜んだ。
驚くなのはにフェイトが説明する。
「2人とも仕事が早く片付いたから来てくれたんだ」
そしてアリサが、手をたたいてみんなの注目を集める。
「はい、それじゃあ新しく我が家の一員になったニューファンドランドを紹介するわね!」
そして鮫島がワンボックスの後ろのドアを開け、黒い毛むくじゃらの大型犬がトコトコ歩いてきてアリサの足元でちょこんと止まった。
「かわいい〜」
「ほんまやわ〜」
「かわいいな」
「本当にかわいいね」
4人はそう言って黒い犬を囲んだ。
「それじゃあ早速!」
そう言ってアリサはフリスビーを持ってきた。
- 212 名前:東屋にて(6/7):2008/05/31(土) 00:04:06 ID:WziDgpjN
-
「ほな、フェイトちゃんそっち行ったよ〜!」
「あっ、アルフ。右、もっと右だよ!」
「よしナイスキャッチ〜!って全然キャッチできてないじゃない!ウチの方が優秀じゃないの〜?」
「ア、アリサちゃん。それはアルフに失礼だよ・・・」
「アリサ〜、そう言ったって、子犬フォームに身体がまだついていかな・・・ムグ!!」
「アルフ、人前でしゃべっちゃダメだよ」
フェイトはアルフの口をおさえて「めっ」と厳しい表情を見せる。
「・・・クーン」
アルフも犬の鳴きまねをしてしょぼくれる。
5人とアルフ、そしてが早速遊んでいるのをクロノは東屋に腰掛けながら見ていた。
側でエイミィが腰掛けて5人+2匹の写真を取っている。
「クロノくんも、なのはちゃんやフェイトちゃんたちに混ざらないの?」
「僕は、もうそんなトシじゃないしな」
そんなクロノの言動にエイミィは吹いた。
「プッ、な〜に大人ぶってるのよ。クロノくん、こっちの世界じゃまだ高校生くらいじゃない」
そう言ってエイミィはカメラをテーブルに置きクロノの横に腰掛けた。
クロノは5人と2匹を見ながらエイミィにこう言った。
「あんなにあわてたり、怒ったり、楽しそうに笑ったりするフェイトを・・・家族の笑顔を久しぶりに見た気がする。
不思議だな。それだけで心が落ち着くよ」
「昨日、クロノくん、フェイトちゃんが家族思いだって言ってたけど・・・クロノくんだって負けず劣らずじゃない?」
「えっ?」
「だってさ、今日のために、フェイトちゃんのためにあれだけの量の報告書を一晩でこなすんだから。本当にさすがクロノくんだ」
そう言ってエイミィは相変わらずの明るい笑顔をクロノに向けた。
東屋の中を優しい南風が吹いていく。エイミィは髪をかき分けた。そんなエイミィをクロノは見つめてこう言った。
「エイミィ・・・」
「何?」
「君が今日のことを話してくれなかったら、君が昨夜手伝ってくれなかったら、ここには来れなかった・・・ありが・・とう・・・」
そう言ってクロノはエイミィに寄りかかってきた。
クロノの急接近にエイミィは驚いた。
「ちょっと、クロノくん!?」
- 213 名前:東屋にて(7/7):2008/05/31(土) 00:05:07 ID:bI4vtqVL
- 「スゥ・・・」
クロノはエイミィのひざの上で寝てしまった。エイミィはクロノを少しさすったが起きる気配は全く無い。
「(相変わらず無防備な顔しちゃって、かわいい奴め)」
エイミィはそんなクロノの寝顔を見て笑った。
そんな2人にフェイトが麦藁帽子をとりに東屋へ走ってきた。
「あれ?クロノ寝てるの?」
「ごめんね、せっかくフェイトちゃんが誘ってくれたのに」
「ううん・・・逆に嬉しいかな」
フェイトの答えはエイミィにとって意外であった。
「義母さん、たまに言ってるんだ。アースラでクロノと一緒だった頃からクロノは自分が頑張らなくちゃ、責任を果たさなきゃって重く感じるところがあるって。
だからこうやって安心して眠っている姿を見れただけでも嬉しいんだ」
「そうなの。私の前ではいつもこうだよ。いつもこんな感じで熟睡しちゃってさ。たまによだれをこぼしているときもあるし」
「エイミィが側にいてくれるからじゃないかな?、エイミィが側にいてくれるとお義兄ちゃん安心するんだよ」
「あはは、そうはどうかにゃ?」
エイミィの屈託なく笑う顔を見てフェイトは思わずこう言ってしまった。
「私も・・・同じかな?」
「エイミィといると安心するんだ、プレシア母さんやリニスとはまた違った・・・そう頼りになるお姉さんみたいなものだから・・・」
「?」
エイミィが頭に?マークを思い浮かべていると、フェイトが自分の言葉に驚いていて、はっと我に返った。
「!!・・・ごめんなさい、変な事言って」
そう言って顔を赤くさせながら4人のところへ戻っていってしまった。
エイミィは眼をぱちくりさせていたが、クロノの寝顔を見てこずいてこう言った。
「私がフェイトちゃんみたいなイイ子のお姉さんだなんて、聖王様もびっくりだ。ねぇ、クロノくん?」
「う・・ん、スゥ・・・」
「もう、寝言でも正直に相槌うつな!!」
パシーンという気持ちのいい音が東屋に響いた。
・・・数年後、その言葉が本当になろうとは誰が予想したであろうか。
end
- 214 名前:44-256:2008/05/31(土) 00:06:19 ID:bI4vtqVL
- 以上です。それでは失礼します。
- 215 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 00:06:52 ID:4haOuhI2
- ユーノがいなくて泣いた
- 216 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 00:08:32 ID:NlTSS8fl
- この流れでザッフィーがいないことに泣いた。
という冗談はさておき、(いい意味で)ゆるゆるですなぁ。
こういうのもいいですよね。GJです。
- 217 名前:チョコボ:2008/05/31(土) 00:21:37 ID:WPnxVGVo
- >>214
GJでしたー
これは良いほのぼのクロミィ
フェレットとザッフィーいと哀れ
>>194
>69スレ264氏
私としては問題ないです
あったらいいなとは思っていましたが、当分手をつけられないだろうから消したわけで
むしろ感涙です。ダハー(汚ねぇ)
過労死しないでね・・・
- 218 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 00:38:33 ID:u5ncj2w4
- GJです。
ぬるま湯のような雰囲気がたまりませんな。
- 219 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 01:05:33 ID:u2v4mPkp
- 作者の皆様、いつもGJな作品をありがとうございます。
それで、ちょっとお尋ねしたいのですが、聖王が封じた超古代文明の遺産が復活する。
なんてネタは大丈夫でしょうか?
- 220 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 01:09:22 ID:qv5J/MkU
- GJでした
クロノくんとおねーさんっていいですね。
やっぱりエイミィさんはいい性格ですね
ユーノは2期後は海鳴にすんでないでしょうからしょうがないとしてザッフィー……
きっと子犬形態で項垂れてるでしょう
- 221 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 01:45:47 ID:u5ncj2w4
- 動物との触れ合いによるセラピー的なアレを求められて獄中のクアットロに送りつけられたザッフィーって電波を受信した
- 222 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 01:47:34 ID:5Ly/VmwI
- >>221
犯(ヤ)るのかwww!? 青犬がクアと?
- 223 名前:B・A:2008/05/31(土) 03:18:13 ID:9q9kukQQ
- >>202
書いちゃったw
今、投下して大丈夫?
- 224 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 03:19:18 ID:ulgrCPBR
- かもん!
- 225 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 03:23:54 ID:GKL4OlH5
- wktk
- 226 名前:B・A:2008/05/31(土) 03:28:14 ID:9q9kukQQ
- 前々から思っていたんだ。
先代リィンはけしからんボディだと。
・クロノ×リィンフォース(先代)
・エロ
・何故か出てくる鬼畜ロノ
・乱れるとリィンTらしくないかも
・エロシーン以外はなんか背徳的
・このお話は大前提としてリィンTが生き残ったということ捏造から成り立っています。
具体的な経緯は妄想で保管してください
- 227 名前:祝福の風との関係は@:2008/05/31(土) 03:33:32 ID:9q9kukQQ
- 雑務を終えてアースラ内の自室へと戻ったクロノは、疲れた息を漏らしながら愛用の執務椅子に腰かけた。
闇の書事件の終結から数ヶ月が経ったが、執務官業務は相変わらずの忙しさだ。むしろ、なのはやフェイトなどの高ランク魔導師を一気に7人も抱え込んでしまったせいで、
却って仕事量が増えたと言っても過言ではない。
毎回、全力全開を出して周辺物を余計に破壊してしまうなのは。
毎回、次元犯罪者を捕まえようと躍起になって過剰攻撃してしまうフェイト。
毎回、局員と揉め事を起こすヴィータ。
毎回、手料理をアースラのスタッフに食べさせようとするシャマル。
他にも数え上げたらキリがない。ここ数ヶ月余りで自分が書いた始末書の数はぶっちぎりで去年までの記録を更新している。
「はぁ・・・・・」
「お疲れのようですね、クロノ執務官」
そっと、リィンフォースがコーヒーの注がれたカップをクロノの前に差し出した。
「ああ、ありがとう。リィンフォース」
「いいえ・・・・・お疲れのようでしたら、お肩をお揉みしましょうか?」
「そうだな、頼めるかい?」
「はい」
薄く微笑んだリィンフォースが、クロノの背後に回る。
こうして彼女が身の回りの世話をしてくれるのは、何も今日が初めてではない。
お互いに集団のまとめ役というポジションということでウマが合ったのか、クロノとリィンフォースは割と早い段階から打ち解けていた。
と言っても、別に遊びに出かけたりするような間柄ではなく、挨拶のついでに短い世間話をするような極めて事務的な関係だったが、
彼女ははやてとセットで行動をしていることが多いので、指揮官同士でよく意見を交換していたクロノとは自然と接する機会も多く、
そうした縁で彼女との友好は深まっていった。今では待機命令が出るとこうしてクロノの部屋に押しかけては世話を焼くようになり、
彼の補佐的な役回りを率先してこなすようになっている。
そんなこんなで周りからはとっとと結婚しろ、と野次が飛んできたりしているのだが、クロノは自分達が付き合っているとは思っていなかった。
確かに一緒にいると安心できるし、最近では衣類の洗濯や部屋の掃除まで任せていたりするが、だからといって自分達が恋人同士かと聞かれたら何か違うような気がする。
それはリィンフォースも同じなようで、彼女も甲斐甲斐しく世話を焼いてくれるが、好意の言葉を口にしたことは一度としてなかった。
- 228 名前:祝福の風との関係はA:2008/05/31(土) 03:36:11 ID:9q9kukQQ
- 「随分と凝っていますね」
「ここ最近は前線に出るよりも書類仕事が多かったからね。さすがに、ペンを持ち続けるのにも疲れたよ」
「ご苦労さまです。ベッドの方はシーツを取り換えておきましたので、仮眠を取られるのならお使いください」
「ありがとう・・・・・うん、コーヒーの淹れ方、だいぶ上手くなったね」
「主はやてに教えて頂きましたから。料理の腕もかなり上達しましたので、機会があれば何かお作りしますね」
「それじゃ、その日を期待して待つとするよ」
他愛無いやり取りを交わしながら、リィンフォースはマッサージを続けていく。
そうしてしばらく時間が経つと、不意に彼女はクロノの耳元で囁いた。
「あの・・・・・・・今日は、よろしいですか?」
儚げで、若干の羞恥が混じったか細い声。
行為の名前を口にしたりはしない。
それは暗黙のルール。
2人が取り交わした些細な約束。
この行為に愛情がないことを意味させる免罪符。
「そうだな、してもらおうか」
照れるでなく猛るでなく、ただ静かに淡々とクロノは告げた。
□
照明を薄暗くし、リィンフォースの体をベッドの上に押し倒す。糊の効いた真新しいシーツがくしゃっと歪み、スプリングの軋む音が無音の部屋に反響する。
重ねた唇は甘く、濃厚な蜜の味がした。
可憐な唇に舌を突き入れ、弄ぶように小さな舌を転がすと、リィンフォースはお返しとばかりに舌を絡めて唾液を送り込んでくる。
抱き締めた体は既に熱を持っており、豊満な胸を隔てて聞こえてくる鼓動の音は彼女が纏う雰囲気に似てどこか儚げだ。
ただ、柔らかなその肉の感触は何とも言えない魅力を持っており、クロノは惹きつけられるようにその白い柔肌を堪能していく。
- 229 名前:祝福の風との関係はB:2008/05/31(土) 03:39:19 ID:9q9kukQQ
- 「うぅん・・・・・うぅ・・んん・・んぅ・・・・・・」
全身を這いまわる手のくすぐったさに、リィンフォースは甘い声を上げて悶えた。
こうして体を重ねるのは、今日で何度目だろう。そんな疑問ですらどうでも良くなるほど、自分達は互いの体を貪り合ってきた。
そこがどこであろうと関係なく、顔を合わせれば情欲の赴くままにその体を求め合う。自分の欲望が満足するまで精を吐きだし、その身で受け止める。
歪で捩じれたこの関係を当てはめる言葉などないだろう。
「あぁ・・・ん・・・・クロ・・ノ・・執務官・・・・・」
「うん?」
「あの・・・私にも・・・・させて・・・ください・・・・・」
「良いよ・・・・・それじゃ、胸でしてもらおうかな」
ゴロンとベッドの上に横になると、頬を紅潮させながらリィンフォースは自身の乳房を固くそそり立った肉棒へと押し当てた。
柔らかい脂肪の塊は易々とクロノの巨根を覆い隠し、押し潰すように圧力をかけながら上下にマッサージを開始する。
先程までされていたマッサージとは違う、肉棒全体を包み込むような愛撫にクロノの息は段々と荒くなっていく。
元々、リィンフォースの体は男心をそそる艶っぽいものだが、その中でも豊かな乳房は格別だった。
吸いつくような肌触りに揉み応えのある大きな膨らみ。卑猥な行為のはずなのに、不思議と一日中弄んでいても飽きない魅力があった。
そんな魔性の性具が全身全霊を賭けて最も敏感な部分を咥えこんでいるだから、男にとっては正に至福の喜びだろう。
「んん・・・んうぅ・・・・・また、大きくなりました・・・・・」
「君の胸が良すぎるんだ」
「ありがとうございます」
「素直に感謝されるとこちらも困るのだが・・・・・・」
「では、何と言えば良いのですか?」
「いい、続けてくれ」
「はい」
淡々と続けられる胸奉仕ではあるが、どす黒い肉棒が白い膨らみに擦られる様は嫌でも興奮を掻き立て、時間と共にリィンフォースの瞳も段々ととろけるように潤んでいく。
時々、真っ赤な舌を伸ばして申し訳程度に顔を覗かせる尿道を刺激しながら漏れる熱い吐息は、彼女自身も昂ぶっている証拠だった。
「あ・・うぅん・・・・・んんぅ・・・・今日はどうされますか? このまま顔に・・・・それとも、口の中が?」
「君はどうしたい?」
「私は・・・・・」
僅かに奉仕の手が止まり、恥ずかしそうに頬を染めながらフルフルと震える肉棒を凝視する。
- 230 名前:祝福の風との関係はC:2008/05/31(土) 03:42:40 ID:9q9kukQQ
- 「・・・・・飲ませてください」
「わかった」
不意に、クロノはリィンフォースの後頭部を掴んでグイと腕を引き下ろした。
巨大な胸がマシュマロのように潰され、太い肉棒がリィンフォースの可憐な口を蹂躙する。
女性の都合など一切考えないイラマチオにリィンフォースは咳きこみ、思わず顔を上げようとするが、
クロノはお構いなしにグイグイと頭を押し当てて裏筋を舌で擦り、先端を喉ちんこにぶつけて腰を痙攣させる。
直後、感極まった肉棒が弾け、ねっとりとしたゲル状の精液がリィンフォースの喉奥へと注ぎ込まれた。
「んんんんっ・・・んうぅっ・・・ぐぅ・・んんっ・・・・・!!!!」
息ができないほどの大量の精液を、リィンフォースは涙を流しながら嚥下していく。
目じりはだらしなく垂れ下っており、深紅の瞳は脱力しきっていて虚ろげだった。
「おいしいかい?」
「はい・・・・おいしい・・・です・・・・」
何とか精液を飲み下し、リィンフォースは途切れ途切れに応える。そして、命じられてもいないのに犬のように四つん這いになると、
真っ白で大きな臀部をクロノに突き出して催促する。
「・・・今度は、こちらにお願いします」
「やれやれ、せっかちだな、君は」
そう言いつつも、クロノの肉棒はリィンフォースの蜜壺を抉りたくてグラグラと揺れている。
一度射精しているにも関わらず、その硬度も大きさも先ほどよりも更に増しているように見えた。
「ほら、もっと誘うように腰を振って」
「こ、こうですか・・・・・・」
命じられるままに、リィンフォースは自身の尻をゆらゆらと左右に振る。絶世の美女がベッドの上で淫らに腰を振る光景は、
それだけでも果ててしまいそうなくらい淫猥だ。そんな淫らな性の象徴をクロノは煽るように引っ叩き、その度にリィンフォースは苦悶とも嬌声とも取れる声を漏らして悶える。
「あの・・・早く・・・・・はや・・く・・・・」
「うん・・・まだまだ・・・」
「おねが・・・・あぁん・・・・もう・・・いれ・・・あぁ・・・ああん・・・・」
「そんなに欲しい?」
「欲し・・・うぅっ・・・欲しい・・・ああん・・欲しいです。入れて・・・・ください」
「何をどこに入れて欲しいんだい? ちゃんと言葉にして」
嗜虐的な笑みを浮かべ、クロノは更に平手をお見舞いする。燃え上がる劣情にリィンフォースは蜜壺から愛液を迸らせ、切羽詰った声を上げて頭を振った。
「おチ○ポ! クロノ執務官のチ○ポを、さもしい私のマ○コに入れてください! 厭らしい私の穴を、グチャグチャにかき回してください!」
普段の無機質的な雰囲気からは想像もできない淫語を発し、リィンフォースはベッドに顔を埋める。
満足のいく答えを得たのか、クロノは両手で彼女の大きなお尻を引っ叩くと、ガチガチに勃起した自身の肉棒を愛液で濡れそぼった蜜壺へと突き入れた。
- 231 名前:祝福の風との関係はD:2008/05/31(土) 03:45:16 ID:9q9kukQQ
- 「あぁぁぁぅぅぅぅぅぅっんん!」
腰を突き入れた途端、リィンフォースは軽い絶頂に達して上ずった声を上げる。
「あぁん・・うぅぅ・・・・・んんっ・・ん・・・」
「相変わらず、君の膣は名器だな・・・・ぐぅっ・・・」
「んん・・あ・・・ありがとう・・・ごあい・・・まず・・・・んん・・あんっ・・・!!!」
肉棒が前後する度にリィンフォースの膣は脈打つように蠢き、口からは嬌声が発せられる。
頭の中にあるのは快楽を得ることだけだ。一心不乱に腰を振り、自分に悦を与えてくれるものに奉仕する。
支配されている。
従属させられている。
傅かされている。
動物の態勢で後ろから突かれる悦びに、リィンフォースは涙を流しながら絶頂への階段を駆け上っていく。
「んんゅ・・・あん・・・・うぅぅんんゅ・・・・んんぅ・・・・」
「はぁ・・あぁ・・・・うぅ・・・リ・・リィン・フォー・・ス」
「はい・・・もっと・・・もっと・・・・あぁぁっ・・・・・」
「ぐぅ・・あぁぅぅぅぅ・・・・・射精すぞ・・・・どこだ、どこが良い!?」
「膣で・・・・膣に射精して・・・・・射精してくだ・・さい・・ああぁぁっ!!!」
一際深く突き入れられた肉棒が痙攣し、無理やり子宮口をこじ開けながら白い欲望を迸らせる。
「ああぁぁぁん・ひぃっ・・・ひぐぅっ・・・あぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!」
ゴポゴポと注ぎ込まれる精液が子宮の隅々にまで染み渡っていく。余りの量の多さに、このまま体中を精液で埋め尽くされて溺死してしまうのではないかという錯覚すら覚えた。
そのままリィンフォースはぐったりと四肢を投げ出し、痙攣しながら動かなくなる。肉棒が引き抜かれると、赤く爛れた蜜壺から溢れ出た白い雫が美しい太ももを白く汚していく。
「はぁ・・・はぁ・・・・・あの・・・執務官・・・・」
「なんだい?」
「その・・・・今度は、こちらを・・・・・・・」
震える手を伸ばし、リィンフォースはグイッと尻の割れ目を掴んで菊の門を広げて見せた。
- 232 名前:祝福の風との関係はE:2008/05/31(土) 03:47:26 ID:9q9kukQQ
- 「あの・・・ご賞味ください・・・・」
恥ずかしげに頬を赤くするリィンフォースを見て、クロノは唇の端を吊り上げる。
そして、少しだけ固さを失った肉棒をゴシゴシと扱くと、ヒクつく肛門へとその先端をあてがった。
□
行為を終えてまどろんでいると、艦長であるリンディから呼び出しの通信が入った。
どうやら、休憩時間は終わってしまったらしい。
『・・・・・・というわけで、すぐにブリッジに来てもらえるかしら?』
「はい。すぐにそちらに向かいます」
通信を切り、脱ぎ散らかした服に再び袖を通す。傍らでは、リィンフォースがまだ行為の余韻に浸りながらシーツを体に巻いてこちらを見つめている。
シャツのボタンを止めながら、クロノはふと気になったことを聞いてみた。
「僕達の関係は・・・・・何なんだろうな?」
「私達の、関係ですか?」
「そう・・・・何だと思う?」
「そう・・・・ですね・・・・・・」
顎に指を当てて虚空を見上げながら、リィンフォースは熟考する。
やがて、小さく微笑みながら次のような言葉を口にした。
「友達、でしょうか」
「友達?」
「はい、友達です」
「そうだな、友達だ」
ネクタイを締め、立ち上がって彼女に上着を着せてもらう。
友達。
自分達は友達だ。
そこにどんな意味が込められているにしても、その言葉で全てが片付けられる。
そう、それで良いじゃないか。別に何かが変わるわけでもない。この友達関係は、きっとこれからもずっと続いていくのだから。
「それじゃ、また後で」
「はい、待っています」
祝福の風の微笑みに見送られながら、クロノは仕事へと戻っていった。
おわり
- 233 名前:B・A:2008/05/31(土) 03:51:48 ID:9q9kukQQ
- 以上です。
不倫チックというか、恋人未満というか、そんな感じで書きたかったんですがどうでしょう?
いつかリィンTで一本書こうかなぁ。
今後の主役候補がリィンT、ヴァイス、ディード、シグナムとかなりいるんです。
前2つは長編前提のネタだから書くのはいつになることやら。でもリィンは書きたいなぁ。
- 234 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 04:00:16 ID:KhqYyMri
- >>233
GJ
とりあえずIDがすごく気になるw
- 235 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 06:53:20 ID:dbm7HVV5
- >>233
GJです!リィンTの長編是非読みたいですね、待ってますよ。
- 236 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 08:09:45 ID:Em/ed+sH
- >>219
他の長編とかを見れば分かると思うが、このスレでは独自設定云々について了解を求める必要なんかないぜ
面白ければ何でも受け入れるからな
- 237 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 11:27:52 ID:x+Q+mBut
- [;´Д`]<あかくあかくあかくー♪
- 238 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 12:13:25 ID:WwuMKfrH
- >>233
いつものことながらGJです
そしてB・A氏のリィンT長編とか読みたすぎる!
- 239 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 12:19:31 ID:5Ly/VmwI
- >>233
GJだ!! GJ過ぎるうぅぅぅうう!!!
ああもう最高っすよ、やっぱあなたのSSは最高っすよ!!!
リインTのちゃんとしたエロなんてエロパロ史上初めてじゃね? それもこんな淫ら素晴らしいSSだなんて・・・もはや感動の領域だ。
良いエロをありがとうございました♪
- 240 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 13:03:57 ID:ZufXmcIa
- >>233
GJ!!!
良いもの読ませてもらいました
妖艶さはリインTが一番だと思うんだ
- 241 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 13:18:26 ID:YtE+0+Tr
- 6課やナンバーズの
スリーサイズ分かる人いる?
- 242 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 13:34:08 ID:nHhut6hX
- >>147
GJ!!
とうとうエリオキター!
王道?大歓迎だ!
ヴィヴィオとセリカの対決も熱かったし、言うことなし
2人の会話もいろいろ考えました。
さらに熱き展開になる気がしてたまりません。
- 243 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 16:32:25 ID:rHm54MmH
- >>219
>>236氏の言うとおり、問題ナッシング、独自設定など本編キャラを貶めたり
しない限り、IFの一言で解決できる。素晴らしい作品を期待してますw
- 244 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 16:40:47 ID:47mdlCSK
- >>234
9999999 と読めるね
奇跡レベルだな
- 245 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 16:45:05 ID:SWz1F4B+
- >>244
9つまりきゅ〜そしてきゅ〜はフェレットの泣き声
これはユーノをレギュラーとして書けという思し召しなんだよ(違
- 246 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 17:03:06 ID:ukZQsieJ
- っていうことは,ヴィヴィオのオリジナルの性格は実は虚無的だったてことで書いていいのか?
- 247 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 17:30:59 ID:AqAFAh4D
- >>246
それぐらいなら余裕でいいんでないかい
俺なんて子ぬこ姉妹のせいで変態道に堕ちる若き日のグレアムなんてネタで
書いてるんだぜ・・・
- 248 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 17:35:13 ID:rHm54MmH
- >>246
凄まじく暗くなりそうだな 、
壮絶にBADENDで且つ面白いnamelessなんて作品も
あるからそれクラスのを期待しちゃうぜw
- 249 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 17:41:49 ID:9q9kukQQ
- >>248
あれはねぇ、割と今でもトラウマだわ。
良い感じにまとまりそうであのオチで奈落に落とすんだから、中々えぐいことするなぁと。
- 250 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 17:47:28 ID:Em/ed+sH
- >>246
ゆりかごで世界を席巻し破壊したらしいから本当に虚無的な性格だったのかもしれないな
- 251 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 17:48:30 ID:rHm54MmH
- >>249
ここの特異なとこだよねw
ほのぼのギャグ、エロ、シリアス、ドロドロなんでもござれで品質も高い
週1どころか1日で話が投稿されるのもしばしば、本編終了して半年以上たって
いてしかもなんの燃料も無いのに
- 252 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 18:00:00 ID:ZufXmcIa
- 本編で恋愛要素が極力排除されてるという好条件だからなww
そしてキャラも多いし
- 253 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 18:01:44 ID:4BQjr1ZN
- 中途半端にフラグたってるからやりやすいってのものあるかと。
- 254 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 18:03:03 ID:gfNzK5ZE
- >>241
不明。見た目で判断するしかない。
最悪「着やせする体系」で誤魔化せばいいかと。
チンクとか小ぶりに見えるけどあの背丈であれぐらいということは、
身長が成人並だったらけっこうなナイスバディになったんだろうな。
- 255 名前:ザ・シガー:2008/05/31(土) 18:04:05 ID:5Ly/VmwI
- ああ、ちょい質問なんだけどさ。
ソープ・ナンバーズの第十回が濡れ場とか短くて、凄く短いギャグになりそうなんだけど、やっぱ濡れ場はなるべく延長して書いた方が良い?
ちなみにキャラはクアットロなんだが。
- 256 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 18:07:30 ID:rHm54MmH
- >>255
思うままに書いてOKだと思います、変に注文を聞くと話がグダグダに成りかねないし
- 257 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 18:08:22 ID:AqAFAh4D
- >>255
シガー氏がお好きなようにやればいいと思う
- 258 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 18:09:34 ID:pDheIqx5
- こいつの誘い受けウゼー
- 259 名前:ザ・シガー:2008/05/31(土) 18:09:43 ID:5Ly/VmwI
- 了解、くだらない質問してすまないっすね。
まあ、今日中には投下しますんで良ければ待っててくださいね〜♪
- 260 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 18:14:06 ID:gGRANyf0
- クア姉ってだけでワクワクが止まりません。
- 261 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 18:40:21 ID:YtE+0+Tr
- やりまんクア姉
- 262 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 18:58:19 ID:B2rlskaO
- >>241
正確なところは不明だがセインは貧、オットーは無というのは間違いない。
- 263 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 19:58:40 ID:9q9kukQQ
- >>241
トーレはケツぷり、セッテとディードは巨乳な方っぽい。
ノーヴェとウェンディはある方かなぁ。
推測だけど。
- 264 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 20:33:37 ID:4BQjr1ZN
- ディエチはどうなんだろ?なんか普通っぽいが。
- 265 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 21:27:52 ID:4lJPWO8H
- ディエチもでかくね?
- 266 名前:チョコボ:2008/05/31(土) 22:02:38 ID:7b6SM9sU
- 本当は心優しいホワイトディエチさんが好きです
あの後ろ髪掴んでみたい
リトルランサー並のブラッククアットロさんも好きです
眼鏡かち割りたい
「ヴァイス」追加しますた。カプ数は5名
ちなみにザッフィー4名
- 267 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 22:23:36 ID:9q9kukQQ
- >>266
乙です。
5人か・・・・。
アルト、シグナム、ラグナ、ティアナ・・・・えぇっと・・・・セイン?
- 268 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 22:28:43 ID:4BQjr1ZN
- 正直、リトルランサーの葬式の場面でニヤニヤしてた。
俺、キモいわぁ
- 269 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 22:45:40 ID:gGRANyf0
- >>268
よぉ、俺。
鬱作品は皆の壊れッぷりを愛でたくなるよな。
「LittleLANCER」ではスバルの病みッぷり(自己破壊技!)に惚れたぜ。
- 270 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 23:04:59 ID:TyKIyITI
- >>266
ザッフィー…
ザッフィーはあれだ、元祖なのはとイチャついていればいいよ(中の人的に考えて)
- 271 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 23:16:55 ID:C2Fjap/h
- 最近、ミゼット×ヴィータはありなんじゃないかって気がしてきた
ミゼットが幼女時代にヴィータに遭遇して一目ぼれして、
数十年後に思わぬ再会をして、内心ドキドキしながら可愛がっててもいい気がしてきた
外道主を活用すれば、ヴォルケンズのミゼットレイプだって可能なんだぜ
- 272 名前:ザ・シガー:2008/05/31(土) 23:23:34 ID:5Ly/VmwI
- 今日中に間に合った。 投下いきます。
「高級ソープ ナンーズ」の第十回、今回はクアットロがメインで棒要員はレジアスです。
今日は濡れ場にSM要素入ってます、オッサンのSM話なんて見たくない人は華麗にスルーしてください。
- 273 名前:ザ・シガー:2008/05/31(土) 23:26:05 ID:5Ly/VmwI
- 高級ソープ ナンバーズ 10
ワシの名前はレジアス・ゲイズ。
法と正義に使えている事に誇りを持っている、管理局地上本部に所属する中将だ。
魔法資質などないが、まだまだ若い者には負けない体力と気力で日々の激務を乗り切っている。
だが妻を亡くして10年以上、もともと女性とは縁が無いからだろう、いまだに独り身だ。
そして独り身の男ともなれば熱い欲望を持て余す事も多々ある・・・
そんな時、ワシはここ「ソープ ナンバーズ」へと足を運ぶ。
今日は4番を頼みたい気分だ・・・
□
「ふむぅ!! むぐぅうぅ!!!」
ギャグボールに塞がれた口から唾液と共にくぐもった喘ぎ声が漏れる。
同時にのけ反った身体からたっぷりとかいた汗が飛び散りプレイルームの床を濡らした。
だらしない痴態だが、それは無理も無い。
なにせ肛門に凄まじく太いアナル用極太バイブを挿し込まれ、強引にかき回されているのだ。
さらに責めはそれだけに終わらず、背中に思い切り鞭が振るわれる。
「むうぅぅう!! ぐぅぅうう!!!」
乾いた音を立ててしなる鞭が何度も何度もM奴隷の背を打ちつけて、赤い傷跡を刻んでいった。
過剰に陵辱的な責め、俗に言う“SM”と呼ばれる行為で苦痛と倒錯的な快感を得る性交の趣向がソープ・ナンバーズのプレイルームで繰り広げられていた。
責めを行っている陵辱者は黒く歪んだ顔で鞭とバイブを両手で振るいながら口を開く。
「アラアラ〜? なに汚いチンポ立ててるのかしらぁ〜。まぁ〜ったく・・・こんな事で興奮するなんて本当に変態の腐れマゾ豚ねぇ、あなた」
「ふむうぅぅぅう!! むぐぅぅぅうう!!!」
「ホラホラ! もっと鳴きなさい! ド汚い糞マゾ!!!」
そう責めの言葉を言うと、少女はメガネの奥の瞳に嗜虐的な色を光らせてなじりながら辱めた・・・・・・・・・・やや太り気味の体系の毛深い身体を縄で縛られた管理局中将、レジアス・ゲイズを。
それは、通常の感性の人間が見れば悪夢に見そうな光景であった。
- 274 名前:高級ソープ ナンバーズ:2008/05/31(土) 23:26:41 ID:5Ly/VmwI
- なにせ猪もかくやという毛深い中年親父が縄で汗に光る全身を絡められ、四つん這いになって肛門をバイブで責められながら鞭打たれ、さらにギャグボールを噛みながら恍惚とした表情をしているのだ。
もはやこの世のモノとは思えぬ・・・言うなれば地獄の宴とでも呼べる情景である。
クアットロは黒いボンテージで覆われた身体にわずかに冷や汗を流す。
責めているクアットロもいつもなら責める側に回る優越を少しは感じるところだが、相手がこの中年だとさすがに頬を若干ヒクヒクさせて必死に逃げ出したくなる衝動を抑えていた。
彼女がいくらS的な要素を持っていようと、太めで油ギッシュで毛深い中年親父をヒイヒイ言わせて喜びを感じる事は無い。
だがこれは仕事である、ビジネスである、使命である。
少女はメガネの奥の瞳を少しだけ涙ぐませて今日もこの拷問染みた行為に耐えていた。
「さぁ〜って、そろそろ汚い糞チンポの方を処理しましょうかマゾ豚ちゃん♪」
クアットロはそう言うと思い切りバイブを肛門の奥深くに挿し込み、縄に縛られたレジアスの毛深い巨体を転がして仰向けにする。
そうすれば、自然と屹立した巨根が猛々しく天井向けてそそり立つ。
レジアスの肉棒は大柄な身体に見合った素晴らしい豪刀であった。
クアットロは、“これが普通のプレイならば最初からこの肉棒で普通に快感が味わえるのに・・・”等と文句を言いたくなったが、プロ根性で耐え抜いた。
「まだ触ってないのにこんなにビクビクさせてるの? 本当に変態ねあなた」
「むぐぅぅう!! ぐうぅぅぅう!!」
「はいはい、ちゃんと気持ち良くしてあげるわよマゾ豚ちゃん♪」
メガネの機人はそう言うと、滾る肉棒をペロリと一舐めする。
ビクンと震えた男根はそれだけで発射してしまいそうだったが、寸前で止まった。
クアットロが棒の中央に拵えたバインドのせいだ。
発射寸前の性器にバインドを行使されて多大な苦痛を感じたレジアスは呻きを漏らして身体をのけ反らせる。
「ぐぅううぅぅぅ!!!!」
「まだ出しちゃダメよぉ〜、出すならコッチに出しなさいマゾ豚ちゃん♪」
そう言うと、クアットロは縄に拘束されたレジアスの身体の上に跨り、黒いボンテージの股部分のファスナーを下ろして自身の秘所を曝け出す。
そして一気に猛る肉棒を膣で咥え込んだ。
巨大な肉棒で貫かれてクアットロも素晴らしい快感を感じ、身体を震わせる。
少なくとも、その存在の全てが気に入らないレジアスの中でコレだけは別格だった。
「んぅぅ・・・相変わらず良いわ・・あなたの腐れチンポ・・・すぐにイっちゃいそうよ・・」
クアットロは演技で無い本当の艶を帯びた声を漏らしながら、恍惚とした表情で喘いだ。
そしてそのまま力の限り腰を振り出す。
グチャグチャという淫猥な音を立てながらクアットロの膣がレジアスの肉棒を思うままに咀嚼する。
- 275 名前:高級ソープ ナンバーズ:2008/05/31(土) 23:27:53 ID:5Ly/VmwI
- 二つに結われた茶色の髪と、黒皮のボンテージに覆われた乳房がそれに連れて揺れ動く。
それは少しの躊躇もしない、ひたすら快楽を貪る為の運動だった。
「ほらぁ! こっちもあげるわよ腐れマゾ!!」
「ふぐうぅぅぅ!!」
叫びと共にレジアスの身体に鞭がしなって打ちつけられる。
力を込めて叩き付ける鞭によって彼の身体にさらなる傷を付けていく。クアットロはさらに上下に左右に腰を淫らに振り硬い雄の欲望を味わい、快感と苦痛を同時にレジアスに与えた。
徐々に早くなる腰の動き、クアットロの絶頂の高みが少しずつ近づいて来る。
そして快楽の頂きはあっけなく決壊した。
「くあぁぁあ!! イくぅうぅっ!!!」
クアットロが嬌声と共に果てた。
しなやかな身体が小刻みに震え、背が折れそうなくらいのけ反る。
そしてクアットロの脳が甘く焼かれた反動でレジアスの肉棒を締め上げていたバインドの拘束が緩み、せき止められていた精液が爆発した。
まるで爆発のようにクアットロの体内に白く濁った精が注ぎ込まれる。
「ふあぁぁ・・・熱ぅい・・」
体内を満たす精液の熱に絶頂の快感がさらに強く上塗りされていく。
絶頂の余韻、甘い陶酔にクアットロは恍惚とした表情で熱い吐息を零した。
□
「ふう・・・今日も良いプレイだったな」
滾る欲望を沈めたワシは店を出ると同時に小さな呟きを漏らした。
相も変らずこのソープ・ナンバーズで味わえる嗜好の素晴らしさを痛感する。
どんな相手とのどんな種類の睦事を楽しめる、正に大人の男の為のオアシスだ。
これでまた明日から地上の平和の為に身を粉にして働けるというものだ。
今度来る時は5番あたりでも指名しようか。
そんな事を考えながら冷たい空気を肺腑で味わいながら深夜の家路に着いた。
終幕。
- 276 名前:ザ・シガー:2008/05/31(土) 23:31:34 ID:5Ly/VmwI
- 投下終了です。
うわぁ・・・レジアスがひどい事に・・・まあクアットロならこんな感じが良いかな?
これでソープで書いてないのはドゥーエのみです、しかし男面子ほぼ尽きたな、モブかオリでも出すか。
- 277 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 23:42:24 ID:gGRANyf0
- GJ!!!!!!
プレイ自体はおぞましいがw クア姉さんには女王様が似合う。
男面子……ここでザッフィっスよ。
ドゥーエなら変装できるしね、はや…ゲフッゲフン。
- 278 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 23:48:32 ID:u5ncj2w4
- むっはー、GJです。
レジ…………クアさん最高!
- 279 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 23:50:18 ID:txvlGbjz
- GJ
クア姉さんの女王様っぷりに震えた
くやしい…!ビクッビクッ
- 280 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 23:51:13 ID:4BQjr1ZN
- GJです。
ふと思ったんだが、COD4やってたら六課がレリック回収任務のために密輸船に殴りこみをかける展開もいいのでは!
と思ってしまった。んでU形に撃沈されてヘリへと逃げ帰る。
ティアナ「おっと、逃がさないわよ」
オリキャラもので出してみようかな。
- 281 名前:名無しさん@ピンキー:2008/05/31(土) 23:57:54 ID:Em/ed+sH
- 最近気付いたんだが、保管庫の方にもコメント書けたんだな
- 282 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 01:31:06 ID:1iumekjV
- >>276
俺の先生を思い出した…
次回は…
チンク逃げてー
- 283 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 01:35:54 ID:1UkK7UZk
- >>276
モブの男達を片っ端から足コキだけで抜いていく・・・・失礼、忘れてください。
確か、ターセルとかいう人いませんでしたっけ? 災害救助隊の人?
- 284 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 01:37:16 ID:ZZy6Ixqj
- ゲンヤ! ゲンヤ! 娘と同じ年頃の数の子に背徳感の狭間で劣情をぶつけるゲンヤ!
- 285 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 01:53:22 ID:aZkhYxhO
- この際、ドリチンでもいいと思うんだ…
- 286 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 01:58:45 ID:7VX0pGS5
- ドリチン? ドリルチン○の略か?
- 287 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 04:45:53 ID:jA8PZ37D
- 第一期の時にスカさんがなのは達の世界に居てユーノフェレットを拾うという電波を受け取った
- 288 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 05:41:33 ID:ME99mXIE
- >>147
ちょい遅くなったがGJです!!
こんな熱き展開を待ち望んでいました。
エリオ?あいつがルーテシアを残して勝手に死ぬタマかよ?
というかB・A氏の描くエリオは皆大好きですが、特にこの世界のエリオが一番好きです。
もし本当に死んだら本当に泣くかもしれません!
- 289 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 06:08:36 ID:DHOQsm5B
- >>287
こっちでは六課幼少組(エリオ+キャロ)がスカに拾われ、ルーがフェイトさんにという電波がだねry
- 290 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 06:22:54 ID:1ssLZZik
- >>287
魔法博士リリカルスカリエッティきたか。
すっごいゴロわるいw
- 291 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 07:22:36 ID:q8hM5Eor
- マジカルドクターリリカルジェイル
・・・意外とゴロいい・・・か?
- 292 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 07:37:50 ID:FW7JSp/A
- >>287
ふむ…私の方ではエリオがナンバーズに保護されて、ルーお嬢様と『ハヤ●テのごとく』みたいな日常を……というオラクルを受信したが?
- 293 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 08:53:49 ID:pp+p8HoZ
- スカリエッティの助手として働きながらナンバーズの姉さんがたにいじられる毎日なエリオ君なんですね
- 294 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 09:58:21 ID:uO491Elh
- >>285-286
ドリル(13番モードギン姉)×チンク姉じゃね?
- 295 名前:y=ー( ゚д゚)・∵. ターンA :2008/06/01(日) 10:47:53 ID:pp+p8HoZ
- だれもいませんね?
