その他のホルン作品2
管楽器のためのポーランドの室内楽作品集/タデウシュ・トマシェフスキ |
|
|
CD(DUX DUX0857)
1.ドブジンスキ/クラリネットとピアノのための
二重奏曲Op47
2.ヴォイチェフ・キラール/ホルン・ソナタ(1954)
3.レッセル/ピアノ、クラリネットとホルンのための
大三重奏曲変ホ長調Op4
ロマン・ヴィダシェク(クラリネット)
タデウシュ・トマシェフスキ(ホルン)
ヨハンナ・ドマンスカ(ピアノ)
録音 2011年6月25&26日
ポーランドの演奏家によるポーランドの作曲家の室内楽作品です。
イグナツィ・フェリクス・ドブジンスキ(1807〜1867)はショパンと同時代の作曲家です。クラリネットとピアノのための二重奏曲は3つの楽章からなる作品。クラリネットの豊かな表現力を縦横に歌わせてくれる名作といえます。ピアノの響きも劇的でロマン派の素晴らしい音楽を堪能できましょう。
ヴォイチェフ・キラール(1932〜2013)は現代の作曲でホルン・ソナタは1954年の作品。ポーランド出身のホルン奏者ヨーゼフ・ブレーザに献呈されています。第1楽章:アレグロ、第2楽章:レシタティーヴォ・エ・アリオーソ、第3楽章:アレグレットの3つの楽章で構成されています。第1楽章は短いアレグロですが楽しい雰囲気の作品でホルンを吹くの喜びを感じます。第2楽章の短いアリア風のレシタティーヴォはなんともいえない美しいメロディーが流れます。中低音のホルンの響きがゆったりと流れます。第3楽章のアレグレットは豊かなリズムで快活なメロディがロマンティックです。
フランティシェク・レッセル(1780〜1838)はベートーヴェンよりも10歳若い古典派時代の作曲家です。ピアノ、クラリネットとホルンのための大三重奏曲はこの時代には珍しい編成と思いますが、後にライネッケも同じ編成の作品を残しています。レッセルの三重奏曲は3つの楽章で25分を超える大曲でグランド・トリオという作品名になています。この作品はピアノとクラリネットが主役でホルンは脇役のイメージは強いですが第3楽章:アレグロになってようやくホルンらしい活躍の場を与えられています。 |
|
|
|