練習曲作品
ヘイガー/アンリ・クリング/独奏ホルンのための40の性格的練習曲 |
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CD(Mark 2484-MCD)
クリング/独奏ホルンのための40の性格的練習曲
スティーヴン・ヘイガー(ホルン)
録音 1997年
アンリ・クリング(1842〜1918)はフランスのホルン奏者でスイスのジュネーヴ音楽院で後進の指導にあたっていました。このホルンのための性格的練習曲はエチュードとはいっても完成度の高い作品です。演奏しているスティーヴン・ヘイガーは南西テキサス大学のホルン教授、オースティン交響楽団の首席ホルン奏者。
1番はエチュードのようで音階を吹くようなフレーズもありますが、多様なリズムが多くホルン独奏のための小品としてもよくできています。2番からも楽しく聞くことができます。逆に演奏は難しいでしょう。15番はホルンが主題を朗々と吹く美しい小品。
17番は有名な「ヴェニスの謝肉祭」の主題が冒頭に流れ、その変奏曲が続きます。29番はハイドンの交響曲第94番「驚愕」の第2楽章の主題を使う「ハイドンの主題による変奏曲」です。
30番はモーツァルトの「フィガロの結婚」から「もう飛ぶまいぞ、この蝶々」の主題を使う「モーツァルトの主題による変奏曲」になっています。33番「アダージョ・カンタービレ」はうっとりするような素晴らしいカンタービレです。36番「ラルゴ」は低音から始まる名曲。38番「アダージョ・カンタービレ」もまた素晴らしい小品です。39番「アレグロ・スケルツァンド」は跳躍する細かいリズムが面白いです。40番はワルツのテンポで優雅に歌います。
ヘイガーのホルンは素晴らしく、名曲名演奏といえます。 |
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