その他のホルン作品2
カミロ・シューマン&メナジェ/ホルンとピアノの為の作品集/レオ・ハルスドルフ(2018) |
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CD(NAXOS 8.579051)
カミロ・シューマン他/ホルンとピアノのための作品集
1.カミロ・シューマン/.ホルンとピアノのためのソナタ
第2番ニ長調(1936)
2.カミロ・シューマン/ホルンとピアノ伴奏のための
3つの演奏会用小品Op82
1)ロマンス、2)間奏曲、3)狩の小品
3.カミロ・シューマン/ホルンとピアノのためのソナタ
第1番ヘ長調Op118
4.ローラン・メナジェ/山上でOp35
レオ・ハルスドルフ(ホルン)
白木 加絵(ピアノ)
録音 2018年8月20〜23日(1〜4)
世界初録音(1〜3)
ルクセンブルク音楽院音楽堂
カミロ・シューマン(1872〜1946)はドイツの作曲家、カール・ライネッケに師事しました。レオ・ハルスドルフ(1979〜)はルクセンブルクのホルン奏者です。
カミロ・シューマンの「.ホルンとピアノのためのソナタ 第2番」は1936年の作品。4つの楽章で構成されています。第1楽章はアンダンテ・ソステヌートで始まります。作風は20世紀というよりも19世紀ロマン派の作品のようです。主部のアレグロ・コン・アニマでは狩りのホルンのような動きのある主題が続きます。第2楽章のアンダンテは滑らかなホルンの前半と動きのある後半があります。第3楽章のメヌエットはモデラート、やや速めのテンポで流麗なホルンを歌います。第4楽章のアレグロ・モルト・コン・ブリオは軽快なテンポでホルンが楽しそうに歌います。ロマン派作品そのものです。
カミロ・シューマンの「ホルンとピアノ伴奏のための3つの演奏会用小品」は1908年の作品。3つの小品で構成されています。第1曲「.ロマンス」はフランツ・シュトラウスの夜想曲のようにロマンティックな作品です。第2曲「間奏曲」は歌曲のような美しい主題をホルンが歌います。第3曲「.狩の小品」は狩りのロンド風の勢いのあるホルンが楽しそうに演奏します。この3つの小品はまるで3楽章のホルン協奏曲のようです。
.カミロ・シューマンの「ホルンとピアノのためのソナタ第1番」は1911年の作品。3つの楽章で構成されています。第1楽章はアンダンテ・ソステヌートで始まります。そしてアレグロ・モデラートになります。これほど美しい作品が世界初録音というのも不思議です。第2楽章のアンダンテ・カンタービレは抒情的な主題を柔らかな響きのホルンで朗々と歌います。とても良い作品です。第3楽章のアレグロ・コン・ブリオはピアノとホルンが元気よく歌う大変素晴らしい曲です。ピアノの響きも素晴らしいものです。このソナタも名曲です。もっとたくさん演奏してほしい作品です。
ローラン・メナジェ(1835〜1902)はルクセンブルクの作曲家です。「山上で」は雄大な景色を思わせる作品です。ホルンの表現力を十分に生かした作品です。レオ・ハルスドルフの名演と白木加絵のピアノで世に出たこのアルバムは絶賛したいです。 |
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