>>292さんのネタで短編ひとつ書けたので投下させて頂きます
・非エロ
・スカリエッティサイドの話
- 296 名前:y=ー( ゚д゚)・∵. ターンA :2008/06/01(日) 10:49:43 ID:pp+p8HoZ
- 〜エリオのごとく〜
「ドクタ〜この資料こっちでいいですか〜?」
あぁ、と言う上の空の生返事、まぁドクターが何かに没頭してる時は大体こんな感じだ、いつもの事だ
古ベルカ時代の貴重な文献の山が危ういバランスを保ちつつ、おちおちと動いている
「前ごめ〜ん」
「うぁ!」
突然前を横切る人に声を上げ、脇からぴょこんと紅顔の少年の貌が飛び出した、エリオである、その眼前に
先ほど能天気な声と共に、輝くクリスタルの清水のような髪が流れて横切り壁から壁に消えて行った、セインさんだ
この人はいつも突然で困る、溜息をついた
「あ、そーだ、エリオくんこれ洗浄しといて」
「うぷ!」
ポイと放られたボディスーツ、を頭から被りそちらを見るとセインさんの素足と背中の肌が、悪戯っぽく笑う
笑顔と共に壁に消えて行った、ああ、そうかそっちがシャワー室なんですね、いや、でももう少し恥じらいと言うものを…
また溜息をついた、ふと目を落とすと、ボディスーツの裏側からちょっと甘酸っぱいいい香りがしたけど、ああ、いや何言ってんだボクは!?
エリオ・モンディアル10歳
これは、この赤毛に薄いダークブルーの、人によっては物憂げな印象を醸し出す少年も物語である…
「それじゃあお願いします」
「…はい、ご苦労様です」
あるか無しかの微笑をその秀麗なアンバーの瞳に浮べたウーノさん、傍目から見たら何も変化が無いようだけど
付き合いの長いボクにはその微妙な変化が解る、一見初めて見る人には大層冷たいような感じを受けるこの人は実はとても優しい女性だ
それが何か特別な感じがして嬉く感じた、その彼女がふと何かに気が付いたように腰をかがめて手を伸ばして頭を撫でた
「?」
「…髪、ちゃんと洗ってますか?最近洗ってあげれなくて…ごめんなさいね…」
「い…いえそんな」
顔が赤くなってしまっただろうか?慌てて一瞬で一礼して退出した
自動開閉圧縮式ドアの間際にキョトンとしたウーノさんが口に手を当て、苦笑に転じたのが見えてボクはまた赤くなった
あぁ…こんな女性だらけの環境なのに、まだまだ修行が足りないなぁ…ボクは
あれはいつだったのだろう…
遥か昔に感じる、あの頃クローンのボクは収攬され、自分の正体を知り、そして荒れていた
施設では自殺を試みた事もしばしばだったし、…その痕は今も手首に幾筋か残っている
「…魂が抜けてるとは正に今の君の事だね」
その日も精神安定剤で虚脱した虚ろな表情で見上げるボクの前に『あの人』が現れたんのだった
「……… …?」
「きたまえ、君の生きるべき場所はここでは無い」
ちょっと皮肉そうな微笑を浮かべ、ボクの額をつんつんとつつくドクター・スカリエッティ
傍らの背の高いスタイルの良い女性、ウーノさんに視線をやった、そう言えば二人ともあの頃から全然外見に変化が無い
- 297 名前:y=ー( ゚д゚)・∵. ターンA :2008/06/01(日) 10:50:26 ID:pp+p8HoZ
- ポコリ…ポコリ…
小さな泡が下から上へ
まだまだ自分には大きい白衣(これでも子供用にウーノさんが仕立ててくれたのだ)で
ボクが培養カプセルを端からチェックしていた、ふと気が付くと、小さな女の子がトコトコ歩いてきていた
薄い紫の髪にはかなげな雰囲気を漂わせ、ひらひらした衣服はここでは珍しい
その少し後ろに彼女のガーディアンのガリューさん…
(おっとそうそう、この人、ガリューさんは女性ばかりのこの施設にあってはゼストさんと並んで貴重な兄のような存在の相談相手なのです)
昆虫だし、まったく喋らないが、無口なのは、後で言うゼストさんも似たようなものだ
「やぁ、ルーお嬢さま」
ボクとしては努めて明るく挨拶したつもりなのだけどルーお嬢様は、なぜかムっと不機嫌そうにプイと横を向いた
あ、あれ?今日はなんだ?ルーお嬢さまの機嫌は未確認飛行物体の軌跡ように不規則で長年の生活でも未だによくその機微が把握できない
今朝は…一見…―機嫌が良さそうに見えたのだが…
「…もう、お嬢様は止めてって言った…」
「あ、え、で、でも、いや、やっぱりそういう訳にも…」
「行こう…ガリュー…」
プイと顔を背けるとルーお嬢様は行ってしまった、後に続くガリューさんが一瞬じっとボクを見つめた、何なんだ…
いやそもそも何かボクに用があったんじゃ…
「フ…」
「…って何なんですか『フ…』って?」
壁際に並んで座り込み、ボクの隣で黙々と愛用のデバイスを磨くゼストさん
ボクはと言うと忙しくて取れなかった朝食代わりの乳酸菌飲料をふてくされてクピクピと飲んでいた
「そのうちお前にも解ることだ、…いや…まぁ…確かに人は自分の事は解らないとも言うか…」
意味ありげに口の端を結び、それきり黙ってしまった、容器の端を咥えボクはその横顔を見上げた
どうでもいいがこの人の着てる服は一年中同じで…いやそれはここに居る人はドクターを筆頭に大抵そうなのだけど
とにかくボロボロだ
何度言ってもこの汚い衣装を脱ぐ気は無いそうだ、でもあのドクターも一目置くこの人物は研究所内でも結構謎で特殊な存在であり
あのクアットロさんでさえ普段軽口叩くのも控えている
あぁ…でも、これならやっぱガリューさんに筆談で直接聞いた方が良かったのだろうか
でもあの人の書く筆談って大抵が『……』なんだよなぁ
- 298 名前:y=ー( ゚д゚)・∵. ターンA :2008/06/01(日) 10:53:32 ID:pp+p8HoZ
- 「だっから〜アンタはガキだって言うのよ〜」
オホホホと笑いながらコンソールを叩いているのは恐らくボクの知ってる限りこの施設内で一番性悪な人物だ
事によるとこの世でも屈指かもしれない、日々ボクをからかうのを生きがいにしてるとしか思えないフシさえある
その向かいで同じくらい鮮やかな手つきで指を滑らせているのはすらりとした体に長い髪を後ろで留めたディエチさんだ
がクスリと笑った、う、そっちの方が何故かボクには堪えた
それに気が付いたのか、動かす手はまったく止めずにディエチさんが、ごめんなさいね、と目を閉じ笑った、お、追い討ちだなぁ…
とその時、向かい合った二人の前にそれぞれ新しいパネルが開いてドクターの顔が出現した
「やぁ、失礼、…ディエチ、クアットロ、今、新しいレリックの情報が入った、…すまないが作業を中断してこちらに来てくれ」
「あらあらぁ〜♪」
いかにも嬉しそうに両手を揉んで度の入ってないメガネの縁を指先で上げるとクアットロさんは邪悪な笑みを浮べた
対照的にディエチさんは表情を消してスっと自分の中のモードを切り替えたようだ
「…エリオ君、そんなワケなの、申し訳ないけど、また後でね」
「バイバ〜イ〜、ちゃぁんとお留守番しとくんでちゅよエリオちゃん♪」
体重の無い者のように軽やかに、一方はリズミカルに二人は立ち上がった
「あ、ハイ…お二人とも頑張って下さい」
慌ててそう言うのが精一杯、クアットロさんがアハハハ〜♪と笑いディエチさんは軽く微笑んで退出際に頭を撫でてくれた
「……さてと」
独り部屋に取り残されたボク、ふと見ると
開いたままの二人の電子パネルの画面に気が付いた、で、消すために近寄った
覗き込むと、…そこに今回のミッション
レリックの情報と、そして、…そしてそう、ここ最近ボク達の使命を邪魔する
「…またこいつらか…」
妨害因子達の情報が並んでいた、危険度の上から順に白いの、金色の、ずっと下って…以下ただの凡人まで
まったく…この総隊長とされている黒いのなんか、見るからに陰湿で腹黒そうだ
データを見ると危険度SS+で、世界を滅ぼそうとした前歴ありとある、…さもありなん、だ
早くドクターの研究が完成すればこんな奴らをのさばらしてはおかないのに…
ふん、と目を閉じ息を吐いた
大丈夫さ、うちの姉達は…ああ見えて…性格はアレな人も居るけど、みんな強いひと(女性)達だ、絶対負けるもんか
ああ、でもボクも早く戦えるようになりたいなぁ…
男としてゼストさんやガリューさんとなんか…扱いが違うんだよな…
トホホと床に投げてあったファイルを拾い集める、現在研究所の『家政夫』兼『おもちゃ』のエリオ君であった
〜おわり〜
- 299 名前:y=ー( ゚д゚)・∵. ターンA :2008/06/01(日) 10:54:44 ID:pp+p8HoZ
- ハヤテのごとく読んだ事ありません(あ、いや一巻だけ読んだかな、また読んでみます)
では、では
- 300 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 11:06:27 ID:jA8PZ37D
- GJです。
このエリオ……何かいじりたおしたくなりましたw
- 301 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 11:29:23 ID:Gxp7Sl+a
- マジカルインセクトリリカルガリュー…
インセクトの部分だけ何か語呂悪いな
- 302 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 12:06:07 ID:5LU259VL
- マジカルむしむしリリカルガリューでどうだ!
- 303 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 12:18:11 ID:RzjpLrN3
- 範囲を広げてマジカルファミリアリリカルガリューとか
……これも微妙かな
- 304 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 12:38:28 ID:kR+4TaSH
- 魔法幼虫リリカルキシャー、はじまり
ま
すん
- 305 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 12:57:21 ID:Yo2iAPi7
- ムシカルでどうか。
- 306 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 13:10:24 ID:rjyYqbKb
- 保管庫の短編を下から読んでたらザ・シガー氏の超華麗美形素敵滅法最強主人公物語!!!で盛大に吹いた
だれか似たようなの書いてくんないかな
- 307 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 13:24:12 ID:RzjpLrN3
- あの最低SSか(褒め言葉)
ちょっとチャレンジしてみるかなw
- 308 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 13:33:39 ID:5XM0ryfI
- いい意味で病気の作者が多いスレだよな
- 309 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 13:39:37 ID:rjyYqbKb
- >>307
ナイス!
wktkしながら待ってる
- 310 名前:チョコボ:2008/06/01(日) 13:49:03 ID:C+f7U/a0
- オリキャラかな?既存のキャラ崩壊のほうがおもろいような
ぎょーむれんらーく
「スカリエッティ」「ゲンヤ」「アレックス」追加しました
ようやく10人突破です。残り男キャラも両手で数える程度に
よーし残り後70人だ!
な、70人!?
- 311 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 13:54:51 ID:5XM0ryfI
- 乙、そして乱交タグ吹いたw
- 312 名前:(やべえ。半分以上冗談のつもりだったんだけどな……):2008/06/01(日) 13:54:52 ID:RzjpLrN3
- >>309
待ってな
今日中に仕上げてやるぜ!
>>310
いつもいつも御苦労さまです
- 313 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 13:58:49 ID:9C9zVGAL
- 保管庫を見ていて気づいた。
このスレの提督は義妹にはよく手を出すのにその使い魔には全く興味を示していない・・・
なぜだ・・・思春期の男ならロリ妹よりたゆんたゆんな姉キャラに惹かれてもおかしくないはずなのに
- 314 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 14:00:41 ID:9C9zVGAL
- おっと、>>310
いつもご苦労様です。
- 315 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 14:09:58 ID:Yo2iAPi7
- >>313
ヒント:幼少時はリーゼ姉妹のオモチャ
- 316 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 14:17:46 ID:9C9zVGAL
- >>315
だが逆に考えてみてほしい。
ぬこ姉妹による調教の結果、使い魔でしか勃たなくなってしまったクロノを
- 317 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 14:21:38 ID:Yo2iAPi7
- つまり、クロ×ザフィ……ゲフッゲフンッ
- 318 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 14:24:55 ID:5XM0ryfI
- むしろ使い魔にだけ受けのクロスケ。つまりユノクロ、ザフィクロ・・・
- 319 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 14:25:17 ID:2cFyS7SI
- >>316
つまり、
幼少時代にリーゼ姉妹の玩具にされたトラウマでなかなかアルフと打ち解けないものの
何かと無防備な姉キャラに内心惹かれていて風呂上がりに半裸でうろつくアルフに我慢しきれなくなってしまい
押し倒したは良いがトラウマ再燃で硬直してしまい何もできないクロノをアルフが姉キャラ全開で優しくリード→フェイトにも感覚が逆流で3Pフラグ。若しくは誰かによる悪戯フラグ
こうですか!?わかりません!
チクショォッ!エイミィさんが欠片も絡めやしねぇっ!!
- 320 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 14:37:36 ID:aAq/FA8W
- 感覚逆流で毎度思うんだけど、フェイト責めながらロリアルフを手とかバインドで
くちゅくちゅすることでフェイトを死ぬかもってくらい追い込めね?
- 321 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 14:38:35 ID:9C9zVGAL
- >>319
エイミィさんは、その、なんだ・・・クルーの誰かとしっぽりってことに
いっそザフィとあぶれ者同士くっつくとか
- 322 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 14:46:00 ID:Yo2iAPi7
- >>320みたいなので、
アルフ責めて、フェイトを処女のまま調教って、ここのまとめでなかったっけ?
どっかの同人だったかな、
いかん、最近記憶がごっちゃだw
- 323 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 14:48:11 ID:k07uGMgI
- >>321
もうやめて!クロエイ好きの俺のライフはとっくにゼロよ!
エイミィ物書こうとしてるんだがどうにもネタが浮かばない…
神が降りてくるまで書き続けるしかないかなぁ
- 324 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 15:13:52 ID:9C9zVGAL
- >>323
正直スマンカッタ
お前さんにはきっといいことあるさ
- 325 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 15:15:19 ID:kR+4TaSH
- デュランダルの氷漬けプレイとか
ユーノに寝取られる人妻ドンドコドーンとか
どうにも分が悪いな
- 326 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 15:36:00 ID:7PcMS/fs
- >>323
お化け屋敷(肝試し)イベントとか、
エイミィ「クロノくん、離れないでね!」とか言って腕に絡み付いてくるとか。
結構前に思いついたネタなんだが。
どのキャラにも応用できそうなネタ
問題はどうやってお化け屋敷にクロノを連れて行くかだ。
- 327 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 15:50:06 ID:9C9zVGAL
- >>326
クロノの性格ならエイミィに頼まれて普通に付き添いとかしそうだが
「お化け屋敷? あんなのただの子供騙しじゃないか」とか言いながら
- 328 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 16:24:49 ID:RzjpLrN3
- >>307
あたりで言ってたSSが完成しちゃったので投下します
- 329 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 16:28:47 ID:9C9zVGAL
- かもーん
- 330 名前: ◆Ev9yni6HFA :2008/06/01(日) 16:30:04 ID:RzjpLrN3
- 作者自身、書いてる最中に「これはない……」と思った作品なので閲覧注意
NGワード「◆Ev9yni6HFA」または「La Divina Commedia」
NG推奨ですが、物好きな人のみどうぞ
- 331 名前:La Divina Commedia ◆Ev9yni6HFA :2008/06/01(日) 16:31:12 ID:RzjpLrN3
- いわゆるオリキャラ最強物です。苦手な方は遠慮ください。
初めて書いた作品なので拙い文章かもしれませんが大目に見てください。
あんまり推敲してないので誤字脱字などあるかもしれませんw
ルーキフェル「パラダイス・ロスト!。」
ドカーーーーーーーーーン!!!。
スカリエッティ「うぎゃあああ!。」
SSSランクの魔法の直撃を受けたスカリエッティは断末魔を上げて気絶した。
ルーキフェル「舞台に上がるには役不足だったようだな」
管理局がずっとマークしていたSSSSランク魔導師、『宵の明星』ルーキフェル=フォースフォロス。
話でしか知らなかったフェイトはとても恐ろしい容貌の男だろうと想像していた。
しかしまったく違った。
古代ベルカで聖者の印とされた翡翠と紅玉のオッドアイ。
絹のようにまばゆい光沢を放つ金髪は腰まで届いている。
その中世的な顔立ちは完成された彫刻のようで人外の色気を醸し出す。
黒い外套を着ている。
常人なら奇異の目で見られるだろう。
しかし彼は見事に着こなし、それがまったく嫌味になっていない。
ルーキフェル「大丈夫か?。」
助けられたフェイトは見つめられるだけで体の芯が熱くする。
フェイト「は、はい!。」
ルーキフェル「自分はこれからゆりかごに向かうが、君はどうする?。」
フェイト「生体ポッドの中の人はまだ助けられるかもしれません。だから・・・。」
ルーキフェル「そうか。ではここでお別れだな。」
フェイト「また、会えますよね?。」
ルーキフェル「君が望むならな。」
微笑まれ、顔を朱に染める。
- 332 名前:La Divina Commedia ◆Ev9yni6HFA :2008/06/01(日) 16:32:08 ID:RzjpLrN3
- 脱出しようとするルーキフェル。
だがその前にガジェットの軍団(レギオン)が立ち塞がる。
この事態に動揺するどころか不敵な笑みすら浮かべる。
ルーキフェル「喰い殺せ。ショロトル。」
シュッ!。
足下に虹色に輝く四角形の魔法陣が形成される。
そこから犬のような生き物が飛び出す。
犬は叫びながらガジェットの群れに飛び込む。
出口の前までくる。
手足から羽のようなブレードを8枚出した紫のショートカットと長いブーメラン状の刃を持ったピンクのロングヘアーの女が現れた。
トーレ&セッテ「「おのれ、ドクターを!。」」
ルーキフェル「憎しみは新たな憎しみを生むだけ。ここで終わりにするんだ。」
彼は諭そうとする。
だが全然効果がなかった。
トーレ「すぐにデバイスを出せ。」
セッテ「まさか無手で戦うつもりか?。」
ルーキフェル「・・・自分のデバイスは鞘に入れられた状態。抜かせないでくれ。一度鞘から抜けば何人も逃れ得ぬ不敗の剣だ。」
だがトーレトセッテは突撃する。
ルーキフェル「莫迦が。」
外套を大きくはためかせる。
そこから覗くのは銀色の義手と十字架のミニチュア。
ルーキフェル「Claimh Solais Set Up。」
ピカーーーン。
言葉とともに激しい閃光が迸る。
トーレとセッテの視界を覆い尽くす。
- 333 名前:La Divina Commedia ◆Ev9yni6HFA :2008/06/01(日) 16:32:57 ID:RzjpLrN3
- 光が収まる。
そこには武装を破壊され床に倒れ伏す二人の機人。
そして異界の呪文が刻まれた魔剣型アームドデバイスを手にしたルーキフェル。
ルーキフェル「何故人間同士で争わなければならないんだ・・・」
憂いを帯びた顔で悲しげに呟く。
その目にはうっすらと涙が浮かんでいた。
ルーキフェル「う・・・。」
突然手を押さえて蹲る。
ルーキフェル「・・・またか。あまり時間はないな。」
アジトとなっていた洞窟から出る。
ゆっくり空を見上げる。
ルーキフェル「あとは揺り籠だけか。・・・ケツァルコアトル。」
再び魔法陣が形成される。
今度は蛇が出てくる。
外見だけなら大量の羽毛を生やしたガラガラ蛇だが大きさが桁違いだ。
鎌首を擡げれば20メートルにも届く。
彼は一回の跳躍で頭に乗る。
ルーキフェル「もうこれからの世界に皇帝など必要ないんだ・・・。」
ケツァルコアトルは飛翔する。
未だに戦いが続くゆりかごに向かう。
後にJS事件と呼ばれる事になる事件において解決の立役者となった機動六課は周知の事実。
だが、その影に一人の魔導師の活躍があった事を知る者は少ない。
Fin
- 334 名前:La Divina Commedia ◆Ev9yni6HFA :2008/06/01(日) 16:33:50 ID:RzjpLrN3
- 〜後書き〜
ルーキフェル「なんだ、このSSは」
◆Ev9yni6HFA「なんなんだろうな」
ルーキフェル「酷過ぎだ」
◆Ev9yni6HFA「お前の発言がひどいよ(笑)」
ルーキフェル「これ、思いつきで書いただろ」
◆Ev9yni6HFA「そんな事ない」
ルーキフェル「72スレ目>>312の名前の所に(やべえ。半分以上冗談のつもりだったんだけどな……)とか書きこんでいただろ。
それにあれ、本当はメール欄に書きこもうとして間違えただろ?」
◆Ev9yni6HFA「い、いやいやいや、ちゃんと考えてるぜ。
まずお前だが、実は天使と悪魔のハーフだ。
この事件の後に管理局にスカウトされ異例の大抜擢で元帥になる。
今回は登場しなかったが女性人格のユニゾンデバイス持ちだ。
他にもアスカロンやロンギヌスといったデバイスもあってだな。
俺の中でのCVは・・・」
ルーキフェル「もういい!」
◆Ev9yni6HFA「最後まで聞けよ」
ルーキフェル「頭痛が痛くなる。大体、途中までは金星繋がりだったのに何故急にケルト神話のクラウ・ソラスに飛ぶんだ」
◆Ev9yni6HFA「だって名前の響きとかかっこいいじゃん」
ルーキフェル「帰る!」
◆Ev9yni6HFA「あ、ちょっと待てよ!」
- 335 名前: ◆Ev9yni6HFA :2008/06/01(日) 16:34:51 ID:RzjpLrN3
- 以上
書いてる最中に手から変な汗が大量に出てきた
口は災いの元だし好奇心は人間も殺す事がよく分かった
こんな阿呆なことしてないでさっさと長編の推敲に戻ります
- 336 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 16:35:47 ID:J8Ff24aU
- >>335
オツギーチョ
うん、ガンバ(良い笑顔で)
- 337 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 16:48:17 ID:rjyYqbKb
- なんてつまんないSSだw
全然続きが気にならないw
(作者は意図して下手に書いたんだろうが、ネット上じゃ普通に書いてこういうレベルのが一杯あるんだよな……)
ってか“中世的”はもはやデフォなのか?
あと、白創とショートル3は出たのに黒陽は出ないのか(このスレなら通じるだろう)
- 338 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 16:51:05 ID:7VX0pGS5
- 投下乙です〜。
あえて最低SSのテンプレに沿った話にしてギャグにする、これはどういうジャンルに分類されるんだ?
超最低SS? それとも擬似最低SSとか?
- 339 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 16:51:26 ID:T5z2hg3K
- >>335
とりあえず吹いたw
乙
- 340 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 16:52:02 ID:PJo+nP2m
- 最低SSとして抑えておくべきポイントを熟知した見事な最低SSだな
後書きとかこっちが恥ずかしくなって見てられねぇw
- 341 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 17:02:33 ID:RzjpLrN3
- >>337
>ネット上じゃ普通に書いてこういうレベルのが一杯あるんだよな……
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って数年前の自分なら自信をもって言えたんだけどな……
- 342 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 17:09:49 ID:9C9zVGAL
- >>335
これは本当にひどいSSですね(褒め言葉)
- 343 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 17:49:19 ID:R/1wV2cp
- >>335
読んでるこっちですら顔から変な汗が垂れる作品をよくがんばって書いた。
マジ乙。
- 344 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 18:12:48 ID:o/Ge7MBD
- こう言うSSって欠片も魅力を感じないのだが、書いている人達って何が楽しくてかいてるのかなぁ……。
自己投影かランクSSSキャラに……。
- 345 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 18:32:25 ID:Pzfu/W5f
- >>338
「厨二病」とかw
- 346 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 18:47:56 ID:txkiGfQH
- >>344
少なくとも>>335は理解しながらもあえて書いてみたという馬鹿です(褒め言葉)
じゃなきゃ手からぬめぬめした生臭い緑色の変な汁なんて出せるわけがない
- 347 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 18:54:49 ID:rjyYqbKb
- >>307で余計な事さえ言わなけりゃなw
それに律儀に守る必要もなかったのにw
地の文の箇条書きや台本形式、擬音、神話からの引用、前書きや後書き
普通のSSにしたい欲求を抑えて必死に最低SSを目指したんだろうな……
- 348 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 18:57:22 ID:o/Ge7MBD
- いや分かっているが余りにもつまらなくて感心したんだw
ただ個人的には最強キャラを日本名にして欲しかった。
- 349 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 18:59:40 ID:2cFyS7SI
- >>335氏
ぐ、GJ・・・俺達が絶対に忘れちゃいけないものが、ここにある・・・
最早、匠の業だったぜ・・・変な汁が溢れたよ
- 350 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 19:02:32 ID:LsVWvm7z
- >>335
これは一種のテンプレだな
何て言うかうんお疲れ様です
- 351 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 19:03:37 ID:RzjpLrN3
- >>348
日本名はザ・シガー氏が既にやってたから作風とかも含めて違った感じにしようと思ったんだ
それに漢字はバリーエションがありすぎて名前決めだけで相当な時間を使いそうだったし
- 352 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 19:12:23 ID:rjyYqbKb
- >>351
なるほど
じゃあ、時間かかってもいいから日本人主役の第二弾を待ってるよ
- 353 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 19:18:47 ID:R/1wV2cp
- >>352
やめいw
他の職人まで書き出してソープやJS通販のように流行ったらどうすんだw
- 354 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 19:21:15 ID:5mvzIIGI
- 新ジャンル「最低SS」かwww
- 355 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 19:23:03 ID:aEzYLzcS
- 強いってだけなら別にいいんだけど、こういうのの性質が悪いのがヒロインを落としまくったりするところだよな。
笑いかけただけで惚れられたり、ピンチで助けては惚れられたり、強キャラ蹂躙しては惚れられたり……
挙句には強くなった悲劇の過去(笑)が明らかになったりして、
「○○君は悪くないよ!」「○○君は優しすぎるのよ……」「私たちが傍にいるわ!」
とか言っちゃったりするんだよね、原作主人公涙目w
- 356 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 19:27:09 ID:BzAI+MGK
- おまじないヵナ?コレゎ
ぜったいききますよーすごくかんたんです。
> (1)お願い事を3回心の中で唱えてください。
> (2)その次に自分が一番可愛い顔をしてください。
> (3)このカキコを全部で3回コピーしてほかの掲示板に書いて下さい。3番が一番重要ですので必ずして下さい。そうしないと好きな人と、両思いになれませんよ。必ずゆっくり実行して下さい。
> (4)夜に寝る時彼のことを思いながら一夜過ごしてください。
> ちなみにこのレスはウソではないよ!
> 信じる信じないは人の勝手です。
これを3つのレスに貼ると10日内に好きな人
から告白されるよ!信じないとか思ってると損するって!!!
私も最初は信じなかったけれど私も一応と思ってやったら
1週間で告白されちゃった
これを見たあなた!!ヾ(・ε・。)
あなたゎこの@ヶ月以内に好きな人と両思い
またゎ付き合っている子ゎすごくLOVEAになります!!
それにゎこの文章をコピーして他の掲示板にB回別の掲示板に
はればOK!!!たったこれだけであなたわぁ
最高の生活がおくれます!!
ただしこれをしなかったら
きっと両思いになることゎないでしょう!!(/□≦、)
やった子ゎ今でゎ学校@のLOVEAカップルです!!
これをやらなかった子ゎすぐに彼氏と別れてしまいました
- 357 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 19:27:27 ID:kR+4TaSH
- クロススレだと天然モノが拝めるという…
- 358 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 19:32:12 ID:rjyYqbKb
- 氏のSSは思いっきり条件満たしてるな
それに外見的に聖王の関係者っぽいし皇帝=聖王はいらないって言ってるから絶対お涙頂戴(笑)な過去もあるなw
- 359 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 19:39:54 ID:RzjpLrN3
- みんな!
そろそろ違う話でもしようぜ!
- 360 名前:246:2008/06/01(日) 19:47:01 ID:qwoTyPGO
- す、すまないが長編のラストを投下してもいいでしょうか……?
推敲は頑張ったつもり。
- 361 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 19:48:54 ID:RzjpLrN3
- カモーン!
- 362 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 19:50:25 ID:dVB8pM6Q
- かむかむ
- 363 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 19:50:42 ID:7PcMS/fs
- じゃあ、ティアナはオセロット(銃回し的な意味で)になれるか否かについて。
あと、FBにガジェットW形は「数々の事件に参加した」みたいな事かかれてたけど、
どんな事件か。
- 364 名前:246:2008/06/01(日) 19:51:18 ID:qwoTyPGO
- お言葉に甘えて。
読んでくれていた方、今までこんなgdgdな話しにお付き合いいただきありがとうございました。
君に届けたいただ一つの想い最終話となるエピローグです。
・なのはとフェイトがシャバに戻ったStrikerSから十年後くらいの話です。
・たぶんこれが246の鬱方向じゃない全力全開。ついでに鬱方向じゃない趣味全開。
では。
- 365 名前:君に届けたいただ一つの想い:2008/06/01(日) 19:53:25 ID:qwoTyPGO
- 見渡す限りの高層ビル群は、それだけでこの世界が自分達の世界よりも遥かに高度な文明を持っている事が伺
える。そして歩道を行く人々。服装は自分達とそう大差ないにも関わらずどこか違って見えるのは、ここが魔法
という地球に住む自分達とは相容れない筈の力を持っているからなのだろうか。
「って、あたしは何どうでもいい事考えてるのよ」
「ん、どうしたのアリサちゃん?」
何でもないわとアリサが、隣で歩くすずかの言葉を遮るようにスケジュール帳を閉じる。すずかも特に何も言
わず、ミッドの風景に目を輝かせると共に目的地である彼女達との待ち合わせ場所を目指した。
そして、その後ろを着いていくのはこれまた忙しく視線を巡らせている高町家と月村家。そして、エイミィに
連れられているハラオウン家の双子二人だ。
「いやぁ、こっちに来るのも久しぶりだな桃子」
「うーん、でも、あの子がやらかした時しか来てないから落ち着かないわ」
「ま、まぁそうだが……とにかくだっ!」
今日はそんな事を気にする必要なんて物は無い。何しろ今日は、大怪我と服役と言う高町家末代まで語り継が
れるだろう親不孝な末娘からの正式な招待だ。自然桃子も笑顔になるし、それを見る他の家族達も同様だ。
そのままミッドの都市部に視線を巡らせていれば途中、魔道師と連れ添って歩く使い魔の耳に、アルフと一緒
だとカレルとリエラがはしゃいでいた。現在14歳。遊び盛りな子供達である。
「あ、アリサちゃんあれ」
「どこよ……あっ、あれね」
肩を叩いたすずかの指差す先、見慣れた人影にアリサが声を張り上げる。気付いた彼女はアリサ達に走り寄り、
再会を喜び合うと共に今日と言う特別な日を迎えられた事に談笑した。
肩の付近で飛んでいるリインを連れた彼女こそ、捜査官として数多の事件を解決し平和の立役者と言われるま
でになった、八神はやて少将である。
そしてはやての後ろでお辞儀をする三人は、もう立派にエースとして成長した元機動六課フォワード陣だった。
「アリサさんすずかさんお久しぶりです。士郎さん達もお元気そうで何よりです」
「久しぶりスバル。今日はあんた達が送ってくれるの?」
「はい。エリオとわたしとはやてさんが車でお連れします」
依然変わらぬ蒼の短髪を揺らし、スバルが自分の愛車を指差した。車の中ではノーヴェがスバルを待ちわび
ているかのように頬を膨らませ、それをエリオとキャロが苦笑する。
「わたしはエリオ君の車だね」
「う、うんキャロ。エイミィさん達も僕の車へ――」
「待って。キャロはわたしが連れてく」
エリオの、もう子供のものではない立派な男性の声を遮る女性の声が一つ。エリオが肩を震わせて振り向けば、
均等の取れたボディラインを惜しげも無く曝しているルーテシアがエリオを睨み、硬直したエリオの目を盗んで
キャロの手を握って愛車へ連れて行く。
若干エリオへの視線に敵意のようなものが混じっていたのは勘違いではないだろう。エリオとルーテシア。絶
賛キャロを巡って交戦中だ。主にルーテシアはそう思っている。
エリオとルーテシアが睨み合いキャロの腕を引っ張る様を傍観しながら、すずかがそういえばと一人辺りを
見渡した。
ここにいるはずのもう一人。三人のまとめ役だった彼女がいない。
「ねぇ、はやてちゃん。ティアナちゃんはいないの?」
「お仕事中。時間までには来るそうやから心配いらへんやろ」
聞くところによると、フェイトが何かやらかして事後処理に追われているとか。部下の失敗に苦労する上司と
言う何とも言い難い光景が簡単に頭に浮かぶのは、やはり自分も両親の会社で重役を担うようになったからなの
だろうかとアリサが呆れ、盛大に溜息を吐き出した。
だが、それにしてもだ。
- 366 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 19:53:27 ID:ALnggXc3
- マジレスしてる奴がおもしろすぎる
- 367 名前:君に届けたいただ一つの想い:2008/06/01(日) 19:55:47 ID:qwoTyPGO
- 「あの馬鹿は何で今日に限って怒られるような事するのかしら」
「まぁまぁ、フェイトちゃんだってやりたくてしたわけやないやろうし……」
無論そんな事は分かっている。だが、言わずにはいられない。
何故、自分達の大切な日にそんな失敗をやらかしたのか、と。
ある大きな事件があった。ロストロギア――ジュエルシードの盗難とそれに伴う次元震。それを引き起こした
犯人である高町なのはと、彼女を護ろうとしたフェイト・テスタロッサ・ハラオウンの二人の物語。そしてその
終わり。
終わりがあれば始まりもある。
あれから十年余り。今日はその新たなスタートとなる彼女達の結婚式だ。
魔法少女リリカルなのはStrikerS
―君に届けたいただ一つの想い―
(最終話)
「ティアナの所為だ。ティアナの所為だ。ティアナの所為だ。ティアナの所為だ。ティアナの所為だ――」
フェイトの呪詛のような呟き声がティアナの運転する車内を支配し尽くしていた。クラナガンに張り巡らされ
た高速道路でハンドルを握っている彼女にとって、それは至極当然ながら拷問でしかない。
前方には永遠に続くかのような車の群れ、群れ、群れ。つまるところ渋滞に捕まっているわけなのだが、そん
な割と切羽詰った状況で更に畳み掛けるようなこれまた永遠に続きそうな拷問に、彼女も些か疲れ果てていた。
一応、罪悪感と言うものはある。いくら本人がやらかした事とは言え、数時間正座させて説教をしたのは自分
である。恐らくクロノが止めなければ時間を忘れて続けていただろうし、その間の焦っているのを我慢している
フェイトの表情も罪悪感に拍車をかけている。
「ティアナの所為だ。ティアナの所為だ。ティアナの所為だ。ティアナの所為だ。ティアナの所為だ――」
「だぁかぁらっ! 謝ってるじゃないですか!? 元はと言えばフェイトさんが艦内で暴れるからいけないんで
しょう!?」
だからと言って、我慢の限界とは普通に存在するものなのである。怒声でフェイトを黙らせたティアナが、
だが本当にどうしようと恨めしく前方で自分達と同じようにアクセルを吹かし続けている車を睨む。
「だって……今日、なのはと結婚式……なのは待ってるもん」
「だからって艦内でバルディッシュ振り回していい理由にはなりません。それに、今回の事も色々根回ししたの
あたしだってことお忘れなく。ハラオウン執務官補佐」
「……ごめんなさい、ランスター執務官」
「よろしい」
とりあえず権力を振りかざしてフェイトを止めてみたが、されど渋滞はなくならず。このままでは本当にフェ
イトが式に遅れてしまうのは確実だ。そしてその後。あぁ、考えるだけでもゾッとしてしまう。フェイトちゃん
に捨てられちゃったのとか言いかねない新婦の姿が、ありありと浮かんでしまうのだ。
多分、間違いなくこのままなら現実になる。
「……また次元震とか起こされたら堪ったものじゃないわ」
- 368 名前:君に届けたいただ一つの想い:2008/06/01(日) 19:57:22 ID:qwoTyPGO
- さすがに二度もそんな事をしたら庇えるものも庇えない。なのはとフェイトが服役した十年は、その罪の重さ
を考えれば些か軽いと首を傾けてしまうもの。
一応二人の裁判で尽力した一人としては、これ以上の迷惑は御免被りたいのである。
考えた末、とりあえずフェイトを式場に送り届けるのが先決と判断した。ティアナがハンドルの横、備え付け
られたスイッチを押せばたちまち耳を劈くようなサイレン音が前方の邪魔者達を退ける。
ティアナが押したスイッチは、信号無視速度違反その他諸々の暴走を法的に許可する免罪符。今自分が出来る、
最大限の行動だ。
「フェイトさん飛ばします。あんまりブツブツ言ってると舌噛みますよ……!」
思いっきりアクセルを踏み、新郎を乗せる車が発進した。
* * *
煌びやかな装飾が彩る通路を、これまた鮮やかな服装の女性が忙しく走る。ピンク色のリボンが映えるサイド
テールを靡かせながら、ヴィヴィオ・T・ハラオウンは新婦用の待合室の前で苛立っている教導隊の上司の前で
足を止めた。
「ヴィータさん、まだ来てないみたいです。あの人」
「ったく……まずいぞ。なのはがぐずりだしてる」
部屋の中では、最愛の人の名を連呼する母をあやすシャマルの困惑した声。それに混じり聞えるのは、シグナ
ムのヴィータ同様苛立ちをふんだんに含んでいるテスタロッサを早く呼べとの怒声だ。
「わたしが幻術魔法で誤魔化しますか?」
「それもいいけど最後の手だな。ギリギリまで待って来なかったらお前はなのはを何とか誤魔化せ。テスタ
ロッサはあたしが迎えに行く。どうせ渋滞に捕まってるとかのオチだろう」
「――まだ来てないの? フェイトさん」
その声にヴィヴィオが振り向けば、育ての親であるアイナ・トライトンが不変の笑みに少々困惑を混ぜヴィ
ヴィオを見上げていた。ちなみにヴィヴィオのミドルネームはトライトンだ。
それはさておき、アイナの声に頷くと共にヴィヴィオが駆ける。丁度到着したはやて達に事情を説明し、半狂
乱で慌てふためくアルフをエイミィが宥めるのを背にしながらヴィヴィオが行く。
式場の外は中に比べ静かでそれが逆に腹立たしい。いっそこのままフェイトの元へ飛んでいってやろうかとレ
イジングハートに声をかけてしまいそうになった程だ。
「遅いなぁ。なのはママ泣いちゃうよ」
とりあえずと言う事で、レイジングハートを起動させてみた。バレルを展開し頭の中に浮かぶ照準の倍率を上
げフェイトの姿を確認する。
一瞬、フェイトにスターライトブレイカー喰らわせて自分が新郎になるかとも思ったが、それは絶対に考えて
はならぬ事。あくまでなのははなのはママ。戸籍上ではアイナが親権を渡したのはフェイトだが、今日と言う日
を境になのはも法的にママになる。それを自分から妨げるような事はあってはならないのだ。絶対に。
「あっ――!」
耳を塞ぎたくなるような爆走音にレイジングハートを向ければ、ティアナの運転する車が赤信号を無視して更
に速度を上げていた。前方を走る車をかわしガードレールに激突する直前、ティアナがフットブレーキを踏みハ
ンドルを忙しく動かす。瞬間後輪を滑らせながらコーナーを曲がりきったティアナカーがその立ち上がり、今ま
で以上の速度と危うさを以って後続車を振り切った。
その隣に座っているフェイトは胃の中の物をぶちまけたいのを堪えるかのように口を押さえているが、そんな
事はどうでもいい。なのはを泣かせるような輩は、いっその事天に召されてしまえばいいのだ。
周辺魔力を収束途中に名残惜しげにレイジングハートを待機状態に戻し、前方に停車した車を睨む。タイミン
グよくティアナに蹴り飛ばされて車を飛び出したフェイトが、自分を見下ろすオッドアイに僅かにうろたえた。
「ご、ごめんねヴィヴィオ。で、でもっ急いだんだよ? ほんとだよ?」
「それでも遅刻なのは変わらないよ。もういいからとっとと行って」
- 369 名前:君に届けたいただ一つの想い:2008/06/01(日) 19:59:46 ID:qwoTyPGO
- 地面を転がった際に纏わりついた土ぼこりを払いつつ、フェイトが怯える子供のようにヴィヴィオを見上げ、
そんな彼女を見下ろしているヴィヴィオのオッドアイは憤怒に僅かに見開いている。
現在進行形で反抗期の娘は怒ると怖い。これ以上文句を言われたくないと式場へ駆け込むフェイトの背中に、
ヴィヴィオは情けなさを覚えると共に苛ついた。それに若干嫉妬が込められているのは言うまでも無い。
ヴィヴィオ・T・ハラオウン17歳。現在、禁断の恋に執心中である。
「――はぁ、良かった間に合った」
「だから言ったでしょ? 今日は仕事なんてしないほうが良いって」
しかし類と言うのは、どこまで仲間を呼び寄せるものなのか。
車を駐車場へ運んだティアナに続いて現れたユーノとヴェロッサが、ヴィヴィオに会釈して来賓用の待合室へ
と消えていく。建物の中に入る直前、ユーノが盛大な溜息を吐いて消えていく姿はヴィヴィオにとって人事では
ない。
溜息一つ吐き出して、ヴィヴィオが辺りを見渡した。とりあえず家族と知人、遅れていた新郎は無事到着だ。
任務完了と戻るヴィヴィオの耳を、相変わらず慌てふためく家族達の声が打つ。
「おいシャマル! テスタロッサ来たぞ!」
「本当!? ほらなのはちゃん。テスタロッサちゃん来たからもう泣いちゃ駄目よー? 良い子だからぁ」
シャマルとヴィータが必死になのはを泣き止まそうとする姿に、壁に背を預けていたシグナムが一人退室する。
なのはの化粧直しをと部屋へ駆け込む桃子に一礼し、一生に一度限りの娘の晴れ姿を眼に焼き付けようと部屋に
押し入らんばかりの士郎を羽交い絞めにしている恭也と美由希に会釈し、新郎の部屋へ。
慣れないヒールを高鳴らせる彼女に祝いの言葉を口にするつもりは毛頭無い。
「テスタロッサッ! 貴様今まで何をやってたッ!? 良い訳は聞かんぞっ、レヴァンティンで叩き切ってくれ
る――!」
とりあえず怒声を撒き散らしていないとやっていられないと、レヴァンティンを起動状態にした訳なのだが、
そこで目に付いたのは戸惑うアリサとすずか、ハラオウン家の面々とフェイトが涙目で見つめている鮮やかなウ
エディングドレスだ。
「何事ですか?」
「えっと、フェイトちゃんの間違われちゃったみたいです」
「くっ――!」
シグナムが部屋を飛び出した。式場を飛び出し、フェイトの為に発注していたタキシードを業者から奪い返す
為である。というか何故当日に届けるのだと文句を言いたいが今はそんな事をしている暇はない。
恐らくドレスを運んだ業者はまだ近くにいる筈だ。探すのは骨入りだが、クラナガンを飛び回るのに大した時
間は必要ない――!
