その他のホルン作品2

ホルンのためのサロン・ミュージック/ルネ・アレン(2019)

CD(arcantus arc 20017)

ホルンのためのサロン・ミュージック
1.ルンメル/「ランメルモールのルチア」による
              幻想曲 Op88
2.リューベック/「別れ」
3.メンデルスゾーン/「失われた幸福」
       ~無言歌集第3巻より Op38-2
4.ルイ・シャル/アンダンテ~「夜」より Op22-2a
5.  〃   /アレグロ~「夜」より Op22-2b
6.ショパン/24の前奏曲Op28より第20番ハ短調
7.エルンスト/エレジー(悲歌)
8.ジャック・フランソワ・ガレ/幻想曲「口づけ」
9.フリーデバルト・グラーフェ/
   ドイツ民謡「低地に降りれば」による幻想曲
10.ショパン/24の前奏曲 Op28より第11番ロ長調
11.シューマン/アダージョとアレグロ Op70
12.ルイ・キュルト/「別れ」
13.M.カール/「ローレライ」によるパラフレーズ 

 ルネ・アレン(ホルン)(1、4、5、7、11~13)
   〃  (ナチュラルホルン)(2、8、9)
 ツヴィ・メニカー(ピアノ)(1~13)
 録音 2019年8月
  ゼンデザール(ブレーメン)
 (1、2、4、5、7、8、9、12、13)世界初録音

 モントリオール生まれのホルン奏者ルネ・アレンによるオリジナル楽器での演奏で、ホルンのためのサロン・ミュージックです。彼女はナチュラルホルンをヘルマン・バウマンに師事しました。ドイツで活躍しています。
 クリスティアン・ルンメルの「ランメルモールのルチア」による幻想曲ではアレンはウルマン/フィッシャーのシングルホルンを流麗に演奏しています。実に滑らかです。
 アンリ・リューベックの「別れ」はイグナツ・ロレンツのナチュラルホルンで演奏しています。ゲシュトップ音で遠近感を感じさせます。別れの曲らしい哀愁的な主題が流れます。
 メンデルスゾーンの「失われた幸福」は無言歌集第3巻の中の1曲。メンデルスゾーンの無言歌はピアノのための作品です。メニカーのピアノによる演奏です。
 ルイ・シャルの「夜」より「アンダンテ」はフィッシャーのホルンによる演奏です。ルイ・シャルはホルン奏者でした。
 ルイ・シャルの「夜」より「アレグロ」はロンド風で楽しそうなホルンです。アレンのホルンも流麗な演奏です。
 ショパンの24の前奏曲より第20番ハ短調はメニカーによるピアノ独奏です。短い小品ですから、次のエルンストの作品の前奏曲になります。
 エルンストの「エレジー(悲歌)」はヴァイオリンの作品からホルンに編曲されたエレジーです。アレンのホルンはフィッシャーのホルンのようです。素晴らしい演奏です。
 ジャック・フランソワ・ガレの幻想曲「口づけ」はイグナツ・ロレンツのナチュラルホルンでの演奏です。ハンドストップも巧みな演奏で、ロマンティックな作品です。
 フリーデバルト・グラーフェのドイツ民謡「低地に降りれば」による幻想曲はナチュラルホルンによる演奏です。細やかなフレーズもハンドストップを使う音階が聴かれます。ポロネーズ風の主題がきれいです。演奏は難しそうですが、アレンのホルン演奏は素晴らしいです。
 ショパンの24の前奏曲から第11番ロ長調はメニカーによるピアノ独奏です。短い小品ですから、次のシューマンの作品の前奏曲になります。
 シューマンのアダージョとアレグロはフィッシャーのホルンによる演奏です。アダージョの滑らかな演奏は低音もよく響きます。アレグロはシングルホルンの難しさもありますが、アレンのホルンは流麗で見事な演奏です。19世紀のピアノとの相性も良くロマンティックな響きです。後半のホルンも見事な演奏です。
 ルイ・キュルトの「別れ」はチェロ作品からの編曲のようです。世界初録音です。ホルンの流麗な演奏は別れを惜しむように哀愁的な主題が歌われています。
 M.カールの「ローレライ」によるパラフレーズはフィッシャーのホルンによる演奏です。「ローレライ」の歌が歌われています。ホルンで歌うローレライもいいものです。アレンは歌いなれた曲をホルンで流麗に演奏しています。よいアルバムです。


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