J・S・バッハ/ブランデンブルク協奏曲第1番
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CD(DREAMLIFE DLCA 7020)2枚組
CD1 J・S・バッハ
1.ブランデンブルク協奏曲第1番ヘ長調BWV1046
2.管弦楽組曲第1番ハ長調BWV1066
3.ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調BWV1041
CD2
4.マーラー/交響曲第1番ニ長調「巨人」
クルト・シュティーラー(ヴァイオリン)(3)
ヨーゼフ・カイルベルト指揮
ドレスデン・シュターツカペレ
録音 1950年7月29日(1〜3)
1950年2月4日(4)
ライヴ録音(モノラル)
ヨーゼフ・カイルベルトがドレスデン・シュターツカペレを指揮した2つのコンサート録音です。
バッハのブランデンブルク協奏曲第1番は第1楽章が程よいテンポで2本のホルンと3本のオーボエの華やかな響きが聴かれます。なお、ソリスト名は記載がありませんので、首席奏者と思われます。またオーケストラの編成が大きいようです。第2楽章は3本のオーボエとヴァイオリン・ソロの響きがきれいです。オーケストラの厚い響きに負けないように演奏しています。第3楽章は2本のホルンと3本のオーボエ、ヴァイオリンがきれいに響きます。オーケストラにやや押され気味ですが、ホルンもヴァイオリンのソロもきれいに響きます。第4楽章のメヌエットは程よいテンポです。ホルンがきれいに響きます。第1トリオのオーボエとファゴットは良い響きで素晴らしい演奏です。ポロネーズは、やや速めのテンポで弦楽に厚みのある見事な演奏です。第2トリオのホルンとオーボエは程よいテンポで。若干あぶないところもありますが見事な演奏です。リピートはありません。このメヌエットは迫力のある演奏です。
バッハの管弦楽組曲第1番ハ長調は序曲と6つの舞曲による組曲です。大きな序曲と短い舞曲が演奏されます。管楽器は2本のオーボエとファゴットが使われています。第2曲「クーラント」、第3曲「ガヴォット」、第4曲「フォルラーヌ」、第5曲「メヌエット」、第6曲「ブーレ」、第7曲「パスピエ」となっていて、「ガヴォット」と「ブーレ」では2本のオーボエのソロ、「パスピエ」ではオーボエのソロがあります。これは迫力のある演奏です。
バッハのヴァイオリン協奏曲第1番イ短調はクルト・シュティーラーのヴァイオリン・ソロです。第1楽章「アレグロ」、第2楽章「アンダンテ」、第3楽章「アレグロ・アッサイ」と、いずれも素晴らしい演奏をきかせてくれます。
マーラーの交響曲第1番ニ長調「巨人」は4つの楽章で構成されています。第1楽章は静かに始まり、金管の響きと共に盛り上がります。ホルンのきれいな響きは印象的です。主部は迫力の演奏です。後半の繊細な響きは、これも素晴らしい演奏です。第2楽章「スケルツォ」は冒頭から迫力のある演奏です。中間部の美しい響きも素晴らしいです。第3楽章はコントラバスのソロに始まります。そして主題が管楽器に受け継がれていきます。オーボエの美しい主題が歌われて盛り上がります。この楽章の素晴らしい響きがあります。第4楽章は迫力の冒頭に始まり、マーラーの作品の魅力的な響きが続きます。後半の整然とした演奏、管と弦楽のバランスの良さ、コーダ前のヴィオラの見事な響き、コーダのホルンとトランペットの迫力ある演奏は見事なものです。カイルベルトの引き出すマーラーの響きは見事なものでした。 |
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