ベートーヴェン/七重奏曲

阿部  麿(2005)
CD(TDK TDK-MA001)

 1.ベートーヴェン/七重奏曲変ホ長調Op20
 2.    〃   /セレナード ニ長調Op8
  トッパンホール・アンサンブル
  川崎 洋介(ヴァイオリン)(1&2)
  柳瀬 省太(ヴィオラ)(1&2)
  古川 展生(チェロ)(1&2)
  吉田 秀(コントラバス)(1)
  四戸 世紀(クラリネット)(1)
  吉田  将 (ファゴット)(1)
  阿部  麿(ホルン)(1)
   録音 2005年7月9日(1)
       2006年3月7日(2)
     トッパン・ホール・ライヴ

 トッパンホール・アンサンブルによるベートーヴェンの室内楽です。七重奏曲はホールトーンがよく、録音が抜群にきれいです。クラリネットとヴァイオリンがリードするこの作品はソリストの腕の見せ所です。第1楽章の冒頭から厚みのる響きで始まり、楽器のバランスの良さと音色の素晴らしさが際立つ演奏です。ヴァイオリンのさわやかな音色、やわらかい響きのクラリネット、ふくよかな響きのホルンと申し分ありません。メヌエットの楽しい雰囲気はよいものです。スケルツォの元気なホルンはこの曲の聞き所です。
 ヴァイオリン、ヴィオラとチェロのためのセレナードは6つの楽章によって構成され30分ほどの大曲です。弦楽三重奏でベートーヴェンの初期の作品ですが同時期に弦楽三重奏曲をいくつも作曲していました。このセレナードは録音が多いですがトッパンホール・アンサンブルの演奏は聞き応え十分の名演といえます。


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