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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第47話☆

1 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/19(土) 23:59:50 ID:4ZWvsCfI
魔法少女、続いてます。

 ここは、 魔法少女リリカルなのはシリーズ のエロパロスレです。


『ローカル ルール』
1.リリカルあぷろだ等、他所でのネタを持ち込まないようにしましょう。
2.エロは無くても大丈夫です。
3.特殊な嗜好の作品(18禁を含む)は投稿前に必ず確認又は注意書きをお願いします。
  あと可能な限り、カップリングについても投稿前に注意書きをお願いします。
【補記】
1.また、以下の事柄を含む作品の場合も、注意書きまたは事前の相談をしたほうが無難です。
  ・オリキャラ
  ・原作の設定の改変
2.以下の事柄を含む作品の場合は、特に注意書きを絶対忘れないようにお願いします。
  ・凌辱あるいは鬱エンド(過去に殺人予告があったそうです)

『マナー』
【書き手】
1.割込み等を予防するためにも投稿前のリロードをオススメします。
  投稿前に注意書きも兼ねて、これから投下する旨を予告すると安全です。
2.スレッドに書き込みを行いながらSSを執筆するのはやめましょう。
  SSはワードやメモ帳などできちんと書きあげてから投下してください。
3.名前欄にタイトルまたはハンドルネームを入れましょう。
4.投下終了時に「続く」「ここまでです」などの一言を入れたり、あとがきを入れるか、
   「1/10」「2/10」…「10/10」といった風に全体の投下レス数がわかるような配慮をお願いします。

【読み手 & 全員】
1.書き手側には創作する自由・書きこむ自由があるのと同様に、
  読み手側には読む自由・読まない自由があります。
  読みたくないと感じた場合は、迷わず「読まない自由」を選ぶことが出来ます。
  書き手側・読み手側は双方の意思を尊重するよう心がけてください。
2.粗暴あるいは慇懃無礼な文体のレス、感情的・挑発的なレスは慎みましょう。
3.カプ・シチュ等の希望を出すのは構いませんが、度をわきまえましょう。
  頻度や書き方によっては「乞食」として嫌われます。
4.書き手が作品投下途中に、読み手が割り込んでコメントすることが多発しています。
  読み手もコメントする前に必ずリロードして確認しましょう。


リンクは>>2


2 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 00:03:55 ID:4ZWvsCfI
『リンク』

【前スレ】
☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第46話☆
ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1200276991/l50

【クロスものはこちらに】
リリカルなのはクロスSSその38
ttp://anime3.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1200746418/l50

【書き手さん向け:マナー】
 読みやすいSSを書くために
 ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/5301/1126975768/

【参考資料】
・Nanoha Wiki
 ttp://nanoha.julynet.jp/
・アリサだもんっ!
 ttp://homepage3.nifty.com/damenahito2000/
・R&R
 ttp://asagi-s.sakura.ne.jp/data_strikers.html
(キャラの一人称・他人への呼び方がまとめられてます)

☆魔法少女リリカルなのはエロ小説☆スレの保管庫
 ttp://red.ribbon.to/~lyrical/nanoha/index.html  (旧)
 ttp://wiki.livedoor.jp/raisingheartexcelion/d/  (wiki)

【不確定情報】
・新規制?投下時にはご注意を
 一行目改行、且つ22行以上の長文は、エラー表示無しで異次元に消えるそうです。
 SS文面の区切りが良いからと、最初に改行いれるとマズイみたい。


3 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 00:06:36 ID:nT39jx+y
>>1乙!

4 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 01:00:12 ID:S1yQg6R3
./ /  /       、    、   \
        / /  /  /  ∧  | ', 、 ∨     ハ
         | ,  ; / /  /  V l  ! !  |  、 ヽ |
         | l  | | ハ _|_|  |_」...」 _| |   :| |
         | |   |:イ:「ヘ∧|   j/l /l./「  |  |  |∨
         | |   | |Vx:==ミ   r=ミ l /|  | ./ >>1さん乙です♪ウチにきてアルフをモフモフしていいですよ♪
         | |   トゝ′     ,    ノ/| |/|/
       ./ /|  lヘ、    __ _    ハ |        ,.'';
      / / :|   | }\      /|   |       ;' !
     ./ //|   ∨ \> 、- イ |、|   |      ! i      _
    //  ∧  ∨\\ ニ/| :|:: |   |\   ,x '' ' 、 ,.. -'´ ,.'
   /_,/:::∧  ∨/ ∧∧l !:::|   |::::::ハ;'  /    ',.. - '′
    |:::::::::::::\:::::|   ∨ /〈∧〉l ∨  / :::::! i,   x  /  !
  /:!:::::::::::::::::::ゝ|    |\__,j  |  /:::::>‐ァ' 、.  _ ,. '___
 ./ |::::::::::::::::::::| | / ∧ ∨   |. イ / 彡ニニ{      _ ,. '
 ′/l:::::::::::::::::: | ∨レ' ∧. ∨ / .∧/ ノ ニシ    ,x「|
 |   |:::::::::::::::::::| ∧  /  \V / \ { /      f「} V

5 名前:246:2008/01/20(日) 05:44:22 ID:hFwHI5aJ
>>1
乙であります。
前回レス色々ありがとうございました。元気が出ました。
確かに、やりすぎているのかもしれない。でも、フェイトさんのうじうじもしばらくここまでだから
勘弁してください。
続き投下させていただきます。

注意
鬱展開があるかもしれない。
なのはさんが病む事がある。
フェイトさんも病む事がある。
熱くもない戦闘描写がある。
血とか出ます。

では。

6 名前:君に届けたいただ一つの想い:2008/01/20(日) 05:45:52 ID:hFwHI5aJ
 それは、数え切れないほどしてきた約束の中の一つだ。
 他人にしてみれば些細な、当の彼女達も冗談のように思っていたこと。子供心に、そうだったら素敵だなな
んて、それくらいにしか思っていないことだった。
 その約束が誓いに変わったのはいつの事だろうか。いや、誓ったわけじゃない。心の中、彼女に見せられな
い気持ちの中にあってずっと消えなかっただけだ。
 ――――きっかけは、あの雪の日の前の事。
 その後にくる戦いを知りもしなかった、僅かな時間の事だ。

「んー、寒いねフェイトちゃん」
「そうだねなのは。そうだ、ほらこうしたら温かいよ」
「にゃはは、ほんとだ。あったかいねー」

 なのははフェイトのコートに手を突っ込みながら笑みを浮かべていた。
 明日雪が降りそうだったからだろう。まだ振るかも分からない、天気予報での事だったけれど、それでもな
のはは街中に光るイルミネーションを見上げながら楽しみにしていた。
 だが隣でなのはの手を温めているフェイトには分からない。雪が珍しいわけじゃない。ジュエルシードを探
し回っている間、何度か目にした事もあるものだ。それにアリシアの記憶にも残っているのだから、それ自体
には何ら疑問は持っていなかった。
 だから疑問なのはなのはの事。寒い寒いと震えながら、何故か雪が振るのを楽しみにしている。それが分か
らなかった。

「ねぇ、なのは?」

 そうなのはの方を向けば、彼女は更に嬉しそうになぁに、と言ってくる。僅かに頬が熱くなった。今思えば、
もうこの時から好きだったのかもしれない。ただその頃は幼かったから、その気持ちがなのはと友達になった
からなのだろうと思っていた。

「なんでそんなに嬉しそうなの? 雪なんて寒いだけだよ?」
「もー、フェイトちゃん! クリスマスイヴだよ!? クリスマスイヴに雪が降るなんて滅多に無いんだか
らっ!」
「そ、そうなんだ……それはエイミィも教えてくれなかった……」

 なのはが真っ赤になって頬を膨らませていた。それと同時に、栗色のツインテールがぴょこんと跳ねる。
それが面白くて、心が暖かくて、何となく理解できた。
 寒いけれど、なのはと一緒なら暖かい。そう考えれば、寒さなど吹き飛んでしまったかのよう思えてくる。

「あ、携帯。フェイトちゃんごめんね」

 不意に携帯電話が鳴り、なのはがポケットで握っていた手を離した。それだけだったけれど、やはり少し
寂しくなってしまう。そう、なのは電話越しに話している間、フェイトはずっとその左手を見つめポケットに
残ったなのはの暖かさを離さぬ様に握っていた。
 電話が終わり、なのはがすぐさまフェイトの手を掴む。フェイトの顔を覗き込みながらみんながご飯を作っ
て待っている。そう言って、戸惑うフェイトの手を引いた。
 その日は、本当に楽しかった。今でも彼女は覚えている。なのはとの始めてのクリスマス・イヴの前日だ。
あの時の高揚感はそう忘れられるものじゃない。闇の書事件の真っ只中にも関わらず、少しの間フェイトはそ
れを忘れてしまっていたくらいだ。
 夕食が終わり、フェイトは帰る直前までなのはの部屋で笑っていた。
 明日のアリサやすずか達とのはやてのお見舞いの事。そして明日のクリスマス・イヴの事だ。
 そんな鮮明に残っている記憶の中で、それでも特に忘れられないものがあった。
 多分、自分を強くしてくれたもの。
 そうあることを望み続けたもの。
 決して叶わないと諦めたものだ。



7 名前:君に届けたいただ一つの想い:2008/01/20(日) 05:46:39 ID:hFwHI5aJ
「私、フェイトちゃんの盾になれるから」

 なのはにそう言われえて、彼女は応えた。
 君の剣になると。
 ――――なのに。
 その剣は今、どこにいってしまったのか。
 暗くて、どこに落ちているのか分からなかった。

「なんで、いまさら……」

 朝は、そんな夢で目が覚めた。


魔法少女リリカルなのはStrikerS
―君に届けたいただ一つの想い―
(8)


 皆が俯き、それぞれに湧き上がる不安を抑える事に躍起になっていた。
 スバルは無言で両手を握り締めている。そこに普段の快活さは微塵も無く、ただ、憧れの人が傷つけたという
者の安否だけを着にかけていた。
 その隣、やや短くなった桜色の髪を揺らし、キャロは涙を堪えている。時折漏れそうになる嗚咽をエリオの
腕にしがみ付き、その服に顔をこすり付けて何とか押さえつけて。小さな身体を震わせていた。

「キャ、キャロ大丈夫だから。きっとみんな無事だよ」

 キャロにしがみ付いたエリオは、ひたすらそれだけを繰り返す。
 その言葉に何ら実感が篭らない事は、彼自身が痛いくらいに理解している。それでも、言わずにはいられない。
そうやって声に出すことで、キャロに震えそうな事を悟らせないようにしているのだろう。

「すまない。待たせたな」

 少しずつ大きくなる足音に三人が顔を向ければ、けが人の容態を伺っていたシグナムがヴィータと共に姿を
現した。
 はやてはいない。彼女は今朝方早々に本局へと向かい、事情聴取を受けている。六課を出る直前、昼過ぎに
は戻ると精一杯笑いながら言っていた姿が頭を横切る。備え付けの時計を見れば、もう夕方近くになっていた。

「全員、命には別状ないそうだ」
「そう、ですか……良かったぁ……」

 スバルが、握っていた拳を力を僅かに緩め、滲んだ視界に気付き慌てて袖で拭う。キャロに笑いかけ、キャ
ロがスバルに笑みを返して。
 だが、すぐ近く。ヴィータだけは俯き、唇を噛んでいた。誰も気付かないほど小さく呟かれたのは、良くな
んかねぇよ、という怒りの言葉。
 誰も死ななかった。そんなのは当たり前だ。誰かを殺してしまうほどあいつは弱くなんか無い。もし誰かが
死んでしまうなら、自分はここにはいない。探して、殴りつけているか、部屋に閉じこもって泣いている。
 ヴィータがそう叫びたいのを堪えているのは、責任があるから。はやてがいない。フェイトもいない。この
場を纏めるのは、自分とシグナムの仕事だと。
 シグナムですら動揺している。さっきから握りっぱなしの拳が小さく震えているのを、隣にいるヴィータだ
けが気付いていた。
 ややあって、はやてが病院へと駆けつけた。制服を雨でずぶ濡れにしながらふらふらと歩く彼女と、付き添
いで来たティアナ達を連れて。

「フェイト、さん……」

 キャロが駆け寄り、抱きついてもフェイトは俯いているまま。
 少し見ない間に大分やつれてしまったように感じるのは、多分気のせいじゃない。キャロが見上げれば、
焦点の合っていない目が、キャロを見つめていた。



8 名前:君に届けたいただ一つの想い:2008/01/20(日) 05:47:26 ID:hFwHI5aJ
「メール、忙しくて見られなかったの……ごめんね」
「そうですか……それなら、仕方ないですよね……」

 前々から考えていた定型文にキャロが曖昧に言葉を返し、エリオの手を握った。
 エリオの手を握る力は先ほどよりも強いもの。キャロの手を握り返すエリオも同じ。自分よりフェイトの方
が辛い。そう、心の中で言い聞かせフェイトにその扉を指差した。
 フェイトが、緩慢な動作せ指し示された扉を見る。ネームプレートには、幼馴染の名前が一つ。
 ユーノ・スクライア。そう書かれていたネームプレートを指でなぞり、間違いじゃない事を確認し、入室
を促すはやての言葉にフェイトが顔を手で覆いながら頷いた。
 はやてがフェイトの手を引き、病室へ消える。その後ろにはシグナムとヴィータ。最後のヴィータが扉を
ロックしはやてを見た。
 部屋の主のユーノは何も言わない。ベッドに動かない身体を預け、その身を包帯で覆い、意識を眠りの中に
沈めている。一定のリズムを保つ電子音が彼の無事を示す中、はやてが話し始めた。
 はやてが話すのは、これからの事。機動六課だけの事じゃない。次元航行部隊に所属する、フェイト達にも
関係のある話だ。

「私達の次の任務は、なのはちゃんの捜索と管理局が持ってるジュエルシードの護衛……後、なのはちゃんの
逮捕や」

 自分達の責任は自分達で何とかしろという事なのだろう。
 ヴィータがため息を吐き、床に座り込む。気持ちは皆同じだ。シグナムがちらりとフェイトを見れば、
彼女は目を見開き呆然としていた。
 だが、はやては止めない。無常な言葉は容易にフェイトの胸を抉っていく。
 ――――そして。

「え……?」

 元時空管理局本局武装隊、航空戦技教導隊所属高町なのは。
 聞き慣れない言葉にフェイトが耳を疑った。いや、聞き慣れている。ただ、最初の二文字が理解できない。そ
うフェイトがはやてに歩み寄り、全く別の方向からのシグナムの言葉に凍りつく。

「もう……なのはは戻れないと言うことだろう」

 今度は聞き返すこともできなかった。後ずさり、椅子に崩れるように腰を下ろし、はやての言葉を意識の外に
追いやった。
 それからは、はやてが何を言っているのかも分からなかった。
 何やら長い説明の後、ふと肩を叩かれ立ち上がり、ティアナと共にクラウディアへと戻って。

「フェイトちゃん……大丈夫やろうか……」

 はやてはそんなフェイトにかける言葉が見るからず、未だ振り続ける雨に濡れながら帰る彼女の背中を見て
いるだけ。
 何故、こんな事になったのか。
 もしかしたら、自分のせいじゃないかという恐怖に思わず身体を抱きしめ、しばらく震えが収まるの待つ
が、震えは収まっても感じた恐怖だけは消えてくれない。
 なんでちゃんと話を聞いてあげなかったのか。
 なのはの事を考えず、一方的に怒鳴り飛ばし追い詰めていただけじゃないのか。
 次々と湧いてくる後悔は、それ一つ一つが恐怖を抗えないものに変えているようで。

「フェイトちゃんも……同じなんかなぁ……」

 はやては隣にいたシグナムの事を忘れ、しばらく視界を涙で滲ませていた。


* * *




9 名前:君に届けたいただ一つの想い:2008/01/20(日) 05:49:01 ID:hFwHI5aJ
「それで、フェイトの様子は?」
「……その、こちらの声にも全然で……」

 ため息を吐きならティアナの報告を受けたクロノの不意の言葉に、彼女は表情を沈ませ言葉を濁した。そん
な彼女に、クロノは何も言わず手元の資料に目を向ける。
 なのはが起こしたという事件の被害者のリスト。その、一番上にある友人の名前に悪態を吐きたいのをどう
にか堪えて。
 事件の起こる直前だったからだろう。みすみすユーノをあんな状態にさせたという苛立ちが、クロノの胸を
僅かに締め付けた。

「しかし、ユーノが動けないとなるとしばらく無限書庫も使えないな……いや、それは問題ない、か……」

 そのジュエルシードはなのはが持ち去った。ならば、今はそれを取り戻すことが先決なのだ。
 そうクロノが頷き、ティアナを下がらせる。艦長室を退出し、フェイトの部屋に足を伸ばして。
 だがそこに彼女はいない。いたのは、部屋から僅かに離れたところ。フェイトは焦点の合わない目で転送
ポートを視界に映し、何事かを呟き続けていた。
 クロノが声をかけても反応はしない。
 だが、曇ったように生気の無くなりかけている瞳に映る転送ポートが、フェイトの目的を如実に表している。

「なのはを探しに行くつもりか?」
「……なのは……」

 なのはの名前に、フェイトがゆっくりと首を振る。視線の先にあるものは相変わらず。一歩を踏み出せば、
すぐにでもクラウディアの外の出れるだろう。だが、フェイトはそれをしない。

「なのはに会うのが怖いのか?」

 今度は首を振らなかった。
 そして、消え入りそうな声で分からない、と呟いてやっと転送ポートから視線を外した。

「……どうしたらいいの……?」

 自分はどうしたいのか。
 なのはを探したいのか
 なのはに会いたいのか
 会って、誤りたいのか。
 様々な感情が渦巻き、まるで、思考を滅茶苦茶にしているよう。頭に浮かぶののは一つだけ、それが、呪い
のようにこびり付いて消えてはくれない。
 何かを考えようとすると、それが全てをかき消してしまう。
 何かをしようとすると、頭の中で声がする。今でも声は、絶え間なくフェイトの頭に響き続けている。
 自分の声でただ一言、探しにいこう、と。
 そして、それを拒絶するようにフェイトが頭を振る。

「分からないならそれでいい。ただ、これからなのはがどうなるかは分かっているだろう?」

 はやて達に追われて、クラウディアに追われて、捕まってしまう。逃げられるわけが無い。
 そしてその後だ。
 きっと、もう元には戻れない。シグナムだって言っていた。はやてもヴィータも、反論はしなかった。
 だからきっと、その通りになってしまうのだろう。なのはの夢も未来も何もかも、きっと終わってしまうの
だろう。ヴィヴィオとの生活も、無くなってしまうのかも知れない。それは、涙が出るくらい嫌だった。
 ――――なのに。

「ここから動けない……なのはに会っても……何も出来ない……」
「助けてあげたいと思わないのか? 止めてあげたいとは、思わないか?」
「……助けて、もし――――」


10 名前:君に届けたいただ一つの想い:2008/01/20(日) 05:49:47 ID:hFwHI5aJ
もし、言われてしまったら。
 もし、そうだったとしたら。
 なのはに、何を償えばいいのか

「もし、もしっ……私のせいだったらっ、もし私があんなことしたからだったら――――」

 ――――なのはの何もかもを壊してしまったことになるのではないか。
 言葉に出来るはずも無く、フェイトがその場にしゃがみこむ。
 今更だということは分かっている。ただ、そんな事をするつもりは毛頭無かった。
 ただなのはから離れなければと思っただけなのに、何がいけなかったのか。

「フェイト……」

 クロノはしゃがみこんだままのフェイトに何も言えず、顔を伏せた。
 クロノ自身、否定できる言葉が見つからなかったのだ。義妹のその不安を払えるものは何も無い。
 単純な話だ。なのはの周りで起きたことなど、フェイトの事しかないのだから。

「だが、そうだとしても……何故ジュエルシードなんか……」

 そんなの分からない、そうフェイトが俯いたまま小さく呟く。
 ――――はやてから通信がきたのは、そのすぐの事。

『クロノ君! なのはちゃんが見つかったんや! い、今……』

 ふらりと立ち上がったフェイトが、転送ポートを見た。
 さっきから聞える、探しにいこうという言葉。
 それが今度は、護ってあげなきゃに変わっていた。

「護る……?」

 この先に、あるのだろか。
 そこにいけば、無くしてしまったモノが見つかるのだろうか。
 なのはの近くなら、星の光は照らしてくれるのだろうか。

「フェイトッ……!」

 あれがあれば、変えられる。
 そんな気がした。


* * *


「や、やめっ……やめてっ……」

 それは、彼女が冠する名に些かも恥じない、まさに炎そのものだった。
 舞う薄桜色のの髪は、炎に晒されながら、それでも艶を失わない。その双眸は目の前のなのはを真っ直ぐ
見つめ、薙いだ剣は一撃の下彼女の強固なバリアを砕いていた。

「止めるなよ……止まってくれないんだから……しょうがねぇんだよ……」

 それを見つめるのはヴィータとスバル達。そして、グラーフアイゼンに道を阻まれているフェイト。
 話し合おうとしても無駄だった。そもそも、彼女はごめんなさいと呟くだけ。戻ろうと手をさし伸ばし、
返ってきたのは謝罪と、桜色の砲撃だった。
 スバル達は視線を逸らし、自分達を強くしてくれたなのはが傷つく姿を悲鳴を意識の外に追いやった。
ヴィータは唇をかみ締め、それでも動こうとはしなかった。

「で、でもっ……あんなの……」


11 名前:君に届けたいただ一つの想い:2008/01/20(日) 05:50:36 ID:hFwHI5aJ
酷すぎる。自分のした事を忘れたわけじゃない。ただそれでも、辛かった。
 だが、そう叫ぶ制止の声は、彼女には届かない。

『お、おい……いくらなんでもやりすぎじゃないのか……あの人あんなに……』
「構わない。それよりアギト、全力だ。早く終わらせたい」

 頭の中で直接響く相棒の声を払いのけ、シグナムはレヴァンティンを悠然と構えた。その唇が若干苛立ちに震
えているのに気付いたのは、シグナム自身とアギト、そして真っ直ぐに見つめているヴィータだけ。
 目の前で苦しげに呻きながら立ち上がるなのはには、そんな余裕はありもしなかった。

「お願いです……少しだけで良いんです……少しだけ時間をくれれば……」
「悪いが今はそんな時間は無い。時間が欲しいのなら、後で融通する。それでは駄目か?」

 レイジングハートを支えに立ち上がり、なのはがそうシグナムに懇願する。だが、返ってくるのはシグナムの
静かな声。
 それは、何も言ってもシグナムが剣を収めない。そうなのはが理解するには十分なほど、強い意志が込めら
れていた。

「レイジングハート……お願いだから……」

 なのはが立ち上がり、愛杖に願う。主の願いを聞いたレイジングハートは動かない。なんで、となのはが呟
き何かを決心するように右手を突き出した。

「なのは、レイジングハートの気持ちも分かっているだろう?」
「……知りません。役に立たない道具なんか……いらない」

 なのはの口が小さく動く。右手に魔力を集中し、制御する。身体を駆け巡る魔力の渦になのはが奥歯をかみ
締めて、それを造った。
 放つのは、今出来る最大威力の砲撃だ。シグナムとの距離は十分だ。ここは自分の距離。今までこの距離で
シグナムに負けたことなど一度も無い。
 そう確信して、砲撃を放った。真っ直ぐにシグナムへと、全てを貫く力を以って。
 ――――それを、目の前の騎士は舌打ちを以って、

「ならばいい。多少の怪我は我慢しろ」
「――――っ!?」

 軽々と切り伏せた。

「くぅっ……!」

 突然耳を打った声に、なのはが咄嗟に身体を捻りバリアを造る。それとほぼ同時、シグナムが上段からレ
ヴァンティンを振り下ろしていた。
 シグナムの剣がなのはのバリアにぶつかり、なのはがその一撃の強さに汗を流す。魔力を強引に引き出しバ
リアの強度を上げるが、シグナムが小さく息を吐いたと共にそれは脆く砕け散った。
 再び吹き飛ばされたなのはに、シグナムは躊躇わない。追うように駆け抜け、なのはの意識を飛ばす一撃を
叩き込む。
 なのはが悲鳴と共に身体を舞わせ、消えかかる意識に手を伸ばす。アクセルフィンを羽ばたかせ、即座に体
勢を立て直し、再び。
 なのはの周りに現れたのは、アクセルシューター16発。レイジングハートが助けてくれないこの状況ではそ
れが限度。
 全てをシグナムに放ち、なのはが意識を集中させる。歯をかみ締めすぎたのか、僅かに奥歯が痛んだがそれ
以上の全身の痛みに比べれば些細なものだった。

「無駄だと言っているだろう!? そんな身体で……!」

 だが、この炎の騎士は止まらない。なのはへと真っ直ぐ跳び、レヴァンティンを一薙ぎした。たったそれだ
け。それだけでなのはの渾身の16発は切り捨てられ、なのはが目を見開いた。

「こ、このっ……それなら……!」


12 名前:君に届けたいただ一つの想い:2008/01/20(日) 05:51:30 ID:hFwHI5aJ
諦めろ、そんな言葉を無視してなのはが動く。
 諦めることなど出来はしない。望んだただ一つのもの。今はそれに触れたい。抱きしめたい。名前を呼んで
欲しい。それがたとえ刹那のものだったとしても、全てを捨てる価値がある。
 そう、全てを捨て去った。
 望んだただ一つのため、手元にあった護るべき存在まで捨てたのだ。もう残っているのは一つだけ。この、
ちっぽけな願いだけ。
 だがそれの為なら何でも捧げられる。

「あぁぁぁぁッ――――!!!」

 それが自分身体でも。

「――――レヴァンティン!」

 がむしゃらな一撃だった。魔力の構築も、出力も不十分。その、通常時の数分の一の砲撃に、シグナムが止
まる筈も無く。
 無常にも、シグナムの一撃はその砲撃を上回っていた。

「あっ……く……!」

 なのはが、まるでボールのように地面に弾みながら転がり、そのまま身体を丸め痛みを堪えた。
 すぐ近くにはシグナムの足音と、レヴァンティンを突きつけられる気配。

「もう身体も限界だろう? これ以上の負担はかけたくない。もう止めろ」

 なのははもうボロボロになり、息も絶え絶えだ。対するシグナムは傷ひとつなく、汗すらもかいていない。
 初めから無理だと分かりきっている事だ。
 アギトと融合したシグナムと、未だリミッターのかかっているなのはとでは差がありすぎる。

「お願いします……お願いします……」

 出来ることは、もう懇願する事だけだった。

「なのは……」
『ど、どうするんだよ……おい……』

 シグナムが、僅かに眉を下げる。彼女に中でそれを見ているアギトも同じだ。躊躇い、レヴァンティンを握
る力を弱めていた。
 なのはがしがみ付き、泣いていたから。
 お願いします、となのははそれだけを繰り返す。シグナムにしがみ付いた手を決して離さず、少しずつ彼女
を支えに立ち上がろうとしながら、脚に力が入らず崩れそうになって。
 それでも、なのはが立ち上がろうとしていた。

「自分のした事はっ……ちゃんと分かってますからっ……償いますからっ! だから――――」
『動くなよっ! あんただって、こんなの嫌だろう!? おいっ、何黙ってるんだよっ!? 何か言ってやれ
よ!』

 アギトがシグナムに叫んでいた。それにシグナムは何も言わず、ため息を吐くだけ。

「テスタロッサに会いたいのか?」
「は、はい……フェイトちゃんに会いたいんです! 会って話したいんです!」
「それだけか?」
「それだけです! それだけで良いんです!」

 なら、とシグナムが手を動かした。
 なのはの手を取り、立ち上がらせようとして。
 ――――それを、彼女の叫びが制止した。

「ああああああああぁぁぁぁぁ――――!!!」


13 名前:君に届けたいただ一つの想い:2008/01/20(日) 05:55:06 ID:hFwHI5aJ
 我慢なんて、出来るわけが無かった。
 なのはの笑顔を見てきたこの瞳が、彼女の泣き顔を許さなかった。
 なのはの手の暖かさを知っているこの手が、その剣を話すことを許さなかった。
 なのはと一緒に歩いたこの足が、止まることを許さなかった。
 なのはの安心させてくれる声を聞いた耳が、彼女の悲鳴を許さなかった。
 フェイト・T・ハラオウンを構成する全てが、なのはが傷つく事を許容できなかった。
 だからヴィータの制止を振り切り、バルディッシュを起動させ、出来る限り最速のスピードでそこへ向う。
 散々なのはを護れと言っていた声は、今度はやめてと叫んでいる。

「煩い! 私は……私はッ――――」

 その声を無視して。

『お、おい! 止めろよッ!』

 アギトの叫びを聞きながら、躊躇わなかった。

「……ぁ」

 なのはが、呆然とそれを見ていた。
 顔に飛び散った彼女の血が、なのはの顔の半分を塗りつぶす。それに混じりながら、涙が伝っていた。

『おい! 大丈夫かよッ! 聞いてんのかよッ!?』
「あぁ……済まない。ぼうっとしていた」

 シグナムが、ゆっくりと視線を降ろす。
 その口元から血が溢れ、顎を伝う。
 胸元から流れる血は、それ以上だった。

「それより、アギト……お前は無事か?」

 アギトが、泣きながら大丈夫だと叫んでいる。
 それにシグナムが頷き、笑みを浮かべた。

「ならいい。テスタロッサも済まないな。こんな事をさせるつもりではなかったんだ」

 フェイトは何も言わない。俯き、泣きながら、それでも彼女の胸を貫くバルディッシュを離そうとはしな
かった。
 それにため息を吐き、目を閉じる。
 そして。
 烈火の将が、己が剣を手放した――――。

14 名前:246:2008/01/20(日) 05:56:12 ID:hFwHI5aJ
以上です。ありがとうございましたっていうかごめんなさい。
だって、あの侍とエトナ強いから……。うちのなのはさん、ヘタレ街道にACSドライブ中だし。
しかし少ししかないとは言え戦闘描写難しいですねぇ……エロパロで書く事じゃないかもですけど。
次回:「今でも覚えている。あの言葉を。そして、あの時の事を知ったとき僕は決めたんだ……生涯童貞ッッ!
    ――――時空管理局無限書庫初代司書長ユーノ・スクライアの雑記より」
ユーノ君、ヴィヴィオはそのうち出てきます。
ではお休みなさい。

15 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 06:29:00 ID:V8nuvjxa
>生涯童貞ッッ!
ギャグのつもり?つまらんよ。

16 名前:26-111:2008/01/20(日) 09:41:37 ID:/dLAEYEe
>>246

GJ!続きがどうなるのか、背筋に冷や汗かきながら待ってます
レイジングハートとシグナムの漢っぷりに涙
なのはさんとフェイトさんの我道を貫く漢女っぷりに涙

さて、私もマリーさんの話の続きを・・・書く前に、前スレの保管作業に入りますかぁ
一週間持たずにほぼ埋まってしまうとは・・・相変わらず、恐ろしい住人・・・!!

17 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 14:32:47 ID:ukET4m15
>>14
盾と剣。このエピソードは美味しいですよね。TV本編でやって欲しかったなぁ…orz
前回も言ったが、この話の展開は俺の好みにドンピシャ。シチュがツボすぎて
悶えまくってる俺キモすw 本当に続き楽しみにしてるので、246氏ガンガレ

18 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 14:41:46 ID:1ZS1AcDw
>>15
お前の存在のがよっぽどつまんねぇよ

19 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 14:56:00 ID:pf817xP0
>>14
GJ!
一週間ずっとまってました!
いやもう、鬱でなのフェなんてホント好みど真ん中です。
私は246氏の作品が、ここで投下されるもののなかで一番好きですよ。
次回を楽しみに待ってますので、がんばってください!

20 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 15:44:01 ID:22xBhOOJ
>>1 乙
>>14 一番槍GJ!
>>16 毎度乙かれ

前スレをAAで埋めようとしたら、途中で何か異次元に吸い込まれたお……
こんなこと初めてだ。オソロシス…

21 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 15:51:23 ID:JwSCaVnf
>>20
後学のために聞きたいんだが、それは>>2だったかい?
> 【不確定情報】
> ・新規制?投下時にはご注意を
>  一行目改行、且つ22行以上の長文は、エラー表示無しで異次元に消えるそうです。
>  SS文面の区切りが良いからと、最初に改行いれるとマズイみたい。

それとも
http://info.2ch.net/wiki/index.php?%BD%F1%A4%AD%B9%FE%A4%E1%A4%CA%A4%A4%BB%FE%A4%CE%C1%E1%B8%AB%C9%BD
ここに何か該当する項目はあるかい?


22 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 15:56:15 ID:22xBhOOJ
>>21
おそらく>>2だと思う。エラー表示も何にもでなかった。

23 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 16:35:09 ID:h8PT+qbY
毎回思うんだが埋めに使われるAAはカオスすぎるw

24 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 17:45:15 ID:BzFhuegp
>>14
GJ
引き込まれた。戦闘も心理描写も息のんでのめり込んじまったわい。

25 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 17:54:54 ID:SvvHKvaw
どっかのスレでは異次元対策に頭に<BR付けてた
@なりAAとかつけておけばいいんじゃないかな?

26 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 18:16:27 ID:4uUwd3Ua
>>18
つまらないものをつまらないと言える人の存在は必要だと思うが
まあ次に活かせる言い方ならな

27 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 19:38:08 ID:gTu5cPIR
ふつうにめっちゃ面白いけどね。

28 名前:少女の進路:2008/01/20(日) 20:21:47 ID:CzzLhxXj
こんにちは。
お供えです。

エロ無し
オリキャラ有り
キャラ崩れもあるかな?
歴史も微妙に変わって、
捏造設定もあり。

以上の事を確認の上お読み下さい。

29 名前:少女の進路:2008/01/20(日) 20:22:38 ID:CzzLhxXj
舞台は、ゆりかご事件が終わり、6課が解散して……少し未来。
主人公は、あのころ、とても小さかった少女。


「こ〜ら……またんか。スクライア」
「はーい……」
学校が終わり、即座に逃げ出そうとした、私は、低い声に捕まった。
振り返った先にいたのは、年配の男性。
筋肉隆々で、いかにも、『体育教えてます!!』て感じの人だ。
ちなみに、私の担任だったりもするんだけど。

職員室に連行された、私は、先生から長々と、お説教される事になった。
理由は……
「まったく。この時期になって、まだ、進路希望が決まってないのは、お前だけだぞ!!」
そう。この事についてだ。
皆が、目的を決め、それぞれの道に向け、努力や準備を始めている中、
私は、まだ、その道を選ぶ事さえ出来ないでいたからだ。


2時間近い、お説教の後、今週末までに、決める事を条件に、
ようやく開放された、私は、もう、薄暗くなり始めた道を、歩いていた。
「進路……かぁ」
別に、私だって、何も考えていない訳じゃ無い。
でも………
なんの目標も無いまま、進学するのも嫌だし、
それに、妹の事を考えると、両親に、これ以上、負担をかけたくない。
多分、なのはママも、ユーノパパも、そんな事は、気にしなくていいって、言ってくれるけど………
でも、私は………
1つ、進みたい道はあるんだ。
でも、
「反対されるよね」
思わず呟いてしまってから、止まってしまっていた足を、再び動かし始める。
寂しい帰り道に、私の足音だけが、響いていた。


30 名前:26-111:2008/01/20(日) 20:22:57 ID:/dLAEYEe
保管庫から業務連絡です
46スレの保管作業が終了しました。執筆陣諸兄は確認をお願いします
修正申告など有りましたらお気軽に

>>( ゚Д゚) ◆kd.2f.1cKc氏
修正しておきました。確認をお願いします

>>暗愚丸氏
途中の抜けた部分は、前スレ509の書き込み通りに挿入しておきました
大丈夫とは思いますが、念の為、確認をお願いします

それと、恐らく書き込めなかった症状はこれだと思われます
> 【不確定情報】
> ・新規制?投下時にはご注意を
>  一行目改行、且つ22行以上の長文は、エラー表示無しで異次元に消えるそうです。
>  SS文面の区切りが良いからと、最初に改行いれるとマズイみたい。

スレ立ての時に追記しましたが・・・こうした特記事項は本来>>1に入れるべきでしたね

それでは


31 名前:少女の進路:2008/01/20(日) 20:23:49 ID:CzzLhxXj
「ただいま〜……」
何と無く、暗い気分のまま、家の玄関を開けると、バタバタと元気のいい、足音が近付いてくる。
「ヴィヴィオお姉ちゃん!!おかえりなさーい!!!」
力一杯、飛び付かれて、抱きしめられる。
よろめきそうになりながら、両足に力をこめて、堪える。
「ただいま。ユーナ。なのはママは?」
ユーナ……妹の頭を、優しく撫でながら、リビングに、他に気配が無いのが気になって尋ねる。
ユーノパパの帰りが遅いのは、何時もの事だけど、
なのはママが、ユーナだけ家に置いて居ないのは、珍しい。
「あのね。じけんがおきて、たいへんだから、なのはママ、おてつだいなの。
だから、ユーナ、ひとりで、おるすばんしてたの」
「そっか。ユーナは偉いね」
もう一度、幼い妹の頭を撫でてから、冷蔵庫の中身を見ると、
食材になりそうな物は、殆ど入ってない。
なのはママが、何時頃帰って来るのかは、解らないけど、
食事の準備は、私がしておいた方が、いいだろう。
「ユーナ。お姉ちゃんと一緒に、お買い物行こうか?」
「うん!!」

ユーナに寒く無い様に、厚手のコートを着せて、近くのスーパーへと、足を向ける。
その間中、ユーナはずっと、今日、学校であった事を、楽しそうに話してくれた。
「それでね、それでね、ユーナが、わからなくて、こまってたらね……」
そんな時だった。
私達の目の前にあった、ドーム状の建物が、凄まじい爆発音と共に、赤い炎を上げたのは。


バチバチという音、噴き上がる火炎に、凄まじい熱気、そして、人の叫び声。
叫び声!?中に、人がいるの??
管理局は………駄目!!待ってたら、中の人達が持たない。
しゃがみ込んで、ユーナと視線を合わせる。
ユーナは、初めて見る光景に、呆然としてるみたいだった。
私が、視界に入るまで、凍りついたように、硬直したまんまだったから。
私は、ユーナの両肩に手をのせて、ゆっくりと、言葉を紡ぐ。
「ユーナ………よく聞いてね?お姉ちゃん、今から、中に居る人達を、助けに行ってくるから、
私が、戻って来るまで、ここで、待っててくれるかな?」
私の言葉に、ユーナの目が見開かれる。
「ダメだよ!ヴィヴィオお姉ちゃん!!
きっと、すごく、あついし、あぶないよ!!」
涙を、目に浮かべ、私の両手を、ギュッと掴むユーナに、笑顔を浮かべて見せる。
「そうだね。きっと、とっても、熱いし、危ないと思うけど……
なのはママも、ユーノパパも、きっと同じ事を、するから………
それにね、ユーナ?お姉ちゃんも、なのはママと同じ、魔法使いなんだよ?
だから、きっと大丈夫」
ゆっくりと、手を放し、まだ、何か言いたそうな、ユーナに背を向けて、駆け出す。


32 名前:少女の進路:2008/01/20(日) 20:25:03 ID:CzzLhxXj
デバイスは無い……
けど、ユーノパパが、してるみたいにすれば……
地を蹴っていた足が、宙に浮く。
いける!!大丈夫!!
炎は、勢いをまして、建物全体を包もうとしていた。
建物の上空は、熱気が凄くて、服から焦げ臭いが、漂い始める。
「急がないと………」
何とか、炎の勢いが弱い所を見つけて、そこから、内部へと飛び込む。
煙りが、充満し、視界が働かない中を、炎を避けながら、飛び回る。
「いた!!?」
広い建物……グランドの様になっている、その隅に、
数名の人が、身を寄せ合って、グッタリと座り込んでいた。
「大丈夫ですか?」
声をかけながら、周りに結界を張る私に、返事をする人はいなかった。
意識を失ってるんだ……早く、連れ出さないと……でも……
私が、一度に連れ出せるのは、1人だけ。
この状態で、何度も往復してたら……

なのはママなら……なのはママなら、こんな時どうする?
なのはママなら!!
私は、目の前にある壁を睨みつける。
そうだ。入って来た所から、出てたら間に合わない。
だったら、出口を作ってしまえばいい。
両手を前に突き出して、魔力を集中する。
術式は、何度かだけ見たことのある、なのはママの物。
大丈夫……きっと、出来る筈……
「お願い!!貫いて!!ディバインバスター!!!」
撃ち出した魔力が、壁にぶつかって、白煙が上がる。
でも、煙りの先には、まだ、壁が貫けずに、残っていた。
「っ!!!もう一回!!」
私が、もう一度、魔力を集中し始めた時、突然、目の前の壁が、砕け落ちた。
その向こう側に、人の影。
紅い髪に、瞳。槍の様な物を、その手に持った、その人は、私に近づき、声をかける。
「よく頑張ったね。さぁ、脱出しよう」
穴の外には、夜景が広がっていて……そこから、次々と局員の制服を着た人が入って来ていた。
「助かったんだ。皆……」
途端に力が抜けて、倒れそうになった私を、その人が、抱き留める。
「あぁ、君が守ったんだ」
その言葉を、聞きながら、意識は闇に落ちていった。


33 名前:少女の進路:2008/01/20(日) 20:26:23 ID:CzzLhxXj
目を覚ました私が、最初に見たのは、心配そうな、なのはママの顔。
「ヴィヴィオ!!?」
「…なのはママ……?」
身体を起こして、辺りを見回すと、白い部屋とベット。
ベットの周りに、なのはママと、ユーノパパ。
それと、私の手を握ったまま、眠ってしまっているユーナ。
「ここは、病院だよ。ヴィヴィオ、倒れちゃったからね。
問題は無かったそうだけど、念の為に運んだそうだよ」
小さく笑顔を見せる、ユーノパパ。
「そっか。私、倒れちゃったんだ」
思い出すのは、倒れる少し前の事。壁が壊れて、赤い髪の人が来て……
「……あの、建物にいた人達は?」
「全員無事だって。煙りを吸い込んでたり、
小さな火傷なんかはあるけど、命に別状は無いそうだよ」
よかった。皆、無事だったんだ。
「ヴィヴィオが、倒れて病院に運ばれたって聞いた時、心臓が止まるかと思ったんだからね?
ユノハは、ずっと泣いてたし。
なんで、あんな、無茶な事したの?」
なのはママが言う、無茶な事。
多分、火事の中に飛び込んでいっちゃった事だよね。
「気がついたら、そうしてた……
でも、きっと私が、ユーノパパと、なのはママの、娘だから……だと、思うよ」
ユーノパパと、なのはママが、顔を見合わせ、困ったように、微笑む。
「でもね、ヴィヴィオ。今度からは、そういう時は、管理局に任せてくれないかな?
今回だって、きっと……」
「間に合わなかったですね。多分ですけど」
なのはママの言葉を中断させながら、部屋に入って来たのは、紅い髪の男性。
「エリオ………」
「なのはさんの評価は嬉しいですけど、今回は、彼女の行動が、全員救出の要でしたよ。
彼女が、結界を張って無かったら、多分、全員の、生命が危険でした。
彼女が、魔法を使って無かったら、発見はかなり遅れてました」
そういって、私の目の前に来た、紅い髪の男性は、優しい笑顔を浮かべた。
「お礼を言うよ。君のお陰で、全員を救う事が出来た。ありがとう」
「エリオ……あんまり、ヴィヴィオを調子に乗せる様な事は、言って欲しくないんだけどな」
溜息混じりの、なのはママの言葉に、紅い髪の男性は、小さく笑った。
「すいません。でも、事実は、事実ですから。
それにしても、あんなに小さかった娘が、こんなに、大きくなってたんですね。
僕も、歳をとる訳だ」
「エリオが、それを言う!??」
「はは……なのはさん達から見たら、僕も同じですかね?
それじゃあ、僕はまだ仕事がありますんで」
そういって、出ていく男性を、なのはママは、少し拗ねた様な表情で見送っていた。


34 名前:少女の進路:2008/01/20(日) 20:27:14 ID:CzzLhxXj
「ねぇ?なのはママ。さっきの人って?」
少し時間がたって、部屋には、私と、なのはママだけが、残っていた。
ユーノパパは、ユーナを連れて、家に帰っていった。
「ん?エリオ?私が昔、教えてた生徒で、フェイトちゃんの息子。
覚えて無いかな?昔、ヴィヴィオも、遊んで貰った事、あるんだよ?」
そう言われて、思い返してみると、確かに記憶にある。
まだ、なのはママに出会ったばかりの頃。
なのはママが居なくなって、グズッてる、私を、困った顔であやす、紅い髪のお兄さん。
「エリオの事、好きになっちゃった?」
「ち……違うよ!!?そんなんじゃなくて……ただ、ちょっと……」
「ちょっと、何??」
「もう!!何でもないってば!!」
なのはママに、からかわれて、顔が熱くなってたけど……
本当に、そんなんじゃなくて。
ただ、単純に、かっこよくて、憧れたんだ。この人、みたいになりたいって。


数日後、学校に出席した私は、進路希望を先生に提出した。
第一希望の欄には、時空管理局。
なのはママ達には、反対されるかもしれない。
でも、もう、迷わない。
あの人の様になりたいと、なるって、そう決めたのだから。

35 名前:少女の進路:2008/01/20(日) 20:28:20 ID:CzzLhxXj
以上です。
一度、書いてみたかったんだけど……
ヴィヴィオ難しい;;
読んで下さった方、ありがとうございました。


36 名前:26-111:2008/01/20(日) 20:50:22 ID:/dLAEYEe
>>お供え氏

GJ!魔法少女リリカルヴィヴィオ始まりそうです!
“両親の影響”っていうのは、子供にとっては大きいですよね
しかし、正式に管理局入りした後、ヴィヴィオに追い越されてヘコんでいるエリオが目に浮かんだのは私だけ?
そして、ヴィヴィオの妹は2人?

それと、割り込み失礼しました・・・切腹ものの失態ですなぁ・・・orz
ちょっと頭冷やされてくる

37 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 20:51:21 ID:nGjdF0yM
>>35
乙 続き期待してる。

38 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 20:52:24 ID:GdKnk4Uh
>>35
4期来たな・・・
GJ、いいもの読ませていただきました。続編希望w

39 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 20:53:31 ID:BoO+05ui
GJ!
これは続編を希望する流れのようですねw

40 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 21:18:15 ID:XY0coP2u
>>35
GJ!!4期きたいしていいっスか?

41 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 22:14:29 ID:yXD+S5DX
>>35
乙です。続き期待してます

42 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 22:27:03 ID:wwQNbpQn
そういやヴィヴィオを拾ったのはエリオなんだよね。

てかデバイス無しディヴァインバスターとかwwww

43 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 22:36:13 ID:RlbiQxXJ
これはアレですか
エリオを巡ってヴォルテールVSハクテンオーVS聖王様
という大怪獣バトルへの序章ですか?

44 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 23:00:28 ID:C8sFZRE2
>>43
いいえ、聖王様ではなく
「ウチの娘に何色目つかっとんじゃいワレェ!」な
フェレットさまが参戦です

45 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 23:04:10 ID:TVaqDIA/
最後の一人は怪獣じゃないぞw
魔王の跡継ぎだ。

なにはともあれ、GJ!
キャロとルーの出番にも期待……だけど、フェイトは?

46 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 23:13:39 ID:BzFhuegp
ヴィヴィ王

あぁ初代リィンが生き残っていれば
なのは「スターライトッ!」
ティア「スターライトォ!」
ヴィヴ「スター! ライト!」
リィン「スターライト…」
「ブレイカアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」なんて夢が見れたのに。

47 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 23:29:05 ID:ILXaVZMv
なんだろ……聖王様聖王様言うと何故か、世紀末覇者を連想してしまう……


あと>>34GJ!!
第4期始まった\(^o^)/

48 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/20(日) 23:33:51 ID:BRRWSbhy
>>35
GJです!!これが第四期か・・・!?

とりあえず、妹のことで両親に負担をかけたくないじゃなくて、両親が負担をかけているん
だと思うのは気のせい?

二人ともワーカーホリックで何気に一番しっかりしてるのがヴィヴィオな気も

49 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 00:07:31 ID:OE81SpdU
>>14

亀レスですがGJ!!
この後が気になります。
フェイトもなのはも幸せになってほしい。
んでもってエロエロな展開に・・・・。

50 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 00:11:13 ID:1hRJiJyI
>>35
GJ。 
そしてもはやデフォとなりつつある安直な名前自重…w
 >>33の「ユノハ」はミスでしょうか、それとも子供は3人いる?

51 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 00:23:42 ID:TfU+jIPX
あぁ;;ユノハはミスです;;
途中で名前変えて、変え忘れがあったみたいです。
なので、子供は、ヴィヴィオを含めて二人です。

52 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 00:33:15 ID:hKHU2Yjw
>>14
随分遅いがGJ!!フェイト病んでるなぁ 
続き待ってますぜ!!

53 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 00:55:37 ID:YsDNR51y
>>35
GJ これは続編に期待

54 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 01:21:12 ID:+enwy2Zn
さて、夜も更けたところでのんびりと、
朝刊で出番が無い隙にサボっていたフェイトさんを捕まえて、

軽く投下させてくださいな

フェなので、微妙にエロいところが、有るような無いようなです
回想にユーノが出てきます、お気をつけください
相変わらず捻れた改変具合です、気にしないでください


55 名前:或る執務官の看病:2008/01/21(月) 01:22:58 ID:+enwy2Zn
青空の下、陽光を受け輝く艶やかな金髪が、風に流れた。

防御力を限界まで絞り込んだバリアジャケットが、無自覚な肉体を締め付けて、
その肢体の優雅なラインを浮き彫りにし、武装局員たちの目の毒になっている。

そして何故か、常ならば漆黒を持って勲とする、そのバリアジャケットは、白い。

純白のままに漆黒の戦斧を杖の如く正眼に落とし、居並ぶ猛者を睥睨し、
胸を張って、威風堂々と、良く通る声で爽やかに宣言する。

「本日の皆さんの教導を担当する、高町なのは一等空尉です」

それはないだろう、教導を受けるために整列した、武装局員たちの心がひとつになった。
だがそれが良い、笑顔でピンク色の砲撃が飛んでくるよりも、比べようも無く、遥かに。

「ハラオウ…いえいえ、高町教導官! 本日は対人格闘の教導でしたね!」
「たしか捕縛術、関節と締めを中心にした寝技全般であったと記憶しております!」
「申し訳ありません高町教導官! 奇数人数なのでストレッチに混ざってください!」

「え、なのははそんな…い、いや、なんでもないよ、じゃ、頑張っていってみようか」

「「「雄雄オオォォォ!!!」」」

その日の昼までに武装局員23名、一人残らず絞め落とされて医務室送りになったと言う。

ただ、気を失っている彼らの表情は、何事かをやり遂げたかの如き漢の笑顔であったと、
その様に何某かの意気を感じた当直の医務官の証言が、残っている。



56 名前:或る執務官の看病:2008/01/21(月) 01:23:49 ID:+enwy2Zn
『或る執務官の看病』



病をおしても出勤しようとする教導官を、とりあえず簀巻きにしておいた。
汗だらだらで赤面の、傍から見てもわかるほどに風邪であり、かなりの重症だ。

「皆勤しないと、皆勤しないとポイントが減点されるのおおぉぉ…」

渡されたのは、教導隊発行のポイントカード。

出勤回数や教導相手の撃墜数でポイントを稼ぎ、非売品のレアな品物を獲得できると言う、
一部の管理局グッズマニアに注目されている、不可解な福利厚生の一種である。

意外に好評で、導入されたとたんに教導隊の出勤率が34倍に跳ね上がったと聞く。

なのはの狙いは、3400点の後期高機動型フェイトちゃん人形。

線目の脱力しきったフカフカな、なんでも、へたれぬいぐるみとか言うらしい。
GP−01なのはさん人形、通称ゼフィランサスと並んで人気の一品だそうだ。

………というか、私の肖像権とか、今どうなっているのだろう。
それに、(C)ハラオウンって刻印されているのは何故?

あと、なんでユーノ人形やザフィーラ人形に「ホール付」とか注釈があるの!?

「そんなに欲しいんなら、母さんに頼んで貰ってきてあげるから」
「こ、こういうのは……自分で、獲らな…いと、楽しくないから」

蓑虫のように這いながら玄関に向かう教導官を、呆れ半分に踏みつける。
あれ、前に進まないの、とか本気で悩んでいる様が重症だ。


57 名前:或る執務官の看病:2008/01/21(月) 01:24:41 ID:+enwy2Zn
「見てて…フェイトちゃんのためにも、私、負けない!」
「ふふ、ザンバーと睡眠薬、どっちがいいかな」

「微塵もお話を聞いてくれてない!?」

魔力ダメージで安らかな眠りに誘われた母親を放置して、
迎えに来たザフィーラに、ヴィヴィオを乗せてお見送り。

そのまま本局へ暴れに行って、細々とした雑務を片付けつつ、
適当に買出しと洒落込んで、ついでに桃缶を買って帰ってみれば、

トイレの前で蓑虫が妖しく蠕動しながら本気泣きをしていた。

幸い、小惨事ぐらいで済んだ。



いつぞやのリハビリの時を思い出して懐かしい気持ちになりながら、
汚れた服の始末をして、寝巻きに着替えさせて、寝台に横たえる。

「ふぇ、フェイトちゃんの馬鹿馬鹿お馬鹿ああぁぁぁ…」
「はいはい、看病してあげるから機嫌なおして」

お茶碗によそったご飯に、蛇口から直接に水をかけて、寝室へと持ち運ぶ。

「はい、お粥」
「愛が…愛を見失ったの」


58 名前:或る執務官の看病:2008/01/21(月) 01:25:24 ID:+enwy2Zn
そういえば忘れていたと、ニヨニヨとマイクロ波を発生させて、この場でチンをする。
レンジと拷問ぐらいにしか使い道の無い魔法だけど、日常生活での使用頻度は高い。

出来立てのお粥をスプーンでかき混ぜて、一口分だけ掬い、病人の口元に運ぶ。

「なのは、あーん」
「うふふ、それで誤魔化したつもりかこの外道め、あーん」

高熱に染まる頬をさらに朱に染めて、目を瞑りスプーンを受け入れる。
普段から人には平気でするくせに、されると赤面する様が可愛らしい。

「美味しい?」

スプーンを咥えて咀嚼して、飲み込んでから口を開いた。

「ふ、普通にお粥になっている事実が寂しすぎるのですけど……」
「ふりかけもあるよー」

愛用の、内部が三分割されている円筒形ふりかけ容器を渡す。

なんと、一個で三種類のふりかけが楽しめると言う画期的な製品なんだ。
海苔玉と鱈子は使いきっているから、胡麻塩しか残ってないけど。

でもま、胡麻は身体に良いはずだし、たしか、たぶん、きっとおそらく。
まあちょっとは覚悟しておけと、胡麻入り粥を調子良く片付けさせる。

「…ねえフェイトちゃん、次元航行中ってどんな食生活を」
「そういえば最近気がついたんだけど、マヨネーズご飯って炒めると炒飯になるんだね」

「ごめん、忘れて」

病のせいか、ブルーを通り越して灰色になっている有様の風邪引き人を慰めつつ、
部屋の暖房の温度を上げ、上着を脱ぎ、洗面器と微温湯、異次元日本手ぬぐいを枕元に設置した。

ふらついている身体を支えながら、寝巻きのボタンを丁寧に外していく。


59 名前:或る執務官の看病:2008/01/21(月) 01:26:12 ID:+enwy2Zn
濃密な汗の香りがあたりに立ち込めて、さしたる理由も無く、軽く抱き寄せてみたら、
なのはが、潤んだ瞳でこちらを覗きこんできて、熱に浮かされた声色で囁いてきた。

「汗をかくと…風邪って早く治るんだってね」

「それ迷信、熱が下がるから汗をかくのであって、不必要に発汗を促せば
 逆に体内に熱が篭ったり、汗疹の要因になるから無理は禁物だよ」

的確な返答に、風邪引き人が灰色を通り越して真っ白になった。
静かに固まっている隙に、ゴシゴシと手ぬぐいで身体を拭きはじめる。

「な、なんか最近ユーノ君に似てきたよ、フェイトちゃん」

失敬な、この状況であの淫獣フェレットなら、即座にフカフカ毛皮に変身して、
さあ手ぬぐいの代わりに僕を使ってとかほざくだろうに、というか前やらかしたよね。

餡子が出るほどに握り締めて、洗面器に逆さに突っ込んだら二度としなくなったけど。
たしか搾りはじめたら、毛皮だから毛皮だからぁと叫んでギブアップしたんだっけ。

などと懐かしい思い出を振り返りながら、乳房の下や腋の下、少し腰を持ち上げて、
太腿の内側やお尻の隙間、汗のたまり易いところを、てきぱきと拭きとってゆく。

されるがままに紅潮している頬で、触れるたびに身体を震わせながら、

「でも、せっかくフェイトちゃんが一緒に居るのに…Hな事、してほしいなぁ」

言われてみれば、お臍の下の、可愛らしく手入れされた栗色の下はぷっくらと充血して、
拭いても拭いても湿り気を保ち続けるそこに、薄く手ぬぐいを押し付けながら、囁いた。


60 名前:或る執務官の看病:2008/01/21(月) 01:27:18 ID:+enwy2Zn
「………ねえ、なのは」

暖かい頬っぺたを、ぷにぷにと突付きながら、優しい笑顔を耳元に近づけてみる。

「長葱をお尻に挿した状態でヴィヴィオの帰りを待つのと、
 刻み葱を咽に巻いて待つのだと、どちらがお好みかな?」

「はい、素直に寝ます!」

即座に返された返答と、硬直した身体に、苦笑しながら軽く口付けをする。

「良い子だ」

優しく撫でながら、薄くあてている手ぬぐいの上から、秘裂に沿って指を動かす。
身体が冷えないようにと、抱き寄せて、横にして、タオルケットを引き寄せた。

「なのはは、暖かいね」
「熱が…あるから」

ボタンを当てないようにと、空けている方の手でYシャツの前をはだけ、下着を外し、
押し付けて、ぷにぷにと胸元でお互いの匂いを交歓しながら、指を埋める。

「随分と、愛情の薄い事を言うなぁ」
「ふぇ、フェイトちゃんに「だけ!」は言われたくない…な」

手ぬぐいの上から、何度も、何度も爪をたてて内側を擦り、突起のような膨らみも、
強めに指の腹で捻ってみて、太腿が右手を締め付けてきたのを感じながら、唇を重ねる。

せがんできたので、舌を絡めた。




61 名前:或る執務官の看病:2008/01/21(月) 01:27:54 ID:+enwy2Zn
軽く達したのを確認した後、身体を拭きなおし、薄手の寝巻きに着替えさせる。

洗い物とかも残っているのだが、シャツの裾をしっかりと握り締められているせいで、
動くに動けず、なんとなく撫で続けて、添い寝をしながら優しく寝かしつけている最中。

「明日も休んだら…傍に居てくれる?」
「いいね、一日中引っ付いていようか」

胸元に顔を埋めて、深く息を吸い込んでくるので、髪を撫でた。



(余談)



「本日の教導を担当する、高町なのは一等空尉だ」

異論を挟む事を許さない、裂帛の気合を込めた宣言が訓練場に響いた。
災厄の名を持つ愛刀は下段、桜色のポニーテールが風に靡いている。

「いろいろと言いたい事はあるだろうが……察しろ」

烈火の将の額に浮かんだ青筋に恐れをなして、誰もが質問を憚った。
結果、その日の医務室は人型の消し炭で溢れかえったと言う。

(終)


62 名前:或る執務官の看病:2008/01/21(月) 01:28:28 ID:+enwy2Zn
あとがきー

ゼフィランサスは百合目の彼岸花科、花言葉は「期待、純白の愛」
そんなわけで、なのはさんに似合うガンダムはGP−01だと思います

NGワードは、ストライカーズだとデンドロビ

(書き込みはここで途切れている)


63 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 01:40:37 ID:wPRS0glH
GJ!
個人的にはガンダムX(Gビット)つきのほうが……
あれ月が出てないのに光g

64 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 01:52:20 ID:7uiScKc4
投下乙。GJ。
なのはの扱いに慣れたフェイトが良し。ユーノの扱いは・・・まぁそんなもんだよな。

にしても、教導隊はおろか一般局員もいいのかそこまで欲に忠実でw
すいませんへたれフェイトさんとへたれなのはさんいくらですk

後俺の中でなのははデンドロビウム。
動く弾薬庫にしてバリア付きの零距離的な意味で。

65 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 02:05:54 ID:uVLStFau
堪能させてもらいました。心を込めてGJ。
相変わらずいい味のフェイトだ事。局員にもなのはにも寝技をかけたと言うわけですな。

あ、最後のシグナノさん、

>>「本日の教導を担当する、高町なのは一等空尉だ」
>>異論を挟む事を許さない、裂帛の気合を込めた宣言が訓練場に響いた。

を読んでてっきり女装したザフィーラさんだと思ってまいました。湧いてる頭ちょっと冷やしてもらってくる。

66 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 02:07:00 ID:uVLStFau
を読んで、先走って

67 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 02:24:39 ID:iQrYdkRr
GJ!相変わらず独特の世界観があるな。
でもなのはさんなら、白くて、硬くて、高出力の砲撃で、バリアがあって、ビット……
ニューガンダムHWS?


68 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 02:33:10 ID:G3rJP5v/
>>62
また笑わせてもらいました
デンドロは「偽りの愛」だったかな?

69 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 02:35:16 ID:nJep67rs
GJ!
というか淫獣の扱いに全俺が吹いたw
ホール付きって何だよwあと、タオルになりたいとかマジ淫獣wwww

70 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 03:34:23 ID:QRGlXLpj
>>65
俺もザッフィーかとおもったわw

71 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 03:48:12 ID:s2iGbnz3
書こうと思った内容の前フリで完結してしまった時ってどうすればいいものなのか…

72 名前:ゲリラ兵 ◆QCnUms2uBE :2008/01/21(月) 05:54:54 ID:bMb6QkrJ
おはようございます〜
違う前振りを考える……いや普通にそれしかないw

>見習い司書様
一人称差し替えは不要です。お気遣い感謝致しますが、最初からそのつもりで書いてますので……
ただし、公式は「私(わたし)」です。他の書き手様くれぐれもご注意を

>35 イイ、イイヨー 6、7歳で進路決めさせるあたりがミッドっぽくていい
ちなみに朝刊のなのはさんはやる気満々全力全開で喜んで同じ道を歩ませようとしています、ははは

>61 くふふ。ざっふぃーがいないと心配される罠w罠罠罠縄縄……縄!?縄嫌ぁああああ!?


全く関係ないですが、アリサの人へ
アムロがガンダムに乗らないガンダムはあんまりお勧めできないよ。いや本気で、うん


(注意書き)
[熱血魔法少女"恋愛"アクションSS〜ソラノカケラ〜第53回・under the red of death(5)][当分非エロ][多分シリアス]
シルバーカーテン、もといNG発動キーはタイトルで「ソラノカケラ」「ゲリラ兵」を指定すれば確実に消えるかと思われます

(今日の注意)
改めまして、朝刊でのはやての一人称は「うち」で統一します。そんなはやて認められねえ、って方はスルーで
他の書き手様もご注意下さい。公式は「私(わたし)」ですので。くれぐれもご注意を
元ネタがあれだったり、性格的にも色々と混ざってたりするので、朝刊では意図的に変えます
A's見てきましたが、そもそもここまで訛ってませんので
ちなみに京都風関西弁もネイティブじゃないのでこれもご注意下さい
それからはやてだけでなく、なのは、フェイト他も原作と意図的に違う部分があります。ご注意下さい
ヴァイス、アルトが相変らず謎な会話を繰り広げていますが筆者仕様です、ご注意下さい
……固有名詞とか人名とかの推敲が超苦手な人なんでご注意……くださ……・゚・(ノ∀`)・゚・。


では、朝刊〜

73 名前:〜ソラノカケラ〜(53)(1/3):2008/01/21(月) 05:55:54 ID:bMb6QkrJ
戻ってくるはずのない魔力と意識が、何かに支えられて少しずつ体に湧きあがってくるのを感じて、
はやてが徐々にはっきりしてくるぼやけた視界の自身のデバイスへと思考を戻すと、そこには赤い光に包まれた見慣れたハンマー型のデバイスが重ねられていた。
(え……?)
隣を見れば、かなり顔色の悪い紅の鉄騎――グラーフアイゼンを掲げて魔力を分け与えてくれながら微笑んでいるヴィータの姿があった。
さらに炎の魔剣が金色の錫杖に重ねられたのが視界の端に見えて反対側を振り向くと、こちらも顔色を悪くしながら力を分けてくれている烈火の将
――シグナムが不敵に微笑んでいた。
慌ててリィンに防御膜の生成を指示する。
(リィン、2人に無効化魔法を!)
(はいです!)
すぐに白い光に覆われて、2人の顔色が戻った事に安堵しつつ、一応命令違反は怒っておく。
「もう、でてきたらあかんって言うたのに」
勿論彼女たちが来なければ、赤い光に飲み込まれ命を落としていたかもしれない訳で、そう言いながらもはやての顔には素直に感謝の念が表れていた。
シグナム、ヴィータも素直にそれに答える。
「主あっての我らですから」
「そうだよ、はやてがいなくなっちまったらあたしらどーすんだよ。シャマルのまずい飯食えっていうのかよ」
この期に及んで湖の騎士が酷い扱いであることには、敢えて触れるまい。
「せやね。後でいっぱいご馳走のお仕置きせなあかんな」
「へへっ」
「それは嬉しい限りですが……とにかく今はこれをなんとかしませんと」
桜色のポニーテールの人が見上げた先には、眼前に迫った赤い光の群れがあった。
先程までは無効化と降下速度が拮抗していたが、助けを得て盛り返したにも関わらず無効化が追いつかず、
徐々に赤い光は白い光の輪の広がるラインに積もり始めていた。
「うん、せやけど、シュベルトクロイツをバイパスしとったらどうやっても魔法陣の方が持たへん。直接繋ぐしかないんやけど……いけるかな?」
主の問に、即座に瞳を輝かせながら答える紅の鉄騎。
「あたしらにできないことなんてねえ!そうだろ?」
「うん、せやね」
「我らにはリィン――二代目の希望の追い風がついていますから」
名前を呼ばれた人も念話で即座に答えた。
(はいです!お任せくださいです!)
「うん、じゃあ、シグナムとヴィータの魔法陣との術式リンク、お願いするな」
(了解です!)
もし一度失敗してしまえば、陣は壊れて、今のはやての状態的に再起動は不可能となるのだが、末っ子を信じて彼女はあえてそれを言わなかった。
騎士達の魔力の流れを捉えて、徐々に無効化魔法と一致させていくリィン。
そしてついに最後の接続の瞬間を迎えた。
(接続、いきます!魔力リンク――コネクトっ!)
はやての中の彼女の姿が強い白い光に覆われると同時に、はやての足元に展開されていた色の薄い魔法陣の色が、一気に光を取り戻し蘇っていく。
全員の表情が一気に明るくなり、ヴィータが真っ先に褒める。
「やったな!リィン!」
(はいです!ありがとうございますです!)
「これでいけますね」
シグナムの後押しに、力強く頷く主。
「よし、じゃあ一気にやってしまおか!」
「はい!」
「おう!」
(はいです!)
全員の心が一つに重なり、まさに全てを終わらせようとしたその時――かなり慌てた様子のアルトの映った小さな通信の画面が彼女達の目の前に開いた。
「はやてさん!ちょ、ちょっとまって!」
「ん?どしたアルト?」
「たった今報告があったんですが、無効化されずに降下している群れがあるって!」
「なんやて?!どこや!?」
「それが、ベルカ領の方に流されてるみたいなんです!」
「え?なんで――?シャマル!」

74 名前:〜ソラノカケラ〜(53)(2/3):2008/01/21(月) 05:56:17 ID:bMb6QkrJ
こちらもかなり慌てた様子で、戦闘服姿に変わった湖の騎士の姿が通信の画面に現れる。
「ごめんなさい、ごめんなさい!あまりに遠すぎて察知できなかったんです!」
「ベルカ領っていったら100km近くあるやないか……なんでそんなとこまで流されるんや?」
と、彼女がベルカ方面の上空に視線を移すとそこにあったのは――
「あ、あ、あ!」
月。
蒼い月。
徐々に夕の帳が降り始めてきている青い空に薄っすらと浮かび上がった、クライドを呼び起こした、丸く大きな蒼い月があった。
「月や、月!あれの魔力が引っ張ってもうたんや!くっそ……うちのミスや……」
「はやて……」
落ち込む主にかける言葉の見つからない赤い2本のお下げの人。
「何か手は?」
将の問に、勿論持ち前の諦めの悪さで魔法を維持しながら思考を巡らすがこの短時間で妙案などあろうはずもない。
「これ以上範囲を広げるのも無理やし……よしんば距離だけ伸ばしたとしても、弱すぎて無効化もコントロールもでけへん……」
「む……アルト、残り時間は?」
シグナムの問に、即座に返って来る答。
「約8分30秒です……約8分30秒後にベルカ自治領の人達は……」
「くっ……」
あまりの短さにさしものシグナムも表情を歪めた。
「騎士カリムには申し訳も立ちませんが、ミッドチルダの地上の人達を見捨てるわけにも行きません」
「うん……うん、でも、でも!ああもう、もう駄目なんかな……」
「はやて……」
苦渋の表情ではやてが諦めかけたその瞬間、中継で聞いていた明るいオレンジ色の髪を黒いリボンで絞ったツインテール、
戦闘服姿のティアナが、通信の画面で突然割り込む。
「ここまできて諦めるんですか!?何があっても、何が起こっても、どんな苦境でも打破してみせるのがストライカーじゃないんですか!?」
「ティアナ……」
「誰も死なない、誰も苦しまない終わりなんて綺麗ごとかもしれませんけど、最期の一瞬まで諦めないって教えて下さったじゃないですか!」
「せやけどな……例え魔法が届いたとしても弱すぎて意味ないんや」
「んー、んー……」
必死に親指を唇に当てつつ画面の向こうのオレンジ色のツインテールは悩んだ末に、あることを思いつく。
「増幅することは、出来ないんですか?間で中継するとか」
「増幅……中継?」
その言葉に、はっと閃くはやて。
「せや!ザフィーラや!ザフィーラを運んで!ベルカ領まで運べば、あとはザフィーラが無効化できる!その辺におらへんか?」
「え、えっと、います!すぐ近く!」
「うん、それをあと8分ぐらいでベルカ領まで運べば……いや、あかんがな」
距離と時間を考えて、改めて落胆する。
「無理や、いくらなんでもザフィーラの飛行速度じゃそんな短時間じゃ無理や……転送もでけへんし」
だが諦めの悪さが身上のはやてを持ってしても、執務官見習いのしつこさには勝てなかった。ある意味これも才能である。
「運べばいいんですよね!?」
「う、うん。せやけど……何かあるかな?」
「えーっと……」
そして画面の向こう側のティアナは必死で自問する。
(考えろ、考えろティアナ。何かあるはずよ、何か。知恵と勇気でなんとかできなかったら私じゃないんだから!)

