モーツァルト/ロンドK371

アラン・シヴィル(1966)


LP(ビクター SHP−2503)
CD1(セラフィム TOCE−8934)
CD2(EMI CDEMX−2004)
 LP&CD2
 モーツァルト/ホルン協奏曲全集
 1.ホルン協奏曲第1番ニ長調K412&514
 2.ホルン協奏曲第3番変ホ長調K447
 3.ロンド変ホ長調K371(シヴィル編)
 4.ホルン協奏曲第2番変ホ長調K417
 5.ホルン協奏曲第4番変ホ長調K495
 CD1
 モーツァルト/ホルン協奏曲全集
 1.ホルン協奏曲第1番ニ長調K412
 2.ホルン協奏曲第2番変ホ長調K417
 3.ホルン協奏曲第3番変ホ長調K447
 4.ホルン協奏曲第4番変ホ長調K495
 5.ロンド変ホ長調K371(シヴィル編)
   アラン・シヴィル(ホルン)
   ルドルフ・ケンペ指揮
     ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
      録音 1966年

 このレコードは1968年8月に仙台で購入しました。初めて買ったモーツァルト全集でした。その1週間後にはブレインとタックウェルのLPを買っています。
 ところでLPはビクターでした。70年代の再発売の時もRCAレーベルでしたが、CDは東芝からセラフィムレ−ベルで発売されていました。多分これはもともとHMV(ヒズ・マスターズ・ヴォイス)の録音だったのでLPの発売契約をビクターが持っていたのだと思います。HMVはEMI系レーベルですからCDは東芝が発売したのでしょう。
 これはシヴィルの2度目の録音でした。こちらはロンドが収録されています。当時この曲は「コンサート・ロンド」と呼ばれていました。現在は「コンチェルト・ロンド」と呼ばれています。こちらのほうが正しいですね。
 協奏曲は30代のシヴィルの力強い演奏でした。モーツァルトの協奏曲を華やかに聞かせました。ロンドについては逸話があり、オ―ブリー・ブレインがデニスではなくシヴィルに楽譜を渡したというのです。そのためブレインが悔しがったというのですが・・・
 そのシヴィルがオーケストラパートに編曲を加えていますが、展開部に大きなカットがあり、2度の録音でこの楽譜を使っています。これでロンドを覚えた私はペンツェルの演奏を聴いた時、聞いたことのないフレーズがあってびっくりしました。しかしながら、シヴィルはカットしたはずのフレーズをカデンツァに使ってしまうという面白いことをやっていたのでした。


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