「いくぞレヴァンティン!」
気合一声。騎士甲冑を身に纏い飛翔しようとするシグナムを止めたのは、これまたドレスを脱ぎ捨てて騎士甲
冑を身に着けたシャッハと、慌てているロードに呆れるアギト。
「騎士シグナム! 私も行きます!」
「申し訳ありません! では、シスターシャッハは反対側を――」
「お任せください!」
「待てよあんたらっ! あたしも行くぞ!」
シグナムがクラナガンを飛び回る。飛行許可なんて忘れていた。
アギトがシグナムを追いかけながら辺りを見渡す。もうどうにでもなれと言う気持ちだった。
シャッハが色々な物を突き抜けて爆走する。今回儀式を担当するカリムの怒声だけが頭を駆け巡っていた。
- 370 名前:君に届けたいただ一つの想い:2008/06/01(日) 20:02:14 ID:qwoTyPGO
- クラナガンを半周したその時だ。現在目下残業中のクロノがクラウディアから三人に通信回線を開き、汗だ
くのシグナム達の姿に僅かに表情を引き攣らせた。
普段の制服ではなく礼服を着用したクロノが気を取り直しディスプレイで示したポイントは、サイレンを鳴ら
しながらクラナガンの道路を暴走していたとある車の影響で行われた、大規模な検問がある箇所である。
『話は全て聞いている。検問で目標は確認したが行けるか? シスターシャッハもどうでしょうか?』
お任せくださいとシャッハが加速する。クラナガンの中心地で動くポイントに一番近かった彼女は、シグナム
達に戻るよう伝え壁やその他諸々を関係なく、ひたすら真っ直ぐに突き進む。
シグナムとアギトは一足先に戻り、シャッハの帰りを今か今かと待ちわびた。式の開始時刻まで、後僅かに
迫った時の事であった。
* * *
無事帰還したシャッハが、フェイトの部屋へと駆け込み待ちぼうけていたアリサとすずか、はやてに一礼しカ
リムの元へと走り去る。
やっとフェイトの衣装が手元に来た事に胸を撫で下ろす三人だが、当のフェイトは青ざめ部屋の隅で丸まって
いる始末。恐らくシャッハには気付いていない。
それを蹴り起こし、アリサがフェイトの服を強引に脱がせそれを押し付けた。
「とっとと着替えなさい」
「えっ――あ、ありがとうアリサ。見つけてくれたんだ」
「お礼を言うのはあたしじゃない。後でシャッハさん達に言う事」
頷いて、フェイトの純白のタキシードに袖を通していく。どうかな、と首を傾げるフェイトにやや表情を赤く
したアリサとすずかが頷いた。
惚れちゃいそうよ、とアリサがおどけて言えばフェイトが頬を掻いて苦笑して。
「駄目だよアリサ。私はなのはのものなんだから。で、なのはは私のもの」
ハイハイ、と疲れた様子で溜息を吐いたアリサを微笑で宥めリンディがフェイトの前に腰を下ろす。手にして
いた化粧道具を一つずつ並べ、フェイトの頬に両手を添えた。
やる事はた一つだろう。なのはが惚れ直すくらいに、フェイトを格好よく仕上げる事。
「うん、とっても綺麗よフェイト。お化粧して、もっと綺麗にしてあげるから」
「あ、ありがとう、母さん」
フェイトがはにかみ僅かに頬を赤くする。鏡で見た自分の姿をなのはがどう思うか。そんなもう少しに迫った
その時に自然と笑みが浮かんでしまう。
リンディ同様、フェイトの姿を眺めるかのようにプレシアとアリシアの写真もそこにあった。手にとって二人
の顔をじっと見つめれば、写真立てのガラスに涙が一滴弾けて残る。
- 371 名前:君に届けたいただ一つの想い:2008/06/01(日) 20:03:31 ID:qwoTyPGO
- 「どうしたのフェイト?」
「……ちょっと……ごめんなさい」
そう言いながらも、フェイトの涙は止まらない。擦っても擦っても止まらないそれは一体何なのか。俯き、前
髪で表情を隠したフェイトからは読み取れず、だが母には分かっていた。
だから抱きしめて頭を撫でて、そっと耳元に囁いた。
「あなたが何を不安に思ってるのかは大体分かるけど、決めたんだからしっかりしなさい」
先ほどのドタバタが嘘のように静まり返ったその部屋に、リンディのゆっくりとフェイトを諭すように、今ま
で以上に厳しい、だが今まで以上に優しい言葉が響いている。
身体を震わせて母の暖かさを享受しようとするフェイトを突き放し、リンディは更に厳しく。
「護るって決めたんなら最後まで護り通しなさい。泣いちゃ駄目。あなたは泣くんじゃなくて、なのはさんの涙
を拭うのが役目よ」
「それは、分かってるよ」
「良かった。多分なのはちゃんは思いっきり泣くだろうからちゃんとするのよ」
願い続けた夢が、すぐ近くに迫っている。
「大丈夫」
化粧を終えたフェイトが立ち上がり、開け放つ扉を前に一度目を瞑る。
「大丈夫」
そしてもう一度。今度はリンディにではなく、自分に言い聞かせるように。
「女の子同士ってのはびっくりだけど、なのはだってのは全然びっくりしないわね。不思議だわ」
「ほんとだね」
「そうやなぁ」
その背中を見る親友たちに口々に笑い、目配せをして立ち上がる。
フェイトのすぐ後ろ、未だ目を閉じているフェイトに痛いわよ、とアリサが呟いて。
「しっかり決めて来なさい!」
フェイトの背中を平手で思いっきり、三人同時に叩きつけたのだ。
「――行って来ます」
ややあってから頷いたフェイトが、彼女へ続く扉を開けた。
* * *
- 372 名前:君に届けたいただ一つの想い:2008/06/01(日) 20:05:42 ID:qwoTyPGO
- 厳かな雰囲気の教会で、参列者達は今か今かと待ちわびていた。正装に身を包んだカリムとその前に立つフェ
イトも同様。張り裂けそうな心臓の音を聞きながら彼女が来るはずの扉を見つめ拳を握る。
「大丈夫です。落ち着いてください」
「は、はい……」
その力の入ったフェイトの腕に軽く触れ、カリムは普段以上の笑みで扉が開くのに胸を躍らせる。実際にこう
いった儀式を執り行った事は無いが、なのはとフェイトのたっての頼みだったのだ。断るわけにはいかなかった。
無言の長い時間だ。まるでその時間が永遠に続いてしまうかのような不安。高鳴る心臓の鼓動は収まってくれ
ないし、カリムが諫めた手の力は少しも抜けてくれはしない。
その不安をかき消すかのように、扉が開かれる。
「……なのは」
士郎に押されて、車椅子に座ったなのはが入場する。純白のウエディングドレスは泣きたくなるくらいに煌び
やかで、だがなのはがその姿で立ち上がる事は無い。
ヴェールに包まれたその表情は読み取れない。嬉しいのか、その姿でこの場にいることを悔しがっているのか。
そしてそれは、なのはの姿を見つめている皆も同様に。
――しょうがないよ、自業自得だから。
再会したなのはは、苦笑しながらそう言っていた。結局自由にならなかった足で車椅子に乗りながら、ごめ
んと呟く自分にそう言っていたのだ。
士郎がゆっくりとなのはの車椅子を押している。とても愛しそうに。娘の晴れの姿に喜んでいるのがありあり
と分かる表情で。なのはがきちんと歩く事が出来たならもっと――そう思ってしまった。
その時にはもう煩かった心臓の音は収まっていて。でも代わりに、フェイトは爪が食い込むほどに拳を握り締
めていた。
なのはと士郎が、バージンロードを進んでいく。士郎がなのはに何か囁いていたが、フェイトの位置では聞え
ない。
ただはっきり見えたのは、ヴェールの向こうにあるなのはの双眸。フェイトを見つめ、逸らすことが無いその
瞳は何かを確かに決めている。
そしてそれが、参列者のざわめきと共にフェイトの目を見開かせていた。
「くっ――」
ヴァージンロードの真ん中辺り。なのはが士郎のサポートを受けながら車椅子から立ち上がる。桃子が車椅子
を片付けるのも目に入らず、フェイトはなのはの姿に目を奪われる。
なのはの膝が震えていた。立つ事だって本当なら無理な筈なのに、士郎の肩を必死に掴んで。
「なのは、大丈夫か?」
「だ、大丈夫……!」
- 373 名前:君に届けたいただ一つの想い:2008/06/01(日) 20:08:16 ID:qwoTyPGO
- なのはの元へ飛び出そうとするヴィヴィオを、アイナが止める。なのはから視線を逸らしたヴィータの手を、
シャマルとシグナムが掴んでいた。
アリサとすずかは目を逸らさずに真っ直ぐに。はやては十年前の事を思い出し、震える両手を握り締める。
スバルはティアナに手を握られながら泣きそうになっていた。キャロはフェイトとなのは、交互に視線を巡ら
せルーテシアはそんなキャロを落ち着かせるように手を握る。エリオも同じだ。
エイミィはクロノに身を寄せ、彼女に体重を預けられているクロノは俯き歯を食いしばる。今でもどれが正し
かったのか分からないのだ。ただ一つ分かっているのは、あの時なのはの心を踏みにじっていればこうはならな
かったと言う事。けれども、それが正しいのかは分からない。
クロノの近く、俯いているユーノの肩をヴェロッサが軽く叩き落ち着かせた。
参列者の中にはギンガやディエチ他、数名のナンバーズの姿もあった。ディエチはなのはの姿に目を逸らして
いる。なのはが彼女に提案した射撃魔法は胸を張れるほどに使えるようになったものの、もうなのはは戦えない。
ジュエルシードの力は強大で、なのはのリンカーコアが耐えられる物ではなかったのだ。
それが自分の罪。そして、なのはの罪だとフェイトが目を伏せる。
なのははまともに歩けなくなった。魔法が使えなくなった。大好きだった空を、飛べなくなった。ヴィヴィオ
の本当のママにはなれなかった。そして自分は、執務官資格を剥奪され最後の戦いで左腕に傷が残っただけ。自
由に歩けるし、なのはの様に魔法が使えなくなったわけじゃない。ただ消せるはずの傷をワザと残し、せめても
となのはの痛みを同じように感じようとしているだけ。
きっと意味は無い。ただそんなものを残すしか無かった自分が弱いだけ。
「っ――!」
そんな視線全てを無視してなのはが一歩を踏み出した。士郎はなのはの手を握る事もせず、ただなのはの傍に
寄り添い頑張れと精一杯に娘に声をかけている。
また一歩、なのはが足を動かした。途中転びそうになり、皆の悲鳴のような声があがる。士郎がそれを気にせ
ず、また一声先程よりも大きな声で。
なのはがもう一歩。もうその顔は汗だくで、化粧なんて落ちてしまっていて。それでもヴェールが捲れたその
表情は綺麗だと思うことが出来た。
こんな姿になっても、彼女の心は失われている訳じゃない。そう、思うことが出来たのだ。
一歩ずつゆっくりと。時折倒れそうになりながらも、彼女はフェイトの元へと歩き続ける。想いはただ一つ。
目の前の最愛の人の元へ。それはもう十年以上前――いや、初めて出会ったその時から願い続けていた事だ。
それを今目の前にして、諦める事なんて出来るはずが無かった。
「なのは、フェイトちゃんの所までもうすぐだぞ」
「う、ん――!」
もう一歩。痛くは無いが言う事を聞いてくれない足を強引に動かして、フェイトの元へ。見れば、フェイトは
俯いて、ちっとも頑張っている自分を見てはくれない。少し、苛ついた。
それを力にして、更に一歩。もう、フェイトの乱れている息遣いが聞えるほどの距離だ。きっと自分のも聞か
れてしまっている。綺麗な姿を見せたかったのに。そう、なのはが苦笑した。
『なのはママ、頑張って!』
ヴィヴィオが念話で励ましてくれていた。それ以外にもはやてや他のみんなも。きっとアリサとすずか、他の
家族達も同じだと信じて、なのはがもう一歩。
けれども、やっぱり無理だった。
なのはが転ぶ。参列者が総立ちになってそれを見送った。走り寄ろうとするフェイトの腕をカリムが掴み、
首を振る。
フェイトの戸惑う顔を見ながら、なのはが腕に力を込める。だが必死に動かそうとしている足は動かないし、
腕の力だけで立ち上がる事なんて出来はしない。それに彼女はようやく自分の力で車椅子を動かせるようになっ
た程度。無理だった。
視界が揺らぐ。涙が伝う。もがいてももがいてもフェイトには届かない。
一人じゃこんな事すら出来ない自分が悔しかった。あの時の、フェイトと戦う前に感じた寂しさが胸を締め付
ける。だから縋るように、助けを求めるように彼女の名前を呼んでしまった。
フェイトちゃん、と泣きじゃくる子供のように小さな声で。
それを聞いて、行かない訳には行かなかった。
カリムが掴んでいた手をやや乱暴に払いのける。ざわめく参列者の声を耳にしながら、涙を流すなのはの呼び
声を聞く。
走る事なんて出来ないからゆっくりと。なのはの顔を見つめて、フェイトが歩く。
- 374 名前:君に届けたいただ一つの想い:2008/06/01(日) 20:10:06 ID:qwoTyPGO
- 「ごめんね……やっぱり無理だった」
「うん。でも、ここまでで十分だ」
士郎に目配せし、フェイトがなのはの身体の下に腕を通す。筋肉のついて無い細い脚を触られ、若干なのはが
たじろいだが軽くあしらった。
骨ばった、それでも柔らかいなのはの身体。さほど力をいれずとも、なのはの身体は簡単に浮き上がる。
「お、重くない?」
「全然。これくらいへっちゃらだ」
本当に軽いから平気だった。もしかしたら子供の時と同じくらいかもと思ってしまうほど。
フェイトがなのはを抱きかかえたままヴァージンロードを行く。なのははフェイトの首に腕を回し幸せそうに。
なのはと二人で歩く中、ふと周りを見渡せば先ほどのざわめきは嘘のように引いていて。けれどもその代わり、
暖かい眼差しが彼女達を包んでいた。
それに、心の中で感謝する。ありがとう。今こうしていられるのは、全てみんなのおかけですと。
「なのは、綺麗だ」
「ありがとう、フェイトちゃんも……格好いい、よ」
タキシードを身につけ、薄く化粧をしたフェイトの姿からなのはが頬を染めて目を逸らす。流れるような金髪
と共になのはのウエディングドレスが二人に歩調に合わせて舞い、照明を反射する。
カリムの元へたどり着いた二人が言うは、永遠を誓う聖なる言葉。
もう二度と離さないと。
誰よりも近くで、君を護り続けると。
紡ぐ言葉がフェイトに身を預けるなのはの頬を濡らしている。困ったように笑うフェイトに、涙を拭ってなの
はも言う。
もう二度と離れないと。
誰よりも近くで、あなたを愛し続けると。
指輪を交換して、なのはを見つめた。涙でせっかくの化粧は落ちてしまったけれども、十分すぎるほどに綺麗
でその笑みは輝いている。昔のような、自分が好きになった笑みだった。
「なのは」
「フェイトちゃん」
名前を呼び合って、なのはが目を閉じる。見つめる唇が嗚咽を堪えるように震えていた。
願うのはただ一つ。ずっとずっと願い続けていたたった一つの事。これから歩くこの道が、二人にとっての永
遠でありますように。誓いと共に掲げた剣が、君の未来を拓けるように。
その最初の一歩として、まずはこの最愛の人に口付けを――。
―Fin―
- 375 名前:246:2008/06/01(日) 20:12:10 ID:qwoTyPGO
- 以上です。ありがとうございました。……誤字投下中も出来るだけ消してみました……というかやっぱりあったorz
それにしてもうんざりするくらい長かったなぁ……と。でも、毎回感想くれてた方とかいたと思います。
ありがとうございました。多分、ちゃんと書き終わらせられたのはその人のおかげです。
後246は結婚した事無いし挙式も出た事無いので色々間違えてると思います。でもカップルの数だけ結婚式は存
在するんだと叫びたい。
次の長編は鬱展開鬱エンドユノフェイです。ぶっちゃけ、ユノフェイ版Nameless。とりあえず長編のプロット練
りつつ短編で溜まりに溜まった妄想を吐き出します。でも、これ書いた後だと鬱エンドも気が引けるなぁ……。
では。
- 376 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 20:15:38 ID:Yo2iAPi7
- GJ。
これも選んだ道。そして掴んだ幸せ。幸せになる道はあるよね、二人とも。
でも実は………キャロルーエリの関係が気になって気になって……。
- 377 名前:292:2008/06/01(日) 20:16:21 ID:FW7JSp/A
- 仕事から帰ったら妄想が具現化してるwww
ターンA氏、あんた最高だ!!もう一生ついて行ってもいいぜwwww
それと246氏、GJ!!超GJ!!!!
長編お疲れ様でしたwwww
- 378 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 20:24:52 ID:66VAwBsJ
- 246氏GJ
もっと言いたいがこんな時にかぎってアク禁…
とにかく楽しませてもらったTHX
- 379 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 20:30:06 ID:YaxcjB86
- >>375
GJ
ただこれときて、次もユーノ鬱だと.扱い悲惨すぎるw
- 380 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 20:45:33 ID:LOzet2nS
- >>375
乙でした!
しかしユーノもあれだが、アイナさんも報われないなと思ったのは俺だけか
- 381 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 21:13:46 ID:t/4gtriC
- 正直これが鬱エンドじゃなくて何が鬱なんだってほど主役のくず二人以外が
報われない
- 382 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 21:18:53 ID:2qu3Xbeq
- エィミィさん中心で何かできないかと考えてみた。
護送途中の犯罪者が脱走、アースラ艦内でエィミィさんと鉢合わせ。人質に取ろうとする犯罪者を、
スピニングトーホールドや、ツームストンパイルドライバーで返り討ちにするエィミィさん。とか想像。
……駄目だこりゃ。
- 383 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 21:19:36 ID:yRyKLgst
- 素直にエロ展開にすればいいものをw
- 384 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 21:22:03 ID:YaxcjB86
- そこからいきおいあまってエロノに関節技そしてそのままもつれ合う方向で
- 385 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 21:22:25 ID:SAxIPTHZ
- 人妻エイミィさんいいじゃないか
みゆきちと百合とか考えちまった俺は間違いなくへべれけ
- 386 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 21:25:35 ID:Yo2iAPi7
- 忙しすぎて新妻を満足させられない不甲斐ない息子に替わり、
リンディさんご出馬。
ついでに、目撃したフェイトも口封じで。
- 387 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 21:37:14 ID:ME99mXIE
- >>299
GJ!
エリオがすごくかわいいです。
ナンバーズに拾われてもきっとやっていけますね。
そしてエリオ隊長の続編を、続編が見たいです。
エリオ一家の活躍が見たいです!4人とも大好きだ!
- 388 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 22:10:31 ID:PIOIKFv+
- 長編お疲れ様ですー。しかしこれまでの経過を思い出すとどうしても二人を祝福する気になれない。
ハッピーエンドのはずなのに……ハッピーエンドのはずなのに……ハッピーエンドのはずなのに……。
- 389 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 22:31:56 ID:TF7fgfgL
- >>375
GJ!ありがとう!!長編完結乙であります
ただ、なのフェ好きじゃないと>>381みたいな意見になるのも分かる話だ。
このはた迷惑なバカップル以外は、何というかやられ損みたいな感じだとオモタw
こいつらが幸せになるために多くの血が流れたからね。
でも俺は読んでて凄く幸せでした、重ねてありがとう。
唯一残念なのは、この新郎新婦のエロエロ初夜が読めなかったことくらいさ。
Namelessでフェイトが最鬱ポジションにいたのが今回の話で報われた感じ…
と思ったら、次回作はまた俺涙目で読むことになりそうだな!
畜生、期待してるぞ!!うわあああああああああああああああん
- 390 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 22:54:56 ID:qIcBq5T8
- ううむ……素直にGJと言いたいんだが、これまでの経緯を考えるとこの二人がこんなに幸せになっていることに首を傾げてしまう。
相応の報いは、まあ一応あったとはいえ修羅道のツケがこんなもんでええんか? と考えてしまう俺は多分狭量なヤツなんだろうなぁ……
まあ、何はともあれ長編完結おめでとうございます。
次回作も(?)鬱展開だという話ですが……書いている最中に自分も引き摺られて鬱にならないように気をつけてください。
- 391 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 22:55:22 ID:l6uQ33/u
- 246さんお疲れ様でした!
自分は欝な話大好きなのでとても楽しませていただきました!!
- 392 名前:B・A:2008/06/01(日) 23:02:33 ID:1UkK7UZk
- >>375
GJ、完結乙です。
ネタ被りってこっちか。出所した2人が再会して新しい一歩を踏み出す、の方向かと思ってました。
前回ラストの手紙はそのための伏線なのかと。
ううむ・・・・・・ううむと言いたくなる後味。みんな二人に振り回されている感が・・・・・・ある意味安全装置の抜けたニトロ爆弾だからなぁ、この二人。
ユーノ、最終回なのに台詞も貰えないなんて・・・・・エリオ、歴史が繰り返されたら勝ち目が・・・・・・・クラナガン海上で二大怪獣大決戦・・・・・洒落にならねぇ。
とにかくお疲れ様です。
そして、こちらも投下の準備は整いました。
GOサインが出次第爆撃可能です。
- 393 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 23:04:05 ID:7VX0pGS5
- GOだ! 一切の躊躇なく、一片の迷いなく突き進め!
- 394 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 23:06:02 ID:TF7fgfgL
- かもおーん
- 395 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 23:07:57 ID:Yo2iAPi7
- 碁!
- 396 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 23:08:34 ID:MqdwQfK7
- まじんごー。
- 397 名前:B・A:2008/06/01(日) 23:12:21 ID:1UkK7UZk
- それではいきます。
注意事項
・B・A版エリルー時空のお話
・主人公はヴィヴィオ(です、みんな忘れないで)
・オリキャラが暴れます(比喩にあらず)
・非エロでバトルです
・sts本編から11年後の物語
・フェイトが天寿を全うしております
・その他かなりの捏造多し
・タイトルは「Das Erbe zur Zukunft」 意味:未来への遺産
- 398 名前:Das Erbe zur Zukunft@:2008/06/01(日) 23:15:15 ID:1UkK7UZk
- 第9話 「同一起源」
「行くのかい?」
クロノ・ハラウオンの言葉に、エリオは静かに頷いた。
「止めたところで無駄か」
「すみません。けど、僕はルーと約束したんです。君のことは、僕が守るって。だから・・・・」
自分はルーテシアを守る騎士だ。彼女が窮地に陥っているのなら、他の何よりも優先して彼女を助け出さねばならない。
クロノには感謝しているが、こればかりはどうしても譲ることができないのだ。
「君がここに担ぎこまれた時、しきりにうわ言を呟いていたんだが、覚えているかい?」
「・・・・いいえ」
「『死にたくない、僕は生きなきゃならない』・・・・気を失うまで、ずっとそう呟いていたそうだ」
救出直後のエリオは正に死に体だった。濁流に呑まれ、全身の至る所に打撲傷を負い、40℃を越える高い熱を出していた。
偶然にも下流付近を調査中だったティアナに救出されていなければ、間違いなく命を落としていただろう。
そんな瀕死の重傷を負いながらも、エリオは生きることを諦めていなかった。高熱にうなされ、激痛で神経をやられながらも死と戦い続けていた。
どうしても守りたいものがある。その一念だけが彼を突き動かしていた。
「エリオ、君が求めていた答えは、きっとその思いの先にある」
「思いの先に・・・・」
「かつての僕もそうだった。死んだ父のようになりたくて、死に物狂いで魔法を学んだ。自分のことを蔑ろにして、大勢の命を救ってきた。
けれど、心の中ではずっと悩んでいたんだ。僕には、君のように全てを犠牲にしてでも守りたいものがなかったからね。
みんなは僕のことを、立派な執務官だって褒めてくれていたけれど、本当は自分が守りたいものすら定かじゃない、至極当然な一般論を振りかざすだけの子どもだった」
自分の命を犠牲にして多くの命を救った父親に憧れた。
父親の遺体に縋りついて泣く母親を見て、こんなことはあってはならないと思った。
矛盾する二つの思いが鬩ぎ合い、クロノはただ救うことだけに執着した。
何を救うのかに頓着せず、ただ命じられたままに、自分にできる限りの最善を尽くして、可能な限り救える命を零れぬようにする。
何のために戦うのかと聞かれれば、それが仕事だからだとしか答えられなかった。
そうして多感な少年時代の全てを正義と平和のために費やし、理想に殉じた果てに残ったものは何一つとしてなかった。
もしもそれに気づけなかったら、きっと自分は今でも孤独に戦い続けるだけの殉教者でしかなかっただろう。
- 399 名前:Das Erbe zur ZukunftA:2008/06/01(日) 23:18:06 ID:1UkK7UZk
- 「守りたいものが何なのかに気づけたのは、丁度今の君くらいの頃だ」
「それは、いったい・・・・」
何なんですかと聞こうとして、その言葉を飲み込む。
その答えは自分で見つけなければならない。そして、それはきっともうすぐそこまで見えているはずだ。
「深く悩まなくて良い、君は君自身の理想のままに生きるんだ。君は英雄ハラオウンである前に、ただのエリオであるということを忘れるな」
「はい、クロノおじさん」
一礼し、エリオはバイクと共に転送ゲートに向かう。その背中を寂しそうに見つめながら、クロノは一人呟いた。
「おじさんか・・・・・・・そうだな、彼はフェイトの息子なんだ。なら、きっと答えを見つけだせる・・・・頑張れよ、エリオ」
□
戦鎌へと変化したバルディッシュを構え、油断なくこちらを睨むエリオの姿に、ケーニッヒは背筋に冷や汗が伝うのを感じた。
状況はこちらが有利なことに変わりはない。相手の戦力はほぼ壊滅状態であり、反対側でセリカがもう一方の分隊を押さえているので増援の心配はない。
統率者であるロデオが気絶してしまったせいで傀儡兵の動きが単調なものになってはいるが、事前に組んでおいた自立行動プログラムは問題なく動いているので戦闘に支障はない。
だが、エリオ・M・ハラオウン、この男だけは別格だ。こいつの爆発力は侮れない。追い込まれればそれだけ闘志を燃やし、一瞬の勝機をもぎ取ろうとする。
「同志ケーニッヒ・・・・」
「ロデオを連れて下がっていろ。それから防御に徹するんだ・・・・巻き込まれるなよ」
傍らに立つ同志に命じ、気を失ったロデオを下がらせる。顔面をバイクの前輪でぶん殴られたにしては目立った傷が見当たらない。
あのタイミングではどうやっても防御魔法は間に合わないため、恐らくエリオが何かしらの小細工を弄してダメージを緩和したのだろう。
絶対に人の命は奪わないという信条を掲げているエリオらしいやり方だ。それ故に、何を犠牲にしてでも世界を守るという理想を掲げている自分とはどうやっても相容れない。
- 400 名前:Das Erbe zur ZukunftB:2008/06/01(日) 23:21:22 ID:1UkK7UZk
- (またも自傷行為か・・・・・これは何かの啓示なのか、モンディアル)
手にしたバイヨネットの重みを感じながら、ケーニッヒは心の中で自嘲した。
□
不意に訪れた衝撃に、エリオは大きく仰け反った。
頬を殴られた。
傷つき、焼け爛れた腕での弱々しい一撃。だが、何よりも重い一撃だった。
『これでチャラだ』
まるでそう言っているかのように親指を立て、ガリューは気を失った。
「うん・・・心配かけてごめん」
送還されていくガリューを見送り、ルーテシアに向き直る。
ルーテシアの有り様は酷いものだった。ストラーダを扱うために魔法で無理やり身体能力を強化した反動で、手足の末端が内出血してどす黒く染まっている。
両目も真っ赤に鬱血しており、破裂寸前の心臓では満足に呼吸もできないだろう。恐らく、ブースト中は脳内麻薬を過剰分泌させてそれらの痛みに耐えていたのだろうが、
それが途絶えた今は激しい嘔吐感や目眩に襲われているはずだ。拙いエリオの回復魔法では、申し訳程度に痛みを和らげることしかできない。
「ごめん、こんな無茶をさせて。本当はもっと早く帰るつもりだったんだけど・・・・」
「ううん・・・・エリオが生きていた。それだけで十分だよ」
彼は約束を守ってくれた。必ず生きて帰ってくる。自分の危機には必ず駆けつける。だから、自分が彼を責める道理はどこにもない。
むしろ謝るのは自分の方だ。夫の生存を信じることができず、危うく復讐という名の闇に堕ちるところだった。
その時、刺すような殺気がエリオの背後から発せられた。
「エリオっ!」
「くっ!」
咄嗟に体を捻り、上段からの突きをバルディッシュで弾く。
「チィッ!」
奇襲に失敗したケーニッヒは、直ちに加速魔法を発動して背面へと回り込む。
彼が狙っているのはエリオではない、ルーテシアだ。
「ケーニッヒ!!」
「生きていたんだな、モンディアル! しぶとい奴だ!」
「君は・・・・君という男は・・・・・・・恥はないのか!」
「言っただろう、勝つ為には手段を選ばないと。手負いの仲間と自分の命、お前はどこまで汲めるかな?」
バイヨネットのシリンダー機構が作動し、カートリッジが炸裂する。生みだされたのは八つのフォトンスフィア。
その黄色の銃口は、全てが傀儡兵達と戦うライトニング分隊の背面に向けられている。
- 401 名前:Das Erbe zur ZukunftC:2008/06/01(日) 23:26:15 ID:1UkK7UZk
- 「撃ち砕け・・・・ファイア!」
「バルディッシュ!」
《Sonic Move》
射出された八発のフォトンランサーが宙を翔けるよりも早く、エリオは瓦礫に埋もれた荒野を疾走する。
病み上がりの体でいきなり最速まで加速したのはかなりの負担であったが、部下を守るためには致し方ない。
光の矢と化したエリオは地面に鎮座する一際大きな傀儡兵を踏み台に使い、蹴り上がると同時に手にした戦鎌を振り払った。
《Haken Saber》
円月状の光刃が飛来するフォトンランサーを切り裂き、撃ち漏らしは刃のないバルディッシュで打ち払う。
その一瞬の硬直を突き、ケーニッヒはバイヨネットを構えて突撃を仕掛けてくる。
《Speerangriff》
《Haken Slash》
瞬時に光刃を戻し、喉元へと突き放たれた槍を受け止める。
激しい鍔迫り合いに火花が飛び散る中、両者はまるで鏡合わせのように体を捻り、互いにがら空きの胴体へと回し蹴りを叩き込んだ。
僅かに突きの勢いを殺しきれず、エリオの体がバランスを崩す。
徒手の右腕が心もとない。奇襲を捌くのに手一杯で、ストラーダを拾うことができなかった。
今はバルディッシュを順手で持つことで何とか対応しているが、今までずっと左手で振るっていた癖が抜け切れなくて、どうしても右側の防御が疎かになってしまう。
「どうした、まだ本調子ではないのか! 動きが鈍いぞ!?」
「言っていろ!」
「猛っているな。そんなに自分の女を傷めつけられたのが憎いか!? あれは自業自得だ。死んでしまったお前が悪い!」
「バルディッシュ!」
《Assault Form》
湧き上がる怒りを冷静に抑え込み、戦鎌から戦斧へと変形させたバルディッシュをバイヨネットへと叩き込む。
その先端部分には、金色の電流が纏われていた。
「っ・!?」
「サンダァァッレイジィッ!!」
デバイスの接地面から紫電が迸り、小規模の爆発が起きる。本来ならば周辺一帯を吹き飛ばす程の威力がある魔法だが、ストラーダによる電撃強化が施されていないため威力はかなり減衰していた。
それでも、隙を作るには十分な威力だった。だが、追撃をかけようとバルディッシュを振りかぶった瞬間、エリオは背筋を駆け抜けた悪寒に右手をかざして慣れぬ防御魔法を詠唱した。
《Defensor Plus》
「サンダァァァっスマッシャァァァッ!!!」
直後、展開した障壁に雷の奔流が激突する。
エリオにとっても馴染みのある魔法。彼の母親、フェイト・T・ハラオウンが使用していた砲撃魔法だ。
電撃を纏った砲撃は直接的な破壊力においてヴィヴィオのディバインバスターよりも遙かに強力で、先程のサンダーレイジなど比べモノにならないくらいの衝撃が腕を伝わり、
飛行することのできないエリオは成す術もなく吹き飛ばされてしまう。
- 402 名前:Das Erbe zur ZukunftD:2008/06/01(日) 23:30:14 ID:1UkK7UZk
- 「ぐわぁぁぁぁぁっ!!!」
辛うじて砲撃を反らすことには成功したが、地面に激突したショックで体が言うことを利かない。
バルディッシュも取り落としてしまったのか、左手は虚しく空気を掴むだけだった。
「挑発に乗らなかったことは褒めてやるが、爪が甘かったな」
「・・・こ・・・・この魔法は・・・・・・」
「別に不思議ではないだろう。確かに適正は余りないが、砲撃魔法は覚えておいて損はない。
オレはお前みたいに近接戦一辺倒じゃないんだ、こいつはな」
威力の高い砲撃魔法は発射に時間がかかる反面、一撃入れてしまえば例え防御越しにでもかなりのダメージを与えることができる。
接近戦を得意とするベルカの騎士であり、防御が薄いため足を止めての撃ち合いは不得手であるエリオは砲撃魔法の取得は行わなかったが、
ケーニッヒは自らの戦術の幅を持たせるために不向きを承知で習得していたのだ。
「前よりも思い切りのある動きだったが、やはりオレにとっては遅すぎる。それに、魔力の放出もなっていないな、お前は」
「ケー・・・・ニッヒ・・・・・・・」
「せめて、これくらいはやってくれ」
非情とも言える撃鉄の音に、エリオの顔に恐怖の色が浮かぶ。だが、逃げようにも手足はいつのまにか電流の縄で縛られており、身動きが取れない状態に陥っていた。
「サンダーレイジ」
雷鳴が轟き、幾本もの落雷がエリオ目がけて降り注ぐ。凄まじい熱量の渦を前にして防御もままならず、
漆黒のバリアジャケットはズタズタに引き裂かれながら焼け焦げていった。
「がぁっぁぁぁぁあっ・・・あぁぁあぁぁあっ!!!!!」
悲痛な叫びが荒野に轟いた。
霞みそうになる意識を強引に締め上げるが、バリアジャケットはボロボロで原形もほとんど留めていない。
敗れた個所から垣間見える地肌は黒く焦げており、生きているのが不思議なくらいだ。
戦う意思はある。
勝ちたいと願う心はある。
守りたいという思いはまだ挫けていない。
だが、体はまるで言うことを聞いてくれない。
どうしようもない無念が心を埋め尽くしていく。
その時、エリオの耳に女神の声援が届いた。
□
余りに悲惨な光景に、ルーテシアは目を覆いたくなった。
エリオとケーニッヒの戦いは終始ケーニッヒが有利に事を運んでいた。エリオが自身に課した、誰一人死なせないという信念を逆手に取り、
無防備な部下の背後を攻撃するケーニッヒに対して、エリオはそれらから部下を守ろうと必死に立ち回っていた。
放たれた射撃魔法は全て相殺し、砲撃も味方を巻き込まないよう空中へと反らしている。だが、それが致命的な隙となってしまい、エリオは防戦一方となってしまう。
そしてとうとう、落雷の直撃を受けて漆黒のバリアジャケットが損壊し、エリオの体が動かなくなってしまう。
- 403 名前:Das Erbe zur ZukunftE:2008/06/01(日) 23:34:27 ID:1UkK7UZk
- 「エリオ・・・エリオぉっ!!」
呼びかけに彼は答えない。
聞こえてくるのは悲痛な叫びだけ。痛みに悶え、苦しむエリオの悲鳴だけだ。
聞きたくない。
耳を覆いたい。
これではまるで、彼が己の命を顧みずに自分のことを守ろうとしていた時と何も変わらない。
こんな絶望はいらない。
もう、彼が苦しむ姿は見たくはない。
だから希望を探した。
万に一つの希望、幸運の女神を引き寄せる勝機を。
そして、それは自分のすぐ目の前に転がっていた。
《主》
「ストラーダ・・・・・・」
《お願いします、私を彼の・・・・・エリオのところに・・・・・・》
瓦礫に埋もれたストラーダが、ルーテシアに懇願する。
自分はエリオの進むべき道を切り開く槍だ。主である彼が死の危機に瀕しているのなら、全身全霊を賭けてその脅威を取り除く義務がある。
何より、この健気なもう一人の主が涙する姿を見たくはない。
《私を彼のもとへ届けてください。お願いです》
「けど、こんな体じゃまともに動けないし、ガリューだって・・・・・・・」
立ち上がることはできるだろうが、満身創痍のこの体では歩くことは不可能だ。
ガリューもまだ傷が癒えておらず、そもそも召喚魔法を行使するだけの魔力もない。
こうして残った魔力を絞りだしてバリアジャケットを維持するのが精一杯だ。
《大丈夫です、私には翼があります。あなたは私に、命じてくださるだけで良いのです。ただ一言、『飛べ』と》
たったそれだけ、それだけで彼は正しき主のもとへと飛ぶことができる。
そして、それを命ずることができるのはこの場には自分しかいない。
(そっか・・・・・・私じゃなきゃダメなんだ)
痛む体を無理やり起こし、瓦礫の中からストラーダを取り上げる。
思えばいつもそうだった。エリオの背中に守られながら、彼が思い切り戦えるようにその背中を守ることが自分の役目だった。
ならば、今度も自分が彼の力となろう。
「ストラーダ、主としての最後の命令よ。あなたの正しき主のもとへと戻りなさい」
《Jawohl Meister》
ズシリと腕に圧し掛かるストラーダを構え、槍投げの選手のように思い切り背中を仰け反らせる。
そして、渾身の力を込めて投擲した。
「飛びなさい、ストラーダ!」
《Explosion》
内部で爆ぜたカートッリジが魔力回路へと圧縮魔力を注ぎ込み、サイドブースターを点火させる。
さながら弦より解き放たれた矢の如き勢いで、ストラーダは虚空を駆け抜ける。迸る余剰魔力はまるで羽ばたく翼のようであり、金色の帯を残しながら真っすぐに己が主のもとへと舞い戻る。
ストラーダの主として最後の役目を終えたルーテシアは、残る力を振り絞って、あらん限りの声を張り上げた。
- 404 名前:Das Erbe zur ZukunftF:2008/06/01(日) 23:37:56 ID:1UkK7UZk
- 「エリオォォォッ!!!」
□
「エリオォォォッ!!!」
「っ!?」
彼方から聞こえた女神の声援に、エリオの意識は急速に覚醒していく。
まるで深い海の底に沈んでいるかのような錯覚。重く圧し掛かる圧力はこの戦場に渦巻く悪意と殺意の渦だ。
見上げればケーニッヒがこちらに止めを刺そうとバイヨネットを振りかぶっている。しかし遅い。心臓に向けて槍を振り下ろすだけで良いというのに、
その動きは欠伸が出る程緩慢だ。フォームの細かな癖を指摘する余裕すらある。
そして、ようやく周りが遅くなったのではなく、自身が加速しているのだと気づいた時には、既に体は必殺の態勢へと移行していた。
繰り出すのは自身が最も得意とする突きの一撃。しかし、肝心の槍はここにはない。如何に加速した世界といえど、敵の反応速度は尋常ではない。
無手では仕留めることは不可能だ。だが、心配せずとも鋼の相棒はすぐそこまで飛来してきている。
「ストラーダ、セットアップ!」
《Barrier Jacket, Lightning Style》
相手が気づいた時には既に、その手には蒼白の槍が握られていた。同時に消滅寸前だったバリアジャケットが弾け飛び、代わりに赤い上下と純白のコートをその身に纏う。
傷ついた体は予想していたよりも遙かに滑らかに動いてくれた。
このデバイスを手にして以来、毎日欠かさず続けてきた反復練習、神経に直接刻み込まれた戦闘経験が相棒との再会によって喚起され、
体は完全に自身の意思を外れて独りでに加速していく。
「でやぁぁぁぁぁっ!!!」
「・・!?」
《Grenzpunkt freilassen》
互いの槍が交差する寸前、ケーニッヒの姿が掻き消える。
外れた。
そう思っても勢いのついた体は止まらない。踏み締めた大地を陥没させ、エリオはそのまま前へと躍り出る。
その先には、AMFを展開中のガジェットV型が存在した。
次の瞬間、信じられないことが起きた。
「なっ!?」
「ぬぅっ!!」
フルドライブ状態に移行し、完全にエリオの一撃を回避したはずのケーニッヒが再び舞い戻り、ガジェットに突き立てられようとしていたストラーダを受け止めたのだ。
- 405 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/01(日) 23:37:58 ID:rGN2u9Jf
- 支援
- 406 名前:Das Erbe zur ZukunftG:2008/06/01(日) 23:42:29 ID:1UkK7UZk
- 「ぬううぅぅぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」
「ぐぅぅっ・・・・ぶち抜け、ストラーダァァッ!!!」
「耐えろ、バイヨネットォォッ!!!」
《Jawohl》
《Jawohl》
ストラーダのブローバック機構とバイヨネットのシリンダー機構が同時に稼働し、カートリッジに込められた魔力が互いの魔力回路を蹂躙する。
凄まじい出力のぶつかり合いにフレームが軋みを上げ、余波で周囲の瓦礫が吹き飛んで両者を中心にクレーターが形成される。
賭した思いのぶつかり合い。
純粋に相手を打ちのめすという意思と、それを防ぎ切るという意地。
迸る金色の魔力光は地上を染め上げる雷の色であった。
完全なる拮抗状態。
使用されたカートリッジはどちらも一発。
残存数は・・・・・・。
《Explosion》
駄目押しの最後の一発が炸裂し、ストラーダのサイドブースターが点火する。
ここまでの戦いでカートリッジを使い切っていたバイヨネットではそれを受け切ることができず、徐々に後ろへと押されていく。
耐えられない。
カートリッジ一発分だけ向こうの出力が高く、迸る余剰魔力で体が焼ける。
攻め切られるのも時間の問題、そう思った刹那、魔力弾がエリオの横っ面に直撃した。
完全に意識を真正面に割いていたエリオにそれを避けることはできず、防御する間もなく吹き飛ばされる。
「ぐぅ・・ぁぁっ・・・・・」
地面に激突したことで、エリオの知覚は急速に振り戻しを開始した。
いつもと同じ限界機動による全身への激痛に眩暈が起こり、口の中に血の味が広がっていく。
ここに来てようやく、エリオは自分が無意識の内に加速魔法を発動していたことに気づいた。
「無事ですか、スクーデリア?」
正気を取り戻したロデオがケーニッヒの隣へと降り立つ。態度はいつもと変わらぬ飄々としたものだが、バイクで顔面を引っ叩かれたことを根に持っているのか、
表情にはわかりやすいくらい憤怒の色が浮かべられている。
「すまないな、お前がいなければやられていた。やはり、こいつの力は侮れん」
瀕死の状態にまで追いやられていながら、エリオは死を諦観するどころか逆に牙を剥いてきた。
人造魔導師故の超感覚がなければ最後の一撃を避けることもできなかっただろう。
だが、真に恐るべきことはエリオが立ち上がりから一撃を放つまでの一連の動作を、全て脊髄反射で行っていたことだ。
恐らく、合図となったのはルーテシアの呼びかけだ。たったそれだけで、エリオは彼女が何を意図したのかを察知し、思考するよりも早く体を動かしていた。
あの呼びかけだけではストラーダが投げられたかどうかもわからない。仮にそれがわかっていたとしても、振り向きもせずにどこから飛んでくるかもわからない槍を片手で掴み取るのはほとんど奇跡にも近しい所業だ。
だが、奴は迷わずそれを掴み取った。あの瞬間、奴は自分が手を伸ばした場所に必ずストラーダが飛んでくるという確かな自信があったのだ。
真に育まれた絆の前には言葉は不要というが、今のは正しくそれだ。
- 407 名前:Das Erbe zur ZukunftH:2008/06/01(日) 23:45:41 ID:1UkK7UZk
- 「放っておくと厄介だ、ここで始末しましょう」
「ああ、それに向こうもそろそろ限界・・・・・・・」
その時、護送車両を挟んだ反対側で巨大な爆発が起こり、空間が激しく鳴動した。
「ぬうぁぁっ!? 何だ、この巨大な魔力は?」
「セリカ・・・・・いや、爆発の前に虹色の光が見えたような・・・・・・・まさか!? ロデオ、すぐに向こうの部隊を引き上げさせろ!
