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『…そこで砕けている場合か?次は私を相手しろ』
今度は、サガが腰を掴み上げて促した。騎上位で腰を動かす姿にそそられたのか、臀部にもう既に固くて熱くなったものが触れた。
一体何回やれば気が済むのか。一人を相手しても、もう一人がその間に力を取り戻している。そうして何時だって色情狂の双子に散々弄ばれていた。
ここまで来ると流石に身が持たない。ラダマンティスは身体を捩らせ、首を振った。
『…勘弁してくれ…。もうイケない…。もう許してくれ…』
ラダマンティスは心底この行為からの解放か休息を望んだ。
そこを再びカノンが髪を掴み上げる。
『…まだ分からんのか?お前はオレ達に対してどうこう言える立場でないこと、お前の快楽などオレ達は関与しないと言うこと。そして、サガを怒らせたら後が怖いことを知っているだろう?』
言動や仕草はカノンの方が乱暴でも、サガの方は清楚で柔和な物腰の奥に底知れぬ恐ろしさを秘めていた。一見優しそうに見えても、拷問じみたことを躊躇なくやってのけることがあった。
ラダマンティスは肩越しにサガを伺い見た。彼は情欲に漲る紺碧の双眸で獲物を捉えていた。もう既に臨戦状態だし、どうあってもこのままこの男に犯される。
『………』ラダマンティスは大人しく腰を上げてそこを差し出した。今まで散々双子に犯されて白濁液に塗れた部分を、指で拡げて誘う仕草をとった。
『…ここを好きに使ってくれ…。アンタの好きに…』
これで最大限譲歩したつもりだった。責めに耐え兼ねて誘うこと自体屈辱だったが、この先抵抗しても同じような状態に追いやられるだけだろう。
『…何のつもりだ?それは』
サガの清楚な外見がそう言ったことに全く興味が無いように思わせる。
自分で誘って受け入れられないと知ると、急激にラダマンティスの胸の中に羞恥がせり上がった。
それでも、
『…使いたければ使えと言うのだ。…したいのだろう?』
羞恥を堪えながらラダマンティスは必死になって言ったが、サガは顔を曇らせるだけであった。
見兼ねてカノンが付け加えた。
『…口の利き方に気を付けろ。お前がやらせてやるのではない。やってもらうのだ。自分から求めろ。そういう風に尻を突き出されてオレ達が喜ぶとでも思ったか?』
『…だから、自分から…こうして誘っているだろう…』
ラダマンティスは屈辱を堪えながら途切れ途切れに言う。
『そんな誘いに誰が応じるか』後ろからサガに髪を掴まれた。
そしてラダマンティスの耳元に、
『あれだけ追い上げられて、まだ分かってはおらんようだな。一体お前がどう言う状態になったら私達が喜ぶのか』
それで漸く鈍感なこのラダマンティスにもこいつらの意図が分かりかけて来た。
『自分で追い上げて誘え。お前を追い上げて乱すのは雑作ないことだが、たまには自分で追い上げてみろ』
要するに、ここで自慰をしろと言うのだ。
自分で高めて、そうなってから誘えと。あまりに馬鹿馬鹿しい注文に、ラダマンティスは身が持たないのと同時に、呆れ果ててしまった。
『…そんな馬鹿な真似、できるか!』
『馬鹿な真似だと?』カノンがあざ笑うかのように言う。
『できない日が続いた間、お前が密かに自分の身体を慰めていることぐらい知っているのだぞ?』
『…!』その言葉にラダマンティスの顔が耳まで赤くなった。本当に分かりやすい反応だ。
『そう言うことをした後のお前はやたら色っぽくて反応が良いし、イクまでがとても短いからな。イチモツ以外にも、他の個所も弄っているのだろう?そっちの方が良いことぐらいもう知っているし、最初の時点でかなり解れていたからな』
