「ん、んん!!」
突然の口付けに王異は戸惑うが、それでも必死に口を固く結ぶ。唇の上から呂布の舌が侵入を試み、形の良い唇と歯をぞろりと舐められる。
「未だ覚悟を決めぬか。ふふ、まあ良い」
低く哂うと、呂布はしつこく王異の唇を舐めまわす。呼吸すら満足に許されず、思わず王異が口を薄く開いた瞬間に、呂布の舌が滑り込む。
「!!ふむ、ゥっ」
その感覚に王異は必死で抵抗しようとするも、顎をつかまれて舌が捻じ込まれ、そして余すところなく蹂躙する。
呼吸が苦しい。野性的なその口付けに、感じたことの無い感覚が呼び覚まされる。
「は、ぁ……」
頭に霞がかかる。未だ口腔内への蹂躙は続く。己から舌を絡めるわけでもないのに、呂布の舌の巧みな動きがあたかも互いに求め合うかの如き錯覚をさせる。
「んは……ぁ……」
長い、とても長い口付けが終わり、呂布が解放した時には、既に王異の視線はぼうっと定まらぬまでになっていた。顔にも薄っすらと朱が差し、その色香はかの傾国の美女に勝るとも劣らぬ。
「ふふ……我が目に狂いは無かったか。王異、うぬはやはり女よ。武人である前に女なのだ、それも──」
呂布は乱暴に服の上から王異の胸をこね回し始める。しかし──、どうしたことか、力が身体に入らず、王異は抵抗らしい抵抗も出来ない。そればかりか──
「ぁ、は、ぁぅあ、……やッ、ン、んんッ」
唇から漏れる言葉に、色情が混じり始める。
「こうして、圧倒的な力の前に組み敷かれる、そういう女よ」
呂布のその言葉に抵抗を試みるも、再び襲う濃厚な口付けと激しい愛撫の前に、王異の意識がぼうっと霞み始める。
(わ、私は……武人だ、そんな……女などでは……)
無い、と思いたかった。しかし──
「全身が朱に染まってきておるな。呼吸も犬の如く粗い。何よりどうした、そんなに切なげな目をして」
不敵に哂いながら呂布は告げる。貴様の負けだ、と。
「は、あゥっ!!」
突然耳を舌が舐り、王異は身体を電流が流れたかのように弾けさせる。
「ふふ、可愛らしいことよ。やはりうぬは我が元に置くに相応しい」
呂布は言うや、王異の着衣をむしるようにして剥いていった。
古来より、英雄は色を好むという。それはこの男、呂布にあっても例外ではない。数多の美女を抱き、己が蛮勇を振るうこの男に対し、たとえ女傑として名高くとも、王異が為す術などある筈も無い。
「や、やめッ……」
必死で抵抗しているはずだが、王異が生まれたままの姿になるまでにはそれほどの時間はかからなかった。
「美しいな。鍛えられたそのしなやかな肉体、だがやはりどこまでもうぬは女よ」
呂布は既に硬くなった乳首を押し潰すかのように手で王異の胸をわし掴む。そのまま激しく、乱暴にこね回し始める。
「や、いやッ、ン……んっ、あ、ンぁっ」
既に王異の言葉には力は無く、漏れ出す吐息には甘さが漂う。自らがこのような習性があったコトに、驚きと羞恥が入り交ざる。
「ふふ。既にこうまでしとどに濡らしておるか」
「や、ぁあッ……や、は、んあッ!!」
突然、内股を割って呂布の太い指が王異の中に侵入する。ごつごつとして太いソレを、──何の苦も無く王異の身体は受け入れる。
「粘ついて熱くなっているぞ?しかもきゅうきゅうと締め付けている。これでもまだ、うぬは己が女ではなく武人と言うか?」
「や、ぁ、ううッ、動かさ……無い……でぇ……ん、はぁ!!」
乱暴に、だが確実に女としての弱いところを呂布の指は突いてくる。その度に王異は身をよじり、切なげに眉を寄せ、何かに耐えるかのように唇を噛む。
「ふふ、随分と感じやすいな。うぬは自分で思っているよりも余程好色な女よ」
「やぁ、そん……なッ、あ、あぁぅッ、や、だ、ダメ、そ……れ……だめ……ぇ!!」
陰核を押し潰すようにしながら膣の内壁を掻き回され、そして形の良い胸がめちゃくちゃに揉みしだかれる。舌が首筋を、耳を、そして乳首を這う。
「では、そろそろ一度気をやってもらおうか」
「や、いや、だめ、らめっ、あ、んあっ、あ、あ、あ………あッ!!」
抽挿が激しさを増し、王異の弱いところを重点的に刺激される。既に充分に昂っている王異がそれに耐えられるわけも無く、たちまちのうちに王異は達した。はぁ、はぁと激しい吐息、目尻には涙。そんな王異の顎を再びつまむと、
「これでわかったであろう?うぬは女よ」
呂布の唇が再び王異に重なる。最早抵抗する力も無い王異の心の中で、何かが砕け散った。
「ン、ん、ッん……はぁ、ん、うンっ」
