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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第58話☆

1 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 09:33:27 ID:Gl9C87qa
魔法少女、続いてます。

 ここは、 魔法少女リリカルなのはシリーズ のエロパロスレです。


『ローカル ルール』
1.リリカルあぷろだ等、他所でのネタを持ち込まないようにしましょう。
2.エロは無くても大丈夫です。
3.特殊な嗜好の作品(18禁を含む)は投稿前に必ず確認又は注意書きをお願いします。
  あと可能な限り、カップリングについても投稿前に注意書きをお願いします。
【補記】
1.また、以下の事柄を含む作品の場合も、注意書きまたは事前の相談をしたほうが無難です。
  ・オリキャラ
  ・原作の設定の改変
2.以下の事柄を含む作品の場合は、特に注意書きを絶対忘れないようにお願いします。
  ・凌辱あるいは鬱エンド(過去に殺人予告があったそうです)

『マナー』
【書き手】
1.割込み等を予防するためにも投稿前のリロードをオススメします。
  投稿前に注意書きも兼ねて、これから投下する旨を予告すると安全です。
2.スレッドに書き込みを行いながらSSを執筆するのはやめましょう。
  SSはワードやメモ帳などできちんと書きあげてから投下してください。
3.名前欄にタイトルまたはハンドルネームを入れましょう。
4.投下終了時に「続く」「ここまでです」などの一言を入れたり、あとがきを入れるか、
   「1/10」「2/10」…「10/10」といった風に全体の投下レス数がわかるような配慮をお願いします。

【読み手 & 全員】
1.書き手側には創作する自由・書きこむ自由があるのと同様に、
  読み手側には読む自由・読まない自由があります。
  読みたくないと感じた場合は、迷わず「読まない自由」を選ぶことが出来ます。
  書き手側・読み手側は双方の意思を尊重するよう心がけてください。
2.粗暴あるいは慇懃無礼な文体のレス、感情的・挑発的なレスは慎みましょう。
3.カプ・シチュ等の希望を出すのは構いませんが、度をわきまえましょう。
  頻度や書き方によっては「乞食」として嫌われます。
4.書き手が作品投下途中に、読み手が割り込んでコメントすることが多発しています。
  読み手もコメントする前に必ずリロードして確認しましょう。

『注意情報・臨時』(暫定)
 書き込みが反映されないトラブルが発生しています。
 特に、1行目改行、且つ22行以上の長文は、エラー表示無しで異次元に消えることがあるそうです。
 投下時はなるべく1レスごとにリロードし、ちゃんと書き込めているかどうか確認をしましょう。

リンクは>>2


2 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 09:35:06 ID:Gl9C87qa
【前スレ】
☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第57話☆
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1204302104/

【クロスものはこちらに】
 リリカルなのはクロスSS倉庫
 http://www38.atwiki.jp/nanohass/
 (ここからクロススレの現行スレッドに飛べます)

【書き手さん向け:マナー】
 読みやすいSSを書くために
 ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/5301/1126975768/

【参考資料】
 ・Nanoha Wiki
  ttp://nanoha.julynet.jp/
 ・アリサだもんっ!
  ttp://homepage3.nifty.com/damenahito2000/
 ・R&R
  ttp://asagi-s.sakura.ne.jp/data_strikers.html
  (キャラの一人称・他人への呼び方がまとめられてます)

☆魔法少女リリカルなのはエロ小説☆スレの保管庫
 ttp://red.ribbon.to/~lyrical/nanoha/index.html  (旧)
 ttp://wiki.livedoor.jp/raisingheartexcelion/d/  (wiki)


3 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 09:37:48 ID:J5jBIg31
>>1


4 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 10:36:07 ID:WokNS3YU
乙ぱい

5 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 10:53:22 ID:S7CJJ7nC
>>1
|ω・`)o彡゜乙π!乙π!
そして前スレID:J5jBIg31も埋め乙です。

6 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 10:54:27 ID:WokNS3YU
ヴィータ主演の
ゲートボール大会優勝を目指す
スポ根小説が読みたいですwww。

7 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 10:56:49 ID:Mh0xeZ5e
伝説の巨人MUROHUSHIに挑むラケーテンバトルが見たい

8 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 11:02:27 ID:ViIIyoI7
罵詈雑言はこちらにお願いしますってのはこのスレで、ってことなんだろうか。
正直、そういうのはよそでやってほしいなぁと思うんだが。

9 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 11:12:04 ID:S7CJJ7nC
>>8
他のスレ住人にぶつけずに、自分にっていう意味だろう。
読み手書き手が互いに尊重しつつやってる分には、
抑えきれない気持ちがあふれたレスであっても柔らかく諌める程度で、
このスレ内で消化しつくしてしまったほうが良いと思う。

エロスよりも討論が好きという者も、程々にな。
激情をぶつけるのはエロスだけにしとこうぜ、変態紳士諸君。

10 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 11:32:53 ID:WokNS3YU
私は変態ではない!
ロリコンだ!

11 名前:( ゚Д゚) :2008/03/04(火) 11:33:09 ID:4pIpn4DG
>>1

投下してもよろしいでしょうか?

12 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 11:42:06 ID:ld4DwzBM
どーぞ

13 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 11:42:24 ID:S7CJJ7nC
>>10 ロリコンは変態紳士の十分条件だ!

>>11 是非も無し

14 名前:( ゚Д゚) ◆kd.2f.1cKc :2008/03/04(火) 11:45:41 ID:4pIpn4DG
注意事項
・非エロ。シリアス……?
・オリキャラあります。
・レジアス中将はモブか悪役だと思っている方は読まないほうが吉です。
・あぼーんキーワードは「熱き彗星の魔導師たち」

15 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 11:45:55 ID:pZ+7rpM7
包含関係おかしくね?あれ?

16 名前:熱き彗星の魔導師たち 03-00/11 ◆kd.2f.1cKc :2008/03/04(火) 11:48:15 ID:4pIpn4DG
本文投下前に一部修正。
前スレの新版第1話、
(http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1204302104/489)
で、オットーの姓を変更してしまっていたのですが、
これだと旧10.5話が成立しなくなってしまうので、
オットーの姓を「レックス」に戻します。
申し訳ありません。

保管庫諸氏の方、お手数ですが修正お願いします。
たびたびお手数おかけいたします。

17 名前:熱き彗星の魔導師たち 03-01/11 ◆kd.2f.1cKc :2008/03/04(火) 11:49:00 ID:4pIpn4DG
 ミッドチルダの首都、クラナガンは、数十世紀の歴史を持つ古都でもある。
 これはなかなかない例だ。
 地球で古くからある首都といえば、フランスのパリ、イギリスのロンドン、イタリアの
ローマだが、フランスの首都としてパリが今の形態になったのは15世紀、同じくロンドン
は16世紀。ローマに至っては、もともとイタリアは都市国家のゆるい結びつきで構成され
ていたに過ぎず、そこにバチカンの勢力も加わって混沌としており、ローマが今のような
首都機能を備えたのは、20世紀も半ばに差し掛かってからといっても過言ではない。
 日本は少し事情が特殊だが、東京は江戸開闢が1603年だから4世紀程度、正式に首都に
なってからは2世紀も経っていない。しかも、大正12年の関東大震災と、昭和19〜20年
の米軍による無差別都市爆撃で、過半数以上の建造物を失っている。
 逆に、その前に首都だった京都は、11世紀近くにわたって正式な首都だったが、実際に
は1192年に鎌倉幕府が開闢してからは、その首都機能は本来の首都ではなく、幕府の本陣
が持っていた。
 クラナガンもまた、途中に聖王大戦という破滅的な歴史をはさむものの、続いて発生し
た『旧暦崩壊の次元災害』では、ミッドチルダはそれ程極端な破壊は受けていない。
 ただ、正式に地名として変わってはいないとは言え、建物の老朽化や、過剰な過密状態
を避け、都市機能をリフレッシュする為に、その中心部は数度、移転している。それに伴
い、活用が難しくなった地域を、犯罪抑止の観点から計画的に封鎖する。これを“廃棄区
画”という。
 ほとんどの廃棄区画は、都市計画に沿って再利用されるのだが、その一画だけ、時空管
理局が、都市治安維持訓練の為に、確保していた。

 機動6課は、その廃棄区画の一部に沿って建設されている。
 それに含まれる林を経て、訓練施設として使うための非実体コンソールの発現場所があ
り、その先半径1kmの円内に収まる正方形のエリアが、訓練施設として供されている。
「小隊集合〜」
 “この指止まれ”のポーズで、人差し指を掲げつつ、アリサはそう言った。
 すると、ウェンディ、ティアナの2人に加え、第1小隊、シグナム以下4人まで、こちら
にやってきた。
「どうしたのシグナム?」
 アリサは手を下ろし、数歩前に出て、シグナムに向かって訊ねた。
「良ければ訓練は合同と言うことにしないか、と言うより、私も近代的な集団戦はお世辞
にも得意とは言えないからな」
 シグナムは腰の高さで手振りを加えつつ、そう言った。
「良いけど、あたしも別に本職じゃないしわよ?」
 アリサが小首を傾げがちに言う。
「ああ、個々人の武術で補える事は、私からも教練していくつもりだ」
「シグナムが、ね。まぁ、いいわ」
 シグナムが真面目な表情で言って、アリサは笑顔で答えた。
 シグナムの傍らでは、しかし、ヴィータは相変わらず、不機嫌そうな表情をして、そっ
ぽを向いていた。
「はんっ、シグナムがそう言うんじゃ、しょーがねー」

18 名前:熱き彗星の魔導師たち 03-02/11 ◆kd.2f.1cKc :2008/03/04(火) 11:49:52 ID:4pIpn4DG
「別に、アンタだけ別行動とっても良いのよ? あたしがどうこう言う立場じゃないし」
 不機嫌そうに、と言うより、怒りの口調で言うヴィータに、アリサはジト目で見ながら、
そう言った。
「いや、だめだ。初日から隊長陣がバラバラなど、士気に関わる」
 シグナムは、ヴィータにむかって険しい表情で言ってから、
「悪いなバニングス」
 と、幾分言葉の険しさを抜いて、そう言った。
「よし、じゃあ、スバルとマギーも、集まって」

熱い彗星の魔導師たち〜Lyrical Violence + StrikerS〜
 PHASE-03:Discipline(前編)

「そしたら、まずこいつも紹介しておかないとね」
 アリサは、いつもレイジングハートと並べて首にかけてある、涙滴状のオレンジ色の宝
石のペンダントを、手に握った。
「いーかげん、起きなさい、ローウェル!」
『ふぁーい』
 宝石が明滅しながら、言葉を発して答えると、ティアナとスバルが、軽く驚いたように
目を円くした。
 宝石は重力に逆らってふわりと浮かび上がった。かと思うと、そこでポンッ、と、コビ
トサイズの人間になった。
「ウェンディとマギーは、もう知ってるわよね?」
 アリサが苦笑気味の笑顔で言った。すると、シグナムはふと、視線をアリサに向ける。
「あたしの名前は『ホーンテッドクリムゾン』。擬人化機能付のミッドチルダ式インテリ
ジェントデバイス。A・A.M.F.用としては最高峰のデバイスなのよ」
 気取って指を振りながら、ローウェルは隊員の前で、自己紹介をした。
「ウェンディとマギーは、初めてじゃないけどね」
「おう、久し振りっス、ローウェル」
「お久し振りー」
 ウェンディが笑顔で威勢良く言い、マギーも微笑んで、そう言った。
「バニングスとアルピーノも、知り合いだったのか?」
 シグナムが、アリサに訊ねた。
「ん、あたしの妹分みたいな感じなの。ちょっとは教えたこともあるし」
「なるほど」
 そう、シグナムとアリサがやり取りしている、その一方。
「けど……凄いですね」
「そうかしら?」
 スバルとティアナが、ローウェルを凝視している。ティアナが感心したように言うと、
ローウェルは小首をかしげるように、そう言った。
「2人とも、リインフォースに会った事はあるのよね?」
 ローウェルは、2人に向かって、そう訊ねる。
「ええ、八神はやて隊長のデバイスですよね? 確かユニゾンデバイスとか言う特殊なデ
バイスとか」
 ティアナがローウェルに、そう答える。

19 名前:熱き彗星の魔導師たち 03-03/11 ◆kd.2f.1cKc :2008/03/04(火) 11:50:24 ID:4pIpn4DG
「その管制人格の擬人化術式を、組み込んだのがあたし。と言っても、別にユニゾンする
わけじゃないわよ?」
 得意そうに笑いながら、ローウェルは説明した。
「擬人化できることも凄いですが……」
 ティアナは、言いつつ、ローウェルとアリサを、見比べる。
「まるで、アリサさんをそのまま小さくしたような姿なのが」
「あー」
 後頭部を掻く仕種をしながら、ローウェルは声を上げた。
「その経緯については、いろいろあってね」
 ローウェルは言いつつ、両手で長さを示すような仕種をした。
「戯言だから無視して」
 アリサが、低い声で言う。
「ぶーっ、アリサひどい」
 悦に入って何か言いかけたのを、アリサに遮られ、ローウェルはむくれて、アリサを振
り返った。
 そのまま、一旦空中に胡坐をかいて悪態をついてから、すぐにコロッ、と、ティアナと
スバルに、楽しそうな笑顔を向ける。
「まぁ、デバイスとしての正式名称は『ホーンテッドクリムゾン』なんだけど、あたしの
ことを呼ぶ時は、“ローウェル”って呼んでね」
 ローウェルは、自分の胸に手を当てて、そう言った。
 一方。
「ウェンディ、やっぱり『アイアス』で行くの?」
 ユーノが、ウェンディにそう訊ねた。
 ウェンディの右手には、ユーノの『アンブロークンイージス』と待機状態と良く似た、
黒いリストバンドに、ディープブルーの金属片のレリーフが付いている。形状も、同じひ
し形近似の八角形。
「おうっ、当然っス」
 ウェンディは、満面の笑顔で、得意そうに言った。
 『アンダウンテッドアイアス』。ウェンディがミッドチルダ式魔法を学び始めた頃、ユー
ノが己のイージスを元に、デッドコピーとして製作した、盾形の簡易インテリジェントデ
バイスだ。基本性能はイージスとほぼ同じだか、初心者だったウェンディが暴発させない
よう、カートリッジシステムを、標準圧チャンバー・固定リボルバー給弾のCVK-891Rに
ディチューンしている。
「でも、今のウェンディの能力には、もう付いていけないかもしれないよ?」
 元々、元になったイージス自体が、攻撃魔法が使えなかったユーノが、その不利を補う
為に作成した、簡易インテリジェントデバイスだ。改修で普及型のストレージデバイスの
性能はとっくに凌いでいるが、射撃にそれなりの腕を持つ魔導師には、その形態からして
若干不満が残るのではないか、と、ユーノは考えていた。
「なにを言ってるっスか。インテリジェントデバイスで一番大事なのは、性能じゃなくて
管制人格の性格と本人との相性だって、ユーノもアリサも常日頃から言ってたじゃないっ
スか」
 ウェンディは、少し不機嫌そうな表情になって、そう言った。

20 名前:熱き彗星の魔導師たち 03-04/11 ◆kd.2f.1cKc :2008/03/04(火) 11:51:16 ID:4pIpn4DG
「まぁ、ウェンディがそう言うなら、いいけど……」
 ユーノは、そう言って苦笑する。
「それに、かの“緑の砕けぬ盾”の作った盾形デバイスっスよ? アイアスの代替になる高
信頼性のデバイスなんて、早々ないっス。それに、レイジングハートみたいに伝説級とか、
そうじゃなかったらリニス製作とかならともかく、本局の連中が弄り回したフルスペ(フル
スペック)のインテリジェントなんて、いまいち信用できないっス」
 ウェンディは、そう言って、待機状態のアイアスを、嬉しそうに撫でた。
「まぁ、そう簡単に壊れたり、動作不良起こしたりはしないようには出来てるけどね」
 ユーノは、苦笑混じりのまま、そう言った。
「ほら、ユーノ自身のお墨付きっス。お前もあたしのそばがいいっスよね〜」
 ウェンディがそう言うと、
『As long as my capability reaches』
 と、待機状態のアイアスも答えた。
「ま、いいじゃない」
 アリサが、2人(3人?)の会話に割り込んできて、そう言った。
「今から、ウェンディが納得するようなデバイス、用意するってのも、無理があるし」
「そうっス。あたしとアイアスは相性バッチリなんスよ〜」
 アリサの言葉に、ウェンディはうんうんと頷きながら、嬉しそうな表情でそう言った。
「まぁ、本人も納得してるんなら、それ以上は、良いか」
 ユーノも、苦笑した表情のまま、そう、認めた。
「よし、それじゃあ、全員、一度デバイス起動して、サビ払っておきましょーか」
「そうだな」
 アリサが言い、シグナムもそれに同意した。
 アリサは、胸元のレイジングハートに手を伸ばす。
「レイジングハート・アクセル、Set up!」
『O.K. Master. Standby, Set up, Ready』
 レイジングハートは光を放つ。その光に、アリサのグラマラスな──ネィティブジャパ
ニーズの“はず”のすずかに負けているのが気に入らない──肢体を包む制服が、オレン
ジ色の光を伴って、水色の、上は首元まで、袖と、スパッツ部分はない、レオタード地の
スーツに変化する。その上から、裾の短い、白にやはり水色のアクセントラインの入った
ジャケットと、同色のミニスカート、足首の覆いが高いシューズが出現した。
 大きなコアを展開すると、その周囲に、グリップが一体鍛造になった、片刃の西洋剣を
構築していく。その峰側の根元に、CVK-695D 高圧デュアルチャンバー同時撃発式カート
リッジシステムのユニットが装着される。そして、その柄を、アリサの右手が握る。
 小学生時代に比べて、肩、胸部、膝に金属状の対物理・対直接攻撃の増強装甲が付いて
いる。一方で、色気づいてか、スーツをひし形の臍出しに変更していた。
「アンブロークンイージス、セットアップ!」
『Yes, My Master. Set up, Ready』
 アリサそのものの声で、アンブロークンイージスは答えると、ユーノのリストバンドか
ら外れる。

21 名前:熱き彗星の魔導師たち 03-05/11 ◆kd.2f.1cKc :2008/03/04(火) 11:51:39 ID:4pIpn4DG
 ユーノの制服が、優しげな緑の光を伴って、半袖のカッターシャツとデニム地風のズボ
ンに変わる。その上から、緑の光がさらに覆い、それが、スクライア一族の民族衣装風の
前かけと、マントに変わる。足は、紐のない、緑と黄土色の優しげな色合いの、やはり足
首の覆いが高いシューズが現れる。
 レリーフだった金属のプレートは、光を伴って、ユーノの身長の口元あたりまでになる、
縦長の六角形の盾に変わり、金色の縁取りが出現する。その下端部に、放電用の電極のよ
うな、射撃用の端子が備わる。そして、裏側の握りの上の部分に、CVK-896D 高圧・多弾
連続装填式カートリッジシステムのユニットが、そのドラムマガジンとともに装着される。
前側の排莢扉が、装填のために空作動した。
 小学生時代と変わり、ズボンは長ズボンとなり、前掛けも膝下まで長くなった。擦り切
れていたマントは、バリアジャケットの一部になった為、パリッとしたものになっている。
「アンダウンテッドアイアス、セットアップっス!」
『Yes, Ma’am. Set up, Ready』
 男声で、アンダウンテッドアイアスは応じる。
 ウェンディの制服が、鮮やかな赤紫に包まれると、丸首、袖つき、スパッツ部分無しの、
群青のレオタード地のスーツになる。同時に、青い刺青のような模様が、ウェンディの頬
と顎の境目の両側に、現れた。レオタード地のスーツの上から、アリサと同色のショート
ジャケット、腰には同様のショートパンツが現れる。足元のシューズは、色はアリサと一
緒だが、形状はユーノの物と同一のそれが現れた。
 プレートはイージス同様、ほぼ同じサイズの盾に変化するが、縁取りの付け根の部分か
ら、キャリアアームが4本伸び、サーフボードのような青い板を抱える。『フローターボー
ド』。通常はアイアスの増加装甲の役割を果たし、切り離してサブフライトシステムとし
て使用できる代物。管制はアイアスのAIに頼るサブデバイス。これは飛行魔法の成績がい
まいち思わしくないウェンディが、後から改造で付け加えたものだ。背面には、CVK-891A
標準圧・固定リボルバー式カートリッジシステムのユニットが付くが、本来896Dが収まる
スペースがあることから、見た目に貧弱観が付きまとう。
「行くぞ、レヴァンティン!」
『Ja, wohl』
 レヴァンティンが、威勢良く答える。
 ピンクがかった赤紫の魔力光を伴い、シグナムの、長身、魅惑的なプロポーションを、
制服に変えて、首元を覆うタイプのレオタード状のスーツと、前垂れが包む。さらにその
上から、ジャケット状の上衣と、足元を護る鎧といった感じの厚い、前スリットのスカー
トが覆う。
 ミニチュアの剣は柄とコアの部分に構築されながら、すらりと長い刀身が装着される。
レイジングハートとは違う、本格的に作りこまれた、片刃の西洋剣になる。その柄を、シ
グナムが握った。
「やるよ、グラーフアイゼン!」
『schatzen Sie』
 質実剛健をもって是とする鉄(くろがね)の伯爵は、そう告げると、コアから光を放つ。
 真紅の魔力光を発しながら、ヴィータの制服が光に包まれ、シンプルな赤いツーピース
が現れる。その上から、色以外はシグナムのものと同じ、ジャケットと、防護スカートが
現れる。

22 名前:熱き彗星の魔導師たち 03-06/11 ◆kd.2f.1cKc :2008/03/04(火) 11:52:06 ID:4pIpn4DG
 はやては別にデザイン案もあったのだが、レンが『どうせなら5人おるんやし、共通っ
ぽくすると面白あらへんか?』とかはやてをそそのかした為、このようなデザインになっ
た。もっとも、ヴィータのそれは、だいぶデフォルメがかかっているが。
 最後に現れた、ぬいぐるみをつけた大きな帽子が、はやての第1案の名残である。
 グラーフアイゼンの槌の部分が、コアとともに大きくなると、太くなった柄がすすっと
伸び、長柄のバトルハンマーへと姿を変えた。その柄を、ヴィータは片手で軽々と握る。
「WS-F、起動、バリアジャケット展開」
『System Check No Problem, Boot up』
 マギーが懐から取り出した、オレンジと白のメタルカードが、言葉に反応する。その声
は、在りし日のギルバート・グレアム、その声である。
 光とともに、カードが錫杖に変化する。クロノが使っていたS2Uと似た意匠だが、翼の
形状がより直線的に(悪く言えば簡素に感じられるように)なっており、色は白銀にオレン
ジのアクセントになっていた。管制ユニット部の根元に、CVK-896B 高圧チャンバー・ベ
ルト連続給弾自動装填式のカートリッジシステムが、箱型のベルトケースを添えて、取り
付けられている。
『Barrier Jacket Deployment』
 マギーの制服が、白の、ツーピースのドレスに変化する。スカートはフリルの入ったセ
ミミニスカート。上衣の上から、穏やかなオレンジ色のカーディガンが、さらに加わる。
脚は白いオーバーニーソックスに、カーディガンと同色のブーツ。女性向けのデザインだ
が、ヒールは上がっていない。
「アルピーノは、ストレージデバイスなのだな」
 シグナムが気付き、マギーに向かって、そう言った。
「あ、ええ。まぁ、父が遺してくれた物ですので。結構手になじんでますし」
 マギーは、シグナム相手に少しはにかみながら、そう言った。
「あむ、両親ともに高ランク魔導師との事だし、反応速度重視といった所か」
 シグナムは、顎に手を当てて、感心したように、言った。
 だが、それを見ていたアリサは、ニヤッとして、言う。
「聞いてるわよー。そのWS-F。改造しまくって、とんでもなくピーキーにしてるそうじゃ
ない。増幅回路の反応速すぎて、本局でも技術陣じゃリニス以外手に負えないって」
「ストレージデバイスなんて、自分で整備するモンよ、この程度自分で弄れないなんて、
魔導師失格だと、あたしは思うわ」
 アリサの言葉に、マギーは現状を批判するかのように、そう言った。WS-Fを、肩に抱え
る。
「ところで」
 2人の会話が一段落した所で、シグナムが割って入るように、マギーに訊ねる。
「ミッドチルダ式なのは良いが、召還魔法の方は使えるのか? アルピーノの御母堂は、
そのエキスパートなのだろう?」
「あっはっは、それがぜんぜん」
 マギーは、シグナムの問いに、苦笑して後頭部を掻きながら、答える。
「髪の色と質は母似なんですけど、魔法資質は完全に父からしか受け継がなかったような
んです。ほぼミッド式オンリーです。父にも母にも、召還魔法は諦めたほうが良いって言
われてます」

23 名前:熱き彗星の魔導師たち 03-07/11 ◆kd.2f.1cKc :2008/03/04(火) 11:52:27 ID:4pIpn4DG
「ふむ。そうか」
 マギーの答えに、シグナムは短く、納得の声を出した。
「?」
 一方、アリサは視線をかえ、怪訝そうに首を捻る。
「アンタ達、何ぼけっとしてるのよ。早くバリアジャケット展開しなさいって」
 アリサは、呆然と、他のメンバーを見ているティアナとスバルに、少しだけ苛ついたよ
うに、そう言った。
「あ、いえっ……」
「私達、まだバリアジャケット、設定してないんです」
 反射的にスバルが言い、ティアナがそれに続いた。2人とも、気まずそうな表情をして
いる。
「うっそ!?」
 そう、素っ頓狂な声を出したのは、マギーだった。
 アリサとウェンディも、驚いたように目を円くしている。
「バリアジャケットって保護衣だし、魔導師なら基本中の基本でしょ? フツー、それで食
べてくなら、最初に組むわよ?」
「いや、まぁ……そうではあるかもしれないんですが……」
 ティアナとスバルは恥ずかしそうに、うつむいてしまう。
「あ」
 マギーは、それに気がついた。
 ティアナはデリンジャー型のハンドガンタイプのデバイスを、スバルはサブデバイス、
『リボルバーナックル』と、インラインスケート型のデバイスを、それぞれ装着していた。
「簡易ストレージじゃない。確かにそれじゃ、バリアジャケットの術式は収まらないわね」
 マギーは、やれやれといった感じで言い、顔を上げた。
 簡易ストレージデバイス。近年、自作デバイスに出現してきたもので、カートリッジシ
ステムと、管制装置に、簡単なオプション類を追加した、主にミッドチルダ式射撃魔法向
けの簡素なデバイスだ。
 本格的なデバイスとは異なり、物理戦闘はほぼ不可能、術者の魔力増幅も中途半端だが、
カートリッジシステムを安易に使用できることと、小型軽量であるというメリットがある。
 ちなみに、紛らわしいが、L4Uやアンブロークンイージス、アンダウンテッドアイアス
の『簡易インテリジェントデバイス』は、ストレージデバイスの部品を使用して管制用AI
を組み込んだ形態のことであり、デバイスとしては、完成度は高いものが多く、『簡易ス
トレージデバイス』のように、“デバイスとして簡易”というわけではない。
「私はカートリッジシステムを使いたかったし、スバルは現代ベルカの格闘戦に、支給さ
れるデバイスじゃ相性があわなくて……」
 言い辛そうに、詰まりながら、ティアナが言った。
「ふむ、これは最初にデバイスとバリアジャケットを考えなきゃならないわね」
 アリサは軽くため息をついて、そう言った。
「それじゃあ、今日はお手本ってことで、あたしとユーノで軽く模擬戦でもしてみる?」
 アリサはユーノの方を見て、そう提案した。
「いいよ」
 ユーノは快諾して言いつつ、イージスを握りなおす。

24 名前:熱き彗星の魔導師たち 03-08/11 ◆kd.2f.1cKc :2008/03/04(火) 11:52:53 ID:4pIpn4DG
「相手がアリサのつもりで、やって良いんだよね?」
「O.K. その代わり、あたしも相手がユーノのつもりで行くわよ?」
 アリサは言うと、ユーノと向かい合い、レイジングハートを構えた。
「シグナム、モニターの設定、お願いして良いかしら?」
「心得た」
 シグナムは言うと、非実体コンソールを呼び出した。シグナムが光学キーボードを操作
すると、隊員達の前に、3面の大型非実体モニターが現れ、アリサとユーノを映し出す。
『Discipline mode』
 2人が不敵に笑い、レイジングハートとアンブロークンイージスが、揃ってモード設定
を告げる。
『Ray Lance』
 レイジングハートの声とともに、2人が動き出す。
「アリサ、最近ワンパターンだよ!」
 シャッ
「どうかしら?」
 ユーノの視界の中で、アリサの姿がが下方へ消えたかと思ったとき、既に、その声は背
後から聞こえてきた。
『Sprite slash』
 ヒュン
『Protection, Reactive mode』
 ドンッ
 イージスがとっさにシールドを張る。それに魔力を帯びたレイジングハートの刀身が叩
きつけられると、シールドを構築する魔力が、爆発力となって解放された。
「くぅっ」
 アリサは一歩、下がりながら、体勢を立て直す。
『Edge slash』
 イージスの、下端にある射撃端子の付近に、斬撃魔力を帯びる。
 ガキィンッ
 レイジングハートとイージスが交錯し、バチバチッと火花を散らした。
「はっ」
「ふぅっ」
 2人は空中に飛び出し、昼なお鮮やかな魔力光の軌跡を残しながら、それを綾取りの紐
でもあるかのように、交錯させていく。
『Protection』
 バチッ
 何度目かの交錯の時、アリサが切り結びではなく、シールドでイージスの斬撃魔法を凌
いだ。
「!」
『Divine』
 ユーノがそれに気付いたとき、既に、オレンジの魔力弾が、レイジングハートの先端に
集束している。
 だが、同時にユーノも、イージスの射撃端子に、緑の魔力弾を生じさせていた。

25 名前:熱き彗星の魔導師たち 03-09/11 ◆kd.2f.1cKc :2008/03/04(火) 11:53:13 ID:4pIpn4DG
『Clasher』
『Buster』
 ほぼ同時に、2人の魔力弾が放たれる。
 各々の中間点で、それはすれ違う。だが、その射線の先に、2人は既にいない。
 ガキィンッ
 レイジングハートと、イージスが交錯した。
「ずいぶん早くなったじゃない」
「僕も一応、“ミッドチルダ式”だしね」
 アリサの言葉に、ユーノは不敵に笑って、そう言った。
 しかし、凌ぎあいは続かず、再び分かれては、高速で交錯する。
「これのどこが“軽く”なのよ……」
 ようやく、マギーが搾り出すように、そう言った。
 小隊メンバーは、ぽかん、と、モニターと目視、両方でそれを見ながら、呆然と立ち尽
くしている。
「まぁ悔しいけど、実力だけは確かだもんな、2人とも」
 忌々しそうに、ヴィータが言う。
「ほぅ、ヴィータ。お前らしくない言い種だな」
 シグナムが、にやりと笑って、そう言った。
「なんだと!?」
 反射的に、ヴィータはシグナムを見て、声を荒げる。
「近接戦闘であの程度に見惚れているようでは、ベルカの騎士として失格ではないか?」
「見惚れてなんかいねぇ! 事実を言っただけだ」
 シグナムの挑発するような言葉に、ヴィータはさらに、声を高くする。
「ならば、我等も“軽く”やってみるか?」
 シグナムの言葉に、ヴィータは一瞬、キョトン、としてから、
「上等」
 と、言い、にやりと笑って、グラーフアイゼンを構えた。
 シグナムもレヴァンティンを握りなおすと、不敵に笑い、ヴィータと対峙する。
「はっ」
「やっ」
 合図をするわけでもなく、2人は疾走を始め、レヴァンティンとグラーフアイゼンが、
火花を散らして交錯した。
「ったく、そろいも揃ってバトルバカなんだから」
 未だ呆然と立ち尽くす3人を他所に、1人、マギーだけが頭を抱えて、そう言った。
「ユーノもイージス持ってから変わったわ」

26 名前:熱き彗星の魔導師たち 03-10/11 ◆kd.2f.1cKc :2008/03/04(火) 11:54:06 ID:ENcfmY8t

「ディエチ・ロウラン二曹、ただいま到着いたしました。遅れての着任、申し訳ありませ
ん」
 機動6課隊舎。課長中隊長室。
「うん、よう来てくれた」
 はやては苦笑混じりに言いながら、執務机の向こうで、返礼をする。
 ディエチと名乗ったのは、ウェンディ達と同じ年恰好か。やや小柄で、どこかおっとり
とした顔つきをしている。
「支援小隊『ミーンズ』に配属。ヴァイス一曹の補助要員として、ヘリパイを頼む」
 ヘリパイロットや、そのヘリの整備、その他輸送など現場での輜重の役目を果たすのが
支援小隊である。ちなみに、通信や情報、管制との折衝などを行うのが、八神はやて直轄
の“本部小隊”『ロングアーチ』である。
「はい。そう聞いております」
 はやてが言うと、ディエチは頷いて、そう言った。
「ただ……肝心のヘリやが、陸の中古品でな。償却済みのベテランや」
 はやては、そう言って苦笑した。
「JFM165の初期型ですね。はい、構いません。他のヘリより慣れてます」
 中型、交差ツインローター、双テイルブームの中型輸送ヘリだ。専従ヘリパイロットを
務めるヴァイス・グランセニック一等陸曹の乗る、タンデムローターの高機動大型ヘリ、
JF705より、やや小柄になっている。
「もっともヴァイス君とは別に、他の任務も頼むことあると思うけどな」
「はい」
 はやてが苦笑のままそう言うと、ディエチはニュートラルな表情のまま、そう答えて、
頷いた。
「ところで……ここからは私事(わたくしごと)なんやが」
 そこまで言うと、はやてはにこりと微笑んだ。
「レティ提督は、元気にしてはるか?」
「ええ、まぁ、義母(はは)も若いですし……グリフィス義兄(にい)もいないので、元気が
有り余ってます」
 ディエチは、そう言って、軽くため息をついた。

27 名前:熱き彗星の魔導師たち 03-11/11 ◆kd.2f.1cKc :2008/03/04(火) 11:54:58 ID:ENcfmY8t

「結局、思い切りやっちゃったじゃねーかよ」
 座り込んで息を荒げながら、ヴィータがぼやく。
 つい熱くなってしまい、準備運動の領域を外れて、息が上がるまでやりこんでしまった
4人だった。
 アリサとユーノは、地面にへたり込んで、背中合わせにしている。ヴィータも、尻を突
いて、地面に座り込んでいた。唯一、シグナムだけが、それ程息を荒くしていない。
「結局本気一歩手前までやりこんじゃうって、僕達、一体なんなんだろうね」
「ただのバカだ、バカ」
 ユーノの問いかけに、ヴィータが投げやりに言う。
「のほほほおぉぉぉうっ」
 なぜか、アリサは雄叫びのような奇声を上げた。

28 名前:熱き彗星の魔導師たち 03-12/11 ◆kd.2f.1cKc :2008/03/04(火) 11:56:46 ID:ENcfmY8t
>>16-27
今回は以上です。

旧版を読んでいないと設定がわからない、ということがないように、
やや説明の為の回になってしまいました。すみません。

ってか>>15、誤爆ですよね? 誤爆と言ってぇぇぇぇっ。

29 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 11:58:30 ID:8lrRCK9g
終了、乙。

30 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 12:12:17 ID:zab02YCy


31 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 12:19:35 ID:S7CJJ7nC
>>28 乙です〜。
そして>>15>>13に対するレスだと思うんだ。

|ω・`).。oO(変態紳士であることはロリコンであるための必要条件さ)

32 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 12:21:59 ID:pZ+7rpM7
>>28
あ、割り込み失礼
>>15は変態紳士の条件のやつです

33 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 12:23:54 ID:Mh0xeZ5e
変態紳士≠ロリ
変態≠紳士
変態=ロリ
紳士≠ロリ
ロリ+紳士=変態紳士

よしできた

34 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 12:29:30 ID:TU/1C7Go
>>33
ようするに変態紳士はロリということか。故にこの板はパラダイス!

35 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 12:30:36 ID:Mh0xeZ5e
>>34
お前は最初の行を読まない事で俺の三分を無駄にした

36 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 12:33:12 ID:u2cI6jlk
そういえば最近ってなんかロリ系のエロって少なくね? 個人的には幼フェイト辺りのエロ(陵辱)が見たいんだけど、やっぱ需要無いんかね。

37 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 12:36:02 ID:mhb1utr0
>>33-35
俺のカフェオレ返せwwwww

38 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 12:37:27 ID:TU/1C7Go
>>35
ぬあっ!orz
お代官様、これはつまらないものですがほんの謝罪の意という奴で
つ 納豆巻き

39 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 12:38:20 ID:S7CJJ7nC
変態紳士≠ロリ
変態≠ロリ
紳士≠ロリ
変態紳士=ロリ−幼女
変態紳士+幼女=ロリ

こうだな

40 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 13:01:49 ID:19Kk58bt
>>39でFA

41 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 13:04:51 ID:Mh0xeZ5e
>>39
幼女=ロリが成り立つと四行目が変態紳士=0になる
したがってロリ<幼女か幼女<ロリを解明する必要があるな

42 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 13:10:07 ID:Gl9C87qa
変態紳士の本質を究明するには100スレあっても足りないな
それこそ全人類が未来永劫探求し続けなければならない命題だ

43 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 13:24:33 ID:19Kk58bt
>>41
ロリなお姉さんとかもいるからロリ∋幼女じゃないか
つまりロリ≧幼女
∴変態紳士≧0
まぁ行き過ぎると変態紳士も0になる気がする

44 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 13:27:27 ID:WokNS3YU
変態紳士「我が心、既に〈空〉なり」

45 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 13:35:26 ID:vwltGi2N
おいお前らエリオきゅん好きの俺は変態紳士じゃないってのかよ

46 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 13:37:41 ID:Mh0xeZ5e
変態紳士なら方程式位自分で組みやがれ

47 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 13:40:21 ID:S7CJJ7nC
変態紳士は誰もが心の中に宿している、
純粋にエロスを楽しまんとする気持ちの象徴なんだ。
だからそこに幼女というファクターが加わればロリコンになるし、
エリオキュントいうファクターが加わればショタ最高!になるんだよ。

48 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 13:42:49 ID:S7CJJ7nC
変態紳士は
純粋にエロス
だからそこに
エリオキュン

こうですね。

49 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 13:53:08 ID:vwltGi2N
お前ら変態であっても紳士ではなかろうに

50 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 13:59:43 ID:TU/1C7Go
変態サムライか

51 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 14:33:57 ID:OP72jo1X
よくわかんないけどエリオのケツマンコをみんなで犯せば良いのか

52 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 14:42:35 ID:S7CJJ7nC
>>50
      _, ,_
    ( ・ω・)∩ 乙杯!乙杯!
   .ノ^ yヽ彡
   ヽ,,ノ=⊂彡    
    /  l |
"""~""""""~"""~"""~"
>>49
確かに紳士としては甚だ未熟、
されど紳士たらんとする思いはナニより固いでござる。

53 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 14:44:51 ID:hHK3unsN
俺は別に変態じゃないよ。

ただエリオきゅんが可愛すぎるんだ。

54 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 14:51:11 ID:pCzBbB/6
ああ、時が止まればいいのに・・・

55 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 14:54:25 ID:SCakDi/i
◆kd.2f.1cKcのなのはヘイトもどうにかならんかねぇ。
アリサの踏み台にしかみえん。

56 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 14:55:23 ID:u2cI6jlk
>>51
>>よくわかんないけどエリオのケツマンコをみんなで犯せば良いのか

つまりこうか?

薄暗く煤けた廃ビルの一角、ボロボロのベッドの上で拘束されて無数の男達に嬲られるエリオ。

エリオ「ふあぁ‥‥はんっ!‥‥も、もうやめてください‥」
変態紳士1「そんな事言って、エリオ君のアナルはキュウキュウ締め付けてきてるよ?」
変態紳士2「それにこっちの方も嬉しそうだ」

そう言いながら男はエリオの幼い男根を巧みに扱いて弄る。
その刺激に堪らず甘えた声を出してしまうエリオ。

エリオ「ひゃんっ!」
変態紳士3「気持ち良さそうだね、それじゃあエリオ君こっちも頼むよ」

言葉と共に無理矢理に男根を咥えさせられるエリオ。
本来なら拒むべきところだが、度重なる恥辱に理性の麻痺した少年は思いのほか従順に肉棒に奉仕する。

こうして少年は自身の意思に相反して、男達の為すままに性の奴隷へと堕ちていった。

って感じですか?

57 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 14:58:14 ID:S7CJJ7nC
>>56
あれ、俺がいる。

58 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 15:08:42 ID:o6JxVOas
キャロちゃんに踏まれたい

59 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 15:09:02 ID:WokNS3YU
エリオはふたなり

60 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 15:10:00 ID:Mh0xeZ5e
やおい穴自重

61 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 15:36:37 ID:H8tdmLYQ
>>28
GJ
どう話を持ってっても何も言われずに済むということはないんだろうけど、
真面目に(剣士ではなく)指揮官やってるシグナム姐さんというのは
ここではありそうでないのでw新鮮だ。

62 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 15:38:32 ID:cRamxFcn
すまん、ちょっと質問なんだが、はやてちゃんが車椅子なしで歩けるようになったのは
何歳の時なんだ?言い換えれば、足が完治したのは何歳のときかと。

63 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 15:40:04 ID:odBi8gCB
>>62
不明。結構早期だとは思うけど。

64 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 15:48:26 ID:ShAFR6co
>>56
これはエロい(;´Д`)ハァハァ

>>62
1年後ぐらいまでに歩けるぐらいにはなってたんでは?

65 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 15:50:28 ID:sBr3T3kS
童貞(ファンタジー)×変態(サムライ)=紳士

こうだろ

66 名前:三浦:2008/03/04(火) 16:07:12 ID:11MpstfV
これから投下しようと思ってるんですが、大丈夫でしょうか?

67 名前:三浦:2008/03/04(火) 16:10:09 ID:11MpstfV
大丈夫そうなのでこれから投下させて頂きます

 StS後の時間軸、メインキャラは1歳ずつ年取ってます。
 オリ×フェイト オリ×スバルの予定です。ヴァイス×ティアナ、他ノーマルCP前提。
 設定捏造、あるいはオリジナル設定が飛び出します。
 今の所エロは無しです。


68 名前:Mago di blu senza fine Act.3‐1:2008/03/04(火) 16:11:04 ID:11MpstfV
 アルバトロス・レヴェントンとジャルパ・スタンツァーニの訪問から5日、任務の日は予定通りにやって来た。
 フェイトとティアナは、一足先に地上本部のヘリポートで輸送ヘリの到着を待っている。
 そのヘリには、災害救助隊から一時的に借り受けられたスバルも同乗している、作戦に関する詳しい内容はヘリの中でスバルも一緒に行う手筈だ。
「うっわー、もう来てたんだ。早いね〜♪」
 聞くのは5日振りだが忘れようのない、気の抜けたような明るい声がヘリポートに響く。
 跳ねた金髪に焼けた肌。これでも管理局員なのか? と言いたくなる、ストリートチルドレンのような服のセンスをした青年、ジャルパだ。
 彼の手には先日には見なかった一丁の散弾銃が握られている。
 一見して銃身が上下に二つ並んでいるように見えるが、下の部分にはフォアエンドと呼ばれる、手前にスライドさせる事によって給弾と排莢を行うパーツがあり、それが暴徒鎮圧用の『ポンプ・アクション式』であると物語っている。
 地球での呼び名は『レミントンM870』、地球においては軍や警察だけでなく民間にも広く流通している代物だ。
「Buona sera! フェイトちゃんにティアナちゃん、今日からよろしくね♪」
 ジャルパは軽い挨拶代わりに、散弾銃を持ってない手を顔の前でぴっ! と振った。
「ぶ……ぶぉーな、せーら?」
 ティアナがきょとんとして、ジャルパの言った言葉を鸚鵡返しにする。
「あいでっ!」
「『こんばんは』って意味、俺たちの母国語だ」
 ジャルパの尻を背後から蹴飛ばしながら、しれっとした口調でティアナに意味を説明したのはアルバトロスであった。
「本当に早いな。俺たちも早めに来たつもりだったのに」
 二人とも似たような思考なのかもしれないとティアナは思った。
 単に早ければいいと言うわけでも無かろうに、早さにも限度がある。もっとも口には出さないが……
「早速だが、この間話した追加要員の事はどうなったんだ?」
 アルバトロスが二人に問う。
「ええ、借り受けられました。じきに来る輸送ヘリに同乗しているはずです」
「そうか……。では、これからしばらくの間よろしく頼む。ハラオウン執務官」
「こちらこそ、レヴェントン執務官」

 程なくしてヘリの方は時間通りに到着して、フェイト達は予定通りに乗り込んだ。
「ティア〜、久しぶり〜」
 いきなりスバルが乗り込んできたティアナに抱きついて来る。
「ヘリの中で何してんのよ」
 ティアナはそれをさらりと躱して席に着いた。
「せっかくの再会なのに〜、ティア冷たい〜」
「時と場合を考えなさいよ!
「後がつかえている。通してくれないか?」
「あ……ごめんなさい!」
 それに見かねたアルバトロスが横から口を出し、二人ともがしおらしくなって席へと戻った。
「そろそろいいッスか? ハッチ閉めますよ?」
 全員が座ると、くだけた調子の男声が操縦席から聞こえてくる。
「この声って……」
 ティアナが操縦席からの声に耳を向けた。
「うん♪ ティアがね〜大好きな人だよ〜♪」
「ば、バカ言ってんじゃないわよ!?」
 スバルがからかうのを真に受けて、ティアナの顔は真っ赤に染まる。おそらくスバルのほうは完全にこの反応を楽しんでいるのだろう。
「冷てーなー、折角一緒の任務に就いたってのに」
「別にそう言うわけじゃないですよ、ヴァイス陸曹」
 ティアナの顔からはまだ赤みが抜けきっていない。予想外の人物が登場した事に順応していないようだ。
「陸曹長な。とはいっても今回は戦闘にも出られるぜ♪ フェイトさんが補充要員に選んでくれたからな」
「フェイトさん……あなたって人は……」
 嬉しくないとは言わないが、権限の乱用はどうかと思う。と言うような目を向けられて、フェイトは苦笑いを抑え切れなかった……
 ティアナは自分に愚痴を飛ばしてくる割には気遣いを忘れないその態度に、他人の心配より自分の心配しろよと言いたい気分になってしまう。
「ねー、盛り上がってるのはいいけどさー、ヘリ飛ばさないの?」
 ジャルパの一言にヴァイスが「いけね」と一言漏らしつつハッチを閉めてエンジンを始動させ、バタバタと言うメインローターの音と共にヘリは首都の空へと漕ぎ出された。

69 名前:Mago di blu senza fine Act.3‐2:2008/03/04(火) 16:12:50 ID:11MpstfV
「あれから、例の組織について分かった事がある。その点を踏まえて作戦と編成を考えて行くけど、それでいいか?」
 アルバトロスが切り出して全員が無言で頷いた。
 今回は全員にとって普段の任務とは違い、武装組織の拠点とされる廃墟街へ辿り着くまでの短時間で戦略を練らなくてはならず、また互いの能力を全て知っているわけではない、
更に敵の全容もつかみきれていないと言う、ゲームのように難度が設定されるとしたら上級者向けと認定されそうな任務だった。
 概要としては3人と2人にチームを分けて、別方向からアジトの心臓部へ向かう。
 そこを指揮する幹部、あるいはリーダーを捕らえて、芋づる式にたどって行くと言う筋書きだ。
「奴らが裏の世界に顔を見せ始めたのは半年前、発足されたのはもっと前と考えていいだろうな。
 主な戦力はJS事件以降急速に広まったガジェット・ドローン、及び戦闘機人が確認されただけでおよそ50体……」
『戦闘機人(ですって)(だとぉ)(ですか)!?』
 アルバトロスとジャルパ以外の4人が異口同音に叫んだ。
 無理もない、JS事件で能力の違う12人だけでも苦戦させられた相手が、今度は4倍以上いるのだ。
「そっ、そんな大群に、なんで6人だけで戦わなくちゃいけないんですかぁっ!?」
 スバルが涙目になりながらうろたえた声を上げる。どうやら、ティアナやフェイトも同意見と言った感じだ。
「君たちは真正面から戦う事しか頭にないのか……?」
 アルバトロスは溜め息を付いてうなだれる。
「と言うと?」
 それにティアナが聞き返す。
「やりようは幾らでもあるって事だよん♪ ティアナちゃんにスバルちゃん♪ とゆーことで僕が詳しぐべっ!」
「お前は元から考えてないだろ鳥頭」
 ジャルパが茶化すように口を挟もうとしたところを、アルバトロスがシャツの口を後ろから引っ張って後頭部を壁に激突させた。
「まあいい、必ずしも戦う必要はないんだ。奴らが保有している戦闘機人はタイプが違う」
 アルバトロスが小型のモバイルを制服のポケットから取り出して起動させる。
 空間に浮かび出た画面に出てきたのは、全身タイツを着込んだ人形の素体を思わせる体系に、
 一つ目のようなカメラアイの面積が顔の半分をしめる機械の頭部を持った何かであった。
「こいつはJS事件以降に裏で流通している戦闘機人だ。君たちが相手にしていたタイプとは違って100%機械で出来ている。
 だから簡単な命令しか出せない上に、一体の戦闘力も大したことはない」
 アルバトロスの説明によれば、弱い代わりに安価で数を集め易く、維持するコストもかからない。いわゆる『量産品』と言う事だ。
 ISも共通で主兵装の銃器による射撃と近接攻撃のみ、単純な命令しか出来ない事から罠にもかけやすいと言う事で戦闘能力は大した障害にはならない。
 しかし、どれだけ実力が上であろうと数を相手にすればこちらは疲弊し、判断ミスなどの隙が出来易くなってしまう。
 まして相手は完全な機械であり、人間の自分たちと違って体力も魔力も消耗しないのだ。
「はい、せんせー質問です!」
 スバルがわざわざ挙手して割って入った。
(((((いつから先生になった?)))))
その場にいたスバル以外の全員は心の中で呟くが、一応口には出さない。おそらくスバル自身は大真面目だからだ。
「その大量生産の機人はわかりましたけど、さっきの『必ず戦う必要はない』って言うのはどういうことなんですか?」
「簡単に言えば、逃げるんだ。多数を相手せずに済んで、なおかつ自分の能力を最大限に生かせる場所に敵を誘い込む。
 あるいは、周囲の物を利用して即席の罠を作るなり、敵が身動きを取れないようにしてもいい。手はいくらでもある。
 最小限の消費で可能な限り多くの敵を戦闘不能にする。戦略の基本だ……ってどうしたんだ?」
 アルバトロスの説明を聞いて、スバルは固まっていた。心なしか耳の穴や頭から湯気が出ているような気がする。
「この単細胞にそんな器用なマネは無理ですよ……レヴェントン執務官」
 ティアナの言い分にアルバトロスは思わず納得してしまった。

70 名前:Mago di blu senza fine Act.3‐3:2008/03/04(火) 16:13:32 ID:11MpstfV
「とにかく、単独行動は避けると……」
「そうですね……」
 呆れた声を出すアルバトロスに、フェイトは溜め息を付きながら同意する。
 思えば機動六課時代、実戦的に訓練させたつもりではあったが、正面からの戦闘ばかりに片寄りすぎていたと今さらになって若干後悔する。
 そう言う意味で自分達は『甘かった』のかもしれない……
「じゃあさ、さっさとペアかトリオ決めよーよ? ほい、みんな引いて」
 ジャルパがいつの間にか紙をよじったクジを5本作って突き出した手に握っていた。
「お前、少しは真面目に考えろ」
「マジメだってば! だってチーム分けしてどっちか2人になんなきゃいけないんだから、グダグダ話すより手っ取り早いじゃん!」
 全員が沈黙した……。それは感心ではなく、悪い意味での驚嘆だった。
 しかし、誰にもそのことは突っ込まれることなく、ティアナが提案を切り出した。
「とりあえず、私とスバルとスタンツァーニさん。フェイトさんとレヴェントン執務官でどうでしょうか?
 ランクを見る限りバランスは取れると思います。あとは、ヴァイス陸曹長に狙撃で後方支援してもらえば……」
「なるほど、だがいいのか? この馬鹿の手綱を握るのは難しいぞ?」
「大丈夫です。馬鹿の扱いはスバルで慣れてますから、一人も二人もそんなに変わりませんよ」
(何気に二人とも酷いこと言ってる……)
 アルバトロスとティアナのやり取りを聞いて、フェイトは心の中で呟く。
 まぁ、確かにジャルパもスバルも理論や知略をめぐらせて戦うタイプと言うイメージは皆無に近い。
 この二人は別々にした方がいいのではないだろうか? と言う考えがフェイトの頭をよぎる。
「それで行こうか。ジャルパ、迷惑は掛けるなよ」
「がってんだ♪」
 しかしフェイトの心配をよそに、アルバトロスはあっさりと承諾してしまった……。
「そんじゃーよろしくね。ティアナちゃんとスバルちゃん♪」
 ジャルパは屈託の無い笑顔で二人に握手を求め、ブンブンと握った手を縦に振る。
「いいんですか? レヴェントン執務官?」
「ああ、ジャルパには別行動を頼みたかったから」
 そう言いつつ、アルバトロスは制服の内側に隠れているベルトラインの辺りから何かを取り出す。
 それは歪なL字型の武器。フェイトにとっては自分の補佐官が当たり前のように使っているので見慣れている代物だった。
 しかし、ティアナの持つクロス・ミラージュとは印象が全く違う。黒い無骨な衣装の拳銃は、デバイスの機構とは似ても似つかない。
 グリップの部分にはミッド語ではなく地球で使われているアルファベットと数字で。『Px4Storm』と掘り込まれていた。むしろこれは……
「地球の銃器……」
「ああ、魔力切れを起こした時の予備武装だ。俺は他のA(同)ランクより魔力総量が少なくてね。そう言う意味では頼りにしているよ、ハラオウン執務官」
 アルバトロスはフェイトの質問に答えつつ、9mmの実弾を装填したマガジンをグリップに挿し込み、安全装置を確認したうえで腰のホルスターに仕舞う。
「もうそろそろ目的地につきますぜ!」
 景気のいいヴァイスの声で全員が緊張感を取り戻すと同時に、ヘリの後部ハッチが展開する。眼下には光を失った廃墟が広がっていた。
「んじゃ僕たちが先行くね♪ 人呼んで管理局の蒼い鷹、ジャルパ・スタンツァーニ行き」
「さっさと出ろ」
「あああああああああああああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!」
 長々と喋るジャルパの背中をアルバトロスが蹴飛ばして強引に出撃させた。
「大丈夫なんですか? アルバトロスさん」
「心配は要らない。早く続かないとはぐれるぞ」
 呆れ顔で問うスバルにしれっとした顔で答えた。
「ほら、大丈夫っつってんだから、さっさと出るわよ!」
 ティアナがスバルを引っ張って虚空へと身を投げ出した。

71 名前:Mago di blu senza fine Act.3‐4:2008/03/04(火) 16:14:07 ID:11MpstfV
 3人が降りたのを確認して、ヴァイスはヘリをもう一箇所の目的地へと移動させる。
「さーてと、行こっか?」
 その下ではジャルパがレミントンM870を肩に担ぎながら意気揚々と歩き出す。
「スタンツァーニさん、軽率な行動はしないで下さい」
「分かってるよ。ひとまずスバルちゃんが一番前で三角フォーメーションでしょ?」
 ティアナは内心驚いていた。こちらが切り出そうとした事を先に言われたのだ。
 さっきまでと雰囲気は変わらないが、感じが変わった。スイッチが切り替わったとでも言うべきか?
 少し、見くびっていたが、頭は悪くないようだ。
「ええ、そうです。あたしは左、スタンツァーニさんは右側をお願いしますね」
「りょーかい♪」
 ティアナの言った通りに3人は陣形を組んで、デバイスが指示する地点へと動き出した。

 場所は変わって、スバル達のちょうど反対側にアルバトロスとフェイトは降下していた。
「それが、あなたのバトルスタイルですか」
「どこかおかしな所が?」
 アルバトロスは動きを損なわない濃紺のライダースーツの上に、先ほどと変わらない制服のジャケットを羽織っていた。
 ここまではまだいい、目を引いたのは彼のデバイスだ。
 銀に輝く長い槍、まっすぐな両刃ではなく浅く湾曲した片刃の穂先を持つ、自分の知った人物が持つ槍とは形状が著しく異なっていた。
 石突の方には何か薄い物を通すスリットのついたコアがある。
 グレイヴと呼ばれる、切り裂く事も用途に入れた近衛兵用の槍で、その形状から見てベルカ式のアームドデバイスかと思ったが、カートリッジを装填する箇所が見当たらない。
「これでもミッド式だ。それと、あまり話し込んでいる暇は無いようだ」
 アルバトロスが顎で正面を指す。フェイトが視線を向けると、そこには先ほど話した戦闘機人が7体ほど横一列に並んでこちらに対峙していた。
「さっさと片付けて中心部に急ごう。話は作戦が終わってからだ」
「はい!」
 二人は己のデバイスを構えて、量産機人に飛び掛った。

 続く

72 名前:三浦:2008/03/04(火) 16:14:41 ID:11MpstfV
 誰も待ってなかったかもしれませんが、お久しぶりです。予想外に時間がかかってしまいました。
 あんまり本格的な戦闘に及んでません……orz
 しかも、果たして作戦としては成り立っているのかどうかも良く分かってません。
 そう言う意味では指摘大歓迎です。

 オリキャラのアルバとジャルパに関しては、魔力の貧弱さをあの手この手でカバーするタイプにしようと思ってます。

73 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 16:35:58 ID:cKFomzIT
乙……って、モロに銃火器ですか!質量兵器は違法では?

74 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 16:44:38 ID:o6JxVOas
>>72
俺は待ってたよ!

>>73
きっと非殺傷の魔法弾を打ち出すんだよ

75 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 16:47:00 ID:hfCijwTC
ここって百合カプは禁止なの?

76 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 16:50:04 ID:Qct3ROgg
>>75
別にそんなことはない。

77 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 16:54:40 ID:vwltGi2N
薔薇カプ……

78 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 17:18:15 ID:9OVK6s1o
クロノ、ユーノ、ショタザフィーラ、エリオ、ヴァイス、ヴェロッサが好きならどうぞどうぞ

79 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 17:20:16 ID:RUOx0HWQ
>>78
レジアスとゼストを忘れちゃダメだZE


80 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 17:22:15 ID:Gl9C87qa
……グリフィス

81 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 17:23:45 ID:WokNS3YU
課長

82 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 17:26:13 ID:Qct3ROgg
スカリエッティ

83 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 17:26:33 ID:mhb1utr0
薔薇紳士ということで、グレアムてレジアスをだな

84 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 17:28:51 ID:WokNS3YU
ホモの嫌いな漢の子なんていません!

85 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 17:49:12 ID:GKeobcwz
エリオ・モンディアルと秘密の花園

86 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 17:49:21 ID:GPppPmLw
>>77-84
ちったあ自重しろこの変態大人(へんたいたーれん)どもwwwww

87 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 17:50:48 ID:W7h/+GWu
>>84
ホモの嫌いな数の子なんていません!

88 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 17:57:49 ID:Mh0xeZ5e
ゼス×ガリューで

89 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 18:13:01 ID:S7CJJ7nC
>>72 遅ればせながら乙です。

>>75,77-85
百合カプの質問から尻に激走する変態紳士ぶりに今日も吹いたwww

90 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 18:26:36 ID:C7dFCrJp
エロノ「もしもし、わたしクロちゃん。今あなたの後ろを狙ってじゅるり」
いんじゅー「 ア ッ ー ! 」

こうですか! わかりましt(ry

91 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 18:32:54 ID:T+ZGVslc
>>75
確か百合専用スレがあったはず

92 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 18:39:33 ID:XqirOlpu
>>75
百合スレがあるから全部そっちに流れているだけだよきっと。

93 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 18:40:15 ID:vwltGi2N
薔薇……

94 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 18:43:37 ID:OP72jo1X
男も女も関係無い
粘膜をグチョグチョにしてやれ

95 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 19:03:06 ID:wxeip2WA
なのはの、フェイトの、ティアナの、エリオの、キャロの、粘膜を犯す。
彼女(彼)らの体内を犯せば犯すほど、熱っぽいあえぎ声が漏れ出す。
体中の穴という穴からから体液を垂れ流す彼女(彼)らの様といったら!
俺様の獲物だ!あと数日はこのままガンガン犯してやる!
フハハハハハハ!


お、お前は白血球!
もう来やがったのか、ちきしょーかかって来いやゴルァ!


はやて 「みんなしていっぺんに風邪ひいてしもーたんか…?」
シグナム「軟弱なやつらだな」
ヴィータ 「いいから仕事しろよ、シグナム。たまってんだよ」
スバル 「わたしも一度でいいから風邪ひいいてみたいなぁ…」

96 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 19:10:29 ID:zlq8QEfE
体液違い乙。
それ大抵顔からだろーがw



・・・俺のトキメキを返してください・・・orz

97 名前:B・A:2008/03/04(火) 19:14:54 ID:33OnAnZp
>>36
前後編に分かれますが、目下執筆中です。
速度加速とネタ追加のために現在電波募集中。

98 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 19:29:27 ID:mGnVQkCG
アルカディア氏待ち

99 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 19:37:47 ID:Mh0xeZ5e
性癖公開したばかりだからなwwwww
陵辱はちと苦手・・・かも・・・

女同士なら幾ら陵辱してもありだがな!!!!(まさに百合住人)

100 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 19:39:53 ID:2oQuzN7l
>>75
百合スレはあるけど、投下するならここでもokだよ。

101 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 19:43:47 ID:vwltGi2N
薔薇……

102 名前:アルカディア ◆vyCuygcBYc :2008/03/04(火) 19:46:32 ID:drQV+dya
>>98
お待ち頂いて光栄の極みですが、申し訳無いことに今晩中に間に合うか凄く微妙なとこです。
基本二日おきに24〜26時に投下を目指していますが、最近それが崩れてきて心苦しい限りです。
新参ながら、最近少しは名前を覚えて頂けたようで嬉しく思っていますが、まだまだ未熟なのでベテラン職人諸兄の投下されるSSを読まれながら、まったりお待ち頂ければ幸いです。


103 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 19:46:45 ID:4JdLEKoA
エリオきゅんを陵辱すればいいんじゃね?

104 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 19:47:53 ID:jdcV4oHq
>>97
もちろんバルディッシュプレイですね?

インテリジェントデバイスって自分の意思を持ってるから、陵辱の背徳感がグッと上がりますよね。
嫌がる二人を無理やり交わらせるみたいな。

105 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 19:56:26 ID:mGnVQkCG
>>102
わかりました〜

106 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 20:06:40 ID:S7CJJ7nC
>>101 ID:vwltGi2Nのエリオ君に掛ける熱意はわかった。

107 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 20:34:44 ID:ShAFR6co
>>106
エリオに性的な悪戯をしたくて溜まってるんだろうな

108 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 20:39:06 ID:hHK3unsN
>>101
確かにショタ受けは微妙だわな。
801でも嫌がられるし、エロパロでも冷たい視線を浴びるし。
キャラスレは年齢制限があるしな。

109 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 20:43:46 ID:Mh0xeZ5e
ってか801にスレないなら薔薇物SSなんかはエロパロしかないという事か・・・

110 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 20:45:52 ID:Qct3ROgg
だがしかし需要がほとんどないというか俺は完全に受け付けない。

111 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 20:47:52 ID:Mh0xeZ5e
俺はクロ×ユノまでです
ゼス×レジ辺りはマジ無理・・・いける人は尊敬するわ・・・

112 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 20:50:13 ID:iXCRP3ID
とはいえ>>1で禁止されてない以上(他スレでは801禁止のとこもある)
投下自体は問題ないんだろう。
……まぁほとんどの人は読まないと思うが…

113 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 20:51:24 ID:Gl9C87qa
俺も801系はまったく駄目だな

114 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 20:52:15 ID:SI1WD6bW
801物フルボッコ吹いたいや俺も無理だが

115 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 20:54:29 ID:W7h/+GWu
俺も流れに乗ってネタでは言えるけど実際は全く受け付けないな
まあだからといって>>1に明記してない以上、投下すんなとは言えんが

116 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 20:55:18 ID:vwltGi2N
なんか俺が801乞食のガチホモショタコンみたいになっとるがな
俺は一介のロリコンであって、決してそんな変態じゃない

117 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 20:56:41 ID:Mh0xeZ5e
二次元なら薔薇余裕な俺こそフルボッコ対象かよ・・・

118 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 20:57:11 ID:tToWGuNw
つまりエリオキュンがフェイトそんに泣かされる話ならみんなおk?
もちろん性的な意味で。

三週間待ってくれたら書く。

119 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 20:58:06 ID:9OVK6s1o
クロノ、ユーノ、エリオを周りが妄想するとかそういう話は面白いんだけどな


あ、自分はなんでもいけます
30歳より若いなら…ね

120 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 20:58:23 ID:8FeXDNLT
よくレズ書(描)きの女は見るが
ホモ書(描)きの男っているの?

121 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 20:59:08 ID:SI1WD6bW
>>118
40秒で支度しな

122 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 20:59:14 ID:u2cI6jlk
>>119
あ、あなたはリンディさんに喧嘩売ってるんですか!?

123 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 20:59:48 ID:Mh0xeZ5e
>>118
エリオきゅんの相手は提督か司書長に・・・いやいいです・・・

124 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 21:00:32 ID:7hhPvtm5
http://bbs.windorz.net/obasan/src_d/1203602984873.jpg


125 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 21:01:27 ID:33OnAnZp
待て、ヴァイスとグリフィスとザフィーラとドクターを忘れているぞ。

126 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 21:08:03 ID:hHK3unsN
可愛ければ、というか中の人が女なら性別不問でいける俺は異端なのか。
ユーノ・クロノ・エリオは守備範囲だな、若い頃は。

127 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 21:10:02 ID:iXCRP3ID
>>118
さぁ今すぐ書き始めるんだ!

128 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 21:10:08 ID:cKFomzIT
14歳なら男女を問わないと言い切る男もいたなぁ。

129 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 21:14:33 ID:LpI9yg9e
マズいなぁ ・ ・ ・ ・ ・ 薔薇も百合も全く興味ないが
レスを見ている内に沸々と怖いもの見たさっつ〜か、好奇心が湧き出してきやがったわい ・ ・ ・ ・


130 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 21:15:52 ID:Mh0xeZ5e
>>129
CAGE作品でトライ、ナイショのよりみち 辺りではどうでしょう

131 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 21:16:14 ID:IcDk7rPV
今北産業

132 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 21:18:11 ID:hHK3unsN
>>130
ゆりねと恋妹を抜かすとは……

133 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 21:20:10 ID:iXCRP3ID
>>129
それ堕ちるフラグな。
俺だってアレさえなければこんな…

134 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 21:22:01 ID:hHK3unsN
>>131
エリオきゅんきゅん☆
薔薇OK?
ショタならよくね?