オレはセリカの援護・・・に・・ぐぅっ!?」
援護に向かうと言おうとした瞬間、ケーニッヒの体が崩れ落ちる。喉を切るような激しい咳き込みと共に血流が逆流し、どす黒い血が砂の上へと吐き捨てられた。
「ぐぅぅっ・・・・ごほほぉっ!! ごほっ・・・・がぁ・・・・はぁ・・・・フルドライブを・・・・・・多用し過ぎたか・・・・!!」
「ケーニッヒ、その症状は・・・・・・・・・」
見覚えのある苦しみ方に、エリオの顔が驚愕する。
自律神経の破損に伴う呼吸器系の障害。
確か、それがアレの初期症状だったはずだ。止まってしまった呼吸を無理やり行おうと激しい咳き込みを繰り返し、
それによって肺を傷つけて吐血する。フラッシュバックする金色の女性の姿に、エリオは眩暈すら覚えた。
「ああ、ご察しの通りこの体は限界だ。元よりクローンのクローン、劣化が早いのはわかり切ったことだろう?」
「すぐに治療を受けるんだ。管理局には、プロジェクトFの欠陥を克服する技術がある。早い段階で治療を受けることができれば、みんなと変わらない生を全うできるはずだ」
それはフェイト・T・ハラオウンが後に続く者達のために生涯を賭けて残した希望だ。
自分の息子やまだいるかもしれないプロジェクトFの残滓。彼らにせめて人並みの時間を与えてあげたいという彼女の思いの成果がそれであった。
「悪いが、それは無理な相談だ。人間はな、守りたいものだけ守っていれば良いのさ。それは自分の命すら例外ではない」
「命を捨てる気なのか?」
「それでも果たしたい理想があるだけだ」
壊れかけの体に鞭を打ち、ケーニッヒは立ち上がる。
垣間見えた思想にエリオは恐怖すら覚えた。
この男は、自分が辿り着いたかもしれない結果だ。ルーテシアを守り、ルーテシアのためだけに全てを犠牲にしてきたかつての自分。
その行き着く先は彼だったのだ。
そう、確かに自分達は別人だ。
エリオ・M・ハラオウンは、如何なる理由があろうと己の命を秤にかけたりはしない。
- 408 名前:Das Erbe zur ZukunftI:2008/06/01(日) 23:48:50 ID:1UkK7UZk
- 「ロデオ、撤退だ」
「よろしいので?」
「時間は十分稼いだからな。それと壊れたガラクタ共も全員回収しろ、まとめて直してやる」
「はいはい・・・・・・・ルーテシア・アルピーノ、エリオ・モンディアル。命拾いしましたね」
「待て!」
不意に二人を守るようにガジェット達が現れ、集中砲火を浴びせてエリオを妨害する。
その隙にロデオは転送魔法を発動させ、破壊された傀儡兵を含む全ての襲撃者達は何処かへと消え去っていく。
油断を誘っておいて奇襲をしかけてくるのかと思ったが、そんな気配は感じられなかった。
死の恐怖から解放された安堵感からか、ライトニング分隊の面々は全員がその場にへたり込んでいた。
戦闘魔導師としては褒められた行為ではないが、数十機もの傀儡兵を相手に誰一人欠けることなく持ちこたえたのだ。
説教はまた今度にして、今は休ませてやった方が良いだろう。それよりも、エリオは先程のケーニッヒの言葉が胸に引っかかって離れなかった。
『悪いが、それは無理な相談だ。人間はな、守りたいものだけ守っていれば良いのさ。それは自分の命すら例外ではない』
自分の命ですら蔑ろにしてまで守らねばならないもの。
誇りやプライドを捨て、騎士としてあるまじき卑怯な振る舞いをしてまで守らねばならないもの。
そこまでして果たさねばならない理想を、エリオは受け入れることができなかった。
「自分を傷つけて・・・・・・命を捨てて・・・・・・それでいったい何を守るって言うんだ、ケーニッヒ」
余りにも馬鹿馬鹿しい疑問。
自分と彼は同一起源。ならば、その答えは問わずとも自分の中にある。
最初からその問いに対する解はすぐそこにあったのだ。何故なら、自分は一度その道を経験しているのだから。
「そんなにもこの世界が大事なのか、ケーニィィィッヒッ!!!!」
エリオ・モンディアルがルーテシア・アルピーノをその命を賭けて守ると誓ったように、彼もまた、己の命を賭してミッドチルダそのものを守ろうとしている。
彼が掲げる理想とは、ただそれだけのことであった。
to be continued
- 409 名前:B・A:2008/06/01(日) 23:51:04 ID:1UkK7UZk
- 以上です。
いえぇっい、主人公喰いやがった(出番的な意味で)。
違うんだ、本当はこの後、ヴィヴィオのシーンも入れるつもりだったんだ。けど、予想以上にVSケーニッヒのシーンが伸びてしまって。
冒頭のクロノの発言はクロノファンの方に反感買うかと思いましたが、彼は「父親」、「年長者」としてアドバイス送るのに最適な人なのでああなりました。
支援ありがとうございました。
それと、ちょいとリアルが忙しくなったので3週間ほど間が空きそうです。
ROMることはできますけど、執筆はちょっと滞りそう。
- 410 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 00:03:33 ID:rGN2u9Jf
- リアルタイムGJ!
ってか3週間ほどお預けですか…
盛り上がってきたので続きが気になりますがリアルが忙しくなったなら
致し方ないですね。
再開を楽しみにしてます、お疲れさまでした。
- 411 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 00:05:06 ID:Yo2iAPi7
- GJ
このエリオの格好良さはなんだろ。
流石主人公(違)
- 412 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 00:09:03 ID:lTdyLuwr
- >>375
GJ!
長編お疲れ様でした!
色々意見もあるでしょうが、私は毎回とても楽しく読ませて頂きました。
>次の長編は鬱展開鬱エンドユノフェイです。
次回作って確かユノフェでなのはさんがフェイトさんを略奪するって奴ですよね?
最終的になのフェで終わればハッピーエンドでもいいと思うんですが……
まぁ、とにかく頑張ってください!
- 413 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 00:11:45 ID:e3kxvJfN
- 246氏は今後注意書きに
・ユーノファンは読まない方が懸命です
って書いとくべきだと思うんだ
後>>412は死ね
- 414 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 00:19:21 ID:9X1XhMMR
- >>412
さすがに、ユーノファンに喧嘩売るような物言いはどうかと思うぞ
- 415 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 00:23:58 ID:MkkSXs8x
- こらこら、こんなとこでCP喧嘩すなw
でも246氏の作風を知らない新規さんのためにも
たしかにもうちょい注意書き書いた方が良かったかもな
>>409
GJ!
…俺、B・A氏のせいで四期の主人公エリオでいいじゃんって気になってる。
間が空くのは読者としては辛いですが、また読み返しつつ待っております。
- 416 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 00:25:12 ID:tE8cAZsm
- >>413
言いたいことは分かる。
だが、前半はともかく、最後のはやめとけ。他の同志に迷惑がかかるから、心の奥底にしまっておくんだ。
- 417 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 00:27:38 ID:ecy4oPAe
- 読者を甘やかしすぎだなこのスレは
それが一部の作者をも助長させている
- 418 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 00:32:12 ID:DfH+RB/j
- >>413
なんで>>412死ねなんだ?誰かkwsk
まぁ、どんな理由であれ死ねとか言うクズよりマシな事は間違いないけど
- 419 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 00:35:04 ID:5Y80gWNn
- >>409
GJ
無理せず続けてくださいね。
あと、騒ぐな、煽るな。
- 420 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 00:42:18 ID:wqXskPcx
- >>418
作者がカプと展開を提示しているにもかかわらず、>>412が、自分の好みのカプで終わりさえすればハッピーエンドなのに、という風に言ってる(ように見える)から、かな? 方針を否定している、と読み取れなくもない。かなり穿った見方だけど。
まあ、感想だけで済まさずに、わざわざ言うような事ではない、わな。
- 421 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 00:53:17 ID:mGEenrns
- >>299
ナンバーズの間でからかわれながらもほのぼの暮らすエリオ・・・すごくほのぼのしてます。
「以下ただの凡人まで」に吹きましたw別の平行世界じゃ最愛の妻なのに
エリオ隊長とともにこのナンバーズに所属ストーリーもシリーズ化して欲しいと思ってしまいました。
GJ!!
>>409
GJ!!
エリオがすごくかっけEEEEE!!!!もうその一言に尽きます。
二人の話もすごく臨場感があふれていていいです。
俺ももう4期エリオ主人公でいいんじゃないかと思うんだ・・・
そして3週間おあずけですか・・・。仕方がないことですが、それでもお早い復帰を期待しております!
がんばってください。
- 422 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 00:57:58 ID:a7f/+Pic
- >>412がなのフェ厨なのはよく分かったが、あからさまに自分の好みを出しているところが
不快感を煽っている。思っても書くな。
>>413もさすがに言い方がストレートすぎる。
- 423 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 00:59:01 ID:K0U846QZ
- 逆に考えるんだ、3週間分ため込まれたこくまろSSが読めると考えるんだ
- 424 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 00:59:45 ID:5Y80gWNn
- ま、ユーノならばどうなろうがいいと言っているようにとれるしな
この話はもうやめだ
- 425 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 01:06:39 ID:b67LSR6z
- ちっょと、次世代ネタ書いてみる。
他の人の見てたら描きたくなった。
- 426 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 01:08:37 ID:FTKincd7
- よし、では聖王協会が身体検査しに来たヴォルケンリッターに変なプログラムを仕込む話でもしようか
- 427 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 01:10:24 ID:8ki6vsbE
- >>B・A氏
GJです!
ホント、エリオかっこいいですね!
ストラーダも手元に戻ってきましたし、これで六課の戦力は元に戻りましたね。
次回はヴィヴィオvsセリカがメインになるのかな?
wktkしながら待ってます!!
3週間じっくりコトコト煮込んだSSが読めるなら俺は耐えられます。
- 428 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 01:35:32 ID:cVmbOMir
- >>425がとんでもない地雷に見えるのは俺が疲れているせい
- 429 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 01:52:10 ID:pjuupoHY
- むしろ俺が言いたいのはユーノ主軸にした話を書いてってことだな
最近多いエリオものは読む気まるで無いから完全スルー、つまり読むものがちょっと少ない
- 430 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 01:52:53 ID:cFx5+Avp
- >>375
ところで、不意に気づいたんだ。
>今日と言う日を境になのはも法的にママになる。それを自分から妨げるような事はあってはならないのだ。絶対に。
>なのはを泣かせるような輩は、いっその事天に召されてしまえばいいのだ。
>ヴィヴィオ・T・ハラオウン17歳。現在、禁断の恋に執心中である。
ヴィヴィオ、まさかヴィヴィオ・・・・がくがく・・・・・・・。
- 431 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 01:53:07 ID:0jCNIF9p
- つ 自分で書く
- 432 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 01:55:18 ID:lP2PoJXp
- >>429
一行目は同意だが二行目の最初はいらんぞー。
- 433 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 02:04:24 ID:b67LSR6z
- うーん。地雷は否定できないかも…(汗
とりあえず、投下大丈夫ですか?
- 434 名前:野狗 ◆gaqfQ/QUaU :2008/06/02(月) 02:08:10 ID:b67LSR6z
- よし、今の内。
次世代モノ、書きたくなったので書きました。
この人の次世代は出てなかったよね?
なんかプロローグっぽくなったけれど、続きはありませんので。
あぼんは鳥かコテで。
全部で3スレ
タイトル「何のために」
- 435 名前:野狗 ◆gaqfQ/QUaU :2008/06/02(月) 02:08:53 ID:b67LSR6z
- 1
「ジュニア、明日までにこの解析を頼めるかな?」
隊長が示したのは両手で抱えられるくらいの箱。
そこには見たこともないロストロギア。こんな物をいきなり見せられて解析しろと言われても……
いや、やるしかない。
隊長の性格はもうわかっている。いきなりこうやって言いつけてくるということは、他の手段は全て無駄ということなのだ。
つまり、僕の能力だけが残る全て。そうなっては、断れるわけもない。
「わかりました。無限書庫の方には…」
「連絡が付いているが、向こうはいつものように提督からの緊急任務の真っ最中だからね」
ハラオウン提督とスクライア司書長の仲は有名だ。提督からの直接命令で司書長が動いているのなら、僕らの入る隙間はない。
というより、僕らが邪魔できないほどの重要な任務と言うことだ。
さて、これで無限のデータベースは活用できない。文字通り僕の徒手空拳で解決しなければならない。それは、無理じゃない。
疲れるけれど、無理じゃない。だから、僕はここにいる。
ここ、遊撃課に。
「ジュニア、無理なら素直にそう言って」
「副隊長。それは聞き捨てなりませんよ。明日までと命令を受ければ、僕は明日までに全力を尽くします」
「無理は良くない」
「無茶はするかもしれませんけど、無理じゃありません」
「……素直じゃない。やっぱりそっくり」
その辺にしておこう、と隊長が笑い、副隊長は頷いた。
この槍騎士と召喚士は付き合っているに違いない、と僕は思っている。もっとも、そうなるともう一人の召喚士が黙ってないような気がするけれど。
「それじゃあ、僕はラボの方に籠もりますから。なにか追加事実がわかったらお願いします」
「ああ、これが発見された現場には今、イーブン分隊が行ってるから。何かあったら直接連絡してもらうよ」
イーブン分隊は、スバルさんが指揮している、セインさん、オットーさん、ディエチさん、ディードさんの分隊だ。
因みに、オッド分隊はチンクさんが指揮していて、ノーヴェさん、ウェンディさんの分隊だ。
人数が偏っているようだけど、オッド分隊にはさらにウェンディさん率いるガジェット部隊が所属している。
そして隊長が直接率いるライトニング分隊。この三つの分隊が遊撃課の基本戦力だ。
元々は機動六課として設立されていたものを名称を変えて復活させたらしい。
それはわかる。なにしろ、遊撃課の主要メンバーのほとんどが、かつての六課の敵だったのだ。名前がそのままではやりづらいだろう。
もっとも、僕自身はどの部隊にも所属していない。僕は戦闘員ではないのだ。そのうえ、魔導師でも戦闘機人でもない。ただの技術者だ。
ちょっとばかり有能なので、ここに居場所を提供されている。
だから、隊長の期待には応えなきゃならない。
- 436 名前:野狗 ◆gaqfQ/QUaU :2008/06/02(月) 02:09:42 ID:b67LSR6z
- 2
「ジュニア、そろそろ寝る時間ッスよ」
「うん。おやすみ、ウェンディさん」
「呼び捨てでいいッスよ。それより、ジュニアが寝る時間ッスよ。あたしはルーお嬢…アルビーノ副隊長と夜間シフトッスから」
「まだ解析が終わってないんだ。もう少ししてから寝るよ」
「昨日も、セインに同じこと言ってたッスね」
「そうだったかな?」
「隊長は、ジュニアの身体を壊してまで解析させるつもりなんて無いッスよ? あの人は、そういう人ッスから」
「うん。わかってる」
「誰も、ジュニアにそこまでやれなんて言わないッス」
「うん。言われたことはないよ」
「だから、ちゃんと寝るッス」
「これが終わったらね」
次の瞬間、僕の身体が浮いていた。
慌てて見下ろすと、セインさんが僕の身体を抱えている。いつの間にか、足元から現れていたのだろう。
「セイン、そのままベッドまで連れて行くッス」
「さあ、行きましょう、ジュニア」
「セインさん、何するんですか、離してくださいよ」
「嫌です。今夜はこのままジュニアと添い寝します」
「え、ええ!? 困る!」
「一人にしたらまた起きてくるでしょう?」
確かにその通り。だけど、僕にはやらなきゃならないことがある。セインさんとウェンディさんの気持ちは嬉しいけれど。
命令するしかないのかな。僕はナンバーズに命令なんてしたくないのに。
「隊長として命令する。ジュニア、休息を取れ」
「……隊長?」
「チンク姉?」
隊長がチンクさんと一緒に、いつの間にかウェンディさんの後ろに立っている。
「こんなことだろうと思った。ウェンディ、セイン。ジュニアが素直にお前達の話を聞くと思ったか?」
「そ、それは」
「ジュニア。隊長の命令なら貴方は素直に聞くのだろう?」
チンクさんは痛いところを突いてくる。そうだ、隊長には逆らえない。それが決まりだ。
「ウェンディ、セイン。気付かなかった僕も悪かった。ジュニアに無理をさせてしまったね」
「隊長、これくらいは当然ですよ。僕は…」
「やめろ」
隊長は冷たく言った。
「君は君だ。その能力にかかわらず、君は君以外の何者でもない。生まれた理由が何であれ、君は君だ」
「でも…」
「君は知っているはずだ。僕の生まれを。君が自分の生まれに拘るなら、僕はどうなる? 僕はただの資産家の跡取りでいればいいのか?」
「それは……」
理屈では隊長の言う通りだとわかっている。僕は僕なのだ。だけど僕は……
- 437 名前:野狗 ◆gaqfQ/QUaU :2008/06/02(月) 02:10:26 ID:b67LSR6z
- 3
そのロストロギアの解析で全てが始まったのだ。
ロストロギアにしてロストロギアでないもの。それは、ロストロギアの複製品だった。
危険きわまりないそれを複製し、隠匿し、使用していたもの。
空と海、次元の垣根すら越えて捜査権を与えられた遊撃課の、長い事件の始まりだった。
オッド分隊、イーブン分隊。エリオ・モンディアルとルーテシア・アルビーノの率いるライトニング分隊。
部隊顧問でもあるキャロ・ル・ルシエと執務官ティアナ・ランスターの協力。
そして、伝説の高町なのは、フェイト・テスタロッサ、八神はやてとヴォルケンリッター。
僕は、敵の戦力を解析する。作戦を、武装を、目的を。
僕は「無限の解析者(アンリミテッド・アナライザー)」
戦士ではないけれど、僕は僕の方法で戦う。
そして、父と母を取り戻す。
僕の方法で世界を守り、僕の守った世界で、父と母を迎えるために。
父と母にこの世界の価値を伝えるために。
僕が守ったこの世界の価値を認めさせるために。
僕の父の名は、ジェイル・スカリエッティ。
僕の母の名は…………
- 438 名前:野狗 ◆gaqfQ/QUaU :2008/06/02(月) 02:12:10 ID:b67LSR6z
- 以上。お粗末様でした。
母の名は……まあナンバーズの誰かですけど。後はご想像に。
(ていうか、血の繋がってない借り腹だけど)
- 439 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 02:16:52 ID:lP2PoJXp
- >>438
やられたw そう来たか……。
この未来軸も面白そうだな。GJです!
- 440 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 02:20:04 ID:oE4ePv0w
- GJでした。
ほほう、変化球できましたな
- 441 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 02:52:22 ID:UgISgmVZ
- >>429
非エロならユーノスレ池って話になるし、エロ方面はだいたい相手はなのはかフェイトになる
エリオ以上にネタが枯渇気味だから現状の職人さんの構成ではちと難しいか
- 442 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 02:53:45 ID:e3kxvJfN
- >>429
俺は二行目に同意
但し、理由は俺の好きなエリフェものが無いからって理由だけどな
- 443 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 02:58:10 ID:pDrRpCTN
- 正直、絶体絶命のピンチに主人公が到着して大逆転なんて展開はもういいよ
- 444 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 03:07:29 ID:5Y80gWNn
- >>441
非エロならあちらいけと言うのは少し乱暴かもな、あそこいろいろ今制約厳しいようだし。
とは言え、現状では扱う上での立ち位置がエリオより難しいのもあるな。
個人的には不当に悪く扱われてなければいいんじゃないレベルだが。
- 445 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 04:14:04 ID:Xb9WxB1/
- >>441
別に非エロでもここに落としてもいいと思うけどね。
スレチにならない限りどこに投下しようと職人の自由だ。
百合に続いて淫獣まで排斥する空気になってしまったのは悲しいことだ。
そのうちエリオまで排除するようになるのかねぇ……
- 446 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 04:21:02 ID:oE4ePv0w
- きどー六課、実験部隊であるその場所は、激務に続く激務により日々隊員達の精神がすり減らされて行く、まさに戦場……
様々な悩みを抱える隊員達、しかし彼等は顔見知りの恥ずかしさ故か他の仲間達に悩みを打ち明けなかった
訓練に身の入らない隊員達を見、遂に部隊長は決断する!
『魔導カウンセラーりりかるジェイル♪』
・第一話予告
カウンセラーとして、きどー六課に招かれたジェイル先生、彼は今まで培ってきた洗脳技……様々な知識経験をいかし、隊員達の心を解きほぐして行く。
最初は反発していた赤毛の少女も、彼が『身長の伸びる薬』を開発中であることを聞いた事をきっかけに彼を認めはじめる
きどー六課の一員として認知され始めたジェイルだったが、彼の事をよく思わない『闇の獣』が動き出す
「凡人なのを気にしてるキミにジュエルシ……願いを叶えてくれる御守りをあげるよ」
かつてない混乱に陥るきどー六課!
その時ジェイル先生は!?魔王は!?
「○○○君、ちょっと頭……冷やそうか」
ご期待下さい!
……という感じの作品が投下される夢を見た……昨日の話題のせいだろうか
- 447 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 04:55:09 ID:h4E/yZUh
- >441
あそこはただのキャラスレだぞ? 予想以上に伸びてSSが落ちてるだけで。
そんなこといったらフェイトやなのはの非エロだってスレ違いになるし。
ちなみに俺も基本的にはユーノ待ち。
長編が落ちてくるのを一日千秋って感じだぜ。
- 448 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 07:09:58 ID:OKoHfX70
- ここのペースだと一日一秋って感じだけどな。
- 449 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 07:30:59 ID:ZLTWUULn
- わたし
246氏のノーマルでのラブラブでハッピーエンド読んで見たい……です
- 450 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 08:29:14 ID:UgISgmVZ
- >>444
制約って?
>>447
それはそうだが、事実SSはあるみたいだし
- 451 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 10:07:31 ID:n9ZVcFiC
- エリオ多いと言われてるが、B・A氏が超人的な速度で書いてるから多く見えるだけであって、
氏の作品以外ではここ数スレあんまり出番無いんだよな。
むしろ作品数ならクロノの方が多かったりする。
- 452 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 10:43:22 ID:T1lw7C0x
- >>450
ユーノをだしにヘイトしてる奴が出てきて空気が悪くなってる。
空気読まずにマジレスすると、一番割りを喰わせ易い上に、
公式で彼と絡んだキャラが余りに少ない。
- 453 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 10:53:51 ID:ecy4oPAe
- 誰か今の空気を一掃する為にクロノに掘られるユーノ書いてよ
- 454 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 10:56:50 ID:M5EmntdP
- そこは逆だろう
- 455 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 11:07:43 ID:Av8flmgO
- フェレットに掘られるクロノ?
- 456 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 11:16:11 ID:MkkSXs8x
- 空気読まずにうんざりするほどラブラブのエリキャロきぼん
エリルーもキャロルーも行ける口ではあるがやっぱり王道好きみたいだ・・・
- 457 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 14:00:20 ID:mNwnsoYK
- >>375
246氏、遅ればせながらもGJです。そして、今まで本っ当にお疲れ様でしたっ!!
その上、次回作はユノフェイ+『あの』Namelessばりの鬱話とな ・ ・ ・ ・ ・ ・
久々に自分のツボに激ハマしそうな内容なので、今からwktkが止まりませんゼ。期待してお待ちしておりますっ!!
- 458 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 14:11:31 ID:DfH+RB/j
- ユーノを排斥しようとする人がいるのは、
どのssであれ愛しのユーノ君がほんの少しでもないがしろにされるのは、
耐えられないって感じの連中が一部とはいえ存在するからじゃないかな。
ここをユーノスレと勘違いしてるんじゃないかって奴が結構いるのが問題だと思う。
ユーノ厨はガキの割合が多いような印象。
まぁ、一部の人がそうなだけで普通のユーノ好きの人にははた迷惑な話だけどね。
- 459 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 14:17:15 ID:9X1XhMMR
- 煽るのはやめような。
作品落としにくい雰囲気を作ってもしょうがない。
- 460 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 14:20:29 ID:MkkSXs8x
- せっかく俺らが空気変えようとしたのにっ><
そうかいそうかい誰もエリキャロなんて読みたくないのかい
自分で書いて自分で読むか・・・orz
- 461 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 14:21:15 ID:M5EmntdP
- なぜ穿り返すのかw
正直「厨」なんて言葉は投下して読んでを繰り返すこのスレでは普通でてこない単語だと思うんだけどなw
- 462 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 14:22:01 ID:9X1XhMMR
- >>460
むしろ、かいてここにおとすんだ!!
- 463 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 14:38:09 ID:h4E/yZUh
- 作品における感情移入の対象は基本的に主人公なんだけど、リリカルなのはは女が主役だもんな。
SSを書くにあたって感情移入の対象を男に移すわけだが、
無印→クロノ、ユーノ STS→エリオ
という見始めた時期によって主役の分散が出来上がってしまうわけだ。
……そう考えるとこれは避けられない宗教戦争なのかもな。
- 464 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 14:43:56 ID:MkkSXs8x
- このスレはそういう戦争する場所じゃないって言いたいだけなんだ
職人さんは好きに書いてくれればいいよ
俺らは気に入らないタイプの話はあぼーんするだけだから
- 465 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 16:40:37 ID:P4kj5IA5
- 妄想色々、好みも色々
- 466 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 16:50:37 ID:I5ejWxA2
- そんな事より俺は太ももの話がしたい!!
たとえ変態と言われようとも!!
- 467 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 17:26:47 ID:iKzKFJcB
- ここはエロパロでもなんでもありの珍しいスレだと思ってたのは勘違いなのかな?
- 468 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 17:27:43 ID:9SP/zkN/
- 勘違いじゃないさ
ただ定期的におこる話題なだけだ
- 469 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 17:43:45 ID:I5ejWxA2
- >>467
他のスレを見た事はないがこんだけフリーダムなスレは他に存在しないと思っている
- 470 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 17:49:40 ID:naBn5vJM
- なんでもあり≠何でもいける人ばかりじゃないって事だな。
スレとしては何でも受け入れるが、個々人の好みは別、と。
さすがに極端過ぎるヘイトや優遇は個人サイトでやれって話になるんだろうけど。
- 471 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 18:06:26 ID:5Y80gWNn
- 昨日のあれは単に特定キャラ以外ならならどうなってもいいから的な書き込みをした奴に噛みついた奴がいたと言うだけ。
それを更に勘違いした奴で変な方に話進めた奴がいておかしくなったが、こんなんで書く方が困惑するようなことになれば誰も得しないさ。
- 472 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 18:10:39 ID:MkkSXs8x
- >>466
誰の、どんな太腿が好きなのか、どういう風に太腿を扱いたいのか、
もっと詳しく述べなさい。
- 473 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 18:39:54 ID:LtAAvlxS
- 新ジャンル「最低SS」に密に期待してる俺
- 474 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 18:47:16 ID:ecy4oPAe
- 自分で書くに留めとけ
- 475 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 18:55:00 ID:cFx5+Avp
- >>463
俺は無印から見ているけど好きな男キャラはエリオだ。
クロノも好きだけど、近接する少年ってやっぱ王道だよなぁ。
ちなみに女性ではフェイト(9歳)。近接する幼女(以下略)。
>>466
はやての太ももを頬ずりしてべろべろしてそのまま谷間に突貫したいな。
- 476 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 19:11:57 ID:MhmEp0mE
- 非エロうぜええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ
- 477 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 19:13:40 ID:naBn5vJM
- 突然だな、どうした?
- 478 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 19:14:54 ID:J9oH3bE6
- 意訳「エロい話が読みたいんです!!エロい話が読みたいんです!!!」
必死なだけだろ
- 479 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 19:25:30 ID:5Y80gWNn
- どのカップリングだと一番エロくなりそうかな?
(好み抜きに、印象として)
- 480 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 19:26:37 ID:ecy4oPAe
- リンディさんが入ってればなんでも
エイミィもなかなかどうして
- 481 名前:562:2008/06/02(月) 19:28:08 ID:lWYQJ8p7
- ユーノごめんなさいな話しだけど、ようやく完成したので、投下したいんですが?
- 482 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 19:33:16 ID:naBn5vJM
- おk。バッチ来い
- 483 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 19:38:57 ID:rylhN8z9
- >>479
ユーノが入っていれば何でもエロい
なのはさんとかフェイトとか部隊長とかスバル・ティア・キャロほかいろいろイケる
- 484 名前:562:2008/06/02(月) 19:47:58 ID:lWYQJ8p7
- では、お言葉に甘えて……
前々スレの時に質問して書き始めたのを、やっと投下します。
クロノ×なのは×フェイトが爛れた関係になる話です。
で、爛れた関係と愛は共存できるのか?
やってみました。
注意事項
・カプはクロノ×なのは×フェイト
・なのは達の学生の頃のクラスや行事は捏造です
・3Pで愛だと? 笑わせるな! と言う方はゴメンなさい。スルーして下さい
・エロあり、今回はクロノ×なのはのみ
・年齢は結婚可能な歳ですので、それ以上で想像してください
・タイトルは「究極の幸せは不幸になる恋?」です
以上を見て興味が沸かれたら、どうぞ。
- 485 名前:究極の幸せは不幸になる恋? 1/15:2008/06/02(月) 19:49:14 ID:lWYQJ8p7
- 2泊3日の修学旅行、2日目の夜。お風呂から上がってきたフェイトは、心が弾むのを抑え切れなかった。
畳の匂いに、その上に並べられた布団。昨夜宿泊した時も楽しかったが、クラスメイト全員が
押し込まれた大部屋は弱冠の緊張と息苦しさを強いられた。
しかし、今日は小部屋で、一緒に寝るのは心許した友人ばかりである。
幸運に恵まれていると思う。考えてみれば、なのはの怪我の影響などで行けなかった小学生の時の
修学旅行は、この5人は全員が同じクラスでは無かった。
その点、中学生になり、初めての、そして進学するつもりの無いフェイトにとっては最後に
なるであろう修学旅行で、この5人が同じクラス。その上、同じ班で行動が出来る。
間違いなく一生の思い出になるだろう。
「それじゃあ、修学旅行の定番……行くわよ」
「ふぇ?」
「お? なんや?」
リーダー各のアリサの声に、フェイトと同じく初めての修学旅行に浮かれてる、なのはとはやてが
反応する。声には出さないが、フェイトとすずかも意識をアリサに移す。
「それは……」
「「それは?」」
「アンタ達! 好きな男、白状しやがれぇ!!!……大会♪」
「「「ええぇ〜〜〜!?」」」
「まずは……なのは! 言いなさい!」
「ふぇ〜〜〜!!!?」
今のフェイトに、焦るなのはをフォローする余裕は無かった。
好きな男……それに該当する人物の笑顔が脳裏に浮かび、フェイトの心をかき回す。
――クロノ・ハラオウン。フェイトにとっては義兄であり、上官でもある人物
言っても良いのだろうか? ミッドチルダでも、この世界でも近親相姦はタブーとされている。
血が繋がらないとは言え、兄であることは事実だ。だから想いを告げられない。
それを聞いたら、友人達は軽蔑しないだろうか? だから悩みを相談できない。
しかし、今なら? 本当は聞いて欲しい。自分の悩み。抑えきれないこの想いを。
この大切な友人たちに……
「わたしの好きな人はね……クロノくん……なんだ」
- 486 名前:究極の幸せは不幸になる恋? 2/15:2008/06/02(月) 19:50:24 ID:lWYQJ8p7
- 「「「…………はい?」」」
先陣を切らされたなのはは、顔を真っ赤にしながら答えた。
その返答にフェイト以外は唖然とし、フェイト自身は、先程まで熱くなっていた体が急速に
冷えていくのを感じていた。
「も、もぉ〜、なのはちゃんもお茶目やなぁ♪ 変な冗談言わんといてぇ」
「じょ、冗談なんかじゃ無いよ……」
「なのは……アンタ……なんで?」
「ふぇ? 何でって……」
アリサの質問の真の意味は“なんで、フェイトの前でそんな事を言うのか”だが、なのはは質問の
裏にある真実を見抜けず、自分がなんでクロノを好きになったかを答える。
真面目な人柄。優しい。頼りになる。かと言って堅苦しくない。不器用ながら冗談も言う。
そんな惚気という名の美辞麗句がフェイトの耳を撃つ。普段なら諸手を上げて同意する言葉。
しかし胸が痛い。動悸は激しくなる一方なのに体は冷えていく矛盾。
思考が纏まらない。頭の中が酔ったようにグルグルまわる。
なのはは1番の親友。
クロノは1番愛しい人。
1番と1番が……
薄々だが気付いていた。クロノがなのはには特に優しいと。
だったら応援しなきゃ……
義兄と親友の仲を取り持とう。
それが、自分の役目だ。考えてみれば、なのはとクロノが居なければ自分は死んでいた。
生き延びていても今頃は幽閉されてるところだろう。
だから言わなきゃ……
それなのに……
「フェ、フェイトちゃん!?」
自分を見て驚く親友の顔が良く見えない。何故か視界が滲んでいた。
- 487 名前:究極の幸せは不幸になる恋? 3/15:2008/06/02(月) 19:51:30 ID:lWYQJ8p7
- 泣き出したフェイトを抱きしめながら、なのははフェイトが泣く理由が分からず混乱する。
そして、理由が分かる者は……
「で、この状況、どうするん?」
「え? ア、アタシのせい?」
「他に誰かおるん?」
「ア、アタシは……悩んでるフェイトを後押ししようと……まさか、なのはが気付いてないなんて」
「それどころか、なのはちゃんも同じ人が好きだったなんて、ビックリだよねぇ……」
「まあ、なのはの気持がそうなら、遅かれ早かれ起きてた問題よね?」
「そや言うたって、よりによって修学旅行!? 私、修学旅行初めてなんよ! それがなんで、
こないな修羅場なん!?」
結局、見守る3人には、最後まで何も出来なかった。後に、八神はやては、こう語る。
「あん時、ちゃんと話を聞いとけばなぁ……まさか、あないな事になるなんて……」
そんな世間にはどうでも良く、でも少女達にとっては大変な一夜があった。
その夜から、時は流れ…………
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
「ど、どうかな?」
頬を染めながら、なのはは自分の格好を指差す。
その姿に、クロノの思考は過去へと遡り、記憶を掘り起こし始める。
自分が何時の頃から彼女に惹かれていたか憶えてはいない。
あえて言うなら、初めて会った時から彼女に惹かれてた、としか答えられなかった。
最初は無茶をする女の子だと、呆れながら見守っていた。
ただ、彼女に微笑みかけられた時は妙に緊張した事を憶えている。
その後、彼女が救った少女の事で、心配する彼女を安心させようと格好つけたりした。
そして、彼にとっては執務官として当り前のことをした結果、その少女を救ったことになり、
彼女に感謝された。
その後、その少女、フェイト・テスタロッサはクロノの妹になり、フェイト・T・ハラオウンになった。
そして、妹の親友となった彼女とも一緒になる機会が増えていった。
2人は本当に仲が良く、クロノは見ていて微笑ましい気持になった。
いや、本当は2人の姿を見ると思い出すからだろう。
- 488 名前:究極の幸せは不幸になる恋? 4/15:2008/06/02(月) 19:52:49 ID:lWYQJ8p7
- 母に拒絶され、呆然とする少女に手を差し伸べる彼女と、吹っ切るようにその手を取った少女
朝日の中で、互いのリボンを交換する2人
それは、少年の心に焼き付いて色あせない美しい光景。
こんな仕事をしていると、辛い事が沢山ある。だが、あの光景を思い出すだけで頑張ることが出来た。
その内、彼は成長していって、妹の態度がおかしくなったり、今度は、やたらと彼女と2人きりに
なるようにしたりと……
フェイトの協力で、クロノは、なのはとの距離を近づけていった。
そして、クロノは彼女と互いの気持を確認し合い……
そして男女の仲になった……付き合い始めた当初は、以外にもクロノの母、リンディが難色を
示したが、しばらくすると逆に結婚を急かす様になった。
そして、今日……
「……クロノくん?」
なのはは黙り込んでいるクロノに不安そうに声をかけた。
「クロノ……何か言わないと」
「……ゴメン。その……見惚れていた」
なのはのウェディングドレス……なのはがフェイトに協力してもらって、ようやく満足いくものが
見つかったと喜んでいたドレス……その姿を見て精神が飛んでいたクロノは、妹に怒られて、ようやく
それだけを声にした。
「あうっ……あ、ありがとう」
だが、なのはには一番に見て欲しい人に褒められた。それだけで充分だった。新郎の妹で、新婦の親友のフェイトが笑いながら真っ赤になった2人を見守っていた。
今日、この日より、高町なのはは、なのは・T・ハラオウンになった。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
- 489 名前:究極の幸せは不幸になる恋? 5/15:2008/06/02(月) 19:54:00 ID:lWYQJ8p7
- (……おかしいな? 何でこんな事になってるんだろう?……僕は新婚旅行に来ている
……はずなんだが?)
クロノは上を見上げる。真っ白な雲と青い空。
目の前を見る。青い海が広がり、海鳴市の海より綺麗だ。
自分の格好を見る。ウェットスーツに背中には酸素ボンベ。
確認終了。間違ってはいない。行き先はなのはの世界のオーストラリアで、現在はスキューバー
ダイビングを楽しんでいる。
しかし、もう1度前を見て……目を逸らさず、違和感の原因を直視する。
「凄い! 綺麗なお魚いっぱいだよフェイトちゃん!」
「うん♪ 大きいのもいた!」
「もう1度潜ろう!」
「うん。なのは」
そこにはクロノが心を奪われた光景。なのはとフェイトが2人で笑い合ってる姿。
「なんだ別に問題無いじゃないか……って、なんか違うだろ!?」
クロノは改めて事前に調べた新婚旅行について考える。最初、新婚旅行という、なのはの世界の風習が
いま少し分からなかったため、なのはの世界のパソコンで新婚旅行を検索した。
そこでは、ほとんどはプランの紹介などで、結局Wikiで……以前ユーノが「Wikiは時々捏造が……」
と言っていたため不安を覚えながら確認した。その内容を改めて思い出す。
その中でも新婚旅行のハネムーンの語源は蜂蜜酒で精力増強……直訳すると子作りに励むってことで
OK?……のはずだった。
ところが、ハラオウン家の新妻は夫を無視して義妹に夢中である。
(と言うより、何でフェイトがついてきてるんだ? これって新婚旅行で……あ? そう言えば関連
項目に成田離婚ってのがあって旅行先のホテルの部屋にまで親がついてきた突飛な事例ってのが…)
「…………義妹はセーフ?」
誰にとも無く呟くが、むろん答えを返すものなどいない。
クロノは今更ながらwiki以外でも調べれば良かったと後悔したが、後の祭り。今の状況に不安を
感じながらも、自分を無視してはしゃいでいる新妻と義妹を眺め続けた。
- 490 名前:究極の幸せは不幸になる恋? 6/15:2008/06/02(月) 19:55:19 ID:lWYQJ8p7
-
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
そして夕食も終え部屋に戻る。1つの部屋に3つのベッド……クロノは安心した。今日の流れから、
2人部屋と1人部屋を取っていたら、間違いなく自分が1人部屋になるところだと自覚があった。
だが、ポジティブなのは良いことだが、現実から目を逸らしてはいけない。
(そんな事は分かってる! つまりアッチの方はお預け? いや、それよりフェイトも同じ部屋?
