「ただいま帰りました…あれ?」

 アパートに帰り着くと、泰造は留守のようだった。
「いないみたいだね…買い物かな?」
 リビングやキッチンを覗いても、大柄な背中は見当たらない。
「えっ」
 いきなり腕を掴まれて、寿也は二階に連行された。
「ちょ、ちょっと何?」
 引きずられるようにして階段を昇り、自分達の部屋に入ると吾郎に唇を塞がれた。
「んっ…んんっ」
 触れ合ったと思った途端、隙間を割るようにして舌が捻じ込まれて口内を舐め回された。
「ふっ…うっ、んんっ」
 大きな手がジャケットを肩から払い落とし、ぐいと腰を引き寄せられる。
「っ…ちょっと待っ…」
首筋に顔を埋めた男は、寿也のネクタイをむしり取り床に放り投げた。
「却下」
「ん…っ」
 汗と埃に塗れた首筋に吸い付かれ、シャツのボタンが外された。
「…お前の匂い、すげえ興奮する」
「…っ、んんっ」
深く口付けられ、残りのボタンを引きちぎられるようにして肌が晒される。
首筋から鎖骨に移動した唇が、胸にむしゃぶりついた。
「あ…っ」
  強く弱く歯を立てられ指先で嬲られると、じわりとした熱が腰の奥から背筋を這い上がっていく。
 口内を這い回る舌に吸い付き、髪に差し入れた手に力を入れると二人の下肢が密着する。
 互いの下肢は熱を帯びていて、同じように興奮していることが分かった。
「んっ…」
 膝の力が抜けてその場に座り込むと、そのまま床に押し倒されて吾郎が上着を脱ぎ捨てた。
「っ…」
 シャツを羽織ったままの背中に腕を回し、深く口付けると吾郎の下肢が更に熱くなったような気がした。
 キスをしながら互いの下肢に手を伸ばし、ズボンの上から弄ると先端から滲み出してくるものがある。
「あっ…」
 先の丸みを握られて声を上げると、吾郎が笑ったような気がした。
「何?」
「想像よりも凄ぇエロいなって思っただけ」
「…」
 いやらしい笑みを浮かべる唇を塞ぎ、ズボンを脱がせようとする動きに合わせて腰を上げる。
「やっ…ちょっと!!」
 浮いた腰に腕を回した吾郎は、そのまま寿也の下肢に顔を埋めた。
「やっ…あ、ああっ」
 全体を熱い粘膜に包まれて、寿也は悲鳴を上げた。
「やだっ…放して」
 頭を引き剥がそうとするが、扱き上げるような唇の動きに寿也は腰を震わせた。
「あっ、ああっ!!」
 口の中に吐き出されたものを、吾郎は躊躇うことなく飲み下す。
「そんなの飲まないでよ…」
「そのうち、お前にも飲んでもらうからいい」
「…」
「それはいいから、力抜いておけ」
「え」
 脱ぎ捨てた自分のジャケットを引き寄せ、ポケットから何かの小瓶を取り出した男は中身を手の平に広げた。
「それ、何?」
「いいもの」
「んっ…!!」
 花の香りがするものが下肢に塗られて、液体の正体が何かの油だということが分かった。
「オイル…?」
「当たり。ジャスミンの香油だ」
「あ…」
「薬師寺に貰った」
「…」
「ヌルヌルしてエロいな…今度は舐められる油を塗ってみるか…」
「何言って…あっ」
 後口に指が差し入れられて、寿也は吾郎のシャツを握り締めた。
「んっ…ん」
 内部で蠢く違和感に眉を寄せていると、眉間にキスが落とされた。
「ほら、力抜け」
「そんなこと言っても…」
「口開けろ」
「ん…」
 下肢に指を埋めたまま、吾郎の唇が重なってくる。指の動きにあわせるかのように、熱い舌が粘膜を撫でていく。
「っ!!」
「痛いか?」
「…大丈夫」
 緩んだ後口にもう一本指が差し込まれて、狭い入り口を押し広げるように動く。
「もういいかな…」
「んっ」
 指を引き抜かれて、熱いものが押し当てられる。
「あっ…!!」

 先端がゆっくりと灼けた内部に入り込んできた。

 

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