J・S・バッハ/ブランデンブルク協奏曲第1番
オーブリー・ブレイン&フランシス・ブラドレイ(1935) |
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CD1(SOTONE CD104)
CD2((オーパス蔵 OPK-2070)
CD1
1.バッハ/ブランデンブルク協奏曲第1番
2.モーツァルト/ホルン協奏曲第2番変ホ長調
3.グラズノフ/夢Op24
4.ブラームス/ホルン三重奏曲変ホ長調Op40
オーブリー・ブレイン(ホルン)(1〜4)
フランシス・ブラドレイ(ホルン)(1)
アドルフ・ブッシュ(ヴァイオリン)(1)
イヴリン・ロスウェル(オーボエ)(1)
アドルフ・ブッシュ/ブッシュ室内管弦楽団(1)
ジョセフ・バッテン/ロイヤル交響楽団(2)
マリオン・ブレイン(ピアノ)(3)
スペンサー・ダイク(ヴァイオリン)(4)
ヨーク・ボーエン(ピアノ)(4)
録音 1935年(1)1927年(2&3)
1926年(4)
CD2
1.バッハ/ブランデンブルク協奏曲第1番ヘ長調
2. 〃 /シチリアーノBWV1017
3.ブラームス/ホルン三重奏曲変ホ長調
4.モーツァルト/ホルン協奏曲第3番変ホ長調
オーブリ―・ブレイン(ホルン)(1、3&4)
フランシス・ブラドレイ(ホルン)(1)
アドルフ・ブッシュ(ヴァイオリン)(1〜3)
イヴリン・ロスウェル(オーボエ)(1)
ルドルフ・ゼルキン(ピアノ)(2&3)
アドルフ・ブッシュ/ブッシュ室内管弦楽団(1)
エードリアン・ボールト/BBC交響楽団(4)
録音 1935年(1)1933年(2&3)
1940年4月10日(4)
CD1はなんといっても1926年の電気録音初期のブラームスは驚くほどの音の良さです。演奏も1933年の演奏と比べてもひけをとらないでしょう。
バッハのブランデンブルク協奏曲第1番はブッシュ室内楽団の演奏です。ホルンはオーブリー・ブレインとフランシス・ブラドレイが演奏しています。きれいなホルンが響きます。第2楽章で響くイヴリン・ロスウェルのオーボエとアドルフ・ブッシュのヴァイオリンが大変きれいです。第3楽章の2本のホルンは明るい響きで快適な演奏が素晴らしい。第4楽章のメヌエットはやや遅いテンポで始まります。弦楽がよい響きです。第1トリオのオーボエとファゴットはよい響きで見事な演奏です。中間部のポロネーズは快適なテンポで演奏しています。第2トリオのホルンとオーボエの部分は快適なテンポできれいに演奏しています。オーブリーのホルンが大変きれいです。
モーツァルトのホルン協奏曲2番は世界初の録音と思います。第1楽章はSP録音の時間的制約から序奏部分のカット、展開部もカットがあってびっくりします。オーブリーのホルンは安定した響きで見事な演奏です。第2楽章と第3楽章のロンドはカットはありません。記念碑的な録音です。
グラズノフの「夢」は夫人のピアノ伴奏です。大変ロマンティックな演奏です。いずれにしてもホルンの録音史に残る演奏です。
ブラームスのホルン三重奏曲は1926年の録音で、世界初録音です。ピアノは作曲家でもあるヨーク・ボウエンが演奏しています。第1楽章:アンダンテは美しい響きのホルンが流れます。ピアノとヴァイオリンもよい響きです。第2楽章:スケルツォは軽快なテンポでさわやかなホルンが響きわたります。録音の古さを感じません。ヴァイオリンとピアノのバランスもよくて見事な演奏です。第3楽章:アダージョ・メストでは穏やかなホルンの響きとヴァイオリンがきれいです。ピアノも素晴らしい演奏です。第4楽章:フィナーレ、アレグロ・コン・ブリオは勢いのある演奏が素晴らしい。オーブリーのホルンは力みのない良い響きのホルンです。ボウエンのピアノも見事な演奏です。
CD2はSP盤からの復刻です。かなり良い状態のSPからでバッハがきれいです。ブラームスのホルン三重奏曲(1933年)は十分すぎるほどの良い音で復刻されています。GR盤のLP復刻とは比べ物になりません。モーツァルトのホルン協奏曲第3番も良い音です。EMI盤とさほど変わりはありません。それにしてもデニス・ブレインと音色がそっくりです。カデンツァが夫人でピアニストのマリオン・ブレインの作というのが驚きです。
なお、バッハのシチリアーノはヴァイオリン・ソナタ第4番の第1楽章です。 |
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