登場人物データ7
【名前】紺野健一郎(こんの けんいちろう)
【年齢】26歳
【血液型】O
【身長】190p
【趣味】ドライブ
【特技】一本背負い
【愛読書】魁 男塾(漫画だし……)
【食べ物】 好き→焼き肉 嫌い→しゃぶしゃぶ
【特記】
元俳優志望だった、永原映のマネージャー。
【年齢】26歳
【血液型】O
【身長】190p
【趣味】ドライブ
【特技】一本背負い
【愛読書】魁 男塾(漫画だし……)
【食べ物】 好き→焼き肉 嫌い→しゃぶしゃぶ
【特記】
元俳優志望だった、永原映のマネージャー。
同い年の工藤と来嶋とは仲がいい。特に工藤には好意を寄せているが、ノーマルな自分がいるた
めに告白までには至らない。
めに告白までには至らない。
洋樹を弟のように思っている。
趣味はドライブだが運転は下手である。
趣味はドライブだが運転は下手である。
【備考】
縁の下の力持ち的存在だが、何かと報われないことが多い。
K-1を見て思いついたキャラなので、モデルはK-1ファイターの誰か。
誰だったか、もう忘れてしまった。
【名前】物部礼子(ものべ れいこ)
【年齢】40歳
【血液型】A型
【身長】170p
【趣味】サーフィン
【特技】暗算
【愛読書】ドクタークロワッサン
【食べ物】好き→サンマの塩焼き
嫌い→ねぎ
【特記】
元女優。今泰介の叔母(父親の妹)にあたる。
20歳の時に18歳の俳優と結婚。一年で離婚している。
泰介のことを幼い頃から弟のように可愛がっており、現在でも劇団KONの舞台監督を担当。
場合によっては演出家になる時もある。
20歳の息子がいる。
20歳の時に18歳の俳優と結婚。一年で離婚している。
泰介のことを幼い頃から弟のように可愛がっており、現在でも劇団KONの舞台監督を担当。
場合によっては演出家になる時もある。
20歳の息子がいる。
二度目に結婚した夫は現在30歳。
【備考】
当たり前だが結婚前は今 礼子でした。名字が出たのは初めてかも?
最初は今泰介の従姉妹という設定にしようかと思ったけど、何となく書いていくウチにお母さん的な感
じになったので、叔母さんに変更。
えーと、この先のSSは、実はボツにした作品。
あの頃の輝きの後に書こうと思っていたのだけど、「春来」の前だと、内容が性急かなと思い、載せる
のを断念したものでした。
「春来」を読み終わった人のみ、この先のSS、反転してお読みください。
反転してね↓
【居酒屋 鎧武者にて】
「全く、お前の強引さも相変わらずだな」
居酒屋 鎧武者にて。
後からやってきた相模は俺の隣に腰掛け、カウンター越し、親父にビールを注文した。
「いいじゃねぇか。浅羽くんの演技見ていたら演劇時代の俺を思い出してさ、急にお前の顔が見たく
なったんだよ」
「……ホントは俺じゃなくて工藤の顔が見たかったんだろ」
「しょうがねーじゃん。潤は今稽古中だし」
「そこで、“そんなことはない”と否定しないのが、またお前だよな」
「……ま、まぁ、いいじゃないか。そ、そういえば、その浅羽君だったけど、今日も扱かれていたぞ。今
さんに」
「ああ、そりゃ昨日だって帰ったとたん寝たかと思ったら、数時間してすぐまたKONへ出かけたから
な」
今度はため息をつく相模に、俺はにやにや笑う。
「しばらくは寂しくなりそうだな」
