ケリー・ターナーのホルン作品

ホルンと弦楽のためのソナタ/ズビグニェフ・ツーク(1996)
CD(ZUK Records 191122)

HORN EXPRESSION(ホルンの表情)
1.イェヴチッチ/ホルンと弦楽オーケストラの為の
             3つの舞曲
2.アーノルド/ホルンのための幻想曲Op88
3.ターナー/ホルンと弦楽のためのソナタ
4.リストリ/ホルン協奏曲イ短調(1929)
5.プログ/ホルンと弦楽のための夜想曲
6.ケツィア/ホルンと弦楽のための
          コンチェルティーノ
  ズビグニェフ・ツーク(ホルン) 
  ヤン・スタニエンダ指揮
   ワルシャワ・ポーランド放送管弦楽団
   録音 1996年1月11〜13日

 ツークによるホルンと弦楽のための現代作品集です。タイトルの「ホルンの表情」というのは面白いです。このアルバムはリストリのホルン協奏曲以外は戦後の作品ばかりです。
 どの曲も現代作品でありながらロマン派の作品のようなきれいな作品ばかりです。イヴァン・イヴチッチ(旧ユーゴ出身)の作品は1990年頃のものですが、まるで20世紀初頭の作品のようです。これほど素晴らしい作品はどんどん演奏されて欲しいです。
 アーノルドの幻想曲はもはやホルン吹きの練習曲になっているような小品ですが、吹いてみると大変な難曲です。ターナーの作品はホルンと弦楽四重奏でも演奏されます。大変きれいな作品です。
 スイスの作曲家エミール・リストリのホルン協奏曲はこの中で唯一管弦楽伴奏の作品です。雄大な響きのコンチェルトです。ツークのやわらかい響きのホルンが実にきれいです。
 プログのノクターンは1987年に出版された作品です。これまた魅力的な美しい曲です。
 最後のケツィアのコンチェルティーノは力強いアレグロ、穏やかな雰囲気の間奏曲、そして楽しい雰囲気のロンドの3つの楽章からできています。1977年に出版されています。 


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