135 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 21:22:35 ID:Mh0xeZ5e
なお俺の四天王なら
秋巳きゅん 恋する妹はry
瑞穂お姉さま 処女はお姉さまに恋してる
こたりょー 彼女たちの流儀
準にゃん はぴねす
だな

136 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 21:30:34 ID:YOsLA8nd
つまり、ユーノおねえさまが全寮制女学校でエr

137 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 21:36:29 ID:9OVK6s1o
ユーノ「タイが曲がっていてよ」
ってか
見たことヌェーけど

138 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 22:00:30 ID:cKFomzIT
我らが民明書房に、“大河曲がっていてよ”なる……

139 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 22:06:21 ID:IrrfS0Qb
>>138
ちょっとFateやってくる(フェイトさんにあらず)

140 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 22:07:36 ID:sBr3T3kS
>>135
マシロくん(仮名) 舞-乙HiME(漫画版)
守流津健一 ブロッケンブラッド
を外す奴は許さないってばっちゃが言ってた

141 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 22:11:48 ID:Mh0xeZ5e
>>140
あーすまん、R18の方だ・・・

142 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 22:18:00 ID:N1hQ3tWc
吉永さん家のお兄さんと言ってみる


ゲームだが君が生まれ変わる改め、君と殴り合う(笑)RPGのマオは、プレイして男と言うまで女の子だと思ってた

143 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 22:18:27 ID:YktHywox
すっごい遅レスですまんが前スレで暗愚丸氏の姿を久々に見かけて嬉しかった

ユーノよりクロノ・エリオ派だな、俺は
ただしちっちゃい頃限定
いや、ユーノはStS時でも何とか行ける…頑張れば

144 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 22:26:21 ID:IcDk7rPV
住人ほとんどかぶってるじゃん……。こんなにいたのか、兄弟達……。

145 名前:144:2008/03/04(火) 22:34:05 ID:IcDk7rPV
ごめん。誤爆

146 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 22:35:15 ID:hHK3unsN
職人は控え室で盛り上がってたしな。

147 名前:B・A:2008/03/04(火) 22:45:21 ID:33OnAnZp
相も変わらずカオスなスレだ、ここは。
キシャー、納豆、そして薔薇・・・・・・。


投下準備できましたが、いかがいたしましょう?

148 名前:三浦:2008/03/04(火) 22:47:07 ID:11MpstfV
ついさっきバイトから帰って来ました。
うーむ、私が投下した直後って妙な論議が発展するジンクスに見舞われておりますね。

>>73
私の場合『兵器』と呼べる範疇じゃなくて小規模ならOKじゃないかと思ってます。
少なくとも9mmバラベラム弾よりクロスファイアやスティンガースナイプの方が破壊力ありそうだし

>>74
こんな私を待ってて下さって有難うございます。
ジャルパのレミントンM870はベルカカートリッジ突っ込んで魔法弾撃つ設定ですけど、アルバのベレッタPx4は実弾です。



149 名前:三浦:2008/03/04(火) 22:48:09 ID:11MpstfV
被りましたごめんなさい。OKですよ

150 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 22:51:05 ID:u2cI6jlk
>>147
早く投下してください!! もう待ちきれません!!

151 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 23:01:33 ID:SmBbwD1C
>>147
カモーン!

152 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 23:04:10 ID:u2cI6jlk
>>147
B・A氏、まだっすか!? まだなんすか!? これ以上焦らされたら、もう僕駄目になっちゃいます!!

153 名前:B・A:2008/03/04(火) 23:04:58 ID:33OnAnZp
ではでは、ネタを除けば本スレ一発目のエロSSを投下させていただきます。


注意事項のようなもの
・時間軸は闇の書事件のちょい後。なのはもフェイトもぷにぷにの9歳児です。
・ロストロギアでなのはとフェイトの体が入れ替わってさあ大変。
・相手役は鬼畜ロノ。決して、クロノではない。
・今回の被害者はなのは。
・後半に行くにつれて凌辱色が強くなっていきます。


154 名前:EXCHANGE 前編@:2008/03/04(火) 23:07:45 ID:33OnAnZp
目覚めて最初に目に飛び込んだのは、先日張り替えたばかりの真新しいカーペットの生地だった。
何だかとても頭が痛く、体もだるい。重い体をゆっくりと持ち上げ、フェイト・T・ハラオウンは焦点の合わない目で虚空を見上げた。

「うぅ・・・・私、どうして・・・・」

朦朧とする意識を揺り起こすように頭を振り、フェイトは気絶する前の出来事を思い起こした。
確か、なのはが遊びに来て、自分がお茶を持ってきたら彼女がテーブルの上に置きっぱなしだった変な機械を弄っていたような・・・・。

「そうだ! なのは、あれはロストロギア・・・・で・・・」

自分のそばにいたはずの親友を探すが、周りにそれらしい姿は見あたらなかった。
代わりに、部屋の隅っこで三角座りをしているよく見知った姿が見つかった。

「あ、おはよう・・・・フェイトちゃん」

フェイトに向かってどこか力のない声で囁いたのは、高町なのはではなくフェイト・T・ハラオウンだった。





155 名前:EXCHANGE 前編A:2008/03/04(火) 23:11:36 ID:33OnAnZp
なのはが弄っていた機械。それは、報告書作成のためにクロノが持ち帰っていた人の心を移し替えるロストロギアだった。
その誤作動により、なのはとフェイトはお互いの体が入れ替わってしまったのだ。

「それで、これって元に戻るの?」

違和感のある体に困惑しながら、なのは(外見はフェイト)が呟く。
運動不足気味ななのはに引き締まったフェイトの体は居心地が悪いのか、落ち着きなく体を震わせている。

「うん・・・・クロノとエイミィが実験してたけど、きっかり24時間で元に戻ったよ」

昨日の記憶を思い返しながら、フェイト(外見はなのは)が言う。こちらも、普段とは勝手が違う親友の体に落ち着かない様子だった。

「それで、これからどうしようか?」

「う・・・・できたら、みんなには黙っていたいかな」

ロストロギアを持ち帰ったのはクロノだが、留守中の管理はフェイトに任されていた。だから、今の状況はある意味フェイトの監督不行き届きということになる。

「そうだね、わたしも・・・・あぁっ!」

何気なく壁にかけてある時計を見上げたなのはは、突然頭を抱えて飛び上がった。

「ど、どうしよう! もうすぐお姉ちゃんと約束の時間だよぉ!」

まるでパニックに陥った子犬のようになのははその場でグルグルと回る。それを見たフェイトは、外見は変わってもやっぱりなのははなのはだなぁと思った。

「どうしよう。フェイトちゃんの姿のままじゃ、みんなに会いに行けないよぉ」

「落ち着いて、なのは。私がなのはの代わりに未由希さんと会ってくるから。
大丈夫、明日には元に戻るんだから、黙っていれは誰にも気づかれないよ」

「う、うん・・・・お願い・・・して良い?」

「もちろん」

そう言って、フェイトはなのはが遊びに来ていたという痕跡を消して回る。もちろん、この騒動の原因となったロストロギアへの諸注意も忘れない。

「それじゃ、行ってくるね、なのは」

「うん・・・・よろしくね、フェイトちゃん」

未だ涙目のなのはに手を振り、フェイトは靴を履いて玄関から一歩踏み出した。
瞬間、後ろの靴がスポッと脱げ、バランスを崩したフェイトはズルベッターンとしか形容できない音を立てて転倒した。

「フェ、フェイトちゃん!?」

「あたた・・・・そうだった。今の私はなのはの体なんだった」

間違えて履いてしまった自分の靴を恨めしげに見つめながら、フェイトは呟いた。





156 名前:EXCHANGE 前編B:2008/03/04(火) 23:15:11 ID:33OnAnZp
ハラオウン邸に1人残されたなのはは、不安な気持ちを振り払うようにキッチンに立っていた。
今日はリンディもエイミィも仕事で帰って来ず、アルフも八神家にお泊まりなため、
自炊できないクロノの夕食を作ってもらえないかとフェイトに頼まれたからだ。

「うぅ、どこに何があるかわからないよぉ。フェイトちゃん、ホイップクリームとバニラエッセンスってどこに置いてあるの?」

夕飯にケーキでも出すつもりなのだろうか、この娘は。
などと調理に手間取っているうちに、外出していたクロノが戻ってきた。

「ただいま」

「お、おかえりなさい・・・・クロノく・・・じゃなかった、クロノ」

いつもの癖でくんづけで呼びそうになってしまい、慌てて言い直す。フェイトは確か、彼を呼び捨てで呼んでいたはずだ。

(え・・?)

不意に視線を感じ、振り返る。見ると、クロノは自室に戻らずにジッとなのはを見つめていた。
まるで見透かされているかのような視線に冷や汗がダラダラと流れ、なのはは緊張したように体を強張らせる。

(ひょ、ひょっとして、これは非常にアレなのでは・・・・・・・)

思い返すが、おかしいところなどなかったはずだ。ちゃんとフェイトの口調を真似たはずだし、
ボロが出るような挙動もしなかったはず。

「あ、あの・・・・・」

「ただいま、フェイト」

なのはが何か言うよりも早く、クロノは彼女の頭にそっと手を置いてその柔らかな髪をくしゃっと撫でた。
手慣れた優しい手つきに、なのはは喉をくすぐられた猫のように目を細めた。

(クロノくん、うちのお兄ちゃんより上手かも・・・・・)

無骨で大きな手は兄の恭也を連想させるが、クロノのそれは兄よりも優しく、繊細だった。
まるでぬるま湯に浸かっているかのような虚脱感に、なのははこのままずっと撫でられていたいと思った。
そう思った瞬間、まるで見計らったようにクロノは正面からなのはを抱き締めた。


157 名前:EXCHANGE 前編C:2008/03/04(火) 23:18:04 ID:33OnAnZp
「ひゃっ? ク、クロノ・・・く・・」

「何? いつもしているじゃないか」

(いつも? いつもってどういうこと?)

「今日は久しぶりに2人っきりなんだ。日頃お預けされている分、しっかり堪能しないとな」

(クロノくん、何だかいつもと様子が違うよぉ)

未だフェイトと体が入れ替わったことを受け入れられずにいるなのはにとって、
人畜無害だと思っていたクロノの豹変っぷりはパニックを起こすのに十分なものだった。

「クロノ・・・は、放して・・・」

「良いじゃないか、恋人同士なんだから」

(えぇぇぇっ!? 聞いてないよぉっ!)

破壊力十分の爆弾発言に、なのはは心の中で自分の振りをして姉と仲良く遊んでいるはずのフェイトを恨んだ。

「!?」

その瞬間、なのははクロノによって唇を塞がれた。押し返そうとクロノの胸に手を添えるが、貪るような荒々しいキスに体から力が脱け、
そのままぐったりとクロノにしなだれかかった。それに気を良くしたクロノは舌で歯をこじ開け、口の中でため込んだ涎をどくどくとなのはの口に注ぎ込んでいく。

(あ・・・わたしのファーストキス・・・)

思考力の麻痺した頭で他人事のような感想を抱く。呆けたように親友の義兄を見上げると、彼は優しく微笑んでなのはの体を持ち上げた。

「続き、しようか?」

「うん・・・・」

抵抗するのは簡単だったが、それでは自分たちがロストロギアの力で入れ替わってしまったことがバレてしまう。
親友を裏切ることなどできるはずがなく、なのははクロノのされるがままになるしかなかった。
何より、さっきのキスで火照った体はどうしようもなくクロノを求めていた。

(フェイトちゃん、高町なのはは現在非常にヤバげな状態にあります。ヘルプミー)





158 名前:EXCHANGE 前編D:2008/03/04(火) 23:23:39 ID:33OnAnZp
数えるほどしか入ったことのないクロノの部屋には、15歳が使うにはやや大きすぎるベッドが置かれていた。
本人は寝相があまりよくないからと言い訳していたが、今にして思えばフェイトとの夜の営みのために彼が購入したのかもしれない。

「あぁっ・・・やぁ・・・・」

「なんだ・・・・今日はまた随分と感じやすいじゃないか」

「そ、そんなこと・・・・ひわゃっ!?」

うっすらと汗が浮かんだうなじに舌を這わされ、なのはは素っ頓狂な声を上げる。
その初々しい反応を楽しむようにクロノはうなじを舐め、そのまま柔らかな耳たぶにパクリと噛みついた。
湿った唇に甘噛みされるくすぐったさに、なのはいやいやと身を捩るが、それは却ってクロノを楽しませるだけだった。
親友の義兄の部屋で、親友の振りをしながら愛撫されるという背徳感に、なのはの幼い劣情は火で炙ったかのように熱くなっていく。
何より、クロノによって時間をかけて女の悦びを教え込まれたであろうフェイトの体は非常に感じやすく、初めて体験する
未知の快感になのはただ翻弄されるばかりだった。

(あぁん・・・・フェイトちゃんの体・・・感じやす・・・ひゃ、あぁ・・・・)

処女のなのはにとって、クロノの愛撫は些か刺激が強すぎた。
最早、なのはは自分が今はフェイトの体だということも忘れて快感に酔いしれた。

「なんだ・・・・やっぱり感じているじゃないか」

その一言で、なのはは我に返った。
いつの間にか、クロノはなのはの(正確にはフェイトの)短パンをずり下ろし、蜜の滴る無毛の割れ目を指先で突っついていた。

「や、やあぁぁぁっ!」

あまりの恥ずかしさに、なのははクロノから逃れようと手足をバタつかせる。
しかし、腕力で勝るクロノに敵うはずもなく、呆気なく組み伏されてしまう。

「どうしたんだ? いつものことじゃないか」

「う、うん・・・」

「ああ、今日は駄目な日なのか」

「え・・・・そう! 今日はね、その・・・・できない日だから!」

何気ないクロノの発言に、なのはは学校で習った保健体育の授業を思い出した。
確か、女性には排卵日というものがあり、その日は妊娠しやすくなるという話だった気がする。
果たして、今日が本当にフェイトの体の排卵日かどうかは確かめようがないが、
この際だからこの嘘を貫き通せば見逃してくれるかもしれない。
だが、次にクロノがとったのは予想外の行動だった。


159 名前:EXCHANGE 前編E:2008/03/04(火) 23:27:55 ID:33OnAnZp
「ひっ?」

唐突にクロノはズボンを脱ぐと、自身のペニスをなのはの顔に突きつけたのだ。
グロテスクなそれは、小さい頃に風呂場で見た兄や父のものと違い、鉄棒でも入っているかのように
固く勃起している。その大きさは圧巻の一言であり、太い血管を何本も走らせながらきつく反り返っていた。

「な、なに・・・・するの・・・・?」

「口で咥えるんだよ。今日は危険日みたいだし、それだけで良いよ」

まるで催促するようにクロノは手にしたペニスをなのはの頬に擦りつける。
生臭い肉の匂いになのはは顔をしかめそうになり、慌てて唇を噛んでやり過ごす。

(これを・・・・・咥えるの・・・・・?)

なのはとて、そういった知識がないわけではない。兄が恋人と行為に及んでいるのを偶然とはいえ目撃したこともある。
だが、知っているのと実際にするのとは訳が違った。第一、今頬を擦っているものは男性の排泄器官なのだ。
それを口に含むなんて、とても人間のすることとは思えない。

「う、うぅ・・・・・」

「ほら、いつもしているじゃないか」

「う、うん・・・・」

いつもしている。
そう言われると、反論できなかった。
今の自分はフェイト・T・ハラオウンなのだ。その嘘をつき通すためにも、彼女が普段からしている行為を自分も受け入れなければならない。
なのはは一度だけ目を閉じて深呼吸すると、クロノの足の間に跪いた。そして、先走り汁をテカテカと光らせているペニスに恐る恐る舌を伸ばす。
甘い香りと柔らかな肉の味が舌を通じて口内に広がっていく。お世辞にも美味しいとは言えず、できることならすぐにでも吐き出したかったが、
なのははそれを必死で堪えて拙い舌奉仕を続けた。

「・・・うんっ・・・んふぅ・・・くちゅ・・・」

「そうそう・・・・いつも通りできるじゃないか」

「う、うん・・・くちゅ・・・ちゅ・・・あ・・・うぅん・・・」

舌を這わす度に亀頭の先端からヌメヌメと光る液が溢れ、頬を汚していく。
気を抜けば失神してしまいそうな気持ち悪さを忘れるには、皮肉にも奴隷染みた舌奉仕に没頭するしかなかった。

(早く・・・・早く終わって・・・・・)

ここから精液というものが出ればそれで終わる。数少ない性の知識は非常に頼りないものだが、それでも間違ってはいないはずだ。
焦る余り、なのははどんどん大胆な行動に移っていく。裏筋を思いっきり舐め上げ、明らかに大きすぎる亀頭に齧り付いて先端を舌先で突く。
鼻先にまで漂ってくる腐臭は持ち前の気合で耐え抜く。


160 名前:EXCHANGE 前編F:2008/03/04(火) 23:31:51 ID:33OnAnZp
「うぅ・・・ぐぅぁ・・・・くちゅ・・・・ううん・・・・・」

「段々その気になってきたみたいだな・・・・・・可愛いよ、フェイト」

「ちゅぱぁ・・・・・はぁ・・・・ふぁ、りが・・・・と・・・・」

顎が痛くてまともに発音できなかった。
初めての愛撫にフェラチオ。立て続けに体験した未知の世界に、なのはの精神は限界寸前だった。
それでいて、フェイトの体は貪欲に快楽を欲して秘唇をぐじゅぐじゅと湿らせていく。
さっきから下腹部が何かを欲して疼いているのだが、未経験のなのはには対処の方法も思いつかず、
股間を擦り合わせて誤魔化すことしかできない。

「・・・・良いよ、それじゃ、最後もいつものように」

不意に、クロノはなのはの後頭部を掴むと、力任せに股間へ引き寄せた。

「うぐっ! ぐぅっ!!」

亀頭がズボっと喉奥まで突き刺さり、喉ちんこと激突する。顎が裂けそうな痛みと息苦しさになのはは暴れるが、
クロノは構わず突き入れを開始した。まるで道具か何かのように小さな頭を前後に揺さぶられ、柔らかな口内が固い肉の棒で引っかき回される。

「うぐぅっ!・・・ぐじゅ・・うっ!・・うぅっ!!・・・うあっぁ!!」

「よし、出すぞ・・・・ちゃんといつものように飲み干せ!」

何の前触れもなく怒張が爆ぜ、大量の粘着いた精液が口内に放たれる。
どろどろとした生暖かい粘液が何度も口の中で飛び回り、生臭い精液の匂いに頭がくらくらする。

「うぅ・・・うくん・・・」

射精を終えたペニスが引き抜かれた瞬間、催した吐き気を堪えるようになのはは自分の手で口を覆った。
そして、眉間に皺を寄せながら、喉にへばりつく大量の精液をゆっくりと嚥下していく。

(うぅ・・・苦い・・・不味いよぉ・・・・・・)

こんなものをいつも飲干しているフェイトが信じられなかった。
今度、翠屋特製のケーキをご馳走してあげよう。あっちの方が、これの何十倍もおいしい。

「ははっ、いつもみたいに飲み干せたね。偉いぞ、フェイト」

「う、うん・・・・いつも通りに・・・できたよ」

いったい何が面白いのか、クロノは狂ったような笑みを浮かべている。
そして、未だ精液の苦みに顔をしかめているなのはの耳元でそっと囁いた。


161 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 23:36:42 ID:W8/2Sq9/
支援

162 名前:EXCHANGE 前編G:2008/03/04(火) 23:37:09 ID:33OnAnZp
「本当、いつも通りだったよ・・・・・・なのは」

驚愕するよりも早く、ベッドの上に押し倒される。
見上げたクロノの顔は、見たことのないサディスティックな笑みを浮かべていた。

「ク、クロノ・・・・何を言って・・・・・・」

「一つ教えてあげるよ。フェイトはね、僕と2人っきりの時は、僕のことを『お兄ちゃん』って呼ぶんだ。僕がそう躾けたんだ」

勝ち誇ったような笑みに、なのはは表情を凍らせる。
最初から、全部見抜かれていた。
あの荒々しいキスも、焦らすような愛撫も、フェラチオの強要も、全部わかっていながら命じていたのだ。
体が入れ替わったことを隠すためにクロノの言う通りにするしかないなのはに面白がって命令していたのだ。

「さしずめ、あのロストロギアを使ってしまったんだろうね。いや、笑わないように我慢するのが大変だった」

そう言って、左手でなのはの体を押さえつけたまま、右手を股間へと伸ばす。
秘唇を弄られるのかと思ったが、クロノが手を伸ばしたのはそれよりも更に下、なのはにとっては排泄以外の用途など思いつかない菊の門だった。

「確か、今日は駄目な日だったね」

まるで言い訳をするように呟き、小さな窄まりに2本も指を突っ込んだ。
予想に反して肛門はクロノの指を快く受け入れ、そのまま招き入れるようにギチギチと締め上げる。

「ひやぁっ! や、やめて・・・・・・・」

「大丈夫、こっちもいつも通りだから」

具合を確かめるように数度出し入れした後、涎と精液で汚れたペニスをごしごしと扱く。
一度射精しているにも関わらず、クロノのペニスは萎えるどころかますます大きく膨らんでいた。

「やっ・・・・」

叫ぶよりも早く、ヌルリと肛門を押し広げてペニスが直腸へと侵入する。
落雷が背筋を走ったかのような衝撃になのはは体を仰け反らせ、反射的にベッドのシーツを握りしめた。
逃げようにもクロノが腰を掴んで放してはくれず、助けを呼ぼうにも壁にはしっかりと防音対策が施されている。

「やぁ・・・いやぁ・・・・・どうしてぇ・・・・・ひやぁぁ・・・・・なんで、気持ちい・・・・あぁ・・・・」

「ぐっ・・・・さすが、フェイトの体なだけはある。それとも、なのはもフェイトと同じでエッチな娘なのかな?」

「いやぁ・・・違うの! わたしは・・・・・なのははこんなエッチな娘じゃ・・・・あぁん・やぁっ、
だめぇ、動いちゃ・・・・・・・やぁぁぁっ!!」

口では否定しつつも、調教されつくしたフェイトの肛門が与えてくれる快感になのはの女芯は焦がれていく。
貫かれる度に増していく浮遊感は小刻みな絶頂の波であり、自分の意思に反して感じ始めたフェイトの体に
なのはは戸惑いの声を上げた。しかし、泣き叫ぶ少女を助けに現れる者はおらず、なのはは獣のような雄叫びを上げるクロノに犯されるしかなかった。

                                                             つづく

163 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 23:40:48 ID:W8/2Sq9/
GJ!!です。
エロいwクロノが鬼畜だww
ギャグオチならフェイト、なのは、ユーノによる8割り殺しだww

164 名前:B・A:2008/03/04(火) 23:41:34 ID:33OnAnZp
前編は以上です。
誰だ、「変身! 仮面ライダー鬼畜ロノ!」なんて電波送ってきた人は?
軽い調子のエロゲー風にしようと思ったら、何故か凌辱に変化しちゃったじゃないか!
いや、最後の方は何故かノリノリで筆も乗りに乗って書き上げたんですけどね。

165 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 23:42:09 ID:cRamxFcn
なんという秀逸なアイデア……これはGJと言わざるを得ない

166 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 23:44:02 ID:9/cCme5J
な、なんという心理的陵辱www
これは良い『エロノ・孕おウン』だッ!

167 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 23:45:20 ID:YktHywox
GJ!
鬼畜ロノGJだ!
しかしこれ、あとでフェイトはなのはに対して気まずいだろうなw

168 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 23:46:53 ID:8dwydoLY
>>164
GJです

あ、あの…それで、あの、スレ読んでたら本当に クロエリ書いちゃったんですけど
…投下していいすか?クロノ続いちゃいますけど

169 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 23:49:36 ID:u2cI6jlk
蝶GJです!!

素晴らしいアイディアですね、古今東西を鑑みるに中身入れ替えネタは多いですがこれは良きエロです。
そしてやはり義理の兄は妹にお兄ちゃんと呼ばせるものなのか?

しかしこのまま行くと二人ともクロノの性奴隷になりそうだ。

170 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 23:50:14 ID:c6SNdK+n
>>168
百合板のなのはスレに投げ込んできてだな。


171 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 23:51:05 ID:TU/1C7Go
>>168
三十分から一時間くらいはあいだを見ましょうぜ

172 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 23:52:20 ID:Mh0xeZ5e
>>168
感想の30分後は存分に応援する・・・躊躇無くGOだ

173 名前:y=ー( ゚д゚)・∵. ターンA:2008/03/04(火) 23:54:30 ID:8dwydoLY
では12:30頃、投下してみます…ダメだった場合百合板?うい

174 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 23:54:45 ID:W7h/+GWu
>>164
なんという鬼畜ロノ、GJ
でもこうなるとフェイトsideも見てみたいですな
いつもと様子の違うなのはにどぎまぎするユーノと
それを見て嗜虐心をそそられるフェイトとか

175 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 23:55:09 ID:LpI9yg9e
>>164
乙です!いや〜〜面白いっすねぇ〜。クロフェイでありクロなのである18禁SS ・ ・ ・ ・
もしかしたら、なのはの体のフェイトの方にも何か一悶着あったりするんでしょうか?できれば、あってもらいたいものです。
後編も期待してお待ちしております!!
>>168
超wktk!!

176 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 23:55:58 ID:SI1WD6bW
>>164
なんと言うエロノこれは間違い無く粛清されるべきGJ

>>173
アンタかよ待ってるぜ

177 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 23:57:59 ID:c6SNdK+n
>>173
・・・おいおい、百合板にショタホモSSは危険が危なすぎるぞ(汗

178 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 23:58:16 ID:hHK3unsN
>>173
ターンA氏だったのか!
期待してるぜ。

179 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/04(火) 23:59:24 ID:W7h/+GWu
>>173
あんたかよwww
さすが百合板はやめたほうが…

180 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 00:06:20 ID:+blAC5ia
>>173
たのむ、それだけは止めて。
聖域を荒さんでくれ

181 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 00:06:50 ID:y/z9CqbX
百合じゃなくて此処だろ、常識的に・・・

182 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 00:21:15 ID:YCpRwZXW
百合板にBL投下はマズいだろ 常考

183 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 00:23:35 ID:DwpTLLgs
逆に考えるんだ……ロストロギアのリリカルパワーで二人とも女の子になった、と

184 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 00:29:26 ID:V3+LiDhb
便利な言葉だよ、リリカルパワーって!!

185 名前:y=ー( ゚д゚)・∵. ターンA:2008/03/05(水) 00:31:32 ID:i+o56P9l
え〜ではGOな雰囲気なので…いいよね?

いきます

・ショタです←最重要!注意、危険デスよ、読まない方がいいよ!、言ったからね!

・クロノ×エリオ

・エロあり

・短いです

・NGワード 小鹿


発作的、実験的に試しに書いてみたくなりました、嫌いな人は…まぁ多いでしょうから
(ていうか自分も考えた事も無かった…)

見たく無い人は本当 『極スルー』 …で、平にお願い致しします

186 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 00:32:02 ID:tbcrDjHH
女体化ならいいだろうが……

187 名前:y=ー( ゚д゚)・∵. ターンA:2008/03/05(水) 00:32:43 ID:i+o56P9l
ハンター・クロノの小鹿狩り


@



「くっ…こっち向け!舌出せ!…そ…っ…だっ…うっ!」

びゅっびゅびゅービュー
勢い良く白濁したものが噴出す
「はぁあっはぁあああ!!」

 明るいライトの下
小さな口から精一杯伸ばされた舌の上に大量に射精する
糊のようにプルプルしたのが出た、顔にも少しかかり頬を伝って糸を引いて床に垂れた

「よーしいい子だ…そのまま飲み込め…」

んぐ…く…ご…くん

「よーし…よし偉いぞ…よく飲めたエリオ…」
ゴシゴシと短く赤い艶やかな髪を撫でてやった
柔らかで日向によくあたった芝生を思わせ、手触りがいい

 霞がかったような瞳、少年エリオ・モンディアルであった
口を開けさせる、ピンクの口内、いやらしく綺麗に全部オレの精液を飲んでいた
後頭部に掌を回しぐいっと引き寄せる放ってもなおそそり立つモノを少年の口に含ませた
ゆっくりと出し入れを始める

「く…うっ…いい…ぞ、おい、ボーっとするな…袋もだ…優しくマッサージしろよ…」
エリオの少女のような小さな細い指がそろそろと遠慮がちに動きクロノの部分をふにふにとまさぐった
そのこそばゆいようなぎこちなさが逆にクロノにゾクゾクした快感をもたらしていた

「…ぷは…はぁっあっ…は…」
髪をつかまれ、引き抜かれ、ケホケホと小さく咳き込む
すべすべした頬にペタペタとあてられた、見上げる
クロノ・ハラオウンの尚硬いそれに促された
「残っているのも吸うんだ…」

 エリオはおどおどした目で見て、恐る恐るその猛ったものを握り、チロリ、舌先をペニスにあてた
くいっとクロノが冷たい目で顎をしゃくる

 チューチューという小さな音が室内に響く
エリオのペニスの中に残る白濁したものを吸い、残りを吸い出した
そして細い喉が動きそれをゆっくりと嚥下した
舌先とペニスの先につっと糸が引く



 ハァハァ…
 その光景を見降ろすクロノの暗い目に嗜虐的な興奮が写っていた
自分にこんな性癖があろうとはな…内心苦笑する

 子供が二人、円満な家庭ではあったが、どうも最近夫婦の性生活にもマンネリ感が否めなかった
…が、ところがこれはどうだろう、自分の猛っているものを見る、新婚依頼だろうか…
 ほんの気まぐれだったが…
細い肩をつかみ、戸惑う少年をドンと乱暴に押して倒した、ヨロヨロとエリオはしりもちをついた



188 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 00:33:13 ID:Q0VTdu76
ショタは好きだがホモは嫌いな俺はどうしたらいいのだ?

189 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 00:34:14 ID:ioCzdu4b
801なのか?

190 名前:y=ー( ゚д゚)・∵. ターンA:2008/03/05(水) 00:34:15 ID:i+o56P9l
A

「ホラ四つんばいになるんだ、…そうだ、早くしろ、そしたら尻を上げろ…早く!グズグズするな」
強めに命令する、再度促されると少年はもはや抵抗するという思考を失いかけていた
「は、ハイ…」
後ろから見るとボーイッシュな少女にしか見えないシミ一つない若い肢体、鍛えられたしなやかな肉体
「ひっ…」
 床に押し付けられたエリオが異様な感触に声を漏らした
お尻を左右に開かれ、そこに冷たいものが垂らされた、次いでプニプにした熱いものがエリオのアナルにそえられるのが解った

「あ、あの…クロノさん…やっ…やっぱり…やっぱりボ…はっ!…あっ…ああっ…ひっいい…ーいっぃ…!」

 聞き流すと、無言でクロノは腰を沈めていった
ズブズブと自分のモノがエリオの小さな体の中に埋め込まれていくのが見える
腰を降ろすように体重をかける、ぷちぷちとした感触に押さえた腕が鳥肌立ち、ゾクゾクした

「やっ…かっ…あはっ……」
少女のような表情と甘い嗚咽、だがクロノは自分のモノの下で少年のものが勃っているのをみて微笑した
 
 苦しそうに許しを哀願するエリオの表情は中に埋まったものを更に鉄のように固くしただけだった
その細い腰をがっしりとした大人の男の手が押さえつけ腰がゆっくりと前後しはじめた
「はぁっ…あっ…はっ…うぁ…あっ…なっ中…っ…!」
内臓が引っ張り出されそうな感覚、と思うと腰のあたりまで熱く太いものが侵入してくる
「ひっ…いっ……っ!!」
「…やばいなコレは…気持ち…良すぎるだろ…っが!」
ズン、思いきり突いた、エリオは泣きそうな顔で空気を吐き出し、声にならない悲鳴を上げた

 断続的な嗚咽を聞きながらその反って汗ばむ薄っすらと赤くなった白い背中を押さえつける
背すじそって薄い肉をなでる、突きこむたびにその中の肉棒の太さに肉体はみじろぎをする

 クロノはエリオの白いお尻の肉を思い切り左右に広げ、出入りする自分の肉棒を見た
いったん、ほとんど出そうなほど引き抜くとアナルから半分顔をのぞかせた亀頭の先がカウパーと腸液でテラテラと光っていた
思い切り少年の肉を左右に開くと奥まで突きこんだ、ひぐ!エリオが絞め殺された小鹿のような悲鳴を漏らす
クロノはさらに激しくピストン運動を開始していた

「いぎっ!あぎゃっ…!はっギッ…いッい…ぅあっ…あっ…いぎっ…ぎ…あ…やっ…いやだぁ…フェ…
                              …ぅああっ…あ!…フェイト…さっ…」
 ふぐっ…うっ!
叫ぶエリオの口を塞ぐとクロノは低く呻いた、射精感が背すじを駆け昇った
 うくっ…ぐ…
その顔が歪み鈍痛に近い快楽に酔いしれる

 エリオが塞がれた口から唾液と目から涙が流れ、クロノは自分の分身からかつて無かったほど
大量の精液が少年の腸内に叩きつけられる快感に身震いしていた
(く、おおぉおおっ…出るっ…出てる…こっ……これは…気持ちいいっ…!)
背すじが痺れるような…とは正にこの事だな
こんな快感があったとは…

「はぁ…はぁ…はぁ…はあ…」
エリオがせいせいと息をつく、汗ばんで赤みを帯びた白い首筋

「はは…最高だなお前は…解るか?中で出てるの…」
クロノ囁き、その首筋に下を這わせた
「…………」
エリオはお腹の中に吐き出された熱さに脳髄が痺れるような感覚を覚えていた
(何…なんだ…ボクは…こんな…)
手をまわす、エリオの口に指を入れ舌を持て遊んだ、小さな白い歯から口蓋まで撫でる
ペニスはまだ中に埋まったままだ
「はぁ…ぁ…」
「舐めろ…」

191 名前:y=ー( ゚д゚)・∵. ターンA:2008/03/05(水) 00:35:31 ID:i+o56P9l
 B


 息がかかるほど細い首筋の後ろで優しく囁く、、エリオはのろのろとクロノの唾液に濡れた指を舐めた
クロノは感じていた、放った彼のものがもう体の下、若く狭い肉壁の中でミリミリと音を上げるかのように復活し始めていた
 ゆっくりと手をまわしクロノはエリオを自分で抱き込むように横にさせた、ひょいと片足を掲げ、上げさせる

あぅ…角度を変えられクロノのものにお腹の中を支えられエリオが顔を顰め、声を漏らした
股間の小さなペニスが前立腺を刺激され続けパンパンに立っていた、クロノは笑った

 片手で少年の乳首をもう片方の手でエリオの顔を向けさせるとその口を塞いだ
小さな舌を出させるとクロノは吸った、唾液が 甘い…な

「あ…うっ…」
びりっとした感覚にエリオは身じろぎした、少年の胸でも勃起するのだ
クロノは愉快そうに声も無く笑った、もう股間のものは完全にエリオの中で反り返っていた
エリオのおへその裏を亀頭で突けるのではないかと思った

「まだだ…まだ、まだ…」
クロノの背中の筋肉がうねり、小さなエリオの白い体がそれに飲み込まれるようだった





 たまたま、そう、たまたまだったのだ

 休憩所で訓練の終った6課の連中に出くわした
スバル、ティアナ、キャロ
健康的な女の子達だった、それはそれで
それなりにそそられた、だが若い頃から相手に不自由していなかったクロノには
今更なんら目新しい刺激では無かった、グビリと面白くもなく缶を煽った

 で、ふと何の気なしにスバルを見上げて笑っている赤毛の少年に目がいった
声変わり前の中性的な少年の声、穢れを知らない無垢な瞳、汗を吸った下の訓練着が
小さな形の良いお尻に張り付いていた、短パンから伸びる足が小鹿のようにしなやかだ

「……… 。」
(ふぅん)

 じっと見ていたクロノの飲みかけのブラックの残りを喉に流し込んだ、軽い気まぐれだった
スクリとクロノは立ち上がって歩き出していた


エリオはシャワーを浴びるためか女性陣と別れて笑顔で手を振っているところだった

「うん、また後で〜…っと?」
エリオが振り向くと男性が居た、ぶつかりそうになって慌てて一歩退いて見上げる
あれ?確かこの人は…
 エリオが記憶を巡らす前にクロノが口を開いた、長年の習慣で鍛えられた人を信用させる優しい眼差しと
落ち着いた雰囲気で

「…やぁ、こんにちは、エリオ君…だよね?突然済まない…ボクの名はクロノ・ハラオウン、フェイトの義兄って言えば
良く解ってもらえるかな?驚かせてすまない、いや声をかけようと思ったんだが…」
そう言ってニッコリ微笑んだ、人を魅了する笑顔である事は充分に自覚している

 戸惑いながらもエリオもぎこちなく微笑を返した、そう、フェイトさんに家族が居るのは知っていたが
特に親しくしてもらっていたわけではなかった、ええと…確かこの人はなどと慌てて記憶を辿りながら口を開く



192 名前:y=ー( ゚д゚)・∵. ターンA:2008/03/05(水) 00:36:41 ID:i+o56P9l
C

「…あ、あの?」
「訓練見せてもらってたんだ…うん、実に君いい動きしてるねぇ、ただ惜しい事に…」
腕を軽く組むとクロノは顎に手を当ててしかめっ面らしくした
「え?」

「ただなぁ…どうもボクから見るとどうにも歯がゆいとこがあってねぇ…良ければ僭越ながら戦技について…
 …アドバイスなんか
 …ハハ、いやゴメン突然だね、何、どことなく君の動きが…若い頃のボクのに似てるなぁってついね…」
いやスマナイ、苦笑して白い歯を見せる

「あ…そ、そんな…」
 エリオは目の前の青年…いやもう少し年はいってそうだが若々しい将官の
 若い頃という言葉から相手が提督という地位にあり、かつてなのはさん達と共に
大事件を解決した偉い人だと言う事を思い出していた、今更ながら慌てて居ずまいを正すと直立不動に近い姿勢を取った

「し、失礼しました、あの、こ、こちらこそ…その…こ、光栄です…クロノ提督に指導していただけるなんて…
 …じ、自分はエリオ・モンディアル三等陸…」
と言いかけてすでに相手が知っている事を思い出し、もごもごと口ごもる

「ふむ?…じゃあ少し時間いいかい?」
クロノは気にする様子もなく鷹揚に頷いている、良かった、やっぱりフェイトさんのお兄さんだ、いい人だ
エリオは少し肩の力が抜けた気がした
クロノの笑顔に合わせ、つい自然に頬が綻ぶ

「も、もちろんであります!」
ぴっと敬礼する、クロノは満足そうに頷いた
「…よし、じゃぁ行こうか、…確か…B棟の室内場が空いてたはずだ、そこにしよう、ああ、ボクも汗かいてるし
ついでに一緒にシャワー浴びようかな、備え付けがあるはずだ」

ハイ!と頭を下げる少年の頭をクロノは僅かに口の端を上げ見下ろしていた
その目が少しだけ冷たく細められていた








193 名前:y=ー( ゚д゚)・∵. ターンA:2008/03/05(水) 00:37:21 ID:i+o56P9l
D


 キュッキュッキュ…
シャワーのツマミを回す音と共に湯水の流れが止まる





……ハァ、…はぁ…はぁ…


 シャワールームの床でエリオは全裸のまま倒れていた
その太股がひくりと動き、お尻の谷間から白濁の精液が流れて薄く床の排水溝まで伝っていた

エリオのそのボーっとした視線の先で逞しい背中の青年が上着に袖を通していた

「…また明日も指導してあげよう、…うん何、槍ならボクも本当に覚えがある、実際…いい素質だ
                                …2,3週間もすればかなりの…」
くるりと振り向いてスタスタと倒れ付すエリオの傍らに歩み寄る


 そっと顎を上げさせた、ちゅっちゅとその唇を吸う
はぁ…は…ん…ぅ……、エリオが舌をぎこちなく舐め返してくる

ハハ…本当に女子だなこれは、素質は槍だけじゃなかったか
 クロノは微笑した




「…フェイトの奴もびっくりするぐらいの騎士に育ててやろう(色んな意味でね)何…エリオ君、君は知らないかもしれないが
こういう事は軍隊では…あ、いや…」

口ごもるとクロノは続けた(ま、似たようなもんだろ)

「…珍しくも無い事なんだ、…突然で君もビックリしただろうけどね、いい経験さ、なかなか良かったよ…」

 屈託の無い笑顔で、くしゃくしゃと少年の頭を撫でた
エリオは当惑したような目でクロノを見上げていたが、やがてコクンと小さく頷いた
そっと指を離した



194 名前:y=ー( ゚д゚)・∵. ターンA:2008/03/05(水) 00:39:06 ID:i+o56P9l
E

「…じゃ、また明日だ…」



優しげな目で一つ頷くと、クロノはドアに向かった、後ろではエリオはまだ床を這い、小さく息をついている

フフ…
クロノのその口元に微笑が浮かんでいた

(…意外な近くに楽しい非日常はあるものだねエリオ君…)

その呟きは小さく熱く火照った体のエリオの耳に届く事は無かった


「さて…と、エイミィにお土産でも買ってかえるかな…」

クロノはコキリと首を鳴らした、コキコキと動かし肩を回す、うん
何かここしばくあった疲れが消えた気がする、今日は久々に機嫌よく妻と家族の元へ帰れそうだ


たまには少年も悪くないもんだ、ストレス解消にはなったな…

「さてと」

機嫌良く、鼻歌を低く吹きながらクロノはドアを閉じた


バタン



終わり






すいません、ほんっと、出来心でした、マジゴメン

さってアレかアレの続きでも書こう

ではでは、さよなら、おやすみなさい、逃げるように

195 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 00:39:28 ID:DwpTLLgs
このクロノは勢いに乗って淫獣さえも喰い散らかしそうだな

196 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 00:41:36 ID:ihLfxABs
>>194
やばいやばい。
普通に読んでしまった。

なんだろう・・・中足にリリカルパワーが充填されてゆく感覚が!!

197 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 00:42:00 ID:tbcrDjHH
>>194
GJでした。うう、何かに目覚めそうだ・・・

198 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 00:43:24 ID:cIZ1p+Tr
エイミィさん達が全てを知った時、それがこの鬼畜の最後の時だな…

まったくエリオ君を毒牙にかけるとは…

と、不満を口にしながらもGJを送ります

199 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 00:43:35 ID:y/z9CqbX
俺の小宇宙にビッグバンが起こった
クロノめ・・・!なんて事を・・・なんか久々にフルおっきだZE!!


    _,,,,._                、-r    r--,      、-r
   ,.','" ̄',〈... _,,,_   _,,,_   _,,,,,| |     ~`l |  _,,,_   | |,,,,,_
  { {   ,___ ,'r⌒!゙! ,'r⌒!゙! ,.'r⌒| l      .| | ,'r⌒!゙! ..| |⌒','i
  ゝヽ、 ~]| ,i i  i l i l  i i .i i  .i .i      .| | i i  i l  .| i  .i |
   `ー-‐'"  ゞ_,.'ノ ゞ_,.'ノ ゞ__,.',、'ュ    ..l l  ゞ_,.'ノ.. .L、-_,'ノ
                        (~'-'ノ
                         `~~

できればまた書いてくれ!

200 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 00:44:01 ID:uKM/5oXK
>>196
ストレッチマンを思い出すwww

201 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 00:45:59 ID:UH2N4Ycs
>>194
GJです
新たな何かに目覚められそう・・・

202 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 00:51:30 ID:DwpTLLgs
薔薇戦争の始まりである

203 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 00:53:38 ID:2N8i3s4f
>>194
GJ
その気はないのに引き込まれてしまった。

>若い頃から相手に不自由していなかった
じゃ、なんでエイミィと結婚したんじゃ! と声を大にして言いたい。
喰ったのか? なのはもフェイトもはやてもヴォルケンズもママンやアルフや
レティや未由希やアリサやすずかや石田医師も喰ってきたのか?

204 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 00:57:09 ID:+eat8fPG
>>194
GJです!なんという鬼畜ロノ ・ ・ ・ ・ まさに暴君と呼ぶにふさわしいですな

>>195
ニヤリ...ソレも悪くないねぇ ・ ・ ・ 

205 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 00:57:12 ID:g1scmsLq
>>200
とりあえず落ち着け。美由希の字を間違えてるぞ。
でも、なぜか多いよな。美由希の名前間違える人って。

206 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 00:57:23 ID:uKM/5oXK
>>202
ブリテン脳の連中も変態だしちょうど良いな

207 名前: ◆6BmcNJgox2 :2008/03/05(水) 01:01:20 ID:dZEBzeF2
>>194
801ネタは私も過去にやりましたが、これ読んでて真剣に勃起した
私は頭がどうかなってる可能性があるかもしれません……
その位素晴らしい出来だったと思います。

非エロですけど私もちょいと書きたいと思ったのですが、
もう30〜40分くらい待ったほうが良いでしょうか?
それとも翌日出直すか…

208 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 01:05:59 ID:Cx4RXbbM
>>194
よ、読み込んでしまった……この作品の魔力は恐ろしい……

209 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 01:13:45 ID:zfHQ9qYS
>>207
30分待てるならそうした方がいいと思いますよ

210 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 01:20:32 ID:90Rge141
>>194
これは禁書指定して封印すべき。魔力による開発が恐ろしいレヴェルにある
実際目覚めたとおぼしき人がちらほら…

211 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 01:25:53 ID:tbcrDjHH
>>210
確かに危険すぎるな。
俺は目覚めたぜ。

212 名前:208:2008/03/05(水) 01:31:29 ID:Cx4RXbbM
>>210
俺も目覚めちまった。今ならBLも平気で読めるぜ。

213 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 01:35:40 ID:y/z9CqbX
翌朝本当に目覚めたかどうか・・・ちゃんと確かめるんだぞ

つ エリオのヌード写真

214 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 01:38:22 ID:zfHQ9qYS
>>213
想像しただけで胸のトキメキがおさまらない
どうしてくれるんだ

215 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 01:38:22 ID:BB/wAgbA
ショタと女装少年とBLの間には微妙に深い溝があるんだぜ

216 名前:208:2008/03/05(水) 01:39:29 ID:Cx4RXbbM
>>213
うーん、悪くないんだが、
どうも俺は、男同士の絡みにときめく物があるらしいんだ。

217 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 01:40:11 ID:DvCnmv6f
>>194
GJ!!
興奮のあまりおっきしてきたぜwwwww

エリオきゅん(;´Д`)ハァハァ

218 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 01:40:22 ID:rjis/kxw
>>213
時空管理局古代遺物管理部機動六課だ、ここでロストロギアの取引をしているというタレコミを聞いて来てみれば案の定……大人しくお縄を頂戴しろ!

……ちゃんと厳重に保管するのか、だと?
あ、当たり前ではないか!ベルカの騎士を侮辱する気か、貴様!?
間違ってもこの一件を握り潰してこのロストロギアを個人所有にするなどという破廉恥な真似は(ry

219 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 01:43:00 ID:uKM/5oXK
>>215
俺は女装少年が一番好きだ

220 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 01:44:41 ID:Hijp5EP0
くそっ、前にペド属性に目覚めさせてもらったが、まさか薔薇にまで開眼してしまうとは。
ターン氏……恐ろしい子!!

221 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 01:49:48 ID:y/z9CqbX
改めて冷静になると此処の住人ってこっち方向の耐性殆ど皆無だったんだなぁ・・・
本当にロストロギアだぜ・・・

222 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 01:51:35 ID:tbcrDjHH
鬼畜王でショタ攻めに目覚め、小鹿狩りでショタ受けに目覚めた俺・・・・・・
ターンA氏は俺をどうする気だ……

223 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 01:55:29 ID:y/z9CqbX
大人の階段のぼる
君達はもうシンデレラさ〜

224 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 01:56:28 ID:uKM/5oXK
>>221
耐性付きまくりの奴もいるから問題ない

225 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 02:00:47 ID:IzIWzD5w
ロリ・ショタと続いていますね。
ロリはともかくショタBLなんて何か新鮮だ、ノーマルなんでこれ以上は望まないけどこれはこれで面白いです。

だがそろそろオッパイが恋しくなってきた、誰か書かないかね?

226 名前:( ゚Д゚) :2008/03/05(水) 02:15:34 ID:tBC0HixB
すまん今非ロリつるぺた電波で頭が一杯だ。

227 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 02:17:17 ID:V3+LiDhb
あまり巨ぬーじゃないけど、ホルスターのベルトにはさまれた乳が魅力的なあのコのSSなら・・・

いや、宣言しないと永遠に出来そうもないからスミマセン

228 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 02:19:41 ID:3Diks9Bs
エリオにおっぱいとな?

ターン氏のクロノならロストロギアで性転換とかやりかねんな…

やりかねんな!!

229 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 02:23:24 ID:IzIWzD5w
そこまでエリオに固着せんでも、個人的にはそろそろシャマル先生あたりでなんかデカイのが来ないかと期待。

っていうかいい加減にあの人を幸せにしてくれるやつは出て来ねえのかと。

230 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 02:24:27 ID:Af0RJ+hz
シャマル先生だとなぁ
相手が問題になる訳で

231 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 02:27:39 ID:IzIWzD5w
じゃあオリキャラでも作るか。
っていうか俺のSSはオリキャラばっかだし。

しかし良いアイディアが浮かばねえ、流石にあんま自己満足入ってるような都合の良いキャラじゃあダメだし。
だからといって既存のキャラとは絡ませにくい。

シャマルさんは案外、難易度高い。

232 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 02:33:56 ID:POPlq7BJ
>>231
というか、男性キャラというか
ぶっちゃけチン○要員がたらなさすぐるッッ!!

いかにしてオレキャラからオリキャラにクラスチェンジさせるか……それが問題だw

233 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 02:36:33 ID:BB/wAgbA
先生が男になれば……

234 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 02:40:02 ID:IzIWzD5w
>>233
ちょっとそこのあなたっ!! なんて事を言うんですか!!!
シャマルさんが男になんてなったら台無しじゃないですか。

っていうか柚木ボイスでチンコついてるなんて想像したくないですよ。

235 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 02:41:05 ID:uKM/5oXK
はやて師匠にチンコを付けてセクハラさせればいいよ

236 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 02:49:52 ID:OTcO9Ecv
男の子になってしまったヴィータにイタズラするシャマルせんせい、
なんて電波を受信したぞ。

237 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 02:52:02 ID:ihLfxABs
対シャマルのちんこ要員はグリフィスだと思うなあ。
両人とも暇だろうし医務室でちちくりあっていても大勢に影響しないし。

238 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 02:52:09 ID:IzIWzD5w
ふたなりエロスか、絵的にはエロくて良い感じですね。
だが俺が見たいのは単なるエロじゃなくてラブ要素の入った話が見たいんっすよ、百合とか無しのノーマルカップリングで。

別に百合が嫌いな訳じゃないんだが、いざ自分が書くとなるとどうも書けないんで。

239 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 02:52:45 ID:nKa9w93e
シャマル×ユーノのNTR
そしてそれを目撃するなのは
歓喜のフェイト

240 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 03:10:30 ID:90Rge141
いやいや、一般的NTRならユーノ×なのはに対してクロノがなのは寝取りだろ
そうなると提督は他にも手出してそうだがな

241 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 03:15:50 ID:Af0RJ+hz
>>240
ならNTR返しクロノ×エイミィで
ユーノがエイミィをってのも有りジャマイカ?

242 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 03:19:39 ID:7p9SopVp
>>228
ちょうどそのものズバリの画像持ってるw

243 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 03:21:32 ID:Hijp5EP0
それもらった、書いてみる。

244 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 03:24:32 ID:90Rge141
>>242
ゼッヒうpを

245 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 03:31:18 ID:2N8i3s4f
>>241
む、難しいカプだな、それ。エロいシーンが想像できない。

ところで、頑張ったらヴァイスでもシャマルと絡める気が。
意味もなく怪我をしてせっせと医務室に通う姿が容易に想像できる。

246 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 03:41:11 ID:IzIWzD5w
>>245
ヴァイ×シャマですか、何か新しい地平が見えて来そうだ。

247 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 03:41:13 ID:wlsXc9Kd
エリオが肉便器にされてると聞いて飛んできました

248 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 04:02:55 ID:7p9SopVp
>>244
うpしたいのは山々なんだが携帯から画像うp出来たっけ?
パソは少し前に逝っちゃったからなぁorz

249 名前:WS:2008/03/05(水) 05:33:29 ID:j8r692It
ここのスレッドに初投稿させていただきますWSです
無謀にも長編ものを投稿します

注意事項としては
・ヴィヴィオを主役とした次世代ネタです
・ぶっちゃけ三人娘はあまり出番がありません
・その代りスバルとティアナが多めです
・キャラに偏りがありすぎます
・設定違いとかあったら速攻クレームお願い


250 名前:リリカル・チルドレン プロローグ0-1:2008/03/05(水) 05:37:43 ID:j8r692It
J・S事件から5年後、荒野と化したその都市である事件の一端となる出来事が起ころうとしていた

「脱出ポッドの仮死機能正常に稼働・・・ここのシステムもお終いのようね」
転送装置と思われるものにデータを打ち込む女性、その姿は酷くやつれきっていた
「さあお行きなさい、母さんも後から追い付くから」
その女性は愛おしむようにポッドに触れる
「もし母さんになにかあったら "あの子"に世話になりなさい・・・"あの子"が生きていたらね」
壁から大きな爆音が響き渡り、女性とポッドを囲むように鉄の人形ともいえる存在が並び立っている
「それじゃあ、またね」
女性が装置のボタンを押すとポッドの周りに魔法陣が展開、ポッドは一瞬のうちにその場から消え去ってしまった
「さあ、あとは煮るなり焼くなりしなさい、私にはもうこれ以上の望みはないのだから」
その後、鉄の人形が女性へと襲いかかるようにその手を挙げる


251 名前:リリカル・チルドレン プロローグ0-2:2008/03/05(水) 05:45:16 ID:j8r692It
クラウディア艦内・艦長室

「以上をもって執務官研修の課程を終了とする。ランスター執務官、よく頑張ったな」
「いえそんなことは」
XV級艦船クラウディア、その艦長クロノ・ハラオウンは自分の艦の所属の執務官ティアナ・ランスターに
ねぎらいの言葉を述べた。昨年執務官試験に合格した彼女は執務官研修の担当でもあるクロノとともに
ようやくその課程を終え、正式に執務官へと就任したのだ
「今回の休暇では、やはり艦長はご家族とご一緒に過ごされるんですか?」
「まぁ、子供たちの予定が合えばいいんだが、なかなか連絡もよこさない分こちらも合わせづらくてね。
 それ以外の家族は地球にいるから多分そちらのほうで過ごすと思うよ」
9歳となったクロノとエイミィの双子の子供カレルとリエラは、それぞれ家から出てしまっており、今、
実家にいるのは妻と母、義妹とその使い魔、そして去年生まれた二男坊の5人である
「そうですか、もし向こうに戻られたらフェイトさんによろしくお伝えください」
フェイトは昨年、ティアナが執務官試験の合格と同時に現役から引退した。その原因はその年に起こり始めた
魔力の低下によるものだった。原因の詳細はいまだに解明されておらず、可能性としてはプロジェクトFの障害が
今現在になって起こり始めたという仮説が高い。
その後は海鳴市の実家で局の法務官長試験の勉強に励んでおり、またエリオやキャロ、ヴィヴィオ、かつて自分が
保護した子供たちに会いに行ったり、最近ではクロノの末っ子の世話に夢中になっていたりとする
「なら君も一緒にどうだ?フェイトも君に会いたがっていたし」
「えーと・・・お気持ちは嬉しいのですがこちらも予定が入っていまして・・・」
頭に浮かぶのはかつての同期でパートナーでもあった体育会系の馬鹿。休みが重なる時はいつもこちらの予定が
埋められてしまう・・・いや、埋まってしまうのは自然なことになってしまっている。
(ああ〜、これが腐れ縁ってやつなのかしら)
「そうか、無理とは言わないが仕方がないな」
「申し訳ありません・・・」
やっぱりお誘いを受けるべきかと一瞬迷う・・・だめだ、頭の中があの馬鹿で埋まってしまう、もう一種の病気だこれは


252 名前:リリカル・チルドレン プロローグ0-3:2008/03/05(水) 05:49:08 ID:j8r692It
そこにブリッジからクロノ宛てに通信が入る
『クロノ艦長』
通信が入ったのはかつて機動六課の通信主任でもありフェイトの執務官補佐でもあった
シャリオ・フィニーノ執務官補佐、フェイトが現役から去った後も執務官となったティアナの補佐として仕事に就いている
「どうしたシャーリ?」
『この次元区域から救難信号を発見したのですが』
「救難信号?発信元の識別は?」
『それが艦内のデータにどれも一致するものがなく、大きさも小さい子供が一人やっと入れるくらいのものとしか』
「小さい子ども、生体反応は?」
『それも全く反応なしです、どうしましょうクロノ艦長?」
生体反応もないとなるとこちらを狙った組織や犯罪者のワナが高い、
しかし救難信号が出ている以上ひとまず確認する必要があるだろう
「ひとまず本艦はこの区域で待機、無人探査機を救難信号の発信元に送らせろ」
『了解しました』
「いったいなんなんでしょう?」
「さあな」
この次元には自分たちを狙うような組織や犯罪者の情報はないはずだ、
とにかく判断するには探査機からの情報を待つ必要がある

『ク、クロノ艦長!!』
「どうしたシャーリ?」
『生体反応もないポッドの中に子供が、しっ、しかもその子供の顔が、あっ、あの、そのぉぉ〜』
「落ち着け、いったん映像をこちらに回せ」
「は、はい!」
返事とすぐ同時に探査機からの映像がクロノ達のもとに送られてくる
「な、何だと?」
クロノは目を疑った
「この子って、フェイト・・さん?」
映像には一人の少女、金の流れるような髪と整った顔立ち、それはかつての自分の尊敬する上司を連想させる存在
「なんでこの子がこんなところに」
クロノは絶句する。この子は15年以上も前に実の母親とともに次元断層に落ちたはずだ、
しかしなぜ今頃こんな場所に
「アリシア・テスタロッサ」


253 名前:WS:2008/03/05(水) 05:55:32 ID:j8r692It
読みにくい・・・(作ったものと投稿したものでこんなにも違うとは)
次からはもっと読みやすいように投稿します
あと一応こちらの話はプロットはほぼできているのですが
なにせ就活真っ最中なもので間が空く時があるかも
1週間に2話ペースでできれば頑張ります
あとみなさんからのツッコミお待ちしています。

254 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 06:01:28 ID:ihLfxABs
>>253
根本的な突っ込みで悪いけれども
艦長職に就いたクロノがティアナの執務官研修を行うのは変じゃないか?

255 名前:ゲリラ兵 ◆QCnUms2uBE :2008/03/05(水) 06:52:12 ID:ZJQ25tbF
ん……では
◆kd.2f.1cKc氏への謝罪文だけ、よろしいでしょうか?
投下は無いです

256 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 06:55:38 ID:99dozoG8
どぞ

257 名前:ゲリラ兵 ◆QCnUms2uBE :2008/03/05(水) 06:56:31 ID:ZJQ25tbF
では……

 先日、◆kd.2f.1cKc氏の作品について、身の程を弁えない発言等してしまったこと
先ず心からお詫びいたします
元より氏の作品を否定するつもりは、毛頭ありません
これは神仏にかけて本心です。
組み合わせ等に関して発言してしまったこと、不用意であり、全て私の不注意であったと痛感しております
自分なら、と思ったことをお伝えするつもりが、前後の発言も含めて不適当であり、
少なからず氏に不快な想いをさせてしまったことに関しては、申し開きもございません
できるなら、時を戻して発言を取り下げることができるならとの気持ちで一杯です
他の皆様のご指摘にあります通り、細事も含めまして至らない部分が多い為、
元よりこの時間帯に連載をしている次第であります
普段より、氏の執筆量、話の質、共に自分では一生涯かけても及ばないと
思う部分が多々ありまして、常々素晴らしいと感じております
何より氏の発展を願ってのことのはずが、このような状況になってしまい、自分の至らなさを改めて痛感しています
心から氏の作品の大成を常日頃お祈り申し上げている事、ご理解頂ければ幸甚に存じます
◆kd.2f.1cKc氏のご健勝と益々のご活躍を切にお祈り致しております
それでは失礼致します

258 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 07:14:14 ID:16Jlxx43
>>230
シャマル×シグナムを書いてる途中だぜ!

ちんこは出てこないがそんなの些細な問題だろう?なぁ兄弟…

259 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 07:59:28 ID:yUz89pjQ
>>257
少なくとも自分はあなたの作品を待ってますので頑張って下さい

260 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 08:02:31 ID:/CJtoqpg
>>257
私もあなたの連載楽しみにしています。
今後も頑張ってください。

261 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 08:06:47 ID:PLrf9lEj
>>257
これで手打ちに・・・これからも執筆頑張ってください。

262 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 08:27:51 ID:Z1mYRAvi
>>257
私も応援しています!どうか頑張って下さい!

263 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 08:28:57 ID:Z1mYRAvi
ああ…ごめん……

264 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 08:47:15 ID:Z1mYRAvi
遅ればせながら職人の皆さんGJ!

265 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 10:00:25 ID:Ywiec+NS
>>253


執務官になったティアの話とか好みなんだけどあんまり見ないんだよね

266 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 10:24:36 ID:7acG6pym
>>253
短すぎて話がまだ進んでないから米つけにくいな。ともかく乙〜
注意書き、次回からでもいいから、エロありなのか全編非エロなのかは書いておいたほうがいいよ

267 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 10:40:12 ID:T0H7zaEt
なんなんだよwwwこの流れwww
一晩の内に何があったwww







もっと犯れwwww

268 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 11:39:54 ID:9vRPhU9z
>>253
ヴィヴィオ主役か。楽しみにしています。

269 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 14:04:52 ID:6bUtTHlf
>>194
初めカプリング見た時→エリオ隊長の続き書いてほしかったな・・・・
読み終わったあと→エリオキュン(;´Д`)ハァハァハァハァ
新しい何かに目覚めそうです
GJ!

270 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 14:05:39 ID:ZViapFbv
【中国】スター三人、無修正写真流出「セックス?スキャンダル」

02-09?冠希裸照事件2月7号最新?[?思慧]-37P-
http://page.dreamhosters.com/page97.php?tid=13/2008-2-9/63187_2.shtml
http://page.dreamhosters.com/page97.php?tid=13/2008-2-9/63187_1.shtml
http://page.dreamhosters.com/page97.php?tid=/13/2008-2-9/63187.shtml

02-09?冠希裸照事件2月7号最新?[梁雨恩]-40P-
http://page.dreamhosters.com/page97.php?tid=13/2008-2-9/63186_2.shtml

02-09?冠希裸照事件2月7号最新?[??思]-10P-
http://page.dreamhosters.com/page97.php?tid=/13/2008-2-9/63185.shtml

271 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 16:09:45 ID:Dz4icXxu
スレ住人がエリオを陵辱していると聞いて飛んできますた

272 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 16:11:01 ID:Af0RJ+hz
>>271
エリオスレへお帰りくださいといったほうがよろしいか?

273 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 16:12:23 ID:DwpTLLgs
次はユーノがクロノに喰われたりエリオがユーノに喰われたりする三角関係編だと聞いて……

274 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 16:20:05 ID:JVZesWVJ
>>273
ベクトルが全て一方通行の場合も三角関係って言うのか?