ラダマンティスは恥ずかしさのあまり、目も開けられなくなった。何をしたってこの双子にはバレてしまっている。
本当にあの時は、二人に弄ばれた感触が消えず、つい自分で慰んでしまったのだ。最初は性器だけで、その内肛門にまで指を挿れて慰んでいた。それでも上手くイクことができずに、悶々と過ごした夜を思い出した。
真っ赤になったラダマンティスの耳元にサガが囁く。
『恥じるな。私はそんなお前が好きだ。…ただ、お前がどう身体を慰めたのか見たいだけだ』
『見せないと一体どう言う目に遭うかも分かっているな?』優しい囁きの後に付け加えられた言葉に、ラダマンティスに最早選択の余地は無かった。
『……ッ』掠れた呻きのような声を喉から漏らし、ラダマンティスは体液に塗れた個所を指で辿って開いた隙間に指を滑り込ませた。こんな状態になったここを自分で触ったのは始めてだった。
今まで散々犯されて嬲りものにされていたそこは、ぽっかりと開いて熱いぬめりに覆われていた。指二本ぐらいならば、楽に滑り込んでしまう。
ぬめぬめと絡み付く腸壁の感触にラダマンティスは俄に怖気だった。これは消化器の末端ではない。他の何かだ。そして、ラダマンティスの身体をそのように作り替えるのがこいつらの娯楽だ。
散々イカされた後だったので、感覚はあるかないか分からなかった。痛みは無いが、這い回る自分の指の感触ははっきりと伝わった。ただ、時折痺れのような疼きのようなものが時折走る。そして、一番感じやすいところは指で辿ると電流のようなものを微かに覚えた。
湿っぽい粘液の音と時折精液の塊が零れ落ちた。先程中に出された分が止めどなく溢れて来る。
戸惑いながら出し入れされる指を監察しながら、サガが聞いて来た。
『…そこは指を入れてそのようにくすぐるだけか?』
質問にラダマンティスは身体を縮ませた。
『答えろ』前から彼の自慰を観賞していたカノンが促すと、ラダマンティスは大人しく頷いた。
こいつの性質から察するに、これは嘘ではなさそうだ。
『…そうか』サガは一見納得したように見えて、いきなり指を捩じ込んで来た。
『!』痛みよりも驚きの方が勝っていたが、合計4本の指を受け入れたそこは鈍い痛みを訴えた。
ラダマンティスは慌てて指を抜こうとしたが、サガに腕を掴まれて制止された『まだ抜くのではない』。
『…こう言うところは自分では責めないのか?』
指で窮屈になった肉の狭間を交い潜って、指が一番感じる辺りを押し上げた。拡張された刺激に加えてそこを弄られて、ラダマンティスは一瞬身体をびくりと痙攣させた。
『そこは…、…切なくなるから…触らない…』
イキそうになるが身体の切なさが募る一方で上手くイケた試しは無い。結局のところ、ラダマンティスに決定的快楽と性的充足感を与えてやれるのはこの双子しかいないのだ。
自分ではイクことすらできないのか、そう思うと双子は無性にこの不器用な獲物が可愛くなった。
『そうか…』サガは可愛さのあまりそこを幾度も指で押し上げ、くすぐり、責め上げて来た。
『…くうぅぅ…!』ラダマンティスが切なげな声を上げる度可愛さが込み上げて来る。
『こうした方がずっと早く気持ち良くなれることぐらい知っているだろう?どうしてここを責めない?』
擦られるに連れて、ラダマンティスの腹の奥に鈍い脈動が走った。拡張される感覚と同時に、弄る指の感触がだんだん妙な気分に、身体が切なくなって来る。
『そこは駄目だ…。切ないのにイケない…。オレは、アンタ等程指捌きが上手くないんだ…!』
あれだけイカされたのに、まだこの身体は貪欲に快楽を覚えようとしている。同じく体液に塗れてだらりと下がったままのペニスがびくん…と脈動した。
