J・S・バッハ/ブランデンブルク協奏曲第1番
ラウル・ディアス&ギャビン・エドワーズ(1991) |
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CD(hyperion dyad CDD22001)2枚組
バッハ/ブランデンブルク協奏曲全集
CD1
1.ブランデンブルク協奏曲第1番ヘ長調BWV1046
2. 〃 第2番ヘ長調BWV1047
3. 〃 第3番ト長調BWV1048
CD2
4.ブランデンブルク協奏曲第4番ト長調BWV1049
5. 〃 第5番ニ長調BWV1050
6. 〃 第6番変ロ長調BWV1051
ロイ・グッドマン(ヴィオリーノ・ピッコロ)(1)
カタリナ・アーフケン(オーボエ)(1&2)
ゲイル・ヘネシー(オーボエ)(1)
チェリー・フォーブズ(オーボエ)(1)
ラウル・ディアス(ナチュラルホルン)(1)
ギャビン・エドワーズ(ナチュラルホルン)(1)
サリー・ジャクソン(ファゴット)(1)
ロイ・グッドマン(ヴァイオリン)(2〜5)
スティーヴン・キーヴィ(トランペット)(2)
ピーター・ホルツラグ(リコーダー)(2&4)
レベッカ・マイルス(リコーダー)(4)
レイチェル・ブラウン(フラウト・トラヴェルソ)(5)
アラステア・ロス(チェンバロ)(1〜6)
マーク・コードル(ヴィオラ・ダ・ガンバ)(6)
スザンナ・ペル(ヴィオラ・ダ・ガンバ)(6)
アンジェラ・イースト(チェロ)(1〜6)
セシーリア・ブルッゲマイヤー(コントラバス)(1〜6)
ナイジェル・ノース(テオルボ)(1&6)
ロイ・グッドマン指揮
ブランデンブルク・コンソート
録音 1991年7月16〜18日(3〜5)
1991年10月11〜13日(1、2&6)
イギリスの古楽器オーケストラによるブランデンブルク協奏曲全集です。ロイ・グッドマンはヴァイオリンなどを演奏しながら指揮しています。
ブランデンブルク協奏曲第1番では2本のホルンと3本のオーボエの華やかな響きが明るい雰囲気を出しています。ロイ・グッドマンのヴァイオリンもきれいに響きます。ラウル・ディアスとギャビン・エドワーズのナチュラルホルンがきれいに響きます。第2楽章はカタリナ・アーフケンらのオーボエの美しい響きとヴァイオリンの響きがきれいです。第3楽章は2本のホルンと3本のオーボエがきれいに響きます。ラウル・ディアスとギャビン・エドワーズのホルンが素晴らしい響きです。グッドマンのヴァイオリンのソロもきれいです。第4楽章のメヌエットはやや速めのテンポです。第1トリオのオーボエとファゴットはきれいな響きで大変素晴らしい演奏です。ポロネーズは、速めのテンポで弦楽に厚みのあるきれいな演奏です。第2トリオのホルンとオーボエは程よいテンポで大変良い響きの見事な演奏です。ナチュラルホルンの厚い響きが素晴らしいです。このメヌエットは素晴らしい演奏です。
ブランデンブルク協奏曲第2番のトランペットはスティーヴン・キーヴィがピッコロ・トランペットを演奏しています。きれいな音色のトランペットです。これは素晴らしい演奏です。カタリナ・アーフケンのオーボエやピーター・ホルツラグのリコーダーもきれいに響きます。第2楽章はオーボエ、リコーダー、ヴァイオリンが通奏低音と共に大変きれいな演奏です。第3楽章のトランペットは高音がきれいで完璧な演奏です。リコーダーやオーボエもきれいな演奏です。
ブランデンブルク協奏曲第3番は弦楽合奏とチェンバロだけで演奏していますので厚みのある響きが素晴らしいです。第2楽章のアダージョはバッハのヴァイオリン・ソナタBWV1021の短い演奏のあとに弦楽が入って終わります。通奏低音がきれいです。第3楽章のアレグロは弦楽の緻密な演奏が素晴らしいです。勢いがあります。
ブランデンブルク協奏曲第4番のリコーダーはピーター・ホルツラグとレベッカ・マイルスによる演奏です。リコーダーの和音が素晴らしい響きです。グッドマンのヴァイオリンと共に良い響きです。第2楽章のアンダンテは冒頭の弦楽がよい響きです。リコーダーとヴァイオリンも良い響きを出しています。第3楽章の冒頭はフーガですが、この演奏は素晴らしいものになっています。ヴァイオリンも見事な演奏です。
ブランデンブルク協奏曲第5番はレイチェル・ブラウンのフラウト・トラヴェルソ、グッドマンのヴァイオリン、アラステア・ロスのチェンバロによる演奏です。冒頭の軽やかな弦楽による演奏に続くフラウト・トラヴェルソ、ヴァイオリン、チェンバロがきれいな響きです。後半のアラステア・ロスのチェンバロ独奏が素晴らしいです。第5番はここが聴きどころです。第2楽章のフラウト・トラヴェルソ、ヴァイオリン、チェンバロのトリオ・ソナタのような演奏はよい響きです。通奏低音は入りません。第3楽章も勢いのある素晴らしい演奏です。フラウト・トラヴェルソ、ヴァイオリンとチェンバロが素晴らしい演奏です。
ブランデンブルク協奏曲第6番はヴィオラ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェロ、コントラバスとチェンバロだけによるいわば中低音楽器だけによる演奏です。第1楽章は速めのテンポです。ヴィオラとチェロが主役でシンコペーションの主題が交錯しますが緻密で素晴らしい演奏になっています。勢いがあります。指揮のグッドマンはヴィオラに持ち替えています。第2楽章はガンバが抜けてヴィオラとチェロが優雅に演奏します。通奏低音は良い響きです。テオルボの音も良い響きです。第3楽章は全合奏でフーガのように追いかけてゆく主題が繰り返されています。速めのテンポでこれも素晴らしい演奏です。 |
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