275 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 16:22:05 ID:Z1p2W6pA
ユーノは女装が似合いそうなんだがな。
それで雄臭い野朗どもに輪姦されてるのなんてたまらん。

276 名前: ◆6BmcNJgox2 :2008/03/05(水) 16:24:06 ID:dZEBzeF2
こんな時間ですけども、書かせて頂きます。

・なのは×ユーノにフェイトが嫉妬する定番(?)のお馬鹿フェイトネタ…なんですけども
他にも馬鹿になる人が沢山登場します
・非エロ

277 名前:馬鹿の食物連鎖 1 ◆6BmcNJgox2 :2008/03/05(水) 16:26:04 ID:dZEBzeF2
平和な休日、普段忙しいなのはとユーノも今日は別とばかりにお互いお出かけ用の私服を
着用し、絶賛デート中であった。
「こうして二人きりになるのも久し振りだねユーノ君。」
「そうだね。でもヴィヴィオの方はどうなの?」
何時もなのはにくっ付いていたヴィヴィオの姿が無い事にユーノはかすかな心配を抱いていたのだが
なのはは笑顔で答える。
「大丈夫。ヴィヴィオも最初の頃に比べて随分としっかりして来たし、何より
あの子もあの子で学校の友達と遊びに行ったりする事も多くなってね。
手が掛からなくなって逆に寂しくはあるけど…その代わりこうしてユーノ君と
二人きりになれたから良いかな?」
「そっか…なら心配はいらないね。じゃあ行こうか?」
ヴィヴィオがなのはからぞんざいな扱いを受けているワケでは無く、むしろ
ヴィヴィオの方が同年代の友を得る等の自立心を持つ様になったからだと言う事を
理解したユーノは安心してなのはとのデートを楽しむ事にした。

こうして二人は街へ繰り出して行ったのだが…そんな二人を憎らしい目で睨み付ける者がいた。
「なのは…何で……何で…私ともあろう者がいながら……何であんな男なんかと……。」
彼女の名はフェイト=T=ハラオウン。フェイトはなのはを心から愛していた。
だからこそ自分からなのはを寝取った(とフェイトは考えている)ユーノを憎み、
同時に自分を捨ててユーノの方へ行ってしまった(とフェイトは考えている)なのはを憎んだ。

電柱の陰に隠れながらなのはとユーノを憎らしい目で追っていたフェイトだが、
そんな彼女を憎らしい目で睨み付ける者がいた。
「テスタロッサ…何故私の方にふり向いてくれない……あの二人の事など放って私を見てほしい…。」
彼女の名はシグナム。彼女はフェイトを心から愛していた。確かに最初の頃は
好敵手としてフェイトと剣を交え、戦いの末に勝利する事を目的としていた。
しかし、そうやって何度も剣を交えて行く内にシグナムは新たな感情が芽生えている事に気付き…
フェイトを愛する様になった。だからこそ、なのはとユーノの恋路を邪魔する事ばかりに
必死で自分の愛に気付いてくれないフェイトを憎んだ。そして何よりもフェイトになのはと
ユーノの恋路を邪魔すると言う罪を犯して欲しく無い。二人の事等放っておいて私と
幸せになろう…そうシグナムは考えていたのだった。

278 名前:馬鹿の食物連鎖 2 ◆6BmcNJgox2 :2008/03/05(水) 16:27:42 ID:dZEBzeF2
建物の陰に隠れながらフェイトを憎らしい目で追っていたシグナムだが、
そんな彼女を憎らしい目で睨み付ける者がいた。
「シグナム副隊長…僕に剣術を教えてくれるんじゃないんですか……お願いですから…教えてくださいよ…。」
彼の名はエリオ=モンデュアル。彼はシグナムを心から尊敬していた。そして騎士を目指す為に
ベルカの騎士であるシグナムから訓練を受ける事を希望していたのだが、肝心のシグナムは
フェイトの事ばかりを見て自分に技を教えてくれない。普段からまともに何もしてなくて
周囲からニートニート言われてるんだから、自分を鍛える事で汚名を返上しても罰は当たらないはず。
そうエリオは考え、自分に技を教えてくれないシグナムを憎んだ。

人込みに紛れながらシグナムを憎らしい目で追っていたエリオだが、
そんな彼を憎らしい目で睨み付ける者がいた。
「エリオ君…酷い…私よりシグナム副隊長が好きなのね…やっぱりボインな人の方が好きなの?」
彼女の名はキャロ=ル=ルシエ。彼女はエリオを愛していた。確かに最初はただ
同じフェイトに引き取られた者同士と言う関係だったが、互いに苦楽を共にする中で
愛が芽生え、こうしてエリオと二人仲良く………しているはずだったと言うのに
熱心な眼差しでシグナムを見つめるエリオがキャロには許せなかった。
確かに同じピンクの髪と言う共通点はあれど、幼いキャロに比べてスタイル良好な
シグナムに男であるエリオが惹かれない事も仕方ないかもしれないが、
だからと言って自分を無視してまでシグナムの所へ行くエリオをキャロは許せず、憎んだ。

距離を取りながらエリオを憎らしい目で追っていたキャロだが、
そんな彼女を憎らしい目で睨み付ける者がいた。
「エリオは私の物……あんなピンクビッチなんかに渡さない…。」
彼女の名はルーテシア=アルビーノ。彼女はキャロを憎んでいた。最初はJS事件を
通して出会った関係に過ぎなかったが、何時しか彼女はエリオを愛する様になっていた。
と同時にエリオと一緒にいたキャロを憎むようにもなった。当初は同じ召喚魔導師としての
ライバル心に過ぎなかったが…今ではエリオを巡る恋のライバルであるキャロをルーテシアは憎んだ。

遠くからキャロを憎らしい目で追っていたルーテシアだが、
そんな彼女を興奮した目付きで見つめている者がいた。
「何でだろう…何故かあの子が気になってしまう…奴のせいで俺一度大怪我したってのに…。」
彼の名はヴァイス=グランセニック。彼は最近ルーテシアの事が気になる様になっていた。
JS事件の際、ヴァイスが怪我をして入院した原因を作ったのはルーテシアだと言うのに
何故か彼はルーテシアの事がどうしても気になってしまう。確かに彼女は可愛らしいがまだ子供。
なのに何故自分はルーテシアの事が気になってしまうのか分からず、ヴァイスはついついルーテシアを追った。

279 名前:馬鹿の食物連鎖 3 ◆6BmcNJgox2 :2008/03/05(水) 16:29:16 ID:dZEBzeF2
関係無い振りをしながらルーテシアを興奮した目で追っていたヴァイスだが、
そんな彼を憎らしい目で睨み付ける者がいた。
「ヴァイス陸曹…あんな小さい子供が好みなんですね…見損ないましたよ…。」
彼女の名はティアナ=ランスター。彼女はヴァイスを愛する…とまでは行かないが
それなりに好意は持っていた。だからこそ、ルーテシアを追うと言うロリコン的行為を取る
ヴァイスが許せず、彼を矯正するべくティアナはヴァイスを追った。

気付かれない様にヴァイスを憎らしい目で追っていたティアナだが、
そんな彼女を憎らしい目で睨み付ける者がいた。
「ティア……私とあろう者がいながら…何で…何で…。」
彼女の名はスバル=ナカジマ。彼女はティアナが好きだった。最初は単なるルームメイトに
過ぎなかったが…今では誰にも負けない絆で結ばれていると彼女は考えていた。
だと言うのに、ヴァイスを熱心に追う裏切り行為を行うティアナを許せず…憎んだ。

サングラスで目を隠しながらティアナを憎らしい目で追っていたスバルだが、
そんな彼女を心配そうな眼差しで追う者がいた。
「俺も人の親だな……もうお前には必要ないはずなのに……俺はどうしてもお前が心配なんだ…。」
彼の名はゲンヤ=ナカジマ。彼はスバルが心配だった。確かに血の繋がりは無いが
そんなの関係ねぇ! スバルは立派にゲンヤの娘。しかし、スバルの方は
機動六課でなのはから直々に訓練を受け、JS事件を初めとする実戦を乗り越える事で
立派に成長した。もはや立派に一人立ちし、巣立っていたのだったが……
恥ずかしながらゲンヤの方はどうにも子離れが出来ずにおり、スバルを心配していた。

コートで身を隠しながらスバルを心配そうな眼差しで追っていたゲンヤだが、
そんな彼を興奮した目付きで追う者がいた。
「あの…ゲンヤさん…あんなハチマキは放っといて…あたしと付き合って欲しい…。」
彼女の名はノーヴェ。彼女はJS事件後の海上隔離施設での社会復帰の為の更生プログラムを
受けている最中に出会った男性、ゲンヤ=ナカジマに恋をしていた。
相手はもう中年のおじさんだと言うのに何故自分はこうまで心惹かれるのか
最初の頃は分からないでいたが、その後で自分はゲンヤの今は亡き妻クイント=ナカジマの
クローン体である事を知る。自分の中のクイントの細胞がゲンヤへ惹かせているのかとも
考えたが、同じ遺伝子だからと言って必ずしも同じ考えを持つ者になるかは限らない。
現に彼女と同じクイントクローンであるスバルやギンガとは性格も含め全くの別人。
それ故に彼女は悟る。クイント細胞とかそんな事は関係無く、一人の女性として
ゲンヤに恋をしていたのだと。それ故に…ノーヴェはゲンヤにアプローチをかけようと機を伺っていた。

280 名前:馬鹿の食物連鎖 4 ◆6BmcNJgox2 :2008/03/05(水) 16:30:40 ID:dZEBzeF2
明らかに彼女に似合わない勝負服に身を包んでゲンヤを追っていたノーヴェだが、
そんな彼女を憎らしい目で追う者がいた。
「私のお父さんに手を出さないで欲しい……流石の私も…怒るよ?」
彼女の名はギンガ=ナカジマ。彼女はノーヴェを憎んでいた。確かにノーヴェを初めとする
JS事件でスカリエッティの尖兵として働いていたナンバーズの内、更生可能な者を
教育する係としてノーヴェと接して来た彼女ではあるが、ノーヴェがギンガの父である
ゲンヤに手を出そうとしている事を知って以来、憎む様になった。もし間違ってゲンヤが
ノーヴェと再婚…何て事になろう物なら、ノーヴェはギンガ&スバルのお義母さんに
なってしまうワケで、それは彼女にとって非常に不味い。故にギンガはノーヴェを憎んだ。

偽装すると逆に目立つからと管理局の制服でノーヴェを追っていたギンガだが、
そんな彼女を興味深い目で追う者がいた。
「今度ギンガちゃんの同人誌描きたいんだけど…スカリエッティに捕まってた時何されたのかな?」
彼女の名はシャマル。彼女はギンガを題材に18禁同人誌を執筆しようと目論んでいた。
JS事件の際にギンガはスカリエッティ側に捕まり、13番目のナンバーズとして
改造されていた事もあったし、またナンバーズ全員の胎内にスカリエッティの記憶を
受け継いだクローンが仕込まれていたと言う事もあり、シャマルにとっては良い同人誌のネタだった。
それ故に『ギンガがスカリエッティに捕まって色々された』と言う事実に誇張的フィクションを
交えた同人誌を書こうと考えており、是非ともその時の体験をギンガに聞きたかった。

いい加減ネタが尽きたので普段着でギンガを追っていたシャマルだが、
そんな彼女を不敵な笑みを浮かべながら追う者がいた。
「シャマル…温厚な私かて今度ばかりは許さへんよ…主として払うもん払わせてもらうから…。」
彼女の名は八神はやて。彼女はシャマルから金をせびろうとしていた。
元々シャマルが同人誌を製作してはコミケ等に売る行為をしていた事ははやても知っていたが、
その為の資金もシャマル個人の金が使われているからして、儲けも全部シャマルの物と
はやては目を瞑っていた。しかし、シャマルは禁じ手としていたはやてを題材にした
エロ同人誌を製作して売ると言う愚行を犯した。既にはやてがレイプされる内容の
エロ同人誌がミッド中の同人誌販売店等に出回っている。これは流石に黙ってはおれぬと
はやてはシャマルから売上げの何割かを徴収するべく、後を追っていた。

こうして、追う者にさらに追う者がおり、それをさらに追う者が…と言う図式が成り立っていたのだが、
そこでこの図式の始まりに位置するデート中のなのはとユーノが何気無く走り出した。
二人は別に背後から追われている事等知りはしなかったし、走る事自体何気無い物だったが、
その後を追っていたフェイトにとっては大変な事だった。

281 名前:馬鹿の食物連鎖 5 ◆6BmcNJgox2 :2008/03/05(水) 16:31:35 ID:dZEBzeF2
「あ! ま…待て!」
フェイトは慌ててなのはとユーノを追うべく走り出した。だがそれはシグナムにとって大変な事だ。

「待て! テスタロッサ!」
シグナムは慌ててフェイトを追うべく走り出した。だがそれはエリオにとって大変な事だ。

「待ってくださいシグナム副隊長!」
エリオは慌ててシグナムを追うべく走り出した。だがそれはキャロにとって大変な事だ。

「待ってエリオ君! やっぱり私よりシグナム副隊長が好きだと言うの!?」
キャロは慌ててエリオを追うべく走り出した。だがそれはルーテシアにとって大変な事だ。

「ピンクビッチなんかにエリオは渡さない…。」
ルーテシアは慌ててキャロを追うべく走り出した。だがそれはヴァイスにとって大変な事だ。

「お! おい! ちょっと待てよ!」
ヴァイスは慌ててルーテシアを追うべく走り出した。だがそれはティアナにとって大変な事だ。

「ヴァイス陸曹! 見損ないました!」
ティアナは慌ててヴァイスを追うべく走り出した。だがそれはスバルにとって大変な事だ。

「ティアナ! 私とあろう者がいながら…酷い!」
スバルは慌ててティアナを追うべく走り出した。だがそれはゲンヤにとって大変な事だ。

「こら走るな! 車に轢かれたら大変だぞ!」
ゲンヤは慌ててスバルを追うべく走り出した。だがそれはノーヴェにとって大変な事だ。

「待ってゲンヤさん! あんなハチマキなんか放っておいてあたしと…。」
ノーヴェは慌ててゲンヤを追うべく走り出した。だがそれはギンガにとって大変な事だ。

「こら待ちなさい! お父さんに手を出したら承知しないよ!」
ギンガは慌ててノーヴェを追うべく走り出した。だがそれはシャマルにとって大変な事だ。

「ギンガちゃん待って! 捕まってた時の体験談を聞かせてぇ!」
シャマルは慌ててギンガを追うべく走り出した。だがそれははやてにとって大変な事だ。

「シャマル待ちぃ! 逃げたらあかん! 主としての命令や!」
はやては慌ててシャマルを追うべく走り出した。

282 名前:馬鹿の食物連鎖 6 ◆6BmcNJgox2 :2008/03/05(水) 16:32:30 ID:dZEBzeF2
こうして追う者を追う者を追う者…と言う図式がさらに顕著になっていたのだが
そこで始まりに位置するなのはとユーノが何気無く背後に気配を感じふり向いていた。
「って…何?」
「ええ!?」
二人はフェイトに追われていた事に初めて気付く。そして二人に存在を気付かれたフェイトは
慌てて止まっていたのだが、全速力でフェイトを追っていたシグナムは急には止まれずに
フェイトに衝突し、同じく全速力でシグナムを追っていたエリオは急には止まれずに
シグナムに衝突し、同じく全速力でエリオを追っていたキャロは急には止まれずに
エリオに衝突し、同じく全速力でキャロを追っていたルーテシアは急には止まれずに
キャロに衝突し、同じく全速力でルーテシアを追っていたヴァイスは急には止まれずに
ルーテシアに衝突し、同じく全速力でヴァイスを追っていたティアナは急には止まれずに
ヴァイスに衝突し、同じく全速力でティアナを追っていたスバルは急には止まれずに
ティアナに衝突し、同じく全速力でスバルを追っていたゲンヤは急には止まれずに
スバルに衝突し、同じく全速力でゲンヤを追っていたノーヴェは急には止まれずに
ゲンヤに衝突し、同じく全速力でノーヴェを追っていたギンガは急には止まれずに
ノーヴェに衝突し、同じく全速力でギンガを追っていたシャマルは急には止まれずに
ギンガに衝突し、同じく全速力でシャマルを追っていたはやては急には止まれずに
シャマルに衝突すると言う玉突き事故みたいな事になっていた。

「痛たたたた………。」
「何でこんな事に………。」
皆痛そうに倒れていたのであったが……………
「それを聞きたいのは私の方だよみんな…。」
「え?」
フェイトを先頭にする皆の前にはレイジングハートを構えたなのはの姿があった。
「フェイトちゃんだけじゃない…皆して私とユーノ君のデート邪魔しようって事なの?」
憎らしい瞳で睨み付けるなのはだが、フェイトを除く皆は慌てて手を左右に振り…
「違う違う! 私はテスタロッサに用があるんであって!」
「そうですよ! 僕もシグナム副隊長に訓練つけてもらおうと思って…。」
「私はエリオ君に大切な話がありまして…。」
「私はこのピンクビッチと決着を付けようと…。」
「自分はちょっとこの子が気になって…。」
「私はロリコンに堕ちそうになってるヴァイス陸曹を注意しようと思いまして!」
「私は私を放るティアナに文句言おうと思って!」
「俺は娘が心配で!」
「あたしはゲンヤさんとお話がしたいな〜…なんて…。」
「私はノーヴェをお父さんから引き離そうと思って…。」
「私はギンガちゃんに捕まってた時の体験談を聞きたくて…。」
「私はシャマルから同人誌の売上げ徴収しようと思ってな!」
と口々に答えるのだが、なのはにとっては言い訳にしか聞こえない。そして………

283 名前:馬鹿の食物連鎖 7 ◆6BmcNJgox2 :2008/03/05(水) 16:34:08 ID:dZEBzeF2
「みんな………頭冷やそうか……………。」
なのはのこの一言で周囲の空気は一斉に絶対零度にまで凍り付き…直後に灼熱の
魔法光が全ての物を飲み込んで行った。

なのはとユーノを追うフェイトを追うシグナムを追うエリオを追うキャロを追うルーテシアを追う
ヴァイスを追うティアナを追うスバルを追うゲンヤを追うノーヴェを追うギンガを追うシャマルを追うはやて。
しかし、最後はなのはの手によって全員頭冷やされた。この現象はアレに似てはいないだろうか?
そう食物連鎖。食物連鎖の世界に似ているのである。

植物を草食動物が食べ、草食動物を肉食動物が捕食し、その肉食動物を上位の肉食動物が捕食する。
そして最後にそれら動物達が死亡した後で、遺体は植物の養分へと還元される。
なのはとユーノを追うフェイトから始まった現象はこの食物連鎖の世界とそっくりでは無いか。

                   まさに食物連鎖的!

ちなみに、全員の頭冷やした後でなのはとユーノは元通りデートの続きをしていたし、
なのはが街中で魔法ぶっ放した件も、『何時もの事だから』と半ば諦められる形で
特にお咎めは無かったそうな。めでたしめでたし。

                      おしまい

284 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 16:35:46 ID:zkAwuxnS
声変わりしてないしな……

285 名前: ◆6BmcNJgox2 :2008/03/05(水) 16:35:46 ID:dZEBzeF2
連鎖を表現する為とは言え
同じパターンが何度も続いてスマソセンorz

286 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 16:36:43 ID:DwpTLLgs
食物連鎖をテーマにした小説などエロパロ板ではそうそうお目にかかれるものではない

287 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 16:38:41 ID:Af0RJ+hz
>>285
まさに食 物 連 鎖

288 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 16:39:50 ID:tbcrDjHH
>>285
GJ。いいな、こういうギャグも。

289 名前:三浦:2008/03/05(水) 16:43:21 ID:95oMystr
>>285
爆笑させていただきました。GJ×100!

ところでこれから投下させてもらって宜しいでしょうか。
凄い短いです2レス分。

290 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 16:44:30 ID:3WY5QxDb
30分くらいは待ったほうがいいと思う

291 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 16:45:17 ID:cfMb1uzS
>>285
スバルを心配するゲンヤさんとか乙女なノーヴェはいい話なのに
他の人間の大半が駄目すぎるwwww

292 名前:三浦:2008/03/05(水) 16:46:44 ID:95oMystr
>>290
マジですか!? バイトまで時間が無いんで夕方の内に投下したいのに……

293 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 16:50:48 ID:3WY5QxDb
そういう理由なら仕方ないかな

294 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 16:53:35 ID:m0aMaeJE
少なくともゲンヤにノーヴェにギンガのスバル除いたナカジマ家関係者は
吹っ飛ばされるこたあないのになw

295 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 16:56:13 ID:tbcrDjHH
>>292
そういう状況ならいいと思う。ただできるだけ待った方が無難だとは思うけど。

296 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 17:01:03 ID:POPlq7BJ
>>285
バカスwwwwwwww
久しぶりに大笑いさせていただきましたw
エロもいいけど、やっぱたまには馬鹿話もいいよな!
GJですw


ところで
お馬鹿SSと>>275からこんなのをとっさに思いついた。


なのはとフェイトに押し倒されるユーノ
同時刻、隣の部屋ではキャロに押し倒されるエリオ
さらにその隣の部屋ではティアナに押し倒されるヴァイス
同じ頃、デバイスメンテナンスルームで幼馴染のシャーリーに押し倒されるグリフィス
司令室でははやてがヴェロッサを押し倒す
その屋上ではアルフがザフィーラを取り押さえる
場所は変わり、無人世界の療養所でメガーヌママに押し倒されるのは、見舞いに来たゲンヤパパ
軌道拘置所では、壁を突き破ったウーノに押し倒されるスカリエッティ
少し時間が経つと、海上更正施設でギンガとナンバーズに襲撃させられるラッド

……いったい誰が想像しえよう!
幼い少女・ヴィヴィオが「みんな仲良くなれる魔法」を唱えたことが原因などということは!!
これが後に言う、次元ベビーブーム到来の内約である……。

297 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 17:03:12 ID:+blAC5ia
>>285
なのはに吹き飛ばされる理不尽から逆ギレした底辺のはやてからの逆襲ならぬ革命
があったらなお笑えるw
 GJ

298 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 17:03:26 ID:Af0RJ+hz
>>296
お前馬鹿だろwww(褒め言葉)

299 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 17:05:02 ID:3WY5QxDb
>>296
さあ、今すぐ想像を文章にする作業に戻るんだ

300 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 17:06:31 ID:IzIWzD5w
>>296
えっ!? ベビーブームって、全員妊娠っちゅう訳ですか!?

やべえ‥‥孕みネタが書きたくなった。

301 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 17:09:15 ID:BostWCup
>>296
素晴らしい。ウーノとスカは壁隔てとか言うレベルじゃないから無理だが他はいけそうだ。

302 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 17:15:01 ID:m0aMaeJE
今気づいたスバルがハブられてるw
カワイソス

303 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 17:16:59 ID:kHxmRdN0
【中国】スター三人、無修正写真流出「セックス?スキャンダル」

02-09?冠希裸照事件2月7号最新?[?思慧]-37P-
http://page.dreamhosters.com/page97.php?tid=13/2008-2-9/63187_2.shtml
http://page.dreamhosters.com/page97.php?tid=13/2008-2-9/63187_1.shtml
http://page.dreamhosters.com/page97.php?tid=/13/2008-2-9/63187.shtml

02-09?冠希裸照事件2月7号最新?[梁雨恩]-40P-
http://page.dreamhosters.com/page97.php?tid=13/2008-2-9/63186_2.shtml

02-09?冠希裸照事件2月7号最新?[??思]-10P-
http://page.dreamhosters.com/page97.php?tid=/13/2008-2-9/63185.shtml

304 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 17:20:12 ID:lIW1C0fN
>>296
俺の…スバル…

305 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 17:21:53 ID:zfHQ9qYS
>>285GJ!わらかしてもらいました
しかしルーテシア←ヴァイスが強引すぎて吹くw
あと一途なノーヴェが一番かわいいと思った

306 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 17:21:54 ID:Af0RJ+hz
>>304
逆に考えるんだ
スバルはお前の嫁だと考えるんだ

307 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 17:41:57 ID:mSIllz5s
>>285
GJ!! ◆6BmcNJgox2氏の『バカ野郎度』がレベルアップしているw
このスレの職人は化け物か!?

308 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 17:43:03 ID:T0H7zaEt
ガチホモビデオで、
全員が輪になって連結してるの
思い出したwww

309 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 17:44:17 ID:Af0RJ+hz
>>308
何でお前がそんなん知ってるのかkwsk


いややっぱり良い知りたくない

310 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 17:45:32 ID:tbcrDjHH
>>308
俺も見たことあるな。
エロ画像化と思ってみたら……

311 名前:ぬるぽ ◆6W0if5Z1HY :2008/03/05(水) 18:06:52 ID:hJTabTuX
おまいら、アッー!

8時頃に投稿でもしようと思います。今回は前回のフェイトちゃん凌辱みたいなやつではなく、
エロなし・のほほん系・なのは達小学生時です。エロなしの作品なんて初めて書いたw

312 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 18:07:25 ID:wwjuSlDM
>>310
魔法(モ)ピッチャー・リリカルTDN、始まります

313 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 18:08:24 ID:JVZesWVJ
待ってるぜ

314 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 18:29:56 ID:7acG6pym
>>311
無印・A’s軸のほのぼの系は、最近あまりなかったから期待させてもらうぜ

315 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 18:31:20 ID:DwpTLLgs
期待。最近バラやらショタやら話題がケインだから困る

316 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 18:36:50 ID:2N8i3s4f
一度流れが変わったと思ったら、クロエリで一気に巻き戻されたからなぁ。

317 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 18:44:22 ID:ymDEbUzH
>>315
コスギさんもびっくりやね。

318 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 19:06:53 ID:7krkBYkM
トイレの中からヴィータたんの泣く声が聞こえた!ヴィータたんをいじめるやつは
僕がゆるさないぞ!
急いで駆けつけて事情を聞いたら、ヴィータたんは和式便器の使い方がよくわからないんだって。
なあんだ。ヴィータたんはおばかだなあ、いつも僕のお口にしてるみたいにすればいいんだよって
教えてあげたら、ヴィータたんきちんとうんこできました。

おもらししなくてよかったね☆ヴィータたん!

319 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 19:09:50 ID:wwjuSlDM
>>318で軽く和んでしまった俺を誰か再教育して下さい><

320 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 19:10:36 ID:eAXmoecz
>>318
ほう・・・ヴィータといつもナニを・・・
いつも・・・口に・・・?

321 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 19:41:31 ID:Fzrntcc3
ヴァイスがラグナに逆レイープされる夢を見た

322 名前:ぬるぽ ◆6W0if5Z1HY :2008/03/05(水) 20:00:01 ID:hJTabTuX
 ふと頭の中に浮かんだ妄想を書いてみますた。エロでもバトルものでも恋愛ものでもない、
このスレにはマッチしないかもしれない変わった趣向の作品です。正直このスレに投下するべきかどうか迷いましたが、
しかしここしか投下するところがないので、大目に見ていただきたいと思います。
以下、16レスほど使わせてもらいます。

★閲覧者の方へ★

・今回はのほほん系です。最近はStsネタばかりなので、久々に原点回帰。
 なのは達が10歳=4年生の夏休みに旅行に行くという話です。「闇の書事件」が終わって8ヶ月後くらいかな。
 別にこれといったオチとかはありません。ただ、なのはやフェイト達に旅行をさせたり、
 友達との関係を書いてみたかっただけです。
 4年生くらいなら、なのはもまだそれほど管理局に縛られてなかっただろうし。
・エロはありません。おめーら、10歳の女の子にエロなんて期待するなおwwww

※八神はやてについて
@はやてちゃんは「闇の書事件」の3年後には自力で歩行しているらしい
 (事件の6年後には完治して普通に走っている描写がA’sにある)。
 つまり、中学生になるくらいまでは車椅子だったということになります。
 したがって、作中のはやてちゃんは車椅子に乗っけときました。
A今回の話を書く際にふと思ったのですが、はやてちゃんて小学校に通ってたっけ?
 調べてみたら、休学中という扱いでした。ちなみに、義務教育下では休学していても進級は普通にできるようです。


323 名前:リリカルなのは旅行記(笑)in青森・前編 ◆6W0if5Z1HY :2008/03/05(水) 20:01:05 ID:hJTabTuX
 7月31日。夏の季節もいよいよ本格化し、日本列島は毎日毎日ギラギラ照りつける太陽に晒されている。
夕方のニュースでは「今日は○○県△△市で40℃に到達しますた」なんてことが毎日報道されていた。
そんな中、ここ神奈川県鳴海市も例外ではなく、今夜も熱帯夜となって人々を暑い暑いと苦悶させていた。

(……眠れない。早く寝なきゃいけないのに……)

 鳴海市の某高級マンションの一室。窓を全開にし、扇風機をフル稼働させているにも関わらず、
ベッドの中で眠れない、眠れないと苦悶しているこの少女の名前はフェイト・テスタロッサ・ハラオウンという。
私立聖祥大附属小学校に通う小学4年生だ。といっても、彼女はその辺りにいるただの小学4年生ではない。
実は、「この世界」では馴染みのない、魔法使いなのである。

 彼女は元々この世界、すなわち地球の生まれではない。彼女はこの世界とは次元の違う、
ミッドチルダというところの出身だ。その彼女がなぜ次元の違うこの世界にやってきたのかというと
(……大幅に中略……)そういうわけで、フェイトは今、留学生という形で聖祥大附属小学校に通っている。

 フェイトは一度ベッドから出た。端整で利発そうな、それでいて愛らしさを十分に備えた顔。
その表情は、どことなく陰のあった少し前に比べれば、だいぶ柔らかくなっていた。
腰まで伸びた長い金髪に、ルビーのような真紅の綺麗な瞳。これから数年も経てば、
類まれな美人に成長することを予感させる。

 暗がりの中で時計に目をやると、緑の蛍光塗料が塗られた針は、日付が変わって8月1日・午前1時を指していた。
明日、いや今日は6時に起きなくてはならない。あと5時間しかないが、とりあえずは眠っておかないとまずいだろう。
フェイトはちょっと躊躇したが、窓を閉め、エアコンをつけることにした。

 義母のリンディ・ハラオウンには「エアコンをつけたまま寝ちゃダメよ」と言われているのだが、
熱帯夜の最中、興奮で火照った身体を寝かしつけるには、こうするしかなさそうだった。
無理もない。なにせ、明日はフェイトが楽しみにしていたイベントがあるからだ。


324 名前:リリカルなのは旅行記(笑)in青森・前編 ◆6W0if5Z1HY :2008/03/05(水) 20:01:47 ID:hJTabTuX
 2週間ほど前。梅雨も明け、小学校はまもなく夏休み。
小学生にとって、夏休みというのは最も楽しみな期間であるといっていい。そういうわけで、
まだ休みに入っていないにも関わらず、生徒達がどことなく浮いた感じになっているのは仕方ないだろう。

「ねえ、夏休みに入ったらさ、どこか旅行でも行こうよ」

 休み時間、談笑をしていた時に、いきなりこう切り出したのは、フェイトと同様、
長いブロンドヘアーを持つ勝気そうな少女、アリサ・バニングスだった。
彼女は実業家の両親を持つお嬢様で、見た目どおり気が強く、それでいて頭も良い。
女の子の「仲良しグループ」ではリーダーを務めるタイプだろう。
そして事実、アリサは女の子のグループのリーダー的存在だった。

「旅行?」

 おっとりとした口調でアリサに尋ね返す、紫色のロングヘアーに白いヘアバンドをつけた少女は、月村すずかという。
見た感じ、大人しく温厚そうで、いかにも「お嬢様」な雰囲気のこの少女は、事実お嬢様であり、資産家の娘である。
ちなみに、大人しそうな外見や雰囲気からは全くもって想像もつかないのだが、彼女は運動神経が非常によく、
魔導師訓練を受けて高い身体能力を持つフェイトも驚くほどである。人は見かけによらない、とはよく言ったものだ。

「せっかくの夏休みよ。普段は行けないような遠くに旅行してみたいじゃない?
なのはとフェイトもそう思うでしょ?」
「え、あ、うーんと……」

 アリサに話を振られて一瞬言い淀んだ少女は、高町なのは。艶々とした茶色の髪を、
頭の後ろ左右で小さなツインテールに結っており、胸元には赤い玉をペンダントのように下げている。

「んー、行きたいけど……『お仕事』もあるだろうしなぁ……」


325 名前:リリカルなのは旅行記(笑)in青森・前編 ◆6W0if5Z1HY :2008/03/05(水) 20:02:20 ID:hJTabTuX
 この高町なのはという少女、フェイト同様、ただの小学4年生ではない。
彼女は、「この世界」の出身者としては極めて珍しい、魔法使いの才能・資質を持つ人物だった。
その秘められた才能は「プレシア・テスタロッサ事件」「闇の書事件」という二つの事件を経て完璧に花開き、
今では一流の魔導師として、次元世界を統括する「時空管理局」なる組織でフェイトと共に、
様々な事件の解決に尽力していた。

 なのはが言った『お仕事』というのは、この時空管理局から委託された仕事のことである。
魔導師といっても、なのはは小学校に通う学生なので、時空管理局の仕事をするために
学校をたびたび欠席するわけにはいかない。
必然的に、管理局の仕事をすることになるのは、基本的に学校が長期の休みの時だけだ。

 なのはの言葉を聞いてアリサは、そっかー、という顔をした。
一般人には馴染みのない「魔法」やら「時空管理局」という単語だが、
実はアリサ、そしてすずかは、「闇の書事件」の際、なのはとフェイトが魔法使いであるという事実を知った。
自分の友達がそういうことをしていたとは……と随分驚かされはしたが、友人としての関係は全く変わらなかった。
そして現在、彼女達が時空管理局で魔導師として仕事をしていることも知っている。

「う〜ん、でも……夏休みの間、ずーっとお仕事があるわけじゃないんだよね?」

 すずかがそう言うと、なのはは、まあ…ね、と返した。

「そのあたりは聞いてみないとわかんないかな。それと、旅行に行くなら、お母さんにも聞いてみないといけないし」

 実業家や資産家の家ならいざ知らず、経済的には一般的な家庭の域を出ない高町家の娘であるなのはは、
旅費の心配もしなくてはならない。といっても、小学校から私立に通わせられるぐらいだから、
高町家は一般的な家庭に比べれば幾分裕福ではある。
 ちなみに、アリサやすずかは「旅費はあたし達が出すよ」なんてことは言わない。
「本当の友人関係」を続けていくには、そのようなことはマイナスにしかならないことを、
小学4年生ながら彼女達はちゃんとわかっていた。

「私も、なのはと一緒。義母さんに聞いてみるよ」

 状況としては、フェイトもなのはと同じだ。とりあえずそう返答した。


326 名前:リリカルなのは旅行記(笑)in青森・前編 ◆6W0if5Z1HY :2008/03/05(水) 20:02:54 ID:hJTabTuX
「あ、それから――はやてちゃんも一緒に」

 そう言い出したのは、すずかである。
はやて、というのは、すずかが図書館で知り合った車椅子の少女で、フルネームは八神はやてという。
車椅子、ということからわかるように、彼女は「とある理由」で足が動かない。
そのため、彼女は学校を休学して治療に専念している。
 実はこの少女もフェイトやなのは同様、「魔法少女」であり、彼女こそが「闇の書事件」の中心人物であった。
ただ、事件の中心人物といっても、その裏にははやてが知らなかった事情がいろいろあっただけで、
彼女自身は知らず知らずのうちに事件の中心に祭り上げられていたに過ぎない。
故に、管理局の裁判でも彼女の罪は問われなかった。なお、足が動かない「とある理由」は、
「闇の書事件」の終結を以って解消したため、はやての足は回復し始めていた。

「もちろん!すずか、はやてに聞いてみてくれる?」
「うん。それじゃ、聞いておくね」

 すずかを介し、はやては今やアリサ、なのは、フェイトとも親友である。
話がそこまで進んだところで、休み時間終了を告げるチャイムが鳴った。



 結論から言ってしまえば、なのはもフェイトも「OK」だった。
いくら管理局の魔導師とはいえ、なのはとフェイトは小学生。
その小学生に夏休みの間、仕事をさせっ放しにするほど管理局は鬼ではないし、
また、二人の小学生を欠いたからといって支障が出るような組織でもない。
 また、なのはの両親、高町士郎と高町桃子も旅行の許可をしてくれた。
二人は喫茶店を経営しており、職業柄、長期の休みは取れない。
だからこれまで、なのはを旅行に連れて行ってやったことなど、ほとんどなかった。
そのことを心苦しく思っている両親は、快く許可してくれ、お金もガツンと出してくれることになった。
 フェイトの義母、リンディも快諾した。
魔導師としてはすでに一流だが、人見知りで引っ込み思案な性格は未だに健在なフェイト。
もうちょっと積極的になってもらいたいな、と常々思っていたので、こういうイベントは大歓迎だ。


327 名前:リリカルなのは旅行記(笑)in青森・前編 ◆6W0if5Z1HY :2008/03/05(水) 20:03:33 ID:hJTabTuX
「はやてちゃんも、大丈夫だって」

 そうなると次の課題は、「どこへ旅行に行くか」ということだ。これは、はやても交えて相談したほうがいい。
放課後、アリサの執事・鮫島が運転する車で八神家に向かうなのは、フェイト、アリサ、すずか。

 家の呼び鈴を押すと、ややあってゆっくりとドアが開いた。
ショートヘアーに×印の髪飾り。どこかふわふわとした雰囲気。
それでいて、幼い頃から一人暮らしをしていて芯はしっかりしている車椅子の少女・八神はやてが、よう来たね、
という柔らかい関西弁で四人を迎えた。綺麗に掃除されていて清潔感が保たれている部屋。
そこにエアコンの冷たい風が流れ込むと、清涼感すら感じられた。

「えっと。今日、シグナムさん達は?」
「四人とも今日は出かけとる。夜まで戻らへんよ」

 はやてと共に「闇の書事件」に関わった、四人の守護騎士――シグナム、ヴィータ、シャマル、ザフィーラ――は、
今日は全員不在だ。五人の少女はおやつを食べながら、どこに旅行に行くか、ガヤガヤと検討し始めた。


328 名前:リリカルなのは旅行記(笑)in青森・前編 ◆6W0if5Z1HY :2008/03/05(水) 20:04:06 ID:hJTabTuX
――1時間経った。話はまとまりそうにもない。一度考え出すと、あっちもいい、こっちもいいとなってしまい、
このままでは、いくつかの候補地を絞り込む段階にすらたどり着けそうにない。
手詰まりになったアリサは、ほとんどしゃべっていないフェイトに話を振ってみた。

「ね、フェイトはどういうところに行きたい?」

 そう言われても、フェイトはこの世界に来て一年経っていない。
日本の観光情報どころか、日本地理だって未だにチンプンカンプンだ。
故に、他の四人の話す内容を、よくわからないまま、へぇ、そんなところがあるんだ、
という感じで聞いていただけなので、いきなり自分に話を振られてビックリした。

「えっ?あ、うーんと……」

 ちょっと考えて、とりあえずフェイトは無難な意見を言った。

「今の時期暑いから、北の方に行きたいかな……それから――」
「うん、それから?」

 いつの間にか他の四人の視線が自分に集中しているのを感じ、フェイトはちょっと恥ずかしい気もしたが、
せっかくなので内に秘めていた自分の意見を包み隠さず言うことにした。

「私、『しんかんせん』に乗ってみたい……」

 ミッドチルダの世界にも、もちろん乗り物はあった。飛行機とかヘリコプター、バイクに自動車。
基本的に、あまり「この世界」と変わらない。ただ、フェイトはそういったものとは縁がないまま育てられたので、
鳴海市に来た時は、いろいろと驚いたり、戸惑ったりしたものだ。
ちなみに、そんなフェイトも後年、自動車を所有することになるのだが、それはまた別の話。

「そっかぁ……フェイトちゃん、新幹線に乗ったことないもんね」

 以前、フェイトに新幹線の話をしたのは、なのはである。
この世界には、新幹線っていう、ものすっごい速いスピードで走る乗り物があるんだよ、と。
『スピード』を武器とするフェイトは、『速い』という単語に反応し、大いに興味を抱いた。
自分のソニックフォームとどちらが速いのか、勝負してみたいな、なんて思ったりもした。

「新幹線で北の方となると……東北新幹線かぁ」
「一番遠くまで行けば、青森県やね」

 この日、初めて「青森」という単語が出てきた瞬間だった。


329 名前:リリカルなのは旅行記(笑)in青森・前編 ◆6W0if5Z1HY :2008/03/05(水) 20:04:42 ID:hJTabTuX
 青森県にお住まいの方々には大変大変大変失礼なのだが、「旅行に行こう」となったときに、
「青森に行こう」という人がどれだけいるだろうか。別にアンケート調査を行ったわけではないが、
多分、あんまりいないはずだ。読者の諸君、ちょっと「青森県」という言葉から連想されるモノを挙げてみてほしい。

………………

………………

 これも別にアンケート調査を行ったわけではないが、おおかた、↓こんなものではないだろうか。

 りんご、弘前ねぷた、青森ねぶた、最近テレビに取り上げられることの多い大間のマグロ、
高校野球強豪の青森山田高校、弘前城、三内丸山遺跡。
ねぶたとねぷた、どっちがどっちなのか、一体何が違うのか、わけのわからない人も多いだろう。
かく言う筆者も、実はよくわからんのだが。

 とにかく、なのは達五人にとっても、青森県は全くのノーマークだった。
そして――なんやかんやで旅行先は青森県に決まってしまった。
なのは、フェイト、はやて、アリサ、すずかの五人。出発日は8月1日。3泊4日の旅だ。
しかしまあ、車椅子のはやてを連れて小学4年生の子供達だけで旅をするとはなんとも無謀、
なぜ周りの大人達は止めたり付き添いをしようとしないのかと思うかもしれないが、そこには突っ込まないで欲しい。

 通信簿に一喜一憂しながら小学生達は夏休みを迎える。そして、夏休みに入ってから10日。
明日はいよいよ、出発日だ。フェイトは、ドキドキしていた。
なにせ、友達と一緒に旅行なんてしたことがないからだ。それはもう、楽しみで楽しみで仕方がなかった。
エアコンをつけてからしばらくし、ようやくフェイトは眠りについた。楽しい夢を見ながら。


330 名前:リリカルなのは旅行記(笑)in青森・前編 ◆6W0if5Z1HY :2008/03/05(水) 20:05:15 ID:hJTabTuX
 翌朝、鳴海駅。時刻は7時40分だ。

「それじゃ、はやてちゃんをよろしくお願いしますね」
「はい!まかせてください」

 はやての乗る、旅行用の折り畳み式車椅子をここまで押してきたシグナムとシャマルはみんなに挨拶をし、
特にシャマルは改札を通るなのは達を手を振って見送ってくれた。
 プラットホームのなのは達は、3泊4日の旅行というのに、大きい荷物は一切持っていない身軽な格好である。
実は、宅配便で今日宿泊する宿に荷物を送ってしまったのだ。
だから、今彼女達が持っているのは、携帯電話や財布を入れる最低限のバッグやポーチだけである。

 東京行の電車が鳴海駅のホームに滑り込む。最近の鉄道はバリアフリー化が進んでおり、
車両には車椅子対応のスペースが設けられている。そこにはやてを納めると、一同はホッと息をついた。
 8月1日、小学生は夏休みといっても、働く大人たちにとっては平日だ。
8時代、東京方面に向かう電車とあって、車内は結構混んでいた。

(すごいな……朝はこんなに人が一杯なんだ)

 フェイトは、近場に遊びに行くために、なのは達と電車に乗ったことは数回あるが、
その時は混雑とは程遠く、こんなに人がたくさんの電車に乗ったのは初めてだった。
ここでフェイトが痴漢にでも遭えば、読者の諸君は大喜びだろうが、あいにく、そういう事態は起こらなかった。

 東京まで約40分。


331 名前:リリカルなのは旅行記(笑)in青森・前編 ◆6W0if5Z1HY :2008/03/05(水) 20:05:48 ID:hJTabTuX
 開いたドアから次々と吐き出されていく人、人、人。ホームはたちまちごった返し、
車椅子のはやてを連れたなのは一行の動きは困難を極めた。
といっても、これは予想の範疇だ。なので、東京駅では乗り換えのための時間を相当取っており、慌てる必要はない。
それにしても、朝の東京駅は凄まじい。他のホームにも次々と電車が到着し、例外なく大量の人を吐き出している。
一体どこから、こんなにたくさんの人が湧いてくるのだろうか。

「うわっ、すごい人」
「むぎゅぅっ」
「みんな、離れたらだめよ!」

 一同は、人の波にもみくちゃにされながらも、なんとかはぐれることなく東北新幹線の乗り場に着くことができた。
重ねて言うが、最近の鉄道はバリアフリー化が進んでおり、階段を使わずに進もうと思えば、
いくらでも進むことができる。車椅子でも大丈夫だ。


332 名前:リリカルなのは旅行記(笑)in青森・前編 ◆6W0if5Z1HY :2008/03/05(水) 20:06:19 ID:hJTabTuX
「へぇ……これが『しんかんせん』……」

 東京駅の22番ホームに到着した車体を、フェイトは感嘆の眼差しで眺めていた。
白い車体に青と赤のカラーリング。窓から中を覗いてみると、さっきまで乗っていた電車とは座席の格好が違う。
随分広々とした感じだ。

「フェイトちゃん、これは『はやて』っていう新幹線なんだよ」
「ふーん、はやてと同じ名前なんだ……」

 なのはの説明にそう呟くと、はやてがちょっと照れくさそうに笑った。
なのは達が乗るのは9号車。グリーン車で、車椅子対応座席・トイレが付いている車両だ。
アナウンスが響き、ぷしゅーっ、という音と共に、ドアが開く。

「フェイトちゃん、窓際のほうに座っていいよ」
「え、いいの!?ありがと、なのは!」

 新幹線は初めてというフェイトに、なのはは気を利かせて窓際の席を譲った。
嬉しそうにニッコリと微笑むフェイト。はやても、車椅子対応座席に身を落ち着けた。
『はやて』は東海道新幹線などと違い、全車指定席だ。
一般指定席は常時満席に近いのだが、グリーン車には空席がポツポツあった。

 8時56分。東京発八戸行・はやて9号は定刻通りに東京駅を発車した。


333 名前:リリカルなのは旅行記(笑)in青森・前編 ◆6W0if5Z1HY :2008/03/05(水) 20:06:52 ID:hJTabTuX
「……なのは」
「……うん」
「その……あんまり速くないね」
「……ぁぅ……ぁぅ……」

 最初はどのくらいのスピードで走るか、すごくワクワクしながら窓の外を眺めていたのだが、
いざ走り出してみると、フェイトはあれっと思った。もっとこう、ビュンビュンとぶっ飛ばす感じなのかと思ったが、
スピード的にさっきまで乗っていた電車とそんなに変わらないような気がする。
一つ目の駅を過ぎ、これから飛ばすのかと思ったが、相変わらずスピードが上がる気配はない。

(んー、おかしいなぁ。なんでこんなに遅いんだろ……)

 なのはも、実は東北新幹線は初めてだった。だから、なんでこの新幹線がのたのた走っているのか、わからなかった。
が、そんな二人にはやてが説明してくれた。

 実は東北新幹線、東京−大宮間では最高速度が100km/hちょっとしかないこと。
東京−大宮間には新幹線の近くに学校やら会社やら住宅やらが結構あるため、あんまり飛ばすと騒音が問題になること。
また、東京−大宮間は東北新幹線だけではなく、上越・長野新幹線も走っている過密区間なので、
前の列車と十分な距離を開けるために、スピードは押さえられていること。
それらを、はやてはわかりやすく説明してくれた。


334 名前:リリカルなのは旅行記(笑)in青森・前編 ◆6W0if5Z1HY :2008/03/05(水) 20:07:26 ID:hJTabTuX
 そしてはやての説明通り、はやて号は大宮駅を出ると(えーい紛らわしい)、
ヴーンとモーター音を唸らせ、一気に速度を上げ始めた。
さっきまでと違い、あっという間に景色が後方に流れていくのを見て、フェイトが、わぁ、すごい……と瞳を輝かせた。
大宮駅を出て最初の駅を通過する。フェイトは、動体視力には自信がある。
駅名の看板を見ると、「おやま」と書いてあるのが見えた。

 すごい、すごいと連発するフェイトを、なのは達はニコニコしながら見ていた。
二つ目の駅――駅名の看板には「うつのみや」と書いてあった――を通過すると、
またさらにスピードが上がったようだ。

「ねえなのは。このしんかんせんはどのくらいのスピードで走ってるのかな」
「スピード?どうなんだろ……はやてちゃん、知ってる?」

 先ほど鮮やかな説明をしてくれたはやてに聞いてみたが、彼女もちょっと首を傾げた。

「スピード、どのくらいやったかなぁ……」

 現在、国内最速を誇る新幹線は300km/hで走るということは知っていたが、
はやて号がどのくらいの速度で走るかは知らなかった。
筆者的には、はやてだけにはやての最高速度くらい知っておいてもらいたいとも思うのだが。

「たぶん、270km/hくらいじゃないかなあ……」

 おずおずとすずかが口を挟む。自信なさげな感じだったが、大体正解だ。厳密には、275km/hである。
すずかはもう一言付け加えた。

「将来は360km/hになるって何かで読んだよ」

 360km/h……今のままでも十分速いのに、まだスピードが上がるのか。
フェイトは改めて、なのは達の住むこの世界の文化レベルの高さに感心した。そしてふと思う。
360km/hって、1秒間にどれぐらい進むんだろう。自分のソニックフォームと、どちらが速いのだろうか。


335 名前:リリカルなのは旅行記(笑)in青森・前編 ◆6W0if5Z1HY :2008/03/05(水) 20:08:05 ID:hJTabTuX
「360km/hって、1秒間に何m進むんだろ」

 フェイトの言葉に、他の四人も考え込んだ。読者の諸君も、ちょっと計算してみて欲しい。
 なのはは、この前、学校の算数の授業で習った「み・は・じ」を頭の中から引っ張り出してきた。

(えーと、1秒間に何m進むかだから、秒速、つまり『速さ』を求める問題だよね。
『は』を求める問題だから、『み』を『じ』で割れば……)

(『み』は360km……。あっ、でもmに直さないといけないんだ。1kmは1000mだから、……『み』は360000……)

(『じ』は1時間。ん?1時間って何秒だっけ……?)

 なんかもう、わけがわからなくなってきたなのは。終いには、何を何で割ればよかったのか、頭がごっちゃになる。
フェイト、はやて、すずかも同様だ。

「なに、みんな降参?100mよ」

 苦戦する四人を尻目に、とっくの昔に間に答えを出していたアリサがさらっと答えた。
感嘆の声が上がる。さすが、「学校のテストなんて100点で当たり前よ」と豪語する少女だ。
なのはも、理数系の科目は得意なほうなのだが、とてもアリサには敵わない。

(1秒間に、100mかあ……)

 フェイトは、この前の体育の授業で、100m走のタイムを計ったことを思い出した。
運動場の端から端までを使って計測したのだが、いくらソニックフォームでも、
あの距離を1秒で移動するのは無理だ。

(ちょっと、勝てそうにないな……)

――東京駅出発から約3時間、12時03分、はやて9号は無事に青森県の八戸駅に到着した。


336 名前:リリカルなのは旅行記(笑)in青森・前編 ◆6W0if5Z1HY :2008/03/05(水) 20:08:36 ID:hJTabTuX
「んーっ、疲れたぁ」

 新幹線を降り、凝り固まった身体をうーんと伸ばすアリサ。

「どうだった?フェイトちゃん」
「うん、魔法も使わずにあんなに速く走れるなんてすごかったな……
それより、アリサと同じ。身体、疲れちゃった」

 3時間も座っていたのだから、無理もない。
ホームを歩きながらフェイトも、んーっ、と両手を前に伸ばすストレッチをして身体をほぐした。

「それより、おなか減ったね」

 はやての車椅子を押しているすずかが、言う。

「もう12時過ぎとるし、お昼にしよか」

はやてがそう言いながら、車椅子用に広く横幅をとってある自動改札に切符を入れる。
うぃーん、という音を立てて、乗車券と特急券が吸い込まれた。

「あたし思うんだけどさ、せっかく旅行に来たんだから、ご当地のものを食べるべきじゃない?」

 アリサがちょいちょいと指さした先には、KIOSKの文字。そこには駅弁が並んでいた。
最近は、コンビニエンスストアなどに押され、駅弁に昔ほどの勢いはない。
そんな駅弁は生き残りをかけ、「ご当地」的なものを詰め込むパターンが多くなっている。
これで、コンビニなどとの差別化を図ろうというわけだ。

「うん、わたしはいーよ。みんなもいい?」

 なのはの問いかけに、フェイト、はやて、すずかも賛成した。種類はかなりあるようだ。
八戸駅は、新幹線延伸に伴って、駅弁業者が複数入ってくるようになったため、種類が多いらしい。
あれもいいな、これもいいなとさんざん迷った末、他の駅弁に多少の未練を残しながらも、
各人、一番気に入った駅弁とお茶を購入した。

なのは  八戸小唄寿司 1,100円
フェイト 幕の内弁当海弁 1,000円
はやて  菊ずし 1,000円
アリサ  うに釜めし 840円
すずか  港はちのへ名物いかめし 680円


337 名前:リリカルなのは旅行記(笑)in青森・前編 ◆6W0if5Z1HY :2008/03/05(水) 20:09:17 ID:hJTabTuX
 駅の待合室に入る。エアコンがきいていて、涼しい。
次の八戸発東京行新幹線まで40分ちょっとあるので、待合室はまだ比較的空いていた。
いただきまーす、とともにお弁当のフタをはがすと、色とりどりの食材が目の前に現れ、
わぁ、とか、美味しそうという歓声が上がる。
そんな中、ふとなのはがフェイトの弁当を見ると、それはそれはずいぶん普通の弁当だった。

「フェイトちゃん、ずいぶん普通のお弁当選んだんだね」
「あ、うん。珍しいもの買って食べられなかったら困るから」

 ミッドチルダと日本では、食文化も違う。
だいぶ慣れてはきたが、しかしなのは達が買った駅弁は、フェイトが普段見ないような食べ物ばかり。
フェイトは偏食があるわけではないが、下手に手を出して食べられなかったら困る。
そういうわけで、彼女は一番無難なものを選んだ。中身は、いわゆる普通の幕の内弁当だ。

「ふーん。でもせっかくの機会なのに勿体無いよ。あたしの、ちょっとあげる」
「え、でも……」
「物は試しってやつよ、ほら」

 アリサが、「うに釜めし」の蒸しウニがのったご飯の部分と、山菜の部分をフェイトの弁当に乗っけた。
フェイトも、アリサの厚意をありがたく受け取ることにした。

「ありがとう。じゃあ、交換で……」

 一度こうなると、弁当トレードの波は止まらない。
フェイトは結局、他の四人の弁当を一口ずつ貰ったが、どれも美味しかった。
普通の弁当を選んでしまってちょっと後悔もしたが。少女五人の笑顔と笑い声がはじける。なんとも微笑ましい光景だ。

 なのは達が弁当を食べ終わる頃には、待合室にもだいぶ人が集まり始めていた。
なんだかんだで弁当の量は結構多かったので、みんな満腹になった。
待合室の人達が新幹線ホームにぞろぞろ移動し始めるのを見て、あたし達も行こ、と立ち上がった。

 なお、余談だが、フェイトがこの世界で暮らすようになって一番うわっと思った食べ物は、納豆だ。
あのネバネバとにおいが嫌だった。なのはは好きらしいが、ちょっと自分には食べられそうもない。


338 名前:ぬるぽ ◆6W0if5Z1HY :2008/03/05(水) 20:10:38 ID:hJTabTuX
 前編はここまで。

 断っておきますが、自分は青森県観光協会の回し者ではない(笑)。青森県に住んでいるわけでもないです。
八神はやて、という名前から新幹線のはやてが浮かんでしまい、連鎖的に終点の青森県に行き着いてしまっただけです。
 それから、自分は青森県に行ったことがほとんどないので、作中の描写に自信はない(笑)。
もし本場青森県人がいたら、指摘をお願いします。

 後編では、なのは達を青森県観光させて、最後にフェイトやはやての「ありがとう」で〆る感じになると思います。
それにしても、現実世界とアニメの世界を混ぜてみるのって新鮮でおもしろいな。

※作中での速度計算について一応解説(笑)
 み・は・じは確か小学4年生で履修する内容ではなかったと思いますが、まあ突っ込まないで(笑)
それなら、小学5年6年で設定すればいいじゃんと思うかもしれませんが、その頃になると、
なのはやフェイトは訓練学校に入ったり、例の大怪我イベントもあるので、こういう話を書くなら4年生時しかないかなと。

 計算方法ですが、なのはの考えたように360kmを360000mに変換、1時間を3600秒に変換し、
360000÷3600=100ということになります。でも、そんな理屈っぽく考えなくても、
1時間に360km進むなら、10分では60km進む→10分で60km進むなら、1分では6km進む
→1分で6km進むなら、10秒で1km進む→つまり1秒では1kmの1/10、つまり100m進む……
と考えていったほうが早く答えにたどり着けるでしょう。

 なお、ソニックフォームのスピードですが、これはどこをどう探してもわかりませんでした。
でもまあ、常識的に考えて、いくらなんでも1秒間に100mは動けないだろ……ということで、
作中のようにしておきました。


339 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 20:13:40 ID:lIW1C0fN
>>338
乙!
すごいほのぼのして、なんか純粋に楽しめた
いろいろ豆知識もあるしw
個人的にこういう話って大好きだわー
続き楽しみにしてるぜ

340 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 20:14:10 ID:tbcrDjHH
>>338
GJ!!
はやての終着駅付近に住んでいる人間として、やたら楽しませていただきました。
ちなみに、観光地としては、十和田湖を推しておきたい。
というか、下調べが素晴らしいです。地元民ですが本当に違和感がない。

341 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 20:16:14 ID:ihLfxABs
>フェ「私、『しんかんせん』に乗ってみたい……」 >>338

これはまた思わぬ方向からSSが出てきたな。GJ。
後編では温泉、グルメ、殺人事件そして崖は基本ですね><


342 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 20:20:04 ID:E7wcrzeb
新しいタイプの作品だな。なんか和んだぜ。
八月頭に青森に行くんなら、ねぶた見物は確定だな。それにしても

>>ここでフェイトが痴漢にでも遭えば、読者の諸君は大喜びだろうが、あいにく、そういう事態は起こらなかった。

ちくしょおー

343 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 20:20:20 ID:+eat8fPG
>>338
乙です!ウ〜〜ム、これは何とも一風変わったSSですねぇ〜
そこはかとなく良作の予感 ・・ ・ ・ ・ 続きも期待してますっ!


344 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 20:21:48 ID:OTcO9Ecv
>>338
乙です。
こういうほのぼの系は久しぶりのような気がきます。

ヴィータが自分も連れていけと駄々をこねていそうですがw
続きも頑張ってください。

345 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 20:31:25 ID:mSIllz5s
>>338
いいわ〜、癒される〜、清涼感のあるSSだ〜
後半が楽しみで仕方ないです。

346 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 20:33:13 ID:Lk+DmMqL
亀ですまんが、ゾイジェネのルージ君を愛する同士は折らんのか。

347 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 20:33:51 ID:64yyYkYo
>>338
予想以上に面白かったGJ!
ただ、作中で中のひとのメタ言葉、たとえば「読者諸君が云々」
みたいなのはあまり入れられると興ざめするんだぜ?
でも、読みやすいし、本編の雰囲気にも近くていい感じだ。後編も期待してる。

348 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 20:34:46 ID:u0Ht/GEJ
ソウルタイガーの人と、デッドリーコングの人にやられるルージなら。

349 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 20:37:11 ID:2N8i3s4f
>>338
GJ
和ませてもらいました。たまにはこういうまったりしたのも良いですね。



ところで、リリなのでミステリって難しいですかね?
「華の魔法少女トリオ温泉湯煙殺人忌憚、月夜を引き裂くツンデレの悲鳴、誰が淫獣を殺したか!?」
というフレーズが思い浮かんだんですけど。

350 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 20:38:46 ID:DwpTLLgs
魔法少女エリオに見えた。淫獣殺しちゃらめぇ

351 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 20:41:26 ID:Lk+DmMqL
個人的には、鹿と孔雀の人に逆レイプの方が・・・。

352 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 20:42:02 ID:ZvDAfwEE
>>338
GJ!!ベルズ聞きながら読んでしまった
そういえば●が何も反応しなかったのが気になる
担当外だっけ?

353 名前:名無しさん@ピンキー :2008/03/05(水) 20:42:37 ID:ODbILG/j
レジアス「この中に殺人犯がいるかもしれんのにのんきに話などできるか!わしは自分の部屋に帰ってカギをかけて寝る!」
こうですか?わかりません!

354 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 20:43:48 ID:lFr6h3pV
>>353
それ死亡フラグらめぇ!!!

355 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 20:43:59 ID:nKa9w93e
また納豆ネタがwww

ところで
周りの人の思考がわかるロストロギアをいじってしまい、局員の自分に対する卑猥な妄想に悩むフェイトさん
っていう電波を受信した

356 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 20:45:39 ID:y/z9CqbX
もうアレだ、クロノがエリオが痛がらないように尻の穴に納豆を塗ってやる話で

357 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 20:48:38 ID:LAtbkyg5
>>351
俺がいた

358 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 20:55:45 ID:Lk+DmMqL
同士よ!!て、これ以上はスレチか、自重するか。

359 名前:352:2008/03/05(水) 21:09:34 ID:ZvDAfwEE
自己解決
●は東海道・山陽新幹線区間だけなのね

360 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 21:20:10 ID:t0KPG9tc
>>338
投下乙
これはまた新鮮な感じの作品。実にほのぼのとして良いです
…しかし最近はエロパロ板で鉄道ネタが流行ってるんだろうか
少し前も某所で見たし

361 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 21:28:30 ID:DwpTLLgs
ターンA氏のを読み返してたらエロも書いた事無いのにショタ物書きたくなってきた件

362 名前:26-111:2008/03/05(水) 21:37:02 ID:EhGHm5vz
保管庫から業務連絡です
53スレの保管作業が終了しました。執筆陣諸兄は確認をお願いします
こちらは引き続き保管作業を継続します

現行スレに追い付くまで、ちょいと保管業務に集中します
5スレ分・・・まぁ、ぼちぼちやります

それでは


363 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 21:40:59 ID:cfMb1uzS
>>362
いつもお疲れ様です

364 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 22:08:00 ID:uv32evXR
>>338
GJ
ほのぼのさに頬が緩んだ

この旅行が終わったら次は東海道・山陽新幹線の…は以前にやったか

365 名前:三浦:2008/03/05(水) 22:43:01 ID:95oMystr
たった今、バイトから帰って来ました。
今度こそ投下させていただきます。結局夜になってしまった……

 StS後の時間軸、メインキャラは1歳ずつ年取ってます。
 オリ×フェイト オリ×スバルの予定です。ヴァイス×ティアナ、他ノーマルCP前提。
 設定捏造、あるいはオリジナル設定が飛び出します。
 今の所エロは無しです。

366 名前:Mago di blu senza fine Act.4‐1:2008/03/05(水) 22:43:57 ID:95oMystr
 フェイトにとって目の前にいる男の戦いは異質な物だった。
 量産機人の一体が銃剣を振り上げて飛びかかってくるのに対し、槍の穂先で銃剣の攻撃をいなしつつ背中に蹴りを入れたと思えば、背後から襲い掛かるもう一体の鳩尾に石突を打ち込んで突き放す。
 体制を崩した相手に穂先の周辺にだけ魔力を集束させた刃で、二体とも肩から腰にかけて真っ二つに斬り裂いてしまった。
 速いのではなく軽い。力で圧倒するのではなく、相手の力を利用して生じさせた隙を突く。
 自分の間合いより内側に近づけさせない流れるような動きは、ゼストやエリオのような突進する戦法しか知らないフェイトにとって、初めて見る種類の戦い方だった。
 フェイトはその姿に驚きながらも、三体の量産機人をフォトンランサーで沈黙させる。
 残りの二体は戦略的な不利を認識したらしく、奥のほうへ逃げてしまっていた。
「二体逃がしたか……」
『この先は更に多数による攻撃が予想されます。行動には細心の注意を払って下さい』
 聞きなれない女声がアルバトロスに話しかける。声の発信源は彼の握っている槍からであった。
「言われなくても分かっているよ、『ティフォーネ』。それより先ほどの敵の攻撃パターンから戦闘データを作成、次の戦闘から回避動作をバリアジャケットと連動できるようにしてくれ」
『了解しました。私の演算速度で2〜3分ほどかかります。それまではマスター・アルバトロス自らの判断と身体能力に依存されます』
 アルバトロスもインテリジェントデバイスを使用している。
 ランクや使用するデバイスの種類はデータで知っていたが、こんな戦い方をする事までは書類を見るだけでは分からない物だ。
 数日前、わざわざ自分に会いに来たのは、ただの酔狂ではなく本人の中では意味のあることだったのだろうと、フェイトは確信した。
「敵も俺たちの存在に気付いているはずだ。時間をかけるほど俺たちは不利になる」
 フェイトはアルバトロスの言葉に無言で頷き、ハイウェイの跡地から廃墟の奥へと飛び出して行った。

367 名前:Mago di blu senza fine Act.4‐2:2008/03/05(水) 22:44:43 ID:95oMystr
 一方その頃……
「いっけーーーーーーー♪」
 ズドン! ズドン! と物騒な音を立てながら、ジャルパのレミントンが青く輝く魔力弾を吐き出していた。
 実弾で喩えるならば、広範囲に散弾をばら撒くショットシェルではなく、大型の獣を狩る為のスラッグ弾と言った所だ。
 かと言ってそれしか撃てないわけではない。使用しているのはあくまでベルカ式のカートリッジである。
 ジャルパのイメージによって魔力弾の性質は、弾薬を取り替えるよりも速く簡単に替えられる。
 複数の量産機人が密集して襲ってくれば、即座に拡散した極小の魔力弾があられのように襲い掛かり、敵の回路に微細な傷を与えて行動不能にする事が可能なのだ。
 ティアナのクロス・ミラージュからもスカーレットの誘導弾が量産機人の頭や心臓を的確に狙って撃墜していく。
 スバルがウイングロードを構築して建物の間を縫うように通路を作って、ティアナとジャルパが追い討ちにかかろうとする後ろの敵を撃ち抜く。
 前方の敵はスバルが力押しで叩き潰す、あるいは自分達が橋にしたウイングロードを渡りきった時点で解除すれば、追って来た敵はあっさりと地面に落下していった。
「スバルちゃん、自分で言うほど罠にかけるの苦手じゃ無いんじゃない?」
 ジャルパが切り出した言葉に、スバルは「ほえ?」と間の抜けた感じの顔をする。
「アレだ。天然で戦闘理論を構築してくタイプだね。
 自分じゃ分かってなくても、見たり聞いたり体験したりした事を体の動きで再現しちゃえる。
 そんかわし、いくら動きが良くても単純思考が仇になったり、その時その時で強さにムラがあるんだ」
 ティアナは内心、ジャルパの言う事が全て的を射ていると思った。
 スバルの強さは感情で変わってくる上に、時折予測不能な動きもしてみせる。だが、その動きを意識的に再現できない事も多いのだ。
 それに、スバルの単純思考を利用すれば、ティアナ程度の魔力しかなくてもやり方次第で簡単にあしらえる。もっとも、元六課の面子で実践するのは自分ぐらいだったが……
 なぜなら、周囲にいるのはそんな回りくどい手を使う必要など無い、大抵の敵に力押しで勝てる能力的に恵まれた人間ばかりだったからで、むしろティアナはあの中で異端だった……。
 そう言う意味では、目の前にいるジャルパと、Aランクで執務官になりえたアルバトロスへの興味は尽きなかった。

 続く

368 名前:三浦:2008/03/05(水) 22:45:26 ID:95oMystr
今回は短めでした。さっさと投下したかったのです。
下手に長くするより自分は小刻みに投下する方があっているようです。
物足りなすぎるかもしれませんが、ご容赦下さい。


369 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 23:06:51 ID:SkQ7bIyA
>>339
GJ!!
等身大の小学生がここにいた!!

しかし、青森と聞いて即「恐山!!」と叫んだのは俺だけかい?

