第四十一章
「再戦」

(記:ミサイル研究所さん)

「まったく、きみはいつもぼくらの楽しみを邪魔する。」

あの時と変わらない笑顔でセワシに話しかける。

しかし、セワシは怒った口調で、

「五月蝿い!貴様が貴様があの技術を不老不死のみしか考えない馬鹿な奴らに教えたせいでこうなったんだ!」

「おいおい、君。僕を誰だと思っている?第三帝国親衛隊だぞ?一体今まで何人殺したと思っているのかね?

いまさらそんなことを言うなんて、君が最初に死んだ時に言うべき事だよ。いやあ、しかしアルティメットシイングは面白い。

実に面白い、これもまた我々が追い求めていたものだよ。」

ますます恐ろしい笑みを浮かべてセワシに話しかける。

しかし、セワシはそれとは対象に恐ろしく怒り、

「貴様、ロンドンだけでは飽き足らないのか!この地球をどうするつもりだ!」

「君、僕はただ戦争をしたいだけなんだよ。アルティメットシイングも我々最後の大隊の吸血鬼化も全て戦争のためにやっているんだよ。

次の戦争のために次の次の戦争のために。」

狂った笑いを浮かべながらセワシに答えをぶつける。

「だが、おまえらもついに終わりだ!俺はこの日のために粒化銀弾の研究をし、ついに完成させたんだ!

三十ミリ対戦車オートマチックライフル「プリンス・オブ・ウェールズ」を!貴様らが吸血鬼だと言うことはもうわかっている。

さあ地獄へ帰れ!」

セワシは気合いと怒りの入り交じった声で少佐を

いやミレニアムの隊員へ叩きつけた。

「いやいや君は実に面白い。でも身の程知らずは程々にして欲しい。その不死身の原理はとうにわかっている。

そのライターの中に大量の人間の血で構成された物質が入っていて、それで蘇っているのであろう。

そして、君はアーカードの血族の吸血鬼だろう。どうだね?」

少佐は俄然落ち着いた声でセワシへ話しかける。

これにはセワシも驚かされた様で

「くっ、そこまでわかるとは……そうだセラスヴィクトリアの血族だ。貴様らの様な作り物ではなく本物の吸血鬼だ!」

セワシはさらに叩きつける。

「ふふふ、まったく彼の血族は面白い奴らばかりだ。まあ、今日君へ襲撃をかけたのはね我々が君と戦いへ来たのではない。

我々のアルティメットシイングと戦ってもらおうとわざわざ君を止めたんだ。では今日のところはさよならだ。

君の相手は総計五体のアルティメットシイングがやってくれる。今度は独逸で会おう。ついに復活するのだよ。

我々第三帝国の総統閣下が。」

そう言うと、少佐はパチンと指を鳴らしアルティメットシイングが入った檻を出させ、

隊員もろとも上空に待機していた巨大回転翼機(ヘリコプター)に乗って地平線の彼方へ消えていった。

アルティメットシイング五体とセワシを残して・・・

 

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