その他のホルン作品
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CD(Albany TROY1574)
IT'S ABOUT TIME〜ホルンのための現代音楽作品集
1.エマニュエル・ルービン/
独奏ホルンのためのプレリュード
2.フレデリック・ティリス/ホルンとピアノのための
宗教的幻想曲第5番
3.ジェフ・マイヤーズ/アサシンの時代
4.ロバート・スターン/真夏の夜のための音楽
5.シュー=ユン・シェン/アルト・サキソフォンと
ナチュラル・ホルンのための「ライオンと馬」
6.サルヴァトーレ・マッキア/
ホルンとテープのための「合意」
ローラ・クロック(ホルン)
ナダイン・シャンク(ピアノ)(2&3)
ウィリアム・ハイト(テノール)(3)
リン・クロック(アルト・サキソフォン)(4&5)
エステラ・オレフスキー(ピアノ)(4)
録音 2012年6月25&26日(1、2&4)
2012年6月30日(5)
2013年7月16日(3)
2013年7月18日(6)
ローラ・クロックはアメリカの女性ホルン奏者。1974年ミシガン大学を卒業、プリングフィールド響のホルン奏者、トーマス・マレイ、ルイス・スタウトらに師事。マサチューセッツ大学アマースト校のホルン教授を40年務めていました。
エマニュエル・ルービン(1935〜2008)の「独奏ホルンのためのプレリュード」はアルバム冒頭を飾るソロ作品。ホルンの響きが大変魅力的な小品です。
フレデリック・ティリス(1930〜)の「ホルンとピアノのための宗教的幻想曲第5番」はスピリチュアルな意味合いの音楽ということですが、さほど感じられないものの、ホルンの響きは深遠なものです。ピアノは忙しく動きます。後半ではミュートを使います。12分を超える作品。
ジェフ・マイヤーズ(1977〜)の「アサシンの時代」はテノール、ホルンとピアノのための5つの歌です。暗い響きの多い作品ですが、ホルンには多彩なテクニックが要求されています。
ロバート・スターン(1934〜)の「真夏の夜のための音楽」は2009年の作品。ホルン、アルトサキソフォンとピアノのために書かれています。7つの小品による組曲で第1曲「小さな前奏曲」から第7曲「小さな行進曲」まで明るい響きの音楽が聞かれます。
シュー=ユン・シェン(1952〜)の「アルト・サキソフォンとナチュラル・ホルンのためのライオンと馬」は面白い趣向です。野性的なナチュラルホルンがライオンで、サキソフォンは馬のいななきを表現しているようにも感じられます。次第に息が合うのはそこが音楽でしょうか。後半のうなり合いが絶妙。(2009年の作品)
サルヴァトーレ・マッキア(1947〜)の「ホルンとテープのための合意」は2001年の作品。電子音楽とホルンの対話と調和が聞きどころです。12分を超える大作です。 |
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