いくら兄妹だからといっても、こう良い歳をした男女、しかも僕達は血が繋がってなくて、妹に
なったのがバリバリの思春期だったころで、おまけに僕はその頃になって声変わりをしたり急激に
背が伸びたりと周りから「なんか妹が出来たら急に男っぽくなった。こいつやばくない?」とか
「妹の方も同じくらいのペースで女っぽくなってるんだけど、絶対やってるだろ?」とか言われ
続けて……)
クロノ・ハラオウン。普段は真面目ぶっているが、実はスケベだった。
「じゃあ、ちょっと行ってくるね」
「うん。ゴメンね」
クロノが脳内パニックに陥ってる時、彼の新妻と義妹の声に驚く……今日、初めてなのはとフェイトが
離れる事になるから驚いたのだ。
「フェイト。何処に行ったんだ?」
「うん。少しね……」
「1人で大丈夫か? ここは日本とは違うし」
なのはのいる国は特殊なほど治安が良いが、ここは日本では無い。
しかし、なのはもフェイトも異世界も含めた色んな世界を知ってるため、日本人特有の無用心さとは
無縁のはずだった。だが、それを考えてもクロノは不安に思う……伊達にシスコン扱いは
されていなかった。
「大丈夫だよ。フェイトちゃんなら、その辺は弁えてるから」
「しかしな……」
「もう……フェイトちゃん。気を利かせてくれたんだよ」
- 491 名前:究極の幸せは不幸になる恋? 7/15:2008/06/02(月) 19:56:30 ID:lWYQJ8p7
- そう言いながら、なのはが身体を預けてくる……
(そういうことか。悪かったよwiki。疑ったりしてゴメン)
どうしようもない事を考えながら、なのはの身体をそっと抱きしめる。
「だったら、好意に甘えても良いかな?」
「うん。甘え…ん?……んん」
唇を重ねて、なのはの言葉を途中で塞ぐ。そのまま唇を割り開き、綺麗に並んだ歯を舐めまわす。
「あ、うぐ…」
なのはが歯茎のくすぐったさに声を上げた途端、開いた歯から舌が絡み取られ唾液と共にクロノの
口の中に取り込まれた。
「んん!……んむ…ちゅ…んん〜」
クロノは自分の口内に取り込んだ舌を甘噛みで押さえ、じっくりと味わうと、
そのまま、背中に回した手を下げ、スカートのホックを外しファスナーを降ろす。
「んあっ!……んん」
唇を重ねたまま、ファスナーを下げる行為によって、なのはの体は後ろに仰け反るが、身体の
柔らかさと、クロノの首に回した手で自分を支えることで、彼の乱暴な行動を受け止める。
「にゃっ!」
だが、ずり落ちたスカートに足を取られると、さすがにバランスを保つ事も出来ずに倒れかける。
「教導官ともあろう者が、随分と可愛い悲鳴をあげるんだな」
倒れる前にクロノが支え、ゆっくりとベッドに座らせる。
「う……そ、その点、提督はさすがだね。攻撃を加えながら相手に気付かれずに絶好のポジション
に移動してるんだから」
- 492 名前:究極の幸せは不幸になる恋? 8/15:2008/06/02(月) 19:58:19 ID:lWYQJ8p7
- なのはは真っ赤になりながらも、自分の座っているベッドを指差す。
何時の間にベッドに移動していたのか、なのははキスに夢中で気付いていなかった。
「戦闘の基本だろ?」
「……皮肉なんだけど……クロノくんのエッチ」
そう拗ねてみせるが、すぐに目を閉じてアゴをあげる。
キスを要求するポーズに応え、唇を交わすと、そのままなのはの身体をベッドに横たえた。
「んん……ちゅっ……はむ」
唾液を交わしながら、クロノはブラウスの上から双丘に手を這わす。ブラウスの生地の感触とブラの
硬さに、もどかしい思いを抱きながらも、その形を楽しんだ。
「ふあっ…んん…はあぁ…」
唇を解放すると。なのはが大きく息を付くが、直ぐにアゴのラインに沿って唇と舌を交互に
這わせられて喘ぎを洩らす。くすぐったいような反応に震えていると……
「ひゃうっ!…んん〜〜!」
耳を軽く噛まれて小さな悲鳴をあげる。さらに耳全体に甘噛みされ、時折息を吹きかけられると、
ただでさえ小さくなっていた理性が消えそうになっていた。
「もう……服の上からじゃイヤ」
なのははブラウスとブラを自分で脱ぐと、形の良い胸が露になる。
「ん……早く触って」
甘い懇願に従い、包み込むように触れると、硬さを確かめるように揉みしだく。
「んん……あっ!」
- 493 名前:究極の幸せは不幸になる恋? 9/15:2008/06/02(月) 19:59:30 ID:lWYQJ8p7
- なのはの魔力光と同じ、薄い桜色の乳首を指で軽く弾くと、もう片方の乳首を唇で挟む。
軽いタッチと唇の柔らかい感触に刺激されると、更なる快楽を求める様に隆起する。
そして、隆起した乳首にたっぷりと唾液をつけると、唾液の潤滑を使って激しく指でつまみ、
反対の乳首を咥えて嘗め回した。
「んあっ!……あううぅぅん!」
淫靡な音を立てながら舐められ、甘く噛まれる。歯による軽い痛みと舌によるくすぐったさを交互に
加えられると、なのはの身体が大きく仰け反った。
そして、指で刺激していた乳首が乾燥してくると、そちらを咥えて同じ刺激を与える。
そのまま右手がゆっくりと下がっていき、しなやかな足をなぞるが…
「じらさないで……早く欲しいの」
「今日は随分と積極的だな?」
「……はやく」
今夜のなのはの貪欲さに、戸惑いを感じたが、フェイトが外出している事を考えると早く済ませる
ほうが得策と考え、一気にショーツを引き抜いた。
「なんだ…もう準備は必要無いくらいだな」
「うう〜〜!」
湿った下着を振って見せると、なのはは真っ赤になって睨む。
そして、指を秘所にやると、ジュブリと淫らな水音を立てオスを誘った。
「本当に大丈夫だな」
「う、うん……そっちは? 何だったら手伝うよ?」
なのはは自分の方は受け入れ準備が出来ているが、クロノの方が気になって確認する。
もし、まだだったら口を使って準備させようと思い、うっとりと口を開く。
「魅力的な提案なんだが……実は僕も我慢していたんだ」
そう言って、クロノはそそり立ったモノを見せる。
「フフ…じゃあ、ちょうだい♪」
- 494 名前:究極の幸せは不幸になる恋? 10/15:2008/06/02(月) 20:00:37 ID:lWYQJ8p7
- アイスクリームでもねだる子供のように無邪気な、同時に淫らなメスを感じさせる表情を浮かべ、
誘うように足を広げる。
亀頭を秘所に擦りつけて溢れ出す淫液をまぶすと、潤ったところで一気に侵入する。
「んんっ!…んあぁ〜〜! 入って…奥まで入っ…つぅっ!」
なのはの言葉どおり、膣内に侵入したグロテクスな肉棒は凶器のように突き刺さり、突き当りまで
一気に入り込んだ。
「くうぅぅっ!……ちょ、ちょっと……キツイ…かも」
なのはが苦しそうに声を出す。平均より大きめのサイズを持つクロノのモノを受け入れるには
なのはの膣内は小さく、クロノも締め付けの強さに痛みを感じていた。
馴染むまで動くのを諦め、覆いかぶさると髪の毛を撫でながら、首筋にキスをする。
「ハア…ハア…ハア……ハア……ハァ………」
そうしながら耳元で聞こえる呼吸が落ち着いてくると、キスをしながら腰を小刻みに揺らしてサイズの
拡張を図った。
「ふうぅ〜……んんっ…んあっ…ああぁ!」
やがて、声に甘い響きが大きくなってくると、足を抱えて激しく動かす。
「ああん!…はあぁっ! ああっ! あぁっ!」
なのはは膣内を擦り上げられ、声が漏れる。その快楽には抵抗しようとも無駄だと分かっている。
そう身体が変わってしまった。
そして、自分がそう変わった事に喜びを感じていた。
ゆえに理性を捨てて獣になる。なのはは快楽の海に身を投げた。
「はあぁ! んああぁっ! 良いよ! 凄く良いのぉ! んあああぁ!!!」
普段の穏やかさも、戦時の凛々しさも捨てたメスが快楽を貪り、本能のままに喘ぐ。
乳房を揉まれ、乳首を摘まれ、体内を抉られている。
- 495 名前:究極の幸せは不幸になる恋? 11/15:2008/06/02(月) 20:01:53 ID:lWYQJ8p7
- 「ああっ! んふぅ! んん!?……んん〜〜!」
そして唇を割られ指を入れられると口内の上のほうを指で擦られる。
普段はくすぐったいだけの刺激が快楽に変わる。強い刺激を抑えようと、なのはの口内では侵入した
指となのは自身の舌とが戦闘を繰り広げた。
「んん!……ぷはっ! やあぁぁぁ〜!!!」
そして、なのはの舌は完敗し、やがて迫る絶頂の予感を感じると、開放の懇願の視線を送る。
「まだだ……もう少し…」
「そんなぁ…んんっ! あぐぅ〜! も、もう…ふっ!…限界…だよ! おねが…ひぐぅっ!」
だが、それを許さぬパートナーに抗議を入れようと試みるが、相手に主導権を奪われている以上は
行動では逆らえず、言葉を発しようにも自らの口から漏れる喘ぎ声に邪魔をされる。
今のなのはは、ひたすら耐えるしか道は無かった。
「も、もう……だ、だめぇぇぇっ!!!」
忍耐力を使い果たしたなのはが、絶頂に身を任せて身体を震わせる。
「ひいっ! んああぁぁぁぁ〜〜っっっ!!!」
「くうぅ!!!」
だが、少しだけ遅れてクロノの限界も到着し、なのはの体内に欲望を解き放った。
「あ……ん……はあ……きてる……おなかの中……いっぱい♪……」
なのはは絶頂に身体を震わせながら、体内に吐き出される熱い射精を感じ、自身の快楽の余韻と同時に
相手を満足させた達成感に包まれた。
「ふぅ……」
クロノは精を吐き出し終えると、心地良い疲労感に包まれながらなのはの隣に横たわる。
普段であれば、もう少し休憩してから2度目を要求するのだが……
- 496 名前:究極の幸せは不幸になる恋? 12/15:2008/06/02(月) 20:03:01 ID:lWYQJ8p7
- 「ん……ふぅ〜……」
何時もなら、終った後は甘えて抱きついてくる、なのはが、呼吸を落ち着けながら、立ち上がろうと
していた。
「大丈夫か?」
「んん〜〜……うう〜……にゅうぅ〜!」
先に上体を起こしてクロノは訪ねるが、なのはは起き上がるのに全神経を使ってるのか、奇妙な
うめき声を上げながらズルズルと身体を起こそうと悶えている。
さすがに、暫く休ませないと無理だろうと思うが……
「……そう言えばフェイトは何時戻ってくるんだ?」
「にゃうっ!」
返答の代わりに気合(?)を入れて身体を起こしたなのははベッドの上で正座をする。
「……聞いてる?」
「…………あ?」
呆けた表情のなのはは、一声上げると、自分の股下を覗き込み、やがてクロノを見つめた。
「溢れてきちゃった♪」
「……そ、そうか…………ところでフェイトは?」
その正体が、自分が放ったものだと気付くと、話を逸らす……では無く、本題に入る。
「クロノくん……2回目いける?」
「は?」
見当違いの答え。正確に言うなら関係無さそうな質問。
「え?……それは大丈夫……と言うより、望むところだが、フェイトは何時くらいに戻ってくる?
あまり時間が……」
- 497 名前:究極の幸せは不幸になる恋? 13/15:2008/06/02(月) 20:04:11 ID:lWYQJ8p7
- 内心では物足りなかった。別の体位でも、なのはの肉体を楽しみたかった。
しかし、義妹が外に出ている以上、あまりゆっくりは出来ない。
「そう。良かった♪」
「……?」
ここに来てクロノは、どうも話を誤魔化されている気分になってきた。
「……なのは?」
「フェイトちゃん。入ってきて良いよ」
それはクロノにでは無く、念話での会話だった。そして、直ぐにドアが開き、クロノは驚いて
そちらを見る。
「え?」
「…………」
ドアを開け入ってきたのは頬を赤く染めて俯いているフェイトだった。
「フェイト……って、ちょっと待て!」
クロノは自分となのはの格好を思い出すと、慌てて前を隠し、そして服を取ろうとする。
だが、その手をなのはが、そっと抑える。
「クロノくん。もう1人のお嫁さんだよ」
「…………へ?」
意味が分からず、間の抜けた表情になる。
そんなクロノに、なのはは説明する。
「わたし、恋愛とか苦手で人の気持って良く分からなかったの。
だから……フェイトちゃんがクロノくんの事が好きだって気付かなくって、それなのに自分は
クロノくんの事を好きになってて……」
- 498 名前:究極の幸せは不幸になる恋? 14/15:2008/06/02(月) 20:05:20 ID:lWYQJ8p7
- それは、ある意味、良くある光景。修学旅行で宿泊中の旅館。仲の良い女子グループが集まり、
好きな人を白状する。いや、させられる。
そんな中、なのはの口から出たのは、フェイトやはやての予想とは違う相手だった。
その時の光景を思い出したのか、なのはとフェイトは笑い合いながら会話を続ける。
「みんなドン引きしてたよね。わたし以外、みんなフェイトちゃんがクロノくんの事を好きだって
気付いてて……そのくせに、誰もわたしの気持は気付いてなかったんだよね」
「ビックリしたよ。あの時は」
「それ、わたしの台詞だよ。だって、いきなりフェイトちゃん泣き出すんだもん」
「だって……私、クロノがなのはの事好きだって薄々感付いてたから」
フェイトにとっては、1番の親友と1番愛しい人の幸せが、自分の1番の不幸だった。
この世界に身の置き所を無くしそうな感覚に怯え、混乱した思考は泣く事で精神の均衡を図ろうと
する。
だが、事実を知った、なのはも苦しむ。
「……中学生になった頃かな…将来の事とか考えたとき……」
「将来?」
「うん……クロノくんの事を好きだって自覚して……その…結婚したらとかも考えるのよ」
「ああ……」
「そしたら、気付いたの……わたしがクロノくんと結婚したら、フェイトちゃんのお義姉ちゃんに
なるんだって……うん。嬉しかった。もう、絶対にクロノくんのお嫁さんになるんだって思った」
「まだ、付き合ってもいないのに?」
「うん♪ 気が早いよねぇ〜♪ ちなみに断られるなんて、その時は全然考えなかったな」
なのはは、その時の事を思い出す。フェイトと姉妹になった時を想像して頬が緩んだ。
好きな男性と一緒にいて、好きな友達とも一緒にいられる。
「結構、考えたなぁ……一緒に夕飯の買い物に行ったり、クロノくんが仕事で遅いって愚痴ったり…」
「悪かった」
「まあまあ、だって、クロノくんが仕事人間だって事は分かってたし、だから余計にフェイトちゃんが
居ると思うと嬉しかったんだよね」
- 499 名前:究極の幸せは不幸になる恋? 15/15:2008/06/02(月) 20:06:45 ID:lWYQJ8p7
- 子供が見る夢。だが、ただの夢と言うには甘美すぎた。そして、実現可能と思えた。
「他にも、フェイトちゃんに彼氏が出来るけど、実はソイツが悪い奴でSLBを撃ち込んだり……」
「おいおい……」
「でもね、フェイトちゃんが好きになったのは、わたしの想像を遥かに上回るほどの悪い人だった。
私が想い描いた『究極の幸せ』が一気に『不幸になる恋』になっちゃったんだから……」
自分の思いを貫いて敗北し、最愛の人と最高の親友を同時に失うか、
或いは勝利し、罪悪感を抱えながらも愛する人の傍らに居場所を作るか。
どちらが選ばれようと苦い未来が待っている。
しかし、ずっと想い描いていた夢は、簡単に諦める事が出来なかった。
フェイトもまた、自分の存在がクロノとなのはの負担になるのが嫌だった。自分さえ居なければ、
2人は普通に幸せになれたのかもしれないのだから。
そして、出した結果が……
「結婚式は出来ないし、それどころか籍も入れられないのは分かってる。でも……」
……フェイトは義妹だから、何処かに嫁入りしなければ、ずっと一緒に居られる。
周りからは、仲の良い義姉と何時も一緒にいる困った義妹と思われても良い。
少女達が選んだ道は形を変えてでも、3人で一緒に居る事だった。
「……私の事も、なのはと一緒に、お嫁さんにしてください」
- 500 名前:562:2008/06/02(月) 20:08:19 ID:lWYQJ8p7
- 投下終了です。しまった! 前編って入れ忘れた! ゴメンなさい!
次の中篇ではフェイトが大人の階段登ります。明日の同じくらいの時間に投下予定。
- 501 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 20:14:28 ID:3HtQvdbW
- >>500
GJ。次回フェイトがシンデレラから大人へステップアップするのをwktkしながら待っているZE
- 502 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 20:16:56 ID:naBn5vJM
- >>500
GJ
両手に華とは羨ましいなエロノめw
- 503 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 20:21:58 ID:mGEenrns
- >>460
俺もエリキャロ大好きだぞおおおお!!!!!
あるなら独り占めしないで互いに萌えさせてくれ!兄弟!
>>479
人それぞれ違うと思うが、俺はフェイト×エリオ。
エリオきゅんを優しくリードしたげるショタコンフェイトそん!
これは結構賛同してくれる人いると思う。
ユーノ入ってりゃ何でもってのはちょっと好みに偏りすぎる気が・・・・
- 504 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 20:34:21 ID:ecy4oPAe
- お前も割と偏ってるぞー
- 505 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 20:36:37 ID:cFx5+Avp
- >>503
フっと思ったんだけど・・・・・・桃子さんのエロってある?
- 506 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 20:40:46 ID:vrpYq+Kq
- >>505
ごめんなさい、旧保管庫にはあります。
- 507 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 20:45:15 ID:cFx5+Avp
- >>506
サンクス。
不意に桃子さんとリンディさんが昼下がりにアナル不倫するという電波が降りてきて、桃子さんってエロあったかなぁと。
- 508 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 20:55:05 ID:SoeLAWhB
- >>507
おk、全裸でしゃちほこのポーズして待ってる
- 509 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 20:55:48 ID:cFx5+Avp
- >>508
多分、一月は先になりますよ。
- 510 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 20:59:58 ID:rylhN8z9
- >>503
手前は一番偏っているですよ
- 511 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 21:05:24 ID:rylhN8z9
- すまん。誤解が生じるかもしれない言い方だった
自分のことな
自分の偏りは自分が一番よく分かる
- 512 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 21:17:32 ID:mNwnsoYK
- >>479
♀の方で真っ先に思い浮かんだのは、おっぱい魔人ことシグナムかな。
んで、もう一方の♂の方が定まらないな〜。候補はエリオ、ヴァイス、あとはザッフィー辺りかねぇ〜
- 513 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 21:24:42 ID:sI/z7Q//
- >>512
その3人だとザッフィーが良い気がするなあ。
なんというか、男の色気? があるし。官能小説っぽくなりそうだ。
「背の高い美女×筋骨隆々の大男」みたいな組み合わせはエロス
- 514 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 21:30:16 ID:RSx7J3Dp
- 「ねぇ、君が思う中で『最も』エロいCPって何だい?君が今までスレから捜し求めたヤツでもいいし…
新しく発現させた妄想でもいい…」
「どんなCPだろうと人にはそれぞれその趣向にあった適材適所がある
なのにはなのの…… 執務官には執務官の……それがエロイという事だ
CP妄想も同様 『エロい』『エロくない』の概念はない」
「質問が悪かった……
子供が遊びで話す『タイマンでの魔王と烈火の将はどっちが強い?』
そのレベルでいいよ」
「…………」
「『ユノ×クロ』というCPが最も『エロい』、だが手にあまる」
- 515 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 21:35:26 ID:K0U846QZ
- >>514!貴様ッ、書いているな!
- 516 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 21:47:21 ID:RSx7J3Dp
- 妄想だけを抽出しろぉぉ!!!だが、SSは書いていないィィ―――――!!!!
- 517 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 21:48:40 ID:K3QbuAuY
- ゴゴゴゴゴゴゴ……
- 518 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 21:55:47 ID:j58tbxYI
- >>514
んで、落ちが
パアァンッ
本局の廊下の中に乾いた音が響いた。
女が男の頬をたたいた音であった
音の中心にいたのは、無限書庫の司書長であるユーノ・スクライヤ
そして、管理局が誇るエース・オブ・エースである高町なのはであった。
「どうして!なんで…なんでクロノ君なの?!」
「それは…好きだからだよ」
普段とは全く違う幼馴染の姿にユーノは少なからず驚きを覚えていた。
「…たよ」
「え?」
「…女の子だったら諦めついたよ!でも、どうして男の子!それもクロノ君なの!?」
「…それは…」
続きは誰かかいてください。
- 519 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 21:58:28 ID:RSx7J3Dp
- クロノ「この泥棒猫」
- 520 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 21:59:46 ID:K0U846QZ
- >>519
エリオ「お母様!」
キャロ・ルー「やってらんねー」
- 521 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 22:02:36 ID:fZcKRU4K
- >>519
次元ファンタ シャマル料理味、出た!
- 522 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 22:23:31 ID:K3QbuAuY
- ファンタオチで締めるとは渋いね〜
- 523 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 22:43:11 ID:5Y80gWNn
- カップリングのこと聞いて自分書いてないので取りあえずかいとく
一応キャラは本編準拠の場合前提
クロノとエイミィのラブラブ夫婦、ユーノとなのはのはじめてパターン、ユーノの場合はリンディさんあたりの教えてあげるもよさげ。
エリオだとやはりエロでいうとフェイトかな。
好みで言えばあまりなんだけど。
- 524 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 22:59:24 ID:eS3O2HIN
- >>520
シチュエーションには合わないが昼メロ先生のラストは「授業やれよ」じゃなかったっけ?
- 525 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 23:06:32 ID:JSzninHj
- >>524
しっててやった。反省はしている。
実際はエイミィ先生、クロノ、リンディお母様のがいいけどな
- 526 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/02(月) 23:57:00 ID:af9ckb8p
- >>523
クロノとエイミィのラブラブ夫婦以外何一つ原作準拠じゃないだろ
- 527 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 00:07:24 ID:dRwqLmds
- >>526
病んでるとか性格違うとかの、キャラの改変はなし、ってことじゃね?
- 528 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 00:10:03 ID:BfOu0UTZ
- スクライヤって書いてあると70号ホームラン思い出す
ちびだぬきは、ちびだぬきはどうした…!
- 529 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 00:21:19 ID:EggTAWT1
- >>528
(-○∀○)
_, ‐'´ \介/ `ー、_
/ ' ̄`Y´ ̄`Y´ ̄`レ⌒ヽ
{ 、 ノ、 | _,,ム,_ ノl
'い ヾ`ー〜'´ ̄__っ八 ノ
ヽ、 ー / ー 〉
/ `ヽ-‐'´ ̄`冖ー-く
こうですk(ry
- 530 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 00:33:14 ID:7rB3Sk+g
- >>526
後の人が言ったとおり、性格が原作準拠の場合な。
- 531 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 00:43:02 ID:9eDBmQJz
- >>530
性格が原作準拠ならリンディさんの教えてあげるとエリオとフェイトはないだろ
- 532 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 00:47:02 ID:LRfn0ZqO
- >>531
どの程度本編準拠かにもよるなあ
突き詰めるとユーノとなのはも怪しくなってくる気がする
- 533 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 00:49:58 ID:7rB3Sk+g
- >>531
それ言い出すと、決定的にくっつく組み合わせ以外は何とも言えなくなる
- 534 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 00:52:05 ID:3YB0YQaH
- >>523は流石に無茶苦茶すぎるw
ユーノとなのはを準拠というのならエリオはキャロとだろ。
それにリンディも王道では息子=クロノとだ。
- 535 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 01:02:08 ID:WJ/6L6BS
- 読み手がいろいろ口出し杉ってだけ、悩むこったねー。
- 536 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 01:54:52 ID:B0rNx1Cg
- なのはとユーノはありだろ。ヴィヴィオのパパ代わりになったし、フェイトが
気を利かせて2人きりにしたりと。
その影響を引きずるから、ユーノが他の女性とくっ付く作品は難しい。
- 537 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 02:22:50 ID:lUzawAW4
- StSコミックの最後のフォト集見る限りではザッフィーパパも有りだな。
あの写真だけ見るとザフィヴィヴィの父娘と、見守る近所のユーノ兄ちゃんとアルフ姉ちゃん的に見える。
- 538 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 02:25:39 ID:oENK5qT3
- 海鳴出身のメンバーはいけそうだけどな
条件付けが大変だけど>ユーノCP
- 539 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 02:28:23 ID:mDbhOjH/
- >>538
無限書庫関係でなんとか関係を持たせるというのもあるね
スバルとかギンガとかティアとかその辺でCPにした作品があったはず
- 540 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 02:53:52 ID:YcltlAMZ
- 3:00頃に一本行きます
- 541 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 02:55:15 ID:eKGfgyFx
- 噴飯ものだけどな大抵
- 542 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 02:57:19 ID:v1eH1aqs
- リンディさんがいるとそれだけでエロいような気がするなぁ。
男キャラはぶっちゃけ誰でもあまり大差が無い気がするけど。
>>536
公式準拠ならユーノがパパ代わりになったような記述は全くないと思うけど……
ユーノスレかどこかの影響受けてない?
- 543 名前:CRR:2008/06/03(火) 03:02:06 ID:YcltlAMZ
- うっす、3時ですので行かせて頂きます。
どうもはやてさんネタが湧き出てくる今日このごろ
・はやて×ザフィ
・エロ
ではドゾー
- 544 名前:CRR:2008/06/03(火) 03:04:23 ID:YcltlAMZ
- ミッドチルダを夜の帳が包み込む時刻。
機動六課の隊舎から八神はやてが出てくると、
入り口に蒼っぽい影が見えた。
「待たせてゴメンなー、ザフィーラ」
「いえ、主の予定の方が大事です」
獣の姿をしたザフィーラが、隊舎の入り口で待っていたのだ。
「今日は他の皆は……」
「ヴィータはなのはちゃんと教導メニュー組んどる。シグナムは別の隊に出向中やし……」
ザフィーラの豊かなボリュームのある毛並みをもふもふと撫でながら、
はやては他のヴォルケンリッターの予定を話す。
「シャマルは本局からお呼び出しがかかってちょお遅くなって、リインは夜通しメンテナンスチェック中や」
そのまま、はやても腰を屈め、座ったままのザフィーラと同じような目線になった。
ザフィーラの喉のあたりをさらさらと撫で、擦り寄る。
「……主、誰かに見られては……」
「ええやんか。これはあくまで夜天の主と盾の守護獣のスキンシップなんやで」
はやてがそのまま胸元のネクタイを緩め、ボタンを外しだす。
最後に、ザフィーラの顔に自分の顔を近づけ、呟いた。
「……今日は、久しぶりに……よろしくな?」
ケモノノクビキ
八神家に帰ってきた二人。
体を洗う暇も惜しみ、寝室へ移ることさえもどかしくなって、
リビングのソファをベッド代わりにしていた。
「ん……むっ……んうっ……」
ザフィーラは裸の人間の姿で、三人掛けのソファに身を置き、
そのザフィーラの股間にはやてが顔を埋めていた。
制服を脱ぎ、シャツとスカートの姿になって、はやてがザフィーラのモノへとしゃぶりつく。
「う……主……っ」
- 545 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 03:07:11 ID:szPkODXv
-
- 546 名前:CRR:2008/06/03(火) 03:07:32 ID:YcltlAMZ
- 早くもザフィーラが呻きだし、ここで止めてほしいと喉元まで言葉が出かかる。
しかし、その言葉か口から出る前に、はやてがとどめとばかりに口での愛撫を激しくする。
はやてから与えられる強烈な快感に耐え切れず、
ザフィーラはそのままはやての口の中に自分の欲望を吐き出した。
「ん……っ!!っぷは、ん……あ……いっぱい出よったな……溜っとったんやね……」
予想以上の量だったのか、はやては少しむせた。
しかし、じきに馴れた様子で精液を口の中で転がし、
ゴクリと喉を鳴らして飲み込んだ。
「……すみません。苦しくありませんか」
「ええんよー。むしろ早く出してくれた方が、何となく嬉しいんや♪」
はやてとしては、自分の口のテクニックを証明する事が出来たようでとてもご満悦な様子。
しかし、『盾の守護獣』を名乗るザフィーラとしては、
自分の意思で射精を抑えることが出来なかったのが何となく許せなかったようだ。
「……ザフィーラ」
はやてはシャツを脱ぎ、ブラジャーを外しながら立ち上がる。
よく見えるようにスカートを両手でめくり、ザフィーラにスカートの中を晒す。
「見てや……私、こんなに濡れとんねん」
「なんも弄ってへんのに……エッチな主でごめんな。でも……」
はやての下着には、股間に少しのシミが見られる。
うっすらと汗をかいた顔を赤らめ、搾り出すように求める言葉を喋る。
もう我慢の出来ない様子が、ザフィーラにもひしひしと伝わってきた。
「今度は、私を気持ちようして……お願いや」
今度ははやてがソファに体を沈め、ザフィーラがはやての股間へと頭を埋める。
はやては下着をすべて脱ぎ、スカートだけを捲くっている状態だ。
「ん……っ!!ひゃ……!!」
太腿を掴み股を大きく広げ、晒されたはやての秘部へと舌を這わせるザフィーラ。
顔と同じように、はやての肌は全身ほんのりと赤らみ、
口からは断続的に喘ぎ声を漏らす。
「あっ……!!そこ……っ!!」
はやての秘部へと、ザフィーラが舌を差し込んでいく。
いきなり与えられた感覚に、ついはやてはザフィーラの頭を掴んでしまいそうになるが、
そんな事をしたら、ザフィーラはきっとはやてを心配してクンニを止めてしまうだろう。
「はあぁぁぅっ……!!そこっ……ええよ……っう!!」
虚空をさまよっていた手を、辛うじてソファの縁へと持っていく。
人工レザーの表面をぎゅっと掴み、ザフィーラの舌から与えられる快感に必死に耐える。
「ん……っ!!あ、っくぅうううっ!!」
- 547 名前:CRR:2008/06/03(火) 03:11:30 ID:YcltlAMZ
- ザフィーラが、はやての秘芽へと舌を伸ばす。
ピリッと全身を駆け巡る刺激に、ビクンと大きくはやての腰が跳ねる。
ザフィーラが体を離すと、そこにはすっかり出来上がったはやての姿が見えた。
「はー……はー……はぁ……」
額に浮かべた汗を手で拭いながら、はやてが荒い息で話す。
汗は顔だけでなく、形の美しいはやての乳房や、きめ細やかな艶を放つはやての太腿にも伝う。
「はっ……あ……ザフィーラ、何や上手くなってきとるよなぁ……」
「……随分前から、主のお相手をしていますから」
「あはっ、せやったね」
はやては息が荒いまま、ザフィーラを茶化す。
それでもザフィーラは真面目な顔を崩さない。
しかし、ザフィーラの顔がいつもよりも若干赤味を帯びているのを、はやては見逃さなかった。
「っは……ザフィーラ……私、もう我慢できひんよ……」
ソファの上で足をM字の体勢にしたはやてが、目を潤ませながら、自らの花弁を両手で開く。
その姿を見ても、ザフィーラの顔はあまり崩れない。
……代わりに頬の赤味が増し、股間のモノがビクンと一回跳ねた。
「来て……」
「……はい」
短く、主の願いに答えたザフィーラ。
ザフィーラの肌の色よりやや濃い色をした太いモノが、
はやての薄ピンク色の花弁へと飲み込まれていった。
「ん……っ、あは……あはぁぁああぁぁ……!!」
「く……っ!!主……っ」
はやての膣内が、ザフィーラをきゅっと締め付ける。
その感触に、ザフィーラがつい呻き声を漏らしてしまった。
ザフィーラの腰に手を回したはやてが、さらに要求を投げかける。
「ザフィーラ、いつもみたいにしてや……私、あれすっごく好きやねん」
「……はい」
はやての言葉を受け、ひょいっとザフィーラははやての体を持ち上げる。
そのまま自分がソファに座り、はやてと座ったまま向き合う形になった。
対面座位で抱き合いながらするのが、はやての一番のお気に入りなのだ。
「んっ……ひゃっ!!あ……当たる、ぅ……」
はやての体にはいささか凶暴かもしれないサイズの男性器が、はやての子宮口まで届いている。
その感触に酔いながら、はやてがザフィーラの胸板に頭を預けた。
しばらく荒い息を吐いていたはやてが落ち着いた所を見計らって、ザフィーラがはやてに問う。
「うっ……主、行きます……」
「ええよ……っ!!ひゃあああっっ!!あっ!!あんっ!!」
- 548 名前:CRR:2008/06/03(火) 03:16:06 ID:YcltlAMZ
- その声を合図に、ザフィーラは腰を使い始めた。
その動きには、はやてを過剰に気遣うような感触は微塵も見られず、
恋人同士の激しいセックスそのものの動きを見せる。
「んああぁあっ!!はあぁあっ!!当たる、当たっとるっ!!」
はやてに『こういう時は気遣いとかええから思いっきり来てや』と釘を刺されているからだ。
主の体をいたわりたい心を押し込めで、はやての膣内へごつごつとモノを突きこんだ。
「ひゃあぁっ……!!あ、んううぅっ……!!」
ちゅぷちゅぷと蜜がかき混ぜられるような音を立て、はやての体がザフィーラの上で踊る。
ザフィーラの背中にガッシリと腕を回し、ザフィーラの体から落ちない様に必死にしがみつく。
開いた口の端から涎が垂れるのも気にしないまま、はやては汗だくになってザフィーラの体を味わう。
「う、っ……!!主、そろそろ……」
はやての激しい動きに、遂にザフィーラの我慢も限界に達した。
欲望がせり上がってくるのを感じ、はやてにそれを伝える。
「うん……っ!!ええよ、っ……膣内で……出しても……っ!!」
全てを受け入れると宣言したはやて。
その言葉を聞いて、ザフィーラは絶頂に向かうための最後のスパートを掛けた。
はやての腰をガッチリと掴み、ピストン運動のスピードを速めていく。
「あぁあっ!?ちょおっ!!激し……っ!!ざふぃーらあああぁあぁっ!!」
「主……っ!!おああぁっ――――!!」
ザフィーラの動きに、もともと余裕の無かったはやてがさらに追い詰められる。
パンパンと激しくザフィーラとはやての体がぶつかった末、ザフィーラははやての膣内に己の欲望を注ぎ込んだ。
「ひゃあぁああっ……!!うぁあぁああああっ!!イっ……くぅ……っ!!」
どくんどくんと、はやての膣内でザフィーラのモノが波を打つ。
その感触を感じ取りながら、はやても同じように絶頂を迎えた。
自然とザフィーラの手がはやての腰をぐいっと引き寄せるような動きを取り、二人の距離が更に縮まる。
「あ……はあぁっ……ああっ……はーっ……あ……出とる……」
逃げ場の無くなったはやての膣内に、ザフィーラの精液が並々と注がれる。
素体が狼という獣なせいなのかどうかは分からないが、ザフィーラの射精はとても長い。
その感触を直接粘膜で味わいながら、はやては体を小刻みに振わせ続けた。
「あ……んっ……あ……抜ける……ぅ……」
やっとザフィーラの射精が終わり、ゆっくりとザフィーラがはやての体を持ち上げる。
はやての秘部から、射精が終わって硬度を失ったザフィーラのモノが徐々に姿を現し、
それが全部抜けると、ぽっかり開いたはやての穴からとろりとザフィーラの精液が垂れてきた。
「はー……はー……」
ザフィーラのモノがくたりと太腿の間へと収まると、その上にまだ息が整っていないはやてを改めて座らせた。
大きな胸板に体を預けながら、ゆっくりと息を整えていくはやて。
やがて落ち着くと、ザフィーラの胸に顔を埋めたまま、はやてがぽつりと呟いた。
- 549 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 03:19:02 ID:YcltlAMZ
- 「ありがとうなー……ザフィーラ……」
「……………」
安心しきった、全てを預けたかのような柔らかい口調。
その言葉を聞いたザフィーラは、何も考えずにはやての背中に腕を回していた。
「ザフィーラ、お風呂空いたで」
よく洗濯された真っ白なバスタオルを首に掛けながら、パジャマ姿のはやてが改めてリビングに顔を出した。
はやての体に残っていた情事の跡は、すべて泡と共に消えてしまっていた。
「ありがとうございます」
獣形態のままリビングでテレビを見ていたザフィーラが、はやての声に反応した。
体を起こし、はやての元へと4本の足で歩み寄る。
「……………」
「主?私の顔に何か」
近づいてきたザフィーラの顔をじっと険しい顔で見つめるはやて。
あまりにも長い間見つめていたので、何かあったのかとザフィーラがはやてに聞いた瞬間。
はやてが、ザフィーラの鼻の先に触れるようなキスをした。
「あ、主っ……!?」
「あは、今日『お相手』してもろたから何や嬉しくて」
珍しくうろたえるザフィーラを見て、はやてが頬を染めて嬉しそうに微笑む。
顔を染めたままのザフィーラに対して、はやては軽くお休みの挨拶を交わした。
「明日も仕事やから先に寝させてもらうわー。おやすみなー。ザフィーラ」
「はい、主……」
はやてがヒラヒラと手を振りながら寝室へと帰ると、八神家のリビングには、
取り残されたザフィーラと付けっぱなしのテレビの声だけが存在感を示していた。
「……………」
テレビを消し、ソファの足元のフローリングに横になるザフィーラ。
敷いていたカーペットは先ほどの行為ですっかり汚れてしまい、今は洗濯中だ。
(……嬉しい、か)
ザフィーラはふと思い出していた。
- 550 名前:CRR:2008/06/03(火) 03:22:07 ID:YcltlAMZ
- ―――――いつからだろうか、主の求めに答えるようになったのは。
確か、八神家がミッドに引っ越した辺りだっただろうか。
異性への興味、管理局の仕事へのストレス……
その他もろもろがトリガーとなって、ある日はやてはザフィーラに命じたのだった。
『私の処女、貰ってくれへん……?』
その言葉から、他のヴォルケンリッター達にも内緒の、二人だけの関係が始まった。
上手く二人っきりになれた時だけではあったが、はやてはザフィーラとの関係を求めてきた。
それから数年。家族の目を忍んでの行為も相当な数を数えるようになった。
(……何をやっているんだ、私は……)
冷たいフローリングの床に頬をつけ、ザフィーラは考えを続けた。
回数を重ねるうちに、ザフィーラの心にある変化が訪れる。
主と守護騎士という主従関係でもなく、八神家という家族の関係でもない。
別の関係をはやてと結びたいという気持ちが強くなってきていた。
(主は……一体どう思っているのだろうか……この関係を)
ただ、主として自分の欲求を満たして欲しいだけなのか……いや、はやての性格上それは在り得るのか。
ならば―――――なのか。
ザフィーラには、はやての心までは掴めない。
『守護騎士ヴォルケンリッター』『家族』
二つの軛(くびき)が、今夜もザフィーラを締め付ける。
- 551 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 03:22:41 ID:szPkODXv
-
- 552 名前:CRR:2008/06/03(火) 03:26:50 ID:YcltlAMZ
- 以上です。>>549の名前欄が抜けてました……
「便利な言葉だよ、家族って!!」的心境なザッフィーでした。
書き上げた後で保管庫見たら、野狗氏が似たような感じで書いてましたが
せっかくなので投下させていただきました。
では!ノシ
- 553 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 05:30:39 ID:RhiZxNpL
- >>542
最終話でなのはさんと一緒にヴィヴィオの様子を見てたり、ヴィヴィオが無限書庫によく行く関係でユーノによく懐いている(クロニクル参照)ってのが、そういう印象を持たせるんだろうな。
- 554 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 06:08:03 ID:m0Q7Eura
- >>552
GJ!
本編で影薄かった分ザッフィーをたくさん使ってやってくれ……
>>553
どういう印象を持つかはユノなのが好きかどうかだろうね。
大して好きでもない人から見ればパパ代わりって程には見えないと思う。
ヴィヴィオと出てくる時必ずアルフもセットだしなw
- 555 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 07:33:14 ID:8eJqi+we
- 〉〉552
GJ!
- 556 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 08:59:08 ID:J+/PdyLh
- >>552
GJ!エロいしザッフィ―がかわいいし言うことなしですな
>>554
つまりユーノ×アルフが公式なんですね?ww
- 557 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 09:11:20 ID:pSt7z4Pc
- >>552
GJ! なんか切ないけど良い!
>>554
俺はユーノが大して好きじゃないけど、ユノなのは有りだな。
逆になのは以外とのCPだと、はあ?な作品多い。
なのはが別の人を好きになる作品なら良いけど、ユーノが好きって奴ほど、なのはが
ユーノ以外の男を好きになるのを認めないんだよ。
だから、なのはは死んだとか、相手の女性を友情より男を取る人間にしたり、
変な作品が多い。
- 558 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 10:12:52 ID:dOCKav59
- 3期終わってから、ユーノ×アルフが無限図書で仕事せんで乳繰り合ってる妄想で頭一杯なのは俺だけw?
- 559 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 10:55:15 ID:uPPw11EK
- なるほど、精神リンクでその影響を受けまくった執務官が無理言って提督を呼び出すという寸法か
- 560 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 12:14:45 ID:oENK5qT3
- 友情より異性は別に珍しい話じゃないと思うけどなぁ
- 561 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 12:18:10 ID:xFJcE1zz
- ザッフィーとアルフは、そろそろ決着をつけてほしいが
二人ともそんなに好戦的じゃあないから無理かな?
- 562 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 12:50:59 ID:840S5Aaa
- >>552
やっぱりはやてはいいなあGJ!
>>554
ユーノは特にどうということはないが、そんな俺でも
やはりあれはパパ代わりに見えたかな。
カプについては俺は自由度が高い方だと思う。
- 563 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 13:21:59 ID:I6g9LDEj
- ザフィーラおじいちゃんとアルフおばあちゃんでええやん
- 564 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 14:52:24 ID:9eDBmQJz
- クロニクルは読んだことないけど、ユーノとなのはの関係については視聴者に対して含みを持たせたってこと?だとしても中途半端だなぁ
クロノは第一期でなのはに一目惚れしたかのような含みを持たせておいて、第三期であっさり元通信士Aと結婚しとるのに……
原作のイメージは持たないでくださいって意味か?