>>368
GJ。
スバル「ちゃん」に違和感を感じた俺は
きっと吊られてくるべきなのでしょう

370 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 23:13:20 ID:p/6fO9AH
>>339
GJ!
この夏は青森に行くことにしました

371 名前:三浦:2008/03/05(水) 23:20:20 ID:95oMystr
>>338
まさかの旅行ネタですか。
情景描写が本当に旅行に行ってる感覚で読めましたよ。
こう言うのをリアリティを感じる表現と言うのでしょうな。
適度に入るメタ発言も、キー○ン山○さんみたいで笑えました、特に痴漢のくだりが

いっぺんに感想も書けば良かったのに、ごめんなさい。


372 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 23:23:53 ID:uKM/5oXK
>>368
乙ですが
フェイトにとって初めて見る戦い方っていうのは違和感を感じました
そういう戦い方も見た事あるんじゃ

373 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/05(水) 23:27:20 ID:64yyYkYo
>>362
乙かれー。
53スレの一覧見てきたが、このスレは投下されたSS数、随分少なかったんだな

374 名前: ◆Ev9yni6HFA :2008/03/05(水) 23:32:19 ID:3WY5QxDb
>>265
俺も執務官補佐だが一応プロットはあるんだけどな
兄を殺した犯罪者と対峙したティアナ
執務官補佐として私情を排しどんな犯罪者でも公平に相手をしなければならないが復讐を望む内心との間で揺れる
みたいな話
長編を終わらせないと書けないけどさ

という訳で尊ぶべき愚者の九話を投稿します
・非エロです
・オリキャラ多数です
・独自解釈を含みます
・sts開始前の地上本部をメインにした話なので六課の面々については察してください
・NGワードは「尊ぶべき愚者」で

375 名前:尊ぶべき愚者 九話 1/7 ◆Ev9yni6HFA :2008/03/05(水) 23:34:55 ID:3WY5QxDb
 地上本部の前に黒塗りの車が乗り着けた時、待機していた部隊に緊張が走った。
 相手の視界に移る範囲の局員は待機状態のデバイスを握り締め、死角に隠れている局員は即座に行動出来るように身構える。

 車の後部ドアが開き黒い外套を纏った男が出てくる。
「実に気持ちの悪い晴天だな、おい」
 男は軽く背筋を伸ばし首をぐるぐると回す。
 その後、深呼吸を一回だけ行うと堂々と地上本部の正面入り口まで歩を進める。
「連絡は既に来てるだろ。第四十九管理外世界だ。お前達に言わせるとな」
 入り口で待機していた部隊の隊長は事前に渡されていた資料と比較する。
 どういう訳か写真ではなく写実画だったが本人と確認する事が出来た。

「さっさと案内してくれ。俺は早く帰りたいんだ」
 その言葉に隊長は眉を潜める。
「まさか、その格好で会談されるつもりで?」
 男の黒い外套はお世辞にも世界同士での交渉に相応しいとはいえない。
「おいおい。これは俺達の伝統的な民族衣装だ。それをとやかく言われる筋合いはない」
「しかし……」
「これを否定するって事は俺達の文化を否定するって事だが、そういう意図があると思っていいのか?」
「い、いえ。そういう訳では」
 やりづらい相手だと思ったが本人と確認した以上は案内しなければならない。
「こちらです」
 渋々ながら先導を開始する。



376 名前:尊ぶべき愚者 九話 2/7 ◆Ev9yni6HFA :2008/03/05(水) 23:35:31 ID:3WY5QxDb
「どうも、代表の名代として参りました。外交官です」
 軽く会釈しテーブルの対面に座った外交官はお世辞にも友好的とはいえなかった。
 敵意を向けてくる訳ではないが、協力しようという姿勢が窺えない。
 それに同色の髪と片方だけとはいえ同じ目が嫌でもあの男を連想させる。
「レジアス・ゲイズだ」
 背中に走る痛みと汗を押し殺して会談を始める。

「今回の事件は誠に遺憾でした」
「それで、捜査はどうなっている?」
「あの男の単独犯行という事ですが」
「本当か? 管理局では世界単位でのテロ行為ではないかと疑っている」
 外交官は大袈裟な動きで肩を竦める。
「それこそ遺憾です。確かに我々はかつて管理局と敵対していました。それも過去の話だと我々は考えていたのですが」

「我々もそうだ。だが今回の件では見直しを迫られた」
「……」
「民間人に二名の犠牲者が出ているし局員に関しては口にしたくもない。地上本部の歴史に残るほど未曾有の大事件だ」
「はあ。つまり、幾ら欲しいんだよ?」
 外交官はだるそうに息を吐く。
「何?」
「だから慰謝料とか遺族に対する保障が欲しいんだろ。俺達の世界は貧しいからそんなには払えないが。
 まったく、そこまで俺達を苦しめたいのか、管理局」
 
 不遜な外交官の態度にレジアスは机を叩いた。
 控えていた局員がたしなめようとするが意に介する事はない。
「人の命を金で勘定する気か!」
「出来ないか? そりゃ困った。代表からは後腐れないように交渉してこいって言われてるんだけどな〜」
 どうしようか、と男は顔を押さえる。
「貴様は我々を舐めているのか?」
「そんなつもりはないけどね。ミッドチルダと俺達の世界じゃ、道徳観とか違うから話が噛み合わないだけでしょ。
 俺達は無駄に丈夫だからさ、殺人事件とかは起きないし原則死刑もないんだよね」
「だから何だ! 自分達が命を軽視しているから我々にも受け入れろとでも!」
 この激情に近いものを二十年近く前にも抱いた。

 己の価値観を他人に押し付け犠牲を容認しろと言って来る。
 自分はそれが許せなかった。
 そして目の前の男も一緒だ。
 自分の価値観で平然と他人を犠牲に出来る人間だ。



377 名前:尊ぶべき愚者 九話 3/7 ◆Ev9yni6HFA :2008/03/05(水) 23:36:06 ID:3WY5QxDb
「……中将は少々興奮気味のようなので、今日はここまでにしましょう。では」
 冷ややかな目をした外交官は一方的に言うとさっさと部屋から出ていく。


「大変だな。異文化交流も。ククッ」
 吐き捨てて部屋を後にする。
 途中で赤い髪の男とすれ違ったが、声をかける前に角を曲がってしまった。


「おい、そこの」
 通路を行く局員を呼び止める。
 呼び止められた局員、准尉は何事かと振り返り、いきなり首をロックされる。
「悪いんだが、ちょっと中を案内してくんないかな」
「って誰だよ、あんた!」
「俺? 名乗る程の者じゃない。ただの事後処理に来たオーバーワーク気味の外交官さ」
 ははは、と快活に笑う馬鹿っぽいのが一人。

「じゃあ四十九管理外世界の?」
 准尉は少し前の室長との会話を思い出した。
 謝罪に来るとか来ないとか。
「そうそう。管理局と四十九管理外世界がどうなるかの鍵を握る超重要人物。……意味、分かるよな?」
 ははは、と邪悪に笑う男が一人。
「……自分の事は召し使いとでも思って存分にお使いください」
 准尉は渋々頭を下げた。
 ここで相手に悪印象を与える訳にはいかないし、無礼な振る舞いをすれば攻撃材料にされてしまう。
「じゃあ案内してもらおうか」

 はっきり言って案内は相当な苦労を伴った。
 外交官は少し進むたびにあれは何の部屋だ、ここを行くと何処に出るんだ、と聞き続けるのだ。
 いちいち解説しなければならない准尉は堪ったものではない。
 途中で何人かの局員と出くわしたが皆が憐れみの視線を向けるだけですぐに立ち去ってしまう。
「好奇心旺盛なんですね」
 特に考えた訳ではなく自然に出た言葉だったが予想外の答えが返ってきた。
「戦争になった時に備えて最短で司令部を制圧出来るルートを考えてるんだよ」
「……これって戦争幇助や外患誘致の罪になるのかな」
「なるだろ。ばれれば」
 准尉は顔から血の気が引くのを感じた。
「逮捕されそうになったら言え。匿ってやる。まあ、さっきからチラチラ覗かれてるから時間の問題かもな」
「そんな事したら罪を認めるようなもんでしょ。俺は無罪ですから」
「お前がどうだか知らないが、管理局がその気になれば有罪を無罪にするのも無罪を有罪にするのも簡単だぞ。検察官と裁判官がグルだから」

 そんな彼等の横を赤い髪が通り過ぎる。
 執務官の制服だな、と准尉が思っていると外交官が駆け出し、執務官の肩を掴む。
 いきなり肩を掴まれた事で執務官は不機嫌そうに振り返ったが、外交官と二言三言会話すると顔から険が消える。
 むしろ待ち望んだ相手が来たような顔だ。



378 名前:尊ぶべき愚者 九話 4/7 ◆Ev9yni6HFA :2008/03/05(水) 23:36:42 ID:3WY5QxDb
「言い出しっぺだし俺からだな」
 色んな世界の住人が集まった訳だし、自分の世界の話でもしながら、ちょっくら親睦を深めようぜ、
という外交官の弁によりカフェテリアで雑談する事になった。
 凄い強引な人だと准尉は思ったが四十九管理外世界では普通なのだと無理矢理納得する。

「まず俺の世界には太陽がなくてな。代わりに月が一つあるだけなんだ」
「月光は太陽光が反射したもの。だったら、そちらの月は輝いていない?」
「ああ。もっとも、こっちの月は魔力で形成された人工物だから太陽があっても輝かないと思うけどな。空を見上げて一際暗い円が月だ」
「しかし、太陽がないなら気温が上がらず食物も育たないのでは」
「だから品種改良して低温、暗闇でも育ち、おまけに血液の代用にもなる食物が作られたんだ。……味はいまいちなんだが」
「なるほど」
 外交官と執務官は初対面とは思えないほど盛り上がっているが、准尉は話に入れずにいた。
 この二人とは何処かで会った気もするのだが、妙な違和感が付き纏う。

「そっちはどうだ? 確か二十三管理外世界だよな?」
「こっちは、特筆するような点は……文明レベルは違えど気候や惑星の運行はミッドチルダと大差ないですから」
「じゃあ、あれだ! 神様について話してくれ。俺の国って無人の世界に移住して出来たから神話とか宗教がなくてさ」
「神様、ですか。僕達の世界では生死を司る大神という概念が存在しましたが」
「それが信仰対象? 偶像崇拝とかOKなの?」

「いえ。大神はかなり抽象的な概念で。生死を司るという事から世界そのものを大神と見る考えもありましたから」
「ふん。ガイア理論みたいなもんか」
「ただ、大神の下位の存在として現人神がいて彼等の中には信仰対象となっている方もいましたよ」
「へえ。やっぱり特別な力を持ってるのか?」
「持ってはいたようですけど、魔法で代用出来るものも多かったようで。
 だから一部権力者が権威失墜を恐れて管理局の管理下に入らなかったという事情もありますが」

「既得権益の維持か。割と有り触れた理由だな」
「それに十五年前の事件で数人が亡くなり残りの方も散り散りになられたようですから」
「なるほど。現人神が何人も一緒に死んだ上に世界そのものがぶっ壊れたんじゃ信仰も糞もないか」
「ええ。現人神は大神の遣い。大神が消え世界が滅びるなら彼等もまた役目を終えます」
「ふむふむ。じゃあさ、シェオルだっけか。あれの中に大神の本体がいるって聞いたんだが」
 一瞬だけだが執務官は眉が釣り上がる。
「過去にも何度か大蛇の姿で現れたそうですが、それだけです。
 個人の見解ではあれも現人神と同じく大神と人間の間に立つ存在だと思っています」



379 名前:尊ぶべき愚者 九話 5/7 ◆Ev9yni6HFA :2008/03/05(水) 23:37:30 ID:3WY5QxDb
 外交官は顎に右手を添えてなにやら思案する。
「蛇がその手の象徴なのは次元を隔てても一緒なのか。
 まあ飢餓にも耐える強靭な生命力や脱皮という生態が理由だし、ありえなくもないか。で、そっちはどうなんだ?」
「へ?」
 いきなり話を振られて准尉は間抜けな声を上げた。
「だからさ、そっちじゃベルカのおーさまを崇めてんだろ? その扱いだよ。
 神と同一視してるのかとか偶像崇拝は認められているのかとか、あと経典の解釈とかさ」
「あの、俺は教徒じゃないんで」
 数秒の沈黙。

「つまんねー。管理世界の最大宗派だっつうからどんな素晴らしいもんなのかと期待してたのに」
 外交官は椅子を傾けて両足をテーブルに投げ出す。
「信じる者はすくわれるとかそういうのだったと思いますけど」
 必死に頭の隅から聖王教に関する情報を引き出す。
「何を? 足下?」
 外交官の嫌味に執務官が失笑を漏らす。
「あの話を中断するようで心苦しいのですが、僕も仕事で聞きたい事があるのですが」
「そうだったな。その為に来たんだもんな。なんでも聞け。それとお前はどっか行け」

 しっしっ、とネコでも追い払うように准尉に対してを片手を振る。
 准尉はこっちから願い下げだ、と小声で呟き席を立つ。

 准尉がいなくなった事を確認すると執務官はファイルから一枚の紙を取り出し外交官の眼前に晒す。
「この内容に間違いはありませんね」
 外交官は片手で紙をひったくると簡単に目を走らせる。
「間違うも間違わないも、この内容じゃあなぁ。俺も悪いとは思ったんだが、分かんないもんは分かんないんだよ」
「では、単刀直入に聞きます。ヴィレオンの行動で貴方達が損をしたか、得をしたか、どっちです」
「……損だな。俺がわざわざ釈明に来ないといけなくなったし、テロ国家だとあらぬ疑いまでかけられた」
「そうですか。……そもそもの問題ですが、四十九管理外世界は魔法技術や次元航行技術を持ちます。
 けれど未だに管理外世界なのは何故です? 管理局を疎ましく思っている国民でもいるのですか?」

 利益を求めての行動ではないのなら感情による行動ではないのか? そう考えての問い掛けだった。
「別に、大した理由じゃない。俺達の世界は鉱物資源に乏しく産業も発達してないが、自給自足は完璧に行っているしそれで満足している。
 仮に管理下に入ったとしても輸出出来る資源はないし、輸入しなければならない資源もない。
 それに、物理的に侵略される心配はないだろうが固有の文化が失われる可能性もある。
 大まかな理由はそんな所だ。確かに、かつての戦争の際には色々とあったが、あくまで自衛の為だったし国民に被害は出ていない。
 だからヴィレオンの動機はもっと別の所だ」



380 名前:尊ぶべき愚者 九話 6/7 ◆Ev9yni6HFA :2008/03/05(水) 23:38:19 ID:3WY5QxDb
「……エイドスクリスタル。そしてヒドゥン」
 執務官が厳かに呟いた。
「ヴィレオンがミッドチルダの住人の命と引き換えに譲渡を迫ったロストロギアと最期に残したメッセージ。何か知ってますか?」
「そっちは何も掴んでないのか?」
「その手の専門家が行方不明で」
「ふぅーん」
 外交官はテーブルに足を投げ出した状態で椅子をぐらぐらと揺らす。
「……俺も詳しくは知らない。
 エイドスクリスタルが特定の条件下で超高エネルギーを放出するロストロギアだって事。ヒドゥンが次元災害の名称だって事くらいかな」

 今までにない新情報に執務官は慌ててメモをとる。
「それ以上の事は?」
「だからあんまり詳しくないって」
「そうでしたね。…………最後に一つだけ」
 一瞬だけ、執務官の顔が今までにない表情になったのを外交官は見逃さなかった。
「ヴィレオンがシェオルをどこで入手したか、思い当たる事は?」
 
 外交官は手にしていた紙を折り畳むと執務官の顔にぶつける。
「こんな事も分からない俺が十五年も前に紛失したロストロギアの入手先を知ってる訳ないだろ」
「そう、ですよね」
 執務官の表情が陰るが外交官はかまわずに続ける。
「つーかお前等だって消滅したと思ってたんだろ?」
「まあ、確認する手立てがありませんでしたから。それに生きるのに必死で」

「生きるのに必死ねぇ。故郷をぶっ壊されたのによく管理局に与する気になったな。あれ、奴等が取り逃がした犯罪者が原因だったろ?」
 執務官の顔が強張り、目を鋭く細めると外交官に強い視線を向ける。

「……大局的に見れば管理局の判断は正しいです。あのまま他の世界にまで被害が出ていればどうなったか」
「正しいがそれだけでは納得出来ない。そんな顔だが」
「……」
「別に答えなくてもいい。お前の立場にしてみれば卑怯な質問だな」
「……心遣いに感謝しますよ」
「この話が最後だっていうなら俺は帰るぞ」
「時間を割いてもらって、ありがとうござます」
 お辞儀する執務官に片手で合図し外交官はカフェテリアから出て行く。

 それを見送った執務官は折り畳まれた紙をファイルに戻し伝票を持って会計に向かう。
 その途中で先程の会話を思い出す。
「納得なんか出来る訳ないだろ」




381 名前:尊ぶべき愚者 九話 7/7 ◆Ev9yni6HFA :2008/03/05(水) 23:38:55 ID:3WY5QxDb
「ねえ、ティアはどうするの?」
 部隊に提出する報告書を作成していたティアナは自分を呼ぶ声に振り向いた。
 声の主は友人であり仕事上でもパートナーであるスバル・ナカジマだ。
 主語はなくともスカウトの話だとすぐに理解する事が出来た。
「私は……」
 正直に言えば心が揺らいだのは事実だ。
 元教導隊の尉官から直々の誘い。
 チャンスである事は間違いない。

「ティア、もしかして遠慮とかしてる?」
「別にしてないわよ。遠慮なんて」
「じゃあ行きなよ。
 私は人の命を救う仕事がしたいから残るけど、ティアは執務官になってお兄さんを馬鹿にした人達を見返したいんでしょ?
 だったらこのチャンスは逃しちゃ駄目だよ!」
 
 その瞳に普段の人を茶化すような色はない。

 そうだ。
 自分の夢。
 兄が果たせなかった執務官になるという夢を自分が代わりに果たすんだ。
 なら立ち止まる訳にはいかない。
 チャンスが巡ってきたなら最大限に利用しなければならない。

「まったく。あんたに説得されるなんてね」
 この友人はいつも自分に力をくれる。
 口に出すのは恥ずかしいから言わないがとても感謝している。
「ははは。もう、私達友達でしょ」
 言いながら、抱きつこうとしてくるスバルの腕をかわし額にデコピンを放つ。
「もう、調子に乗るんじゃないわよ」
「ごめーん」
 それから二人して馬鹿みたいに大笑いする。



382 名前: ◆Ev9yni6HFA :2008/03/05(水) 23:39:59 ID:3WY5QxDb
以上です

改めて実感したね
魔法少女の二次創作で将官の地位にあるおっさんをメインキャラにすんのって大変だわ
戦闘能力ないから戦闘シーンだと空気になりやすいし、地位が高いから砕けた描写とかギャグがしづらい
数ヶ月前の俺は何をトチ狂ってたんだろうか
まあ、大好きなんだけどさ。本編で不遇だったり不自然な行動するキャラにもっともらしい理由つけたりするの

あと、外交官や執務官が自分の出身世界について色々と語っていますが深い理由はありません
ただ、地球とミッドチルダ以外にも世界はあるんだ、みたいな事を表現したかっただけなのです

383 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 00:15:41 ID:cXABeln6
>>信じるものはすくわれる
>>何を? 足下?
誰が上手いことry

そういえば三期が始まる前は色々な世界に行ってレリックを回収するのかと思ってたが、まさかミッドチルダだけで話が完結するとは思わなかった

384 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 00:24:43 ID:vTdG/O5L
そろそろアルカディア改めル・ルイエ氏が来ないかなあとコメしてみる
・・・いや、十分投下スピードが速いのはわかってるのだが、待ちきれずついしてしまう・・・

385 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 00:25:59 ID:PkY9MGBc
贅沢な悩みだ・・・

386 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 00:30:14 ID:aYpMbpYz
>>384
気持ちはすごくわかる。

387 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 00:34:19 ID:/0LnwkQr
>>383
というより、レリックのほとんどはスカ一味が本編開始前に集めきっていましたからね。
しかも、本編でも争奪戦は2回しかしていないという。管理局(というか制作サイド)は
そんなに重要視していなかったのかもね、レリックって。

388 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 01:07:58 ID:D1Q48TOW
もう誰も覚えてないかもしれないが、誰かリンディさんとユーノでSS書くって言ってなかったっけ?

俺はずっと待ってるんだが、書きあがらなかったんだろうか‥‥

389 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 01:14:06 ID:ftW2Odv0
ここで宣言して書く戒めにするといった連中の投下率ときたら・・・・・・

390 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 02:06:06 ID:p12b6W8a
それでも待つのが読み手の心意気だ

391 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 03:28:48 ID:E+QoH08X
私は4の422氏復活をずっと待っている。

392 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 04:03:16 ID:XQJ3ZTEO
最近思うことだが
待つのは結構なんだが、書き手さんにプレッシャーかけるような言動するなよ
特に催促なんかは、呼ばれても呼ばれなくても圧力になるんだし

393 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 05:38:57 ID:qefpVJjG
新婚に無茶をいっちゃいけない。
披露宴当日に投下してたぐらいだし、落ち着いたらひょっこり戻ってくるさ。

ただ、もう一人のきり方が生殺しすぎて困る。

394 名前:ゲリラ兵 ◆QCnUms2uBE :2008/03/06(木) 07:12:54 ID:/BqT8egG
おはようございます。投下大丈夫でしょうか?

395 名前:ゲリラ兵 ◆QCnUms2uBE :2008/03/06(木) 07:18:04 ID:/BqT8egG
では、大丈夫そうなので置いていきますね
ご声援ありがとうございます。本当に励みになります
メインストーリーは明日で一応完結の予定です

(注意書き)
[熱血魔法少女"恋愛"アクションSS〜ソラノカケラ〜第63回][非エロ]
シルバーカーテン、もといNG発動キーはタイトルで「ソラノカケラ」「ゲリラ兵」を指定すれば確実に消えるかと思われます

(今日の注意)
相変らず淡々と話が進んで行きます
2日分ですのでちょっと長めです

では朝刊〜

396 名前:〜ソラノカケラ〜(63)(1/5):2008/03/06(木) 07:19:07 ID:/BqT8egG
ぱんっ、と短い音が部屋に響く。
ただそれは、音こそはしたものの、前線に立つ事もほぼなく、近接戦闘を専門外としているはやてにとっても
痛覚的な意味合いで言えば、また男性の力からすれば信じられないほど軽く、ほとんど痛みはなかった。
けれど、それでも――彼女にとっては、本当に死ぬほど痛くて、じわ、と浮かんできた涙が止められなくて、
なにより憮然とした表情のまま部屋を出て行った彼の後姿が、ひどく心にささって――
はやてはその場に膝をついて座り込むと、ひっく、ひっく、と子供のように泣き始めてしまった。
その様子に思わず一番仲のいいヴィータが声をかけつつ駆け寄ろうとしたが、
「はやて――」
シグナムに肩を捕まれて止められてしまった。
割と彼女の言う事にも普段はなんだかんだと言いながら従う彼女であったが、今回ばかりはかなり本気で反発した。
「何で止めんだよ!」
その気勢に対して、とても静かな面持ちで首を振られて、理由を告げられる。
「あれは、主とクライド殿の2人の問題だ――我らが立ち入る話ではない」
それでもまだ駆け寄ろうかどうしようか迷いは消えていなかったが、結局見守るだけに止まる。
末っ子も心配そうに今にも飛びつきそうな勢いではやてを見つめていたが、将の言葉に縛られて動けなかった。
「はやてちゃん……」
そしてかの人は、泣きながらゆっくりと立ち上がると、大切な人を探しに部屋を出て行ってしまった。

 クライドは夜の縁に座って、夜風に当たりつつ星空を見上げていたが、そっとその背中に未だ表情がぼろぼろのままの恋人が抱きついた。
「はやて――」
「ごめんなさい」
「いや、全ては俺のせいだしな……」
「ううん、ごめんなさい……うちは、悪い子や」
そうして彼に髪を撫でられつつ、少しずつ現実を受け入れていく。
優しく諭しながら、改めて抱きつかれた人は謝らずにはいられなかった。
「ずっと、一緒にいてやれなくて、ごめんな……」
「ううん、わかって、望んだことなんやし、ええよ」
「ん……そうか」
「うん」
そのまま触れ合いを続けつつ、クライドの部屋に共に移動しても交わる事もなく、静かに抱き合ったまま2人は眠りに落ちていった。

 翌朝、いつものように起きだして朝食の準備をしていたシャマルであったが
珍しくはやて1人が起き出してきて黒いショートパンツにYシャツ姿でキッチンに入ってきた。
「おはようございます?はやてちゃん?」
「う、うん、おはようさんや〜」
ある意味、クライドが現れる前であれば普段どおりであったが、それにしては主の様子がどこかおかしい。
何か違和感を感じて問いかける。
「どうかなさいました?」
「あ、あんな、今になって気づいたんやけど、女の子のあれ、そういえばきてへんのや……いつもならそろそろのはずなんやけど……」
「え?」
慌てて朝食の準備の手を止めると、はやての後ろに回りこむ。
「少し、失礼しますね」
「うん」
後ろから優しく抱きつきつつ、緑色の仄かな光を纏わせた手をはやての下腹部に当てて、じっと彼女の体を調べていたシャマルであったが、
しばらくして、若干難しい表情のまま診断結果を告げた。
「どうや?」
「着床、してるみたいですね」
「ほんまに!?」

397 名前:〜ソラノカケラ〜(63)(2/5):2008/03/06(木) 07:19:39 ID:/BqT8egG
一瞬にして表情が明るくなったが、シャマルの方はそうでもなかった。
「うーん、私達でも子孫を作れるとは思いませんでしたが……それでもまだ可能性の段階ですから。
この段階ですと、自然に流れてしまう事もありますし」
「で、でも、出来たかもしれへんのやろ?」
「まあ、そう言ってもいいんですけど、もう少し様子を見ませんと」
「うー……そうやったらめっちゃ嬉しいんやけどなぁ……」
今にも報告に飛んで行ってしまいそうなはやてに釘を差しつつ、ようやくシャマルも表情を崩した。
「もしかしたら、でもいいとは思いますよ。きっと彼も喜んでくれると思いますし」
「うん、ちょっといってくる!」
子供のようにとたた、と駆け出していく主の後姿を見送りつつ、はぁ、はやてちゃんに子供がね、と改めて現状を再認識して、
若干の眩暈を覚えずにはいられない、一応恋のライバルのはずの人であったとかなかったとか。

 朝食の場は、もうその話題で持ちきりであった。
特に小さいままの上着を外した制服姿のリィンは妹が出来るとばかりに大はしゃぎをしている。
「ついにリィンもお姉さんになるですね!?やったです!」
「そうはいうても、すぐにおおきうなるんやで?あっという間に背も追い越されてしまうで?」
「それは平気です〜!シャーリーに頼んでフェイトさんみたいにぼっきゅぼーんにしてもらうです!」
聞き捨てなら無い台詞に、こちらも上着の無い制服姿で朝食を取っているヴィータが、突っ込みを入れる。
「えーリィン、それはちょっと待てよ。あたしはどうなんだよ?」
「ヴィータちゃんは、永遠のちびっ子で可愛いじゃないですか。リィンは、いつか夢で見た……先代の祝福の風みたいに、なりたいんです」
案外真摯で真面目な動機に絡みづらくなった赤い2本のお下げに代わって、シグナムがそれに茶々を入れる。
「そうはいっても中身が伴わねば意味が無いぞ?」
「わかってるですよ〜、いっぱい勉強して、いっぱいはやてちゃんを助けられるように頑張るです!」
リィンの気概は肯定しつつも、例えに出された人がフェイトだったことが少々気に入らなかったらしく、一言付け加える将。
「ふむ。しかしなんだ。テスタロッサみたいに、というのは少々聞き捨てならんな。私では駄目か?」
「シグナムだと……なんていうか胸が大きすぎて肩が懲りそうで」
「ふん、鍛え方が足らんのだお前らは。この程度で肩が凝るなどと、騎士にとってはあるまじき不徳。根性を入れなおせ根性を」
そういって得意げに軽く胸を張るシグナムにじとーっとしたヴィータの視線が向けられていることは、本人の為にあえて語るまい。
それを優しく見守っている当の主であったが、今日は何としても行かなくてはならない場所があり、実は気がそぞろであった。

 午後になんとか時間をあけて、はやてが向かった先は、管理局本局にある無限書庫――じきになのはの夫になるユーノ・スクライアが
司書長を務めるその施設に取次ぎを頼むと、案外暢気な表情で司書長本人が入り口まで出向いてくれた。
「急にどうしたの?珍しい」
「いや、ちょっと聞きたいことがあって」
「ん?」
そして夕食時にはやてが持ち帰った結果を皆に伝えるが、それは正直あまり芳しいものではなかった。
1日2日でクライドを繋ぎとめる手段を見つけることは、事実上不可能であること。
月の軌道を計算した結果、クライドが出現できるほど月が接近するのは3年後に一度あるが、その接近で出現できる可能性は5分5分であること。
しかも例え再び受肉することができたとしても、一日か下手をすれば数時間ほどしか出現できない事。
さらに厳しい事に、二つの月が彼が出現できるほど同時に近づくのはその3年後の次は、100年以上先にしか機会がなかった。
相変らずの冷静さで制服から普段着に戻したシグナムが、端的に感想を述べる。
「100年以上先ですと、主自身が生きてはいないでしょうから、ほぼ確実に会えませんね」
「せやよな……しかも3年後に会えるかどうかもわからへんから……覚悟せんと、あかんよな」
そうはやては悲しげに呟くが、当の本人はそれを告げられてすら優しく見守っているだけで、
その表情に気づいた彼の愛しい人も仕方なさげに微笑むしかなかった。

398 名前:〜ソラノカケラ〜(63)(3/5):2008/03/06(木) 07:20:33 ID:/BqT8egG
 翌日も嘘のように平和な時間が過ぎ去って行く。
はやてはよほど休もうかとも思ったが、シャマルと本人が帰ってくるまでは絶対に大丈夫だから、と言い張るので、
素直にその主張に従ってしぶしぶ局に出てきてはいたが、はっきり言って誰がどうみても仕事が手についていなかった。
それでもなんとか仕事をやり遂げて帰ってくるなりクライドに飛びつくと、笑顔ではあったが少しだけ怒られる。
「こら、一応お母さんになるかもしれない体なのだから、あまり激しく動いてはいけないよ」
「はーい」
それからも嘘のように日常で――さすがに最後の晩餐だけあって料理にはかなり気合が入っていて、ヴィータ、リィンなどからは嬉しい悲鳴が止まらなかったが――
静かに時は過ぎ去って行く。
何事もなく平穏な時間を過ごし、ただそれでもそっとクライドに寄り添ってキッチンを出て行くはやてを見送った騎士達は
一様にため息をつかずにはいられなかった。勿論シャマルも含めて、である。
青い部屋用のワンピース姿でフルサイズのリィンから、ぽつぽつ、と会話が零れていく。
「お別れ、しなきゃならないんですよね……」
隣のヴィータも、ああ、と答えただけでそれ以上は何も言えなかった。さすがの将、シャマルもフォローのしようがない。
「リインの時もそうだったが、いつも見守る事しかできぬな……我らは」
「そうはいっても、もうほとんど夫婦みたいなものですから。私達にできることは、何も」
「はやてちゃん可哀想です……」
じっとテーブルを見つめるリィンの足元から動き出した青い毛並みの守護の獣は、ゆっくりと部屋を出て行こうとして、シグナムに問いかけられる。
「どこへ行く?」
「……落ち着かぬ。少し夜風に当たってくる」
「そうか」
ぱたん、の部屋の扉が閉じると沈黙だけが残った。

 ベッドの上で寝て寄り添ったままのはやてとクライドは、そっと抱き合ってはいるものの交わる気配はなかった。
行為自体を一応止められている事もあったが、正直それが欲しいとはお互いに思わずじっと動かない。
「少し、眠っておこうか」
「うん」
もしかしたら起きたら消えてしまっているかもしれない、と思いつつも彼の言葉に従ったはやてはぬくもりをしっかりと感じつつ意識を消していった。

399 名前:〜ソラノカケラ〜(63)(4/5):2008/03/06(木) 07:21:15 ID:/BqT8egG
 それから数十分経った頃、家の空気に耐えかねたシグナムが、外に出て下弦にたんだんと近づいている大きな蒼い月の浮かんでいる
夜空を見上げつつふらふらと夜道を歩いていると、近所の公園に良く見知った青い毛並が見えた。
じっと天を仰いだまま動かないその獣の隣に立つが、それでも反応は無い。
「何をしている?」
「月を――見ていた」
「ふむ」
倣って彼女も夜空を見上げるが、満月から欠け続けているそれはまるで誰かの終焉を暗示しているように見えて、正直あまり嬉しくはなかった。
「将よ、あの月が憎くは無いか」
「ん?」
何故月を憎まねばならんのだ?と問いかけようとして、じっとその月を睨み付けている守護の獣の双眸の鋭さにその言葉を飲み込んだ。
「我は、憎い。せめて、せめて――子が生まれるまででも、欠けるのを待てぬのかと」
「ザフィーラ……」
いらだつように、鋭い爪のついた足を叩きつけるように地面にめり込ませる。
「何故に、何故にいつも主だけが苦しまねばならんのだ!我は納得がいかぬ!」
月を真っ直ぐに見上げて、まるで訴えかけるように叫ぶ。
勿論、返答は無い。
将も暗い表情で肯定するしかなかった。
「それは、そうかもしれないが……」
「もう闇は消えて久しい。リインフォースも天へと昇って随分と経つ。
だが、まだ、あの事件を経てもなお――主は自身の命を未来の糧にしようとして止まぬ。
もし、もし、あの方がこのままおられるなら、救われるかもしれぬのに、何故に再び宿命は裏切るのか」
そこで言葉を区切ると、鋭い歯をぎり、と鳴らして視線を落とした。
「そして、そして――我らはまた何もできぬ。お救い申し上げることができぬ。
何故だ――これだけ喜瑞を祈って止まぬのに、何も変わらぬと言うのか」
シグナムが長い時を生きてきた過去を辿ってみても、ここまで感情的な彼を見たような記憶はどこにもなかった。
青い毛並みの守護の獣は、再度月を見上げて睨みつける。
「月よ……更待の蒼き月よ。汝に太古の昔から浮かびし矜持があるのなら、主を救ってはくれぬのか」
ほんのわずかだけかさのかかったその更待月は、静かに、どこか儚げに光を湛えていた。
「吼えて、よいか」
「……ああ」
月に向かって、守護の獣が遠くへと吼えた。
その遠吠えは蒼い月の浮かんだ夜空の下、数度、哀しげに響いた。

 翌朝、早朝――。
目が覚めたはやては、隣にまだかなり存在自体は明らかに希薄になってきているものの、確かなぬくもりがあって内心ほっとした。
そっとその頬に手をやると、意識を呼ばれたのか、彼もゆっくりと目を開く。
「おはよう、はやて」
「うん、おはようさんやー」
儚げに微笑みあって、体を起こすとしっかりと抱きしめあう。
「よかった。ちゃんとお別れできる」
「ん……」
クライドの髪を撫でてくれている感触と体のぬくもりをしっかりと感じながら、しかしもうその時間が残されていない事ははっきりとわかる。
日が昇れば――そこで間違いなく彼は消えてしまう。
けれど、それでも、嗚咽ひとつ溢すことはなく、最後の一瞬まで静かに、ゆっくりとした時の流れに身を任せる。
チチチチ、と小鳥のさえずりが外に響いて、日が差し込むと急に部屋の中が朝の光に満たされていく。
それとほぼ同時に、はやてが彼の顔を見上げると、もうその時が来ていることがはっきりとわかった。
「クライド」
「ん?」
「好きだよ」
「ああ」
そして、そっと唇を重ねあってふわりとしたぬくもりをはやてが感じた直後に――
その暖かさが消え、いつかの悲しいお別れのときと同じように、光の粒となってその人は消え去った。

400 名前:〜ソラノカケラ〜(63)(5/5):2008/03/06(木) 07:21:52 ID:/BqT8egG
 いつものように朝食の準備をしているシャマルの後ろ姿をキッチンに見つけると、いつも通りに挨拶をするはやて。
「シャマル、おはよう」
「おはようございます、はやて、ちゃん……」
振り返った金髪の人に、彼女がそっと抱きつくと、抱きつかれた人は母親のようにそっと頭を抱きしめて受け止めた。
「お別れ、してきたんですね」
「うん……笑顔で見送れた、と思うけど、わからへん」
「うん、それでいいんじゃないでしょうか」
「うん、せやね……」
はやては、涙が出てこない事を自分自身不思議に思いつつも、それがむしろ自然であるかのように思えてならなくて、
シャマルのぬくもりに体を預けたまま、じっとしていた。

 ――それから約二ヵ月後。
管理局本局所属XV級艦船のブリッジ。
当艦の館長であるクロノ・ハラオウンは相変らずの戦闘服で艦長席に座ったまま、専用の湯のみを持って母親に似ない渋い味のお茶をすすっていた。
隣には、少しずつお腹が大きくなってきてゆったりと制服を着ているはやて――今は准将となった八神はやて――が、色々な意味での事後報告に来ていた。
「――そうか。親父は、笑顔で逝ったのか」
「うん。ごめんな。本当ならもっと早く報告に来たかったんやけど、昇進のドタバタとかあってな」
「いや、詮無きことだ」
結局二階級特進はしたものの、防衛長官の話は未だ見送られている。
年も勿論であるが、妊娠してしまったことが大きな要因であることは否定できなかった。
「しかし……なんだな」
少しずつ膨らんできているはやての下腹部をそっと見守りつつ、複雑な表情のまま若干難しい顔をした。
「この年で腹違いの弟妹、というのもなんだか、不思議なものがあるな」
「せやね。あ、でもそれやと、うちはクロノ君のお母さんってことにならへん?」
飲みかけていたお茶が、変なところに入ったのか露骨に咳き込むかの人の息子。
「か、勘弁してくれ……何が悲しくてはやてを母さんなどと呼ばなくてはいかんのだ」
「えー?うちはかまわへんよ?ほらー、お母ちゃんって呼んでいいんやでー?」
そう言いながら正面から肩を捕まれて揺さぶられるが、クロノの顔は明らかに呆れていた。
「年下の母親なんて、御免被る……全く」
「あはは」
とじゃれあいがひとしきり終わった所で、某所からの通信が入った旨が眼下のオペレーター席から伝えられ、
応じて開くと、彼の母親――リンディ・ハラオウンであった。
「やっほー、クロノ、元気?」
「いや……ですから、仕事中に私用の通信は避けて下さいと何度言えば……」
「あら、はやてちゃんもいるのね」
相変らず息子のお小言は完全にスルーである。
「はい、お久しぶりです」
「はぁ」
彼がため息をつくと、若干遅めではあるが、フォローが入った。
「ちょうどよかったわ。というか私用かどうかは微妙なところなんだけどね」
「ん……?なんですか?」
「あのね、クロノ、聞いて聞いて、ちょっと今日病院行ってきたんだけど――」
「病院?どこか気になるところでも?」
落ち着けるようにもう一度お茶を飲んだクロノであったが、次の一言でほとんど全部吹き出した。
「貴方に弟か妹ができたのよ!」
ぶー、と盛大に緑色の液体を吹いて完全に固まる。
「ちょっとー?クロノ!聞いてるの、ねえクロノってば」
「いや、なんといいますか……よくそんな器用な事を」
「いやー狙ってみるものねー、私もまさかこんなに上手く行くとは――」
そこでぶちっと強制的に通信を切ると、片手で顔を塞ぎつつ、じっと悩みこむ腹違いの弟妹が2人増えることが確定した人。
「わー、やるなぁ、リンディさん……」
「あの馬鹿親父……!生き返って何をしてるかと思えば……」
ぶつぶつと文句を言わずにいられない彼に、実はさらなる試練が待ち構えていた。
「え、えと、それでな、実は、シャマルにも――あの人の子供が出来たらしいんやけど」
ぴきっ、と握っていた湯飲みに彼の握力によってひびが入った。

401 名前:ゲリラ兵 ◆QCnUms2uBE :2008/03/06(木) 07:22:13 ID:/BqT8egG
それではまたノシ

402 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 07:44:43 ID:yY5cozrg
>>401
GJ!!
ていうかクライド、去り際に色々残し過ぎだぞ!!
この展開は予想外でした。
次回でいよいよラスト。
投下お待ちしてます。

403 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 07:54:21 ID:Nnx+TQro
なんという命中率w
さすがクロノの父だw

404 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 07:59:04 ID:50VLCG0g
>>401
GJ!!
やはりクライド逝ってしまうのか……。
そしてザフィーラにも多大なGJを!!

405 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 08:02:54 ID:ztvZMmDG
GJ
静かなラストに…と思いきや、もうひと波乱あるのかw
しかし、はやてとリンディさんだけでも十分大変だが、
シャマル先生までご懐妊とは、何重もの意味で奇跡だな。

406 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 08:04:33 ID:gkK3H59u
【中国】スター三人、無修正写真流出「セックス?スキャンダル」

02-09?冠希裸照事件2月7号最新?[?思慧]-37P-
http://idol1.jpger.info/page97.php?tid=13/2008-2-9/63187_2.shtml
http://idol1.jpger.info/page97.php?tid=13/2008-2-9/63187_1.shtml
http://idol1.jpger.info/page97.php?tid=/13/2008-2-9/63187.shtml

02-09?冠希裸照事件2月7号最新?[梁雨恩]-40P-
http://idol1.jpger.info/page97.php?tid=13/2008-2-9/63186_2.shtml

02-09?冠希裸照事件2月7号最新?[??思]-10P-
http://idol1.jpger.info/page97.php?tid=/13/2008-2-9/63185.shtml

407 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 08:56:20 ID:A0oUwpWU
>>393
披露宴当日って・・そんな豪快な技決めた奴がいたのか
職人てしては凄いと思うが人として何か間違ってる気がするぞ

408 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 09:02:12 ID:XymrRcgX
>>338
すげぇ、GJ!
なんか久しぶりに正統派SSを読んだ気がするw
描写も丁寧で、えらく手馴れてる感じがします。

409 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 09:38:52 ID:yjttBBjn
>>338
亀レスですがなのは旅行記in青森、こういう事件とか戦いとかとは無縁
な話というのもいいですよね。続きが楽しみです。

ただ、一点だけ間違いを指摘させていただきたいのですが、なのは達の
住む町は「鳴海市」ではなく「海鳴(うみなり)市」ですね。
別に致命的な間違いというわけでもないのですが、小説のストーリーに
没頭しているときに気になるところを見つけるとどうしてもそこばかり
気になってしまう、割と神経質な性質なのもので。
気に障るようでしたら申し訳ありません。

410 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 10:40:17 ID:/2qwodR5
>401
頑張り過ぎだ――――っ!?

411 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 11:22:04 ID:50VLCG0g
>>338
いいなあ……こういう話はすごく好きだ。
GJ!

412 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 14:34:44 ID:l3RZD2b+
ここで空気を読まない俺がネタを投下。
なのレンジャーに対抗して…かどうかは定かではないが、ミッドチルダに新たな英雄が誕生した。


その名も−



なのトラマン



ハーハッハッハッ!
俺の頭になのトラマンの歌とか、なのトラ姉妹なんてネタ電波を送信した奴は手を上げやがれ(爆)

413 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 14:37:39 ID:PkY9MGBc
>>412
クロススレ行ったら?

414 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 14:55:04 ID:/2qwodR5
>412
すまん。

m(_ _)m

415 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 15:17:48 ID:qEwdrF4q
あれよく考えたらリンディさんの子供はクロノにとって両親共に同じ兄弟だよな
何故か腹違いになってるけど

416 名前:コーラ厨:2008/03/06(木) 15:46:27 ID:Cqo1THVq
前スレでクロノ×リンディを宣言してPCあぼーんした者ですが
一度書き上げたくせになかなか思うように復元できず、時間がかかりそうで待たせるのも悪いですし代わりにフェイトSSを投下してもよろしいでしょうか?

417 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 16:00:39 ID:1JJpK5lJ
GO

418 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 16:03:59 ID:Cqo1THVq
では行きます

・フェイトがインターネットの怖さを知るSS
・小ネタ
・一応ギャグのつもり

419 名前:ておあー:2008/03/06(木) 16:05:44 ID:AC5bc7gN
えと、一階の名無し氏、いらっしゃいますか? 少々お願いしたい事があるのですが。

今自分が書いているガリューの話に氏の『ある槍騎士とある姫のその後の話』シリーズに
出てきたような『メディアの人気者フェイトさん』ネタを使用したいのですが構いませんでしょうか?
そのうちでいいので返答をいただければありがたいです。


それと前回の感想でウェンディ×カルタスのエロエロを希望された方へ。
上記のような訳でガリュー話がしばらく返答待ちになるんで『ガリュー話の外伝的なカルタス×ウェンディ』
でよければ着手しますがどうでしょうか。「受けと攻めが逆転してるじゃねーか」とか「俺はギャグのない
ガチ話が読みたいんだよゴルァ」という事であればあまりお役に立てませんが・・・



420 名前:ネットの恐怖〜誰も自重しない〜:2008/03/06(木) 16:06:13 ID:Cqo1THVq
フェイトは悩んでいた。

「彼氏欲しいな……」

そう。フェイトは19歳にもなって彼氏いない歴=年齢である。
幼い頃から異性と言えばユーノとクロノくらいであり、機動六課には男が少ないのも原因の一つである。
そもそも普段のフェイトならこんなこと言わないのだが、クロノが結婚して子持ちになり
なのははユーノと結婚秒読みの上、血の繋がりがないとはいえ子持ちである。
そのせいか、若干行き遅れ感が否めないフェイトであった。ちなみにもう一人彼氏いない歴=年齢がいるが、ここでは省略する。

そんなこんなで自分の容姿が原因だと勘違いし始めたフェイト。が、ぶっちゃけそんなわけがない。

「そんなに悪いとは思わないんだけどな……」

と鏡の前で自分の顔をまじまじと見る。
もう完全に容姿が原因だと思い込んでるフェイト。とことん可哀想な子である。

421 名前:ネットの恐怖〜誰も自重しない〜:2008/03/06(木) 16:07:38 ID:Cqo1THVq
「六課のみんなはどう思ってるんだろ……?でも聞くの恥ずかしいな……」

そこでフェイトは思いついた。
以前第97管理外世界にいた時になのはに某巨大インターネット掲示板を紹介されたことがあった。
無論こっちの世界にもそういう文化は発展しており、第97管理外世界と同じようなインターネット掲示板があることをフェイトは知っていた。
そしてその掲示板では有名人なら大抵個別のスレッドが立てられいる。そして思った
「(ネットで聞けばいいのか!もしかしたら管理局や私のスレッドがあるかも)」
機動六課。というか管理局は闇の書事件、JS事件を通してかなり有名になっていた。
もちろんフェイトもそれらの事件を解決した魔導士として有名である。

早速フェイトは掲示板を開いた。
「えーっと……時空管理局、っと」
検索ワードを入れて検索する。
「あった……けど、具体的な人については書いてないなぁ……」
その後は個人名で検索。

検索ワード「高町なのは」
【管理局の】高町なのはスレその11なの!【白い(ry】

「す、すごい……なのは人気あるんだね……」

検索ワード「八神はやて」
【いずれは】八神はやてスレその8や!【管理局の大狸に】

「はやて腹黒いなぁ」

と、次は自分の番。さすがに緊張してくる。
「よ、よし……フェイト・T・ハラオウン、っと」

検索ワード「フェイト・T・ハラオウン」
(゚Д゚)ポカーン
検索のヒント
ライブスレ以外の……

「え?あれ?」

スレッドが見つからない……フェイトは焦った。しかし一つの結論に行き着く。
「そっか。丁度落ちちゃったんだよね。そうだよね。じゃあ自分で立てるしかないよね」
こうしてスレッドを立てることになったフェイト。こういうことには前向きである。
「よし!明日の朝には何かしらのレスがついてるよね」
そう思いフェイトは寝た。

そして翌朝
「な、何コレ……」
予想通りレスはついていたのだが……

422 名前:ネットの恐怖〜誰も自重しない〜:2008/03/06(木) 16:08:42 ID:Cqo1THVq
【心優しき】フェイト・T・ハラオウンスレ【金の閃光】
1: 2008/03/04 01:33:27 ID:Gl9C87qa
機動六課 ライトニング分隊隊長フェイト・T・ハラオウンについて語るスレです。
彼氏募集中だそうです

2: 2008/03/04 01:37:48 ID:J5jBIg31
>>1
本人乙

3: 2008/03/04 02:36:07 ID:WokNS3YU
>彼氏募集中だそうです
必死すぎワロタwww

4:(・∀・)*\ 2008/03/04 02:53:22 ID:S7CJJ7nC
ガwwwチwwwレwwwズwww

5: 2008/03/04 02:56:49 ID:Mh0xeZ5e
だれかフェイトたんのソニックフォームうp!

6:((・∀・)x)) 2008/03/04 03:02:27 ID:ViIIyoI7
>>5
つ****//www.riotforce6.com/000014526.jpg

7: 2008/03/04 03:12:04 ID:S7CJJ7nC
>>6
光速で保存した

8:2008/03/04 03:33:09 ID:4pIpn4DG
>>6
亜光速で抜いた

423 名前:ネットの恐怖〜誰も自重しない〜:2008/03/06(木) 16:09:30 ID:Cqo1THVq
「き、気持ち悪い……」
スレ主が自分だとバレた上、自分の体がオカズにされていると知ってしまったら当然のことである。
「もう、やめよ……」

こうしてフェイトは二度とインターネット掲示板を開くことはなかった……が、このせいで周りの男がダメだと悟ったフェイトは
何故かクロノをエイミィから寝取り、修羅場をむかえることになるのだが、
それはまた別のお話

424 名前:コーラ厨:2008/03/06(木) 16:11:26 ID:Cqo1THVq
以上です。一応小ネタなんで足早に終わってしまいました
携帯で投下してるので不具合やおかしいとこがありましたら指摘してください。
正直携帯からじゃどうなってるかわかりづらいので…

あと、インターネットは第97管理外世界だけなのかな?
フェイトのソニックフォームのjpgは適当URLです

クロリンほっぽりなげて短時間で作ったんで粗が目立ちますがご勘弁を

425 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 16:16:05 ID:QF+M2boh
>>424
吹いたw
コレハヒドイ!!!GJw

426 名前:ておあー:2008/03/06(木) 16:17:02 ID:AC5bc7gN
>>424
ご、ごめんなさい割り込んでしまいました・・・orz
ネットの怖さをリアルで味わったのは自分だった・・・もう二度と書き込み前のリロードを怠ったりはしないよ。
ほんとすいませんでした。

そしてGJです
部隊長なにやってんだー!?

427 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 16:21:07 ID:5mW4VKhp
>>424
フェイトスレの変態紳士達は決してフェイトのことを笑ったりしないよ!
本人だと気がついてもきっと生温い目で黙って見守ってくれるよ!
おかずにするのは否定できんがw
GJ


428 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 16:24:03 ID:+bJY29tZ
>>424
GJっ!
フェイトそん何やってんスかwww

429 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 16:33:06 ID:PkY9MGBc
ちょっと待てwwwwwwIDコレ良いのかwwwwwww
俺入ってるのは良いけど一名職人さんだぜwwwwwww

素敵wwwwwww

430 名前:コーラ厨:2008/03/06(木) 16:36:19 ID:Cqo1THVq
っとすいません言うの忘れてました。
ID等に関してはこのスレの1〜を順にコピペしたものです。
日付等は若干いじってあります

431 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 16:36:23 ID:QWUgg1Gi
>>419
キシャー(カモーンオラエー!(黒いカリスマ的な意味で))

>>424
吹いたw
スレが見つからなかったのはきっとフェイトそんの検索ワードが悪かったんだよ!

>>429
kwsk

432 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 16:38:51 ID:hG0LF15+
ID辿ったら変態ばかりで吹いた

433 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 16:45:51 ID:PkY9MGBc
>>431
専ブラなら余裕だが8が彗星の人wwww

ってかなんだそのうpロダwwww部隊長か!部隊長公認なんだな!?

434 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 16:47:13 ID:Nnx+TQro
>>424

なのはひでえwww

435 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 16:48:42 ID:QF+M2boh
テオアー氏!

カルタス×ウェンディ、超期待します。
もうウェンディをナンバーズ人分の赤ちゃんを孕ませるくらい、
エロエロでラヴラヴなのをッッ!!


もしウェンディカルタスのエロSSを完成させたら、
スレッド初の快挙になります!
婚約指輪を差し出したカルタスのこと、いつもの軽い口調で笑いながらも
嬉しさで涙をボロボロ流すをウェンディを想像したらハァハァハァハァ

436 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 17:02:15 ID:f8eRXhsq
>>424 乙!
なんだかすごくよく似たネタを以前よそで見たことがある気がする、これなんてデジャヴ?

そして前スレで変態紳士のエースオブエースと呼ばれたID:S7CJJ7nC(文中4)のAAが教導官なのは狙っているのかwwwww

そして6……部隊長何やってんのwwwwwwwww

437 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 17:03:12 ID:TXm3pozz
フェイエリのエロが見たいなぁ……

438 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 17:06:00 ID:D1Q48TOW
>>テオアー氏
カルタスとウェンディの絡み!? あなたはって人は、なんてとんでもないものに挑戦するんですか!!!
あまりに未知の領域なので想像もできませんよ、俺はカルタスの話し方や一人称も分からない(確か金髪でメガネかけてたっけ?)。

ともかく期待しております、投下を心からお待ちしております。

439 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 17:13:35 ID:2LKULiEC
>>438
緑髪短髪で眼鏡などかけてない。
ちなみに設定資料集では20代後半。

440 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 17:17:34 ID:D1Q48TOW
>>439
そうっすか、なんか一期や二期でアースラにいたメガネ(名前忘れた)とかぶってたみたいっすね。

441 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 17:47:20 ID:RHTHAC7V
>>416
GJ
ところで「何故かクロノをエイミィから寝取り、」の部分、
「何故かクロノ”から”エイミィ”を”寝取り、」に見えてしまった俺はどうすればいいんでしょうか

442 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 17:49:09 ID:17BqtziD
>>441
フェイエイか新しいな

443 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 17:51:29 ID:AC5bc7gN
>>438,440
節子! それカルタスやない、アレックスや!!

444 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 18:12:48 ID:QF+M2boh
アレックスか……また懐かしいキャラを……

もういいや、顔あり名前ありのヤツラは
みんなナンバーズとくっつけてしまえ!(極論)

でも、それでも男手が足りないというのはどういうことだ?
orz

ああ、全員幸せにしてええ

445 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 18:16:46 ID:hG0LF15+
ナンバーズ更正組をサポートするカタルスだかカメダスの立ち位置のおいしさは異常

446 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 18:22:16 ID:17BqtziD
>>445
あいつ羨ましいよな名前思い出せないけど
アメダスだっけ?

447 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 18:23:22 ID:PkY9MGBc
かうぴすめ・・・

448 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 18:37:12 ID:OL3U9ua+
しかしフェイトさんのスレは「フェイト・テスタロッサ」で検索すれば出て来るんではなかろーか。
とか思ってしまった。

ただ前後は【金色夜叉】とか【音速の死神】とかついてて凹むんだろうけどな。

449 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 18:49:47 ID:DUufxoOS
>>448
実は名前長いからスレタイの文字数制限に引っかかって半角だったとか

450 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 18:57:29 ID:OL3U9ua+
しかもスレは既に58とかになってる。

451 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 19:24:24 ID:0FjQBals
>>449
正解w

452 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 19:35:39 ID:MruxiNgg
フェイトさんが自演スレとか立てた日には、信者が集まって祭り状態だろうな。

どうでもいいが、ふたなりキャロのデカチンポを無理やりしゃぶらされるフェイトとか
ふたキャロにけつまんこずぼずぼされるエリオを想像した俺は変態なんだろうか。

453 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 19:37:05 ID:Jx5jZDHn
ド変態が(褒め言葉である)

454 名前:アルカディア ◆vyCuygcBYc :2008/03/06(木) 19:37:39 ID:0zR9hf36
今晩は投下しますー、と自分に鞭打つ事を言ってみます。
バイクでこけて左手痛めてタイピングがかなり遅くなってるので厳しいとこですが、
今晩中には仕上げます。
(尚深夜になる可能性大なので、待たれる必要はありません)

455 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 19:37:39 ID:PkY9MGBc
ふたなりはあまり住人好みじゃないみたいでな・・・
俺としてはシグナムがティアにナニを見せて
「テスタロッサの顔でしゃぶれ」とか来たら面白そうだと思うwwww

456 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 19:52:36 ID:MruxiNgg
>>455
ティアナ「四つんばいになれば許して(ry」

457 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 19:58:41 ID:QWUgg1Gi
>>444
>もういいや、顔あり名前ありのヤツラは
>みんなナンバーズとくっつけてしまえ!(極論)

奇才ktkr、是非やってほしいぜ。

458 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 20:07:17 ID:2LKULiEC
>>444
男キャラだと
スカリエッティ、ゼスト、ゲンヤ、カルタス、エリオ、ヴァイス、グリフィス、ザフィーラ、クロノ、ヴェロッサ、ユーノ、レジアスでギリギリ12人。
レオーネ、ラルゴ、ティーダ、タント、ドゥーエに騙された司祭とかもいるけどこいつらは流石に無理だろ。

459 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 20:13:33 ID:22XSZr/K
>>454
無理は禁物だぜ、と言いつつも投下をwktkしながら待ってる俺は多分鬼畜野郎なんだと思う

460 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 20:25:48 ID:4bpxpq9j
>>454
wktk
左手悪化しないように右手1本で書いてくださいね。

>>458
レオーネ、ラルゴ、タントは無理だけど、ティーダならティーダを殺害したのはナンバーズの誰か(だったはず)
そうすればその殺した誰かさんが一目ぼれしてこっそり連れ帰ったとか。
ドゥーエに騙された司祭はそのままドゥーエとくっつければよくね?

461 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 20:26:21 ID:aYpMbpYz
>>454
(´∀`)頑張れ

462 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 20:26:28 ID:5DK4PQ8P
ゲンヤと9、ドクターと1が無難なところだろうが残りの組み合わせが気になるな。

463 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 20:30:35 ID:2LKULiEC
>>460
ティーダを殺したのはそこらの次元犯罪者。
もう逮捕済みだよ。

464 名前:WS:2008/03/06(木) 20:32:11 ID:7a5waYpi
流れぶった切って以前の長編ものの続きを投下します
プロローグの続きからなので1話からですね
オリキャラはなるべく出さないようにはするものの
少しばかりキャラの性格に違和感が出てくるかも

465 名前:リリカル・チルドレン 1話1-1:2008/03/06(木) 20:35:56 ID:7a5waYpi
クラナガン北部の住宅地帯

クラナガンに並び立つ住宅街の中を一人の少女が元気よく駆け抜ける、
その姿は地元の学院ものと思われる制服を身につけ、左右にちょこんと結びをかけている黄土色の髪、
そして特徴的な翡翠と紅玉のオッドアイの瞳
目的地にたどり着くや否や、おもいっきりドアを開け、
部屋の掃除をしているホームキーパーとも思える女性に声をかける
「ただいま〜、アイナさん」
「おかえりヴィヴィオちゃん」
そう、この少女の名は高町ヴィヴィオ
かつてJ・S事件後、機動6課所属であったエース・オブ・エースでもある高町なのはに引き取られ、
その養子となった子供である

「これからすぐに教会へ?」
「うん、カレラと待ち合わせして一緒に行く予定なの。アイナさんは?」
てきぱきと着替えを済ませ準備をしつつ、掃除機をかけている女性に尋ねる
「私はお掃除が終わったら地元の奥様達と少し御出かけ、ヴィヴィオちゃんがこっちに戻ってくるまでには帰ってくるから」
「ママからは?」
「残念だけど今回は予定が合わせられないみたい、実家のご家族とフェイトさんによろしくって」
「そっか、残念・・・」
彼女の養母でもある高町なのはは管理局の中でも指折りの魔導師であり、また優秀な教導官でもある
そのためか彼女の教導演習の依頼は絶えず続き、なのは自信も自分から予定を空けるのが難しくなってきているのである
今度こそは一緒に行けると期待してたヴィヴィオにとっては、少しばかりショックが大きいことでもあった
「それじゃあ行ってくるね、アイナさん」
「はい、いってらっしゃい」
身支度を済ませたリュックを背負い、教会行きの転送ポートへと向かうヴィヴィオ
その少女の手首には、去年に飛び級によるザンクト・ヒルデ魔法学院中等部の卒業祝いとして、
義母にもらった赤い宝玉が太陽に照らされているかのように輝いていた


466 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 20:48:26 ID:p8l4cJ7K
規制でもくらったのかな?

467 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 20:56:27 ID:KprL43qe
書いてるとか

468 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 20:58:08 ID:FtpF2IS2
>>250での書き方を見るに、「1話1-1」の「1-1」ってのはもしかして投下数を示してるのか?
としたら他の職人さん風に書けば「1/1」と同じ意味で投下は終了ってこと?


469 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 21:00:24 ID:p8l4cJ7K
プロローグ0-1
プロローグ0-2
プロローグ0-3
ってなってるし続きはあると思うけど
さすがにこれじゃ感想も書けないし

470 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 21:01:04 ID:kmNbToTV
混乱してまいりました

471 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 21:04:13 ID:1Fmsx3kW
>>454
無責任に急かすようなコメをしてしまったことを後悔
申し訳ありませんでした・・・・
それでもwktkしてしまうのだけは許してください・・・・・・・・・

472 名前:WS:2008/03/06(木) 21:06:34 ID:BIu6EwlO
携帯からWSです。 規制をくらいました 前の文章は無視したゃってかまいませんのでそのまま続けてください ご迷惑をおかけして申し訳ありません

473 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 21:12:44 ID:FtpF2IS2
>>472
PCで投稿してる最中に規制かかったってことか?タイミングよすwww
前と同じ2〜3レス程度だったら、ぴんく難民板(規制中でも書き込み可能)で代行してもいいぞ
どうする?代行でやるなら誘導するが。 それとも規制とけてから出直す?

474 名前:WS:2008/03/06(木) 21:20:13 ID:BIu6EwlO
ひとまず他のパソコンからやってみて、無理だったら時間をおいてみます

475 名前:WS:2008/03/06(木) 21:32:46 ID:BIu6EwlO
無理だったので無視して続けちゃってください

476 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 21:59:30 ID:/0LnwkQr
SSのネタを求めて本編を見直していたら、はやてが「指揮交代!」って叫んだところでこんなの思いついた。


ゆりかごを止めるためにはやても内部への突入を決意する。だが、この場を任すことができる代わりの指揮官がいない。
その時、ドゥーエに殺されたはずのレジアスが戦闘機人となって戦場に現れた。
レジアス「おのれらッガジェット! このレジアスとミッド地上本局航空魔道師隊が相手だ!!」
魔道師A「我ら古代遺物管理部機動六課交替部隊もいるぞッ!」


ごめん、なのはさんに頭冷やされてくる。

477 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 22:17:05 ID:nLDDZov/
>>476
どうやってもレジアスは戦闘機人にはなれんぞ、どうせならゼストと同じレリックウエポン化、ゼストの遺体から
レリックを拝借or託されて、死に物狂いで大活躍の後、事切れるというのならOKでね?

478 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 22:21:07 ID:2LKULiEC
>>477
残念レリックウェポンはリンカーコアにレリック融合で完成されるので
そもそもリンカーコアを持たないレジアスでは駄目だ。

479 名前:ぬるぽ ◆6W0if5Z1HY :2008/03/06(木) 22:24:15 ID:IXs4Vv4l
23時頃から爆撃するぽ

他の職人様方々も、保管庫の中の方も、感想カキコしてくれる方も、ロムの人も、全員乙であります!

480 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 22:24:39 ID:p8l4cJ7K
>代わりの指揮官がいない
グリフィス涙目w

やっぱアインヘリアルに応急処置を施して使用すべきだな
一発ぶっ放したあとは派手にぶっ壊れてくれれば完璧

481 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 22:24:49 ID:WmdqTJnI
思ったんだが、普通に旦那が間一髪で間に合って一喝して改心したif設定のレジアス中将じゃ駄目なのか?

482 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 22:26:41 ID:gb3qQy9g
改心も何も、旦那がトチ狂っただけでレジアスは昔から何も変わってないぞw
死ななかったらそのままアインでゆりかごを撃たせると思う。

483 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 22:36:08 ID:2LKULiEC
>>482
8年前から変化はなくともゼストの中では変わってるよ。
ゼストの中のレジアスは20年前と同じなのだから。

484 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 22:38:53 ID:gb3qQy9g
>>483
そりゃあ、ゼストの方が変わったんだろう……

具体的には復活するまでの間に脳が腐ったとか。
いやだって、レジアスはあの頃から地上を守ることしか考えてないのに……

485 名前:y=ー( ゚д゚)・∵. ターンA:2008/03/06(木) 22:42:58 ID:KprL43qe
じゃあ23時まで暇つぶしに
昨日の投下、…意外に反応がよかったんでほっとしました…書いてる分には久々に楽しかったけど



ダンナ、いい子いるよ!

 そんな声と手にに引かれて思わず店に入っちまった
おいおい、何か久々だなぁこういうとこも…
 まぁこの辺りは優良店ぞろいだし、大丈夫だろうとタカをくくっていた
見れば実際料金表もまぁまぁ相場だし小奇麗なお店の看板は、えー何々…

『機動6課ご奉仕倶楽部』

ふーん?新手のプレイか?

 ふんふん…で、これでお気に入りのコを選ぶんだな…
通された小奇麗な個室で輝く店の子達のプロフィール入りのパネルを見る
 えーっと何々…?

ティアナ・ランスター、ツンデレ、テクニックに自信あります…ツンデレねぇ自分で言うか?まぁカワイイけど
スバル・ナカジマ…よく解んないけど、胸と高速振動に自信あります…振動…ふーん…おっぱいは確かに見事だ
キャロ・ル・ルシエ…フリードとヴォルテールも頑張ります…よく解らんが4Pサービスなのだろうか?ガッツポーズはどうかと思うが

…うむ、コメントはともかく、なんか結構可愛い子揃いじゃないか!
この店、燃えてきたね、コレ

 数分j後…オレはそれらの子に後ろ髪引かれつつも…
迷う事無く人差し指を伸ばして、次のパネルを押していたね、おりゃ!

カチッ

数分後

 音も無くドアが開き、もじもじしながらその子は現れた、お?何か目が泳いでいるぞ、顔も赤い
お?なんだなんだ?まだ新人さんなのかな、ラッキーかも…ジュルリ
じっくり見つめたらようやく斜め上を見ながら喋り始めた

「あ、あの…エリオ・モンディアル三等陸佐です…ご指名…その…
  …あ、ありがとうございます…一生懸命ご奉仕させて頂きますので…よ、よろしくお願いします」

ジュルリ




なんてとこまで考えたら、あ、あんまりエロくないなこれ…








486 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 22:45:02 ID:KprL43qe
…陸佐じゃない陸士だった

487 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 22:46:46 ID:ByVGffeS
>485
おい!









ツヅキマダー?(AA略

488 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 22:47:46 ID:PkY9MGBc
ヘイボーイ、今すぐに続きを書き始めないと・・・ボン!・・・だぜ
泡姫ならぬ泡王子になれるとは・・・恐ろしい子・・・!

489 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 22:48:43 ID:KprL43qe
>>477
レジアス中将はレリック爆弾抱えて「うおお!」って散るタイプだねぇ

490 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 22:50:58 ID:1lYnvfOR
このスレのSSのおかげでショタとふたなりに目覚めてしまった
どうしてくれるんだ…俺、童貞なのにもう戻れないかもしれないよ

491 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 22:52:43 ID:s8fpKXes
>『機動6課ご奉仕倶楽部』
ちくしょー俺が行ってみて〜!

できれば……続きを……。

492 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 22:54:29 ID:+Pz+liKK
>>486
出世しすぎですwww

493 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 22:55:28 ID:ZrsvNCEr
>>485
キャロとエリオのダブル指名はできますか?

494 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 22:55:51 ID:D1Q48TOW
>>485ターンA氏!! あなたって人はなんてモノを書くんですか!!

隊長陣やロングアーチのメンバーもいるんだろうな!? だったら是非ともシャマル先生かシグナム姐さんを指名したい!!!

