薄暗い石畳の通路に靴音だけが響いている。
足音の主は曹操孟徳。手に木箱を持ち、薄ら笑いを浮かべながら呟く。
「董卓一族の残党狩りも捨てたものではなかったな…くく」
通路の最奥から3番目の部屋。そこで曹操の足が止まった。
扉の前にいた看守が一礼し、懐から鍵を取り出し扉を開ける。
部屋の中には口に猿轡を、手は後ろに縛られ足は鎖に拘束された少女がいた。
「気分はいかがかな。董卓の孫娘」
少女の名前は董白。奸雄・董卓の孫である。
彼女は曹操率いる残党狩りに遭い、董卓の孫であった為に捕らえられてしまった。
「いい身体をしている」
そう言いながら曹操は董白の太股をそっと指でなでまわす。
「むっうう!う〜〜!」
足をばたつかせて抵抗する董白。それでも曹操はそのまま続ける。
「何だ?もっとして欲しいのか?」
「む〜〜〜!!ふぅ〜〜!」
怒りのこもった目で曹操を睨み、何か言おうとする董白。
が、当然猿轡のせいで言葉になっていない。
さも今気付いたかのように、わざとらしく曹操が言う。
「はは…そうか。それでは喋れないんだったな。いいだろう、外してやる」
猿轡が外され、むせる董白。長い事つけられてたのか、口の中にたまっていた唾液が床に垂れる。
「ごほっ、ごほっ…このっ…外道!!
  ここから出たらおじいさまに言いつけてやるから、覚悟なさい!」
「外道……それは誰だ?」
「お前に決まっている!」
それを聞いた途端、曹操は声を高らかに笑い始めた。
「な、何よ。何がおかしいのよ…」
「ふははっ、これ程可笑しい事はあるまい。俺が外道なら、
  贅の限りを尽くし人を人と見ず、暴虐の限りを尽くした董卓はなんだ?さしずめ魔王か?」
「おじいさまの悪口を言うな!」
「なら、これは何だろうな?」

そう言うと曹操は持ってきた木箱を開け、中身を取り出す。
中に入っていたもの。それは…討ち取られた董卓の首だった。
「ぇ…ぁ…おじい…さま……?ぇ…嘘……」
卑屈な笑みを浮かべ、曹操は董卓の首を董白の方へ向かって転がした。
「これが、お前の『おじいさま』の末路だ。その目でしかと見ろ。
  魔王…いや、董卓という人間の成れの果ての姿をな」
「いや…嫌嫌嫌嫌嫌、嫌ぁっ!そんな事…そんな事って……おじいさまぁ!!!」
董白は必死に目を背けようとする。だが身動きできない為、董卓の首の前で叫ぶ事しか出来ない。
追い討ちをかけるように曹操は言葉を投げかける。
「呂布は裏切り、董卓は死に、武将は逃げ、兵も一族も消えた。
  わかるか?お前はもう権力者でも何でもない。ただの小娘なんだ」
「やぁぁぁぁぁぁぁ!!!いやぁぁぁぁぁ!!おじいさまあああぁぁぁぁぁ!!!」
心の中で何かが切れたのか…今までの高圧的な態度から一変、
まるで子供のように董白は泣き叫び始めた。
脆く崩れた『少女』の姿に曹操は満足気な表情を浮かべる。
「くく…どうしたさっきの威勢は?」
「えぐっ…わ、わた…ヒックわたし…ヒック…ヒック…」
曹操はしゃがみ込み、董白の首に手を伸ばす。
その首はとても細く、力を入れれば折れてしまいそうな程だった。
一気に鷲掴みにし、軽く力を込める。
「うっ、っぐ…!?」
「小娘。もはやお前は死んだ存在。何も出来ぬ木偶だ。
 だが…これから俺が使い道を見つけてやろう。女としてのな」
これから起こる事に恐怖した董白は顔を青く染めた。
「ひ……」
「従え。反抗は許さん」
曹操はそう言い立ち上がると、董白の髪の毛を掴む。
「やっ…痛っ!離して!」
痛がる董白を無視し、曹操は自分の股間の位置まで董白の顔を持ち上げる。
そしておもむろに自身の帯を緩め、陰茎をさらけ出した。

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