ジャズホルン
ジェリー・ピール、ビル・ハミルトン他/ブランデンブルク協奏曲(1989) |
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CD(Alfa Records ALCR-210)
ジャズ版のブランデンブルク協奏曲
1.ブランデンブルグ協奏曲第1番ヘ長調BWV1046
2.ブランデンブルグ協奏曲第3番ト長調BWV1048
3.ブランデンブルグ協奏曲第5番ニ長調BWV1050
〜第3楽章
ベニー・ゴルソン編曲版
アート・ファーマー(ソロ・トランペット)
マルグリュー・ミラー(ピアノ)
ルーファス・リード(ベース)
ジェリー・ピール(ホルン)
ビル・ハミルトン(ホルン)
ジョン・クラーク(ホルン)
ルー・ソロフ(トランペット)
ジョン・ファディス(トランペット)
ジム・ピュー(トロンボーン)
マービン・スミッティ・スミス(ドラムス)
スウィングル・シンガーズ
ベニー・ゴルソン指揮
ニューヨーク・オーケストラ
録音 1989年1月
ベニー・ゴルソンの編曲と指揮、ニューヨーク・オーケストラによる、ジャズ編曲のブランデンブルク協奏曲です。
ブランデンブルク協奏曲第1番の第1楽章はアート・ファーマーのトランペット・ソロに始まって通常の冒頭が始まります。ホルンやファゴットがきれいに響きます。そこまではホルンが楽譜通りに演奏しますが、途中からホルンのパートをトランペットが吹きますのでびっくりです。また途中からヴォーカルも入ってきます。中間部にはジャズセッションが入ってきます。ピアノ、ベース、ドラムス、そしてファーマーのトランペットが自在に演奏します。ドラムスとピアノ、ベースが元気に演奏しますと最後にバッハのオリジナルが入ってきます。オーボエも聞こえます。第2楽章はオーボエの美しいソロに始まります。そしてトランペットが同じ主題を受け継いできます。ファゴットもオリジナルのように響きますが、そこにトランペットがバッハのオリジナルを華やかに演奏します。やがてヴォーカルが入ってきれいに歌います。後半ではジャズアレンジが演奏されます。そしてきれいに終わります。 第3楽章はメヌエットとポラッカになります。冒頭にベースとヴォーカルが歌われますが、やがて本来のメヌエットが演奏されます。そして主題をトランペットが歌います。ヴォーカルも入りますので凄いです。トリオ部分にピアノが入ります。オリジナルとは雰囲気も違ってきます。やがてミュートトランペットとピアノ、ベースによるジャズセッションが始まります。長いセッションが終わると、ポラッカ(ポロネーズ)がトランペット、ファゴットやホルンの演奏で始まります。そこにヴォーカルが入って賑やかです。これは楽しいブランデンブルク協奏曲です。
ブランデンブルク協奏曲第3番はオリジナルは弦楽ですが、第1楽章から管楽器による楽しい演奏が始まります。トランペットが楽しそうにバッハのオリジナルを歌います。ヴォーカルも加わって楽しいです。やがてドラムスが入ってジャズセッションが始まるかと思えば、バッハのオリジナルを管楽器が演奏します。やがてヴォーカルが入るとジャズセッションが始まります。最後はバッハに戻ります。第2楽章のアダージョは自在に歌われています。トランペットがソロを吹き。ヴォーカルが歌います。やがてジャズセッションが始まります。ピアノとトランペットが自在に歌うようです。最後にはクラリネットとファゴットが入ってきます。トランペットがうまいです。第3楽章のアレグロはトランペットが歌い、木管とヴォーカルが入ってきます。最初はバッハの主題を歌います。途中からピアノが入ってジャズセッションになってきます。ベースの活躍も素晴らしいです。ここでもファーマーのトランペットが素晴らしい演奏です。
ブランデンブルク協奏曲第5番は第3楽章だけのアレンジです。ヴォーカルが跳ねるようなリズムを歌います。そしてトランペットが楽しそうに主題を歌います。ヴァイオリンとフルートの主題をトランペットが歌います。やがてピアノが入ってジャズセッションらしくなります。ドラムスが終わると、最後はバッハのオリジナル主題が歌われて終わります。楽しい演奏です。 |
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