495 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 22:57:26 ID:qULlx4Su
ザッフィーのもふもふ倶楽部を作ればひと財産作れるかもわからんよ

496 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 22:58:21 ID:ByVGffeS
エリオきゅんのスベスベな太腿で一発抜いて欲しい

497 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 22:58:54 ID:FtpF2IS2
>>494
シガーよわかったからモチツケw

498 名前:ぬるぽ ◆6W0if5Z1HY :2008/03/06(木) 23:02:42 ID:IXs4Vv4l
 リリカルなのは旅行記(笑)in青森、書いているうちにやっぱりというか、案の定というか、
長くなってしまったので、中編・後編と分割します。今回は中編です。

前編は、>>323-337
中編 1日目の続き〜2日目終了まで
後編 3日目〜旅行終了まで

 それから、>>409さんに指摘していただくまで、ずっと「鳴海」と勘違いしてたwwうはwwやべww恥ずかしwwww
穴があったら入りたいwwおっと、目の前にエリオ君の尻a(ry
一つ賢くなりました。どうもありがとうございます。


499 名前:ぬるぽ ◆6W0if5Z1HY :2008/03/06(木) 23:03:27 ID:IXs4Vv4l
 最初の観光スポットは、八戸駅からJR八戸線で20分少々、八戸港内にある『蕪島』(かぶしま)というところだ。
ウミネコの繁殖地として、国の天然記念物に指定されているスポット。
小高い山の上に蕪嶋神社があり、ふもとから神社に向かって階段の参道が続いている。
神社周辺の山肌や崖には大量のウミネコが巣を作っているのだ。

「昔は名前通り島だったんだけど、今は埋め立てられて陸続きになってるんだってさ」
「へぇー」
「ウミネコはかっぱえびせんが好物なんだって。島の売店で売っているらしいから、買って餌やりしましょ」

 アリサがガイドブック『ぶるる』の情報を読み上げていると、列車が最寄り駅の鮫駅に到着した。
列車を降りて歩き始めると、左側には海、そして港。小さな猟師の船が入っているような、そんな感じの港だ。
なのは達の住む海鳴市にも海や港はあるが、「漁港」という感じではない。
それに比べて、ここの港はいかにも「漁港」という感じだった。

 アー
 アッー アー
 アッ アアー
 アッ――――

 潮の香りと共に、ウミネコの鳴き声が風に乗ってなのは達の耳に届き始めた頃には、神社の入り口が見えてきた。
よく見ると、神社ふもとの駐車場には、ウミネコが点々としている。

「わあ……」

 はやての車椅子を押しながら、なのはが歓声を上げた。ウミネコ。黄色のくちばしと脚。
胴体部分は白が基調で、羽根の部分は黒。体形的には、カラスをほんの少しだけポッチャリさせたような感じの鳥だ。
 五人とも、動物は好きである。
すずかは猫を、アリサは犬を、それぞれ屋敷に飼っているし、はやても犬が欲しいと思っていた時期があった。
その願望は、ザフィーラによって叶えられることになったのだが。
フェイトのパートナーは犬を素体にした使い魔・アルフだし、なのはも一時期、
フェレット状態のユーノ・スクライアと共同生活をしていたことがある。

 なお、8月は繁殖のために島に訪れたウミネコ達が徐々に去っていく時期なので、
あまり観光に適した時期とはいえない。
ただ、繁殖のために何万羽もウミネコが訪れる春は、傘を差していないと上空から放たれるフンが直撃するほど。
さすがにフンが降ってくるのは御免だ。そう考えると、逆にこの時期に訪れたのはよかったのかもしれない。


500 名前:リリカルなのは旅行記(笑)in青森・中編 ◆6W0if5Z1HY :2008/03/06(木) 23:04:30 ID:IXs4Vv4l
「かわいい……」

 潮風に長い金髪を靡かせながら、足元を行き来するウミネコを眺めるフェイト。
戦闘のときは冷静沈着、キリッとしているフェイトだが、今の彼女からはそんな気配など微塵も感じられない。
可愛いものを見て顔をニッコリさせている、穏やかでごくごく普通の少女だ。

「はい、フェイトちゃん」

 後ろを振り向くと、売店で買ってきたかっぱえびせんの袋を差し出すすずかの姿があった。
そのさらに後ろでは、なのはとアリサが、かっぱえびせんをばら撒き、それを食べるウミネコ達を見て
きゃっきゃと騒いでいた。
その光景に、フェイトは列車の中でのアリサの言葉を思い出す。

「ありがと、すずか」

 かっぱえびせんを受け取り、袋を開封して中身を一掴みばら撒くと、たちまちウミネコが群がった。
出遅れてしまい、かっぱえびせんを食べ損ねたウミネコ達は、もっとくれ、もっとくれと
言わんばかりに鳴き声を上げ、まるでにじり寄るようにフェイトに近づいてくる。

「ま、待って!ちょっと待ってってばぁー!」
「あは、あはははは!」

 それにしても、ここの鳥達は非常に人間慣れしていた。
はやての車椅子が珍しいのか、ハンドル部分に停まっているウミネコもいる。

「よしよし、ちょっと待っとってな」

 はやてが袋からかっぱえびせんを取り出して投げようとすると、それを待ちきれないと言わんばかりに、
一羽のウミネコがはやての目の前を一閃して右手からかっぱえびせんをパクッと奪い去った。

「ひゃっ?!……全くもう、せっかちやなぁ〜」

 思わぬ奇襲を受け、驚くはやて。笑い声が上がる。
年齢の割に大人びている五人だが、今の彼女達はどこからどう見ても、10歳という年相応の表情を浮かべていた。

「よーし、それっ!」

 なのはが、かっぱえびせんを上に向かって放り投げる。
それが地面に落ちる前に、一羽のウミネコが鮮やかな空中キャッチを見せて飛び去っていく。
その光景に、また少女達の笑い声が上がった。


501 名前:>>494ザ・シガー:2008/03/06(木) 23:05:03 ID:D1Q48TOW
何故ばれた!? あなたエスパーですか!? それとも俺の好みはもはやスレ的に完全に悟られてるのか?

502 名前:リリカルなのは旅行記(笑)in青森・中編 ◆6W0if5Z1HY :2008/03/06(木) 23:05:29 ID:IXs4Vv4l
 今日宿泊するところは、八戸駅から特急で1時間弱青森方面に向かったところにある、「浅虫温泉」の某旅館である。
車椅子のはやてでも大丈夫なように、バリアフリー設備が整っているところを選んだ。
八戸駅から特急に乗り、旅館には4時半過ぎに到着した。
宅配便で送っておいた荷物を受け取り、女将に連れられ部屋へ案内されると、五人から歓声が上がった。

「うゎあ〜」
「きれい!」
「すっごい!海が見えるよ」

 窓からは海を一望することができる部屋で、畳の張られている落ち着いた『和』の空間だ。

「お食事は7時からになっております。では、ごゆっくり」

 女将が去り、フロントで受け取った荷物を落ち着けると、アリサがこう切り出した。

「さてと、まずは当然――温泉よね?」

 当然、異論はない。早く旅の疲れを癒したいのは、みんな同じだ。
部屋に置いてあったタオルとスポンジ、荷物から取り出した着替えを持って、なのは達は1階の温泉へと向かった。

「私、『おんせん』も初めて。どんな感じなんだろ……楽しみだなぁ」

 入浴の文化に関して、ミッドチルダのそれは、「この世界」の欧米文化と似たようなものだ。
食文化同様、入浴に関しても、当初フェイトは戸惑ったが、これにもだいぶ慣れてきた。
なのはと一緒に入浴したこともある。が、温泉は未だに経験がなかった。

 脱衣所には、誰もいなかった。これ幸いとばかりに遠慮なく衣服を脱ぎ捨て、裸になる少女達。
リボンや髪留めを解き、髪も下ろす。足が動かないはやての脱衣も手伝った。10歳。
他人に裸を見られても、まだ、そんなに恥ずかしがるような年頃ではないし、まして相手は心許せる女友達だ。

 全員生まれたままの姿になり、タオルを持つ。
恥ずかしくない年頃だが、公共の浴場なので中に他の客がいるだろうし、身体を隠すタオルは必要だろう。
怪我人を運ぶ時のように、四人がかりではやてを抱えて風呂場に入っていった。


503 名前:ザ・シガー:2008/03/06(木) 23:06:03 ID:D1Q48TOW
割り込み失礼しました、支援です。

504 名前:リリカルなのは旅行記(笑)in青森・中編 ◆6W0if5Z1HY :2008/03/06(木) 23:06:25 ID:IXs4Vv4l
「ラッキー!貸しきり状態じゃん」

 幸運なことに、風呂にも他の客は誰一人としていない。
反響して大きく響き渡ったアリサの言葉が、全員の心中をそのまま代弁していた。

「お風呂がこんなに大きい……これが『おんせん』なんだ」

 初体験のフェイトは、家の風呂とは比べ物にならない大きさに、たいそう驚いた。

 公共浴場の湯船に浸かる前には、身体を洗っておくのが基本というか、マナーだ。
時々、風呂場に入るや否や、いきなり湯船に入る馬鹿者がいるが、あれは勘弁してもらいたい。
 洗い場の椅子にはやてを落ち着けると、各人、髪の毛を洗い出した。はやても、髪の毛は自分で洗うことができる。
フェイト、アリサ、すずかの三人は、なのはとはやてに比べて髪の毛が断然長い。
必然的に時間がかかってしまうので、なのはとはやては先に身体を洗うことになる。

「はやてちゃん、身体はわたしが洗ってあげるよ」
「うん。お願いするわ、なのはちゃん」

 スポンジに水を含ませると、それまでぺったんこだったスポンジが大きく膨れ上がった。
ボディーソープを含ませ、はやての身体をゴシゴシとこする。

「じゃ、流すよー」

 はやての身体についていた泡が、たちまち流れていく。旅の汗とも、これでおさらばだ。
身体洗いまで終えたアリサとすずかが、はやてを脇から抱えて湯船に入っていった。

「なのは、その……背中洗ってあげるよ」

 フェイトがちょっと恥ずかしそうに、スポンジを持って待ってくれていた。

「えーホント?じゃ、お願いしようかな」

 やはり、温泉の王道は流しっこだろう。
フェイトはスポンジにボディーソープを含ませ、なのはの背中をやさしくこすった。
心地よさに目を細め、ニッコリするなのは。嬉しそうにスポンジを動かすフェイト。
その光景を、湯船に浸かった三人は、ニコニコしながら眺めていた。

「もうちょっとしたら、外の露天風呂も行きましょ」
「うん、いいね」


505 名前:リリカルなのは旅行記(笑)in青森・中編 ◆6W0if5Z1HY :2008/03/06(木) 23:07:17 ID:IXs4Vv4l
 温泉の後は、いよいよお待ちかねの夕食の時間だ。
昼食で結構満腹になったのだが、もう7時間経っており、お腹の中は空っぽだった。

 ここ浅虫温泉は海に近いということもあり、海の幸が豊富だ。自然、料理も海産物を使ったものが多く出てきた。
やはり、北の海の魚は神奈川で食べるものとは違う。たとえば、今目の前に出されたホタテ。
スーパーで買い物をすることが多く、ホタテをちょくちょく目にするはやても、驚いた。
自分の知っているホタテとは、一回りも二回りも違うその凶悪的な大きさ。
ホタテ初体験でこんな大きいのを見たフェイトは、今後日常生活で目にするホタテを全て小さいと思うように
なってしまうのではないだろうか。
ちなみに、ホタテは7月・8月にグリコーゲンといううまみ成分が増え、しかも肉厚になって美味しくなるんだとか。
 そんな中、いいものを食べ慣れているアリサとすずかもわからない食材が一つ出てきた。

「これは、なんだろ……?」

 アリサがまじまじと眺めるそれは、貝みたいに見える。形はまるで、富士山みたいだ。
噴火口の部分から、ドリルみたいになった灰色の身が見えている。食材としては、こんなもの見たことない。
発想を転換して海洋生物の視点から考えたとき、すずかの頭にひらめくものがあった。

「これ、フジツボじゃないかなあ……」
「ええっ?!フジツボって、あの?……言われてみれば、うーん確かに……」
「船の底とか岩場にくっついてる、あれ?」
「そうみたいやね……」

 驚愕の声を上げるアリサ、なのは、はやて。そう、その通り。これはフジツボである。
なのはが言ったように、船の底とか、岩場にこびりついている、「あれ」だ。

「…………」

 驚愕の声が上がった後、場に沈黙が流れた。フジツボにいいイメージを持っている人は少ないだろう。
ところかまわず繁殖し、水の汚い湾内の岩壁にもビッシリとくっついている。
人体内にフジツボの卵が入り込んで繁殖してしまうという都市伝説。
むしろ、悪いイメージを持つ人が多いのではないか。
少なくとも、なのは、はやて、アリサ、すずかはそうだった。

「これ、食べれるのかなあ……」

 なのはがポツンと言った。食べられるから、今目の前に存在しているのではあるが。


506 名前:リリカルなのは旅行記(笑)in青森・中編 ◆6W0if5Z1HY :2008/03/06(木) 23:08:02 ID:IXs4Vv4l
「え、え、え?何なの?これ、美味しくないの?」

 フェイトは、フジツボを知らない。なので、なぜ他の四人が沈黙しているのか、わけがわからない。
さっきから、フェイトは何度も初めて目にする食べ物を食べてきた。全部、美味しかった。
目の前にある山みたいなやつも初めてだが、きっと美味しいんだろう。
それなのに、他の四人が沈黙してしまったので、これは美味しくないのかと動揺してしまう。

「あ、いや、そういうわけや、ないんやけど……これ、初めて……」
「うん、初めてだよねー。ちょっと抵抗あるなー……」

 はやてとアリサの言葉に、フェイトは少し驚いた。と同時に、初めて、初めてと驚いてばかりいる自分が、
まだみんなが食べたことのないものを一番に食べたらおもしろいんじゃないか……という好奇心も湧き、
フェイトは思わずこう言っていた。

「私、食べてみるよ」

 スプーンみたいなのがセットになっている。これで、中身をほじくり出せということだろう。
それを器用に使って中身をするりとつまみ出す。外から見えている部分は灰色っぽかったが、
中身は卵の黄身がちょっと薄くなったような色をしていた。
四人は、ごくり、と息を呑んでフェイトがフジツボを食べるのを見守っている。

「ん……」

……どこかで食べたことがあるような味だ。
記憶の糸を手繰り寄せていると、今年の正月、なのはの家にお呼ばれした時の記憶が蘇った。

『フェイトちゃん、これは蟹っていうんだよ』
『へぇ、かに、かぁ。美味しいんだね』

 そうだ、あの時食べた「蟹」という食べ物の味に似ている。もう一個、食べてみた。
やっぱりそうだ。蟹に近い味がする。

「なのは、『かに』の味がするよ、これ。美味しい」
「え?えええぇぇっ!?」

 実はフジツボは、貝の仲間ではなく、甲殻類。つまり、海老や蟹に近い生き物である。
以前は捨てられていたのだが、最近になって食べ方が研究されるようになり、養殖まで行われている。
1kg数千円する高級食材であり、青森県の珍味だ。
 その後、他の四人も恐る恐るフジツボに手をつけ、そして飲み込んだ後には、その美味しさを認めていた。


507 名前:リリカルなのは旅行記(笑)in青森・中編 ◆6W0if5Z1HY :2008/03/06(木) 23:08:54 ID:IXs4Vv4l
「ふにゃ〜、もう食べれない……」
「あたしもお腹いっぱ〜い」
「フジツボは珍味やったなぁ〜」

 談笑しながらなのは達が部屋に戻ると、そこにはすでに五人分の布団が敷かれていた。
エアコンもスイッチが入っており、この涼しさなら8月でも快適に眠れそうだ。
 思わず布団にダイブ。ふっかふかの布団は、なのはの身体を柔らかく受け止めてくれた。
なんだかもう、起き上がりたくない。このまま布団に吸い込まれて寝てしまいたい。
だが、そんななのはを、ツンツンと指で突きながらフェイトが言った。

「ダメだよなのは。ちゃんと、歯磨きしてから寝ないと」
「んー……」

 そうだった。そのまま吸い込まれそうになる身体を、なのはは超人的な意志で布団から引き剥がす。
歯を磨くと、再び布団にダイブした。

「それじゃみんな、明日は6時起き!寝坊しないでよ」

 アリサの言葉に、各人、それぞれ携帯のアラームを6時にセットした。
6時起きとは随分早いように思うかもしれないが、実はこれも計画のうちなのだ。

「はやてちゃん。トイレに行きたくなったら、遠慮なく起こしてくれていいからね」
「うん、ありがとうな」

 すずかは気遣いが細かい。
はやては、今日一日代わりばんこに、しかも嫌な顔一つせず車椅子を押してくれた四人に感謝した。
旅行が終わったら、みんなにキチンとお礼を言わなければいけない。
アリサがぱっちん、ぱっちんと二回電気の紐を引っ張ると、部屋は薄暗いオレンジ色になり、静かになった。

 女の子が五人で寝る。
こういうシチュエーションなら、暗がりの中で好きな男の子についてやら何やらのヒソヒソ話でも起こりそうだが、
五人とも旅の興奮で疲れていた。エアコンの効いた部屋で布団をかぶるのは実に気持ちいい。
ほどよく冷んやりした空気と、ふかふかの感触。
程なくして、少女達の意識は、熱い泥に吸い込まれるかの如く、闇に沈んでいった。


508 名前:リリカルなのは旅行記(笑)in青森・中編 ◆6W0if5Z1HY :2008/03/06(木) 23:09:44 ID:IXs4Vv4l
 翌朝。携帯のアラームが鳴り響き、五人は6時に起床した。
眠い目をこすりながら身支度を整えると、フロントに荷物を預けて旅館をチェックアウトした。
預けた荷物は、今日の夜に宿泊する宿へ送られるのだ。これは、アリサの手配だった。
前述したように、彼女は他人の旅費まで出すといったことはしない。
しかし、旅を快適にするために、実業家の娘たる立場をうまく使い、こういうことは引き受けてくれた。
おかげで、なのは達は快適な旅を楽しむことができる。

 浅虫温泉駅のプラットホームに、この日最初の下り列車が滑り込んできた。
普通列車で約20分揺られ、なのは達一行は青森駅に到着。
夏休みなので学生の姿は見当たらなかったが、サラリーマンの姿は多く見受けられた。
改札を通り、駅を出て朝の青森の街を歩く。

「あっ、あったあった!ここよ!」

 ガイドブック『ぶるる』を手に、先頭を歩いていたアリサがくるっと振り返った。
青森駅から大体100mくらい。朝日を受けてキラキラと輝く赤いデパートのような建物は、アウガ(AUGA)という。
各種商業施設や青森市民図書館が入っている複合施設で、地上8階、地下1階の建物だ。
地下1階には鮮魚や野菜の市場(なんと朝5時から開いている!)とともに、飲食店がいくつかある。
その中に、あの『大間のマグロ』を提供する店があるらしいので、朝食はここで食べることにしていた。
旅館で朝食を食べなかったのはそのためだ。

「それにしても、朝からマグロかあ……」
「ちょっと重い気もするなあ……」

 なのはとすずかが苦笑しながらそう言うが、アリサいわく、

「なに言ってんのよ。日本人なら、朝に魚を食べるのは普通じゃない」

 さほど時間もかからず、目的の店を見つけることができた。普通の食堂みたいな雰囲気だ。
店の前にはメニューと値段が書かれている紙がペタペタ貼られていた。もっと高級そうな店かと思っていたが、これは意外だ。
一行は入店し、カウンター席に陣取った。

「やっぱり、無難に鉄火丼あたりかな」
「それがええやろね。マグロをしっかり食べれそうやし」
「じゃ、『本鮪鉄火丼』五つと、それから……」

 他に何か五人で食べられるようなものはないかとメニューに目を走らせる五人。
そんな中、こういう場面ではほとんど自分からモノを言わないはずのフェイトが口を開いた。

「ねえ、これも頼んでみようよ」

 フェイトが指差した文字は、

 『マグロの目玉の煮付け』


509 名前:リリカルなのは旅行記(笑)in青森・中編 ◆6W0if5Z1HY :2008/03/06(木) 23:10:38 ID:IXs4Vv4l
「え゛……」
「ふぇ、フェイトちゃん……?」

 「あの」大人しいフェイトが『目玉の煮付け』という、
一見とんでもなくヤバそうな爆弾を注文しようとさらっと言ってのけたのだ。
あまりのイメージギャップの大きさに、フェイト以外の四人は固まってしまった。

「え……?美味しくないのかな」

 なのは達も、知識としてマグロの目玉が美味しいらしいということは知っていた。
が、頭ではわかっていても、さすがにアレを食べるのはちょっと……、と本能的に引いてしまう。
だが、フェイトは引かない。それどころか、昨夜のフジツボの一件が、彼女を前へ前へと押し出した。

「物は試しだよね、アリサ」
「えっ?!あっ!?……そう、よね……」

 もはやそこには、無難な駅弁を選んだ昨日のフェイトはいなかった。
結局、鉄火丼と一緒に、『爆弾』も頼むことに(みんなで食べるのでこの一品はワリカン)。
程なくして、本鮪鉄火丼五つとセットのカニ味噌汁、それに『マグロの目玉の煮付け』が出てきた。

「うわぁ〜」

 この旅行で一番の歓声だったかもしれない。出された本鮪鉄火丼は、見た目からしてすごい、というかヤバイ。
分厚く切ったマグロが大量に敷き詰められ、下のご飯が見えないほどだ。横にはちょこんとガリとわさびが添えられている。
いただきまーす、という声とともに割り箸をパチンと割り、一口、口に運ぶと、

「美味しいぃ〜……」

 なのはの顔に、満面の笑みが浮かんだ。
衝撃だった。なんというかこう、今まで食べてきたマグロは本当にマグロだったのだろうか。
スーパーで売っているマグロにありがちな水っぽさは全くない。ぎゅっと詰まっている感じで、味が非常に濃い。
柔らかくてとろとろだ。食べているのは赤身のはずなのだが、中トロでも食べているような気分がする。
 他の四人も同様だ。口々に美味しい、美味しいと言い、満面の笑みを浮かべている。
人間というものは、三大欲求の一つ・食欲が満たされることを求めてやまない、ということがよくわかる図だ。
 そして、とりあえずいくらか鉄火丼を食べたところで――フェイトがいよいよ『爆弾』に手をつける。

「とろとろ、プルプルしてて美味しいよ」

 コラーゲンがたっぷり含まれたプルプルのゼラチン質の部分が大変美味だった。
マグロの鮮度管理は胴体部分がどうしても重視されるので、それ以外の部分は産地に近いところでないと、
なかなか美味しく食べられない。昨晩のフジツボ同様、他の四人も思い切って食べてみる。
店内に再び、美味しい〜、という声が響き渡った。


510 名前:リリカルなのは旅行記(笑)in青森・中編 ◆6W0if5Z1HY :2008/03/06(木) 23:11:33 ID:IXs4Vv4l
「ぐー……」
「すーすー……」

 今、なのは達五人はバスの中で眠っている。青森駅から出発したこのバスが向かっている先は、「十和田湖」だ。
今日はこの十和田湖を回り、夜は湖付近の宿に泊まることになっていた。
青森駅から十和田湖まで、JRバスみずうみ号でなんと3時間!もかかる。
なのは達が早起きしなければならなかった理由が、これだ。
 朝が早かったのとお腹がいっぱいになったこともあり、バスに乗った途端、五人は例外なく睡魔に襲われた。
終点まで行くので、寝過ごすことはない。

 本当は、十和田湖へ行くまでの途中にある『奥入瀬渓流』(おいらせけいりゅう)も行ってみたかったのだが、
さすがに車椅子のはやてを連れて散策するのは無理に思われたので、あきらめた。

――3時間後。十和田湖に到着したときには、12時になっていた。
お腹的に、まだ昼食という感じではなかったので、先に十和田湖遊覧船に乗り、それから昼食にすることにした。

「わぁ……」

 遊覧船上で、風に髪を靡かせ、真紅の瞳に映し出される景色にうっとりするフェイト。
雲一つない澄み切ったブルースカイ。湖を囲う山々には、燃えるような鮮やかな緑色。
まことに鮮やかなコントラストに目を奪われた。

「十和田湖って、明治時代までは魚がいなかったんだってさ!」

 船のエンジン音と風を切る音、それに波しぶきの音に掻き消されまいと、
叫ぶようにしてアリサが『ぶるる』で得た情報を披露する。

「え?なーに、アリサちゃん!」

 フェイト同様、美しい湖畔の景色に目を奪われていたなのはが、
風で小さなツインテールをゆらゆらさせながら、叫ぶようにして聞き返す。

「だからー、この湖は昔、魚がいなかったのよ!」
「その話なら、私も知っとるわぁ!」

 100年前まで十和田湖は、魚のいない死の湖だったこと。
明治時代、和井内貞行という人が、ヒメマスの卵を放流し、その後20年かけてヒメマスを湖に定着させたこと。
そして現在では、ヒメマスは十和田湖特産の味覚として知られていること。
 ちなみに和井内氏の偉業、昔は小学校の国語の教科書にも載っていたほどの話だ(十和田のヒメマス、という題名らしい)。
読書家のはやてなら、知っていても不思議ではなかった。

「じゃあきっと、今晩のお夕食はヒメマス料理ね!」

 今晩は、湖の近くにある宿に泊まることになっている。
すずかの言う通り、十中八九、ヒメマス料理が出てくることになるだろう。
そんなこんなで景色を見ながらいろいろ話をしていると、遊覧船が発着場に戻ってきた。


511 名前:リリカルなのは旅行記(笑)in青森・中編 ◆6W0if5Z1HY :2008/03/06(木) 23:12:40 ID:IXs4Vv4l
 そろそろお腹も減ってきた。適当に食事ができる場所を探して昼食を取る。
よくよく考えれば、昨日の昼食の駅弁から、魚系のものばっかりだ。
夜も魚かもしれないし、そろそろ違うものが食べたい……と思っていたところ、
『きりたんぽ鍋セット』がメニューにあったので、五人ともそれを選んだ。
十和田湖は青森県と秋田県の両方にまたがっているが、境界が不明確で、湖の帰属がはっきりしていない。
そのため、青森と秋田の両方のものが売られていることが多いのだ。

 遅めの昼食の後は、湖畔を散策だ。

「とりあえず、『乙女の像』を見に行きましょうよ」

 アリサがはやての車椅子を押しながら言う。
『乙女の像』とは、十和田湖のシンボルともいえるもので、国立公園指定15周年を記念して作られたブロンズ像。
彫刻家・高村光太郎の最後の作品として有名である。大体、ここから徒歩15分だ。

 湖畔を歩きながら、フェイトは少しだけ胸が痛くなる。
彼女の胸には、幼い頃の記憶――厳密には、それは彼女自身の記憶ではない――が甦っていた。
確か母親と、こんな風に湖畔を散歩したことがあった。

『ほら、湖がとっても綺麗ね。アリシア』
『うん!』

 フェイトは、複雑な事情で「生み出された」子供だ。
その特殊な出自ゆえに、母親に愛された記憶を持ちながら、実際には母親に愛されたことはない。
そのことが、今でもフェイトの心の傷だ。

「フェイトちゃーん、どうしたのー?」

 一瞬、封印したはずの心の闇に飲まれそうになったフェイトを呼び戻してくれたのは、
あの時 ――友達に、なりたいんだ―― そう言ってくれた、なのはの声。
フェイトは、ハッとした。

――そうだ。もう、過去には捉われないと決めた。過去なんて関係ない。私は私。
新しい未来を自分の手で創り出していくんだ。

――今、ここにいる素晴らしい友達と一緒に。

「ううん、なんでもないよ!なのは!」

 笑顔を取り戻し、仲間達のもとへ駆けていくフェイト。もう振り返らない、と改めて決意を固めながら。
自分の出自や過去、それらを全部知った上で、それでも笑顔で自分を受け入れてくれる四人
――なのは、はやて、アリサ、すずか――のことが、本当に嬉しかった。


512 名前:リリカルなのは旅行記(笑)in青森・中編 ◆6W0if5Z1HY :2008/03/06(木) 23:14:58 ID:IXs4Vv4l
 中編はここまで。

 こういう長くなっちゃう話は、gdgdにならないよう、ある程度のスピード感を持たせるべきなのだが、なかなか難しい……。
話の長さも考えて、十和田湖の周囲を観光するところは一気に加速、つーか端折りました。
まあ、観光よりも食べ物や温泉の描写を詳しくしたほうが、見てる方も嬉しいでしょうから(笑)
それと、どうしても観光地や食べ物の説明やらなんやらで、前編に比べて地の文が多くなりがちですが、許してちょ。

 それにしても、大間のマグロとか、フジツボなんて俺も食ったことねぇぞゴルァ!
食べたことのある人がいたら、詳しい解説をよろしく(笑)


前編 >>323-337
中編 >>499-500 >>502 >>504-511
後編 また今度

>>485
どこからこんなすごいアイデアが出て来るんだかwwwwwwww

513 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 23:16:57 ID:ZrsvNCEr
>>512
GJ! 少女五人旅、和みます。
描写がリアルで、まるで自分が旅行してるみたいです。ホントに行ったコトないのん?

514 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 23:19:02 ID:KprL43qe
>>512
おおおなんと、見事です、文体綺麗っすね
描写さぼりがちな自分としては見習いたいです
後半も楽しみにしてます

直前に邪魔するような事になってすいませんでした

515 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 23:19:03 ID:t98aOGoh
>>499
アー
アッー アー
アッ アアー
アッ――――

に思わず吹いた

516 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 23:19:20 ID:qULlx4Su
>>512
旅情感に溢れていていいなあ。

温泉きたーグルメきたーあとは殺人&崖(ジュルリ

>実はフジツボは、貝の仲間ではなく、甲殻類。つまり、海老や蟹に近い生き物である。
>以前は捨てられていたのだが、最近になって食べ方が研究されるようになり、養殖まで行われている。
>1kg数千円する高級食材であり、青森県の珍味だ。

フジツボとカメノテは磯を壊すから採っちゃ駄目だおいう話は過去のものになったんだね。
しかし成長遅そうだから商売になんのかねコレ。


517 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 23:19:41 ID:7rSYY99b
>>512
GJ


>アー
>アッー アー
>アッ アアー
>アッ――――

ターンA氏の後だったから盛大に吹いちまったwww

518 名前:B・A:2008/03/06(木) 23:20:04 ID:/0LnwkQr
>>512
GJ。もう和みまくりです。というかフェイトが可愛すぎる。
カルチャーギャップで戸惑う姿に萌えです。


執筆中のなのフェイ入れ替わりSSですが、不手際から前中後編になりそうです。
それで良ければ、今夜あたり投下できそうですが。

519 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 23:21:50 ID:ZrsvNCEr
>>518
待ってました。かもーん。

520 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 23:22:02 ID:D1Q48TOW
>>518
心から期待してお待ちしております!!

521 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 23:22:25 ID:+Pz+liKK
>>512
GJ。フェイトがかわいい。

522 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 23:24:46 ID:oitfkOIv
食を美味そうに書ける書き手は、名文書きというがほんとうだ。>>512GJ!

523 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 23:25:42 ID:FtpF2IS2
>>518
今回もGJ!
アッーでにやりとしたぜ。
そして意外にフェイト関連のお話が良い。思わず読みふけった。
食い物の描写も旨そうで…つーかフジツボ食ってくるわw

>>501
なぜも何もアンタ、しょっちゅう自分から「はじめて書いたのはリンディさんのエロ」とか
「俺の書くSSにはオリキャラが多い」とか誰なのか特定できるようなこと書いてるじゃんよー。

・全角でアンカー「>>」
・語尾に「ッス」「っす」「〜ですか!!!」
・書き手としての意見を述べる
・シャマル・リンディ・レティ等の熟女キャラに過敏に反応
・やたら感嘆符や疑問符を多用する

分かりやすすぎるぜ…。3個以上当てはまったら氏である可能性が高しと見ている…。

524 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 23:26:42 ID:p8l4cJ7K
ID見なくてもシガー氏は特定しやすいな

525 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 23:30:18 ID:9ZK31/nI
>>512
何というか、この和みSSを誰か止めてくれ!!
そうしないと俺もぬるぽ氏の和みの世界へ逝ってしまう!!




・・・GJ

526 名前:ぬるぽ ◆6W0if5Z1HY :2008/03/06(木) 23:38:17 ID:IXs4Vv4l
>>515
>>517
参考までにw

ttp://www.asahi-net.or.jp/~yi2y-wd/a-uta/uta.html

527 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 23:40:38 ID:Cqo1THVq
下調べがすごすぎて旅番組になってるwwwGJっす!

528 名前:ザ・シガー:2008/03/06(木) 23:42:24 ID:D1Q48TOW
>>523
>>分かりやすすぎるぜ…。

そうだったのか、自分じゃ気付かなかった。
なんか恥ずかしいですね。

しかし一つだけ言わせてください。
>>・シャマル・リンディ・レティ等の熟女キャラに過敏に反応
シャマルさんは熟女のレベルには達してないでしょう、だって設定年齢は20代前半なんですから。

せめてお姉さんって言ってあげてください。

529 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 23:54:26 ID:wmWAKE7q
>>512
フェイトちゃんが可愛いよおおおおお

実は俺も鳴海と思い込んでたのは内緒だ

>>485
アッー!最近こんなネタばっか(笑)

530 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/06(木) 23:57:31 ID:wmWAKE7q
一言言い忘れた。なんでみんなガッしないんだぜ?w

531 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 00:03:00 ID:r4mHrj7o
>>516
基本的に日本人って雑食悪食なんだよな。

532 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 00:04:23 ID:qULlx4Su
>>530
ここは2chではないからです。

533 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 00:21:02 ID:3AiUv7Dd
>>493
セレブ一名様ご案内やで〜 (by経営者

>>494
ヴァイス・グリフィス「「お呼びですか」」

 向かいにはネオン輝く、ライヴァル店『ナンバーズ』
向こうのポン引きはハッピにグラサンかけたウェンディ、怪しいぞ
ちなみにこっちはガクラン姿のアギトだった


534 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 00:35:06 ID:53mEv9Mt
>>485
次はユーノ少年を筆頭とした高級ソープ『むげんしょた』ですね。よくわかります

535 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 00:39:00 ID:ln8mxK5X
本番なしならBLネタも全然ありなんすけどね

536 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 00:44:35 ID:aONE5i9Q
>>533
ウェンディ指名できないのか……orz

537 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 00:51:36 ID:53mEv9Mt
『むげんしょ十こ』は我ながらうまいと思った

>>512
和んだ。最近作家や良作品が多くなって速度も上がって嬉しいが、
全体的にStS以前のSSが少ないから困るというか寂しい。
ハイティーンなんてっ・・ハイティーンなんてっ・・・・!

538 名前:B・A:2008/03/07(金) 00:56:13 ID:T+2Obz81
でけたー!

>>537
ローティーンよりも更に下、ぷにぷにのロリータSSできましたよぉ!
凌辱だけど。



こちらは投下準備万端です。後は承認を待つだけ。

539 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 00:56:29 ID:g6m1TsbW
>>536
ではこれならいかがかな

ミッドチルダで最も有名な高級ソープ“ナンバーズ”。
12人の美女・美少女・美幼女を相手に堪能できる素晴らしい快楽の世界。
浴室での通常プレイに加えて白衣・チャイナ・メイドその他様々なコスチュームを取り揃え。
さらにはSMを始め特殊な性癖に対応したプレイルームを完備。
呼び込みのオジサン(スカリエッティ)も気さくで、店内の案内やお会計は無人ロボット(ガジェット)ですので恥ずかしがりなあなたでも大丈夫。
料金もリーズナブルでお安くなっております。

ミッドにお越しの際はどうかお立ち寄りください。


とかどうですか?

540 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 00:58:56 ID:NFi6AP65
投下オーライで〜す!

541 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 00:59:16 ID:g6m1TsbW
お待ちしてました、どうか投下してください。

542 名前:B・A:2008/03/07(金) 01:05:52 ID:T+2Obz81
>>539
それ良いなぁ。ところで、ルーテシアはいないので?
ルーテシアとセッテのダブル指名とかしたいですね。コミュニケーション無茶苦茶大変そうですが。


注意事項のようなもの
・時間軸は闇の書事件のちょい後。なのはもフェイトもぷにぷにの9歳児です。
・ロストロギアでなのはとフェイトの体が入れ替わってさあ大変。
・更に、入れ替わったままなのははクロノにお尻を犯されてしまった。
・フェイトはクロノに調教されているという裏設定があり、彼のことを「お兄ちゃん」と呼んでいます。
・今回の被害者はフェイト。
・もう凌辱色全開。けど、エロが少し少ない気がする。


543 名前:EXCHANGE 中編@:2008/03/07(金) 01:10:00 ID:T+2Obz81
「なのは、今日はありがとう。楽しかったよ」

にこやかに手を振り、高町美由希は自室へと引き上げていく。
途端に今日1日の疲れがぶり返し、フェイトはおじさん地味たため息をついた。

「人って見かけによらないんだね」

美由希は文学少女でインドアなイメージが強いが、毎日欠かさず剣術の鍛錬をしているだけあって体力はかなりのものだった。
フェイトも体力には自信があったが、破壊的運動音痴のなのはの体ではそれを発揮する機会もなく、今日は終始美由希に振り回されてばかりだった。

「なのは、魔法だけじゃなくて体も鍛えよう」

この疲れは親友の振りをする気苦労だけが原因ではないはずだ。断言したって良い、なのは基礎体力が無さ過ぎる。

「ん・・・なのは、帰ってたのか」

不意に声をかけられ、フェイトは身を固くした。この声の主はなのはの兄、恭也だ。
あまり態度には表さないが、彼がなのはのことを溺愛しているのは当人たち以外は周知の事実だ。
それ故に妹の変化にも敏感であり、今夜一晩、なのはの振りをするにあたってフェイトは彼をラスボス的な存在と認識していた。

「美由希も帰っているのか?」

「う、うん」

一汗流した後なのか、恭也はジャージにタンクトップのみというラフな格好だった。
引き締まったその体はフェイトがよく知るクロノのそれよりも大きく、逞しい。
だが、フェイトを驚かせたのはそんな親友の兄の逞しさではなく、その体から
発せられているむせ返るような牡の匂いだった。

(やだ・・・・どうして・・・・)

嗅ぎなれた男の汗の匂いにフェイトの女芯が熱くなる。自然と鼓動は高鳴り、恭也の股間に目がいっていた。

「なのは?」

「は、はい!」

恭也の声で呆けていた頭のネジが巻き戻り、フェイトは授業中のお喋りを教師に咎められた生徒のように背筋をピンと伸ばした。

「顔が赤いが、熱でもあるんじゃないか?」

「そ、そうかな? 至って健康だけど」

「そうか、思い過しならそれで良いんだが・・・・・・そうだな、美由希の奴に連れ回されて疲れたんだろう」

「う、うん・・・・そうかもしれない。ちょっと、部屋で休んでくるね」

半ば強引に話を切り上げ、フェイトはなのはの部屋へと逃げ込んだ。
これ以上会話を続けていると、ボロが出ると思ったからだ。


544 名前:EXCHANGE 中編A:2008/03/07(金) 01:13:40 ID:T+2Obz81
「おじゃま・・・しまぁす」

閉じた扉に背中を預け、ここにはいない部屋の主に断りを入れる。
何度かお泊まりに来たこともあり、勝手もよく知っているが、さすがに今回は気まずいものがあった。
何だか泥棒にでもなった気分にフェイトは心苦しくなり、できるだけ周りのものには触れないように
移動してベッドにダイブする。歩き回って疲れた体にふかふかの布団の感触はとても気持ちよかった。

「ふぅ・・・・うぅ・・・・・やだ、濡れてる」

何気なく伸ばした指が愛液で染みを作ったショーツに触れ、フェイトは自己嫌悪に陥る。
あの時、自分は恭也の股間にしか目がいっていなかった。
この身が親友の体だということも忘れて、秘唇に太い肉棒が欲しいと思った。
義兄による淫らな調教は、彼女の精神の奥底にまで浸透していたのだ。

「恭也さんの・・・・きっと大きいんだろうなぁ・・・・・」

あの長身だ、きっとナニもかなり大きいはず。毎日、剣術の鍛錬をしているので、体力もかなりあるだろう。
彼に抱かれたら、それこそ一晩中絶頂に溺れることができるかもしれない。

「うぅ・・・・何でこんなことしか考えられないんだろう・・・・・これもそれも、全部お兄ちゃんが悪いんだからね・・・・・・お兄ちゃん?」

何か重要なことを忘れている気がした。だが、思い返しても落ち度は見当たらない。
何より、ハラオウン家は今晩、半分以上が出払っているので、特に気にしなければならないことなどなかったはず。

「思い過ごしだよね。きっと今頃、2人で仲良く晩御飯を・・・・・あぁぁぁぁっ!」

忘れていた。
クロノ・ハラオウン。
あの好色で年中発情しっ放しな義兄のことをすっかり忘れていた。
彼は涼しい顔をしてかなりの変態だった。自分が好意を寄せていることを良いことに肉体関係を迫ってきたし、
口では言えないような淫らな技術を調教と称してたくさん教え込まれた。特にアナルセックスがお気に入りのようで、
フェイトの体は指でお尻をかき回されただけで絶頂に達してしまうほど念入りに調教されている。
ここ最近は家族の目もあったので行為は控えていたのだが、それが却って反動となってしまい、
義妹とその親友の体が入れ替わっているとも知らずになのはに襲いかかっているかもしれない。
その時、まるでフェイトの不安を駆りたてるかのようにポケットの中の携帯電話が着信した。
ディスプレイに表示されているのはフェイトの名前だった。つまり、なのはがフェイトの携帯電話を
使ってかけてきたということになる。

「・・・・・・・も、もしもし?」

通話ボタンを押し、恐る恐る耳に当てる。
次の瞬間、耳を塞ぎたくなるような幼い少女の喘ぎ声が聞こえてきた。


545 名前:EXCHANGE 中編B:2008/03/07(金) 01:17:57 ID:T+2Obz81
『あぁ・・・・ふあぁ・・・あっ・・・うぐっ・・・・はっああ・・・・いいぃっ!』

フェイトの顔から表情が消える。まるで冷水を頭からぶっかけられたかのように血の気が引いていき、背筋に冷たい汗が流れた。

『あぁっっあっ・・・・・フェ、フェイト・・・ちゃ・・・・・あっああ・・・・・・い、今ね・・・・・なのはの・・・・
なのはのお尻に・・・・・お兄・・ああああっあぅ・・・・お兄ちゃ・・・・の・・・・入っているの!!』

受話器越しに聞こえる声には、明らかに悦の色が込められていた。
これは自分の声だ。
フェイト・T・ハラオウンの中に入ったなのはが発している声だ。

『はぁ・・・あ・・・あのね・・・・はあう・・・・お兄ちゃんのおチ○チ○ってね、おっきいんだよ・・・・・
今もね・・うあぁ・・・・・なのはのお尻にズボって・・・あぁやぁぁ・・・・ズボって、出たり入ったり・・・
あぁぁ、やぁぁぁ・・・・・・』

「な、なのは・・・・・・」

『・・・・・・聞いたかい、フェイト?』

電話の相手がなのはからクロノに変わる。サディスティックで自信に溢れた声に、
フェイトは相手が電話の向こうにいるということも忘れて身を強張らせた。

『フェイト、今僕が何をしていると思う? いやね、久々にフェイトと愛し合おうと思ったら、ロストロギアで2人が入れ替わっていたみたいでね。
仕方ないからなのはを代わりに抱いてみたんだけど、これが思いの外具合が良いんだ。今もこうして、丹念にケツ穴を穿ってあげているところさ』

「止めて、お兄ちゃん! なのはは関係ないから・・・・」

『いつから僕に命令できるようになったんだい? それとも、君の代わりになのはが抱かれていることに嫉妬しているのかい?』

「そ、そんな・・・・・酷いよ、お兄ちゃん!」

フェイトの叫びに、クロノは電話の向こうでクスリと笑う。
彼はこの状況を楽しんでいる。義妹の親友のアナルを犯し、彼女のよがり狂う声に動揺している自分の様子を想像して笑っているのだ。

「いいからなのはを解放して! 1日だけ我慢してくれたら、元に戻った私がいくらでもしてあげるから!」

とにかく今は、なのはを助け出すことを考えねばならない。声を聞いた限りではかなり手酷く苛め抜かれているようだが、
心が堕ちていなければまだ助けられるかもしれない。

『OK、すぐに戻ってくるんだ。そしたら、なのはを解放してあげるよ』

『い、いやぁ・・・・お兄ちゃ・・・もっと欲しい・・・・・もっとおチ○チ○頂戴・・・・
もっと気持ちいいことしてぇ、してくだ・・さいぃ・・・・・』


546 名前:EXCHANGE 中編C:2008/03/07(金) 01:21:46 ID:T+2Obz81
「!」

かすかに聞こえたなのはの声を振り払うように電話を切り、フェイトは部屋を飛び出した。
途中、すれ違った恭也に適当な言い訳をして家を飛び出し、歩いて数分の自宅マンションへと走る。

(待っていて、なのは。すぐに私が助けてあげるから)

いつものように機敏に動いてくれない体がもどかしい。美由希に連れ回された疲労もあり、
マンションに着いた頃には息も上がって支えがなければ立っているのもやっとの状態だった。
それでも、1秒でも早くなのはのもとに駆けつけようと体に鞭打って小奇麗なエントランスを駆け抜け、
閉まりかけのエレベーターに体を押し込む。

「なのは! きゃっ!?」

自宅に辿り着いたフェイトがリビングに飛び込んだ瞬間、虚空から伸びた鎖が彼女の体を拘束した。
勢いを殺しきれなかったフェイトはそのまま鎖に引っ張られるように足を滑らせ、空中でもんどりを打つ。

「ディ、ディレイドバインド・・・・・・・」

クロノが得意とする設置型の拘束魔法。こんなものをわざわざ仕掛けておいた理由は1つ、
リビング繰り広げられている光景をフェイトに見せつけるためだ。

「そこぉっ、もっと擦ってぇっ!! お尻! お尻が良いのぉぉっ!」

「違うだろ、ケツ穴だ! ちゃんと言い直せ!」

「ご、ごめんなひゃい・・・・やうぁ・・・け、けちゅあな・・・・なのはのけ・・・けちゅ・・やぁ・・いぐぅぅっ!!」

なのはは感電したかのように体をエビ反りに痙攣させ、口から泡を吐いて絶頂に達した。飛び散った尿がフェイトの足下にかかり、
鼻が曲がるようなアンモニア臭が漂ってくる。部屋中に充満しているのはリンディが気に入っている市販の芳香剤の香りではなく、
男と女が醸し出す獣欲の匂いだった。

「やぁ、遅かったね」

わざわざ見えやすい位置に移動させたソファの上で、クロノはなのはのアナルを犯していた。
既に何度も果てているのか、隙間から白く泡立った精液が零れて床を汚している。

「今更だけど、君の体は名器だよ。不覚にも4回も果ててしまった」


547 名前:EXCHANGE 中編D:2008/03/07(金) 01:25:13 ID:T+2Obz81
「な・・・なの・・・は・・・・・」

「あぁ・・・わたしだぁ・・・・そっか、今はフェイトちゃんなんだっけ・・・・・ほら、見てぇ・・・・
お兄ちゃんのおチ○チ○・・・おっきいでしょ・・・・・もうね、4回もけ・・・ケツ穴に・・・射精してもらったんだよ」

幼い美貌を歪ませ、だらしなく舌を出しながらなのはは喘ぐ。その光景に、フェイトの心は急速に闇に落ちていく。
聞こえてくるのは自分の声だった。
目に映っているのは自分の姿だった。
今、目の前で犯されているのは自分自身だ。
まるで鏡に映った自分を見ているかのような光景に、フェイトは言い表しようのない気持ち悪さを覚えた。

「あぁ・・・ま、また動いたぁっ・・・・ケツ穴でぇ、おチ○ポ動いたぁっ」

「えらいぞ、なのは。ちゃんとケツ穴って言えたな」

「う、うん・・・言えたよぉ、ちゃんとけちゅあぁ・・・いえたのぉぉっ!!」

「クロノ、私が戻ったらなのはを解放するって・・・・・」

「言ったね。けど、本人は嫌がっているよ。そうだろ、なのは」

「う、うん・・・・なのはね、お兄ちゃんの牝奴隷になるのぉ・・・・おっきなおチ○ポでぇ、毎日ケツ穴を苛めてもらうの
・・・あぁ・・あうぅ・・・・はぁ・・い、いくぅ・・」

「よし・・・なのは、そのままイクんだ!」

ラストスパートとばかりに腰を突き上げ、きつく締まる直腸を擦り上げる。堪らず、なのははすすり泣きながら身を悶えさせた。
しとどに濡れそぼった秘唇からは間欠泉のように潮が飛び、真白の内腿を濡らしていく。

「ひやぁぁぁっ! す、すごぉ・・・・まあ・・いく・・・・フェイトちゃん・・・イク・・・
ああぁあついぃ、しぇえきぃ、焼けるるぅぅっっ!!!」

本日5度目の直腸射精になのはの視界がスパークする。貪欲なアナルは一滴も零すまいと収縮し、
腸内を精液で洗浄される疼痛に涎を飛ばしながら絶頂の波へと溺れていく。
あまりの快感になのはは白目を剥いて失神してしまった。
そこで初めてクロノは、ずっと入れっぱなしだったペニスをアナルから引き抜いた。


548 名前:EXCHANGE 中編E:2008/03/07(金) 01:28:43 ID:T+2Obz81
「という訳で、フェイトはもういらなくなった。これからはなのはが代わりをしてくれるそうだよ」

「ど、どういうこと?」

「言葉通りさ。君もこんな奴隷地味たことはしたくないだろ? ここまでの調教が無駄になるのは惜しいが・・・
なに、なのはを一から躾るのも悪くない」

それはつまり、もう自分のことは愛してくれないという意味だった。君はもういらないとクロノは言ったのだ。
トラウマをダイレクトに刺激する言葉に、フェイトの視界は真っ暗になる。

「ま、待って・・・私、何でもするから。どんな恥ずかしいことでもするから」

それがどんなに惨めな立場でも、捨てられるよりは遥かにマシだった。もしクロノに見捨てられたら、自分に残るのは淫らに改造された体しかない。
寝ても覚めても男のことしか考えられないような体を自分1人で鎮めることなどできるはずもない。ましてや、欲情に駆られて他の男に体を開くなどごめんだ。
例えどんなに変態だったとしても、フェイトは愛するクロノに抱かれたかった。

「お願い・・・お願いします・・・どうかフェイトを、お兄ちゃんのお側に置いてください」

空中で縛りつけられたまま、涙目になって懇願するフェイトの姿に、クロノは満足気な笑みを浮かべる。
そして、おもむろに彼女を拘束しているバインドを解き、落下してくる小さな体を抱きとめた。

「きゃっ・・・・・・」

「良い娘だ・・・・やっぱり君は最高だ。僕の恋人は君しかいない」

「ほ、本当?」

「ああ・・・・だから、1つ頼まれてくれないかな?」

その場に誰かいたならば、クロノの瞳が何かを企んでいるような妖しい光を携えていることに気づいただろう。
だが、唯一の第三者であるなのはは未だ気絶から目覚めておらず、フェイトがそれに気づくことはなかった。

「今の君にしかできないことだ・・・・・良いかい?」

「う、うん・・・・私にできることなら何でもするよ」

その言葉にクロノは微笑み、虚脱しているフェイトの耳元でそっと囁いた。

「なのはの処女を、僕にくれないかい?」

フェイトは両目を見開いて息を飲む。
まるで心臓にナイフを突き立てられたかのような気分だった。
義妹の親友の、それもたった今まで抱いていた少女の体を抱きたいとクロノは言ったのだ。


549 名前:EXCHANGE 中編F:2008/03/07(金) 01:32:03 ID:T+2Obz81
「えっと・・・・それは・・・」

「ダメなのかい? 何でもするって言ったよね」

「けど、この体は・・・・・・・」

「嫌なら良いよ。元に戻ってから改めてなのはに貰うとしよう。その時は、君ともさよならだ」

「ま、待って・・・・うぅっ!」

一瞬の隙を突き、クロノはフェイトの口を自分の唇で塞いだ。たちまち手足が弛緩し、フェイトの女芯が疼きだす。
差し込まれる舌を拒むこともできず、まるで溺れさせようとするかのように流し込まれる唾液を痺れるような気持ちで飲み干すことしかできなかった。

「うぅ・・・んぅ・・・はぁ・・・・・」

「もちろん、フェイトが僕の期待を裏切るような真似はしないよね」

「は、はい・・・・・・」

拒めない。
拒否できない。
自分は奴隷だ。クロノが求めるままに体を開き、その欲望を受け止めるための道具でしかない。
それでも良かった。
彼の側にいられるなら、道具でも何でも良かった。例え、親友の体を売り渡すことになろうとも。

「あ、あの・・・・・」

おぼつかない足取りでクロノから離れ、そっとスカートをたくし上げる。
クロノとなのはの交わりを間近で見せつけられ、劣情を煽られたフェイトの太腿は秘唇から滴る愛液で
ぐちょぐちょに汚れていた。可愛らしいショーツには幼い割れ目がくっきりと透けて見えている。

「なのはの処女をあげます・・・・この体も好きに使って構いません。だから・・・・フェイトをお側に置いてください
・・・・ペットでも、奴隷でも何でも良いから・・・・・私を1人にしないでください・・・・・・」

顔を真っ赤に染め上げ、目からは大粒の涙がぽろぽろと零れる。
罪悪感で一杯の心は今にも押し潰されそうだった。
自分はこんなに卑怯な人間だっただろうか?
自分の欲望のために、平気で親友の体を傷つけるような酷い人間だっただろうか?
自問に答えは返ってこず、ただ責めるような沈黙のみがフェイトの心を苛む。
だから、クロノの言葉はその心の隙間に容易に入り込んできた。

「良い娘だ・・・・・やっぱり君は最高だ」

「は、はい・・・ありがとう・・・ございます・・・・」

ぐずぐずと泣く義妹をクロノはそっと抱き寄せ、その頭を優しく撫でる。それだけで、さっきまでの葛藤や罪悪感は嘘のように霧散していった。
大好きな人に抱かれているという喜びだけが心を塗り潰していき、フェイトはとうとう考えることを止めた。

                                                          つづく

550 名前:B・A:2008/03/07(金) 01:33:48 ID:T+2Obz81
今回は以上です。
やべぇ、クロノが鬼畜だ。これじゃあどこぞの表紙が黒い官能小説だよ。

551 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 01:34:51 ID:useh7vdF
>>512
GJだが、八戸出身の俺からすれば蕪島はアウト
大量に地面に付着している糞がヤバいから、小学生女子にはキツい
遠足で最初に行ったとき、クラスの女子の大半は帰ろうと言い出した
昼間だとウミネコ元気過ぎるから、糞を掛けられる人も居たし

552 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 01:35:20 ID:GpSgJySY
フランスの文庫モノは現在どちらかというと誘惑系が主流ですよ。
陵辱系はハードXの方ですね。

553 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 01:35:50 ID:8xHw7SGM
>>550
これは良いクロノ死ねですね(誠死ね的な意味で

これ続きが気になるというかなのはが家を出るのを恭也が見過ごすだろうかとか思ってしまった

554 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 01:38:26 ID:g6m1TsbW
B・A氏、GJです。

なんとも幼女で鬼畜で調教でエロスな展開。
まさかここまで心身ともに開発が進んでいるとはクロノ恐るべし、この調子じゃエイミィ辺りも喰われてるな。

そしてなのはとフェイトは奴隷化確定ですね、次回の閉めが楽しみです。

555 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 01:52:15 ID:eG6eQwJu
このハイパークロノタイムの後に恭也が来たらと間違いなく殺される


B・A氏GJ!!

556 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 01:57:38 ID:VLNlMUeI
>>555
「俺がなのはの初めてをいただくはずだったのに!!1 クロノ殺す!!」と
間違ったベクトルの怒りをぶつけるお兄ちゃんSSはまだですかね。

GJですよGJ。 >>550


557 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 02:27:40 ID:aONE5i9Q
>>556
そして緑のバインドで虚数空間にポイされかかる2人を幻視した。


 もちろんシャマルさんではありません。

558 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 02:32:00 ID:C7bGpXmH
>>557
馬鹿だな。
クロノがバイでユーノも調教済みに決まってるじゃないか。

559 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 02:39:40 ID:aONE5i9Q
えー…………
どっちかって言うとクロノは男同士の時は受けだったりとか。
なのはやフェイトの前では普段鬼畜ロノなのにユーノに鎖で繋がれるとマゾモードに転落するとか、
2人に「近づくなー」とか懇願するんだけどユーノに逆らえずフェイトに足コキされて言っちゃったりとか。

 ごめん、ちょっと頭冷やして来る。


 |懺悔室| λ.....<トリプルブレイカー一丁!

560 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 02:45:42 ID:8xHw7SGM
>>559
まぁ待てそれも良いなと思った俺もつれてけ

561 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 02:47:04 ID:buVrmM6l
>>560
おかしいな、いつからここは801スレになったんだぜ?

俺も混ぜてくれ。

562 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 02:48:14 ID:g6m1TsbW
ところで>>539このネタでSS書いてみようと思うんだ、皆どう思う?


563 名前:アルカディア ◆vyCuygcBYc :2008/03/07(金) 02:50:03 ID:NFi6AP65
……そろそろ投下してもいいですか?

564 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 02:50:26 ID:8xHw7SGM
>>561
やらないか?

565 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 02:52:01 ID:8xHw7SGM
>>564
>>561じゃなくて>>562

>>563
どうぞどうぞ

566 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 02:52:09 ID:buVrmM6l
>>564
優しくしてくれますか……?

>>563
どうぞどうぞ。

567 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 02:56:53 ID:aONE5i9Q
>>562
いつまでも全裸で待ってる。

>>563
どうぞどうぞ

568 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 03:02:30 ID:jn6Kdfqj
何だこの流れww

>>563
どうぞどうぞ

569 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 03:04:18 ID:vGe+LliC
カオスだなw

>>563
バッチコーイ

570 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 03:06:46 ID:VLNlMUeI
流れに乗ってみよう

>>563
どうぞどうぞ


571 名前:アルカディア ◆vyCuygcBYc :2008/03/07(金) 03:09:34 ID:NFi6AP65
Little Lancer 十二話。一時閉幕☆編です。
何時も通りの、お約束通りの平凡な展開です。
      
 注意事項
 ・非エロ
 ・原作IFもの
 ・エリオ主人公
 ・軽くとらは3の設定を流用
 ・少々の鬱展開有り。
 ・展開の、原作からの矛盾点などは虚数空間へスルーして下さい。
 ・NGワードは「Little Lancer」でお願いします。


572 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 03:10:27 ID:Tjce69VA
漏れ漏れも

>>563
どうぞどうぞ

573 名前:Little Lancer 十二話 01/11 ◆vyCuygcBYc :2008/03/07(金) 03:10:33 ID:NFi6AP65
 暗き森の一角に、光差し込む空き地があった。
 ヴォルケンリッターの一撃は、木々の梢をも焼き払い、樹冠にも大きな孔を穿っていたのだ。
 そこで、ヴォルケンリッターの面々を空を見上げていた。
 この島に上陸した時は南中に在った太陽は、今は随分と西へと傾いている。
 主命と、三年間の宿願は果たした。
 怨敵は、この手で誅した。塵すら遺さず消滅させた。それでも―――
 鬱積した気持ちが、晴れる事は無かった。

「味気ねえもんだな」
「……ああ、そうだな」

 彼らヴォルケンリッターは、遥か過去から夜天の書の守護騎士として戦いを続けてきた。
 幾つもの戦乱の時代を潜り抜けた。その中で、多くの人命を奪いもした。
 好敵手と譲れぬ信念の下で刃を交え、命を賭けて戦った事もあった。
 敵わぬと解って尚挑み来る勇敢な戦士に、誇りある死を与えて斃した事もあった。
 だが、今回のそれはどれとも違った。
 斃したのは、本来ならば手にかける価値も無い虫同然の外道一匹。
 主命によって斃さなければならない相手だった。この手で誅すると心に決めていた相手だった。
 怨敵だった。この世界に害を齎す在ってはならない存在だった。
 しかし、その復讐は終えてしまえば、ただ空しさを遺すのみだった。
 奪われた命は帰らない。与えられた心の傷は癒えたとしても消えることは無い。

「……往こう。まだ戦いは続いている。我らは主はやての臣として主命を果たした。それで、十分ではないか」

 ザフィーラが短くそう告げて、森の外へと向かう。一同も、それに続いた。
 ―――そう、これでいいのだ。
 主命は果たし、怨敵は倒し、無限に続いたであろう憎しみの円環を断ち切った。
 復讐はただ、終わらせるだけでいいのだ。
                                   


 戦いの趨勢は決した。戦闘能力を有する敵のナンバーズは全て倒れ、この島の主力たる戦闘人形も残り少ない。
 機動六課の消耗も決して少なくは無いが、敵の残存兵力を掃討するには十分である。
 なのはは、戦いの終わりが近づいているのを予感していた。
 工場に偽装してあるスカリエッティのラボを前に、六課の残存戦力は集結した。
 フェイトとキャロを除くフォワードメンバーと、恭也と忍、ヴォルケンリッターの面々である。
 このラボへの進攻ではスカリエッティに対面する可能性が高いため、戦闘機人の五名は外周の警護に回っている。
 無論、外部の制圧がほぼ完了したとは言え、このラボへの進攻が容易であるとは微塵も考えてはいない。
 過去のスカリエッティのラボでの戦いのように、聖王のゆりかご内部での戦いのように、熾烈な戦いになろうことは覚悟していた。

「お兄ちゃん、忍さん、わたしとしては二人には安全な場所に戻って欲しいんだけど……
 本当に、二人もアリサちゃん達と一緒に船に戻れば良かったのに」
「そんな、お化け屋敷を途中で引き帰すような事できるかよ。今となっちゃ、お前達にくっついとくのが一番安全だ。
 心配しなくても、斬り込み隊はお前達に任せる、俺達は制圧完了した所をゆっくりついてくよ」
「それに、行方不明の私達の一族や、自動人形の生産ラインも気になるからね。大丈夫、私達は危ないとこには手は出さないから」
「……それに、個人的な迎えも来てる。結局雑用代わりだが、あいつは何も仕事を与えないと却って落ち込む奴だからな」

 なのはは、その一言を聞き咎めた。
 
「誰か来てるの? あまり部外者さんに魔法世界関係のものを見せる訳には行かないんだけど……」
「ああ、俺達の身内だから気にしなくてもいい。ボートでこの島の端に乗り付けてあるが、戦いに巻き込む気はないよ。
 撤収の時にサンプル集めの手伝いでもさせるつもりだ」
 
 恭也の「個人的な迎え」というのは気になったが、ドールマイスターの関係者の検分でもあるのだろうと深くは追求しなかった。
 
「細かい事はどうでもいい。とっとと中入って、スカリエッティの野郎をとっ捕まえようぜ。それで仕舞いだ」

 ヴィータがアイゼンを肩に正面入り口へと歩みを進める。
 一同がいざ最後の戦場へと赴かんと気を引き締めた瞬間―――背後から、爆音が響いた。

574 名前:Little Lancer 十二話 01/11 ◆vyCuygcBYc :2008/03/07(金) 03:11:41 ID:NFi6AP65
 西洋甲冑―――なのは達を背後から取り囲んだそれらを説明するには、それだけで事足りた。
 黒い甲冑に全身を包んだ人物、否、甲冑そのものが五体、不気味な沈黙と共に聳え立っている。
 五体の手にはそれぞれ、剣、槍、斧、砲、槌、と異なった武器が握られていた。

「傀儡兵―――」

 なのはがその名を漏らす。
 傀儡兵とは、その名の通り、甲冑や人形に魔法で行動をプログラミングした簡易兵であり、魔導師のガーディアンとしては珍しいものではない。
 なのはも幾度となく戦い、勝利を収めてきた相手である。
 傀儡兵の強さは、それを使役する魔導師のそれに比例する。
 なのはが戦った中で過去最も強力だったのは、プレシア・テスタロッサの使役した傀儡兵だった。
 それでも、Aランクの魔導師相当。平均でもニアSランクの現在の六課戦力には、敵うべくも無い。
 勿論、スカリエッティ作の傀儡兵が手緩い相手だとは思わなかったが―――

 剣の傀儡兵がフェイトを思わせる高速で斬りかかる。
 それを、真っ向からシグナムがレヴァンティンで受け止めた。
 だが、剣の兵は受け止められた瞬間、刃を翻してシグナムの死角を狙って剣刺を突き込む。
 まるで、シグナムの剣筋を予め全て知っているかのようだった。
 無論、シグナムは危機を感じた瞬間にその剣刺を弾き、咄嗟に飛び退いた。
 両者の間合いが大きく離れる。
 シグナムの胸元から、一筋の血が垂れる。彼女は不愉快げに眉根を寄せた。

「……成る程、手強い相手には違いないが、剣を交えて面白い相手では無いようだ。
 全く、この島にはこんな興を冷ますような連中しか居ないのか」

 シグナムと剣の兵の攻防で、その場に居た全員が敵の正体に気付いていた。
 剣の兵がシグナムの死角を狙った攻撃パターンや俊敏な体捌きは、鈍重な傀儡兵のそれでは有りえない。
 この島でさんざ戦った、戦闘人形のそれだった。

「戦闘人形に、更に傀儡兵の外殻を被せてあるんだ―――」

 呆然と、なのはが呟いた。
 この世界の自動人形、魔法世界の傀儡兵、スカリエッティの戦闘機人。
 本来ならば相容れぬ筈の三つの技術を混交された手腕は、正しく天才の手管と言って差し支え無いだろう。
 確かに厄介極まりない相手である。
 この島の戦闘人形の大きなウィークポイントは、本体の防御力の低さだった。
 そのウィークポイントが失われた以上、速度に対応した上で巨大火力を以って破壊しなければならない。

 五体の傀儡が散開する。戦闘人形の残存機体も再び集結を始める。
 なのは達も分散して、それぞれに傀儡達を囲む陣形をとった。
 シグナムと斬りあっていた剣の傀儡兵をヴィータがグラーフアイゼンで一撃する。

「おい、こんなガラクタ相手に正々堂々一対一なんてする必要ねーだろ。さっさと畳んで次行くぞ」
「ああ、そうだな。我らヴォルケンリッターが集ったからには」
「負けはねえ!!」

 槌の傀儡兵を取り囲むのは、スバル、ティアナ、ルーテシアの三人だ。
 ガリューが先鋒を務め、ティアナが幻影でそれをサポートする。
 それでも、すでに戦闘人形からのデータ共有を得ている傀儡兵は、正確に本物のガリューを狙い来る。

『Revolver Cannon.』

 そこにスバルが横殴りの一撃を叩きつけた。

「っつ〜、硬った……」 
「ほらスバル、すぐ来るわよ!」

 拳の痛みに顔を顰めるスバルにティアナの叱責が飛ぶ。
 ヴィータのアイゼンを彷彿とさせるような鉄槌の一撃が、スバルの頭上を通り抜ける。

575 名前:Little Lancer 十二話 03/11 ◆vyCuygcBYc :2008/03/07(金) 03:13:02 ID:NFi6AP65
 砲の傀儡兵に相対したのはなのはだった。

「なのはちゃん、リインとアギトがお手伝いするですぅ」
「応よ! とっとと片付けようぜ!」

 なのはと砲の兵の相性は抜群だった。リインとアギトの拘束魔術の補助を受けながら、壮絶な砲撃戦を開始する。
 それでも、傀儡兵は二体残っている。
 そこに、疾風のようにライディングボードに騎乗したウェンディが、フローターマインをばら撒きながら滑り込んだ。

「お待たせしたっス! ウェンディちゃん、ただいま参上っス!」

 その後ろには、ノーヴェら4名の姿も見える。
 ディードが静かに口を開く。

「恭也氏から連絡があって参りました。我々はドクターに直接敵対することは出来ませんが、これらの人形なら相対しても問題ありません」
「―――ありがとう、助かるよ!」

 斯くして、乱戦が始まる。それぞれに自分達の相手の戦いながら、位置次第では臨機応変に仲間の援護も行い、包囲を行っていく。
 数の上では圧倒的有利で在るはずなのに、形勢は良いとは言えない状態だ。
 兎に角、堅牢な外殻が致命的な一打を許さないのだ。

「―――振動拳っ!」

 今やスバルの十八番となった振動拳が打ち込まれる。
 通常の人形ならば問答無用で内部構造を破壊するはずのその技を受けて、傀儡兵は何の痛痒も感じて居ないかのように攻撃を続ける。
 恭也と忍は、その激戦を安全圏から遠巻きに見守っている。

「……あれはどうなってるんだ、忍」
「解らない。これは、私の知ってる自動人形の範疇じゃない。魔法世界の事はお手上げよ」
「……だな」
「ただ、見立てに過ぎないけど―――あの人形に被せてある鎧、あれ自体も自律稼動出来る能力を持ってる気がする」
「つまり―――あの人形を倒す為には、鎧と中身、両方仕留めないといけないって事か」

 そりゃ難儀な事だな、と恭也は呟く。
 目の前では、尚も魔導師達の戦いが続いている。
 炎の刃が煌めき、巨大な鉄槌が轟音を上げ、眩い魔力光と共に砲撃が放たれる光景は、とても現実のものとは思えない。
 その中で、なのは達は一進一退の攻防を続けている。
 恭也は、妹がどれだけ現実離れした世界に身を置いているのかを、改めて思い知った。
 
「俺達の出る幕は無さそうだな……」
「有っても困るって」

 忍が苦笑する。
 と―――突如忍の腕を恭也が引っ張った。

「え? 何?」

 狼狽する忍が振り向くと、一瞬前まで忍がいた空間を傀儡兵の槍が貫いていた。
 悪りぃ、一匹逃がした〜、とすぐにヴィータが槍の兵の相手を再開する。
 忍の頬を冷や汗が伝った。

「やっぱり、私達来ない方が良かったかも……」
「ああっ! だから俺はあれだけ嫌だと言ったのに! それを―――」

 戦場の端では、珍妙な夫婦喧嘩が始まっていた。

576 名前:Little Lancer 十二話 04/11 ◆vyCuygcBYc :2008/03/07(金) 03:15:02 ID:NFi6AP65
 もう、この戦いでの自分の役割は終わりだ―――
 フェイトは、漠然とそんな事を考えていた。
 体はトーレとの死闘で疲労の極みにあり、アドレナリンの加護も切れた今、背中の十字傷の猛烈な痛みがフェイトを苛んでいた。
 トーレと戦っていたのが遮蔽物の無い平地だったということも有り、敵の姿を見咎めた戦闘人形の生き残りがわらわらと集う。
 普段のフェイトなら、逃げ切れるだろう相手だが、現在の体力では―――正直、逃げられる見込みは無かった。
 それでもフェイトはバルディッシュを杖に立ち上がり、勇敢に敵と対峙する。
 心だけは不屈たれと、そう念じながら、轡を並べる仲間達の事を思う。
 愛娘も同然のキャロの事を思い―――
「懸かって来なさい」
 よろよろと、ハーケンフォームのバルディッシュが正眼の高さまで持ち上がる。
 例え、一瞬後には肉塊に帰されようとも、心だけは決して折れずに……
 いざ両者がぶつかろうとした瞬間、フェイトの頭上に黒い影が落ちた。
「フリード、ブラストレイ!」
 白銀の飛竜の放った火球は、一気に数体の人形を焼き払った。
 フリードリヒは地上に降り立ち、翼でフェイトを守るように囲む。
 その竜の騎手は、見知った少女だった。―――見知り過ぎていて、涙が出た。

「キャロ、どうして、どうして来ちゃったの……?」
「だって、フェイトさんはわたし達のお母さんですから、放っておける訳、無いじゃないですか」
「きゅくるっ!」

 キャロの傷も癒えた訳ではない。フリードリヒから降りると、腹部に巻かれた血染めの包帯が痛々しくフェイトの目に映った。
 だが、キャロはそんな事に頓着せず、フェイトの背中の傷にヒーリングを開始する。
 そして、優しくフェイトに語りかけた。

「長らく、ご心配をお掛けしました。わたしは、もう、大丈夫です」

 振り返ると、キャロの笑みがあった。周りに心配を掛けまいと虚勢を張っている笑みでもなく、笑みを作って自分を支えようとしている笑みでもない。
 本物の、キャロの笑みだった。
 その笑みに、フェイトも笑顔で返した。

「本当に、キャロには敵わないな……ありがとう、来てくれて嬉しいよ」

 それでも、残存の人形達は又しても集結を始めている。
 キャロは、ストラーダを発動させて人形達に対峙する。

「無理だよ、キャロのその傷で戦える筈無い」

 キャロは返答の代わりに、ぽつり、ぽつりと語り始めた。

「わたし、本当はエリオ君みたいな騎士になりたかったんじゃなくて、エリオ君の真似をすることで、エリオ君に守られてる気分になりたかったんです。
 でも、シグナムさんにそれじゃ何時まで経ってもエリオ君みたいには成れない、って言われちゃって……
 気付いたんです。騎士って形に囚われてちゃ駄目なんだって。
 わたしが六課に入ったのも、フェイトさんの力に成りたかったからです。
 ―――どんな方法でもいい、わたしは大切な誰かのために成りたいんです。
 そして、今わたしの手には戦える武器があります。……だから、戦わせて下さい」

 フェイトは目を閉じてキャロの言葉を聞いていたが、幸せそうに微笑んで告げた。
 
「当然、私も一緒に戦っていいんでしょう? 娘を戦わせて自分は見てるだけの母親なんて居ないからね」

 残り僅かの魔力量を総動員して、再びソニックフォームにチェンジする。
 キャロは、フェイトの瞳に拒否を許さない決意の色を見た。
「はい、では―――」
「一緒に往こう、キャロ」
「はいっ!!」
 白銀の火竜が再び戦場の空に舞い上がる。名誉も無く、大局には何の影響も与えない、ただ延命のためだけの小さな戦い。
 それでも、この戦いは彼女達の聖戦だった。


577 名前:Little Lancer 十二話 05/11 ◆vyCuygcBYc :2008/03/07(金) 03:15:42 ID:NFi6AP65
 少年は、当て所も無く島の中を彷徨い歩いていた。
 恭也に指定された場所からモーターボートで上陸したのだが……この島は、何かが違っていた。
 月村の家がドイツの森も、何か普通とは違う雰囲気があったが、ここはそれとも違う。
 少年は、この島の雰囲気を、知っている気がしていた。
 恭也からの命令は待機だったが、気付けば島の中を徘徊していたのである。
 島のそこらには、自動人形の残骸が散らばっている。大規模な戦いがあったのは明らかだ。
 いや、残骸だけでなく、空を飛ぶ自動人形も何体も目撃した。
 少年も、恭也の仕事の手伝いで自動人形を何体か撃破した経験があったが、こんなタイプの自動人形は見た事が無かった。
 戦っても到底勝ち目が無いのは解っていたので、物陰に身を隠しながらじわじわと進行する。
 身を隠すのには、少年の人並み外れて鋭敏な感覚が役に立った。

(……僕は、誰なんだろう?)

