その他のホルン作品2

ヨハン・クリストフ・シュンケ/ホルンのためのコンチェルティーノ/ロベルト・ラングバイン
CD(GENUIN GEN-13280)

1.フーゴー・シュンケ/ヴァイオリン、チェロと
      管弦楽のための二重協奏曲
2.ヨハン・クリストフ・シュンケ/ホルンのための
           コンチェルティーノ
3.ヘルマン・シュンケ/交響曲変ロ長調Op6

  井手上 康(ヴァイオリン)(1)
  デイヴィッド・ピア(チェロ)(1)
  ロベルト・ラングバイン(ホルン)(2)
  パヴェル・バレフ指揮
  バーデン=バーデン・フィルハーモニー管弦楽団
  録音 2012年6月20〜22日

  珍しいドイツのシュンケ・ファミリーの管弦楽作品集です。いずれも世界初録音。
  フーゴー・シュンケ(1823〜1909)の二重協奏曲は冒頭のオーケストラの響きがウェーバーを聞いているかのようです。ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲はブラームスの作品が有名ですが、このシュンケの作品は巨匠のぶつかりあいといった雰囲気は感じられず、むしろロマンティックな作品演奏をしているようです。ヴァイオリンの井手上康はバーデン=バーデン・フィルのコンサート・マスターです。
  ヨハン・クリストフ・シュンケ(1791〜1856)はフーゴーの父です。ホルン協奏曲はヴァルブ付のホルンができたばかりのころの作品のようです。作品は大変な技巧を要求する部分があって演奏は決して楽ではないようですが、19世紀ロマン派の作品として貴重な作品をラングバインは良く録音してくれました。第1楽章:アダージョ/アレグロ・コンブリオはへ短調で始まるかなりの難曲ですがメロディの美しさは素晴らしいものです。主部のアレグロ・コンブリオからは縦横に動き回る激しいものがあります。カデンツァはありません。切れ目なく続く第2楽章:アンダンテ・コン・モトは哀愁的なメロディが流れます。後半力強い主題が演奏されて切れ目なく第3楽章:ロンド/アレグレットに入ります。実によくできた主題の連続で、現代のホルンでも演奏は困難でしょう。バックに流れるオーケストラはロマン派の音楽で、ウェーバーのようでもあります。ウェバーのホルン・コンチェルティーノ第2番といっても過言ではないほど雰囲気が似ています。コーダの難しさはウェーバーと同じです。
  ヘルマン・シュンケ(1825〜1898)の交響曲は1850年の作品。シューベルトやシューマンのような作風で響きも似ています。第3楽章のメヌエットはハイドンのようにも聞こえてきます。第4楽章にはベートーヴェンの第7番の第1楽章提示部の主題のようなフレーズが何度も出てきます。


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