ホフマイスターのホルン作品

ホルン五重奏曲/ヌリ・グアルナシェッリ(2010)
CD(CAPRICCIO C5059)

1.モーツァルト/ホルン五重奏曲変ホ長調K407
2.ハウフ/ホルン五重奏曲変ホ長調
3.ホフマイスター/ホルン五重奏曲変ホ長調
4.M・ハイドン/ロマンス
 〜モーツァルトのホルン協奏曲第3番:第2楽章による
5.ベートーヴェン/六重奏曲変ホ長調Op81b 
  ヌリ・グアルナシェッリ(ホルン)(1〜5)
  ピーター・エルデイ(ホルン)(5)
  シグナム四重奏団(1〜5)
  録音 2010年4月12〜15日

 ウィーン放送響の首席グアルナシェッリのソロ・アルバムは3年ぶりの録音です。今回のアルバムは4つの五重奏曲とベートーヴェンの六重奏曲です。
 モーツァルトの五重奏曲はやわらかな響きのホルンでレガートもきれいです。ハウフはモーツァルトと同世代の作曲家です。ホルン五重奏曲はきれいな作品ですがナチュラルホルンで吹くのは容易ではなかったことでしょう。他にヤコブ・スローターの録音があります。
 ホフマイスターはモーツァルトより2つ年上です。ホルン五重奏曲はきれいな主題が演奏されており吹くのも楽しそうです。ハウフと同様に2つの楽章でできています。緩徐楽章がありません。
 ミヒャエル・ハイドンのロマンスはモーツァルトのホルン協奏曲第3番の第2楽章「ロマンツェ」を弦楽四重奏の伴奏に編曲して、ホルン・ソロにも若干手を加えています。これも単独で聞いても楽しい曲です。弦楽伴奏にもミヒャエルのオリジナルが入ります。
 ベートーヴェンの六重奏曲は2つのホルンのための協奏曲といってもよいほどの名作です。たくさんの録音がありますがこのグアルナシェッリとエルディのコンビによる演奏はヴァレンドルフとサラ・ウィリスを思わせる見事な演奏です。グアルナシェッリのホルンは音色のよさ、太い音と鮮やかなテクニックとタンギングは完璧です。 


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