ラダマンティスは自分がこいつら以上の変態の色情狂に仕立てられて行くのかと思うとやり切れない気持になる一方、そう言う状態になりつつある自分の身体に激しい興奮を覚えてもいた。
その意味ではこの身体は充分この双子に飼い馴らされていた。そして双子達も、不器用さの余り自分の身体を持て余しているこの獲物が堪らなく可愛かった。
身体は適度に持て余してくれた方がこちらも色々と調教しやすい。
『可愛い奴だ…』どちらからとも無くそう言うと、今度はカノンが乳首を摘み上げた。
『…さっきからずっと尖らせているが、これは自分では弄らないのか?』
それを指で揉むように抓ったり先端を擦る。そうされているだけで身体の切なさは更に増した。
『そ、そこは弄らない…』促される前にラダマンティスは呻くように答えた。自慰をしながらそう言うところを刺激しようと言う発想も無かったし、下手に弄ると更に切なくなって幾度も自分の身体を持て余した。
『…そうか』カノンは割にあっさり納得すると、小さな乳首に吸い付いた。
『…折角だからオレも手伝ってやろう。こんなに可愛く尖らせているのだから、相手してやらないと不憫だろ?』
軽く立てられた歯に、ラダマンティスはまたしても電流が走るのを覚えた『…!』。
そこを更にサガが促した。 『…何をしている。指が休んでいるぞ?』
『…うぅ…、くっ』本当はラダマンティスも指を動かす余裕も無い程追い上げられていた。僅かに動かすだけで二人分の指が窮屈な直腸を這い回り、今までに無い感覚に気が狂いそうになった。
無意識に身体が痙攣を繰り返し、高潮のように快楽の波がせり上がって来た。
『…もう駄目…。もう、イク…』
『もうイクのか?可愛い奴め…』そこで指はあっさりと引き抜かれた。
ラダマンティスは虚脱感を覚えると同時に自慰をした後に覚える狂おしい程の切なさに苛まれた。
それを見透かしたかのようにサガが促す。
『…さあ、こう言う時はどうして貰うのだ?』
『………』ラダマンティスは大人しく尻を持ち上げ、切なげに痙攣するそこを指で押し拡げて差し出した。
『…挿れて下さい…。挿れて、イカせて下さい…』
仕草は先程と同じだったが、対応が違っていた。
投げ遣りに出された尻には喜ばない。こうして乱された状態でないとこいつらは満足しないのだ。
本来ならば鳴き喚き完全に降伏するまで弄り回すだろうが、今回大人しく自慰を披露してくれたので、その報償もあってかサガはあっさりと彼の言う通りにしてくれた。
『可愛い奴だ。その心がけを忘れるな?そして、これの感触も』
サガが腰を引き寄せると、後ろから熱い塊が一気にラダマンティスの身体を奥まで貫いた。
そして、散々弄られて熱く火照る肉壁を擦り上げ奥まで突いて掻き乱す。
『そして、こっちも忘れるな?こうされると堪らなく良いことも』
同時にカノンが乳首に吸い付いて舌で幾度も転がす。そうされると気が遠くなる程の切なさがラダマンティスの身体を襲った。素質はあるようなので、そうされるとラダマンティスは幾度も腰を捩った。
『…良い腰の使い方だ。もっと激しく振れ』
獣同然の体位で、ラダマンティスは言われるがままに牝のように腰を振った。自分がどのような状態になろうとも、今は身体が切なくて、イケるのならばどうなっても構わなかった。
恐らく、ラダマンティスはもう通常の性行為で充足を得ることはできないだろう。
その卑猥なまでの腰使いにすっかり興奮したサガは、奥まで突き込んで柔らかくて熱い内部を掻き乱した。そうするとラダマンティスが哀れな声を上げ続け、痙攣を繰り返す。
そうして、ラダマンティスの断末魔が辺りに響いた。自分で腰を振り立て、殆ど自分で自分を追いやったようなものだった。
周期的に責めて来る痙攣に、サガも堪らなくなった。