ヴァイスも半端にティアに絡ませておいて放置だし、誤射の件も含めてヴァイスの復帰に対しても絡ませられたものを
- 565 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 15:13:07 ID:OxAtV9RX
- 陸曹は放置してねーですよ
本編や関連メディアでバラ撒いてたアルトフラグをちゃんと回収した結果があのエピローグ
- 566 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 15:31:39 ID:v1eH1aqs
- >>564
ユーノとなのはについては含みを持たせたって程の事は書いてないよ。
っていうかしっかり「友人関係」って記載されてる。
いつも通り仲のいい友達ポジションだね。
それにしてもなのユー好きって結構多いよな。なのフェ好きの次くらいに数いるのかな?
まぁ、公式CPないんだし好きなカプで貫けばいいんだけど。
……一番好きなカプの男キャラが結婚してる俺涙目orz
- 567 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 15:34:39 ID:uPPw11EK
- なのフェの次に数いるのはたぶんクロフェだと思う。
- 568 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 15:36:47 ID:gKrmRfrH
- みユーとかクロアリとか好きな俺は
- 569 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 16:02:11 ID:8OZHiNbg
- 猫姉妹とザッフィーとか面白いかも
なんか、禁断っぽい。
- 570 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 16:27:57 ID:0e3CCAKJ
- 有志が集まって合同誌を作るくらいには、それがきれいにイベントではけるくらいには数がいるよ、なのユー好きな人は。
- 571 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 16:54:29 ID:uPPw11EK
- だからまあ、なのは−ユーノ、フェイト−クロノの線をほのめかしつつ
なのは−フェイトを本編で濃いめに描くくらいがいろんな面から見て
一番平和だったんじゃないかなあと思うんだな。
あ、俺はクロなのだけどね。
- 572 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 17:28:24 ID:jd16815p
- >>564
一期(無印)はとらハをちょくちょく匂わせてたからな。
クロノの一目惚れ描写もそのうちのひとつでしょ。
で二期以降は監督が代わったのが影響したのか、そういった要素は排除されたと。
ま、リリカルなのはシリーズとして進めていく上では妥当な判断だろう
- 573 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 17:30:05 ID:KwkhB6u4
- >>566
レジアスですね、わかります
- 574 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 17:47:45 ID:rzm58Q7H
- ゲンヤだろjk
- 575 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 18:14:37 ID:BfOu0UTZ
- ユノクロはいないか
- 576 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 18:23:03 ID:Pm68B9TU
- なんでこう、主観を客観じみた話し方で摩り替えようとする人がいるんでしょ?
カプ人気といい、キャラ人気といい……
調べたわけではないのにまるでみんながそう思っているかのように仄めかして話そうとする
- 577 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 18:45:37 ID:8/4WpaNZ
- 安西先生、ディエチの話が読みたいです……この際エロ非エロは問いません……orz
- 578 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 18:45:51 ID:KeuRS2g8
- 都築は上手くやってるよ
公式では基本的に恋愛はやらない
それっぽいフラグだけ立てて決して回収はしない
お蔭で俺らはあらゆるカプで妄想ができるわけさ・・・
ありがたいことじゃないか。
- 579 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 18:56:43 ID:iRUpyVnG
- つまりレジアス×プレシアもありということだな
- 580 名前:562:2008/06/03(火) 19:51:23 ID:s/Bu2FJE
- 少し失礼して、昨日の続きの中篇を投下します。
注意事項
・カプはクロノ×なのは×フェイト
・3Pで愛だと? 笑わせるな! と言う方はゴメンなさい。スルーして下さい
・エロあり レズっ毛もあり
・年齢は結婚可能な歳ですので、それ以上で想像してください
・タイトルは「究極の幸せは不幸になる恋?」です
以上を見て興味が沸かれたら、どうぞ。
- 581 名前:究極の幸せは不幸になる恋?( 1/17:2008/06/03(火) 19:52:37 ID:s/Bu2FJE
- 突然の告白に、クロノの思考が停止する。
義妹からの愛を告げられた。しかも、妻になったばかりの女性の目の前で……
「ダメ……かな?」
不安そうなフェイトから眼を逸らし、隣に座るなのはを見る。
つい先日、大勢の友人や職場の関係者の前で永遠の愛を誓い合った。
先程まで身体を重ねあっていた妻で義妹の親友。
だが、彼女は何も言わない。
「もしかして、から……」
直ぐに言ってはいけない事だと、途中で口を閉ざす。一瞬だが、からかわれているとも考えたが、
やはり、それは有り得ないと思う。
自惚れかもしれないが、自分は彼女に愛されていると信じていた。
彼女の愛を疑って、騙されないように警戒して生きるより、自惚れて騙されたほうが遥かにマシだ。
「本気なんだな?」
フェイトに確認すると、彼女は真っ赤になって頷く。そして、ベッドの前まで進み、自分の想いを
改めて口にする。
「クロノのこと……ずっと、好きだった」
「僕は、なのはが……」
「知ってる。それでも、この気持は変わらなかった」
「……………」
長い沈黙が部屋を包んだ。その沈黙に耐えられず、フェイトは眼を瞑る。
そして、ダメなのかと思う。折角なのはがお膳立てしてくれた機会。
だが、冷静に考えれば、なのはとフェイトの友情を壊したくないと言う我がままを聞いて、クロノが
好きでもない女性を抱かなければならない理由はない。
やはり自分はいらない子なんだと、決して癒える事の無い心の病がぶり返す。
「!?」
しかし、不安に駆られて眼を閉じたフェイトは、自分の頭に置かれた感触に驚き再び眼を開けた。
久しぶりの感触、何年か前までは、時々撫でてくれた。
- 582 名前:究極の幸せは不幸になる恋?(中篇) 2/17:2008/06/03(火) 19:53:52 ID:s/Bu2FJE
- 「……クロノ?」
クロノは、フェイトに対する愛おしさを自覚していた。
今まで、妹として見ようとしていたが、物心ついた後に出来た妹に対し、完全に兄でいられた訳では
無かった。時折、女性として意識する事が何度もあった。
それを見透かしたかのように、なのはが問う。
「クロノくん。フェイトちゃんの事、どう思ってるの? ただの妹?」
「……違うと、思う」
なのはを好きになった事は間違いない。ずっと惹かれていた。
しかし、それが無かったら、フェイトを妹として思い込み続ける事が出来たか自身が無い。
フェイトに女を感じた時は、決まって、なのはの親友だと自分に言い聞かせていたのだから。
しかし、その2人が自分のモノになると言っている。
理性が、馬鹿な考えを起こすなと言う。本能が、美しい妹を抱きたいと欲する。
ここで断ったら、2人とも失うのでは無いかと考える。
だが、先の事を考えたら、こんな関係が許されるわけが無い。
しかし、この異国の地では、クロノに己のしがらみを忘れさせる空気を漂わせ、理性をマヒさせる。
そんな弱った理性で耐え切れるほど、目の前の誘惑は甘いものでは無かった。
「抱いて良いんだな?」
「うん……じゃあ、これからフェイトちゃんの初夜。おいで」
なのはに促されるまま、ワンピースを脱ぎ、下着姿になったフェイトがベッドに横になる。
緊張からか透き通るような白い肌が、わずかに紅く染まり硬直している。
その身体を見たなのはは感慨深げに声を出す。
「ホント、綺麗だよね」
「な、なのは…」
「そうだな」
「――っ!……」
なのはに続いてクロノにまで褒められ、フェイトは頬を紅く染めて黙り込む。
- 583 名前:究極の幸せは不幸になる恋?(中篇) 3/17:2008/06/03(火) 19:55:00 ID:s/Bu2FJE
- 「アハハ♪ フェイトちゃん照れてる」
「……もう…」
その姿を見ながら、クロノは妻の前で妹を抱くという背徳感に緊張を強いられていた。
元々、そこまで図太くは無い。それどころか男女間に到っては、なのは以外の女性は知らず
初心な方である。
しかし、それでも2人の決意に水を差して拒絶するほど無神経では無いし、妹とはいえ、
血は繋がらず、しかも、これほど魅力的な女性に欲情しないほど聖人君子でも無かった。
「じゃあ、始めるけど?」
「あ、あのね。クロノ……私、初めてだから……」
その初々しい態度に、クロノは微笑む。
そして、言いたいことを察し、彼女の不安を和らげようと頭を撫でながら応える。
「大丈夫。出来るだけ痛くならないように優しくするから」
思い返せば、なのはの時は互いに初めてで、なかなか上手く行かなかった。
その点、今の自分なら必要以上に彼女を傷つけずに済む。って、思っていたが……
「そ、そうじゃなくて……い、痛いのは多分だけど我慢できるよ」
「?」
「ただ、恥ずかしいのは……」
予想とは違う答えに首を傾げる。
「あのね……本当に恥ずかしいんだから…………その…お尻の穴とか舐めちゃダメだよ」
それを聞いてクロノは顔を……情報を漏らしたであろう人物……なのはに向ける。
容疑者は視線を背け黙秘を貫く腹積もりらしいと推測できる。だが……
「なのは?」
「……………ん? 何か言った?」
「……何処まで話した?」
「え〜とね………全部♪」
- 584 名前:究極の幸せは不幸になる恋?(中篇) 4/17:2008/06/03(火) 19:56:05 ID:s/Bu2FJE
- クロノは頭を抱えたくなった。思い出すはスマートに行かなかった初体験。
彼は同年代の男性に比べて性への憧憬が浅く、更に潔癖な性格から本などでの事前の知識摂取が
不十分だった。
そのため、初めての異性の肉体に戸惑い、どう扱えばいいか分からない童貞と、これまた同じタイプの
処女では上手く行かないのも道理。更に、なのはの身体に興奮したクロノは、恥ずかしがるなのはの
足を大きく広げて秘部を舐め、やがてそれよりも恥ずかしい部分まで……
それをよりによって義妹が知ってる。
「なのは……」
「え? え〜とね……」
「だ、大丈夫だよ。クロノ。クロノが喜んでくれたのは、なのはも分かってるって。
死ぬほど恥ずかしかったけど愛は感じたって言ってた!」
「そ、そうだ! フェイトちゃんも愛を感じる?」
「そんな愛はいらない!」
クロノは何故か視界が霞んだが、気にしないようにする。
「と、取り合えず、始めても良いかな?」
「そ、そうだね。フェイトちゃん頑張って」
「う、うん……」
気を取り直して、顔を近づけると優しくキスをする。
「ん……あっ? んっ!……〜〜〜!」
口内に入ってきたものにフェイトは驚く。
それが、クロノの舌だと頭では解っているが、優しく動く感触と微かな甘さが感じられた。
そして、離れたと思うと、苦笑しているクロノと眼があった。
「力を抜いた方が良い。そんなに緊張してると疲れるぞ」
頭を撫でられながら、優しく言われると、自分の緊張を自覚する。
軽く深呼吸をすると、頑張って笑顔を作る。
「ん、大丈夫」
- 585 名前:究極の幸せは不幸になる恋?(中篇) 5/17:2008/06/03(火) 19:57:10 ID:s/Bu2FJE
- 再び近付いてきた唇をフェイトは軽く口を開けて受け止める。
フェイトにとって、何度も夢に見てきた瞬間。身も心も蕩けそうになる。
頭を撫でてくれていた手が下がり、脇の下から抱きしめられる。
その時、シーツを握っていた手が代わりを求める様にクロノの背中に回り、抱き合う形になった。
「んあ?……んっ……」
フェイトは無意識とは言え、積極的な自分の行為に恥じらいを覚え、はしたない行動を嫌われないかと
不安を感じる。
だが、優しく撫でる背中に回された掌に思考が砕かれていき、感じ始めた不安を吹き飛ばす。
(……ん!?……ホック?)
そして、背中を撫でていた手が中心で動きを変えると、フェイトが身につけるブラのホックが
さり気なく外され、乳房を圧迫していたブラジャーの感触が弱くなっていた。
「あ?」
手馴れた動作。なのはに聞いた話では、最初は外し方が分からずに自分で外したと言っていたが……
(もう、慣れちゃったんだよね……)
巧みなリードに翻弄される喜びと引き換えに、一抹の寂しさもあった。
手馴れた風にブラを取り去られると、上体を起こしたクロノに見られてるのに気付いて頬を染める。
「ク、クロノくん。あんまり見てると……」
「ああ。スマン」
「気持は分かるけど……やっぱり良いなぁ……フェイトちゃんの胸。凄く大きくて綺麗なんだもん」
確かにフェイトの胸は、なのはよりボリュームがあり、色素が全体的に薄いため肌は白く、
乳頭の色も薄い桜色をしている。
なのはは前々からその辺りを羨ましがっていたが、フェイトに言わせれば、なのはの胸の方が形が良く
小さめの乳首が可愛らしいと思っている。
その事を伝えようとしたフェイトは、胸に感じた感触に思考を奪われ声を洩らす。
- 586 名前:究極の幸せは不幸になる恋?(中篇) 6/17:2008/06/03(火) 19:58:15 ID:s/Bu2FJE
- 「あっ!…」
クロノの手がフェイトの胸をゆっくりと包み込むように触れていた。
そのままほぐすように揉みしだかれると、胸の奥から痺れるような感覚が襲ってきた。
「んんっ……ん……」
声を押し殺して、不思議な感触に身を委ねる。
そうしてると、なのはが控えめに懇願してきた。
「ねえ……わたしも触って良いかな?」
「え?」
「……まあ、フェイトが良いなら」
「え〜と…………本気?」
「うん。じ、実は前から興味があって……ダメ?」
「別に……うん。良いよ」
許可を貰えたなのはは、そっと壊れ物に触れるように親友の胸に手を伸ばす。
以前から興味はあった。はやてのように他人の胸を触りたがる友人も1人や2人では無いが、
なのははフェイトに頼むのは躊躇われた。
「じゃあ、早速………」
「ん!」
「うわぁ〜……柔らかい…」
「ちょ、ちょっと…なのは……」
自分の胸よりも柔らかい感触に、なのはは声をあげる。
同時に、何故今まで躊躇ってきたのかを理解した。
(これ……洒落になんない)
自分とフェイトの関係を危険だとからかわれる事は何度もあった。
クロノへの想いはウソでも間違いでもない。自分はノーマルだと自信がある。
だが、やはり自分は危ない人間でもあったと認め始めていた。
ただ、素直に認めるのにも抵抗があって、クロノに同意を求める。
- 587 名前:究極の幸せは不幸になる恋?(中篇) 7/17:2008/06/03(火) 19:59:24 ID:s/Bu2FJE
- 「本当に柔らかいよね。クロノくんも、そう思うでしょ?」
「ああ……マシュマロみたいな感じだな」
「うん。そんな感じ」
「ちょっ! そんなに違う?」
2人に言われて、フェイトは自分の身体が変なのではないかと逆に不安に陥る。
少なくとも、フェイトは出生にまつわる問題があり、どれだけ他人に褒められても自分の身体への
自信は全く無かった。
「でも、気持良いよ。ね?」
「……うん……良いな」
「そ、そう?」
そう言われると少し安心する。他人に褒められても嬉しくはないが、なのはとクロノが喜ぶなら別に
変でも良いかなと思ってしまうところは、我ながら現金だと思う。
「何だったら、なのはのを触ってみたらどうだ?」
「え?」
「……良いの?」
突然のクロノの提案に、なのはが動揺するが、フェイトにジッと見られると彼の真意を悟る。
クロノはフェイトのコンプレックスを承知している。それはなのはも同様で、フェイトのフォローは
2人にとっては自然な行為だった。
「うん。良いよ」
「じゃあ……」
そっと手を伸ばす。そして触れる自分とは少し違う柔らかさ。少し弾力のある感触。
「…………お餅?」
「い、言われてみれば……」
マシュマロに比べ、何て色気の無い食べ物を持ってくるんだろうと、なのはは少し凹む。
だが、他に良い例えを思いつかないのも事実だ。
そのフェイトは、なのはの胸の感触が気に入ったのか、ずっと揉み続ける。
- 588 名前:究極の幸せは不幸になる恋?(中篇) 8/17:2008/06/03(火) 20:00:30 ID:s/Bu2FJE
- 「いや、あのね……今はフェイトちゃんが主役だからね」
「あ?……ゴメン」
「クロノくんもイヤらしい眼で見ないの」
「そう言われてもな……」
実際に2人の女性が互いの胸を触りあうのはイヤらしい光景だった。
フェイトが名残惜しそうに、なのはの胸から手を放すと、クロノはフェイトへの攻めを開始する。
先程までは感触を確かめる程度だった胸への刺激を強くし、乳首の周囲に舌で舐め始める
「んんっ! んっ〜〜! ……ひゃっ! んん〜〜! あぁ!」
そして、舌が乳首の先端に辿り着くと、ついに声を洩らし、初めての快感に身を委ねる。
さらに、もう片方の胸もなのはが攻め続け、指が先端を摘み、クロノのもう片方の腕が、脇腹から
太ももに移動し、やがて……
「やっ!? んんっ! んああぁ! そんな!? ん〜〜んっ!」
クロノの指が、下着の上から秘部をなぞると、フェイトの身体に電気が奔ったように震える。
下着の上から触れられただけで、こんなになる事にフェイトは戸惑いを感じる。
「うそっ!? そ、そんな……あぁっ! んん〜〜!!!」
「フェイトちゃん……いやらしい……」
「ち、ちが……え!? な、なの…はっ! んんっ〜〜!」
なのはが、触るだけでは飽き足らず、その先端を口に含み、舌を使って愛撫を始める。
クロノとなのはに、片方ずつ乳首を攻められ、フェイトは激しく悶えた。
さらに、なのははフェイトの太ももを撫でる。その所為で開かされてしまった足は秘所のガードを
緩めてしまい、クロノの指によって蹂躙が開始される。
「ダ、ダメッ! ふ、2人とも……そんなにしたらっ!……やあぁ〜〜!!!」
普段の清楚さや儚さは消えうせ、豪奢な金髪を波立たせながら、初めてとは思えない乱れ方を見せる。
分泌された愛液は下着の壁を突破し、クロノの指を濡らしていた。
クロノは、その事実をフェイトと……そして、なのはに見せ付ける。
「ほら、フェイト……」
- 589 名前:究極の幸せは不幸になる恋?(中篇) 9/17:2008/06/03(火) 20:01:35 ID:s/Bu2FJE
- 目の前に示された指を自分が汚したと考え、フェイトは目尻に涙を浮かべて顔を背ける。
その羞恥心の強さと激しい乱れぶりのギャップが、なのはとクロノの嗜虐心を刺激する。
「中……どうなってるかな?」
「やっ!……ま、まっ……んひっっ!!!」
下着をかき分け入ってきた指が直接秘所に触れる。その熱く潤った秘唇から漏れた涎がクロノの指を
濡らし、卑猥な水音をたてた。
「フェイトちゃん、凄いエッチな音がしてるよ?」
「やあぁっ! そんな! 違う! 違うよ!」
「違わないと思うが……」
「ひうっ! んん〜〜〜! あぁああぁぁ〜〜!」
秘唇にそって、小刻みに指を上下する。溢れた愛液がローション代わりになり潤滑の良くなった
動きにフェイトは羞恥心という命綱を手放し、快楽の海に落ちてしまう。
「ああっ、あああぁぁああっ! いぃぃぃぃ!!!」
「……ねえ、クロノくん。こんな濡れた下着を着けてたらフェイトちゃん可哀想だよ」
「そうだな」
「あ?……う…」
刺激が止み、朦朧とした意識の中で、先程まで耳元にあった熱く愛しい息が離れる。
寄り添うように横になっていたクロノが離れたのだと気付くと、寂しさが湧き上がり手を伸ばす。
「ま、待って…あっ?」
癒える事の無い心の傷。置いていかれるのは嫌だ。脳裏に浮かぶ母に捨てられた記憶。
子供のように懇願しようとするが、その伸ばした手を優しい手が握り締めた。
「なのは……?」
「大丈夫。わたし達は何処にも行かないよ」
あの時と同じく、自分の手を握ってくれる最愛の親友の笑顔が側にある。
そして、安堵していると、足の間にクロノが居る事に気付いた。
- 590 名前:究極の幸せは不幸になる恋?(中篇) 10/17:2008/06/03(火) 20:02:40 ID:s/Bu2FJE
- 「え?……っ〜〜〜〜〜!!!」
「やっと気付いた」
「い、何時の間に!?」
自分が下着を履いていない事に、しかも直接クロノに見られている事に気付き、フェイトに羞恥心が
再び襲いかかる。
「そ、そんなに見ちゃ…ひゃんっ!」
秘裂を撫でられ、拒絶の声が甘い鳴き声に消される。
異物を受け入れた事のない純潔なはずの秘唇は、その唇を軽く開いて涎のように愛液を、吐息の
代わりにオスを誘う芳香を放っていた。
「ク、クロノくん。何をしたいのか検討はつくけど、ダメだよ」
「……分かるのか?」
「うん。こう、美味しそうだなぁとか思って、舐めやすいように足をバガァと開いて、
膝を抱えて、俗に言うマングリ返しの体勢にした後、存分に味わう?」
「……正解」
「―ヒィッ!」
恐ろしい会話を聞いて足を閉じようとするが、間にクロノが居るため閉じる事が出来なかった。
「そういうのは、もう少し慣れてからね。ほら、おもいっきり怯えてるじゃない」
「ダメか?」
一抹の期待を込めて、フェイトに確認してみたが、彼女は涙を浮かべ何度も頷く。
「フェイトちゃん初めてなんだから、もう少しムードってもんを…」
「その手を止めてから言えば、少しは認めてやる」
「ん?……あっ?」
なのはは、自分がフェイトの胸を揉み続けていたのに気付き、そって手放す。
「エヘヘ♪……感じた?」
「うぅ〜〜〜」
- 591 名前:究極の幸せは不幸になる恋?(中篇) 11/17:2008/06/03(火) 20:03:45 ID:s/Bu2FJE
- クロノは羞恥に染まっていたフェイトに覆いかぶさると唇を合わせる。
緊張を解すように優しく、そして、秘所に触れる指をゆっくりと動かす。
「んんっ……ふっ……ぁんん〜〜……」
股間から聞こえる、はしたない水音から耳を逸らし、口付けに意識を集める。
密着した身体から感じる体温が心まで温める。
緊張が解けて、淡い夢のような感触。
それは、紛れも無く恋人同士の触れ合いだ。
そんな中、2人の邪魔だと感じた、なのはが手を放そうとするが、フェイトは逃がさないように握り
締める。
――放さないで
瞳に意思を込め、親友を見つめる。
フェイトにとって、なのはは別格の存在だった。
クロノは愛してる。初めての体験を2人きりで、と考えないでもないが、同時になのはには、自分の
全てを知っていて欲しいとの願望もあった。
「………♪」
言葉の代わりに、真っ直ぐな笑顔が返ってくる。
包み込まれる笑顔にフェイトの心が軽くなる。
そして……
「フェイト……」
準備は整った。今、純潔を捧げる。愛しい人に。大切な友の前で……
「うん……―っ!」
自分に狙いを定めたオスの器官が眼に入った。
その大きさに息を呑み、緊張から手を彷徨わす。右手はなのはが握ってくれる。
だが、左手は……
- 592 名前:究極の幸せは不幸になる恋?(中篇) 12/17:2008/06/03(火) 20:04:50 ID:s/Bu2FJE
- 「あ?……」
クロノが、その手を捕まえて、そっと握り締める。
フェイトは両手に感じる温もりに安堵し、クロノに促すように視線を送る。
その意を受けたクロノは、ゆっくりと前進を開始しする。
それは、未踏の地を踏みにじる行為。
純潔を示す砦が行く手を阻むが、それを強引に突破を図る。
「うぐっ!……うっ………っ………つぅ〜〜〜あぐう〜〜〜ッ!!!」
文字通り身体の一部が裂かれ、小さく悲鳴を上げる。
そして、身体に侵入した異物が与える痛みに涙を零した。
「フェイトちゃん。入ったよ」
「うっ……うん」
「深呼吸しながら、身体の力を抜いて」
なのはに優しく髪を撫でられ、助言に従う。
「平気か?」
クロノはフェイトの呼吸が落ち着いたのを見計らって問いかけると、フェイトは無理してると
分かるが、それでも微笑みながら頷いた。
見下ろすと、純潔を失った事を示す血が流れている。
それは、侵略された大地からは血が流される事に似ている。
誰も進入したことの無い地に踏み入る行為。その侵略行為は継いで蹂躙へと移る。
それは一気に破壊するような激しい蹂躙では無い。
だが、ゆっくりと、確実に、その征服した領土を自分に合った土地へと変えていく。
「っ〜〜〜〜!!!」
そして、侵略者の侵入を許してしまった意思という名の反逆者に与えられる痛みという名の罰。
その痛みの表情が侵略者に征服感を与え、その自分のモノにした領土と反逆者に与える愛。
凶器を血に染めながら、侵略者は動き始める。
- 593 名前:究極の幸せは不幸になる恋?(中篇) 13/17:2008/06/03(火) 20:06:00 ID:s/Bu2FJE
- 「はあ……んん……んぅ!……はあ……」
侵略者に見合った土地へと姿を変えるに従い、反逆者の痛みは薄れ、やがて快楽へと移る。
だが、それは時間のかかる行為。人にもよるが、フェイトのそれは、簡単には変わらなかった。
最初に比べ、痛みは引いているが、快楽には程遠い。
だが、愛は感じている。この侵略者を招いた事に後悔は無い。ずっと待ち望んでいたのだ。
そして、反逆を手引きした堕天使が囁く。
「フェイトちゃん。凄いよ……根元までちゃんと入ってる」
なのはは、自分では根元まで受け入れきれないモノを受け入れたフェイトに驚嘆していた。
かすかな嫉妬すら感じる。
「クロノくん……気持良い?」
「ああ。凄く良い感じだ」
自分のモノを血に染めながら、ゆっくりと腰を動かす。
奪ったばかりの場所は狭く、自由が利かないが、その時にだけ味わえる快楽もあった。
だが、快楽を貪ってばかりでは拙い理由があった。動きを止めて訊ねる。
「フェイトには中で出して良いのか?」
特殊な関係を築くとは決めたが、何処まで許されるかはルールが曖昧だった。
なのはを差し置いてフェイトが妊娠する。それは良いのか?
「う、うん……別に…」
「安全日の……はずだけど……外に……ううん。出来たら…なのはに」
なのはは許可を出そうとしたがフェイトは異議を唱える。
「遠慮……してる?」
「そうじゃ……なくて…私の子供だと、甘えん坊になりそうだし……弟か妹が良いかな」
痛みに耐えながらの返答。遠慮もあるだろうが、そこには本心があった。
そして、クロノにも、それが自然だと思えた。
- 594 名前:究極の幸せは不幸になる恋?(中篇) 14/17:2008/06/03(火) 20:07:05 ID:s/Bu2FJE
- 「じゃ、じゃあ……」
何処か嬉しそうな表情で、なのははクロノを見る。
「腰をこっちに……」
「こ、こう?」
クロノの指示通り、四つん這いで、お尻を向けるのに恥じらいを見せながらも、素直に従う。
そして、フェイトに寄り添う形になると、太ももの内側からそっと撫で上げられ、性器に指が
触れる。
「あうっ!」
「濡れてるな……」
「だ、だって……ひゃん!」
その自分用に変化した秘所の感触を指で楽しみながら、フェイトに入ったモノを突き動かしていく。
なのはの秘所からは蜜が溢れ、音を立てて指を飲み込んでいく。
狭い場所で動く腰の動きに気をつけながら、指での刺激を強める。手首まで滴る蜜で滑りを良くし、
陰核を親指で擦り上げ、膣内を解していく。
「んん……くっ……うっ……んっ……」
「ああぁん! ふああぁっ! あああんん〜〜! ダメぇぇ〜〜!」
「な、のは……」
「フェイトちゃん! フェイトちゃん! 良いよ! 気持良いの!」
痛みに耐えながら変わっていく声。すでに変わってしまい快楽に喘ぐ声。
2人が名を呼びながら見つめ合い。過去の自分を重ね、未来の自分を思い描く。
「なのは……フェイトの上に……」
「フェ、フェイトちゃんに? そ、そんな……恥ずっ!…かしいよ!」
「なのは……来て」
その姿勢に抵抗を感じるが、フェイトにまで求められ、照れながらも、だが、嬉しそうに
フェイトに覆いかぶさる。
「あ?……フェイトちゃん」
「なのは……」
- 595 名前:究極の幸せは不幸になる恋?(中篇) 15/17:2008/06/03(火) 20:08:14 ID:s/Bu2FJE
- なのはは、フェイトに覆いかぶさると、正面から見つめられて頬を染める。
それはフェイトも同様で、なのはに比べて快楽に溺れてない分、冷静ではあるが、それだけに
胸同士が当たっている事など、気まずさがあった。
そして、2人に共通してある感情……
(( か、可愛い……))
2人は認める。自分には同性愛の毛がると。
だが、幸か不幸か、クロノ・ハラオウンは、仲の良い2人を好ましく思っており、この場合にも
その性格が発動される。
「2人とも、キスしたそうだな?」
「「―――!!!」」
「したらどうだ?」
「え? え〜と……」
「だ、だって……」
「そうか……」
「ひゃっ!!! ちょっ! クロノくん! ああぁっ!」
「んんっ……!」
躊躇う2人に踏ん切りをつけさせるため、なのはの性器に指を入れ動かし、フェイトと繋がった腰を
動かす。
なのはは、一瞬で快楽の海に落ちる。そして、痛みの中に感じる違う感覚に戸惑っているフェイトに
愛しさを感じ、理性というブレーキを手放した彼女は行動に移った。
「んんっ!?………ん…」
「ちゅっ……んあ……フェイトちゃん……んああぁっ!」
「なのは……ん…」
女性同士での口付け。それに抵抗感を感じなかった。それどころか更に感度が上がり、快楽に
身を落す。
それに逆らうため口付けを交わすが、気持は更に燃え上がるという悪循環。
いや、最高の快楽が、なのはを襲い、フェイトをも巻き込む。
今、親友という間に有った壁が失われたのだ。
- 596 名前:究極の幸せは不幸になる恋?(中篇) 16/17:2008/06/03(火) 20:09:15 ID:s/Bu2FJE
- 「ああんっ! も、もうダメ! ああぁぁっ〜〜!!!」
「なのは、なのは……クロノ、なのはが……苦しそう…」
「もう、少し……」
「む、むりぃぃぃぃィィ!」
「……だったら」
激しく動きにくいフェイトでは、もう少し時間がかかると判断したクロノは、慣れしたんだ
なのはの蜜壷を狙う。
「なのはに入れるぞ」
「え?……んああああぁっ! ああああぁぁぁ〜〜〜!!!」
後ろから貫かれ、入れられた瞬間に、なのはが達する。
だが、クロノは絶頂に達し、痙攣するなのはの腰を掴むと大きくグラインドさせた。
その行為は、膣内をクロノのモノに抉られ、陰核をフェイトの腹部で擦られる2重の快楽を与える。
「ッ!!!〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ〜〜!!!」
「くぅっ!」
クロノは、強すぎる快楽に声すら上げられない、なのはの体内に欲望を解き放った。
自分でも呆れるほどの量を流し込んでいるのが分かる。
「あ……スゴイ……いっぱい…出てる……ドクン、ドクンって……まだ……」
「なのは……」
「フェイトちゃんの……中で気持ちよくなった……オチンチンが……」
「ぅ……」
「スゴイよ……フェイトちゃんの…オマンコが……気持良かったって…言ってるみたい……」
「ぅぅ〜……なのは……んん……ちゅっ…」
「ん……」
我を失い、恍惚とした表情で卑猥な台詞を言葉にするなのはに、フェイトはキスをする。
そうすると、何故か、なのはの感じてる射精を自分も感じてる気持になった。
暫く口付けを交わした後、そっと離れると、少しだけ気を取り戻した、なのはとフェイトは
微笑を交わす。
「あ?」
- 597 名前:究極の幸せは不幸になる恋?(中篇) 17/17:2008/06/03(火) 20:10:31 ID:s/Bu2FJE
- なのはは、体内からクロノのモノが抜けたことに気付くと、覆いかぶさっていたフェイトから
身体を離し、少し距離を空けた場所で横になる。
「……ココ♪」
そして、クロノを見ながら、なのはとフェイトの間に出来た隙間を手で叩く。
大量の射精感に頭が回らなくなっていたクロノは、誘われるように、そこに横たわった。
なのはは、クロノの腕を広げ、付け根の部分を枕にして頭を乗せる。
「フェイトちゃんは、そっち」
「え?……う、うん」
フェイトも、なのはに習い、同様にして頭を乗せると、左腕になのはが、右腕にフェイトが
クロノの胸を挟んで見詰め合う。
フェイトは頬に触れる温かさに蕩けそうになりながら、なのはを見つめる。
「な、なんか……照れるね」
「でも、気持良いでしょ?」
「う、うん……良いね」
「その……痛みは?」
「うん……まだ痛い……でも嬉しいな。怖かったから……」
そう言いながら、右手でクロノの胸に触ると、そっとなのはが、その手を包むように握り締める。
「……何が?」
「拒絶されたらって……ずっと怖かった」
「大丈夫だって言ったじゃない」
「でも、怖かった……」
そう言った後、頭を撫でられ、顔を上げるとクロノと目が合う。
何も言わず、ただ頭を撫でてくれる。それが、フェイトには嬉しかった。
そして涙がでた。羞恥でも痛みでも無い。頭を撫でる手が、手を握ってくれる手が、
それが嬉しくて泣いていた。
そして、その感触に身を委ね、まどろみの中に沈んでいった。
「おやすみ」
その言葉が聞こえたが、それを発したのが、なのはなのかクロノなのかは朦朧とした意識では
判別できなかった。
- 598 名前:562:2008/06/03(火) 20:13:11 ID:s/Bu2FJE
- 投下終了です。また最初だけですが中篇って入れ忘れました。ゴメンなさい。
後編も明日のこのくらいには投下できると思います。例え需要が無くても……
ほぼエロシーンで、こんな長いの書くなんて自分の正気を疑いたくなるが、後編はもっと長くなる。
つーか、短く出来ないんですよ。
- 599 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 20:15:43 ID:lUzawAW4
- >>598
GJ。
いや、楽しく読ませてもらってるんで気にせずどうぞ。
文面も読みやすいしもっと長いSSなんていくらでもあるんで。
明日の後編も期待してます。
- 600 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 20:27:31 ID:DQIUBgic
- こんなの、このスレに来て始めてのことなんだ。
恥を忍んで告白する。
このクロノに殺意を抱いた。羨ましすぎて…………
くそーっ!!! GJ過ぎるんだよっ!
- 601 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 20:42:10 ID:vGnHOg8D
- >>409
GJ!!だけど3週間待ちか・・・
だが、それを妄想で補えるほどの熱さ!
エリオがもう反則的にかっこいいぜ。
愛するルーのためなら火の中、水の中。それこそが旦那でありヒーローってもんだ!
再開楽しみにしています
- 602 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 20:42:59 ID:ARV4Ugvo
- >>598
GJ!このエロノめ!!!w
素晴らしいまでの両手に華状態だなw
え?両手に核弾頭の間違い?おk、逃げr
- 603 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 21:08:04 ID:iRUpyVnG
- 確かに、今はともかく先を考えると核弾頭抱え込みだw
- 604 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 21:46:15 ID:8/4WpaNZ
- >>598
GJ
明日も楽しみにしてます
- 605 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/03(火) 21:53:45 ID:brCDms4n
- >>598
GJ!
あと、クロノとなのはの初体験の内容で、リリちゃ思い出した。
あっちも初めてで前も後ろも舐めてたし。
なんにせよ、次回楽しみにしてます。
- 606 名前:チョコボ:2008/06/03(火) 21:59:44 ID:DbOzAlUA
- >>598
ぬぁー!これはいい乱交物でした!明日まで待てないw
・・・ぎょ、業務連絡です(ビクビク)
すいません、ゲンヤのリンク貼り忘れてま(ry
リンディ茶とシャ丸弁当買ってきます・・・
「乱交」がたくさんタグに追加されてたのでジャンル一覧にも追加しました
本当にお疲れ様です
さらに「納豆」も追加しました。改めて見てとんでもないジャンルですな
- 607 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 00:16:27 ID:WimtlwCc
- >>598
GJでした。これはいい3P。
>>590の10行目は検討ではなく見当ですね。
- 608 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 00:28:02 ID:IcXqUrix
- >>565
ヴァイスにアルトフラグなんてどこでありましたっけ?
覚えてる限り漫画では接点はなく、アニメでもヴァイス入院中にストームレイダーを届けに来たときぐらいしか接点はなかったような?
>>606
ところで納豆って?
- 609 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 01:11:56 ID:ML8ueWuA
- >>608
漫画5話にセットで初登場、そこから本編開始直前(7話)の少なくとも3年間つるんでて
SS02ではアルトがかなり恥ずかしい過去をヴァイスに打ち明けてた描写とかもある
病院を訪れたラグナの台詞から家族ぐるみのプライベートでもアルトと親しくしてるのがわかるし
そもそもストームレイダーを届けに来た時のアルトの様子からして(ry
出番が限られたサブキャラ同士のフラグとしては多すぎるくらいだと思うよ
- 610 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 01:27:20 ID:2kacjlFT
- 今年のYAGAMIマガジンはユーノ×はやてばっかだな・・・
- 611 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 01:31:08 ID:dUGf9qmw
- クロノが使いづらくなったことに加えて、3期はやてのキャラがなんかいまいちそそらなくなったからな…
つーかそもそもガチのカプ書きさんはああいうイベントはむしろ自重するし。
- 612 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 01:36:23 ID:z6G49rZv
- ちびだぬきコスチューム(ふぐり付き)に身を包んだはやてさんが
淫らな姿を晒してくれれば俺はもう……
- 613 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 01:44:36 ID:QYEVDlDP
- はやて「た〜んた〜んた〜ぬき〜の (ドギューン) は〜か〜ぜ〜も無いのにブ〜ラブラ」
- 614 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 02:48:06 ID:U7yLSDdT
- >>611
stsではヴィータ以外ほとんど活躍できなかったからね
それでもカプssいがいの家族ssはなかなか良いできだと思うよ。特にリインTの話とか
そしてザフィーラがほとんど触れられてもいない現実に全俺が泣いた
- 615 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 03:10:25 ID:/WGUF67u
- >>610
言うほど多くなくね?SSくくりで3/10だし
>>611
確かにクロノはいなくなってたww
オリとかはいたが…?
>>614
家族SSが和むのは同意
正直カプ談義とか不毛で嫌
- 616 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 03:13:30 ID:XXNOW03n
- カプSSは全部駄目みたいな取り方が出来る文章になっちゃうから、日本語って難しいよねって再認識。
俺も普段の言動に気を付けよっと。
- 617 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 06:27:17 ID:rQ0tImWc
- 今回のヤガマガははやて×ユーノssがいっぱいあって嬉しいなぁ〜♪
- 618 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 06:53:37 ID:MZsvz1jx
- 突然クロノとエイミィが結婚したぐらいだからユーノとはやてが電撃結婚しても全然不思議じゃないな
- 619 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 07:31:53 ID:aCv/ksxU
- それでも、俺はクロはやを書くがな!
- 620 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 07:51:38 ID:VhYDZ1F5
- もふもふしたモノで癒されたい
- 621 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 09:05:11 ID:bYy8hekl
- >>618
2期3期通して一度も絡まなかった2人が結婚なんて超展開すぎるww
せめてロッサととかにしようよ
- 622 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 09:29:01 ID:887Y9rqm
- 本編のエリオの重要な部分を漫画で補ったりするくらいだから、
漫画で2Pくらいで表現されてそれでゴールインされても俺は驚かないぜwww
- 623 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 11:31:19 ID:KqRs4kKC
- それでも俺ははや×ザフィを推すぜ!
- 624 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 11:44:03 ID:CjudUTVz
- なのユーは多分ノマカブ好きの奴の中では一番勢力持ってると思う。
ユーノ絡みだと一番参考になるのは淫獣スレだが、そこでもなのはネタが一番多いし。
- 625 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 11:47:50 ID:SfGbde/x
- 設定部分を含めると想定カップリングは大幅に増えるから、あんまり考えなくてもいいと思うんだw
- 626 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 11:56:11 ID:887Y9rqm
- 設定とか人物相関なんて本編のみで出てる情報しか認めんとか言ったらなんもできなくなるな。
世界設定とかパワーバランス思いっきり崩すようなもんでもでない限りは大部分は楽しく読める。
本編準拠のカプがどーたらとかは各自のスレでやってくれればいいし、作家さんは好きなように好きなもん書いてくれりゃいい。
- 627 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 12:28:25 ID:P6mn8sj8
- カプものなら、余計な設定や過度の改変は必要ないしな。
- 628 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 12:35:12 ID:vAGnh5Wj
- >>624
メインキャラでそれっぽい相手がいるのってなのユーしかいないじゃん
せいぜいヴァイティアくらいか
- 629 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 12:50:25 ID:lLZLptjD
- 設定かんがえると絡める男がよくて親父くらいのスバルはどうすれば(ry
- 630 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 12:52:05 ID:/0YcSkE9
- >>629
エリオが居るじゃないか
- 631 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 13:00:08 ID:CjudUTVz
- >>629
ギン姉ですらカルタスって選択肢があるのになw
それがこのスレですらスバル物少ない理由なんだろうなあ。
一番カップリング入り乱れてた発情災害のアレですらスバルスルーしてたし。
エリキャロも無かったが、話の流れ的に作者がロリ駄目なだけっぽいし。
- 632 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 13:20:37 ID:LLvay4I5
- レティ×リンディ派とリンディ×レティ派の抗争なんて、俺脳内でしか見た事無いが、個別板でやってるだけ?
- 633 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 13:43:49 ID:dUGf9qmw
- >>628
クロなのは…つーかなのちゃんハーヴェイは勢いはともかく認知度はあるみたいな感じだよ。
エチケットな紳士協定なのかまぜっ返す人があまりいないので取り沙汰されることはないけど。
- 634 名前:224 ◆otG9KZTbuo :2008/06/04(水) 14:00:36 ID:N7ItMGDj
- ,.ィ , - 、._ 、
. ,イ/ l/  ̄ ̄`ヽ!__
ト/ |' { `ヽ. ,ヘ
N│ ヽ. ` ヽ /ヽ / ∨
N.ヽ.ヽ、 , } l\/ `′
. ヽヽ.\ ,.ィイハ | _|
ヾニー __ _ -=_彡ソノ u_\ヽ、 | \ 男女比率が歪なのが問題なんだ!