 常識では考えられないこの空間に、順応してしまっている自分に不安感を覚える。
 今の自分の生活に不満は無い。いや、幸せに暮らしていると自信を持って言えるだろう。
 恭也も、忍も、ノエルも、雫も、皆恩人であり、大切な家族だ。
 ポケットの中に入れた、雫のお守りの石を握り締めた。
 義手の取り付けられた左腕と、ランスを握る右腕に視線を落とす。
 
(……僕は、誰なんだろう?)

 新たに授かったランス・月村の名も気に入っている。
 それでも、義手と槍を見る度に思うのだ。
 ―――自分には、確かにランス・月村になる前の人生があったのだと。
 
 遠雷のような奇妙な破壊音が聞こえる。
 胸の奥がざわめく。
 自分は、確かにこれと同じ音を知っている―――
 金色の閃光が稲妻のように空に走るのが見えた。
 自分は、確かにこれと同じ光を知っている―――

 少年は、知らず知らずの裡に、金色の閃光が走った方角へ引き寄せられるように歩いていた。
 ……頭痛がする。
 直感的な確信があった。あれは、自分の過去に関わるものだと。
 ……頭痛がする。
 胡乱な夢の中で見た人々の顔が、薄ぼんやりと浮かび上がってくる。

「―――ェイトさん」

 彼は、自分の口を突いて出たその名に驚愕した。
 今、自分は一体何と言ったのだろうか? 
 だが時既に遅く、己の口を突いて出た筈の言葉は、散り散りになって戦場に空気に溶け込んでしまった。
 少年は歯噛みする。なんとしてでも向かわねばならないと決意する。
 己の過去を取り戻す為に。

578 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 03:17:12 ID:KfS4GEF8
支援

579 名前:Little Lancer 十二話 06/11 ◆vyCuygcBYc :2008/03/07(金) 03:17:12 ID:NFi6AP65
 六課と傀儡兵達の戦いは膠着状態に陥って居た。
 個々の戦闘技術はそれ程高く無いものの、兎に角タフネスが尋常ではない。
 外部の鎧を傷つけようと、内部に衝撃を与えようと、たちどころにどちらかが自己修復してしまう。
 これらを倒す為には、鎧を剥いだ上で、内部の人形部分を破壊しなければいけないのだ。
 なのはの火力なら、丸ごと焼き尽くす事も可能かもしれないが、後の戦いを考えるとこの場で消耗は避けたいところである。
 ちら、と戦場の端で観戦している 恭也の姿が目に入った。

「ねえ、お兄ちゃん、ちょっと手伝って」

 恭也は露骨に嫌そうな顔をした。
 砲の傀儡兵の一撃が、恭也を舐めるように飛び、隣の成木をへし折った。

「いや、無茶だ。死ぬ。絶対死ぬ。見ただろ。木折れてるし。あんなの食らったら俺死ぬから」
「大丈夫、お兄ちゃん、一体なら人形剣で倒せるよね?
 わたしが魔法で外殻を吹き飛ばすから、その隙に中の人形を仕留めて」
「いや、だから無理だって。本当に! 魔法使いの戦いは魔法使い同士で―――」
「フレ〜! フレ〜! 恭也〜!!!」

 無責任に声援を送る忍の勢いに負けて、恭也は嫌々ながら剣を取った。
 恭也は御神流の剣士である。例え嫌々だろうと、剣を手にしたその瞬間には、彼は微塵の隙も無い剣士の貌に変わっていた。

「リイン、アギト、拘束よろしくっ!」
「応よ!!!」
「はいですぅ!」

 なのはのレイジングハートの先端から、翼状のA.C.S.が展開されていく。
 
「轟炎っ!!」
「捕らえよ、凍てつく足枷」

 アギトの炎の目暗ましに隠れて、リインがバインド魔術を完成させる。
 無論、これ単体では数秒間の足止めにしか過ぎないが―――なのはには、数秒間の足止めで十分だった。
『Excellion Buster A.C.S.』
 至近距離からのエクセリオンバスターが、海老の殻でも剥くかのように傀儡の鎧を剥ぎ取っていく。
 傀儡の内部の人形部分が明らかになった刹那に。

「御神流―――虎乱」

 飛び込んだ恭也が、傀儡人形に不可逆の破壊を齎していた。


 ヴォルケンリッターの四名は、左程の苦労も無く傀儡兵を仕留めた。
 ザフィーラとシャマルで拘束を行い、ヴィータがツェアシュテーレンフォルムで鎧を叩き潰した上で、シグナムが内部を焼き尽くしたのだ。
 ヴォルケンリッターが四名揃えば、最早無敵も同然である。
 
「……所詮は魂も無い傀儡、矢張り、面白い相手では無かったな」
「ああ、とっとと他を加勢して済まそうぜ」
 
 
 フォワードメンバーの三名は、膠着状態にあった。
 スバルの振動拳は本来なら決定打であり、スバルも鎧の向こうで内部が崩れる音を聞いているのに、傀儡は一向に動きを止めようとしない。

「どうなってるのかなー、あれ、確かに手応えはあるんだけど……ティア、どうなってるか解る?」
「予想だけどね、きっとあの鎧が中身を直してるんじゃ無いかと思う。
 あんたが振動拳打ち込んだ後一瞬動きが止まるでしょ。きっとあのタイミングで」
「うわ、なんてインチキ! どうすればいいかな〜」
「……私に、アイディアが有る」

 ぽつりと、ルーテシアがそう漏らした。  


580 名前:Little Lancer 十二話 07/11 ◆vyCuygcBYc :2008/03/07(金) 03:18:15 ID:NFi6AP65
 その交錯は、今までの何一つ変わらない手筋で行われた。
 フェイトが幻影と誘導弾で攪乱し、その隙にスバルが渾身の振動拳を叩き込む――― 
 
「振動拳っ!―――も一つ、振動拳っ!!」

 左右のコンビネーションブローを叩き込み、すぐさまアウトレンジへと離脱する。
 すぐさま修復を開始しようとする傀儡を、ガリューがヤクザな前蹴りで地に叩き着ける。
 仰向けに地に倒れた傀儡は、それを見た。
 宙に回転する巨大な召喚魔方陣。そこから現れる丸々とした威容を。

「地雷王、踏み潰して」

 空中から落下してきた巨大な甲虫に、傀儡はプチリと踏み潰された。
 地雷王の名を誇るかのように、周囲一体に巨大な地響きが鳴り渡る。
 如何に強固な傀儡と言えど、一溜りもなかった。
 それは、スバルやティアナから見ても、哀れみを催すような最後だった。


 
「う〜ん、これがあたし達の代わりにドクターが作った奴なんっスかね〜」
「うん、ちょっとお友達には成れそうも無い感じだけどね」

 ナンバーズは、複雑な顔で黒い傀儡兵を見つめる。確かに、この傀儡兵の戦力は自分達以上だろう。
 だが、作られて存在とは言え、自分達の間には確かに絆があった。それも、こんな鎧の兵士に置換可能なものだったのだろうか?
 そんな遣る瀬無い思いを抱きながらも、傀儡の兵士との戦闘は続いている。

「じゃあ、あたし達でコレやっつけちゃって、こんなのよりあたし達の方が優秀だってことを見せてあげようよ!」
「おお、いいっスね! それ!」
「無駄話は後にしろ、ほら、左上、又来るぞ!」

 二人で盛り上がるウェンディとセインに、苛立った声でノーヴェが怒声を掛ける。
 ウェンディは慌てて戦斧の一撃から飛び退いた。

「ひゃあああ、おっかないっス! 何とか成らないっスかねー、これ……」
「鎧を剥いで中身を引っ張り出すのが一番手っ取り早いんでしょうけど、難しい所ですね」
「ねえ、ノーヴェ、鎧を剥いだら中は普通の機械なの?」
「……恐らくは」

 全員は、一瞬でセインの言わんとする事を察した。
 
「……それで行くか」
「じゃあ、拘束は僕とディードが」
「鎧に穴開けるのはあたしとこの馬鹿で―――行こう!」
「ノーヴェ、馬鹿って何っスか!? ねえ、ノーヴェ!?」

 ノーヴェは答えずに走り出していた。
 すでにオットーはディードの補助の元、プリズナーボクスで敵を捕獲している。
 
「ウェンディ、あたしの一瞬後に合わせなさい。今この中で一番火力があるのはあんたなんだから」
「了解っス」

 振り回される戦斧を掻い潜り、ノーヴェは傀儡の胸元にガンナックルを叩き付け、0距離で高速直射弾を打ち込んだ。
 無論、これでは致命傷には程遠い。だが、続けて打ち込まれたライディングボードの反応炸裂弾は、内側から捲り上げるように敵の鎧を剥ぎ取った。
 その間隙に、セインが剥き出しの人形本体に手を差し込む。
 ディープダイバーが発動し、ずぶずぶとセインの腕が人形の胸に潜り込んでいく。
 その腕が引き抜かれた時には、セインの手の内には人形の重要帰還が丸ごと収まっていた。
 いくら自己修復機能を持つと言っても、体内に存在しない部品を修復することは不可能だ。
 傀儡は、文字通り糸の切れた人形のように崩れ落ちた。

581 名前:Little Lancer 十二話 08/11 ◆vyCuygcBYc :2008/03/07(金) 03:20:53 ID:NFi6AP65
「これで、大方片付いたな」

 周囲には、黒い鎧の破片と人形の残骸が一面に散乱している。
 ―――何かがおかしい、とメンバーの多くは感じていた。
 今の人形傀儡兵は、確かに強敵だった。……戦い方次第では、遅れを取っていたかもしれない。
 それを、どうしてあんな無駄使いも同然の方法で使い捨てたのだろうか。
 なのははシグナムと目線を合わせた。案の定、シグナムも警戒心を露にしている。
 わざわざ敵の最大戦力が揃っている所にぶつけるには、余りに惜しい兵だった。
 もし、あの傀儡兵が初期の人形相手の防衛線で背後から襲い来たならば、どれだけ危機的な状況になっただろうか。
 考えただけでも寒気がした。

 何か、自分達の預かり知らぬ事情が有るのかも知れない。
 それでも、先には進まなければならない。
 機動六課は、スカリエッティのアジト内部への進攻を開始した。
「……なんだか、気持ち悪いとこだね」
 スバルの言う通り、ラボの内部は薄暗く、独特の湿気と異臭に包まれていた。
「何だか、絵に描いたようなマッドサイエンティストの研究室よね」
 シグナムとアギトが自ら松明となって廊下を照らし出す。
 明るくなるのは良いのだが、壁に映る影が揺らめき、一層不気味な雰囲気を煽っていた。
 ぴちゃり、と足元で水音がした。
 見下ろすと、薄緑色の粘液が壁を伝って流れ出していた。
「うわ〜、気色悪……」
 ラボの内部は、一見すると普通の廃工場と言って差し支えないものだった。
 戦闘人形の生産ラインは忍が停止を確認した上で、興味深く検分した。
 アリサとすずかの閉じ込められていた牢では、なのはが顔を曇らせた。

 通信用のコンソールや、この場に居た戦闘機人達の寝室も有った。
 人質交換で引き渡したナンバーズの2の肉体も保管されていたが、今まで姿を見せていなかったナンバーズの1まで死体になって保管されていたというのは驚きだった。
 残りの3、4、7はいずれも死亡が確認されているので、これで確信が取れた。
 今このラボで、己の意思を以って活動している相手はスカリエッティ一人。  
 ただ一人の魔導師相手なら―――この面子で、負けは無い。

 そして、機動六課は遂にラボの最深奥へと辿り着いた。
 予想されたトラップも、敵の襲撃も無かった。
 何の障害も無く、古びた工場の地下にあった真新しい金属の扉の前に立った。
「ん〜、なんか、如何にも過ぎて逆に怪しいですね」
「うん、扉に『大魔王の間』とか書いてあってもおかしくなさそう」
「何にせよ、この先に行かなきゃ始まらねぇんだ。またあたしの出番だな。ぶっ壊すぜ、アイゼン!」
 ヴィータがグラーフアイゼンのギガントフォルムを発動させ、呵責無い勢いで殴りかかった。
 三発目で罅が入り、五発目で扉は弾けて吹き飛んだ。
「いつかのゆりかごの動力炉に比べれば、何の事はねぇ」
 だが、その次にあったのも扉だった。それを破って次にあったのもまた扉。
「こ・れ・で・終・わ・り・だ・ろ・う・な・っ・!」
 苛立ち混じりの渾身の一撃が振り下ろされ、最後の扉が弾けて飛んだ。
 その中は―――正しく、マッドサイエンティストの研究室と呼ぶに相応しい様相を見せていた。
 生体ポットに詰め込まれた全裸の人間のサンプルが並び、怪しげな形の試験管のビーカーが作業台に散乱している。
 ポットの中の人間達は、まだ命を失ってはいなかった。
「この人達―――」
 忍が驚きの声を上げる。
「この人達、全員私達の一族よ―――自動人形を保有していて、行方不明になっていた人達に間違いない」
「人形のサンプルを売りつけようとして、自分が試験管入りのサンプルに、か……笑えないな」
 恭也は頭を掻く。
 だが、肝心のスカリエッティの姿は、その部屋には無かった。
 薄気味の悪いラボの最深奥の部屋の中で、瀟洒なライトと豪華なソファ、机の上の精緻な細工のティーカップが場にそぐわず異彩を放っていた。
 なのはがティーカップに触れると、それはまだ温かみを仄かに残していた。

「スカリエッティは何処に―――?」

 答えるものは無く、不気味な声の残響だけが残っていた


582 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 03:23:14 ID:VLNlMUeI
しえん

583 名前:Little Lancer 十二話 09/11 ◆vyCuygcBYc :2008/03/07(金) 03:23:36 ID:NFi6AP65
 フェイトとキャロの戦いは正しく獅子奮迅の様相を見せていた。
 宙からフリードリヒの火球が周囲を焼き払い、残った相手をフェイトとキャロの二人掛りで掃討する。
 フェイトにもキャロにも、戦闘人形と一体一で戦えるだけの体力は残っていない。
 状況を読み、二体一で一体ずつ堅実に仕留めていくしか手段は無かった。
『Haken Saber.』
 フェイトが魔力刃を飛ばして敵を間合いに入れないように牽制し、それでも潜り込んで来た相手をキャロが仕留める二段重ねの体勢だ。
 キャロは敵を串刺しにしながら、かはっ、と口から血を流した。
 依然として、傷は癒えてはいない。シャマルとルーテシアのお蔭で一時的に沈痛できてあるだけだ。
 フェイトは自分の無力に歯噛みする。
 出来ることなら、キャロには戦って欲しくない。それでも、今キャロに戦って貰わなければ自分もキャロも共倒れだ。
 そんな思いが、フェイトが苛んでいた。
 それにしても―――本当に、キャロは強くなった。
 槍技に関してはエリオに及ばないとしても、十分にストラーダを使い熟なし、ケリュケイオンと併用している。
 元々、キャロは複数のブースト魔法を同時に使用できるような器用な面があったのだ。
 その才が、今、フェイトの目の前で開花していた。
 三年間の鍛錬は、キャロの魂を救うことは出来なかった。
 だが、三年間の鍛錬は―――キャロを、裏切らなかった。
 血と汗と涙を流しながら鍛錬した技は、確かにキャロの身に息づいていたのだ。

「我が乞うは、城砦の守り。金色の閃光に、清銀の盾を」

 フェイトの体が、温かい防御強化の魔力に包まれた。
 そんなことしなくていい、と言おうとしたがもう遅い。
 キャロは柔らかにフェイトに微笑みかけた。
 敵の数も、底が見えてきた。何としてでも生き残り、この笑顔を守るのだ―――
 フェイトは、そう決意を新たにしてバルディッシュを握る。

 目の前で、轟音がした。
 バキバキと音を立てて藪を突き破りながら、捩くれた黒い鎧が姿を現す。その手には槍があった。

「傀儡兵―――いや、違う、まさかあれも、人形!?」

 フェイトが絶望の声を上げる。槍の傀儡は、半身を破壊され、内部機構を剥き出しにした状態で尚も動いていた。
 シグナムらに破壊された槍の傀儡は、一度は機能を停止したものの、六課の一同がラボに進攻した後に活動を再開し、敵を求めて彷徨い出たのだった。
『Shooting Ray.』
 キャロの光弾が黒い鎧へとばら撒かれるれるが、効果は無い。射撃ではなく、砲撃でなければ貫通は不可能なのだ。
『Trident Smasher.』
 フェイトの砲撃が、今度こそ鎧を弾き飛ばす。それでも、内部の破壊には至らず、じわじわと再生を開始していく。
 その上、今の一瞬の交錯で周囲の戦闘人形を間合いの内側まで入れてしまった。
 危険すぎる状況である。

 
 ―――少年は、その戦いを遠目から見ていた。
 胸がざわめく。金髪の女性と矮躯の少女の姿が、目の奥に張り付いて離れない。
 少年の側から見えるのは、彼女達の後ろ姿だけだった。
 それでも、確信があった。
 ……僕は、あの二人の事を知っている。
 ……あの二人の事を、とても良く知っている。
 記憶ではなく、魂が告げていた。
 彼女達が劣勢に有るのは明白だ。そして、超常の力を以って繰り広げられる戦いに、自分の割り込む隙が無い事も明白だった。
 
 それでも、ただ見ている事など出来る筈がなかった。
 少年の手には一振りのランスがある。
 僅かなりとも役に立てる可能性があるならば―――
 そう信じて、少年は駆けた。
 自分の、過去に向かって。

584 名前:Little Lancer 十二話 10/12 ◆vyCuygcBYc :2008/03/07(金) 03:26:32 ID:NFi6AP65
 キャロとフェイトは、一か八かの賭けに出る事にした。
 最大威力での広範囲魔法。これで倒せなければ、もう、後は無い。
 このまま体力を削られて倒れるよりは、打倒できる可能性に賭けたのである。

「猛きその身に、力を与える祈りの光を」
『Thunder Fall.』

 天から舞い降りた稲光が、一斉に周囲の人形を焦がした。
 フェイトの最も得意とする広域攻撃魔法、サンダーフォール。その威力を以ってしても―――
 黒い傀儡兵は不動だった。周囲を舞っていた戦闘人形は大半を焼き払ったものの、黒い傀儡まで退治できた訳ではなかった。
「ぐるるるるる」
 フェイトとキャロに害を成さんとする傀儡に、フリードリヒが襲い掛かる。
 火球を吐きながら、傀儡を噛み砕かんとして―――
「駄目、フリード!!」
 その槍で、白銀の翼を貫かれていた。
「きゅくる〜……」
 それでも、フリードリヒは己の身を以ってキャロ達を守らんと破れた翼で二人を囲う。
 フリードリヒの決死の一撃は、打倒するには至らなかったが、確かに胸の装甲を剥ぎ、敵の弱点を曝け出していた。

「……ありがとう、フリード。今なら、きっと」

 再び、キャロはストラーダを手に立ち上がろうとした。だが―――

「あれ―――」

 ストラーダが握れない。膝が地面から離れない。
 今までの戦いで、キャロの疲労は肉体の限界に達していた。
 どれだけ心で不屈を唱えようと、立つ事さえ出来なければ戦うことなど出来はしない。
 それは、フェイトもまた同様だった。最早一欠片の魔力も体力も無く、ただ地面を這うように動きのみ。
 それでも、最後の力を振り絞って、キャロを抱き締めた。
 目前に死神の具現を待ちながら、フェイトは慈母の笑みを浮かべてキャロを抱き締める。
 キャロもまた、笑顔でフェイトを抱き締め返した。

 そして、傀儡の槍が振り下ろされんとした瞬間―――その胸を、傀儡を遥かに越える槍手が串刺しにしていた。

 兵士のしての精度ならば、その少年は傀儡に遥かに及ばなかっただろう。
 だが、槍と槍の戦いならば、少年が傀儡に負ける通りは無い。
 傀儡の槍が振り下ろされんとした瞬間、彼女達の姿を見た瞬間、少年は御神流の奥儀の一つ、『神速』と呼ばれる域に足を踏み込んでいた。
 粘性を帯びる時間の中、少年は人形の胸を貫いた。自分でも、そんな事が出来るとは思っても居なかった。
 少年に胸の奥の急所を貫かれ、外殻も自己修復の限界に達していた傀儡は、今度こそ永遠に沈黙した。
 キャロは顔を上げ、自分達を救った槍手の顔を見つめ―――動きを止めた。

「―――え?」

 キャロと少年の視線が交わる。
 その瞬間―――少年は、全てを取り戻した。

「ごめん、キャロ。遅くなった」

 声は少し低くなった。顔立ちも変わった。左手は義手に代わり、身長なんて見上げる程になっている。
 それでも、エリオだった。
 その瞳は、記憶にあるのと寸分違わない、エリオの瞳だった。
 フェイトも呆然としてその顔を見つめている。

「ご心配をお掛けしました。エリオ・モンディアル、ただ今帰って参りました」

 穴が開くほど無言で見つめられ、エリオは恥ずかしそうに頭を下げた。

585 名前:Little Lancer 十二話 11/12 ◆vyCuygcBYc :2008/03/07(金) 03:29:16 ID:NFi6AP65
 突如として、座り込んでいたフェイトが立ち上がった。
 バルディッシュを杖のようにし、足を引きずるようにしながらエリオに歩み寄る。
 遠目からは解らなかったが、至近距離で目にして傷の酷さにエリオは絶句した。
 
「フェイトさん! 動いちゃ駄目ですよ! フェイトさん!」
「エリオっ!!!」

 その言葉を全く無視して、フェイトはエリオを抱き締めた。
 
「エリオ! エリオ! エリオ! エリオ! エリオ!」

 白痴のようにエリオの名を呼びながら、フェイトはぽろぽろと涙を零した。

「ちょ、フェイトさん―――」

 エリオは助けを求めるようにキャロに視線を送るが、キャロは目に涙を溜めたままぼんやりとエリオを見つめている。
 彼女はフェイトのようにエリオに抱きつくでもなく、ただじっとエリオを見つめていたが―――

「ふえ、ふえええええええぇぇぇぇっ」

 小さな子供のようにべそをかき始めた。迷子の子供が、母親に出会って安堵した時のような泣き方だった。
 エリオは耳まで真っ赤にして照れながらも、困りきって頭を掻いた。
 空を見上げると、再び戦闘人形が集結を始めている。

「フェイトさん、早く逃げないと拙いですって! ほら、敵、敵来てますって」

 フェイトの腕を引いて立ち上がろうとするが、緊張の糸が切れたせいでフェイトは立ち上がる事が出来ない。
 ここまで戦えた事自体奇跡と言って良いだろう。
 だが、人形はそんな都合に頓着するような相手ではない。
 けなげにも、鋼のランスを構えているエリオに襲い掛かろうとして。

『Divine Buster.』

 ラボから引き帰してきたなのはの一撃に、焼き払われた。
 少年と、恭也の視線が交差する。

「あれ、ランス、こんな所で人助けか?」
「その事何ですか……恭也さん、済みません、僕、エリオ・モンディアルだったみたいです」
「ランス、記憶が戻ったの!?」
「はい。僕は、ミッドチルダ出身のエリオ・モンディアルです。
 恭也さん、忍さん、記憶を取り戻す事が出来たのも、全部皆さんのお蔭です」

 他の一同は話の展開に着いて行けず、ぽかんと口を開けて見守っていたが、誰もが理解出来た事が一つだけあった。

「お前―――エリオなのか?」
「はい、エリオです。どうも、ご心配をお掛けしました」

 左手の義手で頭を掻きながら、エリオは頭を下げた。
 次の瞬間―――エリオは、その場の全員に揉みくちゃにされていた。
 罵声と怒声と喜声と泣き声が混じり合った中、エリオは誰彼構わず抱き締められ、頬をはたかれ、空に放り投げられた。
 二度、三度とエリオが宙に舞う。フリードリヒが歓喜の炎を空に打ち上げる。
 
「ちょ、皆さん、もう勘弁して下さい! お願いですから〜」

 情けない声を上げながら、六課の面々に胴上げされるエリオを見て―――
 キャロは、ごしごしと目元の涙を拭って……にっこりと、笑った。

586 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 03:29:24 ID:KfS4GEF8
しえん

587 名前:Little Lancer 十二話 12/12 ◆vyCuygcBYc :2008/03/07(金) 03:30:28 ID:NFi6AP65
 機動六課の部隊長、八神はやては簡易報告を聞き終えて安堵の溜息をついた。
 ―――スカリエッティに組した戦闘機人は絶え、彼が三年かけて用意した第97管理外世界の基盤も壊滅した。
 これで、スカリエッティはただ一人の魔導師だ。
 監視体制を緩めることは出来ないが、もう、以前ほどの脅威では有り得ない。
 あらゆる場所でのバックボーンを失ったスカリエッティは、遠からず捕縛されることになるだろう。
 有る意味、スカリエッティ以上の脅威と成り得る可能性を持った戦闘機人、クアットロもヴォルケンリッターによって誅された。
 はやての、個人的な復讐もこれでお仕舞いだ。

 四年もの長き渡って存続してきた機動六課も、遂にその役目を終えたのである。
 はやては、深々と椅子に体重を預けた。
 この椅子に座る期間も、そう長くはないだろう。
 今年度が終了すれば、六課も円満解散である。
 感慨深げに、はやては長々と吐息を吐いた。
 
 何より嬉しいのは、親友のアリサとすずかが生きて保護されたことだった。
 虜囚となっていた間に酷い虐待を受けていたという報告には心が痛んだが、傷も残らず回復できるという報告が僅かな救いだ。
 はやては手元にある仕事を終え次第、すぐに第97管理外世界に赴いて隊員達の労をねぎらい、六課の部隊長としてアリサとすずかに謝罪を行う予定である。
 この三年、はやては滅多に海鳴に帰る機会を得られなかったが、今回は事後処理も兼ねてやや長めの駐留が許可されるそうである。
 隊員に死者が出なかったのも幸いだった。
 フェイトやキャロを始め、重傷者も多いが、皆後遺症は残らないレベルだという。

 それから、シグナムの言っていた『途轍もない吉報』というのも気になる。
 あんな嬉しそうなシグナムを見たのは随分と久しぶりの事だ。
 『吉報』と言うのが一体何なのか、訊ねてみても、『私の口からでは説明しきれないので、直接ご覧になって下さい』の一点張りだ。
 シグナムがあそこまで言うのだから、それは吉報に違いないが―――それにしても気になる。
 はやてはうずうずと逸る体を抑えて、書類の片付けに取り掛かった。
 
 それでも、スカリエッティの行方も含めて気がかりな事が多い。
 今回も、確かに壮絶な戦いだったには違いない。だが、三年前のJS事件のような圧倒的な絶望だったかと問われれば否と答えるしかない。
 スカリエッティが三年掛けて用意したものは、本当にこれでお仕舞いなのだろうか……
 考えすぎだ、とはやては思った。
 三年前の印象が強すぎて、何時の間にか敵の姿を自分の中で大きくし過ぎているのだと。
 幾らスカリエッティと言えど、魔法文明の無い場所で大規模な活動は出来なかったのだろう。
 否、現地の技術を流用して、たった三年でここまで出来た事こそスカリエッティの異能の証明だと。

 そう雑念を払い、はやては書類整理を再開する。

「にしても、シグナムの言ってた吉報って何やろな〜
 あのシグナムにあそこまで言わせる、っちゅー事はそら大事には違いないやろうけど―――
 あかん、気になって仕事が手につかへん。さっさと終わらせて、吉報を見に行かんとあかんからな〜」

 機動六課の子狸と呼ばれるはやてでも、この吉報の内容を予測することは不可能だった。

 ―――そして、スカリエッティの真の企みに気付く事も……


588 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 03:30:30 ID:T+2Obz81
支援

589 名前:アルカディア ◆vyCuygcBYc :2008/03/07(金) 03:32:56 ID:NFi6AP65
 VSクアットロ編はこれにて終了です。
 結局人形軍団は雑魚扱いでした。
 今回で、一区切りといった所ですね。
 役者が揃ったところで、物語は結末へ向かいます。

 あ、ハンドルはアルカディアで統一でお願いします。
 誤字とかを連ねていったら、そのうちじゅげむじゅげむみたいな名前になるのが目に見えてますので。

 それにしても、左手無しでタイプはきついですねー。やっぱ多少無理でも使わないと到底書けません。

590 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 03:35:14 ID:VLNlMUeI
>>589
おお!GJだ。エリオとキャロが再び会えてよかったお。

>左手無しでタイプはきついですねー
忍さんに義手を作ってもらうんだ!

591 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 03:38:43 ID:8k1rDW6c
>>589
GJ

執筆のために自らの左腕を潰すとは、何という職人魂(ぇ

592 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 03:39:34 ID:T+2Obz81
>>589
乙、そしてGJ。
そうだよねぇ、やっぱりピンチに駆けつける主人公の台詞は「遅れてごめん」だよねぇ。
マジで遅いんだよ、フェイトとキャロに謝れ!(褒め言葉のつもり)。
確かにクアの奥の手だった人形軍団は雑魚だったけど、それが却って不気味さを醸し出してます。

ちょっと今後を予想。
@スカが新生ナンバーズを結成(前回の展開的にまずありえない)。
A人知れずミッドに赴いており、ヴィヴィオを攫う(結構自信あり)。
B自らを吸血鬼と化す。もしくは夜の一族で戦闘機人かレリックウェポンを作る(でないと実験体になった連中が不憫だ)。
Cクラナガンに隕石とか月とかよくわからないものを落とす(悪役の定番)。
D機動六課のクローンを作る(大穴)。

593 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 03:39:56 ID:KfS4GEF8
>>589
超GJ!

ついにエリオが帰ってきました。
キャロとフェイトの危機に駆けつける騎士エリオ、やっぱりカッコいいです。

続きを楽しみに待っています。

594 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 03:50:14 ID:g6m1TsbW
GJです。
なんと、エリオが遂に帰還を果たしました、こりゃあめでたい。
六課陣営に死者がでなくて一安心です。

しかしスカの野郎がまだ生きてやがる。あんの野郎、今度は何を企んでやがるんだ?
ともかくこれで六課陣(なんか解散っぽいですが)の戦力はかなり上がったので生半可な敵じゃ話にならないな。
ともかく続きに期待ですね、心底お待ちしております。

595 名前:アルカディア ◆vyCuygcBYc :2008/03/07(金) 03:51:11 ID:NFi6AP65
 忘れてた。次回はこの期に及んでラブ☆コメ?編です。
 あと、更新が遅れたりしてる時には、尻を叩く系統の書き込みを頂けると更新が早まったりします。
 という訳で>>471 存分に急かして下さって結構です。

596 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 03:54:16 ID:8xHw7SGM
>>595
左手を酷使した上に尻まで叩けと言うか何と言うドM
GJでした

597 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 04:31:27 ID:mgZJ2jvu
でっかいGJです!!
エリオ再会シーンでは思わずガチ泣きしてしまいました
早くラブ☆コメ?編も読みたいところですが
無理せず左手の回復を優先して下さい
一日も早い回復を祈っております

598 名前:( ゚Д゚) :2008/03/07(金) 04:51:29 ID:aONE5i9Q
>>595
GJっス。
エリオとの再会シーンも感動物だけど、戦闘シーンも良いですねぇ

自分も投下してよかでしょか?

599 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 05:03:11 ID:EjU57Y6M
>>598
待ってました。お願いします

600 名前:( ゚Д゚) ◆kd.2f.1cKc :2008/03/07(金) 05:09:52 ID:aONE5i9Q
えっと、まず。

>>257
あまり深くお気になさらず。
自分の方からもゲリラ兵氏のより一層の御活躍を期待しております。
短いですが、返事の文章とさせていただきます。


注意事項
・すンばらしく捏造要注意。
・オリキャラ注意。オリキャラTUEEEE気味注意。
・スバルファンは少し要注意です。
・レジアス中将はモブか悪役だと思っている方は読まないほうが吉です。
・あぼーんキーワードは「熱き彗星の魔導師たち」

601 名前:熱き彗星の魔導師たち 04-01/11 ◆kd.2f.1cKc :2008/03/07(金) 05:10:27 ID:aONE5i9Q
 ────レリック。
 術式を用いて集束させた魔力素を、直接物理的、あるいは生物的精神的に作用させるの
ではなく、結晶体として圧縮した物だ。
 本来アストラル物質と呼ばれ、物理的干渉をほとんど受け付けない魔力素を、質量のあ
るターディオン(タージオン)物質に圧縮している為、僅か大人の指ほどの結晶体ながら、
莫大なエネルギー密度を持つ。
 加えてひどく不安定であり、ちょっとした衝撃でエネルギーを解放しながらアストラル
物質へと回帰しようとする。
 ただし、その膨大なエネルギーを扱う術がない。
 過去には、このレリックから熱や動力を取り出す機構も考えられており、古代ベルカに
もその痕跡があるが、現在は失われてしまっている。
 したがって、発見されたレリックについては、今は利用方法などなく、暴発しないよう
に封印保管しておくか、虚数空間にポイしかない。
「そのレリックの強奪事件が、最近頻発してる。公にはただの強盗って事になってるけど
……」
 非実体コンソールの前で、光学キーボードを叩きながら、ユーノが言った。
「管理局のトラックまで襲われてるじゃない。よくこれで大事にならなかったわね」
 映像資料を見ながら、アリサは呆れたようにそう言った。
「よほど明るみに出たら困るのか、それとも他に意図があるのか」
 ユーノは親指の爪を噛みながら、そう言った。

熱い彗星の魔導師たち〜Lyrical Violence + StrikerS〜
 PHASE-04:Discipline(後編)

「!」
 コンソールを弄っていたユーノの手が、ふと止まる。
「ねぇ、あ、アリサ、ちょっと、これっ」
 ユーノが、驚き、戸惑ったような声を出した。
「どうしたのよ?」
 アリサはユーノを見て、訊ねた。
「これ、これ見てっ」
 ユーノは言い、映し出された動画を一時停止状態にすると、その一部を拡大した。
「!」
 アリサはそれを見て、目を細める。
「これって……」
 ユーノもまた、険しい表情で、アリサを振り返る。
 直線的なフォルムを持つ、無骨なロボット。
「スカリエッティ型傀儡兵……っ」
 傀儡兵の姿は、製作する魔導師のイメージに大きく拠る為、そのパーソナリティによっ
て、その形状が決定される。外観がほぼ同じなら、製作者もまず同じだ。
 加えて、傀儡兵と言えば主流は(と言っても、その製作技術を持つ者自体が少数だが)地
球の西洋甲冑に似たもので、このような無機質なデザインは、あまり見られない。
「やっぱり、スカリエッティが関連してるワケね」
 4年前の、炎の中の記憶を思い出し、アリサはゴクリと喉を鳴らす。

602 名前:熱き彗星の魔導師たち 04-02/11 ◆kd.2f.1cKc :2008/03/07(金) 05:11:21 ID:aONE5i9Q
「当事者であるかはともかく、少なくとも敵よりである事は間違いないね」
 ユーノが、同意した。表情は、やはり、険しい。
 スカリエッティは広域手配犯だ。とくにミッドチルダ周辺では、レジアスがシャカリキ
になって探しまわっている。管理局側という事は、考えにくい。
「なるほど、アイツをぶっ潰していいんなら、レジアス中将があたし達に声をかけたのも
理解できるわ」
 アリサは怒りに満ちた表情で、左手の平を、右手の拳で殴った。
「でも、それだけかな?」
「え?」
 ユーノが言うと、アリサは顔を上げて、訊き返した。
「なにがよ?」
「いや、タイミングが良すぎるな、って思って」
 ユーノは、訝しげに視線を泳がせつつ、そう言った。
「どういうことよ?」
 アリサは、不思議そうな顔をしたまま、さらに訊き返す。
「なぜ今になって、また、レリックを集めだした人がいるのか、それにスカリエッティが
絡んでくるのか」
 そう、「また」。
 4年前も、スカリエッティが密輸しようとしていたレリックが元で起こった事故で、ス
カリエッティの犯罪が明るみになった。
 それが、はやて、なのは、フェイトが関係した空港大火災である。
「そして、そのレリック強奪事件“だけ”の為に、機動6課が設立されたのか……」
「ふむ……」
 アリサは顎に手を添えて、ディスプレィに視線を向ける。
「カリム・グラシアの預言って、どんなのだっけ?」
「えっと、ちょっと待ってね」
 ユーノはコンソールを……ではなく、手書きのノートを取り出して、パラパラとページ
をめくった。
「『古いクリスタルと、きりのない欲求が交差点で集まる場所。死んだ王のもと、聖なる
場所から彼の羽根が復活する。複数の死体が踊り、中央の地面の司法のビルは簡単に燃え
て落下して、それをきっかけに、数多くの海を守る司法の船も砕けて落ちる』」
「なんかビミョーね……」
 ユーノの朗読の声に、アリサは、口をへの字に伸ばし、渋い顔をして、そう言った。
「訳したのがレンだからね」
 苦笑しながら、ユーノはそう言った。
 実はこの預言、原文は古代ベルカ語で書かれているのだ。
 本来の翻訳作業は管理局本局が行っているが、陸士総隊・地上本部には警告が行くばか
りでさっぱり要領を得ない。
 その為、レジアスも原典のコピーを入手していた。聖王教会も特に異論は唱えなかった。
 そのレジアスからコピーを託されたアリサとユーノは、古代ベルカに精通している者と
言う事でヴォルケンリッターに目をつけたわけだが、アリサとユーノの頼みごとを他意な
く受けてくれるといったら、その中ではレンしかいない。ヴィータと2人は反目しあって
るし、シャマル、あるいはシグナムやザフィーラにしても、“いったい何の為にこんなこ
とをするのか”と、深く探ってくるはずだ。

603 名前:熱き彗星の魔導師たち 04-03/11 ◆kd.2f.1cKc :2008/03/07(金) 05:11:54 ID:aONE5i9Q
 ところが、レンは他の騎士達と異なり、古代ベルカ滅亡後にミッドチルダで書かれた存
在である。夜天の書との疎通の為の言語は持っているが、口語・文語の翻訳をやらせると、
コンピューターの機械翻訳程度のことしかできないわけだ。
 それでも、意思がある分、最大限意訳を努力してくれたのではあるが……
「でも、なんとなく意味は解るよ。この預言の対象が、ミッドチルダと仮定してのことだ
とすると、『古いクリスタル』っていうのが、レリック。それで、『中央の地面の司法の
ビル』は、地上本部のことじゃないのかな」
 ユーノは言った。
 陸士総隊の中枢であるミッドチルダ地上本部は、クラナガンに、ともすれば“威圧する
ように”とも表現される、聳え立つ超高層だ。
「『司法の船』、ってのは、次元巡航艦の事?」
「多分ね」
 アリサが訊ねるように言うと、ユーノはそれを肯定した。
「でもまだわからない事も多い。『死んだ王』とか『彼の翼』とか、『複数の死体』とか
ね。抽象的な表現なのかもしれないし、もっと直接的なものなのかも」
 ユーノはそう言って、軽く、しかし気は重そうにため息をついた。
 “抽象的”だとすると、なおのこと厄介だ。文章の翻訳作業で一番難しいのがそこであ
る。まして古代ベルカの事情を知らないレンには、そこまでは意訳できない。
「『きりのない欲求』ってのは、クラナガンか、あるいは管理局そのもののことだったり
してね」
 少し軽めに、アリサはそう言った。限りない欲望の集まる場所、と言えば、大都市やそ
れを統べる機構の隠喩であることが多い。
「だとすると、管理局が躍起になってるのも解るかな」
 ユーノが言う。
「管理局の体制なんてあたしはどーでも良いけど」
 アリサは肩を竦めるようなポーズをして、そう言ってから、表情をしかし、真剣なもの
に戻す。
「あたしの“妹”達や、ユーノの一族の土地を焼く、って言うんなら、容赦はしないわよ」
「うん」
 アリサの言葉に、ユーノも力強く頷いた。
「そのレンの翻訳文、レジアス中将にも渡したっけ?」
「オーリスに写しを届けたはずだけど。うん、確かに手渡した」
 アリサが、ノートを指差しながら訊ねると、ユーノはそう答えてから、ノートを閉じた。
「回線止めるよ」
「うん。地上本部から先にはここのAccess元わからないようにしといてね」
「うん。でも、せいぜい地上本部とここのログ消すぐらいが関の山だから、いずれは経路
検索で割れるかもね」
 コンソールを操作しながら、ユーノは言う。
「そん時ゃそん時でしょ」
 アリサは、適当な返事をした。

604 名前:熱き彗星の魔導師たち 04-04/11 ◆kd.2f.1cKc :2008/03/07(金) 05:12:29 ID:aONE5i9Q

「さてと」
 アリサが一言、置いてから、
「小隊集合」
 と、シグナムの声と重なり、あたりに響く。
 機動6課隊舎裏手。廃棄区画、機動6課訓練割当領域。
 先日決めた通り、左手からスバル、マギー、ウェンディ、ティアナと並ぶ。
「訓練に先立って、部隊コード、ならびにコールサイン(呼出符丁)の割り当てを行う」
 シグナムが言い始める。
「第1小隊、部隊コード『レッドフレイム』。コールサインは続けて01が私、02がヴィー
タ二尉、03がナカジマ二士、04がアルピーノ二士」
「第2小隊、部隊コード『イグニスコメット』。コールサインは続けて01があたし、02が
ユーノ二尉、03がゲイズ特一士、04がランスター二士」
 シグナムの声に続けて、アリサも言った。
「以上だ、返事は?」
「了解です!」
 僅かな沈黙の後、ヴィータが荒めの口調で言うと、4人が揃って声を上げた。
「よし。それでは早速、本日の訓練に入る。整列は解いて良い。各員、準備をしろ」
 シグナムがそう言うと、スバルの足元にローラーが現れ、ティアナの手にハンドガンが
握られる。
 マギーとウェンディはデバイスを起動し、バリアジャケットを展開する。それを、スバ
ルは好奇心旺盛そうな顔で、ティアナはあまり面白くなさそうな表情で、見ていた。
「それじゃ。本格的な訓練に先立って、4人の実力見ておきたいから、今日の午前の訓練
はそれで良いかしら?」
 アリサは非実体コンソールを呼び出して操作しつつ、そう言って、シグナムを訊ねるよ
うに見た。
「任せる」
「O.K. それじゃ、模擬戦のSoftware起動、と」
 3面の大型非実体モニターが現れ、その中にコンソールと同じウィンドゥが表示された。
「…………、これを使うのか?」
 シグナムは軽く驚いたように、アリサに訊ねる。
「そうよ」
 アリサはシグナムにそう答えてから、ユーノの方を向く。
「ユーノはどう思う?」
「僕は反対じゃないけど、大胆なことするね……」
 ユーノは苦笑混じりに、そう言った。
「あの、なんなんですか? これ」
 隊長陣のただならぬ会話に、最初に耐え切れなくなったスバルが、アリサ達に向かって
質問した。
「4年前のコンテッサでの『戦闘機人密造事件』、その時に容疑者のジェイル・スカリエッ
ティが使った傀儡兵……ですね?」
 アリサが振り返るより早く、ティアナがスバルの背後から、そう言った。

605 名前:熱き彗星の魔導師たち 04-05/11 ◆kd.2f.1cKc :2008/03/07(金) 05:12:53 ID:aONE5i9Q
「よく知ってるじゃない」
 アリサは振り返り、口元で笑いつつ、そう言った。
「あの事件は、よく調べましたから……」
「あっ!」
 ティアナが淡々と言うと、スバルはその事を思い出して、声を出した。
「んー、ティアナが辛いならこれはやめとくけど、どうする?」
 アリサは笑顔をいくらか険しくして、そう言う。だが、
「出来ます」
 と、ティアナは即答で、断言した。
「ふむ」
 アリサは軽く声を出して、コンソールの方を振り返った。
「それじゃあ、まずは無理のない程度で、出力設定値C+程度にしとこうか」
 光学キーボードを叩き、設定する。
「2on2のチーム戦、小隊ごとに2人ずつの2Packsで、目標も4体と」
 設定を終えたアリサは、振り返って、3面のモニターに、想定状況を表示した。
「まぁ最初だし、想定状況は極甘、避難民間人もない状況で。シグナムから何かある?」
 説明してから、念のため、と、シグナムに振る。
「いや。特には無いが……」
 シグナムは、モニターの設定と状況想定を見て、そう言ってから、
「私とヴィータで少し、別口に訓練して来たい。ここは任せて良いか?」
 と、言った。
「ええ、別に構わないけど」
 アリサは、すぐにそう答えた。
「なんだよシグナム、あたしも付き合うのか?」
「そうだ。ついて来い」
 ヴィータが、僅かに不満のありそうな声で言うが、シグナムはきっぱりと言って、ヴィ
ータを引っ張って行った。
「?」
 アリサとユーノは、それを軽く首をかしげて、不思議そうに見送った。
「あのぅ」
 不意に、隊員達の方から上げられた声に、アリサとユーノは振り向く。
「チーム戦、って、小隊毎に組まなきゃいけないんですか?」
 スバルが、彼女にしてはやや険しい、少し不機嫌そうな表情で、そう言った。
「当たり前じゃない。何言ってるのよ」
 アリサはスバルに身体の正面を向けて、何を言っているのか、という風に、言った。
「スタンドプレイは構わないけど、それも含めて、今後の訓練の内容を決めることになる
からね?」
 ユーノも、アリサの横、やや後からスバルに言う。
「そう、ですか」
 スバルはそう言って引き下がったが、とても納得したという表情ではない。

606 名前:熱き彗星の魔導師たち 04-06/11 ◆kd.2f.1cKc :2008/03/07(金) 05:13:16 ID:aONE5i9Q
『なんか……なのはが言ってたイメージとずいぶん違うみたいよね、彼女』
 アリサは、念話でユーノに問いかけた。
『うん……僕にも理由はわからないけどね』
 ユーノも、困惑気な言葉を返した。
「まぁ、とりあえず始めてみましょうか」
 アリサは苦笑気味にそう言った。
 スバルとマギー、ウェンディとティアナは、ペアを作って、訓練区画の入り口に立つ。
『始めるわよ』
 念話越しに、アリサの言葉が、4人に伝えられてきた。
『制限時間は無制限。ただし長引いて消耗する一方になったら、その時点で介入するわよ。
O.K.?』
『了解』
 アリサの言葉に、4人は揃って答え、頷いた。
『Ready』
 ぐっ、とティアナが銃を握る。
『Start』
 アリサの合図と同時に、4人の正面に、黄色い塗色の傀儡兵が4体、現れる。
「うぁあぁぁぁぁーっ!!」
 一瞬後、ティアナは銃を構え、4体の傀儡兵めがけて、飛び出していた。
「ティア!」
「まずいっス!」
『Debouched Floater board』
 ティアナを追って、スバルとウェンディが、ほぼ同時に飛び出す。アイアスが、キャリ
アアームからフローターボードを切り離す。
 出だしはスバルの方が速かったが、フローターボードに飛び乗ったウェンディは、すっ
とそれを追い抜いていく。
「はぁっ!」
 飛び出したティアナは、迫ってくる傀儡兵に、真正面から銃を構える。
 だが、そのティアナを、ひゅっ、と、ウェンディがさらうように、抱えて、その場を離
脱した。捻りながら、旋回上昇する。
「な、何するんですか!?」
 良いところだったのに、と、背中からウェンディに抱えられたティアナは、不機嫌そう
に言い、じたばたともがく。
「見てるっス」
 そう言うと、ウェンディは左腕で軽々とティアナを抱えながら、右手に持つアイアスの
射撃端子を、4体の傀儡兵に向けた。
『Divine shooter, Multi shoot』
 赤紫の光を放つ魔力弾が、上から俯角をつけて撃ち出される。
 パシュ、パシュパシュ……
 魔力弾は、しかし、傀儡兵に命中するかと思われた目前で、かき消されて霧散した。

607 名前:熱き彗星の魔導師たち 04-07/11 ◆kd.2f.1cKc :2008/03/07(金) 05:13:41 ID:aONE5i9Q
「シールド……じゃない……」
 ティアナは、それを見て、唖然とした。
「アンチ・マジックソースリンク・フィールド、A.M.F.っス。術式と魔力素の結合を阻害
するっスよ。射撃はもちろん、範囲を広げられたら、防御すらおぼつかなくなるっス」
 ウェンディの説明に、ティアナは呆然として、身体の緊張が抜けてしまっていた。
「じゃあ、どうやって……」
 勝てば良いの? と、ティアナが言いかけて、絶句する。
「ティアナは、空飛べるっスか?」
 ウェンディは、ティアナの後ろ側から、そう訊ねる。
「あ……いえ、飛行魔法は、まだ……」
 ティアナは、決まりが悪そうに、少し顔を赤くして、そう言った。
「オーケーっス。そっちは後で教えてあげるっス」
 ウェンディは妙に楽しそうに笑いつつ、言った。
「い、いいんですか?」
 ティアナは驚いたように、後を振り向きかける。
「おうっス」
 ウェンディは、得意げに言ってから、急に、苦笑混じりになり、
「っても、あたしもフローターボード無しの飛行は、あんまし得意じゃないんスけどね」
 と、言った。
「とりあえずあたしが引っ張るっスから、ティアナは隙を見てドンドン撃つっス」
「は、はい」
 ウェンディがそう言うと、ティアナはどこか慌てたように、そう答えた。
 フローターボードが水平を崩し、一気に高度を落とす。傀儡兵の後ろに回り込んだ。
 地面ギリギリで一気に速度を落とし、そこでティアナを解放した。
 そのまま、そこでまた、アイアスを構える。
『Divine shooter』
 シュッ、シュッ。
 2発の魔力弾が、後方に位置していた2体の傀儡兵めがけて撃ち出される。それもまた、
傀儡兵のA.M.F.でかき消された。
 ギギギ、と、傀儡兵がウェンディの方を振り向く。
「べー、鬼さんこちらっス」
 ウェンディが舌まで出して、挑発の態度を取り、バタバタと動く。
 挑発させられたわけではないだろうが、2体の傀儡兵は、右手に巨大ファルシオンを握
り、直立体勢からのホバリングで、ウェンディに迫った。
 ヒュン、と、ウェンディは離さず追いつかれずの速度で、反対側に逃げ始める。
 一方。
「いよっし」
 ウェンディからのA.M.F.の説明を聞いた後、スバルはローラーを駆動させて、飛び出し
た。
「ナックル、ダスター!!」
 スバルはリボルバーナックルの嵌る右手に魔力を纏わせ、飛び掛る。

608 名前:熱き彗星の魔導師たち 04-08/11 ◆kd.2f.1cKc :2008/03/07(金) 05:14:40 ID:hfd61lfY
「でぇりゃぁあぁぁぁぁっ!!」
 スバルは大きく腕を振りかぶって殴りかかる。
「! ダメっ」
 背後から、マギーがスバルに向かって、驚いたような声を出す。
「へ? あ!」
 スバルの拳が、傀儡兵の頭部に叩きつけられようとした瞬間、拳に纏わせていた魔力光
が、霧散してしまう。
『Stinger snipe』
 ドンッ
 スバルの傍らで、魔力弾が炸裂する衝撃が走った。
 残りもう1体の振り上げた大型ファルシオンが、僅かに青みがかった深紫の魔力弾に、
弾かれ、その軌道を変えさせられる。
『Flash move』
 ヒュンッ
 マギーの身体が直立ホバリングの体勢で急機動し、スバルを抱えて一気に間合いを取る。
「あんまし美しくないけど、力技!」
『Axel Stinger』
 自分よりひと回り以上大柄なスバルを、向かい合わせに抱きかかえたまま、マギーは
WS-Fを掲げる。WS-Fの素早い反応で、強力な魔力弾が生成され、撃ち出される。
 ギュルルルルルッ
 スバルが先に殴りかかろうとした傀儡兵に向かって、迸る。手前でA.M.F.に魔力を散ら
され、幾分減衰したが、完全には消えず、マギーの深紫の魔力光が、その胴体を貫いた。
 首や手足の関節から、バチバチと火花が散り、頭部から煙を吹き出したかと思うと、そ
の傀儡兵は、その場で擱座した。
 …………ヒュンッ
 ウェンディが傀儡兵に“追わせ”ながら、路地をすり抜ける。
『レッドフレイムをあんまり引き離さないうちに、ケリつけるっスよ』
『は、はいっ』
 どうしても、相手が1階級上という感覚が抜けないティアナだったが、ウェンディから
の念話に、ビルの陰からすっと顔を覗かせ、ウェンディを追尾している2体のうちの1対
に狙いをつける。
 ドンッ、バレルの下にある、カートリッジシステムを撃発させた。
 もっとも、訓練用の仮想弾なので、溢れた魔力が霧状に噴出することはない。
「シューティング・レイ!」
 ティアナは、誘導性のある魔力弾で一体を狙い撃つ。直後に、
「シュート・バレット クラッシュモード!」
 より高初速の直射弾を、その後から撃ちだした。
 ギュルルルッ
 シューティング・レイが、傀儡兵の背後で、A.M.F.に散らされる。しかし、それが完全
に消える前に、後から発射したシュート・バレットがそれを貫き、さらに傀儡兵の胴を貫
く。ばづん、火花が散る音がして、傀儡兵はその場に擱座した。

609 名前:熱き彗星の魔導師たち 04-09/11 ◆kd.2f.1cKc :2008/03/07(金) 05:15:05 ID:CXaZXys0
「うぉりゃあぁぁぁぁっス〜!!」
 気の抜けるような語尾のついた掛け声を上げて、ウェンディはフローターボードを一瞬
進行方向に対して垂直に立て、一気に反転、残った傀儡兵に向かう。
『Edge slash』
 アイアスの射撃端子からその周囲に、魔力斬撃のエッジが出現する。
「!」
 ウェンディが首元を狙って斬りつけようとするが、一瞬早く、傀儡兵は振り上げた大型
ファルシオンを振り下ろす。
「くっ」
 ガキィィンッ
 シールドを展開することもなく、ウェンディは、“盾”であるアイアスで直接受け止めた。
 ギリギリギリギリ……
 凌ぎ合う。A.M.F.の影響を受けたエッジスラッシュが、霧散させられてしまう。
「ティアナ、合わせて欲しいっス」
 凌ぎあいながら、ウェンディは声を上げる。
「は、はいっ」
 ティアナは飛び出し、銃を構えた。
 傀儡兵の注意が、僅かにティアナの方にそれた。
『Compulsive radiation』
 射撃端子から、赤紫の閃光が火花を散らす。一瞬、まるで閃光が傀儡兵をコーティング
したように光った。
「シュート・バレット クラッシュモード!」
 バレルの奥から魔力弾が撃ち出されると、それはA.M.F.で僅かに減衰しつつも、傀儡兵
の頭部を貫いた。
 ボンッ、と、頭部から煙を吹き出し、傀儡兵は擱座する。
「ふぅ……」
 ファルシオンとの凌ぎ合いから解放されたウェンディは、息をついて緊張を解いた後、
「ティアナ、ぐっじょ〜ぶっス」
 と、言って、ティアナに向かって、サムズアップした。
「あ、は、はい……」
 ティアナは、ウェンディのその姿と言葉に緊張を解かれると、ふぅ、とため息をついた。
「スバル、ダメだって、射撃で援護するから!」
「大丈夫っ!」
 一方、マギーは年上のスバルに、既に砕けた口調で呼びかけるが、スバルは一直線に、1
体の傀儡兵に飛び掛っていく。
「魔力ダメージが通らないのならっ」
 スバルは傀儡兵にスライディング・レッグ・シザースを仕掛け、押し倒す。そのままの
しかかり、
「ナックル・ダスター!!」
 魔力光をまとう拳を、その胴体に叩き込もうとする。

610 名前:熱き彗星の魔導師たち 04-10/11 ◆kd.2f.1cKc :2008/03/07(金) 05:16:11 ID:CXaZXys0
 ガシッ
「なっ!?」
 以外にも、傀儡兵は機敏に動き、スバルの拳を、自らの左手で受け止めた。
 ギギギッ、ギギッ
 スバルの拳の魔力光は、A.M.F.に霧散させられてしまう。
「くうっ!?」
 スバルは力任せにそれを振りぬこうとするが、腕力ではなく、自身の質量の差から、吊
り上げられてしまう。
『Axel Stinger』
 ドンッ
 スバルを吊り上げた所で、その胴体を強力な射撃が貫く。あちこちの関節から火花を散
らしながら、その場に擱座する。
 スバルをそれを振りほどき、着地した。
 周囲を見回す。少し離れた所で、ティアナが、ウェンディと2体を仕留めていた。
「…………」
 スバルは、それを見て、呆然としてしまった。
「…………」
 マギーは、WS-Fを掲げたまま、困惑と不機嫌の入り混じった表情で、頭を掻いていた。

611 名前:熱き彗星の魔導師たち 04-11/11 ◆kd.2f.1cKc :2008/03/07(金) 05:16:34 ID:CXaZXys0

『O.K. Congratulation』
 4人に、アリサの声が届く。
『Mission Completeね。戻ってきなさい』
 アリサが言うと、擱座した4体の傀儡兵は、テレビの空チャンネルのような“砂嵐”の
シルエットになり、そして、像が薄れて、消滅した。
 4人は、半壊したビルの扉を潜り抜ける。これを、訓練用の状況再現エリアとの境目に
設定していた。
「お疲れ様」
 ユーノが、4人を出迎える。
 ウェンディは上機嫌、ティアナはどこか照れた様、スバルは俯きがちの姿勢で苛立った
ようにしていて、マギーは不機嫌そうに押し黙っている。
「まぁ、2人とも落ち込まないで。今日はとりあえず、4人の実力を見るのと、仮想目標の
設定確認が主目的だから……」
 改善して行こう、と、ユーノは続けようとしたのだが、
「落ち込んでなんかいません!」
 スバルとマギーは揃って、声を荒げる。
「そ、そう…………」
 ユーノは、圧されてたじたじとつつ、口元を引きつらせた。
「なんだ、どうかしたのか?」
 ユーノの背後に、アリサと、いつの間に戻ってきたのか、シグナムが近づいてきていた。
シグナムが、2人に向かって、声をかけた。
「何でもありません!」
 シグナムに向かって直立不動の姿勢をとりつつ、スバルとマギーは揃って、そう答えた。
 シグナムは、少し困惑したようにして、アリサに視線を向けた。
 アリサは、シグナムに向かって、笑いもせずに、肩を竦めて見せた。

612 名前:熱き彗星の魔導師たち 04-12/11 ◆kd.2f.1cKc :2008/03/07(金) 05:18:54 ID:CXaZXys0
>>601-611
今回は以上です。

ウェンディが出てたり、傀儡兵だったりと今回アルカディア氏と妙に被り過ぎ。
どっかから電波でも出てるんでしょうか?

 しかし漏れの戦闘シーンはデバイスのくっちゃべり合いになるなぁ……

613 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 08:27:57 ID:53mEv9Mt
うわぁスバルに撃墜フラグが……GJ
たまにはおちんこでるスバルもいいよね!

614 名前:ゲリラ兵 ◆QCnUms2uBE :2008/03/07(金) 08:36:34 ID:F9mXt2x5
おはようございます〜
投下大丈夫、かな?

615 名前:ゲリラ兵 ◆QCnUms2uBE :2008/03/07(金) 08:41:48 ID:F9mXt2x5
ん……いいのかな
では改めまして、おはようございます

>612
いえ、申し訳ない
本当に否定と取られるのは本意ではないので……
感想等も付け加えたいところではありますが、自分自身、自分の言の葉が怖いので、ごめんなさい、控えさせてください
作品が完成することを、心よりお祈りいたしております

(修正のこととか)
……うわあ腹違わないですね、ですよね。……何やってんだ私は
ごめんなさい先日の分も含めて、宜しければ保管庫の司書様、御修正頂ければのた打ち回って悦びます

月曜日の、シグナムのヴィータの会話部分、少将となっているところを

「ああ、確かそのはずだが……しかしそうなると、主は今二佐だから、准将、ということになるな」
「うわー、すっげーなはやて。なんて呼ぶんだっけ?」
「八神准将閣下、か?いやいや、いくらなんでも御身の年頃で閣下というのは如何なものかと思うぞ……」


で昨日のクロノの弟妹が増える描写の部分、

「いやー狙ってみるものねー、私もまさかこんなに上手く行くとは――」
そこでぶちっと強制的に通信を切ると、片手で顔を塞ぎつつ、じっと悩みこむ弟妹が2人増えることが確定した人。

に変えて頂けると、僥倖の極みであります
宜しくお願い申し上げ奉りまする

(注意書き)
[熱血魔法少女"恋愛"アクションSS〜ソラノカケラ〜第64回][非エロ]
シルバーカーテン、もといNG発動キーはタイトルで「ソラノカケラ」「ゲリラ兵」を指定すれば確実に消えるかと思われます

(今日の注意)
メインのお話としては、今日で最終回です
途中に3年後のはやての一人称視点が含まれていますのでご注意下さい
長いので斜めにでも。しかも子供が産まれています

では、朝刊〜

616 名前:〜ソラノカケラ〜(64)(1/5):2008/03/07(金) 08:42:27 ID:F9mXt2x5
無言で中央に小さい青い宝石のついた白いカードをどこからか取り出すと、おもむろに立ち上がる。
「く、クロノ君?デュランダルなんてもってどこへ?」
「ちょっと調整して、凍結の慣らしをしてくる。確か3年後だったよな?」
「へ……!?いや、ちょ、ちょっとまってって。お父さん固めたらあかんって」
「これ以上腹違いの弟妹と、血の繋がっていない母親を増やされてたまるかー!」
つかつかと歩き出そうとする、クロノを止めようとして上手くいかず、はやてが転びかける。
「!」
即座に反応した彼が、そっと肩を支えて止めると、悪びれていない笑顔が血の繋がっていない母親には浮かんでいた。
「全くもう、1人の体ではないのだから。気をつけなさい」
照れて視線を背けた横顔が、あの人にそっくりで、懐かしさを覚えつつしっかりと答えるはやて。
「うん」
その胸元のポケットには、海鳴神社の名前のついた安産のお守りが、控えめに顔を覗かせていた。

617 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 08:42:43 ID:hPeUOd2t
>>613
まて貴様それはワザとか?