75 名前:〜ソラノカケラ〜(53)(3/3):2008/01/21(月) 05:56:47 ID:bMb6QkrJ
 不安げに見守るスバルを隣に、ティアナが悩んだ末通信を開いた先はメインオペレータールームのヴァイスだった。
「ヴァイス曹長!ヘリでは無理ですか?!」
「ばーろ、ヘリの飛行速度じゃザフィーラの旦那の全力飛行と大差ねーよ……7分で100kmっつったらほぼ音速だっつの」
「他に、何か運べるものは?」
「んー、97番世界なら音速戦闘機なんざごろごろあるんだがなぁ」

 その一言に、オペレーター席のアルトから突っ込みが入る。
「あーもう、なんでもかんでも魔力だよりだからこんなことに!イーグルとかファントムとかないんですか!?」
「あるわけねーんだろんなもん……つかF-15はともかく低空で未亡人製造機が音速でるわけねーだろうが」
「ああもう、このさいIRBMでもV2ロケットでもいいからくくりつけて飛ばせば!」
「おまえは旦那ごとベルカ領をぶっ飛ばす気かよ。つーか前者はともかく後者はちゃんと飛ぶかもわからんっつの」
「うう……あ、道路はあるから車とか無理ですか!?」
「そりゃ直線道路はあるけどよ……調達の時間もセッティングの時間もないぜ。しかも間にはガジェットがどんだけいるかもわかんねーんだぞ?」
「うう……」

 アルトの一言に反応するティアナ。
「道路はあるんですか?」
改めて通信の画面を開いたアルトが説明してくれる。
「あー、うん。ほとんど直線の道路があるよ。封鎖されてるから車両もいないし。ほら、今ティアナの目の前にあるでっかい道路がそれ」
ビルの合間に見える、高架になっている道路を見て、再び思考を巡らす執務官補佐。
(道路はある。あとは走れる奴、走れ、る……)
と、ふと顔を上げてみれば、青い髪に白い鉢巻、青いリボルバーナックルを携えた長年の相方の姿が目の前にあった。
そして、その足に備え付けられているのは――マッハキャリバー(音速の運び手)。
「スバル!あんた走りなさいよ!」
「え、え?わ、私?」
「そう!全力で飛ばせばなんとかなるんじゃない?!」
「そ、それはそうかもしれないけど、でもそんな長距離やったことないし、私よりギン姉の方が……」
この期に及んで思い切りの悪いタイプゼロのセカンドに、ティアナは本気の本気でぶち切れた。
過去のどのマジ切れでも及ばないぐらいの勢いで、いつかの魔導師ランク試験の時のマジ切れをも上回る勢いでぶち切れた。
バリアジャケットの上着を引っつかみながら全力で怒鳴る。
「時間がないの!ギンガさんは反対側なんだから時間が勿体無いの!あんたの相棒は――」
彼女が視線を落とした先は、青い宝玉のついたブーツ型デバイス。
「あんたを誰よりも強く、誰よりも速く走らせるために生まれてきたんじゃないの!?」
マスターより先にデバイスが答える。
「Yes(その通りです)」
「マッハーキャリバー……」
「Believe Me(私を信じて下さい)」
その一言に、エースオブエースの教導官の教え子らしく、きりっと顔を上げて宣言する。
「うん、わかった!私、マッハキャリバーを信じるよ!」
「よし、じゃあ決まりね!」
そして、タイミングよく獣形態の青い毛並みの守護の獣が隣に降り立ったのだが――
「待たせた」
「あ……」
その大きさをみて愕然とする2人。
「ザフィーラさん結構大きいんだけど……どうしよう、ティア」
「う……」
例えスバルが音速で走れるとしてもザフィーラ程の大型犬並の質量を持ってとなると話は異なる。
だが意外な解を彼は持ち合わせていた。
「ん?我なら小さくなることもできるが」
「「え?」」
虹色の光に包まれ、守護の獣がサイズを縮めて子犬ほどの大きさになり、はっはっは、と舌を出した。
「か、可愛い!じゃなくて、すごい!ザフィーラさん、すごい!」
「びっくり……とにかくこれならいける!スバル!」
「うん!」
あっさりとスバルの腕に抱え上げられる子犬形態の守護獣。
ザフィーラは心の中で本当に心の底から思った。
なんでも覚えておくものだな、と。

76 名前:ゲリラ兵 ◆QCnUms2uBE :2008/01/21(月) 05:58:09 ID:bMb6QkrJ
ほいではまたノシ〜

77 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 07:18:14 ID:lFMBKT/V
>>62
く、今回はエロ描写なかったけどGJです。つかユーノとザフィー人形
についてる穴って・・・アッー!

>>76
朝刊GJです!スバル、へルメスの靴のごとくかけてほしいですね。
でもクラナガン〜北部ベルカ自治領までの距離が気になるところです。

78 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 08:37:54 ID:GTk9m6Q0
朝刊GJ!
やはり八神家の絆はいいですね。
しかしこの時間制限じゃ、戦闘機でも準備とかで間に合わなさそうだw

79 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 09:22:06 ID:BWE6H7MT
子犬フォームフイタwwwwwwww

80 名前:B・A:2008/01/21(月) 11:22:51 ID:uyFBm5UH
誰もいないみたいですね。
お昼に投下する内容じゃないですが、前スレの「エースたちの饗宴」の続きを投下させていただきます。


注意事項
・エロ100%
・時期はsts。隊長陣がユーノ、クロノ、ヴェロッサにエロいことされます。
・今回は浣腸オンリーです。苦手な方はスルーしてください。
・後、牛乳好きな人、これからご飯食べる人もスルーした方が良いです。

81 名前:B・A:2008/01/21(月) 11:25:06 ID:uyFBm5UH
誰もいないみたいですね。
お昼に投下する内容じゃないですが、前スレの「エースたちの饗宴」の続きを投下します。

注意事項
・エロ100%
・時期はsts。隊長陣がユーノ、クロノ、ヴェロッサのペットになってます。
・今回は浣腸オンリーです。苦手な方はスルーしてください。
・後、牛乳好きな人もスルーした方が良いです。

82 名前:エースたちの饗宴 中編@:2008/01/21(月) 11:28:07 ID:uyFBm5UH
先ほどまで男たちが座っていたソファの上に、なのはたちは上下逆さまに拘束されていた。
ニーソックスとガーターベルトのみという扇情的な格好で、手首と足首はバインドで固定されている。
両足を広げられたまま頭まで曲げられるまんぐり返しというやつだ。
形の良いお尻がみっともなく割られ、3人とも羞恥で頬を真っ赤に染める。
頂点を向いた秘唇と肛門からは、興奮のあまり湯気が出ているかのような錯覚すらあった。

「ユーノくん・・・これから、なにするの・・・・?」

「クロノ・・・もう、恥ずかしいの見られたくないよぉ」

「・・・・・・・・・」

期待のこもった目のなのは、不安で弱音を漏らすフェイト、諦めた表情を浮かべるはやて。
三者三様の反応を楽しみながら、男たちはクロノが持参したある物に目をやる。

「また君は、凄いのを持ってきたね」

ユーノのが呆れるのも無理もない。クロノが持ってきたのは、大よそ人間用とは思えない、特大の浣腸器だった。

「2ℓまで入る牛用の浣腸器だ。僕のお気に入りの一つさ」

これで毎晩フェイトを啼かせるのが楽しみなのだと、クロノは呟く。

「この量は・・・さすがにきついだろうね?」

「不安なら、そっちの初心者用を使えば良い」

クロノが指さした鞄の中には、イチジク浣腸に始まって100CCの小型浣腸器や500CCの馬用、
二股・三股に別れたチューブや何に使うのかわからない透明なアクリル製の管、浣腸液の逆流を防ぐアナルストッパーなど、
大よそ浣腸に使用するであろう道具が一通り揃えられていた。


83 名前:エースたちの饗宴 中編A:2008/01/21(月) 11:31:10 ID:uyFBm5UH
「君は、僕の趣味をあまり馬鹿にできないのではないのかい?」

人間椅子も浣腸プレイも変態度合いはさして変わらない気がする。

「まあまあ、固いことは抜きにして楽しもうよ」

などと2人の仲裁に入ったユーノが手にしたのは、500CCの馬用浣腸器だった。
さすが淫獣、涼しい顔してやることがえげつない。

「ま、そろそろ後ろの方にも手を出そうかと思っていたし、100CCくらいならはやてでも大丈夫かな」

嘆息し、ヴェロッサも浣腸器を手に取る。はやてには見えなかったが、この時ヴェロッサは、
普段の人懐っこさからは想像もできないサディスティックな笑みを浮かべていた。



浣腸液には見栄えが良いからというクロノのこだわりから牛乳を使うことになった。
鞄の横には、既に人肌にまで温められた牛乳がバケツ3杯分も用意されている。

「 ユーノくん、これから何するの?」

「これからね、なのはのお尻に浣腸するんだ。この意味わかるよね?」

「う、うん。浣腸・・・浣腸されるんだ」

「そうさ。お腹の中グチャグチャにされるんだよ」

「ぐちゃぐちゃ・・・・それ、気持ちいい?」

「気持ちいよ。きっとなのはも気に入ると思うな」

「じゃあして、早くして・・・・なのはに気持ちいいこといっぱいして」


84 名前:エースたちの饗宴 中編B:2008/01/21(月) 11:33:14 ID:uyFBm5UH
不自由な体を揺すり、なのはは期待に満ちた目でユーノを見上げる。
その右隣ではフェイトが嗜虐的な笑みを浮かべるクロノに必死で懇願していた。

「クロノ・・・浣腸はいや。浣腸だけはやめて・・・・・」

「どうして・・・毎晩されているんだから、別に構わないだろ?」

「けど・・・・きゃっ!?」

不意を突いた一撃に、フェイトは裏返った声で叫ぶ。クロノが剥き出しの肛門に指を突っ込んだのだ。

「わかっているよ。本当はお尻でされるの大好きなんだろ」

「・・・・・・・・」

「浣腸されるのが好きで、浣腸されて悶えるのが恥ずかしくて、浣腸されてイクのが怖いんだろ」

「・・・・・・・・」

「答えろ、フェイト」

静かな怒気を孕んだ声に、フェイトは身を強張らせる。

「は、はい・・・・好きです」

「お尻を弄られるのが好きなんだろ?」

「はい、お尻・・・大好きです」

「毎日ケツ穴弄ってオナニーしているんだろ! 僕のチ○ポでケツ穴引っかき回されるのが好きなんだろ! 
ちゃんと言葉にしろ、フェイト!」

「はい・・・・・ふぇ、フェイトは・・・・ケツ穴穿るのが、だ・・・大好き・・・です」

「じゃ、素直に浣腸されるんだ」

「・・・は、はい」

肛門の具合を確かめながら、クロノは満足そうに微笑む。口でどれだけ拒絶していても、
体が覚えた快感には逆らえない。フェイトに拒否権など、最初から存在しなかった。


85 名前:エースたちの饗宴 中編C:2008/01/21(月) 11:35:22 ID:uyFBm5UH
「やれやれ、とんだサディストもいたものだね、はやて」

「そ、そうやね・・・・・」

他の2人とは幾分違った緊張を抱きながら、はやては答える。

「大丈夫、何も怖くないよ。リラックスしなきゃ楽しいことも楽しめないよ」

「そやね・・・・・」

そうは言うものの、フェイトと違って浣腸未体験のはやてには、これから行われることはまったくの未知の領域だった。
なまじ強い理性が邪魔をしてなのはのようにこの状況を楽しむこともできない。
そんなはやての不安など無視して、男たちはそれぞれの得物に牛乳を注入する。

「それでは・・・」

「「「乾杯」」」

浣腸器を打ち鳴らし、3人はそれぞれのペットたちの後ろに回る。
ユーノはなのはに。
クロノはフェイトに。
ヴェロッサははやてに。
透明のガラス浣腸器の先端が、3人のひくつく肛門へ同時に突き立てられた。





86 名前:エースたちの饗宴 中編D:2008/01/21(月) 11:37:57 ID:uyFBm5UH
「はぁ・・きたぁ・・・・」

「ひぅ・・あ・・」

「やぁぁ・・・・く・・・くる・・」

肛門を突き刺す異物感に、3人の菊門が自然と窄まる。異物を体内に入れまいとする生理現象だが、
ガラス製の浣腸器相手では、ただ先端部をギチギチと締め上げただけだった。

「気をつけろよ。力んでガラスが割れたら彼女たちが傷物になる」

そう言って、クロノは浣腸器を肛門に馴染ませるように、ゆっくりとひねりながら突き刺していく。
直腸に傷などつけないようにとの配慮だ。他の2人もそれに倣い、1ミリ1ミリ肛門を抉られる度に
なのはたちは短い悲鳴を上げた。

「や、やぁぁぁ・・・・」

もっとも早く浣腸されたのは、やはり熟練者であるフェイトだった。

「あぁ・・・来てる・・フェイトのケツ穴、浣腸されてる・・・」

生暖かい牛乳が直腸を擦る感覚がフェイトの脳を官能の渦で満たしていく。大好物の牛乳浣腸にフェイトは涙しながら悦び、
より強い官能を得ようと自身を辱める言葉を吐く。

「きたぁ・・・ユーノくんきたよ。なのはも浣腸されてるよぉぉっ!」

初めてにも関わらず、なのはは歓喜の声をあげた。容赦なく流し込まれる牛乳浣腸を貪欲に受け入れ、
500CCでは生ぬるいとばかりに浣腸器を締め上げる。

「もっと入れて・・・・破れても良いから、カエルみたいにパンパンにして・・・・なのはのお腹グチャグチャにしてぇぇっ!!」

狂ったように頭を振り、なのははおかわりを懇願する。200CCを超えた辺りで既に腹痛が起きていたが、
脳内麻薬が出っぱなしになっているなのはにとって、それは身を焦がす快楽へと転換されていた。
次の浣腸器が突き刺されるまで、1CCたりとも漏らすまいと菊門を閉めて痛みに耐える


87 名前:エースたちの饗宴 中編E:2008/01/21(月) 11:39:56 ID:uyFBm5UH
「く、くふぅぅぅっ・・・ろ・・・ロッサ・・・・・」

「まだ50CCだよ、はやて。これくらいで根を上げるなんて君らしくないよ」

「け、けどぉぉ、ああぁ・・・・」

本来ならば出す以外の使い道のない場所を逆流してくる感覚。しかも、お尻を頂点に向けているせいで、
牛乳が体を昇っているのに降りてくるという形容しがたい感覚となって襲いかかってくるのだ。
こんな思いを後どれだけ味わえば良いのか。そう思って無理に頭を動かし、絶句する。

「な・・・な・・・・」

100CCなんてとんでもない。ヴェロッサが手にしていたのは、クロノが自慢していた2ℓの特大浣腸器だった。
ヴェロッサは寸前で自分とクロノが持っていた浣腸器を交換していたのだ。

「いややぁぁぁ・・・そんなんムリ・・・むりやってぇぇ」


「ごめんごめん。けど大丈夫、もう200まで入っているよ」

悪戯が見つかった子どものような笑顔をヴェロッサは浮かべる。反省なんて微塵もしていない。
それどころか、もっとはやてを困らせようと流し込む勢いをどんどん強くしていく始末だ。

「う・・・くぅぅ・・・いたい・・・やぁぁ、もうムリや・・・む、あぁぁ・・」

はやてが悲鳴を上げることができたのは300CCまでだった。そこから先は直腸から腹部を圧迫され、呼吸するのも苦しくなる。
流し込まれた牛乳は一しきり直腸内を駆けまわった後、出口を求めて再度逆流するのだが、それは続々と流し込まれる後続によって阻まれ、
何度でも腹の中に逆戻りしてくる。初めて味わう未体験の感覚に、はやての意識はどんどん削られていった。





88 名前:エースたちの饗宴 中編F:2008/01/21(月) 11:43:11 ID:uyFBm5UH
「・お腹・・・いっぱい・・・ゴロゴロしてるぅ・・・」

「で、出る・・・クロノ・・・出そう・・・・」

「なの・・はちゃ・・・フェイ・・ト・・ちゃん」

妊婦のようにぽっこりとお腹を膨らませ、3人は苦しげに呻く。
合計6ℓ。一人頭2ℓの計算であり、人間が耐えられるギリギリの容量だと言われている。
3人とも額に玉のような汗を浮かべており、一様に苦悶の表情を浮かべている。
それでも、苦痛がそのまま快感に変わっていくなのはや日頃から浣腸しなれているフェイトは
まだこの痛みに耐えるだけの余裕があった。問題は、浣腸初体験のはやてである。

「いいぃ・・あ・・・か、かんにん・・・・もう堪忍して・・・・・」

出口を求めて牛乳たちが腸内を強烈にノックする。眦からは涙がとめどなく流れ、
唯一自由の利く指先は柔らかいソファの布地に爪を食い込ませて、
はやては込み上げる便意に耐えていた。
出したい、けど出せない。
3人の肛門は男たちの指で栓をされており、出したくても出せない状態だった。
もちろん、ただ栓をするためではない。3人の悶える姿を楽しみながら、栓をしている指を捻り、
空いている指で伸び切った肛門の皺を数えるようになぞる。指が押し入る度に3人は不自由な体をくねらせ、
おぞましい悪寒と浣腸攻めの苦痛に奥歯を噛み締めた。

「ああ・・・ユーノ・・くん・・・これで・・・おしまいなの?」

途切れ途切れに、もう苛めてくれないのかとなのはは問う。後は出したらおしまい。
それも気持ちよさそうだが、なのははもっと強い攻めを求めていた。
今日の自分はいつも以上にハイの状態にある。今なら、かなり際どい攻めも受け止められるはずだ。

「もっと・・・浣腸が無理なら・・・今度は口で・・・・ユーノくんのおチ○チ○気持ちよくするから・・・」

「ううん、もうしばらくこれを楽しもうよ」

ユーノが栓をしている中指をくいとくの字に曲げ、なのはは引きつった喘ぎ声を上げる。

「これから、我慢大会をするんだ」

「最初に漏らしたペットにはお仕置きだ。みんなしっかりケツに力を入れろよ」

「そういうことだから、はやても頑張って」


89 名前:エースたちの饗宴 中編G:2008/01/21(月) 11:45:49 ID:uyFBm5UH
お仕置き・・・・つまり、これ以上の攻めはお預けということだ。
何もしてもらえない。
どれだけ懇願しようと触れてさえもらえず、他の女が抱かれて悦んでいる姿を延々と見せつけられるのだ。
官能に悶え、どれだけ愛液で秘唇を濡らしてもあの太くて逞しい肉棒で貫いてもらえない。
真性マゾの彼女たちにとって、それは拷問にも等しい罰であった。はやてですら、涙を流して懇願する。

「い、いやや・・・・お仕置きなんていや・・・・」

「クロノ・・・私、頑張るから。クロノのために頑張るから・・・ご褒美頂戴・・・・・」

「私勝つから、ユーノくんのぶっといチ○チ○で、なのはをもっと苛めて・・・・」

お仕置きなどされたくない。愛しい人の肉棒で濡れそぼった秘唇をかき回して欲しい。
奇しくも3人の思いは合致し、他の親友には負けまいと肛門に力を入れる。

「よーい・・・スタート!」

一斉に、3人の肛門から指が引き抜かれる。

「ひゃぁっ・・・あぁ、で・・で・・・・」

「あぁぁぁ・・・うそ・・・でないで・・・・・」

「むぅぅりぃぃ・・・が・・ああ・・」

勢いよく指を引き抜かれたことが刺激となり、3人の直腸で暴れまわっていた牛乳が出口目がけて駆け上がる。
どだい、2ℓもの浣腸を堪えることなど不可能なのだ。それでも、3人は負けたくないという一心から括約筋に力を入れ、
すぐにでも決壊しそうな肛門を締め上げる。

「い、いやぁ・・・出したふない・・・もっと、ひもちいことひたいよぉぉぉ!」

「うぅ・・ぐぅぅぅ・・・・クロノ・・・わたし・・・・が、がんば・・・あ、あぁ・・らめぇぇ!」

涎を飛ばし、必死に叫んで耐えるが、ここまでの攻めで疲れ切った彼女たちが牛乳の圧力に勝つことはできなかった。
全身から脂汗を吹かし、泣き喚きながら決壊の秒読みは始まっていく。
そして・・・・・・。


90 名前:エースたちの饗宴 中編H:2008/01/21(月) 11:49:16 ID:uyFBm5UH
「う、うそやろ・・・・・そ、そんな・・・いや、いあやあぁぁぁぁっ!!」

まるで壊れた水道の蛇口のように、もの凄い勢いで真っ白な牛乳が噴き上がった。
開ききった丸肛門を擦り上げられる感覚に、はやては白目を向けて絶叫する。

「いやあぁぁぁ、や、や・・・あか・・・い、いぐ・・・おしりでいぐぅ、いぐぅぅぅぅっ!!」

噴出はそれだけではない。肛門の決壊とともに尿道も開いてしまい、黄金色のアーチが描かれる。

「うぷっ・・・お、おし・・・私のおしっこ・・・・やぁぁ、止まってぇぇ」

いやいやと首を振るが、拘束された状態では逃げることも叶わない。まるで狙いすましたように
黄金のアーチがはやての顔面を汚していく。口や鼻から入り込んだ小水の味にはやては息を詰まらせ、
咳きこめば更に小水が入り込む。その悪循環に苦しめられていたはやてに追い打ちをかけるように、
頂点まで噴き上がった牛乳が重力に引かれて真下へと・・・・はやてへと降り注ぐ。

「ぐふぅぅぅっ、やぁぁ、イクの・・・止まらん・・・・出しとるだけやのに、
あ、またぁ・・・ごふぅぅ、い・・・ひく・・・ぐぅぅふほふぉっ!!」

小水と牛乳で窒息しかけながら、はやては延々とイき続ける。全て出し切るまで、この連続絶頂は終わらない。

「あぁぁ、出るよ・・・もう出すよ。なのはもブリブリだすよぉぉ! ユーノくん、出るぅぅぅっ!!」

「クロノ・・見てて、フェイト・・イクから、お尻でイクから・・・・ううあぁぁぁぁっ!!」

はやての決壊が合図となって、なのはとフェイトも同時に限界を迎える。飛びあがるような開放感に潮と絶叫をまき散らし、
顔に振りかかる牛乳も嬉しそうに被りながら、2人は仲良く絶頂の頂へと昇って行った。



「勝負あり。お仕置きははやてに決定だ」

冷酷なクロノのジャッジが告げられる。
はやては絶頂の放心からまったく動こうとしない。その体は小水と牛乳に加え、大よそ人から吹き出る全ての体液で汚れている。
その凄惨なイキっぷりに、ヴェロッサも感嘆の声をあげた。

「素晴らしい・・・・楽しいショーを見せてもらったよ」

「それじゃ、今度はもっと楽しい時間といこうか」

いったいこれ以上何をされるのか。
もうどんな攻めだって受け入れても良い。
なのはやフェイトのように悶え、男の悦ぶことなら何でもする。

「せやから・・・お仕置きだけは・・・・堪忍して・・・」

消え入りそうな声ではやては呟くが、ヴェロッサたちに届くことはなかった。

                                    つづく

91 名前:B・A:2008/01/21(月) 11:53:52 ID:uyFBm5UH
今回はここまでです。
浣腸だけでここまで書けるものなんですね。
にしても、前回は卵、今回は牛乳。僕は乳製品に恨みでもあるのだろうか?

ちなみに、書き忘れてましたけど、このSSの世界は「フェイトの〜」シリーズとは繋がってなくて、
クロノは原作どおりエイミィと結婚してます。その辺は次回にちょっとだけ触れますが。

92 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 12:35:39 ID:e3mWBzZH
>>75
つ【超音速攻撃ヘリ・エアー○○○】


93 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 12:50:31 ID:nJep67rs
>>91
お前、とんでもない紳士(へんたい)だな!
テラGJ!!!!!!

というか、淫獣のなのはさんの調教具合が素晴らしいレベルに達していますねw
流石淫獣!俺達にできないことを(ry
そして既婚者の鬼畜ロノ自重w で、嫁さんや実母はどうなってるんですか(ぉ
あと、今一番楽しいのは、初心者を調教してるロッサじゃないのかと思ったり。

最後にもう一度GJさせてください。

94 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 19:14:34 ID:GjkiFTGT
>>91
キツイかなと思いながら読んでたら、不覚にもおっきしてしまったよ……orz
おかしい……そんな属性は持ってないはずなのに……

95 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 22:05:25 ID:ahsQPuCK
>>91
まさかこのスレでこんなにどストライクなSSに会えるとは。
もちろん次は……ねぇ。
次も期待してます!GJでした!

96 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 22:33:45 ID:uVLStFau
>>91
立つわww!
就職はブラックリリスでどう? ってくらい好みにハマッた。ヴェロとはやて、それほど好きじゃなかったけど、素敵にトキめいた。GJ!

97 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 22:49:30 ID:EL9qM+jx
>>62
ツッコミ所が多すぎてどこからツッコめばいいのかわからねぇwwwww

その、なんだ。電子レンジフェイトさんやら簀巻きでおもらしとか胡麻塩あるあるwwwとか
言いたい事は沢山あるけどとにかくグッジョブ! 次回作お待ちしてます

98 名前:26-111:2008/01/21(月) 23:04:31 ID:rIG7VRbq
>>どっかのゲリラ兵氏
GJ!そして、
>例えスバルが音速で走れるとしてもザフィーラ程の大型犬並の質量を持ってとなると話は異なる。
狼ですから!ザフィーラは狼ですからっ!

差し替えに関して、了解しました。差し出口が過ぎましたね。お許しください



99 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/21(月) 23:50:29 ID:u2WmcMlh
>>91
乙!こんな感じでこれからもスカトロ物や陵辱物が投下されまくれば最高だ。

100 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 00:06:55 ID:2s6qIYkw
スマン、ちょっとした質問というかアンケートというか。
妄想でも先入観でも勝手なイメージでも混入されてて構わない。
みんなが好きなナンバーズって、どれ? どれっていうか誰っていうか。
それを聞いて何かできるかとか何をしようかとかじゃなくて、単純に聞いてみたい。
クア好きというか、メガネ好きというかからの、素朴な疑問だ。

101 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 00:08:16 ID:ZJ/nOKTY
クアットロですが何か?

102 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 00:10:18 ID:wu6uSBx7
セイン、ウェンディ、ノーヴェが同率くらいかな。

103 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 00:12:54 ID:l+LU2tMk
クアットロかな
なんだかんだでナンバースの中で一番キャラが立ってたし

104 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 00:22:28 ID:Cri97xDu
ありがちかもしれんがチンクとセインかな
話が進んだりSS聞いたりしてるうちに好きになってた

105 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 00:24:06 ID:n4T7igeT
長女と末っ子。
長女は嫁にしたい、末っ子は可愛がりたい。

106 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 00:31:53 ID:byG+xd9M
ティードは俺の嫁!!

107 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 00:35:38 ID:J1xSDh+0
べただがチンク姉、あとウェンディも。

108 名前:ザ・シガー:2008/01/22(火) 00:35:47 ID:U2J7OZIN
ナンバーズは皆好きだけど特に好きなのはディードかな、得物が1番ステキでエロイでか乳してるから。

ところでリンディさんのSS「甘党艦長〜」の八話を投下して良いっすか?

109 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 00:41:12 ID:L9XdGLtM
いいに・・・決まってんだろ!

110 名前:ザ・シガー:2008/01/22(火) 00:42:38 ID:U2J7OZIN
それじゃあ投下します。

オリキャラ出るSSですので注意、ヒロインはなんと言おうとリンディさん。
そして今回はエロ無しです。

111 名前:ザ・シガー:2008/01/22(火) 00:43:22 ID:U2J7OZIN
甘党艦長と俺物語8

どこまでも荒野の広がる無人の管理外世界、そこに二人の女性が立っている。
時空管理局提督にしてアースラ艦長であるリンディ・ハラオウン。そしてもう一人はヴォルケンリッター湖の騎士にして風の癒し手シャマル。

リンディはシャマルを満面の笑みで見つめているがそこに穏やかさなどは微塵も無い。
あるのは身体から立ち昇り渦巻くドス黒い瘴気と空気を歪めるほどの殺気と憎悪の炎のみ。
気の弱い人間なら今のリンディの前に立っただけで失神確実だろう。だが膝が笑おうとも意識をしっかりと保っていただけシャマルはさすがベルカの騎士と言えるものだった。
そして震える身体と声を制してシャマルは気丈に吼える。

「リンディ提督! これは一体なんのつもりですか!?」
「“なんのつもり”?……それはこちらのセリフですよシャマルさん」

そう言った次の瞬間、リンディはバリアジャケットを構築しデバイスを起動していた。
妖精を思わせる羽根を背に広げ両手には二つの杖を持っている、これこそがリンディ・ハラオウンの最高の戦闘体制。
右手には黄金の杖G3、左手には銀の杖S3。かつて数多の犯罪者に恐怖と破滅を与え続けた二つの魔杖が再びその牙を剥こうと神々しくも禍々しい姿を見せる。

対したシャマルもまた自身のデバイス、クラールヴィントを起動しようとするがそれは叶わない。
シャマルが反応する間もなく超高速で術式を展開された射撃魔法の閃光が彼女の両肘・両肩関節を貫通した。

「うああああああっ!!!!」

両腕の機能を一瞬で殺され、シャマルは身体を駆け巡る激痛に悲鳴を上げてのた打ち回る。
リンディはそんなシャマルの姿を楽しそうな満面の笑顔で眺めながら追撃の射撃魔法を展開した。

「パニッシャーレイ」

静かな呪文詠唱と共に殺傷設定の射撃魔法が雨の如く降り注ぎ、シャマルの身体から鮮血が舞い散り荒野の大地を朱に染める。
だがシャマルが絶命することは無い。
何故ならばリンディの放った射撃魔法はその威力を最大限に絞られ、生命維持に必要な箇所は神懸かった正確さで避けられていたのだ。
それは相手から抵抗する術を奪い、苦痛を与える為だけに行使される魔法。

「ぐうぅ…うああぁぁ…」

大地に転がりながら上手く動かぬ腕で傷口を押さえるシャマル。だがその腕は高速移動で接近したリンディの足に踏み付けられる。
リンディは終始崩さぬ笑顔でシャマルの手を力の限り踏みにじり、乾いた音と共にシャマルの細い指を軽くへし折る。

「くああああぁぁっ!!!!」

シャマルの悲痛な叫びが青空に木霊するが、リンディは足に込めた力を微塵も抜かない。
むしろ、さらに力を込めていく程だ。
そしてリンディは優しいまでの残響をもった声で静かに口を開く。

「ねえシャマルさん、あなた私とジョンの事を知っててあんな事したんですか? 私が彼の事愛してるって知っててあんな事をしたんですか?」
「ぐ…ああぁぁ……」

リンディはシャマルの細い指を踏み砕きながらゆっくりとした口調で問いただす。
あまりの激痛にシャマルは言葉を放つことなど叶わない。

「それじゃあ少し頭冷やしましょうか?」

リンディはそう言いながら狂気を孕んだ笑顔を見せた。






俺はアースラの通路を歩きながら“今夜もし艦長に誘われたら”なんて事を考えていた。

112 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 00:43:59 ID:eAFqOa4L
いいですとも!

113 名前:ザ・シガー:2008/01/22(火) 00:44:26 ID:U2J7OZIN
さっきシャマルさんを抱いたから、全身から彼女の甘い香りが漂っている。
もし艦長にばれたらマジで危ないぜ…
とにかくシャワーでも浴びて身体を洗おうなんて考えていると車椅子の少女が自分の守護騎士を連れて俺の前に現われた。それははやてちゃんと八神家の面々。

「ジョンさんこんにちは」
「こんにちははやてちゃん、今日はアースラに何か用かい?」
「はいちょっとシャマルの事で…」

やべえ、俺とシャマルさんの爛れた肉体関係がばれたのか!? だとしたら八神家全員で俺をフルボッコとか? いや俺みたいな普通人は非殺傷設定とか関係なく死ぬぞ!!
そんな妄想をして恐怖を感じる俺だったが、はやてちゃんはまったく別の事を話す。

「実はさっきクラールヴィントから緊急時の信号が入ったんですよ、今日はアースラにいる筈なのにどこにもいないし……シャマルどこいったんやろ」
「本当に? 俺はさっき医務室で会ったけど」

その時ふと艦長とシャマルさんの事が俺の脳裏を過ぎ、何かトンでもなく悪い予感がした。
きっと良くない事が起こるという感覚が胸中を駆け巡る。

「はやてちゃん、夜天の書の管理者権限でシャマルさんの位置を特定できる?」
「それも試したんやけど、あんまり詳しい位置は分からへんし…」
「それじゃあ、クラールヴィントの出した信号のデータを俺のデバイスに送ってくれ。俺の予想が正しければ艦長が知ってる管理外世界に送られた可能性が高い」
「へ? なんでリンディ提督が?」
「それは後で詳しく話すよ」

俺は自分の予想が外れてくれる事を祈りながらデバイスに記憶されているデータとクラールヴィントの出した信号を照合していく。
艦長、頼みますから馬鹿なマネはしないでくださいよ。






「うああああああ!!!!!」

無人の管理外世界でシャマルの悲鳴が空に響き、大地に彼女の血の赤が滴る。
シャマルはバインドで十字に吊るされて身動きを封じられ、リンディに指の爪を1枚ずつ剥がされていた。


114 名前:ザ・シガー:2008/01/22(火) 00:46:21 ID:U2J7OZIN
既に足元には7枚ほど剥がされたシャマルの爪が落ちている。
逆方向にへし折って剥がした爪を地べたに捨てながらリンディは崩さぬ笑みでシャマルに喋らせた今までの話を反芻する。

「それじゃあ、シャマルさんはそんな風に脅してジョンを篭絡してたんですか?」
「は……はい…」

最初の肘と肩へのダメージで戦闘能力を殆ど奪われたシャマルは既に出血で息も絶え絶えになっている。
だがそれでもリンディの責めは休まることは無い。
リンディはおもむろにシャマルの服を右手に持ったデバイスで引き裂き、血に濡れた白い肌を晒した。

「そんな締まりの無い泥棒猫にはオシオキが必要ですねぇ」
〈SLAUGHTER BLADE〉

デバイスの電子音が響き、リンディは左手のデバイスS3に純魔力で構成した刃を纏い、それをシャマルの身体を舐めるように這わせる。
触れれば人の柔肌など簡単に裂く魔力刃にシャマルは顔を青くして声を漏らした。

「な、なにを……するんですか」
「決まってます、あなたの秘所を斬り裂いて二度と彼を誑かせないようにしてあげるんですよ」

リンディはそう言いながらバインドで拘束されたシャマルの両足を無理矢理に開かせて、その股ぐらに魔力の刃を突き付ける。

「い、嫌あああああ!! やめてください!! それだけはやめてえええ!!!」
「駄目です」

リンディはシャマルの涙交じりの懇願を笑顔で否定し、手のデバイスを突き出そうとする。
だがその時、空から高速移動で接近してきた二人の騎士によってリンディの凶刃は止められた。



「ラケーテンハンマー!!!」
「紫電一閃!!!」

それは守護騎士のヴィータとシグナムの攻撃。二人の攻撃は左右両側からリンディを挟み込むように振るわれ、爆音と爆炎を上げる。
だが炎が晴れた中に倒れた者は一人もいない、ヴィータとシグナムの攻撃はリンディの両手のデバイスに防がれていた。

「あら、お二人ともどうかなさったんですか?」

ヴィータとシグナムの強大な技を受けて耳障りな金属音を立てて軋みを上げるがリンディのデバイスはびくともしてはいない、それどころか逆に少しずつ押し返して来るほどだ。
そして顔に浮かべた笑みや普段の温和な雰囲気とは裏腹に、リンディが全身に纏った殺気はより濃度を上げていく。

「リンディ提督。理由は分かりませんが、このような蛮行はお止め下さい」

シグナムが諭すように口を開くがリンディは手のデバイスに込めた力を緩めず、周囲に誘導弾を形成する。

〈DOOMS RAIN〉

リンディの右手に握られたデバイスG3が電子音と共に放った誘導弾が緩やかな軌道を描きながらヴィータとシグナムへと雨の如く振り注いだ。


「くっ!」
「このっ!!」

ヴィータとシグナムは防御魔法を展開しながらリンディから離脱し誘導弾を回避する。
その魔力弾は追尾性能・威力共に高町なのはのものに引けをとらぬ程の性能を持っていた。数発喰らっただけで二人の強固な防御障壁に亀裂が入っていく。
だがリンディの攻撃はこれだけで終わったりはしない。

〈FLASH MOVE〉

リンディのデバイスが放つ電子音と共にヴィータに一つの影が超高速で躍りかかる。
一瞬目でその動きを追ったヴィータだったが、彼女の身体がそれに反応する事は無かった。

115 名前:ザ・シガー:2008/01/22(火) 00:47:51 ID:U2J7OZIN
何故ならば次の瞬間、ヴィータは輝く魔力刃に防御障壁と騎士甲冑ごと身体を斬り裂かれ、魔力ダメージで意識を闇の底に落としていたのだから。

「ミッドチルダ式の魔道師だからといって近接戦ができない訳ではないんですよヴィータさん」

リンディは優しく教えるように、地に倒れたヴィータに呟いた。



「ヴィータ!!」

シグナムは力なく大地に倒れ伏した仲間に叫ぶが彼女に他人を心配している暇などなかった。
リンディの放った大量の誘導弾がシグナムに再び狙いを付けて襲い掛かって来た。
シグナムは即座にカートリッジを排夾して強固な障壁パンツァーガイストを展開し、その猛攻に耐える。
そして魔力弾の雨が晴れ上がった時、上空に一つの眩い光が煌めいた。

「これが防げますかシグナムさん?」
〈CARNAGE CANNON 〉

リンディの右手のデバイスG3が電子音で詠唱を吼え、極大の魔力を収束して砲撃の光を撃ち出す。
迫る砲撃魔法にシグナムは顔を歪めるが、リンディの砲撃の前に立った守護獣のお陰で彼女がその凄まじい威力の砲撃を受ける事は無かった。
リンディの砲撃は救援に駆け付けた盾の守護獣ザフィーラの防御障壁で防がれ、シグナムの身体を薙ぎ払う事無く終わる。


「大事無いかシグナム?」
「ああ……私は大丈夫だ…しかしシャマルとヴィータが…」

シグナムがそう言いながら視線をリンディに移せば、彼女は意識を失ったヴィータをバインドで拘束してシャマルと同じように磔にしていた。
そしてその場に騎士甲冑に身を包んだはやても現れる。

「リンディさん、二人を離してください!」

はやては手のデバイスをリンディに向けて構える、だがリンディはまるで動じず手のデバイスをヴィータに突き付けた。




「ヴィータさんの身が心配なら戦闘態勢を解いてくれませんか?」

満面の笑みで言われた言葉だったがリンディの身に纏う殺気の迫力がはやてに最悪の想像をさせる。
はやては苦渋に満ちた表情をしながら手のデバイスを待機状態に戻し騎士甲冑も解除する。
シグナムもまたデバイスを解除しザフィーラも騎士甲冑と構えを解く。

「リンディさん…なんでこんな事しとるんですか? シャマルがいったい何を…」
「あら? はやてさん知らないんですか? ここに来たからてっきりジョンから聞いたと思ったんですけど」
「ジョンさんはここの座標割り出しに忙しくて詳しい事情は聞いてません、いったいシャマルが何したんですか!? 何か悪い事したんやったら私が責任とりますから、酷い事はせんといて下さい!」

必死にシャマルの許しを請うはやてにリンディは笑顔のままで答える、だがその笑顔とは裏腹にあまりの気迫の重圧にはやては息苦しさや寒気すら感じる。

「シャマルさんったらジョンに手を出したんですよ……私が彼を愛してるのを知ってて…酷いですよねぇ…だから少しオシオキするんですよ…」
「…“手を出した”?……って二人はそんな関係やったんですか!? それじゃあシャマルがしたことって、もしかして……」
「ええ……それじゃあ、これ以上邪魔しないように少し寝ていてくださいね?」
〈PUNISHER RAY〉

リンディはそう言うとデバイスの電子音と共に大量の射撃魔法を3人に射出する。騎士甲冑無しでリンディの放つ猛攻を受けてはやて達は成す術も無く意識を失い倒れ伏す。

116 名前:ザ・シガー:2008/01/22(火) 00:49:36 ID:U2J7OZIN
そしてリンディはシャマルに向き直り再びデバイスに魔力刃を宿してゆっくりと近づいて行く。

「それじゃあオシオキ再開ですねシャマルさん」
「嫌ぁぁ……や、やめてください…」



リンディはシャマルの懇願を無視してデバイスを振りかぶり刃を突き出す。
だがその刃がシャマルの柔い身体を裂く事はなかった。

「……ジョン君」
「ギリギリセーフ。大丈夫ですかシャマルさん?」

リンディの凶刃は駆け付けたジョンのデバイスによって防がれていた。

続く。

117 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 00:51:41 ID:eAFqOa4L
割り込みすまん…
艦長にお仕置きされてくる|…λ

118 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 00:52:47 ID:L9XdGLtM
なんというGJ。シリアスだからもうエロなさげだな・・・

119 名前:ザ・シガー:2008/01/22(火) 00:53:01 ID:U2J7OZIN
投下終了です。

とりあえずリンディさんの魔法やデバイスは勝手に考えました、妄想時間3分くらいで。

デバイスはこんな感じで、G3→Grand Golden Genocider 偉大なる金色の虐殺者。S3→Sacred Silver Slaughterer 神聖なる銀色の屠殺屋



120 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 00:59:53 ID:L9XdGLtM
S2U→Striker's Sex UMD
すまん適用だ。なのは達=Striker's

121 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 01:15:56 ID:EVRfc9aQ
GJ!!
しかし・・・それにしてもリンディーさん不味いよ。
高官ある人が恋敵に拷問は・・・功績が気に入らない敵対している相手にばれたら首飛びますぜ。


122 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 01:26:29 ID:jWkDPz0M
俺はとんでもない事に気づいてしまった・・・

リンディ提督の髪型をよく見て欲しい・・・そうポニーテール、そして緑!!
此処で同じ特徴を持った奴を上げよう・・・

(・3・)<おじさんだよ〜

園崎姉妹ッ!・・・拷問のスペシャリストっッッ!!
そう、此度の爪はがしは彼女らの家の専売特許!
つまりこれはリンディ提督ではないのかもしれない!!

嘘です

GJです
人の恋路を邪魔する奴は爪を剥がされ・・・とは言いませんが・・・
こわやこわや・・・でもこれ位惚れてもらうというのは幸せな事だと思いますよぉ
ねぇ、前原さぁん

123 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 01:33:51 ID:EVRfc9aQ
ここで愛が重いとか言って別れようとしたら(実は愛が重いとかではなく狂気を感じるので)
きったねぇ花火にジョンがw
クロノの反応も気になります。この事件は黒歴史になるのかな?次回が楽しみ。

124 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 02:10:14 ID:ARd5an3Q
魔法少女リリカルリンディさん、ハジマタwwww

125 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 02:10:28 ID:DT0ClbUu
急で悪いんだけど、サンダーフォールと、サンダーレイジの違いって何?

126 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 02:22:35 ID:FjBJcB37
魔王熟女テリブルリンディさんの時代ですね

リンディさんは俺の嫁

127 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 02:23:13 ID:WtRdzZoF
>>125

サンダーレイジは広域攻撃魔法。対象に狙いを定め、拘束した後に攻撃。広域攻撃なのに対象以外は破壊しない特性を持っていて、
無印ではフェイトが無詠唱で使える最強魔法。自然の雷の力を借りているので威力(ディバインバスター・フルパワーと同程度)の割に消費魔力は低い。
ただし、拘束→落雷の2段構えのため、発動までに時間がかかる。

サンダーフォールは天候操作の儀式魔法で局地的に雷を起こす、ただそれだけ。劇中ではこれを使って海中のジュエルシードに魔力を流し込んで
強引に暴走させてました。魔力消費が大きくて、使った後はかなりへばってました。嘱託試験ではアルフと協力して行ってます。


勝手な推測ですが、サンダーフォールはサンダーレイジと違って目標以外も傷つけるのではないかと思います。
後、天候操作型なので、雨雲とかを呼ぶ付属要素があるのかも。

128 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 02:37:11 ID:NqxwMB89
へ?ファランクスシフトよりサンダーレイジのが強いんすか?

129 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 02:37:16 ID:DT0ClbUu
>>127
ありがとうございます。
wiki見たんですが、違いが分からなくて…orz

130 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 02:45:49 ID:b+tghqCB
>>126
お前とは少々お話をしなければな…


主に『拳』でだ!
外に出ろゴラァwww

131 名前:127:2008/01/22(火) 02:57:42 ID:WtRdzZoF
>>128

表現ややこしかったですね。
「無詠唱で使える中で最強の魔法」です。
デバイスなしだと詠唱いりますが。

132 名前:39-362:2008/01/22(火) 04:41:56 ID:RZT3tAiz
議論してるところすみませんが、投下してもよろしいでしょうか?

133 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 04:48:47 ID:gRrOAfov
バッチコーイ

134 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 04:51:47 ID:hg93OQiQ
どんとこーいw

135 名前:39-362:2008/01/22(火) 04:53:04 ID:RZT3tAiz
END2の中編でございます。

注意書きなど
・非エロス
・ユノフェ
・キャラ破壊嫌な方はスルー推奨
・暗い展開嫌な方もスルー推奨
・  魔     王     覚    醒

「やめてよね、本気で喧嘩したら、フェイトちゃんがわたしに勝てるはず、ないじゃない。」

136 名前:A crossroads of Fate END2 中編:2008/01/22(火) 04:54:03 ID:RZT3tAiz
ここは、森とは反対方向にある訓練場。
前に行われた訓練の状態のままなのか、廃墟が建ち並んでいる。
「……ねぇ、なのは?どこまで行くの?」
「…………もう、すぐだよ。」
話をするためだからといって、わざわざこんな遠くに来るだろうか。
普通ならば、来る必要などない。
フェイトはそのことから、恐らく用件は他人には言えないことだろうと思うものの、その用件はなんなのか、予想すら出来ない。
しばらく歩くと、古びた建物の前で、なのはは足を止める。
この建物も他の例に漏れず、半壊していた。
上のほうの壁に、孔がいくつか空いている。
「……………」
「それで、なのは?話って何?」
話し掛けるフェイトに、背を向けたまま、なのはは何も答えない。
「ねぇ、黙ってちゃ、わからな……」
近寄りながら、肩を軽く叩こうとする。
「…………ッ!?」
なのはは、その手を振り払い、叩きつけるようにフェイトを突き飛ばす。
強く吹き飛ばされるように、壁のコンクリートに背が激突する。
そのまま地面に倒れこむ。
パラパラと、コンクリートの粉がフェイトに降り注ぐ。
激突の痛みに、立ち上がることが出来ない。
「ううっ……な、なに……?」
突然のことに、訳もわからずうめくフェイト。
先程までの笑みを表情から消したなのはは、フェイトを見下ろし。
「ああ、ごめんね?フェイトちゃん。わたしの気持ちも考えないで、ぐちゃぐちゃうるさいから、ちょっとイライラしちゃって。」
嘲笑。
それは、なのはが初めて彼女に見せた表情だった。
心から、フェイトという存在を見下している。
「え……?」
「本当は、話し合いで解決したかったんだけど……ごめんね?ちょっと、手が出ちゃったよ。」
「解決って……?」
「もう、とぼけないでよ、フェイトちゃん。……わたし、フェイトちゃんとはずっと仲良しでいられるって、そう思ってたんだけどな。」
「だから、一体何のこと!?」
「ふふ、あはは……はははははははははははは!!!」
何がおかしいのか、なのはは哄笑する。
その瞳には激しい憎悪が宿り、フェイトを殺さんばかりに睨みつける。
存在に、その怒りに圧倒され、フェイトは立ち上がることすら出来ない。
まるで、体が金縛りにでも遭ったかのようだ。
「ユーノ君を……わたしの恋人を奪って、それで『何のこと』?本当に、本当に笑わせてくれるよ!」
「な、なのは………」
フェイトは、気付く。
自分も、ユーノも。
勘違いをしていたと。
「あー…おかしい。フェイトちゃん、そんな人を馬鹿にしたようなことを言ってると、殺されちゃうかもしれないよ?はは、あははは!」
高町なのはは、彼女らの考えていたような。
誰にでも平等に優しい人間ではなく。
一人を狂おしいまでに、愛し続ける女性であったと。
それこそ、本当に狂っているとさえ言えるまでに。


137 名前:A crossroads of Fate END2 前編:2008/01/22(火) 04:54:45 ID:RZT3tAiz
「でもね、わたしは優しいから。フェイトちゃんがすぐにユーノ君のこと諦めるって、そう言うなら……なんにもしないよ?」
「どういう……こと?」
「だから、ユーノ君と恋人で今すぐやめてって、そう言ってるの。わからないかな?」
「どうして…!」
表情を変えず、なのはは軽く溜息を吐く。
「どうして?…だからさ、笑えないって言ってるよね?そんな、つまらない冗談。」
「冗談なんかじゃない!」
「ユーノ君は、わたしの、わたしだけの恋人なんだよ?だから、フェイトちゃんが恋人でいるのは間違いだって、わからないかな?」
フェイトの反論を意にも介さず、呆れたようになのはは呟く。
どうして、こんな簡単なことさえわからないのかと。
だが、フェイトにとっては、なのはの言葉の方こそ冗談ではない。
何の権利があって、そんなことを言われなくては、ユーノを奪われなくてはならないのか。
さっき転んだ拍子に捻ってしまったのか、左足が軋むように痛い。
それでも、フェイトは痛む足を動かし、廃墟の柱を支えにふらりと立ち上がる。
「なのはの恋人?変なこと言わないでよ!」
「……やめてくれないかな?そろそろ、本気で不愉快だから。」
「別れろだなんて……!」
ふざけないで、と続けようするフェイトを、なのはは無表情のまま、平手で打つ。
パンッ……!
乾いた音が、やけに大きく響く。
強く打ちすぎたのか、なのはの掌も赤く染まっている。
「……あのさぁ、別れたら別れたで、他の人とでも恋人になればいいじゃない。なんなら、紹介しようか?」
フェイトも反論しようとするが、すぐに声が出ない。
それは、痛みのためだけだろうか?
それとも、目の前の彼女に、圧倒されているのか。
「別にフェイトちゃんは、誰でもいいんだよね?でも、今はユーノ君と付き合ってるから、手放したくないって、それだけでしょ?」
「……ッ!そんなくだらない理由なんかじゃない!わたしは、ユーノを愛して…!」
「愛して……?…くくっ…………あはははははははははははははははは!!最高だよ!今までで一番最高の冗談だよ、フェイトちゃん!」
「え………?」
「好き?愛してる?それはいつから?たかだか数ヶ月、それとも長くて数年かな?……その程度で、わたしの前でそんな言葉を言うなんてさ。
 ほんと………最高の冗談だよ。よくもまぁ、そんなこと言えるね?」
「…………………………」
その言葉に、フェイトは理解する。
そうか、なのはは。
あの時に、ユーノが言っていた、あの夜に。
ユーノに告白していたのだ。彼は、そう受け取らなかったが。
そう考えると、彼女の怒りにも、多少の同情を覚える。
けれども、なのはの言葉を受け入れることは出来ない。
「なのはの言いたいことはわかる……だけど!」
「だけど?……だけど何!?ふざけないでよ!わたしは、ずっと、ずーっとユーノ君のこと好きだったのに!横から出てきて!」
感情を爆発させるようになのはは吼え、フェイトの胸倉を掴む。
「愛してる?そうだよね、そうでもなきゃ、人の恋人なんて盗らないよね!!」
「なの……は…っ!」
強く締め上げられ、呼吸がままならない。
憎悪と憤怒で染まった瞳は、そんなフェイトを狂乱する感情のままに睨み続ける。
「苦しい?苦しいよね?だったら、ユーノ君のこと、諦めてよ!ユーノ君のこと、返してよッ!!」
「ごめ………ん…けど、………それだけ…は…出来ない…」
息も絶え絶えに、フェイトは呟く。
そんなことは、自分には出来ない。
もう、自分の居場所はユーノしかないのだ。
世界中のどこを探したところで、代わりなど見つかりはしない。
そして、代わりなど、いらない。


138 名前:A crossroads of Fate END2 中編:2008/01/22(火) 04:55:50 ID:RZT3tAiz
「なのはが……ユーノを好きなのと同じように…わたしだって、ユーノが………好きなんだ。」
冷たく、なのはは嘲笑し、フェイトの胸元から手を離す。
げほげほと、フェイトは咳き込む。
呼吸が自由になったにも関わらず、自身を押さえつけるような圧迫感は消えてくれない。
彼女の瞳の色は、先程からまったく変わっていないのだ。
ただ、口元だけがいびつに笑っている。
「同じように?……馬鹿にしてるの?」
「馬鹿に……?」
「優しくされれば誰だっていいような、野良犬みたいなフェイトちゃんの、『愛してる』と一緒にしないでよ。不愉快だから。」
「野良犬…!?」
「そう、野良犬。だって、そうでしょ?ユーノ君とはただの友達だったんだよね、そうだよね?なのに、どうして恋人になんかなってるのかなぁ?」
「それは…!………」
言おうとしても、声が出ない。
それに、そのことを今のなのはに言ったところで、どうなるというのか。
「ユーノ君は優しいから、野良犬さんは擦り寄って行ったんでしょ?その優しさに、甘えたくて。」
「……………」
真実を言わない以上、何も、なのはの言葉に何も言い返すことは出来ない。
「優しいから……野良犬にも餌をあげちゃうんだ……ユーノ君は悪くない、悪くないんだよ…。」
けれど、屈辱に。
誰でもいいと。
優しくされれば、誰でも愛すことができると。
自分の想いが、軽蔑され、否定されている。
その怒りに、掌に爪がきつく、きつく食い込んでいく。
「ねぇ、欲しいのは居場所?それとも、お金かな?ああ、優しい人のほうがいいんだよね?」
「………何のことを、言ってるの?」
ダメだ、抑えなくては。
こんな黒くて、嫌な感情、溢れ出たらどうなるかわからない。
きっと、なのははユーノに振られたのだ。
だから、こんなにも自分を責めている。
どのみち、なのはがどう喚いたところでユーノの答えが変わるわけでもない。
そう、だから…耐えるべき、なのだ。
わかっている。けれども、黒い衝動は解放されようと、もがき続けている。
最早、自制心も、限界だ。
「何って…決まってるじゃない。フェイトちゃんのために、新しい恋人、紹介してあげるの。」
それ以上、言うならば。
「そうしたら、気分よく別れられるよね?まぁ、ユーノ君はちょっと傷ついちゃうかもしれないけど。」
もう、耐えることは出来ない。
「でも、ユーノ君を幸せにできるのは、わたしだけ、恋人のわたしだけだもん。このまま不幸になるよりは、いいよね。」
「…………妄言も、もう不愉快だよ。なのは。」
ポツリと呟き、うつむく。
もう、抑える必要はない。
この感情のままに、そう、なのはだってそうしているのだ。自分がそうして何が悪いのか。
「は……?」
「振られたんでしょ?ユーノに。ユーノはわたしのほうがいいって、わたしが好きだって、そう言ってくれたんだよね?」
その言葉に、なのはの表情に、憎悪の炎が再燃する。
「違う!ユーノ君は、性質の悪い野良犬に騙されてるだけ!」
「騙されてるでもなんでもいいけど、振られたんでしょ?ふふ……正直に言えないんだ?怖いんだ?ユーノに振られたのが。」
「このッ………!!」
乾いた音が、また廃墟に響いていく。
先程より強く叩かれたにも関わらず、今度はフェイトは微塵も動かない。
視線は、ただ目前のなのはを睨みつける。
「振られたから、わたしにユーノを諦めろって?……なのは、馬鹿?」
彼女を見つめるのは、冷たく、憤怒に満ちた瞳。
もはや、同情など、一片もない。
「ずっと、ずっと曖昧な態度でユーノを苦しめてたくせに……『好き』?ふざけないでよ……!」
「苦しめてた…?」
「はっ!まだわかってないの?ユーノに会って、それでもわからない?………本当に…本当に、よくそれで好きなんて……!」
怒りを吐き出すように、ゆっくりとフェイトは告げる。


139 名前:A crossroads of Fate END2 中編:2008/01/22(火) 04:56:45 ID:RZT3tAiz
ずっと、ユーノを見てきた。
あの日から、ずっと。
その彼の姿は、いつもいつも苦しんでいた。
自分はなのはにとってなんなのか、悩み続けていた。
その苦しみも、悩みも一番知っているのは、一番近くで見てきたフェイト以外にいない。
「そんなに好きだったんなら……こうまでして、一緒にいたいって思うなら、どうしてユーノにそう言ってあげなかったの!?」
「それは……」
「ユーノはわたしにずっと言ってた!『自分はなのはにとってなんなんだろう』って!!なのはは、ユーノにその大好きな気持ちの欠片でも見せてあげたの!?」
「…………ッ!!」
なのはは強く、耐えるように唇を噛む。口の中に、血の味が広がっていく。
「ユーノは、ずっとずっと不安だった!なのはがユーノをどう思ってるか、言葉で、態度で見せなかったから!!」
「うるさいッ!!野良犬に…野良犬なんかにわたしとユーノ君の何がわかるの!?」
野良犬、という言葉にフェイトの心は更に怒りを爆発させる。
この想いを、そんな言葉で汚すな、と。
「ユーノのことをわかろうともしなかったのはどっち?わかろうともしなかった、だから、ユーノに振られたんでしょ!?」
「違う…!違う……!!ユーノ君は、騙されてるだけ!……だから……」
「もう一度聞くよ。ねぇ、どうして、どうしてユーノの想いに応えないで……ずっとずっと、ユーノを不安がらせてたの!?」
わかっていたはずだ。
ユーノの態度を見れば、デートの時の彼の態度を。
いつもの時だってそうだ。いつだって彼は自分の感情を隠すのが不器用で。
恋人だというなら、なおさら理解していて当然だ。
それなのに、なのはは彼の想いに応えなかった。
あんなにひたすらに追いかけて。
それでも彼はなんども倒れて、起きても、また倒されて。
そうしているうちに、横からそっと優しく差し伸べられた手を取った。
もう、倒れたくないと。絶望を味わいたくないと。
「それは……その、どういう風にしたらいいのか、ずっとわからなくて……あんまり会えなくて…恥ずかしくて、ユーノ君の前に出ると、思うように出来なくて……」
「恥ずかしかった?ふざけないでよ!そんな自分勝手な理由で…ずっとユーノを傷つけて!その挙句に盗られた?はっ!自業自得だよ!」
もう、誰が敵であろうが、構いはしない。
自分の居場所を、ユーノを奪おうとするならば、徹底的に戦うまでだ。
相手がその後にどうなろうが、知ったことではない。
「さっきから聞いてれば、『ずっと大好きだった』とか言ってるけど、それは本当?」
「ふざけてるの!?わたしはずっとユーノ君が好きだって……!」
その言葉を遮り、詰め寄る。
「じゃあ、ユーノに直接言った?愛してるって言った?大好きだって、言ってあげた?」
「それは………」
「言ってないよね?だって、そういうことを言ったら、ユーノは飛び上がって喜んで……わたしにそう言ってくるはずだから。」
それなのに、彼からは、幸せそうな表情を。
その笑顔を。
見ることが出来なかった。
あの日、ユーノが自分を選ぶまでは。
「結局、ユーノに、なのはは何もしてあげられなかったじゃない。」
「…………………」
悔しげにうつむき、歯軋りをする。
フェイトの言っていることは正しい。
確かに、自分はユーノに何もしてあげることはできなかった。
だが、それはどうして?
「でもね、わたしは……なのはとは、違うんだよ?」
フェイトは、その口元に笑みを浮かべる。
自分には、ユーノとの確かな絆があると、優越感に浸りながら。
黒い衝動に突き動かされるまま、彼女は言葉を紡ぐ。


140 名前:A crossroads of Fate END2 中編:2008/01/22(火) 04:57:45 ID:RZT3tAiz
「わたしは、ユーノに、何度も何度も証をつけてもらって……心だって、体だって、ユーノのものにされちゃった…ふふ。」
「…………………」
嘲笑うフェイトを見て、発狂するような怒りに苛まれる。
どうして、わたしは何も出来なかった?
その気持ちはあったし、今でもある。
じゃあ、どうして?
「わたしの全部は、ユーノのもの。わたしはユーノのためならなんだって出来るし、ユーノがいるなら周りの人なんて要らない。
 本当は、なのはにもわたし達の仲を見せ付けたかったんだけど……」
そこで一旦言葉を切り、フェイトは、うつむくなのはの顔を覗き込む。
優越感と、暗い喜悦に満ちた表情で。
なのはにはない、彼女とユーノだけの絆。
それはフェイトにとって、とても甘美で。
だからこそ、なのはにとっては猛毒となる。
「でもね、ユーノがダメって言うからやめたんだ。あはははは!見せ付けてたら、面白いことになったのにね?」
どうしてだ?
どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして。
わたしは、高町なのはは、ユーノ・スクライアに何も出来なかった?
「まぁ、いいけどね。どうせ、なのははもうユーノと恋人にはなれないんだし。」
ああ、そうか。
これだ。
この女だ。
この、野良犬だ。
「くくっ……ふふふ……はは…あははははははははは!!」
「………何?気でも触れた?」
そう、最初からわかりきっていたのだ。
ダレ ガ ワルイノ ?
「わたしだって、わたしの全部、ユーノ君に貰って欲しかった……!!」
怒りがもう、収まらない。
もとから収める気などないが、もう止まりはしない。
憎憎しげに、フェイトを睨みつける。
「でも、結局あげられなかった…。それはどうして!?それをずっとずっとずっとずっとずっと邪魔しつづけてきた人がいたからじゃないの!?」
「それは……」
「フェイトちゃんだよね!?いっつもいっつも、わたしとユーノ君の時間に割り込んで、わたしがユーノ君に想いを告げようとするのを邪魔して!!」
その言葉に。
フェイトはそれまでの笑みを消し、口を閉じる。
確かに、そうであった。
邪魔してきたのは、自分だった。
ただ、明確に邪魔をしようとしたことはないはずだ。
デートについていくこと、それを除いては。
「せっかくユーノ君との時間を作っても、いつも邪魔して……!それで、ユーノ君が可哀相なんて、ふざけないでよ!!」
「ッ…………!」
「ユーノ君を泣かせてたのも、報われないようにさせてたのも自分のくせに、自分は味方みたいな顔してッ!!それで自業自得?
 よく言うよ!フェイトちゃん…フェイトちゃんさえいなければ、わたし達はずっと、ずっとずっとずっと幸せでいられたのに!笑顔でいられたのに!!」
自分は正しい。
ならば相手は間違っていると。
ただ互いを傷つけるために吼えるだけだ。
最早、どちらが客観的に正しいかなど問題ではない。
「そっちこそ……!ユーノに好きって言わなかったのは自分のくせに…人のせいにして!
 デートのとき以外はユーノに会わなかったの!?違うでしょ!?ずっと言う機会があったくせに!」
「この……野良犬!!好き勝手言って!」
なのはが、頬を再度叩こうと腕を振り上げた瞬間、フェイトがなのはの頬を殴る。
その力に、吹き飛ばされ地面に倒れこむ。
「野良犬野良犬うるさいッ!じゃあ、その野良犬に恋人を奪われたなのははなに?無様な捨て犬じゃない!捨て犬なら捨て犬らしくしててよ!」
「捨て犬!?」
「そうでしょ?振られたくせに…未練がましくつきまとって!こっちこそ、新しい恋人、紹介してあげようか!?」
「野良犬のくせに………!野良犬のくせにッ……!!」
その手に握られる、赤い宝玉。


141 名前:A crossroads of Fate END2 中編:2008/01/22(火) 04:59:12 ID:RZT3tAiz
互いは互いに邪魔者でしかなく、どちらかがどちらかを容認するなどありえない。
容認出来なければ、どうするか?
簡単だ。消せば、それでいい。
「レイジングハート!」
『……………』
無言だろうが、なんだろうが今は動けばいい。
目の前の存在を消せるのなら。
「くっ………!……え!?」
フェイトも応戦するため、ポケットを探る。
そこにあるべき、硬質な感触がない。
「嘘……!こんな時に!」
「はは、ばーか。いっつもそういうとこ、抜けてるよね、フェイトちゃんは。」
赤い宝玉は、既に杖へと姿を変えている。
もう、打つ手立てはない。
「まぁ、無抵抗だもん。簡単に殺さないよ?じっくりじっくり……まずは、非殺傷で行こうか?」
収束していく魔力。
これまでか、そう、フェイトは諦める。
逃げようと思っても、この距離、しかも相手は高町なのはだ。
バルディッシュがあればどうにでもなるが、丸腰ではどうしようもない。
「ごめんね……ユーノ…!」
「じゃあ、その足からにしようか!」
レイジングハートを振り上げ―
「ストラグルバインドッ!」
緑の紐が、振り上げた腕を拘束する。
こんな拘束、今のなのはにとっては解除することなど問題ではない。
だが、その声は。
自分を止めた、声は。
「やめろッ!二人とも、なにやってるんだよ!」
ユーノが、二人の間に飛び込み、なのはからフェイトを庇うように立ち塞がる。
「何を……何を、してるんだよ!」
走ってきたのだろう、はぁはぁ、と荒く息をつきながら、なのはを軽く睨む。
その視線に、びくりとなのはは震え、彼に媚びるように、縋るような口調で言う。
「ち、違う……違うの、ユーノ君!わたしは、わたしはユーノ君を幸せにしたくて!それで野良犬を……」
要領を得ない、支離滅裂な言葉ながらも、自分は間違ってないと。
そうユーノに訴える、が。
「ねぇ、なのは。野良犬……野良犬って誰の事を言ってるんだ?」
気のせいか、ユーノは、より強くなのはを睨みつける。
その瞳は、恐ろしく、冷たい。
―怖い。
怖いのは、彼に嫌われること、嫌悪されること。
うろたえ、怯えながらも。彼女は答える。
自分は正しいのだからと、そう言い聞かせて。
「フェ、フェイトちゃんのことだよ。だって、優しくされれば誰でもいいって、そんな子なんだよ?このままじゃ、ユーノ君不幸になっちゃうよ?」
しかしながら、ユーノは少しも表情を変えない。
なのはから目を離し、フェイトを見る。
フェイトは、ユーノが自分を見つめる瞳に、温かいものを感じた。
なのはとは、正反対に。
「ねぇ、フェイト。」
ユーノはそのまま。
フェイトから視線を逸らさず、問い掛ける。
「フェイトは………僕のことを好きなんだよね?」


142 名前:A crossroads of Fate END2 中編:2008/01/22(火) 04:59:51 ID:RZT3tAiz
問われるまでないことだった。
そうでなくては、居場所であって欲しいなどと願うものか。
一緒にいたいと、思うものか。
自分のすべてを貰って欲しいと、望むものか。
「うん…!わたしは、ユーノが大好きだよ……愛してる。」
フェイトはなのはの存在を忘れたかのように、陶酔する。
甘い、愛の告白。
やはり、自分の想像は正しかった。
ユーノは、自分を選んでくれたのだ。
「どうして、なのははフェイトを野良犬、だなんて言ったんだ?フェイトとなのはは…友達じゃないの?」
「友達なんかじゃないよ…!わたしの大切な、本当に大切な人を奪って……!!」
なのはは涙を流し、ユーノに縋ろうと近寄る。
その腕に、抱きしめて欲しいと。
しかし、それを撥ね付けるように、彼は答える。
「なのは。それは違う。悪いのはフェイトじゃない。僕なんだ。君を信じることが出来なかったのは僕だった。」
フェイトは、ユーノの言葉を黙って聞いていた。
きっと、自分とユーノは大丈夫だと。そう信じて。
「だから…彼女の事を野良犬だなんて言うのはやめて欲しい。」
それだけ言うと、ユーノはフェイトに視線を戻す。
なのはには、背を向ける。
「フェイト、僕も、君を愛してる。…………そう、なのはよりも。」
フェイトの心に、先程までとは違い、温かな喜びが生まれる。
暗い悦びではなく、温かい喜びが。
「僕の気持ち……受けて、貰えるかな?」
うん、と当然のように頷こうとする。
しかし、それを妨げるように、悲痛な声が響く。
「やめてよ……ユーノ君!そんなの嘘だよ…やめてよ!!」
言葉を切り、激情に駆られるまま叫ぶ。
「ずっと友達だって、ユーノくんと友達だってそう言ってたのに、フェイトちゃんは嘘ついたんだよ?わたしは、ずっと、ずっとずっとユーノ君のことが好きだったのに……!」
もう、自分でも何を言っているのかわからない。
怒りも悲しみも絶望も混ざって溶け合って、一体自分は何を言いたいのか、どんな気持ちなのか。
それさえも、わからない。
「いつから好きだったかなんて、もう僕は気にしない。今のフェイトは僕を愛してくれてる。最初なんてどうでもいいんだ……大事なのは、『今』だから。」
それを遮り、ユーノは自分の迷いも断ち切るように、言う。
昔を振り返れば、なのはをずっと好きだった。
けれど今は、隣にフェイトがいる。
「最初からなんて、そんなことを言ったら。僕だってフェイトを愛してたわけじゃなかった。けど、今は違うんだ。」
その言葉に、なのはは打ちのめされる。
自分の数年間が。
彼をずっと思い続けたその年月が。
すべて、消えていくのを、感じていた。
追い討ちをかけるように、ユーノは続ける。
もう一度、誓うように。
「僕は、フェイトを愛してる。なのはより……ずっと。」
それは、福音であり、呪言でもある。
なのはの瞳から光が消える。
呆然と。
ただ、見つめる。
その濁った瞳で。
それが嘘だと、何も言わずに。
何も出来ず、何も考えることも出来ない。
ただ、打ち寄せる絶望に焼かれていくだけだ。