ぴちゃぴちゃと舌が剛直に這う。拘束を解かれ、王異は呂布の股間に顔を埋めて口腔奉仕をしていた。
一度達してしまったことで何かが終わり、既に王異は呂布の為すがままになっている。着衣をはだける呂布に、そそりたつソレに舌と唇での愛撫を強要され、王異は素直に従っていた。
「ふふ、そうだ、まだまだではあるが……そのぎこちなさこそが逆に愛しい」
王異は今まで、口腔奉仕などの経験は皆無に等しい。交わりの経験こそあれど、それはいたって普通の、いわば淡白なものであった。
王異は美女であり、均整の取れた身体は充分に男性を歓喜させる。己から積極的にいかずとも、自然と普通に交わることは出来た。が──
「歯は立てるな。そうだ、唇ももっと使え……ふむ、飲み込みが早い」
こんな暴力的に、そして圧倒的な力で犯された経験など無かった。そして、そう──己の内にこんな感情が眠っていることも。
「咥えたらそのままだ、そうだ……前後に」
圧倒的な力の前に、ひれ伏す快感──
「んッ、ンッ、はぁっ、ぷ……は、んン、ぴちゃ、ぴちゃ」
「ふふ、心地良いが──うぬにばかりさせているのもな」
「え、きゃ……あっ」
ぐい、と身体を持ち上げられ、あっという間に王異は呂布の上に載せられる。
「そら、まだだ。続きをしろ」
「え、でも……その、ここ、では……」
「?……そうか、知るわけも無いな。こうすれば良いのだ」
「え……ちょ、や、……いや、そ、そんなッ……」
王異の身体を丁度半回転させるかのようにすると、互いの性器が目の前に来る状態になる。目の前に立つ肉茎と、己の大事なところを無防備に晒す羞恥に王異はうろたえた。
「どうした?さっさとせぬか」
「や、こ、この格好は、いくらなんでも……ふ、ぁッ!!」
弱々しく抵抗を試みた王異の膣に、呂布の舌が這う。
「や、ダメっ、そ……ンなとこ、ろォっ……」
「ヒクヒクと震えているぞ?さっきから」
「や、嫌、ぁ……そん、な、あフぅあッ!!」
舌が陰核を刺激する。その感覚に王異は必死で耐えようとするも、どうしても声が漏れる。
「そら、さっさとお前もせぬか。我一人にさせているつもりか」
「ち、がう、とど、かなッ……」
大男である呂布と王異の身長さから考えても、この体勢で互いを愛撫するには無理がある。しかしそれを伝える声すら、呂布の容赦ない責めの前にかすれ、喘ぎが上塗りされる。
「……ふん。ならばこうしてやろう」
呂布は膝を立てると、己の股間を王異のほうへと近づける。そして──
「ァ……ぁ……ンは、ぁ……っ!!」
再び指が王異の中に入る。そのまま掻き回すように指が動き、その感覚に王異はただ打ち震える。
「何をしている。さっさと咥えろ」
「ま、て、待っ……て、おね、がい、一旦止め……て、このままじゃ、無……理ィっ……」
半泣きで王異が切なく訴えるも、呂布は一切緩める事無く王異の中を掻き回す。
「ら、め、お願い、許してッ、また、ま……た、ぁッ……」
段々と、徐々に王異に絶頂感がこみ上げてくる。しかし、それを見てとり、呂布の指の動きが止まる。
「うぬだけまた勝手に達するつもりか?さっさと我に尽くさぬか」
「は、い……ッ」
はぁはぁと荒い息をつきながら、再び呂布の逸物に王異は口腔奉仕を再開する。舌を這わせ、亀頭に口付け、そして再び口に頬張った瞬間……
「ふゥ、んッ!!ン、んンあッ!!」
再び、膣に呂布の指が入る。それも、今度は二本である。
「ん……むふッ、ふゥあ……あッ!!」
「口がお留守だぞ」
「は、はいッ、申し訳ありませ……ふぁッ!!……ン、んん、んぁ!!」
必死で口腔奉仕を再開しようにも、二本に増えた指が内壁をごつごつと犯しまわる感覚に王異の眉根が歪む。
「ふん。ここもこんなに膨れさせているな」
「ふ、むゥん!!あ、……あぁぁッ、そ、それッ、あ、あああ!!」
指先が王異の肉芽を剥く。そのままそこを彼の太い指が無遠慮に潰す。思わず王異は呻き、そのままくず折れてしまう。
「あ、あぁ、それ、そこは………ら、らめ、い、イク……ッ!!」
再び急速に高まる感覚。しかし、またも直前で呂布はその手を止める。
「あ、はぁ、はぁっ、はぁっ、は……ふ、ぁ」
「ふん、少しは耐えて見せぬか。最初の強がりはどこへ消えた?」
「あ、はぁ、はぅ、す、すいません……んンんっ!!」
必死でどうにか呼吸を整えたところに、再び指が捻じ込まれる。何度も達しかけてはその直前で止められ、王異は全身を汗だくにしながら全身の力が抜けていくのを感じていた。
>>