流石に威風堂々とした風格であった。
その後ろからは警備として文醜もやってきていたが…
袁紹「董白の孫娘よ。調子はどうかね?」
董白「だっ!黙れ!お前に気遣ってもらいたくはない!」
袁紹「気が強いな。少々強引だがしょうがない…やれ!文醜」
董白「逆に…私のおもちゃにしてやろう!」
そういうと董白は文醜を叩っきろうと勇み、
持っていた暗器・短刀を文醜にまっすぐに差し向ける。
しかし…文醜は素手で張り倒してしまった。
所詮武2の董白で武8の文醜を倒そうなど無理だったのである。
文醜「がはははっ、無駄だぁ〜」
董白「あっ…」
バタ…と意識をまたしても失う董白。
その董白を抱えた袁紹の脳裏には、董白にとって世にも恐ろしいことが
考え付いていた。
袁紹「(ふむ…おとなしくしていれば兵達の前で不眠不休で1日躍らせるだけで
すませてやろうと思っていたが、これでは従わんな…仕方ない。)」
袁紹「文醜!椅子に董白を縛り付けるぞ。手伝え!」
文醜「わかり申した!」
そして両手・両足。おまけに首を椅子にくくりつけられて
口は開けないように上と下の唇を接着され、しゃべれない状態にさせる。
その状態の董白を長安の宮殿の目の前に配置し、でかい台の上に乗せる。
袁紹「後は、奴の目が覚めるのを待つだけよ
くくく…兵の士気を上げるのにも十分だな!」
文醜「後は兵を集めてくればよろしいですな」
袁紹「うむ。兵を董白の周りに集めよ。時間が来るまでテントの中に隠しておけ」
文醜「御意!」
袁紹「後顔良。お前は警護に当たれ!」
顔良「御意!」
そして兵たちを集めさせて、夜中の12時を待った。
だいぶ待ったが、ついにその時はやってきた。
兵士A「おい。聞いたか?どうやらあの董白の孫娘が何かやるらしいぜ!」
兵士B「そうなのかよ!wktk」
兵士C「しー…お前ら静かにしろ。テントが畳まれるぞ」
―テントの中
袁紹「おい。董卓の孫娘。そろそろだぞ」
董白「むぐぐっ!むぅううぅうう!」
袁紹「口だけとってやれ。文醜」
文醜「御意」
ベリっと口に接着させていたテープをはがす。
相当抵抗して暴れたのか、口が赤くなっている。
董白「ぷはー…はぁ…はぁ…」
袁紹「どうかね?調子は」
董白「!!…この外道!よくもやってくれたわね!」
袁紹「しかしそれでは動けまい?ほれ…手を貸してやろうかw」
董白「くっ…くそ!動けない!」
そんな中でテントははずされていく。
そしてついにテントは開かれた!
袁紹「よくぞ集まってくれた!我らが同士よ
今宵は無礼講!日ごろの疲れをいやしてくれ!
それとここにいるのは董卓の孫娘だ!
酒のせめてもの慰みに是非ご鑑賞を!」
兵士達「パチパチパチパチパチ」
董白「だっ!誰がお前のような外道の慰み物なんかに!」
しかし、そんな董白の煽りは無かったかのように話は進む
袁紹「うむ!良い拍手だ!
では、酒を飲んでくれぃ!」
兵士達「オーッ!オーッ!」
そして酒宴は始まった。
袁紹「同士達よ!これから一騎打ちを行おうと思う!
ここにいる董白は文醜に立ち向かった勇者だ!
そこで今一度董白と文醜と一騎打ちをやらせようと企画した!
もちろん両者異の唱えようは無いな!」
文醜「我が武の見せ所。是非ともやらせていただく!」
董白「あっ…あれは…ちがっ」
袁紹「異の唱えようは…無いな?」
そういうと袁紹は董白の元に董卓を一撃で葬り去った名刀「大宝剣」を
突きつける
董白「………ない…です」
兵士達「おー!やれやれー!」
袁紹「諸君!しかし普通の一騎打ちはつまらぬ!
よって負けたほうは勝ったほうに好き勝手にされるという
まさに本当の一騎打ち!とはどうかな?同士たちよ!」
兵士達「賛成!」
文醜「うむ!文句はないぞ!」
董白「!!!…この…外道おぉ……」
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