143 名前:A crossroads of Fate END2 中編:2008/01/22(火) 05:01:07 ID:RZT3tAiz
ユーノは、その痛々しい姿から目を逸らす。
フェイトの手を取り、無言で立ち去ろうとする。
それが、今、なのはに対して彼が出来るすべてだったから。
「…………」
黒い衝動は、まだこの胸に疼いている。
終わらせるなら、もっと苦しみを。もっと絶望を。
もっともっと打ちのめして、ボロボロに。
もう立ち上がれないくらいに。
その衝動を、抑えるつもりは今のフェイトにはなかった。
「ねぇユーノ?…もう一回。言って?わたしを愛してるって………なのはより、大切だって。」
ね、と甘えるようにユーノの腕を抱く。
ユーノは、しばし迷う。
今、なのはがあんな状態であるのに、言ってしまっていいのか。
彼女の傷付けたのは自分だというのに。
けれど、フェイトも喜びをもう一度噛み締めたいのだろう。
誰かの隣にいられるという、幸福を。
「ああ。フェイト…僕は、フェイトを愛してる。……君が、一番大切だよ。」
フェイトだけを。
彼女の瞳を見て、言う。
彼の瞳には、なのはは映ってはいなかった。
「えへへへ…。わたしもね、ユーノが大好き…愛してる。」
立ち竦む哀れな捨て犬へ。
最後の別れを。
そっと、念じる。
彼女だけに通じるように。
『わかった?ユーノはわたしの恋人だよ。それじゃ、ばいばい』
二人は談笑しながら、ゆっくりと来た道を戻っていく。
これで平穏が約束されたと、なのはのことは、これで決着がついたのだと。
白の少女に宿った黒い炎は、まだ燃え盛っていると、まるで知らずに。












144 名前:39-362:2008/01/22(火) 05:05:09 ID:RZT3tAiz
137失敗しましたが、あれも中編です。


そういうわけで、次回END2の後編でございます。

>>119さんや>>14さんが修羅場やらヤンデレを書いているので迫力不足な感じもしますが。

>>98
司書さんへ、END1についての編集、ありがとうございます。
あと、3話から4話に飛べないのを修正してくださいませ。

145 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 05:17:28 ID:2s6qIYkw
まったく、心休まらない流れだ事。
そ れ が い い G J だ。
言うとおり、迫力不足ではあるが今回のなのフェの衝突は迫力の問題じゃないからオーライ。二人の底でドロドロしてるものが丁寧に醜くて素敵だ。やっぱり一期勢は魅力的だと変な方向から再認させられる。

146 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 05:22:48 ID:hg93OQiQ
朝早くからご苦労様です。
いやぁなのフェの二人とも生きてるとかなりの修羅場ですね。
END1の方がなんだか内容的にきれいな感じがしたんですが・・・

END2このまま終わっても違和感ない感じですが続きあるんですよね。
楽しみに、そして気長にまってま〜す

147 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 05:23:19 ID:gRrOAfov
うああああああああああああorz
GJ

148 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 05:30:25 ID:79LDB8qS
なんというドロドロ具合 ・ ・ ・ ・ ・ ・
GJです。

149 名前:ゲリラ兵 ◆QCnUms2uBE :2008/01/22(火) 06:32:48 ID:o9xMbX2x
おはようございます〜
いや回転翼じゃ音速無理だって、無理だってw
しかし話の種としては面白い……!まだまだ修行が足りませんね。精進します

(レスとか)
>77 くふふ。なのは世界に速度とか距離の正確な数値の概念は存在しないのです。なのでやりたい放題。都築さんマンセー

>91 あうあう。読み飛ばしでいいですか?いいですか?・゚・(ノ∀`)・゚・。
お子様でだめね、自分

>98 勿論狼ですとも。空飛ぶ狼エアーウル……あれ、音速超えちゃうよ!?
とにもかくにも、お気遣い、感謝致します。段落前の改行も入れて頂いているようで感謝の極みです
それであつかましくも修正お願いしていいですか……

40スレ、後編の終盤、ティアナの台詞
――結界担当局員用意!
のところを
――結界担当用意!に

41スレの中盤辺り、これもティアナとはやての描写
うん、と頷いて返すと、きりっとした彼女の表情は凛々しくて美しくて――

そうしっかりと答えた彼女に、うん、と頷いて返すと――

に変えて頂けると、小躍りして喜ぶかもしれません。細かくて申し訳ないのですが可能でしたら宜しくお願いいたします
それにしても、もう前スレまで入ってるんですね……本当にお疲れさまです。そしてありがとうございます

>116 リンディママンこわいよー・゚・(ノ∀`)・゚・。

>144 ・゚・(ノ∀`)・゚・。・゚・(ノ∀`)・゚・。・゚・(ノ∀`)・゚・。
でも読んじゃう。なのユフェは本当、奥が深いですね


しかし愛憎劇が流行りなのかなぁ……なんでだr(黒き火竜と究極召喚に挟撃された模様です)


(注意書き)
[熱血魔法少女"恋愛"アクションSS〜ソラノカケラ〜第54回・under the red of death(6)][当分非エロ][多分シリアス]
シルバーカーテン、もといNG発動キーはタイトルで「ソラノカケラ」「ゲリラ兵」を指定すれば確実に消えるかと思われます

(今日の注意)
ヴァイス君がぷち強化されています。年越しの伏線回収ですごめんなさい⊂´⌒つ。Д。)つ
そして本編よろしくティアナとの絡みがあります
アルトも頑張りましたが、またもやあっさりと撃墜されてしまったようです
それからキャロが某糸井サンのお話みたいに銀髪になっちゃいそうな勢いで何か違う方向に突っ走ってますが、筆者仕様です諦めてくだs

では、朝刊

150 名前:〜ソラノカケラ〜(54)(1/2):2008/01/22(火) 06:33:52 ID:o9xMbX2x
 通信が切れてから何度も何度も地上本部付近、ベルカ側のガジェットの分布を確認しているヴァイスの様子に気づいたアルトが、
画面に向かったまま呆れつつ彼に聞こえるように呟いた。
「そんなに気になるんなら行ってきたらどうですか」
「ん……?」
顔を上げた彼の座っている指揮官席の机には、カード型に収められている相棒のデバイスが置かれている。
「私のことは気にしなくていいから、いいですよ」
「わーった。わりぃ、後は任せる」
ストームレイダーを手に取りながら立ち上がると、アルトにもう一言だけ付け加えられる。
「その代わり、今度ご飯おごってくださいね」
「……はいはい。局前パスタ屋のランチな」
「お昼かよ!しかも局前かよ!それいつもと一緒じゃん!どんだけ!」
ぷくーっと膨れるアルトを放置してさっと外へと姿を消すヴァイス。
その様子を見ていたルキノは、真っ暗に沈んでいるシャーリーを間にしていても、苦笑いを禁じえなかった。

 聖王教会執務室の長い縦窓に寄り添った長く綺麗なブロンドの髪を湛えた若い女性――カリムは、赤い光が一面に広がった曇った空を、窓越しに見上げていた。
その背後に片膝をついてどこからか移動してきたのか、桜色の髪をおかっぱに切りそろえたシスター服――シャッハが突然現れる。
「騎士カリム、地上本部から連絡です。ザフィーラ殿をここまで運べばなんとかなるかもしれないとのこと。
時間的にはぎりぎりだそうですが……」
「そう。じゃあ、シャッハも手伝いに行ってあげて」
「え?ではあなたもご一緒に」
「私は残ります」
「騎士カリム?!」
驚きの声にも振り向かず、物思いに耽る面持ちで、じっと窓の外を見つめたまま動かない。
「私は民と運命を共にします。それが勤めでしょう」
「騎士カリム……」
強情さに、強引に運ぶ事も考えたシャッハであったが、長年の付き合いで彼女の心情が良くわかっている以上、その想いを無碍にはできなかった。
「わかりました。では必ず戻ってきますから、どうかご無事で」
「うん、シャッハも気をつけてね」
「はい」
そしてその姿がまたどこかへと消えると、赤い光を見上げつつもう一言だけ呟いた。
「因果応報……これが……報いなのかしらね」

 同日、時刻午後4時54分30秒――降下予測時間7分30秒後のベルカ領へと向かう直線道路上。
オペレーティングルームから地形データとガジェット分布データを受信していた、マッハキャリバーの青い宝玉が光を発して受信完了を知らせる。
「recieve complete(受信完了)」
エリオとキャロに先行して密集しているガジェットを潰すように指示し終わったティアナも、それに追従した。
「よしこっちはOK。ザフィーラさんはどうですか?」
「こちらもOKだ」
術式を転送していたシャマルが画面に現れて、再度教えてくれる。
「こちらも準備OK。あとはなんとか魔法自体を拾ってくれさえすれば増幅できるわ。増幅と制御は、ザフィーラお願いね」
「心得ている」
「スバルもいい?」
「うん!」
彼女が頷くと同時に、先程から何度も執拗に現れている楕円形の小さなガジェットT型が3体現れ、ティアナは周囲に浮かせていた魔力弾で即座にそれを撃ち落す。
振り返りながら、もう一度叫ぶ。
「残り時間、約……7分強!絶対間に合わせなさいよ!」
「うん!いくよ、マッハキャリバー!」
「All Right」
ぎゅん、と風に姿を変えた相方を見送って間もなく、今度は5体、T型が現れる。
「さっきからしつこいのよ、このっ!」
正確無比なコントロールで一瞬でその5体を破壊したが、次に高架になっている道路の脇から
ほぼ同時に飛び出してきた大きく丸いV型3機に、いきなり囲まれて窮地に陥った。
(なんでこいつら狂ってるくせに、こんな真似を――!?)
逃げる間もなく展開されるAMFと2本3対の鋼鉄の腕。
かなりのダメージを覚悟してティアナが地に転がろうとしたその刹那――
地上本部の建物から発射された3本の緑色の弾丸がその3機ともほぼ一瞬でほぼ同時に破壊した。
さらに続けて次々と浮かび上がってくるT型も、遠距離からとはとても思えない精度で彼女に近い的から縦横無尽に潰されていく。

151 名前:〜ソラノカケラ〜(54)(2/2):2008/01/22(火) 06:34:20 ID:o9xMbX2x
 地上本部のテラスの桟にストームレイダーを載せていたヴァイスは、照準機に誰の仕業か気づいた後輩の明るい笑顔を見て、
そこから目を離すとライフル型デバイスの胴の辺りに触れつつ、呆れながらぼやいた。
「ったくよ、こいつの礼もまだだってのにこきつかいやがって。いつまでも面倒かけやがんだから、あの馬鹿」
「in so(全くです)」

 多数のガジェットが浮かんでいる直線道路を背に、アスファルトの上で桜色の巨大な菱形魔法陣を展開している桜色の髪の少女、
キャロの周りにそれに反応したらしいガジェットが寄ってきたが、師直伝の金色の光が一瞬でその全てを粉砕した。
赤い髪の蒼い槍を持った少年、エリオは、対象が全て沈黙した事を確認すると、彼女の隣で静止する。
「ヴォルテール、呼べそう?」
彼の問に、はっきりと強い意志を宿した瞳で頷く。
「うん!ヴォルテールに魔導物質なんて関係ないから!」
巫女としての資質を遠慮なく行使する為に、言の葉を紡いでいく。
「天地貫く業火の咆哮、遥けき大地の永遠の護り手、我が元に来よ、黒き炎の大地の守護者――」
フリードが真の姿で羽ばたいている直下あたりに円形に開く召喚の成功した証の桜色の円形の魔法陣。
「竜騎招来、天地轟鳴、来よ、ヴォルテール!」
ゆっくりと黒く凄まじく大きな体躯の2本の角と2対4枚の羽を宿した両の足で立った竜が呼び出されると、天に向かって吼えた。
その片手で作られた巨大な炎の球が薙ぎ払われると同時に、直線道路上に浮いていたガジェットは、ほぼ例外なく灰燼へと帰す。
そして直後、赤い光の広がった空を背景にスバルが一瞬で通り過ぎたのを確認して、ティアナへと通信を入れる。
「ティアナさん!スバルさん、今、通過しました!」
「うん、了解!ガジェット、狂ってるのと狂ってないのがいるみたいだから、気をつけて!」
「はい、わかりました!」
通信が切れると、改めて2人を守っていてくれる、黒き火竜の方へと視線を向ける。
「ありがとうヴォルテール」
小さき巫女がそう言うと、まるで頷くかのようにその巨大な頭部が目を光らせながら下を向いた。
しかしその背後に広がっているのは――赤い光。
少しずつ暗くなっている青い空一面に死の赤い光が広がっている。
「あと何分ぐらいだっけ?」
少女の問に、少年の代わりにデバイスが答えてくれた。
「about 6 munites(約6分後です)」
「6分か……」
エリオの呟きにどこか寂しそうにキャロが続ける。
「もし、あれが降りてきちゃったら……みんな死んじゃうんだよね……」
「だね……」
「きっと、大丈夫だよね?」
「うん、大丈夫だよ」
勿論少年にも確信はなかったが、少女の綺麗な瞳に例え嘘でもそう言ってあげたくて、本人も当然信じたくて素直に肯定したが、
それでもいつも通りに彼らしく彼女を気遣う。
「今からでも地上本部に戻れば、いざというときも大丈夫だけど……どうする?」
その優しい問いかけに、キャロは小さく首を振った。
「ううん、いいの。それに今から戻ってもきっといっぱいで入れないよ」
思わずエリオが微笑むとつられて言葉を言った人自身も微笑んだ。
「だね、きっと入れないね」
「うん」
「でも、いいの……?もしかしたら本当に死んでしまうかも」
「ううん、平気」
そこで桜色の髪の人はずっと一緒に戦ってきた相方の手をしっかりと握りつつ、真っ赤になった。
「私、エリオ君と一緒なら、いつでも、どこでも、何があっても、例え死んでしまっても平気だよ」
「キャロ……」
言われた側も真っ赤になってしまうのは仕方がないところであったが、また1機、ヴォルテールがV型を握りつぶして、
さらに周囲にわらわらとガジェットが沸き上がってきて、お互いにそっと手を離す。
両の手の甲に携えた桜色の宝玉を交差させながら、強い意志を秘めた瞳で腕を持ち上げる小さな桜色の髪の少女。
「じゃあ始めましょうか」
「Enchant Up Field Invade」
「Boost Up Strike Power」
そしてそれとほぼ同時にガジェットを見据えながら、携えた槍にカートリッジを飲み込ませ、火を噴かせる赤い色の髪の少年。
「Explosion」
「君達の最期を!」

152 名前:ゲリラ兵 ◆QCnUms2uBE :2008/01/22(火) 06:34:43 ID:o9xMbX2x
ほいではまた〜ノシ

153 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 07:12:32 ID:FjBJcB37
時代はヤンデレか、ヤンデレなのか

154 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 07:28:30 ID:FRKlBAvJ
ああ、鬱になりそうだ

155 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 07:42:19 ID:/YAG0r8p
>>144
GJあなたを待っていた!
なのはもフェイトも藤田和日郎漫画ばりの黒い笑顔してんだろうなあ。
後編も楽しみにしてます。

156 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 07:45:52 ID:E12UcTZ7
>>152
GJ〜。やっぱちびっ子頑張れ!!
ヴァイスとルキノもエピローグでメシ食えたらいいですね。

157 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 09:43:58 ID:qcccyCBZ
>>135
キィィィラァァァ!




うん、言ってみたかっただけ。

158 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 10:31:33 ID:X0E5EyTA
>>144
GJです。すさまじい修羅場だわ…
後編が待ち遠しいけど読むのが怖いなあ。

159 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 11:42:26 ID:L8wm45ro
>>144
二人ともヤンデレだ……。ああ、おそろしや
間違ってもハッピーエンドにはならないとわかっても読みたい。

ついでに言えばどっちを選んでも互いに祝福できる優しい三角関係も読みたくなってくるから困るなぁ。
お前が書けってレスられるのが必然だよな……うん

160 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 11:53:51 ID:Hmb1yDsa
女ってこえええ((((;゜Д゜)))

それと、ちょっと質問なんだが、ミッドチルダの貨幣の単位とか明かされてたっけ?

161 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 12:25:13 ID:nvItQSpf
ターンA氏のエリオ隊長の続き読みタス

162 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 12:27:23 ID:xUCuCJuG
>>159
手前が書きやがって下さい
おながいします

163 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 14:44:26 ID:r05BJ7h5
>>161
共に待とう同士よ

164 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 14:56:04 ID:Q+JgQQjE
ところで保管庫の44スレがNotFoundって出てくるのだが再アップされるのだろうか???

165 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 15:56:53 ID:L8wm45ro
>>160
明かされてない気がする。
サイトでSS書いてる身なんだが、『硬貨』とか『紙幣』って表現しか今の所使えないんだよね……。

166 名前:160:2008/01/22(火) 16:13:53 ID:l+LU2tMk
やっぱりか

豚とろ焼きが500で
刺身の盛り合わせが1050
らしいが単位は不明だしDVDではなかった事になってるしな

167 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 16:19:30 ID:y79lzrV7
もうペリカで良いんじゃね?

168 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 16:25:09 ID:2s6qIYkw
管理局には地下本部もあったのか

169 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 16:28:29 ID:9TxGw2s6
もう金の単位は「単位」でいいんじゃね

170 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 16:39:45 ID:FjBJcB37
お金の単位を「ナノ」にしたらいいと思うんだ

171 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 16:41:36 ID:EVRfc9aQ
電子マネーさ・・・

172 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 16:51:10 ID:b+tghqCB
>>167
最凶ギャンブラーと帝愛様が現れそうwww

173 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 17:35:31 ID:E8q5suMq
クレジットとかゴールドとかゼニーとかケロとか色々あるけど、僕が押すのは次の三つ。

1. タイラー
2. ミッドチルダドル
3. @$
4. ガンプラ

しまった四つだ、撤収!

174 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 17:37:57 ID:/9Hk78EO
このスレ早いよ!!
読むための心の準備をしている間とかにもどんどん進むんだもん!!
SS投下してる職人さんたち全員にGJを言わせてください! GJ!!

あともう一つ、これがずっと書きたかった。
去年の年末くらいに投下された短編、なのはが赤ちゃんになっちゃうSSで
ユーノくん人形と戯れる赤ちゃんなのはが個人的に去年の最萌えでした。
遅いにも程があると思うけど、職人さん超GJでした!!

175 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 18:53:19 ID:El86zcxA
>>144
END1は超王道の「貴方を殺して私も死ぬ」を超綺麗に書いてたけど、こちらは泥仕合になりそwww
END3はマジ予測がつきません。GJでした。

>>152
GJ! キッツイSSが続く中、こちらはなんとキレイなwwww
あ、でもこっちもハヤテが病んでる時がありましたっけ…時代はヤンデレなのか?

176 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 19:22:51 ID:FjBJcB37
そういやシャマルさんが泥棒猫になる確率地味に高いな

177 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 19:46:04 ID:tt4zIo74
それだけ相手がいないってことなの。

178 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 19:47:16 ID:7WSHmI3+
策士キャラだからでは?
StSでは忘れ去られてたけどなw

179 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 21:19:31 ID:/YAG0r8p
>>167
福本漫画ならなのはは間違いなく赤木ポジション。
ユーノは南郷さん、フェイトは黒沢。

180 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 21:55:20 ID:F3B+43Jb
最近病み系SS多いな…
いやまぁ俺が今書いてるのもなのはさん病んでるから人のこと言えんが。

181 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 22:06:03 ID:PYuKqlc8
>>180
病みなのはさんwktk
今書いてるのはいたって普通のなのは(小)なんだが、なんか書きにくいや

182 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 22:09:40 ID:8zf8TSh7
>>144
相変わらずGJです。

なのは、フェイト共に黒いですね、
ユーノの漢ですね、Mみたいに経たれではない。

>>161
>>163

他にも同士がいて感動です。
ともに待ちましょう。
(次はスバル編?)

183 名前:サイヒ:2008/01/22(火) 22:12:51 ID:pulPKYgj
前回のあとがきで「次のメインははやて」「相手はゲンヤじゃない」とは言った。
だがしかし、はやての相手が男だとは一言も言ってない!

なんで、はやて×フェイトのエロです。
しかもクロフェ、ゲンはやが前提というけったいなしろもの。
変化球を通り過ぎてただの暴投。空気どころか需要も読まない。

184 名前:彼氏がいない夜は:2008/01/22(火) 22:13:57 ID:pulPKYgj
「あ、ん……はぁ……っ!」
 真っ暗な部屋に喘ぎ声が響く。
 声の主であるフェイトは意外な声の大きさに、一瞬だけ口をつぐもうとした。
 だが胸に置いた手の動きが止まらず、口を塞いでも鼻声となって出てしまう。意味がないと悟り、口を
開いて甘ったるい声を漏らす。
 いつも裸に近い下着姿でベッドに入るフェイトだが、今夜は正真正銘の全裸だった。
 その裸身に自分の腕が絡みついている。右手は胸に指を埋めて形を変化させており、左手の中指は秘部
に第二関節まで入り込み、愛液をかき出していた。親指と人差し指は、その上にある充血し始めた陰核の
皮を剥いて転がす。
 こちらも血が集まりつつある胸の突起を強めに摘み、同時に下も押しつぶす。
「ふぁっ、あぁ……!」
 胸と腰から来た電流に軽く達しそうになるが、唇を噛んで耐える。二、三度軽く達するくらいなら激し
く一度果てる方が身体は満足することを経験則で知っている。
 しかし数ヶ月前のフェイトなら、我慢せずさっさと終わらせていた。それ以前に、ここまでのことはし
なかった。
 性知識について無知に等しく、なにやらいけないことをしているような気がすることもあり、胸を適当
に揉んで女陰のとば口を擦っているだけで済ませてきた。
 だが今では、そんな程度では前戯にもならない。
(クロノが……はぁっ、いけないんだからね)
 朦朧とし始めた頭で、フェイトは言い訳じみた言葉を考える。
(私をこんな身体にしたのは、クロノなんだから……ぁ)
 豊満な外見に反して中身は青いままだったフェイトの身体を一気に熟れさせたのが、恋人であるクロノ
だった。
 堅物な雰囲気のあるクロノだが意外なことに色事には精通しており、フェイトの性感帯は片っ端から見
つけ出され、感度を高められた。胸は下の部分が過敏なのも、うなじという意外な場所が弱いのも、少し
マゾヒストの気があるのも、全て彼の手で発見されたものである。
 こうしてクロノによって開発されきった女体は、しばらく恋人と肌を合わせないと疼きを覚えるように
なっていた。
 だからといって、フェイトは毎晩しているわけではない。情欲を強固な意思の力で押さえ込んでおり、
むしろ回数は少ないぐらいだ。
 だが、今晩は訳があった。
 同室のなのはが、ヴィヴィオを連れてユーノに会いに行ったのだ。そのまま泊まってくるという連絡も、
もらっている。一晩、部屋をフェイト一人で占領できる。
 しかしただそれだけならフェイトは自慰にふけったりしなかっただろう。
 最大の原因は、昼間にクロノとした通信にあった。
 長期航海中の恋人は済まなそうな顔で、仕事が思ったより長引くためあと三週間は休暇が取れそうにな
い、と告げたのだった。
 最後に二人で休日を過ごしたのは一ヶ月前。夜を共にしたのもその日が最後である。それと同じぐらい
クロノに会えないのかと思うと寂しさがつのり、紛らわそうとつい一人遊びに手を出すことになってしまっ
たのだ。

185 名前:彼氏がいない夜は:2008/01/22(火) 22:15:15 ID:pulPKYgj
「クロノぉ……」
 眼を閉じて、この手が自分ではなくクロノのものだと妄想する。
 それに合わせて、普段クロノがしてくれるのと同じように手を動かす。
 バルディッシュを振ることで皮が分厚くなっているフェイトの指だが、クロノの指に比べれば細くしな
やかなものであり、固さが足りない。
 固さを補うため、指をもう一本突っ込む。
「あふっ……!」
 喘ぎながら、フェイトは二本の指を別々に動かす。器用な人差し指は膣全体を攪拌するように回し、中
指は鉤のように曲げて肉壁を引っ掻く。
 下はそれである程度満足できたが、胸はそうもいかない。
 いつものクロノなら、指だけでなく口でも可愛がってくれる。
 それを再現すべく、フェイトは胸を無理やり捻じ曲げて乳首を上向きにさせ、首を必死で伸ばして先端
に吸いついた。
「ん……んちゅぅ……」
 自分で自分の乳首を吸う。我ながら正気の沙汰とは思えないが、どうにも止められない。
 ふやけるまで吸ってから、ようやく口を離した。その間も、左手は股間で蠢いている。こっちも指がふ
やけそうだ。
 なのに、身体はまだ満足してくれない。もしこれが本当にクロノにされているなら、とっくに悦びの声
を上げて果てているはずだ。
 いくら妄想に浸ろうが、この場に彼がいないのはどうしようもない事実であった。
 目尻から涙が流れる理由が、別なものに変わりそうになる。
 それを振り払うように、フェイトは淫核を爪でかいた。
「ひゃあんっ!!」
 伝わってきたのは、快感というよりは痛み。それでも衝撃で、思考が飛びかけた。もう少し強かったら、
きっと最後までいける。
 もう一度淫核を刺激すると同時に、胸にも血がにじむほど爪を立てた。
「イッちゃう! イッちゃうよクロノぉ!!」
 最後に恋人の名前を呼んで、ようやくフェイトは果てることが出来た。


 悦楽の時間が終われば、後に残るのは寂しさだけ。眼を開けばやはり一人きりで、側には誰もいてくれ
ない。
 また涙ぐみそうになりながら、フェイトは乱れていたシーツにくるまった。
 このまま眠ってしまえば、夢の中でクロノに会えるかもしれない。儚い期待を胸にフェイトが眠りにつ
こうとした時だった。
 閉じかけた瞼の端。電灯を消して暗闇となった部屋の隅に、闇の中でもそれと分かる人影があった。

186 名前:彼氏がいない夜は:2008/01/22(火) 22:16:20 ID:pulPKYgj
 一瞬でフェイトは呆けていた意識を覚醒させる。動くのに邪魔なシーツを蹴り飛ばし、バルディッシュ
を引っ掴んで起動させた。
「誰っ!」
「ありゃ、見つかった」
 不法侵入者の暢気な声には、聞き覚えがあった。
「……はやて!?」
 人影が一歩動き、月明かりでぼんやりと顔が浮かび上がる。
 そこにいたのは紛れもなく、十年来の親友であった。
 危害を加えるような人物でなかったことに、フェイトはほっとしてバルディッシュを待機状態に戻す。
だがすぐに顔面から血の気が引いた。
 はやてがいつ入ってきたのか分からないが、フェイトがなにをしていたかは一目瞭然だろう。
 友人に、自慰してるところを見られた。恥ずかしさで頭脳が完全に停止する。
 ぱくぱくと何度も口を開閉させて、ようやく出てきたのは謝罪の言葉だった。
「ご……ごめんなさい……」
「なんで謝るん?」
「だって……隊長なのに、私こんなふしだらなことして……」
「いや、これは生理現象みたいなもんでしかたないことやろ。年頃の女の子なら当たり前なことやん。今
かて勤務時間やないし」
 いたって平静な顔の友人に、軽蔑はされていないと知ってフェイトは安堵する。
「もっとも機動六課の責任者としては、一言注意させてもらうけどな。こういうことする時は、防音結界
を張るの忘れたらあかん。扉の前に立ったら声聞こえてたで。鍵もかけ忘れてるし」
「あぅ……」
 だとすれば、はやて以外にもよがり声を聞かれたかもしれない。
 そんなに大きい声だったつもりはなかったが、入ってきたはやてに気づかなかったぐらいだから自分の
声量がコントロール出来ていたはずがない。
「……やっぱり、始末書とか罰則受けないといけないかな」
「だからそんな固いこと考えへんでええって。むしろ悪いのは黙って覗いてた私の方やし。…………そや
けど、どうしても気に病む言うんやったら罰代わりということで」
 はやてが壁際から離れ、ベッドに歩み寄ってくる。
「眼つむって」
 なにをされるのか不安に思いつつ、言われるままにフェイトは瞼を閉じた。視覚が遮断されることで、
聴覚や嗅覚が鋭敏になる。はっきりと聞こえるはやての呼吸や衣擦れの音が近づいてきた。
 ぎしりとスプリングが軋み、はやてがベッドに上がったのが分かる。
 そして肩に手が置かれたかと思うと、唇が吸われた。
「んぅっ!?」
 仰天したフェイトはついはやてを突き放そうとしてしまうが、いつのまにか背中に手が回されており果
たせなかった。
 触れ合っていたのは、ほんの五秒程度。顔を離したはやては、悪戯気と艶の混ざった微笑みをくすりと
浮かべる。
「ははははやてっっ!?」
「私もここんとこずっとゲンヤさんに会えてへんから……溜まってるんよ」
 髪と同色の瞳が、またゆっくりと迫ってくる。
「一人寝の者同士、今晩は慰め合お。……な?」

187 名前:彼氏がいない夜は:2008/01/22(火) 22:17:38 ID:pulPKYgj
 また唇が重ねられる。
 今度は、フェイトは逆らおうとはしなかった。しかしそれははやての提案を受け入れたからではなく、
単純に混乱していたからである。
 女同士なんておかしいとか、これも浮気になるのかとか、唇が思った以上に気持ちいいとかそういう思
いが泡のように浮かんでは消えていき、何一つとして形にならない。
 脳から指示が出なければ肉体は動けず、はやての舌が口内に入ってきても何も抵抗しなかった。
 はやての舌は奥へ奥へと忍び込んできて、ゆっくりとフェイトの舌に触れる。
(……クロノより……柔らかい)
 つい恋人と比べてしまうフェイト。長さも長い気がするし、表面もざらついておらず滑らかに思える。
舌にそこまで明確な個体差があるはずないのだが、本当にフェイトにはそう感じられた。
 気がつけば、自分からも舌を動かして絡めていた。
 ちゅくちゅくと小さく水音が立ち、途切れる。
「不思議やね。フェイトちゃんの唾、なんかすごく甘い気がするわ」
「……はやての唇も、なんか気持ちいい」
「そう? だったらもう一回」
 今度はそっと押し倒されたうえでキスされる。はやての唾液が舌伝いに流し込まれる。
 はやてが言うように甘くは感じなかった。しかし芳醇な酒のように、喉を通るたびにフェイトを酔わせ
ていく。霞がかる頭は、もうこのまま流されてもいいかという方向に傾きつつあった。
 そこに、胸に感じるひやりとした何か。
 いつのまにか抱擁を解いていたはやてが、フェイトの胸を撫で回していた。
 はやてに胸を触られるのはこれが初めてではない。他人の胸、特に巨乳に尋常ならぬ執念を見せる親友
は、一緒に風呂に入った時などに不意討ちで揉んでくることがしばしばあった。
「やっぱ生はええなぁ」
 心底嬉しそうなはやてだが、その手つきは繊細なものである。いつも揉んでくる時はけっこう力が入っ
ており痛みを感じることもあるが、今夜は胸の形が少しも変わらないほど丁寧であった。胸の柔らかさと
いうより、大きさと表面の肌理細かさを楽しんでいるようだ。
「この大きさはほんま羨ましいで。なんか秘訣でもあるん?」
「そんなの……特に何もしてないよ。肌の手入れはこまめにしてるし、崩れないように下着はちゃんと選
んでるけど」
「ほとんど天然でこれかいな。ますます羨ましい。最近また大きくなったみたいやし」
「そ、そうかな?」
「やっぱり、クロノ君がいっぱい揉んでくれたから?」
 いきなり恋人の名前を出されて、フェイトは赤面する。
 たしかにクロノはフェイトの胸へ、はやてに勝るぐらいの並々ならぬ執着心を持っている。いつもいつ
も揉むは舐めるは吸うは引っ張るは挟むはと、縦横無尽に弄くり回して悦んでいる。あれだけされたら容
積が増えても不思議ではない。
「図星みたいやね。私もゲンヤさんにもっと揉んでもらおかな」
 口を動かしながら、はやての手に少しずつ力が入っていく。

188 名前:彼氏がいない夜は:2008/01/22(火) 22:19:19 ID:pulPKYgj
 撫でるだけではなく、やわやわと揉んでくる。撫でるの延長線上の行為であり、まだそこまで強くはな
い。
 それでも自慰の残り火がある身体は敏感で、たったこれだけのことでもフェイトの吐息は熱を帯び、乳
首がじわじわと硬さを取り戻していった。
 連動して、はやてとの口づけも情熱を増す。フェイトは自分から舌を差し込んで、友人の舌を貪り唾液
を啜る。
 潮が満ちるようにひたひたと、口と胸から身体全体に快感が浸透していく。眠気すら感じる心地よさに
恍惚としていると、不意に胸に強い刺激が走った。
「あんっ……」
 いつのまにか、はやての愛撫が変化している。手の平だけでなく指も使って胸を捏ね回しており、さら
に乳首までも指先で転がしていた。
「ふぅん。優しくされるより、こういうのがええんや」
 にやりと笑ったはやてが、そのままぐいぐいと揉みしだいてくる。
「私もこっちの方が楽しいし、ちょうどええかな」
「ん……んぅ……!」
 フェイトの性感は、クロノに向けて調整されている。優しく高められるよりも、クロノがよくする蹂躙
されるような激しい愛撫が一番感じるようになっているのだ。遠慮のなくなったはやての手は、まさにそ
れに近かった。
 準備が出来ていただけに、高まるのが早い。体温がみるみる上昇していく。
「さっき自分でしてたみたいに、可愛い声出していいねんで?」
 顔を覗きこんでくるはやての瞳には、かすかな嗜虐の愉しみが浮かんでいた。
 揉むだけでなく、胸の頂に唇が落とされそのまま強く吸い上げてくる。そのくせ、突起だけは避けて舌
を動かしている。反対側も、乳輪を指でなぞるだけで先端には全く触れない。
 クロノも似たようなことはよくする。それだけにこうして焦らされた後に敏感な乳首を刺激されればど
うなるかを、フェイトは知っていた。
「ま、待ってはやて……!」
 制止しようとしたまさにその瞬間、乳首をこりっとかじられ同時に指で弾かれた。
「ひあぁっ……あっ……!」
 一人でしていた時にはあれほど来なかった絶頂の波が押し寄せてきた。紙一重で耐え切ったが、フェイ
トはぶるぶると全身を震わせ荒い息を吐く。
「……胸めちゃくちゃ弱いねんな」
 妙に感心したようにはやてが言い、唇を少し歪ませる。
「だったらあっちにいっぱいしてあげたら、いったいフェイトちゃんはどうなるんかなあ」

189 名前:彼氏がいない夜は:2008/01/22(火) 22:20:44 ID:pulPKYgj
 はやてが、身体を下へとずらしていく。顔面が、フェイトの陰毛に埋まった。
 制止する暇も無く、指が秘裂をくつろげ潤みきった膣内をなぞり上げる。さらに口で感じた柔らかい舌
が、今度は宝珠の皮をまくって玩弄してきた。
「はっ、うあ……あぁん!」
 胸以上の快感がフェイトを襲う。
 直接的な愛撫だけではない。自分の一番秘められた場所が友人に見られているという事実が、羞恥心を
激しく刺激し官能を高まらせる。
 そこにはやての言葉が追い討ちをかける。
「ここもきれいやね。毛はふわふわしてるし、中もピンク色で触らなくても動いてる。またお汁が出てき
た……」
「やだあ! 言わないでえっ!」
 実況中継をされてフェイトの羞恥心の針は振り切れそうになる。金髪を振り乱しながら、はやてを股間
から離れさえようと必死で頭を押す。しかしはやても意外な強さで抗い、腰にしがみついたまま舌を止め
ようとしない。
「……ほら、フェイトちゃんのイク顔、見せて」
 舌が肉棒のように膣に突き刺さった。子宮まで届きそうな舌攻めに、腰が砕けそうになる。
「いやっ、いやぁ!!」
 口では否定しているが、身体に力は入らず抵抗しようという意思も奪われていく。花弁も舌を排除しよ
うとするどころか緩く開き、新しい愛液をどんどん垂れ流す。
 このまま絶頂を迎えたいという淫欲と、そんな姿を親友に見られたくないという恥が攻めぎ合い、結果
的に何も出来ないまま身体だけが果てしなく熱くなっていく。
 そこにかりっと、淫核が優しく噛まれた。全身が重力から解き放たれたように浮き上がる感覚。
「あっ、あっ、ああああぁぁ!!」
 甲高い叫びを上げるのと同時に、フェイトの頭の中は真っ白になった。


 しゅるり、と何か音がする。
 靄がかかったような頭で、あれは服を脱いでいる音ではないかとフェイトはぼんやり考えた。
 音が止んだかと思うと、誰かが身体の上に跨ってきた。
「起きてたんやフェイトちゃん」
 それが全裸になったはやてだと認識すると同時に、今夜の記憶が一気に甦った。
「えっ、あっ、私……?」
「イクのと同時に気絶したんよ。まったく、ほりっぱなしいうのはひどいで。慰め合おって言うたのに」
 恨めしそうに言いながら、はやてはフェイトの手を引く。
「ほら、次は私にして……」
 導かれた先は、はやての股間。そこはもう熱く潤っていた。

190 名前:彼氏がいない夜は:2008/01/22(火) 22:22:12 ID:pulPKYgj
(私にしながら、はやてもこんなに濡らしてたんだ……)
 おそるおそる指を進めれば、とぷりと簡単に飲み込まれてしまった。その濡れ具合に驚きながら、フェ
イトは本当にゆっくりと指を動かす。
 構造は自分と同じだが、大事な場所なので傷つけたらいけないという思いが邪魔をしてなかなか激しく
出来ない。
 はやてがもどかしそうに腰を動かすのを見てもっと感じさせてあげねばと思うが、焦れば焦るほど指先
は萎縮してしまう。
 どうしようと思っているところに、はやての指が再びフェイトの膣に差し込まれた。しかし攻め立てて
こることはせず、ある一点を数回擦ると指は止まった。
「私のここも、このぐらいの強さで……」
 指示通り、秘芯の裏側を擦ってみた。
「はぁんっ……そう、それぐらいがちょうどええよ。それからここも……」
 別の場所が示される。そちらも刺激すれば、はやては熱い吐息で反応する。
 フェイトがしているはずなのに、リードしているのははやてという奇妙な状況。なんだか女として負け
ている気がして、少し悔しくなったフェイトは違う所も攻めようと手をそっとお尻に回す。
 お尻の中心にある皺が寄った穴。そこにほんの少しだけ指を挿入れた。
「ひうっ?」
 途端に、素っ頓狂な悲鳴が上がった。
「ちょっ、フェイトちゃんどこ触ってるん!?」
「どこって……お尻だけど」
 本気で驚いているはやてに、フェイトも戸惑う。性知識はフェイトの数倍豊富なはやてのことだから、
こっちも経験済みだと思ったのだが。
「はやてはお尻でしてないの?」
「……まあ、私は興味あるねんけど、ゲンヤさんは普通なことしかしてくれへんから。ちゃんと上手やか
ら、ええっていえばええねんけど。……しかしそんな顔してるいうことは、フェイトちゃんはしたことあ
るん?」
「うん、クロノがどうしてもしたいって言ったから……」
「……クロノ君、淡白そうに見えてけっこうアレやね」
「けど、なのはとユーノもしてるって」
「カップルとしてあの二人基準にしたらあかんで。あらゆる意味で」

191 名前:彼氏がいない夜は:2008/01/22(火) 22:23:31 ID:pulPKYgj
 少しの間、微妙な沈黙が流れる。
「……せっかくだから、体験してみる? 男の人より私の方が指細いから、痛くないよ」
「お尻ってほんまに気持ちええの?」
「うん、前とはまた違ってて癖になるよ」
 はやてが悩んだ時間は数秒だった。
「……だったら、おねがい」
「分かった。優しくしてあげるね」
 お尻の指を小指に代え、そっと撫でるようにしながら埋め込んでいく。爪が全部まで挿入ったところで
止めて、くりくりと捻る。
「まずはこのへんまで。苦しくない?」
「ううっ、大丈夫やけどなんか変な感じ……。くすぐったいのともちゃうし……」
 ずっと主導権を握られたままだったはやてより優位に立てる部分があったのがなんだか嬉しくて、フェ
イトはさらに菊座深くに指を進めていく。
「もうそんなもんでええから……」
「こっちもね、奥に行けば行くほど気持ちよくなるんだよ」
 はやての言葉をフェイトは取り合わず、揉み解すように指を回す。
「はやてのお尻、すんなり挿入っていくね。本当にされたことない?」
「あ、たりまえやん……ふぅっ……!」
「だったらこっちの素質があるんだね。これなら練習しなくても、ゲンヤさんのちゃんと挿入るよ」
 大嘘である。フェイトの指はぎちぎちに締めつけられ鬱血しかけているほどであり、無理して根元まで
挿入れたら血が出かねない。自分がされていた時いじめられた意趣返しに、恥ずかしがらせているだけだっ
た。
「あうっ……ほんまに痛くなってきたから……そのへんで……」
「こうすれば、痛くなくなるよ」
 フェイトはまだ蜜を零しているはやての秘裂に指を当て、ぐちゅぐちゅと弄くる。
「ひっ、あくぅっ!」
「ほら、ちょっと痛みが薄れたでしょ?」
 上がった嬌声に満足しなが、はやてに教えられた感じる場所をやや強めに刺激する。
「いやっ! 前も後ろも……指、抜いてぇ!!」
 さっきまでのフェイトと似たような反応をするはやて。もちろんフェイトは無視して愛撫を続ける。
「……ねえ、はやて」
 たぶん聞こえていないと知りつつ、フェイトは耳元で囁く。
「せっかくだから、お尻だけでイこうか」
 前の指の動きを完全に止める。快感を急に停止されたはやてが大きく一息ついた。その息が吸い込まれ
る瞬間を狙い、フェイトは一気に第二関節まで指を突き入れた。
「やああぁぁん!!」
 ぷしゅっ、と小さな噴出音。前からまるで小水を漏らしたかのように、愛液が吹き出る。

192 名前:彼氏がいない夜は:2008/01/22(火) 22:25:09 ID:pulPKYgj
 ぐったりとフェイトの胸にもたれかかってくるはやて。脱力しきった身体に、このまま眠るんだろうか
と思ったが、違った。
「あっ、は、はやて……」
 顔の中で舌だけが動いてフェイトの乳首を舐めている。指も股間をまさぐっていた。
「……まだするの?」
「当たり前やん。一回だけで満足するほど、枯れてないで私」
 胸から顔を上げて、はやてが立ち上がった。夜の闇に慣れた目に、はやての裸身が映る。フェイトに比
べれば起伏は乏しいが、それでも出るところは出て立派に女であることを主張している肉体。カーテンを
通ってくる月光が、汗でに濡れた身体できらめいている。
 いかな親友でも完全な裸を見たのはこれが初めて。ついついフェイトは見惚れてしまった。
「最後は、一緒に気持ちよくなろか」
 ぼうっとしてる間に足が開かれる。片足をはやてが肩に担ぎ上げ、秘裂が摺り寄せられ密着した。
 松葉を組み合わせたような格好。似たような体位でクロノとしたことはあるが、女同士でなどフェイト
は予想だにしたことなかった。
「強めでいくで」
 言葉どおり、のっけからはやては激しく腰を動かした。花弁がめくり上がらんばかりの摩擦に、フェイ
トは震える。
 触れ合っているのはお互いの一番熱い部分。擦れるほどに相手の熱が伝わってきて、際限なく燃えてし
まう。
「やぁん! 押しつけてこないでぇ!」
「強くしてるの、フェイトちゃんの、ほうやん!」
 まるでそこになにかがあって相手の秘所に突き入れてるかのように、腰を強く押し当てる二人。
 溢れ出した愛液が混ざり、互いの膣に流れ込む。
 男が相手ではけっして出来ない禁断の交わりに、フェイトはむせび啼く。
「はやて、はやてぇ! わたしもうだめぇ!!」
「わたしも、イクぅっ!!」
「あああぁぁぁ!!」
「ひゃあああん!!」
 最後に秘芯を強く押し潰し合い、二人は意識を弾けさせた。
 眠りに落ちる刹那、隣に感じるいつもと違う体温に、フェイトは小さな安らぎを覚えながら眼を閉じた。

193 名前:彼氏がいない夜は:2008/01/22(火) 22:26:43 ID:pulPKYgj
「……はやて、どうして昨日の夜、私の部屋に入ってきたの?」
 翌早朝、身づくろいしているはやてに、シーツにくるまったままフェイトは訊く。
 女なのだから、ああいう声を聞けば何をしているのか悟って退散しそうなものである。
「最初は寝る前に軽くおしゃべりでもしようか思て来てんけど、そしたら中からフェイトちゃんの喘ぎ声
が聞こえて、ついこうむらむらと見たくなって」
「ついじゃないよ、まったく……」
「けど、女同士もけっこうよかったやろ?」
「う……」
 たしかに同性相手という背徳感がエッセンスになり、かなり興奮して盛り上がった。
「なんなら、これからもちょくちょくしよか?」
 上着を羽織りながら、はやてが妖しく笑いかけてくる。
 ほんの少しだけ惹かれる提案だったが、フェイトは強く首を振った。
「こんなの浮気みたいなものだし……。それにクロノは我慢してるのに、私だけ誰かにしてもらうってい
うのは申し訳ないから……」
 昨夜はついつい勢いで抱き合ってしまったが、今は恋人への罪悪感で胸がいっぱいである。
「…………」
 返事が無い。まさか機嫌を損ねたのだろうかと顔を上げれば、なぜかまた服を脱ぎだしている親友がい
た。
「な、なんで脱いでるの?」
「んー、今のフェイトちゃんの返事と顔、健気でむちゃくちゃそそられたからもっと可愛がってあげよと
思て」
「私のさっきの言葉聞いてた!?」
「ちゃんと聞いてたで。旦那にこの浮気ばらされたくなかったら、言うこと聞いてもらいましょうか奥さ
ん。ふっふっふ」
「悪ノリしすぎだよ! だいたいもうすぐ仕事の時間だよ!」
「大丈夫大丈夫。部隊長権限でお休みいうことにするから、一日中ベッドの上ですごそうな〜」
「駄目って言ったら駄目! それにそろそろ……」
 フェイトが言い終わるより早く、ロックされているはずのドアが開いた。
「ただい……ま…………」
「あっ……」
「なのはが……戻って…………くる」
「?」
 扉の向こうで立ち尽くしているのは、ルームメイトであるもう一人の親友。
 その後ろから顔を覗かせ不思議そうにしているヴィヴィオの、つぶらな瞳が心に痛すぎる。
 全員が固まったまま、しばらく時間が流れた。
 そんな中、最初に我に返ったのは、なのはだった。見開かれていた眼が細くなり、さらに口元が三日月
を描く。
 その歪な笑みに、フェイトとはやては本能的にこれから起こることが分かってしまい震え上がった。

194 名前:彼氏がいない夜は:2008/01/22(火) 22:27:59 ID:pulPKYgj
「……ヴィヴィオ、一人でアイナさんかザフィーラのところに行っててくれる? ママはこれからちょっ
と二人にお説教しなきゃいけないから」
「うん」
 小首を傾げながらも素直に頷いたヴィヴィオが、部屋から出て行く。フェイトにはなぜか、その光景が
命綱がぶった切られたように思えた。
「…………二人とも、こんな面白そうなことを私だけ除け者っていうのはずるいと思うよ」
 閉じたドアにロックをかけるなのはは、説教というより絶好の玩具を見つけた子供という顔だった。子
供というには背後に漂う邪気が強すぎるが。
「べ、別になのはを除け者にしたわけじゃなくて、はやてが勝手に……」
「ちょっ!? 自分だけ逃げる気かいな! フェイトちゃんも途中からノリノリやったやん!」
「私は自分でしただけで満足してた! はやてがしたいって言うから無理に付き合ってあげたんだよ!」
「嘘や! めちゃくちゃ飢えてて最後なんか物凄い腰振ってたくせに! だからするならフェイトちゃん
だけに……」
 人生屈指の災難の予感を覚えた二人は、友情も恥も遠くに放り捨ててなんとか相手だけを生贄にしよう
と必死になる。
 しかしその諍いも、なのはの低い声でぴたりと止まる。
「どっちが始めたとか、そんなのはどうでもいいの。……二人とも、クロノ君やゲンヤさんに会えなくて
寂しかったっていうことでしょ」
 じりじりと近づいてくるなのはに後退りするが、広いように見えてもベッドは狭い。あっという間に端っ
こに追い詰められてしまった。
「私は昨日ユーノ君にたくさんもらったから、二人はなにもしなくていいよ。……寂しくなくなるまで、
いっぱいしてあげる」
 二人を舐めるような目つきで見ながら、なのはは実に愉しそうに指をぺろりと舐め上げた。


 その日、総隊長とライトニング分隊長が今日は休暇をもらうといきなり連絡を入れてきて、しかも理由
については無言を貫いたため機動六課は一時混乱状態となった。
 しかし外泊にも関わらず朝練にきっちり姿を現したスターズ分隊長が「二人とも色々溜まってたみたい
だから、ちょっと強引にお休み取ってもらったの」と笑顔でおっしゃったため、みんな首を傾げながらも
それ以上問題にはしなかった。


「はやて、大丈夫?」
「あかん、まだ腰が抜けっぱなしや。フェイトちゃんこそ、お尻平気?」
「…………訊かないで」
「二人がかりで手も足も出ないとか……ありえへん……」
「……もう女同士はやめようね」
「……そやな」


          終わり

195 名前:彼氏がいない夜は:2008/01/22(火) 22:29:09 ID:pulPKYgj
          後日談『伝言ゲーム』


「ユーノパパ、教えて欲しいことがあるの」
「どうしたんだいヴィヴィオ?」
「この間、フェイトママとはやてさんが裸で抱き合ってたけど、あれなにしてたのかな?」
「ぶっっ!?」
「満足とか飢えてるとか言ってたけど、関係あるの?」
「ぼ、僕にはなんだか分からないな。ちゃんと調べておくから、他の人に訊いたりしちゃ駄目だよ。絶対
に。分かった?…………そうか、フェイトがそんなことを」


「アルフ、ちょっといい? 君の家族のことで話したいことがあるんだけど」
「またクロノが大量の資料請求でも出してきたかい?」
「確かにあいつに関わることなんだけど、もう少し深刻な事態で……」


「私の口からはどうしても言い出しづらくってさ……。本当かどうかもよく分からないし、リンディなら
それとなくうまいこと訊きだせるんじゃないかって。……ちょっと、どこ行くんだいリンディ!?」


「母さん、私用で緊急連絡回線を使うなんて何を考えてるんだ」
「家庭崩壊の危機は立派な緊急事態です。いいクロノ、正直に答えなさい。……あなたが短小包茎早漏で
ちっともフェイトを満足させてないせいでフェイトが女の子に走ったというのは本当なの!!」
「なあっ!?」


 この後、自分にはテクニックがないのかと悩んだクロノにより、フェイトの腰と尻は再び大変なことに
なる。


          今度こそ終わり

196 名前:サイヒ:2008/01/22(火) 22:31:20 ID:pulPKYgj
以上です。
こういう話は最初からなのフェにするのが王道なんでしょうが、
昔はフェイトとはやてがクロノの取り合いしてる話けっこうあったな、とか思い出して乳揉み魔に。

俺の書くフェイトさんは攻めだとやたら鬼畜になる今日この頃。
ほら、鬼畜ロノの嫁なわけだし。似たもの夫婦。

今回のコンセプトは「百合スレに投下できない百合」
次回は「未亡人属性の人に石投げられるリンディ母さん話」

>26-111
保管される時に、>>192>>193の間を二〜三行空けてください。
おねがいします。

197 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 22:42:31 ID:L9XdGLtM
>>196
GJ!あんたの書くフェイトはエロいよ

198 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 22:46:30 ID:PYuKqlc8
>>196
おおーこれはいい意味で予想を裏切られた
GJといわざるを得ない!オチもナイス

199 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 23:01:15 ID:voYYUHpC
GJ! 良かったです。フェイトもはやても可愛くていかんね。

200 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 23:33:59 ID:GKELfIBA
前スレのキャロ陵辱みたいなネタばかりならいいのに

201 名前:ザ・シガー:2008/01/22(火) 23:34:29 ID:FM5wM8lO
>>196 Gjですね。
そしてリンディさんですと!? 淫猥な未亡人の時間ですとおおおお!!!!
マジ期待してます、是非ともエロパロでリンディさんの(それとシグナム・シャマル・レティ・カリムも)エロが増えていって欲しいものです。

それじゃあ「甘党艦長〜」の第九話の投下いきますぜ? 準備はいいですかい?

202 名前:ザ・シガー:2008/01/22(火) 23:40:46 ID:FM5wM8lO
それじゃあ投下開始します。

毎度の事ですがオリキャラ出ます、受け付けない方は気の向くままにスルーしてください。

今回はエロ! もうエロ!! リンディさんエロ!!!!

203 名前:ザ・シガー:2008/01/22(火) 23:42:14 ID:FM5wM8lO
甘党艦長と俺物語9

はやてちゃん達を先に転送させてから、俺はすぐ転送ポートの準備を整えて後を追った。
もしもの時の為にデバイスも起動して戦闘態勢をとる、俺に艦長を止める力は無いけどシャマルさんにもしもの事があったら俺の責任だ、逃げる訳にはいかねえ。

現場では見事に俺の悪い予感が的中していた。
艦長が魔力刃を形成したデバイスをシャマルさんに振りかぶる刹那、俺は自分の全魔力を高速移動に使ってその刃の前に割って入る。

「ジョン…何のつもりかしら?」

艦長は笑顔でそう言うがその目は正気の光を失っているのか酷く濁っていた。
そして全身から凄まじい殺気と瘴気が放たれて、強烈な威圧感を垣間見せる。



………っていうか恐いよおおお!!! マジでもう少しチビっちまったよ!!
なんか目つきもスクールデイ○のコトノ○みたいだし!!!!! 俺はヤンデレ系苦手なんだから勘弁してくださいよ艦長ぉ…
世間じゃ冥王だの魔王だの騒がれてるけどこれはそんなもんじゃねえ、あえて言うなら……ほら昔の日本の映画にあったアレだよアレ!

大魔神?


だがこの事態の原因は俺だから背を見せる訳にはいかねえ。
とにかく意思疎通を試みよう、うん。
お話聞いてもらえばなんとかなるよ、なのはちゃんも言ってたし。

「艦長なんでこんな事してるんですか? ダメですよこんな事…」
「“なんで”ってそんなの決まってるでしょ? 泥棒猫が二度とあなたに手出しできないようにオシオキしてるんですよ」

やべえ目もセリフも完全にイっちまってるぜ……早くも諦めちまいそうだ。
頑張れ俺! 負けるな俺! ヤンデレでもちゃんと意思疎通できれば落ち着くよ……たぶん。

「艦長、確かにシャマルさんにも非はあると思いますが抱いたのは俺です。責任は俺にあります、だからこれ以上シャマルさんに酷い事しないでください!」
「ジョン…」

艦長は少し表情を曇らせたが手のデバイスを引いてくれた。
嗚呼……俺の交渉が成功したようだ、ビバ“お話”! やっぱりなのはちゃんはヒロインなだけあって良い事言うぜ。

だが次の瞬間俺の右側頭部に強い衝撃が走る。それは艦長の振り下ろしたデバイスの打撃だった。

「ぐおおお!!」

痛みと衝撃に地面を転がる俺に艦長は相も変らぬ笑顔と朗らかな声で話しかけてきた。
酷く濁った光の無い目はただひたすらに不気味な笑みを飾っている。

「ごめんなさいねジョン、でもあなたが悪いのよ? 責任は全部シャマルさんにあるんだから、庇ったりしたらダメ」

艦長はそう言いながら再びデバイスをシャマルさんに向けて構えて凶刃を振るおうとする。


まったくなんて人だ……俺をぶん殴るわ、シャマルさんの大事な所をぶっ刺そうとするわ、はやてちゃん達を容赦なくぶちのめすわ…

204 名前:ザ・シガー:2008/01/22(火) 23:44:11 ID:FM5wM8lO
俺ももう我慢の限界だぜ、ヤンデレってるからってもう容赦しねえ。





そしてリンディがデバイスを振りかぶった刹那、ジョンは瞬速と呼べる素早さで彼女の背後を取り彼女のたわわな乳房をバリアジャケット越しに激しく揉みしだいた。

「きゃあっ! な、何するのジョン? やめなさい…」
「そりゃこっちのセリフだぜメス豚、てめえこそ何してんだ? ああ!?」

ジョンはそう言いながらバリアジャケット越しでも正確にリンディの乳房の頂の乳首を全力で捻り上げる。
指先に魔力を込めている為に例えバリアジャケット越しでも痛いくらいの刺激がリンディの乳房の先端に走った。

「ひゃんっ!」
「ド変態のメス豚の分際でオシオキなんていっぱしの人間みてえな事言ってんじゃねえぞこらぁ! これからてめえがなんなのか教えてやるよ……」

ジョンはそう言いながらリンディの肩を掴みその場に転がす。
そして嗜虐の色を帯びた“主人”としての目つきでリンディを見下ろしながら陵辱の言葉を吐いた。

「脱げ」
「へっ? な、なに言って…」
「いいからさっさと、その邪魔なバリアジャケット脱げっつてんだよメス豚がぁ。言う事聞かねえならもう一生てめえにチンポやらねえぞ?」
「そ、そんなぁ…」
「それが嫌ならさっさと脱いで全裸になれや」
「…わ、分かりました」

リンディはそう返しながらバリアジャケットもデバイスも解除して一糸纏わぬ裸体を晒す。
年頃の少女もかくやと言わんばかりのリンディの瑞々しい身体はうっすらと汗をかき、もはや逆らう事の出来ないジョンの命令に被虐の悦びを感じて紅潮する。

ジョンはそのリンディの股ぐらに突然手を差し入れて乱暴に蜜壷の入り口をまさぐる。
そこは既にしとどに濡れそぼり、ご主人様の陵辱を今か今かと待ち望んでいた。
ジョンはその事実に口を歪めて邪悪な笑みを浮かべる。

「おいおい〜、何だよこれ? もうグショグショじゃねえか。胸触られて全裸になっただけで何期待してんのお前?」
「そ、それは…」
「正直に言ってみ?」
「……ま、またご主人様に…いぢめてもらえる事を想像して……そ、その…オマンコを濡らしてました…」
「良く言えたなぁ〜豚。でもよぉシャマルさんが見てるって忘れてねえ?」

そう言うとジョンはリンディの顔をシャマルに向けさせる、そこには目の前で繰り広げられるドSなプレイに驚愕して目を丸くしているシャマルがいた。
シャマルはバインドで拘束されている為に否が応でもその痴態を見せ付けられている。
まあ彼女の場合はバインドなど無くても目を奪われていただろうが。

「とりあえずシャマルさんのバインド解け」
「で、でもそれは……きゃん!」

ジョンはリンディの蜜壷をまさぐっていた指で強く肉豆を弾いて強い刺激を与え、さらにリンディの耳たぶを痛いくらいに噛みながら囁いた。

「なあリンディ……本当に悪いのは俺なんだ、だからシャマルさんはもう許してやってくれ。それにちゃんとその分おめえの大好きなオシオキしてやるからよ」
「………わ、分かりました…」

リンディはそう言いながらシャマルを拘束していたバインドを解除する。シャマルはやっと手足が自由になり、傷の痛みにその場にへたり込む。
ジョンはすかさず手にしたデバイスで治癒魔法を行使してシャマルの傷を癒していく。

「すいませんねシャマルさん…」
「いえ……やっぱり非は私にありますから、でもさすがにアソコを裂かれるのはゴメンこうむりたいですけど…」

205 名前:ザ・シガー:2008/01/22(火) 23:45:09 ID:FM5wM8lO
「それじゃあお詫びにたっぷりとこのメス豚の痴態を披露しましょうか…」

ジョンはそう言うとリンディの手足をきつくバインドで拘束する、そしてすかさず宙に浮かせて足をM字に開脚させる。
リンディの蜜壷はシャマルに見られることでさらに羞恥心を陵辱されて洪水の如く果汁を垂れ流していた。

「いやぁぁ……見ないでぇ…」
「何言ってんだよ? さっきよりも濡れてんじゃねえか。てめえシャマルさんに見られて興奮してんだろう? 相変わらずドマゾだな〜」

ジョンはそう言いながら指をリンディの秘所に挿し入れて乱暴に掻き乱す、グチャグチャという淫猥な水音を立てて弄られる悦びにリンディは甘い声を出して鳴いた。

「んはぁぁ……だめえぇ…今弄らないで…我慢…んぅっ…できないから…止めてぇ」

そしてジョンは目の前のシャマルに見せ付けるようにわざと音を大きく響かせながらまさぐり、パックリとリンディの秘所を広げた。

「シャマルさん、ここどうなってますか?」
「えっ? そ、その……凄い濡れて、ヒクヒクしてて、とってもいやらしいです…」
「だそうだぜメス豚ぁ〜、てめえの変態マンコがたっぷり見られてんだぞ? 嬉しいだろ?」
「いやぁぁ……やだぁ…それ以上…見ないで…」
「そんな事言って、てめえのマンコまたキュウキュウ締め付けてんぞ。本当にマゾだなぁてめえは……それじゃあそろそろ本格的に責めるか」

ジョンはリンディの秘所から手を離し、彼女の背後から手を回してそのたわわな乳房を揉みしだきながら頂上の乳首を捻り上げて痛いくらいの刺激を与え、さらに敏感な耳たぶを何度も甘噛みする。
そして硬くいきり立った肉棒を取り出してリンディの蜜壷と菊座の入り口をゆっくりと撫でた。

「どっちに欲しいよ? 正直に言えば好きな方でヤってやるぜ」
「で、でも…シャマルさんが見て…」
「いまさら取り繕うんじゃねえよ。見られて興奮してんだろ? 蔑まれて感じてんだろ? メチャクチャに犯されてえだろ?」
「……そ、それは…」
「ちゃんと正直に言えよ。でないとお預けだぞ? それが嫌ならいつもの自己紹介をシャマルさんにしな」
「わ、わかりました……ド変態のメス豚リンディの…オマンコにご主人様のチンポがぶち込んでメチャクチャにされるのを見てくださいぃ」

リンディは徹底的に羞恥心を陵辱される悦びに口からだらしなく唾液を垂れ流し。これから来る情交の期待に頬を赤く朱に染める。
淫猥なセリフを吐いてさらに愛蜜を流すリンディの痴態にジョンは満足そうな笑みを見せて彼女を立位で背後から犯した。

「はあぁぁっ!! んはぁ……すごいぃ……あんっ!…わらひ…もうイっちゃいますぅ」

なんの前触れも無く一気に蜜壷の最奥へと肉棒を叩き込まれて、リンディは呆気なく絶頂の高みに達した。

リンディの手足に付いたバインドが巧みに動かされ彼女の身体を激しく上下に揺さぶられ、蜜壷を抉る肉棒の動きに愛蜜が飛沫となって飛び散る。
さらに背後から回されたジョンの手は強く乳房を揉みしだきながら頂上の乳首を転がし、口は耳たぶを甘噛みする。

「ほら見ろよ。シャマルさん、てめえの変態ぶりにマジで引いてるぜ? 見られてんぞ、てめえがマンコにチンコ咥えてるところがよ〜。嬉しいか? 嬉しいだろ?」
「あんっ!……ふぁい…んぅっ!…みられて……うれしい…れすぅ」

リンディはだらしなく唾液を垂れ流した口でろれつの回らない言葉を漏らし、羞恥心を陵辱される被虐に悦ぶ。
完全にまともな思考の溶けたリンディの痴態にジョンはさらに動きを激しくして蜜壷を抉った。

「ふあああぁぁっ!! んぅぅ…はげし…あんっ!…すぎぃぃ…」

様々な角度から強烈な力で的確に性感帯を刺激する肉棒の動きにリンディは脳髄を甘い快楽の電流に焼かれ身体を打ち震わせて再び絶頂の高み近づいていく。
肉根を締め付ける蜜壷の反応にリンディが達しそうだと気付いたジョンは彼女の身体を操っていたバインドの動きを止めた。
絶頂寸前で悦楽の悦びを奪われたリンディはあまりの喪失感に涙を流しながら甘い鳴き声で懇願する。

「なんでやめるのぉ……もうちょっとぉ…もうちょっとでイけそうだから…やめないで…はやくきてぇ」
「それじゃあ一個だけ約束な」
「……やくそく?」
「もうこんな事しないって約束できるか?」
「…そ、それは……」
「もう絶対に他の女に手ぇ出したりしねえから、な?」
「…わかりました……」


206 名前:ザ・シガー:2008/01/22(火) 23:46:26 ID:FM5wM8lO
「よし、良い子だ。それじゃあご褒美をやらねえとな」

ジョンはそう言うと今までの比でないくらいに強い力で肉棒をリンディの蜜壷に叩き込んだ。
数え切れない程にリンディの秘所を挿し貫いた肉根の一撃は正確にそして容赦なく性感帯を抉り、彼女を一瞬で絶頂の高みに近づける。
さらにジョンはトドメと言わんばかりに乳首を捻り上げながら陰部の肉豆を弾いた。

「んあああああぁぁぁっ!!」

あまりの激しい絶頂の高みにリンディは背が折れんばかりにのけ反らせて快楽の衝撃を味わう。
絶頂に達した余韻に痙攣した身体は小刻みに震え、だらしなく開いた口からは唾液が垂れ流されて淫らにリンディの痴態を飾る。

「はぁ…はぁ……しゅごいぃ…」

リンディは脳髄を駆け巡る甘い悦楽の電流に蕩けて意識を失いそうになる。
ジョンはそんな彼女の耳元に聞こえるかどうかという小さな声で囁いた。

「可愛いよリンディ……この先一生可愛がってやるから良い子でいろよ」



「あの〜……もしかして私の事完全に忘れてる?」

シャマルのそんな言葉も聞かずにジョンとリンディはその後も激しい情交をはやて達が起きる直前まで繰り広げた。






「あ〜……と言う訳で“シャマルさんオシオキ事件”は無事解決という事で…」

アースラ内部で手当てを受けた八神家の面々に俺と艦長が集って事件の経緯と事情を説明する。
言うまでも無いがシャマルさんは即座に八神家総出でボコられた、それはもう徹底的に。
南無…

「すいませんねはやてさん、私ったらついカっとなってしまって」
「い、いえ…そんな事は…気にせんといてください。まあ…我が家のシャマルが主な原因ですから」

艦長は頬に手を当てて朗らかに笑う。
“つい”か? あの完全狂気乱舞してた怒りっぷりが“つい”のレベルなのか!?
その様にはやてちゃん達も顔をひくつかせて引いている。
まあ先のヤンデレっぷりと今の穏やかな笑顔の差には俺も驚かされるからしょうがないか。


「しっかし、シャマルに手え出すなんて、ジョンって結構スケコマシだったんだな〜」
「そやね〜。私らも気をつけなあかんねヴィータ」
「いや、それは無いから! スケコマシとか無いから! っていうかさすがにツルペタに興味無いし」
「ああ〜もう、この発展途上の瑞々しい美少女の魅力が分からへんかな〜。それはそうとジョンさん、一体どうやってリンディ提督を止めたんですか?」

俺の周りの空気が凍った、それはもう絶対零度の冷たさで。
“激しく陵辱的なエロで解決した”なんて、正直に言ったら確実にはやてちゃんの人格形成に多大な影響を及ぼしかねない、っていうか9歳の女の子に話す内容じゃない。
これは慎重に答えねば。

「まあ…その…愛の力で」
「へえ〜。なんかロマンチックやね〜」

大人な対応で若干濁した表現を使う、まあアレだよ嘘は言ってねえよ。

しかし艦長とシャマルさんはさっきから何故か顔を赤らめて潤んだ瞳で俺を見つめて来る。

207 名前:ザ・シガー:2008/01/22(火) 23:47:18 ID:FM5wM8lO
なんですか? あなた達ナニを期待してるんですか? 俺がまたドS発言するとか思ってんですか?
そういえばシグナムさんも顔を真っ赤にして恥ずかしそうにこっちを見てるなぁ………あれ? もしかしてアノ時あなた起きてたんですか? 見てたんですかああああ!? やべえ…軽く絶望してきたぜ。

俺が某絶望的な高校教師よろしく頭を抱えていると艦長が声をかけてきた。
そして最高に衝撃的な発言を投げかける。

「ジョン、あの時の約束守ってくださいね」
「へっ? 約束?」
「もうジョンったらぁ……“一生可愛がってくれる”って言ったじゃないですか? ちゃ〜んと責任とってくださいね♪」
「………あれ?……聞いてたんですか?」


嗚呼、人生の墓場的なものが近づいてきてるぜ。
田舎の両親になんて言おうかな。

続く。


208 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 23:50:23 ID:FjBJcB37
GJ!なんてエロイりんでぃさんだ

ジョン、俺が許す。もうさっさと人生の墓場に入っちまえよ
熟女を本気にさせたんだからそんくらい覚悟してただろう

209 名前:ザ・シガー:2008/01/22(火) 23:52:31 ID:FM5wM8lO
投下終了。

まあリンディさんに徹底的にヤンデレってもらおうかとも考えたんですが、それじゃあエロがないってことでこうなりました。

とりあえず「甘党艦長〜」は一段落なので何か別のSSを書きたい、できればレティさんもしくわカリムで。

210 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 23:55:35 ID:EVRfc9aQ
GJ!!
拷問の後にアオカンですかw
カリムを飼うエリオか若い騎士が見たいですw

211 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 23:55:45 ID:8zf8TSh7
GJです

しかし、これで艦内に関係がもれましたな。
次回はクロノがどう出るか…
お父さんは部下でしたてか、


212 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 23:57:44 ID:edui0ykx
>>209
GJ!超GJ!年上エロス
個人的にカリムもの超きぼんぬ!

あと誰かスバルを、スバル分を!

213 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/22(火) 23:59:20 ID:F3B+43Jb
シャマル、悲惨なのか自業自得なのか微妙なセンだな。
…ところでリンディ何歳だっけ……?
若く見えるが「おばあちゃん」なんだよな、あの人…

214 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 00:00:58 ID:EVRfc9aQ
この当時はまだでは?ただ、三十台後半ぐらいでしょうが。

215 名前:ザ・シガー:2008/01/23(水) 00:04:43 ID:4GMDC9fz
>>214 いや30代前半くらいでは? クロノ産んだのが10代後半か20代前半くらいだと仮定するならばですが。

ともかくリンディさんに年齢なんて関係ねえ! 俺の中では永遠に玉の肌と腰のくびれ、そしてたわわなオッパイだ!!

