J・S・バッハ/ブランデンブルク協奏曲第1番
ヴァーツラフ・ルクス&ミロスラフ・ロヴェンスキー(2006) |
|
|
CD(SUPRAPHON SU 3942-2)2枚組
バッハ/ブランデンブルク協奏曲全集
CD1
1.ブランデンブルク協奏曲第1番ヘ長調BWV1046
2. 〃 第2番へ長調BWV1047
3. 〃 第3番ト長調BWV1048
CD2
4.ブランデンブルク協奏曲第4番ト長調BWV1049
5. 〃 第5番ニ長調BWV1050
6. 〃 第6番変ロ長調BWV1051
ダグマル・ヴァレントヴァー(ヴァイオリン)(1、3〜5)
マーティン・スタドラー(オーボエ)(1&2)
マレク・ニエヴィエジアル(オーボエ)(1)
テレザ・パヴェルコヴァー(オーボエ)(1)
ヴァーツラフ・ルクス(ナチュラルホルン)(1)
ミロスラフ・ロヴェンスキー(ナチュラルホルン)(1)
クリシュトフ・ラーダ(ファゴット)(1)
ギー・フェルバー(トランペット)(2)
マレク・シュペリナ(リコーダー)(2&4)
アデーラ・シュタイノチェロヴァー(ヴァイオリン)(2)
ユリエ・ブラナ(リコーダー)(4)
ヤナ・セメラードヴァー(フラウト・トラヴェルソ)(5)
セバスチャン・クネーベル(チェンバロ)(3、5&6)
リディ・チレロヴァー(ヴィオラ)(6)
ミハル・クハジーク(ヴィオラ)(6)
ハナ・フレコヴァー(ヴィオラ・ダ・ガンバ)(6)
エレオノラ・マホヴァー(ヴィオラ・ダ・ガンバ)(6)
マレク・シュトリンツル(チェロ)(3&6)
オンドジェイ・シュタイノフル(ヴィオローネ)(6)
マレク・シュトリンツル指揮
ムジカ・フロレア
録音 2006年11月5&6日(1&2)
2006年6月27&28日(3〜6)
プラハ/チェコ放送第1スタジオ
チェロ奏者マレク・シュトリンツルが指揮するムジカ・フロレアによるバッハのブランデンブルク協奏曲全集です。ムジカ・フロレアはオリジナル楽器のオーケストラです。
ブランデンブルク協奏曲第1番は第1楽章が速いテンポで2本のホルンと3本のオーボエの華やかな響きが聴かれます。ヴァーツラフ・ルクスとミロスラフ・ロヴェンスキーのナチュラルホルンが賑やかに響きます。第2楽章はマーティン・スタドラーらのオーボエとヴァレントヴァーのヴァイオリンの響きがきれいです。第3楽章は2本のホルンと3本のオーボエが賑やかに響きます。豪華で素晴らしい響きです。ヴァイオリンのソロもきれいです。第4楽章のメヌエットは速めのテンポです。ホルンが賑やかに響きます。第1トリオのオーボエとファゴットは良い響きで大変素晴らしい演奏です。ポロネーズは、やや速めのテンポで弦楽に厚みのある見事な演奏です。第2トリオのホルンとオーボエは程よいテンポで大変良い響きの見事な演奏です。ナチュラルホルンの独特の響きが素晴らしいです。このメヌエットは素晴らしい演奏です。
ブランデンブルク協奏曲第2番は第1楽章からギー・フェルバーがバロック・トランペットを演奏しています。きれいな音色のトランペットです。これは素晴らしい演奏です。マーティン・スタドラーのオーボエやマレク・シュペリナのリコーダーもきれいに響きます。第2楽章はオーボエ、リコーダー、ヴァイオリンが通奏低音と共に大変きれいな演奏です。第3楽章のトランペットは高音がきれいで完璧な演奏です。リコーダーやオーボエ、ヴァイオリンも大変きれいな演奏です。これは名演です。
ブランデンブルク協奏曲第3番は第1楽章冒頭から速いテンポの弦楽合奏です。その厚みのある響きが素晴らしい。第2楽章のアダージョはチェンバロと弦楽が重なって短い演奏です。第3楽章のアレグロは弦楽の緻密で豪快な演奏が素晴らしいです。勢いがあります。
ブランデンブルク協奏曲第4番のリコーダーはマレク・シュペリナとユリエ・ブラナによる演奏です。第1楽章からこれこそリコーダーの和音と言える素晴らしい響きです。ヴァレントヴァーのヴァイオリンと共に良い響きです。第2楽章のアンダンテは冒頭からリコーダーと弦楽がよい響きです。ヴァイオリンも良い響きを出しています。第3楽章の冒頭はフーガですが、この演奏は素晴らしいものになっています。ヴァイオリンも見事な演奏です。
ブランデンブルク協奏曲第5番はヤナ・セメラードヴァーのフラウト・トラヴェルソ、ヴァレントヴァーのヴァイオリン、セバスチャン・クネーベルのチェンバロによる演奏です。冒頭の軽やかな弦楽による演奏に続くフラウト・トラヴェルソ、ヴァイオリン、チェンバロがきれいな響きです。フラウト・トラヴェルソは木管らしいやわらかな響きがきれいです。また後半のチェンバロ独奏が素晴らしいです。第5番はここが聴きどころです。第2楽章のフラウト・トラヴェルソ、ヴァイオリン、チェンバロのトリオ・ソナタがよい響きです。通奏低音は入りません。第3楽章も勢いのある素晴らしい演奏です。フラウト・トラヴェルソ、ヴァイオリンとチェンバロが素晴らしい演奏です。
ブランデンブルク協奏曲第6番はヴィオラ、ヴィオラ・ダ・ガンバ、チェロ、ヴィオローネとチェンバロだけによる、いわば中低音楽器だけによる演奏です。第1楽章は驚きの速いテンポの演奏です。ヴィオラとガンバが主役でシンコペーションの主題が交錯しますが緻密で素晴らしい演奏になっています。大変勢いのある演奏で素晴らしいです。第2楽章はガンバが抜けてヴィオラとチェロが優雅に演奏します。第3楽章は全合奏でフーガのように追いかけてゆく主題が繰り返されています。程よいテンポで力強い演奏です。これも素晴らしい演奏です。 |
|
|
|