.  ゙̄r=<‐モミ、ニr;==ェ;ュ<_ゞ-=7´ヽ >
. l  ̄リーh ` ー‐‐' l‐''´冫)'./ ∠__ あとアースラの捜査官だったギャレットの髪の色って何だったかわかりません!!
゙iー- イ'__ ヽ、..___ノ トr‐' /
l `___,.、 u ./│ /_ それと発情災害を書くのには“勢い”が大切なんだ!
. ヽ. }z‐r--| / ト, | ,、
>、`ー-- ' ./ / |ヽ l/ ヽ ,ヘ
_,./| ヽ`ー--‐ _´.. ‐''´ ./ \、 \/ ヽ/
-‐ '''"  ̄ / :| ,ゝ=< / | `'''‐- 、.._
/ !./l;';';';';';';\ ./ │ _
_,> '´|l. ミ:ゝ、;';';_/,´\ ./|._ , --、 | i´!⌒!l r:,=i
. | |:.l. /';';';';';|= ヽ/:.| .|l⌒l lニ._ | ゙ー=':| |. L._」 ))
l. |:.:.l./';';';';';';'! /:.:.| i´|.ー‐' | / | |. ! l
. l. |:.:.:.!';';';';';';';'| /:.:.:.:!.|"'|. l' │-==:|. ! ==l ,. -‐;
l |:.:.:.:l;';';';';';';';| /:.:.:.:.:| i=!ー=;: l | l. | | / //
l |:.:.:.:.:l;';';';';';';'|/:.:.:.:.:.:.!│ l l、 :| | } _|,.{:: 7 ))
スバルに割り当てられる棒要員、もとい男キャラが見当たりません(><)!!!11!
- 635 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 14:03:06 ID:SfGbde/x
- 逆に考えるんだ、6課に何らかの出入りが出来そうな男キャラならばフラグが存在すると。
- 636 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 14:16:40 ID:U7yLSDdT
- >>629
ザフィーラをなでなでしてたジャマイカ!!
まぁ後は嫁をフェイトに取ユーノと強引に引っ付ける以外は思い浮かばないな
- 637 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 14:37:17 ID:zxHc59Fk
- >>634
もう適当に特別救助隊員Aを作った方が早いのではないかと。
- 638 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 14:37:34 ID:887Y9rqm
- ロッサあたりもフットワーク軽そうだからいけそうじゃね
- 639 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 14:54:11 ID:iy7VBf8U
- >>629
ティアナに秘密でヴァイスと…
- 640 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 15:29:58 ID:Evcz8wfJ
- >>624
ノマカプ限定ならクロフェかなのユーのどっちかっぽい感じがするなぁ。
なのはは百合勢力が強すぎるよなw
このスレじゃあんま見ないけどw
- 641 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 15:30:04 ID:WimtlwCc
- >>636
ユーノが一番無理があるだろ。
- 642 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 15:32:07 ID:vAGnh5Wj
- いや,なのはの伴侶はフェイト以外にありえない
- 643 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 15:45:37 ID:RoLu7MXG
- もう男は全部、最近の流行のオリキャラで良いんじゃね?
無論SSSランクで美形で銀髪・オッドアイで難解な漢字の名前なヤツなwww。
- 644 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 15:48:18 ID:vpttEdAL
- なん…だと…!?
- 645 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 16:03:32 ID:55cAj/Hk
- >>634
逆に考えるんだ、「百合ん百合んしちゃってもいいさ」と考えるんだ
でなければ設定の美味しさに定評のあるタル……じゃなかったカルタスとか
あと>>577に対するレス数0に全俺が泣いた
これは自分でやれって事ですかこんちくしょう
- 646 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 16:11:20 ID:vpttEdAL
- だれか寝取られ書いてよ!
- 647 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 16:45:44 ID:VmPXpHVl
- >>643
綺羅耶崎海苔麿やルーキフェル(SSSランクや美形位しか条件満たしてないが)の出番だな!
とか書いてたらオリキャラや性格改変済みの原作キャラによるバトロワが見てーなと思った
- 648 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 16:57:00 ID:GfyeTcxv
- >>645
自分で書く際にはぜひエロで頼む
もちろんここに投下して共有してくれ!頼む!!
- 649 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 16:57:26 ID:RoLu7MXG
- しかし、期待の新ジャンル「最低SS」はまだ二つしかSS書かれてないのな。
ここでジャンル確定の為に要素を纏めといた方が良いので、ある程度必要な条件(予定)を出そうか。
・主人公がSSSランクとか、有り得ないくらい強い。
・何か特殊なスキルや能力を持っている。
・ビジュアル的に高確率で美形、銀髪やオッドアイといった特徴を持つ事も多い。
・主人公の名前はなにやら難解な漢字である。
・デバイスの名前は神話系から取る事が多い。
・主人公の過去には、取ってつけたような不幸設定(家族死亡やら)がある。
・ニコポ、ナデポは常備が常識。
とりあえず、要素はこんなもん?
- 650 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 17:06:44 ID:yggm1Dzc
- 個人的にはなのはの嫁はフェイトだが婿はユーノだと思ってる
夜中ヴィヴィオが起きるとあまりに淫靡な三人の痴態が繰り広げられていたとか
「ふふフェイトちゃん、ユーノ君にいっぱい出されちゃったね」
「ああ!そんな吸い出さないで!」
因みにユーノきゅんはこれからフェイトそんに後をやられつつ
なのはさんに突き立てるのです
- 651 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 17:23:30 ID:v+CbjW+O
- >>647
リレーがグダグダになりやすいし、バトロワはキャラが死ぬのが嫌って人が多いからやらない方が賢明かな
ただ、戦闘なしのほのぼのは見てみたいな
>>649
頭の中にネタはあるが、いざ文章にすると死にそうなんだよな
真夜中なら別かもしれないがw
- 652 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 17:31:24 ID:55cAj/Hk
- >>648
そりゃあ俺だって完成したら投下するさ、呼び水になるかもしれないし……
しかし自分でとか言ってみたもののまず相手が思いつかない
- 653 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 18:05:25 ID:2goHQj5M
- >>649
つ後書きで主人公と作者の対談
これを忘れちゃいけないぜ
- 654 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 18:18:56 ID:rQ0tImWc
- >>649
あと、一睨みでどんな名前ありの強キャラでも黙らせることが出来るのと、
言ってる事はめちゃくちゃな筈なのになぜか相手が納得して沈黙しちゃうとか
- 655 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 18:29:50 ID:LjlmZIUW
- >>632
おまえは今泣いていい…泣いていいんだ…
俺はレティ×リンで
- 656 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 18:49:26 ID:Xj7konJP
- >>649
>>653
とか見ると ◆Ev9yni6HFA氏の再現度の高さに驚くな
シガー氏と被る部分は避けたらしいから銀髪や漢字名も構想はしてたんだろうし
しかし、たったの4レスを書くためにどれだけの神経を削ったんだろうか……
まさに口は災いの元だな
- 657 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 19:21:31 ID:K1RDLLvx
- なんつーか、最強オリキャラの設定を読むと読むほど、背中に鬼を背負ってる最強生物が浮かんでくる…
もっとも当事者には不幸の欠片も存在しませんがwww
- 658 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 19:36:17 ID:Xj7konJP
- 最強キャラでも敵として出てくるなら文句はないんだけどな
何で主人公として出すかな
- 659 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 20:00:48 ID:v2pPD9b7
- 銀髪赤目超絶美形で
体表から油が滲み出る一万人に一人くらいのレアスキルで戦うから常に全裸の主人公なら書こうとしたことあるぞ。
二話目くらいで挫折したけど
- 660 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 20:14:36 ID:g5yBpMB0
- >>659
せめて、股間に葉っぱにくらいつけてやれよ…
- 661 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 20:22:48 ID:dQxxSryz
- これは最低SSとは違うのかな
っ「ドリーム小説」
- 662 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 20:25:41 ID:Xj7konJP
- 探せば良作もあるよ
砂漠で一粒の砂金を見付けるようなもんだけど
- 663 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 20:29:17 ID:eHRadHBJ
- >>659
安永航一郎の絵で浮かんできたわけだが…
- 664 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 20:30:19 ID:K1RDLLvx
- >>659
この国に古より口伝のみで伝えられ実態の掴めない戦闘集団がいてな、
何でも着ている物を一枚脱ぐごとに防御力がアップするそうな……
>>661
ドリーム小説は確か名前変換が出来るSSの総称じゃなかったっけ?
- 665 名前:562:2008/06/04(水) 20:31:07 ID:CgCr6OOy
- 話し、割り込んでゴメンなさい。
後編行きます。凄く長いので、エロシーンまでで区切ってエピローグと分けようとも考えたけど、
伸ばしてもアレだし、一気に行きます。
規制に引っ掛かったら……何とかなるだろう。
>>607
誤字には気をつけてはいるんですが……失礼しました。
注意事項
・カプはクロノ×なのは×フェイト
・3Pで愛だと? 笑わせるな! と言う方はゴメンなさい。スルーして下さい
・エロあり レズっ毛もあり
・年齢は結婚可能な歳ですので、それ以上で想像してください
・タイトルは「究極の幸せは不幸になる恋?」です
以上を見て興味が沸かれたら、どうぞ。
- 666 名前:究極の幸せは不幸になる恋?(後編) 1/28:2008/06/04(水) 20:32:21 ID:CgCr6OOy
- 「重罪だからね。数百年以上の幽閉が普通なんだが…」
「そんなぁ!」
絶対に嫌だった。手に入れた魔法の力。でも、それは御伽噺のように、誰か悪い奴をやっつければ
みんなが幸せになれる……そんな便利なものじゃ無かった。
そんな事は分かってた。私が小さい頃、寂しい思いをしたのだって、誰かが悪かったわけじゃない。
でも、それでも、フェイトちゃんは、そんな中で、せっかく助ける事が出来た大切な……
「なんだが!」
「え?」
そして、彼が話す言葉に聞き入る。難しい話は分かんないけど……
それでも、フェイトちゃんが助かるかもしれないってことと……
「……心配しないでいいよ」
最後のその言葉が胸に響いた。辛い事があると、1人で抱え込んでた。
しっかり者だって褒められてたけど、本当は誰かに甘えたかった。
そして、この人なら、甘えても許されるかもって、子供心に感じたんだ。
だから、聞いたの……
「クロノくんって、もしかして凄く優しい?」
真っ赤になって否定してたけど、照れてるって丸分かりで、やっぱり大丈夫だって分かって
安心できた。
それから数日後、フェイトちゃんの処遇が決まったって連絡があって、その時も確実に無罪になるって
言ってくれた。
クロノくんの後ろで、エイミィさんがクロノくんがずっと頑張ってたって声が聞こえて、
やっぱり頼れるって思った。
その後、フェイトちゃんと会えるようにしてくれたり。
それらが、結構大変な事だったって、時空管理局に正式に入ってから分かった。
そして、お兄さんに対する子供の甘えが、女から男の人への大人の甘えに変わるのに、
そう時間はかからなかった……
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
- 667 名前:究極の幸せは不幸になる恋?(後編) 2/28:2008/06/04(水) 20:33:25 ID:CgCr6OOy
- 「……ん?……夢?」
なのはは、それが夢だと直ぐに分かった。
何度も見た夢だから……ただ、今朝は少し様子が違って……
「……す〜……」
目の前には安らかな寝顔のフェイトが……
視線を上げると、クロノの寝顔が……
「そうか……」
昨夜の情事を思い出し、頬を赤く染める。
起きて早々に眼前に有ったフェイトの寝顔は中々の破壊力で、2度寝は出来そうに無かった。
かと言って起き上がる気にはなれず、身体に感じるクロノの体温を楽しみながら、フェイトの
寝顔を観察する。
本当に安らかな寝顔……3人で幸せになろうと提案してから、今日まで随分とかかってしまった。
その間、フェイトが怯えてる事に気付いたが、何も出来なかった。
なのはにもプロポーズを待つしか出来る事は無かったのだ。
だから我慢し続けて、ずっと一緒に居られるように、この時まで待った。
しかし、改めて考えると……
「……なんか……すごい事になってるな」
3人の格好を考えると気恥ずかしくなる。
どう考えても普通じゃない。基本なら自分とフェイトは争う間柄だ。
本人が良くても、周囲は…………生真面目な彼を、そんな状況に巻き込んでしまった。
「大丈夫……だよね?」
不安な瞳で見つめていると、クロノの眼を覚ます気配を感じる。
そして、彼が眼を開ける時には、不安の影を隠し、笑顔を浮かべて挨拶をする。
「おはよう♪」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
- 668 名前:究極の幸せは不幸になる恋?(後編) 3/28:2008/06/04(水) 20:34:30 ID:CgCr6OOy
- 3人で取るバイキング形式の朝食。そんな中……
「フェイトちゃん……大丈夫?」
「うん……でも、歩くと…ちょっとだけ辛い」
「うんうん。その気持は分かる。わたしの時なんか…」
「悪かった。下手で悪かった」
「そんな事ないよ……まあ、2度としないとは思ったけど」
「わ、私は、そんなに酷くないよ。今は嫌だけど」
フォローになってないフォローにクロノは落ち込むと、今日の予定を尋ねる。
「フェイトちゃんのダメージは予測できたし、今日は動物園に行こうって」
「動物園?……結構歩くんじゃないか?」
「でも、他のイベントって急流下りとか、そんなんになっちゃうし」
「随分とまた……」
「だって、見所が大自然、って場所だしね。買い物って手もあるけど、それは最後にしたいし」
「まあ、土産を買って、ずっと置いておくのもな……フェイトは大丈夫か?」
「うん。走ったりしなければ。と言うより行きたいし」
「フェイトちゃん。楽しみにしてたもんね。動物園」
「うん。コアラ、見たかった。それに抱っこ出来るって」
「そうか……」
クロノは何も旅行で、そう色んな場所に行かなくても、ノンビリしてれば良いではないかと思うが、
なのはは生粋の日本人で、旅行と言えば疲れるまで遊ぶのが常識であり、フェイトもまた、多感な
時期を日本文化で過している。
ようは、時間がもったいないのである。
「じゃあ、コーヒー飲んだら準備するで良いのか?」
「うん。わたしは、ちょっと席を外すけど、ゆっくり飲んでて大丈夫」
「フェイトは?」
「私もコーヒー飲んでく」
「じゃあ、取ってくる。そこで座って待っててくれ」
「うん。ありがと」
クロノは席を立ち、2人分のコーヒーを取りに向った。
- 669 名前:究極の幸せは不幸になる恋?(後編) 4/28:2008/06/04(水) 20:35:32 ID:CgCr6OOy
- ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
動物園での行動が終わり、外で夕食を取った後ホテルに帰り着く。
そして、クロノが先にシャワーを浴び、今はなのはとフェイトの2人で入っている。
クロノは、その1人でベッドに座っている状態に空しさを覚え、ネガティブになっていた。
そして今日の光景を思い出す。2人の間で抱かれる珍獣コアラ。
その時に交わされた言葉が脳裏に蘇る。
『なんか……違う』
『うん。期待はずれ……だね』
『硬いよ。こう変に動かれると…』
『痛いよね』
『こう、本には柔らかいって書いてたよ?』
『まあ、野性動物の中では柔らかいんだろうけどさ』
『おまけに、顔……すごく迷惑そうなんだけど?』
『眠そうだよね……寝てるの邪魔すんなって怒ってる?』
『それに臭いし……』
『遠くで憧れてるうちが花だよね』
『後悔してる?』
『……ちょっとだけ』
自分とは無関係な話しだと思うが、何故かコアラに対する親近感が湧いていた。
お土産にはコアラの人形でも買おうかと考えてると、なのはとフェイトがシャワーから出てきた。
身体をバスタオルで隠し、さらにフェイトは、なのはの後ろに隠れるように近付いてくる。
何時もなら、なのはも恥ずかしそうにするのだが、フェイトの手前強がっていた。
そして、なのはが声をかける。
「あのね。フェイトちゃん。痛みが引かないから今日するのは辛いって」
「分かった。コアラのぬいぐるみを買ってくる」
「……なんで?」
「あ? ああ、すまない」
「?……まあ、良いか。じゃあ、横になって」
「え?」
「……だから、フェイトちゃんが口でするから、まずは、わたしがお手本……」
頬を染めて、それだけ言うと、なのははクロノを押し倒す。
- 670 名前:究極の幸せは不幸になる恋?(後編) 5/28:2008/06/04(水) 20:36:35 ID:CgCr6OOy
- 「ちょっ!」
「大人しくして!」
なのはは動揺するクロノの、腰に巻いていたタオルを強引に奪い去ると、首を傾げる。
そして、その元気の無い姿を指差して質問する。
「緊張してる?」
「いきなりの展開過ぎる」
「昨日チラッと見たのと違うね」
「まあ、今はスタンバイモードみたいなもんだよ」
「じゃ、じゃあ、昨日のは?」
「……デバイスモード?」
「僕に振られても困るんだが」
「でも、原型はあるから、ミッド式じゃなくて、古代ベルガ式だけどね」
「ああ、レヴァンティンやグラーフアイゼンってちっちゃくなるもんね」
烈火の将や紅の鉄騎が聞いたら激怒しそうな会話をすると、なのははフェイトのバスタオルに
手を伸ばす。
「じゃあ、セットア〜ップ♪」
「きゃっ!」
「これで……あれ?」
フェイトのバスタオルを奪い、裸体を見ればと考えたのだが……
「じゃあ、私も……」
「いや、それ以前に、その親父臭い言動を何とかして欲しいんだが?」
「だ、だって……」
いそいそとバスタオルを取りながら頬を染める。
「ク、クロノ。本当はなのは恥ずかしがってんだよ。だ、だってね、これから口でするの
私に見せるって言うんだし」
「ああ、友達の前でするんだよな」
「そうそう。だから、変なテンションで恥ずかしさ誤魔化してるだけだから、優しくしてあげて」
「あの、フェイトちゃん……そう言うのって、気付いても言わないのが優しさだと思うな」
- 671 名前:究極の幸せは不幸になる恋?(後編) 6/28:2008/06/04(水) 20:37:37 ID:CgCr6OOy
- 真っ赤になって俯きながらの抗議にフェイトが一生懸命に謝りだす。
だが、クロノはその様子を見て、先程までの異常なテンションが照れ隠しだと考えると、逆に
愛しさが込み上げてきた。その姿を見ていると……
「あ?……デバイスモードになった」
「それは、もういい」
「う、うわっ……なんか怖いね?」
「大丈夫。慣れるよ」
そう言いながら、なのはがそっと指で触れる。
そして、深呼吸してからフェイトを見つめる。
「コ、ココが、一番感じるところみたいだから…し、舌先で舐めると良いよ」
「うん」
声が震えながらの説明。
なのはにとって、親友の見てる前での口内奉仕。緊張するなと言う方が無理な話しだ。
「じゃあ、始めるね」
「う、うん」
「ん…」
震えながら舌を伸ばし、先程説明していたカリに舌をはわす。
頬を染め震える初々しい仕草、そして不器用な動きは、初めて口内奉仕をしてもらった事を
クロノに思い出させる。
「ココだけじゃなく、全体をね、こうやって……んん〜〜」
「くっ……」
根元から先端まで舐め上げ、鈴口を舌先でくすぐる。その感覚にクロノが小さく声をあげる。
なのはの舌使いは、見られることに慣れてきたのか、少しずつ普段の動きに近付いていた。
「じゃあ、やってみようか、フェイトちゃん」
「う、うん……い、いくよ」
宣言すると、深呼吸をして舌を伸ばしながら顔を近づける。
- 672 名前:究極の幸せは不幸になる恋?(後編) 7/28:2008/06/04(水) 20:38:40 ID:CgCr6OOy
- 「ん……んん〜〜………ん!?」
初めての男性器に舌が触れると慌てて引っ込める。舌に触れた熱と味と感触に戸惑っていた。
「ゴ、ゴメン、ゴメン。考えてみれば最初は触った方が良いよね?」
「う……うん。そっちの方が良いかな」
「クロノくんも?」
「ああ。もう任せる」
「うん。じゃあ……そうだね。棒の方は意外と頑丈だから、力いっぱい触らなきゃ平気だし、
好きに触ってみると良いよ」
「そ、そうなの?」
「うん。あ、でも爪立てたりしたらダメだよ」
「わ、わかった……」
おどおどと指を伸ばし、爪が当たらないように指の腹で突付く。そして、亀頭を押し込んだり、血管を押さえたりして、感触を確かめると、掌全体で握り締める。
「あ、熱い……そ、それに硬いよ」
「うん。でも、折ったらダメだよ」
「そ、そんな事するわけ無いよ」
「そ、そうだよね……普通そうだよね」
「なのは?……し、したの?」
「してない!してないよ!……その、折れるかなって思っただけで……」
「…………でも、言われてみれば、骨は入ってないらしいから折っても平気な気も…」
「だよね!」
「ストップだ!」
クロノが慌てて両者を別ける。何だか、初めての出会いとか、昔の大切な思い出が1つ穢れた気が
しないでも無いが気にしないでおく。
その後、厳重な注意を受けたフェイトは改めて手での感触を試し始める。
「う〜ん……何だか、変?」
「あれ〜? 何時もなら先っぽから出てくるのに」
「え?」
「ちょっと待ってね……よっ」
- 673 名前:究極の幸せは不幸になる恋?(後編) 8/28:2008/06/04(水) 20:39:45 ID:CgCr6OOy
- そう言って、なのはは手を伸ばすと、陰のうを指先でくすぐる。
「え? そっちは……」
「こっちはね、加減が難しいから上級者向け。ある程度、慣れてからじゃないとね。
もし、緊張から力加減誤ったらクロノくん死んじゃうかもしれないから」
「そ、そうなの!?」
「うん。最悪痛みで……武術では殺人用の急所でもあるし」
「……そうなんだ」
「だから、今のクロノくんは、わたしが命を握ってるも同然だね♪」
「お、おい……」
「まあ、逆も同じじゃない。クロノくんが、攻めてる時も、完全に無防備だよ。わたし」
「言われてみれば、そうだな……」
「わたしは、とっくに身も心も捧げてるんだよ」
「ああ。ありがとう。しかし、だからと言って、折ろうとしたらダメだからな」
「こ、ここは感動して、さっきの事は忘れるところだよ」
そう軽く言いながらも、繊細なタッチで性感を高めていく。
「…あ? 出てきた」
「へ?……あ?」
鈴口から溢れてきた液体に、フェイトは首を傾げる。
なのはの軽い会話はフェイトの緊張を解していて、落ち着いた思考を可能としていた。
そして、フェイトは自分の知識から該当を探り当て、指で触ると糸を引くそれを見つめた。
「これ……先走りってやつだよね?」
「なんだ? 知ってたんだ?」
「うん。なのはに聞いたんだけど?」
「そ、そうだっけ?」
「最初は変な味だって言ってたけど……」
「けど?」
「最近では舐めると楽しいって話しに変わってた」
- 674 名前:究極の幸せは不幸になる恋?(後編) 9/28:2008/06/04(水) 20:40:47 ID:CgCr6OOy
- クロノは、この2人が今まで、どんな会話をしてたのか不安になったが、聞くのが怖くて
何も言えなかった。
そんな中、フェイトが液の付いた自分の指先をジッと見ると、やがて口の中へ運んだ。
「………ん?」
「どう?」
「……指の味……」
「まあ、その量じゃね……直接いく?」
「…………うん」
フェイトは、そう返事すると、舌を延ばして鈴口に浮かんだ液を舐め取る。
羞恥に躊躇いを感じながらの行為は、見てる人間の征服欲を煽る表情をしていた。
「ん………別に美味しくは無いけど、変じゃ無いよ?」
「そ、そう?」
「うん。これなら平気だよ」
そう言いながら、何度も舐め取る行為を行う。
その姿に、なのはは複雑な思いを抱く。フェイトが嫌がらなくて安心する反面、最初から抵抗無く
舐めることが出来る事に嫉妬にも似た感情を覚える。
正確に言えば、嫉妬ではなく、負けず嫌いな部分が出ていた。
なのはにとって、フェイトは今や義妹であり、自分は義姉。性行為では先輩なのだ。
ここは義姉の威厳を見せるための行動に出る。
「も、もっと、舌先尖らした方が喜ぶよ」
「んん……こう?」
「こうだよ」
最初の緊張した拙い動きでは無く、舌先を尖らせた動きと、舌全体で舐める動きを合わせる。
何度も経験して身に付けたテクニックを披露した。
まあ、やってる事は威厳の欠片も無い。所詮は末っ子である。
「それに先っぽだけじゃなく、根元から押し上げるように…んん〜……他にも唇を使ったりね。
こう……ちゅっ……んん〜〜ちゅっ……」
だが、やってる事は卑猥でフェイトより遥かに練熟したテクニック。
事実、クロノは息を殺して快感に耐え、先走りの量も増えている。
- 675 名前:究極の幸せは不幸になる恋?(後編) 10/28:2008/06/04(水) 20:41:51 ID:CgCr6OOy
- 「どう? わかった?」
余裕の表情で問う。本人は威厳を見せてるつもりだ。
「うん。こうだね? んん〜……ちゅっ……チロッ」
(ラ、ラーニングされた!?)
だが、その動きを、あっさりと模倣される。
もはや、後へは引けなかった。全力全開で己の全てをぶつける。
「軽く咥えて、舌を動かすの……こう……」
「うん。はむ……んん〜〜ちゅっ……」
「ただ、するだけじゃ無く、相手の様子を見ながら……」
「ちゅっ、あむ、んん〜、ちゅっ……」
(い、色っぽい! 顔がエッチすぎるよフェイトちゃん……)
ジッとクロノの様子を伺う表情。どこか媚びた表情は普段の清楚さとのギャップがあり、
なのはを興奮させ、同時に嫉妬を煽る。
「あ、後、出来るだけ奥まで咥えて……ん〜〜」
「わかった。あむ…ん〜〜〜〜」
「く、咥えすぎ! それ、喉に当たってるでしょ!?」
「ジュッ……うん。苦しいね。でも、頑張る」
なのはが、何度も経験し、時には歯を当てて怒られながら身につけた技の数々。
それらを全て模倣し、時には凌駕する。
短期間での急激な成長。まるで、なのはの魔法の成長を見てるようだった。
(わたしの成長速度を驚く人が多かったけど、みんなこんな気持だったのかな……)
自分の苦労が何だったのかと疑問に感じてしまう切なさ。
かつて、自分が傷つけてしまったかもしてない相手に心の中で謝罪する。
だが、今の問題は、この身の置き所の無さだ。
すでに教える事は見当たらない。弟子は5分とかからず師を凌駕してしまった。
ならば……
- 676 名前:究極の幸せは不幸になる恋?(後編) 11/28:2008/06/04(水) 20:42:56 ID:CgCr6OOy
- 「クロノくん……」
甘えるように近付き、首筋に舌を這わす。急所以外への攻撃でダメージを与えようと模索するが、
クロノに抱き抱えられ唇を奪われる。
「ん?……ちゅっ………ん〜……ん?」
貪るような激しいキスに、最初は戸惑ったが、直ぐに舌を絡めだした。
だが、舌の動きに違和感を感じ、再び戸惑う。
「ジュッ……んん〜〜……ちゅっ……んん〜〜……あむ……ジュッ」
「くっ……!」
「あ?」
その原因が、クロノの下半身の刺激だと気付く。
つまり、なのはが哀愁に漂っている間から、フェイトの奉仕は続き、それを受けるクロノも
快楽に悶えていた。
それもそのはず、先程までは、実質なのはとフェイトの両方に交互に口内奉仕をされ、
現在はフェイトの流し目を受けながら、なのはを落ち込ませたテクニックを受けているのだ。
だが、口の動きだけでは射精にいたるまでではない。いや、だからこそ快感が長引くのだ。
「フェイトちゃん……最後までする気?」
「…ジュッ……う、うん。出来れば……」
「へ、変な味だよ?」
「でも……クロノのだから……」
「おまけに熱いよ? それに凄い勢いで飛ぶからね。もうブレイズキャノンだよ?」
「……ブレイズキャノンなんだ……」
ちょっとしたお茶目な台詞でツッコミが欲しかったが、フェイトはウットリとして微笑む。
愛する親友は遠くへ羽ばたいてしまった事を悟った。
ならば、友として羽ばたく彼女の背を押してやるまで。
「……あのね、口だけでいかせるなんて無理だよ」
「う、うそ。なのは、生理の時には口で出してあげたって言ってたよ」
「そ、そうだけど、口の締め付けでいかすなんて無理なの。手も使わないと」
「手?」
- 677 名前:究極の幸せは不幸になる恋?(後編) 12/28:2008/06/04(水) 20:43:58 ID:CgCr6OOy
- フェイトは自分の手を見て、首を傾げる。
「それって、インチキ」
「……フェイトちゃんが、隠れてどんな本を読んでたかは、後で聞くし、今の技が私の教えだけで
身につけた物でない事が分かって少し安心しちゃった♪」
「え、え〜と……」
「ちなみにクロノくんは、あのまま続けてイケそうだった?」
「フェイトには悪いが、ちょっと無理」
「そ、そうなんだ……」
「ふふ〜ん♪ 残念でした♪」
「喜ぶなんて酷いよ」
「あのね、むしろフェイトちゃんの口でいったら、わたしが落ち込むよ」
男性が射精をするには、慣れた刺激を与えるのが最も適しており、快感の高さとは別の問題だ。
そして、クロノの場合、慣れているのは、なのはの膣圧で、どれほど技巧を凝らそうと、気持は
良くなっても口が与えられる圧力では射精には到らなかった。
その事を説明すると……
「圧力って、なのは……自慢?」
「そ、それは置いといて、口だけで出させるなんて無理。だから、先を咥えて舌で舐めながら
手で根元をシゴク。そうすれば良いの」
「わ、わかった……でも、どれくらいが良いの?」
「それは〜……クロノくんに聞いて」
素直に助言に従い、クロノのモノを握り、力加減を変えながら適した圧力を身につける。
そして……
「つ、つまり、これが、なのはの……」
「…………あまり、気にしちゃダメ」
ここに来て、なのはは自分のモノがフェイトの手で再現されてるのだと気付き真っ赤になる。
「だって……」
「もう知らない」
恥ずかしさから逃れるようにフェイトから離れ、クロノとのキスを再開する。
- 678 名前:究極の幸せは不幸になる恋?(後編) 13/28:2008/06/04(水) 20:45:00 ID:CgCr6OOy
- 「んん……んむ……ちゅっ……」
「ん〜〜ジュルッ……んん〜〜……ジュッ……んん〜……」
「……口から溢れた唾液啜ってるけど、それ、飲み込まないで零して……それで滑り良くなるから」
「ん?……うん……んん〜〜……んあ……ホントだ……んん〜〜……」
「うっ……」
「……気持良さそう」
フェイトの口内奉仕を受けるクロノの顔を間近で見る。
なのはは、それも悪くないと思い始めていた。
自分が口内奉仕をする際は、顔まで距離があるし、性交にいたっては自分の方が感じすぎて、表情を
観察する余裕などなかった。
「……イッちゃいそう?」
クロノは歯を喰いしばって、何度も頷く。
何時もは、自分を喘がせ蹂躙してくるオスの弱々しい表情に、なのはは激しい情欲が湧いてくるのを
感じた。
もうすぐ、クロノが放つ瞬間を見れる。普段とは違い、気持ちにゆとりをもって観察できる。
そんな不思議な気持を抱えながら、フェイトに伝える。
「クロノくん、もうすぐイッちゃうよ」
その言葉にフェイトは胸を熱くする。
ずっと好きだった相手。その相手を、今自分が満足させようとしている。
なのはが気付いたように、フェイトは自分で知識を仕入れていた。
2人がデートに出かけるのを見送って、今頃、どうしてるかを想像しながら、ずっと1人で……
クロノが好きな人は、なのはだ。でも…いや、だからこそ、少しでも自分の価値を上げたいと願い、
愛する人を喜ばせたいと願い……
空しさを感じた事も多い。途中で自慰に変わり涙ぐんだ事もある。
でも、今、願いが果たされる。
「くっ……出る……」
「んん〜…―んっ!!!」
熱い奔流がフェイトの喉を叩いた。
「んん!? コホッ! うっ…コホッ! コホッ!……」
- 679 名前:究極の幸せは不幸になる恋?(後編) 14/28:2008/06/04(水) 20:46:06 ID:CgCr6OOy
- 想像以上の勢いに咽返り、咳き込んでしまった。
しかし、それでも手は止めず、愛しの人が放つ奔流を見つめ続けた。
溢れ出る熱い白濁液。それは愛する人の喜びの証。それを自分が手助けしたのだという達成感。
フェイトは恍惚とした表情で、それを見つめ続け、やがて奔流が止まると、クロノのモノをシゴク手を
止める。
そして、その手に付いた白濁液を眺め、それの匂いを確認し、オスの匂いに震えた。
(す、すごいな……)
「フェイトちゃん」
ウットリしてるところに冷たい声が聞こえて首を動かすと……
「あ?……」
覆いかぶさるようにして、クロノとキスをするような格好の友の姿。
だが、普段と違うアクセントが彩っている。
その後頭部から肩甲骨辺りを白濁液に染まった、なのはの肩が震えていた。
「今さ、わたしの後頭部に、なにか…こう、ドバドバッって感じで当たったものが有るんだけど……
何だろうね?」
「え、え〜と……」
こちらを振り向かずに話す友の姿に、恐怖を感じる。現に正面から、なのはと向かい合ってる義兄は
目を逸らしていた。
「……あのね、わたしの勘だと液体っぽいんだけど?」
「そ、その……液体っていうか……ブレイズキャノン?」
「……そっか〜、ブレイズキャノンなんだぁ?」
「そ、そうそう。ブレイズキャノンの直撃を受けたみたいだね」
「アハハハ♪ フェイトちゃんさぁ……言ったよね。凄く飛ぶって」
「き、聞いた」
「おまけに、これ、髪の毛に付いたら取れないんだよね」
「し、知ってる。前、なのはがクロノにかけられて、綺麗に取れないって言うから私が洗った」
「だったよねぇ〜♪」
「懐かしいね。うん。今回も私が洗うよ♪」
「ありがとうフェイトちゃん。でも、その前に其処に正座」
「ハ、ハイ」
- 680 名前:究極の幸せは不幸になる恋?(後編) 15/28:2008/06/04(水) 20:47:15 ID:CgCr6OOy
- なのはが、涙ぐみながらフェイトを叱る。もっとも、怒りの理由の大半が照れ隠しだから威厳など
微塵も無く、全く怖くない。よって、フェイトもしおらしくはしているが、落ち込んではいなかった。
そんな、なのはとフェイトを可愛いと思いながら、クロノは、なのはの髪の毛に付いた液体を
ティッシュで拭う。何しろ、なのはが居なければ、自分に顔射するところだったのだ。身体を張った
恩人を丁寧に扱うのは人として当然だろう。
しかし、どうも流れがおかしい。確かに、親友同士が1人の男と同時に性行為をするというのは
余程慣れて無い限り、テレがあり、異常なテンションになるのは理解できる。しかも、2人とも
経験は少ない。ぶちゃげ1人は昨日まで処女。
これで、すぐに色っぽい関係に成るのは難しいだろう。だが……
「髪の毛は女の命だよ! フェイトちゃんだって女の子だよね?」
「う、うん……でも、髪コキってあるし……」
「いや、だから、どんだけ勉強熱心なんだろね、この子は……」
「えへへ……」
「褒めてないの!」
だが、これで良いはずが無い。これでは自分は彼女達の玩具では無いかとクロノは考える。
そもそも、彼は攻めるタイプだ。ちょいSである。なのはに鬼畜と言われた事だってある。
それなのに2人は自分を無視して、説教と言う名の漫才を続けている。
「ダメだろ……」
「ん?……クロノくん?」
「クロノ?」
クロノが呟いた言葉に反応した2人が声をかけるが、クロノは2人をジッと見つめて考える。
どうする? このままでは、今後も自分は2人の玩具という立場に甘んじなければならない。
ダメだ。ここは力関係をハッキリと……自分が上だと思わせねば……だが、現状では戦闘したとして
2人は協力してクロノを絞りにかかるだろう。それでは流石に勝ち目は低い……だったら……
「……フェイト、反省してる?」
「う、うん」
「だったら、行動で示そうか」
「え?……」
……同士討ちに導いてやる。
- 681 名前:究極の幸せは不幸になる恋?(後編) 16/28:2008/06/04(水) 20:48:20 ID:CgCr6OOy
- 「え?……ク、クロノくん?……キャッ!」
クロノが背後から、なのはを抱え上げると、正座を崩して足を広げさせる。
「ちょ、ちょっと……」
クロノは、なのはの背中から抱きしめると、左手で胸を揉みながら、右手で、なのはの太ももを摩り
やがて、秘所に辿り着くと人差し指と中指で秘列を拡げる。
「フェイト、見えるか?」
「あ?……う、うん」
「そこからじゃ無く、もっと近付いて」
「……うん」
「いやっ! ま、待って!?」
「もっと、近くに。目の前で見るんだ」
息が届くほどの距離にまで接近する。その複雑な形。外とは異なる色。鮮やかなピンク。フェイトの
目の前に押し広げられた秘所が曝け出された。
「ヤ、ヤダ! 見ないで! そん…ンッ!」
「ここが一番感じる所。今、なのはがピクッってしただろ?」
「……うん」
「ここの名前は?」
「……ク、クリトリス」
「正解、良く知ってるね」
「や、やだ……あのね…んっ!」
なのはは羞恥に頬を染め、クロノに抗議しようと振り向くが、行動を読まれており、振り向いた途端
唇を重ねられ、言葉を塞がれる。
「ん……んんっ!……あ……」
「……なのは…液が…溢れてきてる」
「やっ…んん!……んん〜〜……やら……」
抵抗しようと足を閉じようにも、クロノの手が……例え手を退けてもフェイトの頭があって不可能。
そして、言葉では、何かを言おうとするたび、激しく舌が絡められ言葉を奪われる。
- 682 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 20:48:31 ID:gnuaBf8W
- 今日ってはやての誕生日だったような気がするんだが・・・
どうだったっけ?