216 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 00:08:24 ID:7vvIPVMe
あぁそっか、そういう時代設定だったっけ…
すまん、エロ全開&超修羅場に気を取られて忘れてたわw

217 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 00:14:38 ID:IwyQz8x+
>>215
リンディをオカズにしてる俺からしたら年齢なんて…

関係ない!!

218 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 00:16:02 ID:qGnmPh87
>>215
たしか設定だと、クロノが3歳時にリンディさんは20代前半だったかと。
だから出産は10代終盤から20代序盤くらいと見ていいと思う。

219 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 00:19:56 ID:pJsYIyip
投下良いですか?


220 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 00:22:22 ID:4GMDC9fz
おけー、かもん。

221 名前:フォル:2008/01/23(水) 00:24:21 ID:pJsYIyip
それでは、続き投下します

・クロなの
・暫く非エロ

222 名前:Interstice Days:2008/01/23(水) 00:25:05 ID:pJsYIyip
[02/A's to A's 2nd]

それから試験までの一月の間、幸いにもフェイトに事が漏れる事は無く、なのはは実力を十二分に取り戻していった、
試験の前日、アースラ艦内の艦長室――実質、クロノの部屋でなのはと最後の確認を行いながら、
身体を壊す事無くよくここまで来れたものだなと良くも悪くも感心するクロノ、
模擬戦の内容も日に日に良くなり続け、最近では自分の方が押されつつあるという事実に改めて感嘆する。
「クロノ君?」
不意になのはがクロノの様子に気付き、復習の手を止めて話しかけるが、クロノは反応を示さない。

目の前のまだ幼さの残る少女が自分と同等、もしくはそれ以上の実力を持っているという事にここ最近気付かされてきている、
普通の人ならば、本人の口からそうだと言われても信じることは出来ないであろうその実力、
そして、それが単純な才能頼みだけではなく過去の積み重ねが有るからこそだというのも知っている
クロノもまた似た経験を持っている為、彼女達の努力はよく分かっているつもりだった、
だからこそ、彼女が『エース』と呼ばれるのも無理は無い。

「クロノ君、どないしたん?」
随分考え込んでいたからか、はやてにまで声をかけられてようやく我に返るクロノ。
今日の最終確認はSランク試験経験者(総合と空戦の違いは有るが)でもある八神はやてにも手伝ってもらっている、
昨日の模擬戦の結果は上々、戦闘技術も問題無し、最早受ければ合格間違い無しと思われるレベルにまでなのはは到達していた、
この短期間で出来る事は出来るだけやったと思っていたが、ここまでの成果が出るとはクロノも予想していなかった。
「やっぱり、なのはは天才だよ」
「ふええっ!?」
少し息を吐いてから先程まで考えていた事を一言で纏め、口に出す、
途端になのはが魔法戦技書を読む手を止め、真っ赤になって萎縮し始めた。
「なんや今更、分かりきってる事やないか」
「は、はやてちゃんまで〜!?」
突然のクロノの言葉に続いて、はやてが即座に同調する
両サイドからの言葉の投げ合いの中心になっているなのはは、どう答えたら良いのか迷い、結局何も喋れずに恥ずかしそうに俯いた、
「たった一ヶ月でここまで来れたんだから、もっと誇っても良い事なんだぞ」
「そや、そんな恥ずかしがらんでもなぁ」
「そ、それを言うならはやてちゃんだってもうSランク取ってるし、クロノ君だって……」
「私は、単に後付みたいな魔力やし、ランクも総合やから技術と言うより知識の方や、そんなん、後でどうにでもなるし」
「僕は子供の頃からちゃんとした訓練を受け続けている上に、なのはより年上だ。だけど、なのはは自分の実力と努力だけじゃないか」
「ううぅ……」
なのはの咄嗟の指摘も、あっさりと打ち崩されてしまった、二人はそんななのは様子を見て思わず笑い出す。

223 名前:Interstice Days:2008/01/23(水) 00:26:10 ID:pJsYIyip
「そういや、どうしてこんな無理してSランク試験受けようなんて思ったん?」
そんな中、はやてがふと思いついた疑問を口にする、
短期間で勘を取り戻し、尚且つそれ以上の実力を身に付けて試験に挑むとなるとその訓練量は並ではない、
重傷を負い、最近まで歩く事すら危ういとまで言われていたなのはなら、余計にこんな無茶はしないと言うはやて、
「確かに、教導官になるだけなら今のランクでも十分過ぎるくらいだ」
はやての意見を聞きつつ、クロノも自分の意見を挙げる。
一転して質問攻めにあうなのはだが、少し戸惑いながらも話し始める。
「えっと……私自身Sランクになってから教導隊に入りたいというのも有るけど、やっぱり、早く教導隊に入りたいから、かな。
私みたいな子供が実力も無いのに入っちゃうと、白い目で見られるだけだしね」
事前に聞いた情報だけでも、なのはの目指す教導官の殆どが大の男、それも魔導師ランクは最低でもAAランクは有り、
なのはのようなAAAランクもそう珍しくも無い、
そんな中で圧倒されない様、なのはは自分の力に自信を持って挑みたかった、
「それに、この一ヶ月間ずっと考えていたの、私が教導隊にどうしても入りたい理由は、私と同じ様な子が増えてほしく無いからだって。
どうしても、私みたいに無理をしたりする人は居ると思うの、それに、自分の力の使い方が分からなかったり、間違っていたり。
そんな人達の為に力の使い方や技術を教えて、正しい方向へ導いていく、それが出来るのが戦技教導官だから、ね」
三年前に武装隊入りを勧められた時は、ここまではっきりと先の事を考えては居なかった、
ただ漠然と武装隊に入隊した訳ではなかったが、その中で一度経験した事が今のなのはの目指す先を示してくれている、
「でも、そんなの今じゃなくても大丈夫やないか、もっと体調を万全にしてからでも」
「……私も、いつまでも飛んでいられる訳じゃないし、教導官になっても、いつまでも教え続けては居られないから。
だから、少しでも早く、多くの人に分かってもらえたら良いな……って。それが、私が教導隊に入りたい理由」
次第に頭が前に傾くなのは、心なしかクロノとはやてには、なのはの二つに纏めたお下げがしなった様に見えた。
「……あかんなぁ、なのはちゃん」
「え―――にゃっ!」
しかし、はやてに頬を摘まれ、素っ頓狂な声を上げるなのは、
「私達まだ中一なんやで、こんな若い頃からそないな事口癖にしてたら、オバサンみたいやないか」
「いや、君の方がオバ」「なんや、何か言った?クロノ君」
「……いや、何でもない」
年下とはいえ、魔力量でクロノを遥かに上回っている少女が笑顔でクロノの方を向く、
あまり怒らせてしまっては色々と不味い事になるので、クロノは口を噤んでおく事にした。
「い、いふぁいよう……はやへひゃん……」
たっぷり十数秒程なのはの頬を弄んだ所で、ようやくはやてがなのはを開放して自分の席に戻る、
「なのはちゃんは前だけ見ていればええし、怪我の事なんて気にせんでもええ、
第一、今からそんな先の事考えてたら、何もでけへんやろ。現にこんな事やってるんやし」
こんな事、とは言われるまでも無く今のなのはの事だ、
例え訓練の量を自分でコントロール出来るからとはいえ、無茶である事には変わりは無い、
「それに、なのはちゃんなら大丈夫やって、信じてる」
「はやてちゃん……」
陰鬱な空気を吹き飛ばす様なはやての快活な笑顔に、なのはの表情も次第に明るくなっていく、

224 名前:Interstice Days:2008/01/23(水) 00:28:10 ID:pJsYIyip
その様子を傍から見ていたクロノは、意外な人の意外な台詞に呆気に取られていたが
なのはを一言で元気に出来るほどの『力』を持つはやてに、クロノは感嘆の声を漏らす。
「……はやてには敵わないな」
「え?クロノ君も十分優しいと思うけど」
「い、いや、そういう意味じゃなくてだな……」
突然のなのはの言葉に顔を伏せるクロノ、
なのはの勘違いはいつも突発的に発動するのでクロノでも対処し難い、この時も例に漏れなかった、
そしてその二人の様子に首を傾げるはやて、
「どしたん?二人とも」
「いや、何でもない、気にしないでくれ」
「でも、さっきのはやてちゃん、クロノ君みたいだったよ?」
「……いいから、その話から離れてくれないか」
なのはの言葉の理由は当事者ではないはやてには全く分からない、しかし、結果は何と無く想像がついたように笑みを浮かべる、
「そっか……なるほどな」
「ん、どうかしたの?はやてちゃん」
「なんでもない、気のせいや」
「「?」」
はやての意味深な台詞に、怪訝な顔を見合わせるなのはとクロノ。

やがて、話し込んでいた事に最初に気付いたなのはが最後の確認をしようと提案したのは、大分時間が経っての事だった。

「ほな、明日は頑張ってな」
「うん!二人とも、また明日」
「ああ、お休み」
夜も更け、明日の為にと帰路につくなのはとはやて、
一人部屋に残ったクロノは眠る事無く残務処理に取り掛かりつつ、一つの心配事に頭を悩ませる、
きっと怒るだろうとクロノは半ば諦観するが、クロノ自身がそう仕向けただけに責任は負わなくてはならない、
フェイトという、心配性で優しい少女の事を。

225 名前:フォル:2008/01/23(水) 00:29:33 ID:pJsYIyip
今回はここまでです
次回辺り少しはクロなの要素入れたいですね…精進します

226 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 00:30:41 ID:1SHedgo4
だとしても四十中盤か・・・運が悪けりゃ五十・・・
やはりミッドチルダは恐ろしい・・・

227 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 00:43:29 ID:3f+r2gKL
だって59歳のプレシアさんがあれだけの美貌ですよ?

228 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 00:50:10 ID:bznCP0KM
>>215あの修羅場からエロにもっていくとはな・・・GJだぜ

229 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 01:00:48 ID:/uJCH0zY
>>227
プレシア母さんマジ化け物
流石大魔道師

230 名前:38 ◆KHEtQ2j5Nc :2008/01/23(水) 01:14:09 ID:DBWWJd9N
>>226
恐ろしいのはミッドチルダじゃなくてリリなの世界だと我慢出来ずに突っ込んでみる。
……だって桃子さんもああ見えて40は越えてるだろ?

231 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 01:18:31 ID:bw3AKgUw
>>170
遅レスだが「ナノ」ワロタ

232 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 01:18:33 ID:3f+r2gKL
桃子さんはなのはが初子だから、1期・A'sでは29の可能性もあり。

233 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 01:19:11 ID:4GMDC9fz
>>227 >>230 じゃあ何かい? A’s時点で プレシア>桃子>リンディ って訳かい?

リンディさんまだまだ若いじゃん。

234 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 01:22:21 ID:bw3AKgUw
>>212
スバルには相手がいないと何度言ったら(ry

235 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 01:25:07 ID:3f+r2gKL
>>234
EN07エンジンとでもヤらせとけば?

236 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 01:28:31 ID:qGnmPh87
>>225
乙。
ただまあ幕間状態というかプロローグ状態というかな感じなので
正直現段階では感想書きづらいな。
クロノばりにかなり堅実で好いが、むしろ堅実だからこそ。

とりあえずこの先のクロなの入って話が動く頃に期待。

237 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 01:37:59 ID:CX7MVACd
>>234
五以上のナンバーズを相手にして、倒したナンバーズのISを使えるようになっていく。四番以下のナンバーズはスカリエッティステージのボス。

238 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 01:40:28 ID:/uJCH0zY
>>234
よし触手でもスバルに嗾けて犯させよう

239 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 01:52:51 ID:Q5Q+U8PY
>>173
1はワイマール共和国並のインフレになるだろ。
富士見版タイラーのクロスにでもするか。

240 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 02:22:21 ID:ris6L8/X
>>238
タコのバケモノに襲われてぬるぬるされるも、踊り食いで喰い返すスバルを想像してしまった

241 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 02:41:35 ID:3fNYLaQ9
>>235
つまりスバル×ヴィヴィオとな

242 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 02:58:09 ID:88WX0S39
スバルの相手か…
実際なのはかティアナだろうな
男で接点があるのもエリオくらいだし

そこで

スバル×カルタスとか…
カルタスがギンガとの仲を進展させようと、スバルに相談しているうちに、二人の仲は親密に……
ないな

243 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 03:18:24 ID:ZMv47v/4
ゲーム版だと桃子さんはリリカルでは34歳

244 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 03:25:06 ID:qGnmPh87
つか、アニメ版桃子さんの年齢は1期公式に書いてね?

245 名前:B・A:2008/01/23(水) 03:43:14 ID:rmgDmD1x
>>242
エロよりも修羅場になりそうっすね。

>>244
書いていますね、無印の段階で33歳です。

>>196
GJです。相変わらずあなたが書くフェイトはエロい。


さて、僕も投下いきます。「エースたちの饗宴 後編」。果たして、3人娘の運命やいかに?

注意事項
・エロ100%
・時期はsts。隊長陣がユーノ、クロノ、ヴェロッサのペットになってます。
・今回も浣腸されてます。お食事中の方はスルーの方向で。
・孕ませとか嫌な人にはお勧めできません。

246 名前:エースたちの饗宴 後編@:2008/01/23(水) 03:46:35 ID:rmgDmD1x
ホテルの一室にて爛れた饗宴を繰り広げるエースたち。長時間に及ぶプレイで3人とも酷く憔悴しているが、
男たちはお構いなしにその瑞々しい肢体を弄んでいく。



「あ、あっ・・・ユーノくんのぶっといチ○チ○!!・・・なのはのおマ○コ突いてる!・・
・・はっ・あっ・あっ・あっ・ああっ・・・」

「くぅぅぁっ、なのは・・・ぐぅ・・きつい・・・・」

なのはは床で四つん這いの姿勢を取らされ、バックからユーノに突かれていた。
既に何度か果てているのか、2人の結合部からは白い液体がブクブクと泡を立てながら漏れ出している。

「なのは、今どんな格好しているの・・・言ってみて!」

「ワンちゃん・・・・ワンちゃんの格好で・・・ユーノくんとセックスして・・・・あぁ、ぐぅぅるぅぅぅ、いぐぅぅぅ」

なのはの体が海老のように反り返る。
ユーノの男根は大きさもさることながら、その長さも尋常ではない。普通の女性では6割ほど入ればまあ良い方だろう。
ユーノにとって密かにコンプレックスであったこの巨根は、しかしなのはとのセックスでは頼れる武器へと変わる。
何しろ長い。特に意図せずとも、ほんの少し突き上げただけで容易に子宮口を貫けるのだ。最早、普通のセックスでは満足できないなのはにとって、
子宮という自分ではどうやっても苛めることのできない場所を攻めてくれるユーノの肉棒は何よりも嬉しいご馳走なのだ。
それに、ユーノは壊れるくらい気持ちいいことがしたいというなのはの願いを何でも叶えてくれる。いつも優しい笑顔で体のことを労わってくれるが、
いざ始まれば、誰よりも嬉々として調教してくれるのだ。

「なのはぁぁ、僕も・・・ぐうぅぅっ!!」

「きたぁっ、精液きた!! なのはのおマ○コに精液きたぁぁ!!」

子宮に直接精液を叩きつけられ、なのはの膣が痛いくらい収縮する。
煮えたぎる灼熱感になのはの意識は焼かれ、ボーっとする頭にユーノの精液が子宮でタプタプと波打っているような幻聴が聞こえた。

「なのはのマ○コは本当に名器だ。今日はまだ出すよ。犬みたいな格好で、孕むまで出すからね」

「う、うん。なのはワンちゃんになるの。ワンちゃんになって、ユーノくんの赤ちゃん孕むの」

「そうさ。なのは、僕の子を孕め!」

「あぁ、また擦れて・・・い、いぃぃ・うぅん・・・孕むよ・・・何度だって孕むから・・
・・あっ・あっ・・・あぁぁ・・・もっと、気持ちいいことしてぇぇぇっ!!」





247 名前:エースたちの饗宴 後編A:2008/01/23(水) 03:49:16 ID:rmgDmD1x
フェイトは対面座位でクロノに抱かれていた。彼女もなのはと同じように、膣内に数回射精されていた。
しかし、いくら射精してもクロノは休ませてはくれない。自分ではほとんど動こうとせず、フェイトに腰を振るよう強要するのだ。

「クロノ・・・あっ・あぁ・・・ちょっ・・だ・だけ・・休ませて・・・」

長時間、腰を動かし続けたせいで、もうほとんど足腰に力が入らなかった。気持ちでは精一杯頑張っているのに、
腰は言うことを聞かずにどんどん動きが重くなっていく。

「フェイト、ペースが落ちているよ」

「ま、待って・・・すぐ動くから・・・少し休ませて」

「駄目、ペナルティだ」

そう言って、クロノは手にしているポンプを数回だけグイッと握り締めた。たちまち、フェイトは裏返った悲鳴を上げて痙攣した。

「あぁぁっ・・ぐ・ぐるじい・・・」

フェイトの肛門にはビニール管が差し込まれており、その先はクロノが持つポンプを経由して牛乳が満たされたバケツに浸けられていた。
エネマ浣腸というやつで、もしフェイトがへばったり休んだりしたら、クロノは罰として容赦なく牛乳を腸内へ注ぎ込むのだ。

「だぁ・・あ・ぐぅぅぅ・・・」

「ほら、喘いでないで動くんだ」

クロノは、パチンと大きなお尻を叩いて発破をかける。ほんの軽く叩かれだけだというのに、その刺激は直腸内の牛乳と共鳴し、
尾てい骨に形容できない衝撃が走った。

「あぁぁっ・・はっ・はい、う・・動き・ま・・あぁぁ、だ、ダメ・・・」

先程の2リットル浣腸のせいで括約筋が馬鹿になっていて、肛門にほとんど力が入らない。ほんのちょっと腰を動かしただけで肛門が緩み、
浣腸された牛乳が噴き出してしまう。

「クロノ・・・出る・・・な、なのはに・・・かかっちゃう・・・・」

自分の真後ろには、四つん這いでユーノに犯されているなのはがいるのだ。もし、腸内の牛乳を噴きだしてしまえば、
それがなのはの顔をもろに直撃してしまう。それだけは避けようと、必死で腰に力を入れるが、荒れ狂う便意が邪魔する。

「おね・・・が・・い・・・・いくらでも・・・浣腸して良いから・・・なのは・・・・には・・・・・」

「本当にいくらでも浣腸して良いのか?」

「い・・・いいよ・・・・フェイトは・・・クロノの浣腸奴隷だもん・・・・」

「そうか・・・・なら、望みどおりしてあげるよ」

言うなり、クロノはもの凄い勢いで浣腸を再開した。
不意を突いた暴力に、フェイトの体がガクガクと震える。

「やぁ・・ちが・・・・なのはに・・・かけたくな・・・・いい・・あぁぁぁ、だ、だめぇぇっ、
出るぅぅ・・・・あぁぁぁぁっ!!」

限界を超え、チューブがポンっと肛門から抜け落ちる。同時に、赤く腫れあがった肛門が開き、
噴水のように勢いよく牛乳が噴きだした。

「いやぁぁぁぁっ!!」





248 名前:エースたちの饗宴 後編B:2008/01/23(水) 03:52:28 ID:rmgDmD1x
「うっぶ・・・ぐぅ・・うぅぅ・・・」

フェイトの肛門から噴き出した牛乳が、なのはの顔面を直撃する。視界を真っ白に染められたなのはは、
ユーノに子宮を蹂躙されながら恍惚とした表情を浮かべた。

「フェイトちゃん・・・お尻から牛乳精液かけてくれたんだね。なのはのためにかけてくれたんだね・・・・」

フェイトが自分のためを思って顔射してくれたのだと勘違いしたなのはは、感謝の言葉を述べながら床を這ってフェイトのもとへ向かう。
そして、おもむろにフェイトの肛門に吸いついた。

「顔射のお礼・・・フェイトちゃんはこっちが好きなんでしょ。いっぱい気持ちいいことしてあげる」

「ダメ、まだ残ってるから・・・・いあやぁ、舌なんか入れないで・・・うぅっ、また出る・・あ・・うぐっ・・
・うぅぅ・・・でっ・・・・」

クロノに膣をかき回され、なのはに直腸を嬲られる。前後同時に快楽を送り込まれ、フェイトは連続的に絶頂を迎えながら、
腸内に残っていた牛乳をなのはの顔にぶちまけた。

「うぶっ・・・また出してくれたんだ」

「違うの・・・違うの、なのは・・・・」

顔を真っ赤にしながら、フェイトは首を振る。まるで壊れた人形みたいに、「違う」と言い続けた。

「よかったね、なのは。フェイトも喜んでるよ」

「うん・・・あぁ、ユーノくんまた射精して・・・もう、お腹パンパンだよぉ・・・」

「孕むまで犯すって言ったろ」

「きゃっ、そこ良い!・・も、もうちょっと下・・・そう、そこ! そこなのぉぉっ!」

性感帯を擦られ、なのはも絶頂へと昇り詰めていく。
こちらも負けていられるかとばかりに、クロノはもう一度チューブをフェイトの肛門に突き刺した。

「クロ・・・ノ・・・もう・・・だぁ・・・めぇ・・・」

「まだバケツ1杯半は残っているんだ。全部使い切るまで続けるよ」

「もういやぁ・・・お尻痛いの。痛いのに気持ちいいの・・・フェイトこんなのやだぁぁ」

「じゃ、普通にしようか? お尻も使わず、普通の恋人みたいにマ○コだけ愛してやろうか?」


249 名前:エースたちの饗宴 後編C:2008/01/23(水) 03:55:18 ID:rmgDmD1x
普通の恋人。それは、フェイトが普段から夢に描いてきたクロノとの未来だ。
朝起きて、一緒に散歩して、食事して、休日はデートして、寝る前にその日の愚痴を言い合って、
夜は優しく愛し合うのだ。
SMも浣腸も緊縛も野外プレイもしない、相手を労わり、愛しむ穏やかなセックス。
それはなんて・・・・・。

「・・・やだぁ」

気持ち悪いのだろう。

「やだ、苛めて・・・浣腸して、お尻穿って・・・フェイトのことメチャメチャにしてくれなきゃやだっ!」

直腸を穿られるあの感覚を二度と味わえないなんて、考えたくもない。

「ははっ・・・いいぞ、好きなだけ穿ってやる。最後まで愛してやるぞ、フェイト!」

サディスティックな哄笑とともに、苛烈な浣腸攻めが再開される。

「きゃうぅ・・・これ・・これがいいの!・・・・好き、浣腸好き!・・・お尻大好き・・・・!」

「フェイト、お前は僕のなんだ!?」

「奴隷ですペットです玩具です! どんなエッチなことでもします、一生仕えます! だから、もっと浣腸してぇぇ!」

「よし、好きなだけイけ!」

ポンプを握りしめながら、クロノは激しく腰を突き上げる。
膣と直腸を同時に攻められ、フェイトもなのはと同じく絶頂へと駆けのぼる。

「ふあぁっ!!あ、あぁっ、あ!!ひ・・ぃ、やあぁっ!!!」

「ぅあぁっ・・・!!っあ、っ・・!!ん、くぅっ・・・」

「くっ・・・そろそろ・・・でるよ、なのは!」

「こっちもだ・・・膣に出すぞ、フェイト!」

「はいぃっ、膣出し・・・・きて、きてぇっ」

「フェイトもイきます。マ○コとケツでイきますぅ!」

互いの持てる力の限り、膣を締め上げる。最奥に叩きつけられた肉棒が子宮目がけて迸りを放ち、
なのはとフェイトは歓喜の叫びを上げる。

「きたぁ、精液きたぁ!!なのは精液でイクの!妊娠しながらイクのぉ、い、いくぅぅぅぅうっ!!」

「私もイッてる・・・気持ちいい、気持ちいいのぉぉ、あ・・ああぁぁ、ケつからまた牛乳出てる!
浣腸イクっ!牛乳射精・・・い、いぐぅぅぅぅっ!!」





250 名前:エースたちの饗宴 後編D:2008/01/23(水) 03:57:32 ID:rmgDmD1x
どさりと、なのはとフェイトの体が倒れる。
2人とも、みっともないアクメ顔のまま気を失っていた。
過剰な快楽で脳を焼かれ、淫らな言葉を口にしながら絶頂に酔いしれる様をまざまざと見せ付けられたはやては、
濡れそぼった秘唇をモゾモゾさせながら、傍らに立つヴェロッサを見やる。

「ロッサ・・・・・」

「なんだい、はやて?」

「お願いや・・・バインド解いて・・・」

腕を後ろ手で拘束されているせいで、火照る体を愛撫することもできない。そんな状態で延々と
2人の痴態を見せつけられたせいで、はやての劣情は自分でもどうしようもないくらい高ぶっていた。
もし腕が自由なら、周りの視線を憚ることもなく膣をかき回していただろう。

「もう・・・生殺しなんていやや・・・・お願い・・・バインド解いて・・・・」

「駄目だよ、これはお仕置きなんだから」

「お願いや。何でもするから・・・・せや、か・浣腸してもええよ。膣出しだって好きなだけさせたるから。だから・・・・」

「はやて」

わがままを言う子どもを諭すように、ヴェロッサはグイとはやての顎を持ち上げる。

「そんなにお仕置きが嫌かい?」

「・・・嫌や・・・私だけ除け者なんて嫌や・・・私もなのはちゃんやフェイトちゃんみたいにセックスしたい・・
・・ロッサの・・・ロッサのお・・おチ○チ○・・・・・私も欲しい・・・・」

顔を真っ赤に染めながら、はやては懇願する。
目の前に肉棒を差し出されれば戸惑うことなくむしゃぶりついただろう。
それくらい、今のはやては追い詰められていた。
だって、今日はまだ一度も抱かれていない。
口で奉仕をさせられた。
浣腸もされた。
けれど、秘唇には一切触れられていない。なのに体は疼き、女性としての悦びが欲しいと訴えかけてくる。
断続的に訪れる疼きは脳を焼き、はやてから正常な判断力を奪っていった。

「お願いや・・・なんでもする言うたやん・・・・ロッサの喜ぶこと、なんでもするって・・・・・」


251 名前:エースたちの饗宴 後編E:2008/01/23(水) 04:01:48 ID:rmgDmD1x
目に涙を浮かべるはやてを見て、ヴェロッサは思案するポーズを取る。そして、何を思ったのかはやてを拘束する
バインドを解除し、彼女をごろんと押し倒した。

「良いよ・・・・そんなに欲しいなら、僕のをあげよう」

「ほんま? ほんまにくれるの?」

「ああ。その代わり、これからもちゃんと言うこと聞くんだよ」

「聞く、聞くから・・・・ほら・・・はよ頂戴。前戯とかいらんから、ロッサのチ○チ○で・・私のおマ○コかき回して・・・」

はやては自分から股を開き、幼子のように毛の生えていない秘唇をぐいと広げる。長い間焦らされたせいで、
秘唇ははやての言う通り前戯がいらないくらい濡れそぼっていて、別の生き物みたいにひくついていた。
だが、ヴェロッサはピンク色に照かる秘唇を無視し、その下にある窄まった肛門にぶすっと指を差しこんだ。

「ぐうぅっ!? ロ・ロッサ・・・・そこ、違うよ・・・・私のマ○コ、そこと違うよ」

「ごめんね。お仕置きはまだ続いているんだ。けど、大丈夫。膣に入れなければセックスしたことにならないから」

自分勝手な理屈を言って、ヴェロッサは2本、3本と肛門を突き刺す指を増やしていく。先ほどの浣腸のおかげで
括約筋はかなり緩んでおり、普通サイズの肉棒なら十分受け入れられるくらい柔らかくなっていた。

「ちが・・・そこ違う・・・お願いや、後ろでせんといて・・・・普通にやって・・・・」

「何でもするって・・・言ったよね!」

瞬間、はやては全身に電気が走ったような気がした。

「いやぁっ、は、入ってくる・・・あ・・あうあぁぁぁっ!」

「ぐぅっ・・締まる・・・・・こ、これは・・・・姉さんよりも名器だ」

驚くほどすんなりと、はやての肛門は肉棒を受け入れた。猛烈な異物感が脳裏と直腸を焦がし、息をする度にその存在が増していく。
意思に反して、体は与えられた悦楽を感受しようと悶える。

「やぁぁ・・・気持ち・・わるぃ・・・・あぁ・・そこ・・違う・・・そこやないっ!」

一番疼くところに届いていない。
肉棒を求め、精液を欲しているのは子宮だ。直腸はすぐ近くを通ってはいるが、肝心な場所までは届かない。
官能の波はどんどん深まっていくというのに、はやては絶頂まで上り詰めることができなかった。

「そこちが・・・あぁぁ・・・ち・ちが・・うぅっ・・ひゃぁっ・・こんな・・・こんなんいや・・・
気ぃ狂う・・・イかへて・・・マ○コでイかへて・・・」

「ぐぁぁっ・・・締まる。はやて・・少し力を・・・・ぐぅいっ」

先ほどよりも残酷な刑にはやては泣き叫ぶ。執行人であるヴェロッサははやてのアナルが与える快楽を御するのに必死で、
はやての哀願など聞こえていない。発情した犬みたいに欲望を叩きつけ、獣じみた悲鳴を上げるだけだ。


252 名前:エースたちの饗宴 後編F:2008/01/23(水) 04:04:39 ID:rmgDmD1x
「はやてぇ、ケツ穴って気持ちいいでしょ?」

不意に胸を揉まれ、はやてはビクンッと痙攣する。
いつの間に意識を取り戻したのか、フェイトがはやての小さな胸を片手で弄んでいた。

「フェっ・・フェイトちゃ・ん・・・・」

「凄いんだよ。チ○ポがメリメリって入ってきて、ケツ穴がきゅっと窄まるの。
頭の中真っ白になって、何にも考えられなくなるんだ」

「いいなぁ・・・私もしたぁい・・・ユーノくん・・・私のアナルも抉ってぇ」

更に、反対側からはなのはが顔を覗かせる。その細くて白い指がさわさわと脇腹を這い、
膨らんだ胸の先端を舌先でコロコロと転がす。

「ひゃっ・・やめぇ・・わたし・・・胸弱いんうあぁぁ・・・・」

「へぇ、はやてちゃん、乳揉み魔なのにおっぱいが弱かったんだ」

「それじゃ、もっと気持ちいいことしてあげる」

2人がかりではやての双乳が揉み潰される。脂肪の柔らかさを堪能するように手の平でこね回し、
舌や歯で乳首が弄ばれる。弱点を知り尽くした同性からの攻めは、この世のものとは思えないくらい性感を刺激された。

「うっ・・あかぁ・・あ・ひぃっ・・・い、いぃっひ・・ひぃく・・あ・・・・・あぁ・・・
いあや・・・なんで! なんで止めるの!?」

唐突に愛撫が中断され、はやてはもげそうなほど首を振る。
なのはとフェイトはクスクスと笑い合いながら、うっとりとした目ではやてを見下ろしていた。

(あの目・・・ロッサと同じ・・・・)

人が悶え、啼いているのを見て喜んでいる目だ。

「フェイトちゃん、はやてちゃんがもっとお胸を揉んで欲しいって」

「しょうがないなぁ・・・じゃ、何万回でも揉んであげよう」

再び、胸への愛撫が再開される。
両手が蠢き、20本の指が触手のように絡まる様は、見ているだけで官能的だ。直腸を攻めるヴェロッサも段々と
余裕を取り戻してきたようで、息切れを起こしながらもさっきみたいに叫ぶことはしなくなっていた。

「乳首ぃ・・乳首潰れ・・・ひやっ・ああっ・・お尻もくる・・・あぁ、い、いく・・・
いぃっ・・あ・やぁ、また・・・止めんといて、そのまま続けてぇっ・・・・・」

昇っても昇っても、頂点に達する前に引きずり降ろされる。3人の愛撫ははやてが絶頂に達しようとすると止まり、
快感が引いた頃に再開される。強弱のつけた攻めは間断なく、まるで永遠に達することができないかのような錯覚をはやては覚えた。


253 名前:エースたちの饗宴 後編G:2008/01/23(水) 04:07:11 ID:rmgDmD1x
「悪いね、はやてのアナルはかなりの名器だ。余裕もってやらないと先にこっちが果てる」

「それでええ! 何べんでも出してええっ! もうどこでも良いから、イかせてぇっ!」

はやての尻肉は貪欲に肉棒を締め上げ、秘唇からは愛液がとめどなく溢れている。
胎内の疼きまで届かせようと必死で腰を振るが、腸壁が邪魔をしてどうしても届かない。
その上、3人がかりで体を押さえられ、手足も思うように動かすことができなかった。

「やれやれ、そっちばかり楽しんでいないで」

「僕達もまぜてくれないかな」

はやてが悶える様を静観していたクロノとユーノが、それぞれのペットの背後に回る。
そして、はやてを攻めるのに夢中になっていた2人の臀部を掴み、復活した肉棒をひくつく肛門へと挿入した。

「きゃぁっ・・あぁぁっ・・・クロノ・・・お尻に・・・フェイトのケツ穴にぃ・・・ふぁぁ・・
い・い・・あぁ・・そこ・そこがいいの・・・あぁぁっ」

開発し尽くされたフェイトのアナルは、排泄器官でありながら第二の性器と化している。
まるで膣が愛液を漏らすように腸液を溢れさせ、クロノの肉棒をギチギチと咥えこんでいた。

「フェイト・・・フェイトぉ!」

「クロノっ・・私のクロノ!・・・私だけの・・私だけのご主人さまぁっ!」

ただ突かれるだけではもの足らず、フェイトは腰を回しながら前後に動く。受け入れる時は窄まりを押し広げる異物感が、
出る時は排泄にも似た開放感が、フェイトの快楽中枢を燃やしていく。
その向かい側では、なのはは戸惑いにも似た声を上げている。

「な・・なに・・・これ・・・あぁ・・・・息・・息できない・・・ユー・・ノ・・・くん・・・」

初めてとは思えないくらい柔らかく解れたなのはの肛門は、ユーノの巨根を何とか受け入れていた。
子宮という最終地点がない直腸は、いわば出口のない産道であった。遮るものがない故に肉棒は止まることなく根元まで埋まり、
あまりの大きさに菊の窄まりが限界まで伸びている。事前に浣腸で緩めておかなかったら、括約筋が切れていたかもしれない。


254 名前:エースたちの饗宴 後編H:2008/01/23(水) 04:09:10 ID:rmgDmD1x
「ユー・・ノ・・くん、う・うご・・いてぇ・・」

それでも、瞼の裏で破裂する桃色の閃光が、なのはの体を快楽へと引きずり込んでいく。
未知故に新鮮な感覚。直腸が与える味わったことのない悦楽に、なのはは呼吸を荒げる。

「動いてぇ・・・お尻壊して・・・閉じなくなっても良いから!」

「い、いいんだね・・・」

「うん、私おむつ穿くから・・・うんち出っぱなしでも良いようにおむつ穿くから!」

「わかった。その時は僕がおしめの取り換えをしてあげるよ!」

注送が開始される。最奥まで突かれていた肉棒がゆっくりと抜かれ、また突かれる。
異物感から解放されたかと思うと、すぐにまた串刺しにされる。
まるで内臓が引きずりだされるような感覚になのは身を震わせた。

「あ・・・うぅ・・あ・・・あ・・は・は・・は・・」

一挙動の度に弾ける閃光。
視界が桃色で染まり、脳天を串刺しにされたかのよな衝撃。
痛くて苦しくて今にも吐きそうなのに、なのはは少しでもユーノが動きやすいようにと力み、肛門を緩ませる。
だって、後少しでたどり着ける。後少しで。

「うぅ・・あ・・あぁ!・・・そ・・う!・・・あ・・き、きた!・・・あうん・・ひゃ・ふぃひぃっ!・・!」

スイッチが切りかわったかのように、なのはは嬌声を上げる。直腸が完全に肉棒の形を覚え、
それに合わせて脈動しながら透明な腸液をドロドロと溢れさせる。

「気持ちいい・・・気持ちいい・・・気持ちいい気持ちいい気持ちいい!」

知らない。
こんな快感は知らない。
こんな気持ちいいことは知らない。

(浮く・・・体が浮く・・・あ・・・アクメくる・・・おっきいの・・・気持ちいいの来る・・・)

自分から腰を捻り、ユーノの巨根を咥えこむ。
完全に、なのはは尻穴の虜になっていた。





255 名前:エースたちの饗宴 後編I:2008/01/23(水) 04:13:48 ID:rmgDmD1x
陰惨な攻めが再開された。
肛門を突かれながら、なのはとフェイトははやての胸を弄ぶ。性感帯である胸はここまでの行為で高められた性感により、
触れただけで気が狂いそうな快楽を生み出してくれる。更に、クロノとユーノの腰使いがなのはとフェイトを通じて伝わり、
それが2人の愛撫を不規則なものへと変えていた。そして、直腸へは相変わらずヴェロッサの注送は行われていた。

「もういやぁ・・・胸もアナルもイかれへん・・・・おマ○コ弄ってぇ、そしたらイけるから・・・・気絶できるからぁ・・・・」

これ以上快楽に焼かれれば、間違いなく狂ってしまう。

「そうだね・・・さすがに、僕も限界だ」

「こっちも・・・そろそろ・・」

「ああ・・・フェイト、ほら動け!」

3人がラストスパートとばかりに腰を叩きつける。

「あ・・うふあぁっ!!あ、あぁっ、あ!!ひ・・ぃ、やあぁ・・・」

「・い、いぃぃ!・うぅん・・・・あっ・あっ!・・・あぁぁ!・・・」

「うぅ・・あ・・あぁ!・・あうん・・ひゃ・ふぃひぃっ!・・あぁ!」

快感で泣き叫ぶなのは。
喜びで顔を崩すフェイト。
涙目で首を振るはやて。
3人の気持ちが一つの方向に向けて加速していく。もっと強く、もっと激しく、もっと気持ちよく。
自分の全てを嬲って欲しい

256 名前:エースたちの饗宴 後編J:2008/01/23(水) 04:15:34 ID:rmgDmD1x
「ひゃぁ・・あぁ・・凄い・・知らなかったぁ・・お尻がこんなに・・・気持ちいいなんて・・・・あぁ・・・あ・・・」

「うん・・・うん・・・・ケツっ・・・ケツ穴! ケツ穴最高! おケツでいくぅっ! おケツでイきますぅっ!」

一足先に絶頂への階段を、2人は駆けのぼる。
ただ一人残されたはやては、泣きながら必死で腰を振る。

(もう少し・・・後少し・・・あと・・あ・・・そ・・今きた・・あ・・・)

飛び散る快感の火花が、はやての腰をなお一層強く動かした。口からは唾液が飛び散り、
こなれ始めた直腸は段々と思い通りに力を入れることができるようになってきた。

「そや・・・これや・・・イける・・・あ、これなら・イけるぅ・・ひゃぁ・・あ・・・」

嫌悪も恥辱も快楽で流され、3人は遙か彼方の境地を目指す。煮えたぎる直腸を抉る感触が
とどめとばかりに下腹部を刺激し、3人はほぼ同時に失禁した。

「あ・・あ・ぁうあぁぁっ!」

「いあやぁぁぁ!」

「あうあ・・あ・あっ・・!」

半ば無意識に、はやてはなのはとフェイトのたわなな胸を。なのはとフェイトははやての小さな双乳を揉み潰す。
稲妻のような快感が駆け抜け、遂に3人は最後の階段を上り切った。

「いく・・いくぅぅっ、お尻でいくぅぅっ!・・お尻最高ぉっ!」

「ケツ穴・・・ケツ穴気持ちい・・・ひく、私もひく・・・・い、ひやぁぁぁぁっ!」

「私も・・・イく・・イケる・・・あぁ、2人の指ぃ・・・あぁぁっぁあきたぁぁぁあぁっ!」

3人とも砕けそうなほど体を寄せ合い、絶頂に達する。同時に、3人を攻め抜いていた肉の槍が弾け、
熱い欲望を直腸へと放出した。

「「「いくぅ、いくぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!!」」」

その日、もっとも盛大な嬌声を上げ、3人は壮絶な絶頂の渦に飲まれていった。





257 名前:エースたちの饗宴 後編K:2008/01/23(水) 04:17:15 ID:rmgDmD1x
半年後。
机の上に並べられた3つの休職願いを眺めながら、レティ提督はため息をついた。

「こんな偶然もあるものね」

時空管理局が誇る3人の美しきエースたちが揃って妊娠したというニュースは、
今やミッドチルダ中の話題となっていた。
きっかけは、ハラオウン執務官が人知れず産婦人科に通っている姿が週刊誌に載ったことだった。
高町教導官ほどでないにしろ、彼女もかなりの知名度を誇っている。あちこちで話題に上る内に、
八神特別捜査官が任務中につわりを起こしていただとか、高町教導官がベビー用品を買い揃えていたといったことも噂され始め、
結果として2人の妊娠も明るみに出てしまったのだ。ちなみに、父親が誰かは不明だが、高町なのはのみ、ワイドショーの取材で
ユーノ・スクライアがお腹の子どもの父親であるとカミングアウトしており、一躍時の人となったスクライア司書長は関係各所・・・特に教導隊から
手厚いお礼(私刑ともいう)を受けたらしい。

「若いっていいわね」

いったい、彼女たちがどのような性生活を送っているのか知りもしないレティは、久し振りにリンディと
お茶でもしながら愚痴をこぼそうかと考えるのだった。





258 名前:エースたちの饗宴 後編L:2008/01/23(水) 04:21:34 ID:rmgDmD1x
「うっ・・ああぁ・・・あぁっ・・」

「はぁ・・はぁ・・・ふぅぁぁ・・」

「・・えぇ・・うぅっ・・・あ・・」

キングサイズのベッドを揺すりながら、3人は自分たちの主人の上に跨って腰を振っていた。
妊娠中ということもあって、3人とも秘唇ではなくアナルを貫かれている。しかし、
半年間みっちりと調教されたアナルは、秘唇と変わらぬ快感を彼女たちに与えてくれていた。

「あぁ・・・蹴った・・・今、赤ちゃん動いたぁ・・・」

「あっ・出てる・・け、ケツ穴・・・ひぃ・・・ひくっ・・赤ちゃん動くぅ・・・赤ちゃんでイッちゃうっ!」

「ロッサ、ロッサ気持ちいい? こう・ああ・・・・こうやね、これがいいんやな」

安定期に入ったとはいえ、本来ならばこのような変態的なセックスは避けるべきである。
しかし、3人は赤ん坊に過度の負担をかけないという条件で愛されることを望んだ。
男たちがそそり立った肉棒を取り出せば、喜んでむしゃぶりつき、
いやらしく足を開いて跨り、猥らな言葉を発するのだ。

「それで、教導隊にリンチされて、その後どうなったんだ?」

腸壁ごしに赤ん坊の存在を感じながら、クロノは隣で横になっているユーノに話しかける。
話ながらも腰を動かすことは怠らず、一突きされる度にフェイトは喘ぎ声を上げた。

「さすがに死ぬかと思ったよ。なのはクラスの魔導師が本気で襲いかかってくるんだ。
なんとか生き延びたけど、そしたら今度は『うちのお嬢さんを幸せにしてやってくれ、
あの娘は教導隊の天使なんだ!』ってごついおじさんに抱きしめられて、
その後は徹夜で祝賀会開かれた。そっちこそ、フェイトはどうするの? さすがに、
妻子持ちが義理の妹を孕ませたなんてスキャンダルは問題だろ?」

キュッと肛門が締まり、ユーノは腸内で欲望を破裂させた。恍惚とした表情を浮かべるなのはは、
直腸で迸りを感じながら、射精しても固さを失わないユーノの肉棒を愛おしげに締め上げる。

「まあ、認知はできないな。とりあえずフェイトにはシングルマザーとして頑張ってもらって、
カレルとリエラが成人したらエイミィに離婚を切り出そうと思っている。一緒になるのはその後だ」


259 名前:エースたちの饗宴 後編M:2008/01/23(水) 04:23:23 ID:rmgDmD1x
「2人とも大変だねぇ」

「君には言われたくないな」

「そうだよ。騎士カリムやシスター・シャッハまで孕ませたそうじゃないか」

管理局のエース3人に隠れてあまり取り上げられることはないが、最近になってカリムと
シャッハも妊娠していることが判明した。当然、父親はヴェロッサである。

「いやぁ、面目ない。避妊なんてこれっぽっちもする気がなくて」

そう言って、ヴェロッサは膨らんだはやてのお腹を愛おしげに撫でる。微笑ましい夫婦の営みではあるが、
クロノたちは気づいていた。多分ヴェロッサは、「このお腹・・・座り心地が良さそうだ」と思っているに違いないと。

「座るなよ」

「座っちゃダメだよ」

「や、やだなぁ。座るわけないじゃないか・・・・」

やる気満々だったのが言葉の端々からくみ取れる。
不意に、はやてのお腹の中で胎児が動いた。内と外から子宮を揺らされ、その振動が腸壁ごしにヴェロッサの肉棒を刺激する。
はやてがギュッと肛門を締め上げると、程無く熱い迸りが放たれた。

「はぁっ・・・い、いぃぅ・くぅぅっ・・」

まるでそれに感化されたように、クロノとユーノも愛するペットの腸内に熱い液体を注ぎ込む。
もう何度目かの迸りを受け、なのはたちは絶頂の頂に昇って行った。

「うゅっ・・・いくぅっ・・お尻いくぅ・・・」

「はぁ・・・で、出てる・・・クロノの精液ぃ・・・」

「もうなんもいらん・・・チ○ポあればそれでええ!」

体を走る電気に痙攣し、3人の動きが止まる。だが、すぐに腰振りが再開された。
何度でもこの快楽を味わっていたい。ただそれだけが、彼女たちの体を突き動かす。
エースたちの饗宴は、未だ終わりの気配を見せなかった。

                                  おわり


260 名前:B・A:2008/01/23(水) 04:25:25 ID:rmgDmD1x
以上、みんな結ばれて幸せになりました。めでたしめでたし。
いや、エイミィさんだけ将来不幸になりますが。哀れ熟年離婚。

6人同時にセックスしていると、やっぱ描写が難しいですねぇ。
差別化図ろうとすれば尚いっそう。ユーノが巨根だったりなのはがあそこまでエロかったりしたのは
完全に予想外でした(その場の勢いって怖いですね)。これプロットだと「最後は3人ともケツ掘られている」しか決まってなくて。
同時懐妊のアイデアは前スレの365の人の書き込みから頂きました。この場を借りてお礼言います。

さて、次回はクロフェにする予定です。できれば今度もエロでいきたいなぁ。


261 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 04:36:17 ID:wdMGpF7b
>>260
GJ!
師匠と呼ばせて下さい!
ていうか、ヴェロッサすげぇ。

262 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 04:38:13 ID:1SHedgo4
離婚らめええぇぇwww

経験者から言わせて貰うとキツイのは両親
息子、娘はよほど疎遠になるか険悪にならない限りは結構慣れるが
両親は年齢ということもあいまって心労がかなりの物
リンディ母さんとエイミィすぁんの両親がwww

ま、お話だから良いんだけどね
むしろクロノなら義理の妹も家族に引き込んで大家族作れるだろう・・・

GJ

263 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 04:59:42 ID:CX7MVACd
GJ!
いやはや、濃い内容がするする投下されて有難かった。
後ろ重視だったけども、どんなマニアックなのでもこちとらアヘ顔アクメ顔常食だもんでむしろ美味しかったよ。
はやてのアヘイメージが鮮明に描けてとても満足。


ただ謝る事があるんだ。
>>3人の気持ちが一つの方向に向けて加速していく。もっと強く、もっと激しく、もっと気持ちよく。
この辺りが、もっと速く! もっと強く!! もっと熱く!!! なフリーターとかぶって、3人の目指し始めた遥か彼方の境地とかが、もう1/1000秒の世界に思えて仕方なかった。
ゴメン、最後までいやらしい目で読めなかった……orz

264 名前:ゲリラ兵 ◆QCnUms2uBE :2008/01/23(水) 07:10:20 ID:d7/QERiL
おはようございます〜
朝刊だけ妙に綺麗で浮いているかもしれませんが、仕様です
まあいいのかな……対比でエロが映えるし
漫画で言えばベタ!あ、それじゃ真っ黒!?・゚・(ノ∀`)・゚・。

(注意書き)
[熱血魔法少女"恋愛"アクションSS〜ソラノカケラ〜第55回・under the red of death(7)][当分非エロ][多分シリアス]
シルバーカーテン、もといNG発動キーはタイトルで「ソラノカケラ」「ゲリラ兵」を指定すれば確実に消えるかと思われます

(今日の注意)
相変らず若干一名ほど雰囲気ぶち壊しなことやってますが、筆者仕様です。ごめんなさい⊂´⌒つ。Д。)つ

では、朝刊

265 名前:〜ソラノカケラ〜(55)(1/2):2008/01/23(水) 07:11:07 ID:d7/QERiL
 ギンガ達と別れて、オットーと一緒に動いている事件当時のような暗い表情のままディードが――当時とは暗さの意味が全く異なるが――
また1機、T型をツインブレイズの片方で破壊して、返す刀でもう1機破壊しようとしたが、
手ごたえがなく幻であることを誇示するかのように、ほんの一時だけ外装に薄い色を残して消え去った。
普段であれば幻術であることを悔しがるところであるが、その意味合いに気づいた彼女の表情が先程までからは想像もできないぐらい
一瞬で気持ちのいいぐらいぱああ、と明るくなり、宙に浮かんでいた双子の片割れの方を見上げると、そちらは少しだけ気まずそうに視線を逸らした。

 セインと別行動を取ったチンクは、荒野の中、鉄製のカードをばら撒きつつ指を鳴らすと即座にV型を含めたガジェット郡が破壊されたが、
そのV型がこちらも外装を薄い線のように変えて幻のように消え去って、足元に石を積んでいるディエチに念話で問いかける。
(ディエチ、クアットロの幻影は術者の死後も維持されるのか?)
(ううん)
石をひとつ拾ってから、インヒューレントスキルを発動させつつ大きく振りかぶる。
「IS、ヘヴィバレル発動。バレットイメージ」
そしてそれをぎゅん、とV型へ向かって投げると、突き刺さった後大爆発を起こし、周囲の違う個体も巻き添えにして残骸へと成り果てた。
とん、と投げきった勢いを片足を地に着けながら殺しつつ、背中に]の白地が付いた黒いTシャツに空気を含ませながら戻しつつ、説明を加えるディエチ。
(死んだら消えるって言ってた)
(ふむ)
姉妹間の秘密の部分につき、一応どこかで録音されている可能性を考えて念話を続行する。
(管理局の連中はそのことを知っているか?)
(多分、知らない)
(ふむ……)
その言に、少しだけ指先を唇に当てると、じっと考える。
(もしこのまま管理局が、クアットロを死亡認定したとする。
そこでもし本当はクアットロが生きていたら?生きていたら、あれはどうなる……?)
思考を巡らせていたチンクは、突然はっ、とした表情に変わった。
「成程――それが狙いか!」
「ん?」

 ギンガと行動を同一にしたノーヴェ、ウェンディは若干戸惑っていた。
狂っている機械とはいえ、一応苦楽を共にした戦友達の成れの果ての姿に、反撃しつつ破壊しながらもやはり心の中の躊躇いが消せないのである。
また1機、ボードから放った弾でT型を、後ろに綺麗に上げた赤い髪の人、ウェンディが破壊したが、ノーヴェにもう一度聞いてみずにはいられなかった。
「やっぱり、やるしかないっすかね」
「くっ……」
赤い髪に金色の瞳のうさ耳付きも、蹴り上げて背後のT型をまた1機破壊したが、珍しく表情が苦悶していた。
「くそ、くそ、なんでだよ!おまえら!止まれよ!」
叫ぶが、数機のT型の群れから緑色の弾丸を放たれ、数発は交わし、数発は円形の戦闘機人テンプレートで受け止めて打ち消すしかない。
「くっそ……」
ぎぎぎ、と回転式のナックルのついた手を握りしめる。
「まったく、あれが降りてきたらみんな死んじゃうっすのに、なにやってるっすかね」
赤い光の広がる空を見上げたウェンディの背中の後ろで、またわらわらと数を増やしたT型を端から端まで見回して、もう一度叫ぶ。
「聞けっておまえら!もう事件は終わっただろうが!クア姉もいねえだろうが!」
返って来るは沈黙。そして敵として認識された光。
それにわずかに俯いて、悩むノーヴェ。
隣に青い道を作って降り立ったギンガが、一言だけフォローを入れた。
「もう、終わらせてあげましょう。この子達もそれを望んでいると思う」
「……」
その言葉にゆっくりと顔を上げつつ、諦めのついたうさ耳は瞳を爛々と輝かせつつ猛った。
「ああ、それなら最期まで踊りきってやってやろうじゃねえか。どっちかが斃れるまで、死のダンスをよぉ!」

266 名前:〜ソラノカケラ〜(55)(2/2):2008/01/23(水) 07:11:32 ID:d7/QERiL
 同日時刻午後4時58分、通信の画面でルキノからスバル出発の報告を受ける、はやてと騎士達。
「先程スバルさんが出発しました、現在20km付近です。残りあと4分ですが、後半の直線部分で稼げばなんとか――」
「うん、なんとかなりそうかな」
「はい。それからシャリオ通信士に連絡がありましたが、先程シスター・シャッハがこちらに向かわれたようです。報告は以上です」
「了解。ありがとうな」
「いえ。失礼します」
報告を終えて画面が閉じると、かなり憔悴した表情で杖を掲げたままのはやては自身の甘さをシグナムに漏らす。
「これで、よかったんやろうか?」
「ん?なにがです?」
「誰でも彼でも助けて、なんでもかんでも幸せに終わらせよう、なんて甘っちょろい考え方しとったら、指揮官としては失格かな、と思ってな」
烈火の将はその言を、ふわり、と微笑みながら肯定しつつ、
「確かにその通りかもしれません。ですが――」
素直な感慨を付け加えた。
「私も、主のそんな甘っちょろい考え方が、好きですよ」
主も優しいシグナムのその言葉に、儚く微笑んで返した。
「うん、ありがとうな」

 ベルカ自治領を正面にして9時方向――3時方向へと向かったチンク、ディエチと別行動を取ったセインは、
何故だかよくわからないうちに窮地に陥っていた。
薄い草の広がっている開けた場所で多数のT型と遭遇してしまい、逃げるに逃げられなくなってしまっていたのである。
また1機、徒手空拳で叩き潰したが、体力的、能力的にも限界が近かった。
しかも先程地面に叩きつけられた拍子に通信機能を壊してしまっていた。
はっきり言って通常ではありえない事象であるが、壊れていた。
単独行動を取った挙句囲まれて通信すらできないなんて、通常では間違いなくありえないことであり、もはや彼女の属性の為せる技以外の何者でもなかった。
ただ彼女が単独行動を取ったのには理由があった。
常日頃から姉扱いしてくれない、妹達――稼働時間の長いディエチはともかく、ノーヴェやウェンディにははっきりいって同じ目線で扱われ、
たまには姉としての威厳の部分も稼ぎたい、と思っての行動であったのだが、思いっきりドジを踏んでしまい、こんな状況になってしまっているのである。
勿論、自分が敵わない数や相手であれば、偵察と称して逃げ帰るつもりであったのだが、
そこをうっかりミスしてしまって通信すらできないというあたりが彼女らしいといえば彼女らしい。
何はともあれ、もはやかわすのも限界で、ついに背後から伸ばされたT型の機械の触手に全身を捕らえられ締め上げられる。
「う、ぐ……」
全く制御されていないその触手は容赦なく首元を締め上げ、徐々に意識を奪っていく。
いくら戦闘用に作られた体とはいえ、呼吸が出来ない状態になれば、最悪二度と意識を取り戻せない可能性もある。
それを自覚して、ようやくここにきてセインは素直に心の中で妹達に懺悔した。
(ごんなドジなお姉ちゃんで、ごめんね……やっぱセインさん、お姉ちゃんとしては駄目だった……)
諦めて瞼を閉じ、全てが終わろうとしたその刹那――どこかで聞いたような気合が響いた。
「切り裂け!ヴィンデルシャフト!」

267 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 07:15:07 ID:ris6L8/X
GJ!
>>260氏の書くなのはさんのエロさは異常。ユーノテラウラヤマシスw
そしてクロノが実は一番外道な件について。エイミィさん捨てたらだめだろ!
ロッサみたいに堂々とエイミィさんも抱いて孕ませて、フェイトと3Pで!

そして等のロッサが一番すげぇ。カリムさんもシャッハさんも妊婦姿は相当エロイだろうな・・・・・・

で、次は臨月プレイですよn(ry

268 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 07:16:36 ID:ris6L8/X
ってすいませんorz

朝刊に割り込んでしまいました・・・・・・

269 名前:ゲリラ兵 ◆QCnUms2uBE :2008/01/23(水) 07:25:54 ID:d7/QERiL
ああいえ、大丈夫です。〆忘れただけなのでw
ほいではまたノシ

270 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 13:00:20 ID:3f+r2gKL
>>239
タイラー世界を発見してしまいそこに艦隊を差し向ける管理局。
これを迎え撃つ為に一時手を組んだ惑星連合とラアルゴン帝国。
管理局はアルカンシェルだのレリックだの使って地球・ラアルゴン同盟を追い詰めるも、
タイラーの神作戦で大逆転。
宇宙空間に放り出されながら「そんなばかなー」とか情けなく言うクロノ。

271 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 13:45:44 ID:2IBmjZ9K
>>260
三人全員孕ませENDGJ!!
でもなのはさんて一応天使だったのかw
次回はクロフェとのコトですが、更なる臨月ぷれいもキボンヌw

272 名前:ザ・シガー:2008/01/23(水) 16:05:52 ID:4GMDC9fz
>>225 この先は是非ともエロをお願いします! 早く甘えエロタイムに持って行ってください!!

>>260 エロ過ぎです、マジで俺の書いたエロが霞んできやがったぜ……

>>267 そう言えばシャッハってあんま書いた事ないなぁ、エロもバトルもエロパロ版には少ないキャラだしもっと増えて欲しいですね。
だがオッパイが無いんじゃあ俺は書けないかな。


それじゃあ前に言ってたカリムのエロSSを投下しますぜ? 心の準備は出来てますかい? 見直したらすぐ投下しますぜ?


273 名前:ザ・シガー:2008/01/23(水) 16:07:32 ID:AFiN+KTk
間違えた、>>267>>269 でした、ゲリラ兵氏ごめんなさい、許して頂きたい。

274 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 16:16:55 ID:UStm9LmX
まってました!やっちゃってください!

275 名前:ザ・シガー:2008/01/23(水) 16:20:17 ID:4GMDC9fz
とりあえず、見直し終了したので投下します。

今回もチンコ要員はオリキャラですが、単発を予定してますのでお気になさらず。

そしてエロですが何か?

276 名前:ザ・シガー:2008/01/23(水) 16:22:54 ID:4GMDC9fz
カリム姦淫

目を覚まして最初に映ったのは煤けたコンクリートの天井、私の意識は朦朧としながらもここが見知らぬ場所で夢でないと思考した。
そして手首に感じる金属の感触に自分が拘束されているという事実に気付く。

いつの間にか近くにいた人影が拘束された私の手首を舐め回すようないやらしい手付きで撫でた。

「ひゃっ!」

思わず悲鳴を上げた私にその影の主は邪悪なものを宿した声で口を開いた、それは聞き覚えの無い男の声だった。






「手錠なんてされるのは初めてですか? 教会騎士様は」
「なっ! あなた誰ですか!? ここは一体…」
「下っ端の名前は覚えてないんですか? まあどうでも良いですが、ここは……まあミッドのどこかとでも言っておきましょうか」

男はそう言いながらカリムの前に姿を現す。その男は温厚そうに見える風貌で年の頃は20代前半くらいに見える青年であった。
一見すると何の害意も見受けられない優しげな雰囲気を持つ者だが、その目はまるでカミソリのように鋭い気迫が溢れている。

そしてその男の前にいる金髪の美女は聖王教会騎士にして管理局事官でもあるカリム・グラシア。
彼女は煤けたビルの一室にて簡素なベッドの支柱に手錠で拘束されていた。

「あなた一体何が目的なんですか!? これを離しなさい!!」

カリムは気丈に吼えながら、身をよじり手錠から金属音を響かせる。
だがそんな抵抗はあまりに虚しく、彼女の置かれた状況をより明確に悟らせた。
魔力を込めた筈のカリムの腕からは手錠の固い感触しか返ってはこない、そして行使しようとした魔法も何の反応も無い。

「ああ、魔法なら無理ですよ? まあ色々と仕込んでありますので」

男はそう言いながらベッドの上に膝を乗せてカリムの身体に跨る、そしてなんの前触れもなく彼女の服を引き裂いた。
手に魔力が込められていたのか、男はいとも簡単にカリムの服をた易く裂きカリムの白く美しい肌を曝け出した。
カリムの肢体は白い肌に白い下着、ガーターベルトもストッキングも白で統一されており、引き裂かれた黒い法衣と乱れる金髪のコントラストはもはや芸術的でさえある官能を漂わせていた。

「きゃあっ! な、なにをするんですか!?」
「“なに”って……この状況で本当に理解できないんですか? それとも理解したくないってのが本音かな」

男は静かにそして淡々と言いながらカリムの柔肌に指を這わせていく。
生まれてこの方、男との睦事など経験したことの無いカリムの身体は交合に慣れた手付きに敏感に反応する。



「や、やめなさい……こんなこと…んぅっ!」

男は下着越しにカリムの豊満な乳房を揉みしだき硬くなった乳頭を転がす、そして舌を優しく首筋に這わせていく。
本来は不快でしかない筈のその性戯にカリムは自分でも信じられないくらいに快感を感じていた。
カリムの身体には既に強力な媚薬と性感を昂ぶらせる特殊な魔法がかけられていたのだから無理もない。
そして何より今まで自分で慰める回数も数える程度だった貞淑な教会の女には、男の手慣れた前戯は効果的過ぎたのだ。

男は乳房を弄んでいた手を離し、未だ誰も手を出していない禁断の領域へと伸ばした。
カリムの股ぐらをそっと指が撫でて未知の性感を彼女の脳髄に刻む。

「ひゃんっ!」

可愛らしい鳴き声を漏らすカリムに男は耳元へ舌を差し込みながら囁く。

277 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 16:22:57 ID:ris6L8/X
バッチコーイ

278 名前:ザ・シガー:2008/01/23(水) 16:24:38 ID:4GMDC9fz
それはどこまでも優しい残響だったがまるで悪魔のようにいやらしいものだった。

「凄い濡れてますね、もうビショビショですよ?」
「なっ! そ、そんなことありませんっ!!」

カリムは美しくそして甘い香りの漂う金髪を振り乱しながら必死に首を横に振って否定する。
貞淑で慎み深い教会の女である自分が見知らぬ男に無理矢理された情交で快楽を感じるなどあってはならない、そう信じたいが故である。
だが男はそれで責めの手を緩めたりはしない、唐突に強い力で指を蜜壷の入り口に指を挿し入れて果汁を溢れさせた。

「ひゃぁっ! んぅ……や、やめなさい! むぅっっ!!!」

声を上げて抵抗を続けるカリムの口が男の唇で塞がれる。
カリムは生まれて初めての口付けを見ず知らずの男に奪われて思わず涙が流れそうになるが、感情より先に唇から走る心地良い感触で甘い快楽を感じた。
最初はただ重ねるだけだった口付けは即座に舌を絡めた淫靡なものへと移行してカリムに悦楽を与えていく。

「ぴちゃ…んぅ…ちゅぷっ……」

胸と膣そして唇を弄られる快感に、カリムは徐々に軽い絶頂の高みへと近づいていく。
そして男の指がびしょ濡れの下着越しに陰部の肉豆を弾いた瞬間、カリムの意識は絶頂の快楽に白く塗り潰される。

「んううぅぅ!!」

カリムは塞がれた唇から甘い嬌声を漏らして達した。
脳髄を駆け巡る悦楽の電流に身体は小刻みに震え、股ぐらはまるで失禁したように果汁を溢れさせてしとどに濡れる。



「はぁ…はぁ…はぁ……」

カリムは生まれて初めて他人から与えられた絶頂の快楽に身体を何度も痙攣させる。そして白濁としていた意識が下半身に感じた寒気で引き戻された。
見下ろしてみれば男が自分の下着を脱がしている姿が目に映る。

「や、やめてぇ!!」

足をバタつかせて必死に足掻くが男は慣れた手付きでカリムの両足にバインドをかけて身動きを封じる。
そして下着が足首を通り、完全に脱がされると今まで誰にも許したことの無いカリムの蜜壷が露にされる。
絶頂の快楽に濡れたそこはまるで洪水のように果汁を溢れさせ、ヒクヒクと蠢いて肉棒による貫通を今か今かと待ち望んでいた。

「これはまた…すごいですねぇ」
「いやぁ……やめて…そんな…見ないでぇ」

男は初めて感情の篭った声で感嘆の言葉を漏らした。その言葉にカリムは否応無く羞恥心を徹底的に辱められて涙を零しながら許しを請うが、その懇願は秘所に当たる熱い感触で否定される。
男は下ろされたファスナーから自身の肉根を取り出し、その硬く猛り立った凶器をカリムの蜜壷の入り口に当てがっていた。

「な、なにを…する気ですか……」
「犯すんですよ」
「や、やめて……なんでも…なんでも言う事を聞きますから…それだけはやめてぇ」
「ダメです、これも仕事なんで諦めてください。大丈夫ですよ、魔法かかってますから痛くはありません」

男は静かにそう言うと肉棒で一気にカリムの蜜壷を貫いた。処女膜などまるで無かったかの如くに呆気なく最奥まで男の肉棒が届きく。
男の言葉通りにカリムに一切の痛みは無かった、そしてその代わりに濡れそぼって準備を整えていた彼女の蜜壷は今まで味わった事の無い快楽をその身にもたらした。



「んあぁぁ…なに…これぇ……あつぅいぃ」

膣から全身を駆け巡り、脳髄に走る甘い快楽の電流にカリムは意識を失いそうになる。


279 名前:ザ・シガー:2008/01/23(水) 16:26:31 ID:4GMDC9fz
生まれて初めて受け入れた肉根のもたらす悦楽は、もはや彼女の持つ理性を溶かす一歩手前まで来ていた。

男はそのカリムの反応に苦痛や拒絶が無い事を確認すると、蜜壷に埋まった肉棒を動かし始めた。
前後に左右に上下に、あらゆる方向からあらゆる角度で探るように蠢く肉棒の律動にカリムはその美しい金髪を振り乱してよがる。

「だめぇっ! あんっ!…うごかないでぇ……おかしく…おかしくなっちゃうからぁ…んぅ…だめぇぇ」

必死に耐え難い快楽から抜け出そうとカリムは身をよじるが手足を拘束され、魔法を封じられた彼女にこの快楽地獄から逃げ出す方法など無かった。
そして蜜壷を抉っていた肉棒がある1点を集中的に責めだす、それは今までの蹂躙に対するカリムの反応から探り当てた彼女の性感帯である。
容赦なく弱点を擦り上げる肉棒の動きにカリムは一層強い快感を感じて更なる絶頂の高み近づく。

「くるぅぅっ! なにかくるぅ……あんっ! こわいから…やめれぇ…わらひぃ…ほんとうに…おかしくなっちゃうぅ」

カリムはだらしなく唾液を垂らす口でろれつの回らない言葉を漏らしながら、涙に潤んだ瞳で許しを請う。
今まで感じた事の無い絶頂の高みがただ不安で恐くて、怜悧な教会騎士を年頃の少女のように震えさせる。
男はそんなカリムに優しいまでの口付けを落とした。

「んぅ…ぴちゃっ…あんぅ」

唇が重なり、舌が口内を蠢く、肉棒が下腹部から与える快楽と混ざり蕩けるような快楽をカリムの身体に刻む。
男はたっぷりとカリムの唇を味わうと唾液の糸を引きながら口を離し、そっと耳元に囁いた。

「カリムさん、別におかしくなっても良いんですよ? 気持ち良くなっても良いんですよ?」
「はぅんっ!……いいの? わらひぃ…んぅ……おかしくなってもいいのぉ?…きもちよくってもいいのぉ?」

既に快楽の甘い毒に半ば思考を溶かしているカリムは、ひどく舌足らずな言葉を漏らす。
男は慈しむような微笑を見せてその淫蕩な問いに答えた。

「ええ、良いんですよ」

男はそう言うとカリムのその豊満な乳房を優しく揉みしだきながら頂上の豆を転がし、腰の動きを強める。
肉棒が激しく動き、溢れる蜜が飛沫となって飛び散ってカリムの身体を美しく汚していく。
徹底的に与えられる快楽の悦びにカリムの理性は完全に溶け尽くした。

「んああぁぁ!! きもちいい!! あんっ!……これすっごくきもちいぃ」

そうして遂に高く大きな絶頂の波がカリムの身体を駆け抜けた。
彼女の脳髄は甘い快楽の電流に焼かれ、背は折れんばかりにのけ反り、股ぐらからは尿さえ失禁していた。

「ふあぁぁ…すごぉい……あつくて…とけちゃうぅ」

カリムはだらしなく唾液を垂らした口で淫猥に蕩けた言葉を漏らす。
その様はどこまでも淫蕩であり、もはや誇り高い教会騎士の姿は微塵も無い。あえて言うなら今の彼女の姿はまるで生来の淫婦であった。



男はカリムの様子が落ち着くのを見計らって再び腰の動きを再開する。
男の肉根は今度もまた正確にカリムの蜜壷の性感帯を擦り上げ、耳たぶや胸や首筋と言った敏感な場所に舌と指が這って無常の快楽を提供していく。

「んあぁぁ…まら…きちゃう……おかしくなっちゃうぅぅ」

280 名前:ザ・シガー:2008/01/23(水) 16:28:18 ID:4GMDC9fz
「ええ、たっぷりおかしくなってくださいね」

極上の甘さを持つ毒により騎士はもう淫蕩なメス犬へと変わり果てていた。

その後彼女が気を失うまでこの淫らな狂宴は続けられた。





意識を失ったカリムの腕に1本の注射針が刺さる、それが流し込むのは彼女が2度とこの男の与える快楽と支配から逃れられなくする魔の薬である。
彼が行使する魔法と合わせれば、この世のどんな女でも最低のメス犬奴隷と成り果てるのだ。

男は少し血を流す注射痕にガーゼを張り、元の姿に修復したカリムの服から埃を払うと彼女を抱き上げる。
後は彼女を元いた部屋に戻せば、何事もなかったように享楽の宴は幕を下ろす。
夢から醒めたカリムは自分の身体の異変に気付きはしないだろう。だがこの男がひとたび声をかけ、命令すれば彼女は一瞬で奴隷へと成り果てるのだ。
調教は既に完了していた。




