デニス・ブレイン
ベートーヴェン/ホルン・ソナタ /アダージョとアレグロ/ヴィラネル |
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CD(WARNER CLASSICS 0190295019921)11枚組
CD2
デニス・ブレイン名演集
1.ベートーヴェン/ホルン・ソナタ ヘ長調Op17
2.R.シュトラウス/ホルン協奏曲第1番変ホ長調Op11
3.モーツァルト/ディヴェルティメント第16番
変ホ長調K.289 〜第2楽章&第3楽章
4.シューマン/アダージョとアレグロ変イ長調Op70
5.モーツァルト/歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」
〜「恋人よ、許してください」
6.ハイドン/交響曲第31番ニ長調「ホルン信号」
〜第1楽章
7.メンデルスゾーン/「真夏の夜の夢」〜夜想曲
8.ディーリアス/「人生のミサ」〜第2幕への前奏曲
9.ワーグナー/ジークフリートの角笛
10.デュカス/ホルンとピアノのためのヴィラネル
デニス・ブレイン(ホルン)
セーナ・ユリナッチ(ソプラノ)(5)
デニス・マシューズ(ピアノ)(1)
ジェラルド・ムーア(ピアノ)(4&10)
デニス・ブレイン管楽アンサンブル(3)
アルチェオ・ガリエラ指揮(2)
ラファエル・クーベリック指揮)(7)
フィルハーモニア管弦楽団(2&7)
フリッツ・ブッシュ指揮
グラインドボーン祝祭管弦楽団(5)
ジャック・ウェストラップ指揮 管弦楽団(6)
トーマス・ビーチャム指揮
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団(8)
録音 1944年4月3日(1)
1947年5月21日(2)
1952年11月5日(3)
1952年4月22日(4)
1951年7月12日(5)
1952年9月17日(6)
1952年2月16日(7)
1948年5月8日(8)
1947年5月14日(9)
1952年4月19日(10)
デニス・ブレイン生誕100年記念アルバムです。
ベートーヴェンの「ホルン・ソナタ」はブレインの映像も残っていますが、この録音は1944年にSP録音されたものです。ラウーのピストン・ホルンで演奏しています。いまだにブレインの代表録音のひとつとして何度も発売されています。その演奏の完璧なことは永遠のお手本です。
R.シュトラウスの「ホルン協奏曲第1番」はブレインによるシュトラウスのホルン協奏曲第1番で最初の録音でした。ピストンホルンを吹いた録音でブレインの完璧な演奏です。ブレインはこの録音が気に入っていたようです。戦前の録音で世界初録音でしょう。当時これほど見事なホルンを吹く演奏家はいなかっと思います。
モーツァルトのディヴェルティメン第16番はベインズの編曲による管楽五重奏版です。第2楽章「メヌエット」と第3楽章「アダージョ」が演奏されています。メヌエットは楽しそうに演奏しています。アダージョはモーツァルトの美しい響きがあります。
シューマンの「アダージョとアレグロ」はジェラルド・ムーアのピアノによる録音で、「アダージョとアレグロ」といえばまずブレインのこの録音が第一に思い出されます。低音から高音までよどみなく完璧な演奏をきかせてくれます。アダージョの澄んだ音色はアレキサンダーの音です。アレグロの鮮やかな演奏は何度聞いても素晴らしい。
モーツァルトの歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」から「恋人よ、許してください」は第2幕でフィオルディリージが歌うアリアで、ホルンのソロが入ります。ユリナッチのソプラノ歌唱が美しいです。ブレインのきれいなホルンが響きます。
ハイドンの交響曲第31番ニ長調「ホルン信号」は4本のホルンが活躍する作品で、にぎやかな第1楽章のみが収録されています。ブレインのハイトーンがきれいです。
メンデルスゾーンの「真夏の夜の夢」の「夜想曲」はホルンの美しい響きで始まる名曲です。これは1952年にクーベリックが指揮した演奏です。ニール・サンダースのホルンと共に良い響きが流れます。
ディーリアスの「人生のミサ」から第2幕への前奏曲はビーチャムの指揮です。静かに始まり、やがてホルンが聞こえてきます。ブレインのホルンが聞かれるディーリアスの作品として貴重な録音です。
ワーグナーの「ジークフリートの角笛」はSP録音です。ブレインがピストンホルンを吹いての演奏です。勢いのある見事なホルンです。
デュカスの「ヴィラネル」は1952年ジェラルド・ムーアのピアノで録音したこの作品の代表的な演奏です。前半の甘い音色のホルンは素晴らしく、コーダの鮮やかなタンギングは凄いです。 |
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