- 683 名前:究極の幸せは不幸になる恋?(後編) 17/28:2008/06/04(水) 20:49:29 ID:CgCr6OOy
- 「はあ……ちょ…んんっ! んッ! ……あぁ……」
唇を解放すると、指で陰核を攻めながらフェイトに説明する。
「そして、なのははココを擦られるのが好きなんだが……今、触ってるのは実際はクリトリスでは無く その上の包皮から触ってるんだ」
「……じゃあ…」
「こうやって、めくると……」
「え? ちょ、ちょっと、ほ、本気で待っ…ひぃッ!」
包皮をめくられ、少し膨らんだ陰核が露出される。それを止めようとした、なのはは露出した陰核を
指で突付かれ、痛みのあまり軽い悲鳴を洩らした。
「……だが、ここは敏感すぎるから、指だと今みたいに痛がってしまう。だから、かなり軽く
触れるか、舌で攻めるほうが良いんだ。
そして、なのはは舌で攻められるほうが喜ぶ……」
「……そ、そんな説明しないでよ」
顔を真っ赤にして抗議するなのはを無視して、クロノは続ける。
「さて、フェイト。これで先程のお詫びが出来るな?」
「え?……ちょ、ちょっと待って! フェイトちゃん、信じちゃ…ひぃッ!」
「ほら? 指じゃ痛がってるだろ?」
「う、うん……なのは……私が……」
「え? え? ま、待って! 怒ってないから! 怒ってないからお詫びな…んんっ!」
なのはが、止めるより先にフェイトの舌が、なのはの最も敏感な場所に辿り着いた。
「分かったろ? 指でした時と違うって」
「うん。なのは、今感じたんだよね?」
「ち、ちが…」
「続けてごらん」
「まっ…んん〜〜〜〜!!! あっ! んんっ……やああぁぁぁぁ!!!」
「なのは、気持良い?……ちゅっ……クリトリス……んん〜……大きくなってきたよ?」
「やあぁぁぁ!!! ち、ちがっ…うぅんん〜〜〜!!!」
- 684 名前:究極の幸せは不幸になる恋?(後編) 18/28:2008/06/04(水) 20:50:32 ID:CgCr6OOy
- なのはは背中にクロノの体温を感じながらの、胸や首筋の愛撫、そして口付けに加え、もっとも敏感な
部分をフェイトに舐められ、今までに無い快感に戸惑っていた。
「フェイト、濡れてきただろ?」
「うん……凄く……溢れてきた」
「どこから溢れてくる? そこを指で突付いてごらん」
「ん……ここ……」
「や、やああぁぁぁ〜〜!!! ひうっ! ああぁぁぁぁ!!!」
「賢いフェイトなら分かるだろうけど、そこが膣穴だ。そのまま指を入れてみて」
「…うん」
「ええっ!? そ、そんんっ! んああぁぁぁぁ!!!」
ズブズブズブ……
そんな音が聞こえてきそうな感覚。なのはは、自分の中に入るフェイトの細くしなやかな指を
見つめながら、歓喜の悲鳴を上げた。
クロノの無骨な指では無い。細く、何処か物足りなさを感じるが、それが逆に新鮮な刺激となった。
「熱いね……なのはの中……それにギュッって締まってる」
「そうか。じゃあ、次は指を動かして、軽く曲げながら出し入れするんだ」
「うん……こう?」
「やああぁぁぁぁ〜〜!!! ひゃうっ! ああぁぁぅああぁあぁぁぅ!!!」
「そうだ。それと、舌を使うのを忘れちゃダメだ」
「うん……ちゅ……ちゅ……ん……」
なのはは獣のように喘ぎを洩らす。フェイトの指と舌が、なのはの理性を破壊していく。
「なのはの味は、どうだ?」
「んん……変な味だけど……悪くないかな……ん? どこか……クロノの……味と似てるかも?」
「だそうだ?」
「いやあぁぁ!!! そんなこと、言わ…なひぃ…で…んんん〜〜〜!!!」
「そうか……クロノの……いっぱい……中に…出したから……匂いとか……味とか……移ったんだ」
「いやっ! ひうっ……や、やあぁぁぁ〜〜あぁぅ〜〜!!!」
舌を使いながらのフェイトの感想に、羞恥と快楽が同時に襲い掛かり、なのはを絶頂が襲った。
- 685 名前:究極の幸せは不幸になる恋?(後編) 19/28:2008/06/04(水) 20:51:35 ID:CgCr6OOy
- 「あ……う……ん……ん」
「なのは?」
「イッタみたいだな。フェイトがいかせたんだよ」
「そうなんだ」
嬉しそうなフェイトの表情。満足感や達成感がある。
「じゃあ、次はフェイトの番だな」
「え?……べ、別に良いよ……わた…」
「なのは。やるぞ」
「お〜け〜♪」
「な、なのは?」
なのはが、ゆっくりと動き出す。腰に力が入らない動作は鈍く、笑ってはいるが、眼には狂気が、
「なのは……ゾンビみたいだよ」
「うふふふ♪」
「だったら生贄になってもらおうか」
「え?……キャ!」
先程のなのはと同じ体勢になり、身動きを封じられる。
そして、ゆっくりと、なのはが近付き……
「へぇ〜……こうなってんだ」
「あ、あのね……あまり見られると恥ずか…んっ!」
「ちょっと、しょっぱいかな?」
「な、なのは! あのね。まだ痛いから、その…」
「大丈夫、指は入れないから♪ 入り口だけにしとく」
「え? ちょっ! んん〜〜! ああぁぁぅう!!!」
「ちゅ……ちゅ……うん。やっぱりフェイトちゃんは攻められるほうが似合うね♪」
クロノが指示を出すまでも無く、なのはは指と舌でフェイトの性感帯を攻め立てる。
まるで、これぞ正しい関係とでも言わんばかりの態度。そして……
「いやっ! んあぁあぁぁ〜〜!!! やああぁぁぁぁ〜〜〜!!!」
- 686 名前:究極の幸せは不幸になる恋?(後編) 20/28:2008/06/04(水) 20:52:38 ID:CgCr6OOy
- あっけなく身体を仰け反らせて、フェイトが達する。
「え? もう?……」
「早いな……」
「そうだね……ちょっと不満……もうちょい行こうか?」
「ああ、だが、今度は趣向を変えてシックスナインなんてどうだ?」
「え?……フェイトちゃんと? ちょっと恥ずかしいんだけど?」
「なんだ? フェイトに負けるからか?」
「じゃあ、わたしが上ね」
なのはの眼に闘志が宿る。思えば今夜は義姉の威厳が打ち砕かれたままなのだ。
この直接対決で勝利を得る。
「え? え? え? ええぇぇぇ!? ちょっ! あああぁぁぁぅぅ〜〜〜!!!」
達したばかりで恍惚としていたフェイトは、なのはの下半身が眼前に迫ってくるのを唖然としながら
見ていたら、再び秘所を攻められ喘ぎを洩らす。
「どうした? フェイト?」
「だ、だって……んんッ!」
「してあげないと、なのはが可哀想だろ?」
「う……うん……ちゅ…んん〜」
「んッ!…ちゅ……あ……」
お互いの股間を貪るように舐め合う。喘ぎと、舐める水音が場を支配していた。
だが、最初から攻撃の意思があった、なのはと違い、不意を討たれた形になったフェイトは、
攻撃が散漫になり、次第に反抗の力を無くしはじめていた。
「ひゃうッ! ま、待って……なのは…」
「ダメだよ……もっと、感じさせてあげる」
「んん〜〜ッ! やっ……んっ!」
「ふふ〜ん♪……完全に主導権はこっちのもんだね」
「うっ……んっ…ま、まだ……」
「んあぁっ!……ちょ…指入れは反則だよ…こっちは出来ないのに…んんっ!」
「そんなルール…聞いてないし…うああぁぁあ! だ、だめっ!……あぁぅぅ!」
「んん〜……ハアハア……ちゅっ……んむ……ちゅ……んん〜〜……」
- 687 名前:究極の幸せは不幸になる恋?(後編) 21/28:2008/06/04(水) 20:53:43 ID:CgCr6OOy
- フェイトが指の挿入で反撃を狙ったが、なのはは攻撃を強化することで、フェイトの反抗の意思を
砕きにかかる。
そして、なのはの目論見は成功し、今のフェイトは舌はおろか、指も動かす事が出来ないでいた。
(そろそろか……)
だが、目論見が成功したのはクロノも同様であった。いや、なのははクロノの掌の上で踊っていたとも
言える。
クロノは、なのはの背後に回ると、中に入ったフェイトの指を抜いて、自分の剛直をあてがう。
「あ?……」
「……え゛?」
フェイトは目の前の光景…なのはの入り口に当てがわれた剛直に眼を丸くし、
なのはは良く知る感覚、愛するケモノに蹂躙される前触れを察し、息を呑む。
「フェイト、良く見てるといい……今から、なのはの中に僕のモノが入るから…」
「う、うん……」
「ク、クロノくん……今はフェイトちゃんと一騎打ちをしてるの……邪魔しちゃ…」
「悪いが、この勝負、僕が預かる!」
「ふぇええぇぇぇぇんん〜〜!!!」
なのはは後ろから貫かれ、抵抗の意思を砕かれた。ついでに大切な思い出も砕かれた気がして、
泣いてしまった。
「んんっ! やああぁぁぁぁ〜〜ッ!!! ひうぅ…んああぁぁぅぅ!!!」
そんな、なのはの気持に関係なく、クロノは己の未来のために激しく攻め立てる。
その攻めに、なのはは長く持たず、クロノが欲望を放つまでに、雨に打たれた子犬のように弱々しく
震えながら何度も達した。
「なのは……スゴイよ…出たり入ったり……」
「ひぅ……はう……もう……だめ……」
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
- 688 名前:究極の幸せは不幸になる恋?(後編) 22/28:2008/06/04(水) 20:54:46 ID:CgCr6OOy
- 「……疲れた」
クロノは、昨夜と同じ体勢で、なのはとフェイトが眠った事を確認すると、溜め息を吐いた。
取り合えず、現状では、なのはさえ撃破すれば、フェイトも大人しくなる事が確認できた。
しかし、今は良いが、フェイトも素質に関しては、なのはを上回る可能性が高いので安心は出来ない。
「何やってるんだか……」
行為の後の虚脱感が、クロノを冷静にする。いや、してしまう。
そうすると、この歪んだ関係を客観的に見てしまうのだ。
行為の最中は、2人の美女に囲まれて喜んでしまうが、それが正しいかと言われたら自信は無い。
それどころか……
(刺されるよな)
世間から見れば、自分は間違いなく外道だ。言い訳は出来ないし、するつもりもない。
だが、やはり周りには気付かれずにいる方が望ましい関係である事に間違いなかった。
自分だけでなく、彼女達にも世間体はある。特にフェイトは下手すれば自分以上に白い目で
見られてしまう。
あの繊細な義妹が、それに耐えられるとは思えない。
本人も、困った義妹だと思われる事を選んでいるから、上手く誤魔化そうと思えば、仕事関係などは
どうにかなる。
しかし……
(怒ったところなんて見たこと無いけど……これは流石に)
脳裏に浮かぶのは母、リンディの顔。
自分以上にフェイトを溺愛している彼女が、この関係を知れば、どのような反応をするか、
考えただけで頭が痛くなってしまう。
だが、知られずに済む方法が見当たらない。帰ったら一緒に暮らす予定なのだから。
3人で別に暮らすのも不可。新婚と言う理由で、なのはと2でなら理解できるが、フェイトも連れて
行く理由が無い。むしろ出て行った息子の分まで一緒に居てやるのが人の道のはず。
(と言うより、人の道を踏み外してしまったよな……)
クロノは悩み続けたが、結局良い解答は得る事は出来ないまま睡魔の誘惑に落ちてしまった。
- 689 名前:究極の幸せは不幸になる恋?(後編) 23/28:2008/06/04(水) 20:55:49 ID:CgCr6OOy
- そして、いくら悩んでも、名案が浮かばないまま、最後の朝を迎える。
クロノは、いち早く荷物の整理を終え、最後の決心をした。
「その、話があるんだが……」
「ん?」
「なに?」
「帰ってからの事なんだが……」
クロノは2人の真剣な眼差しを受け、深呼吸をする。
彼女達を悲しませたくない。2人とも悲しいのが嫌で、こんな方法を選んだのだから。
「母さんに……それにアルフもだな。2人に、この関係を隠し通すのは無理だと思う。
だったら、早い内に言ってしまったほうが危険が少ないと思うんだ」
下手に隠して悩ませたらレティ辺りに相談するかもしれない。
それより、知ってしまった方が、周りから隠そうとするだろう。
それなら、リンディの怒りの矛先は男性であるクロノに向くはず。つまり、自分が耐えれば良いのだ。
ただ、それでも、なのはとフェイトとの仲は冷めたものになる可能性があった。
「その……フェイトはもちろん、なのはも仲が良かったし、辛いかもしれないが…」
「あの……そのね……」
「ん?」
「知ってるよ。リンディさん」
「……へ?」
「今回の件……リンディさん、全部知ってる。ちなみに最初の……その、フェイトちゃんが大人に
なった報告も、翌朝にしてるし…」
「ちょっと待った!」
クロノは、言われて見れば、最初の朝にクロノとフェイトがコーヒーを飲んでいる間、なのはが
何処かに消えたことを思い出す。その後も怪しい動きがいくつかあった。
「そのね、落ち着いて聞いて欲しいんだけど……リンディさんに言われてね……」
「なんて言ったんだ?」
「……クロノくんが腹を括るまでは、ただ追い込み続けなさいって……」
「…………意味が分からないんだが?」
「じゃあ、順を追って話すね」
「頼む」
- 690 名前:究極の幸せは不幸になる恋?(後編) 24/28:2008/06/04(水) 20:56:51 ID:CgCr6OOy
- 「まず、わたしがクロノくんと付き合う事になって直ぐなんだけど、憶えてる?
リンディさん、わたし達のこと、最初は反対だったよね?」
「ああ……正直意外だった」
「わたしも反対されるとは思ってなかったからショックだったけど、実は意外でも何でも無く、
気付いてたんだよ。フェイトちゃんがクロノくんを好きだって」
リンディで無くても、フェイトの気持を知る者なら誰でも考える事。
フェイトの目の前で、想いを寄せる男性と親友が恋人として振る舞い、結婚ということになれば、
その見たくない光景が家の中でずっと行われるのだ。
マトモな神経で耐えられるはずも無く、家を出るだろう。
そうなった後に事実を知れば、なのはも自分を責め、幸せは崩壊する。
「ホントに、周りから見たら『不幸になる恋』だったんだよね」
だからこそ、リンディは反対した。傷付くのが分かってる恋を認めなかった。
最初は自分が嫌われてでも、2人の仲を妨害し、なのはを遠ざけようとした。
ただ、リンディにとって計算外だったのは、なのはが目指す究極の幸せが形を変えて進行中だった事。
計画に加担しているフェイトが暗躍して、リンディの妨害を潰していったのだ。
ここに到って、リンディは反対していた理由を告げ、考えを変えさせようとするが……
「こっちも全部、話しちゃった♪」
「母さん、呆れただろ?」
「うん。それで、家のお母さんに相談しちゃってね……」
リンディとしては、なのはの事は気に入っているし、息子の伴侶として不満があるわけでは無い。
むしろ、歓迎したいくらいだが、預かる予定の人様の娘が考えている事を素直に認めるのに
抵抗が生まれた。
そこで、桃子に相談したのだが、彼女は大物だった。大笑いした後、条件を出しただけだった。
「条件は、わたしと結婚するまで、フェイトちゃんには手を出させないって」
「……詳しい説明を」
「えっとね、要は、先の事……わたしがクロノくんと別れる可能性とか、途中でフェイトちゃんが
別の人を好きになる可能性がある。それなら、わたし達の思いつきも子供の熱病だったって事で
問題が無くなるよね?
もし、結婚まで行くにしても、それはフェイトちゃんとの2人がかりじゃ無く、わたしの魅力だけで
クロノくんを落としなさいって……ホラ? いきなり両手に花だよって言われたら、そっちが
目的になっちゃうでしょ?」
- 691 名前:究極の幸せは不幸になる恋?(後編) 25/28:2008/06/04(水) 20:58:02 ID:CgCr6OOy
- そうなると、リンディも腹を括り、むしろ積極的な行動に出る。
クロノになのはとの結婚を勧めるのと同時に、作戦の決行は現実感が無い場所、つまり新婚旅行で
行えとアドバイスを送る。
家だと、周囲のしがらみを意識し、クロノが逃げる可能性があった。
その点、短い間だが、別の場所で生活する新婚旅行だったら、気が緩んで上手く行くと……
「ものの見事に読まれてたんだな」
「さすが親子だと思った」
「まあ、寝る前とか実際に帰ってからの事を考える事もあったけど、睡魔に負けてたしな」
いくら行為の後でも、普段なら考えられない事だった。忙しい仕事の合間を縫って、交わった後に
すぐ仕事に行く事もある。2人とも、そんな生活をしてたのだ。
しかし、この3人だけの世界になる場所だと、気が緩んだのだった。
「あの、それでね……」
「ん?」
なのはが言い難そうに口篭る。
しかし、決意を込めて、口を開いた。
「結構ね、親しい人は皆気付いてたんだ。フェイトちゃんのこと。はやてちゃんとか……」
「今回の作戦、他の人は知らないのか?」
「うん……」
クロノは、なのはが何を言いたいのかを察した。結局、親しい人たちは今も心配しているのだ。
まして、フェイトが旅行に付いて行った事を聞いたら、どう思っているのか……
なのはは、本来は人に迷惑や心配をかけたりする事を極端に嫌う性格だ。
しかし、今回は目的のため、周囲に心配をさせても、黙り続けている。
だったら……
「フェイト、ウェディングドレス……着たくないか?」
「え?……えっと……」
「ほら、なのはの選ぶの自分の事のように手伝ったけど……どうなんだ?」
今、思えば、なのはの結婚の準備を積極的に手伝ったのは、出来ない自分の分まで……
なのはに自分を重ねていたと思えてきた。
- 692 名前:究極の幸せは不幸になる恋?(後編) 26/28:2008/06/04(水) 20:59:05 ID:CgCr6OOy
- 「き、着たいよ……でも…」
「じゃあ、みんなの前で着よう」
「え?……」
「どうせ、説明するんなら、みんなが呆気にとられるくらいの方法を取った方が良い……」
隠し続けて、親しい人たちに不安な思いを続けさせるには忍びない。だったら、こっちが幸せだと
見せ付けた方が良いに決まっている。
せいぜい、自分が詰られる程度だ。それも2人の美女を手にした代償としては安すぎる。
クロノは、変に腹を括っている自分を不思議に思ったが、説明しながらも、その理由に思いつく。
フェイトの時も、はやて達の闇の書事件の時も、何時だって、なのはのわがままに振り回されて
フォローしてたら何故か上手く行ったのだ。
今回も、本当なら不幸になる恋を、なのはがわがままを貫いて強引に究極の幸せにしたのだ。
だったら……
「……心配しないでいいよ」
「あ?」
その言葉に強く反応したのは、フェイトよりなのはの方だった。
あの時と同じ、優しくて力強い言葉。甘えたくなる笑顔と声。
そして、本当に何とかしてくれる魔法の言葉。
「うんうん♪ そうだ! 場所は、わたしん家でやろう! 管理外世界だから仕事だけの仲間の目は
誤魔化せるし、場所も広いし♪」
「そうだな……フェイトもそれで良いかな?」
フェイトにとって諦めたことだった。ウェディングドレスを着る……ほとんどの女性の憧れ。
だが、それが叶う。嬉しさに眼を潤ませながら、力強く頷いた。
「うん!」
その嬉しそうな瞳には、もう不安も、そして怯えも、残ってはいなかった。
「そう言えば、なのは……お義父さんと、お義兄さんには……」
「……頑張ってねクロノくん。わたし、まだ未亡人にはなりたくないからね♪」
- 693 名前:究極の幸せは不幸になる恋?(後編) 27/28:2008/06/04(水) 21:00:09 ID:CgCr6OOy
- ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
〜〜これからは八神はやてさんの視点になります〜〜
……え〜とな、自分等おかしいやろ?
そう言いたいのを我慢した。嬉しそうな、なのはちゃんとフェイトちゃんを見てたら、
何も言えへんかった。
まあ、それはええんよ。本人が幸せなら何も言わん。
実際、なのはちゃんとクロノくんが結婚するって聞いたときも、フェイトちゃんはどないなるんって
心配しとったし、新婚旅行にフェイトちゃんが付いていったと、行った後で聞いた時は、もうな……
「はやまるな! テスタロッサ!」
「やべぇ! なのはが死んじまう!」
「いや、相手は高町だ。彼女がそう易々と敗北するとは思えん。返り討ちの可能性も!?」
「どっちにしても大惨事ですぅ〜! 周囲の被害も甚大に!」
「え〜と、どうしましょう? ワイドショーとかにインタビューされたら……テレビに映っちゃう♪」
……家の子らも心配して、家族みんなで不安な(?)日々を過したもんや。
ホンマ、時間があればドキドキしながら、ニュース速報をチェックして、『新婚夫婦の惨劇!』
とか『愛憎の縺れ? 1人は義妹?』とか『被害者と加害者は大親友だった!?』とかね……
それに比べればな……無事に帰ってきて、
『爛れた関係になりました♪』
そう言われたって、どうってことあらへん。
別に、私だけが、はぶられた事なんて、全然、これっぽっちも、全く、気にしてへんよ。
そやけどな……仕事柄、なのはちゃんとフェイトちゃんとは一緒になることが多いし、よお仕事の
話しで、魔法戦が話題になる事もあるんよ。
それがな……
- 694 名前:究極の幸せは不幸になる恋?(後編) 28/28:2008/06/04(水) 21:02:09 ID:CgCr6OOy
- 「フェイトちゃん、この前の事件なんやけど、敵に誘い込まれて囲まれたんやって?」
「うん。油断したよ。まあ、1人1人は大したこと無いから何とかなったけどね」
「さすがやなぁ」
「まあ、実戦では1対1の戦闘なんて、普通は無いんだよね」
「そうね。普段は、犯人を捕らえる側だから、こっちが人数的に有利な事が多いけど、たまに逆がね」
「そうそう。わたしも、この前なんて手加減出来なくってさ」
「なんや? 普段は加減が出来るって聞こえるで?」
「し、してるよ! 失礼だなぁ」
そんな、ちょっと軽いノリやけど、戦闘の話をしてたんや。
「でも、こっちが人数的に有利でも、逆にその所為で隙が出来る事もあるしね」
「うんうん。ウチにもね、この前なんだけど新人が入ってきてさ…」
「あ〜、分かる分かる。新人だとフォローせなあかんしな」
最初は、こうやって真面目に話してるんよ。
「連携が上手く行かないとダメだね」
「でもさ、こっちは上手く連携してても、読まれちゃってるんだと思うな」
「そ、そやろか? 普通、実戦なんて初めての相手やろ?」
でもな、だんだん会話が怪しくなってくるんよ。
「やっぱさ、同士討ちに誘い込むのが上手いんだよね」
「うん。気付いたら、なのはを攻めてるんだよ」
「わたしなんか、気付いてらフェイトちゃんに指入れてたってこともあったよ」
マテや! 指って何や!? 指って!?
「「はやて(ちゃん)は、どう思う?」」
「知らんわ、んなもん!」
頼むから、こないな事を相談するんは止めて欲しい……
- 695 名前:562:2008/06/04(水) 21:03:58 ID:CgCr6OOy
- 投下終了しました。
いや、エロって難しいです。まして不慣れな女の子が3P、なんか馬鹿なノリになった。
でもね、急に白状をするけど、自分エロSS書くの初めてなんです。
それどころか、ほのぼのな恋愛すら無い。ギャグとシリアスしか書いてなかった。
そんな自分が、クロなのSS読んで気になったのが、フェイトはどうなるんだ?って事でした。
普通に、なのはがお姉ちゃんになるって喜んでくれれば良いけど、もしクロノを好きだったら?
それで、この話を思いついたんですが……そしたら、今度はユーノが気になってきた!
だって、この作品の前提に、フェイトは「なのはが好きなのはユーノ」と思ってる。
そのため、なのはが好きな相手に気付かず、自分の想いを溜め込んだ。という裏設定が実はある。
そうしないと、キモウト。親友より男。なのはとフェイト2人揃って淫乱。とかになりそうで……
まあ、純粋にエロだけにすれ問題ないんだけど、元々書きたかったのは↑の理由だしさ。
それで書き始めたら、ユーノが気になって気になって! おかげで執筆滞りまくりですよ。
まあ、遅れた理由は、ユーノの動向を考えたって言うか、思い浮かんだって言うか……
部隊長が修学旅行で後悔し、「はぶられた」と言った真の意味。
あの修学旅行の夜から始る、もう1つの爛れた関係。
今、執筆中のフェイトが主人公の1期再構成(フェイトは真面目だけど、周りがお笑い系)の
合間に始めようと思ってます。
クロなのフェと違って1からの関係構築になるので、長くはなりますが……
- 696 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 21:07:20 ID:eHRadHBJ
- GJ!!!!!
二回目投下のときも言ったけれどもう一度言わせて貰う。
クロノに殺意が湧くっつーねんっ!!!! 羨ましすぎなんじゃあああああ!!!
……まあ、はやてに手を出していないので由としよう。はやてまで魔手にかけたら呪うぞクロノw
- 697 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 21:08:34 ID:gnuaBf8W
- GJっす
あと割り込みすまそorz
- 698 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 21:15:50 ID:dUGf9qmw
- こっちの世界でも恭也×忍×ノエルだったら恭也の説得は何とかなるかな…?
- 699 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 21:18:23 ID:L+nURW9G
- クロノさんがうらやましい!!
- 700 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 21:21:25 ID:Ls2XILkz
- >>655
あなたのレス見て地面に突っ伏して泣き喚く恭也が見えてしまったではないかww(中の人繋がりで)
- 701 名前:チョコボ:2008/06/04(水) 21:33:52 ID:F8HB8cXE
- >>695
乙でした。おのれ、エロノめ!
お、丁度高町家の話が。業務連絡ですー
残りの男共をおじーちゃん2人除いて追加しました(リンクないですが)
虫、ドラゴン、ロボットは性別わかんないのでまた今度
恭也と士郎、カプなしって・・・
- 702 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 21:54:29 ID:WHiPZyFy
- SS投下しようと思うんですけど、いいですかね?
- 703 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 21:58:48 ID:U7yLSDdT
- 餅論
- 704 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 22:02:11 ID:WHiPZyFy
- ではでは、
・最低SSをねらってます。
・でも最低になりきれてないというどっちつかずのSSです。
・ある意味今までのどんなSS投下より緊張してます。
- 705 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 22:03:20 ID:WHiPZyFy
-
「本当にいってしまうんですか……」
「ああ……アレをとめられるのは俺しかいないんだ」
一陣の風が二人の頬を撫でる。
中空に聳え立つ威風堂々とした”箱庭”を睨みながら、男――ジェラールは傍に佇む女性――フェイトにそう口にした。
……恐らくアレに乗り込めば帰ってくることは敵わないだろうという予感があった。
自身の体も既に限界を超えたブースターによる副作用で、髪は銀色へと、そして瞳の色は金から戻ることはなくなっている。
だがしかし、それでも――
「アルハザードの遺産………それを破壊するために、俺は6000年以上も眠り続けていたのだから……使命なんだ」
「でも……」
二人が会話を交わす間にも、箱庭は眼下に広がる大地からマナを吸い上げていく。
視界に映る遺産はその脅威を増して、今にも崩壊の時を迎えようとしている。
「……時間がない」
ジェラールは箱庭を睨み、呟くように口を開く。
そして腰に挿していたデバイス『ファイナル・タクティクス・ハイド(神々の遺産)』を手にもつ。
「……最後の闘いだ、行けるか?」
<……何処までも、マイマスター>
永き時を共にした主従は、当然のように命運すらも共にしようと力強く呼応した。
「お別れだ、フェイト」
「……そんな! 貴方はもう戦える体じゃないはずでしょう!? そんなボロボロになってまで……どうして……ぅむ……っ!」
その先を言わせぬよう、ジェラールは強引にフェイトの唇を奪った。
驚き目を見開くフェイトだが、その暖かな感触に流されるように力を失っていく……。
そしてどれ程の時が流れたのだろうか。
「ふぅ……」
「あ……」
唇を離したジェラールは迷いを振り切るように、フェイトに背を向け、
「グッバイ、フェイト……グッバイ、ミッドガルドの伝説……」
暴走する箱庭へと単騎で飛び込んで行く。
「ジェラーーーーーーーール!」
フェイトの叫びは既に彼に届くことはなく……ただ虚空へと吸い込まれていくのだった。
- 706 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 22:05:02 ID:WHiPZyFy
- ―※―
「うおおおおおおおお! どけえええええええええっ!!!」
凄まじいスピードで画廊を駆けるジェラード。
その手に持つデバイスで襲い掛かる敵をなぎ倒し、そしてなおもスピードを緩めることなく進む!
「ち、うざってぇ……! ”バーニング・ダーク・フレイム・オブ・ディッセンバー” !!」
ゴオオオオオオオオオオゥゥゥゥゥゥ!!!
その瞬間、荒れ狂うような灼熱が吹き荒れる!
「GYAAAAAA!」
「GIEEEEEEE!」
「うわーだめだー」
立ちふさがる敵を古代伝説の暗黒魔竜の力によって撃退していく。
アルハザードの叡智によって作られた人工生物とて、彼のもつ力の前では無力に過ぎない。
「くそ……制御室は……! ここか!?」
扉を開けると、そこは異次元だった。
「な、なんというマナ……! こ、これでは……」
近づくことも出来ぬ暴走炉の前で、彼は遂に限界を迎える。
これを壊さなければ全てが無に帰ってしまうというのに。
「ガハっ……!」
無理が祟ったのだろう、地面へとぶちまけられる血。
「クソ……こんな……ところで……!」
目がかすみ、膝をつく。
- 707 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 22:06:52 ID:WHiPZyFy
- 「俺は……また……守れないのか……」
霞む視界に、一人の女性が浮かぶ。
カローラ。
長い金髪を風になびかせ、赤色の瞳を有した……過去に愛したもう一人の女性。
似ている。
儚げな容姿をしていながらも、その瞳の奥には確かな理性と慈愛があったそんな女性。
フェイトを通して彼女を見ていたわけじゃない。
だがしかし今、同じように彼女を失おうとしている!
「く……うおおおおおお!」
守るんじゃなかったのか!
今度こそ守りきるんじゃなかったのか!!
「”暗黒魔竜”よ! 俺の力全てを持っていってもいい! だから俺に……力をぉぉぉぉ!!」
ピッカーーーーー!
デバイスが輝く。
彼の強靭な意思が世界の法則を正常に戻していく……!
「もっとだ……もっと輝けェェェェェェェェェッ!」
バチバチーーーーー!!
尋常ではないマナがデバイスへと流れ込む!
今なら!
今なら……!
―――あの時使えなかった”奥義”を……!
- 708 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 22:08:29 ID:WHiPZyFy
- 「行くぞ、ファイナル・タクティクス・ハイド! ブースターLv.5!」
<危険です……! そんなことをすれば貴方の体は………いえ、分かりました……ブースターモード解放!>
「おおおおおおおお!」
デバイスを振りかぶる。
そして……
「エターナル・フォース・ブリザァァァァァァァド!!!」
ギュワシャーーーーーーー!!!!
虹色の光は全てを飲み込み……箱庭はその姿を永遠に消失させた。
〜XX年後……
見晴らしのいい丘の上に、一つの墓石があった。
銘を入れられているわけでもなく、だがしかし手入れかかされていないのか、添えられる花を枯れることなく質素な外観の色彩として彩っている。
人が訪れることなど滅多にない、見晴らしだけはいいこの場所には年に幾度か、金色の長い髪を持つ母と、銀色の髪を持つ娘が欠かさずに姿を見せたという。
そしてそれは、今もなお続き……そしてこれからも永遠に……
END
- 709 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 22:10:32 ID:WHiPZyFy
- ふっつーに終わりましたw
書き終わった後、投下しようかスゴイ迷ったんですが書いちゃったんだからとりあえず投下しようかな、と。
気分を悪くされたかたもうしわけありませぬ。
- 710 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 22:13:42 ID:RaFudbXM
- 最低SSとしてはまだまだ序の口、ただのテンプレ作品。
しかしキラリと光る原石の香りは確かにする。
真面目な感想、もうちょっと設定とか書き並べると最低SSらしくなるよw
まだ掘るほどではないw
- 711 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 22:15:49 ID:v+CbjW+O
- エターナル・フォース・ブリザードktkr
ってか最近の流れはエロパロスレとしてどーよw
いや、この流れを作ってしまった俺が言えた義理じゃないけどさw
- 712 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 22:19:09 ID:WimtlwCc
- そろそろ次スレ立てないとまずいな。
俺はダメだったので誰かよろしく。
- 713 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 22:19:25 ID:Xj7konJP
- >>711:名無しさん@ピンキー :2008/06/04(水) 22:15:49 ID:v+CbjW+O
>651 :名無しさん@ピンキー :2008/06/04(水) 17:23:30 ID:v+CbjW+O
>>>649
>頭の中にネタはあるが、いざ文章にすると死にそうなんだよな
>真夜中なら別かもしれないがw
さあ、いますぐSSを執筆する作業に戻るんだw
- 714 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 22:20:19 ID:g5yBpMB0
- 6000年の眠りワロタw
長すぎだろw
- 715 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 22:21:15 ID:RaFudbXM
- 次スレ立ててくる
- 716 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 22:23:45 ID:RaFudbXM
- http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1212585777/
新スレ
- 717 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 22:29:22 ID:U7yLSDdT
- >>709
まだまだだな。もっと中学2年生の頃のような自由な発想に身を任せるんだ
「」の前にキャラの名前を据えると文章力のなさがより引き立つから覚えておくといいぞ!
フェイトだけが相手と言うのもいただけない。ナデポ、ニコポハーレムは最低ssのお約束だ。
精進しなくて良いぞww
>>716
スレ立て乙です
- 718 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 22:31:32 ID:g5yBpMB0
- >>716
乙です!
ところで、ナデポ、ニコポってなんだ?と思って
検索してみたら、吹いたw
- 719 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 22:31:52 ID:vAGnh5Wj
- >>695
なのはのキャラが全体的におかしいwww
がそれがいい
- 720 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 22:33:05 ID:2BHu8x3q
- 断罪とかちょっと小難しい単語を連呼させればもっと最低臭がでるぞw
- 721 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 22:37:27 ID:RaFudbXM
- さて、残りは最低SSについて書いてれば埋まるな
・文章力がそこそこある
・設定がそこまでトンデモではない
・よく読めば原作蹂躙
巷に多い最低と認識され難い最低SSという方向はどうかな?
あからさまに突き抜けた奴は、もういくらでも前例がある訳で目新しさが無い。
普通に読める最低物じゃないと、胃が持たないぜ。
- 722 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 22:46:16 ID:MLQLeAAa
- 独自設定全力全開にするとだめっぽく見える
- 723 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 22:46:50 ID:dUGf9qmw
- >>718
しかし原作クロなのとかもきっかけはニコポだったりするんだよ?
- 724 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 22:54:23 ID:Gc5xDED5
- >>707
>「俺は……また……守れないのか……」
ここで吹いた俺は裏返り
- 725 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 22:57:14 ID:Mus6PbJ6
- 名前と魔道師ランクとデバイスと……あと、どの辺り作中で使いきれない程の技は必要だな。
とりあえず、誰かにコイツで一作やっちまって欲しい。
名前:あなたのお名前 魔道師ランク:未知数(総合SSSランク以上)
デバイス:神威・弐式(刀型アームドデバイス)
5歳までの記憶の無い18歳の男。宛てもなく彷徨っていたところを、育ての親である夢幻流師範代に拾われ才覚を発揮。
師範代の形見であるデバイス、神威・一式を自ら改造。通常の数十倍の魔力を圧縮したカートリッジを6発装填できるようにした。
明るい性格だが、女性にはめっぽう弱く度々押しかけにくるなのはとフェイトには相当参っているよう。
彼の名前は師範代に拾われたときに持っていた持ち物から。その時一緒に入っていたとされる写真の中の妹を探している。
彼が15歳の頃、たまたまなのはを助けた事がきっかけで管理局入り。本人は拒否したがなのはとフェイトのたっての頼みであり、
妹を探す役にも立ちそうなので我慢している。尚、階級はなし。本人曰く面倒だとか。
なのはとフェイトが所属する部隊の隊長を務める。
戦闘時は自身に眠る謎の力を解放し、それこそ鬼神の如き力が使えるとか。
技名
……ごめん、面倒くさくなった。技は10個以上は欲しいな。
後、なのはの最強魔法スターライトブレイカーを遥かに凌ぐ攻撃とフェイトの速度を遥かに凌駕する移動方は必須かと。
誰も見ないと思うが、書いてしまったので投下します。
- 726 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 22:59:07 ID:eHRadHBJ
- というか、あんまり最低最低連呼されると、恐くて書けない小心者の俺涙目。
- 727 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 23:01:48 ID:2goHQj5M
- >>726
この場合「最低」は褒め言葉だと思う
- 728 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 23:03:37 ID:Gc5xDED5
- >>718
因みにチンピラから助けた所惚れられる事を・・・
- 729 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 23:04:43 ID:MZsvz1jx
- やっぱり竜族の血と聖王の血を同時に引いてて
ヴィヴィオからパパと呼ばれはやてにベタ惚れされ、ユーノになのはの事はお前に頼んだ、と言われ
フェイトをクロノから託され、ティアナの兄の親友だったりした過去があり、スバルの学生時代の先輩で
暴れたフリードに指を噛まれても笑顔で、ホラ怖くないだろ、と言うくらいでないと、あとスカは親戚
- 730 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 23:05:12 ID:bYy8hekl
- 実は言うとオリジナルの商業作品には最強、ニコポ、ハーレム、とんでも設定といった最低系の要素を含んだものがないわけではない。
それでも多くの人に受け入れられるのは見せ方が巧妙で、受け手がその世界に酔うように仕向けているからだと思う。
結局のところ作者の腕次第なんだろうね
- 731 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 23:05:19 ID:vAGnh5Wj
- この最低の流れって某SSとか某SSへの皮肉なの?
- 732 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 23:08:21 ID:RoLu7MXG
- >>725
>>729
もう設定の重ねすぎで何がなんだか分かんねえよwww
- 733 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 23:09:43 ID:Gc5xDED5
- >>731
こう言うの一般サイト行きゃいくらでもある
強いて言えばそれらすべてへの皮肉
- 734 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 23:10:27 ID:d3I7JGmb
- >>731
ここに投下されたSSのこと?
他所のサイトの話?
- 735 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 23:10:32 ID:c/wpeleg
- 某SSと言われても、心当たりが有りすぎてわからん。
別作品のしか知らんけど。
- 736 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 23:10:38 ID:eHRadHBJ
- >>727
>>731と感じる書き手もいるのよ。いや、自分が小心者だとは思うんだが。
- 737 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 23:10:59 ID:RoLu7MXG
- 厳密に言えば>>306の発言が全ての元凶かと。
- 738 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 23:12:25 ID:YCaARoJl
- 最近エリキャロ分が不足してる・・・誰か・・・たのむっ・・グフッ
しかしエリキャロもユーなのと同じぐらいメジャーなはずなのに何故か投稿数が少ないんだよな・・・
- 739 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 23:13:27 ID:pgq+vzHU
- 最低SSネタ投下していいですか?
- 740 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 23:13:55 ID:RoLu7MXG
- 残り6KBだぞ?
- 741 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 23:14:23 ID:2BHu8x3q
- >>730
あと、オリジナルと二次創作の間の壁ってのは確実にあるよな。
同じ最低要素を含んでいて似たような演出、文章力でも受け取り方や認識は大きく変わってくる。
- 742 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 23:15:09 ID:d3I7JGmb
- >>738
5年後、とかになれば爆発的に増えるような気もする。
つまりはそういう問題ではないだろうか。
- 743 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 23:17:43 ID:pgq+vzHU
- >>740
一応3KBなんで埋めになれば・・・
NGワード『3年C(クラウディア)組 黒八先生』
・非エロ
・最低SSネタ
- 744 名前:3年C(クラウディア)組 黒八先生 1/2:2008/06/04(水) 23:18:26 ID:pgq+vzHU
- 3年C(クラウディア)組 黒八先生
『トゲトゲ以外の髪も描けるようになれ』
「えー、今日から皆に新しい仲間ができ」
「・・・俺は誰とも群れるつもりはない・・・性に合わんのでな。」
「人が説明してる途中にかぶるんじゃない!……はい、転入性の『ボルフガング・アレクサンドロ・■■』君
です。みんな、今日から仲良くするように」
「・・・ボルフじゃない、ヴォルフだ。」
「それじゃーお前ら、ヴォルフガング君に質問あるか?」
「はい先生、■■はなんですか?」
「環境依存文字なので表示されないケースがあるからだ。ちなみに……これ、しんめいでいいのか?」
「真名(まな)だ」
「そういうもう一つの本当の名前があるそうだが、物語終盤にならないと判明しないぞ」
「はい質問です。ランクはBランクだが、実際はSSSランクに匹敵する実力とありますが、何故ですか?」
「ふん、面倒だ・・・実力なんて戦えばわかることだ。」
「だそうだ、期末試験の結果が楽しみだな」
「あの、『そのスピードはフェイトと同等、本気を出せば更に早い』ってありますけど、これって漢字間違っ
てますよね? 私、朝は強くないし……」
「誤字脱字の見直しをしないからな」
「えーと、質問です。僕は出会ってからすぐに兄のように慕うみたいなんですが、ちょこっと槍の扱いを習っ
たら、それ以降ほとんど絡みが無いのはなぜですか?たまに出番があっても『凄い……』とか『なっ!?』
しかないんですが」
「お前が男キャラだからだ」
「俺の事を良い狼だ、と言って以降絡みがないのは何故だ?」
「お前が雄だからだ」
「……えー、『僕の存在が影も形もない!しかもこき下ろされているのは何故だ!』? あー、お前が一番な
のは達とフラグ立ちそうな男だからだ。『ここでもセリフがないのは何故だ!!』? だから無かったことに
されるんだって、お前みたいなポジションのキャラは! 僕のように結婚していれば兎も角」
- 745 名前:3年C(クラウディア)組 黒八先生 2/2:2008/06/04(水) 23:19:14 ID:pgq+vzHU
- 「なんで『それ』じゃなくて、『其は』っていうん?どこの出身やねん」
「詠唱の時だけだから勘弁してやれ」
「RHと兄弟のデバイスを持っているけど、結局開発秘話が明かされないのは何故なの?」
「設定だけを考えるって面白いんだよ」
「はい、次はかぐ」
「中の人ネタはやめなさい!……彼が海鳴に来るときがあるでしょ。帰り際に何で私は『べ、別にアンタの心
配をしてんじゃないわよ!・・・いいこと?必ず返しに帰ってきなさいよネ!』って言うの? ていうか私な
にを貸してるわけ?」
「原作者も君も知らない思い出のアイテムを貸している。高確率でペンダンオだな。あと釘宮=ツンデレだ
からそのセリフだ」
「えーっと、何で私は夜の種族っていうキャラになってるんでしょうか? そ、それと、何で吸血衝動とか…
…恋人同士の人がやるような事を……」
「いいか、コイツらの思考は『透明人間になって女湯覗き放題』が根本にあるからだ。おい男子、何を急に足
をくみ出してるんだ、全く」
「先生、アンタ思いっきりくの字になってますよ?」
「染めて黒髪、魔法で黒眼にしてるのは何でですか?」
「実は聖王の血をひく一族の末裔で、普段はそれを隠すためだ。ちなみに真名もそこら辺に関るそうだ」
「鋭い目つき以外の外見描写あんまりないのに美系扱いなのは何故ですか?」
「お察しください」
キーンコーンカーンコーン
「えー、そういうわけだから皆仲良くするんだぞー。んじゃ、何か最後に一言」
「――俺は、俺は管理局を許さん!――それが、この俺の!!アンリミテッド・リヴェンジの存在理由なのだから!!」
「英語くらいはかけるようになー」
どっとはらい。
- 746 名前:kogane:2008/06/04(水) 23:20:34 ID:pgq+vzHU
- 以上で投下終了いたします、アリガトウ御座いました。
- 747 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 23:22:14 ID:BDrZqT3k
- ある意味Sts本編も最低SSに含まれるような気が
- 748 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 23:23:01 ID:/WGUF67u
- これはひどい(褒め言葉)
- 749 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 23:27:32 ID:Gc5xDED5
- あるあるwww
- 750 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 23:29:34 ID:MZsvz1jx
- >>747
最低系は本来ツッコミ不在、作者が天然か忍耐強くないと耐えられない
- 751 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 23:30:48 ID:6QeIzq8S
- 617>自分もユーはやなのでそうなって欲しいですね。
621>確かに超展開ですね。だから四期があるなら
二人の絡んで欲しいですと思います!!
- 752 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 23:31:06 ID:RoLu7MXG
- なんて最低要素テンコ盛りなんだ・・・・こりゃ酷いぜ(褒め言葉)
- 753 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 23:42:59 ID:ZncHTYsP
- >>747
ある意味なんて付けたらほぼすべてのSS系創作がが最低系の何かを含んじゃうじゃまいかw
- 754 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 23:44:26 ID:RaFudbXM
- 最低以前に、人に読ませる体を成していない作者にかけるいい言葉が欲しいな。
読みづらいんじゃヴぉけというわけにもいかず。
- 755 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 23:48:55 ID:z6G49rZv
- >>753
厨二分の配合を間違えたのが最低SS群だと思う
単体ならうわぁ……な設定も上手く使えばいいんだよ
- 756 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 23:49:20 ID:LjlmZIUW
- あなたって本当に最低の屑ね! に匹敵するインパクトが欲しいな
- 757 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/04(水) 23:51:40 ID:K1RDLLvx
- むしろ魔王がヒロイン(?)はってるから、ヒーローがそれ位でも違和感がwww
- 758 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 00:16:33 ID:l8iqd+/b
- じゃああれだ。
強くてかっこよくて優しいけど重度の麻薬中毒者で、常に幻覚を見てるってのは
- 759 名前:名無しさん@ピンキー:2008/06/05(木) 00:25:16 ID:8bt4I2Rv
- /| ̄ ̄ ̄
/| ̄ ̄ ̄|..((`へ´))"
/| ̄ ̄ ̄|....|φ ∪)
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