男は聖王教会本部の通路を一人歩く、身を包むその法衣から男が教会関係者だとすぐに分かる。
そんな彼に一人の女性が声をかけた。

「あの、すいません」
「あ、はい。なんでしょうか」
「騎士カリムがどこにいるか知りませんか? 今日は会う約束してたんやけど、どこにもおらへんのです。シスターシャッハも知らへん言うし…」
「騎士カリムでしたら、先ほど仮眠室へ入っておりましたよ? きっとお疲れなのでしょう」
「そうなんですか? まあ今日は大した用やないから帰ろかな……それでは教えてくれてありがとうございます…ええと…」
「教会僧侶のジャックです、八神はやてさん」
「分かりました、ジャックさん、ありがとうございます………ってなんで私の名前知っとるんですか?」
「あなたは何かと有名ですから、それでは私はこれで」


そう言うと男は頭を下げて挨拶しその場を離れて行く、そして後ろからかけられたはやての別れの言葉に軽く溜息を漏らす。

「八神はやて…か。確か組織のリストに乗っていたな……あの子も犠牲になるのか…」

今まで自分が奴隷に堕としてきた女性の顔にあどけなさの残るはやての顔がかぶる。
心の芯に残る罪悪感の棘が僅かに痛みをもたらして、ジャックの顔に苦悶を刻む。
だが彼がその痛みを感じる間もなく念話通信が入ってきた。
それは彼の上司、いや“飼い主”だった。

『ジャック、状況はどうだ?』
『問題なし、いつも通りです』
『“いつも通り”……完全に成功か。さすがだジャック、ナンバー1の工作員は伊達じゃないな』
『ありがとうございます、課長』

281 名前:ザ・シガー:2008/01/23(水) 16:30:48 ID:4GMDC9fz
『しかしジャック、いつも思っていたんだがねぇ……君は何で潜入工作の時はいつも本名を名乗るんだい?』

唐突に振られた質問にジャックは表情を変えず、だが僅かに悲しみを零しながら答えた。

『俺は全部偽者ですから……出生も、育ちも、表情も、顔も、吐く言葉も愛も、ここでの俺は全部偽者ですから…名前だけは本当でいたいんです……止めろと言うならすぐに止めます』
『いや、良いんだよ。君の仕事ぶりは見事だからね、口を挟む気はないよ。では引き続き任務を続けてくれ、次の標的は追って報告する』
『分かりました…』

そう言って念話の通信を切ると、ジャックは小さく溜息を漏らす。

(組織の飼い犬の俺が、女をメス犬に堕としていく……か、ひどい皮肉だな)


ジャックは自分の首にある筈のない首輪の感触を感じてひどく自嘲的な笑みを見せた。


終幕。


282 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 16:31:52 ID:ris6L8/X
エロ過ぎだろ、常考

いやマジで

283 名前:ザ・シガー:2008/01/23(水) 16:35:02 ID:4GMDC9fz
投下終了です。

どっかの洗脳が得意な工作員が女を理性を快楽で破壊するというエロゲ的電波を昨晩受けまして、徹夜して書いてしまいました。
組織に関しては別に何も詳しい設定は考えて無いので好きな妄想保管を入れてください。

よし、じゃあ「甘党艦長〜」とレティさんのエロのアイディアを考えよう。

しかし、最近は他氏のSSの素晴らしさにショックを受けっぱなしだ、なんとか俺も良いエロを書きたい。

284 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 16:36:59 ID:ris6L8/X
って、投下終了宣言前にすいませんでしたorz

俺焦りすぎだorz
早い男は嫌われるか・・・・・・

285 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 17:07:08 ID:IwyQz8x+
>>283
GJですwww
あなた様とは美味い酒が呑めそうだwww

286 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 17:33:21 ID:EOeDeP+t
>>283
エロイ!
エロスぐる!!
GJw

287 名前:( ゚Д゚) ◆kd.2f.1cKc :2008/01/23(水) 17:34:48 ID:3f+r2gKL

投下行きまーす。

注意事項
・捏造有り過ぎ
・非エロシリアス。……シリアス?
・正直、アリサ強杉。どこの跳躍系だ。
・あぼーんキーワードは「燃え上がる炎の魔法使い」

288 名前:燃え上がる炎の魔法使い 1-01/13 ◆kd.2f.1cKc :2008/01/23(水) 17:35:24 ID:3f+r2gKL
 Dec.12.2005────
 聖祥大附属小学校、3年1組。
 始業前のひと時、クラスメイトたちはいくつかのグループを作って、雑談にいそしんで
いる。
「それじゃあフェイトちゃん、もうすぐこっちに来られるんだ」
「うん、うん」
 笑顔で言うすずかの言葉に、なのはが興奮したように、何度も頷いた。
「まぁあれだけの事件の関係者だし、そうそういつでもってわけにも行かないらしいけど」
「あ、でも、管理局嘱託の面接試験に受かれば、そう言った制限もなくなるよ」
 アリサが、手振りを加えながら説明し、ユーノが付け加えた。
 そう、この場にいるユーノ、フェレット形態ではなかった。他の生徒と同じように、聖
祥大附属小の男子用制服を着ている。
 もちろん、アリサとその父親に半ば無理矢理通わされる事になったのだ。と言っても、
本人もあまり嫌がっていたわけでもないが。
「あ、そうだ。私もね、みんなに紹介したい子がいるんだよ」
 すずかが、ふと思い出したように言った。
「へぇ、どんな子?」
 アリサが聞き返した。なのはも好奇心旺盛そうな表情ですずかを見ている。
「八神はやてちゃん、って言ってね、この前、三中地区図書館でお話したんだけど、この
学校の生徒で、私達と同じ3年生なんだって」
「へぇ〜」
 なのはは、目を輝かせる。
「あれ、でも待ってよ。なんで私達、知らないの?」
 アリサは、少しだけ訝しげな表情になって、すずかに聞き返した。
「それがね、元々、脚に病気があったんだけど、それが悪化してきちゃって、電動の車椅
子無しじゃ生活できなくなっちゃったんだって、だから、今年からはずっとお休みしてる
んだって」
 すずかは、少し申し訳なさそうな苦笑をして、そう説明した。
「あら……」
 アリサは、気まずそうな表情をした。
「まぁ、そう言う事情なら、仕方ないよね」
 背後から、アリサの肩にそっと手を置いて、ユーノはフォローするように言った。
「う、うん」
 アリサは、慌てたように頷く。
「それでね、私と同じで、よく図書館に来てるのは、前から知ってたんだけど……」
 …………キーンコーンカーンコーン
 すずかが途中まで言ったところで、予鈴が鳴った。

289 名前:燃え上がる炎の魔法使い 1-02/13 ◆kd.2f.1cKc :2008/01/23(水) 17:36:04 ID:3f+r2gKL
「っと……残念」
 アリサが、気落ちしたような声を出す。すずかやなのはも、少し残念そうだ。ユーノも、
眉を下げて、苦笑している。
「お昼休みにでも話すね」
「うん」
 すずかの言葉に、一同が返事をして、グループは一度解散になった。
 ユーノも、自分の座席に戻る。
 ぐるりと教室を見回すと、まだ席に戻っていない男子のグループが談笑していた。彼ら
はユーノに気がつくと、苦笑気味に、手を振った。
「ハハハ……」
 最初は、やっかみ混じりのからかいの対象になった。
 少し経って、“イジメ”に発展しかけた。
 もっともそれで動じるユーノではなかったし、アリサにバレようものなら百倍になって
返ってくる。
 そのせいか、男子の同級生は最近、女王様に繋がれた状態のユーノを、同情の目で見る
ようになってきた。
「別に、良いけどね」
 両手で頬杖をついて、ユーノはそう呟いた。
 状況が良いというわけではないが、アリサといるのが嫌と言うわけではない、むしろ離
れたく無いとさえ思ってしまう。だから、ジレンマになってしまう。
 僅か9歳にして人生悟りの境地に足を踏み入れかけている、ユーノ・スクライアであっ
た。

燃え上がる炎の魔法使い〜Lyrical Violence + A’s〜
 PHASE-01:Eine rote Angriffsperson


290 名前:燃え上がる炎の魔法使い 1-03/13 ◆kd.2f.1cKc :2008/01/23(水) 17:36:49 ID:3f+r2gKL

 ──時間は大きく下って、夕刻。
 既に陽は地平線の向こうに沈み、薄暮の淡い、寒色系の光が海鳴市を包んでいる。
 高町家。
 リビングに、聖祥大附属小の、体操着姿のアリサが、入ってきた。続いて、Tシャツに、
ジャージのズボンを履いた恭也の姿。
「お疲れ様、アリサちゃん」
 なのはは、そう、アリサに声をかけた。
「晩御飯はどうするのかって、お母さんが」
「ん、でも、今日はうちで食べるわ」
 アリサがなのはに向かって答えると、キッチンの桃子は夕食の支度をしながら、なぜか
残念そうな表情をした。
「アリサちゃーん、お迎え着たよー」
 丁度タイミングを合わせたかのように、玄関のほうから、美由希の声がした。
 アリサと、見送りのなのはもついて出る。
 アリサは不精して、体操着姿のまま、高町家の玄関に出た。制服は、行きに体操着が収
まっていたスポーツバッグに入れてある。
 門の外に、バニングス家のストレッチ・リムジンが横付けされていた。
「こんばんは、なのは」
 迎えには、鮫島執事長の他に、ユーノも同乗していた。既に制服姿ではなく、私服姿だ
った。カジュアルタイプのカッターシャツを引っかけるように着て、デニムパンツの出で
立ちだ。
 言うまでもなく、アリサに強要されている。だがアリサの行動も無理もない。なにせほ
っといたら着たきりスズメだ。
「さっきクロノから連絡があって、フェイト、今日明日中にはこっちに来られるってさ。
もちろん、アリシアやアルフさんも一緒にね」
「ホント!?」
 アリサの表情もぱっと明るくなったが、それ以上になのはの顔が輝いた。
「うん、明日には会えると思うよって」
 ユーノの言葉に、アリサとなのはは顔を合わせると、
「やった!」
 と、ハイタッチを交わしたのだった。
「それじゃあ、明日、楽しみね」
「うん、放課後が待ちきれないね」
 そう言葉を交わしてから、アリサはリムジンに乗り込む。ユーノは一旦、アリサの対面
の座席に収まった。小学生の体格とは言え、オーバーヘッドエアコンがあるので、この車
の乗車位置としては少々狭苦しい。

291 名前:燃え上がる炎の魔法使い 1-04/13 ◆kd.2f.1cKc :2008/01/23(水) 17:37:10 ID:3f+r2gKL
「それじゃあ、また明日」
「うん、学校でね」
「おやすみ、なのは」
 リムジンの窓越しにアリサ、なのは、そしてユーノは挨拶を交わし、リムジンは穏やか
なエンジン音を立てて、すべるように発進した。
 アリサがパワーウィンドゥを閉めると、ユーノは本来の定位置に指定された、アリサの
隣側に座りなおす。
「ところで、鮫島、今日の晩御飯は何かしら?」
 アリサは少し身を乗り出しつつ、運転席の鮫島執事長に話しかけた。
「宮崎牛の、ヒレの良いところが入ったと、言っておりましたが」
「それじゃあ、ステーキでも焼くのかな。少し間が空いたし、丁度良い感じね」
 口元に手をあてて呟き、そして、くすっと笑う。それから、座席に深く座りなおした。
「あはは……」
 ユーノは苦笑する。もちろん、バニングス家が金持ちだからといって、毎日毎晩フルコ
ースと言うわけではないのだが、彼のそれ以前の食生活からすれば、雲泥の差である。半
年ほど経った今でも、夜毎舌が蕩けるような毎日だった。
「ふむ、でもここまで良い事が続くと、反動でなんかイヤなことがないと良いんだけど
な」
 何気なく、本当に何気なく、アリサはそう言った。
「また、ジュエルシードみたいなのが海鳴に降ってくるとか」
「そういうのはもう、勘弁してよ」
 悪戯っぽく笑顔で言うアリサに、ユーノは先程とは違い、苦い、本当に苦い苦笑で、そ
う言った。

292 名前:燃え上がる炎の魔法使い 1-05/13 ◆kd.2f.1cKc :2008/01/23(水) 17:37:34 ID:3f+r2gKL

 バニングス家。
 以前、アリサは、正直、夕食の時間と言うのはあまり好きではなかった。
 パーティーにも申し分ないようなダイニングに、しかし、いつも一緒に夕食をとる人間
はいない。
 父親も母親も、仕事で夜遅いことが多く、世間一般様的な夕食時に、家にいることは稀
だった。加えて、1年の半分ぐらいは、家族以外との外食だった。
 アリサはそんな両親が嫌いではなかった。むしろ尊敬していると言って良い。だが、こ
の孤独な時間そのものは別だ。この時間だけは、すずかやなのはと電話したりなどで気を
紛らわす事も出来ない。だから、この時間が、アリサはたまらなく嫌だった。
 だが、それは半年前を境に変わった。いつも夕食を一緒に採る相手が出来た。
 ユーノは最初、フェレットモードなら食費もかからない、と固辞していたのだが、泣く
子とアリサのわがままには逆らえない。
 とは言え、美味しい食事に、自らの事を“婚約者”と言って憚らない、性格に若干問題
はあるが、まぁ美少女。それに捻くれるには、ユーノは同年齢の地球人と違い、精神的に
成長しすぎていた。
 “おしゃべりは最高の調味料”とも言うが、談笑しながら食事の採れる相手が出来た事
で、アリサはこの時間が嫌いではなくなった。むしろ、ユーノと共にいられる貴重な時間
のひとつになった。
 他愛もない雑談を交わし、食事を終える。
 入浴の前に、2人でさらりと授業の復習。
 ユーノは、一応、有り余っているうちの一室を宛がわれている。しかし、この家にいる
ときは、就寝時以外、ほとんどアリサと一緒だった。
 男女が2人っきりという構図だが、年齢が年齢だし、それにユーノの人柄から言っても
間違いはないと思っているのか、両親共に黙認状態である。
 閑話休題。学校の成績は、アリサはトップクラス。ユーノは、平均よりやや下。数学は
抜きん出て良いのだが、それ以外、特に国語と理科が壊滅的だ。
 理科は、アリサとなのはは逆に魔法を使うようになってから伸びたが、それは以前から
習っていたから。逆に、魔法術式に頼らない科学だけの理科を、ユーノは今まで知らない。
フェイトの母、プレシア・テスタロッサのように、技術者であればまた違うのであろうが。
 国語は、要するに漢字が苦手なのだ。これは、アリサのウィークポイントであったりも
する。
「それじゃ答えあわせー」
 アリサはそう言って、副教材の問題集のページをめくる。
「ってうわ、全然違うわ」
「僕もだ……」
 向かい合って座っている2人は、それぞれ自分のノートを真上から覗き込む状態で、愕
然としている。

293 名前:燃え上がる炎の魔法使い 1-06/13 ◆kd.2f.1cKc :2008/01/23(水) 17:38:06 ID:3f+r2gKL
「どうもこれじゃあ、すずかには勝てないわね〜」
 アリサはそう言って、溜息をつく。
「…………」
 ユーノは、険しい表情をして、顔を上げると、窓の外を見た。
「どうしたの……!?」
 ユーノに問いかけかけて、アリサもそれに気付いた。
『Caution!』
 アリサの胸のペンダントにかけられていた、レイジングハートが、警告を発する。
 周囲の光景から、色彩がぶれた。
「結界!?」
 アリサも表情を険しくして、2人して立ち上がる。
「なのはかしら?」
 そうではない、という予感を口調に含めて、アリサはそう言った。
「違うよ、これは封時結界じゃない、それに、ミッドチルダ式とは、少し、違う」
 ユーノも険しい表情のまま、言う。
「確かめたほうが良さそうね」
 アリサの言葉に、ユーノは頷いた。
 アリサは部屋の大きな出窓に向かうと、窓を開け放ってから、ネックレスに手をかけた。
「行くわよ、レイジングハート!」
『O.K. Master. Standby, Set Up』
 丸い宝石の形をしていたレイジングハートから、光が溢れる。鮮やかなオレンジ色の魔
法陣がアリサを取り巻くように展開する。赤いワンピースのドレスが、解けるように消え、
レオタードのような水色のアンダースーツに、その上から白いジャケットとミニスカート、
ハイ・ソックスに、白に黒のアクセントラインのスニーカーという、アリサのバリアジャ
ケットが展開される。赤い宝石は放つ光を弱めつつ、自らのサイズを大きくすると、その
周囲にチップ状の欠片が集まって組み合わさり、片刃で反りのない西洋剣を模る。そして、
その柄を、アリサの右手が握った。
『Flier fin』
 バリアジャケットの一部であるスニーカーから、燃え上がるようなオレンジ色、光の翼
が生え、アリサは窓から夜空へと飛び上がった。
 ユーノがそれに続く。彼の身体を緑の光が覆ったかと思うと、現代日本的な普段着が、
シャツに半ズボン、それにアリサ曰く“前掛け”のついた、彼のバリアジャケットへと変
化する。
「ずいぶん広い結界だな、かなりの魔導師がいるよ」
 上空でドームの様に存在している結界を感知し、ユーノは言った。
「この方角……まさか、なのはの家の近く?」
 眼下に海鳴市を見渡しつつ、アリサはその事実を呟く。
『Yes. The central point of this Area shield is set up near the house of Ms NANOHA』

294 名前:燃え上がる炎の魔法使い 1-07/13 ◆kd.2f.1cKc :2008/01/23(水) 17:38:28 ID:3f+r2gKL
 肯定するレイジングハートに、アリサは少し憔悴して下唇を噛む。
「飛ばすわよ、レイジングハート、ユーノ!」
「うん」
 ユーノは、力強く頷いた。
『O.K. Axel fin』
 オレンジ色の光の翼が羽ばたき、高度を落としながら、アリサとユーノは飛んで行く。
 高町家の在る、旧い住宅街へと降りかけた時。
 カッ!!
 そこから程近い小売店用のテナントビルの屋上で、強烈なストロボのような光が瞬いた。
それは、桜色の光の線条を混じらせていた。
「あっちかっ」
 オレンジ色の翼がばさり、と光を千切らせながら羽ばたき、アリサは飛行の向きを変え
る。僅かに遅れて、ユーノがそれに続いた。

295 名前:燃え上がる炎の魔法使い 1-08/13 ◆kd.2f.1cKc :2008/01/23(水) 17:38:51 ID:3f+r2gKL

 時系列は僅かに前後する。
 アリサとユーノが何者かによる広域結界の展開に気付いた時、なのはもまた、それに気
付いていた。
『Ma’am. It approaches here』
 なのはのパーカーの、胸ポケットに収められた、白銀色のメタリックカード、L4Uが語
りかけてくる。
「接近?」
 路地を走っていたなのはは、その場で足を止め、上空をキョロキョロと見渡す。
『It is the direction of 30 degrees from a its present location』
 L4Uの声に、なのはは右を向く。
 そこに、コンビニや美容室の入るテナントビルを見つけると、なのははそれに向かって
走り出す。
 表からではなく、造り付けの非常階段を上る。
 カンカンカンカン……
 鉄板の階段を上り終えて、屋上に出る。と言っても、見渡せば少し離れた位置には、こ
のビルより高いビルはいくらでもあった。
 そのビルの合間を、縫ってくる光に気がついた。
『A homing bullet, approach!』
 その光は、球形がはっきりした距離になったかと思うと、自分めがけて急激に接近して
くる。
「プロテクション!」
 なのはは、右手にシールドを張ると、その魔力弾を受け止めた。
 バチバチバチバチッ
 魔力弾も相当なエネルギーを帯びており、なのはの、桜色の光を放つシールドとの間で、
激しく火花を散らす。
『Caution!!』
「はっ!?」
 L4Uの警告。魔力弾とは反対の方角から、魔力光を伴ったそれが接近してくる。
「テートリヒ・シュラーク!」
 現われたのは、なのは達よりもさらに年下なくらいか、ふた房の三つ編みをぶら下げた
少女。前開きのスカートと前掛けを組み合わせた甲冑風のドレスに、ジャケットと金属質
のブレストアーマー。すね当てと一体のブーツ。それにウサギのぬいぐるみのついた帽子。
『Protection, Dual excise』
 オレンジ色の光の盾が、なのはの、自身のシールドの反対側に出現した。
「なっ」
 魔力を帯びた、ウォーハンマーの一撃が、そのど真ん中に命中した。
 ミシ、ミシ、バキ、……

296 名前:燃え上がる炎の魔法使い 1-09/13 ◆kd.2f.1cKc :2008/01/23(水) 17:39:36 ID:3f+r2gKL
 光の盾にはヒビが入り、砕け、霧散する。だが、その下に、すぐ、もう1枚のシールド
が用意されていた。
「なんだと!?」
『Divine Clasher』
「!」
 赤いスカートを翻らせて、少女は空中でバック転をする様に、それをかわす。
 鮮やかなオレンジ色の魔力光が、凶悪な槍となってその場を駆け抜ける。
「なんだ、お前」
 赤の少女は、先程まで自分がいた場所に立っている、別の魔導師を見つけて、睨む。
「あたしの親友にいきなり襲い掛かって、それなりに言い訳ってもんは考えてるんでしょ
うね!?」
 アリサは赤の少女にレイジングハートを向け、睨み返しながら、言う。
「アリサちゃん……」
 なのはは僅かに口元で笑顔になって、アリサを背後から見た。
「バカ、こういう状況なんだから、バリアジャケット展開しておきなさいよ。ったくそー
いうトコ抜けてるんだから」
 アリサは、赤の少女を睨んだまま、半ば愚痴るように、なのはに言う。
「う、うん、ごめん」
 なのはは慌てたようにそう言って、胸ポケットからL4Uを取り出した。
「お願い、L4U」
『Yes, Ma’am Standby, Set up』
 白銀色のカードが光を放ち、錫杖へと姿を変える。そして、パーカーにフレアスカート
のなのはの服が、聖祥大附属小の制服にも似た、白いドレスへと変わる。
「仲間か、けど、ザコいな」
 アリサを見た赤の少女は、そう言った。
「そう言って後悔した奴は多いわよ」
 アリサは睨みつけたまま、口の端を吊り上げて見せる。
「言ってろ!」
 赤の少女はそう言うと、バッ、と目の前に、ピンポン玉のような鉄球を浮かばせた。
『Schwalbe fliegen』
 少女が手にしたウォーハンマー──デバイスがそう告げる。
 文字通りの瞬く瞬間に、少女のデバイスが鉄球を叩く。鉄球は魔力を帯びた赤い弾丸と
なって、アリサめがけて撃ち出された。
「!」
『Protection, Dual excise』
 アリサが展開したシールドに、赤い弾丸が突き刺さる。シールドはあっさりと砕けるが、
お互いの魔力が干渉し合い、爆発するように、霧状になって視界を遮る。
『Ray Lance, Multi shot』

297 名前:燃え上がる炎の魔法使い 1-10/13 ◆kd.2f.1cKc :2008/01/23(水) 17:40:09 ID:3f+r2gKL
「!!」
 赤の少女は、目を円く見開いて、己の右上のほうを向いた。
『Schutzfeld』
 赤い、光の盾が現われる。それは、アリサやなのは達の者と異なり、正三角形の頂点に、
円が描かれたような紋様の魔方陣を見せた。
『Sprite Slash』
 6発の魔力弾は逸れるか、シールドに受け止められた。だが、それを追いかけるように、
アリサが、白い光を帯びたレイジングハートを構え、降ってきた。
「でぇえぇぇいっ!」
 バチバチバチバチッ
 シールドを隔てて、レイジングハートと、ウォーハンマー型のデバイスが交錯し、火花
を散らす。
「レイジングハート、もう1段!」
『O.K. Sprite Slash, Dual excise』
 キィン
 レイジングハートの帯びていた白い光を、さらに覆うように、オレンジ色の光が走る。
 ミシッ。
 赤の少女のシールドが、軋んだ。
「なっ」
 赤の少女が、僅かに驚愕した様な表情になる。
 ズドンッ
 シールドを強引に破った反動で、爆発のような衝撃が走り、2人は正反対の方向に吹っ
飛ばされる。
「きゃあぁっ」
「うわぁっ」
 反動に仰け反った瞬間、赤の少女の帽子が外れ、端を千切らせながら落ちていった。
「あ……」
 赤の少女は落ちていく帽子を見て、一瞬、呆然とした。
 アリサはレイジングハートを引き寄せ、上位を占めて構えなおす。
「ちっこいクセに、なんて硬さなのよ!」
 はぁっ、と息を深くついて、赤の少女の方を見る。
 その、赤の少女は────
「この……」
 少女は、ひときわ憎々しげにアリサを睨みつけた。その群青色の瞳が、輝くほどの青に
染まる。
「グラーフアイゼン!」
 赤の少女は、そのデバイスの名前を呼び、構える。
『Patronenlast』

298 名前:燃え上がる炎の魔法使い 1-12/13 ◆kd.2f.1cKc :2008/01/23(水) 17:40:38 ID:3f+r2gKL
 そのウォーハンマーの槌の根元の部分が、スライドするように、少し延びた。
 それを見て、アリサははっと、眉を上げる。
『Explosion!』
 延びた部分が、打ち付けるようにして縮む。
「何?」
 アリサがキョトン、とした瞬間、デバイス、グラーフアイゼンの槌の部分が、構成を変
える。それはまるで、ロケットのような姿になる。
『Raketen hammer!!』
「うぉぉぉぉっ」
 ぐん、ぐんっ
 赤の少女は凶悪な形状に姿を変えたグラーフアイゼンを振り回し、旋回しながらアリサ
に迫ってくる。
『Flash move』
 オレンジ色の光の翼が瞬き、アリサはその予想軌道上から離れる。
「この……っ!!」
「あんなの、ぶち当たったらただじゃすまないわ!」
 アリサは右手にしっかりとレイジングハートを握り締めつつ、急機動を続ける。
「チョコマカよけんじゃねぇーッ!!」
「避けるに決まってるでしょうが!」
 口調は険しいが、どこか間抜けなやりとりを交わしつつ、空中で、アリサと、ぐるぐる
旋回する赤の少女の追いかけっこが続く。
「プロテクション、デュアルエクサイズ!」
 アリサを追い続ける赤の少女の前に、緑の光の盾が現われ、その行く手を阻んだ。
「ぐぅっ!?」
 グラーフアイゼンは緑の盾に圧しとどめられる。赤の少女は歯を食いしばり、自らも力
を加えるように押し合う。だが、それほど間を空けることもなく、やがてグラーフアイゼ
ンの勢いは殺される。
「ユーノ、nice!」
 アリサは、鋭角の機動で、回避から攻勢へと転換する。
「貰った!」
『Sprite slash』
 キィン
 白い光を帯びたレイジングハートを、赤の少女に向かって振り上げ……
「アリサちゃん!」
 なのはの、声。
 一瞬送れて、赤の少女の背後から、ピンクがかった赤紫の閃光が、跳び上がって来た。
 アリサのさらに上方から、迫ってくる。
「ぐっ!?」

299 名前:燃え上がる炎の魔法使い 1-12/13 ◆kd.2f.1cKc :2008/01/23(水) 17:41:12 ID:3f+r2gKL
 ガキィンッ
 バチバチバチバチッ
 レイジングハートと、刀剣型の別のデバイスとが、交錯する。帯びた魔力が反発し合い、
激しく火花を散らす。
『Dual excise』
 レイジングハートの帯びる光が、オレンジ色に変わる。
「くっ」
「ぐぅぅぅっ」
 対峙したのは、長身、長髪の女性。衣装は赤の少女に良く似ているが、帽子はない。
 質量と筋力では明らかに負けている、だがここは空中、飛行魔法の推力次第で条件は変
わる。
 だが、それもアリサにとっては不利だ。
『Axel fin, maximum power』
 オレンジ色の光の翼が、大きく羽ばたくが、それでも、かなりの勢いでアリサは圧され、
高度を落としていく。
「レイジングハート!」
『Flash move』
 アリサは、水平方向に急機動をかける。相手の刀剣型デバイスは空を切り、振り下ろさ
れるが、女性剣士はほとんど隙も出さず構えなおす。
「なんだよシグナム! 邪魔すんじゃねーよ」
 赤の少女は、紫の女性剣士に近付くと、不機嫌そうに言った。
「こっからがいいとこだったんじゃねーか」
「そうか、それは悪かったな」
 シグナムと呼ばれた、赤紫の女性剣士は、あまり悪びれた風もなく、淡々と言った。
「はーん、ヴィータ、あたしらが助けにきぃへんかったら、今頃真っ二つやったでぇ」
 赤の少女をそう呼びつつ、その赤の少女を挟んで、赤紫の女性剣士──シグナムの反対
側に、ボブカットを少しばらけた様な髪型にしたショートカットの少女が現われる。その
髪の色は緑、シグナムや、赤の少女──ヴィータと同じ系統の衣装は、白をメインにして
いる。
「てめぇ、レン!」
 ヴィータは、白の少女に向かって、グラーフアイゼンを振り上げた。
「へっへーん、ヴィータ図星やー。言い返せへんとすぐに暴力に訴えるー」
 レンと呼ばれた白の少女は、慄くどころか、ケタケタと笑ってヴィータにそう言う。
「ぐぬぬぬ……」
「よさないか、2人とも」
 やりとりをしている間に、もう1人、シグナムの背後に当たる方向から、巨漢が近寄っ
てきた。
「2人とも、我ら“シュッツリッター”の一員として、多少は自覚を持ってくれ」

300 名前:燃え上がる炎の魔法使い 1-13/13 ◆kd.2f.1cKc :2008/01/23(水) 17:42:04 ID:3f+r2gKL
 群青の衣装に、褐色の肌と銀髪を持つ、巨体の美丈夫は、静かな口調で、言う。
「ザフィーラはたまに口を聞いたかと思ったら、説教かよ」
 ヴィータは、半目で巨漢を睨み、少し嫌味っぽく言った。
「くそっ、あの魔導師蒐集できりゃ、20ページは稼げんのによぉ」
 ヴィータは、テナントビルの屋上に視線を移す。そこに、なのはがいた。
「どうも、あれを貫(ぬ)かない事には、それはなしえないようだな」
 シグナムは、そのなのはの元に向かって進む、オレンジと緑の光に視線を向けた。
「3対4か……ちょっと、ピンチかもしれないわよね……」
 アリサは、シグナムに視線を走らせつつ、そう呟いた。

301 名前:燃え上がる炎の魔法使い 1-13/13 ◆kd.2f.1cKc :2008/01/23(水) 17:44:43 ID:3f+r2gKL
>>288-300
今回は以上です。

>>298はレス番ミス 11/13です。

なんかアリサとユーノの絡みに尺割きすぎた?
妙に長くなってスンマソ。

302 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 18:00:04 ID:ris6L8/X
おつかれさまです。

と、自分も投下しちゃっていいかな

303 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 18:04:34 ID:ris6L8/X
っと、言い忘れてました。GJ!

304 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 18:09:31 ID:2vOAqJez
>>302
ばっちこーい

305 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 18:15:00 ID:ris6L8/X
お言葉に甘えて投下させていだたきます。
スバルふたなりモノ。
前編はふたスバル→ティア陵辱オンリー。
ふたなりスバルがティアをガンガンやっちゃうようで内容は微妙に薄めかも。

後編では淫獣がマニアックに淫獣っぷりを存分に発揮しますが前編では影も形もありません。
なので安心していてくださいな。

306 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 18:16:33 ID:ris6L8/X
私の人生は、この股間の忌まわしい物のせいで滅茶苦茶になってしまった。
初めて気がついたのは機動六課に配属されてまもなくの頃だった。
ある夜、股間に存在するはずの無い違和感が生じ、気がついたらそこには巨大な男性器が存在していた
皮肉なことに、機人としての機能かそれが何の為についているのか、何故そんなものが急に現れたのか
そして今自身を支配している衝動が何なのかを理解させてしまった。

生まれてから今まで、変身魔法と同様の効果のISでその存在を私自身にも気付かせなかったそれは
通常の男性のそれほどではないにしろ男性ホルモンを分泌し、私の体を普通の女性と比べるとより戦闘向きな
通常の女性よりも高い筋力を与え、はるかに多いレベルでのアドレナリンを分泌させていた。
いわば、ステロイドを僅かずつながら常用しているようなものなのだ。
さらには、コンプレックスだった人よりも濃い陰毛もこれのせいなのかと今更ながらに理解する。

しかし、今はそんなことはどうでもいい。
このグロテスクな物体は禍々しくそそり立ち、雌を求めてしまっている。
そして幸いなことに、この部屋には一人、勝気で、怒りっぽくて、でもとても心優しい娘がいる。

窮屈な下着をしゅるりと脱ぐ。
痛々しいほどに勃起しているものに気をとられ気付かなかったが、既に自身の女性器も浅ましくよだれを垂れ流し
下着をぐちゃぐちゃに汚してしまっていた。
私はそれを丸め、眠っているティアの口にねじ込んだ。

目を覚ましたティアは、最初自分の身に何が起こっているのかを理解できていなかったようだけど
すぐに私に組み伏せられていることに気付き暴れようとするが、体勢も筋力も私がずっと有利だし、強いんだ。
その抵抗が、私の嗜虐心を刺激してより一層興奮させてくれる。
ティアが私のものに気付いたみたいだ。
その目が大きく見開かれる・・・・・・怯えてるのかな。ごめんね。その代わりいっぱい気持ちよくさせてあげるからね。

片手をねじりあげ、ティアの体をうつぶせにベッドに押し付けた後
下着ごとズボンを引き摺り下ろしてその淡い陰毛に包まれた、ふっくらとした陰部を露出させ、指で刺激する。
余った片方の手で程よく膨らんだ胸をもみしだく。
ティアの抵抗が強くなるにつれて、ティアの女の子のほうは涎を垂れ流していやらしさを増し、私のを欲しがる。
素直じゃないんだから、ティアは。こんなところでツンデレするなんて、狙いすぎだよ?

307 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 18:25:40 ID:2vOAqJez
中断? それともこれに引っかかってる?

【不確定情報】
・新規制?投下時にはご注意を
 一行目改行、且つ22行以上の長文は、エラー表示無しで異次元に消えるそうです。
 SS文面の区切りが良いからと、最初に改行いれるとマズイみたい。

308 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 18:26:11 ID:ris6L8/X
だから、私はためらいなくティアの中に私の欲望をねじり込んだ。
熱くて狭くて、ティアの中は凄く気持ちがよくて、思わず思い切り腰を叩きつけてしまっていた。
ぐにぐにと蠢く淫肉は私のオチンチンにぴったりとフィットしてくれた。
でも、一番奥まで思い切り突っ込んでも私のは根元まで入ってくれないから、体のぶつかる感覚は無い。
もっといっぱい使い込んであげればそのうち根元までくわえ込めるようにはなるだろうけど暫くはこれで我慢かと
思うと、少し寂しい。ティアだって早くくわえ込みたいに決まってる。
だから、なのはさんの教導みたいに全力全開でいく。
ガンガンと子宮を突き上げ、奥行きを今からどんどん深く矯正してあげるんだ。
ティアの抵抗が物凄く強くなる。
やっぱり少し苦しいのかな。でも、もうちょっとオマンコのお肉が柔らかくなるまでの辛抱だよ。
ティアだってそれは分かってるんだよね。でも、ちょっと苦しくて反射的に体が動いちゃってるだけなんだよね。
大丈夫だよ、分かってるから。だからもっといっぱいつっこんであげるよ。

でも・・・・・・握っていて気がついたけど、私のオチンチンの太さ、ティアの手首よりちょっと太いくらいなんだ。
初めての娘にはちょっときつかったかなと思ったけど、すぐに馴れるよねと自己完結して
さっき以上に激しく腰を叩きつけ、子宮を貫くように突きこんでいく。
ティアが何かもがもが言ってる。ぬのっきれをくわえてるせいでそれは言葉になっていないようだけど
きっと凄く気持ちいいって叫んでくれてるに違いない。
咥えさせておいて正解だったね。だって、隣の部屋のエリオやキャロにはセックスのことを知るのはまだ早いもん。
年長者の務めだよね。

それにしても、やっぱり、ティアっていじめられたほうが可愛い反応するんだよね。
さっきから、乱暴にすればするほどに、私のをぐいぐいくわえ込んで吸い付いてくるんだから。
お尻の穴を物欲しそうにひくひくさせちゃって、すごくいやらしい眺めだ。

309 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 18:30:47 ID:ris6L8/X
そんなティアに、おなかの奥底からこみ上げてくる熱い塊を抑えきることが出来なくて
私ははじめての射精を、尿道を何か熱くて固い塊が通過する感覚を味わい、ティアの中に白濁をどくどくと吐き出した。
背筋がぞくぞくとする感覚が、射精を終えたはずのオチンチンをより一層固く、大きくする。
私の握りこぶしよりも少し大きいくらいの睾丸の中に、精子がいっぱいに詰まってるのならきっともっといっぱいできる
すっからかんになるまで、ティアの中に注いであげよう。
そんなことを考えている間も、私の腰はごりごりとティアを攻め立てていた。
白濁が泡をたててオチンチンにまとわり着いてるのが凄くいやらしくて、もっともっといっぱいしたくなっちゃった。

今、ティアはどんな顔をしてるのかな。そんな風に思ってティアの顔を覗きこむ。
いっぱい涙を流してぐったりしてるティアを見て、急に罪悪感が湧き上がってくる。
ごめんね、ティア。なのはさんの教導で凄くつかれちゃってるのに無理させちゃって。
でも大丈夫だよ。明日とあさってはお休みだし、私も疲れてるけど、それでも2〜3日くらいは寝なくても大丈夫だから
ティアは休んでいていいよ。全部私に任せて。私が全部してあげるから。
後でちゃんとお尻もしてあげるし、その口だってちゃんと可愛がってあげるから。

310 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 18:33:41 ID:ris6L8/X
でも、この体勢もいいけどやっぱり仰向けでティアの顔を見ながらもしたくなったから、手を離して仰向けにさせた。
まだいっぱい鳴いちゃうだろうから、口にはいったものは出してあげられない。閉じてない口にキスはいまいちだ。
だから、今は胸にいっぱいキスすることにした。
疲れてぐったりしちゃってるティアの反応はないけど、ちょっと休んで目が覚めたらいっぱい喜んでくれるはずだ。
おなかの中、私でいっぱいにしてあげる。目が覚めたとき、ちょっとくるしいかもだけど我慢してね?
大丈夫、目が覚めたときはもう性欲がなくなってたなんてことは絶対にないから。
だって、今の私なら明日までも、あさってまででもずっとティアを可愛がってあげられるから。
さわさわと、やさしくティアの頬をなでてあげる。

この日を境に、私とティアの関係は親友ではなくなった。
だって、ティアは私にとって誰よりも大切な家族(ペット)になってくれたから。

311 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 18:34:24 ID:ris6L8/X
以上っす。
久々に書いたら何か微妙に手間取ってしまったorz

だらだら投下する形になってしまってすいませんでした。

312 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 18:36:29 ID:nJwiAdqm
>>307
中断しても10分ぐらいは待ってやれよ……

313 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 18:36:54 ID:2vOAqJez
>>311
いえいえ、こっちこそ過ぎたお節介で割り込む形になってしまって申し訳ないっす。


314 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 18:37:43 ID:/6yyArhl
GJ!!

でもこの後淫獣が出てくると言うのは残念。
個人的にはなのはさん辺りに生やしてふたなりオンリーでやって欲しかった。

315 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 18:38:27 ID:ris6L8/X
>>307>>312
すいません、メモに書いたのを投下しようとしたら間違えて一部削除してしまって
慌てて書き直してました。
一度中断するべきでした。重ね重ね申しわけありませんでした。

316 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 18:47:14 ID:ris6L8/X
あー、言い忘れがまだあった。すいません、後編は後日になります。
重ね重ね、本気ですいません。

317 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 19:12:21 ID:CX7MVACd
>>311
文句なしだコラ!
GJ!
やっぱ凌辱はイカれてなきゃね。どうユーノと絡まるのかチンプンカンプンだけど、だから楽しみ。

318 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 20:24:38 ID:EOeDeP+t
>>311
速攻で実用させてもらった!!
GJ!!!!!

319 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 22:57:00 ID:fkUIVK6U
>>311
GJ!
やはりティアナには受けが似合う。
後編のユーノの暴れっぷりにも期待してます。

320 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 23:05:04 ID:4GMDC9fz
>>311 どうやらスバルが思考を棒に奪われたようです。

GJでっせ! そうか、スバルに男キャラが付きにくいならスバルを男(ごくごく一部分だけ)にすれば良いんだ!!

321 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 23:24:54 ID:VBSl1wPq
機人のオプションパーツ→ふたなり

性奴隷的なのスバ
和姦なスバティア
洗脳ギン姉とセックスバトルなスバギン
集団レイプなナンバーズ3人×ティアナ
上に同じくチンク他×ギンガ

ふたなりはいいものだよ、うん

322 名前: ◆6BmcNJgox2 :2008/01/23(水) 23:27:46 ID:CnOzt+Nw
久し振りに書かせていただきます。

・お馬鹿フェイトシリーズ
・なのは×ユーノ
・プレシアの血覚醒
・スカリエッティ大活躍(?)
・以前「なのは 対 メカナノハ」とかやったけど、そのユーノ版
・エロあり(レイプ・和姦・3P)
・さり気なくヴァイスの扱いが酷くてスマソ
・時期的には三期終了後でなのは達は20歳になってる

323 名前:ユーノ 対 メカユーノ 1 ◆6BmcNJgox2 :2008/01/23(水) 23:29:03 ID:CnOzt+Nw
人間誰だって『こいつだけは絶対に許せない』と考える相手がいるもんだ。
フェイト=T=ハラオウンもそうだ。彼女がそう考える相手は二人いた。
一人はユーノ=スクライア。二人目は高町なのはである。
何故ならばユーノはフェイトが愛していたなのはを寝取り…
なのははフェイトを捨ててユーノの所へ入ってしまった。
故にフェイトは二人を憎んだ。自分からなのはを寝取ったユーノのみならず…
自らを裏切ったなのはに対しても………
と言っても、実際はそこまで複雑な物では無い。なのはとユーノの付き合いそのものは
フェイトとの付き合い以上に長いし、普通に相思相愛。故になのはとユーノの二人に
とって見ればごく普通に付き合っているだけに過ぎない。
何よりもなのはに対して恋愛感情を抱いているフェイトと異なり、なのはは
フェイトに対して親友と言う健全な感情しか抱いていないと言う点が大きいだろう。
よってユーノは別にフェイトからなのはを寝取ったワケでは無いし、なのはも
フェイトを裏切ったワケでは決して無い。しかし…フェイトにとっては違う。
フェイトは頑なに二人が自分を裏切ったと考え…憎んだ。
だからこそユーノになのはを寝取った罰を与えつつ、なのはに対しても
ユーノの所へ行った事は間違いだったと思わせる様な報いを与えた後で
フェイト×なのはを不動の物にする様な作戦をフェイトは日々考えていたのだが…
口で言う程中々良い作戦など思い浮かぶはずが無かった。

結局何の策も思い浮かばぬまま数日の時が流れ、フェイトは何気無くエリオの部屋へやって来た。
やっぱり常になのはとユーノをどうにかする作戦を考え続けるワケにもいかないし、
エリオの世話とかもきちんとやっとかなければならないのである。
「フェイトさんおはようございます。」
エリオは玄関前でフェイトを出迎えるが、そこでフェイトが訪ねた。
「エリオは今何やってるのかな?」
「僕ですか? ハイ実は先日ヴァイス陸曹から面白いビデオを借りまして、それを見てる所です。」
「え? ヴァイスから…?」
フェイトは嫌な予感を感じた。特に根拠は無いが、フェイトは『ヴァイス=エロい』と言う
イメージを持っていた。ヴァイスならば恥かしげも無く沢山のエロ本やエロビデオを所有し、
その内のいくつかをエリオにも見せているのでは…とそう全く根拠も無い勝手な思い込みを
抱いていたのである。

324 名前:ユーノ 対 メカユーノ 2 ◆6BmcNJgox2 :2008/01/23(水) 23:30:23 ID:CnOzt+Nw
「エリオ一体何のビデオを見ていると言うの!?」
「フェイトさん!?」
いてもたってもいられなくなったフェイトはエリオの部屋に上がり込んだ。
もしフェイトが予感した通りにヴァイスがエリオにエロビデオを貸していたと言うのなら
それはキツイお仕置きをしなければならない。半ば激怒しながらTVの置いてある部屋へ向かうが…
「何だ…ゴジラか………。」
エリオが見ていたのはゴジラ映画(昭和シリーズ)だった。てっきりエロビデオの類では無いかと
考えていたフェイトは安心しつつも拍子抜けして肩を落としていた。
「良かった。これなら安心…。」
「どうしたんですか? フェイトさん?」
遅れてやって来たエリオは首を傾げるが、フェイトはその場にゆっくり座った。
「私も見てもいいかな?」
「別に良いですけど。」
安心したついでにフェイトもエリオが見ていたゴジラ映画を見せてもらう事にした。
実に懐かしい。昔…97管理外世界の海鳴で暮らしていた時はたまにこれの再放送なんかも
やってて色々見た事があったが、その時を思い出し微笑ましい気分になっていた。
だが、そこで一つの転機が訪れる事となる。ゴジラ対メカゴジラで、敵役のメカゴジラが
最初ゴジラそっくりの皮を被った状態で街を破壊するシーンがあったのだが、
そこでフェイトにあるアイディアが浮かんだのだ!
「そうだ! その手があったじゃない! ありがとうエリオ! おかげで助かったよ!」
「え?」
いきなり物凄いテンションで礼を言われてエリオも唖然とするしか無かったが、
フェイトは何を考えたか直ぐにエリオの部屋から走り去って行った。

時空管理局内の某所でJS事件の首謀者であるジェイル=スカリエッティが幽閉されていた。
時空犯罪者とは言え、その優秀な頭脳を腐らせておくのは惜しいと考えた管理局は
そこでスカリエッティに懲役代わりに彼の持つ技術の平和利用の為の研究をさせていたのであった。
とはいえ、やはりスカリエッティにとってはどうも面白い物では無い。
「もう土木作業機械の設計開発する仕事は嫌だお…。もっと志の大きな仕事がしたいお…。」
スカリエッティは涙目になりながら何処かで聞いた事のあるセリフを吐いていたが…
そこで突然フェイトがやってくるワケである。
「ジェイル=スカリエッティ! いるかい!?」
「おやおや、フェイトちゃんじゃ無いか。一体どうしたのかな?」
「馴れ馴れしい呼び方はするな! それよりお前に頼みたい事がある!」
「そんな怖い顔しないでおくれよ…一体何がどうしたんだい?」
フェイトが考えた作戦とはこうだ。スカリエッティにユーノそっくりのロボットを作らせて
なのはを乱暴させる。そうすればなのははユーノを間違いなく嫌う様になるだろうし、
同時になのは自身に対してもユーノの方に行った事は間違いである事を思い知らさせる
罰にもなる。そしてフェイトがなのはを手に入れてめでたしめでたし。
と言う壮大な(フェイトにとって)作戦だった。とは言え、いきなりそんな話を
持ちかけられても普通なら馬鹿馬鹿しいと断るはずなのだろうが……意外にも
スカリエッティはOKしてしまった。

325 名前:ユーノ 対 メカユーノ 3 ◆6BmcNJgox2 :2008/01/23(水) 23:32:12 ID:CnOzt+Nw
「ふむ。面白そうだな。その馬鹿馬鹿しいさに惹かれた。少なくとも土木作業機械の
設計開発ばかりの毎日より面白い。よし、私に任せたまえ。君の要求する通りの物を作って見せよう。」
「頼むよスカリエッティ! 見てなさいなのはにユーノ! 私を裏切った報いを受けさせてあげるから!」
と、フェイトは高笑いを始めてしまったのだが…そこでスカリエッティは思った。
「(血は争えんか…プレシアに似てきたな……。そんな事言ったら殺されそうだけど……。)」

それから一週間後、なのはの部屋に一人の訪問者が現れる事となる。
「ユーノ君こんにちわ。」
『ヤア…ナノハ…。』
その訪問者の名はユーノ=スクライア。なのはも何の疑問も持たずに部屋の中に入れている
様子であったが…それはただのユーノでは無い。これこそフェイトの提案に沿って
スカリエッティがこしらえたユーノそっくりのロボット『メカユーノ』なのである!

そしてメカユーノの眼部カメラから捉えた映像が別室からメカユーノをコントロールする
フェイトとスカリエッティの所に設置されたモニターに表示されるのである。
「それにしても…予想以上に上手く行ったね。」
「ふむ…相手はあの古代ベルカの聖王さえ屠った魔導師と言うからある意味賭けではあったのだが…
こうも上手い具合に行くとやはり完璧な人間等いないと思わせてくれるな。」
メカユーノに対して偽物のユーノだと気付くどころか疑問にさえ思わないなのはに
フェイトとスカリエッティは逆に驚きを隠せない様子であった。

「それにしてもいきなりどうしたの? ユーノ君? お仕事忙しいんでしょ?」
『ソンナコトハナイヨ…ナノハ…。』
自室に案内しながら問うなのはに対しそう答えるメカユーノ。だがここからが本番。
次の瞬間メカユーノはなのはに抱き付き、物凄い勢いでベッドへ押し倒したのである!
「キャア! どうしたの!? ユーノ君いきなりどうしたの!?」
『ナノハ…ヤラセロ………。』
「え? キャァァ!!」
部屋中になのはの悲鳴が響き渡った。何故ならば押し倒した直後に
メカユーノがなのはの着ていた服を乱暴に剥ぎ取り始めたのだから……

一方、別室ではメカユーノを操縦するスカリエッティが少々気まずい顔になっていた。
「本当に…良いのかい? お前の好きな相手を傷付ける事になるのだぞ…。
これはちょ〜っと本末転倒な気もするのだが………。」
「構わない! なのはだって私を裏切って心を傷付けた! その報いを受けさせる!」
「そ…そうかい……。」

326 名前:ユーノ 対 メカユーノ 4 ◆6BmcNJgox2 :2008/01/23(水) 23:33:42 ID:CnOzt+Nw
怒りにも似た真剣な顔になっているフェイトにスカリエッティも大人しくするしか無かった。
確かにフェイトとしてはなのはを傷付ける行為はやりたくないと言うのが正直な気持ち。
しかし…なのはは自分を捨ててユーノの方へ行ってしまうと言う裏切り行為を行った身故に…
その報いは受けさせなければならないと言うのがフェイトの考えであった。
そしてメカユーノになのはを犯させる行為こそ、なのはとユーノを別れさせる事と同時に
なのはに対する罰になり得ると考えていたのだ。

「嫌! ユーノ君やめて! ああ!」
メカユーノは物凄い力でなのはをベッドに押さえ付けて服を剥ぎ取り、ついには
下着さえもまるで引き裂く様に剥ぎ取った。そうなればなのはの裸体が露となるのは
当然であり、なのはが身に付けていた物は精々足に履いていた靴下と、髪を結んでいた
紐しか残ってはいなかった。

一方別室では………
「ふむ……。一切の改造処置等を受けずに自然のままあそこまで美しいと言うのは
ある意味異常だな。それでいて実力もあると言うのだから……凄まじい事この上無い。」
と、スカリエッティはなのはの裸体に半ば興奮しつつ、それでも冷静に
科学者なりの評価を下したりなんかしちゃったりしていたのだが…
フェイトなんかもう鼻血が出ていたりする。
「ふ…フフフ……この作戦さえ成功すれば……なのはは私の物なんだ……フフフ……。」

「ユーノ君一体どうしたの!? どうしてこんな事するの!?」
『ナノハ…イイカラヤラセルンダ…。』
未だメカユーノを本物と信じて疑わないなのはは必死に抵抗しながら
問い掛けるが、メカユーノは有無を言わせずになのはを押さえ込み、ついには
その脚を大きくM字に押し広げ、股間のソレへと極太のメカモノを押し付けた。

「おい…本当にやるのか?」
「良いからやってまえ! どうせ既になのはのマ○コはユーノのチ○ポと何度も何度も
ズコバコズコバコズコバコズコバコ………ちっくしょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
スカリエッティはなおも躊躇している様子だが、フェイトは絶叫しながら決断を下した。

「やめて! ユーノ君! あ! 嫌! 嫌! あああああああ!」
フェイトの決断により、メカユーノはなのはを犯した。
極太のメカモノがなのはの股間のソレの中へと押し込まれ…なのはの身体がビクンと震える。
「あっ! ユーノ君! あ! 嫌! やめて! どうして! どうして! あああ!」
『ウルサイ…ナノハハダマッテヤラレテイレバイインダ…。』
メカユーノは情け容赦無くなのはを突き始めた。泣きながらも抵抗しようとするなのはだが…
それもメカユーノの物凄い力によって押さえ込まれてしまう。しかもそれだけでは無く
さらに勢い良くメカユーノはなのはの頬へと平手打ちを叩き込んでいたのだ。

327 名前:ユーノ 対 メカユーノ 5 ◆6BmcNJgox2 :2008/01/23(水) 23:35:47 ID:CnOzt+Nw
「あ! 痛! やめ! あ!」
『ホラホラ…ナケ…モットナケ……。』
メカユーノはなのはを激しく突きながら…何度も頬に平手打ちを叩き込み続けた。

「行け行け! もっとやりなさい!」
別室ではフェイトが大熱狂しながら叫んでいた。なのはがメカユーノを本物のユーノと
信じて疑わぬ限り、何をやっても罪は本物のユーノに擦り付けられるのだから
何をやっても構わないとばかりに、自分が考え付く限りのユーノがなのはに
嫌われる様な事をメカユーノにやらせ続けた。

それから数十分後…メカユーノがなのはからメカモノを引き抜き…なのはは
全身の力が抜けてしまったかの様にベッドに倒れ込みただただ息をしているだけだった。
「うう…ユーノ君の…馬鹿………。もうユーノ君なんか…大嫌い…。」

「やった! これで成功だ!!」
「うむ…あの古代ベルカの聖王さえ屠った魔導師がこうもあっさり…。
これはこれで拍子抜けはしたが…それでも爽快ではあったぞ…。」
フェイトは作戦の成功を確信した。これで確実になのははユーノを嫌う様になる。
そうフェイトは考えていたのだが…………………

そこで突然なのはの部屋のドアが開き、何者かが現れた。
「いや〜実は今日の講演が中々好評でさ〜、通常のギャラとは別に中々高級そうな
お酒とか貰っちゃったんだけどなのはも一緒に飲まないかい? って……
うわぁぁぁぁぁ!! 僕がもう一人いるぅぅぅぅぅ!!」
「ユーノ君がもう一人いるよぉぉぉぉぉ!!」
部屋の中に入って来たのは誰でもない本物のユーノ=スクライア。
これにはなのはもユーノ自身も驚きを隠せない。
「は…まさか…これが噂に聞くドッペルゲンガー!? じゃ…じゃあ僕は死ぬのか!?
死んでしまうと言うのかぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
ユーノは頭を押さえながら絶叫した。『ドッペルゲンガー』この世には自分がもう一人
存在し、それを見た者は間も無く死んでしまうと言うのだが…ユーノはメカユーノを
自身のドッペルゲンガーと認識し、そう解釈してしまったのだ。
「嫌だ…死にたくないよ…僕はまだ死にたくないよ………。」
ユーノは涙目で狼狽した…そしてある行動を起こしてしまうのだ。

328 名前:ユーノ 対 メカユーノ 6 ◆6BmcNJgox2 :2008/01/23(水) 23:37:26 ID:CnOzt+Nw
「それでも死んでしまうって言うのなら…死ぬ前に…なのはに僕の子を産ませてから死ぬぅぅぅ!!」
「ええ!? キャァァァァァァァァ!!」
何と、今度は本物のユーノがなのはをベッドに押し倒し、モノを押し込んでしまった。

別室では本物のユーノの登場によってフェイトとスカリエッティも驚きを隠せないでいたが…
「おいおい…何か凄い事が起こったぞ。これではメカユーノ作戦も失敗だな。」
「いや待って。確かにメカユーノ作戦は失敗だけど…本物のユーノの手によって
なのはへのレイプが成されたと言う事は…やはりなのはがユーノを嫌う様になるのは必然。
これもある意味作戦は成功したと言う事になる。」
フェイトはやはりこれでなのはとユーノの仲は終わったと確信していた……が………

「あ! ユーノ君! 凄い! 凄いよぉぉぉ!」
「なのは! なのは! なのはぁぁぁぁぁぁ!」
なのはがユーノに対し抵抗していたのは最初の十秒だけ。
それ以降は逆になのはの方からユーノを抱きしめたりと、ユーノとの
交わりに喜びを感じていたのである。しかも………
「ユーノ君…私はユーノ君が死んじゃうなんて嫌………。でも……相手がドッペルゲンガーじゃ
仕方ないよね………。ユーノ君……やっぱり死んじゃうんだね………。だから分かったよ…。
ユーノ君死んじゃっても……私…ユーノ君の赤ちゃん産む………一人でも……
立派に育ててみせる………だから……安心して……。」
「なのは! なのは! なのはぁぁぁぁぁぁぁ!」
こうまで言い切ってしまった。なのはは本気でユーノの子を産むつもりだったのである。

「え…これは一体どういう事……? 何なのこの差は……。」
「ま…所詮本物と偽物の違いと言う奴でしょ?」
メカユーノに対してはあんなに嫌がっていたと言うのに本物のユーノに対しては
あそこまで喜ぶなのはにフェイトは気に食わない顔をし、スカリエッティは
逆にこうなって当然と言った風な顔をしていた。
「ま、いずれにせよ作戦は失敗と…。とりあえず正体がバレない内にメカユーノを撤退させるとするか。」
と、スカリエッティはメカユーノを退かせようとしていたのだが、そこでフェイトが
スカリエッティを突き飛ばし、メカユーノの操作を始めたのだ。
「何をするんだ!?」
「ここで終わらせるワケにはいかないでしょ!? なのはのクソビッチがぁぁぁぁぁ!!」
もはやフェイトは怒りで我を忘れていた。なのはは自分の物だと信じて疑わない
フェイトにとって…あそこまでユーノと幸せそうに交わう光景は信じられず、
むしろなのはに裏切られた…許せない…そう言った感情を抱いていたのである。

329 名前:ユーノ 対 メカユーノ 7 ◆6BmcNJgox2 :2008/01/23(水) 23:39:19 ID:CnOzt+Nw
「メカユーノ! こうなったらなのはの後を犯しなさい!」
フェイトは一心不乱にメカユーノを操作した。

「ユーノ君…凄…アッ!」
「なのは…なのは…なのは…。」
なおも強く抱きしめあって激しいピストン運動を行うなのはとユーノであったが、
そこでメカユーノがなのはの背後に回りこみ、そこから背を掴んで持ち上げ…
何となのはの尻菊へメカモノをぶち込んだのだ。
「ア! アッ――――――――――――――!!」
ユーノのみならず、メカユーノにまで挿入され、前後のサンドイッチ状態にされた
なのはは頬を赤くさせながら叫んでいた。

「よしやれ! メカユーノやれ! さっきみたいになのはに苦痛を与えなさい!」
フェイトは物凄い形相でメカユーノを操作し、メカユーノになのはの尻を激しく突かせた。
今のフェイトはもはや目的と手段が完全に入れ替わっている。
あくまでもなのはとユーノの仲を裂く為にユーノそっくりのロボットを使って
なのはに乱暴させる程度の事だったと言うのに…今のフェイトは完全にそれが入れ替わっていた。
ただただひたすらになのはに苦痛を与える事…その為に動いていた。
「アハハハハ…アハハハハハハハハハハハ!!」
「あわわわわ…。」
部屋中で高々と笑うフェイトに対し…スカリエッティは完全に怖気づいてしまった。
「ま…まるでプレシア…いや…プレシアそのものだ…。彼女がプロジェクトFの失敗作…?
何を世迷言を………こんなにもプレシアの血を受け継いでいるじゃないか…………。」
スカリエッティは恐怖した。まるでプレシアの血が覚醒するどころか…
まるでプレシア自身が蘇ったかのようなフェイトの形相に……………

フェイトに操作されるままメカユーノはなのはに苦痛を与えるべく尻を何度も突き上げた。が…
「ユーノ君! あっ! 凄いよ…ユーノ君凄いよ!」
「なのは…なのは…なのは…。」
なのははメカユーノの事など構いもしなかった。メカモノを尻に押し込む前と
何ら変わらずにユーノと抱き合い…何度も激しく全身を突き動かしている。
メカユーノの与える苦痛よりも…本物のユーノの与える快感の方が遥かに勝っていたのだ。
無論メカユーノもユーノに負けまいとより出力アップして続けるのであるが……
やはり本物のユーノとなのはの愛の前に勝るに及ばず…ついにはショートしてしまった。

330 名前:ユーノ 対 メカユーノ 8 ◆6BmcNJgox2 :2008/01/23(水) 23:40:58 ID:CnOzt+Nw
メカユーノは全身から煙を吐きながら忽ち崩れ落ち、それに伴ってなのはの尻から
メカモノも引き抜けるが…そうなってもなおなのはとユーノは激しく抱き合いやり続けた。

「ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…。」
「ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…ハァ…。」
全てをやり終えて…なのはもユーノも全身汗だくになってベッドに倒れ込んでいた。
「これで……悔いを残さずに…死ねる…。」
ユーノはゆっくりと目を閉じながらそう小声で呟いていたのだが……
「ちょっと待ってユーノ君! これドッペルゲンガーなんかじゃないよ!」
「え?」
なのはの突然の言葉にユーノも反応して起き上がる。そして二人の目の前には
ショートして動かなくなったメカユーノの姿があるわけであり。
「これは…もしかしてロボット?」
「そっか…最初に来た方のユーノ君の様子がおかしいって思ったら…ロボットだったんだ!」
やっと二人はメカユーノの存在がメカである事に気付いていたのだが…
次の瞬間一斉に抱き合っていた。
「良かった! ユーノ君は死なないよ! あれドッペルゲンガーじゃないから大丈夫だよ!」
「良かった…本当に良かった…僕は死ななくて良いんだね………。」
「でも私…ユーノ君の赤ちゃん…産むつもりなのは変わらないよ…。だからユーノ君も…。」
「うん…二人で一緒に協力して育てよう……。」
二人は嬉し涙を流しながら抱き合い…互いに口付けをした。

「でも…ユーノ君そっくりのロボットに私を襲わせるなんて…一体誰がこんな事を…。」
「うん…。」
互いの愛を確認し終えた後で、二人の疑問はメカユーノの方に集まる。
メカユーノは相変わらずにショートして動かないままだが…そこで二人に心当たりが浮かぶのである。
「ああ! もしかして!」
「フェイトちゃん!?」
何気無く二人の脳裏に浮かんだフェイトの存在。根拠は無い…と言う以前にメカユーノから
フェイトが犯人と言う様な証拠物などありはしないが…フェイトならやりかねない。
そういうイメージが二人には強く残っていたのである。

さて、メカユーノ作戦が大失敗に終わったフェイトとスカリエッティはと言うと…
「じゃ、私はここで退散させて貰うから…。スカリエッティ後はよろしく…。」
「あ! 待って! 置いていかないでよフェイトちゅぁ〜ん!」
「ええい離せ!」
涙目になってすがり付いてくるスカリエッティを振り払い、フェイトは追手が来ない内に
逃げようとしていたのだが………
「こんな事したのはフェイトちゃんでしょう!?」
「まさかスカリエッティまで一枚噛んでいたとはね…。」
「あ……。」

331 名前:ユーノ 対 メカユーノ 9 ◆6BmcNJgox2 :2008/01/23(水) 23:43:41 ID:CnOzt+Nw
既になのはとユーノが部屋のドアを開けて入って来ていた。ちなみに二人がこうも早く
フェイトの居場所を発見出来たのかと言うと…それはユーノが探査魔法を使用したからに他ならない。
攻撃系の魔法は全く使用出来ないが、それ以外ならばSクラス評価されてもおかしくない
ユーノなら造作も無いし、元々フェイトの魔力資質自体も強いから探査しやすい物だった。
「ねえフェイトちゃん…正直に教えて…。また私とユーノ君の邪魔をしようとしたんでしょ?
スカリエッティにあんなユーノ君そっくりのロボット作らせて…罪を本物のユーノ君に
擦り付けようとしたんでしょ?」
「………………。」
なのははフェイトを睨み付けながらそう問いかけた。だが、そうは言っても今の所証拠は無い。
フェイトとスカリエッティが共にしらばっくれてしまえばそれまで…。そうすれば問題は無いと
スカリエッティは考えていたのだが…………
「悪いのはなのはの方じゃないか! 私を捨ててこんなフェレット男の所に行くなんて!」
「ええ!?」
フェイトはしらばっくれる所か逆切れを起こし、自分からバラしてしまっていたでは無いか。
「そうだよ! 私は悪くない…悪いのはなのは……私はこんなにもなのはを愛していると言うのに…
私を裏切ってこんなつまらないフェレット男なんかの所に行くなんて………許せない!!
だから…私は……なのはに罰を与えた…そう…罰を与えたんだ……。あんなフェレット男と
一緒になったって幸せにはなれない…。そう思い知らさせるつもりで…………。」
フェイトの目には涙が浮かんでいた。それだけ真剣に…自身の正義を信じていたのだろう。が…
「だからって……そんな事して許される理由にはならないよね………。それにユーノ君は
つまらないフェレット男なんかじゃないよ。私を傷付けるだけならまだしも………
ユーノ君に罪を擦り付ける様な事するなんて…許せないよ………。」
フェイトがなのはを憎んだ様に…なのはもまたフェイトに憎しみを抱く様になっていた。
フェイトにとってどれだけ正当性があろうとも、こんな事して許されるはずがない。
もしメカユーノになのはが犯されて直ぐに本物のユーノも現れる様な事が無ければ
なのははメカユーノが偽物だと言う事に気付かず…本物のユーノを嫌う様になっていた
かもしれない。そう考えると…身震いする……。確かにフェイトはなのはにとって
唯一無二の親友だが…だからこそ……彼女の行動が許せなかった………。
「フェイトちゃん…少し…頭冷やそうか…。」
「ヒッ!」
なのははレイジングハートを片手に呟き…スカリエッティは思わず真っ青になりながら退くが…
「ちょっと待ったなのは! フェイトのやった事は確かに許せない事だけど…だからって
こちらも暴力で返したらフェイトと同じになっちゃうよ。だから…ここは話し合おう?」
「え? でもユーノ君…。」
「良いから…。それとも…僕の言う事が聞けないのかな?」
「あ………わ…分かったよ…。ここはユーノ君に任せるよ。」
ユーノはなのはへニッコリと微笑みを向けるが…なのはは一瞬何かに怯えた様な顔になり、
レイジングハートを下げて…一度部屋を出た。

332 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 23:45:45 ID:/6yyArhl
おバカフェイトさんって言うから
或る執務官シリーズかと勘違いしたよ。

333 名前:ユーノ 対 メカユーノ 10 ◆6BmcNJgox2 :2008/01/23(水) 23:46:01 ID:CnOzt+Nw
「さて、それじゃあフェイトにスカリエッティ…詳しく話を聞かせてもらおうかな?」
ユーノは笑顔で部屋の椅子に座り、話し合いの用意をしていた。
「わ…分かったよ…。」
「し…仕方ないな。」
フェイトとスカリエッティも反抗するのかと思いきや意外と素直に椅子に座って
ユーノと話し合うつもりだったが…それはあくまでも表向きのポーズ。
なのはが部屋を出てユーノ一人になった事は二人にとって実に好機。
一見真面目に話し合う振りをして…隙を見てユーノを襲い…去勢する。
そうフェイトは考えていたのだが…二人は気付いていなかった。
本来ならば追い詰められた側が言う『話し合おう』の言葉を追い詰めた側である
ユーノから切り出したと言う本当の意味を………

           「ユーノ君ね……怒ったら……とっても怖いんだ………。」

その日の晩、フェイトはエリオとキャロの前で泣き崩れていた。
「うわぁぁぁぁぁん!! えぐ…えぐ…えぐ…怖かったよぉぉぉぉぉぉぉ!!」
「フェイトさん! どうしたんですか!?」
「一体何があったんですか!?」
まるで子供のように大声を張り上げながら泣き続けるフェイトにエリオとキャロも大慌て。
「怒ったユーノが…えぐ…凄く怖くて……えぐ…うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「怒ったユーノさん?」
とりあえずフェイトが泣いている原因が怒ったユーノにある事は二人も理解出来たが…
何時も優しいユーノが怒ったら…と言うのがどうも二人には想像し難かった。
「普段優しい人の方が怒った時怖いと言いますからね。きっとユーノさんも怒ったら
凄い形相で怒鳴りつけて来たりするんでしょうね…………。」
「ううん…違う……。」
「え?」
首を左右に振るフェイトにエリオとキャロは驚いた。
「ユーノは…えぐ…怒っても怒鳴ったり…えぐ…怖い顔になったりしない……えぐ……
むしろ…顔も…えぐ…言葉遣いも…えぐ…優しくて…穏やかで…えぐ……でも……
そこが逆に怖くて………うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
「フェイトさん!」
「そんな…一体どんな……。」
フェイトはエリオとキャロの両方を力一杯抱きしめ、その服を大量の涙で濡らしていた。

334 名前:ユーノ 対 メカユーノ 11 ◆6BmcNJgox2 :2008/01/23(水) 23:47:15 ID:CnOzt+Nw
そこでやっとフェイトは気付く。あの一瞬なのはがユーノに対して見せた怯えの表情。
あれは怒ったユーノを知っているが故の行動。その怖さを知っていながらも…
ユーノと一緒にいる事を止めないと言う事は…それだけユーノが好きと言う事。
それを悟ったフェイトは…もう二人の邪魔をするのは止めようと思った。

そしてスカリエッティもまた…
「お〜い。今日も大人しく刑に服してはいるかな?」
「うわぁぁぁぁぁ!! ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!」
「へ?」
刑務官がスカリエッティの所に来るなりスカリエッティは頭を抱え、そう叫びながら
のた打ち回り、刑務官もどうして良いのか分からない顔になっていた。
「ま…まあ…やっと罪を自覚して反省する気になったって事か…それは良い事だ。」

一方なのはとユーノはと言うと…最初にユーノが貰って来たお酒を二人で飲み、
双方共に顔が少々赤くなっていた。
「でも…ちょっと叱りすぎちゃったかな? フェイトすっごく泣いてたし…。」
「大丈夫大丈夫。フェイトちゃんには良い薬だよ。当分悪さ出来ないって。」
酔いのせいもあるのかなのはは大胆(?)な事を言っていたが、その後で
ユーノを見つめて言う。
「でも…これだけは今でも一緒だよ。私はユーノ君の赤ちゃん産む…。
その時は…ユーノ君もおねがいね?」
「うん…僕もその時には父親として頑張るよ…。でも…その前にまず籍入れないとね。」
「そうだね………。」
なのはとユーノは互いに笑顔で見つめあい、軽くグラス同士を当てた。
                 おしまい

335 名前: ◆6BmcNJgox2 :2008/01/23(水) 23:48:07 ID:CnOzt+Nw
当初はユーノとメカユーノのガチンコとか予定していたのですが…
なんかこんな感じのお話になっちゃいました。

336 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/23(水) 23:51:56 ID:VBSl1wPq
これはいいスカリエッティ萌えSS

337 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 00:02:34 ID:/6yyArhl
別にフェイトが好きて訳じゃないんだけど
毎回毎回フェイトを貶してなのはとユーノを持ち上げるって
話に腹が立ってきたのは俺だけか?

