夏候覇は、ゆっくりと、だが、自分の肉棒を文字通り押し込んでゆく。
あれ程びしょびしょになっていたのに、中は驚くほど狭かった。
だが、姜維はもうすでに意識を半分ほど飛ばし、
体の力がぐったりと抜けているせいか、思っていたほどは苦労しなかった。
「………ッ!」
「大丈夫か?奥まで入ったぞ」
姜維は、ぼんやりとした意識の中、
遠くに痛みを感じながらも目を開ける。
「あ……」
夏候覇の陰毛の下に、すぐ自分の陰毛と割れ目があった。
完全に夏候覇の下半身と自分の下半身が完全に結合していたのである。
姜維は、かあぁぁぁっ、と顔を赤くする。
「いっ…いやぁっ!」
「どうかな?俺のモノを完全に咥えこんだ気分は…」
下の唇が、だらだらと涎を垂らしながら夏候覇のものを精一杯飲み込んでいる。
姜維の恥ずかしがる姿を、夏候覇は面白そうに眺める。
「どうだ?もっと動いてほしいか?」
「んんぅ…痛いから、ゆっくり…」
「分かった」
夏候覇は、ゆっくりと腰を上下させる。
その腰使いがいかにも「性行為をしている」と意識させ、姜維をまたもや赤面さ
せる。

ずっ…ずっ…ヌチュ
姜維の肉壁は、ギュウギュウと痛いほど夏候覇を締め付けてくる。しかし一方で
ヌメヌメとまとわりついてきて気持ちが持っていかれそうになる。
痛さの中に快感が混ざるような不思議な感覚。
それは姜維とて同じらしかった。
時に痛さに顔を歪ませるが、一方で目がトロンとし、女の顔になってきている。
段々と快感を得てきてるようだった。
「ああっ…」
「気持ちいいか?」
「うん…」
「可愛い奴だ」
夏候覇は、夢中になって腰をふった。
そして、共に果てた。



「ああ…やはり貴女はいい」
夏候覇は、裸のままの姜維を抱き寄せる。
夏候覇の胸に、姜維の鼻っ面が押しつけられる。
そこからは、夏候覇の「男の匂い」がしたが、悪い気はしなかった。
(広い背中…あったかいな)
姜維はそっと目をつぶった。

「今夜は、ずっと一緒にいてもいいかな?」夏候覇は、
ぎゅっと姜維を抱き締めながら囁く。

「いいけど…今日は早く寝よう。
明日は私は忙しいから、朝一番に劉禅様の所に行くからな」
「直接劉禅様の所に?姜維殿は通さなくていいのか?」
その様子に、姜維は少し意地悪したくなる。このまま黙って
ヤられているだけでは悔しい。
少し予定よりは早いが…

「その必要はないですよ」
ふ…、と姜維は微笑む。
その妙な断言の仕方に、夏候覇はもやもやした気分になる。

「なぜなら、姜維はもう、目の前にいるのですから」
「は…?」

夏候覇に犯されたことは誤算だったが、
計算通りの反応に、姜維は高笑いしたくなる。
しばらくして、夏候覇は口を開いた。
額には嫌な汗が浮かんでいる。
「きょ…姜維殿は、男では…」
「ふふん。まあ、世間ではそうなってはいますけどね。
なんなら、劉禅さまに尋ねてみたっていいんですよ?」
夏候覇はまじまじと姜維をみた。
姜維は裸のまま、身体を横たえている。
さっきまで自分のものを咥えこんでいた下腹部、
滑らかなウエストに、思わず揉みしだきたくなる、可愛い膨らみ。
先ほどまで切なそうに涙を溜めていた目は、今では挑むようにこちらを
見ている。口元には、微かな笑みが浮かんでいた。

姜維はけだるそうに長い髪を掻き揚げると、なおも続けた。
「ああ、そんなに心配しなくていいですよ。
貴方は劉禅様の親戚のようですし。」
そう言って姜維はにこりと微笑む。
「まあ、少しは悪知恵も働くようだし?体力も有り余ってるようだから、
蜀の人間になった暁には、貴方を牛馬の如くこき使ってあげましょう」
そう言う姜維は、口元こそ笑っているものの、目の奥が笑っていない。
「はは…」
夏候覇は、苦笑するしかなかった。

こうして、夏候覇の多忙な日々は始まったのである。

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