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タナトスの勅命を受けて地上で暗躍する隠密冥闘士。

夏頃にうそぶいていた星矢×ラダカップリングの延長で、
あれよと言う間に一緒に闘うことになってしまった。
それにしても外套姿のラダマン、色塗るといかにも胡散臭いなー。
勿論コートの下は裸である。

どうでも良いストーリーがここから更に展開する。

ことの粗筋と舞台背景はこうだ。

死を司る神タナトスの所有する『死者の書』と言う書物が何者かに冥界より持ち去られた。

生が神秘であるならば同様に死も神秘であり、その書には死についてのタナトスの覚え書きのようなものが記されているのだ。死に関する神秘が解かれた記述書が持ち出されたとあらば一大事である。

しかも原因はタナトスの管理ミスとあれば、相棒ヒュプノスの叱責と管理責任の追及、そしてハデス直々の厳罰は逃れられない。

で、ことが明るみに出ないうちに秘密裏にミスを隠蔽しようと工作員を派遣し、書物を持ち出した輩を追うべく、工作員に地上へと向かうよう命じるのである。

ここで、タナトスは人選と言うものを考えた。

何せ、オルフェじゃあるまいに遥々冥界まで下ってタナトスの書物を持ち出すぐらいだからただ者ではない。こちらとて相応の手練を仕向けねばならない。

ルネやバレンタイン級の中堅冥闘士が適任なのだが、そうなれば上司である三巨頭の了解がいる。それはそれでも良いのだが、いちいち三巨頭に交渉するより直接その三巨頭の誰かを仕向けた方が話は早そうだ。

で、彼は更に適任者を考えた。

ミーノス。これは一番の問題外だ。要領よく任務に徹してくれるが、
管理ミスをネタに必ず強請って来るだろう。直ぐに強請って来ることは無いにしても、奴にこちらの弱みの握られるのが厭だ。

こんな奴には委せてはならない。

アイアコス。奴に強請りたかりをするような邪さは無いだろうが、地上に派遣した途端に任務を放棄して遊びほうけそうだ。しかも、注意しても直ぐに開け治って土壇場で脅しをかけるだろう。

結局強請るのだ。こいつにも任せられない。

で、最後は消去法である。

ラダマンティス。任務には忠実だし、弱みを握って人を強請ろうと言う発想がこいつには無い。頑固者で要領が少しアレだが、使えるのはこいつしかいない。

言いたい放題である。

で、ほぼ即決でラダマンに決定である。つうか、まともなメンバーいないのかよ三巨頭。

恐らく例のふざけた冥衣も、任務の存在を他者に口外しない為の手段としてわざと屈辱的な姿にしたのだろう。しかも、適当な口実を付けたら直ぐに納得するこの単純さ。何と使い易い。

言いたい放題である。

一方、地上ではカルト教団が関与していると思われる謎の失踪事件が世界各地で相次いで起こり、こう言うことはCIAなどに任せれば良いのだが、その背後に人外の存在を感じた聖域は実態調査に工作員を派遣する。

それがアテナの聖闘士にして物語の主人公、星矢。青銅に任せる辺り、聖域も大事と捉えていないのだろう。

青銅意外に白銀とか他に使える奴がわんさといる筈だが、星矢がいいと言う管理人のこだわりと『姉が見付かるだろう』と言う女神の口車に乗せられ、序でに当人持ち前の正義感で、教団の支部があるとされる某国にある地方都市を目指す。

 

  

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