陵辱モノとかならまだ楽しんで読めるんだが
この作品のフェイトの扱いを見ていると不愉快になる。

他のキャラを貶しめて話作るんじゃなくて
内容で楽しませて欲しい。


ともかく割り込みしてスマソ。

338 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 00:10:48 ID:OvC0XX4C
しかし逆に、なのフェイを持ち上げるためにユーノを貶す作品だって
多くあるのだから、どっこいどっこいだと思う。

要は楽しめなかったのなら、一度PCから離れてクールダウンしてみては。

339 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 00:11:35 ID:SIHT6tB4
>>337
というか、逆を言えば毎度の事なんだし、注意書きにもおばかフェイトシリーズって
書いてあるんだから、別にいいんじゃないの。
不愉快ならスルーすればいいじゃないの。

340 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 00:12:35 ID:SIHT6tB4
っと、肝心なことを忘れていた。
>>335
GJっす。スカ様不憫可愛いよスカ様

341 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 00:12:37 ID:I8htC8oo
>>335 フェイトの暴走っぷりに最高にGJです。
しかし口に入れてた氷をキーボードの上に吹いて大変な事になっちまったぜ。


>>337 まあギャグなんだし、キャラ崩さないとストーリーが作りにくいでしょうから仕方ないのでは?
まあフェイトが貧乏くじ引くのは似合ってるんでしょうがないっすよ。

342 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 00:14:17 ID:kXpDH2d4
何を今更……もう20スレ以上こういう作風だろうに。
自分にあわなきゃスルーでOK.

343 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 00:17:14 ID:cCX+ECrR
>>337
これはもう氏の作風みたいなもんだと割り切ってるな
基本なのはとユーノのギャグエロで、そこにフェイトなり誰かを絡ませるってパターンが多いよね。
毎回好意的なレスもついてるから、こういうのが好きな人もいると思われ。
しかし、まぁオマイが言ってることもわかるっちゃわかるけどね。

344 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 00:23:37 ID:SzmSYdRw
いや、俺は他のキャラを貶し『過ぎ』ているってのが嫌だったんだよ。
せっかく面白そうな話でもやりすぎて途中で白けた。

フェイトが好きじゃない俺でさえ読んでいて不愉快になる話になっているから
作者は「とりあえずフェイトを不幸にしまくればいいんじゃねwww」
って勘違いをしているかもしれないから一応意見だけしておこうと思ったんだ。

余計な事だったみたいですまん。
次回からはちゃんとスルーするから。

345 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 00:29:12 ID:SIHT6tB4
というよりは、氏の作品は一種の吉●新喜劇作品みたいなものとして楽しむべきだろ

舞台設定は変わるけど、結局やってることは同じ。
でもこのテンションが好きな人は面白い。そんな作風ってことで。

346 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 00:41:02 ID:AlDZWckR
>>301
今回は間と流れが悪かったと思ってくれ。GJだ。
ヴォルケンをいじった事については、まだどうこう言えん。
が、バニングス家でのユーノの位置の固め方や、アリサとのふれあいとか、日常的な脇の描写は実に好ましいものがあった。

347 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 00:49:04 ID:PGc8PtHa
嫌ならスルーしろ、ってのはまぁ当然なんだが…
さすがにキャラクターが当たり前のように犯罪行為に走るのはどうかって気はするんだよね…
あとフェイトが時々馬鹿というよりただのキ○ガイにしか見えなくなるのも反発受ける要因じゃないかな。

348 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 00:55:28 ID:cCX+ECrR
言ってることがワケワカメ

349 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 00:56:19 ID:Pg437P/3
むしろガチでキチ○イかと
ただ壊れギャグで「貶め過ぎ」とか「キャラが壊されて」とか……
何というか若いな

350 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 00:57:10 ID:SIHT6tB4
まぁその辺りはすぐにDBぶっぱなして器物破損しまくるなのはや
フェレットに化けて覗き行為に走るのが趣味のユーノと同じようなレベルで一つ
納得しとこうよ。どっちも二次創作だとけっこう多いっそ?

351 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 01:01:57 ID:PGc8PtHa
>>350
それもそうか…
OK、もう余計なこと言わねっす

352 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 01:04:20 ID:liob6yb5
>>351

まあ、あんまり気にすんな。兄弟
カオスとリベラルはこのスレの義務みたいなもんだ

353 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 01:07:38 ID:Upx3S3ei
まあ程度問題じゃないのかなと
壊れは他の作品との扱いの差を楽しむものだと個人的に思っているんで
ここまでだとさすがに

354 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 01:10:36 ID:qRXfSDIy
>>301
おおお、ヴォルケンの名前まで変わってる……
オリキャラの騎士ははやてのコピー?深層心理?
これからの展開に期待。主にアリユーとアリシアの出番を。

>>311
ふたなりスキーにはたまらんです。
でもどうせなら独白だけじゃなくティアとのやりとりも見たかったかも。
ツンデレはしゃぶって……もとい、喋ってなんぼかと。
なんにせよGJでした。

355 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 01:19:45 ID:SIlywhHX
壊れギャグに道化は付き物
それが作品によってなのはだったりユーノだったりフェイトだったりはやてだったりするだけ
その他キャラが立ってる奴ほど道化にしやすいわな
滑ると寒いかも知れんが、要は面白くなれば良しと言う事で

356 名前:名無しさん@ピンキー :2008/01/24(木) 01:20:16 ID:R5DHOr4q
フェイトは本編でも一貫して不幸な描写が多いし、言いたいことはわかる。
けど、二次創作は書き手の恣意がかなり許されるし、エロ有なら良くも悪くも自由度は大きい。
他人の書いたものに不満があっても、そこは自分の中で処理しておくのが無難じゃないかなあ。
そういう不満は、自分の創作のバネになることもあるしね。

357 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 01:25:15 ID:UzyijCQK
結局素直に楽しんだ者が勝ちでFA?

358 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 01:29:29 ID:PGc8PtHa
>>356
よしそんならいっそフェイユー書いてみよう!
……と思ったら今度はなのはが不幸になることに気付く…

359 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 01:30:35 ID:LrQMCDNr
楽しめない奴ザマァwww(_´Д`)ノ~~

360 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 01:31:21 ID:qRXfSDIy
>>355
その道化がただのキ○ガイでしかない上に滑りまくってるから問題な訳で。
幾ら読み手が大人の対応すれば済む話といったって
肝心の書き手が我関せずでろくに進歩しようとしないのは正直見るに堪えないなぁ。

まぁ>>357がFAなんだろうけど

361 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 01:32:46 ID:SEVQYTBO
考え方によっては出番があるだけいいよなフェイトは。
俺のフェイバリットカップル、ユーノ×ギンガなんて短編すらありゃしねえ。
この際カリム、シャッハでもいいから俺のユーノとマイナーカップリング長編を誰か書いてくれまいか。
毎回2レスくらい使って熱烈な感想書くから!

362 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 01:33:10 ID:GZGxHWkY
別にユーノとフェイトがくっついたからと言って、なのはが不幸になるとは限らないと思うぞ。
寂しい思いはするかも知れないが、今までのどっちつかずな関係から抜け出して、新しい恋を始めるかもしれん。

363 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 01:35:35 ID:SIHT6tB4
それが滑ってるかどうかはあくまで個々人の感覚によるぞ。
現に笑ったとか面白かったってレスだってついてるわけだし。

つーか、俺の主観だと進歩こそ少ないが、ここまでこのネタでかける作者さんは
素直に凄いと思えているわけだが

364 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 01:35:48 ID:qRXfSDIy
>>361
それはユーノスレに行った方が……つーかそれはどんな繋がりだww

365 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 01:36:26 ID:SIHT6tB4
>>361
淫獣スレで発言すれば一人二人はこっちで書いてくれるんじゃね?

366 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 01:36:38 ID:Upx3S3ei
>>358
なのはさんが不幸になる?
それはなのはさんの相手をユーノにするからだよ
逆に考えるんだ
いっそフェイトさんを中心とするハーレムものにすればいいや、そう考えるんだ

367 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 01:39:29 ID:+GwzjBX7
>>358
だからドリルは外せ……じゃなかった、男手が少ないと……


しかし、そのおかげで某特定災害対策救援部隊のキャラが俺の中で公式化に成功したw

368 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 01:41:47 ID:TKsoOe6N
なんだいつものフェイトさんではないか。
>>335GJ。


369 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 01:49:09 ID:fwkTgbQ9
>>354  もう一人の騎士はとらハ3のレンじゃね?

370 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 01:51:03 ID:LrQMCDNr
全力同意
いつも通り、予定調和、楽しめた者勝ち
これを楽しめないならユーモアを学んだ方がいい。特にブラック系
本当、損して可哀想としか言い様がないwww

371 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 01:51:05 ID:cCX+ECrR
>>362
笑いのツボは人それぞれ違うしな
ギャグSSってのも結構書くのは難しいわな

372 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 02:51:00 ID:NfGkP6UC
>335とかが見えない俺は勝ち組。

373 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 02:52:54 ID:UzyijCQK
>>372
そう書き込んだ時点で負けだと思うよ

374 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 02:57:53 ID:SIHT6tB4
というか、テンプレに原作設定改変の場合は注意書きをとあって
>>335氏はちゃんと注意書きにフェイトが馬鹿になってますよと書いてある
何も問題はないじゃないか

あと>>372
そういう言い方は好ましくないぞ

375 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 03:38:34 ID:Dxqw37tn
とりあえず皆>>1を読んで落ち着こうぜ

376 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 04:23:09 ID:gxrvqkFF
嫌なら読み飛ばせでおk

377 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 05:20:35 ID:kn2PvVtn
感想とか読んでると、SSにそれなりの完成度を求める人も結構いるみたいだけど
どんな内容であろうと、ちゃんと作品として書き上げてるだけでも凄いよなあ
と、SS初心者の俺は思うけどな
俺なんか妄想力も文章力も圧倒的に足りなくて形にすらできないぜ…
自分の妄想とキャラの性格が反発して、やりたいシチュエーションに持ち込めなかったりね…

378 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 05:31:35 ID:UotdSKDr
>>345
>吉●新喜劇作品みたいなもの
ああいうの嫌いな人間もいますよ、ユーモアとは違うよね
なんか下品



379 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 06:14:50 ID:Mp9g8l5G
嫌いな人は見ないよね
下品なのが好きな人もいるしね

380 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 06:56:46 ID:bDvBA54W
まぁ、あれだ……ギャグはギャグと割り切って、楽しめばいいジャマイカ
そろそろ朝刊が届く頃だし、これでも飲んで待とうぜ。

つ旦 リンディ茶

381 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 07:03:44 ID:ZVz+mSuS
ノーセンキュー!!('A`)

382 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 07:08:36 ID:Mp9g8l5G
緑茶に砂糖
GREENTEA(グリーンティ)に角砂糖といえばチョコラータ
GREENDAY(グリーンデイ)だから
リンディだと思ってた

383 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 07:11:18 ID:RECu8FFh
相変わらず甘いぜ!リンディ茶は!

384 名前:ゲリラ兵 ◆QCnUms2uBE :2008/01/24(木) 07:19:09 ID:tb91bMKe
うん、まあお茶で飲んでまったりしましょw _旦~

おはようございます〜

(注意書き)
[熱血魔法少女"恋愛"アクションSS〜ソラノカケラ〜第56回・under the red of death(8)][当分非エロ][多分シリアス]
シルバーカーテン、もといNG発動キーはタイトルで「ソラノカケラ」「ゲリラ兵」を指定すれば確実に消えるかと思われます

では、朝刊

385 名前:〜ソラノカケラ〜(56)(1/2):2008/01/24(木) 07:19:45 ID:tb91bMKe
どさ、と地面に投げ出され滲んだ視界でセインが目を開くと――
トンファー型のデバイスを両手に持った戦闘服姿のシスターがひどく呆れた表情で立っていた。
だが窮地を救われたにも拘らず相変らず大嘘の憎まれ口を叩く。
「へっ、遅かったじゃねえか」
その台詞にさらに呆れて吐息をつきつつ、小言を返す。
「全く、単独行動をした挙句、通信もないというから、慌ててきてみれば――」
鉄くずへと成り果てたT型に目をやりつつ、さらに怒る。
「ぎりぎりもいいところじゃないですか!」
「まぁまぁ」
ぽんぽん、と胸に大きくYとついた黒いTシャツと青いジーパンを叩きながら、いつも通りのふざけた笑顔で絡み返す。
「セインさん、シスターのこと信じてたからさ」
てへへと笑われてそんなことを言われて、青い髪の頭を上からヴィンデルシャフトで小突きつつ、小言は続く。
「信じていたもなにも、通信すらしてないのにどうするつもりだったんですか!本当、私が気づいたからよかったものの――少しは考えなさい!」
「へーい」
怒られながらも本当に嬉しそうに笑うセインに、怒っている側も呆れを通り越して微笑むしかなかった。
しかしそんな2人の周りに、さらに集まってくるガジェット。
今度はあちらこちらにV型の姿も見えた。
背中を合わせつつ、その機械の群れと対峙する。
表情を引き締めながら、気迫とも皮肉ともつかない気合を入れるシャッハ。
「本当、いつまでも人の足を引っ張る人ですね!あなたは!」
それにも即座に青い髪の人の方も怒鳴って返した。
「シスターってやっぱ、しつこすぎだよ!」
「それが売りですから!」
そしてT型から放たれた弾丸に反応して、2人はその機械の群れに飛び掛った。

 スバルの速度と距離を必死に測っていたシャーリーが、誰もがあまり聞きたくない観測結果を告げる。
「速度マッハ0.5……残り3分30秒、距離残り50km……このままじゃ間に合わない!」
その言葉に沈黙してしまった、部屋の空気を振り払うように走っている人に通信で呼びかける。
「スバルさん、このままだと間に合わない!急いで!」

 そして通信を受けた側も、自身の速度が足りていない自覚は十二分にあった。
なにせもう魔力がかつかつで、加速どころか減速している程。
「くっ……」
風を身で切りながら、苦悶の表情を浮かべるがいくら気合が身上の彼女でも限界はある。
その様子に、腕に抱えられていた子犬形態の守護の獣が心配そうに気遣った。
「大丈夫か?」
「うん、大丈夫だけど……このままじゃ」
「機械の力を使うわけにはいかんのか」
「戦闘機人モードじゃ音速なんてでないよ……」
諦めがちに呟いてしまったスバルに、ザフィーラは魔力の分譲を申し出た。
「仕方がない。あまり使うわけにもいかんが、間に合わなくては元も子もない、いくぞ!」
ふんっ、と小さな体を白く光らせて抱きかかえられた人に魔力を分け与えていく。
「お、おおっ!?」
漲ってくる力をしっかりと受け止めるマッハキャリバー。
「thank you」
「ザフィーラさん、ありがとう!」
「うむ」
徐々に速度が取り戻されると同時に、完全な直線区間へと突入し、全力全開で加速するスバル。
「よし、いっくぞ――――――――!」

386 名前:〜ソラノカケラ〜(56)(2/2):2008/01/24(木) 07:20:26 ID:tb91bMKe
 そしてそれは観測していた側にもすぐに分かるほどの代物であった。
「す、すごい!どんどん加速してる……マッハ0.7……0.9……0.95……音速突破!……1.05!すごい、すごいよスバルさん!
これならいける!」
俄かに沸き立つオペレーティングルーム室内、だが――
スバルの行く先を示すベルカ領直前の谷間に、異様な濃さのガジェットの分布を示す赤い点が、今になって浮かび上がってきた。
「な、なにこれ?!」
アルトが慌てて現地の観測隊に確認すると、即座に返事があって、その結果を聞いたいつもは明るい彼女も、さすがに青ざめて室内の全員に告げる。
「谷間にゲートがあって、それが閉まってるせいでガジェットが凄い数になってるって!」
そしてその凄い数、を具体的に口に出した瞬間、絶望が部屋を支配した。
「その数、約8千以上!――しかもまだ増えてるって……」
「映像、きます!」
ルキノがメインスクリーンに転送されてきたその溜まっている場所の上空からの映像を映し出すと、それを見た全員が例外なく絶句した。
まるで何かの昆虫の巣か何かのように谷間にわらわらと蠢いている機械の群れ。
映像が拡大されていくと、一部共食いのようにお互いに触手を伸ばしているような固体もあり、ルキノは直視できずに思わず口元を手で塞ぎつつ目を逸らした。
「な、なにこれ……」
何とか画面を見ながら、その閉まっているゲートをアルトがようやくガジェットの只中に見つけたが、その分厚い鉄の扉は全く開いていなかった。
「ルキノ!これひらけない!?」
なんとか顔をあげつつ、なんとか薄い紫色の髪の人は答えた。
「制御奪われてて、無理だって……開けたとしても10分以上かかるって……」
「う……」
しかも赤い光はどの映像を見ても一瞬で分かるほど、ゲートの最上部に密接しており上を抜けることできなかった。
「迂回は無理!?」
「無理……どんなルートを通っても5分はかかる……」
「くっ……」
「ここまで、ここまできて……」
この状況に、シャッハから通信をうけたシャーリーが暗く呟いた。
「しまった……シャッハさんに待っていてもらえば……」
2重のミス。
勿論、クアットロが例の物質を持っていたこと見抜けなかったことも、シャッハを止めなかったことも、
一般的な能力の人間からすれば間違いなく誰もミスなどと呼ばないのであるが、優秀な彼女は自身を責めずにはいられず、
もはや今にも泣き出しそうな表情で俯いていた。
「私、私の、せいで……」
その肩にそっとルキノが手を乗せるが、みるみる瞳に涙が溜まっていく。
「シャーリーさん……」
動きの取れない女性陣に、地上本部の通信長も現実的な判断を下さざるを得なかった。
「もう、届く範囲の分だけでも無効化するしかないですね……」
はい、とシャーリーが泣きながらはやてに通信を入れようと、コンソールの一箇所に指先で触れようとした、そのときであった。
問題のゲート付近の座標から、緊急で入った通信にアルトが気づく。
「ん?誰だろう?」
それを繋ぐと、よく聞きなれた声がオペレータールームに響き渡った。
「聞こえますか地上本部!聞こえますか?」
その声の主は――、
空のエースオブエース、
不屈の魂を持った砲撃魔導師の代名詞、
そしてもうすぐ結婚するはずの、
ニタヴェリール降下空間内から退避していた筈の彼女であった。
「こちら教導隊01、高町なのは一等空尉です!」

387 名前:ゲリラ兵 ◆QCnUms2uBE :2008/01/24(木) 07:20:57 ID:tb91bMKe
ほいではまたノシ

388 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 08:03:18 ID:zot1gRy/
GJ!!

ゲート破壊フラグktkrwwwww

389 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 08:06:57 ID:ZHoq2bm1
GJ!
「高町なのは一等空尉です」
のところで鳥肌がきた
続き期待です。

ところで読み終わった直後にカスペン大佐が頭に浮かんだのは何故……?

390 名前:sage:2008/01/24(木) 09:28:23 ID:v/cn0MCI
全力全壊www
管理局の白いのキタwww

391 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 09:36:11 ID:gvUnRyt2
お約束キター!
最後の台詞はやっぱ痺れますよねぇ。

ところで、大量のガジェットの件で「敵が多くて空が見えん。敵が七分で空が三分」という
台詞が思い浮かんだ僕っていったい・・・・?

392 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 09:41:48 ID:1jqUV87Z
朝刊乙です!
シャーリーに名誉挽回の機会は来るのだろうか……

393 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 10:20:48 ID:Zos/bmXN
>>391
>七分三分
トップをねらえ厨乙と言ったものか、岡本喜八厨乙と言ったものか…w

394 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 10:26:19 ID:Mp9g8l5G
ガジェットが七三分けに見えた俺は死ねばいい

395 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 11:35:35 ID:1JzRVR2i
遅くなったが>>196GJ!
最後の

 >この後、自分にはテクニックがないのかと悩んだクロノにより、フェイトの腰と尻は再び大変なことに
なる。

に思いきりワロタ。

396 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 13:01:19 ID:sLP3zEMw
罰ゲームでクロノ(3期)とヴェロッサを七三分けに。

397 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 14:03:12 ID:t6a9FXaI
教会に引き取られたセインさんが、ヴェロッサとシスターの話で盛り上がった挙句に
美味しく頂かれる話はまだですか?

398 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 14:28:01 ID:oVVVfBf/
>>394
『魔法役人 公務員 なのは』
というタイトルが頭をよぎったじゃないかw

399 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 14:33:54 ID:Lgjj+brt
レイジングハート!腕につけるやつ、セットアップ!

400 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 16:06:12 ID:SIHT6tB4
>>398
シグナムの仕事は一日キーボード100タッチとかいうのを想像したんだが。

401 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 16:09:57 ID:7m9k0kxY
公務員的流れの中で

魔杖教導官。
白のジャケットに白のブーツ。
白い制服の正面には星をかたどったエンブレム。
教導官は、AAA以上のランクの魔導師により構成される。
その左手にたずさえられた巨大な金色の魔力増幅杖(デバイス)。
それは権力(ちから)の象徴であり、魔力(ちから)の源であり、威力(ちから)そのものだ。
人は力に対する「畏れ」を込めて、それを持つ者を<白い魔王>と呼ぶ。

うん、ごめん
無表情で犯人を追い詰めながら
『砲撃』(ディバインバスター)を圧唱(クライ)するなのはさんが見たかっただけなんだ

402 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 16:10:23 ID:PJQh1aXZ
最近エリオ分が不足している。誰か救援を!!

403 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 16:21:40 ID:nlW0ra8c
>>401
ヴィヴィオがジニーでスカがランドー?
……最悪に鬱な話だなそりゃあ。ありそうだが。
最後に教導隊のSランク三人が封印して終了、と。

404 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 17:02:04 ID:SIHT6tB4
>>402
レジアス×エリオとかでもエリオ分には入りますか

405 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 17:15:05 ID:u3Dlaz4W
>>404
やれるもんならやってみやがれです。

406 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 17:21:03 ID:AlDZWckR
ちょっと質問
3、4、7とかの機人の皆さんが空飛んでるのはアレ魔法?
それとも飛行にもまたIS使うためのチンチクリンエネルギー使ってるの?

407 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 17:25:29 ID:Z6hFrxhc
>>401
ごめん、星をかたどったエンブレムで
むねーにつけーてるマークは流星〜
って流れてきたんだけど

408 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 17:29:09 ID:u3Dlaz4W
>>407
♪風の中の(ry

409 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 17:32:31 ID:liob6yb5
>>402

某シスターとガチで死合うエリオは有りですか?



410 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 17:46:51 ID:zCZpyybs
>>401
それなんて黒杖特捜官?
なのはにフノレハシか……うぅ〜む

411 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 17:56:41 ID:kHMAPdbW
>>406
後者だろ。魔法使ってたらガジェットと一緒にいるとき落ちちゃうじゃないか。

412 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 17:56:59 ID:z6yGl4/n
>393
沖縄決戦のあのセリフのさらに大元であるパウル・カレルのファンかも知れんぞw

413 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 18:31:53 ID:SIHT6tB4
>>410
なのハシか。何かあやしげな化学反応起こしてしまいそうだな

414 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 19:31:33 ID:AlDZWckR
>>411
ありがとう。とても参考になった。
その参考を活かせるか分からんヘボ書きだけど。

415 名前:26-111:2008/01/24(木) 19:33:47 ID:liob6yb5
何やら、議論(?)な流れですが、投下予告です

・前回投下した、「諜報者の暗躍」の続きです
・エロ有り
・メインがマリエル、ドゥーエ、ルーテシアという無茶振りです。捏造設定が数多くあります
・タイムテーブルは、本編14.6話くらいでしょうか。公開意見陳述会まであと5日という時点です
・使用レス数16レス
・タイトルは「諜報者の籠絡」

では、投下します






416 名前:諜報者の籠絡:2008/01/24(木) 19:34:20 ID:liob6yb5
公式意見陳述会を5日後に控えた日のことである
隊舎の廊下で、スバルはマリエルに呼び止められた

「スバル。その・・・大事な話があるんだけど、今、時間良いかな?」
「へ?ちょっとなら大丈夫ですけど・・・何ですか?マリーさん」
「うん、ちょっとここじゃ話せない、大事な話なの。ごめん、少し付き合って」

メガネの奥にある瞳の色はいつになく真剣で、微かに憐憫の翳りを帯びていた
スバルはマリエルに手を引かれるまま廊下を歩き、勤務時間中と言うことで誰も居ない喫茶スペースに辿り着いた
マリエルは紙コップ入りのコーヒーを二つ買うと、一つをスバルに差し出して彼女と対面の席に着く

「あの、マリーさん・・・それでお話って何でしょうか・・・?」
「・・・ごめんなさいっ!!」

いきなり、マリエルは瞳の端に涙の珠を浮かべると、机に額を打ち付ける様な勢いで頭を下げた

「え、えぇっ!?な、あの、マリーさん!?」

そんな風に謝られても、スバルとしては慌てるしかないわけで、

「あの、マリーさん。いきなりそんな風に謝られても困ります・・・どうしたんですか?一体・・・?」
「あ、ご、ごめんね・・・私も、ちょっと動転してて・・・」

差し出されたハンカチで目尻を拭って、マリエルは俯いてぽつりぽつりと話し始めた

「実は・・・スバルとギンガの身体のことでね・・・」
「私達の?でも、この間の検査じゃ何の異常も無かったって言ってたじゃないですか」
「うん、2人の身体は健康そのものなんだけど・・・今回の、スカリエッティが関与したと思われる一連の事件に、戦闘機人の存在が確認されて・・・」
「あ・・・はい。ギン姉から、聞きました・・・」

戦闘機人 ――― ナカジマ家にとっては、因縁の深い単語だ

417 名前:諜報者の籠絡:2008/01/24(木) 19:34:52 ID:liob6yb5
ギンガ、スバルの姉妹もそうだが、戦闘機人関連の事件は2人を引き取った母:クイントが追っていた事件でもあった
その捜査の最中に母は殉職し、この世を去った・・・その娘である自分達が、母と同じく管理局員となり、そして母の命を奪った戦闘機人の事件に関わるというのは、
因縁を通り越して、運命じみたものさえ感じる

「地上本部の上層部にも、それが伝わって・・・そうしたら、スバル達の、定期検診、メンテ、ナンスに関わる予算が、削減、されるって・・・うっ・・・」

マリエルの言葉は嗚咽に飲み込まれて聞き取り辛かったが、それでもその内容はとりあえず理解できた。納得はできないが

「あ、あの、マリーさん!取りあえず、その、泣かないでください。マリーさんの所為じゃ無いんですし、メンテの費用については、私達のお給料でどうにかなりませんか?」
「でも・・・2人が3ヶ月に一度、一年間で4回受ける定期検診の為に必要な費用は・・・」

洟をすすりながら、マリエルが告げたその数値に、スバルは真っ暗な顔になるくらい絶望した
彼女の局員としてはまだ若年の部類だが、命懸けの仕事に就いている身である。年収は決して少額では無い・・・しかし、思わず耳を疑った

年収に、0が2つくっついた数字を提示されたら、きっと誰もが同じような顔になると思う

「・・・あ、あ、あの、マリーさん?それじゃあ、今までは一体?何でそんな予算が下りてたんですか!?」
「機人の技術は先端医療にも転用できるから、その研究の一環という名目もあったの・・・それに、ナカジマ三佐が無理を通していたというのもあったから」
「じゃあ、今度はどうして、急に予算が下りなくなっちゃうんです!?」
「上層部の中には・・・機動六課の存在を快く思っていない方も居るわ。そうした方面からの圧力かも・・・」

実際、機動六課の部隊長にして“闇の書の主”:八神はやて二等陸佐は、古株の局上層部からはかなりやっかまれている
“元犯罪者の成り上がり者”。そんな評価をされながらも、管理局員としての職務に邁進し、己の実力を示して成果を上げることで、醜聞を黙らせていた・・・
そんな彼女だが、六課の設立に当たって局内に敵が増えたのは事実だ
“ミッドチルダ破滅の預言を回避する為”という大義名分は口にできず、その為、地上本部を中心に彼女の事を快く思っていない人物は数多い

そして今回、敵が戦闘機人である事が判明した・・・その中で、“正義を守る時空管理局が敵と同じ機人を用いているとは何事か”という意見が噴出したのであろう

「機人を局員として認めるべきでは無い。なんて意見が出てきてるっていう噂まで聞こえてくるし・・・」
「そんなっ!」
「・・・ごめんなさい。スバル・・・」

418 名前:諜報者の籠絡:2008/01/24(木) 19:35:24 ID:liob6yb5
ひたすら頭を下げるマリエルに、スバルは困り果てた

フロントアタッカーである自分の頑丈さには自信がある・・・だが、それは今までの定期的なメンテナンスという裏打ちがあったからこそだ
それを欠いて、実戦でもしも自分がフロントアタッカーとして機能できなかったら?自分が壊れるだけではない
ティアナ、エリオ、キャロ・・・自身よりも大切な仲間達が傷付くことになる

だが、現実問題として、予算が下りないというのはどうしようもない

「・・・あの、私に何かできることってありませんか!?この身体でできること、何でもします!」

スバルは、胸に手を当ててはっきりと言い切った
自分が局員として働けなくなる・・・それだけは、どうしても嫌だったからだ
今まで、裏でどんな手を回していたのか、どれほどの苦労を掛けてきたのか。そして普段はそんな苦労の片鱗さえも見せなかった父:ゲンヤの為にも
かつて憧れ、今では同じ部隊の上司となった魔導師:なのはの為にも。共に夢を追う親友:ティアナの為にも

「こんなところで、終わりたくないんです!マリーさん、お願いします!」

スバルの力説に、マリエルはしばらく沈思し・・・やがて、小さく頷いた

「・・・わかったわ。それじゃあ、今日の夕方は空いてたよね?また医療センターに来て。
いつもの定期検診じゃなくて、もっと精密な検査で、スバルの身体が機人として有用なものなんだって、証明できる書類を作りましょう」
「マリーさんっ!ありがとうございます!」
「わ、わわっ、あ、で、でもね、スバル!私ができるのは書類を作るところまでで、そこから先の保証は全然「良いんですっ!マリーさんのお陰で希望が見えましたからっ!」

感謝の余りいきなり抱き付いてきたスバルに、マリエルは慌ててそう言うが、スバルはそんな話を聞きはしない
最悪の事態を想定できないわけではないが、いつでも物事を良い方に考えようとするのは、彼女の美点の一つと言えよう

「それじゃあ、ナカジマ三佐と、ギンガにも連絡をしておかないと」
「あ・・・父さんと、ギン姉はまだ知らないんですか・・・?」
「えぇ。ギンガは今日は108部隊に所用で戻ってるし、ナカジマ三佐は地上本部で警備体制の会議に出席してるわ。だから、スバルに最初に伝えたの」
「・・・マリーさん、その連絡、しないでおいてもらえませんか?」


419 名前:諜報者の籠絡:2008/01/24(木) 19:35:57 ID:liob6yb5
スバルの言葉に、マリエルは首を傾げた

「あの・・・本当はダメなんでしょうけど・・・私、今まで父さんとギン姉にはずっと助けられて、守られてばっかりだったから・・・
私にできることなら、今度は私が助けになりたいんです!・・・ダメ、ですか?」
「・・・うん、わかった。それじゃあ、ナカジマ三佐とギンガには秘密・・・でも、この検査が終わって、書類を提出したら、ちゃんと説明しなきゃ駄目よ」
「はいっ!!あ、ごめんなさい、マリーさん。オフィスでティアが待ってるんです・・・怒ると、怖いから・・・」
「あはは。ごめんごめん、うん、早く行ってあげて」
「はいっ!失礼します!」

ビシッ!と敬礼を見せて、スバルは走り去っていった
駆け抜け様に、空になった紙コップをゴミ箱に叩き込んでゆく辺りが彼女らしいと言うべきか

自分以外に誰もいなくなった喫茶室で、マリエルはすっかり冷めたコーヒーを飲み干して・・・



“ドゥーエ”はにやり、と笑う

勿論、先程彼女がスバルに説明した事実は、全て“嘘”だ



○諜報者の籠絡



思っていた以上に、事は簡単に進んでいる
どうやら、想像していたよりもずっと、あのタイプゼロ・セカンドの娘は純朴な育ち方をしていた様だ

彼女が説明した話・・・戦闘機人に、つまりはスバル達に関わる予算がカットされる・・・というのは、真実など一つも無い。真っ赤な嘘である
ただ一点だけ、真実を上げるならば、ゲンヤとギンガには知らせていない・・・これは本当だ。知らせるつもりも無いのだが


420 名前:諜報者の籠絡:2008/01/24(木) 19:36:28 ID:liob6yb5
何故、彼女・・・スカリエッティの愛娘達:ナンバーズの次女、ドゥーエがスバルにこんな話をしたのか ――― 一日、時間を遡ろう



医療センターでマリエルに成り代わり、そして彼女を拉致したドゥーエは、とある高層マンションの一室・・・潜伏ポイント:C−02に彼女の身柄を隠した
この潜伏ポイント、というのは、ドゥーエがクラナガン市内で各種諜報活動を行う為の仮住まい的な拠点であり、特別な装置や設備は無い・・・
スカリエッティに必要な物品の注文をする際に、届け先を指定する為の便利が良いから、という理由もあるか

そして、このC−02という潜伏ポイントは、単に物資を受け取る為の住所かと言えばそうではなく、内心密かに憧れていた、彼女のプライベートルームである
建前としては、腰を据えて情報分析を行う為、居住空間に気を使う必要があった・・・そんな理由をこじつけたりもした
ともあれ、このポイントは何よりも“居心地”を最優先した拠点である

2DKの部屋には女性らしい色気は存在しないものの、多少埃っぽいがきちんと整頓されていて、食器棚の中にはお気に入りのマグカップが鎮座している
ダイニングテーブルやソファ。ベッド。アンティークなフロアランプ。そんな中で異彩を放つ、T型ガジェット一体・・・それが、少々殺風景なこの部屋の全てである
何はともあれ窓を開け放ちたいが、流石に今はそうはいかない・・・とても“マリエル”の力では運べない筈の、重たいボストンバッグをベッドに置き、ジッパーを開けた

中に入っていたのは、“マリエル・アテンザ”その人である
ドゥーエのバインドによって窮屈な格好を取らされているが、それでも抵抗の呻きが聞こえてこないのは彼女の意識が無いからだ。恐らく、翌朝までは起きないだろう

彼女、マリエルの顔と立場を借りて、タイプゼロに接触・・・隙を見て身柄を確保する
ある程度の困難は予想されたが、こちらには“マリエル・アテンザ”の顔と、各種“薬”という武器がある。どうにかなるだろう
楽天的とも言えるほどに、ドゥーエはタイプゼロ確保のプランをざっと組み上げて、医療センターで盗んだデータを眺めてみることにした
明日にでもスカリエッティの手元に届ける資料だが、タイプゼロと接触する時の為に役立つデータがあるかもしれない・・・

お気に入りのマグカップいっぱいに作ったカフェオレが無くなった頃、彼女は背伸びをしてソファに身を預けた
あまり期待はしていなかったが、所詮、定期検診で出るデータに大した情報はなかった・・・できれば、タイプゼロのISに関わる情報を入手したかったが・・・

「・・・まぁ、それに関しては、聞いてみるとしましょう」

ベッドで眠ったままのマリエルに向かって語り掛け、ドゥーエも眠ることにした
本来、機人に睡眠はあまり必要無いが、生体部品を休ませるためにも“眠り”は必要なのである・・・思索に耽る意識は、やがて眠りの淵へと沈んでゆく・・・


421 名前:諜報者の籠絡:2008/01/24(木) 19:37:01 ID:liob6yb5
陽も昇り切らぬ、早朝と言うにもまだ早い時間に、インターホンのチャイムが来客を告げた
チャイムが鳴った瞬間、温かいシャワーを浴びてご機嫌な顔で髪の水気を拭いていたドゥーエの眼差しが、ひたりと据わる
同じタイミングでダイニングの隅に鎮座していたT型は自律起動し玄関脇へと浮遊していった。魔力反応があれば即座にAMFを展開するよう設定してある
ドゥーエは下着の上にシャツを羽織っただけの格好で、玄関に向かう・・・その前に、マリエルの様子を確かめる・・・まだ眠っているようだ。騒がれるおそれは無いだろう
まずはインターホンに付いているカメラで来客の顔を確かめる

「・・・?」

モニターには、戸外の様子が映し出されるが、そこには誰も居ない・・・隠れているのだろうか?
管理局に嗅ぎ付けられた・・・その可能性は考えにくいが・・・?

「いたずら・・・こんな時間にありえないわよね・・・?」

思案していると、再びチャイムが鳴った
慌ててモニターに目を向ければ、カメラ映像の下の方に、紫色の髪の毛が微かに見え・・・ドゥーエは盛大な溜息を吐いた
T型に待機命令を出し、玄関の鍵を開け、来客を招き入れた

「おはようございます。ルーテシアお嬢様」

初対面だが、彼女の事は知っている
8年前にスカリエッティが確保した管理局の魔導師:メガーヌ・アルピーノの娘。ルーテシアだ。今は“母を蘇らせる為”にレリックを求め、スカリエッティに協力している
どうやら、彼女の背丈ではカメラの視界に収まらなかったらしい。来訪の時間を指定していなかったのはドゥーエだが、まさかこんな早朝に訪れてくるとは思っていなかった

「・・・おはよう、ございます・・・ドクターと、クアットロから、ここへ来るように言われて。あなたが、2番・・・?」
「えぇ、ナンバーズの次女でドゥーエと言います。よろしくね、ルーテシアお嬢様・・・さ、上がって。お茶でも淹れましょう」
「・・・?・・・」

そう言ったドゥーエの顔を、ルーテシアはきょとんとした顔で見上げていた

「・・・どうかしました?お嬢様」
「・・・あなたは、不思議な人・・・」


422 名前:諜報者の籠絡:2008/01/24(木) 19:37:33 ID:liob6yb5
「不思議な、人・・・?」
「うん・・・クアットロに聞いていた印象と、随分違う・・・」
「私の印象・・・?クアットロからはどんな風に?」
「・・・強くて、冷静、優しくて、残酷な・・・究極の、機人・・・でも、違う・・・そう思った」

どこか、ボーッとした、焦点が定まらぬ眼差しを真っ直ぐに見返しながら、ドゥーエはルーテシアの言葉を待った

「・・・あなたは・・・ドクターみたいだって、思った・・・ドクターも、ご褒美にって、お茶に誘ってくれたことがあったし・・・
でも・・・ドクターや、ウーノや、クアットロは、親切だけど、少し冷たい・・・だけど、あなたは、違う・・・?・・・どこか、あったかい・・・?」
「・・・???・・・」

ルーテシアの人物眼は、訥々とした口調と相まっていまいち真意が伝わりにくい・・・きっと、悪い評価では無いのだろうが・・・?

「・・・セインみたいに、賑やかじゃない・・・でも、ドクター達みたいに、冷たくない・・・だから、不思議な人」
「セイン・・・?あぁ、六女の。まだ私は会ったことが無いのよね」
「・・・そうなの・・・?」
「そうなの。五女のチンクまでしか知らないのよ。10人も妹が居るのに、半分までしか知らなくて・・・」
「・・・早く・・・」
「?」
「・・・早く、会えたら良いのに・・・ね」

ドゥーエはにっこりと微笑を拵えると、ルーテシアの髪をそっと撫でた
野外生活が長い為か、彼女の髪の毛は少し傷んでいる・・・

「時間があれば、お風呂に入って行っても良いわよ?」
「・・・ありがとう・・・でも、レリックを探してくれてる、ゼストとアギトに、悪いから・・・いい・・・」
「あら、残念・・・それじゃ、先に私の用事をお願いしても良いかしら?」
「うん・・・ドクターに、送りたい物があるって聞いてる・・・」

ルーテシアの言葉に一つ頷いて、ドゥーエは彼女にタイプゼロ・ファーストとセカンド・・・個体名称:ギンガ・ナカジマとスバル・ナカジマのデータが入った記憶素子を渡した

「これを送って欲しいの。大切な物だから、慎重に、ね」

423 名前:諜報者の籠絡:2008/01/24(木) 19:38:04 ID:liob6yb5
「・・・わかった・・・」

こくり、と頷いて、転送魔法の準備に入るルーテシアを尻目に、ドゥーエはスカリエッティの元に通信を繋いだ

「ドクター。ドゥーエです」
『やぁ、ドゥーエ、久しぶりだ・・・元気にしていたかね?』
「えぇ、お陰様で・・・昨日、ウーノ姉さんに伝えておいた例の、タイプゼロのデータ・・・これからお嬢様がそちらに転送します」
『わかった。すぐに見させてもらうよ』

新しい玩具を前にした子供のような顔だ。とドゥーエは内心でこっそり思う
尤も、彼女も昨日検査室でマリエルの秘め事を目撃した時に、今のスカリエッティと同じような顔をしていたのだけれど

「ただ、このデータは身体データだけで・・・ISや製造者等、機人としての重要な情報は入っていません」
『ふむ、ISについては是非とも知りたいところだが・・・製造者の情報などはどうでも良いさ。予想はできる』
「それでは、ISについては聞いてみるとしましょうか・・・タイプゼロの検査技師を確保していますので」
『相変わらず、素晴らしい手際だよ。ん・・・例のデータも今届いた。優しいルーテシアに、今度美味しい「お茶とお菓子、ですか?」あぁ、良く分かったね。ドゥーエ』

芸の無い口説き文句しか言えない“父親”に、ドゥーエはこっそりと溜息を吐いて、

「・・・とびきり、美味しいお茶とお菓子を振る舞ってあげてください。それでは、また後ほど」
『あぁ、朗報を待っているよ。ドゥーエ』

通信を切り、ダイニングの方に振り返ると、ルーテシアが所在なげに立っていた
どうしていれば良いのかわからなくて困っている・・・というよりも、彼女の場合、何もしていない、という方が適切だろうか

「ありがとう、お嬢様。お陰で助かったわ。今お茶を淹れるから、少し座ってて」
「・・・うん」

茶を淹れるための湯を沸かしながら、カップとティーポットを暖めておく

「お嬢様、砂糖とミルクは?」


424 名前:諜報者の籠絡:2008/01/24(木) 19:38:35 ID:liob6yb5
「・・・お砂糖、二つ。ミルクも」

椅子に座って足をぷらぷらさせていたルーテシアが、指を二本立てて見せた
どこか無機質な、人形めいた少女が見せた子供らしい嗜好に、ドゥーエはくすっと笑うと手際よく準備を進めてゆく

ドゥーエとルーテシアという、奇妙な組み合わせの茶会は、意外に会話が弾んだ
潜入任務が長かったドゥーエとしては、妹達が普段どんな風に過ごしているのか、どんな事があってどんな失敗があったのか。そんな話を聞きたかったからだ
ルーテシアは訥々とした語り口ながらも、ドゥーエの問い掛けにきちんと答え、子供らしい一刀両断な毒舌を呟いたりもした



「さて・・・それじゃ、私はそろそろ仕事をしますか」

ミルクティーと会話を満喫したドゥーエは、そう言って席を立った。ルーテシアが首を傾げて尋ねてくる

「・・・ドゥーエの、お仕事?・・・」
「えぇ、あっちの寝室で眠ってる局の技術官からちょっとお話を聞かなきゃならないのよ」
「・・・あの人は、ドゥーエが“助けて”来たの?・・・」
「へ?」

ルーテシアの問い掛けの意味がわからなかった。“攫って”来たの。と訂正しようかと考えるが・・・しかし、何故そんな事を言うのだろうか?

「・・・クアットロに、教えてもらったの。管理局は、優秀な人材を、催眠暗示や薬物で、洗脳して、縛り付けている。って」

何を、突飛な事を教えているのだ。あの妹は

「・・・だから、お話を聞くための、“処置”をするんでしょう・・・?」

感情を宿さない瞳のまま、ルーテシアは首を傾げて尋ねてきた
彼女の言う“処置”の内容は・・・大体、想像が付いた。クアットロの事だ。きっと、こんな少女には普通考えつきもしないような事を教え込んだのだろう

「それじゃあ、お嬢様はその“処置”ができるの?」


425 名前:諜報者の籠絡:2008/01/24(木) 19:39:08 ID:liob6yb5
「うん・・・クアットロに見せて貰って、勉強した・・・良くできましたって、褒めてくれた・・・お茶、美味しかったし、お手伝い、するよ・・・?」

ドゥーエは、麻酔が切れかかっているのか、眉根を寄せて寝返りを打つマリエルの姿を一瞥して、少し考えた
手っ取り早く、自白剤でも使おうかと考えていたが・・・折角手に入れた、面白そうな玩具である。楽しむのも悪くない
クアットロが仕込んだというルーテシアの“処置”とやらの手際にも興味がある
“マリエル”の出勤時間まではまだ幾らかあるとは言え、あまり時間に余裕がある身では無いが・・・結論としては、面白ければそれで良い
化粧っ気など欠片も無い、年齢の割に童顔なマリエルの頬を指で撫でながら、ドゥーエは考える

(薬も要らなさそうだし、拷問なんてしなくてもあっさり口を割りそうだけど・・・まぁ、良いか。結果的に情報が引き出せるなら、面白い方が良いわ)

「それじゃあ、お嬢様のお手並みを拝見させていただきましょうか」





――― 我ながら、酷い夢だった

検査室で、ギンガとスバルの裸体に勝手に興奮した挙げ句自慰に耽り、そこを他人に見つかってしまって・・・あれ?
そこから先は・・・どうしたんだっけ?

「ん・・・ん、む・・・ん、うぅっ!!?」
「・・・起きた・・・」

一気にマリエルの意識は覚醒した。咄嗟に悲鳴を上げようとしたが、それは口の中でくぐもった響きにしかならない
淡い紫色をした拘束帯が、猿轡のように口元を封じていた。周りを見回せば、見覚えのない部屋で、昨日着ていた乱れた着衣のまま・・・
両腕はバンザイの格好で空間にバインドされており、ベッドにぺったり座り込む格好で足下も拘束されていた

「む、むぅーっ!!ん、ぐ・・・ふ、ん、んーっ!!」
「・・・暴れないで・・・」

426 名前:諜報者の籠絡:2008/01/24(木) 19:39:39 ID:liob6yb5
見知らぬ少女の素っ気ない懇願を叶える余裕は彼女には無い
マリエルはひたすら身を捩って、拘束から抜け出そうと藻掻くが、魔力を持たない彼女にとっては無駄な努力だ

「お嬢様、具体的にはどうした手段で?」

部屋の隅に立っている女性が、にやにや笑いながらそう尋ねてきた

「・・・クアットロは、とにかく強い刺激で、精神に負担を掛けてあげることが大事。って言ってた・・・だから、そうする・・・」
「成る程」
「大丈夫・・・私が・・・助けてあげる・・・」

怯えきった瞳を覗き込んで、そう言い聞かせるルーテシアだが、マリエルとしては助けるというのならまず拘束を解いて欲しいというのが偽らざる本音である

「強い刺激を与えることで心を縛る暗示を、洗脳を吹き飛ばす。ということですね。流石お嬢様」
「・・・うん・・・口、おさえておいて良かった・・・舌噛むと、痛いし・・・」

わざとらしく説明口調なドゥーエと、対照的に気遣わしげなルーテシアの言葉に、マリエルは目を瞠って呻きを漏らした

(暗示?強い刺激っで吹き飛ばすって・・・私は何も、洗脳なんてされてないわよ・・・!!?)
「それじゃ・・・始めましょう。お嬢様」
「うん・・・わかった」

ゆっくりと、縛り付けられている自分に近寄ってくる少女と、部屋の隅で面白そうにこちらの様子を見守っている女性の顔を交互に見ながら、マリエルは身を捩る
ぎし、ベッドのスプリングを軋ませながら子猫のように這い寄ってくるルーテシアが、表情の無い顔を少し曇らせた

「・・・大丈夫・・・痛い事もあるけど、我慢すれば、元に戻れるから・・・」
「むーっ!ん、んあ、ぐ、ぅうーっ!!」

マリエルとしては、獣の様に唸りながら、非力な身体を踊るようにくねらせるしかできることがない
昨日、意識を失った時の格好のまま・・・自慰に耽っていた時の乱れた着衣のままなので、胸元ははだけたままだし、下着は愛液で汚れたままだ。冷たい感触が気持ち悪い
汗ばんだまま意識を失った身体は、何だか臭い様な気もする・・・だが、ルーテシアは委細構わず胸元に顔を近付けてゆく


427 名前:諜報者の籠絡:2008/01/24(木) 19:40:11 ID:liob6yb5
裸の胸を見られている。一日お風呂に入っていない体臭を嗅がれている。恐怖と羞恥に身体は震え、マリエルはきつく瞳を閉じ・・・
不意に、胸に走った快楽の刺激に、釣り上げられた魚のように、身体が大きく跳ねた

「ぅんっ!!んふ、むーっ!!」

ルーテシアが、乳房に吸い付いてきたからだ
赤子が母乳を求めるように、小さな唇に乳首を挟んで吸い上げている・・・だが、赤ん坊とは違って、明らかに性感を高めさせる舌使いで口に含んだ乳首を弄んでいる
舌先でつつくように舐めているかと思えば、ちゅーっ、と音がするほどにきつく吸い上げ、唇できゅっと挟み込み、自分の唇越しに柔らかく噛み付いて押し潰す

マリエルとしては認めたくは無い事実だが・・・嫌悪ばかりでは無かった。確かに、“快感”がそこにはあった

異性との性交渉の経験が無い彼女にとって、こうした刺激は初めての経験であり、胸の裡は否応なく昂ぶってゆく
唇と舌先で弄ばれた彼女の乳房の先端は唾液にまみれて濡れ光り、ぷくりと堅く膨らんで、彼女が興奮していることを示していた
抵抗するように藻掻いていた身体からも、徐々に力が抜けてゆく

ルーテシアは丹念にマリエルの乳房を責め、瞳の光が快楽に蕩けているのを確かめて、一度身を離した

(これが、クアットロの指導・・・?あの子にしては、甘いわね・・・?)

緊縛した上での性行為というのは、それだけで十分苦痛だとは思うのだが、ドゥーエはそんな感想を胸中で呟いていた
これは、私が一度、再“教育”してあげなきゃいけないかしら・・・?と、そんな風に考えていたところ、ルーテシアは瞳を閉じて、己の両手を覆うデバイスに呼び掛けた

「吾は乞う、大地の王、揺るがす者。言の葉に応え、我が命を果たせ。召喚・・・“地雷王”」

両手のグローブ・・・アスクレピオスの宝玉が眩く輝き、彼女の求めに応じて、召喚虫が姿を現した
現れたのは“地雷王”と彼女が呼ぶ虫だ。本来は無人世界の山岳地帯に棲む巨大な甲虫で、局地的な地震を発生させる生体能力を持っている
だが彼女は、普段とは少々異なる作法で地雷王を呼び出した。成虫となった地雷王は、この部屋には収まりきらない程の大きさだが、指に止まるくらいの大きさの個体を召喚したのだ
いつもの地雷王とは別の種類なのか、幼体である為なのかは不明だが、冠のような大きな角はまだ未発達で、丸っこいシルエットの虫である

「「ッ!!!?」」

召喚を目の当たりにしたマリエルが息を呑み、ドゥーエでさえも背筋が粟立った・・・ルーテシアの周りに召喚された小さな地雷王は、100を優に越える程の群れなのである


428 名前:諜報者の籠絡:2008/01/24(木) 19:40:42 ID:liob6yb5
「お、お嬢様・・・?それは、クアットロの直伝・・・?」

腰が引けたドゥーエの問い掛けに、ルーテシアは指先に小さな地雷王を乗せたまま振り返って、ふるふると首を横に振った

「・・・ううん・・・私の、オリジナル・・・“強い刺激”が必要って言うから・・・」
「そ、そう・・・」

子供の発想ほど恐ろしいものはない。ドゥーエはベッドの上で、身を捩って何とか逃げだそうと暴れているマリエルに、心の中で合掌した
ルーテシアが、何の為にあの小さな地雷王の群れを召喚したのか・・・何を見るよりも、明らかだった

「ドゥーエ・・・この人、立ち上がらせて・・・座った格好だと、あんまり効かない・・・」

無表情に恐ろしい台詞を呟くルーテシアに、マリエルは猿轡の向こうで絶叫し、ドゥーエは意外過ぎる才能の発揮に頭痛さえ感じていた
ドゥーエが指を鳴らすと、腿をベッドに固定していたバインドが消え、クレーンで吊り上げられるようにマリエルの身体が引き摺り上げられてゆく
足首を再度固定されて、丁度、「X」の字を描くような格好になった

「ふむーっ!!うーっ!!ぅあぁぅーっ!!!」

涙を零しながらかぶりを振るマリエルに、ルーテシアは無表情ながら、気遣うような顔で彼女に言った

「・・・我慢、して・・・あなたの為だから・・・ね・・・」

マリエルとしては叫ぶしかない。ドゥーエとしては同情しつつも嗤うしかない。ルーテシアとしては“マリエルの為”にも手加減などできる筈が無い
ルーテシアは、心の底から本気で、マリエルの洗脳を解く為・・・というつもりなのだ

「・・・地雷王・・・お願い。あの人の、暗示を、壊して・・・」

その呟きに忠実に応じて、地雷王の群れは、うぞり、と黒い細波と化してマリエルに這い寄ってゆく
マリエルはこれ以上無いくらいに、恐怖と嫌悪に目を見開いて、叶う物なら踏み潰そうとでもしているのか、じたばたと藻掻くが・・・やはり、無駄な努力だ

「ふぅあぁぁぅぅーーーーーっ!!!!うあああぁぁっ!!ぁぐぅううぁぁぁあああぁぁぁっ!!!」

429 名前:諜報者の籠絡:2008/01/24(木) 19:41:13 ID:liob6yb5
ニーソックス越しに感じる、小さな鉤爪の布地に食い込んで、徐々に這い上がってくる感触に、マリエルは総毛立った
足首を埋め尽くした地雷王は、ふくらはぎを這い上がり、徐々に膝、太腿へと、白いニーソックスの布地を黒い甲殻で征服してゆく

「き、うぅぅっ!!ふぁぁぁああぁぁっ!!ん、んんっぅぅっ!!!」

太腿の半ばに達した辺りで、マリエルの身体が一層激しく暴れ始めた
四肢を固定されている為に、唯一動く腰を激しく振って、腿を這い上がる地雷王を振り落とそうと懸命に足掻いている
確かに、数匹の地雷王がぽろぽろと腿から振り落とされた。だが勿論、それだけだ。進行を食い止めることなど叶う筈がない
遂には、浅いスリットが入ったタイトスカートの中に、内股を伝って地雷王が侵入し・・・その途端、マリエルの動きがびたっと止まった

今暴れれば、腿で地雷王を潰してしまうかもしれない・・・そうなれば、この召喚虫はどうするのだろうか
今更ながら、腰の辺りを這っている地雷王の、小さいながらも凶悪そうな顎が目に入った。これだけの数の虫に、一斉に食い付かれたら・・・
嫌悪とは違う種類の悪寒に背筋を震わせたマリエルは、先程までの激しい抵抗とは一変して、動いたら死ぬ、とでも言わんばかりに、凍り付いたように動きを止めた

スカートを通り越して、ジャケットの裾から、柔らかいお腹に小さな鉤爪をチクチクと食い込ませながら、地雷王は這い進む
背筋を、脇腹を、そんな感触が這い回っている。だがマリエルは身動ぎ一つできずに、ただ蹂躙されるままだった

「ぅぅ・・・ぅぁぁ・・・・」

マリエルは、胸元から足の爪先までにびっしりとたかる黒い甲殻に、青ざめた顔で呻きを漏らすばかりだった
時折、肌の上で蠢く感触に身震いがするが、それ以上の抵抗は何も思い付けない
ドゥーエも、眼前のおぞましい光景に口元を引き攣らせているが・・・これだけなのだろうか?彼女はルーテシアに尋ねた

「・・・お嬢様。これは確かに刺激的だけど・・・でも、これだけ?」

ドゥーエの問い掛けに、ルーテシアはまたも首をふるふると横に振り、小さく、地雷王。と名を呼んだ
その瞬間 ―――

「ふ、ぐ、ううううぅぅぅぅぅぅぅっ!!!!!」

地雷王にたかられていたマリエルが、凍り付いたように動きを止めていた身体を仰け反らせて、悲鳴を上げた


430 名前:諜報者の籠絡:2008/01/24(木) 19:41:44 ID:liob6yb5
地雷王には、局地的な地震を起こす生態能力がある・・・それは例え、成虫ではなくても、小さな個体でも備えているものだった
乳房をびっしりと覆い、乳首にかじり付き、シャツやスカートの中で歪に布地を押し上げている地雷王が身を震わせ、一斉に責め具と化してマリエルを襲ったのだ

「ひ、ゃぁあふ、ぶぅぅぅぅっ!!!!ぅあぁぅっ、む、ぐううぁぁぁっ!!!」

最早、どこが弱いとかそんな話じゃない
既に拷問に等しいレベルで身体を責め立てられているマリエルだが、口を猿轡で封じられている為に屈服を訴えることもできない
全身を襲う微細な、しかし痛いほどに性感を高める振動に抗うことなどできる筈もなく、彼女はただ身体をくねらせて、呻き声を漏らすばかりだった
胸は勿論、お腹に加えられる振動は身体の芯まで震わせてくる。股間に集まる地雷王は樹液を啜る甲虫のように、しとどに溢れる愛液を求めて蠢いていた

「ぅっくぁぁぁぁあああああぁぁぁぁっ!!!!」

愛液を求めて蠢く地雷王の一匹が、股間にぺたりと張り付いて、冠の未発達な、丸い頭をマリエルの秘部に突っ込んできた
当然、局地的に振動をもたらす生態能力はそのままで、マリエルは猿轡の奥でくぐもった悲鳴を上げ、秘裂の中とクリトリスを震わせるその衝撃にひとたまりもなく絶頂に達した
失禁したかのような愛液が股間から垂れ流れ、マリエルの身体がくたりと弛緩した

しかし、それも束の間のこと
気を失うように弛緩していたマリエルの身体は、尚も襲い来る地雷王の振動に、電撃でも受けたかのように叩き起こされる
張り詰めた乳房と、堅くしこり上がった乳首にへばり付く地雷王を何とか振り落とそうと、マリエルは懸命に身体をくねらせるが、その程度で落ちてはくれない
敏感になりすぎた肌の上に、張られる鉤爪がチクチクと小さく刺さる痛痒い感触に襲われて、彼女は喘ぐ・・・確かに、彼女は喘いでいた
媚肉を掻き分けて、膣中に潜り込もうとする地雷王は、小さな身体を肉襞で身体を締め付けられる度に、抗うように振動を強くする
その度に彼女は嬌声を上げながら身体を震わせ、秘部からは愛液が垂れ落ちる。身体の芯から、内臓を震わせるような責めに、マリエルはひとたまりもなく翻弄された



およそ、10分後・・・マリエルにとっては数時間以上に感じただろうが。半ば失神した様な、茫然自失とした顔を眺めて、ドゥーエはルーテシアに尋ねた

「もう、十分かしらね?お嬢様はどう思う?」
「・・・うん、大丈夫・・・と、思う・・・駄目だったら、次の手も考えてあるけど・・・?」

無表情のまま、恐ろしい台詞を放つルーテシアに、ドゥーエは戦慄さえ憶えていた


431 名前:諜報者の籠絡:2008/01/24(木) 19:42:17 ID:liob6yb5
「ま、まぁ、駄目だったときは、私がどうにかするわ」
「・・・わかった・・・地雷王、もう良いよ・・・ありがとう」

ルーテシアの言葉と共に、小さな地雷王は残らず送還された・・・ぐっしょりと濡れたシーツの上に身体を投げ出しているマリエルの嗚咽が、部屋に小さく響く
ドゥーエは猿轡にしていたバインドも解除した。既に叫び声を上げる気力も使い果たしたのだろうか。彼女は呆然と嗚咽を漏らしている
いまこの状況で尋問は厳しいか・・・自業自得とは言え、適当な所で止めるべきだった
しかし、時間も惜しい。ドゥーエも“マリエル”として出勤しなくてはならない。肝心要の部分だけは、尋ねておきたい

「さて・・・それじゃあ、すっきりしたところで教えて貰いたいことがあるの。私の質問に答えて貰えるかしら?
答えてくれる様になったなら、もうこんなことをする必要も無いんだし、ゆっくり休んで、帰してあげることもできるわよ?」

帰れる
その単語に、マリエルの瞳が動いた。彼女が震える唇を駆使して言葉を紡ぎ出そうとする姿に、ドゥーエはにやりと唇を釣り上げた・・・





『なるほど・・・ゼロ・セカンドのISは振動破砕か・・・ファーストのISがオミットされているというのは意外だったな』
「機体確保の優先順位は、当初の予定ではファーストを優先とするつもりでしたが・・・これは、セカンドの方が“美味しそう”ですね?ドクター」
『あぁ・・・頼めるかい?ドゥーエ』
「お任せください。プランは既にでき上がっていますので・・・しかし、何故ドクターの作でもないタイプゼロに、ISが付与されているのでしょうか・・・?」
『君が送ってくれたデータに依れば、タイプゼロの機体はおよそ12年前の機体。トーレの稼動時期とそう変わらないくらいだ。
あの頃私は、チンクの設計の為に戦闘目的のISの研究を進めていた頃だった・・・恐らく、そうした研究データを入手した最高評議会の手先が作り出したのだろうね。
ファーストのISがオミットされているのは、振動破砕能力の付与に失敗したんだろう。右腕の基礎フレームにほんの僅かだが歪みが残っている』
「・・・評議会が、タイプゼロを造り上げた理由は・・・ドクターの反乱を止める為。でしょうか?」
『十中八九、そういう事だろう。振動破砕能力は対人であっても十分に危険だが、機人の構造には致命的なダメージを与える能力だ・・・大した先見の明じゃないか』
「皮肉な話ですね。ドクターを止める為に生み出されたタイプゼロが、管理局員に保護され、そしてドクターの尖兵にされてしまうなんて・・・」
『まぁ、それもこれも、全ては、ドゥーエ。君の手腕に掛かっている。吉報を待ち望んではいるが、あまり危険な真似はしないでおくれよ』
「えぇ、妹達の顔も見ないままでは、死んでも死にきれませんからね・・・それでは、ドクター。また後ほど・・・」

432 名前:諜報者の籠絡:2008/01/24(木) 19:42:48 ID:liob6yb5



まだ、スバルは知らない

己が、蜘蛛の巣に掛かった蝶であることに、彼女はまだ気付けていない

静かに牙を剥き出した蜘蛛が迫りつつあることに、彼女はまだ気付けていない



“ドゥーエ”・・・否・・・“マリエル”は、人気の無い廊下を歩きながら、そっと唇を釣り上げた

彼女らしからぬ、三日月の様な酷薄な笑みを拵え、彼女は静かに牙を剥き出していた





公開意見陳述会まであと5日


433 名前:26-111:2008/01/24(木) 19:46:55 ID:liob6yb5
以上です

・・・あれ?何だかドゥーエ姉さんが、子供好きのお姉さんになっちゃいマシタヨ?
ていうか、エロ展開いらなくね?普通に拉致って尋問してかっ攫う方がスマートじゃね?
・・・でも、ここ、エロパロ板なのよね・・・!

次はスバルとマリーさん(ドS・・・にしたい)の話になる・・・かなぁ・・・?

それでは、スレ汚し失礼しました


・・・これ、何て大量地獄?(←ググるなよ!絶対にググるなよ!)

434 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 19:57:04 ID:dambPqZp
>・・・これ、何て大量地獄?(←ググるなよ!絶対にググるなよ!)
心配すんな、ググるまでもなく知ってる…orz
いやぁアレこそ一体どこら辺に需要があるんだか…

あぁそうそう、GJでした。

435 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 20:06:29 ID:Z6hFrxhc
GJです
2番さんは姉妹には優しいだろうから、きっと根はいい人なんだよ。

大量地獄って買った人いるのかな・・・
自分は流石に自重したけど・・・

436 名前:B・A:2008/01/24(木) 20:54:08 ID:gvUnRyt2
>>433
GJです。
というか、ルーテシアに何教えているんだあの4番。
大量地獄はやばいっす。紹介記事見ただけでさぶイボ立った。


ところで、ちょっとみなさんにアンケートなんですが、今書いているSSが割といい話なんです。
ただ、プロットの通りに書くとそれが台無しになるんですよ。その分エロさは増大するんですが。

クロノ×フェイト←エリオ

なんですけどね。
いい話か台無しのエロか、どっちが良いですか?

437 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 21:14:26 ID:jhY21Xbl
いいはなしをお願いします。

438 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 21:15:23 ID:UotdSKDr
じゃあ台無しな方向で

439 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 21:15:31 ID:PJQh1aXZ
あえてエロいほ(ry

440 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 21:17:01 ID:PjGTKbel
いっそ両方書けば(ry

441 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 21:17:03 ID:niwarD9e
いい話に一票。エロイラネとこの板の意義を否定してみる

442 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 21:17:24 ID:JogA/TGZ
…3P?
ならそれをキボ(ry

443 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 21:32:45 ID:6uLXU8T9
いい話で

444 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 21:34:49 ID:OwUjGLtJ
クロノが後ろッ!!エリオが前だッ!!

445 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 21:57:57 ID:1WnZwMd+
>>444
いや、フェイトの後ろにエリオ、エリオの後ろにクロノだっ!!

446 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 22:00:48 ID:5j7S9Gjw
>>444
一票入れる

二穴3Pができたらエローくなりそうなんだが、
いかんせん男の頭数とカップリングの組み合わせが少なくて挫折

447 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 22:07:27 ID:JogA/TGZ
つか、二人がかりでフェイトをいじめたり二人がかりでエリオをいじめたり
いっそ縦横無尽にいろいろヤっちゃったら?

448 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 22:23:38 ID:kC0IHlBb
初投稿しようと1本書いてたんだが、
書きかけの段階で某氏の作品と非常に酷似したものだと知った。
俺は投稿するなと言うことかorz

449 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 22:25:45 ID:Mp9g8l5G
俺はエリオにフェイトさんのバリアジャケット着せて提督のモノをしゃぶらせたいんだが・・・

450 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 22:32:01 ID:Dxqw37tn
>>448
どこまで似ているか次第だと思う
何十何百とSSが投下されてきたこのスレで似てるのは珍しい事じゃないと思うし
流石に物語や展開や書き方までそっくりだとアレだけど、個人的には似たネタでも違う表現のSSも読んでみたい

451 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 22:35:07 ID:nlW0ra8c
かつてはラノべのコピペ改変が作品と称して投降されてた(保管庫にも残ってる)。
多少似てるぐらいなら……

452 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 22:45:51 ID:I8htC8oo
>>433 スバルがどう料理されるか楽しみでしょうがない! GJです!!

453 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 22:50:54 ID:WomdkPlN
>>448
某氏ってのは2ch外部の誰かか?それともここに出入りしてる職人さん?

454 名前:448:2008/01/24(木) 22:51:51 ID:kC0IHlBb
いや、エリオが徹底的に犯られるものを書こうと思ってたんだが、

他の6課メンバーに犯られる毎日。

耐え切れなくなって逃走を図るも失敗。

みなさんにいっぺんに犯られる。


導入部こそ辛うじて違うものの、
どう見ても「ある槍騎士の逃走の話」です。本当に(ry

455 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 22:52:12 ID:gxrvqkFF
>>409
その結果やはりシスターに勝てず、ボコられてるエリオキュンなら

456 名前:26-111:2008/01/24(木) 22:56:50 ID:liob6yb5
>>455
OK、プロットがあるので遠慮無く書かせてもらおう
しかし、私がシスターを書くと、将よりも魔王よりもウォーモンガーになるんだぜ・・・?


457 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 23:03:22 ID:WomdkPlN
>>454
同じスレ住人なんだし『ある槍騎士の〜』シリーズの作者さんに、
似てるんだけどおkですかって聞けばいいジャマイカ。
誰か、一階の名無しさんを呼んでこい〜

458 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 23:07:19 ID:q/nLumMk
>>443
GJ!!いい仕事です。ものすごく面白かったです。
マリエルやISの事実が今後どうなるのか、ドキドキです。

>>448
似ているといってもSSはたくさんあるから、似てるのも出てくる
もんだし、勇気を出して投下してみては。

陵辱や百合もいいけど、レジアス職人帰ってこないかなー。

459 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 23:09:46 ID:gxrvqkFF
>>456
どうみてもバトルジャンキーだしおk
ちなみに俺の中ではフェイトさんのほうがなのはさんより戦狂いなイメージw

460 名前: ◆Ev9yni6HFA :2008/01/24(木) 23:17:56 ID:H0JOuXz2
>>458
呼んだかい?

うん。今、推敲中だから明日中には投稿出来ると思う
ただ、俺の場合は推敲に入ってからが長いけど

461 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 23:24:17 ID:q/nLumMk
>>460
あなたを待っていた。GJとはいわないけど、投下の際には「21発の礼砲」
を撃たせてもらいたいと思ってます。

462 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 23:25:52 ID:yJCSnb99
>>460
レジ×なのの方ですか?違ったらすいません。
楽しみにしています。

463 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 23:50:32 ID:NOX1eZk6
>>459
何を言っている?なのはさんは戦狂いじゃないぞ
ただ一方的な殺戮が大好きなだけだ

464 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/24(木) 23:51:22 ID:GZGxHWkY
レジアス×なのはをまた読みたいよな〜。

465 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 00:02:16 ID:SIHT6tB4
ふたスバルの続編、なかなか上手く書けない。
息抜きに奥様は魔法少女みたいなぱっつんぱっつんの魔法少女服に身をつつんだリンディさんが
触手や何やらにつかまってえらいことになるSSでも書いてみようかな・・・・・・

でも需要はあるんだろうか

466 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 00:05:09 ID:U7xQxZTs
>>465
触手とか獣とかわけのわからん化け物に陵辱されるリンディなら需要あるよ
少なくとも俺が喜ぶ
まぁ、誰でもいいわけだが

467 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 00:07:08 ID:XsaPR8yh
>>465
需要だと?
それは俺の大好物だぜ

468 名前:448:2008/01/25(金) 00:07:38 ID:IJ9dNoa9
>>457,458
サンクス。とりあえず放棄はしないで書いてみようと思う。
投稿は一階の名無し氏の許可が下りたら。

469 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 00:22:06 ID:bad1CPTY
過去にガリューとフェイトのカップリングがあったんだ・・・だからッ!!ガリューとリンディもいいだろう?

