その強い絞り取りに、前戯での興奮も相俟って予想以上に絶頂が近い。
俺も年を取ったか、あまりに早くては笑われるなと一人ごちる。
そんな思考も、直後にねだるように蠢いた春華の腰の動きにかき消される。
両手を黒く滑らかに広がる髪の中に飲まれるように突き、体を押し上げるように突き込む。
恐らく髪が引っ張られて痛いであろうが、既に半分忘我に入っている春華には関係がないようで、
突いても突いても緩まない秘所から蜜が押し出された。

司馬懿はそれでも暫くは堪えていたが、やがて抽送のペースを浅く、早くする。
妻を悦ばせる前に自分が果てるなど…。
くちくちくちと小さな音が重なっていくと、春華の体が小刻みに震え出す。
「もっ、そろそ、ろ…だっ」
「あっ、うぁ、なたっ、あ、ふあああああ!」
春華は喉を枯らした喘ぎと共に果て、司馬懿の背に回した指先に力を込めた。
腕の中で何度も跳ねる体を抱き締めながら、司馬懿も春華の中に己の種を勢い良く吐き出していた。

…背中が少しひりつくように痛い。爪を立てられたせいか、少し切れたのかもしれない。
天井裏が少し霞んで見える。書き物をし過ぎたか。
春華は相変わらず良い具合だが、あれで既に経産婦なのだから何ともだ。
次に生まれる子はどんなのであろう。
師は自分に似ている気がする。ならば次は春華に似るのだろうか。
次々に浮かぶ断片的な思考と心地良い脱力感に身を委ね目を閉じていると…

シャキ、と乾いた金属の音がした。

薄暗がりに目を開けると、目の前に刀身に映る自分の瞳があった。
「………春華?」
予想外の状況が飲み込めず、掠れた声で名前を呼ぶ。
「うふふ、才溢れる貴方でも、流石にこういう時にはその叡智も止まるものですね」
横になったまま、左手で微動だにせず剣を突きつけるとは…恐るべしは女の強さか。
「私の寝首を掻いても、喜ぶ者はおらんぞ?」
くすくすと響く笑い声。
「そんなつもりはないですけれど…愛して下さらぬのでしたら、殺してしまうかもしれませんわ」
刃が視界から消えてすぐ、頬に春華の唇が触れる。
司馬懿は一つ鼻を鳴らしてから、強く彼女の体を抱き寄せた。


【終】

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