618 名前:〜ソラノカケラ〜(64)(2/5):2008/03/07(金) 08:42:47 ID:F9mXt2x5
 
 
 

619 名前:〜ソラノカケラ〜(64)(3/5):2008/03/07(金) 08:43:19 ID:F9mXt2x5


 あれから、3年が経った。
うちが――八神はやてが、子供を生んだのはだいだい2年程前のことになる。
自分そっくりの茶色い髪の女の子。
名前は、こだち、ってつけておいた。
お母さんみたいに行き急がんように、ってぐらいの意味しかないんやけど、何気になのはちゃんのご実家とダブルミーニングなのがポイントや。
ネーミングセンスはリインの時に使い切ってもうたんや。ほんまにごめんな。
抱きかかえてあやしつつ、地上本部の廊下で知り合い達にこだちの顔を見せつつ、歩く。
ちなみに、防衛長官は結局今でもレオーネ相談役が絶賛代行中だったりする。
うちの今の立場は、副防衛長官。
産休開けに正式に副のついていない方のお話があったんやけど、子育てもあったし勉強もしたかったから、副をつけて貰って今に至っている。
これが大正解でなんやかんやとパーティやら式典やらに参加するうちに、すっかり財界の方達とも仲良くなってもうて
――なんややたらとご年配の方にもてるのはちょお不本意やけど――長官になるのはまだ?と頻繁にお話を振って貰っている。
けど、まだまだ若いし、自分で言うのもなんやけど、こんな小娘が式典なんかで壇上に立ってもしまらへんから、
表向きの大きな行事に関しては、ほとんどレオーネ相談役にお任せしてる。
耳にたこができそうな勢いで、年寄りをいつまでもこきつかいおってからに、いい加減引退させてくれ、と聞かされているけど
未だにばりばりと部下を叱り飛ばす相談役は、どうみても現役にしか見えなくて、引き続き甘えさせて頂く予定だったりする。
でも結構実務なんかは任されるようになって、財界からの支援も得られそうな状況にはなっていて、夢までもう少し、って感じではあったりするんやけど。
ただ、1人で平気?うちの孫とかどう?――とかやたらと心配してお婿さんを紹介してくれようとするのだけは、
勘弁して欲しいんやけどなんでか後を絶たへん。
子持ちのシングルマザーのどこがいいのかさっぱりわからへんけど、一応、色んな意味で丁寧にお断りしている。
クライドのことは最初は無理やったけど、いつからか――帰ってこないものと割り切れるようになった。
ユーノ君が言っていたもう一度会えるかもしれない日付も忘れてもうたし、もう一度会えたとしてもこだちの顔を見せてあげることぐらいしかできないから。
デバイスルームの脇を通り過ぎて、夕日の差し込む廊下を歩きつつ、駐車場へと向かう。
もう今日の仕事はおしまいにして帰るところなんやけど、珍しく母子水入らずや。
普段はヴィータといいリィンといい、ぎゃーぎゃーとただでさえやかましいのに、最近はシグナムまで参戦するものだから騒々しくてかなわへん。
何を争うかっていうたら、それはもうまだ2歳やっていうのに、デバイスは刀剣型に決まっているだろう、いやハンマー型しかねーだろ、
と2人して喧々諤々、議論討論、話題沸騰、一瞬即発な勢いでこだちのデバイスを自分の後輩にしようと争うんやけど、
当たり前やけどなんせ本人が全く全然理解できないんやから、はっきりって騒々しいだけで無駄ってもんやのに、何度言ってもやめへんからもう諦めてる。
お母さん的には、小太刀二刀なんてどうやろ、とか思ってたりするんやけど。

620 名前:〜ソラノカケラ〜(64)(4/5):2008/03/07(金) 08:43:46 ID:F9mXt2x5
やっと地上本部から外に出て、駐車場の方へ回る途中で、本部で最も大きな看板が目に入った。
去年までは一応局のアイドルのなのはちゃん、フェイトちゃんがでかでかと凛々しい戦闘服姿で毎年のように出演していたけれど、
今はナンバーズの11番と12番、ウェンディとディードのとても綺麗に輝いている横顔の看板に変わっている。
ちなみにこの2人のユニット名、うちがギャグのつもりでイレブントゥエルブ、なんてどうやろ?って言ったら突っ込まれずに採用されてもうた。
あれ以来、うっかり発言するのは止めようと心に決めている。
突っ込み役がいればいいんやけど、ロッサめ、何度頼んでも手伝いにきてくれへん。あの裏切り者め。
今度お義姉さんとこわーいシスターにちくっておくとしよう。
そういえばナンバーズ8番、オットーは隔離解除直後の任務で行方不明になってもうた。一体どこへいってしもうたんやろか?
ディードが大丈夫、というから心配はいらんのやろうけど、全く持ってあの子達は奥が深くて謎が多すぎる。
謎といえばもう一つ、これは謎かどうかは微妙やけど、この子、こだちとほぼ同じ頃に生まれた弟妹達のこと。
結局うちとリンディさんの子は完全に人間、シャマルの中から出てきた子は、擬似生命体やった。
カエルの子はカエルっちゅうことなんかな?
後部座席のチャイルドシートにこだちをくくりつけてから、運転席に回りこむ途中で、夕焼けの空の端に浮かぶ丸い大きな蒼い月が見えた。
丸く、大きな、蒼い月――。
何か、大切な事を忘れているようで、忘れていないような、そんな不思議な気持ちにさせてくれる蒼い月が浮かんでいた。
あれを見るとあの人のことをいつも思い出すんやけど、でも最近は実はその次にシャーリーのことが頭に浮かぶようになった。
何故かっていうと、何度も気にしなくていいといっているのに、クライドが帰ってきた時の為に何としても繋ぎとめる方法を見つけるんだ、
と言って聞かなくてついこの間まで研究室に篭って出てこなかったからなんやけど。
やっと出てきたと思ったら物凄いやつれていて眼窩も窪んでいて、髪もぱさぱさになっていたけど凄く充実感のある瞳で、できましたよ、と教えてくれた。
もし出現さえしてくれるなら、こだちの魔力を使えば、この子が生きている限り引きとめておけるらしい。
ちなみに結果だけを追いかけて未整理の研究結果がかなりあるらしく、いっぱい発表するんだー、とはりきっていた。
今までの時間を取り戻せるぐらいきっと彼女は幸せになれると思うし、なって欲しいと心から願っている。
ゆったりと車を運転しつつ、家路を辿る。
運転席から見える蒼い月が、何故か今日はやたらと目に付いて不思議だった。
もう会えることはないから、今まではあんまり見ようとしなかったんやけど、今日に限ってなんでなんやろうね。
やっと家に帰り着いて、お風呂を一緒に済ませて、ベビーベッドにこだちを置いてから自分もベッドに潜り込む。
目を閉じてみても不安は全然ない。
こだちもちゃんと元気に育ってくれているし、うちの子達も皆いてくれるし、平気なんやけど――
クライド……やっぱり寂しいよ……



621 名前:〜ソラノカケラ〜(64)(5/5):2008/03/07(金) 08:44:15 ID:F9mXt2x5
 ――翌朝。
夜天の王こと、八神はやてがいつも通り寝室のベッドで朝の光に促され寝巻きのまま身を起こすと、
隣に見知らぬ――いやどこかで見たことがあるような――若い男性が眠っていた。
「……」
(あかん、うちはまた変な夢みてもうてる……例え男日照りで家族がビッチで後輩に取られまくってシングルマザーやったとしても
こんな夢みたらあかん!これはただの夢や!)
ん……とその男性が小さく呻きを漏らす。
――夢や、夢のはずや。なのになんで視界が滲むんや?
さらりとした黒い髪に端正な横顔――とよく見れば、よく知った2児の父、クロノ・ハラオウンにそっくりであった。
「……」
ぷにぷにと頬をつついてみる。確かな手ごたえがある。
自分の頬を引っ張ってみる。確かに痛い。
「……」
どたどたっ、とベッドから逃げると、その未だ眠っている人を凝視する。
(うちのセキリュティは万全や。シャマルが探知張ってるし、シグナムもザフィーラも妙な気配には飛び起きるし……
あとは……あとは……うちが……連れこ……いやないないない、昨日は地上本部から真っ直ぐ帰ってきたはずや……)
そーっと寝具を剥ぐと、白いTシャツにありきたりなカーキ色のズボンとどこにでも居そうな普通の好青年である。
しかし何にしてもクロノに似すぎであった。ただ彼にしては魔力の存在感が薄すぎた。
――ほんま?ほんまに?
そこで、ん……とこちらも朝の光に意識を呼ばれたのかその人が目を開く。
再度ばっと飛びのくと、彼はゆっくりと上体を起こした。
「あ、あ、あ、あんた、誰や!」
「な……」
かなり痛そうに頭を抑えて、小さく呻く。
「う……ここは……」
はやては肌身離さず持っているデバイスをしっかと握りしめる。
――自分の中に溶けて眠ってしまった先代の祝福の風、リインフォースに心から感謝しながらしっかりと握りしめた
「私は……」
ようやくはっきりし始めてきたらしい意識と瞳で、壁際のはやてに告げた。
「私は、クライド・ハラオウンだ……ここはいった――」
――涙でもう見えなくて、それでも目の前にいる人は、ちゃんと微笑んでいてくれて――
感情を抑えきれなくなって、飛びつく。
「クライド、クライド!おかえり、おかえり!」
「ん……ただいま」
涙の零れる頬をそっと手の平で撫でてから、静かに口付けを交わす。
離れると、確かに静かに微笑んでいるクライドの顔が間近にあったが、それでもはやては問いかけずにはいられなかった。
「ほんまに、ほんまにクライド?本物?」
「本物だよ。ほら」
そう言って手を取って頬に触れさせられると確かな感触があって、嬉しくて、また涙が滲んだ。
「私の子は、産まれたのかな?」
当然一番気になるであろうことを訊かれて、力強く頷いてから、ベビーベッドから未だ眠っているその子を抱えて連れて来る。
「ほら、うちにそっくりやろ?名前はこだち、っていうんやで」
「ああ、本当だ。はやてにそっくりだな……」
とても優しい瞳で、自分の子を暖かく見守っている瞳をはやてが真っ直ぐに見つめると、それに気づいた彼もまたはやてを見て、じっと見つめ合う。
そして、ずっと言いたかった言葉を伝える。
――大切な、心から愛する人に。


「おかえりなさい、あなた」


(fin)

622 名前:ゲリラ兵 ◆QCnUms2uBE :2008/03/07(金) 08:44:53 ID:F9mXt2x5
〜あとがき〜(という名のお礼)
はい、どっかのゲリラ兵でございます
昨年10月から始めてやっと終わりました。長々とお付き合い頂き、本当にありがとうございました
ラストが一人称から作品冒頭リフレインでハッピーエンドなんて今時少女マンガでもないわー、
とかいわれそうですがまあいつものことということでひとつご容赦下さい
展開が狙ったわけではないんですが、主人公が永遠に逝って帰ってくる某PCゲーとそっくりになってしまいました
永遠はあるよ、なんていったらなのはさんに怒られてしまいそうですが
ちなみにそのゲームに出てくるスケッチブックを持った喋れない少女は、
自分の中では全てのアニメ、ゲームのキャラを通じて、キャロと双璧だったりします
そのスタッフが以降作ったブランドは、もはや口にするまでもないような超有名ブランドですが、
実は永遠のお話と、さらにその前作の方が何故か私の記憶には残っていたりします
前作の方は、レミリア嬢を彷彿とさせるような紅い月が印象的ですね
何か意味のわからないことを言い始めているので、とにもかくにもお礼を言わせて下さい

読んでくださった方、応援を下さった方、励ましてくださった方、指摘を下さった方、
保管してくださった方、煽って下さった方、帰れと言って下さった方――
全ての人に感謝と、そして祝福を

来週はどうやってもここまでに入れられなかったネタによって作られるちょっぴり外伝ぽいものでもやるかと思われます
それではまた

623 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 08:52:23 ID:hPeUOd2t
>>622
ぐあぁ割り込んでしまった。
すみません。

そしてGJ!
シャマルさんの子供がどうなったのか
少し気になるところですが。

624 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 09:09:42 ID:wHS7s/4V
>>613
その誤字は…!?

625 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 09:10:04 ID:vbztwfhR
最近のトレンドは801と聞いて跳んできました

626 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 09:14:43 ID:kfP+JRzX
>>589
GJ。

そして氏のSSを読み返していたら、
エリオ人形に六課メンバーの前で公開陵辱されて
心を壊されるキャロ、というbadend電波を受信した。

送信した人。
怒らないから出てきなさい。

627 名前:( ゚Д゚) :2008/03/07(金) 09:18:02 ID:CXaZXys0
>>622
GJ! やっぱ最後はハッピーエンドが良いですね。
完結おめでとうございます。


鬼畜王エリオを読んでいて何か電波がいろいろ飛来している。

628 名前:( ゚Д゚) :2008/03/07(金) 09:19:02 ID:CXaZXys0
>>626
はーい俺でーす。( ゚Д゚)ノ

629 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 09:27:24 ID:VIn0nm8U
>>622
GJ!!
いいなあ、やはりラストはこうでなくちゃ。
こだちを取り巻く関係もよかった。

そして長い連載お疲れ様でした!

630 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 10:12:47 ID:LRrGFfQR
>>622
GJ!!!
長期連載お疲れ様でした。
やっぱりハッピーエンドはいいですね。

外伝のほうも楽しみにしています。

631 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 11:40:39 ID:tiIylyWx
>>589
Gj!!
エリオキター!!!!!!!
本当に良かったなあ。本当に良かった!!!(泣)
キャロとフェイトのピンチに駆けつけるエリオが最高にかっこよかったです!
次回も超wktkしながら待たせてもらいます(←鬼)・・・お体に気をつけて頑張ってください。

632 名前:ザ・シガー:2008/03/07(金) 12:57:43 ID:g6m1TsbW
>>562このネタが書きあがったので投下します。

>>533氏の出されたネタを流用した風俗店ナンバーズという、かなりアレな話です。

633 名前:ザ・シガー:2008/03/07(金) 13:03:17 ID:g6m1TsbW
今回はナンバーズが風俗店勤務というトンデモ設定ですので“俺のナンバーズになんて事しやがる!”という健全な精神をお持ちの方にはオススメ致しません。
ですが“ナンバーズ買えるなんて最高じゃん”という我が魂の朋友(ぽんよう)は是非ともご覧になってください。

メインはチンク、ちんぽ要員はクロノという冒険です。
言わずもがなエロ、断固としてエロ、エロイのが苦手なシャイボーイはスルーしてください。

634 名前:高級ソープ ナンバーズ:2008/03/07(金) 13:04:57 ID:g6m1TsbW
高級ソープ ナンバーズ


僕の名前はクロノ・ハラオウン。
妻子に恵まれ、時空管理局でも提督を務めている高官だ。
この上もなく申し分のない素晴らしい人生を歩んでいると自信を持って言える。
だが仕事柄、家を空ける事が多く妻子と共に過ごす時間が取れないのが悩みの種だ。
そして僕も色々と若さ故に身体を持て余している事が往々にしてある。

つまりは性的に滾ってしょうがない訳だ。

時間的に家に帰る暇は無い、だが肉欲だけは持て余している。
そんな時、昔からの悪友二人(某査察官と某司書長)からこんなチラシを貰った。



「ミッドチルダで最も有名な高級ソープ“ナンバーズ”。
12人の美女・美少女・美幼女を相手に堪能できる素晴らしい快楽の世界。
浴室での通常プレイに加えてSMを始め特殊な性癖に対応したプレイルームを完備。
さらには白衣・チャイナ・メイドその他様々なコスチュームを取り揃えてお客様の趣味に対応。

呼び込みのオジサン(スカリエッティ)も気さくで、店内の案内やお会計は無人ロボット(ガジェット)ですので恥ずかしがりなあなたでも大丈夫。
料金もリーズナブルでお安くなっております。

ミッドにお越しの際はどうかお立ち寄りください。」


なんともまあ、あの二人も案外スキモノだと思うが実際問題として身体を持て余している身分としてはありがたい。
僕は迷う事無くチラシの地図に従って足を進めた。





「さぁ〜、らっしゃいらっしゃい♪ お安くなっておりますよ〜♪」


まるで八百屋の店主の如く客引きを行う壮年の男が夜の街に一人。
だが彼が売っているのは野菜ではなく淫らな情欲。
何故ならここは深夜の歓楽街、夜の闇に蠢くのは男の欲望なのだから。

気さくに客引きを行っているこの男の名はジェイル・スカリエッティ。
高級ソープ、ナンバーズの支配人にして客引きのオッチャンという異色の肩書きを持つ男である。
そしてそんな彼に近づく黒髪の青年が一人。
言うまでもなく、クロノ・ハラオウンその人である。


「失礼。ここがソープ、ナンバーズかい?」
「おお、これはこれは。いらっしゃいませお客さん。その通り、ここが我が自慢の店! ソープ、ナンバーズですよぉ」


スカリエッティはクロノの質問に慣れた感じの陽気な調子で返す。
それは馴れ馴れしくもどこか不快感を感じさせないものだった、恐らくは長年この仕事を続けて来た故の熟練の技なのだろう。
“お客様お一人ご案〜内”と声が響き、クロノはスカリエッティに勧められるままに店内に足を進めた。

店内ではチラシ通りに客への対応は全てガジェットと呼ばれる無人のロボットで行われていた。

635 名前:高級ソープ ナンバーズ:2008/03/07(金) 13:06:12 ID:g6m1TsbW
相手が人間でなければ、心の片隅にあった後ろめたさも少しは和らぐもので、クロノは一人心中で“これは良いな”等と思いを抱く。

そしてそんな彼に接客用ガジェットが話しかけてきた。


「オ客サマ、指名ハドノ子ニ致シマスカ?」
「ん? ああ、指名ね。今はどの子が空いてるんだい?」
「現在デシタラ、1番・2番・5番・8番ノ子ガ空イテオリマスガ」
「そうか、それじゃあ‥」





それからしばらく経って後、クロノはとある一室でベッドの上に腰掛けていた。
ソープと銘打っていてもここは多様な趣向に対応しており、バスルームでの泡系プレイ以外にもベッドルームでの通常プレイもあるのだ。

そしてクロノは今回、いつもの自身の趣味とは少し趣の違うプレイを楽しもうと考えて注文をしていた。
クロノが期待に胸を膨らませていると小さくだが確かにドアをノックする音が部屋に響く。


「どうぞ」
「失礼します」


そう言って部屋に入って来たのは小さな少女だった。
流れる美しい銀色の長髪、右の目にかけられた眼帯、そして身に纏っているのは可愛らしくフリルのあしらわれた俗に言うゴスロリ系の服。
それはなんとも、そのスジの人間の趣味を確実に捉えた姿をした幼女である。
もちろんだが服装はクロノの注文だ。


「初めましてお客様。ご指名いただきありがとうございます。ナンバーズ5番、チンクと申します」


チンクはそう言うとペコリと頭を下げて挨拶をする。
普通なら欲情をそそるというよりも可愛らしさに微笑ましく感じるような光景。
だがこれから行われるのは背徳的で不道徳な性の営みである。
その事実にクロノは背筋に寒気にも似た悦楽を感じた。
いつもならば抱くのは熟れた肉体を持つ成熟した女だが、今日はどういう気の迷いかクロノは幼い体系の相手を選んだ。


「ああ。初めまして、僕はクロノだ。今日はよろしくたのむよ」
「はいクロノ様。それでは本日はどのようなプレイをご所望ですか?」
「そうだなぁ、それじゃあ‥‥」


クロノは顎に手を当てて少しばかり考えると、ふと手招きしてチンクを自分の近くに呼ぶ。
チンクは請われるままにクロノの下に歩み寄った。

するとクロノは電光石火の早業で近づいたチンクを抱き寄せる。
そして即座に彼女の唇を自身のそれで塞いだ。


「んぅぅっ!」


突然の事に驚くチンクだがクロノは強引に舌を彼女の口内に侵入させて満遍なく嬲っていく。
クロノの舌が容赦なくチンクの構内を味わい、静かな部屋に淫蕩な湿り気を帯びた水音が響いた。

636 名前:高級ソープ ナンバーズ:2008/03/07(金) 13:06:49 ID:g6m1TsbW
そしてクロノは抱き抱えていたチンクをそのままベッドに押し倒し、服越しに薄い胸板を弄り小さな肉の豆を転がす。


「ぴちゃっ‥‥んむぅぅっ!‥ちゅぷっ‥」


チンクは可愛らしい嬌声を漏らして喘ぎながら、その小さな身体を快感に震わせた。
よほど開発されたのかそれとも元からそうなのか、チンクはひどくクロノの愛撫と口付けに敏感に反応する。
たっぷりと時間をかけて唇を味わい、服越しに未成熟な胸に悪戯し尽くしたクロノは唐突に顔を離して唇を解放した。
二人の口の間には唾液の糸が繋がり淫蕩な情景をかもし出す。そしてチンクの顔は赤く朱に染まり、瞳はトロンと潤んで快感に蕩けている。
チンクのその姿は、幼い容姿に似つかわしくない背徳的で淫蕩な甘い情欲に染まっていた。
クロノはその様子に満足そうな顔をして優しくチンクの頭を撫でる。


「すごく可愛いね、君を指名して正解だったよ」
「ふぁい‥‥ありがとう‥ございます」


チンクは快楽に朦朧とする思考の中でもしっかりとクロノに答える。
クロノはそんなチンクにまた口付けする、今度は小さく軽いキスを口に落として口元の唾液を舐める。
くすぐったそうに喘ぐチンクが可愛くてクロノは何度も小さくキスをした。
そしてキスの雨を降らせながらクロノの手がチンクのスカートの中に伸ばす、下着越しに触ってみればそこは既に洪水のように果汁で垂らしてしとどに濡れている。


「凄いな、もうビシャビシャだ」
「ひゃんっ!‥‥そ、そうですか?」
「ああ」


クロノは小さい声で返すと同時にチンクの下着を一気にずり下ろす。
そうすれば顔を覗かせるのは一本の毛髪も生えていない未成熟な女性器、しかしそれとは正反対に滾る雄を受け入れようと愛蜜が溢れ出している。
その相反する事実がクロノの中に黒い嗜虐心に火をつけたのか、クロノは執拗にチンクの股ぐらを弄り倒した。


「ふあぁぁっ!‥‥んぅぅ‥‥はぅん‥」


入り口を指で撫で擦り、蜜壷の内部をかき回し、最も敏感な肉の突起を転がす。
一切の躊躇無い愛撫にチンクは脳を焼かんばかりの快楽に襲われ、耳を溶かすような甘い嬌声を漏らしていく。
丹念に下ごしらえを終えたクロノは我慢しきれないのか、ファスナーを下ろしただけの状態で猛る肉棒を取り出した。


「それじゃあ、いくよ」


返事は待たず、次の瞬間には逞しいクロノの肉根が幼い秘所を貫く。
溢れる蜜を潤滑油にして、明らかにサイズの合わない肉の棒が容赦無く膣を抉る。
予想に反して少女の膣は容易く雄を受け入れた。
慣れているのかそれとも元からの体質なのか、チンクの秘所は凄まじい締め付けを持ちながら巨大な男根に合わせて広がるのだ、まるでどんな男でも喰らう淫婦のように。


「ひゃあぁぁっ!‥‥‥ふあぁぁっ‥‥あんっ!」


湿った水音と共に肉と肉がぶつかり合う音が淫蕩に二人の情交を飾っていった。
輝く銀の髪を振り乱し、瞳は肉の悦びにより流れた涙で潤ませ、頬を熱い情欲に朱に染めて、濡れた唇からは砂糖のように甘い蕩けた鳴き声を漏らし、チンクは与えられる快楽にひたすら痴態を魅せる。


637 名前:高級ソープ ナンバーズ:2008/03/07(金) 13:07:19 ID:g6m1TsbW
見かけの幼さなどもはや見る影も無いくらいに完全に色に乱れたいやらしい姿。
快楽に悶えるチンクの姿を見て胸に感動にも似た思いが去来するのを感じた。
クロノは腰を動かす徹底的な肉の蹂躙を続けながらチンクの服を肌蹴させて幼く未発達な乳房に指を這わせる、そして頂の可愛い乳首を転がして少女の身体を存分に弄ぶ。
淫らに悶える少女の痴態が面白くて、より一層快楽に溺れさせてやろうという思考がクロノの中で鎌首をもたげる。
単純なピストンではなく様々な角度から抉るように自身の肉棒を突き入れ、チンクの一番感じるであろう部分を探り出す。
すると膣内のお腹側のある一点を刺激した時、チンクの身体が大きく跳ねる。
恐らくはそこがチンクの一番感じる性感帯なのだろう、クロノは狙いを付けてそこを重点的に刺激した。
力の限り突き上げ、カリ首を用いて擦り上げ丹念に丹念に抉る。


「はぅんっ!‥‥ふあぁぁあ‥‥もう‥らめぇ」


聞いただけで耳の溶けそうな切ない声を漏らしてチンクは迫る絶頂に身体を震わせる。
クロノは彼女が絶頂に近いことを察して、腰の動きをさらに激しくしていく。
渾身の力を込めた肉棒の突き上げが膣の最奥を叩いたとき、それは来た。
あり余る快楽の奔流、逃れようの無い悦楽の電撃がチンクの脊髄を駆け巡り脳に甘い絶頂の波を届けた。


「ふあぁぁぁああぁぁっ!!」


一際大きな嬌声を漏らし、背を折れんばかりにのけ反らせてチンクは果てた。
同時に強烈な締め付けを起こした膣の与える性感にクロノも我慢の限界を迎えて溜めていたものを吐き出す。
白く濁った精の滾りが夥しい量で以って幼い秘所を満たし尽くした。

あまりの快感にクロノも我を忘れて射精の余韻に酔いしれる。
チンクの身体が与えてくれる快楽は妻では決して及ばぬ程の高みを感じさせてくれた。


「ふぅ‥‥これは凄い。君は素晴らしいな」
「はぁ‥‥はぁ‥、ありがとう‥‥ございます」


快楽によって霞の掛かった意識の中でもちゃんと客に対して誠意を以って答えるチンクがいじらしくてクロノは思わず彼女の唇に吸い付いた。


「んむぅぅ‥‥ちゅぷっ‥」


絶頂のすぐ後に再び始まった口内の蹂躙に驚くチンクだが、即座に自身の舌を絡めてクロノの口付けに対応する。
たっぷりと舌を絡ませて味わうチンクの甘い唇に、先ほど発射した直後だというのにクロノの肉根は再び硬度を取り戻してきた。


「それじゃあ、まだまだやらせてもらうよ」
「‥‥はい」


クロノの言葉に、チンクは瞳を色欲に蕩けさせながら答える。
決して仕事上の義務だけでなく、彼女の中には雄の欲望に蹂躙される悦びに満ちていると感じさせる反応。


638 名前:高級ソープ ナンバーズ:2008/03/07(金) 13:07:53 ID:g6m1TsbW
このチンクの様子にクロノの中に燃え上がっていた肉欲の炎がさらに熱く滾り、情交はさらにヒートアップしていった。





あれからチンクという少女と心行くまで淫らな情欲に耽った。
愛液と精液で汚れた肉棒を小さな口で奉仕させ、初々しい肛門を徹底的に抉って犯した。
全ての行為に素晴らしい反応で返す幼い少女の痴態は否応無く僕の中の嗜虐心を満たし、久しぶりに性欲を満足させ尽くした喜びは筆舌に尽くしがたいものだ。
今日はこの店を選んで正解だった、流石は某査察官と某司書長のお墨付きなだけはある。
料金設定もリーズナブルでサービスも満点で申し分ない。

僕は次はいつ行くかを考えながら自身の職場であり戦場でもある船に戻りがてらそんな事を考えていた。

これはしばらくはまりそうだ。


終幕。


639 名前:ザ・シガー:2008/03/07(金) 13:13:01 ID:g6m1TsbW
投下終了です。

今回はかなりの冒険でした、っていうか根本的なアイディアがぶっ飛んでる。
なんだよソープ、ナンバーズって‥‥‥

でも書いてて結構楽しかったので、またアイディア湧いたら続編とか書いてみたいかも。
できればノーヴェやトーレあたりで。

そして俺は熟女やお姐さんだけでなくロリも案外好きだという事が判明した。
意外と自分でも分からないもんだ。

640 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 13:26:01 ID:ydlhhDzz
ここで色々とSSを読んできたが
かつてないほどひどいSSを読んだ気がするぜ
ほんとなんだよソープ ナンバーズって

いいぞ、もっとやれ

641 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 13:31:05 ID:Qoue7ekG
>>639
スカちゃん、娘にナニやらせてんだwwww
あと三馬鹿自重

642 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 13:41:38 ID:X1AckHw2
クアでソフトSMプレイとか?

>>355
だいぶ遅いが、
つ 黒歴史NOTE 21:LOVE SICK

643 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 14:11:06 ID:6DPd4Z2d
>>639
テメー!エロイ、エロすぎんだよww
GJ!

>アルカディア氏
ついに復活。
そして不気味なスカッリエッティの動向
続きをまってます

>>612
GJ

>>622
ああ、なんかすごい爽やかな終わりだ。
とりあえずウェンディとディードのFC立ち上げだな

644 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 14:11:46 ID:ugQeL3l7
>>589
待ってましたGJ!!
キャロとフェイトの再開シーンは本当に感動した
三年ぶりだもんな。エリオのかっこよさにも感動
とにかくこれまでどおり次が気になって仕方がない

645 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 14:12:03 ID:Cg2COxo1
しかし女性陣にばれたら43-154氏の漢たちの挽歌での
ランパブバレより酷いお仕置きが魔ってそうだなw

646 名前:( ゚Д゚) :2008/03/07(金) 14:25:47 ID:CXaZXys0
>>639
GJ!
いいぞもっとやれ。

そして次回はトーレさん希望!

647 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 14:44:13 ID:nvfDhVOv
>>639
このロリ(ry

648 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 14:58:32 ID:9KEEkgP6
>>639
ロリコン自重wwwばっかじゃねーのwww

・・・次はノーヴェ希望


>>589
GJ!感動したよ!!
個人的に、ナンバーズの壊れたお姉ちゃんたちの墓参りとかも見たいなとか思ったり。
そういうのは予定にあるでしょうか。
次も期待。がんがれ

649 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 15:16:51 ID:It52IjaB
なってこったぁ、とうとうやりやがった……
いいぞ、もっとやれ!!!GJでした

だが、クロノ、おめえは駄目だ
エイミィ・リミエッタさんという超絶美少
……美女の良妻賢母がいるのに他の女でぬくたぁ、贅沢すぎるぜ


しかし、このソープ”ナンバーズ”
クアットロはまだそういうのが好きそうな人に受けて居るだろうが、
セッテとかディードは人来るんでしょうか
俺はこのみだけど
あと、接客用ガジェット、俺にもください
一生大事にします

一応言っておきますが、あくまでネタ発言であってケチつけてるとかじゃ無いですよ
もしそう感じたなら全てはエイミィさんが美少女すぎるのが原因なんです

650 名前:三浦:2008/03/07(金) 15:57:32 ID:xOxBlUle
これから投下しても大丈夫でしょうか?

651 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 16:01:37 ID:zrUGis9q
ばっちこい


652 名前:三浦:2008/03/07(金) 16:02:02 ID:xOxBlUle
ではお言葉に甘えて、これから投下させて頂きます

 StS後の時間軸、メインキャラは1歳ずつ年取ってます。
 若干メタ発言が飛び交ってます。
 オリ×フェイト オリ×スバルの予定です。ヴァイス×ティアナ、他ノーマルCP前提。
 設定捏造、あるいはオリジナル設定が飛び出します。
 今の所エロは無しです。


653 名前:Mago di blu senza fine Act.5‐1:2008/03/07(金) 16:02:42 ID:xOxBlUle
「搬送の用意はまだ整わないのか?」
「それが、管理局の魔導師の襲撃にあって」
「言い訳はいい。それよりも『アレ』を使う用意をしろ」

 なにやら部屋の外ではいろいろと揉めているらしい。
「あーあ、バッカみたい」
 突然の自体に慌てふためいている状況に対して、呆れた風に呟きながら彼女はシャワーを浴び続けていた。
 目の前にある鏡に写った自分の肢体に見とれながら、シャンプーの泡に包まれていた純白の髪を洗い流す。
 乳房も尻も極端に突出しているわけではないが、均整のとれたボディラインが雑誌のグラビアモデルをやっていてもおかしくないと思わせるだろう。
 街を歩けば声を掛けてくる男は吐いて捨てるほど出てくると自他共に認めるほどの美しさだ。
 しかし、彼女にとってそんなことは塵芥のように価値の無いものだった。いや、この世界の何もかもがつまらないものだった……。
 今この武装組織に協力してやっているのも、彼女にとっては単なる『退屈しのぎ』にすぎない。魔力が高かったからなし崩し的に幹部の待遇を与えてくれているだけの話だ。
「そういえば、せっかくシャワーあびたのに、汗かいちゃうカナ」
 シャワールームを出て、これと言った特徴の無い白いスキニータイプのロングパンツに黒の長袖を着る。
 ファッションなんかにも大して興味を持てないゆえに、結局動きやすいからと言う理由で服を選ぶと言う、顔のわりに女らしさが欠けている自分を笑う。
 後はベッドの傍に置いておいた待機状態のデバイスを取る。特に飾り気の無い銀のブレスレットだ。
 このデバイスは元々自分の物ではない。7年ほど前に戦った魔導師を殺して奪い取ったものだ。戦闘形態はハンドガンとアサルトナイフの二形態を取る。
 元々はインテリジェントでAIが組み込まれていたが、別の人間に従うわけが無いから外して破壊済みだ。
「あーあ、あの時見たくときめきたいわぁ……」
 ブレスレットの内側にはかつての持ち主の名が掘り込まれていた。『Tiida Lanster』と……。
 あの男との戦いは面白かった。殺すか殺されるか、喰うか喰われるか、自分が生きている事を実感することが出来た最初で最後の死闘。
 また、あれを味わいたい。そう思うたびに興奮して陰部を幾度となく濡らし、不毛な自慰にふける夜は一度や二度ではなかった……
「管理局の魔導師ってどんな奴なんだろう」
 どの道大した魔導師でなくとも暇つぶしにはなるだろうと思い立って、適当な場所に空間の座標をあわせて桜色の魔力光で輝く転移魔法陣を構築した。

654 名前:Mago di blu senza fine Act.5‐2:2008/03/07(金) 16:03:57 ID:xOxBlUle
 金色の弾丸が量産機人を次々と撃ち抜く光景に、アルバトロス・レヴェントンは閉口していた。
 おそらく、フェイトが行使しているのは自身が習得している中で最も威力の低い魔法だ。
 それだけでこの程度の相手ならば簡単にあしらう事が出来る。本局がやたらと祀り上げたがるだけはあると内心納得していた。
 無論、アルバトロスの方も黙って見ているわけではない。それに乱されることの無いように自分のペースを保ちながら量産機人を撃破していく。
 今、彼らがいるのは地下にあるだだっ広いホールであった。敵の数はここにいるだけでも100体は下らないだろう。
(ハラオウン。こいつらは相手にするだけ無駄だ。指令を出している装置を叩く)
 量産機人3体を薙ぎ払いつつフェイトに念話を送る。
(でも、それってどこに?)
(さあな。だから二手に分かれて探し出す。得策とは言えないが、君なら一人でも充分戦えるだろ? 魔王の嫁さん?)
 更に襲い掛かってきた機人を足蹴にしながら、念話で皮肉気な冗談を飛ばしてみた。
(ま、魔王の嫁ってなんですか!?)
(高町なのはと君が自他共に認める同性愛者(レズビアン)だって聞いた覚えがあるんだが?)
「ち、違いますーーーー! 私もなのはも至って普通です! なのははユーノとれっきとした恋人同士ですッ!」
 フェイトは念話の内容に思わず取り乱し、叫び声をあげながら大鎌に変形させたバルディッシュを振り回していた……。
「レヴェントンさん! 作戦が終わったらその噂の発信源を教えてもらいますからね!」
「ああ、適当なこと言って悪かった」
 アルバトロスは槍を構え、懐からカードを4枚取り出した。
「ここの奴らを一掃する! 俺の魔法が発動したら一気に左の通路を抜けてくれ」
 答えを待たずにアルバトロスは『ティフォーネ』の石突に付けられたコアのスリットに4枚のカードを投下させる。
『4Cards Charge!』
 カードは淡い水色の光を発しながら槍に魔力を蓄積させた。
『Blast Vortex』
 アルバトロスを中心に気流が変わる。否、集束していく。
 集束した空気が烈風となって槍を取り巻き、やがては気流の渦を形成していく。
「行けぇ!」
 大きく振りかざした槍の動きに合わせて放たれた渦は量産機人に向かって行くに連れて周囲の空気を巻き込み、息をすることすらままならない空間を烈風が傍若無人に暴れ狂う。
 風が止んで気付いた時、そこにはスクラップに成り果てた量産機人の残骸だけが残っていた。
 そして、槍を杖代わりにかろうじて立っていると言った様子で、アルバトロスが息を荒げていた。
「なにやってる!? 早く行け!」
 フェイトが呆然と自分を見ていることに気付いたアルバトロスが叫ぶ。
「だけど、レヴェントンさんが……」
「俺の事は心配ない、いつもの事だ」
 アルバトロスはそう言って正面の通路を走り去ってしまった。
 フェイトもこれ以上ここにいても無意味と割り切って、先ほどの話どおりに左側の通路へと抜けて行く。
 願わくば自分の側に量産型の指令装置があって欲しい。
 おそらく、アルバトロスのランクが低い理由は絶対的な魔力量の少なさが原因だ。
 故に消耗を極力抑えて戦うしかないのだ。先ほどのシチュエーションでも本当なら自分がやるべきだった。
 しかし、フェイトには広範囲攻撃魔法は持ち得なかった。あったとしても地下の空間を破壊しないで敵だけにダメージを与える事は難しい。
 魔力で空気の流れを操る『風』の魔法だからこそ出来た芸当だった。威力の制御が困難で下手な性質変化よりも高等技術だと聞く。
 自分の技術に於ける向き不向きは今さら嘆いても始まらない。それより今は出来る事をやるだけだ。
 出来る事なら指令装置の破壊と幹部の鎮圧、両方とも自分で決着をつければ、アルバトロスもスバル達にも負担をかけずに事を運べる。
 そう確信してフェイトは急いだ。しかし、フェイトは気付かない。その時点で自身が的外れな考え違いを起こしている事に……

655 名前:Mago di blu senza fine Act.5‐3:2008/03/07(金) 16:04:33 ID:xOxBlUle
『マスター・レヴェントン。本当に良いのですか?』
 狭い通路を走る中で、ティフォーネが問いかけてくる。
 今は狭い通路にいることから、先ほどまでのグレイヴの姿ではなく、片手で振り回す事に適した鍔のない両刃のショートソードに変形していた。
「何がだ?」
 アルバトロスは鬱陶しげに答えると、ティフォーネは更に言葉を続けた。
『白をきるなら言わせて貰います。いい加減、同業者を疑うのは止めて下さい。あんな芝居を打ってまで、どうして相手を試そうとするんです。
 前マスターはあなたにそんな事をさせたくて、魔法を教えたわけでも私を託したのでもないはずです!』
「じゃあ、俺がどれだけ他の魔導師から見下されているかも知っているだろう?
 俺もジャルパも、何度裏切られて見捨てられそうになったと思ってる?
 今回の事だって、上の奴らはせいぜい俺たちをエースの引き立て役か、捨て駒同然にしか見て無いからだろ? ランクって物差だけでな」
 そう吐き捨てた主の手の中で、ティフォーネは心底心配していた。
 何も否定は出来ない。所詮時空管理局は、高いランクの魔力を持った容姿の美しい女ならば、重犯罪者でもえこ贔屓して祀り上げるような組織だと、昔の主が呟いていたのを思い出す。
 当の本人もそれに当てはまったから、逆にそう言う扱いを受けるのが嫌になったと聞いていた。
 物思いにふけっている間にも、アルバトロスがグラディウスに変形した自身を振り回して量産機人を斬り伏せていく。
 そして、通路を出た先の広間で『そいつ』は待ち構えていた。
「なんだ……こいつは?」
『照合データなし、解析不能です』
「言われなくても分かっている」
 赤黒い表皮に背中から突起のついた4本の節足が生えていて、顔の部分には複数の目がこちらを睨み付け、口は牙だらけで糸をひいた粘液をたらしている。
 あえて言えば人間とクモを混合させた、子供向けの実写ヒーロー番組に出てくる悪役の着ぐるみだろうか?
 しかし、少なくともこれは撮影なんかではなく、紛れも無い現実だ。そして、戦うしかない事も自明の理であった。
「ティフォーネ、カードはあと何枚だ?」
『8枚です。「ブラスト・ヴォルテクス」2発分ですね』
「微妙な数だ……」
 再びティフォーネを槍形態(グレイヴ)に戻し、アルバトロスは油断なく構えた。

 続く


656 名前:三浦:2008/03/07(金) 16:05:45 ID:xOxBlUle
 敵キャラの登場&アルバ魔法初使用の回でした。カードは別に使うと存在を忘れられるワケではありません。
 A’sの猫が使ってた魔力バッテリーのカードです。戦い方のモデルは平成カードライダーのカリスとナイトですが。
 敵の女幹部は後にティアナと対決します。で、美少女だからって理由でえこ贔屓されて仲間になったりしません。
 ではまた。

657 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 16:57:06 ID:vbztwfhR
何か酷い電波を受信した

魔がさした小ネタ
ちょっと陵辱っぽい空気が一瞬漂うかも
でも、結局おばかネタ
何故かユーノとフェイトのカプ、というかコンビ

658 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 16:57:38 ID:vbztwfhR
「お願いだよ、ユーノ。もう許して・・・・・・」

ユーノの手によって眼前に突きつけられたそれは、何度もかき混ぜたために
それの纏う粘液が白く泡立っていた。
何度許しを請うても、彼はまったく聞く耳持たず、ねちゃねちゃとそれをかき回し
今はそのかき混ぜていたモノをフェイトの眼前に突きつけている。
独特の異臭が彼女の鼻腔を犯す。

「駄目だよフェイト。ちゃんと口をあけて、ちゃんと味わって、それから飲み込むんだよ?」

ユーノは、あくまでも穏やかな笑みを崩さず、しかしどこか苦笑の色をもったそれを浮かべ
それをフェイトの眼前に突きつけ続ける。

「ヴィヴィオも、キャロも、最初は一番いやがったエリオだって今はコレが大好きなのにね。」
「な・・・・・・あの子たちはまだ子供だよ!?何でそんな酷いことをするの!?」

ユーノから聞かされた、あまりに絶望的なその事実に、フェイトは目に涙を浮かべ絶叫する。

「あの子たちはもう大人の仲間入りをしたんだよ。キミも、何時までも泣き言いってないで口をあけるんだ。」
「ああ・・・・・・そんな、ひどいよユーノ、信じてたのに・・・・・・」

「いいかげん、キミも納豆くらい食べられるようになりなよ、フェイト。」

659 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 16:58:02 ID:g6m1TsbW
陵辱? 待ってたぜ、さあ早く投下するんだ。

660 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 16:58:39 ID:vbztwfhR
本当に、ただこれだけのネタ。
ゴメンネ!

661 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 17:01:02 ID:g6m1TsbW
割り込み失礼、っていうかまた納豆ネタかよ!?

みんな好きだね、なんか凄いノリだ。

662 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 17:01:28 ID:hAn5ud5g
ま  た  納  豆  か

この野郎・・・あんな幼い子達まで毒牙にかけやがったのかこの鬼畜め・・・







もっとやれ

663 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 17:39:36 ID:nvfDhVOv
>>656
女幹部は男のロマン

>>658
また(ry

664 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 17:44:24 ID:hPeUOd2t
>>656
いやそこで敢えてえこ贔屓キボンヌ

665 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 19:18:55 ID:8k1rDW6c
風邪のお見舞いにきたキャロがエリオの尻に葱を突き立てるという電波を受信したんだが

666 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 19:25:27 ID:OTP3w4N/
>>622
GJ!
そして長期連載お疲れ様でした。
ハッピーエンドに大満足です。
そしてこだちだけに小太刀二刀流ですかw
やっぱ奥義は回天剣舞六連?

ところで>>618が空白なのは何故でしょう?

667 名前:サイヒ:2008/03/07(金) 19:48:09 ID:WOG+wxlw
今スレは珍しくクロノのエロが多いけど、尻掘りすぎだw
いいぞもっとやれ。

流れ的にクロフェ出産話を投下できればいいんですが、いきなり忙しくなったんでなかなか進んでません。
完成までの茶請け代わりにクロエイでクロフェでクロカリな小ネタでも。
非エロ。納豆です。

668 名前:三人のクロノ・ハラオウンと納豆:2008/03/07(金) 19:49:33 ID:WOG+wxlw
 朝食には引き割り納豆を出した。
 昼食は納豆チャーハン。
 そして夕食の揚げ納豆の準備をエイミィがしていると、流石のクロノも不審そうな顔をした。
「今日は納豆ばっかりだな」
「うん、リエラの納豆嫌いを直そうと思って。あの子、毎朝カレルに押し付けてるんだから。今日だって
お昼はほとんど残してたんだよ」
「だからって、朝昼晩と納豆尽くしなのはどうなんだ」
「味に慣れさせないとどうしようもないでしょ」
「けど、まだ小さいんだし時間をかけて直していった方が……」
 やたら娘の肩を持つクロノ。その理由はエイミィには分かっている。
「……ついでにクロノ君の納豆嫌いも直さないとね」
「うっ……」
 露骨にたじろぐクロノ。ばれていないとでも思ったらしい。
 残すようなことはしないが、眉間に皺を寄せてたいそう不味そうに食べている。娘の納豆嫌いは、間違
いなくあの嫌そうな顔が原因の一つだ。
 お父さんだって嫌いなんだから私が嫌いでもしょうがない、と屁理屈こねられる前にクロノをなんとか
しなければならない。
「というわけで、明日からお弁当に納豆入れるし」
「せ、制服や息に匂いが付くんだが」
「はい、ファブリーズとキスミント」
「計画犯か!?」
「味はなるべく出さないようにするし、バリエーションもつけるから」
「それでも……」
 往生際の悪いクロノに溜息ついて、エイミィは向き直った。
「……だいたい格好悪いじゃない。いい年した旦那さんに子供みたいに苦手なものがあるなんて」
 数cm上にあるクロノの目を、上目遣いにじっと覗きこむ。これにクロノは弱い。
 案の定、十数秒でクロノは陥落した。
「……分かった。弁当に入れてくれていいし、子供達の前ではなるべく顔に出さないようにもする」
「よろしい。まあ、毎日ってわけじゃないし。納豆入れた日の夜は、クロノ君の好物にするからね」
 口笛吹きながら、エイミィは納豆に衣を着ける作業に戻った。


 夕食までの繋ぎに煎餅をかじりながら、アルフは隣のリンディに訊ねた。
「あれは尻に敷かれてるのかいちゃついてるのかどっちなんだろうね」
 緑茶にいつもどおりミルクを投入しながら、リンディは言った。
「そんなの、二人の顔を見れば分かるでしょ」

669 名前:三人のクロノ・ハラオウンと納豆:2008/03/07(金) 19:50:56 ID:WOG+wxlw
           ※



 フェイトもクロノも納豆が特に嫌いというわけではないが、好きでもない。それでも、和風の朝食には
欠かせない一品だと思っている。
 ただ和食は日本で材料を買ってこないといけないため、なかなか食卓に上げれない。だから久しぶりに
出した今日は、ほんのちょっとだけ豪華にすることにした。
 物自体は日本のスーパーで売ってるパック納豆。しかし一緒に付いている醤油と辛子は使わず、別に用
意した出汁醤油と練り辛子を混ぜる。辛子はちょっと多め。
 そこに刻みたての葱と浅葱を加えてよく混ぜ、丼に浅く盛った炊き立ての白米に乗せる。
 最後に鶉玉子を落として完成。
 丼物というほど大げさな物ではないが、薬味の緑と玉子の黄色が食欲をそそる出来栄えだ。
「はい、クロノ」
「ありがとう」
 受け取ったクロノはぐちゃぐちゃに混ぜるような行儀の悪いことはせず、一口ずつ箸でご飯と納豆を口
に運んでいく。
 いつもよりゆっくりと動く顎が、味を語っている。それでもフェイトはあえて訊ねた。
「美味しい?」
「ああ、辛子も葱もちょうどいい量だ。出汁醤油は手製か?」
「そうだよ。クロノがこの間美味しいって言ってたうどんに使った物。ほんのちょっとだけ味を変えてる
けどね」
「そんなこと言ったかな……」
「クロノが食事で言ってくれたことは全部覚えてるよ。……だって私は一生クロノのご飯作ってあげるん
だから」
 フェイトの言葉にクロノは少し面食らった顔をしたが、すぐに微笑んでくれた。
「……フェイト、これからもずっと僕の食事をよろしく頼む」
「うん、任せて」
 フェイトもにこにこしながら、自分のご飯にも納豆をかけた。


 久々に来た息子宅で、自分のことなどアウトオブ眼中でいちゃつかれたリンディは、すっかり食欲を無
くしていた。
 隣に座るアルフはと見れば、平然と丼飯をかっこんでいる。
「…………よく平気ね」
 アルフは炊飯器から二杯目をよそいつつ、無表情で言った。
「もう慣れた」

670 名前:三人のクロノ・ハラオウンと納豆:2008/03/07(金) 19:52:55 ID:WOG+wxlw
           ※



 クロノが聖王教会に泊まっていくなどということは、知り合ってから初めてのことだった。
 小娘でもあるまいにと自嘲しつつも心が浮き立つのはどうしようもなく、客間はどこにするか、彼の寝
巻きはどうしようか、とあれこれ悩んだカリムが最後にぶちあたった難題は、朝食だった。
 自分の朝食メニュー一覧を紙に書き出して半時間眺めてから、丸めてゴミ箱に捨てたカリムはシャッハ
を呼んだ。
「地球の日本料理の材料を集めてちょうだい」


「……日本料理ですか」
 テーブルに並んだ米、味噌汁、焼き魚、納豆を目にしたクロノの反応は、それだけだった。
 ただ黙々と口に運んでいく。給仕も下がらせて食堂に二人っきりだというのに、会話はほとんどない。
なんで和食なのかも、カリムが器用に箸を使っていることに関しても、疑問を抱かないらしい。
 昨夜あんなに情熱的だったのは幻かと思いたくなるほど素っ気ない。
(…………一緒のベッドで朝を迎えられただけで良しとすべきかしら)
 それにしても尽くし甲斐のない男だと思いつつ、カリムはさんざん味見した味噌汁を飲み干し、納豆に
箸を伸ばした。
 彼が好物だというから最高級の物を取り寄せたのだが、どこが美味いのかさっぱり分からない。
 匂いはひどいし、口の中で噛めばねちゃねちゃと糸がまとわりついて気持ち悪い。味も形容し難い妙な
味だ。たぶん納豆味というものだろう。
 緑茶でなんとか流し込みながらカリムが悪戦苦闘していると、クロノがひょいと顔を上げた。
「騎士カリム、その納豆ですが」
「はい」
 ようやく来たか、とカリムは心なしか居住まいを正す。
「そうやって一粒ずつ食べるのではなく、かき混ぜて何粒かまとめて食べるものですよ。醤油も、もう少
し入れた方がいい」
 それだけだった。後はまた、無言で米粒を噛む作業にクロノは戻ってしまった。
 カリムは仏頂面で、言われた通りにした納豆を口に運ぶ。
 納豆味が醤油味になっていた。


 無言のままに朝食は終わり、クロノが席を立つ。
 玄関口まで送ってやる気分には到底なれなかったので、座ったままカリムは別れの挨拶をした。

671 名前:三人のクロノ・ハラオウンと納豆:2008/03/07(金) 19:54:22 ID:WOG+wxlw
(次があったら、パンと水だけにしましょう)
 クロノも挨拶を返して今回の逢瀬は終わりのはずだった。
 だが食堂を出て行こうとドアを開けたクロノが、思い出したように振り返った。
「わざわざ日本料理を用意してくれてありがとう。久しぶりに美味しい納豆が食べられましたよ。お礼に
今度、どこか食事に招待させてもらいます。それではこれで」
 言うだけ言うと、ドアは閉まった。


 珍しく、カリムがクロノの見送りに出なかった。
 どうしたのだろうとシャッハが食堂を覗くと、主は顔の前で手を組んでうつむいていた。
 慣れぬ食事に気持ち悪くなったのかもしれない。だから郷土料理とはいえ腐った豆を出すのは反対した
のだ、と思いながらシャッハは小走りに駆け寄る。
「お加減が悪いのですか?」
「大丈夫。なんでもないわ」
 ようやく上げられた顔は、よっぽど嬉しいことがあったのか満面の笑みだった。
 頬を緩ませたまま、カリムは言った。
「私がけっこう安っぽい女だと気づいただけ」



          終わり

672 名前:三人のクロノ・ハラオウンと納豆:2008/03/07(金) 19:55:41 ID:WOG+wxlw
以上です。
多次元クロノ座談会とかいうネタの変化系。
フィナーレは百人のクロノ提督によるキャンディ掴みどりです。

二十本ぐらい投下してきましたが、非エロは今回が初めて。
エロの方が十倍ぐらい書きやすいと悟ったんで、素直にフェイトさんの乳搾りしてるクロノを書きに戻ります。

673 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 20:02:10 ID:obHO+u4Y
グッジョオ
エロノもてすぎだろ
フェイトさんだけでもよこせwww

674 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 20:03:42 ID:g6m1TsbW
サイヒ氏も遂に納豆漬けにwwwこの空前の納豆ブームは一体どこまで進むのか!?

675 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 20:04:41 ID:8k1rDW6c
>>672
GJ
> フィナーレは百人のクロノ提督によるキャンディ掴みどりです。

不覚にもフイタw
鬼畜やら妙に弱気なのやらが一堂に会するんですねw

676 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 20:07:53 ID:nRhQe9bn
それなんてマサルさんw

677 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 20:10:38 ID:53mEv9Mt
男色やマザコンクロノもいて殺伐としてそうだが

678 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 20:11:49 ID:CrTrEGtk
>>672
これは新しい、GJ!
3パックセットの納豆のように、3通り全て楽しませていただきました。

679 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 20:14:07 ID:CXaZXys0
>>675
おにゃのこも混じってそうな勢いだ……

680 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 20:14:21 ID:hAn5ud5g
クロノ「ふう、有意義なつかみ取り大会だった、特にキャンディに紛れてリンディが潜んで攻撃してくるなんて、なかなか憎い演出をしてくれる」

GJ乙

681 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 20:22:55 ID:HToszaps
ちょwwwwwおまwwwww
またスレがNATTOに侵食されてるwwwwwww

というか「納豆チャーハン」なんてもんの存在を、二十云年生きてていま初めて知ったぜ

682 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 20:27:45 ID:Nozo1iNh
>>681
うちは納豆カレーなんてもんが出たことがあるぜ!

683 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 20:28:55 ID:aEV7jGKM
>>672
GJ!ここにも納豆w



納豆に対抗して豆腐は出てこないのかなと考えてたら
「豆を納めて納豆、豆を腐らせて豆腐。逆じゃないのか」
という一文を思い出した

684 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 20:32:53 ID:YvpqSdgt
>>672
納豆ネタktkrwwwwwwwwww
それいてGJ!!
次回作のエロノも期待してます!!

そういや学生時代に食った納豆オムレツはおいしかったなー。

685 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 20:36:26 ID:NFi6AP65
>>639
素晴らしい! 初っ端にチンク姉を持ってくる辺りも最高です!!!
次は是非クア姉で!!!

>>672
結構安っぽいカリムがすっげー可愛くてGJでした!! 


686 名前:ぬるぽ ◆6W0if5Z1HY :2008/03/07(金) 20:37:42 ID:ZA42Opb4
>>667 茶請け
>>674 納豆漬け

頭の中で二つの言葉が重なって「納豆茶漬け」になってしまったwwww
この板で「納豆」という単語が出るのは間違いなくここだけwwww

>>551
亀レスですが、サンクス。動画や写真で調べると、確かにぎゃーって感じですな。

>>516
フジツボは磯とかにいるやつを取るのではなく、
海中に糸を垂らしておくと勝手にくっついて成長するらしいです。大体商品になるまで5年かかるとか。

687 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 20:38:47 ID:aEV7jGKM
>>682
「胃に来たわ、胃に・・・」

納豆カレーと聞くとチーズとセットでこのセリフを思い出す俺

688 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 20:50:56 ID:dg3O2XFQ
納豆ハムサンドに挑戦したが普通に食えた

689 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 20:52:02 ID:VZMelG4f
>>672
GJ
フェイトもかわいいし、エイミィも良い女なんだがソレでも
カリムが可愛すぎるw
カリムのところのクロノはよいクーデレですね。

690 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 20:59:20 ID:hPeUOd2t
>>686
TUGスレあたり出てきてるような気もしないでもないが、
それでも小道具ぐらいの登場だろうな。

691 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 21:34:45 ID:CXaZXys0
Σ(゚Д゚;三 ゚д゚) ちょ、れ、レス途切れたけど、ま、まさかみんなでTUGスレ1から検索してるんじゃないだろうな?
書いた本人としては「TUGって何」って反応期待してたんだけどっ。

692 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 21:41:46 ID:xKm4Yj9g
TUGって何?

693 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 22:09:59 ID:BMnhJmeT
どこぞの命の巫女が金髪娘と一緒に地下都市から逃げてくる話か?

694 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 22:10:38 ID:sy+5dSja
>>693
また懐かしいものを……。

695 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 22:13:41 ID:/9xlPijn
アングラすぎるって……

696 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 22:13:57 ID:P+qv30/r
>>677
>>679
受けのクロノと攻めのクロノがT(ry
女の子になったクロノが鬼畜ロノに調k(ry
とか有るわけですね

697 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 22:16:22 ID:BEjvZRpG
アニメと漫画でラスボスの能力が正反対だったり1部と2部で絵柄が違いすぎてたり……

何もかも懐かしい

698 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 22:17:03 ID:qXKnGeRL
頂点に立つのはハーヴェi(ry

699 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 22:33:55 ID:38cadBie
いい年こいて納豆嫌いなんかまだいい。

うちの親父は四十路過ぎてから人参嫌いを発症したぞ。

700 名前:26-111:2008/03/07(金) 22:35:36 ID:UXpuz2kA
保管庫から業務連絡です
54、55、56、57スレの保管作業が完了しました。執筆陣諸兄は確認をお願いします

・連絡事項
>>お供え氏
短編:「少女の進路」を長編:「ヴィヴィオの進路〜その1」としています。間違い有りませんか?
確認をお願いします

>>先輩司書の皆様、及びスレの兄弟達
“年度末”と戦わなくてはならないので、しばらく保管業務から離れます。執筆もちょっと滞ると思います

>>アルカディア氏
今更とは思いますが・・・挫傷をあまり甘く見ないように
患部をあまり冷やさず、炎症が引いたら暖めてやりましょう。後はなるべく動かさないように。個人的にはテーピングよりもサポーターがお薦めです
痛みや腫れが引かない時は医者の出番です。とっとと病院に行きましょう
と、尻を撫でる系統の書き込みで応援しています。尻叩きは趣味ではないのです



それでは

701 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 22:38:58 ID:T+2Obz81
>>698
となると、真に最強なのはそいつを尻にしいているなのちゃ(ry

702 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 22:40:50 ID:hAn5ud5g
外的要因での食に対するトラウマなら・・・
友人がふざけて俺の机ひっくり返したらイチゴオレが宙を舞いそのひっくり返した友人に頭からかかった
午前中の事件の為、そいつは一日中イチゴオレの臭いまみれで過ごし、午後には臭気まで漂い、翌日から牛乳嫌いになった

ちなみにお茶吹いたとよく言われるが本当に画面に思いっきりお茶吹いてモニター故障させた友人は緑茶嫌い

703 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 22:46:16 ID:T+2Obz81
>>667
ちょいと調べてみました。
今スレでクロノが主役のSSは氏のものも含めて5つ。
内、

>>154-162
>>187-194
>>543-549
>>634-638

の4つはエロですが、例外なくケツを掘っております。

704 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 22:53:07 ID:53mEv9Mt
ひでぇスレだw

705 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 22:55:53 ID:n6hw2Zg5
司書様がたには、保管業務お疲れ様です

というか、やっと全鯖規制が解けたよ、解けたよ!
規制されてるうちに致命的にネタがかぶって没の嵐だよ、嵐だよ!
しかも何か、気がついたらクロノと尻と納豆だよ、納豆だよ!

閑話休題、嗚呼この喜びを如何にして、また誰をかに伝えんや
とりあえず、文字にしてみんとす




激突するミッドチルダ柳生とベルカ柳生!
混迷の時代の只中に、服部半蔵はミッドチルダ日本海を渡る!

満を持して勃発する 柳 生 大 戦 争 !!

勝つのは柳生か、それとも柳生か!?
そして、アルハザード新陰流の真髄とは!!

一方そのころ、クラナガンの高町なのは一等空尉は、
フェイト・T・ハラオウン成分の枯渇により、腑抜けの体を晒し、

次の休暇こそはと、金髪執務官絶頂作戦を画策する。


 次回 『或る執務官の百合剣』


キミの心に鎧が疾る!




嘘です、やりませんひゃっはー


706 名前:アルカディア ◆vyCuygcBYc :2008/03/07(金) 23:04:04 ID:NFi6AP65
>>26-111

 保管作業いつもご苦労様です。
 Little Lancer 五話下部の、Little Lancer全体へのリンク部分が、リンク切れを起しているようですので、お手数ですがご確認をお願い致します。
 後、11話以降はまた誤字等改定版を用意致しますので、大変申し訳ありませんが差し替えをお願い致します。
 それから、温かいお心遣いを有難う御座います。
 本日目を覚ましたところ、どうも昨日より不味い感じになっていたので、大事を取って病院に行って参りました。
 幸い骨自体には損傷は無いようでしたので、なんとか執筆等もやっていけそうです。
 御厚情、心よりお礼申し上げます。

707 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 23:05:59 ID:GS0i6qdf
>>703
ケツは掘るためのものだろう?

708 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 23:07:07 ID:CBg3Vj/4
空気読まずにゴメン。
平成ゴジラシリーズのDVDを見てて、ふと電波を受信した。

新型魔力炉の暴走がきっかけで誕生した破壊神NANOHA。
破壊の限りを尽くしたNANOHAはミッドチルダ市街地を焦土に変え、火山の火口へ消えていった。

数年後、ミッドチルダ郊外の湖に出現した謎の巨大植物。
そして同じ頃火山で眠りについていたNANOHAも目覚めようとしていた。



時空管理局全面協力のもと繰り広げられる一大特撮巨編!


NANOHA対NANOランテ


200X年冬、全国東ミッド映系で公開!

フッ、どうやらかなり疲れているらしい…
あれ?窓の外がやたらとピンクに光ってい−(その後、彼を見た者はいない…)

709 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 23:07:39 ID:t+f4SXxU
こういう事言うと作者のプレッシャーになるのは分かる。
分かるんだが言わせてくれ。
246氏の続きはいつ来るんだぁぁぁ
続きが気になって気になってしょうがないorz

710 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 23:08:12 ID:VLNlMUeI
>>706
おお。大したことなくてよかったですね。
いや、腕を切断してドリルと鉛筆のコンポ仕様に出来なかったのは残念というべきなのか。

711 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 23:10:42 ID:vbztwfhR
悪乗りしてさらに納豆ネタを投下

712 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 23:11:04 ID:vbztwfhR
上でユーノとフェイトの納豆ネタを書いてたものです。
納豆ネタのおまけ小ネタ

まったく、納豆のドコが美味しいのか全然分からない
あの臭いも、ねちゃんこねちゃんこした舌触り、苦味のある味。
なのはは故郷の味だし、大好物だと言っていたが、同じく故郷の味であるはずのはやてですらも
「あんなもん喰いモンちゃうわ!お腐れや!シャマルや!」と叫んでいた。
貴腐人シャマル、納豆と同列に扱われるの巻。ちなみにシャマルは何故か納豆が平気だ。
いや、べつにそれはどうでもいいんだが。

そもそも、発酵食品は好き嫌いが明確に分かれるものなのだ。
現になのはだってシュールストロミングやホンタクは食べられないに決まっている
あの淫乱フェレットなら、「僕は見境なく喰っちまう男なんだぜ」とでも言って食べてしまいそうだけど。

そんなある日、私は一冊の本とであった。
それはいわゆるマンガと呼ばれるもので、長寿アニメの原作でもあるのだが・・・・・・
その主人公のじゃがいもっぽい子は、ある日空腹を覚え冷蔵庫をあさり、なんとあの納豆を発見したのだ。
最初、私はそれをかわいそうに思った。しかし、そのじゃがいも小僧は、なんと納豆のパッケージをうれしそうにあけ
いそいそとネギをはさみで切り、それを良くかき混ぜごはんにかけて食べ始めたではないか。
私はその事実に恐れ慄いたのだが、良く考えればこのじゃがいも小僧はたしかに良い子な部分もあるが
それ以上に変人というか、変態である。まるで、どこかの淫獣のように。
何よりこのじゃがいも小僧、納豆の糸をあたりに張り巡らせている姿などどこかの淫獣を彷彿とさせるではないか!
と、ここで思わぬ共通点を発見した私は思わず叫んでしまったのだ。


「そっか、納豆って緊縛(ばいんど)フェチの変態の好物なんだね!」

「ねえ、フェイトちゃん?」

私の後ろから、良く聴きなれた可愛らしい天使の声(エヴィルヴォイス)が聞こえてくる
思わず振り返ろうとしたのだが・・・・・・振り返ることが出来ない。
精神的なものではない、物理的にできないのだ。なぜなら・・・・・・

「あ、無理に振り向かないでもいいよ。まあ、振り向きたくても出来ないだろうケドね。」

何時の間にか、私の四肢は桃色のリング状のバインドで固定されており、それはまるで
最初で最後のガ☆チンコバトルの時の再現であった。
しかし、あのときのなのはの台詞どおり、確かにあのときの真剣勝負は最初で最後のそれだったのだろう。
なぜなら、これはすでに勝負などではなく、断罪者と罪人による、刑の執行ショウに過ぎないのだから。

「ねぇ、納豆が嫌いなのはわかるけど、だからといって私やユーノ君まで変態扱いっていうのは酷くないかな。」
「う、うん。ひど、酷いとおもうな・・・・・・」
「そう、分かってるんだね?分かっててそんな酷いことしちゃうんだ、フェイトちゃん。」
「いや、今のはその、言葉のアヤで・・・・・・」
「フェイトちゃん。少し、頭冷やそうか。」

こうして私は桃色の奔流に飲み込まれた。

どうやら納豆は私にとって鬼門のようだ。
しかし、納豆で出来た鬼門なら鬼は通ってこないだろうな。原材料は大豆だし
そんなものがねばねばいとを引いて絡み付いてきてはたまったものじゃないだろう。

あ、でも鬼は避けられても悪魔は寧ろこれが好物だっていまわかっっちゃった。
どうでもいいけど、SLBでお星様になってるっていうのに私スゴク余裕ない?
ふふ、これももう慣れちゃったのか。


オチなどない。

713 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 23:13:04 ID:53mEv9Mt
ねち○こねち○こ、まで読んだ

714 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 23:17:28 ID:CXaZXys0
また納豆か。











いいぞもっとやれ。



しかしカートリッジ装備前とは言えフェイトのBJはSLBで焦げた程度で済んでるわけで。
フェイトの装甲は実は胸と同じぐr……もとい、厚いんじゃないだろうか。
なのはのBJが旧軍日本戦車の中の四式中戦車的意味合いで“厚い”に対して、
フェイトは独ソ戦のV号パンター初期型やT-34/85的意味合いで“薄い”とか……

715 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 23:22:02 ID:goKBIRL+
>>714
フェイトさんの装甲薄いはあくまであのレベルの魔道師としては薄いっ話だろうし
充分硬いだろw
例えるなら第3世代MBT同士を比べて装甲薄めですねとかそんなだろw

716 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 23:23:25 ID:vbztwfhR
>>714
なぜかその説明文で
なのはさんは体毛が濃くてわかめ群生状態、一方でフェイトさんは
いろいろ薄くてほとんどパイパ○状態という風に読み取った俺の脳は腐ってるのだろうか。

フェレット「これはじつに居心地のよさそうな草原と巣穴ですね。」

717 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 23:25:34 ID:CXaZXys0
つまり90式か。フェイトさん少食?