470 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 00:23:35 ID:7HAGIpmX
>465
触手の代わりにレティさんに捕まる同人誌なら持ってる。

471 名前:ザ・シガー:2008/01/25(金) 00:31:41 ID:iEX+0g/H
>>465 俺を呼びましたか? リンディさん大好きですが何か?

っていうかエロパロ版でリンディさんにもっと光を、あとシャマル・レティ・カリム・シグナム(ここ重要!)にも。


ところで「甘党艦長〜」の第十話の投下したいんですが、準備良いですか? あと数分で最終チェック終わらせて投下体勢整えますが。
ちなみに今回が最終回です。

472 名前:ザ・シガー:2008/01/25(金) 00:39:19 ID:iEX+0g/H
それじゃあ投下行きます。

毎度の事ですがオリキャラ出ます、そしてこれも毎度の事ですがエロです!

そして今回は甘さ強めで書きました。

473 名前:ザ・シガー:2008/01/25(金) 00:40:14 ID:iEX+0g/H
甘党艦長と俺物語10

ジリリリ〜ン♪ ガチャッ

『もしも〜し』
「ああ、親父? 俺だよ、ジョン」
『おおジョンか〜。久しぶりだな、どうだそっちは? 元気か?』
「ああ、元気だよ。っていうか今日はちょっと大事な話があってさ…」
『大事な話? おお! まさか結婚か?』
「うん、まあそんなところ…」
『本当か!? そりゃめでてえな! それで、おめえの嫁さんになるってどんな娘っ子だ?』
「えっとねぇ……俺の勤めてる艦の艦長で10歳くらい年上で子持ちの未亡人」
『はっ?』






おっす皆! 元気してっか? 俺だ、ジョンだ。
という訳で艦長とは結婚する事になりました。

「ナニが“という訳”なんだ!! 詳しく説明しろ!!!」

この喚いてるチビっ子はクロノ・ハラオウン、もうすぐ俺の息子になる少年だ。
14歳という多感な思春期な為なのか何かと怒りっぽいんだこれが。
まあ、あまり気にしないでやってくれ。

「あ、あの‥クロノ、少し落ち着こうよ、ね?」

そしてこの金髪ツインテの心優しき超美少女はフェイト・T・ハラオウン、もうすぐ俺の娘になる少女だ。
純真無垢な穢れない心を持ち優しさと慈愛に満ちた天使のような子なんだよこれが。
プレシアのオバハンは正直いって性格も服装のセンスも最悪だったが、この子を生み出したのはマジで賞賛に値するぜ! 超GJ!!

「そうだよクロノ〜、ジョンは肉くれるし肉くれるから良い奴だぞ? クロノも肉食うか?」

肉肉言ってるこの赤い犬はアルフ、犬だ。
以上。

「そうよクロノ、これからはお父さんって呼ばないと」

この見目麗しく朗らかな笑顔の似合う女神のような美女はリンディ・ハラオウン、もうすぐ俺の妻になる女性だ。
ちなみに俺の所属する艦の艦長で管理局の提督もしてる超が付くくらいのエリートだ。
だがまあ夜になれば、ドマゾで淫乱なメス豚奴隷になるんだがそれは内緒だぜ?



そして俺は今ハラオウン家でもって艦長との交際宣言をしたところです、はい。
予想通りですがチビッ子執務官が反対してきやがってます。

「“父さん”? そんな風には呼べません! 僕は再婚なんて認めないぞジョン! 大体君に母さんを幸せにできるかどうか…」

このマザコン少年が! そんなだからいつまでも身長が伸びないんだよ、まったく……
そんな風に反対するクロノ君に艦長は微笑みながら(背後に魔神のスタンドを出して)声をかけた。

「クロノ、あんまりそんな事言ってると母さん怒るわよ?」

口調こそ穏やかだが艦長は凄絶な程の迫力に満ちていた、心なしか周囲の空気が板垣○介のグラップラー漫画よろしく歪んで見える。

474 名前:ザ・シガー:2008/01/25(金) 00:41:13 ID:iEX+0g/H
あれ? リンディさんってオーガだっけ? マジ恐いね、うん。

「す、す、す、す、すいません母さん!」

クロノ君もそんな艦長の迫力にガタガタ震えている、なんか色々トラウマが発動してるみたいだ。
きっと今までたっぷりと艦長のお叱りモードを体験してるんだろう、このまま結婚したら俺も味わうのかな? ちょっと泣きそうだぜ。

と言う訳で俺と艦長の結婚はハラオウン家で正式に認められましたとさ。





そしてこれは二人の交際がハラオウンの家族に受け入れられる数日前のある日。


「ふぅ……今日はもうこれで終わりかしら…」

アースラのブリッジでその日の任務の引継ぎをしたリンディは一息ついて帰り支度をする。
先ほど飲んで補給したばかりだが、リンディはもう糖分が不足気味だと感じ始めていた。
早く帰って砂糖とミルクをたっぷり入れた緑茶が恋しくなっているところに通信ディスプレイが展開された。

「あら? メール?」

ディスプレイに展開されたメール文面を開いたリンディは思わず口内に砂糖が溶けるような錯覚を感じた。
何故ならそれは最愛の恋人からの便りだったのだから。

『リンディさんへ。
今夜もし用事がなければ、クラナガンの第七バスターミナルの銅像前に来てくれませんか?
ホテルギャラクティカで最高のディナーと部屋を一つ予約してあります。
ジョンより。』





「美味しかったわ、ご馳走様ジョン」
「そうっすね‥美味しかったっすね…値段相応に‥」

リンディとジョンの二人はとある高級ホテルで優雅なディナーを楽しんでいた。
そこの料理は毒舌で知られる有名美食家ハイバラ・ユーザンですら美味いと泣き叫ぶ程と謳われるだけあって最高の味を堪能できるものだった。
しかし、最初に“代金は全部自分が持つ”と言ったジョンは少々顔色を悪くしている。

「ここの代金、本当に全部ジョンに払ってもらって良いの? なんなら私が出すけど」
「いえ、大丈夫です‥俺も男ですからこれくらいはカッコつけたいんですよ」

ジョンは若干引きつりながらも食後のコーヒータイムを楽しんでいる、もちろんだがリンディが飲んでいるのは砂糖とミルクたっぷりの紅茶だ。

そしてそんな二人の前に一つの食器が運ばれてきた。
すでにメニューはデザートまで全て終えているのでこれ以上料理が来る筈はない、リンディは不思議そうな顔をするがジョンは何故か大量に汗をかき始める。

「あら、何かしら? もうデザートも終わった筈だけど」

475 名前:ザ・シガー:2008/01/25(金) 00:42:23 ID:iEX+0g/H
「いや、その‥リンディさん、これは…なんて言ったらいいのか‥とにかく開けてみてください」

ジョンは顔を真っ赤にしてリンディに皿を覆う蓋を開けるように促す、リンディは不思議そうにしながらもその言葉に従った。

「これは…」

そこに鎮座していたのは料理の類などではなかった。
それは輪状の金属製装飾具、指輪である。
そしてその装飾具が持つ意味は唯一無二、永遠の愛意外にありはしない。

「リンディさん…その、なんて言うか‥お、お、俺と結婚してください!」





一世一代の決めのセリフがちゃんと言えなかったぜ、泣きそうだぜ。
ジャン・クロード(訓練校時代のルームメイト)直伝の方法でプロポーズを敢行した俺だが艦長はテーブルの上の指輪を見て俯いたまま固まってる。

あれ? もしかして寒いですか? すべりましたか? 空気読めてないですか? それとも指輪がしょぼいですか?
しかし、しょうがなかったんですよ!? 式の費用とか考えたらこれが精一杯で…やっぱり石の入ったやつじゃなきゃダメだったのか‥ただのプラチナ製じゃダメだったのか。
俺が激しく自己嫌悪モードに入っていると、艦長はゆっくりと顔を上げる。

そして艦長のその顔は涙に濡れていた。


「あ、あの…リンディさん?」
「ごめんなさい、その…嬉しくって」

ああもう‥なんであなたはそんなに可愛いんですか、艦長‥‥いやリンディさん。
そんな風に泣かれたら俺もう堪らなくなっちまいますよ。

「ねえジョン‥本当に私で良いの? あなたならもっと若くて可愛い子だって‥‥」
「俺はあなたより可愛い人なんて知りません」
「私おばさんよ?」
「十分魅力的です」
「子供だっているし‥」
「二人とも良い子ですから、今から家族になるのが楽しみですよ」
「私って凄く嫉妬深いわよ?」
「そ、それは重々承知してます‥身を以って」

そうしてリンディさんは瞳に溜まった涙を拭いながら柔らかい笑みを見せる。
それはもう華が咲き誇り、燦然と輝く太陽みたいな笑顔で、俺は彼女が本当に光を放っているような錯覚に陥る。

「こんな私で良かったら喜んで‥‥あなたの妻にしてください」


きっと俺はこの先この人無しじゃあ生きていけない、でもまあこの人に捧げられるなら俺の一生も捨てたもんじゃねえよな。






ホテルギャラクティカのとある一室、そのベッドの上にジョンはいる。
腰にタオルを巻いて股間の素敵なシンボルを最低限隠し、正座で待機中であった。

そして部屋には浴室からシャワーの水音だけがやけに響き渡っていた。
説明するまでもないが、シャワーを浴びて身を清めているのはリンディである。

476 名前:ザ・シガー:2008/01/25(金) 00:43:13 ID:iEX+0g/H
今まで様々な場所で契ってきた二人だが、このようにホテルで情交を交わすのは初めてな為にジョンは激しく緊張していた。

だが彼の緊張は場所の問題だけではない、やはり求婚が成功して初めての結び付きともなればそれは何かしら特別なものであり、それも大きな要因の一つであった。
そして、緊張に固くなっている(色んな意味で)ジョンの下にシャワーを終えたリンディがやって来る。

「遅くなったわ、ごめんなさいね」
「い、い、い、いえ‥そんな事は」

浴室から現われたリンディは薄いタオルを1枚身体に巻きつけただけという実に扇情的な姿であった。
湯上りの為なのか、髪は首の所でリボンで纏められ(俗に言うSTSスタイル)いつもとは違う魅力を放ち。
そして湯に濡れた身体に張り付いたタオルが彼女の持つ起伏の激しい破壊的なプロポーションを強調して凄い事になっていた。

「ジョン? どうしたの?」

完全に固まっているジョンにリンディが首をかしげて顔を覗き込んでくる、するとジョンはリンディの肩を掴んでベッドに彼女の身体を押し倒した。


「ジョン‥‥」
「リンディさん‥‥」

二人は互いに熱の篭った視線を交わす。
リンディの瞳は潤み、これから与えられるだろう甘美な交わりに対する期待に満ちていた。
そしてジョンは彼女の身体を隠すタオルに手をかける。

「良いですか?」
「は、はい‥‥」

ジョンは確認を取ってからゆっくりとタオルを剥ぎ取る、そしてそこには眩い程の絶景が広がっていた。

リンディの身体はシャワーの湯とうっすらとかいた汗に濡れて妖しく光り、興奮と入浴の熱に僅かに朱に染まって瑞々しく美しい肌をより一層輝かせている。
全身の肌と言う肌はまるで年頃の少女のような最高の張りと艶を持ち、圧倒的な魅力を放つ。
そして濡れた髪と唇から漏れる吐息から漂う果実のような甘い香りが、鼻腔から駆け抜けて脳が蕩けるような錯覚すら起こさせる。

ジョンはリンディのその美しさに息を飲み、時を忘れて魅入られた。


そんなジョンの熱視線にリンディは頬を赤らめて恥らう。

「そ、そんなに見ないで‥‥おばさんの身体なんて見ても面白くないでしょ?」
「そんな事ないですよ。その‥あんまり綺麗なんで見惚れちゃいました」
「もお、おだてても何も出ないわよ?」

リンディはジョンの言葉に苦笑して冗談めいた言葉を漏らす、そんな彼女の唇が唐突に口付けで塞がれる。
それはただ優しく重ねるだけのキス。
でもそれはどんな深い情交より、激しい行為より強く愛を伝えるものだった。

ジョンはたっぷりと時間をかけてリンディの甘い唇を味わうとゆっくりと顔を離した。
リンディは少し名残惜しそうに彼の唇を目で追うがこれから始まる契りの期待に瞳を熱く潤ませる。
そしてジョンは意を決して口を開いた。

「リンディさん、俺一生かけて絶対にリンディさんを幸せにします! 絶対にします! だからリンディさんの全部を俺にください!!」

燃え盛る火のような熱い眼差しと揺るがぬ鉄の意志を持つ言葉に込められたのは全てを賭けてぶつけられた愛の誓いだった。


477 名前:ザ・シガー:2008/01/25(金) 00:44:59 ID:iEX+0g/H
彼の一世一代の告白にリンディはその澄んだ瞳にまた歓喜の涙を溢れさせながら応える。

「はい‥‥私の全てを奪ってください」




「ぴちゃっ‥‥んぅぅ‥‥ちゅぷっ‥」

再び重ねられる二人の唇、だが今度は優しく重ねるだけでなく互いに舌を絡ませて淫らな水音の調べを奏でる。
そしてジョンの手はリンディの豊かな乳房に伸び、その掴み切れない程の乳肉を揉みほぐす。
だが今日の手つきはいつものような激しいものでなく、乳房の芯を溶かすような優しいタッチであり、頂の乳首を摘む指もまた細心の注意をはらった繊細な動きをしていた。

ジョンはそうして準備を整えると、手を乳房から股ぐらの蜜壷に移す。
たっぷりと時間をかけて口内と胸に蕩けるような甘い快感を与えられ、リンディの秘所は既にベッドのシーツに大きなシミを作る程に濡れそぼっていた。
ジョンが僅かに指を埋めただけで音を立てて果汁が溢れ出して淫蕩な湿った音が耳を犯す。

「ひゃんっ!」

リンディは秘所から走る快感に可愛い声を漏らして身をよじる。
いつもなら言葉でなじり責め立てて彼女の羞恥心を徹底的に陵辱するところだが、今日はそんな事はなかった。

「リンディさん、凄く可愛いですよ」

耳元にかけられたのは静かな囁き。
それはどこまでも優しい残響を孕んでおり、秘所をまさぐる緩やかな指の動きと相まってリンディの身体を甘い快感で蕩かせる。

「‥それじゃあ、そろそろ入れますよ」

ジョンは既に限界まで怒張した自身の肉根をリンディの蜜壷の入り口に当てがう。
リンディの秘所もまた今までの前戯に快楽を昂ぶらせ、蜜を溢れさせて猛々しい肉棒の侵入を今か今かと待ち侘びていた。
そしてリンディは腕をジョンの首に回して彼の身体を引き寄せて、そっと甘い吐息と共に誘う。

「来て」

リンディのその言葉と共にジョンは自身の猛る肉棒を果汁溢れる蜜壷に埋めていく。
いつもなら一気に挿し貫いて内部の弱点を容赦なく抉るところだが、今日は優しく少しずつ挿し込んでゆっくりと膣を押し広げていった。

「はぁぁ‥んぅぅ‥‥」
「くう‥リンディさん‥‥凄い‥気持ち良いですよ」

リンディは聞いているジョンの方が切なくなるような声を漏らして、秘所から全身を駆け巡る快楽の電流に身体を震わせる。
ジョンもまた自身の肉棒に絡み付き、素晴らしい締め付けで無常の快楽を感じさせるリンディの蜜壷に顔を歪ませた。

「ふあぁぁっ!」

肉棒が全て埋まった時、リンディは軽い絶頂に達して身体を痙攣させて震える。
ジョンは、埋まった肉棒をそのままに腰の動きを止めてリンディが絶頂の余韻から醒めて落ち着くのを待つ。

「もう大丈夫ですか?」
「ふぅ‥‥ええもう大丈夫よ。でもジョンはまだ出してないでしょ? 私の事は気にしないで、好きに動いて良いのよ?」
「いえ、今日は優しくシたいんです。それともいつもみたいに激しくした方が良いですか?」
「そう‥‥それじゃあ、今日はいっぱい優しくして」
「はい」


そうしてジョンはゆっくりと、だが確実に腰を動かし始める。
いつもとはまた違った緩やかなペースの動きにリンディの性感は徐々に高められていく。
さらにそこに、乳房を揉みしだく手の動きと唇を塞ぐキスが加わり再び絶頂の波を呼び起こす。

478 名前:ザ・シガー:2008/01/25(金) 00:45:35 ID:iEX+0g/H
射精の解放が近づいてきたジョンもまた腰の動きを少しずつ速めて、肉のぶつかる淫らな音を強く響かせていく。

「んぅぅっ!‥‥わたしも‥またイきそうだから‥‥んあぁぁ‥ジョンも早くだしてぇ」
「ぐぅ‥はい‥‥俺ももう限界です!」


高め合った二人の快楽の波は遂に限界を向かえて同時に果てる。
リンディの蜜壷が果汁を吹きながら一段と強く締め付け、その決定的な快感に溜まらずジョンの肉根は出せる限りの白濁をリンディの体内に吐き出した。

「ふあぁぁ‥‥すごぉい‥あつくて‥‥とけちゃうぅ」


ゆっくりと身体の芯から蕩けるような甘く優しい契りは、その後もたっぷりと時間をかけて交わされた。



そして二人はベッドの上で行為を終えた後のまどろむような心地良い倦怠感を味わっていた。


「あぁ〜極楽〜極楽〜」

ジョンはそう言いながらリンディの豊満な乳房に顔を埋めてその極上の柔らかさを楽しんでいる。
リンディはそんな彼に半ば呆れたように苦笑した。

「もう‥ジョンったら本当に胸が好きなのね」
「そりゃそうっすよ〜、俺オッパイ大好きですから。それにリンディさんのオッパイはもう国宝級ですよ!!」

ジョンはリンディの胸を優しく撫でながら、なんとも馬鹿な事を熱く力説する。
そんな彼にリンディは小さく溜息を吐いて呆れる。

「そうかしら? でも肩こるし、胸が大きいのも大変なのよ」
「まあ、肩がこったら俺が揉みますよ。これでも地元じゃあ近所の人に“ジョンの肩揉みは県下一”と言われてましたから」
「それじゃあ今度頼もうかしら? でもジョンの地元ねぇ、一度顔を見せないわね」

リンディは自分の胸の上に乗っているジョンの頭を優しく撫でながら呟いた。
ジョンもまた結婚の報告という話に急速に事の現実味を感じる。

「俺もクロノ君達に挨拶しないといけませんね‥‥でもクロノ君が息子かぁ〜。なんかあんまり実感沸かないなぁ‥‥俺で大丈夫ですかね?」
「ふふ…ジョンならきっと良いお父さんになれるわよ」
「そうですか?」
「ええ、きっと」

リンディは慈愛に満ちた笑顔で優しく微笑むと、そっとジョンの耳元で囁いた。



「それじゃあ、これからよろしくお願いしますね“あなた”」


終幕。



479 名前:ザ・シガー:2008/01/25(金) 00:50:48 ID:iEX+0g/H
投下終了。

そして誤字発見、
>>478
「〜一度顔を顔を見せないわね」→「〜一度顔を見せなきゃいけないわね」
です、まとめの際はどうかこのように直して頂きたいです、お見苦しくてすいません。

さて、番外編やらSTS時間軸やらを書こうかどうか、しかしそうするとこいつは30代くらいでヴィヴィオのおじいちゃん? 

480 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 00:52:20 ID:FZfyDSaf
余計なことは何も言うまい
GJだぜ!

481 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 00:53:58 ID:OTlx8fgo
余計なことは何も言うまい
熟女エロス

482 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 01:01:37 ID:Yq7XctWV
>>479
完結乙。
エロいし、オリキャラも好感が持てるし、ちゃんとストーリー性も
あって、更新スピードもちょうどよかった。本当にGJですた。

483 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 01:02:46 ID:vbivPh5F
リンディさんテラカワユス
GJ&完結お疲れっしたー。
番外編とかStS編も見たいっス。


……StSでフェイヴィヴィとリンディさんが通信してるシーン使って羞恥責め出来るよね?
実はバイブしこんでます、とか画面外な下半身は結合中です、とか定番ですよね?

484 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 01:13:47 ID:si00Wv+q
GJ!完結お疲れ様でした〜
個人的にはオリキャラの理想系、という感じでした。
こういうキャラなら見てて気分いいですね。
(いや、なのはSSサイト回ってるとアホみたいな設定のオリキャラ多くて…)

485 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 01:40:31 ID:9yvLl5DR
GJ!
リンディさんエロSSってそんなに見かけないから超GJ!

まあ、キャリアの差が埋められずに光の速さで破局を迎えるのだろうがまあ、それはそれ。

486 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 02:04:22 ID:IRx34tL0
>>479
リンディさん好きとしては…
かーなーり!!GJですぞ!!
リンディさん可愛いよリンディさんwww

ちなみに携帯待ち受けにリンディさん使ってる人いる?
俺は常にそうだが…

487 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 02:06:38 ID:jEpDsOz6
>>486
こんなところに俺が・・・・

488 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 02:32:40 ID:gWZlZJG2
>>479
GJ.えろえろは、いいものだ。

ところで、ss書きの端くれとしての好奇心から質問したいんですが。
ここでよく言われる「エリオ分が足りない」などと言われるとき、求められているものは?
1、エロ板らしくウフフキャッキャの「エロエリオ分」
2、日常やほんわかを書いた「通常エリオ分」
3、ガチバトル推奨の「戦闘エリオ分」
4、餓えている。なんでもばちこい

なんとなく、ss書くときの方向性として知りたかったものですから・・・

489 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 02:33:49 ID:9yvLl5DR
>>488
ハーレム王としてのエリオきゅんが今求められています。

490 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 02:36:44 ID:niwK1ASh
>>488
俺的に不足しているのは「エリフェ分」かな。
エロ無しでもいいから、いちゃいちゃ甘甘してる歳の差カプな「エリオ×フェイト」が読みたい。

491 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 02:42:59 ID:0/XzIF7v
ああ、いい人妻ものでした。
惜しむらくはクライドの指輪を外し、新たに指輪を付けさせるマーキング描写が欲しかった(どこまで寝取られ好きなんだ俺は

クライドの指輪は、ネックレスか何かアクセサリーに加工して、大事にとってあるんだよ、きっと。
次の物語を全裸で待ってます、おつかれさまでしたー

492 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 02:47:16 ID:EUsmUHDe
>>488
エリフェも良いが、エリキャロルーの子供らしいほのぼのも良いもんだと思うぜ。
日常の延長線上にある微笑ましいエロがあれば尚良しだ。

493 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 02:59:52 ID:qmVBzYzT
>>479
お疲れ様でした
リンディさんのエロって貴重だったんですごく幸せですた

そんなあなたにはこれを
  ζ
つ 旦 (リンディ茶

494 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 03:04:09 ID:OTlx8fgo
>>493
どうでもいいが、誰かがリンディ茶に飛び込んでるように見えた。

495 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 03:07:01 ID:v0z5u0Bb
>>488
エリオ分を求められているのだから、エリオであればエリオ分を補給できる。

けど2番に挙手しとく。

496 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 03:30:18 ID:dfBQHxYC
>>479
( ゚Д゚)y─~~
これで我が脳内オフィシャルホームページの登場人物一覧に一人加わった
GJ!

>>488

5、性欲を知った少年少女の「エリキョロ分」


>>494
悪い
それ、俺だわ ノシ

497 名前:B・A:2008/01/25(金) 03:43:58 ID:3KL4y/1w
そろそろ投下いこうかな。

とりあえず、台無しのエロはいい話の部分削って目下書き直し中です。
39-362みたいに途中で分岐する形になりすです。あそこまでうまく書けるかは
わかりませんが。まずはいい話をどうぞ。

注意事項
・クロノ×フェイト
・序盤はギャグ、後半はエロです。
・JS事件終結から機動六課解散までの間のできごと。
・エリオも登場しますが、今回は道化役です。ちょっと性格変えてますので、
 エリオきゅんはおれの嫁(?)な方はスルー推奨で。

498 名前:B・A:2008/01/25(金) 03:45:10 ID:3KL4y/1w
失礼、39-362氏です。「氏」うち忘れました。

では、改めてどうぞ。

499 名前:フェイトの家族 Aパート@:2008/01/25(金) 03:47:54 ID:3KL4y/1w
夕暮れの遊歩道を、スーツ姿の女性が鼻歌を口ずさみながら歩いていた。腰まで届く金髪、紅い瞳。
出るところは出ているグラマラスボディは黒いスーツに包まれていて、すれ違った男は例外なく振り返るような美女だ。
彼女の名はフェイト・T・ハラオウン。時空管理局に所属する執務官であり、先のJS事件を終結させた功労者の一人だ。

「待っててね、クロノ。今日はクロノの好きなものいっぱい作ってあげるから」

途中で立ち寄ったスーパーで買った食材を振り回しながら、フェイトは愛しい人の名を口にする。

『Sir,そのように振り回しては、卵が割れてしまいます』

「わかっているよ、バルディッシュ。けど、今日は久々にクロノが帰ってきているんだよ」

これを喜ばずに、何を喜べというのかと、フェイトは言う。
機動六課設立が決まる少し前、フェイトは恋人であるクロノとともにクラナガンへ引っ越していた。六課が本格的に稼働すれば、
フェイトは隊舎で暮らすことになっていたのだが、それでは会うこともままならなくなる。2人とも年輪を重ね、大人としての分別を弁えたとはいえ、
これは非常に耐え難いことであった。そこで、少しでも多く2人の時間を作れるようにと、同棲することにしたのである。

「あら、ハラオウンさんの奥さん。今おかえりですか?」

近所に住む婦人会の会長に呼び止められ、フェイトは足を止める。

「いやですよ、おばさま。私と彼はまだ籍を入れていませんから」

「あら、そうだったわね」

2人はまだ結婚していないが、この界隈では既に夫婦として認識されていた。頻繁にではないが町内会の行事にも
揃って参加することが多く、町内関係は良好といえた。


500 名前:フェイトの家族 AパートA:2008/01/25(金) 03:50:16 ID:3KL4y/1w
「そういえば、さっきお宅の前で赤い髪の男の子を見たわ。
両手で抱えきれないくらいの花束持っていたけれど」

「赤い髪?」

エリオだろうか?
本日のライトニング分隊の業務は昼までで、午後はオフとなっていた。なので来ていても不思議ではないが、
花束を持参している理由が思いつかない。自分の誕生日はまだ先だし、クロノとの恋人記念日(48ヶ月目)は先週だ。
とりあえず、直接聞くのが手っ取り早いだろうと思い、会長に別れを告げて家路を急ぐ。
2人が住んでいるのは六課隊舎から30分ほど離れたところにある七階建てのマンションだ。隊舎から近いという理由で
選んだものだったが、運良く角部屋が空いていており、そこから見える夕焼けをフェイトはとても気に入っていた。

「ただいま。クロノ、エリオがこっちに来てたみたいきやぁぁぁぁぁっ!?」

リビングで起きていた惨事に、思わず買い物袋を落としてしまう。くしゃっと卵が割れる音が聞こえたが、
フェイトはそれどころではなかった。
割れた花瓶、倒れた椅子、色違いのペアクッションは布が裂かれて羽毛が待っていて、うっすらと凍った
床や壁には焦げた跡があった。そして、その中心では、ボロボロに傷ついたクロノとエリオが倒れていた。

「クロノ、エリオ!」

駆け寄って、2人の状態を確かめる。幸いケガは大したことないが、2人ともかなり衰弱していた。
エリオに至っては低体温症まで起こしている。

「う・・・うぅん・・フェイト・・・?」

「クロノ、大丈夫?」

「ああ。まだ少しピリピリするが、問題ない」

「いったい何があったの? どうして2人ともボロボロなの?」

Sランク魔導師のクロノと能力だけならAAランクのエリオがこんなにもボロボロになるなんて、ただ事ではない。

「ああ、実は・・・」





501 名前:フェイトの家族 AパートB:2008/01/25(金) 03:52:23 ID:3KL4y/1w
遡ること30分前。
エリオ・モンディアルは両手に抱えきれないくらい大量の赤いバラを手にフェイトの家を訪れていた。
突然だが、エリオはフェイトにほの字だった。母として尊敬し、同時に一人の女として愛しているのだ。
彼女は両親と引き離され、自暴自棄になっていた自分に生きる希望を与えてくれた。そして、
惜しみない深い愛情を注ぎ、今日まで育ててくれたのだ。何より、彼女はとても魅力的な女性だった。
特にあの大きな胸は、一日中揉んでいても飽きないだろう。
いつか一人前になったらプロポーズしようと決めていた。そして、モンディアル夫妻に夫婦として挨拶に行くのが
エリオの密かな夢であった。
今日だって、これからフェイトをデートに誘おうとここまでやって来たのである。
だというのに。

「やあ、エリオ。生憎、フェイトは留守だ。上がって待つかい? 二番茶くらいならごちそうするよ」

何故にこの男がここにいるのか。

「そうですね。フェイトさんが使った葉なら、二番茶でも美味しいんでしょうね」

「悪いな、一番茶も僕が淹れたものだ」

「なら、死んでも飲みません」

一触即発の険悪な空気が2人を包む。
この2人、実はかなり仲が悪かった。
クロノはフェイトの現恋人であり、エリオにとっては許容できないお邪魔虫である。
対してクロノも、恋人であるフェイトにちょっかいをかけてくるエリオに敵意を抱いていた。


502 名前:フェイトの家族 AパートC:2008/01/25(金) 03:54:44 ID:3KL4y/1w
「ところでだ、あのバラはなんだ?」

クロノが指差した先には、エリオが持参した大量の花束があった。

「フェイトさんへのプレゼントですよ」

「君は、花を贈れば女性が喜ぶと思っているのか?」

「色気のない実用品しか贈らないあなたにだけは言われたくありません」

「言ってくれるな、エロオ・モンデヤル」

「その名はそっくりお返ししますよ、エロノ・ハラオウン提督」

2人の視線が交差し、何もない空間に火花が散った。

「前々から、あなたのことは気に入らなかったんです。なのはさんにはやて部隊長にヴォルケンリッター、
アリサさんにすずかさん、エイミィさんという幼なじみに加え、リンディ提督やレティ提督っていう熟した果実にまで
可愛がられて、挙げ句に義理の義妹。どこのギャルゲーの主人公ですか!」

「君だって、ボーイッシュにツンデレにロリータにとバラエティに富んでいるじゃないか。ナンバーズも含めて良いなら、
出会いは君の方が多いだろ!」

「フェイトさんより綺麗な人はいない!」

「同感だ。十把一絡げに興味なんて持てないな」

本人が耳にすれば間違いなく死刑確定の言葉を2人は口にする。その昔、クロノがエロ本やエロDVDを
買い集めていたのは内緒だ。

「だいたい、10年前はなのはさんが好みのタイプだったそうじゃないですか。何故そのまま追いかけなかったんです?」

「初対面なのに他人じゃない気がしただけだ。それに、既成事実を作られた身の気持ちなど君にはわかるまい」

5つ下の義妹に押し倒されてキスされて告白されたら、誰だって受け入れるしかないだろう。あれがなかったら、
きっと今の自分たちはなかった。恥ずかしくて永遠に闇に葬りたい過去ではあるが。


503 名前:フェイトの家族 AパートD:2008/01/25(金) 03:58:47 ID:3KL4y/1w
「平行線・・・のようですね」

「ああ。これ以上の議論は無駄のようだ」

おもむろに2人はそれぞれの得物を取り出す。クロノは黒と青のカードを、
エリオは右手首に巻かれた腕時計を。

「いくぞ、S2U、デュランダル」

『OK,Boss』

「ストラーダ、あの人を倒してフェイトさんを取り戻すよ!」

『いや、どう考えても勝ち目ないだろ』

恐らく、唯一の良心であるストラーダが果敢にもエリオを止めようとする。
しかし、フェイトのことになるとすぐに頭に血が上るエリオを止めることは、
死線を共に潜り抜けた彼にもできなかった。

「ストラーダぁっ!」

『わかったよ・・・Set up』

バリアジャケットを展開し、2人は対峙する。クロノは油断なく二杖を構え、
エリオは腰を落としてすぐにでも突撃できる態勢を取る。

「来るんだエリオ。戦いが魔力とスピードだけで勝てないことを教えてやる」

「甘くみないでください。伊達になのはさんにしごかれていないことを証明してあげます」

『デュランダル先輩、あんたも喋れるんだから、マスターを止めるの手伝ってくれよ』

『No,I can’nt(私にそのような機能はない)』

『こ、これだからストレージは・・・』

最早、この事態を収拾できるのはフェイトだけだった。自分一人ではどうしようもないことを
悟ったストラーダは、一刻も早い彼女の帰還を願ったが、無情にも戦いの火蓋は切って落とされてしまう。
そして、眩い閃光が世界を包み込んだ。





504 名前:フェイトの家族 AパートE:2008/01/25(金) 04:02:16 ID:3KL4y/1w
「・・・・と、言うわけだ」

結果だけ言えば、2人は相討ちだった。自分の家ということでクロノは全力を出すことができず、
エリオの攻撃を相殺しきれなかったのだ。だが、腐ってもオーバーSランク、巧みなバインドと射撃でペースを掴み、
電撃で意識を削られながらもエリオに氷結魔法を叩きこんだ。エリオが低体温症を起こしていたのはそのためである。

「それ、自業自得だから」

エリオの逆恨みもそれを煽るようなクロノの言動も、全て彼らの責任だ。「君が魅力的だからさ」と殺し文句を言われても同情しない。

「君が魅力的だからさ」

「クロノ、蜂の巣と真っ二つ、どっちが良い?」

「いや、それは勘弁・・・」

ファランクスシフトもジェットザンバーも、向けられるのは次元犯罪者だけにして欲しい。

「だいたい、らしくないよ。大人びていてもエリオはまだ子どもなんだから」

JS事件では評価を改めねばならないくらい目覚ましい活躍をしたとはいえ、エリオはまだ10歳の少年だ。
最も身近な自分を異性として意識したとしても、おかしくはない。

「そうなんだが、エリオを前にしていると、どうも負い目を感じてしまう」

「エリオに?」

「君にだ」

そっとフェイトの背中に手を回し、囁くようにクロノは言う。

「僕は最初から、君が好きだったわけではなかった。君に押し倒されて、交際を始めて、それで君のことを
異性として愛せるようになったんだ」

本来ならば踏むべき手順を、クロノは最初の一歩から大きく外していた。彼はただ、フェイトの好意に対して受け身に
なっていただけなのだ。だから、素直に好きだと発言し、まっすぐにフェイトを追いかけているエリオを見ると、堪らなく辛くなるのだ。
自分は、あんな風にフェイトを見ることができなかった。

「もちろん、君のことは愛している。けれど、あの時の僕は・・・・少なくとも付き合いだしたばかりの頃は、
あんな風に君を思うことはなかった・・・・」

「クロノ・・・・・」

不意に、クロノの唇が塞がれた。
視界いっぱいに広がるフェイトの顔。その目には、大粒の涙が蓄えられていた。

「馬鹿・・・・そんな昔のこと、いつまでも気にして・・・・」

「気にもするさ。約束しただろ、君のことを好きになると」

馬鹿と罵られようが、不道徳だと蔑まれようが、クロノはフェイトのことが好きだった。
彼女のためならなんだってできる。提督としての地位を捨てなければならないとしたら、
喜んで捨てるだろう。一生世間に顔向けできなかったとしても、後悔はしない。
そっと、フェイトはクロノの頬に手を添える。涙で滲んだ瞳で、愛する人の顔をまっすぐに見つめる。

「だったら・・・私だけを愛して。私と一緒に、私たちだけの家族を作ろう」





505 名前:フェイトの家族 AパートF:2008/01/25(金) 04:04:23 ID:3KL4y/1w
フェイトをベッドの上に押し倒し、クロノはその上に覆いかぶさる。
息が荒い。
何度もここで体を重ねた。一緒の朝を迎えた。
けれど、こんな風に愛するのは初めてだ。

「今日で・・・大丈夫なのか?」

「う、うん・・・計算したら、ギリギリだけど」

「それじゃ、その分は回数で補うしかないな」

子どもを作る。
それがどういう意味を持つのか、2人はちゃんと理解していた。
希望も絶望も、義務も責任も2人で分かち合う。
本当の意味で、家族になるのだ。

「どれくらい・・・しなきゃダメかな?」

「たくさん・・・君が嫌だと言っても注ぎ込むさ」

フェイトの唇を自分ので塞ぎ、ブラウスのボタンを外していく。
扇情的な黒いブラを慣れた手つきで取り外し、露になったフェイトの胸に優しく触れる。

「うぅ・・」

色っぽい喘ぎが唇の間から漏れる。すかさず、クロノは自分の舌をフェイトの口内へと差し出した。

「んぅ・・・うぅん・・うぁ・・・」

くちゃくちゃと音を立てて、唾液がフェイトの口を満たしていく。その味にうっとりと眼を蕩けさせながら、
フェイトは自分の舌をクロノのと絡ませた。積極的なフェイトの行動に、クロノも自分の舌を絡ませることで応える。
口の間から漏れた唾液が2人の唇を汚し、唾液を交換する卑猥な音だけが室内を満たす。

「うぅん・・あぁ・・あっ・・・」

段々と胸を揉まれる力が強くなっていく。
うっすらと浮かび始めた汗は潤滑油のようにクロノの手を濡らした。しかし、クロノは揉み潰すようなことはせず、
ゆっくりと、丹念にフェイトの性感を刺激していく。


506 名前:フェイトの家族 AパートG:2008/01/25(金) 04:06:22 ID:3KL4y/1w
「ああん・・・あっ・はぁ・・」

キスも胸への愛撫も、いつもされていることだ。なのに、いつも以上の官能がフェイトを襲う。
じゅくじゅくと体の芯が火照っていき、鼓動がどんどん早くなる。

(クロノの・・・・大きくなってる・・・)

ズボンごしに自己主張するクロノの肉棒の感触が、否がおうにもフェイトを高めていく。
犯される。
抉られる。
孕まされる。
クロノは自分が嫌だと言っても注ぎ込むと言った。孕むまで愛してくれると。

(愛して・・くれる・・・クロノ・・・・クロノが私を・・・・)

考えただけで秘唇が潤んでいく。
不意に、情熱的な口内凌辱が止められた。

「え・・・?」

糸を引きながら離れていくクロノの唇を物欲しげに見つめていると、今度は赤くそそり立った胸の先端が咥えられる。

「あ・ああぁっ・・」

背筋を電流のようなものが走る。
尖った乳首をねっとりとした舌が舐めまわし、唇に甘噛みされては吸いたてられる。
もう片方の胸は空いている手で揉まれ、舌と指の戯れによる快感がフェイトの脳髄を蕩けさせていく。
無意識にフェイトはクロノの後頭部に両手を回すと、包み込むように抱きしめた。

「ん・・・・うぅん・・・・」

突然、抱きしめられたクロノは、しかしすぐに愛撫を再開する。
今度は内側の白い膨らみに舌を這わせ、その柔らかさを堪能するようにぐいぐいと顔を押しつける。

「あぁん・・・そこ・・・気持ちいい・・・」

「こうか・・・うぅ・・息が・・・」

窒息寸前まで抱きしめられ、堪らずクロノはフェイトの腕を払って顔を上げる。

「ご、ごめんなさい・・・・」

「いや、大丈夫だ・・・その・・・脱がして良いか?」

その言葉に、フェイトは慈母のような笑みを浮かべる。

「もう、そういう野暮なことは、言わないで」





507 名前:フェイトの家族 AパートH:2008/01/25(金) 04:08:12 ID:3KL4y/1w
自分が着ていた服を手早く脱ぐと、クロノはフェイトが着ている制服を脱がしていく。

「こうしていると、君も大人になったんだってよくわかるよ」

脱がしたシャツを脇に追いやりながら、クロノは言う。
4年前から成長が止まってしまった自分と違い、フェイトの体は成熟した大人のそれに変わりつつあった。
背丈は言うに及ばず、玉のような肌には若くて健康的な色が浮かんでおり、元々大きかった胸は
この4年をかけて更に膨らんだように見える。思春期特有の瑞々しさと熟れた大人の色気が混在した体は、
それだけで凶器のようだ。

「もう・・・さっきからそんなことばっかり言う」

「あ、すまない。その・・・・やっぱり、緊張するな」

ジッパーを開け、緩くなったスカートを白い美脚からはぎ取る。

「もう、何度だってしてきたのに」

「そういう君は、怖くないのか? その・・・・母親になるんだぞ?」

「怖いって言えば、嘘になるかな。けど、私ってば4年前からお母さんしているし」

「ああ・・・」

隣の部屋で寝ているエリオのことを思い出し、クロノは苦笑する。

(まったく、どっちが色気ないのだか)

だが、おかげで緊張は解れた。
クロノは最後に残った黒のショーツをずり下した。
もう何度も愛してきたフェイトの秘唇が姿を表わす。そっと触れると、もう前戯は必要ないくらい濡れていた。


508 名前:フェイトの家族 AパートI:2008/01/25(金) 04:10:16 ID:3KL4y/1w
「相変わらず、恐ろしい感度だな」

「きゃっ・・・言わないで、気にしているんだから」

「そうかい? 僕は・・・結構好きだけどね」

おもむろに濡れそぼった秘唇に指を挿入する。豆腐でも突き刺すかのような手ごたえのなさとは裏腹に、
内部は異様に熱くなった膣肉が別の生き物のようにうねっていた。

「あっ・・」

「こうやって、感じている君の顔を見ることができるからね」

挿入した指を軽く曲げると、フェイトは四肢を突っ張らせながら悶える。
どこをどう弄れば感じるのかは、この4年ですっかり学習済みだ。

「ほら・・・ここを・・・こう・・」

「いやっ・・・あ・・あぁっ・・・はぁんっ・・・だめぇ・・・」

口ではそう言いながらも、フェイトの膣はきつくクロノの指を締め上げ、愛液で濡らしていく。
更なる快楽を欲してフェイトは細腰をくねり、より深く咥えこもうとする。

「クロノぉ・・それ違うの・・・指じゃなくてぇ・・・クロノの・・・早く挿れてぇ・・」

指なんかではイキたくない。
羞恥で顔を真っ赤に染めながら、フェイトはふるふるとクロノの股間に手を伸ばす。
自分というご馳走を前にしながら、今の今までお預けを食らっていた肉棒は、
恐ろしいくらい反り返っていた。触れる指先を通じて脈動が伝わり、
クロノがどれだけ昂ぶっているのかがわかる。そっとしごけば、驚いたようにビクンと跳ね上がった。

「ほら・・・クロノのも・・・挿れたいって・・・」

瞳を潤ませ、もの欲しそうにねだるフェイトの言葉にクロノは微笑むしかなかった。

「ああ・・・家族になろう、フェイト」





509 名前:フェイトの家族 AパートJ:2008/01/25(金) 04:12:29 ID:3KL4y/1w
緊張とも興奮ともとれる震えを感じながら、クロノはゆっくりとフェイトの中に侵入していく。
4年間使い込まれたフェイトの膣は、しかし未だ処女のような窮屈さを有していた。
焦って突き入れたら壊れるんじゃないかという錯覚すらしてしまう。クロノは慎重に膣をかき分けながら、
ゆっくりと奥へ進んでいった。

「あぁん・・あ・・はぁっん・・・」

進む度に腕の中でフェイトが声を上げる。
まるで麻薬だ。
この声を聞くと脳が痺れ、もう何も考えられなくなる。

「はあぁ・・・・は、入った・・・・」

「あ、ああ・・・」

みっちりと根元まで貫いたまま、クロノはフェイトの体をぎゅっと抱きしめる。
いつもなら挿入もそこそこに動き出すクロノの意外な行動に、フェイトは戸惑った。

「クロ・・・ノ?」

「もう少し・・・・このままでいて良いかい?」

後少しだけ・・・今はまだ、他人でいたい。

「うん・・・少しだけ、ね」

肉棒を迎えたことで子宮の疼きは更に強くなるが、フェイトはそれを堪えてクロノの頭を優しく撫でる。

「ねぇ、お兄ちゃん」

不意に口にしたのは、ほとんど使ったことのない言葉だった。

「私たちが恋人になって、どれだけ経ったか覚えている?」

「確か・・・4年と5日だ」

「正解」

「先週、記念日を祝ったばかりだろ」

「こういうのは、口にすることに意味があるの」

そう、4年と5日。あの日からは自分たちは兄妹ではなく、恋人になった。
最初から何かが間違った歪な関係だったけど、だからこそ幸せになれたのだと思う。
そして、それはこれからも。


510 名前:フェイトの家族 AパートK:2008/01/25(金) 04:14:56 ID:3KL4y/1w
「そろそろ・・・動いて・・・」

「ああ・・・」

ゆっくりと注送を開始する。
4年間、技巧の限りを尽くして愛してきたというのに、その最後を飾るのは
単純で直線的なストロークだった。

「あ・・はぁ・・あっ・・・な、なんで・・・いつもと・・ちが・・・・」

ゆっくりと引き抜き、深々と突き刺す。ただそれだけだというのに、いつも以上の快感がフェイトを襲う。
肉棒を通じてクロノの全てが入り込んでくるような錯覚。抱いているのか、抱かれているのかもわからない
曖昧な感覚が2人を包み込む。

「んっあぁぁぁ・・・そ・・なん・・・はやい・・・」

脳髄を駆け巡る電流がいつもより強い。
たったこれだけの行為で、もう絶頂に達しようとしている。異常な昂ぶりにフェイトは混乱し、
流れ込む快楽に呑まれていく。気づけば、自然と自分も腰を振っていた。

「ぐぅぁっ・・・フェイト!?」

「きてぇ・・・もっと動いてぇ・・・・」

挑発するような声と眼に、クロノの理性が吹き飛ぶ。フェイトの腰に添えていた手に力を込め、
一気にギアをトップまで持っていく。

「はぁぁっ!・・・はぁん!・・・くぅぁぁっ・・・・!」

容赦のないピストン運動にフェイトは悶え、あられもない声を上げて悶える。
フェイトの意思を離れた体は突き込まれる肉棒を貪欲に貪り、波のように押し寄せる快感を
何倍にも膨れ上がらそうと腰をくねらせた。

「ぐぅ・・・フェイトぉっ・・・」

「う、うん・・・私も・・・・あ、あぁっ・・・だ、め・・・いくっ!」


511 名前:フェイトの家族 AパートL:2008/01/25(金) 04:16:30 ID:3KL4y/1w
駆け足で迫る限界を、2人は堪えることができなかった。
もうすぐ終わる。
どんな顔をしたら良い?
何を言えば良い?
そんなものは、最初から決まっている。

「クロノ・・・・」

「な、なんだ・・・?」

「大・・好き・・・・」

「ああ、僕もだ」

いつかと同じ言葉。
それが合図となって、2人は身も心も一つにならんと腰を打ちつけ合い、抱擁したまま口づけを交わす。
そのままクロノは怒張を子宮口に叩きつけ、フェイトはクロノの腰が離れぬようにと両足を絡ませた。
直後、熱い奔流がフェイトの体を駆け巡った。

「あうん・・・あぁ・・・いぃ・・いくぅぅっ・・・」

重ねあった唇の間から淫声が漏れ、フェイトは絶頂に達する。

(・・・わたしと・・・クロノの赤ちゃん・・・・)

愛する人の子種が子宮に注ぎこまれる感覚が熱さとなって実感できる。
確証なんて何もないけれど、間違いない。
今この瞬間、新しい命が自分の中に宿ったのだ。

「フェイト・・・・・」

耳元で囁かれるクロノの言葉。

「ありがとう」

僕のことを、愛してくれて。

「うん・・・私も・・・・」

私のことを、好きになってくれて。
怯えるように震えるクロノの体を抱きしめながら、フェイトは新しい命の脈動を感じていた。





512 名前:フェイトの家族 AパートM:2008/01/25(金) 04:18:39 ID:3KL4y/1w
「ほら、ちゃんと頭を拭け!」

「自分でできます! 父親面しないでください!」

バスタオルを奪い取り、エリオはクロノから距離を取った。
クロノが氷漬けにしたお詫びとばかりにエリオを風呂に入れたのだが、どうも本人はそれが気に入らなかったようだ。
まるで父親にでもなったかのような態度が気に食わないらしい。

「言っておきますけど、僕は絶対にあなたをお義父さんとは呼びませんからね。その前にお義兄さんって呼んであげますよ」

「ほう・・・氷漬けの次は黒焦げにしてやろうか、マイ・サン」

「父親面するなぁっ!」

まるで子どものように2人は取っ組み合う。
その光景を、フェイトはキッチンから微笑ましげに見守っていた。

(本当、どっちも子どもなんだから)

結局、エリオが意識を取り戻したことで、行為は一回だけで終ってしまった。多少、物足りない気がするが、
あの時の感覚が確かならばきっと目的は達成できているはずだ。それに、どうも我が家には手間のかかる
子どもが2人もいるらしい。ここは母親として自分がちゃんとしなければ。

「ねぇ、クロノ、エリオ」

フェイトの呼びかけに、2人は取っ組み合ったまま顔を向ける。
何だか仲の良い兄弟みたいで微笑ましい光景だった。

「私たち、きっと良い家族になれるよ」

これから何があろうと、きっと乗り越えていける。
だって、自分にはこんなにも素晴らしい家族がいるのだから。

「ああ、これからもよろしくな」

「こちらこそ、よろしくお願いします」

まったく同じ答えに、再び2人は睨みあう。
そんな愛おしい家族を、フェイトはいつまでも見つめていた。

                             fin


513 名前:B・A:2008/01/25(金) 04:21:25 ID:3KL4y/1w
以上、「フェイトの家族 Aパート」でした。
エリオくん、道化にしてすまん。キャロ、出すこともできずにすまん。

Bパートは書きあがり次第投下します。容量的に次のスレになりそうですが。

514 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 05:32:30 ID:z3AiycFq
エリオ分が不足している…
更にエイミィ分も…
そういやエイミィさん旦那NTRてばっかだな

515 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 05:38:30 ID:niwK1ASh
>>514
エイミィ×エリオ

これねっ!

…俺は書かないけどw

516 名前:サイヒ:2008/01/25(金) 06:52:28 ID:vMUPIuwb
>>513
GJ!
冒頭の主婦やってるフェイト萌え。

俺もそれなりに量産速度あると思ってたけど、B・A氏の速度には脱帽。
ラブラブエロも陵辱も非エロも出来るオールマイティさも羨ましい。
これからもがんばってください。

517 名前:ゲリラ兵 ◆QCnUms2uBE :2008/01/25(金) 06:58:12 ID:qEi6bxBo
ちょっと遅れそうです……8時過ぎぐらいに、ごめんなさい;

518 名前: ◆/mQbD5mk0o :2008/01/25(金) 07:16:31 ID:dfBQHxYC
>>513
おもしろいw
しかもエロイwww
GJ!!

>「父親面するなぁっ!」
このエリオは良い反抗期型エリオ
新鮮でGJw

こんな反抗期型がキャロに出会ったらとシミュレートするだけでハァハァ

519 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 07:34:44 ID:ZZVKCbCq
>>513
GJ!
いい話をありがとう。
朝から暖かい気持ちになれたよ。
これで上司相手に一日乗り越えられる。

最後にもう一度
GJ!!

520 名前:ゲリラ兵 ◆QCnUms2uBE :2008/01/25(金) 08:10:56 ID:qEi6bxBo
おはようございます〜
シャーリーにはとびっきり大事な役回りがありますので、大丈夫です
それから……前にも言いましたが、自分の中では一番好きなシーンは、3期まで終わった今となってもやっぱり、無印のSLBです

(レスとか)
>478 そうだよね、クロノはやっぱ反抗するよね……wそのあとのバ○ネタに馬鹿ウケしたけどwww
でもなんだかんだと楽しいしエロイし最高でした。ありがとう

>513 ううむ、なかなかに想像が難しい親子関係ですね。これにキャロが絡んだらもうなんだろう、意味不明なことになりそうだけどw


(注意書き)
[熱血魔法少女"恋愛"アクションSS〜ソラノカケラ〜第57回・under the red of death(9)][当分非エロ][多分シリアス]
シルバーカーテン、もといNG発動キーはタイトルで「ソラノカケラ」「ゲリラ兵」を指定すれば確実に消えるかと思われます

(今日の注意)
喫茶店主の末娘で左利きでAB型で理系頭で天才肌で娘が居て強くて繊細でしなやかで完全無比で可憐で優しくて、
無茶しまくって悪魔なんて言われても気迫で突っ切る、ユーノが大好きななのはさんなんて認められねえ、って方はスルーで
ついでに籍もいれてなくて式もまだなのに大暴走していますが、勢いってことで許してあげてください
サウンドステージ04ネタが微妙に含まれています。資料性が強いのはいつものことですが
詠唱が某古典物語のパロになっていますが、受験シーズン仕様ってことでひとつ
あ、あと子供の悪い口癖を治すのにはより強い印象での記憶の上書きが一番です。これはノンフィクションで本当ですw


では、朝刊

521 名前:〜ソラノカケラ〜(57)(1/2):2008/01/25(金) 08:12:00 ID:qEi6bxBo
 アルトが通信の画面を繋ぐと、くだんのゲートからやや離れた位置で宙に浮かんだままデバイスモードのレイジングハートを携えた戦闘服姿のなのはと、
普段着姿でヴィヴィオを抱えたユーノの姿が映し出された。
「なのはさん!」
アルトが思わず叫ぶと、状況の説明を求められる。
「あれ、どうなってるの?スバルこっち来てるみたいだけど……」
「は、はい!ルキノ、あと何分?」
「スバルさんゲート到着まであと1分!」
「あと1分でスバルさんがそこを通るんですが、なんとかなりませんか!」
「ぶっ飛ばせばいいの?」
「え、えと……そうなんですが、ガジェットの残骸が残ってたり谷が崩れてたりしたら、スバルさん、大怪我じゃ済まないんで……」
「わかった」
「え?」

 夕日に横から照らされている、娘を抱えた相変らずの丸い眼鏡をかけた柔からい金髪を後ろでひとくくりにした人に再度確認を取る。
「ガジェットだけぶっ飛ばせばいいんだよね?」
「うん。おそらく話からして道路も傷つけちゃ駄目だね。完全にコントロールして撃ち抜いて、尚且つ何一つ残したらいけない」
「うん、わかった」
力強く頷くと、オッズアイの娘にも一声残す。
「じゃあヴィヴィオ、ちょっとママ行ってくるから。ユーノ君と一緒にいてね」
「うん!いってらっしゃい!いんじゅーと見てるね!」
何度言い聞かせても治らない口癖に、未来の夫と苦笑いを見合わせてから、すっ、となのはは道路に降り立った。
相対せしは、ガジェットの密集している谷間のゲート。
一直線に伸びている道路上、谷間にひしめき数、先程よりさらに増えて約1万――。
彼女に追従していた通信の画面のアルトが、あまりの難易度の高さに、思わず叫ぶ。
「いくらなのはさんでも無理です!あの数のガジェットを完全消滅させて、しかも道路も谷も無傷でなんて!」
しかしその言は、即座にしかもあっさりと否定された。
「できるよ」
「え?」
「そうだよね?レイジングハート」
「must be(勿論ですとも)」
「レイジングハート、エクシードモード!」
「Exceed Mode」
光と共にバリアジャケットが本気の形態へと変わる。
ぎっ、と愛杖を握りなおしながら、はっきりと宣言する。
「スバルの道は、私が作る!」
攻撃、防御、移動――全ての魔法が高次元で完成している為、勘違いされがちであるが、彼女の本分はあくまで砲撃である。
そして、彼女のリミットブレイク、ブラスターシステムもまた本来の用途は後先考えない、一撃必殺の状況下においてのみ使用され得るスキル。
尚且つ出力ばかりに目が向けられがちであるが、管理局の戦闘部門でそれ以上に評価されているのは砲撃のコントロールである。
一般で言われるただただ放出する、なんてイメージとは異なり、実際は女性らしい繊細さと正確さを天才的に持った、稀代の砲撃魔導師――
どちらかといえば表現的にはこちらの方が正しいのであるが、世の中というものはなかなかに難しい。
そしてさらにもうひとつ、彼女の状態はゆりかご戦以後――いやそれ以前から、決して万全といえるものではなかった。
魔力の最大値が若干下がっており、六課時代に治療担当だったシャマルに数年の完全休養を勧められているほどである。
だがしかしそれでも、彼女は後輩達に教えることを止めず、飛ぶ事も止めず、未だに前線で戦い続けている。
なのはがなのはである以上、いつも通り背中を見守っているユーノですら、それが無理な事は判っていた。
ヴィヴィオを引き取ってからもそれは変わらずで、ただし彼女自身も自分を止められずにいるとはいえ、実は母親としては複雑であった。
うっかりつけてしまった口癖ひとつ治せず、学校にもあまり通っていない自分が母親でいいのか、と自問した事も1度や2度ではない。

522 名前:〜ソラノカケラ〜(57)(2/3):2008/01/25(金) 08:14:00 ID:qEi6bxBo
――だが、それでも。
口癖ひとつ治せない、駄目なママだけど。
色んなことを教えてあげられる賢いお母さんじゃないけれど。
こんなことしかできない、物騒な私だけど。
撃つ事を止めてしまったら私じゃないから――
「ブラスターシステム、リミット1、リリース!」
「Blaster Set」
ユーノに抱えられたヴィヴィオの目から見たママの背中は、夕日に照らされてきらきらと輝いて見えて、
過去に同じ魔法が自分に向けられた時の痛みなど遥か忘却の彼方に置き去りにした純粋な眼差しで、じっと魅入っていた。
そしてこのことがきっかけで、彼女の口癖が治ってしまうなんて、このときのなのはが露ほども知ろうはずはない。
飛ぶ事を止めてしまったら、私じゃないから――
「ブラスター2!」
「Blaster Second」
――例え悪魔、魔王と呼ばれようとも
アスファルトの上、限界を突破した証の魔力の波が彼女の足元から広がっていく。
「ブラスター3!」
――己が信じた道を貫き通す!
「魔の王の命に応じ、数多の傀儡を灰燼へと帰せ!扇の要を狙いし鏑矢となりて、撃ち貫け!」
強き言葉達に応じて谷間の形に合わせた縦に長い矩形に展開されていくブラスタービット。
「Firing Rock System Open(ファイアリングロック、解除)」
そしてそれぞれの先端に周辺の魔力がありったけかき集められていく。
「レイジングハート、カウント――!」

523 名前:〜ソラノカケラ〜(57)(3/3):2008/01/25(金) 08:14:24 ID:qEi6bxBo
言の葉が思いつかなかった彼女は、カウントに合わせて大切な人達の名前を並べていく。
「10」
「父、小太刀二刀御神流師範、高町士郎!」
「9」
「兄、師範代高町恭也、姉、高町美由希!」
「8」
「母、喫茶翠屋店長兼パティシエ、高町桃子!」
「7」
「親友、フェイト・テスタロッサ・ハラオウンと八神はやて!」
「6」
「そして、アリサ・バニングス、月村すずか!」
「5」
「教えしは、スバル・ナカジマ、ティアナ・ランスター!」
「4」
「エリオ・モンディアル、キャロ・ル・ルシエとフリードリヒ!」
「3」
「娘、高町ヴィヴィオ、そして、そして――」
そこで彼女は水平に保ったままの愛杖を握っている、まだ通し慣れていない婚約指輪にそっと手を添えた。
「2」
「夫、無限書庫司書長――」
「1」
「ユーノ・スクライアが妻、高町なのはと、レイジングハート・エクセリオン!」
「0」
「推して、参る!全力全開――」
ゆっくりと、振り上げられる金色の杖。
「StarLight」
「スターライトぉ――」
それが振り下ろされた。


「ブレイカー―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――!」


桜色の閃光。
路上に咲いた大輪の白い華から放たれたその数本の巨大な桜色の閃光が、ゲート前後に密集している無数とも呼べるガジェット郡を一掃していく。
数瞬後、桜色の光の通り過ぎた後に残ったのは、遥か遠くまで見通す事ができる、綺麗な谷間の道路と空間だけであった。
そしてその放出が終わるとほぼ同時に、愛弟子がその脇を恐ろしい速度で通り抜ける。
「いってきます!」
過ぎ去った風に茶色いツインテールをなびかせながら、愛杖から離した手で、そっと髪をかきあげた。

524 名前:ゲリラ兵 ◆QCnUms2uBE :2008/01/25(金) 08:15:34 ID:qEi6bxBo
ほいではまた〜ノシ

525 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 08:23:27 ID:NtXV0b7a
乙〜

526 名前:B・A:2008/01/25(金) 08:56:23 ID:3KL4y/1w
>>524
GJ!
なんだこの燃える展開。出かける前に燃えつきそうだ。


>>516
ありがとうございます、これからも精進します。
けど、僕の場合勢いで書き殴ってる感が強いので、文章力とか完成度はそちらが上だと思いますよ。

527 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 09:56:54 ID:WSaWZFD1
な・の・は!
な・の・は!!

528 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 10:04:59 ID:lcfKJkTS
うお!なのはさんかっけぇ!!!!

529 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 10:19:15 ID:3R7ap9Wh
>>524
砲撃!砲撃!なのは!なのは!
なのはさん自分で「魔の王」って言っちゃったよwwwww
最後の文もリリカルで良いですGJ!

