<おまけ>
「ははうえー」
どがらげしゃどすっ。
目を擦りながら夫婦の寝室にやってきた息子の声に驚いた司馬懿が慌てて妻から身を引いた。
その勢いで寝床から転げ落ちる。
そんな惨事を見ていない子供は、よじよじと寝床へ這い上がり春華の横に潜り込む。
春華は息子の頭を撫でてやりながら、そっと問い掛けた。
「師、弟…欲しい?」
「ほしい!」
目を輝かせて何度も頷く。
「なら良い子で寝なさいな。そうしたらきっと弟ができますよ」
「はーい…zzz」
あっという間に目を閉じて眠ってしまった我が子の顔を、春華はいつまでも幸せそうに見つめていた。
「…私は放置か、そうか…」
【今度こそ終】