1-5



馬車に揺られている間に考えていたことは…

今から俺がすること。
今後俺がすること。
そして…俺自身のこと。

この2日間の眠りから覚めた俺は…なんだか、以前とは少し違っていて。
どこが、とかは何と言ったら良いのか分からないけど…とにかく、違うんだ。
でも根本的な所は変わっていないと思う。

しばらくは違和感やもどかしさを感じるかもしれない。
まぁ…その内慣れるだろうからそれまでの辛抱だ。

…だけどやっぱり今のままで終わるとは思えない。
これから、また更に、俺が俺ではなくなっていってしまうような気がする。

…いや、俺であることは確かなんだろうが。
でもそれは…昔の、俺。
という人格が、俺を支配していくような、恐怖感。
己によって、己が失われてしまいそうで。
いっそのこと、完全にになってしまえば楽だと言うことは分かっているが…

嫌なんだ。

俺を、否定されている気がして。
確かに、俺は今までの人生をただ何となくとしか生きてこなかった。
特別にこれと言った喜びを抱いていたものも、無かったはずだ。
だけど…はっきりとした理由は分からないけど…嫌なんだ。

俺はどうしたらいい?
どうしたら、この苦しみから逃れられる?
俺だって…
「閣下、血盟城に到着いたしました。」
既に馬車の扉は開かれていて、外から女兵士が覗き込んでいた。
軽く返事をして、馬車を降りる。
城の入り口では多くの兵士が並んで俺を出迎えた。

これから行く所も分かる。
これからすることも、もう既に分かっている。
だがそれは…だ。
俺ではない。
今の俺には、 の人格が、記憶が、混在している。
ぐしゃぐしゃに混じり合っていて…気持ち、悪い。

今は、耐えるしかないのか?
そして最終的にはどうなる?

最終的には…


楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] ECナビでポインと Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!


無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 解約手数料0円【あしたでんき】 海外旅行保険が無料! 海外ホテル