「何を言っているんだ。役者になったら、自分の時間なんてあってないようなもんだ」
「何クールに構えてんだ。そんなんじゃ、いつまでたっても振り向いて貰えないぞ」
「振り向いてって……」
ぎょっとする相模に、俺は肩を振るわせながら笑いをこらえる。
「お前、よく浅羽君とラブシーンの練習しているみたいだなぁ」
「……洋樹が言ったのか?」
「そりゃ、永原さんに、家ではどんな練習をしているんだ?って聞かれたからね。雨が降る時の二幕
の後半とか三幕の中盤とか答えていたけど、全部ラブジーンだったもんなぁ。永原さんもにやーってし
ていたなぁ」
「な……永原さんも」
ガラにもなく狼狽えた表情だ。
うわぁ、こいつのこういう顔見るとは思わなかったな。
やや赤面し、口元を手で押さえながら相模は俺から目を反らしながら尋ねる。
「な、永原さんは何か言ってなかったか」
「え?演技にかこつけて弟子に手を出したことに、ご立腹かってこと?」
「……貴様、一回殺すぞ」
「あははは、そうマジな顔して睨むなよ。別に何も言ってないよ。ただ終始、にやーっとしてはいたけ
どね」
「……そういえば最近、意味深な笑みを俺に向けることが多いとは思っていたが」
「いいじゃないか。永原さん、多分お前なら浅羽君を任せてもいいと思っているんだろ。他のヤツだっ
たら、浅羽君に良からぬコトをしようものなら、呪いかけるから」
「呪い……って」
「それに多分浅羽君も」
言いかけて俺は言葉を止めた。
相模は訝しげに尋ねる。
「洋樹がどうかしたのか」
「いや、どうもしないけど」
「今何か言いかけただろ?」
「別に」
浅羽くんも満更じゃないから、永原さんも何も言わないんだろう、と言おうかと思ったけど、そこまで
親切に教えてやることもねーか。
そう簡単に幸せにしてたまるかってんだ。
俺はそんなにお人好しじゃねーぞ。
「そういや、お前こそ工藤とはどうなったんだ」
う、うぐ!?
相模、それは逆襲か!?逆襲の問いかけか!?
「お……俺のことはいいじゃねぇか」
「ちょっと気になっただけだ。その分じゃ、まだあいつのこと忘れてはいないんだな」
軽く肩をすくめる相模に俺は口をへの字に曲げた。
「そりゃ……まぁな。でも俺はやっぱり駄目だよ。男のあいつを受け入れられる自信がないし……つ
ーか、その前に俺が受け入れてもらえてないし」
だんだんブルーな気分になってきた。
そりゃね、あいつが女だったら、俺にも迷いはなかったのだが、その迷いがある以上、あいつに思
いを告げる資格もないし。
「それに、やっぱ今さんには負けるわ」
俺の言葉に、相模は驚いた表情を浮かべる。
「あの二人はそんな関係じゃないだろ」
「そうなんだけどさ。でもやっぱり、なんかこっちが入っていけないような絆を感じるんだよなぁ。潤は
家庭環境が複雑だからな、今さんのことを家族みたいに慕っていることは確かだ」
「ふーむ、その家族が自分にとって親父のような存在か、兄のような存在かあるいは」
「夫のような存在……かもしんね」
自分で言ってさらにブルーになる。
うなだれる俺の肩を、相模がぽんぽん叩いた。
「質問した俺が悪かったよ。とりあえず飲め」
……こんな調子で二人は夜明けまで飲み明かすことになるのだった。
当たり前だが結婚前は今 礼子でした。名字が出たのは初めてかも?