っちゅうか、なのはの装甲はその後ヴィータに貫かれてるわけで。
カートリッジ装備で強化って事になってるけど、
そもそもフェイトはA'sでもシグナムに装甲貫かれた事ないからな……

718 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 23:26:13 ID:goKBIRL+
>>717
むしろ90式がなのはさんだろ

719 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 23:27:41 ID:g6m1TsbW
>>712
>>貴腐人シャマル
ところで貴腐ってワインの種類じゃね? 確か凄い甘いワインだった筈。

つまりこれは、あれか? 甘甘なシャマルものSSを書けという暗喩か?

720 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 23:28:02 ID:T+2Obz81
>>715
えー、つまりフェイトがGデスサイズでなのはがGヘビーアームズ(もしくはウィングGゼロ)だけど、
結局どっちもガンダニュウム合金だから並の攻撃じゃ傷なんて着かないぜってことですか。

721 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 23:29:26 ID:goKBIRL+
>>720
それでも問題ないだろうなw

722 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 23:30:37 ID:CXaZXys0
>>716
腐っているというより高レベル汚染淫獣脳だと思う。
最後の1行で淫獣スレ住人認定した。

>>718
90式は第三世代では比較的薄い装甲。
ただ日本の技術は世界一イィィィィなので有効性は高いとされる。
逆に確実に厚みで受け止めるってのはロシアやイスラエルに見られがちな傾向。
アメリカはどっちかってーと「平均的」。

723 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 23:39:22 ID:vbztwfhR
>>722
淫獣スレ云々は別にしておいて、俺の脳が文字通りの淫獣脳なのは分かった。

淫獣脳の恐怖か。

724 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 23:39:36 ID:goKBIRL+
>>722
90式は密度ならルクレールと並んでトップクラスじゃないか
他よりかなり小柄だし、みっちり詰ってるの充分以上に厚いよ。

725 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 23:41:54 ID:CXaZXys0
>>724
密度厚くすると“割れやすくなる”んだよ。
WWIIの終盤、ケーニッヒティーガーやM26パーシングではその点も既に設計に盛り込まれてた。
ただ90式の装甲はそれでも割れにくい。
これは日本のセラミック焼結技術SGEEEEEってのがあってだな。

726 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 23:43:09 ID:g6m1TsbW
いい加減、戦車論は別スレじゃない?

727 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 23:44:36 ID:CXaZXys0
うぃ失礼。ちょっと頭冷やしてくる。

 |懺悔室| λ.....<トリプルブレイカー一丁! ……えっクアッドってそんな話聞いてないっスよGYAAAAAAA!!

728 名前: ◆6BmcNJgox2 :2008/03/07(金) 23:45:19 ID:IabmeWOY
納豆ネタがシリーズ化して来てる事にワロいました

>>700
保管お疲れ様です。後で確認してみる事にします。

あと空気を読まずに書かせていただきます。

・満員電車の中で痴漢ネタの電波受信しました
・しかし痴漢に遭うのはなのはでもフェイトでも無く……エリオ君です。
・私の書くエリオ君はこんな役ばっかですorz
・ガチホモエロ注意
・オリキャラ(痴漢)
・尻注意
・可愛い可愛いエリオ君は○○○なんてしないよって人は見ない方が良いです

729 名前:電車でエリオは 1 ◆6BmcNJgox2 :2008/03/07(金) 23:46:28 ID:IabmeWOY
エリオとキャロの二人きりで出かける事になった。今まではフェイトが同伴している事が
多くなったが、今回は二人きり。それだけ自分達は大人へ近付いているんだな? と喜んだ。
そして駅で電車を待っていたのだがキャロは不安な顔をしていた。
「キャロどうしたんだい?」
エリオが心配そうに訪ねると、キャロはなおも不安そうな表情でこう言った。
「もしかしたら…痴漢に遭いそうで…。」
キャロは痴漢を心配していた。駅には二人以外にも数多くの人でごった返している。
電車が来れば間違い無く満員電車になるだろう。その状況で痴漢をする人は後を絶たない。
だからこそキャロは自分が痴漢に遭ったりしないか心配していたのだった。
「(フェイトさんやシグナム副隊長ならともかく…幾らなんでもキャロを痴漢する人はいないよ。)」
内心そう考えるエリオだが、そんな事実際口に出せばキャロは確実に怒る。
そこを察したエリオはキャロをフォローする事にした。
「大丈夫だよキャロ。そんな奴がいたら僕がとっちめてやるよ!」
と、エリオが手を振り上げるパフォーマンスも加えて言うと、キャロは大喜び。
「ありがとうエリオ君。」
「ハハハハ。」
キャロは安心して笑顔を取り戻し、そうこうしている間に電車がやって来た。
しかし………その時エリオはまさかあんな事になろうとは夢にも思わなかった…。

エリオとキャロを乗せた電車が走り出して三十秒程度経過した頃だろうか。
当初の予想通り車内は満員で、その上右も左も大人だらけ。エリオとキャロは
電車のドアに張り付けにされた状態で、ギュウギュウ詰めの中苦しそうな顔をしていた。
しかし死ぬ程の苦しさでは無いし、数分の我慢だと考えていたのだが……………
「!」
突然エリオは尻を触られる感触を感じた。最初はこの電車内自体満員なのだから
たまたま尻に触れただけなんだと考えていたが違う。誰かがエリオの尻を触っている。
現に彼の尻を触る何者かの手はズボンの上からとは言え、今もエリオの尻を撫で続けている。
この行為は間違い無く痴漢。そう、エリオは痴漢に遭っていたのだ。
「(な…何で…。)」
エリオは表面的に平静を装いつつそっとキャロの方を向くが、彼女は平然としていたし、
誰かに身体を触れられていると言う様子は無かった。だが、なおもエリオの尻は撫でられ続けている。
「(そ…そんな…僕男なのに…。)」

730 名前:電車でエリオは 2 ◆6BmcNJgox2 :2008/03/07(金) 23:47:35 ID:IabmeWOY
エリオは意味が分からなかった。痴漢をするならば、自分よりまず女であるキャロが
狙われるべきであるし、そうで無くても車内には他にも痴漢が好みそうな大人の女性は沢山いた。
なのに何故…何故エリオが狙われなくてはならないのか分からない。確かにエリオは
俗にショタコンと呼ばれる人種に好かれる位に可愛らしい容姿をしているが、
かと言って女の子と勘違いされる程女顔では無い。
「(何で…何でこんな…何で…。)」
エリオはぐっと目を閉じるが、痴漢の手は止まらず、ズボンの上からエリオの柔らかな尻肉を
より柔らかくしようと揉み解し続けている。
「(そ…そんな…そんな……そんな………。)」
エリオは声を上げる事が出来なかった。そして今、自分が男として生まれた事に心から
後悔していた。もしこれで自分が女であるなら、堂々と周囲に聞こえる様に痴漢されていると
叫ぶ事も出来ただろう。しかし悲しいかなエリオは男だ。男が痴漢される等前代未聞だ。
少なくともエリオにとっては。それ故に痴漢されていると訴えた所で誰も信じてはくれない。
悪い冗談だと思われ逆にエリオが悪者にされてしまうだろう。と、そこでエリオは考えた。
「(もしかして…僕を痴漢している人は女の人なんじゃ…。)」
男が女に性的興味があるからこそ、痴漢やセクハラと言った行為が行われるのだから、
逆に女が男に対して性的興味を持っていないはずはない。だからこそ、痴漢ならぬ痴女なんだと…
そう考えていたエリオなのだったが…それも束の間、電車の窓ガラスにエリオの背後に
立つ者の姿が映し出される。それは嬉しそうな顔をした如何にもエロそうな中年の男だった。
「(お…男!?)」
エリオは真っ青になった。痴女かと思ったら…やっぱり痴漢。予想を裏切られた。
その時のエリオはまだ知らなかった。世の中には俗にホモと呼ばれる同性愛者も存在する事を……
「(そ…そんな…何で…男なのに…なんで…アッ!)」
痴漢はズボンの上からとは言え、ついにエリオの尻の谷間に指を押し込み、菊を撫で回した。
人差し指と中指がエリオの尻の菊へ入り込もうと何度も撫で回し、その度にエリオの尻が震える。
幸いズボンの上からなので、実際に入る事は無いが…エリオにとって心地の良い物では無い。
しかも、エリオの正面の窓ガラスに映った痴漢はますます嬉しそうな顔をしている。

731 名前:電車でエリオは 3 ◆6BmcNJgox2 :2008/03/07(金) 23:48:17 ID:IabmeWOY
「(何で…そんな……どうしてそんな顔が出来るんだ?)」
エリオは怖かった。だが痴漢はそこだけに終わらず、ついにエリオのズボンの中に手を入れた。
「(アッ!)」
またもエリオの尻が一瞬プルッと震えた。今度は尻肉を直接触れられている。痴漢の手の
体温がエリオの尻の肌を撫で回して行き、中指と人差し指がエリオの尻の菊へと伸び………
「(アッー!)」
ついにエリオの尻へ直接男の指が差し込まれた。俗に言う浣腸。
「(何で…そんな…お尻なんて……汚い所に…何で…。)」
排泄に使われる事はあっても、逆に尻菊に物を挿れられるなど初めての経験だった。
その上痴漢はますます嬉しそうな顔をしている。一体何だと言うのか…エリオは怖くて仕方が無かった。
しかし痴漢の行動はますますエスカレートする。それまでは片方の手でエリオの尻を攻めるだけ
だったのだが、今度は尻を攻めつつも、もう片方の手までエリオのズボンの中へと押し込み…
股間のモノを掴み始めたのである。
「!」
エリオはまたも震えた。年齢相応に幼いモノを痴漢に揉み解され、エリオの意思に
関係無く勃起してしまう。そして勃起したモノを思い切り掴まれてしまった。
「(そんな…チ○チ○まで…。)」
エリオの目に涙が浮かぶ。だが、直後にさらなる痛みを感じる。
痴漢はエリオのモノを覆う皮を無理矢理剥き、ズルムケにしていたのだ。
剥き出しにされた亀頭がパンツの布と当たって痛い。
「(い…痛い! 何で…何で…。)」
エリオは痛みに耐えながら歯を食いしばる。だが、耐えれば耐える程痴漢の行動はエスカレート。
ついにはエリオのモノをシュッ! シュッ! と勢い良く扱き始めたのだ。
「(え!? 何をするの!? アッ!)」
エリオは未だ自慰と言う物を知らない。それ故にモノを扱かれる行為が何なのかさえ分からない。
だが、今まで感じた事の無い新たな感触と言う物は理解できた。
「(あ…あ…で…出る!)」
エリオはふと思った。こうされる事は初めてだと言うのに、何かが出ると直感した。
尿意に似ているが、それとは微妙に異なる何かを感じ………

732 名前:電車でエリオは 4 ◆6BmcNJgox2 :2008/03/07(金) 23:49:09 ID:IabmeWOY
                    び ゅ っ ! !

エリオは初めて射精した。
「あ………………。」
射精の瞬間、エリオは今まで感じた事の無い程の快感を感じた。しかしおかげで
パンツはびしょぬれ………にはならなかった。痴漢はそう言う所で微妙に優しいのか、
射精の直前にエリオのモノの先端に大量のティッシュ紙を押さえつけて射精を受け止めていたのだ。
「坊やの精子…良い匂いだし美味しいね…。」
「!」
一瞬背後からかすかにその様な声が聞こえ、エリオは真っ青になった。
そして窓を見ると、エリオの精子の付いたティッシュ紙を嗅ぎ、なめている痴漢の顔が写っていた。
恐ろしい。恐ろしいとしか言えなかった。普段尿を出す所から出た物を嬉しそうに嗅ぎ、
なめると言う痴漢の行為は…信じられなかった。が……
「(え?)」
次に痴漢はエリオを片手軽く持ち上げた。見かけ以上に力があるのか、苦もなくエリオは持ち上げられる。
続いて痴漢はもう片手でズボンのチャックを開け、猛々しくそそり勃った怒張を露とした。
「(え!? え!? そんな!)
痴漢は間髪要れずにその怒張をエリオの尻菊へ押し付けたのだ。エリオはやはり信じられなかった。
エリオは未だ男女のSEXを知らず、モノは尿を出す物としての認識しか無い。
それ故に…己の怒張をエリオの尻菊へ押し付ける行為が理解出来ず……………
「んぐ…………。」
エリオは思わず小声でそう唸った。痴漢の怒張がエリオの閉じられた尻菊を強引に押し広げ、
奥まで掘り込まれていたのだから。これもまたエリオにとって初めての経験だった。
先の指を入れられた時と違う。硬く、熱く、太い物がねじ込まれた感覚は異様。
しかも、そこからさらに痴漢はエリオの菊に挟まれた怒張を強引に動かし始めたのだ。
「うぁ…………。」
またもエリオは唸った。尻の奥を痴漢の怒張が暴れられる様にエリオはなす術が無い。

733 名前:電車でエリオは 5 ◆6BmcNJgox2 :2008/03/07(金) 23:50:01 ID:IabmeWOY
「(く…苦しい……で…でも……。)」
確かに苦痛はある。しかし、それとはまた違う何かをエリオは感じていた。
「(き……気持ち良い……気持ち良いよぉ……何で……何でぇぇ……。)」
エリオは快感を感じていた。尻を弄られてこんなにも快感を感じるなど…これまた信じられない。
だが、そう考える事も馬鹿馬鹿しくなる程…気持ち良かった。こんな事に快感を感じる事は
罪悪だと頭では考えていても、体が快感を感じてしまう。もはやエリオには何も出来なかった。
そしてその結果…

                 ど び ゅ っ ! !

「あぅ…………。」
痴漢の怒張から勢い良く精がエリオの尻の奥へ撃ち込まれた………

「坊やとの一時は本当に楽しかったよ。また会えると良いね。」
痴漢はエリオだけに聞こえる様に小声でそう呟き、電車が駅に到着するや否や、
周囲にそれまでの行為がばれないように丁寧にエリオの尻から怒張を抜き、
ズボンを履かせ、電車から降りる他の客に紛れて何処へと消え去った。

他の客が降りた事により、電車内も随分とゆとりが出て来た。新たに乗車した客もいるが
下車した客の方が遥かに多く、いずれにしても電車内が広々としていたのは変わらない。
そして痴漢から解放されたエリオはその場に蹲っていた。
「エリオ君? どうしたの? 具合が悪いの?」
「…………。」

734 名前:電車でエリオは 6 ◆6BmcNJgox2 :2008/03/07(金) 23:50:52 ID:IabmeWOY
その事に気付いたキャロは慌ててエリオに尋ねるが、エリオは黙り込んでいるのみ…
「どうしたの? エリオ君? 黙ってたら分からないよ?」
エリオは答えられなかった。まさか自分が痴漢された事…しかもそれに快感を感じて
しまった事等…答えられるはずが無い。
「ねぇ? 教えてよ? 何があったの?」
キャロはなおも心配そうに尋ねる。それがエリオにとって心苦しかった。だがその時だ。
「うっ!」
突然エリオは強烈な便意を感じた。痴漢の怒張で尻を掘られ、あろう事か
中出しまでされてしまった事が俗に言うイチジク浣腸の効果にでもなったのかは
分からないが、とにかく今直ぐにでも出そうな位の便意をもよおした事は事実だった。
「うっうああああああ!!」
「エリオ君!? どうしたの!? ええ!?」
突然尻を押さえながら駆け出したエリオにキャロは驚くばかりだったが
エリオは電車内のトイレへ物凄い勢いで飛び込んでおり……
「うああああああああああ!!」

           トイレの中では口では良い現せない程の物凄い音がした

こうして、楽しいはずの二人きりのお出かけはくそみそな結果に終わったのであった。

                   おしまい

735 名前: ◆6BmcNJgox2 :2008/03/07(金) 23:52:08 ID:IabmeWOY
こんな内容の話を書いておきながら、私はつい先程まで食事してましたし、しかもカレーでした。
エリオ好きな方にはほんまにすみませんorz

736 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 23:53:32 ID:/9xlPijn
それでもボクはやってないGJ!

737 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 23:54:56 ID:2JR/eGEO
なんでかわからないけど、とらハの真くんを思い出しましたGJ

738 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 23:55:39 ID:VLNlMUeI
>>735
GJ。

ああ、電車の中で壮絶な勢いでウンコを発射したのかと読み違えた。
(´・ω・`)ショボン

739 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 23:55:52 ID:hAn5ud5g
( ゚д゚)

( д )          ゚ ゚

ちょっと俺もトイレに・・・GJ

740 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 23:56:39 ID:CXaZXys0
>>735
ばっかやろぉ言うんじゃねぇぇぇぇっ

     △
    ( ゚д゚) <明日とても食えねぇじゃねぇか
    (  )
     )ノ


 GJ。

741 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 23:57:34 ID:B6WgH3j7
>>735
おっきした

742 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/07(金) 23:58:26 ID:g6m1TsbW
やばいwww完全に腹筋破壊されそうwww

っていうか誰か気付けよ電車内の人々、ショタボーイが掘られんぞ。

743 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 00:13:56 ID:GdhpJjDI
>>735
ちょwwwっをまwwwwwwGJwwwwwwwww

腹筋崩壊職人め!

>>742
実は気付いてた乗客の今夜のおかずになってさらに汚されるエリオキュンですね

744 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 00:15:53 ID:l2ygg1CI
くそう、女性専用車両に乗っちゃって弄ばれてるのかとおもったらガチかよ!w

ひでぇなぁ

745 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 00:16:31 ID:DcpYVzy+
ワロタ

746 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 00:19:30 ID:BKVNsxIE
>>742
電車に詰まっていたのはここの住民たちだったんだよ。

747 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 00:24:14 ID:cU5TE3jH
俺にその気はないのに。ないはずなのに・・・・何故起立しちまったんだぁっ!!

748 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 00:25:04 ID:qNBJ5cVu
ちょっと待って。
4日で、たった4日で次スレなんすか!?

749 名前:ザ・シガー:2008/03/08(土) 00:27:45 ID:eFMDq+xW
もう次スレか、早いな。

ところで、先ほど投下した「高級ソープ ナンバーズ」のおまけというか概要的なものが書けましたので投下します。

750 名前:ザ・シガー:2008/03/08(土) 00:28:18 ID:eFMDq+xW
高級ソープ ナンバーズ おまけ

スカ「本日は当店にお越しいただき、ありがとうございます。今回は当店におります選りすぐりの機人達を紹介いたしましょう」


まず一番手。
ナンバーズ1「ウーノ」
言わずと知れたナンバーズで最もスーツの似合う女性です。
やはりアダルトな大人の色気を持つ故に人気の高い子です、もちろんニーズが多いのは秘書・OLプレイ。
知的な女性を征服したいという方は是非ともご指名を。


次は人気ならばウーノにも負けないナンバーズ最高のロリータ。
ナンバーズ5「チンク」
もはや、わざわざ説明するのも馬鹿馬鹿しいですね。
銀髪・眼帯・胸無しツルペタ、と特殊な性癖をお持ちのあなたのハート掴んでやまない完璧なロリ・エース。
特に当店では彼女の為のコスチュームを豊富に取り揃えております、ゴスロリ・ブルマ・セーラー服・ナース等等、特に私のおすすめはスクール水着。
彼女を指名の際は一度お試しあれ。


お次は、やはりこの子達。
ナンバーズ6「セイン」 ナンバーズ11「ウェンディ」
底抜けに明るい性格が疲れ果てたあなたの心を癒します。
体型? テクニック? いえいえ、この子達に要望が多いのは実際問題の性技能よりも朝までコースでのダダ甘・ラブラブプレイです。
子犬のように甘えてくる年下の恋人というものを疑似体験してみませんか?


双子好きならまかせとけ。
ナンバーズ8「オットー」 ナンバーズ12「ディード」
口数は少ない子達ですがテクニックは中々、そして双子なのに対照的な体型もそそるものがあります。
ボーイッシュなオットーを徹底的に喘がせるも良し、豊満な体を持つディードに奉仕させるも良し。
なんなら二人まとめて指名するのも乙ですよ、ただその際は懐の余裕を確認してくださいね。


体育会系が大好き? ならばこの子がいる。
ナンバーズ3「トーレ」
ナンバーズの姉御肌、逞しくしなやかな肉体美を誇り、特にヒップの肉付きは特筆すべきものがあります。
基本はノーマルプレイが中心の彼女ですが、以外に可愛いものが好きでゴシック系のコスチュームを注文すると本気で喜びます。
コスチューム選びの際は参考になさってくださいね、喜ぶと素敵な奉仕をしてくれるかもしれません。


巨砲の扱いには自信がある。
ナンバーズ10「ディエチ」
常日頃から巨大な砲を取り扱っているこの子はどんなサイズの巨砲でも巧みに操ってみせます。
自分のモノのサイズに悩みのある方は一度彼女と夜を過ごしてみましょう。
きっとあなたのお悩みを解決してくれます。


ツンデレ? 恥ずかしがり屋? そんな要求に応える極上の素材。
ナンバーズ9「ノーヴェ」
ええもう完全なツンデレっ子です、なかなか素直になりませんがそこが良いという方には外せない選択肢。
どれだけ経験を積んでも服を一枚脱ぐたびに顔を赤くして恥ずかしがる様は一見の価値ありですよ。


クール系、無口系キャラの要望にはこの子が応える。
ナンバーズ7「セッテ」
ナンバーズで最も内面が理解できない無口系キャラ、それがこの子です。


751 名前:ザ・シガー:2008/03/08(土) 00:28:42 ID:eFMDq+xW
しかし抱いた時の反応はかなりのモノ、一旦スイッチが入ると発情期の牝猫並みの痴態を晒します。
こんな彼女を本気にさせる自信があるのなら是非ご賞味あれ。


メガネっ子ならば忘れちゃいけない。
ナンバーズ4「クアットロ」
二つに結った髪、丸い縁無しメガネといったツボを押さえた容姿に甘えた猫撫で声が魅力的。
これでも意外に当店で三本の指に入るテクニシャンと呼ばれております、見かけとのギャップは素晴らしいの一言。
基本はどんなプレイにも対応しておりますが、SM系プレイで女王様役の要望が多いのは裏の話。
彼女の吐く罵りが受けたい方はSMコースを選ぶが吉。


そして待ってました、遂にこの子の登場だ。
ナンバーズ2「ドゥーエ」
ミッドチルダ性風俗裏歴史に燦然と輝く巨星にして世界最高の淫婦も名を持つ女性。
“聖王すら勃起させる”とさえ言われた魔性の女、彼女の手にかかればどんな男も即昇天する事は請け合い。
あらゆる性技とプレイに精通した真のプロフェッショナルを一生に一度は抱いてみてはいかがですか?
人生最高の快楽を味わえる事は保障しましょう。
ただし彼女の場合は料金に値引き・格安という言葉は一切御座いませんのであしからず。



その他にも13番の新人や、旅をしている召還師や融合機の少女が会員特別サービスでございます。
淫らな事が大好きなあなたは是非とも会員登録をお忘れなく。


752 名前:ザ・シガー:2008/03/08(土) 00:31:05 ID:eFMDq+xW
投下終了、以上です。
続きを書く場合はこんな感じで構成しようかと考えているんですが、どうでしょうか?

文句、賛同、その他アイディアがありましたらどうか指摘してください。
ナンバーズはそこまで深く書いた事が無いので、まだ手探りなもんで。

753 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 00:32:36 ID:uSZwrbjk
>>752
会員登録したいんですけど幾らですか?

754 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 00:32:59 ID:hmMlnnpG
常連になるとショタリエッティを指名できるという特典を……

755 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 00:38:30 ID:8a3h7Ony
ドゥーエさんを指名すれば誰とでもヤレるんですね、IS的に。

756 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 00:40:08 ID:rNFwJZN9
>>752
ゴールドカードを作りたいんですがお幾らでしょう?

757 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 00:40:36 ID:zHLEIoV8
>>752
旅の召喚師と融合騎を指名できるようになるには何回通えばいいですか?
てかルーとアギトを読みてええええ!

758 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 00:50:46 ID:4+jvj4/Q
この野郎・・・


オットーショタ五時間プレイでお願いします

759 名前:ザ・シガー:2008/03/08(土) 00:57:50 ID:eFMDq+xW
>>753
>>756

通常会員は月5000ミッド、ゴールド会員は月100000ミッドくらいかな?

通常会員の場合は基本メンバーを時間が空き次第、好きに指名できます(表に出ていない子もここに含まれます)。
ゴールド会員はかなり変態的かつ常軌を逸したプレイや多人数乱交パーティーまで要求する変態行為は全て可能です。
ただし会員登録は審査がありますので、ご了承ください。


そして1ミッドは日本円に換算して約120円前後です。

760 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 00:57:58 ID:fmETP9rI
ドゥーエとクア姉に犯されたいです。 
いくらくらいかかるでしょうか?

761 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 01:00:01 ID:uSZwrbjk
>>759
リーズナブルとは程遠いお値段www

762 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 01:00:42 ID:cU5TE3jH
ルール―とセッテでお願いします。
もち朝までコースで。

763 名前:ザ・シガー:2008/03/08(土) 01:02:37 ID:eFMDq+xW
>>761
スカ「お客様、これはあくまでも会員サービスですので。普通に指名していただくのならミッドでも最高のクオリティと値段を誇らせていただいております」

764 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 01:02:56 ID:zHLEIoV8
>>759
たッか……!? いやでも高級ソープの会員ってこんなもんなのか……?
ルーテシア……。・゚・(ノД`)・゚・。


765 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 01:04:43 ID:8a3h7Ony
>>763
総額? 入浴料のみ?

766 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 01:04:52 ID:uSZwrbjk
>>763
くっ一般人には手が届かないか、だがそれが良い
ゴールド月一千万って政府高官クラスですか

なら一般のウェンディだと幾らッスか?

767 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 01:05:20 ID:zkSr8yAM
>>759
個人的には、13番目の子を・・・


さて自分が今書いてるネタを完成させるか
来週こそorz

768 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 01:09:16 ID:3RrKMu1C
つまり13番の子とかはレジアスとかそういう中年が…
なんてこったい…

769 名前:ザ・シガー:2008/03/08(土) 01:09:27 ID:eFMDq+xW
>>766
接客用ガジェット「11番デシタラ、現在空イテオリマス。通常バスルームコース1時間40ミッド ポッキリデス」

770 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 01:10:25 ID:BKVNsxIE
>>769
ガ、ガジェット3号サンはいくらですか?

771 名前:ザ・シガー:2008/03/08(土) 01:14:15 ID:eFMDq+xW
>>770
接客用ガジェット「スイマセンオ客様、現在触手プレイ用ガジェットV型ハ全テパーティールームに出払ッテオリマス、マタノ機会ニオコシクダサイ。ヨロシケレバ7番ナド空イテオリマスガイカガイタシマスカ?」

772 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 01:25:33 ID:iAa92OLC
メガーヌさんはいらっしゃいますか?

773 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 01:25:34 ID:rNFwJZN9
>>769
一時間40ミッドとは何てリーズナブル!
おじさん常連になりますよ!!!!

774 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 01:25:51 ID:D2N4ZiwY
ドゥーエを指名してレティに変身してもらい擬似近親相姦で脱童貞するグリフィスという電波を受信した
ソープの設定でいろんな作家が書くってどうよw

775 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 01:33:01 ID:uSZwrbjk
>>769
あっじゃあウェンディ3時間でお願いします

776 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 01:36:43 ID:l2ygg1CI
あー……チンク、セイン、ウェンディをローテで指名してそうだぁ、自分だったらw

………………うちの県、ソープないんだよねぇ(;;)

777 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 01:38:46 ID:vFyXm0CU
>>769
むしろ新人の13番ゼロ・ファースト COME ON!!!

あ、セカンド捕まえてきたら姉妹丼とか出来ますか?

778 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 01:50:45 ID:muaWCzrY
個人的な趣味としては、セカンド捕獲したらノーヴェと双子?丼にいたしたく…

779 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 01:58:17 ID:D2N4ZiwY
新人研修と言うことでギン姉がお手本→スバル実践という3P

780 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 01:59:50 ID:8a3h7Ony
スバルの水揚げにはいくらかかるんだろ?

781 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 02:02:20 ID:IW5NbtbH

              ■■■WARNING!■■■
_________________________________
      .|: : :/|: : |.: :| |: .:レf云テkヽ \|‐‐|‐ト|、j  |: |: :|: .:/   |     |: : : : : : |
      .|: :/ .|: /|.: :| |: .:| 弋zソ    ィf云テkヽ |: |⌒V     |     |: : : : : : |
      V.  V .|.: :| |: .:| `¨¨       弋zソ 》 |: |  /     \  |: : : : : : |
       |: : : : : \j ヽ∧     ,    `¨¨¨´  .|: |/        |\/: : : : .: .:|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
         このスレは高町教導官に監視されています。

782 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 02:02:47 ID:cU5TE3jH
もういっそギンスバノーヴェの4Pで。
レズプレイの鑑賞ってありかな?

783 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 02:08:45 ID:muaWCzrY
>>781
ゼロセカンドは教導官殿の唾つきだから自重しろという無言のプレッシャーががg
ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい

784 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 02:12:21 ID:l2ygg1CI
以前のキャバクラのときみたいに、ヴァイス、グリフィスの二人に
高級ソープ「ナンバーズ」に連れて行かれるエリオ、とか考えちゃったorz

785 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 02:19:16 ID:EgwQ5afx
セインとウェンディ指名して朝まで激甘ラブラブしてぇwww

786 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 02:21:53 ID:/ZDyGWSj
>>782
アリだ、全然アリだ
バイブレーショナルなスバルにギンノヴェがどこまでついて来れるか若干不安ではあるが

787 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 02:27:35 ID:8a3h7Ony
バイブなスバルとドリルなギン姉にノーヴェが前後をせめられるんですね。
そのままノーヴェにはくわえさせると。

788 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 02:29:54 ID:4MxNVzPq
にしても、つくづく思うがこのスレってすげえよな。
いろんな話題で盛り上がるのは兎に角、それが納豆だったりソープ ナンバーズだったりw
とりあえず俺はセインかウェンディに癒してもらいたい

789 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 02:38:23 ID:mn/4AddN
>>784
復帰して書きたくなっちまったじゃねえかw
何故かその2人+3馬鹿が結託してキャロ@新人処女と初体験させるって電波がw
その5人がやってる最中に踏み込まれなかったら悪魔とか鉈姫とかは何とか誤魔化せそうな気もするし。

>>787
振動の加減が効かなくてノーヴェ破壊するスバルしか見えないんだがw

790 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 02:38:32 ID:sbGNQaVE
>>787
ゲンヤになって毎晩そんな状態を味わいたいww


※ここまでウーノ・トーレ・ディエチ・ディードのオーダー無し

791 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 02:40:51 ID:ORGOJz/v
>>788
俺的には流れの速さのがすげぇよ……
一、二週間ネット絶ちしただけでもうなんかいろいろ取り戻せない流れだよorz

792 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 02:42:01 ID:Me5niB98
某氏の量産型でひとt(エリアルキャノン)

793 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 02:43:31 ID:/7Ilk8IT
>>789
もちろんそれはあれですね、スカっちが調整していーい感じに。

794 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 02:44:25 ID:/7Ilk8IT
>>790
しょうがねぇなぁ。

トーレさん指名する。コスチュームはフリフリのピンクハウス系で。

795 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 02:49:28 ID:D2N4ZiwY
ディエチに学ラン着せて擬似ショタプレイ

796 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 02:52:50 ID:53heGzDC
ああ……

ついに、ついにナンバーズの季節が到来した
エロパロROM専住人悲願成就のためにシガー氏を応援させてもらう!!

ジーク・ナンバーズッッ!!

797 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 02:57:31 ID:8a3h7Ony
>>790
ディードを指名すると口と胸で一生懸命奉仕してくれそう。
まだあまり経験がないから上手くはないけれど、
気持ちよくなってほしいからと健気にがんばるディード。

ちゃんと射精に導けるといつもは表情に乏しいはずが、
そのときは嬉しそうにニッコリと微笑むんだ。

798 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 02:58:54 ID:D2N4ZiwY
擬似ショタはディエチじゃなくてオットーだったな

799 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 03:00:16 ID:cU5TE3jH
ならば、オットーとディードをダブルで指名。
ここはやはり、前後から泡プレイでしょう。前がオットーで後ろはディード。
その後は仲良くケツを掘る。


けど、ソープだから過激なことは難しいよなぁ。今、オットーとディードのアナルをチューブで連結して、
浣腸の永久機関にするって電波が飛んで来たんだが。

800 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 03:14:42 ID:/7Ilk8IT
ふっ俺は新人姉妹丼プレイの為ならSLBの5発や6発耐えて見せるぜ。
ついでに釜焚き要員として凡人も連れてくらぁ。

801 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 03:37:46 ID:iAa92OLC
現在468KBッス
私が思ってた以上に人気者で嬉しいッス!


802 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 04:06:46 ID:l2ygg1CI
>>789
いや、その……キャロはナンバーズじゃないですぜw
そこで六課メンバー入れちゃだめでしょ、ここは!
ナンバーズエロのためにも、ここはナンバーズオンリーで!

しかし、エリオだとチンク、ウェンディと絡ませると中の人的に大変そうだなぁ。

普段、プレイのときは受けなノーヴェが、チェリーなエリオを一生懸命リードする、
とかそんなのがいいという電波が……駄目すぎるぜ、俺。

803 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 04:39:42 ID:cU5TE3jH
ウーノが指名されていないな。
よし、俺が指名しよう。カジュアルな私服の上にエプロンをつけて調理中のウーノを背中から抱きしめる夫婦プレイ。

804 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 07:12:39 ID:ybKs28JJ
済 ん だ か ね ?
皆少し自重しよーぜー。ノリがウロススレみたいになってるしー。

805 名前:ゲリラ兵 ◆QCnUms2uBE :2008/03/08(土) 07:54:22 ID:serNCzei
え?じゃあソープランドなエリオ×ディードはやめときますね……

806 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 08:06:40 ID:DcpYVzy+
801とショタとホモとBLの区別がつかないが
意外に叩かれてないこのスレに驚いた

>>805
さあ出すんだボーイ

807 名前:ゲリラ兵 ◆QCnUms2uBE :2008/03/08(土) 08:11:20 ID:serNCzei
う?で、では埋め……には少し早いかもですが、こっそりおいていきますね

エリオ×ディード、エロですけどちょっと粗品です

808 名前:末っ子増量計画(1/2):2008/03/08(土) 08:12:05 ID:serNCzei
 高級ソープ、ナンバーズの一室で巨大なピンク色の浴槽を背後に、全裸でぺたんと座ったままディードは
豊満な形のよい胸の前あたりで、こねこねとスポンジを泡立てていた。
薄く蒸気の立ち込める密室で、茶色いロングストレートの整った顔立ちは、ふんわりと微笑んでいる。
そして目の前に小さな浴室用の椅子にこれまた全裸で座らされているのは、エリオ君ことエリオ・モンディアル。
相方が聞いたら泣き出しそうな状況であったが、よくわからないまま訓練終了後、ヴァイスとグリフィスに連れてこられて
顔を真っ赤にしたままこんなことになっていた。
若干疲れてはいたが、後ろから漂う石鹸の匂いが母親を連想させて心地良かった。
そっと優しく、隣から顔を出しつつ横からその可愛らしい人に微笑みかけられて、どきんとする。
「お客さまはソープは初めてですか?」
「う、うん……」
ちなみにこのコース、いわいるお触りと洗ってもらうだけの、格安コース――
彼が望まないこともあったが懐を考えた先輩達のアドバイスに従っただけであったが、
まさかこんな雰囲気の柔らかい人がでてくるとは思わず、正直どきまぎしていた。
そしてそんな心理はあっさり看過され、まだ手の中の泡を増やしつつ、安心感を増やす言葉が続く。
「ただ洗うだけですから、大丈夫ですよ?」
「う、うん……」
にっこりと微笑みかけられても、反応のしようがなく、赤くなるだけであったが
ご奉仕をする側からすれば、この初々しい反応は嬉しいぐらいであった。
そっと彼のまだ少年と呼ぶべきだが、かなり鍛えられている綺麗な背中に泡を塗りつけると、
後ろから抱きつきつつ、胸でその泡を改めて塗りつけ始めるディード。
「どう、でしょう?」
背中から問いかけられても、単に暖かくて気持ちよいだけで、それ以上のことは特になかったが、
何か母親を連想させて彼にとっては値段以上の幸福感が明らかにあった。
「こういうもの、なんですか?なんていうか、もっとこう、過激なものだと思っていたんですが……」
なんというか風俗店どころか、近所のお姉さんに洗われている芋状態で、傍目から見ても風俗店には似つかわしくない情景であったから、
エリオがそう問いかけるのも無理はなかった。
「んー、そうですね……」
胸で丁寧に背中を洗いつつ教えてくれる。
「私は、ほとんど指名がありませんし……体の入れ替え、記憶の移植もしてないんですよ」
「そうなんですか」
それにしては色白で肌も綺麗である。というかどっからどう見てもほとんど性的な行為に晒された跡がなかった。
「はい……ウーノお姉様や、チンクお姉様は、かなり大変みたいです」
「なるほど……」
言っている意味は良くわからなかったが、上記の2人は一緒に来た先輩達が確かに指名していたから、人気があるのだろうと判断できた。
ちなみにグリフィスはウーノに管理局制服を着せて、ヴァイスはチンクにお兄ちゃんと呼ばせてお楽しみ中である。
「この間いらっしゃった……誰だったかな、中将さんもですね」
「はい」
「私を指名して下さったんですが、ほとんど触られる事もなく、延々と朝まで熱く語ってくださいまして……」
「はぁ」
かなり来る店を間違えている感じである。
それなら普通のキャバで十分なのに、ソープででも語るあたりかの人の人となりは真面目の一言に尽きる。
「えっとそれで、ですね……」
エリオの体の前にスポンジを移動させて胸の辺りを洗いながら、そっと耳元で囁く。
「実はこの体、経験ないんですよ」
と頬を赤らめて言われたが、はっきりいって意味がわからなくて、きょとんとした表情のまま反応が無い。
それも察したのか、再び丁寧に腕にも泡を塗りつけつつ、無言のまま性感というよりはごく普通の洗浄行為を再開した。
ちなみに洗われている側の下半身にも未だ変化は無い。
だがさすがに、その幼い性器に彼女の柔らかい泡のついた指が這うと、びく、と体を振るわせつつそれも反応した。
「へ、平気かな……?」
「は、はい……」
ご奉仕なのであるから断らなくてもよさそうなものなのであるが、いかんせん少年の方が明らかにウブすぎる。
指でなぞるうちに、だんだんと大きくなってきて、ここに来て少年もこういうものなのかな、と少しずつ理解ができはじめていた。
すこしだけうっとりとしてきた彼の瞳が嬉しくて、微笑みつつ優しくディードも目を細める。
「お口でします?」
「え、えっと……お任せします」
「はい」
笑顔で、一瞬だけ唇を重ねてから、立つように促す。
「わかりました、じゃ、ちょっと立って頂いていいですか?」
「は、はい……」

809 名前:末っ子増量計画(2/3):2008/03/08(土) 08:12:55 ID:serNCzei
彼が立ち上がると、汲んであるお湯で泡を丁寧に洗い流してから、そっとそれに口をつける茶色いロングストレートの人。
「ん……」
「う」
肉の棒が綺麗な唇によって咥え込まれ、甘く舐められていく。
ぴちゃ、ぴちゃと悦んだ表情で唾液を塗りつけられつつ食まれて、さすがの少年も背筋にぞくぞくしたものを感じずにはいられなかった。
「んふ、可愛い……」
桜色の綺麗な先端に舌先を這わせただけで、びくりと震えられてご奉仕する側もソープ嬢冥利に浸っていた。
甘く咥えられてエリオの方もうっとりと浸っていたが、今度は泡のついた胸で挟まれる。
「これは、どうかな?」
くねくねと柔らかくて大きな乳房の間に挟まれてさらにそのモノは大きさを増していく。
少女の綺麗な肌で、しかも体のうちでもっとも柔らかい部分で丁寧に挟まれた感触は、少年にはかなり過激であった。
「う、あ……」
思わず射精してしまいそうになって、腰を引く。
「あら?嫌でした?」
「い、いえ、気持ちよすぎて、その……」
「あ……」
意味合いに気づいて、静かに微笑むと、そっとそこに再度指で遠慮がちに触れる。
「出して頂いて平気ですから。一度通してしまいましょうか」
「は、はい……」
そうして再度胸に挟まれると、今度は遠慮なく上下に動かされ、挙句間から覗く先端に舌先を這わせ始めた。
「う……あ……!」
「気持ちいいですか?」
無言の荒い呼吸の肯定に、満足げに微笑んでからくちゅ、と胸の間でそれを愛撫すると、あっさりと弾けた。
「あああああああ」
「わ……」
豊満な胸と、綺麗な首筋と、顔が白い体液にまみれていく。
しかしそれを全く嫌がることはなく、全く拭う事もなく、その匂いの只中で再度その欲望の棒を口に含んだ。
まるで頑張ったご褒美といわんばかりの丁寧さに、エリオも思わず頭に触れて深く咥えこませた。
「んふ」
ぐちゅ、ぐちゅと口淫を繰り返されると、若い体液が再びその内部にこみ上げてくるまでさほど時間はかからなかった。
「抱きついてもらって、いいですか?」
ディードの言葉に頷いて、そっと正面から抱きつくと、そのまま床に背中から倒れてエリオが押し倒す形になった。
「あ、あの……どうしたら」
「洗いますから、そのまま覆いかぶさってください」
「は、はい……」
そっと自身の上に少年の体を抱きしめつつ、スポンジを手に取ると、再び背中から臀部にかけて泡を塗っていく。
さりげに触れ合った秘部はお互いにしっかりと濡れていて、今にも溶け合いそうであった。
本能的にエリオが大きくなったモノで、その綺麗な桜色の花びらの線をなぞると、快楽の声が漏れる。
「あ……ん……」
色っぽく背けられた頬が、かなり扇情的で彼はその行為を続ける事にした。
もう洗浄行為はおざなりどころか、完全に放棄される。
暖かく大きなモノに何度もなぞられて、愛液はさらに溢れていく。
「はぁ……はぁ……入れて、いいですよ」
「え?で、でもそういうのはだめだって最初に……」
「いいからっ」

810 名前:末っ子増量計画(3/3):2008/03/08(土) 08:13:15 ID:serNCzei
ねだる様に唇を重ねつつ、そっと腰に後ろから手を回して、促すように足を開いて導く。
「ほ、ほんとにいいんですか……?」
「うん、いいから」
強情にねだられて、結局断りきれず、ずぶ、と差し込んでいく。
「ああ……」
うっとりと快楽の声を漏らしつつ、入ってくる感触に浸られて、少年の中で何かが切れた。
一気に奥まで貫くと、痛みを含んだ悲鳴があがった。
「ひぃああああああっ」
「う、あ……」
恐ろしいほどの暖かさと快感に、遠慮なく腰を振っていく。
「あ、ああ……ああっ」
ずぶずぶと何度も貫かれるうちに、痛みの引きも早く、ディードも行為に没頭していく。
勿論エリオが上手なわけはなかったが、腰の動きにキレがあり、ぱんぱんぱんと動かされるうちに、
すっかり彼女はできあがっていた。
「あ、あ、や、やん、い、あっ!」
「う、く」
再び射精感を覚えるが、背中に腕を回されて、足に挟まれて離れようがなかった。
「うあ、で、でるっ」
「い、いいですよ、ください、くださいっ」
「ああああああああああああああああっ」
「ひぁあああああああっ」
びゅるびゅる、と中に入ったモノが大きく脈動しつつ体液を彼女の中に注ぎこんでいく。
その快感にお互いに浸りつつ、ぐったりと床の上で重なったまま、しばらくは動けなかった。

 この日からしばらくの後、訓練後どこかへ通うエリオの後を不信がって尾行したフェイトが、
彼が入って行った店の前で色んな意味で真っ白になって立ち尽くしたとかいうのは、また別の話である。

811 名前:ゲリラ兵 ◆QCnUms2uBE :2008/03/08(土) 08:13:51 ID:serNCzei
計画は進行中……なのかな?w
ほいではまた来週ノシ

812 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 08:15:21 ID:GdhpJjDI
メガーヌ、ルーテシア親子で、ルーテシアの処女をメガーヌの目の前で奪うプレイやりたいお

淫獣が前の処女を奪って、その直後ケツ穴スキーの提督にアナルヴァージン奪われて
初体験が2穴挿し、それを見せ付けられながら自分は薬を使われ某査察官の使う犬に
全身の穴を犯されて、ドロドロにされ娘の前で犬のモノに狂ってしまうメガーヌさんというプレイマーダー?

813 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 08:23:09 ID:IMPkp40c
>>811
GJ!
ちょwwwwラストのフェイトそんカワイソス
いつのまにかお孫さんができていたという驚きを受けるのか・・・
エロオお前ってやつは、この年で・・・

814 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 08:23:12 ID:JJGoMEqY
>>811
GJ!!
いかん、俺も行きたくなってきた……。

815 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 08:24:14 ID:DcpYVzy+
>>811
ディードって性格わかんないから、えらい積極的だなとオモタ
こういう柔らかテイストのおさわりいいね、GJ

816 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 08:27:59 ID:GdhpJjDI
>>811
ディードがかなり策士に見える。

ヴァイスとグリフィスが締め上げられる→三馬鹿が常連であることも芋蔓式にばれる
→なんという惨劇。この惨劇を見た瞬間確信した。魔王はなのちゃま、おいで銃女遊んであげるわ

817 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 08:37:00 ID:CcUmv2AF
ソープで熱く語る中将ワロスw

818 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 08:46:58 ID:0q6Sm+sr
熱く語ってるの中将だったんかい! 分からんかった
所でその店いくら検索しても出てこないんだがネットには乗ってないのかい?

819 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 08:49:05 ID:DcpYVzy+
某職○と同じ、信じてクリックし続ける者にだけ開かれる夢の扉なのさ

820 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 09:01:43 ID:qhskmAgC
…ってそろそろ次スレ立てないとダメじゃん

821 名前:ザ・シガー:2008/03/08(土) 10:13:30 ID:eFMDq+xW
ソープネタ盛況? この状況は続き書いて良いのか?

822 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 10:14:49 ID:Sj+R2wrW
>>821
かまーん、あんたのことを待っていたぜ。

823 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 10:21:33 ID:GdhpJjDI
>>821
あなたが犯らなきゃ
パンパパン
誰が犯るのか
パンパパン
今に見ていろ銭湯機人、全滅(ファッキン)だー!

824 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 10:22:32 ID:rLolZg29
残り少ないし次スレ立ててくるわ。

825 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 10:25:31 ID:rLolZg29
次スレ
☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第59話☆
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1204939426/

826 名前:ザ・シガー:2008/03/08(土) 10:26:41 ID:eFMDq+xW
埋めついでに質問、皆はナンバーズで好きな子って誰ですか? 次のソープネタの参考にしたいんでよろしければ教えてください。

827 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 10:28:03 ID:WwwYJteE
ソープ「ナンバーズ」があるなら、対抗店でクラブ「機動六課」が
あってもいいはずだ!w

828 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 10:31:27 ID:fq1T5Y0L
はやてが部隊費捻出のためにホストだかホステスだかやるってSS、前になかったっけ?

829 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 10:31:32 ID:T93dBvea
>>826
やはり一番はチンクだが>>808を読んだらディードも捨てがたいな。

830 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 10:42:58 ID:53heGzDC
>>826
全員だ!

しかしあえて一番を選ぶならロングヘア&巨乳のディード
ウェンディが髪どめをはずしたら並ぶ!

あと、ウーノはスカの嫁はんだから我慢する!!

831 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 10:46:01 ID:15WFwDI+
>>826
ドゥーエ姐さんやトーレ姐さん、ウェンディが見てみたい。
セイン、クアットロも捨てがたい。

832 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 10:48:02 ID:rLolZg29
>>826
セインさん。

833 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 10:50:28 ID:vtJuDMZO
お前等・・・・・・二次元キャラとセクロスできるのは二次元キャラだけなんだぜ・・・・?
三次元人は二次元キャラとセクロスすることはできないんだぜ・・・・?

834 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 10:51:04 ID:Sj+R2wrW
>>826
あえていうならディエチかな。
クーデレで口数少なくても舌使いがうまそうで・・・
ごめん。スレが汚れるからこれ以上やめるわ。

835 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 10:53:27 ID:GdhpJjDI
>>827
ウイスキー一杯で法外な値段を請求されて
「あかんなぁ、お客さん。払うもんはちゃんと払ってもらわんと。」
「で、でもウイスキー一杯で300ミッドだなんて・・・・・・お絞り一本20ミッドとか・・・・・・・」
「まぁ、今はお酒飲んでちょっと頭にえとるだけで、ちゃんと払うてはくれるんでしょうけどな。」
「そんな、お酒とか関係ないですよ、これは法外すぎです!」
「んー、私らが法なんやけどな。まぁええわ。なのはちゃん、お客さんが頭冷やすん手伝ったげてや。」
「はいはい。お客さん、少し頭冷やそうか?」

こうですか、わかりません

836 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 10:54:13 ID:iAa92OLC
シガー氏ならやはり姉キャラだな
って事でトーレ姉を推薦します

837 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 11:00:43 ID:DAlxhbkf
>>826
あ、4番の子でお願いします

838 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 11:21:06 ID:odj8YbHn
>>826
トーレでお願いしますw

839 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 11:28:15 ID:eMzDuB8y
>>826
ディエチでお願いします。
本編でヴィヴィオを気遣ってたあたり子供好き、ひいては母性的な性格になりそうだ

840 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 11:29:24 ID:zHLEIoV8
>>826
会員限定だという旅の召喚師と融合騎で(ry

841 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 11:57:04 ID:xqAjKzil
ウーノとドゥーエのお姉様方との3Pも魅力的だ……。

842 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 12:30:36 ID:odj8YbHn
さっき、トーレって言ってしまったが、セッテも紹介文を読むと捨てがたいw
相手は攻め淫獣だったらなおww

843 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 12:30:55 ID:KSUmtP8/
>>826
13番ギンガでお姉さんプレイ希望。

844 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 12:31:12 ID:53heGzDC
セインをぎゅっと抱きしめて、ホワイトブルーヘアをナデナデしながら眠りたいッッ!!(血涙)

845 名前:ザ・シガー:2008/03/08(土) 12:35:05 ID:eFMDq+xW
絶望した、セッテの名前が出ないことに絶望した。声が桑谷夏子で無口系巨乳のどこが不満じゃい。
しかしセインやトーレが人気あるな、意外だ。ノーヴェやチンク辺りが多いと思ったんだけど。

そして埋めよう小ネタを投下する、もちろん中身はソープ・ナンバーズ。

846 名前:高級ソープ ナンバーズ 小ネタ:2008/03/08(土) 12:36:51 ID:eFMDq+xW
高級ソープ ナンバーズ 小ネタ


ここはミッドでも有名なソープ(とは名ばかりであらゆる性遊戯が可能な娼館みたいなもんだが)である“ナンバーズ”の店舗。
これは、その中にある休憩室での一幕。


「あ゛〜もうやってらんないわよぉ〜マジでぇ〜」


丸メガネに髪を二つに結った可愛らしい外見とは裏腹にドスの聞いたダミ声でタバコをふかす少女が一人。
ナンバーズの4番、クアットロである。
普段被っている愛嬌のある外面はどこへやら、客をとり終えたばかりのクアットロは最高に機嫌が悪いのか不満そうに毒を吐いている。


「クア姉、あんまりタバコ吸ってると髪とか匂い付いちゃうよ?」


心配そうに声をかけるのはナンバーズ6番、セイン。
だがクアットロは“ああん?”と言いながらメガネ越しに鋭い眼光でガンをくれる。


「んなもん、どうでも良いでしょぉ〜。どうせシャワーなんて腐る程浴びるんだからぁ〜。だいたい今日もあの変態オヤジの相手したんだから吸わなきゃやってらんないわよぉ〜」
「ああ、今日もあのナントカっていう管理局の中将のオッチャン来てたの?」
「そうよぉ〜。あのオッサンまた放尿・飲尿プレイなんて注文しやがって。ああ、思い出しただけで口が腐る」
「ハハハ(かなり呆れた乾いた笑い)。しかたないよ会員さんだし」
「そうだぞクアットロ。お客様の要望には出来うる限り応えるのが我々の仕事だ」


クアットロとセインの間に割って入ってきたのは銀髪に眼帯をかけた小柄な少女。
ナンバーズ5番、チンクである。
仕事を終えたばかりなのかチンクは濡れて艶やかに光る銀髪を丹念にタオルで拭いていた。


「ああ、そうですかぁ〜。良いわよね〜チンクちゃんは小さいから皆に“可愛い可愛い”されて〜」
「んなっ! 小さいは余計だぞクアットロ!!」


気にしている事を言われてチンクは顔を真っ赤にする。
身体の成長に難があって(初めからそういう設計というのが現在の通説だが)未だに幼児体型のチンクにはあまり出されたくない話題だろう。


「あらぁ〜、でもホントの話でしょぉ〜」
「むぅ、確かにそうだが。そもそも私だって可愛がられてばかりじゃないぞ? 今日だって結構厳しい内容だったし‥‥」


チンクはそう言うと手首の辺りを撫でる、そこは皮が少しばかり剥けて赤く腫れ上がっていた。
その痛々しい姿にセインが思わず心配そうな顔をする。


「うわぁ〜、痛そうだね。もしかして今日は最近よく顔見せてる、あの提督さん?」
「ああ、どうも縛りが好きみたいでな。今日も手錠やら縄やらバインドやらできつく責められたよ」


最近ソープ・ナンバーズによく顔を出している若手の提督はチンクがお気に入りらしく、彼女を指名しては結構ハードなプレイを要求するのだ。
おまけにいつのまにか会員登録もしていて指名される日も多く、チンクは肌に残る傷が悩みの種になっていた。


「あ〜。それもこれも、ドクターのこさえた借金がなければこんなキツ仕事じゃなくても良いんだけどね〜」


847 名前:高級ソープ ナンバーズ 小ネタ:2008/03/08(土) 12:40:42 ID:eFMDq+xW
「それは言わない約束よセインちゃん」
「そうだぞセイン。それにお客様にご奉仕するのも立派な仕事だ」
「まあ、あたしもお客さんに甘えるのは嫌いじゃない、っていうか大好きなんだけどさ。でも最近客入り多くて大変じゃん?」


どうやら仕事柄仕方の無い事とは言えど苦労は尽きないようだ。
3人が小さく溜息を吐いた時、休憩室にもう一人の姉妹がドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきた。


「チンク姉ええぇぇ!!」
「どうしたノーヴェ」


入ってきたのはナンバーズ9番、ノーヴェ。
短い赤い髪が特徴の活発でツンデレ(ここ重要)のナンバーズの九女である。


「あ、あのさ。いつもあたしを指名してるオッサンいるじゃん」
「ああ、陸士部隊の隊長さんだったか。それがどうした?」
「あ、あのオッサンがさ‥‥‥あたしの事好きだって‥仕事じゃなくて本気で付き合ってくれって言ってきてさ‥‥あたしどうしたら良いかな? 実はあたしもあのオッサン嫌いじゃないし‥‥」


客からのラブコールなど珍しいものではない、だが問題はノーヴェの態度である。
彼女は明らかにまんざらでない様子だった。


「「「な、なんだって〜!?」」」


ソープ・ナンバーズ、どうやら欠員が出そうな雰囲気であったりなかったり。

ちなみにドクターは借金をとうの昔に返済し終えており、今はソープ経営が面白いだけだったりするのは内緒の話。

終幕。


848 名前:ザ・シガー:2008/03/08(土) 12:42:30 ID:eFMDq+xW
投下終了です。

やべえ、このシリーズって書いててすげえ面白い。
どうしよう、他の連載もあんのに。

849 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 12:45:08 ID:Sj+R2wrW
>>848
GJ!!面白スグルwww
つか最後のドクターwww

850 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 12:47:02 ID:J4lghL2k
このスレである意味鉄板のネタ(現在暫定)は
納豆、キシャー、ショタにソープか
じ、住人の嗜好が分からない…

851 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 12:47:27 ID:zHLEIoV8
>>848
ちょ、ゲンヤさんなにしてはるんw ノーヴェお幸せに……で良いのかwww?

書いてて面白いなら書くべし書くべし。

852 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 12:48:54 ID:53heGzDC
あ〜チクショー!
おもしれーじゃねーかあ!!
あsとドクターGJwww
だけどふと思う
お腹にクローン埋め込まれる(強制妊娠?)のと、ソープ嬢
どっちがナンバーズにとって幸せなのだろうかと……


おれはエロイからソープの方が好きなんだけどさw

853 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 13:04:29 ID:cU5TE3jH
>>848
腹筋割れるぅぅw
ドクター、あんたって人はぁぁww

でもって、マジでセッテの指名が少ないので、ちょいと彼女メインのSS(ソープではない)考えてみる。
今書いているのが完成したらだから、かなり先になるだろうけど。

854 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 13:23:42 ID:53heGzDC
>>853
YOU!
息抜きを兼ねて書いてみなよ!

855 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 13:34:48 ID:NXyuI84k
>>848
GJ!!
どこかで見覚えがある人達が〜w

続きが見たみたい〜

856 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 13:46:12 ID:EgwQ5afx
>>848
ウェンディとセインとディエチは俺の嫁
そしてGJですよ!ゲンヤはドリルで穴開けられろww

857 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 13:54:16 ID:gcd7OyAf
10kbきったんで埋めるどー

           ティアおっぱい!
       ティアおっぱい! ティアおっぱい!
    ティアおっぱい ティアおっぱい! ティアおっぱい!
  ティアおっぱい! ∩   ∩ ノ)   ティアおっぱい!
 ティアおっぱい!  川 ∩ 川彡'三つ  ティアおっぱい!
ティアおっぱい! ⊂ミ∩、⊂ミ∩彡⊃    ティアおっぱい!
ティアおっぱい!⊂三ミル ´∀`)彡三彡三⊃ ティアおっぱい!
ティアおっぱい! ⊂彡川⊂彡川ミ⊃    ティアおっぱい!
ティアおっぱい!⊂彡川∪⊃ U川彡⊃   ティアおっぱい!
 ティアおっぱい! (ノ ∪  川 ∪ミ)  ティアおっぱい!
  ティアおっぱい!      ∪     ティアおっぱい!
    ティアおっぱい! ティアおっぱい! ティアおっぱい!
        ティアおっぱい! ティアおっぱい!
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858 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 13:55:10 ID:gcd7OyAf

                ,'´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ヽ.
               | 少し…頭ゆっくりしようか… |
               ヽ、_   __________ノ
                   \|
                 |\              , -一ァ
                _\\          /__/
             ∠二 `ヽ/´  ̄ ̄ ̄ `丶//⌒ヽ
              , '" ̄'            ヽ) 、  \
            / / /==─      -─==','、\  丶
            l /  i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ |\j   ヽ
            i ハ   Wイi (ヒ_]     ヒ_ン ).| .|、 .|  \   i
            / /\.{ヽ! !""  ,___,   "" | .!ノ /    \ |
            l  l     | ',.   ヽ _ン    | .|/     i . |
            ヽ ヽ    | |ヽ、      ./| |       } j
             \!    レ  ` ー--─ ´  レ      //

     γ ⌒ ⌒ `ヘ            _人人人人人人人人_
    イ ""  ⌒  ヾ ヾ          >  ティアー!!! <
  / (   ⌒    ヽ  )ヽ         ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
  (      、 ,     ヾ )         ,ィ
   ゞ (.    .  ノ. .ノ .ノ          (.{ _,. -─---、 _
    ゝ、、ゝ.....|  |..., , ノソ          / `/ `ー::::::::::::::::ヽ、:::`ヽ、__
   ._....,,. .-ー;''!  i;;;〜−ヽ_         /:::::::::::::::i::::::::i:::::::::;::::::ヽ;::::::::',、\
   γ ,〜ー'''l ! |'''ーヾ  ヾ        i:::/:::::、:::ハ:::::ハ:::::ハ:::::::::ハ二二ト  〉
   ( (    |l  |    )  )       レ:::/::ハゝ、レ'─V/イレ/::!::::::::| ∨
   ヾ、 ⌒〜"""''''''⌒〜'"´ ノ       ハレ;イ(◯),  、(◯)::::レ'i::::::::|\\
    .""'''ー-┬ーr--〜''""         ,':iハ!""  ,rェェェ、 ".::::/:!::::::::|   \\
            |   |              i::::/l   |,r-r-|   /::::ハ:::/     ヽ >
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859 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 13:56:07 ID:gcd7OyAf
スレ住人達─┬─ 雑食動物 (何でもおk)
          │
          ├─ 草食動物 (割といける口)
          │    │
          │    ├─ 法定主義(テンプレ>>1に反してない限りおK)
          │    │
          │    ├─ 試食主義(まずは読んでみる。面白ければ、おkだお!)
          │    │    │
          │    │    └─ クオリティ主義(「物語」としての出来重視。U−1等嫌悪。)
          │    │
          │    └─ 民主主義(あんたのSSは嫌いだが、あんたがそれを書く権利は死んでも守る!)
          │
          └─ 肉食動物 (好きな肉だけ摘み食い)
               │
               ├─ エロス党(せいよくをもてあまず)
               │    │
               │    ├─幼女派(ロリコンで……いいよ?)
               │    │
               │    ├─薔薇派(漢・少年の魅力にメロメロ)
               │    │
               │    └─熟女派(熟した果実に涎が…)
               │
               ├─特定カップリング推進委員会(この組み合わせでなければヤダヤダ)
               │
               ├─ 甘党(ハッピーエンドじゃなきゃヤダヤダ)
               │
               ├─ 辛党(ハード系・鬼畜・陵辱・グロ、マダー?)
               │
               ├─ 鬱党(鬱展開や、シュ・ラーバを好んで食べる)
               │
               ├─ 納豆(ときどきスレを侵略しにくる異星人)
               │
               ├─ カタギ層(非エロのみ、いわゆる二次創作を求めて来る層)
               │    │
               │    ├─ 原作重視派(原作の雰囲気に近いSSが好き。補完SS歓迎)
               │    │
               │    ├─ 原作改変派(むしろifモノや再構成を読みたいお)
               │    │
               │    └─ 4期妄想派(4期!4期!「ぼくのかんがえたりりかるなのは」大歓迎!)
               │
               ├─ 百合層(百合要素のあるSSのみを読む層)
               │
               ├─ キャラ萌え派(SSとしての出来より、どのキャラが出るかを重視。○○○ハァハァ)
               │    │
               │    ├─ キャラアンチ派(愛憎は裏表。怨念が抑えきれずあふれ出す…)
               │    │
               │    └─ 壊れネタ派(魔王・お馬鹿F・淫獣etc…ちょっと壊れたくらいが面白い)
               │
               └─ 反オリキャラ派(オリキャラはいや〜んなの)
                     │
                     └─部分的オリ容認派(エロ・悪役・モブ等、一定の条件下ならおk)
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860 名前:名無しさん@ピンキー:2008/03/08(土) 13:57:28 ID:gcd7OyAf
@このスレはタヌキ様に監視されています

                , -―::.- 、
                  /::/,二≧ >―- 、
                 {::{/    ̄`丶、 \
               ∨ ' /       `'<二::ヽ
               // / /{/   }    ヽハ ::'.
                 /イ /l/ |   !: l |  |  j ノ::::}   みんなそろそろ
              l l' j/仍ト∧ 从|ハ|〓l  辷彡'
              | l 小ヒソ   V7沁│ / ,′/
              | l/{::::.     辷ソ}j / / /      次スレに移動してな〜
              | l ∧ マ ┐ .:::彳′/_ノ/
              l八!.{\ _´_ // / /   ,. -―;-.、
              /  〉 |\{__ノ// /´    /::::::::/:::::_\
                l Y: : {>oヘ:∠.イ:`ヽ    {:::::::/::::::/ : : \
                 | i|: : :ヽ厶'´: : /⌒ヾヘ   ヽ、:!::::/: : : : : : : \
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             人/ヽ: : : :_:_:/      ハ|      \: : : : : : : : : :!
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               |ゝ._:;:::_;〈   ̄ ̄/:ノ:::::::八ベー- 、      /: : : : : : /
             ノ   ∨ `ー‐/::::::::::::':::::::\ ヽ::::::ヽ_/: : : : : /
              ,′   /   .∠:_::::::::::::::::::::::::::::Vハ::::::⌒ヽ: : : : ;/
          /   , ′  ∧   `丶::::::::::::::::::} }::::::::::::::::`く⌒
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      , .:'´::::::|  i      ,′  \    ヽ::/ / -──‐-、:::::}
     /::::::::::::::j  l     /       \ー::=彡'´  ̄ ̄ ̄`ヽ Y
    /::::::::::::::::::ri  l    ,/       _,>'´         | |リ
   {:::::::::::::::::/人__,'   ム-― ¬''  ̄/                | /⌒ヽ-―― 、
   _>'⌒Yヽ人_/`ヽ、__∧         /               /フ: : : : : : : : : : : ヽ
  (::_⌒:::::::::::;ィ(       }      _/__            /: : : : : : : : : : : : : :_ノ
  (:::::::::::::::::::::::::::::>、__ノ       /:::::::::::::.:`ヽ      ,.イ\: : : : : :_; :=‐'´
    ̄ >―::'´ ̄:::::::::::::::ヽ    /:::::::::::::::::::::::::'.   /\; : :ヽ_ /
    (:::::::/::::_;::::::::::::::::::::::}   / :::::::::::::::::::::::::::|  /::::::::::ヘ: : :ノ
      ̄ゝ _;イ::::::j:::::::::::::::ヘ  /:::::::::::::::::::::::::::::::j/:::::::::::::::∠}ノ
        {::::::ハ::::::::::)::ノ /::::::::::::::::::::::::::::::,::': :::::::::::::/
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