J・S・バッハ/ブランデンブルク協奏曲第1番
ギュンタ−・シュルント&クルト・ハンケ(1978) |
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CD1(RCA VD60475)
CD2(DENON COCO-70837−8)
CD1
バッハ/ブランデンブルク協奏曲集
1.ブランデンブルク協奏曲第1番ヘ長調BWV1046
2. 〃 第2番ヘ長調BWV1047
3. 〃 第3番ト長調BWV1048
4. 〃 第4番ト長調BWV1049
CD2
バッハ/ブランデンブルク協奏曲全集
1.ブランデンブルク協奏曲第1番ヘ長調BWV1046
2. 〃 第2番ヘ長調BWV1047
3. 〃 第3番ト長調BWV1048
4. 〃 第4番ト長調BWV1049
5. 〃 第5番ニ長調BWV1050
6. 〃 第6番変ロ長調BWV1051
ヨセフ・スーク(ヴァイオリン)(1、2、4&5)
〃 (ヴィオラ1)(6)
モーリス・ブルグ(オーボエ)(1&2)
アイヴス・プーセル(オーボエ)(1)
ミシェル・ジブロー(オーボエ)(1)
ギュンタ−・シュルント(ホルン)(1)
クルト・ハンケ(ホルン)(1)
マンフレッド・サックス(ファゴット)(1)
オーレル・ニコレ(フルート)(2&5)
ギィ・トゥーヴロン(トランペット)(2)
ギュンター・ヘラー(リコーダー)(4)
ウルリヒ・ティーメ(リコーダー)(4)
エドゥアルド・カウフマン(チェンバロ)(1〜4&6)
クリスティアーヌ・ジャコテ(チェンバロ)(5)
マックス・レジュール(ヴィオラ2)(6)
ペレ・ロス(ヴィオラ・ダ・ガンバ1)(6)
平尾雅子(ヴィオラ・ダ・ガンバ2)(6)
マルクス・ニコス(チェロ1)(6)
ヴァルター・ヴェールリ(ヴィオローネ、コントラバス)(6)
ルドルフ・バウムガルトナー指揮
ルツェルン音楽祭弦楽合奏団(1〜5)
録音 1978年9月25〜30日(1&6)
1978年5月23〜28日(2〜5)
ルドルフ・バウムガルトナーはルツェルン音楽祭弦楽合奏団と1960年頃にもブランデンブルク協奏曲を録音していました。この1978年の録音ではフルートのニコレとホルンのシュルント以外はメンバーが代わっています。
ブランデンブルク協奏曲第1番は明るい響きのドイツのホルンとフランスのオーボエによる演奏です。スークのヴァイオリンが加わると絶妙な響きが生まれます。第2楽章のオーボエ・ソロはモーリス・ブルグで次いでスークのヴァイオリンが美しいメロディが流れます。綺麗なバッハです。第3楽章はやや速いテンポで足取りの軽いアレグロになっています。ホルンが大変きれいです。第4楽章はメヌエットが穏やかな響きで始まります。第1トリオのオーボエ三重奏はファゴットに支えられて大変きれいな響きです。中間のポロネーズは速めのテンポで演奏しています。第2トリオのホルンとオーボエの速いテンポの演奏は強弱をつけてメリハリをつけています。これは素晴らしいです。
ブランデンブルク協奏曲第2番はフランスのトランペット奏者ギィ・トゥーヴロンがソロを吹いています。フルートはニコレが華やかに吹いています。ブルグのオーボエと良い響きになっています。トゥーヴロンのクラリーノ・トランペットはモーリス・アンドレに迫るきれいな演奏です。第2楽章はヴァイオリンとオーボエ、フルートのトリオ・ソナタのようになりますが大変素晴らしい演奏です。第3楽章ではトランペットの高域の音が素晴らしい。オーボエやフルート、ヴァイオリンも良い響きです。
ブランデンブルク協奏曲第3番はルツェルン音楽祭弦楽合奏団の整然とした演奏は素晴らしい。第2楽章のアダージョにはチェンバロの短いカデンツァがあり弦楽が重なって第3楽章に入ります。第3楽章の勢いのある演奏は見事です。
ブランデンブルク協奏曲第4番では2本リコーダーを使っています。1960年の録音ではハンス・マルティン・リンデが吹いていました。現代のフルートよりもリコーダー(ブロック・フレーテ)を使うほうがこの4番はより美しいと思います。2本のリコーダーのやわらかな音色は感動的です。第2楽章の響きもまた素晴らしいものです。第3楽章も軽やかで聞き惚れてしまいます。スークのヴァイオリンも素晴らしいです。
ブランデンブルク協奏曲第5番はニコレのフルート、スークのヴァイオリン、ジャコテのチェンバロによる演奏です。冒頭の軽やかな弦楽による演奏に続くフルート、ヴァイオリン、チェンバロがさわやかです。ジャコテのチェンバロ独奏が聴きものです。第2楽章はフルートとヴァイオリンのソロにチェンバロの響きがやわらかで素晴らしい響きです。第3楽章の跳ねるようなリズムはヴァイオリンとフルートの息の合った演奏が聴きどころです。そこにチェンバロのきらめきが加わって大変楽しい雰囲気が伝わってきます。
ブランデンブルク協奏曲第6番は2つのヴィオラ、2つのヴィオラ・ダ・ガンバ、ヴィオローネと通奏低音による演奏です。ヴィオラ・ダ・ガンバの響きが聞きものです。第1楽章から素晴らしい響きになっています。この作品はヴィオラが主役のようになって演奏していますがガンバの響きも良いものです。第3楽章も素晴らしい演奏になっています。 |
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