最初は今泰介の従姉妹という設定にしようかと思ったけど、何となく書いていくウチにお母さん的な感
じになったので、叔母さんに変更。
えーと、この先のSSは、実はボツにした作品。
あの頃の輝きの後に書こうと思っていたのだけど、「春来」の前だと、内容が性急かなと思い、載せる
のを断念したものでした。
「春来」を読み終わった人のみ、この先のSS、反転してお読みください。
反転してね↓
【居酒屋 鎧武者にて】
「全く、お前の強引さも相変わらずだな」
居酒屋 鎧武者にて。
後からやってきた相模は俺の隣に腰掛け、カウンター越し、親父にビールを注文した。
「いいじゃねぇか。浅羽くんの演技見ていたら演劇時代の俺を思い出してさ、急にお前の顔が見たく
なったんだよ」
「……ホントは俺じゃなくて工藤の顔が見たかったんだろ」
「しょうがねーじゃん。潤は今稽古中だし」
「そこで、“そんなことはない”と否定しないのが、またお前だよな」
「……ま、まぁ、いいじゃないか。そ、そういえば、その浅羽君だったけど、今日も扱かれていたぞ。今
さんに」
「ああ、そりゃ昨日だって帰ったとたん寝たかと思ったら、数時間してすぐまたKONへ出かけたから
な」
今度はため息をつく相模に、俺はにやにや笑う。
「しばらくは寂しくなりそうだな」
「何を言っているんだ。役者になったら、自分の時間なんてあってないようなもんだ」
「何クールに構えてんだ。そんなんじゃ、いつまでたっても振り向いて貰えないぞ」
「振り向いてって……」
ぎょっとする相模に、俺は肩を振るわせながら笑いをこらえる。
「お前、よく浅羽君とラブシーンの練習しているみたいだなぁ」
「……洋樹が言ったのか?」
「そりゃ、永原さんに、家ではどんな練習をしているんだ?って聞かれたからね。雨が降る時の二幕
の後半とか三幕の中盤とか答えていたけど、全部ラブジーンだったもんなぁ。永原さんもにやーってし
ていたなぁ」
「な……永原さんも」
ガラにもなく狼狽えた表情だ。
うわぁ、こいつのこういう顔見るとは思わなかったな。
やや赤面し、口元を手で押さえながら相模は俺から目を反らしながら尋ねる。
「な、永原さんは何か言ってなかったか」
「え?演技にかこつけて弟子に手を出したことに、ご立腹かってこと?」
「……貴様、一回殺すぞ」
「あははは、そうマジな顔して睨むなよ。別に何も言ってないよ。ただ終始、にやーっとしてはいたけ
どね」
「……そういえば最近、意味深な笑みを俺に向けることが多いとは思っていたが」
「いいじゃないか。永原さん、多分お前なら浅羽君を任せてもいいと思っているんだろ。他のヤツだっ
たら、浅羽君に良からぬコトをしようものなら、呪いかけるから」
「呪い……って」
「それに多分浅羽君も」
言いかけて俺は言葉を止めた。
相模は訝しげに尋ねる。
「洋樹がどうかしたのか」
「いや、どうもしないけど」
「今何か言いかけただろ?」
「別に」
浅羽くんも満更じゃないから、永原さんも何も言わないんだろう、と言おうかと思ったけど、そこまで
親切に教えてやることもねーか。
そう簡単に幸せにしてたまるかってんだ。
俺はそんなにお人好しじゃねーぞ。
「そういや、お前こそ工藤とはどうなったんだ」
う、うぐ!?
相模、それは逆襲か!?逆襲の問いかけか!?
「お……俺のことはいいじゃねぇか」
「ちょっと気になっただけだ。その分じゃ、まだあいつのこと忘れてはいないんだな」
軽く肩をすくめる相模に俺は口をへの字に曲げた。
「そりゃ……まぁな。でも俺はやっぱり駄目だよ。男のあいつを受け入れられる自信がないし……つ
ーか、その前に俺が受け入れてもらえてないし」
だんだんブルーな気分になってきた。
そりゃね、あいつが女だったら、俺にも迷いはなかったのだが、その迷いがある以上、あいつに思
いを告げる資格もないし。
「それに、やっぱ今さんには負けるわ」
俺の言葉に、相模は驚いた表情を浮かべる。
「あの二人はそんな関係じゃないだろ」
「そうなんだけどさ。でもやっぱり、なんかこっちが入っていけないような絆を感じるんだよなぁ。潤は
家庭環境が複雑だからな、今さんのことを家族みたいに慕っていることは確かだ」
「ふーむ、その家族が自分にとって親父のような存在か、兄のような存在かあるいは」
「夫のような存在……かもしんね」
自分で言ってさらにブルーになる。
うなだれる俺の肩を、相模がぽんぽん叩いた。
「質問した俺が悪かったよ。とりあえず飲め」
……こんな調子で二人は夜明けまで飲み明かすことになるのだった。
おしまい
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