ニールセンのホルン作品

五重奏曲/レイキャヴィク管楽五重奏団(1999)
CD(CHANDOS CHAN 9849)

北欧の室内楽曲集
1.ラスムセン/木管五重奏曲ヘ長調
2.ラーション/管楽五重奏のための
   ディヴェルティメントOp55「4つのテンポ」
3.ニールセン/管楽五重奏曲Op43
4.ハトルグリームソン/管楽五重奏のための
         8つの小品「インタルジア」より
     第1曲「アレグロ・ヴィヴァーチェ」
     第4曲「ラルゴ」、第5曲「モデラート」

 レイキャヴィク管楽五重奏団
 録音 1999年5月25〜29日

 アイスランド交響楽団のメンバーによるレイキャヴィク管楽五重奏団の演奏で北欧の室内楽曲集です。
 ペーター・ラスムセン(1838〜1913)の「木管五重奏曲ヘ長調」は4つの楽章で構成されています。第1楽章は序奏のレントに続くアレグロ・モデラートではホルンに主題が歌われて、フルート、オーボエが華麗な響きを加えています。ロマン派作品のように美しい響きが流れます。第2楽章:アンダンテ・カンタービレは5つの管楽器が良い響きを出しています。第3楽章:メヌエットはホルンが主題を吹き、木管が続きます。第4楽章:アレグロ・コン・ブリオは木管が主題を演奏しています。ホルンとファゴットが厚い響きを出しています。よい作品です。
 ラルス=エリク・ラーション(1908〜1986)の管楽五重奏のためのディヴェルティメント「4つのテンポ」は1968年の作品。4つの楽章で構成され「4つのテンポ」というのは4つのテンポで4つの季節を表現しているそうです。「夏、秋、冬、春」の順になりますが、第1楽章「トランクウィロ」では小鳥のさえずりが聞こえます。ホルンも歌う大変美しい曲です。第2楽章「アジタート」は秋で速いテンポの短いスケルツォです。第3楽章「ソステヌート」は冬のようです。第4楽章「ジョコーソ」は鳥のさえずりで始まりホルンのきれいなメロディが流れます。春の季節で小鳥の鳴き声が騒がしく聞こえます。ラーションの「四季」は楽しいです。
 カール・ニールセン(1865〜1931)の管楽五重奏曲は3つの楽章で構成されています。第1楽章「アレグロ・ベン・モデラート」はホルンの哀愁的な主題が冒頭から歌われます。木管の華麗な響きとホルンの深い響きが北欧の音楽らしいです。この作品は大変雄大さを感じさせるもので、小さなシンフォニーのようです。第2楽章「メヌエット」はゆったりとしたテンポで演奏しています。良い響きを出しています。第3楽章はアダージョに続いて主題と11の変奏になります。ホルンの変奏は独奏ホルンが華やかです。よいアンサンブルです。
 ハブリジ・ハトルグリームソン(1941〜)の管楽五重奏のための8つの小品「インタルジア」は世界初録音ですが、3曲が演奏されています。インタルジアとは寄せ木象眼のことだそうです。第1曲「アレグロ・ヴィヴァーチェ」はアンサンブルの難しい楽章で不協和音が響きます。ピッコロが使われています。第4曲「ラルゴ」はロングトーンの不協和音が響きます。クラリネットのソロがありますがフルートとオーボエの不協和音が絡んできます。第5曲「モデラート」ではホルンのハイトーンが響きます。そこに木管が絡むという面白い作品です。まさに現代作品です。


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