『…可愛い奴だ…。褒美にお前が孕む程たっぷりと種付けしてやろう…』
ラダマンティスの腰を捕らえると、予告通りたっぷりの精液をこの獲物の中に注ぎ入れた。
暫くの恍惚と一体感の後、いよいよ腰が砕けて動けないラダマンティスの耳元にカノンが囁いた。
『…何をしている?次はオレの番だぞ』
その言葉に、ラダマンティスは本当に身が保たないと戦慄した。
その後、ラダマンティスは幾度犯されたかはっきり覚えていなかった。
幾度も追い上げられ、自発的に求めさせられては最後は必ず快楽の海に突き落とされた。
残忍な双子はまるで猫のように無邪気に獲物を弄び、自分達の気が済んだらやっとこの哀れな生き物を解放した。
終わった頃にはラダマンティスは体液と精液に塗れて失神状態に陥り、かつての巨頭の貫禄や威厳など、微塵も感じられな有様だった。
そして饗宴の最後の仕上げは身清めだった。意識を失ったラダマンティスを二人掛かりで浴室へと運び込み、丁寧に中まで身体を洗いがてら気が向いたら交わっていた。意識が無い状態でやるのはこの双子の好むところではなかったが、あそこまで幾度も追い上げられて正常な意識を保てる訳が無いのでこれはこれで仕方が無かった。
それでも刺激に耐え兼ねてラダマンティスが時折呻きを上げたり痙攣するのが可愛くてたまらなかった。
浴槽で散々弄んだ後は、動けないラダマンティスを人形のように寝床に運んで、服を着させて全ては終わる。
これでやっと痴態の限りを尽くした饗宴は終わりを告げるのだ。
ラダマンティスはそのまま寝床に安置されていたが時折、気に入った玩具を持ち出すかのように双子のどちらかが彼を抱き枕として扱った。この日はサガが抱き枕にした。
サガの腕の中で、ラダマンティスはまるで生きた人形のようにぐったりと虚ろな眼をしていたが、サガの吐息が深くなるのを感じてその眼に輝きを取り戻した。
『………』こいつこそが自分を忌まわしき監獄に閉じ込めた張本人。この奇妙な空間を作り出したのも双子のうちでもサガの方であるとラダマンティスは漠然と感じていた。
これを殺せばこの監獄から逃れられる。やや短絡的なラダマンティスの思考は、術者が死ぬと魔法が解けると信じていた。
そう思った頃にはもう既にサガの紺碧の双眸が男を捕らえていた。今まで完全に寝たように見せかけて、実は意識がある。全く油断のならない男だった。
今まで暗殺を目論んで成功した試しは無い。運が良くて未遂で窘められる程度で、悪ければこの双子が最も好む制裁が与えられた。
『…また私を殺そうと企んでいたのか?…悪い子だ』
その眼は、既に彼を敵とは見なしてはいなかった。彼の殺意など意に介せず抱き寄せ、そして慈しむようにラダマンティスの頭を撫でた。
その腕の中は決して悪い気分ではなかった。だが、こいつらは忌むべき敵であり、こいつらが今まで自分にして来た仕打ちは許されざるものだ。
『オレは貴様に飼い馴らされた訳ではない。…何時の日か、きっと殺してやる…』
一方のサガはそんな彼の殺意など意に介せずただ彼の抱き心地の良さに浸っていた。ラダマンティスの殺意と同調して心の中で『可愛い』を繰り返していた。
『…流石は巨頭の一角を担う冥闘士だ…。そうでなくては困るぞ』
だからこそ、可愛がりがいがあると言うものだ。
-FIN-
…以上がWSTエロテキストの全貌です。
シチュエーションは双子座に囚われたお姫様…いえ翼竜の図。
それにしても連中やるはやるはイクわイクわ…。
ここまでやったら絶対にセックスが苦行になると思うぞ。
あ、ラダには最早苦行か…。
物書きからして見たら稚拙な駄文ですが、ここまで見て下さった方、心より感謝いたします。
気が向いたら挿絵を載っけると思う。絵が描けたらな…。