530 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 10:22:38 ID:bBe+9YXT
シグナムが最終話に一撃で蹴散らした数、五十ちょい
今回なのはさんが殲滅した数……ノーコメント

なんという魔王……ていうか那須野与一っすかw

ともあれGJ! 毎日ご苦労様です

531 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 11:29:27 ID:lcfKJkTS
>魔の王の命に応じ

そうか、何か悟った。

なのはさんは
魔(悪魔等)の王じゃなくて、
魔(魔力・魔法)の王で、魔王なんだw

え? 気付くの遅い? orz

532 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 11:56:59 ID:v0z5u0Bb
>>513
大したもんや

533 名前: ◆Ev9yni6HFA :2008/01/25(金) 11:59:41 ID:p4OFfdg6
昨日予告しておいた通り「尊ぶべき愚者」の五話を投稿したいと思います

オリキャラ満載のオリジナルストーリーなので苦手な方はスルーしてください

534 名前:尊ぶべき愚者 五話  ◆Ev9yni6HFA :2008/01/25(金) 12:00:45 ID:p4OFfdg6
「どうやら敵に侵入を許したようだな」
「そう、ですね」
 医務室にいた室長と陸曹は互いに顔を見合わせる。
 普段は冷静沈着な室長の顔にも陰りが見える。
「自分も加勢に向かいます」
「無理はするな。下手をすれば肩から下が動かなくなるぞ」

 出ていく陸曹を見送る室長は妙な音を聞いた気がして上を見上げた。
 同時に、天井が破砕し黒い影が降ってくる。
「貴様!」
 相手は腰まで伸びた黒髪と左右で色が違う瞳が印象的な男だった。
 資料で見ただけだが、こうして相対してみればよく分かる。
 目の前の存在は間違いなく敵だ。

「陸曹、早く援軍を呼んでこい」
 背後にいる陸曹に呼び掛ける。
 入り口の付近にいる陸曹ならすぐに飛び出し異常を知らせてくれるだろう。
 しかし、背後からは何も応答がない。
 目の前の相手が口元を歪ませる。
「どうした? さっさと行け」
 やっと足音が聞こえるがその音は自分に近付いてくる。
「陸曹、私の事はどうでも……」
 いい、と言いかけた所で、室長は右腕を捻り上げられた。
 異変に気付く間なく激痛が走り、見覚えのある左腕が自分の首をロックする。
「陸、曹?」
 まさか、と思い至った時になってヴィレオンの嘲笑の意味を理解する。
「私達が救助した時には既にか」
「ああ、そうだ。お前達が回収したロストロギアはオレが用意した模造品だったが、実際にあれを回収したのは何処の誰だったか」
 悪戯に成功した子供のような笑いが部屋に響く。
「さあ、司令部に案内してもらおうか」



 通路を三人分の足音が鳴り響く。
 室長は何とか振りほどこうとしたが、負傷しているとは思えないほど拘束は強固だった。
 その上、右腕は既に折れているようだった。
 その時、通路の曲がり角から二人の局員が飛び出しデバイスを向ける。
 射撃しようとした所で室長と陸曹に気付き、動作を硬直させる。

「し、室長、これは」
「私ごとでかまわんから攻撃しろ! 陸曹は操られている」
 命令するが射撃が向かってくる事はない。
 人質にされている上官と操られている同僚。
 敵に対しての怒りはあっても攻撃出来る筈がない。
「馬鹿が」
 室長と陸曹の背後にいる悪鬼が下卑た笑いを浮かべる。
 そこで局員達は自分達の身に起こっている異変に気付いた。
 デバイスを握る手が次第に色を失い重くなっていく。
「こ、これは」
 慌てて動かそうするが、両腕は既に無機質な石に変化していた。
「う、うわあぁぁぁぁ」




535 名前:尊ぶべき愚者 五話  ◆Ev9yni6HFA :2008/01/25(金) 12:01:43 ID:p4OFfdg6
「これは……」
 ヴィレオンを追って本部内に侵入した二尉はその顔に動揺を浮かべていた。
 目の前には等身大の石像が一つ。
 だが、デバイスや着用している制服が石ではなく、見覚えのある支給品である事が石像の正体を物語っている。
 こんな苦悶の表情の像に需要があるとも思えない。
「無機物は石化をまのがれているか」
 そのままにしておくのは心苦しかったが、やむを得ない。
 ヴィレオンを仕留めなければもっと被害が広がってしまう。
 床と天井、かく乱のためか両方に穴が空いているが、司令部を狙うなら下の階だろう。
 
「っと」
 建物が大きく揺れる。
 大蛇の砲撃が直撃したのだろう。
 悔しいがあれの対処は前線の部隊に任せるしかない。
「俺は俺の出来る事をするだけか」
 足を踏み出そうとした二尉は咄嗟に動きを止めた。
 床が消えた。
 崩れたのでない。文字通り消失したのだ。
 消失部分を覗き込んだ二尉は目に見えて青ざめた。
「虚数空間だと」
 自分で自分の声が震えているのがよく分かった。
 認識が甘すぎた。
 あの砲撃が小規模ながらも次元断層を引き起こす程だったとは。





 地下水路を進んでいた准尉達は前方から水が跳ねる音を聞いた。
「准尉」
「ああ」
 三人の騎士が通路を塞ぐように立っていた。
 待ち伏せされていたのだ。
 だが、准尉達は走りを緩めない。
 先頭の局員が一斉に射撃を行う。
 薄暗い空間に音が反響する。
 攻撃が直撃し体勢が崩れた所を一気に駆け抜ける。

 暫く走った後、道が二つに分かれる。
 進行方向を確認にしようとした時、別れた通路の一つから爆風が舞い騎士の体が吹き飛んでいく。
「新手か?」
 身構えた准尉達だったが現れたのは自分達と同じ格好の一隊だった。
「陸士108部隊のナカジマ陸曹です」
 先頭の青髪の少女が敬礼する。
「どいつもこいつも考える事は一緒か」
 互いに笑い合い残った通路を共に駆け出す。




536 名前:尊ぶべき愚者 五話  ◆Ev9yni6HFA :2008/01/25(金) 12:02:36 ID:p4OFfdg6
 扉が開かれた時、司令部内は異様な寒気に包まれた。
 皆が一様に動きを止め、入り口を注視する。
「室長……」
「すまない」
 右腕をだらりと下げた室長と呆然と立ち竦む陸曹、そして愉悦の表情を浮かべるヴィレオン。
 レジアスは一目で状況を悟った。
「チェックメイトだな。レジアス・ゲイズ中将。司令部は制圧。前線の部隊もシェオルから這い出た大神の化身が殲滅するだろう。本局からの艦隊も撃退した」
 淡々と述べる事実をヴィレオンを一瞥したレジアスは僅かに逡巡した後、ヴィレオンに背を向けた。
「通信システムは健在だろうな?」
「は、はい……」
 震えながらも問いに頷いたオペレーターに満足しながらレジアスは声を張り上げた。

「まず最初に、この通信が途絶した後の指揮権は各部隊の部隊長に委譲する。
 先までの会話は諸君の耳にも届いただろう。だが私はあえて断言する。
 司令部が制圧された? 艦隊が撃退された? それがどうした。地上部隊にとっては些細な問題だ! 
 この通信を受けた局員よ、地上部隊としての誇りがあるなら戦い続けろ! 身に纏った制服の意味を思い出せ! 
 私の命運もここまでだろう。支援の一つも送れずこんな事しか言えない私を蔑んでくれていい。
 だが、これだけは言わせてほしい。諸君等は私の希望であり夢だったのだ。
 ミッドチルダの未来を託せるだけの力と意志を持った諸君等の事が。
 では、幸運を祈る」

 静寂の司令部にパチパチと単調な音が響く。
「即興にしてはなかなかの演説だった。だがな、もう無理なんだよ」
 ヴィレオンは外套の中から刀身が炎のように揺らめいた一振りの剣を抜き放った。
 そのままレジアスの前まで一息で移動し、剣をレジアスの喉元に突きつける。
「お前にはまだやってもらいたい事があってな」

 皮膚が切れ、切っ先に赤い血が付着する。
 その時、粉塵と爆音と共に天井が粉々になる。
 その中から爆風を巻き上げながら突進してくる影が一つ。
 ヴィレオンは即座に剣で受け止めるが、二激目、逆袈裟に振り上げられたデバイスのエネルギーを逃がしきれず、そのまま空いた穴から飛ばされていく。

「二尉!」
「おっさん、遅れてすまねえ」
「また始末書だ」
「……はっはっはっ。そいつぁ困る」
「勝てたら見逃してやる」
「乗った!」
 快活に笑い、空いた穴から飛び出す。




537 名前:尊ぶべき愚者 五話  ◆Ev9yni6HFA :2008/01/25(金) 12:03:28 ID:p4OFfdg6
「駆動炉の出力が非常に不安定です」
「このままでは暴走の危険もあります」
 第二射を行おうとしていた主任達だったがその作業は難航していた。
「先程の攻撃で地盤が傾いています」
「急いで弾道計算をし直せ。時間がないぞ」

「お困りのようだね」
 言葉とともに制御室の扉が開く。
 入ってきたのは白衣姿の男だった。
 人を小馬鹿にしたような金色の瞳に主任は僅な嫌悪を覚えた。
「なんじゃ? お主は」
「駆動炉の調整と弾道計算はこちらで請け負おう」
 制御室内にざわめきが生まれる。

「お主、確かスカリエッティじゃろ? 何故こんな真似をする」
「別に君達の為ではない。ただ、こちらもこの段階で負けられては困るだけだ」
「まあよい」
「主任!」
 協力を肯定する言葉に若い技術者が非難の声を上げる。
「このままミッドチルダがなくなったら元も子もなかろう」
「ふふふ。話が分かる相手で助かったよ。駆動炉の調整は任せてもらおうか」
 高笑いしながらスカリエッティは制御室から出ていく。
「……変なテンションの人ですね」
 嵐のように去って行ったスカリエッティを見ながら若い技術者はぽつりと呟いた。
「あまり関わるな。あれは計画は完璧なのに自分でぶち壊すタイプだ」
「自滅するって事ですか?」
「少し違うのう。
 上手く説明が出来ないが、自分の立てた計画通りに事が運ぶのにつまらなさを感じ、あえて穴を空け綻びを作るんじゃ。
 自分でその綻びを修正できれば良し、綻びが大きくなり計画が失敗しても良し。まあ一種のマゾヒストじゃな」
「はた迷惑な」
「ああ。敵にすれば親切じゃが味方にすれば厄介この上ない」




538 名前:尊ぶべき愚者 五話  ◆Ev9yni6HFA :2008/01/25(金) 12:04:19 ID:p4OFfdg6
 航空隊は壊滅寸前だった。
 敵の一隊は撃退したが直後に現れた竜により戦局は一変した。
 火炎放射により局員が一人、また一人と撃墜されていく。
 背後から接近した者は尻尾の一振りによりビルの壁面に叩きつけられる。
 射撃魔法が直撃してもその強靭な鱗は物ともしない。

「おいおい。こいつはヤバいんじゃないか?」
「ヤバいが、地上に降ろす訳にはいかない」
「中将にあそこまで言われちまったらやるしかねえよな!」
 局員達は一斉に攻撃し注意を引く。
 ぎらついた瞳が局員達を見据える。
「お怒りのようだな」
「無駄口を叩くな。来るぞ」
 全長二十メートルはあろうかという竜は怒りの声を上げ突撃してくる。
 局員達はギリギリまで攻撃を続け衝突の直前で身をかわしすれ違う。
 しかし、交差した際の風圧で姿勢が乱れる。
 長く伸びた尻尾が鞭のようにしなり一人の局員の体に叩き込まれる。

「くそ!」
 それを視界の端で捉えると、舌打ちし加速する。
 意識を無くし、落下を始めた仲間の襟首を掴む。
「世話をかけんな」
 そこで背筋を冷たい物が流れる。
 自分の体を強烈な視線が射抜く。
 その正体は考えるまでもない。
 恐る恐る振り返る。
「あ、やべ」
 巨大な口の中に炎が渦巻く。
 一秒後にはその炎で焼きつくされるだろう。

 局員は思わず目を閉じた。
 しかし、いつまで経っても炎も痛みもやって来ない。
 目を開けると自分が誰かに抱えられている事に気付いた。
 眼下で獲物を見失った竜が唸り声を放っている。
「あ?」
 相手は見覚えのない青系統の戦闘服を着た単髪の女だった。
「もう大丈夫か?」
「ん、ああ」
 答えると女は手を放し竜に向き直る。
「おい。一人で戦う気か? 無謀だ」

「問題ない。それが出来るのがナンバーズだ」
 ナンバーズ。
 聞き覚えのない単語だったがそんな考えはすぐに霧散した。
 女の両腕からブレードから飛び出す。
「IS発動。ライドインパルス」
 次の瞬間、何が起こったのか局員には理解出来なかった。
 分かったのは竜の片方の翼が根元から切断された事。
 そして竜の頭に乗った女がブレードを突き刺した事の二つだった。
 竜は激痛にのたうち火炎を四方に乱射するが片翼が失われた事で姿勢を崩しビルに突っ込む。
 暫くは身を振るわせていた竜も二撃目を叩き込まれて沈黙する。




539 名前:尊ぶべき愚者 五話  ◆Ev9yni6HFA :2008/01/25(金) 12:06:53 ID:p4OFfdg6
「敵総数、視認出来るだけで百、まだ増えていきます!」
「ちっ。ギンガ達を行かせたのは失敗だったみてえだな」
「三佐! このままでは」
「分かってるよ。……撤退する」
 不本意だが仕方ない。
 このままでは敵の群れに蹂躙されるだけだ。
 だが、局員の疲労が激しい。
 楽々と撤退はさせてもらえないだろう。

「俺が足止めをする」

 声は上空からだった。
 皆が上を見上げると一つの影がゆっくりと下りてくる。
 槍型のアームドデバイスを持った大柄な男だった。
 その顔を見た数人の局員の間にざわめきが生まれる。

「お前は!」
 ゲンヤもその顔には見覚えがあった。
 だが、この場にいる筈がない。
 何故ならあの男は八年前に、

「急いで撤退しろ」
「……」
「……これ以上、仲間を死なせる訳にはいかん」
「……すまないな」
 敬礼し部下に撤退の指示を出す。
 男はそれを確認すると敵陣のど真ん中に単身で切り込んでいく。

「三佐、今の方は首都防衛隊の……」
「今は詮索より撤退が先だ!」
 副官を怒鳴りつけ足下でへばっている局員を立たせる。
「行くぞ。奴の意志を無駄にするな」
 そう言いながらも、常に蚊帳の外にいる自分に僅かばかりの寂しさを覚えた。  


540 名前:尊ぶべき愚者 五話  ◆Ev9yni6HFA :2008/01/25(金) 12:07:43 ID:p4OFfdg6
 戦いが一望出来るビルの屋上に一人の少女と三十センチ程の人形の姿があった。
「なあ、ルールー。もう帰ろうぜ」
「でも、ゼストが……」
「その旦那から結界がなくなるまで隠れてるよう言われただろ。旦那は昔の仲間を助けに行ったけどさ」
 ルールーと呼ばれた少女は納得がいかないのか無言のままだ。
「あの人達、お母さんの友達、なのかな?」
 少女の足下に広がる地面では何十人もの局員が迫る敵と交戦していた。
「分かんねえけど、多分、友達もいるんじゃないか」
「そう」
 少女は短く頷いた。
 同時に両手にはめたグローブが発光を始める。
「地雷王、お願い」
 敵を押し潰す形で巨大な甲虫が出現する。



 地上本部に至る道路の一つを騎士達が進軍していく。
 既に撤退したのか局員達の姿はない。
 と、先頭を行く騎士が何もない場所でバランスを崩し転倒する。
 異常は連鎖していき騎士達は次々に倒れていく。

「おい、敵さん本当にこっちに気付いてないみたいだぜ」

 何もない筈の場所から歓声が上がる。

「いや、すげえな」
「目の前に突き出してる足に引っ掛かるんだもんな」
「さっきまで苦戦してたのが馬鹿みたいだぜ」

「ふふふん。クアットロさんのISシルバーカーテン。どんな相手でも欺いちゃいますよ」



541 名前:尊ぶべき愚者 五話  ◆Ev9yni6HFA :2008/01/25(金) 12:08:31 ID:p4OFfdg6
 准尉達は上空を仰ぎ見ながら呆然とした。
 目の前には大蛇の肢体が横たわっていたのだが周囲のビルよりはるかに高く、まるで山のようだ。
 わずかに尻尾を振るだけで風が突風となって荒れ狂う。

 自分達はこれからとんでもない相手と戦おうとしているのだと、皆が実感した。
 だが、それでも逃げ出そうとする者はいない。
 今、自分達が纏っている制服はただの衣装ではない。
 ミッドチルダを守るという決意の証なのだ。

 局員達は笑みすら浮かべながら布陣を展開していく。
 そして、
「攻撃開始!」
 准尉の合図とともに数十、数百の攻撃魔法が解き放たれる。
 荒れ狂う魔力の波が大蛇を襲う。
 閃光が闇夜を照らし、集中砲火が大地を揺らす。
 攻撃は一分ほど続いた。
 局員達は固唾を呑みながら粉塵の先の空間を凝視する。
 風が流れ、粉塵が払われた時、大蛇の姿が露になる。
 あれほどの攻撃を受けながらも大蛇は健在だった。
 准尉が再攻撃の指示を出そうとした時、

「!」
 大蛇の魔力が膨れ上がる。
 大蛇の口が開く。
 放たれた慟哭は衝撃波となって全方位に吹き抜ける。
「「うわぁぁぁ!」」
 咄嗟に障壁を展開した准尉も堪え切れずに木の葉のように飛ばされる。
 全身を地面に打ち付けながらゴロゴロと転がる。
「く、この」
 両手を付いて弾かれるように起き上がる。
 周囲を確認するがあれだけいた筈の仲間の姿が殆ど見えない。
 絶望が胸中に広がるが、近くの瓦礫が持ち上がり見覚えのある少女が現れる。
 安堵するが、それはすぐに焦りに変わる。




542 名前:尊ぶべき愚者 五話  ◆Ev9yni6HFA :2008/01/25(金) 12:09:19 ID:p4OFfdg6
「ナカジマ陸曹、危ない!」
 騎士達がナカジマ陸曹を取り囲むように出現する。
 陸曹は得意とするシューティングアーツで数人の騎士を倒すがすぐに起き上がってくる。
 しかも二人の騎士が倒れた状態で陸曹の足を掴み動きを封じる。

「……!」

 准尉が助けに行こうと瞬間、一陣の赤い風が吹いた。
 風はナカジマ陸曹を囲んでいた騎士達の間を縫うように駆ける。
 ワンテンポ遅れて騎士の体勢が崩れていく。
 しかも甲冑ごと塵となって消えていく。

 准尉は改めて風を見据える。
 風の正体は両刃の剣を担いだ赤髪の男だった。
 その男は手に収まる大きさのコンクリート片を拾い上げると何回か上下させる。
「あの……」
『悪いが、お嬢ちゃん。ちょっとしゃがんでくれ』
 声そのものは男のものなのだが、どうにも現実味がない。
 まるで機械を介して喋っているように聞こえる。
 
 陸曹が疑問符を浮かべながらもしゃがむと男はサイドスロー気味に破片を投擲する。
 投じられた破片は通りの角、死角になる部分から飛び出そうとしていた騎士の頭を寸分違わず打ち抜く。
『よしっ! ビンゴ』
 男は片腕でガッツポーズをする。
「あの、ありがとうございます」
 陸曹が頭を下げて感謝の意を表すが男は困ったように頭を掻く。
『こっちこそ、うちの神様が迷惑かけててすまないな、管理局の』
「え?」
『もうちょっとで大人しくなるからその時に一気にやっちゃってくれ』
 男は言いたい事を言い終わったのか、疾風のように駆け出す。




543 名前:尊ぶべき愚者 五話  ◆Ev9yni6HFA :2008/01/25(金) 12:10:07 ID:p4OFfdg6
「何なんだろうな、今の」
「さ、さあ。それより准尉、大丈夫ですか?」
「俺は平気だ。そっちの方こそ無事か? 瓦礫の下敷きだったろ」
 実際は結構キツいのだが弱音を吐く訳にはいかない。
「はい。生まれつき体は丈夫ですから」
 言った陸曹の言葉にどこか陰りがあった気がしたが准尉は特に言及しなかった。

 その時、上空に今までなかった物が現れた事に気付いた。

「あれは、ガジェットか?」
 ガジェット。
 たびたびミッドチルダの領空侵犯を犯す未確認の機動兵器の総称である。
 体が重くなったのは負傷のせいだけでなくガジェットに搭載されたAMFの影響もあったらしい。

「けどよ」
 何故この状況で出現したのか。
 まさか、助けに来たとでもいうのか。
「それこそ」
 まさかだよな、吐き捨てた所で“それ”に気付く。
 少女だ。
 一人の少女が廃墟となった街の中に立っていた。

(巻き込まれたのか)

 准尉は自由の効かない体で駆け出す。

 近付くとやはり少女だった。
 纏っている灰色のコートと右目の眼帯が幼い容姿に不釣り合いで平時なら苦笑の一つでもしただろう。

「おい、大丈夫か?」
 少女は答えない。
 それ所か自分の事を邪魔扱いしているようにすら見える。
 と、上空で幾重にも重なった爆発音が響く。
 ガジェットが大蛇に破壊された音だ。
 降り注ぐ残骸を気にも止めず、己の力を誇示するように遠雷のような咆哮を上げる。

 それを見ていた少女の口元に変化が生まれる。
 笑ったのだ。

「確かにガジェットでは相手にならないようだな。だが、これならどうだ」
 少女の足元にミッド式でもベルカ式でもない魔法陣が生まれる。

「IS発動。ランブルデトネイター」

 瞬間。ガジェットの残骸は猛烈な勢いの爆炎となって大蛇の体を飲み込んだ。
 轟音と舞い上がった粉塵により一時外界を認識出来なくなっていた准尉が覚醒したときには爆風により何メートルも吹き飛ばされていた。

「さっきから何なんだよ、まったく」

 立ち上がるとさっきと変わらず大蛇の体のいたる場所から爆炎が上がる。
 しかし、今はそれに加え、あちこちから魔法による攻撃が行われている。
 無事だった仲間達が攻撃を再開したのだ。

「しぶといな」

 微笑し准尉も攻撃に参加する。



544 名前:尊ぶべき愚者 五話  ◆Ev9yni6HFA :2008/01/25(金) 12:11:02 ID:p4OFfdg6
 地上の戦いが光の粒に見える程の高空で二尉とヴィレオンは対峙した。
 デバイスを構えた二尉の体から太陽光に似た黄色の魔力光が噴き出す。
 それを見たヴィレオンは発達した犬歯を剥き出しにする。

「嬉しいな。そこまで本気になってくれるとは」

 ヴィレオンの姿が掻き消える。
 前回はかろうじて捉えられるだけだったが今回は完全に捕捉出来た。
 股下を抜け背後に回ったヴィレオンの攻撃を振り向きざまに迎撃する。
 ドゥリンダナと剣がぶつかり火花が散る。
「お見事」
 生徒を褒める教師のような物言いに二尉は苛立ちを感じた。
「ふざけるな」
「ふざけてなどいない。純粋な称賛だ。ここまでの実力者はオレの組織でも数えるほどしかいない」

 二尉は鍔迫り合いの状態から瞬時に後方に下がる。
 ヴィレオンの剣は力を拮抗させていた相手を失い思いっきり振り下ろされる。
 間髪容れず態勢が崩れた所に砲撃を叩きこむ。
 衝突した魔力が飛沫となって視界を塞ぐ。
 その中から一つの影が弾かれたように上空に向けて跳ね上がる。

「やっぱ効かねえか」
 二尉を後を追って飛翔する。
 壁となって立ち塞がる大気を越え音を置き去りにする。
 短時間でトップスピードまで加速したせいで全身が悲鳴が上げる。
 それを無理矢理抑え込み、先を行くヴィレオンを見据える。
 動きを封じる為に射撃を何度か行うがこちらの思考を読んだように軽々とかわされる。
「ケラケラ。どうした? もう限界まで来たのか」
 上から馬鹿にした言葉が降ってくる。

「最初から限界は超えてるんだよ!」
 上から下へは通じても下から上には通じないだろうな、と思いながらも言葉を返す。
「そうかい」
 突然、ヴィレオンが速度を緩める。
 結果、二人の距離がみるみるうちに縮まる。
 ヴィレオンは身を翻し相対する形となる。
 二尉はドゥリンダナを両手で一旦、担ぐと高速で振り抜く。
 剣とデバイスが再度、激突する。



545 名前:尊ぶべき愚者 五話  ◆Ev9yni6HFA :2008/01/25(金) 12:12:05 ID:p4OFfdg6
「んぐ……」
 瞬間、二尉の手首から鈍い音が響く。
 その痛みで顔が歪む。
「あまり無理をするな。人間の体がどうして普段は力をセーブしているか、知らない訳じゃないだろ」
「うる、さい」
「ハハハ」
 ヴィレオンは両手で掴んでいた柄から片手を離し、開いた五指を二尉の胸に押し当てる。
 あまりに自然で素早い動作に二尉はまったく反応出来なかった。

(やられる……)
 頭では理解出来るが体が付いて行ってくれない。
「少し痛いかもな」
 言葉より速く衝撃が来た。
 痛みはない。しかし形容出来ない圧迫感が胸に広がり肺の中の酸素が強制的に吐き出される。
「ぁ、ぐぅ」
「所詮中身は脆弱な人間のままか」
「はあはあ……」
 呼吸が安定しないのは肺の酸素がなくなったからだけではない。
 胸に手を押し付けられた時に感じた死の気配が精神を乱す。

「お前の内心はよく分かるぞ。オレが怖いんだろ?」
「今更怖がるかよ」
「いーや。今だから怖いんだろ? 全力を出し切っても、なお及ばない事が分かってしまった。前の戦いは全力ではなかった、という仮初めの希望が砕け散ったからな」
「……」
「もう理解したんだろ? どう足掻いても勝利の可能性はないと」
「……うるせえな。人の心を好き勝手想像しやがって」
「否定する必要はない。恐怖を感じるのは生物として当然だ。だが人間はそれを克服出来る意志の強さがあると思っていたが」
「あるさ」
「なら見せてみろ。でなければ仮にオレは倒せてもミッドチルダの滅びは止められない」





「駆動炉の出力安定」
 制御室がにわかに慌ただしくなる。
『ざっとこんな物さ。ウーノ、弾道計算は?』
『既に終了しています。今から修正データを送ります』
「誤差修正。命中精度は十分です」
「周辺部隊に撤退命令を。二分後に発射する」
 主任の言葉に全員が頷く。
 終わりの時は近い。




546 名前:尊ぶべき愚者 五話  ◆Ev9yni6HFA :2008/01/25(金) 12:12:57 ID:p4OFfdg6
 太陽が沈み闇に覆われた空にいくつもの閃光が瞬いては散る。
「はあ!」
 二尉は青く変色した手でデバイスを槍のように払う。
 その白い蒸気を纏った一撃をヴィレオンは体を少し逸らすだけで回避する。
 そして二人は一旦間合いを離し再び加速し激突する。
 先程からそれの繰り返しだ。
 恐らくヴィレオンは遊んでいると思うのだが最大加速時にはこちらのスピードも砲撃も上回る相手と戦うには付き合うしかないのだ。


 再度間合いを離し加速の為に力を込めた二尉はドゥリンダナが手の中から抜けた事に気付いた。
 慌てて掴み直すが反応が遅ければ漆黒の闇の中に消えていただろう。

「どうして……」
 言葉は途中で中断される。
 口の中に鉄の味が広がり唇を血が滴る。
 手を含め、全身のいたる箇所が黒く変色を始めている。
 どうやら血管が切れて内出血を起こしているようだ。
 目も霞み平衡感覚も怪しくなる。

(リミッター解除のツケが来たか)

 体だけではない。
 ドゥリンダナの白いボディーに黒いヒビが走っている。
 幾度もの衝撃にデバイスも悲鳴を上げ出したのだ。

「すまないな。いつも無理ばかりさせちまって。だが、もう少しだけ頑張ってくれ」
 月光が反射しドゥリンダナが煌く。
 ストレージデバイスだが二尉にはそれがドゥリンダナの返事に思えた。



547 名前:尊ぶべき愚者 五話  ◆Ev9yni6HFA :2008/01/25(金) 12:13:46 ID:p4OFfdg6
 ふらついていた総身に力が湧いてくる。
 一人ではない事がこんなにも心強いとは思わなかった。

「さて、ヴィレオンは……」
 姿を見失っていたがすぐに発見する。
 自分から見てもはるか上空。
 月の一つを背にし、外套をはためかせながら急降下してくる。
 迎撃に放った誘導弾がヒットするがスピードは一向に衰えない。
「野郎!」

 二尉も落下のタイミングに合わせてドゥリンダナで迎撃する。

 体の中心を目掛け槍のように突き出した魔力刃をヴィレオンは両手で受け止めた。
 ドゥリンダナの表面が一部欠け顔に当たる。
 そこで二尉は違和感に気付く。
(剣、どこ行った?)
 持っていた筈の剣がいつの間にかなくなっている。
(どこだ?)
 その答えはすぐに来た。
 広がっていた外套の一ヶ所が盛り上がり銀の閃光が突き抜けてくる。
(剣を外套で隠して……)
 分かった所で遅い。
 完全に不意を突かれていた。
 もう避ける事も防ぐ事も出来ない。


 硝子が割れるような音が響き剣の軌道がずれる。


 二人の顔に驚愕が浮かんだ。
 ヴィレオンは必殺を期した攻撃が防がれた事に対して。
 二尉は防げない筈の攻撃が防げた事に対して。
 剣は二尉の前面に展開された半円のシールドに衝突し周囲をなぞるように動き落下を開始する。
 ヴィレオンはつま先で剣を蹴り上げ手中に戻すと同時に大きく後退する。
「……無意識の領域で反応したのか? それとも」
 ヴィレオンは二尉が持つデバイスに目を落とし、
「そのデバイスが主を守ろうとしたか」

 二尉もドゥリンダナに目をやる。
 ボロボロでいつ壊れても可笑しくないデバイスは、しかし確かな輝きを放っていた。
「俺には勿体ない相棒だよ。お前は」



548 名前:尊ぶべき愚者 五話  ◆Ev9yni6HFA :2008/01/25(金) 12:14:57 ID:p4OFfdg6
 制御室では技術者が歓喜の声を上げていた。
「チャージ完了!」
「いつでも発射可能です」
『引き金は私が引きたいな』
「馬鹿は無視だ。……発射しろ!」
 主任の号令と共に砲台に光が収束し、一直線に発射される。

 光は大気を打ち破り大蛇に吸い込まれるように向かって行く。
 大蛇も迎え撃つために口腔に魔力を集めるが、突然、その動作を止め棒立ちになる。
 結果、極大の光が大蛇に直撃し、突き抜ける。
 大蛇の体は力を失いゆっくりと地面に倒れ伏す。
 

 
 その光景は高空で戦っていたヴィレオンと二尉にも確認出来た。
「役立たずが……」
 遥か眼下を睨み忌々しげに言葉を吐き出す。
「今だ!」
 その僅かな隙を二尉は見逃さなかった。
 気が逸れたヴィレオンの懐に飛び込み、ドゥリンダナから伸びた魔力刃を突き刺す。
「貴様……」
 リンカーコアを限界を超えて稼働させ全ての魔力をドゥリンダナにつぎ込む。
 二人の体は水蒸気の帯を引きながら天を目指し駆け上がる。
 ヴィレオンは剣を振ろうとするが、力を込めると同時に腕が砕け剣は眼下に消える。

「っ」
 気温はどんどん低下しBJ越しにも体を苛む冷気を感じ取れる。
 逆流した血が喉に詰まる。
 視界が明滅し飛んでいるのか落ちているのか定かではない。
 ドゥリンダナを握っているのかどうかも分からない。
 ヴィレオンの体越しに光が見えたと思った時、全身を激しい衝撃が襲う。
 ヴィレオンが結界の壁に激突したのだ。
 その衝撃でヴィレオンの体は無数の氷の塵となる。
「ま、まず……」
 それを確認すると同時に二尉は意識を失う。



549 名前:尊ぶべき愚者 五話  ◆Ev9yni6HFA :2008/01/25(金) 12:16:23 ID:p4OFfdg6
 大蛇が倒れると同時に騎士達も姿を消したらしく、通信機からはひっきりなしに歓声が湧いてくる。


『お前ら、よく聞け。信じられないかもしれないが、短髪のクールビューティに命を救われた』
『こっちはむさいおっさんだったぜ』
『こっちも白衣の変態っぽい男だったな』
『お前達、人間に助けられた分、マシだろ。俺達なんかデカいゴキブリみたいなのだったぞ』
『俺は見たぞ! 准尉が銀髪の幼女と一緒にいるのを!』
『な、なにぃぃ!』
『おい、そこのお前。今すぐカートリッジを寄こせ。ちょっと試射する』
『あ、クアットロさん、さっきのシルバーカーテンってのもう一度お願いします。ええ、ちょっと急用が』
『つーか名前を聞き出してんじゃねえ!』
『目覚めろ! 俺の心眼!』
『へえ。十二人姉妹の長女なんですか。大変ですね。親がアレだと。あっ、主任。このお菓子の詰め合わせ、開封してもいいですよね』
『しかし、なかなかの威力だ。次の機人の固有武装の参考にさせてもらおう』
『くっ、貴様等、これ以上ついてくるな!』
『あの連絡先を、お名前だけでも』


「……みんな無事みたいだな」
 でも違う意味で無事じゃないかもしれない。
 准尉は軽い眩暈を覚えた。



「取り敢えず部隊に合流しないとな。君はどうする?」
 銀髪の少女に尋ねる。
 どうもただ者じゃないみたいだし。
 事情を聞くべきなのだろうが戦っても勝てそうにないのが問題だ。
 
「私は姉達と合流する。構わないな?」
 少女はナカジマ陸曹に確認を取る。
「……ええ」
「タイプゼロ。私とお前はこんな形で出会うべきではなかった。今日の事は互いに忘れよう」
 その言葉には悲哀が混じっていた。
 自分には計り知れず、立ち入ってはならない事情が二人の間にはあるのだろう。


 その時、ビルの上部が轟音を上げ、そのすぐあとに一階から砂煙が噴出する。
 准尉は急いでビルの中に駆け込む。
 中で倒れていたのは二尉だった。
 慌てて生死を確認するが小さいながらも胸は上下を繰り返している。
「良かった。ちゃんと約束は守ってくれたみたいだし」
 よほど大事なのか右手はデバイスを固く掴んでいた。



550 名前:尊ぶべき愚者 五話  ◆Ev9yni6HFA :2008/01/25(金) 12:17:15 ID:p4OFfdg6
以上!

スカ「べ、別にアンタ達の為じゃないんだからね!
   ゆりかごを守るために仕方なく協力してあげるだけなんだから!」

アインヘリアルはいらない子なんかじゃないよ
スカはアインヘリアルの破壊力を知ってたから真っ先に壊させたんだよ!

やっと次回で第一部完だぜ

しかし視点変更が多いと推敲の時点でむっちゃ悩む
何回シーンの差し替えを行った事やら

あと、ホント戦闘シーンは地獄だぜ!
戦闘シーンは好きなのに戦闘を書くのは苦手というのは厄介だな


551 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 14:23:06 ID:7HAGIpmX
乙。

数の子たちが大人気ですな。これで本編に繋がったら……

「く、俺にはメガ姉は撃てん!」
「奇遇だな、俺もディエチちゃんに刃を向けるなんて!」
「だが、チンクちゃんは俺のものだ!」
「俺ちょっとセインちゃんお持ち帰r(うなるトンファー)」

……戦いになりません。

552 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 15:20:54 ID:kbzBHgoi
GJです

地上部隊最高!

このドゥリンダナ凄いよ!
流石デュランダルのお兄さん!
久しぶりにテバイスに萌えたぜ

中盤の「ずっとスカ一味のターン」もいい
実際、ナンバーズのISってかなり凶悪な筈なんだよな
>計画は完璧なのに自分でぶち壊すタイプ
本編のスカじゃねえかw

あと、本編の陳述会襲撃で地上部隊が情けなかった理由って今回のが原因なんじゃw

553 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 15:32:16 ID:jqo/fUqQ
>>488
ハーレム王エリオもエリフェもエリキャロルーもエリキャロも全部見たい
とにかく飢えてます。
46スレの途中以降メインの話が全くない気がする

554 名前: ◆Ev9yni6HFA :2008/01/25(金) 16:09:54 ID:p4OFfdg6
>>551
>>552
実はまさにそんな感じの小ネタがあるんだ

だから埋める時にでも投稿するわ

555 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 17:12:50 ID:oe/aKvB+
一週間で500KBいくのか・・・
相変わらず進行速度が並じゃないな

556 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 18:09:39 ID:OVOxI9Us
本当だ。いつのまにやらもう463kb

557 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 18:14:47 ID:o70UeJcZ
次スレ、テンプレ案。書き手マナーに追記


魔法少女、続いてます。

 ここは、 魔法少女リリカルなのはシリーズ のエロパロスレです。


『ローカル ルール』
1.リリカルあぷろだ等、他所でのネタを持ち込まないようにしましょう。
2.エロは無くても大丈夫です。
3.特殊な嗜好の作品(18禁を含む)は投稿前に必ず確認又は注意書きをお願いします。
  あと可能な限り、カップリングについても投稿前に注意書きをお願いします。
【補記】
1.また、以下の事柄を含む作品の場合も、注意書きまたは事前の相談をしたほうが無難です。
  ・オリキャラ
  ・原作の設定の改変
2.以下の事柄を含む作品の場合は、特に注意書きを絶対忘れないようにお願いします。
  ・凌辱あるいは鬱エンド(過去に殺人予告があったそうです)

『マナー』
【書き手】
1.割込み等を予防するためにも投稿前のリロードをオススメします。
  投稿前に注意書きも兼ねて、これから投下する旨を予告すると安全です。
2.スレッドに書き込みを行いながらSSを執筆するのはやめましょう。
  SSはワードやメモ帳などできちんと書きあげてから投下してください。
3.名前欄にタイトルまたはハンドルネームを入れましょう。
4.投下終了時に「続く」「ここまでです」などの一言を入れたり、あとがきを入れるか、
   「1/10」「2/10」…「10/10」といった風に全体の投下レス数がわかるような配慮をお願いします。
5.一行目改行、且つ22行以上の長文は、エラー表示無しで異次元に消えることがあるそうです。
  SS文面の区切りが良いからと、最初に改行いれるとマズイみたい。 投下時はなるべく1レス毎にリロードして確認をしましょう。


【読み手 & 全員】
1.書き手側には創作する自由・書きこむ自由があるのと同様に、
  読み手側には読む自由・読まない自由があります。
  読みたくないと感じた場合は、迷わず「読まない自由」を選ぶことが出来ます。
  書き手側・読み手側は双方の意思を尊重するよう心がけてください。
2.粗暴あるいは慇懃無礼な文体のレス、感情的・挑発的なレスは慎みましょう。
3.カプ・シチュ等の希望を出すのは構いませんが、度をわきまえましょう。
  頻度や書き方によっては「乞食」として嫌われます。
4.書き手が作品投下途中に、読み手が割り込んでコメントすることが多発しています。
  読み手もコメントする前に必ずリロードして確認しましょう。


リンクは>>2



558 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 18:16:53 ID:o70UeJcZ
『リンク』

【前スレ】
 ☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第47話☆
 ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1200754790/l50

【クロスものはこちらに】
 リリカルなのはクロスSSその39
 ttp://anime3.2ch.net/test/read.cgi/anichara/1201013366/l50

【書き手さん向け:マナー】
 読みやすいSSを書くために
 ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/5301/1126975768/

【参考資料】
・Nanoha Wiki
 ttp://nanoha.julynet.jp/
・アリサだもんっ!
 ttp://homepage3.nifty.com/damenahito2000/
・R&R
 ttp://asagi-s.sakura.ne.jp/data_strikers.html
(キャラの一人称・他人への呼び方がまとめられてます)

☆魔法少女リリカルなのはエロ小説☆スレの保管庫
 ttp://red.ribbon.to/~lyrical/nanoha/index.html  (旧)
 ttp://wiki.livedoor.jp/raisingheartexcelion/d/  (wiki)


559 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 18:19:08 ID:OVOxI9Us
>>557
いま色々不具合が起きてんのは、運営側が実験中だからだろ?
恒久的なものではないだろうし、「一行目改行〜」は別にいれなくてもいいよ

>>2で注意を喚起しとけばよかろ

560 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 18:24:30 ID:xGeS2nWY
そもそも『マナー』なのか?

561 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 19:32:38 ID:OEZ8R+0w
>>524
ぐうううぅぅぅっ! じょおぉぉぉぉぉう゛っ!
いやはや、燃える展開ありがとう! お腹いっぱい大満足です!

562 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 19:50:52 ID:vbivPh5F
むしろ、ローカルルールの項目に書いて(暫定)とでもしとくほうがいいかも?

563 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 21:12:40 ID:oe/aKvB+
ところで、管理局員の男女比ってどれくらいか言及されてましたっけ?
されてなかったらみなさんはどれくらいだと思います?
自分は6:4くらいだと考えてるんですが。

564 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 21:20:25 ID:VyHexj6P
まあ、それなりに数はいると思うけど、部署にもよると思うぞ。内勤組は多いけど、武装局員は少ないとか。
やっぱり全体の割合では女性の方が少ないんだろうけど。7:3くらいか?

565 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 22:00:07 ID:7gZAB3UR
あれだけの管理世界があると「どちらでもない」「どちらでもある」という種族がいる世界だって混じってるかもしれんぞ?

566 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 22:01:25 ID:3KL4y/1w
武装局員は男性が多いけど、エースは女性が多いというのが僕の見解。
なのはを筆頭にほとんど女性だし、昔から魔法使いはジジイかババアか美女という
お約束があるし。まあ、stsで一気に内勤組の女性率増えたから一概には言えませんが、
男女比7:3に一票。

567 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 22:03:08 ID:7HAGIpmX
>554
あるんかい。

まぁ、男なら数の子の一人や二人抱き上げる腕力見せないとな。

【トーレを抱え、セッテを担いで】

568 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 22:58:17 ID:bad1CPTY
でかめろんの続きを読みたい・・・

569 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 23:07:33 ID:enYHguFk
40スレの『タイトル未定』の続きが気になる・・・

570 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 23:32:44 ID:o70UeJcZ
漢たちの挽歌のエピローグ・・・

571 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 23:33:12 ID:YyzZbLNQ
スバ×ユーの続き…

572 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 23:41:46 ID:Crs9ZtYj
だいぶ前だけど「ステップアップ」の続き…

573 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 23:51:07 ID:J/dj62iG
「Long-distance -銃口と標的の間-」の続き…数少ないティアナ×ヴァイスSSを…

574 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/25(金) 23:58:14 ID:v0/1DH87
遅くなりましたが、朝刊GJ!
なのはさんさすがだぜ…
だが、一言だけ言わせてくれ



砲撃のカウントダウンの時…
ヴォルケンズの名前がないんだな……

575 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 00:09:38 ID:grRzTVyP
最近人多いな。
多いよな?

576 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 00:21:39 ID:ehnQlJNr
とりあえず470kbにいきそうだし
そろそろ次スレたててこようか?

577 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 00:57:02 ID:Tp0ZtlPg
>>573
俺もそれ楽しみにしてる。
中断はないよな…。

578 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 01:08:08 ID:ehnQlJNr
お返事がない。華麗にスレーされてるってことはまだ立てるなってことか・・・orz
まだ次スレの季節にははえぇかな。

579 名前:( ゚Д゚) ◆kd.2f.1cKc :2008/01/26(土) 01:09:34 ID:OZ9wMXyJ

埋め立ても兼ねてしまいそうな勢いで、投下行きまーす。

注意事項
・捏造有り過ぎ
・非エロガチバトル。
・正直、アリサ強杉。どこの跳躍系だ。
・書いてる奴は英語はギリギリ赤点回避程度です。
・ましてやドイツ語なんてさっぱりわかりゃしまへん。
・あぼーんキーワードは「燃え上がる炎の魔法使い」

580 名前:燃え上がる炎の魔法使い 2-01/13 ◆kd.2f.1cKc :2008/01/26(土) 01:10:33 ID:OZ9wMXyJ
「どうして、なのかな……」
 困ったような、どこか悲しげな表情で、なのはが言う。
「わかんないわよ、そんなの」
 アリサは、なのはに背を向けたまま、不機嫌そうにそう言った。
「でも、あんまり良い理由じゃなさそうなのは、確かだね」
「そうじゃなきゃ、いきなり襲ってきたりしないわよ」
 ユーノの険しい言葉に、アリサも同意した。
「とにかく、なのははブッ放しまくって連中を近付けるな」
「で、でも!」
 アリサの物騒な物言いに、なのはは慌てて反論しようとした。すると、アリサはちらり
となのはを振り返る。
「話なら、あたしがつけてくるから」
「う、うん……解った」
 アリサの言葉に、なのははまだ少し納得いかないような表情をしながらも、頷いた。
 ユーノの声が上がる。
「来るよ!」

燃え上がる炎の魔法使い〜Lyrical Violence + A’s〜
 PHASE-02:Der erste entscheidende Kampf

 赤紫の女性剣士──シグナムをその頂点とする様に、鏃(やじり)を3次元的に構成する
様な陣形で、彼ら“シュッツリッター”は、なのはをめがけるように飛び出してきた。
「なのは、適当で良いからブラスターブッ放してっ」
『Axel fin』
 そう言い残しつつ、アリサはユーノと共に、テナントビルの屋上から飛び上がる。
「う、うん解った。L4U、お願い!」
『Axel Stinger』
 巨大な魔力弾が、L4Uのコアの前に集束する。
『Break Shot』
 ドン!
 散弾状に発射された無数の魔力弾は、半誘導で弧を描きつつ、シュッツリッターめがけ
て迸る。
「何ィ!?」
「なんやこれ!?」
 ヴィータとレンは、驚愕に飛行の軌道を乱し、陣形を崩してしまう。
「この程度!!」
「突っ切るぞ、レヴァンティン!」
 しかし、ザフィーラとシグナムは、構わないと言った感じで、無数に迫る魔力弾の群れ
の中へ飛び込んでいった。
『Panzergeist!』
 シグナムの剣型デバイスが、シグナムの呼びかけに答え、光を発する。そして、その光
が、シグナムの全身を包み込んだ。
 シグナムの真正面から、なのはの強力な魔力弾が迫る。散弾と言っても、1発1発がアリ
サのディバインクラッシャーを凌ぐような出力だ。命中し爆発を起こし、残滓が煙状にな
る。

581 名前:燃え上がる炎の魔法使い 2-02/13 ◆kd.2f.1cKc :2008/01/26(土) 01:10:56 ID:OZ9wMXyJ
 だが、魔力弾の残滓が霧散した中から、シグナムは悠然とした格好で出てきた。
『Sprite slash』
「!」
「でぇぇぇぃっ!!」
 上段からアリサが一気に迫り、青白い光を纏ったレイジングハートを振り下ろす。両手
で柄を握り、乏しい体重を思い切り乗せる。
 ガキィンッ
 レヴァンティン、と呼ばれたシグナムの剣型デバイスが、間一髪それを受け止め、交錯
した。
 お互いの魔力が反発し、接触点でバチバチと火花を散らしている。
「こぉのぉっ!!」
「貴様……本当にミッドチルダの魔導師か!?」
 シグナムはそう、問い質すように言うと、全身に力を入れてアリサの斬撃を押し返す。
「ぐっ」
『Ray Lance, Multi Shot』
 弾き飛ばされるアリサ。だが、その瞬間に、6発の魔力弾をシグナムめがけて放つ。
「何!?」
『Panzerschild』
 シグナムは咄嗟にシールドを張り、その魔力弾を受け止める。6発とも弾き飛ばされ、
霧散する。
『Axel fin』
 アリサは、その間に、オレンジ色の光の翼を羽ばたかせ、体勢を整えた。
「ミッドチルダ式の使い手ながら、クロースレンジに特化した使い手か。面白いな……」
「あたしは全然、面白くないけどね」
 アリサを見据えつつ、呟くように言うシグナム。その言葉に、アリサは不愉快そうに顔
をしかめたまま、言う。
「私は“シュッツリッター”が将、烈火の騎士シグナム。悪いが、我らが大義の為、全力
でかからせてもらうぞ」
 そう言って、シグナムはレヴァンティンの切っ先をアリサに向け、構える。
「あたしはこの世界の魔導師、アリサ・バニングス」
 アリサは言って、レイジングハートを自分の正面に垂直に立てる、英国騎士の構えを取
った。
「相手になってやろうじゃない」
 ────激突。
 レイ・ランスの青白い閃光の後、オレンジと赤紫の光が、ぶつかり合い、お互いその端
を千切らせながら夜空に舞った。

582 名前:燃え上がる炎の魔法使い 2-03/13 ◆kd.2f.1cKc :2008/01/26(土) 01:11:21 ID:OZ9wMXyJ

「ぬぅおぉぉぉぉっ!!」
「ラウンドシールド!」
 ガントレッドに覆われたザフィーラの拳を、緑の光の盾が圧しとどめる。
 ザフィーラの拳の先端で、お互いの魔力が反発し、バチバチと雷光のような火花を散ら
す。
「あたしのこと、忘れてもらっちゃ困るでぇ! シルバーメタリーシュ!」
 ザフィーラと反対側から、レンがユーノを挟み撃ちにするように迫ってくる。
『Zweiquartflaschen fingerknochel』
 レンの右手にはまる、白銀色に輝く、ガントレッド一体型のナックルダスターが、呼び
かけに答え、魔方陣を展開しながら、ユーノに向かって繰り出される。
「ラウンドシールド、デュアルエクサイズ……トライ!」
 ユーノは左手にも、光の盾を発生させ、レンの打撃を凌ぐ。
 バリバリ……ッ
 強力な魔力同士が周囲で相互干渉し、稲妻が迸る。
「ぐぅぅぅっ」
 ユーノは顔をしかめつつ、2人の拳を受け止め続ける。
『Stinger snipe, multi shoot』
 ユーノの背後から放たれた、桜色の魔力弾が、ザフィーラとレンめがけて迸る。
「ぬぉっ!」
「なっ!?」
『Panzerschild』
 ナックルダスター型デバイス、シルバーメタリーシュが、純白の魔力光の盾を形成する。
同様に、ザフィーラも群青の光の盾を生み出した。両者が、なのはの魔力弾を受け止める。
 高出力の魔力弾はバチバチとシールドを削りながら、ようやく霧散した。
「もらったーっ!!」
 さらに上空、なのはのほぼ真上から、赤い閃光となって、グラーフアイゼンを上段に構
えたヴィータが、逆落としの急降下でなのはに迫る!
「しまった! フラッシュ……」
「行かせへんて!」
 ユーノが急機動でなのはに寄ろうとするが、バッ、と、両手両足を大の字に広げたレン
に、その行く手を阻まれる。
「ぬぁっ!」
「くっ、ラウンドシールド!」
 背後からは、ザフィーラの拳。咄嗟にシールドを展開し、防ぐ。
『Stinger Ray, Break shoot』
 なのはがヴィータめがけて散弾を打ち出すが、ヴィータは構わず突っ込んでくる。
「アイゼン!」
『Patronenlast!』
 グラーフアイゼンが、再び、銃砲の撃発のようなスライド工程を行った。
『Schutzfeld!!』
 ひときわ強く輝くシールドが、ヴィータの目前に張られ、それを立てて、強引に突き進
んでいく。
「L4U、やるよっ!」
『Yes, Ma’am. Break Slash』
 L4Uのコアが輝き、その周辺に桜色に輝く、魔力光の刃が生み出された。
 クイント・ナカジマのデバイス、GBF-T3からコピーされたクロースレンジ用魔力刀だ。
 しかし────

583 名前:燃え上がる炎の魔法使い 2-04/13 ◆kd.2f.1cKc :2008/01/26(土) 01:11:54 ID:OZ9wMXyJ
 ガキィィンッ!!
 グラーフアイゼンと、L4Uが交錯する。
 魔力を帯びて発光するグラーフアイゼンの槌と、L4Uの魔力光が、文字通り削りあい、
バチバチと激しく光を散らす。
「うぅぅぅぅっ」
 悲鳴のような呻きを上げながらも、なのははヴィータの打撃を圧しとどめる。
「野郎、砕け、アイゼン!」
『Ja, wohl!』
 ヴィータの激しい声に応え、グラーフアイゼンの光が増す。
 ビシッ、メリッ……!
「えっ」
 なのはの顔が驚愕に染まる。L4Uの魔力刀が軋みを上げた。
 否、軋みを上げたのは魔力刀だけではない────
 パリーンッ
「きゃあぁぁぁっ」
 魔力光の刃と共に、L4Uのコアの表面を僅かに剥がし、散らして煌かせながら、なのは
は背後に吹っ飛ばされた。
「なのは!?」
 アリサは一瞬、それに気を取られる。
「レヴァンティン!」
 僅かの隙を、シグナムは見逃さず、間合いを取ると、己のデバイスに声をかけた。
『Patronenlast!』
 片刃の西洋剣を模るレヴァンティンの、峰の部分についた、装飾かと思われた部分がス
ライドし、グラーフアイゼン同様、銃砲の撃発のような肯定を行い、排莢した。
『Scharfer leichter Schlag』
「紫電・一閃!」
 一瞬、レヴァンティンが炎を纏ったかと思うと、その炎が鋭い残撃となって、アリサに
襲い掛かる。
「っ、うわ!」
 アリサは、反射的にレイジングハートでそれを受け止める。
『Protection, Dual excise』
 レイジングハートがシールドを張る。だが、2枚のシールドは、易々とレヴァンティン
に引き裂かれた。
『Sprite Slash』
 ギリィッ
 対抗するべく、レイジングハートは魔力光を帯びる。
 だが……
 メキ、メキ……っ
「え、ぇぇっ!?」
 レヴァンティンとの交錯部分から、レイジングハートは不気味な軋みを上げる。それと
同時に、レイジングハートのコアに亀裂が入った。
『Sprite Slash, tri』
 レイジングハートは己の死力を振り絞るかのように、オレンジ色の魔力光を放つ。
「ぐっ!?」
 バチバチと激しい火花を散らしつつ、レヴァンティンも不気味な振動を、シグナムの手
首に与えた。
 その、一瞬後。
 バチン!
 お互いの魔力刀が反発し、アリサとシグナムは各々背後へ向けて弾き飛ばされた。

584 名前:燃え上がる炎の魔法使い 2-05/13 ◆kd.2f.1cKc :2008/01/26(土) 01:12:21 ID:OZ9wMXyJ

「手間、かけさせやがって……この」
 テナントビルの屋上に降り立ったヴィータは、グラーフアイゼンを片手で構えつつ、己
の脚でゆっくりとなのはに近付く。
「あ……う、L4U……っ」
 L4Uを突き出そうとするなのは。しかし、L4Uは、コア周りに亀裂が入り、ところどころ
外装が欠けている。その様子を見て、なのはの手が、躊躇うように、L4Uを僅かに引き戻
した。
「!」
 なのはに対峙しようと向かってきていたヴィータだったが、不意にその気配に気付いて
顔を上げると、グラーフアイゼンを構えなおし、そちらに向けた。
 ガキィンッ
 グラーフアイゼンが、青みを帯びた鋼の翼と交錯する。
「…………」
 なのはは一瞬、息を呑んで目を円くし、そして、表情を輝かせた。
「クロノ君!」
 質実剛健、自らの頭髪の色と同じ漆黒のバリアジャケットを着た少年は、そこに立って
いた。
「私もいるよーっ」
 レオタードのような、赤のアクセントモールの入った白いバリアジャケットを着ている
のは、なのはやアリサよりも少し幼い、輝くような柔らかな長い金髪を持った少女。
「ね、ブローバ?」
『Yes』
 アリシア・テスタロッサの声に、やや直線的な刀具部分を持つ、ガンメタリックのデバ
イスが応えた。
「畜生! まだ仲間がいたのかよ!」
 毒つくヴィータを、クロノは眼光鋭く睨み、そして烈しい口調で告げる。
「時空管理局、武装時空航行艦『アースラ』付執務官、クロノ・ハラオウンだ。統一時空
管理法附帯法第1則第1条ならびに同第2条同第3条において、管理外世界における魔法
による破壊活動、ならびに人身障害、殺人、窃盗は禁止されている。直ちに行為を停止し、
デバイスを停止させたまえ」
 S2Uを構え、凛とした声が響いた。
「くそっ」
 ヴィータは、クロノの言葉に従う事はなく、ピンポン玉大の鉄球を、6つ、浮かべると、
『Schwalbe fliegen』
 それを、グラーフアイゼンで撃ち出した。
「くっ」
『Defenser』
 S2Uが、そのシールドを発動させる。赤い閃光の弾丸と化したそれは、クロノのシール
ドに阻まれ、あさっての方向に逸れて消えていった。
『Braze canon』
 青の閃光が、ヴィータめがけて迸る。ヴィータはその避けて、テナントビルから飛び上
がり、距離をとった。
 クロノは、S2Uを構えつつ、仁王立ちの姿勢で、空中のヴィータを見据える。
「クロノ君!」
 なのはは立ち上がり、クロノに駆け寄った。
「ありがとう! 助けに来てくれたんだ!」
 なのははそう言って、クロノの左手を握った。

585 名前:燃え上がる炎の魔法使い 2-06/13 ◆kd.2f.1cKc :2008/01/26(土) 01:12:45 ID:OZ9wMXyJ
「しょ、職務として当然の事をしに来たまでだ」
 そう言いつつも、クロノは、僅かに顔を赤くする。
「それに、まだ終わってない」
 クロノはそう言い、S2Uを構えなおす。
「でも、クロノ君にアリシアちゃんってことは、ひょっとして!」
 なのはが、興奮したように言うと、クロノは、口元で笑って頷く。
 そして、念話で呼びかけた。
『その赤いのを頼んで良いか? 僕は、婿入りフェレットを助けに行く』
 クロノは、緑、群青、純白の閃光が交錯している空間に視線を移した。
「アリシアは、なのはを頼む」
 クロノは声に出して、アリシアのほうを向かずに、そう言った。
「うん、解ったよ。ブローバ!」
 アリシアは頷き、己のデバイスに向かって呼びかける。
『Yes, Sir. Round Guarder Extend』
 なのはの足元に金色の光の魔法陣が現われ、半球状のバリアがなのはを覆う。
「なのはは、そこから出ないでね」
 アリシアは、なのはを振り返ってそう言うと、両足を少し開いて腰を少し落とし、踏み
しめ、ブローバを両手で構えた。
『Scythe form』
 ブローバの刀具が開き、金色の魔力光の刃が、鎌のように展開した。
「ふざけんなぁっ!!」
 自分と対峙しようとしているのが、年端も行かない子供──見た目だけなら、彼女も大
して変わりがないのだが──と知ったヴィータは、プライドを傷つけられたのか怒りの声
を発しつつ、なのはに向かって突っ込もうとする。
『Thunder Rage』
 そのヴィータの上空から、稲妻の嵐が襲い掛かった。
「うぉっ!?」
 ヴィータは慣性で移動しつつ、体勢を入れ替え、己を攻撃した者の姿を見る。
 アリシアと同じ意匠、ただそれは漆黒を纏い。
 澄んだ赤い瞳は、凛として相手を見据え。
 輝くような金髪を、風にたなびかせて。
 ──フェイト・テスタロッサは、そこに居た。

586 名前:燃え上がる炎の魔法使い 2-07/13 ◆kd.2f.1cKc :2008/01/26(土) 01:13:13 ID:OZ9wMXyJ

「ぜぇ……ぜぇ……ぜぇ……はぁぁ……」
 空中に浮かび、構えながら、ユーノは肩で息をしていた。
「防御しか能を持たぬ結界魔導師でありながら、この盾の守護獣ザフィーラと、白銀(し
ろがね)の拳闘騎士レンとここまで渡り合うとは……その技能、度胸、賞賛に値しよう」
 ザフィーラは、しかし余裕をも感じさせる静かな口調と表情で、そう言った。
「せやけど、それも、これまでや」
 レンが言い、ユーノの前後で、ザフィーラとレンが構える。
「シルバーメタリーシュ」
『Ja』
 レンの顔、右目のすぐ横に構えられたシルバーメタリーシュが、声に応じる。術式を展
開しかけた、その時。
『Braze canon, Break Shot』
 ユーノを挟み込むかのように、青い魔力光の散弾が、ザフィーラとレンに向かって降り
注いできた。
「ぬぉっ……パンツァーシュルト!!」
『Schutzfeld』
 ザフィーラと、シルバーメタリーシュが、慌ててシールドを張る。青い魔力の散弾は、
それに防がれて、霧散した。
 しかし、それによって撒き散らされた閃光が、晴れた時。ユーノの元に、クロノが立っ
ていた。
「お前……クロノ……!」
「積もる話は後だ!」
 驚いて声を上げるユーノに、クロノはS2Uを構え、視線をザフィーラとレンに走らせつ
つ、ユーノを制するように声を上げた。
「長話をしている余裕はない、君はアリサのところへ行ってくれ」
「え? でも」
「早くしろ!」
 聞き返そうとするユーノを、クロノは烈しい口調で制した。
「なにをごちゃごちゃやっとんねーんっ! シルバーメタリーシュ!!」
『Patronenlast!』
 やはり、グラーフアイゼンやレヴァンティン同様、ガントレッド部に設けられたスライ
ド機構が、銃砲の撃発ような工程を行う。
『Fingerknochelbunker』
 一瞬、シールドのようにも見えた魔力の壁が、衝撃波となって、クロノのいた空間めが
けて、暴力的に打ち出される。
『Round Shield』
 S2Uの声。ラウンドシールドが展開されるが、あっけなく圧壊し、その後ろに存在した
ものもろとも吹き飛ばした。
「やった!」
 レンが言い、ザフィーラも少し感心したように目を見開く。
「さすがにたいした威力だが」
 だが、レンとザフィーラの上方から、クロノの声は降ってきた。
「当たらなければどうって事はないんだよ!」
『Stinger Blade, multi shot』
 クロノの周りに集束した、複数の魔力のスフィアは、剣を模った魔力弾と化して、レン
とザフィーラに降り注いだ。

587 名前:燃え上がる炎の魔法使い 2-08/13 ◆kd.2f.1cKc :2008/01/26(土) 01:13:40 ID:OZ9wMXyJ

「っ……」
 シグナムの剣撃に、レイジングハートを庇いながらのアリサは、防戦一方の苦闘を強い
られていた。
 シグナムは一度、剣を引き、構えなおしながら、アリサと対峙する。
「ムカつくわね、そっちはまだ余裕有りってワケ?」
 憎らしげに笑いながら、アリサはシグナムを見据える。
「そうでもない。ここまで長引かせられるとは、とても思わなかった」
「あら、そう?」
 シグナムの言葉に、アリサは、挑発気味に、どこかとぼけたような声を出す。
「ヴィータが失礼な事を言った様だな、シュッツリッターの将として、それは詫びてお
く」
「アンタが気にしなくても良いと思うけど」
 シグナムは言い、本当に申し訳なさそうに軽く頭を下げた。
「だが、我らにも引けぬ大義がある。すまないが、ここで決着を付けさせてもらう」
 びゅん、と、レヴァンティンに、空を切らせた。
「レヴァンティン!」
『Patronenlast!』
 撃発の工程を行い、排莢する。
『Schlangefo……』
「チェーンバインド!」
 アリサが、身を竦めかけた瞬間。
 突然、空中に出現した、緑の光の魔方陣から、4本の光の鎖が伸び、シグナムを絡めとっ
た。
「なっ!?」
 うろたえるシグナムを他所に、ヒュッ、と、アリサの前に、人影が踊りこんでくる。
「ユーノ!?」
「アリサ、大丈夫?」
 ユーノは、僅かに振り返りながら、アリサに問いかける。
「当たり前でしょ、あたしは大丈夫よ!」
 アリサは、強気の口調を装って、そう言う。言ってから、
「あたしは、ね……」
 と、急に声のトーンを落として言い、視線を傷ついたレイジングハートに向けた。
『アリサ! 聞こえるか!?』
 アリサの脳内に、クロノの念話が響いてくる。
「おのれっ」
 シグナムは一瞬にしてバインドを断ち切ると、レヴァンティンを構えてユーノに斬りか
かった。
「ラウンドシールド、デュアルエクサイズ!」
 ユーノは、アリサをも護ってなお余裕のあるサイズの光の盾を出現させ、シグナムの斬
撃を凌ぐ。
『何!? ユーノにあたしとコイツの邪魔させたの、アンタなの!?』
『余計なお世話だったか?』
『その通りよ! この程度の奴なんか、あたしにかかればけちょんけちょんなんだから!』
 クロノに対して、強気に答えるアリサ。
『それはすまない。だが、なのはが狙われているって事を考えてくれ。彼女は負傷させら
れているんだぞ』
『ぐ……』
 諭すようなクロノの声に、アリサは言葉を詰まらせ、気まずそうな表情になる。

588 名前:燃え上がる炎の魔法使い 2-09/13 ◆kd.2f.1cKc :2008/01/26(土) 01:14:23 ID:OZ9wMXyJ
『とにかく、このままではこれ以上僕たちが介入しようにも、連中の結界が邪魔で出来な
いんだ』
『だから、どうしようって言うのよ』
『バリア貫(ぬ)きは、君の得意技だろ』
 クロノがこともなげに言ったのに、アリサは驚いて、目を円くした。
『ちょ、こんな広域結界、スケールが違いすぎるわよ』
『スターライトザッパーだ』
 クロノは即答する。
『あれを結界のドームの天頂方向に向けて、撃ちこむんだ。あれに耐えられる障壁なんか
ない』
『う……だけど……』
『自信ないのかい? 君にしては珍しいな』
『そうじゃなくて……』
 アリサは言い、傷ついたレイジングハートを見る。
 すると、レイジングハートのひび割れたコアが、明滅した。
『No problem, Master』
 レイジングハートは言う。
『There is nothing to worry about me. Let’s shoot it Star Light Zapper』
「本気で大丈夫なの!? レイジングハート」
 アリサが驚いたような声で聞き返すと、レイジングハートは、再度コアを明滅させて、
答える。
『Of course』
 至近で、緑と赤紫の閃光が交錯し、火花を散らしている。
 防戦しか出来ないユーノでは、シグナム相手に稼げる時間は少ない。これ以上、迷って
いる暇は無い。
「信用するからね! 嘘だったら、承知しないわよ!」
『It understands. Master』
 アリサは、天に向かってレイジングハートを掲げた。
 周囲に飛び散った魔力の残滓、まだベクトルを失っていない魔力素が集束し、オレンジ
色光を放つ、魔力のスフィアを無数に構成し始める────

589 名前:燃え上がる炎の魔法使い 2-10/13 ◆kd.2f.1cKc :2008/01/26(土) 01:15:25 ID:OZ9wMXyJ

『Photon Lancer, multi shot』
 バルディッシュの術式と共に、フェイトの周囲に浮かぶ魔力のスフィアが、無数の金色
の魔力弾となって迸る。
「うぉらぁーっ!」
 ヴィータはシールドを展開しつつ、フォトンランサーを縫うようにかわしながら、フェ
イトに迫る。
 ガキィィンッ!
 バルディッシュの魔力刀と、グラーフアイゼンの魔力光を帯びた槌とが交錯する。
 バチバチバチバチッ
 両者の魔力が反発し合い、激しい火花を飛ばす。
『Photon Lancer』
 フェイトの左手に魔力弾が発生し、ゼロ距離でヴィータに向けて放とうとする。
「うわぁっ」
 ヴィータは声を上げつつ、その場で捻ってかわす。
『Arc Saber』
 バルディッシュの魔力刀が撃ち出され、ブーメランのように旋回しながら、ヴィータを
追尾する。
「くそったれぇっ」
 ヴィータは、アークセイバーから逃れる為に、急降下で高速飛行しつつ、片手で器用に、
グラーフアイゼンのチャンバーに、弾丸状のそれをセットした。
ヴィータは地上スレスレで反転し、急上昇しながら身体を反転させると、硬式野球ボール
程度の鉄球を取り出した。
『Schwalbe fliegen』
 鉄球を、グラーフアイゼンで撃ち出す。赤い閃光の砲弾となったそれは、飛来するアー
クセイバーに打ち込まれた。
 稲妻を伴って対消滅し、魔力の残滓を撒き散らしながら爆発する。
 ヴィータは空中で動きを止めて、フェイトの方に向き直ると、ピンポン玉大の鉄球を、
4つ、浮かべる。
『Schwalbe fliegen』
 グラーフアイゼンで、フェイトめがけて撃ち出した。
『Defenser』
 ヴィータを追尾していたフェイトは動きを止める。バルディッシュが、金色の光の盾を
生み出した。
 ドン、ドン、ドン、ドン……ッ
 ヴィータの放った弾丸は、フェイトのシールドに阻まれ、霧散して消える。
 だが、それを追いかけるようにして、ヴィータがフェイトめがけ、グラーフアイゼンを
振りかぶって、迫っていた。
 フェイトは落ち着き、デバイスフォームのままのバルディッシュの刀具で、グラーフア
イゼンを受け止める。
 射撃で相手を牽制しながらクロースレンジへなだれ込み、自分のペースに誘い込む。
 アリサの常套手段だ。しかもアリサの射撃はもっと速い。
 だが、そこにフェイトの油断があった。
「アイゼン!」
『Patronenlast!』
 ガキン!
 グラーフアイゼンが、撃発の工程を行った。
「砕け!」

590 名前:燃え上がる炎の魔法使い 2-11/13 ◆kd.2f.1cKc :2008/01/26(土) 01:15:46 ID:OZ9wMXyJ
「えっ!?」
 ミシ……メキ……ッ
 フェイトは、驚愕に目を円くした。バルディッシュの刀具が不気味な軋みを上げ、コア
に亀裂が入る。
『Photon Lancer』
「ぐぁっ!?」
 それが、ほんの僅かでも遅れていたなら、バルディッシュは砕かれ、再起不能にされて
いただろう。
 その射撃は、フェイトのものではない。
「フェイトを……私の妹を、それ以上、いじめるなーっ」
 テナントビルの上から、魔力のスフィアを無数に集束させつつ、アリシアがヴィータに
向かって叫ぶ。
「ちっくしょう、卑怯だぞ!」
 ヴィータは叫ぶ。だが、フェイトは砕けかけたバルディッシュを構えつつ、うろたえる
事も無く、ヴィータを睨み返した。
「先に、なのはやアリサを襲ったのは、君たちだ」
「ぐっ────」
 ヴィータが、凛とした、2対の赤い双眸に気圧されかけたとき────
 オレンジ色の輝きが、あたりを照らした。

591 名前:燃え上がる炎の魔法使い 2-12/13 ◆kd.2f.1cKc :2008/01/26(土) 01:16:13 ID:OZ9wMXyJ

『Charge was completed. Shoot Ready』
「行くわよ!」
 30は優に超えようかと言う、オレンジ色の魔力光の塊を周囲に浮かべ、アリサはそれを
撃ち出す為に、レイジングハートの切っ先を僅かに傾けた。
「!?」
 突然、アリサの身体を、未知の衝撃が襲った。胸の中身を、引きずり出されてしまった
かのような感覚。
「な……かは……っ」
 それを見た、ユーノ、そしてクロノは、驚愕に目を見開いた。
「そんな……ばかなっ……」
 アリサの胸から、別の人間の手が生えている。
 そう見えたのだ。
 アリサのバリアジャケットの、白いジャケットが消失する。
「いけない、ずれちゃった……」
 ──別のビルの屋上に、彼女はいた。
 ふわりとした淡い金髪、シグナムたちと同じ衣装は、緑を基調としている。
 シャマルは、己の指輪から伸びた糸が作り出す円の中に、手を差し込んでいる。
 シャマルがその手を動かすと、アリサの胸から生えている手も動いた。
 シャマルはハードカバーの本を開くと、その、真っ白いページを、自らが手を差し込ん
でいる円に向けた。
 本のハードカバーは、剣のような、十字架のような、金のレリーフで飾られている。
「リンカーコア、抽出、蒐集」
『Sammlung』
 アリサの胸から生えている手に握られている、アリサのリンカーコアが、何かに吸い取
られるように、その輝きを失っていく。
 それと同時に、シャマルの前に広げられた本の、白かったページに、文字が浮かびあが
った。
「あらら……やっぱりあの子じゃ、2ページにも満たないか……」
 シャマルは、埋まった本のページを見て、困惑気に、そう言った。
 一方────
「ぐ、く、ぐぐっ」
 苦しそうに呻いていたアリサだが、ぎっ、と歯を食いしばって目を見開くと、結界のド
ームに覆われた天を見上げる。
「レイジングハート、……Let’s Shoot!」
 振りかぶったレイジングハートを、天上の方向へ向けて、振った。
『Star Light Zapper』
 アリサの周囲に漂っていた、無数のスフィアは、燃え上がる炎の矢となって、ドームの
天頂部分に殺到した。
『まずい、結界が貫(ぬ)かれる』
 念話で、ザフィーラが、他の“シュッツリッター”たちに呼びかけた。
 シャマルも、その構成員の1人だった。
『止むを得ない、今夜はこれで良しとしよう。退くぞ』
『残念や……』
 リーダーであるシグナムが指示すると、レンが無念そうに弱々しく呟いた。
『みんな、散って、いつものところで』
『シャマルごめん、助かった』
 シャマルが言い、ヴィータは離れた場所から、シャマルを拝むように頭を下げた。

592 名前:燃え上がる炎の魔法使い 2-13/13 ◆kd.2f.1cKc :2008/01/26(土) 01:16:40 ID:OZ9wMXyJ
「アリサ、アリサーっ!!」
 スターライトザッパーを撃ち終えたアリサは、ほとんど自由落下の勢いで高度を下げて
いく。それを、重力加速度をさらに上回る急機動で、ユーノが追った。
 それとすれ違うように、赤紫、赤、緑、群青、そして純白の、5つの光が、崩壊するドー
ムの破口めがけて、飛び去っていく。
 そして、そのうちの緑の光を、クロノが、呆然と見上げていた。
『ごめんっ、クロノ君、ロック外された、逃がしちゃったよぉっ』
 念話越しに、エイミィの情けない声が聞こえてくる。
『エイミィさん、転送の準備、アリサが、アリサがーっ』
 ユーノが、取り乱した声で割り込んできた。
 だが、クロノは、そのどちらにも、動じもせず、シャマルの緑の光を、────正確に
は、その手に抱えられるハードカバーの本を、見送った。
「あれは……闇の書…………!!」

593 名前:燃え上がる炎の魔法使い 2-13.5:2008/01/26(土) 01:17:57 ID:OZ9wMXyJ
>>580-592
今回は以上です。

我ながら一言。
長えよ。

他に言いたいことは次スレで。

594 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 01:19:37 ID:ehnQlJNr
ちょwwwwwタイミングがよすぎwwwwww
慌ててたてたお

【次スレ】
☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第48話☆
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1201277819/l50


595 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 01:50:21 ID:16j7GnTX
>>593
GJ! 相変わらず読んでてドキドキする展開でした!

596 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 04:20:51 ID:J925QIL6
>>513
クロノとエリオの絡みに萌えた俺腐兄

597 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 05:10:45 ID:P8X3O5Ai
>>593
前回のユノアリに続いてクロなのに萌えたw
そして熱いバトルに燃えた!

598 名前:1年D組 部隊長先生:2008/01/26(土) 14:15:26 ID:slQ42/TZ
埋め小ネタ
・性格崩してあります
・某炭酸飲料の昔はやったCMシリーズのパロ

わたし高町ヴィヴィオ!
ザンクト・ヒルデ魔法学院に通うふつうの女の子だよ!
一人っ子でママたちは共働き!でも寂しくなんかないよ!
だってザフィーラとアイナさんとユーノくんがいるからね!
学校が終ったあとは「むげんしょこ」っていう所に行ってママが迎えに来るのをまってるんだ!
そこのいちばんえらい人がユーノくんなんだけど、おもしろいお話をいっぱいしてくれるからヴィヴィオは大好き!
でもアイナさんがユーノくんはいんじゅーだからあまり近づいちゃいけませんって言うの
いんじゅーってなんだろう?
ユーノくんに聞いたらorzってなってた!
なのはママのまおうってあだ名とおんなじようなものなのかな?

今週もわたしの学校のことを学校のことをみんなに教えてあげる!
算数の先生にね、夜天先生って人がいるんだけどね、
授業が難しいんだ……

「SSランクの部隊長が4ランクダウン!
S+の隊長2人が2.5ランクダウン!
さらには副隊長2人が2ランクダウンで……
さて、何ランクダウンや!?」

13ランクダウンだったよ……
べ、別に算数が苦手だから間違えたんじゃないからね!
夜天先生のテスト、問題全部口で言うからすごい難しいんだよ!
でも、あの先生はやておばさんに似てるなぁ……
先生は
「副業で先生やってるんよ」
って言ってたけどまさかはやておばさんなわけないよね!?
だってとても忙しいって言ってたもん!

あ、ザフィーラにご飯あげなくちゃ!
最近のお気に入りはペディグリーチャムなんだ!
お皿に入れて待てをするだけでよだれが出てくるなんてよっぽど好きなんだね!
みんなまたね!

599 名前:1年D組 部隊長先生:2008/01/26(土) 14:20:31 ID:slQ42/TZ
調子に乗ってる気がしないでもない
埋めスペースを使ってるってことで許してください
しかし先生にはやてらしさが出せなかったなぁ、先生僕に文才と閃きをください

ちなみに私はユーノとザフィーラは大好きです
ただネタにしやすいのも事実なのでネタになってもらいました

600 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 14:22:42 ID:MB7fEH1W
>>513
ストラーダがいいキャラ過ぎるw
『いや、どう考えても無理だろ』
『こ、これだからストレージは』
とかw

601 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 16:15:08 ID:ADia630P
>>599
気にすることないんじゃないかな
しかしペディグリーチャムどんだけ好きなんだww
あとアイナさんに淫獣ネタ教えたの誰だ…w

602 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 17:02:22 ID:Ad05e+a5
>>601
逆に考えるんだ。
ヴィヴィオと一緒にいたアイナさんに手を出し、それ以来「淫獣」と呼ばれるようになった
いわば自業自得の結果だと

603 名前:名無しさん@ピンキー:2008/01/26(土) 17:08:12 ID:Ni7Ms2Cj
            !:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:!
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       V',:.: /:.:.:.|:.:.l:.:.:.|<圷示 ∨|ー-|:./」_:|:.:.|:.:./:.:.:/  :|   | |:.:.:.:.:.:.:',   
       !:∨:.:.:.:.:|:.:.|、.:|l ゞ='   ヘ| 'イ圷示/|: /:/'^レ   ∨  |:.:.:.:.:.:.:.:',  
        |:.:.:.:.:.:.:. |ヽ| ヽ|    ,    ゞ=' ′|/:/|r;/      \. |:.:.:.:.:.:.:.:.:',  
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        |:/      /|:.:\  ` `     / |:.:/  「|Y´     \:.:.:.:.:.:.:.:.:.', 
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