J・S・バッハ/ブランデンブルク協奏曲第1番
ティモシー・ブラウン&スーザン・デント(1987) |
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CD(Virgin Classics 7243 5 61552-2)2枚組
バッハ/ブランデンブルク協奏曲全集
CD1
1.ブランデンブルク協奏曲第1番ヘ長調BWV1046
2. 〃 第2番ヘ長調BWV1047
3. 〃 第3番ト長調BWV1048
CD2
4.ブランデンブルク協奏曲第4番ト長調BWV1049
5. 〃 第5番ニ長調BWV1050
6. 〃 第6番変ロ長調BWV1051
カテリーヌ・マッキントッシュ(ヴァイオリン)(1)
ポール・グッドウィン(オーボエ)(1&2)
ティモシー・ブラウン(ナチュラルホルン)(1)
スーザン・デント(ナチュラルホルン)(1)
モニカ・ハジェット(ヴァイオリン)(2&4)
マーク・ベネット(トランペット)(2)
レイチェル・ベケット(リコーダー)(2&4)
マリオン・スコット(リコーダー)(4)
アリソン・バーリー(ヴァイオリン)(3)
エリザベス・ウォールフィッシュ(ヴァイオリン)(5)
リサ・ベズノシウク(フルート)(5)
マルコム・プラウド(チェンバロ)(5)
ジョン・トール(チェンバロ)(6)
ジ・エイジ・オブ・インライトゥンメント管弦楽団
録音 1987年11月
1988年3月&5月
イギリスの古楽器オーケストラによるブランデンブルク協奏曲全集です。
ブランデンブルク協奏曲第1番は第1楽章の賑やかなナチュラルホルンの響きが目立ちます。第2楽章はホルンが抜けてのオーボエ・ソロがきれいです。ヴァイオリンと調和のとれた美しい演奏になっています。第3楽章アレグロは2本のホルンに続いてヴァイオリンが印象深いフレーズを弾いてくれます。ここもホルンが賑やかです。第4楽章のメヌエットは速めのテンポで演奏しています。第1トリオは3本のオーボエとファゴットが良い響きを作っています。ポロネーズは同様なテンポで静かに演奏されます。そしてメヌエットから第2トリオに入ります。2本のナチュラルホルンと3本のオーボエが軽快に演奏しています。ナチュラルホルンの豪快な響きが楽しいです。最後にメヌエットで終わります。
第2番はトランペットで始まり、オーボエとリコーダーが絡み合って華やかです。第2楽章のヴァイオリンとオーボエ、フルートのトリオ・ソナタのような演奏はバッハの魅力でしょう。第3楽章はトランペットの独壇場のようなものですが、フルート、オーボエ、ヴァイオリンも負けじと演奏しています。
第3番は弦楽セクションが軽やかに演奏しています。第2楽章はヴァイオリンが短いカデンツァを演奏しています。第3楽章は明るい響きのアンサンブルが見事です。
第4番は2本のリコーダーが大変綺麗です。ヴァイオリンのソロがスリリングな演奏をしています。第2楽章の優雅な響きはバロック音楽を聞く楽しみのひとつです。第3楽章のフーガはバッハの魅力といえましょう。
第5番は弦楽の爽やかな序奏とフルート、ヴァイオリン、チェンバロがトリオ・ソナタのように語り合いながら演奏するバッハの代表的な協奏曲のひとつです。ベズノシウクのやわらかな響きのフルートが魅力的でヴァイオリンと良い響きを作っています。マルコム・プラウドのチェンバロ独奏が大変きれいな響きです。第2楽章はフルート、ヴァイオリンとチェンバロがトリオ・ソナタのように演奏します。しっとりとしたフルートはヴァイオリンと溶け合って素晴らしい響きです。第3楽章は軽快なアレグロで弾むような演奏が聞かれます。
第6番はヴィオラ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェロと通奏低音によります。勢いのある第1楽章が素晴らしい響きになっています。この作品はヴィオラが主役のようになって演奏しています。 |
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